JP2001147436A - 液晶表示素子用スペーサの製造方法、液晶表示素子用スペーサ及び液晶表示素子 - Google Patents

液晶表示素子用スペーサの製造方法、液晶表示素子用スペーサ及び液晶表示素子

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JP2001147436A
JP2001147436A JP31540999A JP31540999A JP2001147436A JP 2001147436 A JP2001147436 A JP 2001147436A JP 31540999 A JP31540999 A JP 31540999A JP 31540999 A JP31540999 A JP 31540999A JP 2001147436 A JP2001147436 A JP 2001147436A
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JP31540999A
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English (en)
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Masahiro Takechi
昌裕 武智
Kazuyuki Ito
和志 伊藤
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Sekisui Chemical Co Ltd
Original Assignee
Sekisui Chemical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 スペーサ表面の処理層を厚くすることによ
り、液晶表示素子に強い衝撃を与えても、液晶分子とス
ペーサ表面の親水性部分との不可逆的な化学吸着が生じ
ることがなく、光抜けがなく、コントラストの低下や表
示ムラが生じることがなく、かつ、乾式散布性の優れた
液晶表示素子用スペーサ及びその製造方法、特に、ST
N、TN型TFT及びIPS型TFT液晶表示素子に適
した液晶表示素子用スペーサの製造方法及び前記液晶表
示素子用スペーサの製造方法により製造される液晶表示
素子用スペーサ、並びに、前記液晶表示素子用スペーサ
を用いた液晶表示素子を提供する。 【解決手段】 液晶表示素子用スペーサの製造方法であ
って、表面に還元性基を有する微粒子を得る工程、及
び、得られた微粒子に、酸化剤を反応させて前記微粒子
表面にラジカルを発生させ、これにアルキル基を有する
重合性単量体を反応させて、前記微粒子の表面に0.0
1〜0.5μmの厚みのグラフト重合層を形成させる工
程を有する液晶表示素子用スペーサの製造方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、液晶表示素子用ス
ペーサの製造方法、液晶表示素子用スペーサ及び液晶表
示素子に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のスペーサを用いたTN(ツイステ
ッドネマティック)モードの液晶表示素子は、図1に示
されるように、1対の基板8、10と、この基板8と1
0の間に封入されたネマティック液晶11と、基板8、
10の周囲に充填されたシール部材1と、基板8、10
の表面に被覆された偏光シート12、13を構成材料と
し、上記1対の基板8、10間のギャップを一定に保持
するために、基板8、10間にはスペーサ9が配置され
ている。
【0003】上記基板8、10は、ガラス透明基板2、
5の片面にITO膜からなる透明電極3、6のパターン
を形成し、この透明電極3、6及び透明基板2、5の表
面にポリイミド膜等からなる配向制御膜4、7を被覆す
ることにより得られる。上記配向制御膜4、7にはラビ
ングによって配向制御処理が施される。この液晶表示素
子において、スペーサは2枚の基板の間隔を一定に保つ
ために用いられるが、このスペーサは、液晶中において
化学的に安定に存在すること、液晶の配向を乱さないこ
と、移動しないこと等が要求される。
【0004】しかしながら、上記スペーサを使用して作
製された液晶表示素子は、セルの作製直後(以後初期状
態という)及び高電圧印加後に、液晶スペーサ周りで液
晶の異常配向が発生するという問題があった。このよう
な異常配向が生じると、液晶素子を点灯、作動させたと
きに、光抜けというバックライトからの光が透過する現
象が生じる。例えば、STN(スーパーツイステッドネ
マティック)液晶表示素子及びTN(ツイステッドネマ
ティック)型TFT(薄膜トランジスタ)液晶表示素
子、特に近年その広視野角特性のために広く普及しつつ
あるIPS(インプレーンスイッチング)型TFT液晶
表示素子においては光抜けが大きく、表示性能に影響し
コントラストの低下をきたすという問題点があった。こ
の異常配向の原因は液晶分子がスペーサ周りに配向する
ためであり、更にこの異常配向の大小は液晶分子の配向
の程度に依存するものと推定されている。
【0005】また、このような異常配向に起因する光抜
けや光抜けに起因する年輪模様の発生は、特に、液晶画
面に強い衝撃を与えたときに発生しやすく、一旦光り抜
けが発生すると、通常の条件では、その後に光抜けが消
えることはないため、大きな問題となる。特に、近年で
は車載用テレビやナビゲーションシステム等の普及によ
り、振動の激しい場所での液晶表示素子の利用機会が増
えており、より耐衝撃性の高いスペーサが要求されてい
る。
【0006】このような異常配向を解決するために、ス
ペーサ近傍の液晶分子の垂直配向を促す方法がいくつか
提案されており、例えば、特開平9−113915号公
報には、液晶の異常配向をなくすために、微粒子の表面
をアルキル基を有する化合物で処理することにより、表
面にアルキル基を有する層が形成されたスペーサが開示
されている。
【0007】しかしながら、このような表面にアルキル
基を有する層を形成したスペーサであっても、液晶表示
素子により強い衝撃を与えると、スペーサの周囲から光
抜けが発生する場合がある。そして、画素内に存在する
多くのスペーサに光抜けが生じると、表示素子のコント
ラストは著しく低下し、表示品質を損なうこととなる。
【0008】表面にアルキル基を有する化合物で処理し
たスペーサであっても、強い衝撃を与えたときに光り抜
けが発生するのは、以下のような理由によるものと考え
られる。
【0009】即ち、液晶表示素子に弱い衝撃を与えた場
合には、スペーサ表面と液晶分子とが接触し合うだけで
化学吸着等は発生しないため、異常配向は起こらない
が、より強い衝撃を与えると、スペーサの処理層の深部
の処理されていない部分にまで液晶分子が浸透し、その
結果、液晶分子が処理層の親水性部分や、処理されてい
ない部分に接触して化学吸着され、異常配向が発生する
と考えられる。
【0010】この光抜けは、液晶表示素子に強い衝撃を
与えたとき、スペーサ表面と液晶が激しく振動する結
果、液晶とスペーサとの界面において、液晶分子がスペ
ーサの表面の親水性を有する部分に化学吸着し、通常の
液晶の配向と異なる配向状態となるために発生すると考
えられている。
【0011】このような液晶分子のスペーサ表面への化
学吸着が一旦発生すると、元の状態に戻すことは困難で
ある。例えば、液晶表示素子を加熱して、液晶分子の転
移温度以上にすると液晶分子はスペーサ表面から脱離す
るが、液晶表示素子が製造された後に、このような加熱
を行うことは実際的でない。また、液晶表示素子の製造
には、乾式散布により液晶表示素子用スペーサを基板に
塗布する工程があり、近年生産性の向上要求から乾式散
布性に優れた液晶表示素子用スペーサが求められてい
る。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記に鑑
み、スペーサ表面の処理層を厚くすることにより、液晶
表示素子に強い衝撃を与えても、液晶分子とスペーサ表
面の親水性部分との不可逆的な化学吸着が生じることが
なく、光抜けがなく、コントラストの低下や表示ムラが
生じることがなく、かつ、乾式散布性の優れた液晶表示
素子用スペーサ及びその製造方法、特に、STN、TN
型TFT及びIPS型TFT液晶表示素子に適した液晶
表示素子用スペーサの製造方法及び前記液晶表示素子用
スペーサの製造方法により製造される液晶表示素子用ス
ペーサ、並びに、前記液晶表示素子用スペーサを用いた
液晶表示素子を提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明は、液晶表示素子
用スペーサの製造方法であって、表面に還元性基を有す
る微粒子を得る工程、及び、得られた微粒子に、酸化剤
を反応させて前記微粒子表面にラジカルを発生させ、こ
れにアルキル基を有する重合性単量体を反応させて、前
記微粒子の表面に0.01〜0.5μmの厚みのグラフ
ト重合層を形成させる工程を有する液晶表示素子用スペ
ーサの製造方法である。以下に本発明を詳述する。
【0014】本発明の液晶表示素子用スペーサの製造方
法において用いる微粒子はその表面に還元性基を有す
る。上記還元性基としては特に限定されず、例えば、水
酸基、エポキシ基、チオール基、アルデヒド基、メルカ
プト基、アミノ基等が挙げられる。
【0015】上記微粒子の材料としては特に限定され
ず、無機材料であっても、有機材料であってもよい。上
記無機材料としては特に限定されず、、例えば、粒子状
シリカ、珪酸ガラス、ホウ珪酸ガラス、鉛ガラス、曹達
石灰ガラス、アルミナ、アルミナシリケート等が挙げら
れる。
【0016】しかし、上記微粒子の材料として無機材料
を使用する場合、液晶と熱膨張率が大きく異なるため温
度変化に追従しきれず低温発泡等の不良を生じることが
ある。このため、液晶と熱膨張率が大きく変わらない有
機材料を用いることが好ましい。
【0017】上記微粒子の材料として有機材料を用いる
場合、還元性基を有する微粒子を得るには、還元性基を
有する重合性単量体と架橋性単量体及び/又はその他の
重合性単量体とを微粒子重合時に共重合させればよい。
なお、本明細書において、上記架橋性単量体とは、2個
以上のエチレン性不飽和基を有する重合性単量体をい
う。
【0018】上記還元性基を含有する重合性単量体とし
ては特に限定されず、例えば、ヒドロキシエチル(メ
タ)アクリレート、ヒドロキシプロピル(メタ)アクリ
レート、ヒドロキシブチル(メタ)アクリレート、2−
メタクリロイルオキシエチルコハク酸、2−メタクリロ
イルオキシフタル酸、モノ{2(メタ)アクリロイルオ
キシエチル}アシッドホスフェート、グリセロールモノ
(メタ)アクリレート、グリセロールジ(メタ)アクリ
レート等の(メタ)アクリル酸エステル誘導体等が挙げ
られる。
【0019】上記架橋性単量体としては特に限定され
ず、例えば、ジビニルベンゼン、ポリエチレングリコー
ルジ(メタ)アクリレート、ポリプロピレングリコール
ジ(メタ)アクリレート、1,6−ヘキサンジオールジ
(メタ)アクリレート、ネオペンチルグリコールジ(メ
タ)アクリレート、トリメチロールプロパントリ(メ
タ)アクリレート、テトラメチロールメタンテトラ(メ
タ)アクリレート、テトラメチロールメタントリ(メ
タ)アクリレート、テトラメチロールメタンジ(メタ)
アクリレート、テトラメチロールプロパンテトラ(メ
タ)アクリレート、ジペンタエリスリトールヘキサ(メ
タ)アクリレート、ジペンタエリスリトールペンタ(メ
タ)アクリレート、グリセロールトリ(メタ)アクリレ
ート、グリセロールジ(メタ)アクリレート、ジアリル
アクリルアミド、ジアリルフタレート及びその異性体、
トリアリルイソシアヌレート及びその誘導体等が挙げら
れる。
【0020】また上記その他の重合性単量体としては特
に限定されず、例えば、スチレン、α−メチルスチレ
ン、p−メチルスチレン、p−クロロスチレン、クロロ
メチルスチレン等のスチレン誘導体;塩化ビニル;酢酸
ビニル、プロピオン酸ビニル等のビニルエステル類;ア
クリロニトリル等の不飽和ニトリル類;(メタ)アクリ
ル酸メチル、(メタ)アクリル酸エチル、(メタ)アク
リル酸ブチル、(メタ)アクリル酸2−エチルヘキシ
ル、(メタ)アクリル酸ステアリル、エチレングリコー
ル(メタ)アクリレート、トリフルオロエチル(メタ)
アクリレート、ペンタフルオロプロピル(メタ)アクリ
レート、シクロヘキシル(メタ)アクリレート等の(メ
タ)アクリル酸エステル誘導体;ブタジエン、イソプレ
ン等の共役ジエン類等が挙げられる。
【0021】これらの架橋性単量体及びその他の重合性
単量体は、単独で用いてもよく2種以上併用してもよ
い。スペーサの強度という観点から、架橋性単量体が全
単量体の20mol%以上であることが好ましい。より
好ましくは、30mol%以上である。
【0022】上記微粒子の重合方法としては特に限定さ
れないが、乳化重合、懸濁重合、シード重合、分散重
合、分散シード重合等を用いてもよく、最も一般的には
窒素雰囲気下で適当なラジカル重合開始剤の存在下、適
当な温度条件で数〜数十時間懸濁重合させることにより
得ることができる。また、上記微粒子の重合時に界面活
性剤や高分子保護剤を用いて表面に還元性基を導入して
もよく、上記還元性基が表面に存在する無機微粒子を上
記微粒子として用いてもよい。
【0023】上記高分子保護剤を用いて還元性基を微粒
子表面に導入する方法としては、微粒子重合時に還元性
基を有する高分子保護剤を使用し、微粒子を還元性基を
有する高分子保護剤の存在下で重合する方法が挙げられ
る。上記高分子保護剤としては還元性基を有するもので
あれば特に限定されず、例えば、ホルマール化誘導体、
シアノエチル化誘導体等のポリビニルアルコール及びそ
の誘導体、セルロース、ヘミセルロース、酢酸セルロー
ス、でんぷん及びその部分分解物、メチルセルロース、
カルボキシメチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロ
ース、アルギン酸ナトリウム、アルギン酸プロピレング
リコールエステル、カラギーナン、キトサン等の多糖類
及びその誘導体、ゼラチン等の誘導タンパク質、ポリメ
タクリル酸等の水溶性高分子が挙げられる。
【0024】上記還元性基を有する高分子保護剤は、還
元性基を有する重合性単量体を適宜重合しても得ること
ができる。上記還元性基を有する重合性単量体としては
特に限定されず、例えば、(メタ)アクリル酸、2−ヒ
ドロキシエチル(メタ)アクリレート、グリシジル(メ
タ)アクリレート、グリセロール(メタ)アクリレー
ト、ポリオキシエチレン(メタ)アクリレート等が挙げ
られる。これらは単独で用いてもよく、2種類以上を併
用してもよい。
【0025】上記還元性基を有する高分子保護剤は単独
で用いてもよく、2種類以上を併用してもよい。重合後
の微粒子洗浄工程で大部分の高分子保護剤は除去される
が、一部の高分子保護剤は粒子本体のポリマーと分子的
に絡み合ったり、微粒子本体のポリマーとグラフト反応
を起こすため、洗浄により除去されず表面に残り、得ら
れた微粒子の表面は上記還元性基を有する高分子保護剤
で覆われる。低分子量の保護剤、例えばソルビタンモノ
アルキルエステル等は還元性基を持つが洗浄後に除去さ
れてしまうので好ましくない。
【0026】また、上記高分子保護剤が表面にない、即
ち、表面に還元性基を有しない微粒子であっても、微粒
子の表面に還元性基を有する高分子被覆層を形成するこ
とにより、還元性基を導入することができる。
【0027】上記還元性基を有する高分子被覆層を構成
する高分子としては、液晶に溶解せず、かつ、液晶中で
上記微粒子と強固に接着する能力を有するものであれば
特に限定されず、例えば、水溶性高分子等が好適に用い
られる。上記水溶性高分子としては、上記高分子保護剤
と同じもの等が挙げられる。
【0028】上記微粒子の表面に上記還元性基を有する
高分子被覆層を形成する方法としては特に限定されず、
例えば、既知の乾式被覆法、ディップコーティング、コ
アセルベーション等の湿式被覆法等が挙げられる。
【0029】上記乾式被覆法としては、例えば、上記微
粒子と高分子粒子とを混合し、上記微粒子表面に高分子
化合物を吸着させる方法、上記混合物に熱を加えて溶融
させ、高分子被覆層を形成する方法、高分子溶液に上記
微粒子を分散させた後乾燥させ被覆する方法、上記分散
液に沈殿剤を加えて上記微粒子表面に高分子を析出被覆
させる方法等が挙げられる。
【0030】上記微粒子としては、液晶表示素子のコン
トラスト向上のために、着色されたものを用いてもよ
い。着色微粒子としては、例えば、上記微粒子が、カー
ボンブラック、分散染料、酸性染料、塩基性染料、金属
酸化物等により処理されたもの、また、微粒子の表面に
有機物の膜が形成され高温で分解又は炭化されて着色さ
れたものが挙げられる。なお、微粒子を形成する材質自
体が色を有している場合には着色せずにそのまま用いて
もよい。非通電時に黒表示をするノーマリブラックモー
ドの液晶表示素子、例えば一般的なSTN液晶表示素子
やIPS型TFT液晶表示素子では粒子部からバックラ
イトの光が透過してコントラストの低下をきたすという
問題点があったが、微粒子を着色することにより粒子部
からの透過光を遮蔽することができる。
【0031】上記着色微粒子の製造方法としては、例え
ば、上記の各種単量体に顔料を分散させることにより得
られる組成物を重合開始剤の存在下に水性媒体中で懸濁
重合させる方法等が挙げられる。
【0032】上記顔料としては特に限定されず、例え
ば、カーボンブラック、黒鉛、鉄黒、クロム緑、コバル
ト緑、酸化クロム等の無機着色顔料;ブリリアントカー
ミンBS、レーキカーミンFB、ブリリアントファース
トスカーレット、レーキレッド4R、パーマネントレッ
ドR、ファーストレッドFGR、トルイジンマロン、ビ
スアゾイエロー、ファーストイエローG、ビスアゾオレ
ンジ、バルカンオレンジ、ピラゾロンレッド等のアゾ系
や縮合アゾ系有機着色顔料;フタロシアニンブルー、フ
ァーストスカイブルー、フタロシアニングリーン等のフ
タロシアニン系有機着色顔料;イエローレーキ、ローズ
レーキ、バイオレットレーキ、ブルーレーキ、グリーン
レーキ等の染料レーキ有機着色顔料;キノフタロン系有
機着色顔料等が挙げられる。上記顔料は、単独で用いて
もよいし2種類以上を併用してもよい。
【0033】本発明において、上記微粒子は、スペーサ
のコア粒子として機能する。このため、上記微粒子に
は、粒径、粒径分布、力学強度等様々な性能が要求され
る。上記微粒子の形状としては、対向ガラス間に挟まれ
た際に一定の間隙を維持できるものであれば特に限定さ
れず、真球形状、楕円球形状等の非真球形状等が挙げら
れる。なかでも、真球形状のものが好適に用いられる。
真球形状の場合、粒径は1〜10μm、粒径分布は標準
偏差を粒子径で割ったCV値で10%以下であることが
好ましい。
【0034】本発明の液晶表示素子用スペーサの製造方
法では、上記微粒子の表面にグラフト重合層を形成させ
る。上記グラフト重合層は、酸化剤を反応させて上記微
粒子表面にラジカルを発生させ、アルキル基を有する重
合性単量体を反応させて、上記微粒子の表面に0.01
〜0.5μmの厚みで形成させる。
【0035】上記酸化剤としては特に限定されず、例え
ば、過硫酸塩、セリウム塩、過酸化水素、ジメチルアニ
リン、過ヨウ素酸ナトリウム、過マンガン酸カリウム、
アルキルホウ素等が挙げられる。なかでも、セリウム塩
が、水酸基、特に1,2−ジオール基に対して強いラジ
カル発生効果を有するため好適に用いられる。また、こ
れら重合系の反応速度を速めるために、硝酸等の酸や塩
を添加してもよい。
【0036】上記セリウム塩としては4価であれば特に
限定されず、例えば、硫酸セリウム、硝酸セリウム、硫
酸セリウムアンモニウム、硝酸セリウムアンモニウム、
ピロリン酸セリウムアンモニウム、ヨウ化セリウム等が
挙げられる。
【0037】上記セリウム塩を用いてグラフト重合層を
形成させる方法としては、例えば、上記微粒子を溶媒中
に分散させ、これに上記アルキル基を有する重合性単量
体と上記セリウム塩を添加し、重合反応させる方法等が
挙げられる。
【0038】また、上記セリウム塩のみではグラフト反
応が起こりにくい場合又は重合反応系の反応速度を速め
るためには、重合系中に適当な酸を添加し、酸性域で反
応を行うことが好ましい。上記酸としては特に限定され
ず、例えば、硫酸、硝酸、塩酸、ギ酸等が挙げられる。
グラフト重合反応系のpHは6以下が好ましく、更に低
くするほど好適である。pHが高い場合はセリウム塩の
解離が起こりにくくなり、ラジカル発生効果が低下す
る。
【0039】上記酸化剤の濃度は、上記微粒子の製造に
用いられる単量体の全量に対して、0.0001〜20
mol%が好ましい。0.0001mol%未満では上
記微粒子上にグラフト重合開始点となるラジカルの発生
率が低下し、20mol%を超えると、過剰な酸化剤が
一旦発生したラジカルと反応して開始点を消滅させる。
【0040】上記アルキル基を有する重合性単量体とし
ては特に限定されず、例えば、メチル(メタ)アクリレ
ート、エチル(メタ)アクリレート、プロピル(メタ)
アクリレート、イソプロピル(メタ)アクリレート、n
−ブチル(メタ)アクリレート、イソブチル(メタ)ア
クリレート、t−ブチル(メタ)アクリレート、ヘキシ
ル(メタ)アクリレート、シクロヘキシル(メタ)アク
リレート、t−ブチルシクロヘキシル(メタ)アクリレ
ート、n−ヘキシル(メタ)アクリレート、オクチル
(メタ)アクリレート、イソオクチル(メタ)アクリレ
ート、2−エチルヘキシル(メタ)アクリレート、ラウ
リル(メタ)アクリレート、デシル(メタ)アクリレー
ト、イソデシル(メタ)アクリレート、トリデシル(メ
タ)アクリレート、セチル(メタ)アクリレート、ステ
アリル(メタ)アクリレート、イソステアリル(メタ)
アクリレート、ベヘニル(メタ)アクリレート、ノニル
フェノキシエチル(メタ)アクリレート、ラウリルポリ
オキシエチレン(メタ)アクリレート、ステアリルポリ
オキシエチレン(メタ)アクリレート、ノニルフェノキ
シポリオキシエチレン(メタ)アクリレート等が挙げら
れる。なかでも、異常配向の原因となりうるイオン性基
や水酸基、カルボキシル基等を分子中に有さないものが
好ましい。これらは単独で使用してもよく、2種以上を
併用してもよい。また、上記アルキル基を有する重合性
単量体に加えて、上記アルキル基を有する重合性単量体
と共重合可能なその他の単量体を共重合させてもよい。
【0041】上記アルキル基を有する重合性単量体とし
ては、液晶のスペーサ表面への異常配向を防止するため
には炭素数10〜22の長鎖アルキル基を有する重合性
単量体を含有するのが好ましい。上記長鎖アルキル基の
炭素数が10未満であると配向規制力が弱くなり光抜け
防止能が不充分となることがある。炭素数が22を超え
ると静電気凝集により粒子の流動性が悪くなり、乾式散
布工程等で散布不良や凝集粒子が発生することがある。
【0042】本発明において上記グラフト重合層中に含
まれる炭素数10〜22の長鎖アルキル基の量として
は、上記グラフト重合層中に含まれる全単量体量に対し
て20〜80重量%であることが好ましい。20重量%
未満であると異常配向防止能が不充分となることがあ
り、80重量%を超えると粒子の流動性が悪くなり、乾
式散布工程等で散布不良や凝集粒子の発生をきたすこと
がある。
【0043】グラフト重合層の形成時に用いられる反応
溶媒としては特に限定されないが、非水溶性の重合性単
量体、特に、炭素数10〜22の長鎖アルキル基を有す
る重合性単量体を効率よくグラフト重合させるためには
溶解度パラメータが11〜14cal1/2 ・cm-3/2
ある化合物を含有する反応溶媒が好適に用いられる。な
お本明細書において溶解度パラメータとは、液体の分子
凝集エネルギーをE、分子容をVとしたときに、(E/
V)1/2 で与えられる物質定数をいう。
【0044】上記溶解度パラメータが11〜14cal
1/2 ・cm-3/2である化合物としては、ジメチルスルホ
キシド、ジメチルホルムアミド、ジメチルホスファイ
ト、ジプロピルスルホン、テトラメチレンスルホン、ジ
エチレングリコール、メチルテトラメチレンスルホン、
ベンジルアルコール、エタノール、1−プロパノール、
2−プロパノール、1−ブタノール、2−ブタノール、
アセトニトリル、酢酸エチル等が挙げられるが、このう
ち、ジメチルスルホキシド及び/又はジメチルホルムア
ミドが好ましい。これらは単独で使用してもよく、2種
類以上を併用してもよい。ただし、例えば酸化剤として
上記セリウム塩を使用する場合であって、溶媒としてア
ルコールを使用する場合は、セリウム塩がアルコールと
反応し、アルコールの種類(1,2−ジオール>第1級
>第2級>第3級)によりその反応性が異なるため、高
級アルコールが好適に用いられる。
【0045】上記溶解度パラメータが11未満又は14
を超える化合物のみを含有する反応溶媒を用いると、生
成した重合体又はアルキル基を有する重合性単量体の溶
解性が低く、酸化剤又は還元性基を有する微粒子の分散
性が低いために、充分なグラフト重合層を導入しにくく
なる。
【0046】上記グラフト重合層を形成する際の反応温
度は特に限定されないが、反応時間や系の粘度から30
〜100℃が好適である。また、上記酸化剤として上記
セリウム塩を使う場合は、上記セリウム塩のコンプレッ
クスの安定性から、0〜90℃が好ましく、より好まし
くは10〜50℃である。
【0047】上記グラフト重合層の厚みは、0.01〜
0.5μmである。上記グラフト重合層の厚みが0.0
1μm未満であると、液晶表示素子を作製した後、強い
衝撃を与えると、光抜けを充分に阻止することができ
ず、0.5μmを超えると、ガラス基板間のギャップが
大きくなりすぎる。好ましくは、0.03〜0.2μm
である。
【0048】上記グラフト重合層の厚みは、反応温度、
反応時間、酸化剤の種類及び量、反応溶媒の種類、反応
溶媒のpH等の反応条件の影響を受けるが、還元性基を
有する高分子保護剤の種類及びその微粒子への被覆量、
グラフト重合反応時の上記重合性単量体の仕込濃度等で
制御できる。例えば、微粒子表面に存在する還元性基が
多いほど、又は、上記重合性単量体の仕込濃度が高いほ
ど、グラフト重合層が厚くなり、逆に微粒子表面に存在
する還元性基が少ないほど、又は、上記重合性単量体の
仕込濃度が低いほど、グラフト重合層は薄くなる。
【0049】本発明2の液晶表示素子用スペーサは、本
発明1の液晶表示素子用スペーサの製造方法により製造
されてなるものである。本発明2の液晶表示素子用スペ
ーサは、コア粒子として用いる上記微粒子を活性化させ
て、これを種粒子とし、次いで、上記微粒子の表面にグ
ラフト重合層からなるシェルを形成させることにより得
られるものであり、コアシェル構造を有するものであ
る。
【0050】本発明2の液晶表示素子用スペーサの力学
強度は10%K値が250〜1000であることが好ま
しい。K値が250未満では、強度が充分でないため、
液晶表示素子を組む際にスペーサが破壊されて適切なギ
ャップが出ないことがある。K値が1000より大きい
と表示素子に組み込んだ際に、基板上の配向膜を傷つけ
易く、表示異常が発生することがある。
【0051】なお本明細書において10%K値とは、特
表平6−503180号公報に準拠して微小圧縮試験器
(島津製作所PCT−200)を用いてダイヤモンド製
の直径50μmの円柱の平滑端面で得られたスペーサの
微粒子を圧縮硬度0.27g/秒、最大試験過重10g
で圧縮し、下記の式より求める値をいう。 K=(3/√2)・F・S-3/ 2 ・R-1/2 F:微粒子の10%圧縮変形における荷重値(kg) S:微粒子の10%圧縮変形における圧縮変位(mm) R:微粒子の半径(mm)
【0052】本発明3の液晶表示素子は配向膜及び透明
電極が配置された2枚のガラス基板が本発明2の液晶表
示素子用スペーサを介して対向され、上記ガラス基板間
に液晶が封入されてなる液晶表示素子である。本発明3
の液晶表示素子は、本発明2の液晶表示素子用スペーサ
を用いて、常法により作製される。
【0053】
【実施例】以下に実施例を掲げて本発明を更に詳しく説
明するが、本発明はこれら実施例のみに限定されるもの
ではない。実施例1〜6及び比較例1〜10の液晶表示
素子の評価及びグラフト重合層厚みの測定は次のように
行った。
【0054】(液晶異常配向の評価)一対の透明ガラス
板(150mm×150mm)の一面に、CVD法によ
りSiO2 膜を蒸着した後、SiO2 膜の表面全体にス
パッタリングによりITO膜を形成し、更に、リソグラ
フィーの手法を用いてパターニングを行った。このよう
にして得たITO膜付きガラス基板に、スピンコート法
によりポリイミド中間体(東レ社製、LP−64)を形
成し、280℃で90分間焼成することによりポリイミ
ド配向膜を形成し、ラビング処理を行った。
【0055】次に、上記基板のうちの一枚の基板に、合
成した微粒子をスペーサとして散布し、他の基板の周辺
に周辺シール剤(主剤:SE4500、硬化剤:T、H
AVEN CHEMICAL社製)を形成した後、ラビ
ング方向(ツイスト角)が240°になるように対抗配
置させ、両者を張り合わせた。この後、160℃で90
分間処理してシール剤を硬化させ、空セルを作製した。
このときのギャップは6.1μmであった。
【0056】このようにして得られた空セルに、所定量
のカイラル剤を配合した液晶(メルク社製、S−81
1)を注入した後、注入口を接着剤で塞いで液晶セルを
作製し、更に、120℃で30分間熱処理した。このよ
うにして得られた液晶表示素子を顕微鏡で200倍に拡
大した写真をとり、光抜けの状態を観察した。観察時の
電圧は4.2Vであった。
【0057】続いて、この液晶表示素子の端部を頭がゴ
ムの槌で10回強く叩き、表示ムラの発生状態を観察し
た。また、表示ムラが発生した場合にはその箇所を顕微
鏡を用いて写真撮影し、光抜けの状態を観察した。上記
操作によっても表示ムラの発生がないときは、更に、液
晶表示素子端部を100回、更には300回まで強く叩
き、表示ムラの発生及び光抜けの有無を観察した。
【0058】(グラフト重合層の厚みの測定)得られた
スペーサを、電子顕微鏡にて撮影し、画像中の任意の1
000個のスペーサを解析することにより、粒子径を求
め、同様にして求めた種粒子の粒径との差違により算出
した。
【0059】実施例1 (種粒子の作製)けん化度87.9%ポリビニルアルコ
ール(PVA)(日本合成化学工業社製、GH−20)
の3%水溶液800重量部(以下、部という)に、ジビ
ニルベンゼン(DVB)100部、過酸化ベンゾイル2
部の混合液を加えてホモジナイザーにて撹拌して粒度調
整を行った。その後撹拌しながら窒素気流下にて80℃
まで昇温し、15時間反応を行った。得られた微粒子を
熱イオン交換水及びメタノールにて洗浄後、分級操作を
行った。得られた微粒子は平均粒径=6.010μm、
CV値=3.0であり、この微粒子を種粒子として次の
操作を行った。TOF−SIMS(Time of F
light Secondary Ion Mass
Spectol)にて表面分析を行ったところ、表面に
PVA由来のOH基が確認された。
【0060】(グラフト重合層の作製)セパラブルフラ
スコにジメチルスルホキシド40部、メチルメタクリレ
ート20部及び上述の操作によって得られた種粒子を5
部加えて、ソニケーターにより充分分散させたのち、均
一に撹拌を行った。系に窒素ガスを導入し、30℃にて
3時間撹拌を続けた。これに1Nの硝酸水溶液で調整し
た0.1mol/Lの硝酸第二セリウムアンモニウム溶
液35部を添加し5時間反応した。重合終了後反応液を
取り出し、3μmのメンブランフィルターにて微粒子と
反応液をろ別した。この微粒子をエタノール及びアセト
ンにて充分洗浄し、真空乾燥機にて減圧乾燥を行った。
得られた微粒子をスペーサとして用いた液晶表示素子の
評価を行った。結果を表1に示す。
【0061】実施例2 (種粒子の作製)実施例1と同様の操作を行った。 (グラフト重合層の作製)実施例1において、メチルメ
タクリレートの代わりに、ラウリルメタクリレートを用
いたこと以外は同様にして操作を行った。得られた微粒
子をスペーサとして用いた液晶表示素子の評価を行っ
た。結果を表1に示す。
【0062】実施例3 (種粒子の作製)実施例1と同様の操作を行った。 (グラフト重合層の作製)実施例1において、メチルメ
タクリレートの代わりに、ステアリルメタクリレートを
用いたこと以外は同様にして操作を行った。得られた微
粒子をスペーサとして用いた液晶表示素子の評価を行っ
た。結果を表1に示す。
【0063】実施例4 (種粒子の作製)実施例1と同様の操作を行った。 (グラフト重合層の作製)実施例1において、ジメチル
スルホキシドの代わりに、ジメチルホルムアミドを用い
たこと以外は同様にして操作を行った。得られた微粒子
をスペーサとして用いた液晶表示素子の評価を行った。
結果を表1に示す。
【0064】実施例5 (種粒子の作製)界面活性剤ハイテノールN−08(第
一工業製薬社製)の3%水溶液800部にDVB80
部、ヒドロキシエチルメタクリレート(HEMA)20
部、過酸化ベンゾイル2部の混合液を加えてホモジナイ
ザーにて撹拌して、粒度調整を行った。その後撹拌しな
がら窒素気流下にて80℃まで昇温し、15時間反応を
行った。得られた微粒子を熱水及びメタノールにて洗浄
後、分級操作を行った。得られた微粒子は平均粒径=
6.024μm、CV値=3.0であった。TOF−S
IMSにて表面分析を行ったところ、表面にHEMA由
来のOH基が確認された。 (グラフト重合層の作製)実施例1と同様の操作を行っ
た。得られた微粒子をスペーサとして用いた液晶表示素
子の評価を行った。結果を表1に示す。
【0065】比較例1 実施例1で作製した種粒子をスペーサとして用いた液晶
表示素子の評価を行った。結果を表1に示す。
【0066】比較例2 界面活性剤ハイテノールN−08(第一工業製薬社製)
の3%水溶液800部に、DVB20部、ステアリルメ
タクリレート80部、過酸化ベンゾイル2部の混合液を
加えてホモジナイザーにて撹拌して粒度調整を行った。
その後撹拌しながら窒素気流下にて80℃まで昇温し、
15時間反応を行った。得られた微粒子を熱イオン交換
水及びメタノールにて洗浄後、分級操作を行った。得ら
れた微粒子は平均粒径=6.033μm、CV値=3.
0であった。得られた微粒子をスペーサとして用いた液
晶表示素子の評価を行った。結果を表1に示す。
【0067】比較例3 (種粒子の作製)実施例1と同様の操作を行った。 (グラフト重合層の作製)ジメチルスルホキシドの代わ
りにテトラヒドロフラン(THF)(溶解度パラメー
タ;9.1)を用いて実施例1と同様の反応操作を行っ
た。得られた微粒子をスペーサとして用いた液晶表示素
子の評価を行った。結果を表1に示す。
【0068】比較例4 (種粒子の作製)実施例1と同様の操作を行った。 (グラフト重合層の作製)ジメチルスルホキシドの代わ
りにメタノール(溶解度パラメータ;14.5)を用い
て実施例1と同様の反応操作を行った。得られた微粒子
をスペーサとして用いた液晶表示素子の評価を行った。
結果を表1に示す。
【0069】比較例5 (種粒子の作製)実施例1と同様の操作を行った。 (グラフト重合層の作製)ジメチルスルホキシドの代わ
りにTHFを用いて実施例2と同様の反応操作を行っ
た。得られた微粒子をスペーサとして用いた液晶表示素
子の評価を行った。結果を表1に示す。
【0070】比較例6 (種粒子の作製)実施例1と同様の操作を行った。 (グラフト重合層の作製)ジメチルスルホキシドの代わ
りにメタノールを用いて実施例2と同様の反応操作を行
った。得られた微粒子をスペーサとして用いた液晶表示
素子の評価を行った。結果を表1に示す。
【0071】比較例7 (種粒子の作製)実施例1と同様の操作を行った。 (グラフト重合層の作製)ジメチルスルホキシドの代わ
りにTHFを用いて実施例3と同様の反応操作を行っ
た。得られた微粒子をスペーサとして用いた液晶表示素
子の評価を行った。結果を表1に示す。
【0072】比較例8 (種粒子の作製)実施例1と同様の操作を行った。 (グラフト重合層の作製)ジメチルスルホキシドの代わ
りにメタノールを用いて実施例3と同様の反応操作を行
った。得られた微粒子をスペーサとして用いた液晶表示
素子の評価を行った。結果を表1に示す。
【0073】比較例9 (種粒子の作製)実施例5と同様の操作を行った。 (グラフト重合層の作製)ジメチルスルホキシドの代わ
りにTHFを用いて実施例5と同様の反応操作を行っ
た。得られた微粒子をスペーサとして用いた液晶表示素
子の評価を行った。結果を表1に示す。
【0074】比較例10 (種粒子の作製)実施例5と同様の操作を行った。 (グラフト重合層の作製)ジメチルスルホキシドの代わ
りにメタノールを用いて実施例5と同様の反応操作を行
った。得られた微粒子をスペーサとして用いた液晶表示
素子の評価を行った。結果を表1に示す。
【0075】
【表1】
【0076】実施例6〜21及び比較例11〜20の液
晶表示素子の評価、グラフト重合層厚み、乾式散布性の
評価は次のように行った。
【0077】(液晶異常配向の評価)液晶の配位がそれ
ぞれSTN型液晶表示素子、TN型液晶表示素子、IP
S型液晶表示素子の指標になるよう、以下の3種類のモ
ードの簡易セルを作製して評価を行った。
【0078】STNモードセル 一対の透明ガラス板(150mm×150mm)の一面
に、CVD法によりSiO2 膜を蒸着した後、SiO2
膜の表面全体にスパッタリングによりITO膜を形成し
て得たITO膜付きガラス基板に、スピンコート法によ
りポリイミド中間体(東レ社製、LP−64)を形成
し、280℃で90分間焼成することによりポリイミド
配向膜を形成し、ラビング処理を行った。
【0079】次に、上記基板のうちの一枚の基板に、合
成した微粒子をスペーサとして乾式散布機(日清エンジ
ニアリング社製、DISPA−μR)を用いて1mm当
たり100〜200個になるように散布した。他の基板
の周辺に周辺シール剤(主剤:SE4500、硬化剤:
T、HAVEN CHEMICAL社製)を形成した
後、ラビング方向(ツイスト角)が240°になるよう
に対抗配置させ、両者を張り合わせた。この後、160
℃で90分間処理してシール剤を硬化させ、空セルを作
製した。得られた空セルに、STN型液晶(メルク社
製、S−811)を注入した後、注入口を接着剤で塞い
で液晶セルを作製し、更に、120℃で30分間熱処理
した。
【0080】このようにして得られた液晶セルをノーマ
リブラック表示モードになるように2枚の偏光フィルム
で挟み込み、5Vの電圧を印加しながら顕微鏡で200
倍に拡大した写真をとり、光抜けの状態を観察した。続
いて、この液晶セルの端部を頭がゴムの槌で10回強く
叩き、表示ムラの発生状態を上記と同様にして観察し
た。更に、200回セル端部を強く叩き、再度表示ムラ
の発生及び光抜けの有無を観察した。
【0081】TNモードセル STNセルと同様にして得たITO付きの一対の透明ガ
ラス板に、スピンコート法によりポリイミド配向膜(日
産化学社製、SE−7210)を配置し、同様に焼成し
た後ラビング処理を行った。次に、合成した微粒子をス
ペーサとしてSTNセルと同様にして散布し、ラビング
方向が90°になるように対向配置させ、同様のシール
剤を用いて両者を張り合わせた。この後、160℃で9
0分間処理してシール材を硬化させ、空セルを作製し
た。得られた空セルに、TN型液晶(メルク社製、ML
C−6222)を注入した後、注入口を接着剤で塞いで
液晶セルを作製し、更に、120℃で30分間熱処理し
た。
【0082】このようにして得られた液晶セルをノーマ
リホワイト表示モードになるようクロスニコルに配置し
た偏光フィルムで挟み込み、7Vの電圧を印加しながら
顕微鏡を用いてSTNセルと同様に光抜け及び表示ムラ
を観察した。
【0083】<IPSモードセル>TNセルと同様にし
て得たポリイミド配向膜を形成させたITO膜なしの一
対のガラス板に、ラビング処理を行い、合成した微粒子
をスペーサとしてSTNセルと同様にして散布し、ラビ
ング方向が180°になるように対向配置させ、同様の
シール剤を用いて両者を張り合わせた。この後、160
℃で90分間処理してシール材を硬化させ、空セルを作
製した。得られた空セルに、カイラル剤を含んでいない
IPS型液晶(チッソ社製、JC−5014)を注入し
た後、注入口を接着剤で塞いで液晶セルを作製し、更
に、120℃で30分間熱処理した。
【0084】このようにして得られた液晶セルをノーマ
リブラック表示モードになるようクロスニコルに配置し
た偏光フィルムで挟み込み、電圧印加せずに顕微鏡を用
いてSTNセルと同様に光抜け及び表示ムラを観察し
た。
【0085】(グラフト重合層厚みの測定)得られたス
ペーサを、コールタカウンタにより5万個以上のスペー
サを解析することにより、粒子径を求め、同様にして求
めたグラフト重合前の種粒子の粒径との差違により算出
した。
【0086】(乾式散布性の評価)得られたスペーサを
上記乾式散布機を用いて1mm2 当たり100〜200
個になるようガラス板に散布し、任意の10カ所(1m
2 )におけるスペーサ散布数と5個以上の凝集塊数を
計数し、1mm2 当たりの平均散布数と平均凝集発生数
とを求めた。
【0087】実施例6 (種粒子1の作製)けん化度が87.9%のPVA(日
本合成化学工業社製、GH−20)の3%水溶液800
部に、DVB100部、過酸化ベンゾイル2部の混合液
を加えてホモジナイザーにて撹拌して粒度調整を行っ
た。その後撹拌しながら窒素気流下にて80℃まで昇温
し、15時間反応を行った。得られた微粒子を熱イオン
交換水及びメタノールにて洗浄後、分級操作を行い、平
均粒径=5.020μm、CV値=3.0%の微粒子を
得た。この微粒子を種粒子1として次の操作を行った。
種粒子1の10%K値を前述の方法により測定したとこ
ろ620であった。また、TOF−SIMSにて表面分
析を行ったところ、表面にPVA由来のOH基が確認さ
れた。
【0088】(グラフト重合層の作製)ジメチルスルホ
キシド40部、メチルメタクリレート10部、ラウリル
メタクリレート10部及び上記操作によって得られた種
粒子1を3部加えて、ソニケーターにより充分分散させ
たのち、均一に撹拌を行った。系に窒素ガスを導入し、
30℃にて3時間撹拌を続けた。これに2Nの硝酸水溶
液で調整した0.1mol/Lの硝酸第二セリウムアン
モニウム溶液5部を添加し8時間反応した。重合終了後
反応液を取り出し、3μmのメンブランフィルターにて
微粒子と反応液をろ別した。この微粒子をTHF及びメ
タノールで充分洗浄し、室温にて真空乾燥機で減圧乾燥
を行った。得られた微粒子は、平均粒子径=5.202
μm、CV値=3.0%、グラフト重合層厚み=0.0
91μmであった。この微粒子をスペーサとして用いて
上記3モードによる異常配向評価を行った。結果を表2
に示す。なお、このときの微粒子の流動性は良好であ
り、平均散布数は167、平均凝集発生数は0.3であ
った。また、表面処理層中のラウリルメタクリレート含
量を測定すべく、TOF−SIMSにてメチルメタクリ
レートとラウリルメタクリレートに特徴的なマスフラグ
メントの比率を分析したところ、ラウリルメタクリレー
トの含量は47重量%であった。
【0089】実施例7 (グラフト重合層の作製)実施例6において、ラウリル
メタクリレートの代わりに、ステアリルメタクリレート
を用いたこと以外は同様にして操作を行い、平均粒子径
=5.120μm、CV値=3.0%、グラフト重合層
厚み=0.050μmの微粒子を得た。得られた微粒子
をスペーサとして用いて上記3モードによる異常配向評
価を行った。結果を表2に示す。なお、このときの微粒
子の流動性は良好であり、平均散布数は171、平均凝
集発生数は0.4であった。
【0090】実施例8 (グラフト重合層の作製)実施例7において、メチルメ
タクリレートの代わりに、イソボルニルメタクリレート
を用いたこと以外は同様にして操作を行い、平均粒子径
=5.148μm、CV値=3.0%、グラフト重合層
厚み=0.064μmの微粒子を得た。得られた微粒子
をスペーサとして用いて上記3モードによる異常配向評
価を行った。結果を表2に示す。なお、このときの微粒
子の流動性は良好であり、平均散布数は174、平均凝
集発生数は0.3であった。
【0091】実施例9 (グラフト重合層の作製)実施例6において、ジメチル
スルホキシド40部、メチルメタクリレート10部、ラ
ウリルメタクリレート10部の代わりにジメチルホルム
アミド30部、酢酸エチル10部、t−ブチルメタクリ
レート20部、ラウリルメタクリレート20部を用いた
こと以外は同様にして操作を行い、平均粒子径=5.3
36μm、CV値=3.0%、グラフト重合層厚み=
0.158μmの微粒子を得た。得られた微粒子をスペ
ーサとして用いて上記3モードによる異常配向評価を行
った。結果を表2に示す。なお、このときの微粒子の流
動性は良好であり、平均散布数は166、平均凝集発生
数は0.5であった。
【0092】実施例10 (グラフト重合層の作製)実施例6において、ジメチル
スルホキシド40部、メチルメタクリレート10部、ラ
ウリルメタクリレート10部の代わりにジメチルホルム
アミド30部、酢酸エチル10部、メチルメタクリレー
ト10部、イソボルニルメタクリレート10部、ステア
リルメタクリレート20部を用いたこと以外は同様にし
て操作を行い、平均粒子径=5.198μm、CV値=
3.0%、グラフト重合層厚み=0.089μmの微粒
子を得た。得られた微粒子をスペーサとして用いて上記
3モードによる異常配向評価を行った。結果を表2に示
す。なお、このときの微粒子の流動性は良好であり、平
均散布数は178、平均凝集発生数は0.4であった。
【0093】実施例11 (種粒子2の作製)実施例6においてDVB100部の
代わりにDVB70部、スチレン30部を用いたこと以
外は同様にして操作を行った。得られた微粒子を熱イオ
ン交換水及びメタノールにて洗浄後分級操作を行い、平
均粒径=5.104μm、CV値=3.2%の微粒子を
得た。この微粒子を種粒子2として次の操作を行った。
種粒子2の10%K値は530であり、TOF−SIM
Sにて表面分析を行ったところ、表面にPVA由来のO
H基が確認された。
【0094】(グラフト重合層の作製)ジメチルホルム
アミド40部、メチルメタクリレート10部、セチルメ
タクリレート10部及び上記操作によって得られた種粒
子2を3部加えて、ソニケーターにより充分分散させた
のち、均一に撹拌を行った。これを実施例6と同様な操
作を行い、平均粒子径=5.248μm、CV値=3.
2%、グラフト重合層厚み=0.072μmの微粒子を
得た。得られた微粒子をスペーサとして用いて上記3モ
ードによる異常配向評価を行った。結果を表2に示す。
なお、このときの微粒子の流動性は良好であり、平均散
布数は170、平均凝集発生数は0.3であった。
【0095】実施例12 (種粒子3の作製)重合度約500のアルギン酸プロピ
レングリコールエステル(和光純薬社製)の3%水溶液
800部に、テトラメチロールメタンテトラメタクリレ
ート60部、DVB20部、アクリロニトリル20部、
過酸化ベンゾイル2部の混合液を加えてホモジナイザー
にて撹拌して粒度調整を行った。その後撹拌しながら窒
素気流下にて80℃まで昇温し、15時間反応を行っ
た。得られた微粒子を熱イオン交換水及びメタノールに
て洗浄後分級操作を行い、平均粒径=5.085μm、
CV値=3.0%の微粒子を得た。この微粒子を種粒子
3として次の操作を行った。種粒子3の10%K値は5
30であり、TOF−SIMSにて表面分析を行ったと
ころ、表面にアルギン酸プロピレングリコールエステル
由来のOH基が確認された。
【0096】(グラフト重合層の作製)ジメチルホルム
アミド40部、メチルメタクリレート10部、ステアリ
ルメタクリレート10部及び上記操作によって得られた
種粒子3を3部加えて、ソニケーターにより充分分散さ
せたのち、均一に撹拌を行った。これを実施例6と同様
な操作を行い、平均粒子径=5.245μm、CV値=
3.0%、グラフト重合層厚み=0.080μmの微粒
子を得た。得られた微粒子をスペーサとして用いて上記
3モードによる異常配向評価を行った。結果を表2に示
す。なお、このときの微粒子の流動性は良好であり、平
均散布数は177、平均凝集発生数は0.4であった。
【0097】実施例13 (グラフト重合層の作製)実施例12において、ジメチ
ルホルムアミド40部、メチルメタクリレート10部、
ステアリルメタクリレート10部の代わりにジメチルホ
ルムアミド30部、酢酸エチル10部、メチルメタクリ
レート10部、ステアリルメタクリレート30部を用い
たこと以外は同様にして操作を行い、平均粒子径=5.
527μm、CV値=3.0%、グラフト重合層厚み=
0.221μmの微粒子を得た。得られた微粒子をスペ
ーサとして用いて上記3モードによる異常配向評価を行
った。結果を表2に示す。なお、このときの微粒子の流
動性は良好であり、平均散布数は160、平均凝集発生
数は0.7であった。また、TOF−SIMSにて表面
分析を行ったところ、ステアリルメタクリレートの含量
は約71%であった。
【0098】実施例14 (グラフト重合層の作製)実施例12において、メチル
メタクリレート10部、ステアリルメタクリレート10
部をメチルメタクリレート14部、ベヘニルメタクリレ
ート6部に重合性単量体の仕込量を変えたこと以外は同
様にして操作を行い、平均粒子径=5.181μm、C
V値=3.0%、グラフト重合層厚み=0.048μm
の微粒子を得た。得られた微粒子をスペーサとして用い
て上記3モードによる異常配向評価を行った。結果を表
2に示す。なお、このときの微粒子の流動性は良好であ
り、平均散布数は163、平均凝集発生数は0.4であ
った。また、TOF−SIMSにて表面分析を行ったと
ころ、ベヘニルメタクリレートの含量は約33%であっ
た。
【0099】実施例15 (種粒子4の作製)2−ヒドロキシメタクリレート10
部、グリセロールメタクリレート10部を蒸留水100
部に溶かし、均一に撹拌を行った。系に窒素ガスを導入
し、30℃にて3時間撹拌を続け、これに1Nの硝酸水
溶液で調製した0.1mol/Lの硝酸第二セリウムア
ンモニウム溶液10部を添加し8時間反応した。重合終
了後、ノリ状沈殿物を分取し、メタノール50部で再溶
解させた後、トルエン200部を添加し生じたポリマー
を沈殿させた。この沈殿物を80℃で真空乾燥機にて減
圧乾燥させ、平均分子量が約10万の水溶性高分子保護
剤を得た。この高分子保護剤3%水溶液800部に、グ
リセロールジメタクリレート50部、DVB50部、過
酸化ベンゾイル2部の混合液を加えてホモジナイザーに
て撹拌して粒度調整を行った。その後撹拌しながら窒素
気流下にて80℃まで昇温し、15時間反応を行った。
得られた微粒子を熱イオン交換水及びメタノールにて洗
浄後分級操作を行い、平均粒径=5.058μm、CV
値=3.0%の微粒子を得た。この微粒子を種粒子4と
して次の操作を行った。種粒子4の10%K値は620
であった。また、TOF−SIMSにて表面分析を行っ
たところ、表面に2−ヒドロキシメタクリレート及びグ
リセロールメタクリレート由来のOH基が確認された。
【0100】(グラフト重合層の作製)ジメチルスルホ
キシド40部、メチルメタクリレート10部、ステアリ
ルメタクリレート10部及び上記操作によって得られた
種粒子4を3部加えて、ソニケーターにより充分分散さ
せたのち、均一に撹拌を行った。これを実施例6と同様
な操作を行い、平均粒子径=5.212μm、CV値=
3.0%、グラフト重合層厚み=0.077μmの微粒
子を得た。得られた微粒子をスペーサとして用いて上記
3モードによる異常配向評価を行った。結果を表2に示
す。なお、このときの微粒子の流動性は良好であり、平
均散布数は172、平均凝集発生数は0.4であった。
【0101】比較例11 種粒子1をそのままスペーサとして用いて上記3モード
による異常配向評価を行った。結果を表2に示す。な
お、このときの上記微粒子の流動性は良好であり、平均
散布数は184、平均凝集発生数は0.1であった。
【0102】比較例12 (グラフト重合層の作製)ジメチルスルホキシド40
部、メチルメタクリレート10部、エチルヘキシルメタ
クリレート10部及び種粒子1を3部加えて、ソニケー
ターにより充分分散させたのち、均一に撹拌を行った。
これを実施例6と同様な操作を行い、平均粒子径=5.
194μm、CV値=3.0%、グラフト重合層厚み=
0.087μmの微粒子を得た。得られた微粒子をスペ
ーサとして用いて上記3モードによる異常配向評価を行
った。結果を表2に示す。なお、このときの微粒子の流
動性は良好であり、平均散布数は175、平均凝集発生
数は0.2であった。
【0103】比較例13 (グラフト重合層の作製)ジメチルスルホキシド40
部、メチルメタクリレート18部、ステアリルメタクリ
レート2部及び種粒子1を3部加えて、ソニケーターに
より充分分散させたのち、均一に撹拌を行った。これを
実施例6と同様な操作を行い、平均粒子径=5.204
μm、CV値=3.0%、グラフト重合層厚み=0.0
92μmの微粒子を得た。得られた微粒子をスペーサと
して用いて上記3モードによる異常配向評価を行った。
結果を表2に示す。なお、このときの微粒子の流動性は
良好であり、平均散布数は172、平均凝集発生数は
0.2であった。また、TOF−SIMSにて表面分析
を行ったところ、ステアリルメタクリレートの含量は約
15%であった。
【0104】比較例14 (グラフト重合層の作製)ジメチルスルホキシド40
部、メチルメタクリレート2部、ステアリルメタクリレ
ート2部及び種粒子1を3部加えて、ソニケーターによ
り充分分散させたのち、均一に撹拌を行った。これを実
施例6と同様な操作を行い、平均粒子径=5.032μ
m、CV値=3.0%、グラフト重合層厚み=0.00
6μmの微粒子を得た。得られた微粒子をスペーサとし
て用いて上記3モードによる異常配向評価を行った。結
果を表2に示す。なお、このときの微粒子の流動性は良
好であり、平均散布数は180、平均凝集発生数は0.
1であった。また、TOF−SIMSにて表面分析を行
ったところ、ステアリルメタクリレートのフラグメント
が検出され、その含量は約45%であった。
【0105】比較例15 (種粒子5の作製)実施例6においてDVB100部の
代わりにDVB15部、スチレン85部を用いたこと以
外は同様にして操作を行った。得られた微粒子を熱イオ
ン交換水及びメタノールにて洗浄後分級操作を行い、平
均粒径=5.007μm、CV値=3.0%の微粒子を
得た。この微粒子を種粒子5として次の操作を行った。
種粒子5の10%K値は200であり、TOF−SIM
Sにて表面分析を行ったところ、表面にPVA由来のO
H基が確認された。
【0106】(グラフト重合層の作製)ジメチルスルホ
キシド40部、メチルメタクリレート10部、ステアリ
ルメタクリレート10部及び上記操作によって得られた
種粒子5を3部加えて、ソニケーターにより充分分散さ
せたのち、均一に撹拌を行った。これを実施例6と同様
な操作を行い、平均粒子径=5.121μm、CV値=
3.0%、グラフト重合層厚み=0.057μmの微粒
子を得た。得られた微粒子をスペーサとして用いて上記
3モードの異常配向評価用のセルを作製したが、初期は
評価可能であったものの、叩き後は衝撃によって粒子割
れが生じ評価不能であった。評価結果を表2に示す。な
お、このときの微粒子の流動性は良好であり、平均散布
数は170、平均凝集発生数は0.2であった。
【0107】
【表2】
【0108】表中の記載は、以下のとおりである。 ◎:光抜け、表示ムラが全く発生なし ○:光抜け、表示ムラの発生がほとんどないか、あって
もごく僅か △:光抜け、表示ムラが少し発生 ×:大きく光抜け、表示ムラが発生
【0109】実施例16 (種粒子6の作製)ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリ
ウム(和光純薬社製)2%水溶液800部に、DVB7
0部、スチレン30部、過酸化ベンゾイル2部の混合液
を加えてホモジナイザーにて撹拌して粒度調整を行っ
た。その後撹拌しながら窒素気流下にて80℃まで昇温
し、15時間反応を行った。得られた微粒子を熱イオン
交換水及びメタノールにて洗浄後、分級操作を行い、平
均粒径=4.944μm、CV値=3.1%の微粒子を
得た。この微粒子の10%K値を前述の方法により測定
したところ530であった。得られた微粒子をけん化度
87.9%のPVA(日本合成化学工業社製、GH−2
0)3%水溶液に分散させ、ここにTHFを徐々に加
え、微粒子の表面にPVAを析出させた。この微粒子を
濾過分取後、THFにて洗浄し、室温にて真空下で乾燥
させ、PVA被覆層を有する、平均粒径=5.030μ
m、CV値=3.1%、高分子被覆層厚み=0.043
μmの微粒子を得た。この微粒子を種粒子6として次の
操作を行った。
【0110】(グラフト重合層の作製)ジメチルスルホ
キシド40部、メチルメタクリレート10部、ラウリル
メタクリレート10部及び上述の操作によって得られた
種粒子6を3部加えて、ソニケーターにより充分分散さ
せたのち、均一に撹拌を行った。系に窒素ガスを導入
し、30℃にて3時間撹拌を続けた。これに2Nの硝酸
水溶液で調整した0.1mol/Lの硝酸第二セリウム
アンモニウム溶液5部を添加し8時間反応した。重合終
了後反応液を取り出し、3μmのメンブランフィルター
にて微粒子と反応液をろ別した。この微粒子をTHF及
びメタノールで充分洗浄し、真空乾燥機にて室温で減圧
乾燥を行った。得られた微粒子は、平均粒子径=5.2
48μm、CV値=3.1%、グラフト重合層厚み=
0.109μmであった。この微粒子をスペーサとして
用いて上記3モードによる異常配向評価を行った。結果
を表3に示す。なお、このときの微粒子の流動性は良好
であり、平均散布数は173、平均凝集発生数は0.3
であった。また、表面処理層中のラウリルメタクリレー
ト含量を測定すべく、TOF−SIMSにてメチルメタ
クリレートとラウリルメタクリレートに特徴的なマスフ
ラグメントの比率を分析したところ、ラウリルメタクリ
レートの含量は45重量%であった。
【0111】実施例17 (グラフト重合層の作製)実施例16において、ラウリ
ルメタクリレートの代わりにステアリルメタクリレート
を用いたこと以外は同様にして操作を行い、平均粒子径
=5.146μm、CV値=3.1%、グラフト重合層
厚み=0.058μmの微粒子を得た。得られた微粒子
をスペーサとして用いて上記3モードによる異常配向評
価を行った。結果を表3に示す。なお、このときの微粒
子の流動性は良好であり、平均散布数は182、平均凝
集発生数は0.4であった。また、TOF−SIMSに
て表面分析を行ったところ、ステアリルメタクリレート
の含量は42重量%であった。
【0112】実施例18 (グラフト重合層の作製)実施例16において、ジメチ
ルスルホキシド40部、メチルメタクリレート10部、
ラウリルメタクリレート10部の代わりにジメチルホル
ムアミド30部、酢酸エチル10部、メチルメタクリレ
ート10部、イソボルニルメタクリレート10部、ステ
アリルメタクリレート20部を用いたこと以外は同様に
して操作を行い、平均粒子径=5.228μm、CV値
=3.1%、グラフト重合層厚み=0.099μmの微
粒子を得た。得られた微粒子をスペーサとして用いて上
記3モードによる異常配向評価を行った。結果を表3に
示す。なお、このときの微粒子の流動性は良好であり、
平均散布数は179、平均凝集発生数は0.4であっ
た。また、TOF−SIMSにて表面分析を行ったとこ
ろ、ステアリルメタクリレートの含量は45重量%であ
った。
【0113】実施例19 (種粒子7の作製)実施例16で重合して得られた微粒
子を重合度約500のアルギン酸プロピレングリコール
エステル(和光純薬社製)の5%水溶液に分散させ、こ
こにエタノールを徐々に加え、微粒子の表面に上記高分
子化合物を析出させた。微粒子を濾過分取後、エタノー
ルにて洗浄し、室温にて真空下で乾燥させ、アルギン酸
プロピレングリコールエステル被覆層を有する平均粒径
=5.044μm、CV値=3.2%、高分子被覆層厚
み=0.050μmの微粒子を得た。この微粒子を種粒
子7として次の操作を行った。
【0114】(グラフト重合層の作製)ジメチルホルム
アミド30部、酢酸エチル10部、メチルメタクリレー
ト10部、イソボルニルメタクリレート10部、ステア
リルメタクリレート20部及び上記操作によって得られ
た種粒子7を3部加えて、ソニケーターにより充分分散
させたのち、均一に撹拌を行った。これを実施例16と
同様な操作を行い、平均粒子径=5.252μm、CV
値=3.2%、グラフト重合層厚み=0.104μmの
微粒子を得た。得られた微粒子をスペーサとして用いて
上記3モードによる異常配向評価を行った。結果を表3
に示す。なお、このときの微粒子の流動性は良好であ
り、平均散布数は167、平均凝集発生数は0.5であ
った。また、TOF−SIMSにて表面分析を行ったと
ころ、ステアリルメタクリレートの含量は45重量%で
あった。
【0115】実施例20 (種粒子8の作製)2−ヒドロキシメタクリレート10
部、グリセロールメタクリレート10部を蒸留水100
部に溶かし、均一に撹拌を行った。系に窒素ガスを導入
し、30℃にて3時間撹拌を続け、これに1Nの硝酸水
溶液で調製した0.1mol/Lの硝酸第二セリウムア
ンモニウム溶液10部を添加し8時間反応した。重合終
了後、ノリ状沈殿物を分取し、メタノール50部で再溶
解させた後、トルエン200部を添加し生じたポリマー
を沈殿させた。この沈殿物を80℃で真空乾燥機にて減
圧乾燥させ、平均分子量が約10万の水溶性高分子保護
剤を得た。この高分子化合物の5%水溶液に実施例16
で重合した微粒子を分散させ、ここにTHFを徐々に加
え、微粒子の表面に上記高分子化合物を析出させた。微
粒子を濾過分取後、THFにて洗浄し、室温にて真空下
で乾燥させ、高分子被覆層を有する微粒子を得た。得ら
れた微粒子は、平均粒径=5.038μm、CV値=
3.2%、高分子被覆層厚み=0.047μmであっ
た。この微粒子を種粒子8として次の操作を行った。
【0116】(グラフト重合層の作製)ジメチルホルム
アミド40部、メチルメタクリレート10部、ステアリ
ルメタクリレート10部及び上記操作によって得られた
種粒子8を3部加えて、ソニケーターにより充分分散さ
せたのち、均一に撹拌を行った。これを実施例16と同
様な操作を行い、平均粒子径=5.294、CV値=
3.2%、グラフト重合層厚み=0.128μmの微粒
子を得た。得られた微粒子をスペーサとして用いて上記
3モードによる異常配向評価を行った。結果を表3に示
す。なお、このときの微粒子の流動性は良好であり、平
均散布数は173、平均凝集発生数は0.4であった。
また、TOF−SIMSにて表面分析を行ったところ、
ステアリルメタクリレートの含量は42重量%であっ
た。
【0117】実施例21 (種粒子9の作製)PVA(GH−20、日本合成化学
工業社製)の3%水溶液800部に、DVB100部、
過酸化ベンゾイル2部の混合液を加えてホモジナイザー
にて撹拌して粒度調整を行った。その後撹拌しながら窒
素気流下にて80℃まで昇温し、15時間反応を行っ
た。得られた微粒子を熱イオン交換水及びメタノールに
て洗浄後分級操作を行い、平均粒径=5.020μm、
CV値=3.0%の微粒子を得た。この微粒子の10%
K値を前述の方法により測定したところ620であっ
た。また、この微粒子をTOF−SIMSによって分析
したところ、PVA由来のOH基が検出された。
【0118】上記微粒子10部と2−エチルヘキシルメ
タクリレート20部及びイオン交換水40部ソニケータ
ーにより充分分散させたのち、均一に撹拌を行った。系
に窒素ガスを導入し、30℃にて3時間撹拌を続け、こ
れに1Nの硝酸水溶液で調製した0.1mol/Lの硝
酸第二セリウムアンモニウム溶液10部を添加し8時間
反応した。反応終了後、メタノールで希釈し、微粒子を
濾過分取した。この微粒子をメタノールにて洗浄し、室
温にて真空下で乾燥させ、ポリ2−エチルヘキシルメタ
クリレート被覆層を有する微粒子を得た。得られた微粒
子の平均粒径=5.098μm、CV値=3.1%、高
分子被覆層厚み=0.039μmであった。この微粒子
を種粒子9として次の操作を行った。
【0119】(グラフト重合層の作製)ジメチルホルム
アミド30部、酢酸エチル10部、メチルメタクリレー
ト10部、イソボルニルメタクリレート10部、ステア
リルメタクリレート20部及び上記操作によって得られ
た種粒子9を3部加えて、ソニケーターにより充分分散
させたのち、均一に撹拌を行った。これを実施例16と
同様な操作を行い、平均粒子径=5.338μm、CV
値=3.2%、グラフト重合層厚み=0.120μmの
微粒子を得た。得られた微粒子をスペーサとして用いて
上記3モードによる異常配向評価を行った。結果を表3
に示す。なお、このときの微粒子の流動性は良好であ
り、平均散布数は157、平均凝集発生数は0.5であ
った。また、TOF−SIMSにて表面分析を行ったと
ころ、ステアリルメタクリレートの含量は45重量%で
あった。
【0120】比較例16 (グラフト重合層の作製)種粒子6をそのままスペーサ
として用いて上記3モードによる異常配向評価を行っ
た。結果を表3に示す。なお、このときの微粒子の流動
性は良好であり、平均散布数は184、平均凝集発生数
は0.1であった。
【0121】比較例17 (グラフト重合層の作製)ジメチルスルホキシド40
部、メチルメタクリレート10部、エチルヘキシルメタ
クリレート10部及び実施例16で得られた種粒子6を
3部加えて、ソニケーターにより充分分散させたのち、
均一に撹拌を行った。これを実施例16と同様な操作を
行い、平均粒子径=5.218μm、CV値=3.1
%、グラフト重合層厚み=0.094μmの微粒子を得
た。得られた微粒子をスペーサとして用いて上記3モー
ドによる異常配向評価を行った。結果を表3に示す。な
お、このときの微粒子の流動性は良好であり、平均散布
数は173、平均凝集発生数は0.2であった。
【0122】比較例18 (グラフト重合層の作製)ジメチルスルホキシド40
部、メチルメタクリレート18部、ステアリルメタクリ
レート2部及び実施例16で得られた種粒子6を3部加
えて、ソニケーターにより充分分散させたのち、均一に
撹拌を行った。これを実施例16と同様な操作を行い、
平均粒子径=5.234μm、CV値=3.2%、グラ
フト重合層厚み=0.102μmの微粒子を得た。得ら
れた微粒子をスペーサとして用いて上記3モードによる
異常配向評価を行った。結果を表3に示す。なお、この
ときの微粒子の流動性は良好であり、平均散布数は16
8、平均凝集発生数は0.2であった。また、TOF−
SIMSにて表面分析を行ったところステアリルメタク
リレートの含量は約15%であった。
【0123】比較例19 (グラフト重合層の作製)ジメチルスルホキシド40
部、メチルメタクリレート2部、ステアリルメタクリレ
ート2部及び実施例16で得られた種粒子6を3部加え
て、ソニケーターにより充分分散させたのち、均一に撹
拌を行った。これを実施例16と同様な操作を行い、平
均粒子径=5.042μm、CV値=3.1%、グラフ
ト重合層厚み=0.006μmの微粒子を得た。得られ
た微粒子をスペーサとして用いて上記3モードによる異
常配向評価を行った。結果を表3に示す。なお、このと
きの微粒子の流動性は良好であり、平均散布数は18
5、平均凝集発生数は0.1であった。また、TOF−
SIMSにて表面分析を行ったところステアリルメタク
リレートのフラグメントが検出され、その含量は約44
%であった。
【0124】比較例20 (種粒子10の作製)実施例16においてDVB70
部、スチレン30部の代わりにDVB15部、スチレン
85部を用いたこと以外は同様にして重合及びPVAの
高分子被覆層を形成した。得られた微粒子を熱イオン交
換水及びメタノールにて洗浄後分級操作を行い、平均粒
径=4.922μm、CV値=3.0%の微粒子を得
た。得られた微粒子を種粒子10として次の操作を行っ
た。また、この種粒子10の10%K値は200であっ
た。
【0125】(グラフト重合層の作製)ジメチルスルホ
キシド40部、メチルメタクリレート10部、ステアリ
ルメタクリレート10部及び上記操作によって得られた
種粒子10を3部加えて、ソニケーターにより充分分散
させたのち、均一に撹拌を行った。これを実施例16と
同様な操作を行い、平均粒子径=5.062μm、CV
値=3.0%、グラフト重合層厚み=0.070μmの
微粒子を得た。得られた微粒子をスペーサとして用いて
上記3モードによる異常配向評価用のセルを作製した
が、初期は評価可能であったものの、叩き後は衝撃によ
って粒子割れが生じ評価不能であった。評価結果を表3
に示す。なお、このときの微粒子の流動性は良好であ
り、平均散布数は175、平均凝集発生数は0.3であ
った。また、TOF−SIMSにて表面分析を行ったと
ころ、ステアリルメタクリレートの含量は50重量%で
あった。
【0126】
【表3】
【0127】
【発明の効果】本発明の液晶表示素子用スペーサの製造
方法は、上述の構成からなるので、液晶表示素子に強い
衝撃を与えても、液晶の配向を乱す等、液晶に悪影響を
与えることのない液晶表示素子用スペーサを製造するこ
とができる。そのため、本発明の液晶表示素子用スペー
サの製造方法により製造される液晶表示素子用スペーサ
を用いてなる液晶表示素子は、強い衝撃を与えても、高
品位な表示性能を保持できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来のスペーサを用いたTN(ツイステッドネ
マティック)モードの液晶表示素子の概略図である。
【符号の説明】
1 シール部材 2、5 ガラス透明基板 3、6 透明電極 4、7 配向制御膜 8、10 基板 9 スペーサ 11 ネマティック液晶 12、13 偏光シート
フロントページの続き Fターム(参考) 2H089 LA07 LA19 LA20 NA25 QA03 QA05 RA05 RA10 TA09 5C094 AA03 AA36 AA43 BA43 CA19 EA04 EB02 EC03 FB01 FB02 FB15 GB01 GB10 JA01 JA08 JA20

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 液晶表示素子用スペーサの製造方法であ
    って、表面に還元性基を有する微粒子を得る工程、及
    び、得られた微粒子に、酸化剤を反応させて前記微粒子
    表面にラジカルを発生させ、これにアルキル基を有する
    重合性単量体を反応させて、前記微粒子の表面に0.0
    1〜0.5μmの厚みのグラフト重合層を形成させる工
    程を有することを特徴とする液晶表示素子用スペーサの
    製造方法。
  2. 【請求項2】 表面に還元性基を有する微粒子を得る工
    程は、微粒子を、還元性基を有する高分子保護剤の存在
    下で重合してなることを特徴とする請求項1記載の液晶
    表示素子用スペーサの製造方法。
  3. 【請求項3】 表面に還元性基を有する微粒子を得る工
    程は、微粒子の表面に還元性基を有する高分子被覆層を
    形成してなることを特徴とする請求項1記載の液晶表示
    素子用スペーサの製造方法。
  4. 【請求項4】 微粒子は、架橋性単量体を少なくとも2
    0mol%含有する重合性単量体又は重合性単量体混合
    物を重合させてなることを特徴とする請求項1、2又は
    3記載の液晶表示素子用スペーサの製造方法。
  5. 【請求項5】 アルキル基を有する重合性単量体は、炭
    素数10〜22の長鎖アルキル基を有する重合性単量体
    を含有することを特徴とする請求項1、2、3又は4記
    載の液晶表示素子用スペーサの製造方法。
  6. 【請求項6】 グラフト重合層に含有される炭素数10
    〜22の長鎖アルキル基を有する重合性単量体は、20
    〜80重量%であることを特徴とする請求項1、2、
    3、4又は5記載の液晶表示素子用スペーサの製造方
    法。
  7. 【請求項7】 酸化剤は、セリウム塩を主成分としてな
    ることを特徴とする請求項1、2、3、4、5又は6記
    載の液晶表示素子用スペーサの製造方法。
  8. 【請求項8】 グラフト重合層を形成させる工程は、液
    体の分子凝集エネルギーをE、分子容をVとしたとき
    に、(E/V)1/2 で与えられる溶解度パラメータが1
    1〜14cal1/2 ・cm-3/2である化合物を含有する
    反応溶媒を用いることを特徴とする請求項1、2、3、
    4、5、6、又は7記載の液晶表示素子用スペーサの製
    造方法。
  9. 【請求項9】 溶解度パラメーターが11〜14cal
    1/2 ・cm-3/2である化合物は、ジメチルスルホキシド
    及び/又はジメチルホルムアミドであることを特徴とす
    る請求項8記載の液晶表示素子用スペーサの製造方法。
  10. 【請求項10】 請求項1、2、3、4、5、6、7、
    8又は9記載の製造方法により製造されてなることを特
    徴とする液晶表示素子用スペーサ。
  11. 【請求項11】 配向膜及び透明電極が配置された2枚
    のガラス基板が請求項10記載の液晶表示素子用スペー
    サを介して対向され、前記ガラス基板の間に液晶が封入
    されてなることを特徴とする液晶表示素子。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2003082191A (ja) * 2001-09-11 2003-03-19 Nippon Shokubai Co Ltd ビニル系架橋樹脂粒子、その製造方法およびその用途
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