JP2001153084A - 水中ポンプ、排水ポンプ車および水中ポンプによる排水方法 - Google Patents

水中ポンプ、排水ポンプ車および水中ポンプによる排水方法

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JP2001153084A
JP2001153084A JP34211499A JP34211499A JP2001153084A JP 2001153084 A JP2001153084 A JP 2001153084A JP 34211499 A JP34211499 A JP 34211499A JP 34211499 A JP34211499 A JP 34211499A JP 2001153084 A JP2001153084 A JP 2001153084A
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pump
drainage
submersible pump
submersible
float
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JP34211499A
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Hirohiko Furukawa
博彦 古川
Shigehiro Fujii
滋博 藤井
Akio Miura
彰夫 三浦
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Kubota Corp
Original Assignee
Kubota Corp
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  • Structures Of Non-Positive Displacement Pumps (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 人力による移動が容易になされ、揚重機搭載
型の排水ポンプ車あるいはクレーン車などを不要にする
ことで、排水ポンプ車の排水量を増大して排水能力を高
め、据付作業が容易になるばかりでなく、据付に要する
コストを安くすることができる水中ポンプ、排水ポンプ
車および水中ポンプによる排水方法を提供することを目
的とする。 【解決手段】 ポンプケーシング2と、原動機フレーム
3と、水密カバー4とを一体に結合した円筒状のポンプ
本体5の外周に、ポンプケーシング2の吸込口2Bを開
放した状態で一対の転動輪12A,12Bを外嵌固着す
るとともに、ポンプ本体5に把手13を取付け、人力に
より転動輪12A,12Bを転動させながら水中ポンプ
1を移動できるようにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、水災害時の緊急排
水、土木仮設工事の排水あるいは農業用給排水などに好
適な水中ポンプ、排水ポンプ車および水中ポンプによる
排水方法に関する。
【0002】
【従来の技術】水災害時の緊急排水、土木仮設工事排水
あるいは農業用給排水などに際して、揚重機搭載型の排
水ポンプ車の荷台に水中ポンプを積載して排水現場まで
走行し、排水現場では揚重機により水中ポンプを荷台か
ら降ろし、ここで水中ポンプに内蔵されている原動機
(たとえば電動モータ)と荷台に搭載されている発電装
置(電源)とをキャブタイヤケ−ブルによって電気的に
接続し、さらに水中ポンプの吐出口に排水ホースを接続
したのち、揚重機によって水中ポンプを吊り揚げ、かつ
水中に吊り降ろして没水させ、この状態で前記電源をO
Nすることにより原動機を起動して排水を行い、排水終
了後には、揚重機によって水中ポンプを吊り揚げ、かつ
排水ポンプ車の近くに吊り降ろし、キャブタイヤケ−ブ
ルと排水ホースを取り外したのち、揚重機により水中ポ
ンプを荷台に積載するようにした水中ポンプ、排水ポン
プ車および水中ポンプによる排水方法は既に知られてい
る。
【0003】一方、揚重機非搭載型の排水ポンプ車の荷
台に水中ポンプを積載して排水現場まで走行するととも
に、この揚重機非搭載型の排水ポンプ車にクレーン車を
排水現場まで併走させ、排水現場ではクレーン車の揚重
機により水中ポンプを排水ポンプ車の荷台から降ろし、
ここで水中ポンプに内蔵されている電動モータと荷台に
搭載されている発電装置とをキャブタイヤケ−ブルによ
って電気的に接続し、さらに水中ポンプの吐出口に排水
ホースを接続したのち、クレーン車の揚重機によって水
中ポンプを吊り揚げ、かつ水中に吊り降ろして没水さ
せ、この状態で前記原動機を起動して排水を行い、排水
終了後には、クレーン車の揚重機によって水中ポンプを
吊り揚げ、かつ排水ポンプ車の近くに吊り降ろし、キャ
ブタイヤケ−ブルと排水ホースを取り外したのち、クレ
ーン車の揚重機により水中ポンプを排水ポンプ車の荷台
に積載するようにした水中ポンプ、排水ポンプ車および
水中ポンプによる排水方法も既に知られている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】かかる従来の水中ポン
プ、排水ポンプ車および水中ポンプによる排水方法で
は、揚重機搭載型の排水ポンプ車あるいはクレーン車が
必要になる。ところが、揚重機搭載型の排水ポンプ車で
は、搭載されている揚重機の重量相当分だけ排水ポンプ
車の積載重量が削減されるので、それだけ水中ポンプの
積載台数が少なく制限され、排水ポンプ車の排水量を増
大して排水能力を高めることが期待できない。一方、ク
レーン車が必要な揚重機非搭載型の排水ポンプ車では、
水中ポンプの積載台数を増加して、排水ポンプ車の排水
量を増大しその排水能力を高めることができるものの、
クレーン車を調達して併走させる必要があるの据付作業
が煩雑であるばかりでなく、据付に要するコストが高く
なる。
【0005】そこで、本発明は、前述のような問題点を
解消するためになされたもので、人力による移動が容易
になされ、揚重機搭載型の排水ポンプ車あるいはクレー
ン車などを不要にすることで、排水ポンプ車の排水量を
増大して排水能力を高め、据付作業が容易になるばかり
でなく、据付に要するコストを安くすることができる水
中ポンプ、排水ポンプ車および水中ポンプによる排水方
法を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、本発明に係る水中ポンプは、ポンプ本体のまわりに
転動輪を備えていることを特徴としている。
【0007】また、前記転動輪が前記ポンプ本体に相対
回転可能に装備されてもよい。
【0008】さらに、前記ポンプ本体に把手が装備され
てもよい。
【0009】さらにまた、フロートが備えられてもよ
い。
【0010】また、前記転動輪が中空輪よりなっていて
フロート機能を備えてもよい。
【0011】さらに、前記フロートが把手に装備されて
もよい。
【0012】前記目的を達成するために、本発明に係る
排水ポンプ車は、ポンプ本体のまわりに転動輪を備えた
水中ポンプ、前記転動輪が前記ポンプ本体に相対回転可
能に装備されている水中ポンプ、前記ポンプ本体に把手
が装備されている水中ポンプ、フロートが備えられてい
る水中ポンプ、前記転動輪が中空輪よりなっていてフロ
ート機能を備えている水中ポンプ、前記フロートが把手
に装備されている水中ポンプのいずれかの水中ポンプを
積載してなることを特徴としている。
【0013】前記目的を達成するために、本発明に係る
水中ポンプによる排水方法は、ポンプ本体のまわりに転
動輪を備えた水中ポンプの前記転動輪を転動させながら
水中ポンプを移動し、前記水中ポンプを水中に没水させ
て排水するようにしたことを特徴としている。
【0014】また、前記水中ポンプにフロートが備えら
れていて、このフロートの浮力により前記水中ポンプの
少なくとも吸込口を水中に没入させて排水するようにし
てもよい。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。図1は本発明に係る水中ポンプの
一実施の形態を示す縦断面図であり、この図において、
水中ポンプ1は、ポンプケーシング2と、原動機フレー
ム3と、水密カバー4とを同心状で軸方向に順列して一
体に結合した円筒状のポンプ本体5を備えている。ポン
プケーシング2には、ポンプ軸6の先端部に取付けられ
た羽根車2Aが回転自在に収容され、原動機フレーム3
側に吸込口2Bが、原動機フレーム3の反対側の端部に
吐出口2Cが設けられており、吸込口2Bは金属製格子
状のストレーナ2Dによって覆われている。原動機フレ
ーム3には、電動モータ3Aが水密に内蔵され、そのロ
ータ3Bの中心部を貫通してポンプ軸6の基端部が同時
回転可能に取付けられている。ポンプ軸6は、ポンプケ
ーシング2と原動機フレーム3の間に介在する軸受7と
水密カバー4における原動機フレーム3側の中心部に設
けた軸受8とによって回転自在に支持されている。ま
た、ポンプケーシング2と軸受7の間にメカニカルシー
ル9を設けることで、吸込口2Bからポンプケーシング
2に吸い込まれた水がポンプケーシング2とポンプ軸6
との摺接部の小さい隙間から原動機フレーム3の内部に
侵入するのを防止している。さらに、水密カバー4の周
壁を貫通して電動モータ3Aへの電力供給用のケーブル
の貫通部ブッシュ材4Aが水密に取付けられている。
【0016】前記構成の水中ポンプ1にあっては、キャ
ブタイヤケ−ブル10および後述する操作制御盤などを
介して、電動モータ3Aと後述する発電機(電源)とを
電気的に接続し、さらにポンプケーシング2の吐出口2
Cに排水ホース11を接続したのち、水中ポンプ1を没
水して前記電源をONする。これにより、電動モータ3
Aが起動してポンプ軸6と羽根車2Aを回転させ、ポン
プケーシング2の吸込口2Bから吸い込んだ水を吐出口
2Cから吐出し、排水ホース11を経て所定の場所に排
水することができる。
【0017】図2に示すように、水中ポンプ1における
ポンプ本体5の外周には、一対の転動輪12A,12B
がポンプ本体5と同時回転可能に外嵌固着されている。
詳しくは、一方の転動輪12Aがポンプケーシング2の
吸込口2Bから吐出口2C側に少し偏った位置の外周に
外嵌固着され、他方の転動輪12Bが原動機フレーム3
と水密カバー4との境界部の外周に外嵌固着されてい
る。したがって、人力によりポンプ本体5を押圧または
引っ張ることで、転動輪12A,12Bと水中ポンプ1
を同時に転動させて水中ポンプ1を移動させることがで
きる。
【0018】把手13を設けることによって、水中ポン
プ1を移動させるための取扱い性がよくなる。把手13
は門型に形成した金属棒または鋼管によってなり、その
一端部にローラ13Aが回転自在に取付けられ、他端部
には環状の連結部13Bが設けられており、ローラ13
Aをポンプケーシング2における吐出口2Cの近くに外
嵌固着したチャネル型の環状レール14に回転自在かつ
着脱可能に嵌合し、環状の連結部13Bを水密カバー4
の端面中心部から軸方向の外側に突設されている金属製
の心棒15に回転自在かつ着脱可能に外嵌することによ
ってポンプ本体5に取付けられる。したがって、把手1
3は、図2の状態で右側へ水平に移動させることで、ポ
ンプ本体5から取外すことができる。
【0019】前記構成の水中ポンプ1は、図3および図
4に示す排水ポンプ車16の荷台16Aに積載される。
排水ポンプ車16には、その運転席の下側に自走用エン
ジンEが格納して搭載され、このエンジンEの出力は周
知の動力伝達系を介して駆動輪17に伝達もしくは遮断
され、排水ポンプ車16を走行または停止させる。荷台
16Aには、複数台の水中ポンプ1,1…が積載され、
これら水中ポンプ1,1…のそれぞれに内蔵されている
電動モータ3Aに電力を供給する発電装置18と、この
発電装置18に電気的に接続されているインバータ制御
盤19や操作制御盤20など搭載されている。また、各
水中ポンプ1,1…それぞれの吐出口2Cに着脱可能に
接続される複数本の排水ホース11とその継手などは、
荷台16Aに設けた格納スペース21に格納されてい
る。
【0020】さらに、排水ポンプ車16の荷台16Aに
は、PTO{(パワー・テイク・オフ)クラッチ内蔵型
動力取出装置}22(以下は、動力取出装置22とい
う)が搭載され、この動力取出装置22の出力によって
前記発電装置18が駆動される。すなわち、動力取出装
置22は、内蔵されている複数個のクラッチの切換え操
作によって、排水ポンプ車16の停止状態で起動してい
る自走用エンジンEの出力を取り込んで発電装置18を
駆動することができる。また、夜間作業のために、照明
用の投光器23が取付けられているとともに、図示して
いないスポット照明用の補助投光器なども搭載されてい
る。
【0021】排水ポンプ車16は、自走用エンジンEに
よって排水または給排水現場まで走行して停止する。排
水現場では、まず、荷台16Aの両側のそれぞれから路
面24にかけて傾斜するポンプ昇降用のスロープ25,
25を転動輪12A,12Bが転動できる間隔を隔て
て、たとえば二点鎖線で示す位置に同時にまたは順番に
着脱可能に取付ける。そして、作業者が必要台数の水中
ポンプ1のそれぞれに装備されている把手13を把持し
て押圧または引っ張りながら、ポンプ昇降用のスロープ
25,25を利用して、転動輪12A,12Bおよびポ
ンプ本体5を転動させながら路面24まで降ろす。
【0022】荷台16Aから路面24に降ろされた必要
台数の水中ポンプ1は、作業者が把手13を把持して押
圧または引っ張りながら水際まで転動させる。路面24
が軟弱な場合や凹凸が大きいために転動が困難な状態の
場合には、予測される水中ポンプ1の転動経路上に予め
敷板を敷設しておけばよい。水際では、必要台数の水中
ポンプ1と荷台16A上の操作制御盤20とをキャブタ
イヤケ−ブル10によって電気的に接続し、さらにポン
プケーシング2の吐出口2Cに排水ホース11を接続す
る。しかるのち、水中ポンプ1を没水して電源をONす
る。これにより、電動モータ3Aが起動してポンプ軸6
と羽根車2Aを回転させ、ポンプケーシング2の吸込口
2Bから吸い込んだ水を吐出口2Cから吐出し、排水ホ
ース11から所定の場所に排水することができる。
【0023】排水運転の終了後には、水際で排水ホース
11などを取外したのち、作業者が把手13を把持して
引っ張りながら水中ポンプ1を路面24まで引き揚げ、
路面24上を排水ポンプ車1のスロープ25,25の近
くまで転動させ、ここからはスロープ25,25を利用
して荷台16Aに積み込む。水中ポンプ1から取り外し
た前記キャブタイヤケ−ブル10と排水ホース11は、
格納スペース21に格納してつぎの排水作業に備える。
【0024】このように、水中ポンプ1は、そのポンプ
本体5のまわりに転動輪12A,12Bを備えているの
で、排水ポンプ車16の荷台16Aに対する積み降ろ
し、排水ポンプ車16と排水域の往復、排水域での没水
および引き揚げ作業などを人力によって容易に行うこと
ができる。これらの作業は、把手13を除去した水中ポ
ンプ1であっても人力によって行うことができるが、実
施の形態のように、把手13を装備することによって、
水中ポンプ1を移動させるための取扱い性を向上させる
ことができる。これにより、揚重機の搭載を不要にした
揚重機非搭載型の排水ポンプ車16の荷台16Aに水中
ポンプ1を積載して走行することが可能になる。したが
って、不要になった揚重機の重量相当分だけ積載重量の
増量を見込めるので、それだけ水中ポンプ1の積載台数
を多くし、排水ポンプ車16の排水量を増大して排水能
力を高めることができる。さらに、揚重機非搭載型の排
水ポンプ車16であれば、別途クレーン車を併走させる
ことが不要になるので据付作業が容易になるばかりでな
く据付に要するコストを安くすることができる。
【0025】つぎに、水中ポンプ1の他の実施の形態を
図5に基づいて説明する。なお、図5において、図2の
水中ポンプ1と同一部分には同一符号を付して重複する
説明は省略する。
【0026】図5に示す水中ポンプ1が図2に示す水中
ポンプ1と相違するところは、転動輪12A,12Bが
水中ポンプ1のポンプ本体5に相対回転可能に装備され
ていることである。すなわち、転動輪12A,12B
は、環状または略環状に配列した動輪受け26を介して
ポンプ本体5に相対回転可能に外嵌して取付けられてい
る。詳しくは、一方の転動輪12Aが動輪受け26を介
してポンプケーシング2の吸込口2Bよりも吐出口2C
側に少し偏った位置の外周に相対回転可能に取付けら
れ、他方の転動輪12Bが動輪受け26を介して原動機
フレーム3と水密カバー4との境界部の外周に相対回転
可能に取付けられている。
【0027】また、把手13の両端部は、ボルト・ナッ
トによってなる締結部材28により、ポンプ本体5に着
脱可能に取付けられている。詳しくは、把手13の一端
部が締結部材28によりポンプ本体5のポンプケーシン
グ2に、把手13の他端部が締結部材28によりポンプ
本体5の水密カバー4に着脱可能に取付けられている。
【0028】このような構成であれば、人力によってポ
ンプ本体5を押圧または引っ張ることで、転動輪12
A,12Bのみを転動させて水中ポンプ1を軽快に移動
させることができる。
【0029】つぎに、水中ポンプ1のさらに異なる実施
の形態を図5に基づいて説明する。なお、図5におい
て、すでに説明した部分と同一部分には同一符号を付し
て重複する説明は省略する。
【0030】この実施の形態の水中ポンプ1が相違する
ところは、フロート27を備えていることである。すな
わち、フロート27は、転動輪12A,12Bとしてタ
イヤのような中空輪を使用することによって構成されて
いる。フロート27の浮力を設定することによって、排
水域では水中ポンプ1の吸込口2Bを水中に没入させた
状態で排水することができる。このため、水深の深い排
水域での排水作業を容易に行うことができる。しかも、
フロート27と水中ポンプ1とを連結する連結部材が不
要になるので、フロート27付き水中ポンプ1の構造が
シンプルになる。
【0031】特に、図6に示すように、他方の中空転動
輪12Bの一側面に充水用のスリット12b,12bを
貫通して適宜に設けることで、図5の水中ポンプ1を没
水させた場合に、充水用のスリット12b,12bから
他方の中空転動輪12Bの内部に充水されるので、一方
の中空転動輪12Aでフロート27を兼用し、他方の中
空転動輪12Bに錘の機能をもたせることができる。こ
のため、水中ポンプ1は、図7に示すように、吸込口2
Bを水面WL近くの水中に没入した垂直姿勢で安定した
排水運転を行うことができる。また、吸込口2Bが水面
WL近くに位置することで、吸込口2Bを覆っているス
トレーナ2Dが水底に滞積している砂利や小石などの固
形異物によって目詰まりするのを避けて、ポンプ効率が
低下するのを防止することができる。勿論、図2の水中
ポンプ1における転動輪12A,12Bとしてタイヤの
ような中空輪を使用し、一方の中空転動輪12Aでフロ
ート27を兼用し、他方の中空転動輪12Bに錘の機能
をもたせるように構成することで、この水中ポンプ1も
図5の水中ポンプ1と同様に、図7に示すように、吸込
口2Bを水面WL近くの水中に没入した垂直姿勢で安定
した排水運転を行うことができる。なお、図2および図
5の水中ポンプ1を図7の垂直姿勢で水中に没入して排
水運転を行う場合には、その前に把手13をポンプ本体
5から取外すことによって、把手13による荷重の偏り
をなくして垂直姿勢を保持することができる。
【0032】さらに、図5に示す水中ポンプ1におい
て、二点鎖線で示すように、筒状で長寸のフロート27
を把手13の横棒13Cに装備してもよい。この場合、
転動輪12A,12Bとして必ずしも中空輪を使用しな
くてもよい。
【0033】このように、フロート27を把手13の横
棒13Cに装備する構成であれば、大型のフロート27
を使用して、大きい浮力を得ることができる。したがっ
て、大型で重量の重い水中ポンプ1の吸込口2Bを水中
に没入して排水運転を行って、水中ポンプ1の排水能力
を高めることができる。勿論、フロート27を水中ポン
プ1に連結する連結部材が不要になる。また、排水運転
時の状態は水平姿勢になる。
【0034】なお、前記実施の形態では、電動モータ3
Aを原動機として原動機フレーム3に水密に内蔵してい
るが、これに限られず、原動機が油圧モータ3Aであっ
てもよい。この場合、排水ポンプ車16の荷台16Aに
は、発電装置18に代えて動力取出装置22の出力によ
って駆動される油圧ポンプが搭載され、この油圧ポンプ
から供給される圧油は、一旦、油圧ホースにより給油ユ
ニットに送られ、ここから油圧ホースにより水中ポンプ
1に内蔵されている油圧モータ3Aに供給されて水中ポ
ンプ1を運転する。
【0035】さらに、前記実施の形態では、一対の転動
輪12A,12Bを装備しているが、これに限られず、
装備される転動輪の数は一個または三個以上であっても
よい。
【0036】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の水中ポン
プ、排水ポンプ車および水中ポンプによる排水方法は構
成されているので、以下のような格別な効果を奏する。
【0037】請求項1に記載の水中ポンプでは、ポンプ
本体のまわりに転動輪を備えているので、クレーンなど
の揚重機に頼ることなく、人力により転動輪を転動させ
ながら水中ポンプを移動することができる。
【0038】請求項2に記載の水中ポンプでは、前記転
動輪が前記ポンプ本体に相対回転可能に装備されている
ので、クレーンなどの揚重機に頼ることなく、人力によ
り転動輪を転動させながら水中ポンプを軽快に移動する
ことができる。
【0039】請求項3に記載の水中ポンプでは、ポンプ
本体に把手が装備されているので、水中ポンプを移動さ
せるための取扱い性が向上する。
【0040】請求項4に記載の水中ポンプでは、フロー
トが備えられているので、排水域では水中ポンプの吸込
口を水中に没入させた状態で排水することができる。こ
のため、水深の深い排水域での排水作業が容易になる。
【0041】請求項5に記載の水中ポンプでは、前記転
動輪が中空輪よりなっていてフロート機能を備えている
ので、フロートを別途製作する手間を省くことができる
とともに、フロートと水中ポンプとを連結する連結部材
が不要であるため、フロート付き水中ポンプの構造がシ
ンプルになる。
【0042】請求項6に記載の水中ポンプでは、前記フ
ロートが把手に装備されているので、大型のフロートを
使用して、大きい浮力を得ることができる。したがっ
て、大型で重量の重い水中ポンプの吸込口を水中に没入
して排水運転を行って、その排水能力を高めることがで
きる。勿論、フロートを水中ポンプに連結する連結部材
が不要である。
【0043】請求項7に記載の排水ポンプ車では、請求
項1、請求項2、請求項3、請求項4、請求項5、請求
項6のいずれかに記載の水中ポンプが積載されるので、
排水ポンプ車として揚重機の搭載を不要にした揚重機非
搭載型の排水ポンプ車が使用できる。このため、不要に
なった揚重機の重量相当分だけ積載重量の増量を見込め
るので、それだけ水中ポンプの積載台数を多くして、排
水ポンプ車の排水量を増大して排水能力を高めることが
できる。さらに、別途クレーン車を併走させることが不
要になるので据付作業が容易になるばかりでなく、据付
に要するコストを安くすることができる。
【0044】請求項8に記載の水中ポンプによる排水方
法では、ポンプ本体のまわりに転動輪を備えた水中ポン
プの前記転動輪を転動させながら水中ポンプを移動し、
前記水中ポンプを水中に没水させて排水するようにして
いるので、クレーンなどの揚重機に頼ることなく、人力
により水中ポンプを移動して排水することができる。
【0045】請求項9に記載の水中ポンプによる排水方
法では、水中ポンプにフロートが備えられていて、この
フロートの浮力により前記水中ポンプの少なくとも吸込
口を水中に没入させて排水するようにしているので、水
深の深い排水域での排水作業が容易になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る水中ポンプの一実施の形態を示す
縦断面図である。
【図2】転動輪を装備した水中ポンプの一実施の形態を
示す側面図である。
【図3】本発明に係るポンプ車の一実施の形態を示す平
面図である。
【図4】図3の側面図である。
【図5】本発明に係る水中ポンプの他の実施の形態を示
す縦断面図である。
【図6】図5のA−A線断面図である。
【図7】本発明に係る水中ポンプによる排水運転時の一
例を示す説明図である。
【符号の説明】
1 水中ポンプ 5 ポンプ本体 12A 転動輪 12B 転動輪 13 把手 16 排水ポンプ車 27 フロート

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ポンプ本体のまわりに転動輪を備えてい
    ることを特徴とする水中ポンプ。
  2. 【請求項2】 前記転動輪が前記ポンプ本体に相対回転
    可能に装備されていることを特徴とする請求項1に記載
    の水中ポンプ。
  3. 【請求項3】 前記ポンプ本体に把手が装備されている
    ことを特徴とする請求項1、請求項2のいずれかに記載
    の水中ポンプ。
  4. 【請求項4】 フロートが備えられていることを特徴と
    する請求項1、請求項2、請求項3のいずれかに記載の
    水中ポンプ。
  5. 【請求項5】 前記転動輪が中空輪よりなっていてフロ
    ート機能を備えていることを特徴とする請求項1、請求
    項2のいずれかに記載の水中ポンプ。
  6. 【請求項6】 前記フロートが把手に装備されているこ
    とを特徴とする請求項3に記載の水中ポンプ。
  7. 【請求項7】 請求項1、請求項2、請求項3、請求項
    4、請求項5、請求項6のいずれかに記載の水中ポンプ
    を積載してなることを特徴とする排水ポンプ車。
  8. 【請求項8】 ポンプ本体のまわりに転動輪を備えた水
    中ポンプの前記転動輪を転動させながら水中ポンプを移
    動し、前記水中ポンプを水中に没水させて排水するよう
    にしたことを特徴とする水中ポンプによる排水方法。
  9. 【請求項9】 前記水中ポンプにフロートが備えられて
    いて、このフロートの浮力により前記水中ポンプの少な
    くとも吸込口を水中に没入させて排水するようにしたこ
    とを特徴とする請求項8に記載の水中ポンプによる排水
    方法。
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