JP2001145338A - スイッチング電源装置 - Google Patents

スイッチング電源装置

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JP2001145338A
JP2001145338A JP32802199A JP32802199A JP2001145338A JP 2001145338 A JP2001145338 A JP 2001145338A JP 32802199 A JP32802199 A JP 32802199A JP 32802199 A JP32802199 A JP 32802199A JP 2001145338 A JP2001145338 A JP 2001145338A
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Takehiro Koizumi
雄大 小泉
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Abstract

(57)【要約】 【課題】負荷電流の定格値を大幅に越える度合に応じて
適切な過電流保護動作を行えるようにする。 【解決手段】第1過電流保護回路11は、定格値を大幅
に越える第1過電流値以上の負荷電流が流れた場合、第
1過電流値以上となった時点で過電流保護動作をする。
第2過電流保護回路12は、負荷電流の定格を越える度
合いが小さい第1過電流値未満の第2過電流値以上の負
荷電流が流れた場合、所定時間経過した時点で過電流保
護動作をする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、負荷電流の変化に
対し出力電圧を一定電圧に制御するスイッチング電源装
置に関し、特に定格値を越えて流れる過電流を検出して
保護動作を行う保護回路を備えたスイッチング電源装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種のスイッチング電源装置の
保護回路としては、例えば第4図に示すような回路があ
る。
【0003】図4において、入力端子101a,101
bの交流入力電圧はダイオードブリッジ102で整流さ
れ、コンデンサC10で平滑され、コンバータ103に
直流電圧として入力される。コンバータ103はフォー
ワードコンバータを例にとっており、トランス104、
スイッチ素子TR、整流平滑回路105、誤差増幅・ア
イソレート部107、制御回路108で構成される。
【0004】整流平滑回路105は、ダイオードD1
0,D11、チョークL1及びコンデンサC11を備
え、出力端子105a,105bから負荷106に一定
の出力電圧Voutを供給する。
【0005】制御回路108には、制御IC110が設
けられる。制御IC110は、誤差増幅・アイソレート
部107で求めた出力電圧と基準電圧の誤差信号を入力
し、例えば内蔵した三角波発生器からの三角波信号と誤
差信号を比較して誤差に応じてデューティの変化するド
ライブ信号(矩形パルス信号)をスイッチ素子TRに出
力し、誤差信号を零に近づけるようにフィードバック制
御し、負荷電流が定格値以内で変化しても出力電圧を一
定に保つように制御する。
【0006】更に制御IC110には、過電流保護端子
OCP(Over Current Protection)が設けられ、過電流
保護端子端子OCPにスイッチ素子TRを流れる電流の
検出電圧を印加することで過電流保護動作を行うことが
できる。
【0007】このためスイッチ素子TRと直列に電流検
出抵抗R1を接続している。電流検出抵抗R1には負荷
電流に比例した電流が流れるため、負荷電流に比例した
検出電圧VR1が発生する。この検出電圧VR1は、抵抗R
2と抵抗R3によって分圧され、制御IC110の過電
流保護端子OCPに印加される。
【0008】制御IC110の過電流保護端子OCPに
印加される検出電圧VR1が、所定の過電流値に対応した
ある基準電圧VCLMを越えると、その時点で制御IC1
10は、スイッチ素子TRのオン・デューティを抑える
ようにドライブ信号を制御し、速やかに負荷電流を制限
するように動作する。
【0009】従って、過電流保護動作をさせたい負荷電
流の大きさをIOCPとすれば、負荷電流の大きさがIOCP
となった時に制御IC110の過電流保護端子OCPに
印加される電圧が基準電圧VCLMとなるように抵抗R
1,R2,R3の値を調整することにより、負荷電流値
がIOCPになった時点で速やかに過電流保護動作が行わ
れる。
【0010】例えば負荷電流の定格値が10アンペアで
あったとすると、過電流保護動作させたい負荷電流値I
OCPを15アンペアに設定し、負荷電流が15アンペア
を越えた場合は、直ちに過電流保護動作を行う。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来回路においては、定格値を大幅に越える負荷電
流が流れた場合には、速やかに過電流保護動作を行うこ
とができるが、負荷電流が定格値を越えて流れた場合で
も、負荷電流の定格を越える度合いが小さく過電流保護
動作をさせたい負荷電流値IOCPに達しない場合には、
定格値を越えた負荷電流が流れていても過電流保護動作
は行われず、継続的に定格値を越える負荷電流が流れる
ことを許容してまうという問題があった。
【0012】この問題を解消するためには、定格電流値
10アンペアに対し過電流保護動作をさせたい負荷電流
値IOCPを15アンペアから例えば12アンペアという
ように低めに設定すればよい。しかし、定格値に対し低
目に過電流保護動作の負荷電流値を設定していると、例
えば負荷の変動に伴う時間的に短い負荷電流の増加で過
電流保護動作が行われてしまい、安定性に欠ける問題が
ある。
【0013】本発明は、負荷電流の定格値を大幅に越え
る度合に応じて適切な過電流保護動作を行えるようにし
たスイッチング電源装置を提供することを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
本発明は次のように構成する。本発明は、制御回路によ
りスイッチ素子をオン、オフ制御して負荷電流の定格値
以内での変化に対し出力電圧を一定電圧に制御するスイ
ッチング電源装置を対象とする。
【0015】このようなスイッチング電源装置につき本
発明は、定格値を大幅に越える第1過電流値以上の負荷
電流が流れた場合、第1過電流値以上となった時点で過
電流保護動作をする第1過電流保護回路と、負荷電流の
定格を越える度合いが小さい第1過電流値未満の第2過
電流値以上の負荷電流が流れた場合、所定時間継続した
流れた時点で過電流保護動作をする第2過電流保護回路
とを設けたことを特徴とする。
【0016】このため本発明によれば、定格値を大幅に
越える負荷電流が流れた場合には、速やかに過電流保護
動作が行われ、一方、負荷電流が定格値を越えて流れた
場合でも、負荷電流の定格を越える度合いが小さい場合
には、所定時間経過した時点で過電流保護動作が行わ
れ、定格値を越えた過電流の度合に応じて適切な過電流
保護動作が実現できる。
【0017】ここで本発明のスイッチング電源装置に設
けた制御回路(制御IC)は、過電流保護端子OCPの
入力電圧が所定の基準値以上となったときにスイッチ素
子のオン・デューティを抑制して負荷電流を定格値以下
に抑える過電流保護回路と、過電圧保護端子OVP(Ove
r Voltage Protection) の入力電圧が所定の基準値以上
となったときにスイッチ素子のオン、オフ制御を停止す
る過電圧保護回路とを備える。
【0018】この制御回路がもっている過電流保護回路
と過電圧保護回路を利用し、第1過電流保護回路は、ス
イッチ素子と直列接続された第1電流検出抵抗と、第1
電流検出抵抗の検出電圧を分圧して前記過電流保護回路
の過電流保護端子OCPに印加する分圧回路とで構成す
る。
【0019】また第2過電流検出回路は、スイッチ素子
と直列接続された第2電流検出抵抗と、第2電流検出抵
抗の検出電圧が所定時間継続して第2過電流値に対応し
た過電流閾値以上となっていた場合に、過電圧保護回路
の過電圧保護端子OCPに基準値を越える電圧を印加す
る過電流検出遅延回路とで構成する。
【0020】このようにスイッチング電源装置に使用さ
れる制御回路、具体的には制御ICのもつ過電流保護回
路と過電圧保護回路の機能を本発明の第1及び第2過電
流保護回路に有効に利用することで、簡潔な回路構成で
適切な過電流保護動作を得ることができる。
【0021】
【発明の実施の形態】図1は本発明によるスイッチング
電源装置の実施形態を示した回路図である。
【0022】図1において、本発明のスイッチング電源
装置は、入力端子1a,1bに対する交流入力をダイオ
ードブリッジ2で整流し、コンデンサC10で平滑して
コンバータ3に直流電圧を入力している。
【0023】コンバータ3は、この実施形態にあっては
フォワードコンバータを例にとっており、トランス4、
MOS−FETを用いたスイッチ素子TR3、整流平滑
回路5及び制御IC8で構成される。トランス4の1次
巻線4aにはスイッチ素子TR3が接続され、制御IC
8からの制御信号によりオン、オフ制御される。整流平
滑回路5はダイオードD10,D11、チョークL1、
コンデンサC11を備え、出力端子5a,5bから負荷
6に一定の直流電圧を供給する。
【0024】フォワードコンバータ3にはあっては、ス
イッチ素子TR3のオン、オフ動作によって2次側の整
流平滑回路5に2次巻線4bよりスイッチ素子TR3の
オン時間の時間幅を持つ矩形波の電圧が加えられ、その
矩形波電圧の平均値が直流出力電圧となる。
【0025】このときチョークL1には大きな直流電流
の上に小さな三角形の交流電流を重畳した形の電流が流
れる。チョークL1を流れる直流電流は負荷に対する出
力電流となり、三角波電流は平滑コンデンサC11を流
れることで吸収される。平滑コンデンサC11に流れる
三角波電流の振幅は小さく、このため出力電圧に表れる
リップル成分を十分低い値に抑えることができる。
【0026】スイッチ素子TR3のオン、オフ制御によ
り、負荷電流の変化に対して出力電圧を一定電圧に保つ
ための制御は、誤差増幅・アイソレート部7と制御IC
8により行われる。
【0027】誤差増幅・アイソレート部7は負荷6に対
する出力電圧を取り込んで基準電圧と比較し、基準電圧
に対する誤差を増幅し、フォトカプラ等のアイソレート
を介して誤差信号を制御IC8の制御入力INに入力し
ている。制御IC8は、内蔵回路に誤差信号を零とする
ようなパルス幅変調(PWM)により得られたオン、オ
フ信号をスイッチ素子TR3に出力してオン、オフ制御
する。
【0028】この制御IC8は、このような誤差信号を
誤差とするようにスイッチ素子TR3をオン、オフ制御
する機能に加え、負荷6に対する負荷電流が定格値を大
幅に越えて流れたときに動作する過電流保護のための過
電流保護端子OCPと、負荷6に対する出力電圧が定格
電圧を大幅に越えて増加したときにスイッチ素子TR3
のオン、オフ制御を停止させるための過電圧保護端子O
VPを備えている。
【0029】図2は、図1の制御IC8の内部回路のブ
ロック図である。図2において、制御IC8は、三角波
発生器13、パルス幅変調回路14、ドライバ15、比
較器16,17を持ち、比較器16、基準電圧Vr1、
ダイオードD13によって課電流保護回路18を構成
し、また基準電圧Vr2と比較器17によって過電圧保
護回路19を構成している。
【0030】過電流保護回路18には入力端子として過
電流保護端子OCPが設けられ、この過電流保護端子O
CPに対する検出電圧が基準電圧Vr1を越えると比較
器16の出力がHレベルとなり、オア回路を構成するダ
イオードD13を介してパルス変調回路14に対する制
御入力INからの誤差信号を強制的にシフト(アップ)
させ、誤差信号と三角波発生器13からの三角波信号と
の比較で得ているパルス幅変調信号のオンデューティを
小さくし、これによって負荷電流を抑え込む。
【0031】また過電圧保護回路19は過電圧保護端子
OVPを備えており、過電圧保護端子OVPに対する検
出電圧が基準電圧Vr2を越えると比較器17がHレベ
ル出力を生じ、このHレベル出力によって三角波発生器
13の発振動作を停止する。
【0032】再び図1を参照するに、本発明のスイッチ
ング電源装置にあっては、制御IC8に設けられている
図2に示した過電流保護回路18と、これに対する外付
け回路によって第1過電流保護回路11を構成してい
る。第1過電流保護回路11は、負荷電流の定格値を大
幅に越える第1過電流値以上の過電流が流れた場合に、
その時点で過電流保護動作を行う。
【0033】また図2に示した過電圧保護回路19とこ
れに対する外付け回路によって、第2過電流保護回路1
2を構成している。第2過電流保護回路12は、負荷電
流の定格値を越える度合が小さい第2過電流値以上の負
荷電流が流れた場合に、所定時間継続した流れた時点で
過電流保護動作を行う。
【0034】第1過電流保護回路11は、スイッチ素子
TR3に流れる電流を検出するため、電流検出抵抗R1
1(第1電流検出抵抗)を接続し、電流検出抵抗R11
には負荷電流に比例した電流が流れて電圧VR11が発生
することから、この検出電圧VR11を抵抗R12とR1
3の分圧回路で分圧して、検出電圧VOCPPとして制御I
C8の過電流保護端子OCPに印加している。
【0035】過電流保護端子OCPに印加される検出電
圧VOCPPが、図2に示した過電流保護回路18の基準電
圧Vr1で与えられる所定電圧VCLMとなるように抵抗R
11,R12,R13の値を調整することで、負荷電流
値が定格値を大幅に越えた第1過電流値IOCPとなった
時点で過電流保護動作を行うことができる。この第1過
電流保護回路11による保護動作は、図4に示した従来
装置と基本的に同じである。
【0036】図1の第2過電流保護回路12は、本発明
により新たに設けられたもので、図2に示した制御IC
8の過電圧保護回路19と図1に示す制御IC8に対す
る外付け回路で構成されている。
【0037】第2過電流保護回路12は、まずスイッチ
素子TR3のオンにより負荷電流に比例した電流が流れ
ることから、この電流を検出するため電流検出抵抗R1
(第2電流検出抵抗)をスイッチ素子TR3と直列に接
続している。このため抵抗R1の両端に負荷電流に比例
した検出電圧VR1が発生する。
【0038】電流検出抵抗R1に発生した検出電圧VR1
は抵抗R2,R3によって分圧され、ダイオードD1と
コンデンサC2により整流された検出電圧VRとしてシ
ャントIC20の入力端子Rに印加される。
【0039】図3は図1の第2過電流保護回路12に設
けたシャントIC20の回路図である。シャントIC2
0は比較器21とトランジスタ22を備え、入力端子R
に加わる検出電圧VRを内部の基準電圧Vr3と比較し、
基準電圧Vr3以上であれば比較器21のHレベル出力に
よりトランジスタ22をオンし、出力端子KをLレベル
に引き込む。
【0040】これに対し検出電圧VRが基準電圧Vr3
り小さい場合には、比較器21の出力はLレベル出力に
あり、スイッチ素子22がオフとなることで出力端子K
をHレベルに維持する。尚、図3はシャントIC20の
回路を等価的に表している。
【0041】再び図1を参照するに、シャントIC20
の出力端子Kは駆動電源9に抵抗R4を介して接続され
ると共に、抵抗R5,R6の分圧回路を介してトランジ
スタTR1のベースに接続される。トランジスタTR1
はコレクタを、抵抗R7,R8及びコンデンサC3を直
列接続した充電回路の抵抗R7とR8の間に接続してい
る。
【0042】シャントIC20の出力端子KがHレベル
にある過電流保護を行わない状態では、トランジスタT
R1はシャントIC20からのHレベル出力をベースに
受けてオンし、これによって抵抗R8とコンデンサC3
の直列回路をバイパスし、コンデンサC3に対する充電
動作をリセットしている。
【0043】過電流保護動作のためにシャントIC20
の出力端子KがLレベルになると、トランジスタTR1
はオフとなり、このためコンデンサC3が抵抗R7,R
8を介して駆動電源9からの電流により充電を開始す
る。このときのコンデンサC3の両端電圧VC3は、補助
電源9の電源電圧Vccから抵抗R7,R8,コンデンサ
C3で決まる時定数τ1で上昇する。
【0044】コンデンサC3に続いてはトランジスタT
R2が設けられ、トランジスタTR2のベースにツェナ
ダイオードZD1及び抵抗R9を介してコンデンサC3
のプラス側を接続している。トランジスタTR2のコレ
クタは抵抗R10を介して駆動電源9に接続され、エミ
ッタは制御IC8の過電圧保護端子VOCPに接続されて
いる。
【0045】過電流保護のためのシャントIC20のL
レベル出力でトランジスタTR1がオフしてコンデンサ
C3の充電が開始されると、コンデンサC3の両端電圧
C3がツェナダイオードZD1より小さい間は、ツェナ
ダイオードZD1はカットオフ状態にあり、トランジス
タTR2はオフとなっている。
【0046】コンデンサC3の両端電圧VC3が上昇して
ツェナダイオードZD1のツェナ電圧を越えると、トラ
ンジスタTR2のベースにベース電流IB2が流れ込み、
トランジスタTR2がオンして制御IC8の過電圧保護
端子OVPにエミッタ電流I E2を流し込む。
【0047】これによって図2の制御IC8の過電圧保
護回路19の比較器17の入力電圧が基準電圧Vr2を越
え、比較器17がHレベル出力となることで三角波発生
器13の発振動作を停止し、これによって制御IC8に
よるスイッチ素子TR3のオン、オフが停止し、電源装
置の負荷6に対する出力を停止する。
【0048】ここで第2過電流保護回路12にあって
は、所定時間経過したときの過電流保護動作を行うため
の負荷電流として、定格値を越えるがその度合が小さい
負荷電流値をIOCPMとすると、負荷電流の大きさがI
OCPMとなったときにシャントIC20の入力端子Rに印
加される検出電圧VRが図3の内部の基準電圧Vr3以上
となるように、抵抗R1,R2,R3の定数を調整す
る。
【0049】これによって負荷電流の大きさがIOCPM
上流れた状態がコンデンサC3の充電時定数τ1とツェ
ナダイオードZD1のツェナ電圧で決まる所定時間継続
すると、トランジスタTR2のオンにより制御IC8の
過電圧保護端子OVPに抵抗R10を介して補助電源9
より電源電圧Vccに近い電圧が加わり、これが図2の過
電圧保護回路19の比較器17に与えられて基準電圧V
r2を越えることで、スイッチ素子TR3のオン、オフを
停止して電源出力を停止する。
【0050】このような第2過電流保護回路12の構成
と動作によって、過電流が定格値を越えて流れた場合で
も、負荷電流の定格を越える度合いが小さい場合には、
所定時間経過した時点で過電流保護動作を行うことがで
きる。
【0051】また第2過電流保護回路12のコンデンサ
C3の充電時定数とツェナダイオードZD1のツェナ電
圧で決まる過電流保護動作を行うための時間は、負荷電
流I OCPMを継続して流しても電源装置及び負荷6側に悪
影響を及ぼすことのない必要最小限の時間とすれば良
い。
【0052】また第1過電流保護回路11で過電流保護
動作を行わせるためのIOCPPと、第2過電流保護回路1
2で過電流保護動作を行わせるためのIOCPMとの間に
は、定格電流をISとすると IOCPP>IOCPM>IS となる関係があり、この関係を満足するように適宜に設
定すれば良い。
【0053】例えば定格電流が10アンペアであった場
合、第1過電流保護回路11の保護動作のためのIOCPP
は15アンペア、第2過電流保護回路12の所定時間後
の過電流保護動作のためのIOCPMは12アンペアという
ように設定すれば良い。
【0054】更に図1の実施形態にあっては、負荷電流
の定格を越える状態が所定時間経過したときの過電流保
護動作を行う第2過電流保護回路12として、制御IC
8がもともと備えている過電圧保護回路を利用すること
で、現在使用している制御IC8を変更することなく、
制御ICに対す外付け回路の付加のみで第2過電流保護
回路12としての機能を容易に実現することができる。
【0055】尚、上記の実施形態にあっては、コンバー
タ3としてフォワードコンバータを例にとるものであっ
たが、トランス4の1次巻線4aと2次巻線4bの逆極
性となるプッシュプルコンバータを使用した場合につい
ても同様に適用できる。更にそれ以外のコンバータであ
っても、負荷電流に比例して一次側のスイッチ素子に比
例した電流が流れるものであれば、本発明の過電流保護
回路をそのまま適用することができる。
【0056】また本発明はその目的と利点を損なわない
適宜の変形を含み、更に上記の実施形態に示した数値に
よる限定は受けない。
【0057】
【発明の効果】以上説明してきたように本発明によれ
ば、定格値を大幅に越える負荷電流が流れた場合には速
やかに過電流保護動作が行われ、一方、負荷電流が定格
値を越えて流れた場合でも定格を越える度合が小さい場
合には所定時間経過した時点で過電流保護動作が行わ
れ、定格値を越えた過電流の度合に応じて適切な過電流
保護動作を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態を示した回路図
【図2】図1の制御ICの回路ブロック図
【図3】図1のシャントICの回路図
【図4】従来装置の回路図
【符号の説明】
1a,1b:入力端子 2:ダイオードブリッジ 3:インバータ(フォワードインバータ) 4:トランス 5:整流平滑回路 6:負荷 7:誤差増幅・アイソレート部 8:制御IC 9:補助電源 10:保護回路部 11:第1過電流保護回路 12:第2過電流保護回路 13:三角波発生器 14:パルス幅変調回路 15:ドライバ 16,17:比較器 18:過電流検出回路 19:過電圧検出回路 20:シャントIC 21:比較器 22:トランジスタ R11:第1電流検出抵抗 R2:第2電流検出抵抗 TR1,TR2:トランジスタ TR3:スイッチ素子(MOS−FET)

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】制御回路によるスイッチ素子のオン、オフ
    制御により負荷電流の定格値以内での変化に対し出力電
    圧を一定電圧に制御するスイッチング電源装置に於い
    て、 定格値を大幅に越える第1過電流値以上の負荷電流が流
    れた場合、前記第1過電流以上となった時点で過電流保
    護動作をする第1過電流保護回路と、 負荷電流の定格を越える度合いが小さい前記第1過電流
    値未満の第2過電流値以上の負荷電流が流れた場合、所
    定時間継続して流れた時点で過電流保護動作をする第2
    過電流保護回路と、を備えたことを特徴とするスイッチ
    ング電源装置。
  2. 【請求項2】請求項1記載のスイッチング電源装置に於
    いて、 前記制御回路は、過電流保護端子の入力電圧が所定の基
    準値以上となったときに前記スイッチ素子のオン・デュ
    ーティを抑制して負荷電流を定格値以下に抑える過電流
    保護回路と、過電圧保護端子の入力電圧が所定の基準値
    以上となったときに前記スイッチ素子のオン、オフ制御
    を停止する過電圧保護回路とを備え、 前記第1過電流保護回路は、前記スイッチ素子と直列接
    続された第1電流検出抵抗と、該第1電流検出抵抗の検
    出電圧を分圧して前記過電流保護回路の過電流保護端子
    に印加する分圧回路とで構成され、 前記第2過電流検出回路は、前記スイッチ素子と直列接
    続された第2電流検出抵抗と、該第2電流検出抵抗の検
    出電圧が所定時間継続して前記第2過電流値に対応した
    過電流閾値以上となっていた場合に、前記過電圧保護回
    路の過電圧保護端子に前記基準値を越える電圧を印加す
    る過電流検出遅延回路とで構成されたことを特徴とする
    スイッチング電源装置。
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