JPH09242102A - 建設機械 - Google Patents

建設機械

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JPH09242102A
JPH09242102A JP4775796A JP4775796A JPH09242102A JP H09242102 A JPH09242102 A JP H09242102A JP 4775796 A JP4775796 A JP 4775796A JP 4775796 A JP4775796 A JP 4775796A JP H09242102 A JPH09242102 A JP H09242102A
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JP
Japan
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construction machine
traveling body
hydraulic
working
column
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JP4775796A
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English (en)
Inventor
Yukiro Sasaki
征郎 佐々木
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Caterpillar Japan Ltd
Caterpillar Mitsubishi Ltd
Original Assignee
Caterpillar Mitsubishi Ltd
Shin Caterpillar Mitsubishi Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来の建設機械における上部旋回体を廃止し
て、構造の著しい簡素化を図る。 【解決手段】 移動用の走行体31のほぼ中央部に旋回支
柱32を旋回可能に立設し、この旋回支柱32に複数の作業
機33,34を設ける。そして、従来のキャブ、動力装置等
を搭載した上部旋回体は廃止する。走行体31、旋回支柱
32および作業機33,34は無線または有線により遠隔操縦
する。例えば、オペレータは、安全で環境の良い場所よ
り作業機33,34などを遠隔操縦したり、作業機33,34の
先端を目前にした位置で作業状況を監視しながら高精度
の施工を行ったりする。複数の作業機33,34を順次使用
することにより複数の異種作業を行う。その際に、使用
しない側の作業機は、相互にカウンタウエイトとして利
用する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、建設機械に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】図10に示されるように、従来の油圧シ
ョベルは、下部の走行体11に対し旋回機構12により上部
旋回体13が旋回可能に設けられ、この上部旋回体13にエ
ンジン等の動力装置14、オペレータ用キャブ15および作
業機16が設けられている。
【0003】作業機16は、キャブ15とともに上部旋回体
13の前端部に取付けられ、ブームシリンダ21により回動
されるブーム22と、スティックシリンダ23により回動さ
れるスティック24と、バケットシリンダ25により回動さ
れるバケット26とを順次連結したものである。
【0004】この作業機16によりコンクリート路面等を
破砕するときは、バケット26に替えてブレーカ27をステ
ィック24の先端に取付ける。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】この従来の建設機械で
は、上部旋回体13に動力装置14、キャブ15および作業機
16が設けられた構造であるため、それらの構造の簡素化
および小形化には限界がある。
【0006】本発明は、このような点に鑑みなされたも
ので、従来の建設機械における上部旋回体を廃止して、
構造の著しい簡素化を図ることを目的とするものであ
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載された発
明は、移動用の走行体と、この走行体のほぼ中央部に旋
回可能に立設した旋回支柱と、この旋回支柱に取付けた
作業機とを具備した建設機械である。そして、従来のキ
ャブ、動力装置等を搭載した上部旋回体は廃止する。
【0008】請求項2に記載された発明は、請求項1記
載の建設機械における走行体、旋回支柱および作業機を
遠隔操縦するものである。そして、オペレータは、安全
で環境の良い場所より作業機などを遠隔操縦したり、作
業機の先端を目前にした位置で作業状況を監視しながら
高精度の施工を行ったりする。
【0009】請求項3に記載された発明は、請求項1記
載の建設機械における走行体、旋回支柱および作業機
を、エンジンにより駆動される油圧ポンプと、電動モー
タにより駆動される油圧ポンプとのいずれか一方より供
給される作動油により作動される油圧アクチュエータに
て駆動するものである。そして、作業環境に応じてエン
ジンまたは電動モータにより油圧ポンプを駆動し、低騒
音または無排気での作業が望まれるときは電動モータに
より油圧ポンプを駆動する。
【0010】請求項4に記載された発明は、請求項1記
載の建設機械における走行体に動力装置を設置したもの
である。そして、従来の上部旋回体に動力装置を設置し
たものより全高が低くなる。
【0011】請求項5に記載された発明は、請求項1記
載の建設機械における旋回支柱に複数の作業機を設けた
ものである。そして、複数の作業機を順次使用すること
により複数の異種作業を行う。
【0012】請求項6に記載された発明は、請求項5記
載の建設機械における複数の作業機を、旋回支柱を中心
に重量バランス良く配置したものである。そして、複数
の作業機を相互にカウンタウエイトとして利用する。
【0013】請求項7に記載された発明は、請求項1記
載の建設機械における旋回支柱の駆動系として、旋回支
柱に同心のピニオンを一体的に設け、このピニオンに対
し一対のラックを噛合したものである。そして、ラック
によりピニオンを回動し、ピニオンとともに旋回支柱を
回動する。
【0014】請求項8に記載された発明は、請求項1記
載の建設機械における旋回支柱の上部に作業機制御用の
油圧バルブアッセンブリを設け、走行体上の油圧源から
旋回支柱の下部に設けられたスイベルジョイントを介し
て油圧バルブアッセンブリに油圧を給排するものであ
る。そして、スイベルジョイントで1本化された給油ラ
インおよび排油ラインを油圧バルブアッセンブリで作業
機用の各油圧アクチュエータに分配する。
【0015】請求項9に記載された発明は、請求項5記
載の建設機械における複数の作業機を走行体の両側で接
地可能に取付けたものである。そして、複数の作業機を
蟹の足のように使用して、浮上させた走行体の下側に運
搬車両の荷台を挿入することにより、荷台上へ本機を搭
載する。
【0016】請求項10に記載された発明は、請求項1
記載の建設機械における走行体の前後方向一側にブレー
ドを配置し、他側にアウトリガーを配置したものであ
る。そして、ブレードをアウトリガーと同様の支持脚と
して利用し、作業時の安定性を確保する。
【0017】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の一形態を図
1乃至図6を参照しながら説明する。
【0018】図1に示されるように、移動用の走行体31
のほぼ中央部に旋回支柱32を旋回可能に立設し、この旋
回支柱32に二つの異種作業(掘削作業および破砕作業)
に対応し得る一方の作業機33および他方の作業機34を取
付ける。
【0019】また、従来の油圧ショベルにとって必要不
可欠の上部旋回体13は廃止するが、走行体31の上側に動
力装置(エンジン、油圧ポンプ、タンクなど)を設置す
るため、その動力装置などを覆うための車体35を走行体
31上に一体的に設ける。
【0020】この車体35に運転席は設けない。オペレー
タは、走行体31、旋回支柱32および作業機33,34を有線
または無線で遠隔操縦する。そのために、オペレータが
持つ無線操縦器(図示せず)からの指令信号を受信して
処理するための無線アンテナ36、受信機37およびコント
ローラ38を旋回支柱32の上部に設ける。
【0021】また、有線操縦器(図示せず)の電線を接
続するための有線用コネクタ39を車体35の左右両側面の
前方位置に設ける。前記コントローラ38は、この有線操
縦でも共通に使用する。
【0022】従来の上部旋回体13と異なり車体35が旋回
しないので、この有線による遠隔操縦の場合でも、有線
用コネクタ39が作業中に振り回されることがなく、電線
が絡んだりする面倒も生じない。
【0023】走行体31の前後方向一側にブレード41を配
置し、他側にアウトリガー42を配置する。一側のブレー
ド41は、本来の排土作用に使用する用途に加えて、作業
機33,34による定置作業では他側のアウトリガー42と同
様の支持脚として有効利用し、作業時の安定性を確保す
る。
【0024】2組の作業機33,34は、旋回支柱32からY
形またはT形に突設されたブラケット43,44に、旋回支
柱32を中心に重量バランス良く取付け、相互にカウンタ
ウエイトとして有効利用する。
【0025】一方の掘削用作業機33は、旋回支柱32から
突設されたブラケット43に、ピン50によりブームシリン
ダ51で回動されるブーム52を回動自在に連結し、このブ
ーム52の先端にピン53によりスティックシリンダ54で回
動されるスティック55を回動自在に連結し、このスティ
ック55の先端にバケットシリンダ56によりリンク57を介
し回動されるバケット58をピン59により回動自在に連結
したものである。
【0026】他方の破砕用作業機34は、旋回支柱32から
突設されたブラケット44に、ピン50によりブームシリン
ダ51で回動されるブーム52を回動自在に連結し、このブ
ーム52の先端にピン53によりスティックシリンダ54で回
動されるスティック55を回動自在に連結し、このスティ
ック55の先端にブレーカ61を取付けたものである。
【0027】ブームシリンダ51、スティックシリンダ5
4、バケットシリンダ56およびブレーカ61は、油圧によ
り作動する油圧アクチュエータである。
【0028】旋回支柱32上のブラケット43,44内に、走
行体31上の動力装置から作業機33,34の各油圧アクチュ
エータに供給される作動油を方向制御および流量制御す
るための作業機用の油圧バルブアッセンブリ62を設け
る。63,64は、警告灯(パトランプ)である。
【0029】図2および図3に示されるように、走行体
31を構成する左右の履帯装着用トラックローラフレーム
65,66間に上下2段の架台67,68を掛渡してボルト締め
により一体に取付け、これらの架台67,68を支持母体と
して上側にプラットホーム(図示せず)を設置し、この
プラットホームに動力装置を設置する。
【0030】図2に示されるように、前記トラックロー
ラフレーム65,66の後端側の内側には走行用油圧モータ
69を取付け、この油圧モータ69により、履帯の駆動スプ
ロケット(図示せず)を回動する。
【0031】この動力装置は、図2に示されるように、
ガソリンまたはディーゼルエンジン71と、直流または交
流式の電動モータ72と、エンジン71により駆動される油
圧ポンプ73と、電動モータ72により駆動される油圧ポン
プ74と、これらの油圧ポンプ73または74の一つから走行
用油圧モータ69、ブレード41の昇降用シリンダおよび後
述する旋回用ロータリアクチュエータなどの各油圧アク
チュエータに供給される作動油の方向および流量を制御
する油圧バルブアッセンブリ75と、燃料タンクおよび油
圧タンクなどのタンク類76と、エンジン71の始動および
電動モータ72の駆動に必要なバッテリ77とを設置する。
78は側面に開口する工具箱である。
【0032】このように、走行体31上に動力装置を一体
的に配置することにより、従来の油圧ショベルのように
上部旋回体13上に動力装置を搭載した構造より全高を低
くでき、重心を下げて高い安定性が得られる。
【0033】さらに、走行体31、旋回支柱32、作業機3
3,34およびブレード41をそれぞれ駆動する油圧アクチ
ュエータに作動油を供給する油圧ポンプとしては、エン
ジン71により回転される油圧ポンプ73と、搭載バッテリ
77を電源とする直流モータまたは外部から引込んだ商用
電源で動く交流モータにより回転される油圧ポンプ74と
の、いずれか一方を選択して使用すると、作業環境に応
じた運転が可能であり、電動モータ72により低騒音、無
排気での作業も可能である。
【0034】図3は、トラックローラフレーム65,66と
旋回支柱32との関係を示し、トラックローラフレーム6
5,66間の架台67,68の中央穴に、旋回支柱32の下側に
同心にフランジ接続されたセンターピン部81をラジアル
ベアリング82を介して回動自在に嵌着し、このセンター
ピン部81のフランジ83を架台67上に固定したリング84に
よりスラストベアリング85を介して回動自在に支持す
る。
【0035】上下2段の架台67,68間に、旋回支柱32の
駆動系としてセンターピン部81を回動するためのロータ
リアクチュエータ86が設けられている。このロータリア
クチュエータ86は、一対の油圧シリンダ87と、これらの
油圧シリンダ87により駆動されるラックおよびピニオン
とにより構成されている。
【0036】すなわち、図4に示されるように、センタ
ーピン部81にピニオン88を一体的に設け、このピニオン
88の両側に一対のラック89を噛合し、これらのラック89
を前記油圧シリンダ87により駆動するようにしたもので
ある。
【0037】また、図3に示されるように、旋回支柱32
のセンターピン部81にスイベルジョイント91を設け、こ
のスイベルジョイント91を介して、走行体31上の油圧源
(油圧ポンプ73または74および油圧タンク76)と、旋回
支柱32上に設けられた作業機制御用の油圧バルブアッセ
ンブリ62との間で油圧を給排する。
【0038】すなわち、図5に示されるように、スイベ
ルジョイント91は、配管接続により固定された円筒部92
に対し、内部に油路を形成されたセンターピン部81をリ
ング状シール部材93を介して回転自在に嵌合するととも
に、リング状ストッパ94により軸方向移動を係止したも
ので、円筒部92には、油圧ポンプ73または74に配管を介
し連通する給油入口ポート95と、油圧タンク76に配管を
介し連通する排油出口ポート96とが軸方向の異なる位置
に形成されている。
【0039】さらに、センターピン部81では、給油入口
ポート95および排油出口ポート96に対応する軸方向位置
にてそれぞれ全周に環状溝101 ,102 が形成され、これ
らの環状溝101 ,102 から半径方向に油路103 ,104 が
それぞれ穿孔され、これらの油路103 ,104 に軸方向に
それぞれ穿孔された油路105 ,106 が連通され、これら
の油路105 ,106 にフランジ83にて半径方向にそれぞれ
穿孔された油路107 ,108 が連通され、これらの油路10
7 ,108 のフランジ周面におけるそれぞれの開口が給油
出口ポート109 および排油入口ポート110 となってい
る。
【0040】これらの給油出口ポート109 および排油入
口ポート110 にそれぞれ接続された配管(図示せず)
は、旋回支柱32の旋回動作を妨げないように旋回支柱32
に沿って上端まで配設することにより、または旋回支柱
32の内部油路などを通して、旋回支柱32上端の作業機用
の油圧バルブアッセンブリ62に接続する。
【0041】このように、作業機用の油圧バルブアッセ
ンブリ62をスイベルジョイント91よりも作業機側に取付
けることにより、スイベルジョイント91での給油ライン
および排油ラインをそれぞれ1本化することができる。
【0042】次に、図1乃至図5に示された実施形態の
作用を説明する。
【0043】先ず、走行体31の前後方向一側のブレード
41および他側のアウトリガー42を接地させて、作業時の
安定性を確保する。
【0044】開放された作業環境ではエンジン71により
油圧ポンプ73を駆動し、また、トンネル内や住宅密集地
等の制約された作業環境では、搭載バッテリまたは外部
商用電源で駆動される直流または交流式の電動モータ72
により油圧ポンプ74を低騒音かつ無排気で駆動して、こ
れらの油圧ポンプ73または74の少なくとも一つにより走
行用油圧モータ69、ブレード41の昇降用油圧シリンダ、
旋回用ロータリアクチュエータ86および作業機用油圧シ
リンダおよびブレーカ61の各油圧アクチュエータに作動
油を供給する。
【0045】その際に、作業機用の作動油は、走行体31
上の油圧源からスイベルジョイント91を介して旋回支柱
32上の油圧バルブアッセンブリ62に一括供給され、この
アッセンブリ62の各油圧バルブにて対応する各作業機用
油圧アクチュエータに分配制御される。
【0046】オペレータは、車体35上に搭乗せず、有線
または無線の操縦器により油圧バルブアッセンブリ62,
75の個々の油圧バルブを電磁制御またはパイロット制御
し、走行体31、ブレード41、旋回支柱32および作業機3
3,34を遠隔操縦する。
【0047】この遠隔操縦は、建設機械が危険な場所や
劣悪な環境にあっても、離れた位置でオペレータの安全
性を確保できるとともに、乗用車内で無線操縦する場合
のようにオペレータを騒音、振動、熱気および塵芥等か
ら解放された良好な作業環境におくことができる。
【0048】また、逆に、作業機33,34の先端付近で操
縦することも可能であるから、地下工事、道路側溝堀工
事、上下水道工事、住宅基礎工事等においては、作業機
先端の作業状況を監視しながら、目前の作業を一人で進
めることができ、省人化および施工精度の向上も図れ
る。
【0049】そして、旋回支柱32に設けた2組の作業機
33,34は、いずれか一方の作業機を使用している間は、
他方の作業機を折畳んだ状態で動かないように固定す
る。すなわち、他方の作業機への油圧ラインを油圧バル
ブアッセンブリ62の中に組込まれた切換バルブによって
ロックすることにより、他方の作業機が作動しないよう
にする。
【0050】上記バルブの切換えにより、一方の作業機
から他方の作業機へ油圧供給を切換えることにより、異
種作業間の切換を簡単に行える。例えば、図示された例
では、岩盤、舗装路面等を破砕する破砕作業を作業機34
のブレーカ61により行い、続けて、その破砕物を作業機
33のバケット58により運搬車に積載する作業を1台の機
械で能率良く行うことができる。
【0051】その際に、旋回支柱32を中心に重量バラン
ス良く配置された一方の作業機33と他方の作業機34は、
相互にカウンタウエイトとして機能し、作業を行わない
ときでも有効に利用されている。
【0052】さらに、旋回支柱32の下部におけるロータ
リアクチュエータ86は、ピニオン88の両側に位置する一
対のラック89を相互に逆方向に駆動することにより、ピ
ニオン88が回動し、旋回支柱32および作業機33,34が左
方向および右方向にそれぞれ所定角度(例えば200
°)ずつ旋回する。また、一対のラック89を作動する各
々の油圧シリンダ87に同方向の予圧をかけるようにする
と、ラック・ピニオン噛合部におけるバックラッシュを
排除することができる。
【0053】図6は、この建設機械を運搬車両に積載す
る際の直前状態を示し、ブレーカ61の破砕刃61a に接地
板111 を、その取付筒部112 を嵌着することにより装着
し、そして、両側の作業機33,34を走行体31の両側で蟹
の足のように接地させ、走行体31を地面より浮上させ
る。
【0054】すなわち、走行体31の両側でバケット58の
背面と、ブレーカ61に嵌着された接地板111 とを地面に
付け、さらに両側の作業機33,34を押下げるように駆動
することにより、相対的に走行体31が浮上するので、そ
の走行体31の下側に運搬車両の荷台を挿入することによ
り、荷台上へ本機を簡単に積載することができる。
【0055】次に、本発明に係る建設機械ではあるが、
図1乃至図6のものとは異なる実施形態を説明する。
【0056】図7に示されるように、旋回支柱32からY
形またはT形に突設された一方のブラケット43には前記
掘削用の作業機33がそのまま取付けられているが、他方
のブラケット44の破砕用の作業機34は不要であるから取
外され、ブーム取付ピン50により替りにカウンターウエ
イト113 が取付けられている。
【0057】図8に示されるものは、車体35、旋回支柱
32および作業機33,34の形態が異なる例であり、ブーム
シリンダ51がブラケット43,44の上側に設けられた点な
どが著しく異なる。
【0058】図9に示されるものは、旋回支柱32が車体
35の中央よりやや後方に位置する点、旋回支柱32が逆L
形に形成されている点、掘削用作業機33のブーム52と破
砕用作業機34のブーム52が逆L形旋回支柱32の先端に共
通のピン50により並列に取付けられている点などが異な
る。
【0059】このタイプは、二つの作業機33,34が同一
方向に並列に設けられているため、所定の作業場所に対
する二つの作業機33,34の切換を頻繁に行える利点と、
各作業機33,34が相互に干渉しない利点とがある。
【0060】なお、図示されていないが、作業機のアタ
ッチメントは、バケット58およびブレーカ61に限定され
るものではなく、必要に応じて、掘削、転圧、積込み、
破砕、挟持等の作業に適するアタッチメントを使用す
る。
【0061】さらに、作業機の数は、2組に限定される
ものではなく、3組以上の作業機を旋回支柱32に取付け
ても良い。
【0062】加えて、走行体31は履帯(クローラ)式に
限定されるものではなく。ホイール式の車両でも良い。
【0063】
【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、建設機械
の走行体のほぼ中央部に旋回支柱を旋回可能に立設し、
この旋回支柱に作業機を取付けたから、従来の上部旋回
体を廃止でき、構造の著しい簡素化により大幅なコスト
低減を図れる。また、走行体のほぼ中央部に旋回支柱を
設けることにより、全体的な重量バランスを良くするこ
とができる。
【0064】請求項2記載の発明によれば、走行体、旋
回支柱および作業機を遠隔操縦するから、運転席を廃止
して、運転席回りなどの部品を削除または簡素化でき
る。また、機械から十分に離れた遠隔操縦により安全性
と良好な作業環境を確保でき、さらに、作業機の先端付
近で作業状況を監視しながら操縦することも可能である
から省人化および施工精度の向上も図れる。
【0065】請求項3記載の発明によれば、油圧アクチ
ュエータに作動油を供給する油圧ポンプを、エンジンに
て駆動されるものと、電動モータにて駆動されるものと
で選択することができるから、作業環境に応じた動力源
による運転が可能であり、電動モータにより低騒音、無
排気での作業も可能である。
【0066】請求項4記載の発明によれば、走行体に動
力装置を設置したから、従来の上部旋回体に動力装置を
設置したものより全高を低くすることができ、低重心で
安定性が高い建設機械を提供できる。
【0067】請求項5記載の発明によれば、旋回支柱に
設けた複数の作業機を切換えて使用することにより複数
の異種作業の簡単に行うことができ、多目的建設機械を
提供できる。
【0068】請求項6記載の発明によれば、複数の作業
機を旋回支柱を中心に重量バランス良く配置したから、
複数の作業機を相互にカウンタウエイトとして有効に利
用できる。
【0069】請求項7記載の発明によれば、旋回支柱の
駆動系として、旋回支柱と同心でピニオンを設け、この
ピニオンに対し一対のラックを噛合したから、従来油圧
ショベルのサークルリングを油圧モータで旋回させる大
掛りな旋回機構に比べて、ラックおよびピニオンにより
低コストの旋回駆動機構を構成できる。
【0070】請求項8記載の発明によれば、走行体上の
油圧源から旋回支柱下部のスイベルジョイントを介して
旋回支柱上部の作業機用油圧バルブアッセンブリに対し
油圧を給排するから、スイベルジョイントでの給油ライ
ンおよび排油ラインをそれぞれ1本にまとめることがで
き、スイベルジョイントの構造を簡素化できる。
【0071】請求項9記載の発明によれば、複数の作業
機を走行体の両側で接地可能に取付けたから、複数の作
業機を蟹の足のように使用して、浮上させた走行体の下
側に運搬車両の荷台を挿入することにより、荷台上へ本
機を簡単に搭載できる。
【0072】請求項10記載の発明によれば、走行体の
前後方向一側にブレードを配置し、他側にアウトリガー
を配置したから、ブレードをアウトリガーと同様の支持
脚として有効利用し、作業時の安定性を確保できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る建設機械の一実施形態を示す斜視
図である。
【図2】同上建設機械における走行体上の動力装置の配
置例を示す平面図である。
【図3】同上建設機械における旋回支柱の下部支持構造
を示す断面図である。
【図4】同上旋回支柱を回動するピニオン・ラック機構
を示す断面図である。
【図5】同上旋回支柱の下部におけるスイベルジョイン
トを示す断面図である。
【図6】同上建設機械を運搬車両に積載する直前の蟹足
状態を示す斜視図である。
【図7】本発明に係る建設機械の変更使用例を示す斜視
図である。
【図8】本発明に係る建設機械の他の実施形態を示す正
面図である。
【図9】本発明に係る建設機械のさらに別の実施形態を
示す正面図である。
【図10】従来の建設機械を示す正面図である。
【符号の説明】
31 走行体 32 旋回支柱 33,34 作業機 41 ブレード 42 アウトリガー 62 作業機用の油圧バルブアッセンブリ 71 エンジン 72 電動モータ 73,74 油圧ポンプ 88 ピニオン 89 ラック 91 スイベルジョイント

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 移動用の走行体と、 この走行体のほぼ中央部に旋回可能に立設した旋回支柱
    と、 この旋回支柱に取付けた作業機とを具備したことを特徴
    とする建設機械。
  2. 【請求項2】 走行体、旋回支柱および作業機を遠隔操
    縦することを特徴とする請求項1記載の建設機械。
  3. 【請求項3】 走行体、旋回支柱および作業機は、エン
    ジンにより駆動される油圧ポンプと、電動モータにより
    駆動される油圧ポンプとのいずれか一方より供給される
    作動油により作動される油圧アクチュエータにて駆動す
    ることを特徴とする請求項1記載の建設機械。
  4. 【請求項4】 走行体に動力装置を設置したことを特徴
    とする請求項1記載の建設機械。
  5. 【請求項5】 旋回支柱に複数の作業機を設けたことを
    特徴とする請求項1記載の建設機械。
  6. 【請求項6】 複数の作業機を、旋回支柱を中心に重量
    バランス良く配置したことを特徴とする請求項5記載の
    建設機械。
  7. 【請求項7】 旋回支柱の駆動系として、旋回支柱に同
    心のピニオンを一体的に設け、このピニオンに対し一対
    のラックを噛合したことを特徴とする請求項1記載の建
    設機械。
  8. 【請求項8】 旋回支柱の上部に作業機制御用の油圧バ
    ルブアッセンブリを設け、走行体上の油圧源から旋回支
    柱の下部に設けられたスイベルジョイントを介して油圧
    バルブアッセンブリに油圧を給排することを特徴とする
    請求項1記載の建設機械。
  9. 【請求項9】 複数の作業機を走行体の両側で接地可能
    に取付けたことを特徴とする請求項5記載の建設機械。
  10. 【請求項10】 走行体の前後方向一側にブレードを配
    置し、他側にアウトリガーを配置したことを特徴とする
    請求項1記載の建設機械。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN108678053A (zh) * 2018-05-17 2018-10-19 成都市容德建筑劳务有限公司 具有破土功能的铲土机
PL422492A1 (pl) * 2017-08-08 2019-02-11 Instytut Badawczy Dróg i Mostów Urządzenie do formowania w gruncie ciągłych ścian z gruntu wzmocnionego środkiem wiążącym
CN110306612A (zh) * 2019-06-28 2019-10-08 三一重机有限公司 一种可伸缩工作装置、闭环同步控制系统及挖掘机
CN112123352A (zh) * 2020-09-30 2020-12-25 江苏集萃孵鹰科技产业发展有限公司 一种无砟轨道特种作业机器人

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