JP2001153897A - ピークホールド回路及びこれを用いた信号測定装置 - Google Patents
ピークホールド回路及びこれを用いた信号測定装置Info
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- JP2001153897A JP2001153897A JP33644099A JP33644099A JP2001153897A JP 2001153897 A JP2001153897 A JP 2001153897A JP 33644099 A JP33644099 A JP 33644099A JP 33644099 A JP33644099 A JP 33644099A JP 2001153897 A JP2001153897 A JP 2001153897A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 汎用的な8ビット程度のマイコンを用いて装
置全体の制御を行う信号測定装置において、前記マイコ
ンによる装置全体の安定的かつバランスを重視した動作
状態を前提に設計するとピークホールド回路の基準サン
プリング周期は50μs程度になる。従来のピークホー
ルド回路を上記の条件で使用する場合、入力信号により
取りこぼし等の問題が生じる。 【解決手段】 複数のピークホールド手段を備え、前記
複数のピークホールド手段を順次駆動し、各ピークホー
ルド手段の出力信号のうち最も高い波高値を選択し、ピ
ークホールド回路出力とすることにより解決できる。
置全体の制御を行う信号測定装置において、前記マイコ
ンによる装置全体の安定的かつバランスを重視した動作
状態を前提に設計するとピークホールド回路の基準サン
プリング周期は50μs程度になる。従来のピークホー
ルド回路を上記の条件で使用する場合、入力信号により
取りこぼし等の問題が生じる。 【解決手段】 複数のピークホールド手段を備え、前記
複数のピークホールド手段を順次駆動し、各ピークホー
ルド手段の出力信号のうち最も高い波高値を選択し、ピ
ークホールド回路出力とすることにより解決できる。
Description
【0001】
【発明が属する技術分野】信号測定装置さらに詳しくは
信号測定装置の入力信号の波高値の測定ならびにそのA
D変換処理に関する。
信号測定装置の入力信号の波高値の測定ならびにそのA
D変換処理に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に交流信号波形ならびにパルス波形
の波高値の測定については、アナログ回路技術による図
4(a)及び(b)に示す方法が知られている。図4(a)に
おいてダイオードがサンプリングスイッチの役目を行
い、保持コンデンサに蓄えられた電圧値よりも入力電圧
が小さくなると、ダイオードはOFF状態になりピーク
値を保存するものである。またリセットスイッチは保持
電圧を一時的に放電し初期化するためのものであり図4
(b)に示すようにリセットスイッチ動作OFF時に前記
保持コンデンサに蓄えられた電圧値がピークホールド回
路出力e0として出力され、リセットスイッチ動作ON
時にピークホールド回路出力e0が零になる。リセット
スイッチは便宜上機械スイッチとして記されているが、
例えば電子スイッチを使用して外部から所定周期のパル
ス信号を印加し前記電子スイッチのON−OFF動作を
制御することにより、所望の期間に亘り自動的にピーク
ホールド回路出力を得ることができる。上記技術に関
し、昭和55年9月30日株式会社誠文堂新光社から刊
行された谷木茂著「オペアンプ実践技術」138頁から
142頁および一般の電子回路教科書に記されている。
の波高値の測定については、アナログ回路技術による図
4(a)及び(b)に示す方法が知られている。図4(a)に
おいてダイオードがサンプリングスイッチの役目を行
い、保持コンデンサに蓄えられた電圧値よりも入力電圧
が小さくなると、ダイオードはOFF状態になりピーク
値を保存するものである。またリセットスイッチは保持
電圧を一時的に放電し初期化するためのものであり図4
(b)に示すようにリセットスイッチ動作OFF時に前記
保持コンデンサに蓄えられた電圧値がピークホールド回
路出力e0として出力され、リセットスイッチ動作ON
時にピークホールド回路出力e0が零になる。リセット
スイッチは便宜上機械スイッチとして記されているが、
例えば電子スイッチを使用して外部から所定周期のパル
ス信号を印加し前記電子スイッチのON−OFF動作を
制御することにより、所望の期間に亘り自動的にピーク
ホールド回路出力を得ることができる。上記技術に関
し、昭和55年9月30日株式会社誠文堂新光社から刊
行された谷木茂著「オペアンプ実践技術」138頁から
142頁および一般の電子回路教科書に記されている。
【0003】その他、高速信号処理に対応したデジタル
信号を取り扱うピークホールド回路の一例として特開平
8−160081号公報にデジタル方式によるピーク値
ホールド回路が開示されている。
信号を取り扱うピークホールド回路の一例として特開平
8−160081号公報にデジタル方式によるピーク値
ホールド回路が開示されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】現在汎用的な8ビット
程度の安価なマイコンを用いて装置全体の制御を行う従
来技術によるピークホールド回路を用いた信号測定装置
を想定すると、前記マイコンによる装置全体の安定的か
つバランスを重視した動作状態を前提に設計する場合、
ピークホールド回路出力を基準サンプリング周期50μ
s程度でサンプリングすることになる。
程度の安価なマイコンを用いて装置全体の制御を行う従
来技術によるピークホールド回路を用いた信号測定装置
を想定すると、前記マイコンによる装置全体の安定的か
つバランスを重視した動作状態を前提に設計する場合、
ピークホールド回路出力を基準サンプリング周期50μ
s程度でサンプリングすることになる。
【0005】図5に基準サンプリング周期を50μsに
設定した従来技術によるピークホールド回路の動作を示
す。同図において、上から(a)に入力信号(上向き矢印
にて簡略表示したパルス状の極短い立ち上がりないし立
ち下がり時間を有する信号)がランダムに発生する状況
を想定したもの、(b)に(a)の入力信号の立ち上がりか
ら100μsの期間に亘りピークホールドする場合、
(c)に(a)の入力信号の最後の立ち下がりから100μ
sの期間に亘りピークホールドする場合のピークホール
ド回路の出力電圧を各々示している。また同図(a)〜
(c)において各々縦軸に電圧、横軸に時間を示してい
る。さらに同図(b)〜(c)において各々ピークホールド
出力上に▽印にてピークホールド出力値をAD変換する
サンプリングの時期を示している。
設定した従来技術によるピークホールド回路の動作を示
す。同図において、上から(a)に入力信号(上向き矢印
にて簡略表示したパルス状の極短い立ち上がりないし立
ち下がり時間を有する信号)がランダムに発生する状況
を想定したもの、(b)に(a)の入力信号の立ち上がりか
ら100μsの期間に亘りピークホールドする場合、
(c)に(a)の入力信号の最後の立ち下がりから100μ
sの期間に亘りピークホールドする場合のピークホール
ド回路の出力電圧を各々示している。また同図(a)〜
(c)において各々縦軸に電圧、横軸に時間を示してい
る。さらに同図(b)〜(c)において各々ピークホールド
出力上に▽印にてピークホールド出力値をAD変換する
サンプリングの時期を示している。
【0006】ここで(b)の場合、ピークホールド動作終
了近辺に新たなパルス入力があると取りこぼしになり、
入力信号に対し3回目および4回目のピークホールド時
にピークホールド回路が上部に×印を付けて示す入力信
号のピーク値をピークホールドできないことになる。
了近辺に新たなパルス入力があると取りこぼしになり、
入力信号に対し3回目および4回目のピークホールド時
にピークホールド回路が上部に×印を付けて示す入力信
号のピーク値をピークホールドできないことになる。
【0007】また(c)の場合、ピークホールド動作終了
近辺にパルスは存在し得ないが、ピークホールド動作中
に絶えず入力があるとピークホールド動作が終わらない
ので、入力信号が連続するとピークホールド回路出力が
連続してしまい、回路の漏れ電流によるピーク値の減衰
が無視できなくなる。
近辺にパルスは存在し得ないが、ピークホールド動作中
に絶えず入力があるとピークホールド動作が終わらない
ので、入力信号が連続するとピークホールド回路出力が
連続してしまい、回路の漏れ電流によるピーク値の減衰
が無視できなくなる。
【0008】本発明は上記従来技術の諸問題点を解決
し、安価な汎用マイコンに内蔵された低速AD変換器に
も適化し、比較的長いサンプリング周期においても入力
信号を正確にピークホールドできるピークホールド回路
ならびにこれを用いた信号測定装置を提供することを目
的とする。
し、安価な汎用マイコンに内蔵された低速AD変換器に
も適化し、比較的長いサンプリング周期においても入力
信号を正確にピークホールドできるピークホールド回路
ならびにこれを用いた信号測定装置を提供することを目
的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明では、入力信号を所定の周期に応じてサンプ
リングし該入力信号の最大波高値をホールドするピーク
ホールド回路において、複数のピークホールド手段を備
え、前記複数のピークホールド手段を順次駆動し、各ピ
ークホールド手段の出力信号のうち最も高い波高値を選
択し、ピークホールド回路出力とすることとした。
め、本発明では、入力信号を所定の周期に応じてサンプ
リングし該入力信号の最大波高値をホールドするピーク
ホールド回路において、複数のピークホールド手段を備
え、前記複数のピークホールド手段を順次駆動し、各ピ
ークホールド手段の出力信号のうち最も高い波高値を選
択し、ピークホールド回路出力とすることとした。
【0010】また入力信号を検出する手段及びピークホ
ールド期間を規定する手段による時間遅れを補正するた
めに、前記各ピークホールド手段の入力信号を遅延する
手段を設けることとした。
ールド期間を規定する手段による時間遅れを補正するた
めに、前記各ピークホールド手段の入力信号を遅延する
手段を設けることとした。
【0011】また上記ピークホールド回路を用いた信号
測定装置において、前記各ピークホールド手段が動作し
ている期間を示すピークホールド期間信号を作成し、該
ピークホールド期間にのみ前記ピークホールド回路出力
をAD変換することとした。
測定装置において、前記各ピークホールド手段が動作し
ている期間を示すピークホールド期間信号を作成し、該
ピークホールド期間にのみ前記ピークホールド回路出力
をAD変換することとした。
【0012】さらに信号測定装置において、所定のサン
プリング間隔毎にAD変換したピークホールド回路出力
情報を順次2個毎に大小比較し大なる値を選択し、該選
択した大なるピークホールド回路出力情報をAD変換の
タイミング情報とともに本装置のサンプリングデータと
することとした。
プリング間隔毎にAD変換したピークホールド回路出力
情報を順次2個毎に大小比較し大なる値を選択し、該選
択した大なるピークホールド回路出力情報をAD変換の
タイミング情報とともに本装置のサンプリングデータと
することとした。
【0013】
【発明の実施の形態】以下に本発明の一実施形態を図1
から図3を用いて説明する。先ず各図の概要とそれぞれ
の図について付した符号を説明する。
から図3を用いて説明する。先ず各図の概要とそれぞれ
の図について付した符号を説明する。
【0014】図1は、本発明を適用したピークホールド
回路の一実施例のブロック図であり、2個のピークホー
ルド回路を備えた場合を示している。同図中1は第1の
ピークホールド回路、2は第2のピークホールド回路、
3は加算器、4は検出手段、5はフリップフロップ回
路、6は第1のパルス発生器、7は第2のパルス発生
器、8は演算器、9はピークホールド回路出力、10は
ピークホールド期間信号出力、11は入力信号である。
回路の一実施例のブロック図であり、2個のピークホー
ルド回路を備えた場合を示している。同図中1は第1の
ピークホールド回路、2は第2のピークホールド回路、
3は加算器、4は検出手段、5はフリップフロップ回
路、6は第1のパルス発生器、7は第2のパルス発生
器、8は演算器、9はピークホールド回路出力、10は
ピークホールド期間信号出力、11は入力信号である。
【0015】図2は、本発明を適用したピークホールド
回路の一実施形態における各部の信号状態を示すタイム
チャートである。同図において図1と同様にaからiの
符号を付け、図1に示す主要な要素の入力ないし出力波
形を各々示している。また同図において各々縦軸に電
圧、横軸に時間を示している。以下、回路動作を交えて
説明する。
回路の一実施形態における各部の信号状態を示すタイム
チャートである。同図において図1と同様にaからiの
符号を付け、図1に示す主要な要素の入力ないし出力波
形を各々示している。また同図において各々縦軸に電
圧、横軸に時間を示している。以下、回路動作を交えて
説明する。
【0016】aはピークホールド回路の入力信号波形で
あり、上向き矢印にて簡略表示したパルス状の極短い立
ち上がりないし立ち下がり時間を有する信号がランダム
に発生する状況を想定したものである。便宜上、1番目
から4番目までの入力信号に印を付けている。
あり、上向き矢印にて簡略表示したパルス状の極短い立
ち上がりないし立ち下がり時間を有する信号がランダム
に発生する状況を想定したものである。便宜上、1番目
から4番目までの入力信号に印を付けている。
【0017】bは検出手段4の検出出力信号であり、1
1からの入力信号(AC成分のみ)が所定レベルを超え
ている時に出力する。
1からの入力信号(AC成分のみ)が所定レベルを超え
ている時に出力する。
【0018】cは前記検出出力信号を入力された後のフ
リップフロップ回路5の出力で、同図中1、3等奇数番
目の入力信号に応じて出力をONし、同2、4等偶数番
目の入力信号に応じて出力をOFFする。
リップフロップ回路5の出力で、同図中1、3等奇数番
目の入力信号に応じて出力をONし、同2、4等偶数番
目の入力信号に応じて出力をOFFする。
【0019】dはフリップフロップ回路5の出力信号の
立ち上がりエッジ(奇数番目の入力信号)で第1のパル
ス発生器6(モノステーブルマルチバイブレータ相当)
を動作させた時の反転出力である。ここで第1のパルス
発生器6は、所定のパルス信号を発生している期間にお
いて新たにフリップフロップ回路5の出力信号を受け付
けないようにしている。なお機能上は第1のピークホー
ルド回路のリセット制御信号であり、L期間が第1のピ
ークホールド回路のホールド期間になる。H期間で同回
路はリセットされる。
立ち上がりエッジ(奇数番目の入力信号)で第1のパル
ス発生器6(モノステーブルマルチバイブレータ相当)
を動作させた時の反転出力である。ここで第1のパルス
発生器6は、所定のパルス信号を発生している期間にお
いて新たにフリップフロップ回路5の出力信号を受け付
けないようにしている。なお機能上は第1のピークホー
ルド回路のリセット制御信号であり、L期間が第1のピ
ークホールド回路のホールド期間になる。H期間で同回
路はリセットされる。
【0020】eはフリップフロップ回路5の出力信号の
立ち下がりエッジ(偶数番目の入力信号)で第2のパル
ス発生器7(モノステーブルマルチバイブレータ相当)
を動作させた時の反転出力である。第2のパルス発生器
は同様に所定のパルス信号を発生している期間において
新たにフリップフロップ回路5の出力信号を受け付けな
いようにしている。なお機能上は第2のピークホールド
回路のリセット制御信号であり、L期間が第2のピーク
ホールド回路のホールド期間になる。H期間で同回路は
リセットされる。
立ち下がりエッジ(偶数番目の入力信号)で第2のパル
ス発生器7(モノステーブルマルチバイブレータ相当)
を動作させた時の反転出力である。第2のパルス発生器
は同様に所定のパルス信号を発生している期間において
新たにフリップフロップ回路5の出力信号を受け付けな
いようにしている。なお機能上は第2のピークホールド
回路のリセット制御信号であり、L期間が第2のピーク
ホールド回路のホールド期間になる。H期間で同回路は
リセットされる。
【0021】fは奇数番目の入力信号でスタートする第
1のピークホールド回路の出力信号である。dでリセッ
トされた後、1番目、3番目等奇数番目の入力信号のピ
ーク値をもれなくホールドし出力している。
1のピークホールド回路の出力信号である。dでリセッ
トされた後、1番目、3番目等奇数番目の入力信号のピ
ーク値をもれなくホールドし出力している。
【0022】gは偶数番目の入力信号でスタートする第
1のピークホールド回路の出力信号である。eでリセッ
トされた後、2番目、4番目等偶数番目の入力信号のピ
ーク値をもれなくホールドし出力している。
1のピークホールド回路の出力信号である。eでリセッ
トされた後、2番目、4番目等偶数番目の入力信号のピ
ーク値をもれなくホールドし出力している。
【0023】hは加算器8にて上記fとgの各ピークホ
ールド回路出力信号を加算(fとgのうち大きな方の値
をとる)した信号であり、入力信号のピーク値をもれな
くホールド出力している。ここではダイオードやトラン
ジスタで加算するとVf分レベルが下がるため、予めオ
フセットを持たせる等何らかのレベル補正が必要であ
る。他に多入力1出力の信号切替機能を有するスイッチ
IC(回路)を用いて、各ピークホールド手段の出力信
号のうち最も高い波高値を選択するよう比較回路等で演
算し、前記比較回路出力により該信号切替回路等を制御
することにより、レベルの減衰なく所望のピークホール
ド回路出力とすることができる。上記構成により本願目
的を達成している。
ールド回路出力信号を加算(fとgのうち大きな方の値
をとる)した信号であり、入力信号のピーク値をもれな
くホールド出力している。ここではダイオードやトラン
ジスタで加算するとVf分レベルが下がるため、予めオ
フセットを持たせる等何らかのレベル補正が必要であ
る。他に多入力1出力の信号切替機能を有するスイッチ
IC(回路)を用いて、各ピークホールド手段の出力信
号のうち最も高い波高値を選択するよう比較回路等で演
算し、前記比較回路出力により該信号切替回路等を制御
することにより、レベルの減衰なく所望のピークホール
ド回路出力とすることができる。上記構成により本願目
的を達成している。
【0024】また図1において示していないが、入力信
号が検出手段4に入った後、各リセットパルスが出力さ
れ、改めて第1のピークホールド回路1ないし第2のピ
ークホールド回路2が動作開始するまでの時間遅れTを
考慮し、前記各ピークホールド回路の前段に時間遅れT
を補正する遅延素子を挿入することができる。このとき
入力信号の立ち上がり時間等も考慮して十分に動作する
ようにすれば、更に確実に入力信号のピーク値をもれな
くホールドし出力することができる。特に図示しないが
信号の過渡応答を捕らえて動作する部位では誤動作防止
用のローパスフィルタ等ノイズ対策も重要である。また
図2のhは次段でマイコン部のAD変換手段に入力にさ
れる。同hにおいて各々ピークホールド出力上に▽印に
てピークホールド出力値をAD変換するサンプリング時
期を示している。
号が検出手段4に入った後、各リセットパルスが出力さ
れ、改めて第1のピークホールド回路1ないし第2のピ
ークホールド回路2が動作開始するまでの時間遅れTを
考慮し、前記各ピークホールド回路の前段に時間遅れT
を補正する遅延素子を挿入することができる。このとき
入力信号の立ち上がり時間等も考慮して十分に動作する
ようにすれば、更に確実に入力信号のピーク値をもれな
くホールドし出力することができる。特に図示しないが
信号の過渡応答を捕らえて動作する部位では誤動作防止
用のローパスフィルタ等ノイズ対策も重要である。また
図2のhは次段でマイコン部のAD変換手段に入力にさ
れる。同hにおいて各々ピークホールド出力上に▽印に
てピークホールド出力値をAD変換するサンプリング時
期を示している。
【0025】iはピークホ―ルド期間を示す信号であ
り、各ピークホールド回路が各々ピークホールド動作し
ている期間につきLを出力する信号である。
り、各ピークホールド回路が各々ピークホールド動作し
ている期間につきLを出力する信号である。
【0026】図3は、本発明を適用したピークホールド
回路の一実施形態における信号測定装置用マイコン部へ
のAD変換に係る信号状態を示すタイムチャートであ
り、同図において図2と同様にaからiの符号を付け、
図1に示す主要な要素の入力ないし出力波形を各々示し
ている。また同図において各々縦軸に電圧、横軸に時間
を示している。横軸=時間軸を等間隔で分割するように
細い線で示しているのがサンプリング周期であり、汎用
マイコンを想定すると50μs程度である。以下、回路
動作を交えて説明する。
回路の一実施形態における信号測定装置用マイコン部へ
のAD変換に係る信号状態を示すタイムチャートであ
り、同図において図2と同様にaからiの符号を付け、
図1に示す主要な要素の入力ないし出力波形を各々示し
ている。また同図において各々縦軸に電圧、横軸に時間
を示している。横軸=時間軸を等間隔で分割するように
細い線で示しているのがサンプリング周期であり、汎用
マイコンを想定すると50μs程度である。以下、回路
動作を交えて説明する。
【0027】aは、図2と同様にピークホールド回路の
入力信号波形であり、上向き矢印にて簡略表示してい
る。便宜上、1番目から4番目までの入力信号に印を付
けている。
入力信号波形であり、上向き矢印にて簡略表示してい
る。便宜上、1番目から4番目までの入力信号に印を付
けている。
【0028】hは、図2と同様に本願ピークホールド回
路の出力信号波形であり、入力信号aのピーク値をもれ
なく保持し出力している。入力波形のタイミングと波高
値を破線矢印にて重ねて表示している。
路の出力信号波形であり、入力信号aのピーク値をもれ
なく保持し出力している。入力波形のタイミングと波高
値を破線矢印にて重ねて表示している。
【0029】iは、本願ピークホールド期間を示す信号
であり、各ピークホールド回路が各々ピークホールド動
作している期間につきLを出力する信号である。入力波
形のタイミングを破線矢印にて重ねて表示している。本
図では網掛け部分のタイミングである。またiはマイコ
ン部に入力される信号で、マイコン部はiがLの期間の
みピークホールド回路出力信号hをAD変換する。
であり、各ピークホールド回路が各々ピークホールド動
作している期間につきLを出力する信号である。入力波
形のタイミングを破線矢印にて重ねて表示している。本
図では網掛け部分のタイミングである。またiはマイコ
ン部に入力される信号で、マイコン部はiがLの期間の
みピークホールド回路出力信号hをAD変換する。
【0030】jは、AD変換タイミングを示すタイムチ
ャートであり、サンプリング時期をピークホールド回路
出力(上記h、あるいはj部において網掛け部で示す部
分)に逆三角形印を付記して示す。このうち白抜き逆三
角形印=▽はデータとなるサンプリング時期であり、A
D変換は2回のサンプリングを1組とし、大きい方をデ
ータとして採用する。但し2回目のサンプリングを行わ
ない場合は1回目のサンプリングデータを採用する。
ャートであり、サンプリング時期をピークホールド回路
出力(上記h、あるいはj部において網掛け部で示す部
分)に逆三角形印を付記して示す。このうち白抜き逆三
角形印=▽はデータとなるサンプリング時期であり、A
D変換は2回のサンプリングを1組とし、大きい方をデ
ータとして採用する。但し2回目のサンプリングを行わ
ない場合は1回目のサンプリングデータを採用する。
【0031】kは、jのうち上記演算処理により、2回
のサンプリング値から大きい方のデータを便宜上アナロ
グ値になぞらえてタイミングを示したものである。すな
わち入力信号1を検値した後の場合、iがLレベルであ
る所定のピークホールド期間t(但しtは50μs<t
<100μs)に亘り、2回のサンプリングを行う。こ
こでは他にピークホールド出力がないので、2回目のサ
ンプリング値が当該タイミング値とともにマイコンの処
理部へと転送される。
のサンプリング値から大きい方のデータを便宜上アナロ
グ値になぞらえてタイミングを示したものである。すな
わち入力信号1を検値した後の場合、iがLレベルであ
る所定のピークホールド期間t(但しtは50μs<t
<100μs)に亘り、2回のサンプリングを行う。こ
こでは他にピークホールド出力がないので、2回目のサ
ンプリング値が当該タイミング値とともにマイコンの処
理部へと転送される。
【0032】入力信号2およびこれに隣接する入力信号
3のピークホールド出力をサンプリングする場合、iが
複数のピークホールド回路の出力を合成した期間Lレベ
ルであり、所定のサンプリング周期により同期間中に3
回のサンプリングを行う場合である。ここでは先ず入力
信号2に応じたピークホールド出力のサンプリングを行
い、続いて入力信号3に応じたピークホールド出力のサ
ンプリングを行い、上記演算処理により、2回のサンプ
リング値から大きい方のデータを選択し、前期2回目の
サンプリング値(入力信号3に応じたピークホールド出
力)が当該タイミング値とともに転送される。続いて3
回目のサンプリングでは、同様に前述の入力信号3に応
じたピークホールド出力値をサンプリングする。ここで
サンプリング期間が終わるため、3回目のサンプリング
値が当該タイミング値とともに転送される。以下同様に
大小比較演算処理された結果がkに示される。
3のピークホールド出力をサンプリングする場合、iが
複数のピークホールド回路の出力を合成した期間Lレベ
ルであり、所定のサンプリング周期により同期間中に3
回のサンプリングを行う場合である。ここでは先ず入力
信号2に応じたピークホールド出力のサンプリングを行
い、続いて入力信号3に応じたピークホールド出力のサ
ンプリングを行い、上記演算処理により、2回のサンプ
リング値から大きい方のデータを選択し、前期2回目の
サンプリング値(入力信号3に応じたピークホールド出
力)が当該タイミング値とともに転送される。続いて3
回目のサンプリングでは、同様に前述の入力信号3に応
じたピークホールド出力値をサンプリングする。ここで
サンプリング期間が終わるため、3回目のサンプリング
値が当該タイミング値とともに転送される。以下同様に
大小比較演算処理された結果がkに示される。
【0033】以上により、およそiにおいてLレベルで
示す期間だけ位相をシフトした形で、入力信号に対しほ
ぼ忠実にピークホールド回路出力をサンプリングできた
ことになる。上記位相シフトについては別途演算処理を
行い、入力信号とリンクした実際の発生時間を参酌し補
正して表示ないし記録等処理することは可能である。
示す期間だけ位相をシフトした形で、入力信号に対しほ
ぼ忠実にピークホールド回路出力をサンプリングできた
ことになる。上記位相シフトについては別途演算処理を
行い、入力信号とリンクした実際の発生時間を参酌し補
正して表示ないし記録等処理することは可能である。
【0034】また上記説明では便宜上2個のピークホー
ルド回路を備えた場合を示したが、本発明は上記構成に
限定されるものではなく、広く複数個のピークホールド
回路および上記関連回路を複数用いてサンプリング回路
全体を構成することができるものである。ピークホール
ド回路を増やすことにより同様の原理にて更に分解能を
上げ、入力信号のピーク値をより確実に保持する効果を
持つものである。
ルド回路を備えた場合を示したが、本発明は上記構成に
限定されるものではなく、広く複数個のピークホールド
回路および上記関連回路を複数用いてサンプリング回路
全体を構成することができるものである。ピークホール
ド回路を増やすことにより同様の原理にて更に分解能を
上げ、入力信号のピーク値をより確実に保持する効果を
持つものである。
【0035】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、安価な汎
用マイコン制御に内蔵された低速AD変換器にも適化
し、比較的長いサンプリング周期においても入力信号を
正確にピークホールドできるピークホールド回路ならび
にこれを用いた信号測定装置を提供することができる。
用マイコン制御に内蔵された低速AD変換器にも適化
し、比較的長いサンプリング周期においても入力信号を
正確にピークホールドできるピークホールド回路ならび
にこれを用いた信号測定装置を提供することができる。
【図1】本発明を適用したピークホールド回路の一実施
形態を示すブロック図である。
形態を示すブロック図である。
【図2】本発明を適用したピークホールド回路の一実施
形態における各部の信号状態を示すタイムチャート図で
ある。
形態における各部の信号状態を示すタイムチャート図で
ある。
【図3】本発明を適用したピークホールド回路の一実施
形態における各部の信号状態を示す他のタイムチャート
である。
形態における各部の信号状態を示す他のタイムチャート
である。
【図4】従来技術によるピークホールド回路と動作原理
図である。
図である。
【図5】従来技術によるピークホールド回路による入出
力特性の一例である。
力特性の一例である。
1…第1のピークホールド回路 2…第2のピークホールド回路 3…加算器 4…検出手段 5…フリップフロップ回路 6…第1のパルス発生器 7…第2のパルス発生器 8…演算器 9…ピークホールド回路出力 10…ピークホールド期間信号出力 11…入力信号
Claims (4)
- 【請求項1】 入力信号を所定の周期に応じてサンプリ
ングし該入力信号の最大波高値をホールドするピークホ
ールド回路において、 複数のピークホールド手段を備え、前記複数のピークホ
ールド手段を順次駆動し、各ピークホールド手段の出力
信号のうち最も高い波高値を選択し、ピークホールド回
路出力とすることを特徴とするピークホールド回路 - 【請求項2】 請求項1において、 入力信号を検出する手段及びピークホールド期間を規定
する手段による時間遅れを補正するために、前記各ピー
クホールド手段の入力信号を一定時間遅延させる手段を
設けることを特徴とするピークホールド回路 - 【請求項3】 請求項1および請求項2のピークホール
ド回路を用いた信号測定装置において、 前記各ピークホールド手段が動作している期間を示すピ
ークホールド期間信号を作成し、該ピークホールド期間
にのみ前記ピークホールド回路出力をAD変換すること
を特徴とする信号測定装置 - 【請求項4】請求項3の信号測定装置において、 所定のサンプリング間隔毎にAD変換したピークホール
ド回路出力情報を順次2個毎に大小比較し大なる値を選
択し、該選択した大なるピークホールド回路出力情報を
AD変換のタイミング情報とともに本装置のサンプリン
グデータとすることを特徴とする信号測定装置
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP33644099A JP2001153897A (ja) | 1999-11-26 | 1999-11-26 | ピークホールド回路及びこれを用いた信号測定装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP33644099A JP2001153897A (ja) | 1999-11-26 | 1999-11-26 | ピークホールド回路及びこれを用いた信号測定装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001153897A true JP2001153897A (ja) | 2001-06-08 |
Family
ID=18299169
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP33644099A Pending JP2001153897A (ja) | 1999-11-26 | 1999-11-26 | ピークホールド回路及びこれを用いた信号測定装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2001153897A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2014064439A (ja) * | 2012-09-24 | 2014-04-10 | Nichicon Corp | 車載充電器、制御システムおよびパイロット信号の電圧取得方法 |
CN112154595A (zh) * | 2018-06-28 | 2020-12-29 | 德州仪器公司 | 峰值检测方法、设备和电路 |
CN113406602A (zh) * | 2021-05-21 | 2021-09-17 | 中山大学 | 一种脉冲峰值保持电路及控制方法 |
-
1999
- 1999-11-26 JP JP33644099A patent/JP2001153897A/ja active Pending
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2014064439A (ja) * | 2012-09-24 | 2014-04-10 | Nichicon Corp | 車載充電器、制御システムおよびパイロット信号の電圧取得方法 |
CN112154595A (zh) * | 2018-06-28 | 2020-12-29 | 德州仪器公司 | 峰值检测方法、设备和电路 |
CN112154595B (zh) * | 2018-06-28 | 2024-10-01 | 德州仪器公司 | 峰值检测方法、设备和电路 |
CN113406602A (zh) * | 2021-05-21 | 2021-09-17 | 中山大学 | 一种脉冲峰值保持电路及控制方法 |
CN113406602B (zh) * | 2021-05-21 | 2024-04-26 | 中山大学 | 一种脉冲峰值保持电路及控制方法 |
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