JP2000161282A - 水中ポンプおよびこの水中ポンプを積載した排水ポンプ車 - Google Patents

水中ポンプおよびこの水中ポンプを積載した排水ポンプ車

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JP2000161282A
JP2000161282A JP10332564A JP33256498A JP2000161282A JP 2000161282 A JP2000161282 A JP 2000161282A JP 10332564 A JP10332564 A JP 10332564A JP 33256498 A JP33256498 A JP 33256498A JP 2000161282 A JP2000161282 A JP 2000161282A
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casing
drainage
compressed air
water
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JP10332564A
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Shozo Takagi
彰造 高木
Tetsuo Aoki
哲雄 青木
Katsumi Hayashi
克巳 林
Hirohiko Furukawa
博彦 古川
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KASEN PUMP SHISETSU GIJUTSU KY
KASEN PUMP SHISETSU GIJUTSU KYOKAI
Kubota Corp
Original Assignee
KASEN PUMP SHISETSU GIJUTSU KY
KASEN PUMP SHISETSU GIJUTSU KYOKAI
Kubota Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 作業者一人の人力によって排水作業実行の段
取りおよび後処理を容易に行うことができるとともに、
水質汚染などの弊害の発生を回避することができる水中
ポンプを提供する。 【解決手段】 吸込口20Aと吐出口20Bとを軸方向
の間隔を有して設けたポンプケーシング20の軸方向一
端側に、遮水部材25を介して圧縮空気の入口21Aと
排気口21Bとを備えた空気タービンケーシング21を
取付け、その内部に回転自在に収容したタービン羽根2
3を圧縮空気供給源28から供給した圧縮空気によって
回転させ、タービン軸23とポンプケーシング20内の
ポンプ羽根車24を回転させて、吸込口20Aから吸込
んだ水を吐出口20Bから吐出するように構成し、電動
モータや油圧モータを原動機とする水中ポンプよりも軽
量化するとともに油漏れをなくす。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ポンプ場の吸水槽
の排水は勿論のこと、水災害時の緊急排水、土木仮設工
事の排水あるいは農業用給排水などに好適な水中ポンプ
およびこの水中ポンプを搭載した排水ポンプ車に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来より、図5に示す水災害時の緊急排
水、土木仮設工事排水あるいは農業用給排水などに好適
な排水ポンプ車1の荷台1Aには、水中ポンプ2が積載
され、この水中ポンプ2に組み込まれている水中モータ
(以下、原動機という)3に電力を供給する発電装置4
と、この発電装置4と原動機3の間に介設される操作盤
5が搭載されているとともに、水中ポンプ2の吐出側に
接続する排水ホース6と、発電装置4と操作盤5および
該操作盤5と原動機3とを電気的に接続するキヤブタイ
ヤケ−ブル7などが積載されている。排水ポンプ車1
は、排水または給排水現場まで走行し、ここで、発電装
置4と操作盤5および該操作盤5と原動機3とをキヤブ
タイヤケ−ブル7で電気的に接続し、水中ポンプ2の吐
出側に排水ホース6を接続したのち、排水ポンプ車1に
搭載しているクレ−ンなどの揚重機8によって水中ポン
プ2を水中の所定位置に投入し、発電装置4の起動によ
り原動機3に電力を供給して、水中ポンプ2を運転する
ことによって排水が行われる。当然、夜間作業のため
に、図示はしていないが、照明用の主投光器、スポット
照明用の補助投光器なども排水ポンプ車1に積載されて
いる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来の排水ポ
ンプ車では、重量の重い原動機を備えた高重量水中ポン
プを複数台積載しているので、水中ポンプ単体を作業者
一人の人力によって取り扱うことができない。このた
め、排水ポンプ車を排水または給排水現場まで走行させ
たのち、クレ−ンなどの揚重機によって水中ポンプを水
中の所定位置に投入し、排水運転終了後には揚重機によ
って水中ポンプを水中から引上げる大掛かりな作業が必
要であるとともに、クレ−ンなどの揚重機を搭載できる
大型の排水ポンプ車が必要になる。
【0004】しかも、排水または給排水現場の水際付近
の地盤が軟弱な場合には、排水ポンプ車を水際まで走行
させることができないので、水際から相当離れた位置で
排水ポンプ車を停止させ、ここでクレ−ンなどの揚重機
によって水中ポンプを運搬台車に移載し、この運搬台車
を複数の作業者によって水際まで移動させ、複数の作業
者の協働によって水中ポンプを水中の所定位置に投入し
たり、排水運転終了後には水中ポンプを引上げて運搬台
車に積載し、水際から排水ポンプ車の停止位置まで移動
させ、ここでクレ−ンなどの揚重機によって排水ポンプ
車に積載するきわめて大掛かりな一連の作業が必要な難
点を有している。
【0005】一方、前記電動モータによってなる原動機
を油圧モータによって構成される原動機に代えた水中ポ
ンプを積載することが考えられる。しかし、油圧ポンプ
から油圧モータに圧油を供給する圧油供給管が万一破損
して圧油が漏れると、水質を汚染させる難点がある。
【0006】他方、電動モータによってなる原動機を備
えた水中ポンプでは、容積の大きい発電装置および操作
盤などが必要になるとともに、油圧モータによってなる
原動機を備えた水中ポンプでは、容積の大きいオイルタ
ンクおよびオイル冷却装置などが必要になる。このた
め、これらの水中ポンプのいずれかを荷台に搭載した排
水ポンプ車では、水中ポンプの積載スペースが小さく抑
えられ、水中ポンプの積載台数が制限されるので、高排
水能力を備えた排水ポンプ車の提供が困難であった。
【0007】そこで、本発明は、ポンプ場の吸水槽の排
水に使用できることは勿論、排水または給排水現場の如
何を問わずクレ−ンなどの揚重機や運搬台車などに頼る
ことなく、作業者一人の人力によって排水作業実行の段
取りおよび後処理を容易に行うことができるとともに、
水質汚染などの弊害の発生を回避することができる水中
ポンプおよびこの水中ポンプを積載することにより、水
中ポンプの積載スペースを大きく確保して、水中ポンプ
の積載台数を増加することにより、高排水能力を備える
ことができる排水ポンプ車を提供することを目的として
いる。
【0008】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、請求項1に記載の発明に係る水中ポンプは、吸込口
と吐出口とを軸方向の間隔を有して設けたポンプケーシ
ングと、圧縮空気の入口と排気口とを備え前記ポンプケ
ーシングの軸方向一端側に遮水部材を介して取付けられ
た空気タービンケーシングと、この空気タービンケーシ
ングの内部に回転自在に収容されたタービン羽根と、こ
のタービン羽根を固着し、かつ前記遮水部材を水密かつ
回転自在に貫通して前記ポンプケーシングの内部に延出
されたタービン軸と、前記吸込口と吐出口の間でポンプ
ケーシングの内部に回転自在に収容され、かつ前記ター
ビン軸と同時に回転するポンプ羽根車とを具備している
ことを特徴としている。
【0009】また、前記目的を達成するために、請求項
2に記載の発明に係る水中ポンプを積載した排水ポンプ
車は、水災害時の緊急排水、土木仮設工事排水あるいは
農業用給排水などに使用される排水ポンプ車であって、
吸込口と吐出口とを軸方向の間隔を有して設けたポンプ
ケーシングと、圧縮空気の入口と排気口とを備え前記ポ
ンプケーシングの軸方向一端側に遮水部材を介して取付
けられた空気タービンケーシングと、この空気タービン
ケーシングの内部に回転自在に収容されたタービン羽根
と、このタービン羽根を固着し、かつ前記遮水部材を水
密かつ回転自在に貫通して前記ポンプケーシングの内部
に延出されたタービン軸と、前記吸込口と吐出口の間で
ポンプケーシングの内部に回転自在に収容され、かつ前
記タービン軸と同時に回転するポンプ羽根車とを具備し
ている水中ポンプが積載されているとともに、排水ポン
プ車の自走用エンジンまたは排水ポンプ車の荷台に搭載
した原動機によって駆動される圧縮空気供給源が搭載さ
れ、この圧縮空気供給源の圧縮空気供給口と前記空気タ
ービンケーシングの圧縮空気の入口とに着脱可能に接続
されて、これら圧縮空気供給口と圧縮空気の入口とを互
いに連通させる高圧ホースと、空気タービンケーシング
の排気口に着脱可能に接続される排気ホースおよび前記
ポンプケーシングの吐出口に着脱可能に接続される排水
ホースが積載されていることを特徴としている。
【0010】請求項1に記載の発明によれば、ポンプケ
ーシングの吐出口に排水ホースの入口を着脱可能に接続
するとともに、圧縮空気供給源の圧縮空気供給口と空気
タービンケーシングの圧縮空気の入口とを高圧ホースに
よって着脱可能に接続し、空気タービンケーシングの排
気口に排気ホースの入口を着脱可能に接続したのち、ポ
ンプ場の吸水槽またはその他の水域に投入する。圧縮空
気供給源から空気タービンケーシングの内部に圧縮空気
を供給することで、タービン羽根、タービン軸およびポ
ンプ羽根車を回転させることができる。ポンプ羽根車の
回転によって、吸込口からポンプケーシングの内部に水
を吸込み、吸込んだ水を押し上げて吐出口から吐出し排
水することができる。また、空気タービンを原動機とし
ているので、電動モータによってなる原動機や油圧モー
タによって構成される原動機を備えた水中ポンプと比較
して軽量化を達成できる。しかも、圧油漏れによる水質
汚染などの弊害の発生を確実に回避することができる。
【0011】請求項2に記載の発明によれば、空気ター
ビンを原動機として、軽量化を達成した請求項1に記載
の発明に係る水中ポンプを積載することによって、排水
または給排水現場における複数台の水中ポンプの積み降
ろし、運搬、水中への投入および水中からの引上げなど
の作業は、クレ−ンなどの揚重機に頼ることなく作業者
一人の人力によって容易に行うことができる。排水ポン
プ車の荷台から荷降ろしされた少なくとも1台の水中ポ
ンプには、その吐出口に排水ホースの入口が着脱可能接
続される。また、排水ポンプ車の自走用エンジンまたは
排水ポンプ車の荷台に搭載した原動機によって駆動され
る圧縮空気供給源の圧縮空気供給口と空気タービンケー
シングの圧縮空気の入口とを高圧ホースによって着脱可
能に接続したのち、圧縮空気供給源を起動することによ
り、水中ポンプを駆動して排水運転することができる。
一方、排水または給排水現場の水際付近の地盤が軟弱で
排水ポンプ車を水際まで走行させることができない場合
でも、作業者一人の人力によって水中ポンプを排水ポン
プ車から水際まで運搬し、ここで水中に投入して排水運
転を行い、排水運転終了後に水中ポンプを引上げて排水
ポンプ車の停止位置まで運搬して荷台に積載する一連の
作業を容易に行うことができる。しかも、クレ−ンなど
の揚重機、容積の大きい発電装置や操作盤および容積の
大きいオイルタンクやオイル冷却装置などの搭載が不要
になる。このため、水中ポンプの積載スペースが大きく
って、水中ポンプの積載台数を増加して、排水能力を高
めることができる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、請求項1に記載の発明の一
実施の形態を図面に基づいて説明する。なお、図5の従
来例と同一部分には同一符号を付して説明する。水中ポ
ンプ2は、ポンプケーシング20と、空気タービンケー
シング21と、タービン羽根22と、タービン軸23
と、ポンプ羽根車24とを備えている。この水中ポンプ
2は、重量が30Kg程度のもので、作業者一人の人力
によるハンドリングが可能な仕様になっている。
【0013】ポンプケーシング20は、垂直方向の軸線
を有する縦長円筒状のもので、下端部に開口する吸込口
20Aと、上端部の側方に開口する吐出口20Bを備
え、吸込口20Aにストレーナ20Cが取付けられてい
るとともに、吐出口20Bには排水ホース(排水管)6
が着脱可能に接続される。
【0014】空気タービンケーシング21は、遮水部材
25を介してポンプケーシング20の上側に取付けられ
ており、円周方向の側方に開口する圧縮空気の入口21
Aと、上端部に開口する排気口21Bを備え、圧縮空気
の入口21Aには後述する高圧ホースの出口が着脱可能
に接続され、排気口21Bには排気ホース(排気管)2
6の入口が着脱可能に接続される。
【0015】タービン羽根22は、圧縮空気の入口21
Aに対応してタービン軸23の上端部に固着した状態
で、空気タービンケーシング21の内部に回転自在に収
容されている。また、タービン軸23は、遮水部材25
の中心部に設けられているメカニカルシールやラジアル
ベアリングなどの軸受部材(図示省略)によって、回転
自在かつポンプケーシング20から空気タービンケーシ
ング21への浸水を防止した状態で遮水部材25を貫通
してポンプケーシング20の内部に延出され、水中軸受
27によって回転自在に支持されているとともに、吸込
口20Aと吐出口20Bの間でポンプ羽根車24を固着
している。
【0016】このような構成であれば、ポンプケーシン
グ20の吐出口20Bに排水ホース6の入口を着脱可能
に接続するとともに、コンプレッサーなどの圧縮空気供
給源28の圧縮空気供給口28Aと空気タービンケーシ
ング21の圧縮空気の入口21Aとを高圧ホース(高圧
管)29によって着脱可能に接続し、空気タービンケー
シング21の排気口21Bに排気ホース26の入口を着
脱可能に接続したのち、ポンプ場の吸水槽またはその他
の水域(図示省略)に投入する。この状態で圧縮空気供
給源28を起動し、バルブVを開くことにより、高圧ホ
ース29から空気タービンケーシング21の内部に圧縮
空気を供給することで、タービン羽根22、タービン軸
23およびポンプ羽根車24を回転させることができ
る。ポンプ羽根車24の回転によって、吸込口20Aか
らポンプケーシング20の内部に水を吸込み、吸込んだ
水を押し上げて吐出口20Bから吐出し、排水ホース6
から排水することができる。
【0017】水中ポンプ2は、空気タービンを原動機と
しているので、重量の重い電動モータによってなる原動
機や油圧モータによって構成される原動機を備えた従来
の水中ポンプと比較して軽量化を達成できる。このた
め、ポンプ場の吸水槽は勿論、排水または給排水現場の
如何を問わずクレ−ンなどの揚重機や運搬台車などに頼
ることなく、作業者一人の人力によって排水作業実行の
段取りおよび後処理を容易に行うことができる。しか
も、圧油漏れによる水質汚染などの弊害の発生を確実に
回避することができる。
【0018】なお、前記実施の形態では、縦長円筒状の
ポンプケーシング20にポンプ羽根車24を回転自在に
収容し、このポンプ羽根車24を空気タービンによって
回転させる立軸型の水中ポンプ2で説明しているが、ス
クロール状のポンプケーシング20に羽根車24を回転
自在に収容し、このポンプ羽根車24を空気タービンに
よって回転させるうず巻き型の水中ポンプ2であっても
よい。
【0019】つぎに、請求項2に記載の発明の一実施の
形態を説明する。図2および図3において、トラック型
排水ポンプ車1は、エンジン9を搭載し、このエンジン
の出力を周知の動力伝達系を介して駆動輪10に伝達し
て走行または停止させる。トラック型排水ポンプ車1の
荷台1Aには、図1で説明した空気タービンを原動機と
する軽量の水中ポンプ2が複数台積載されるとともに、
複数本の排ホース6、排気ホース26および高圧ホース
29などが積載され、圧縮空気供給源28が搭載されて
いる。また、排水ポンプ車1の停止状態で運転されるエ
ンジン9の出力は、PTO{(パワー・テイク・オフ)
クラッチ内蔵型動力取出装置}11を介して圧縮空気供
給源28に伝達されて圧縮空気供給源28を駆動する。
【0020】軽量水中ポンプ2は、重量が30Kg程度
のもので、作業者一人の人力による積み降ろし、運搬、
水中への投入および引上げなどの作業が可能な仕様にな
っており、これら複数台の軽量水中ポンプ2が前記排水
ホース6、排気ホース26および高圧ホース29などと
ともに、格納スペース12に格納した状態で荷台1Aに
積載されている。なお、13は照明用投光器である。
【0021】前記構成において、トラック型排水ポンプ
車1は、排水または給排水現場の水際付近まで走行して
停止する。ここで、圧縮空気供給源28の圧縮空気供給
口28Aと空気タービンケーシング21の圧縮空気の入
口21Aとを高圧ホース(高圧管)29によって着脱可
能に接続する。一方、図4のように、必要台数の軽量水
中ポンプ2を作業者一人の人力によって格納スペース1
2から荷降ろしし(ただし、図4は、1台の軽量水中ポ
ンプ2を荷降ろしした状態を示している)、そのポンプ
ケーシング20の吐出口20Bに排水ホース6の入口を
着脱可能に接続するとともに、空気タービンケーシング
21の排気口21Bに排気ホース26の入口を着脱可能
に接続したのち、軽量水中ポンプ2を水中に投入して、
エンジン9の起動により圧縮空気供給源28を駆動す
る。バルブVを開くことにより、高圧ホース29から空
気タービンケーシング21の内部に圧縮空気を供給する
ことで、タービン羽根22、タービン軸23およびポン
プ羽根車24を回転させることができる。ポンプ羽根車
24の回転によって、吸込口20Aからポンプケーシン
グ20の内部に水を吸込み、吸込んだ水を押し上げて吐
出口20Bから吐出し、排水ホース6から排水すること
ができる。
【0022】排水運転の終了時には、エンジン9の停止
によって圧縮空気供給源28を停止したのち、作業者一
人の人力によって軽量水中ポンプ2を水中から引上げ、
ここで、軽量水中ポンプ2から排ホース6、高圧ホース
29、排気ホース26などを取外し、軽量水中ポンプ
2、排ホース6、高圧ホース29、排気ホース26など
を個別に格納スペース12に格納して荷台1Aに積載す
る。
【0023】このように、排水または給排水現場におけ
る複数台の軽量水中ポンプ2の積み降ろし、運搬、水中
への投入および水中からの引上げなどの作業は、クレ−
ンなどの揚重機に頼ることなく作業者一人の人力によっ
て容易に行うことができる。
【0024】また、排水または給排水現場の水際付近の
地盤が軟弱で排水ポンプ車1を水際まで走行させること
ができない場合でも、作業者一人の人力によって軽量水
中ポンプ2を排水ポンプ車1から水際まで運搬し、ここ
で水中に投入して排水運転を行い、排水運転終了後に軽
量水中ポンプ2を引上げて排水ポンプ車1の停止位置ま
で運搬して荷台1Aに積載する一連の作業を容易に行う
ことができる。しかも、クレ−ンなどの揚重機の搭載や
運搬台車などの積載が不要になるとともに、容積の大き
い発電装置や操作盤および容積の大きいオイルタンクや
オイル冷却装置などの搭載が不要になる。このため、水
中ポンプ2の積載スペースが大きくなるから、水中ポン
プ2の積載台数を増加して、排水能力を高めることがで
きる。
【0025】なお、前記実施の形態では、PTO11を
介して排水ポンプ車1のエンジン9で駆動される圧縮空
気供給源28を搭載しているが、小型のデーイゼルエン
ジンを搭載し、この小型のデーイゼルエンジンで圧縮空
気供給源28を駆動するように構成しても、小型のデー
イゼルエンジンが占有する搭載スペースは、発電装置や
操作盤およびオイルタンクやオイル冷却装置などが占有
する搭載スペースと比較して、大幅に小さく抑えること
ができるので、前記実施の形態と同様に、水中ポンプ2
の積載スペースを大きくして、水中ポンプ2の積載台数
を増加し、排水能力を高めることができる。
【0026】また、前記実施の形態では、1台の圧縮空
気供給源28を搭載した構造で説明しているが、本発明
は、前記実施の形態にのみ限定されるものではなく、2
台またはそれ以上の小型の圧縮空気供給源28を搭載し
てもよい。
【0027】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1に記載の
発明は、空気タービンを原動機としているので、電動モ
ータによってなる原動機や油圧モータによって構成され
る原動機を備えた従来の水中ポンプと比較して軽量化を
達成できる。このため、ポンプ場の吸水槽は勿論、排水
または給排水現場の如何を問わずクレ−ンなどの揚重機
や運搬台車などに頼ることなく、作業者一人の人力によ
って排水作業実行の段取りおよび後処理を容易に行うこ
とができる。しかも、圧油漏れによる水質汚染などの弊
害の発生を確実に回避することができる。請求項2に記
載の発明は、排水ポンプ車を排水または給排水現場まで
走行させたのち、複数台の軽量水中ポンプの積み降ろ
し、運搬、水中への投入および水中からの引上げなどの
作業は、クレ−ンなどの揚重機に頼ることなく作業者一
人の人力によって容易に行うことができる。しかも、排
水または給排水現場の水際付近の地盤が軟弱で排水ポン
プ車を水際まで走行させることができない場合でも、作
業者一人の人力によって軽量水中ポンプを排水ポンプ車
から水際まで運搬し、ここで水中に投入して排水運転を
行い、排水運転終了後に軽量水中ポンプを引上げて排水
ポンプ車の停止位置まで運搬して荷台に積載する一連の
作業を容易に行うことができる。さらに、クレ−ンなど
の揚重機の搭載や運搬台車などの積載が不要になるとと
もに、容積の大きい発電装置や操作盤および容積の大き
いオイルタンクやオイル冷却装置などの搭載が不要にな
ので、水中ポンプの積載スペースが大きくなるから、水
中ポンプの積載台数を増加して、排水能力を高めること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】請求項1に記載の発明に係る水中ポンプの一実
施の形態を示す断面図である。
【図2】請求項2に記載の発明に係る排水ポンプ車の一
実施の形態を示す側面図である。
【図3】図2の平面図である。
【図4】排水現場での排水状況の一例を示す概念図であ
る。
【図5】従来の排水ポンプ車による排水状況の概念図で
ある。
【符号の説明】
1 排水ポンプ車 1A 排水ポンプ車の荷台 2 水中ポンプ 6 排水ホース 20 ポンプケーシング 20A ポンプケーシングの吸込口 20B ポンプケーシングの吐出口 21 空気タービンケーシング 21A 圧縮空気の入口 21B 排気口 22 タービン羽根 23 タービン軸 24 ポンプ羽根車 25 遮水部材 28 圧縮空気供給源 28A 圧縮空気供給口
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 青木 哲雄 大阪府枚方市中宮大池1丁目1番1号 株 式会社クボタ枚方製造所内 (72)発明者 林 克巳 大阪府枚方市中宮大池1丁目1番1号 株 式会社クボタ枚方製造所内 (72)発明者 古川 博彦 大阪府枚方市中宮大池1丁目1番1号 株 式会社クボタ枚方製造所内 Fターム(参考) 3H022 AA03 BA01 BA06 DA17 DA20

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 吸込口と吐出口とを軸方向の間隔を有し
    て設けたポンプケーシングと、圧縮空気の入口と排気口
    とを備え前記ポンプケーシングの軸方向一端側に遮水部
    材を介して取付けられた空気タービンケーシングと、こ
    の空気タービンケーシングの内部に回転自在に収容され
    たタービン羽根と、このタービン羽根を固着し、かつ前
    記遮水部材を水密かつ回転自在に貫通して前記ポンプケ
    ーシングの内部に延出されたタービン軸と、前記吸込口
    と吐出口の間でポンプケーシングの内部に回転自在に収
    容され、かつ前記タービン軸と同時に回転するポンプ羽
    根車とを具備していることを特徴とする水中ポンプ。
  2. 【請求項2】 水災害時の緊急排水、土木仮設工事排水
    あるいは農業用給排水などに使用される排水ポンプ車で
    あって、吸込口と吐出口とを軸方向の間隔を有して設け
    たポンプケーシングと、圧縮空気の入口と排気口とを備
    え前記ポンプケーシングの軸方向一端側に遮水部材を介
    して取付けられた空気タービンケーシングと、この空気
    タービンケーシングの内部に回転自在に収容されたター
    ビン羽根と、このタービン羽根を固着し、かつ前記遮水
    部材を水密かつ回転自在に貫通して前記ポンプケーシン
    グの内部に延出されたタービン軸と、前記吸込口と吐出
    口の間でポンプケーシングの内部に回転自在に収容さ
    れ、かつ前記タービン軸と同時に回転するポンプ羽根車
    とを具備している水中ポンプが積載されているととも
    に、排水ポンプ車の自走用エンジンまたは排水ポンプ車
    の荷台に搭載した原動機によって駆動される圧縮空気供
    給源が搭載され、この圧縮空気供給源の圧縮空気供給口
    と前記空気タービンケーシングの圧縮空気の入口とに着
    脱可能に接続されて、これら圧縮空気供給口と圧縮空気
    の入口とを互いに連通させる高圧ホースと、空気タービ
    ンケーシングの排気口に着脱可能に接続される排気ホー
    スおよび前記ポンプケーシングの吐出口に着脱可能に接
    続される排水ホースが積載されていることを特徴とする
    水中ポンプを積載した排水ポンプ車。
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