JP2001143902A - 抵抗器およびその製造方法 - Google Patents
抵抗器およびその製造方法Info
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- JP2001143902A JP2001143902A JP32509999A JP32509999A JP2001143902A JP 2001143902 A JP2001143902 A JP 2001143902A JP 32509999 A JP32509999 A JP 32509999A JP 32509999 A JP32509999 A JP 32509999A JP 2001143902 A JP2001143902 A JP 2001143902A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 実装基板に実装した際の実装面積に占めるは
んだ付け面積を低減でき、さらにバルク一括実装時にお
いて、上面向きあるいは裏面向きのどちらに実装された
場合でも高密度実装が実現できる抵抗器を提供すること
を目的とする。 【解決手段】 基板31の上面の側部および側面の一部
に第1の上面電極層32aを設けるとともに、基板31
の裏面の側部および側面の一部に第1の裏面電極層32
bを設け、さらに前記基板31の上面側と裏面側に、上
面抵抗層33a、裏面抵抗層33b、第2の上面電極層
35a、第2の裏面電極層35b、上面保護層34a、
裏面保護層34bを設けたものである。
んだ付け面積を低減でき、さらにバルク一括実装時にお
いて、上面向きあるいは裏面向きのどちらに実装された
場合でも高密度実装が実現できる抵抗器を提供すること
を目的とする。 【解決手段】 基板31の上面の側部および側面の一部
に第1の上面電極層32aを設けるとともに、基板31
の裏面の側部および側面の一部に第1の裏面電極層32
bを設け、さらに前記基板31の上面側と裏面側に、上
面抵抗層33a、裏面抵抗層33b、第2の上面電極層
35a、第2の裏面電極層35b、上面保護層34a、
裏面保護層34bを設けたものである。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は各種電子機器に利用
される抵抗器およびその製造方法に関するものである。
される抵抗器およびその製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来のこの種の抵抗器としては、特開平
4−102302号公報に開示されたものが知られてい
る。
4−102302号公報に開示されたものが知られてい
る。
【0003】以下、従来の抵抗器およびその製造方法に
ついて、図面を参照しながら説明する。
ついて、図面を参照しながら説明する。
【0004】図14は従来の抵抗器の断面図を示したも
ので、この図14において、1は絶縁基板である。2は
絶縁基板1の上面の左右両端部に設けられた一対の第1
の上面電極層である。3は一対の第1の上面電極層2に
一部が重なるように設けられた抵抗層である。4は抵抗
層3のみの全体を覆うように設けられた第1の保護層で
ある。5は抵抗値を修正するために抵抗層3および第1
の保護層4に設けられたトリミング溝である。6は第1
の保護層4の上面にのみ設けられた第2の保護層であ
る。7は一対の第1の上面電極層2の上面に絶縁基板1
の幅一杯まで延びるように設けられた一対の第2の上面
電極層である。8は絶縁基板1の両側面に設けられた一
対の側面電極層である。9,10は一対の第2の上面電
極層7および一対の側面電極層8の表面に設けられたニ
ッケルめっき層、はんだめっき層である。このとき、は
んだめっき層10は第2の保護層6よりも低く設けられ
ているものである。つまり、従来の抵抗器は、第2の保
護層6が一番高く設けられているものである。
ので、この図14において、1は絶縁基板である。2は
絶縁基板1の上面の左右両端部に設けられた一対の第1
の上面電極層である。3は一対の第1の上面電極層2に
一部が重なるように設けられた抵抗層である。4は抵抗
層3のみの全体を覆うように設けられた第1の保護層で
ある。5は抵抗値を修正するために抵抗層3および第1
の保護層4に設けられたトリミング溝である。6は第1
の保護層4の上面にのみ設けられた第2の保護層であ
る。7は一対の第1の上面電極層2の上面に絶縁基板1
の幅一杯まで延びるように設けられた一対の第2の上面
電極層である。8は絶縁基板1の両側面に設けられた一
対の側面電極層である。9,10は一対の第2の上面電
極層7および一対の側面電極層8の表面に設けられたニ
ッケルめっき層、はんだめっき層である。このとき、は
んだめっき層10は第2の保護層6よりも低く設けられ
ているものである。つまり、従来の抵抗器は、第2の保
護層6が一番高く設けられているものである。
【0005】以上のように構成された従来の抵抗器につ
いて、以下にその製造方法を図面を参照しながら説明す
る。
いて、以下にその製造方法を図面を参照しながら説明す
る。
【0006】図15(a)〜(f)は従来の抵抗器の製
造方法を示す工程図である。
造方法を示す工程図である。
【0007】まず、図15(a)に示すように、絶縁基
板1の上面の左右両端部に一対の第1の上面電極層2を
塗着形成する。
板1の上面の左右両端部に一対の第1の上面電極層2を
塗着形成する。
【0008】次に、図15(b)に示すように、一対の
第1の上面電極層2に一部が重なるように絶縁基板1の
上面に抵抗層3を塗着形成する。
第1の上面電極層2に一部が重なるように絶縁基板1の
上面に抵抗層3を塗着形成する。
【0009】次に、図15(c)に示すように、抵抗層
3の全体のみを覆うように第1の保護層4を塗着形成し
た後、抵抗層3における全抵抗値が所定の抵抗値の範囲
内に入るようにレーザ等により抵抗層3および第1の保
護層4にトリミング溝5を施す。
3の全体のみを覆うように第1の保護層4を塗着形成し
た後、抵抗層3における全抵抗値が所定の抵抗値の範囲
内に入るようにレーザ等により抵抗層3および第1の保
護層4にトリミング溝5を施す。
【0010】次に、図15(d)に示すように、第1の
保護層4の上面にのみ第2の保護層6を塗着形成する。
保護層4の上面にのみ第2の保護層6を塗着形成する。
【0011】次に、図15(e)に示すように、一対の
第1の上面電極層2の上面に絶縁基板1の幅一杯まで延
びるように一対の第2の上面電極層7を塗着形成する。
第1の上面電極層2の上面に絶縁基板1の幅一杯まで延
びるように一対の第2の上面電極層7を塗着形成する。
【0012】次に、図15(f)に示すように、一対の
第1の上面電極層2および絶縁基板1の左右両端の側面
に一対の第1,第2の上面電極層2,7と電気的に接続
されるように一対の側面電極層8を塗着形成する。
第1の上面電極層2および絶縁基板1の左右両端の側面
に一対の第1,第2の上面電極層2,7と電気的に接続
されるように一対の側面電極層8を塗着形成する。
【0013】最後に、一対の第2の上面電極層7および
一対の側面電極層8の表面にニッケルめっきを施した
後、はんだめっきを施すことにより、ニッケルめっき層
9、はんだめっき層10を形成して従来の抵抗器を製造
していた。
一対の側面電極層8の表面にニッケルめっきを施した
後、はんだめっきを施すことにより、ニッケルめっき層
9、はんだめっき層10を形成して従来の抵抗器を製造
していた。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の構成および製造方法による抵抗器では、実装基板に
はんだ付けをした場合、図16(a)の実装状態の断面
図に示すように側面電極層(図示せず)と下面電極層
(図示せず)の双方ではんだ付けされてフィレット21
が形成されるフィレット実装構造であるため、図16
(b)の実装状態の上面図に示すように部品面積22に
加えて側面をはんだ付けする面積23が必要であり、そ
の結果、これらを合わせた実装面積24が必要となる。
しかも、実装密度を向上させるために部品外形寸法を小
さくすればするほど、実装面積に対するはんだ付け面積
の占める割合が大きくなるため、電子機器の小型化のた
めに実装密度を向上させることには限界が生ずるという
課題を有していた。また、近年バルク一括実装方式によ
る高密度実装の要望が高まりつつあり、上面向きあるい
は裏面向きのどちらに実装された場合でも高い実装密度
を実現する必要がある。
来の構成および製造方法による抵抗器では、実装基板に
はんだ付けをした場合、図16(a)の実装状態の断面
図に示すように側面電極層(図示せず)と下面電極層
(図示せず)の双方ではんだ付けされてフィレット21
が形成されるフィレット実装構造であるため、図16
(b)の実装状態の上面図に示すように部品面積22に
加えて側面をはんだ付けする面積23が必要であり、そ
の結果、これらを合わせた実装面積24が必要となる。
しかも、実装密度を向上させるために部品外形寸法を小
さくすればするほど、実装面積に対するはんだ付け面積
の占める割合が大きくなるため、電子機器の小型化のた
めに実装密度を向上させることには限界が生ずるという
課題を有していた。また、近年バルク一括実装方式によ
る高密度実装の要望が高まりつつあり、上面向きあるい
は裏面向きのどちらに実装された場合でも高い実装密度
を実現する必要がある。
【0015】本発明は上記従来の課題を解決するもの
で、実装基板に実装した際の実装面積に占めるはんだ付
け面積を低減でき、さらにバルク一括実装時において、
上面向きあるいは裏面向きのどちらに実装された場合で
も高密度実装が実現できる抵抗器を提供することを目的
とするものである。
で、実装基板に実装した際の実装面積に占めるはんだ付
け面積を低減でき、さらにバルク一括実装時において、
上面向きあるいは裏面向きのどちらに実装された場合で
も高密度実装が実現できる抵抗器を提供することを目的
とするものである。
【0016】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明の抵抗器は、基板と、この基板の上面の側部お
よび側面の一部に設けられた一対の第1の上面電極層
と、この第1の上面電極層に電気的に接続されるように
設けられた上面抵抗層と、少なくとも前記第1の上面電
極層の上面に設けられた一対の第2の上面電極層と、少
なくとも前記上面抵抗層の上面を覆うように設けられた
上面保護層と、前記基板の裏面の側部および側面の一部
に設けられた一対の第1の裏面電極層と、この第1の裏
面電極層に電気的に接続されるように設けられた裏面抵
抗層と、少なくとも前記第1の裏面電極層の上面に設け
られた一対の第2の裏面電極層と、少なくとも前記裏面
抵抗層の上面を覆うように設けられた裏面保護層とを備
えたもので、この構成によれば、実装基板に実装した際
の実装面積に占めるはんだ付け面積を低減でき、さらに
バルク一括実装時において、上面向きあるいは裏面向き
のどちらに実装された場合でも高密度実装が実現できる
抵抗器を提供することができるものである。
に本発明の抵抗器は、基板と、この基板の上面の側部お
よび側面の一部に設けられた一対の第1の上面電極層
と、この第1の上面電極層に電気的に接続されるように
設けられた上面抵抗層と、少なくとも前記第1の上面電
極層の上面に設けられた一対の第2の上面電極層と、少
なくとも前記上面抵抗層の上面を覆うように設けられた
上面保護層と、前記基板の裏面の側部および側面の一部
に設けられた一対の第1の裏面電極層と、この第1の裏
面電極層に電気的に接続されるように設けられた裏面抵
抗層と、少なくとも前記第1の裏面電極層の上面に設け
られた一対の第2の裏面電極層と、少なくとも前記裏面
抵抗層の上面を覆うように設けられた裏面保護層とを備
えたもので、この構成によれば、実装基板に実装した際
の実装面積に占めるはんだ付け面積を低減でき、さらに
バルク一括実装時において、上面向きあるいは裏面向き
のどちらに実装された場合でも高密度実装が実現できる
抵抗器を提供することができるものである。
【0017】
【発明の実施の形態】本発明の請求項1に記載の発明
は、基板と、この基板の上面の側部および側面の一部に
設けられた一対の第1の上面電極層と、この第1の上面
電極層に電気的に接続されるように設けられた上面抵抗
層と、少なくとも前記第1の上面電極層の上面に設けら
れた一対の第2の上面電極層と、少なくとも前記上面抵
抗層の上面を覆うように設けられた上面保護層と、前記
基板の裏面の側部および側面の一部に設けられた一対の
第1の裏面電極層と、この第1の裏面電極層に電気的に
接続されるように設けられた裏面抵抗層と、少なくとも
前記第1の裏面電極層の上面に設けられた一対の第2の
裏面電極層と、少なくとも前記裏面抵抗層の上面を覆う
ように設けられた裏面保護層とを備えたもので、この構
成によれば、実装基板に実装した際にはんだフィレット
の形成が極めて少なくなる構造としているため、実装面
積に占めるはんだ付け面積を低減でき、しかも基板の上
面および裏面にそれぞれ電極層、抵抗層、保護層を設け
ているため、バルク一括実装時において、上面向きある
いは裏面向きのどちらに実装された場合でも高密度実装
が実現できるという作用を有するものである。
は、基板と、この基板の上面の側部および側面の一部に
設けられた一対の第1の上面電極層と、この第1の上面
電極層に電気的に接続されるように設けられた上面抵抗
層と、少なくとも前記第1の上面電極層の上面に設けら
れた一対の第2の上面電極層と、少なくとも前記上面抵
抗層の上面を覆うように設けられた上面保護層と、前記
基板の裏面の側部および側面の一部に設けられた一対の
第1の裏面電極層と、この第1の裏面電極層に電気的に
接続されるように設けられた裏面抵抗層と、少なくとも
前記第1の裏面電極層の上面に設けられた一対の第2の
裏面電極層と、少なくとも前記裏面抵抗層の上面を覆う
ように設けられた裏面保護層とを備えたもので、この構
成によれば、実装基板に実装した際にはんだフィレット
の形成が極めて少なくなる構造としているため、実装面
積に占めるはんだ付け面積を低減でき、しかも基板の上
面および裏面にそれぞれ電極層、抵抗層、保護層を設け
ているため、バルク一括実装時において、上面向きある
いは裏面向きのどちらに実装された場合でも高密度実装
が実現できるという作用を有するものである。
【0018】請求項2に記載の発明は、基板と、この基
板の上面に設けられた一対の第1の上面電極層と、この
第1の上面電極層に電気的に接続されるように設けられ
た上面抵抗層と、少なくとも前記第1の上面電極層の上
面および前記基板の側面の一部に設けられた一対の第2
の上面電極層と、少なくとも前記上面抵抗層の上面を覆
うように設けられた上面保護層と、前記基板の裏面に設
けられた一対の第1の裏面電極層と、この第1の裏面電
極層に電気的に接続されるように設けられた裏面抵抗層
と、少なくとも前記第1の裏面電極層の上面および前記
基板の側面の一部に設けられた一対の第2の裏面電極層
と、少なくとも前記裏面抵抗層の上面を覆うように設け
られた裏面保護層とを備えたもので、この構成によれ
ば、実装基板に実装した際にはんだフィレットの形成が
極めて少なくなる構造としているため、実装面積に占め
るはんだ付け面積を低減でき、しかも基板の上面および
裏面にそれぞれ電極層、抵抗層、保護層を設けているた
め、バルク一括実装時において、上面向きあるいは裏面
向きのどちらに実装された場合でも高密度実装が実現で
きるという作用を有するものである。
板の上面に設けられた一対の第1の上面電極層と、この
第1の上面電極層に電気的に接続されるように設けられ
た上面抵抗層と、少なくとも前記第1の上面電極層の上
面および前記基板の側面の一部に設けられた一対の第2
の上面電極層と、少なくとも前記上面抵抗層の上面を覆
うように設けられた上面保護層と、前記基板の裏面に設
けられた一対の第1の裏面電極層と、この第1の裏面電
極層に電気的に接続されるように設けられた裏面抵抗層
と、少なくとも前記第1の裏面電極層の上面および前記
基板の側面の一部に設けられた一対の第2の裏面電極層
と、少なくとも前記裏面抵抗層の上面を覆うように設け
られた裏面保護層とを備えたもので、この構成によれ
ば、実装基板に実装した際にはんだフィレットの形成が
極めて少なくなる構造としているため、実装面積に占め
るはんだ付け面積を低減でき、しかも基板の上面および
裏面にそれぞれ電極層、抵抗層、保護層を設けているた
め、バルク一括実装時において、上面向きあるいは裏面
向きのどちらに実装された場合でも高密度実装が実現で
きるという作用を有するものである。
【0019】請求項3に記載の発明は、請求項1または
2に記載の基板の側面に位置する第1または第2の上面
電極層を前記基板の高さ方向における上面抵抗層側に設
けるとともに、基板の側面に位置する第1または第2の
裏面電極層を前記基板の高さ方向における裏面抵抗層側
に設けたもので、この構成によれば、実装基板に実装し
た際にはんだフィレットの形成が極めて少なくなる構造
となるため、実装面積に占めるはんだ付け面積を低減で
き、しかも基板の上面および裏面にそれぞれ電極層、抵
抗層、保護層を設けているため、バルク一括実装時にお
いて、上面向きあるいは裏面向きのどちらに実装された
場合でも高密度実装が実現できるという作用を有するも
のである。
2に記載の基板の側面に位置する第1または第2の上面
電極層を前記基板の高さ方向における上面抵抗層側に設
けるとともに、基板の側面に位置する第1または第2の
裏面電極層を前記基板の高さ方向における裏面抵抗層側
に設けたもので、この構成によれば、実装基板に実装し
た際にはんだフィレットの形成が極めて少なくなる構造
となるため、実装面積に占めるはんだ付け面積を低減で
き、しかも基板の上面および裏面にそれぞれ電極層、抵
抗層、保護層を設けているため、バルク一括実装時にお
いて、上面向きあるいは裏面向きのどちらに実装された
場合でも高密度実装が実現できるという作用を有するも
のである。
【0020】請求項4に記載の発明は、請求項3に記載
の基板の側面に位置する第1または第2の上面電極層の
面積と第1または第2の裏面電極層の面積の和を基板の
側面の面積の半分以下としたもので、この構成によれ
ば、実装基板に実装した際にはんだフィレットの形成が
極めて少なくなる構造となるため、実装面積に占めるは
んだ付け面積を低減でき、しかも基板の上面および裏面
にそれぞれ電極層、抵抗層、保護層を設けているため、
バルク一括実装時において、上面向きあるいは裏面向き
のどちらに実装された場合でも高密度実装が実現できる
という作用を有するものである。
の基板の側面に位置する第1または第2の上面電極層の
面積と第1または第2の裏面電極層の面積の和を基板の
側面の面積の半分以下としたもので、この構成によれ
ば、実装基板に実装した際にはんだフィレットの形成が
極めて少なくなる構造となるため、実装面積に占めるは
んだ付け面積を低減でき、しかも基板の上面および裏面
にそれぞれ電極層、抵抗層、保護層を設けているため、
バルク一括実装時において、上面向きあるいは裏面向き
のどちらに実装された場合でも高密度実装が実現できる
という作用を有するものである。
【0021】請求項5に記載の発明は、請求項1または
2に記載の第1または第2の上面電極層および第1また
は第2の裏面電極層をめっき層で覆うとともに、このめ
っき層の高さを上面保護層あるいは裏面保護層と面一ま
たはそれより高くしたもので、この構成によれば、実装
基板に実装した際にめっき層と実装基板上のランドパタ
ーンとの隙間が生じにくくなるため、上面電極層あるい
は裏面電極層と実装基板上のランドパターンとの接続信
頼性が向上するという作用を有するものである。
2に記載の第1または第2の上面電極層および第1また
は第2の裏面電極層をめっき層で覆うとともに、このめ
っき層の高さを上面保護層あるいは裏面保護層と面一ま
たはそれより高くしたもので、この構成によれば、実装
基板に実装した際にめっき層と実装基板上のランドパタ
ーンとの隙間が生じにくくなるため、上面電極層あるい
は裏面電極層と実装基板上のランドパターンとの接続信
頼性が向上するという作用を有するものである。
【0022】請求項6に記載の発明は、請求項1または
2に記載の第1の上面電極層および第1の裏面電極層を
銀系または金系の導電粉体にガラスを含有してなるもの
で形成するか、または金系の有機金属化合物を焼成して
形成したもので、この構成によれば、安価な材料で第1
の上面電極層および第1の裏面電極層を形成できるとい
う作用を有するものである。
2に記載の第1の上面電極層および第1の裏面電極層を
銀系または金系の導電粉体にガラスを含有してなるもの
で形成するか、または金系の有機金属化合物を焼成して
形成したもので、この構成によれば、安価な材料で第1
の上面電極層および第1の裏面電極層を形成できるとい
う作用を有するものである。
【0023】請求項7に記載の発明は、請求項1または
2に記載の第1の上面電極層および第1の裏面電極層を
ニッケル系または金系のスパッタにより形成したもの
で、この構成によれば、シート状基板の分割溝を跨ぐよ
うに第1の上面電極層および第1の裏面電極層を形成す
る場合、前記シート状基板の分割溝内に第1の上面電極
層および第1の裏面電極層を確実に形成できるという作
用を有するものである。
2に記載の第1の上面電極層および第1の裏面電極層を
ニッケル系または金系のスパッタにより形成したもの
で、この構成によれば、シート状基板の分割溝を跨ぐよ
うに第1の上面電極層および第1の裏面電極層を形成す
る場合、前記シート状基板の分割溝内に第1の上面電極
層および第1の裏面電極層を確実に形成できるという作
用を有するものである。
【0024】請求項8に記載の発明は、請求項1または
2に記載の第2の上面電極層および第2の裏面電極層を
銀系または金系の導電粉体にガラスを含有してなるもの
で形成するとともに、上面保護層および裏面保護層をガ
ラス系のもので形成したもので、この構成によれば、安
価な材料で第2の上面電極層および第2の裏面電極層を
形成できるとともに、安定した抵抗特性を有する抵抗器
を提供することができるという作用を有するものであ
る。
2に記載の第2の上面電極層および第2の裏面電極層を
銀系または金系の導電粉体にガラスを含有してなるもの
で形成するとともに、上面保護層および裏面保護層をガ
ラス系のもので形成したもので、この構成によれば、安
価な材料で第2の上面電極層および第2の裏面電極層を
形成できるとともに、安定した抵抗特性を有する抵抗器
を提供することができるという作用を有するものであ
る。
【0025】請求項9に記載の発明は、請求項1または
2に記載の第2の上面電極層および第2の裏面電極層を
銀系またはニッケル系の導電粉体に樹脂を含有してなる
もので形成するとともに、上面保護層および裏面保護層
を樹脂系のもので形成したもので、この構成によれば、
安定した抵抗特性を有する抵抗器を提供することができ
るという作用を有するものである。
2に記載の第2の上面電極層および第2の裏面電極層を
銀系またはニッケル系の導電粉体に樹脂を含有してなる
もので形成するとともに、上面保護層および裏面保護層
を樹脂系のもので形成したもので、この構成によれば、
安定した抵抗特性を有する抵抗器を提供することができ
るという作用を有するものである。
【0026】請求項10に記載の発明は、請求項1また
は2に記載の第1の上面電極層および第1の裏面電極層
をニッケル系または金系のスパッタにより形成するとと
もに、第2の上面電極層および第2の裏面電極層を銀ま
たはニッケル系の導電粉体に樹脂を含有してなるもので
形成し、さらに上面保護層および裏面保護層を樹脂系の
もので形成したもので、この構成によれば、シート状基
板の分割溝を跨ぐように第1の上面電極層および第1の
裏面電極層を形成する場合、前記シート状基板の分割溝
内に第1の上面電極層および第1の裏面電極層を確実に
形成できるとともに、安定した抵抗特性を有する抵抗器
を提供することができるという作用を有するものであ
る。
は2に記載の第1の上面電極層および第1の裏面電極層
をニッケル系または金系のスパッタにより形成するとと
もに、第2の上面電極層および第2の裏面電極層を銀ま
たはニッケル系の導電粉体に樹脂を含有してなるもので
形成し、さらに上面保護層および裏面保護層を樹脂系の
もので形成したもので、この構成によれば、シート状基
板の分割溝を跨ぐように第1の上面電極層および第1の
裏面電極層を形成する場合、前記シート状基板の分割溝
内に第1の上面電極層および第1の裏面電極層を確実に
形成できるとともに、安定した抵抗特性を有する抵抗器
を提供することができるという作用を有するものであ
る。
【0027】請求項11に記載の発明は、請求項1また
は2に記載の上面保護層と裏面保護層の色調を異ならせ
たもので、この構成によれば、製造工程中において基板
の表裏が判定できるという作用を有するものである。
は2に記載の上面保護層と裏面保護層の色調を異ならせ
たもので、この構成によれば、製造工程中において基板
の表裏が判定できるという作用を有するものである。
【0028】請求項12に記載の発明は、請求項1また
は2に記載の第2の上面電極層および第2の裏面電極層
をニッケル系または金系のスパッタにより形成するとと
もに、上面保護層および裏面保護層を樹脂系のもので形
成したもので、この構成によれば、シート状基板の分割
溝を跨ぐように第2の上面電極層および第2の裏面電極
層を形成する場合、前記シート状基板の分割溝内に第2
の上面電極層および第2の裏面電極層を確実に形成でき
るとともに、安定した抵抗特性を有する抵抗器を提供す
ることができるという作用を有するものである。
は2に記載の第2の上面電極層および第2の裏面電極層
をニッケル系または金系のスパッタにより形成するとと
もに、上面保護層および裏面保護層を樹脂系のもので形
成したもので、この構成によれば、シート状基板の分割
溝を跨ぐように第2の上面電極層および第2の裏面電極
層を形成する場合、前記シート状基板の分割溝内に第2
の上面電極層および第2の裏面電極層を確実に形成でき
るとともに、安定した抵抗特性を有する抵抗器を提供す
ることができるという作用を有するものである。
【0029】請求項13に記載の発明は、上面分割溝お
よび裏面分割溝を有するシート状基板の上面分割溝を跨
ぐように前記上面分割溝およびシート状基板に電極ペー
ストを流し込んで第1の上面電極層を設ける工程と、前
記シート状基板の裏面の裏面分割溝を跨ぐように前記裏
面分割溝およびシート状基板に電極ペーストを流し込ん
で第1の裏面電極層を設ける工程と、前記第1の上面電
極層間を電気的に接続するように上面抵抗層を設ける工
程と、前記第1の裏面電極層間を電気的に接続するよう
に裏面抵抗層を設ける工程と、少なくとも前記上面抵抗
層の上面を覆うように上面保護層を設ける工程と、少な
くとも前記裏面抵抗層の上面を覆うように裏面保護層を
設ける工程と、少なくとも前記第1の上面電極層と電気
的に接続されるように第2の上面電極層を設ける工程
と、少なくとも前記第1の裏面電極層と電気的に接続さ
れるように第2の裏面電極層を設ける工程と、前記第2
の裏面電極層を形成してなる前記シート状基板の上面分
割溝および裏面分割溝で前記シート状基板を短冊状基板
に分割する工程と、前記短冊状基板を個片に分割する工
程とを備えたもので、この製造方法によれば、実装基板
に実装した際にはんだフィレットの形成が極めて少なく
なる構造のものが得られるため、実装面積に占めるはん
だ付け面積を低減でき、しかもシート状基板の上面およ
び裏面にそれぞれ電極層、抵抗層、保護層を形成してい
るため、バルク一括実装時において、上面向きあるいは
裏面向きのどちらに実装された場合でも高密度実装が実
現できる抵抗器を製造することができるという作用を有
するものである。
よび裏面分割溝を有するシート状基板の上面分割溝を跨
ぐように前記上面分割溝およびシート状基板に電極ペー
ストを流し込んで第1の上面電極層を設ける工程と、前
記シート状基板の裏面の裏面分割溝を跨ぐように前記裏
面分割溝およびシート状基板に電極ペーストを流し込ん
で第1の裏面電極層を設ける工程と、前記第1の上面電
極層間を電気的に接続するように上面抵抗層を設ける工
程と、前記第1の裏面電極層間を電気的に接続するよう
に裏面抵抗層を設ける工程と、少なくとも前記上面抵抗
層の上面を覆うように上面保護層を設ける工程と、少な
くとも前記裏面抵抗層の上面を覆うように裏面保護層を
設ける工程と、少なくとも前記第1の上面電極層と電気
的に接続されるように第2の上面電極層を設ける工程
と、少なくとも前記第1の裏面電極層と電気的に接続さ
れるように第2の裏面電極層を設ける工程と、前記第2
の裏面電極層を形成してなる前記シート状基板の上面分
割溝および裏面分割溝で前記シート状基板を短冊状基板
に分割する工程と、前記短冊状基板を個片に分割する工
程とを備えたもので、この製造方法によれば、実装基板
に実装した際にはんだフィレットの形成が極めて少なく
なる構造のものが得られるため、実装面積に占めるはん
だ付け面積を低減でき、しかもシート状基板の上面およ
び裏面にそれぞれ電極層、抵抗層、保護層を形成してい
るため、バルク一括実装時において、上面向きあるいは
裏面向きのどちらに実装された場合でも高密度実装が実
現できる抵抗器を製造することができるという作用を有
するものである。
【0030】請求項14に記載の発明は、上面分割溝お
よび裏面分割溝を有するシート状基板の上面分割溝を跨
ぐように前記分割溝およびシート状基板にスパッタによ
り第1の上面電極層を設ける工程と、前記シート状基板
の裏面分割溝を跨ぐように前記裏面分割溝およびシート
状基板にスパッタにより第1の裏面電極層を設ける工程
と、前記第1の上面電極層間を電気的に接続するように
上面抵抗層を設ける工程と、前記第1の裏面電極層間を
電気的に接続するように裏面抵抗層を設ける工程と、少
なくとも前記上面抵抗層の上面を覆うように上面保護層
を設ける工程と、少なくとも前記裏面抵抗層の上面を覆
うように裏面保護層を設ける工程と、少なくとも前記第
1の上面電極層と電気的に接続されるように第2の上面
電極層を設ける工程と、少なくとも前記第1の裏面電極
層と電気的に接続されるように第2の裏面電極層を設け
る工程と、前記第2の裏面電極層を形成してなる前記シ
ート状基板の上面分割溝および裏面分割溝で前記シート
状基板を短冊状基板に分割する工程と、前記短冊状基板
を個片に分割する工程とを備えたもので、この製造方法
によれば、実装基板に実装した際にはんだフィレットの
形成が極めて少なくなる構造のものが得られるため、実
装面積に占めるはんだ付け面積を低減でき、しかもシー
ト状基板の上面および裏面にそれぞれ電極層、抵抗層、
保護層を形成しているため、バルク一括実装時におい
て、上面向きあるいは裏面向きのどちらに実装された場
合でも高密度実装が実現できる抵抗器を製造することが
できるという作用を有するものである。
よび裏面分割溝を有するシート状基板の上面分割溝を跨
ぐように前記分割溝およびシート状基板にスパッタによ
り第1の上面電極層を設ける工程と、前記シート状基板
の裏面分割溝を跨ぐように前記裏面分割溝およびシート
状基板にスパッタにより第1の裏面電極層を設ける工程
と、前記第1の上面電極層間を電気的に接続するように
上面抵抗層を設ける工程と、前記第1の裏面電極層間を
電気的に接続するように裏面抵抗層を設ける工程と、少
なくとも前記上面抵抗層の上面を覆うように上面保護層
を設ける工程と、少なくとも前記裏面抵抗層の上面を覆
うように裏面保護層を設ける工程と、少なくとも前記第
1の上面電極層と電気的に接続されるように第2の上面
電極層を設ける工程と、少なくとも前記第1の裏面電極
層と電気的に接続されるように第2の裏面電極層を設け
る工程と、前記第2の裏面電極層を形成してなる前記シ
ート状基板の上面分割溝および裏面分割溝で前記シート
状基板を短冊状基板に分割する工程と、前記短冊状基板
を個片に分割する工程とを備えたもので、この製造方法
によれば、実装基板に実装した際にはんだフィレットの
形成が極めて少なくなる構造のものが得られるため、実
装面積に占めるはんだ付け面積を低減でき、しかもシー
ト状基板の上面および裏面にそれぞれ電極層、抵抗層、
保護層を形成しているため、バルク一括実装時におい
て、上面向きあるいは裏面向きのどちらに実装された場
合でも高密度実装が実現できる抵抗器を製造することが
できるという作用を有するものである。
【0031】請求項15に記載の発明は、上面分割溝お
よび裏面分割溝を有するシート状基板の上面の側部に上
面分割溝を跨がないように第1の上面電極層を設ける工
程と、前記シート状基板の裏面の側部に裏面分割溝を跨
がないように第1の裏面電極層を設ける工程と、前記第
1の上面電極層間を電気的に接続するように上面抵抗層
を設ける工程と、前記第1の裏面電極層間を電気的に接
続するように裏面抵抗層を設ける工程と、少なくとも前
記上面抵抗層の上面を覆うように上面保護層を設ける工
程と、少なくとも前記裏面抵抗層の上面を覆うように裏
面保護層を設ける工程と、少なくとも前記第1の上面電
極層と電気的に接続され、かつ前記シート状基板の上面
分割溝を跨ぐように前記上面分割溝およびシート状基板
に電極ペーストを流し込んで第2の上面電極層を設ける
工程と、少なくとも前記第1の裏面電極層と電気的に接
続され、かつ前記シート状基板の裏面分割溝を跨ぐよう
に前記裏面分割溝およびシート状基板に電極ペーストを
流し込んで第2の裏面電極層を設ける工程と、前記第2
の裏面電極層を形成してなる前記シート状基板の上面分
割溝および裏面分割溝で前記シート状基板を短冊状基板
に分割する工程と、前記短冊状基板を個片に分割する工
程とを備えたもので、この製造方法によれば、実装基板
に実装した際にはんだフィレットの形成が極めて少なく
なる構造のものが得られるため、実装面積に占めるはん
だ付け面積を低減でき、しかもシート状基板の上面およ
び裏面にそれぞれ電極層、抵抗層、保護層を形成してい
るため、バルク一括実装時において、上面向きあるいは
裏面向きのどちらに実装された場合でも高密度実装が実
現できる抵抗器を製造することができるという作用を有
するものである。
よび裏面分割溝を有するシート状基板の上面の側部に上
面分割溝を跨がないように第1の上面電極層を設ける工
程と、前記シート状基板の裏面の側部に裏面分割溝を跨
がないように第1の裏面電極層を設ける工程と、前記第
1の上面電極層間を電気的に接続するように上面抵抗層
を設ける工程と、前記第1の裏面電極層間を電気的に接
続するように裏面抵抗層を設ける工程と、少なくとも前
記上面抵抗層の上面を覆うように上面保護層を設ける工
程と、少なくとも前記裏面抵抗層の上面を覆うように裏
面保護層を設ける工程と、少なくとも前記第1の上面電
極層と電気的に接続され、かつ前記シート状基板の上面
分割溝を跨ぐように前記上面分割溝およびシート状基板
に電極ペーストを流し込んで第2の上面電極層を設ける
工程と、少なくとも前記第1の裏面電極層と電気的に接
続され、かつ前記シート状基板の裏面分割溝を跨ぐよう
に前記裏面分割溝およびシート状基板に電極ペーストを
流し込んで第2の裏面電極層を設ける工程と、前記第2
の裏面電極層を形成してなる前記シート状基板の上面分
割溝および裏面分割溝で前記シート状基板を短冊状基板
に分割する工程と、前記短冊状基板を個片に分割する工
程とを備えたもので、この製造方法によれば、実装基板
に実装した際にはんだフィレットの形成が極めて少なく
なる構造のものが得られるため、実装面積に占めるはん
だ付け面積を低減でき、しかもシート状基板の上面およ
び裏面にそれぞれ電極層、抵抗層、保護層を形成してい
るため、バルク一括実装時において、上面向きあるいは
裏面向きのどちらに実装された場合でも高密度実装が実
現できる抵抗器を製造することができるという作用を有
するものである。
【0032】請求項16に記載の発明は、上面分割溝お
よび裏面分割溝を有するシート状基板の上面の側部に上
面分割溝を跨がないように第1の上面電極層を設ける工
程と、前記シート状基板の裏面の側部に裏面分割溝を跨
がないように第1の裏面電極層を設ける工程と、前記第
1の上面電極層間を電気的に接続するように上面抵抗層
を設ける工程と、前記第1の裏面電極層間を電気的に接
続するように裏面抵抗層を設ける工程と、少なくとも前
記上面抵抗層の上面を覆うように上面保護層を設ける工
程と、少なくとも前記裏面抵抗層の上面を覆うように裏
面保護層を設ける工程と、少なくとも前記第1の上面電
極層と電気的に接続され、かつ前記シート状基板の上面
分割溝を跨ぐように前記上面分割溝およびシート状基板
にスパッタにより第2の上面電極層を設ける工程と、少
なくとも前記第1の裏面電極層と電気的に接続され、か
つ前記シート状基板の裏面分割溝を跨ぐように前記裏面
分割溝およびシート状基板にスパッタにより第2の裏面
電極層を設ける工程と、前記第2の裏面電極層を形成し
てなる前記シート状基板の上面分割溝および裏面分割溝
で前記シート状基板を短冊状基板に分割する工程と、前
記短冊状基板を個片に分割する工程とを備えたもので、
この製造方法によれば、実装基板に実装した際にはんだ
フィレットの形成が極めて少なくなる構造のものが得ら
れるため、実装面積に占めるはんだ付け面積を低減で
き、しかもシート状基板の上面および裏面にそれぞれ電
極層、抵抗層、保護層を形成しているため、バルク一括
実装時において、上面向きあるいは裏面向きのどちらに
実装された場合でも高密度実装が実現できる抵抗器を製
造することができるという作用を有するものである。
よび裏面分割溝を有するシート状基板の上面の側部に上
面分割溝を跨がないように第1の上面電極層を設ける工
程と、前記シート状基板の裏面の側部に裏面分割溝を跨
がないように第1の裏面電極層を設ける工程と、前記第
1の上面電極層間を電気的に接続するように上面抵抗層
を設ける工程と、前記第1の裏面電極層間を電気的に接
続するように裏面抵抗層を設ける工程と、少なくとも前
記上面抵抗層の上面を覆うように上面保護層を設ける工
程と、少なくとも前記裏面抵抗層の上面を覆うように裏
面保護層を設ける工程と、少なくとも前記第1の上面電
極層と電気的に接続され、かつ前記シート状基板の上面
分割溝を跨ぐように前記上面分割溝およびシート状基板
にスパッタにより第2の上面電極層を設ける工程と、少
なくとも前記第1の裏面電極層と電気的に接続され、か
つ前記シート状基板の裏面分割溝を跨ぐように前記裏面
分割溝およびシート状基板にスパッタにより第2の裏面
電極層を設ける工程と、前記第2の裏面電極層を形成し
てなる前記シート状基板の上面分割溝および裏面分割溝
で前記シート状基板を短冊状基板に分割する工程と、前
記短冊状基板を個片に分割する工程とを備えたもので、
この製造方法によれば、実装基板に実装した際にはんだ
フィレットの形成が極めて少なくなる構造のものが得ら
れるため、実装面積に占めるはんだ付け面積を低減で
き、しかもシート状基板の上面および裏面にそれぞれ電
極層、抵抗層、保護層を形成しているため、バルク一括
実装時において、上面向きあるいは裏面向きのどちらに
実装された場合でも高密度実装が実現できる抵抗器を製
造することができるという作用を有するものである。
【0033】請求項17に記載の発明は、請求項13〜
16のいずれかに記載の短冊状基板に分割する工程と、
個片に分割する工程において、上面保護層と裏面保護層
の色調の違いでシート状基板の表裏を判定することによ
り、分割する向きを一定にするようにしたもので、この
製造方法によれば、シート状基板を短冊状および個片に
分割する際の分割形状を均一にできるという作用を有す
るものである。
16のいずれかに記載の短冊状基板に分割する工程と、
個片に分割する工程において、上面保護層と裏面保護層
の色調の違いでシート状基板の表裏を判定することによ
り、分割する向きを一定にするようにしたもので、この
製造方法によれば、シート状基板を短冊状および個片に
分割する際の分割形状を均一にできるという作用を有す
るものである。
【0034】(実施の形態1)以下、本発明の実施の形
態1における抵抗器およびその製造方法について、図面
を参照しながら説明する。
態1における抵抗器およびその製造方法について、図面
を参照しながら説明する。
【0035】図1は本発明の実施の形態1における抵抗
器の断面図を示したもので、この図1において、31は
96%アルミナを含有してなる基板である。32aは基
板31の上面の側部および側面の一部に設けられた銀系
の導電粉体にガラスを含有してなる一対の第1の上面電
極層であり、前記基板31の側面上に位置する第1の上
面電極層32aの面積は、基板31の側面の面積の約1
/4以下である。33aは前記一対の第1の上面電極層
32aに電気的に接続されるように設けられた酸化ルテ
ニウムを主成分とする上面抵抗層である。34aは少な
くとも前記上面抵抗層33aの上面を覆うように設けら
れたガラスを主成分とする黒色の上面保護層である。3
5aは前記一対の第1の上面電極層32aの上面に設け
られた銀系の導電粉体にガラスを含有してなる一対の第
2の上面電極層である。32bは基板31の裏面の側部
および側面の一部に設けられた銀系の導電粉体にガラス
を含有してなる一対の第1の裏面電極層であり、前記基
板31の側面上に位置する第1の裏面電極層32bの面
積は、基板31の側面の面積の約1/5以下である。3
3bは前記一対の第1の裏面電極層32bに電気的に接
続されるように設けられた酸化ルテニウムを主成分とす
る裏面抵抗層である。34bは少なくとも前記裏面抵抗
層33aの上面を覆うように設けられたガラスを主成分
とする灰色の裏面保護層である。35bは前記一対の第
1の裏面電極層32bの上面に設けられた銀系の導電粉
体にガラスを含有してなる一対の第2の裏面電極層であ
る。なお、前記一対の第2の上面電極層35aおよび一
対の第2の裏面電極層35bの稜線はそれぞれ丸みを有
している。36,37は必要に応じてはんだ付け時の信
頼性等を確保するために、第1の上面電極層32a、第
2の上面電極層35a、第1の裏面電極層32bおよび
第2の裏面電極層35bを覆うように設けられたニッケ
ルめっき層およびはんだめっき層である。
器の断面図を示したもので、この図1において、31は
96%アルミナを含有してなる基板である。32aは基
板31の上面の側部および側面の一部に設けられた銀系
の導電粉体にガラスを含有してなる一対の第1の上面電
極層であり、前記基板31の側面上に位置する第1の上
面電極層32aの面積は、基板31の側面の面積の約1
/4以下である。33aは前記一対の第1の上面電極層
32aに電気的に接続されるように設けられた酸化ルテ
ニウムを主成分とする上面抵抗層である。34aは少な
くとも前記上面抵抗層33aの上面を覆うように設けら
れたガラスを主成分とする黒色の上面保護層である。3
5aは前記一対の第1の上面電極層32aの上面に設け
られた銀系の導電粉体にガラスを含有してなる一対の第
2の上面電極層である。32bは基板31の裏面の側部
および側面の一部に設けられた銀系の導電粉体にガラス
を含有してなる一対の第1の裏面電極層であり、前記基
板31の側面上に位置する第1の裏面電極層32bの面
積は、基板31の側面の面積の約1/5以下である。3
3bは前記一対の第1の裏面電極層32bに電気的に接
続されるように設けられた酸化ルテニウムを主成分とす
る裏面抵抗層である。34bは少なくとも前記裏面抵抗
層33aの上面を覆うように設けられたガラスを主成分
とする灰色の裏面保護層である。35bは前記一対の第
1の裏面電極層32bの上面に設けられた銀系の導電粉
体にガラスを含有してなる一対の第2の裏面電極層であ
る。なお、前記一対の第2の上面電極層35aおよび一
対の第2の裏面電極層35bの稜線はそれぞれ丸みを有
している。36,37は必要に応じてはんだ付け時の信
頼性等を確保するために、第1の上面電極層32a、第
2の上面電極層35a、第1の裏面電極層32bおよび
第2の裏面電極層35bを覆うように設けられたニッケ
ルめっき層およびはんだめっき層である。
【0036】以上のように構成された本発明の実施の形
態1における抵抗器について、以下にその製造方法を図
面を参照しながら説明する。
態1における抵抗器について、以下にその製造方法を図
面を参照しながら説明する。
【0037】図2(a)〜(c)および図3(a)〜
(d)は本発明の実施の形態1における抵抗器の製造方
法を示す工程図である。
(d)は本発明の実施の形態1における抵抗器の製造方
法を示す工程図である。
【0038】まず、図2(a)に示すように、上面およ
び裏面に後工程で短冊状および個片状に分割するために
設けた複数の縦方向の上面分割溝38aおよび裏面分割
溝38bと、横方向の上面分割溝39aおよび裏面分割
溝39bを有する耐熱性および絶縁性に優れた96%ア
ルミナを含有してなるシート状基板31aの横方向の上
面分割溝39aを跨ぐように、横方向の上面分割溝39
aおよびシート状基板31aに銀系の導電粉体とガラス
を含有してなる電極ペーストを流し込んで印刷すること
により、第1の上面電極層32aを形成する。この後、
シート状基板31aの横方向の裏面分割溝39bを跨ぐ
ように、横方向の裏面分割溝39bおよびシート状基板
31aに銀系の導電粉体とガラスを含有してなる電極ペ
ーストを流し込んで印刷することにより、第1の裏面電
極層32b(図示せず)を形成する。次にこの第1の上
面電極層32aおよび第1の裏面電極層32bを安定な
膜とするために約850℃の温度で焼成を行う。このと
き、前記電極ペーストは横方向の上面分割溝39aおよ
び裏面分割溝39bに入り込むため、横方向の上面分割
溝39aおよび裏面分割溝39bの奥まで第1の上面電
極層32aおよび第1の裏面電極層32bを形成でき
る。そして前記縦方向の上面分割溝38aと裏面分割溝
38bの深さの和および横方向の上面分割溝39aと裏
面分割溝39bの深さの和は、製造工程での取り扱い時
に割れないように、一般的にシート状基板31aの厚み
の半分以下になるように形成されている。
び裏面に後工程で短冊状および個片状に分割するために
設けた複数の縦方向の上面分割溝38aおよび裏面分割
溝38bと、横方向の上面分割溝39aおよび裏面分割
溝39bを有する耐熱性および絶縁性に優れた96%ア
ルミナを含有してなるシート状基板31aの横方向の上
面分割溝39aを跨ぐように、横方向の上面分割溝39
aおよびシート状基板31aに銀系の導電粉体とガラス
を含有してなる電極ペーストを流し込んで印刷すること
により、第1の上面電極層32aを形成する。この後、
シート状基板31aの横方向の裏面分割溝39bを跨ぐ
ように、横方向の裏面分割溝39bおよびシート状基板
31aに銀系の導電粉体とガラスを含有してなる電極ペ
ーストを流し込んで印刷することにより、第1の裏面電
極層32b(図示せず)を形成する。次にこの第1の上
面電極層32aおよび第1の裏面電極層32bを安定な
膜とするために約850℃の温度で焼成を行う。このと
き、前記電極ペーストは横方向の上面分割溝39aおよ
び裏面分割溝39bに入り込むため、横方向の上面分割
溝39aおよび裏面分割溝39bの奥まで第1の上面電
極層32aおよび第1の裏面電極層32bを形成でき
る。そして前記縦方向の上面分割溝38aと裏面分割溝
38bの深さの和および横方向の上面分割溝39aと裏
面分割溝39bの深さの和は、製造工程での取り扱い時
に割れないように、一般的にシート状基板31aの厚み
の半分以下になるように形成されている。
【0039】次に、図2(b)に示すように、第1の上
面電極層32aと電気的に接続されるように、酸化ルテ
ニウムを主成分とする抵抗ペーストを印刷して上面抵抗
層33aを形成する。この後、第1の裏面電極層32b
(図示せず)と電気的に接続されるように、酸化ルテニ
ウムを主成分とする抵抗ペーストを印刷して裏面抵抗層
33b(図示せず)を形成する。さらにこの上面抵抗層
33aおよび裏面抵抗層33bを安定な膜とするために
約850℃の温度で焼成を行う。
面電極層32aと電気的に接続されるように、酸化ルテ
ニウムを主成分とする抵抗ペーストを印刷して上面抵抗
層33aを形成する。この後、第1の裏面電極層32b
(図示せず)と電気的に接続されるように、酸化ルテニ
ウムを主成分とする抵抗ペーストを印刷して裏面抵抗層
33b(図示せず)を形成する。さらにこの上面抵抗層
33aおよび裏面抵抗層33bを安定な膜とするために
約850℃の温度で焼成を行う。
【0040】次に、図2(c)に示すように、上面抵抗
層33aの抵抗値を所定の値に修正するために、YAG
レーザーでトリミング溝40aを施してトリミングを行
う。この後、裏面抵抗層33b(図示せず)の抵抗値を
所定の値に修正するために、YAGレーザーでトリミン
グ溝40b(図示せず)を施してトリミングを行う。
層33aの抵抗値を所定の値に修正するために、YAG
レーザーでトリミング溝40aを施してトリミングを行
う。この後、裏面抵抗層33b(図示せず)の抵抗値を
所定の値に修正するために、YAGレーザーでトリミン
グ溝40b(図示せず)を施してトリミングを行う。
【0041】次に、図3(a)に示すように、抵抗値修
正済みの上面抵抗層33aを保護するためにガラスを主
成分とするペーストを印刷して上面保護層34aを形成
する。この場合、横方向に並ぶ複数の上面抵抗層33a
を連続して覆うように縦方向の上面分割溝38aを跨い
で上面保護層34aの印刷パターンを形成してもよい。
この後、抵抗値修正済みの裏面抵抗層33b(図示せ
ず)を保護するためにガラスを主成分とするペーストを
印刷して裏面保護層34b(図示せず)を形成する。こ
の場合、横方向に並ぶ複数の裏面抵抗層33bを連続し
て覆うように縦方向の裏面分割溝38bを跨いで裏面保
護層34bの印刷パターンを形成してもよい。さらにこ
の上面保護層34aおよび裏面保護層34bを安定な膜
とするために約600℃の温度で焼成を行う。
正済みの上面抵抗層33aを保護するためにガラスを主
成分とするペーストを印刷して上面保護層34aを形成
する。この場合、横方向に並ぶ複数の上面抵抗層33a
を連続して覆うように縦方向の上面分割溝38aを跨い
で上面保護層34aの印刷パターンを形成してもよい。
この後、抵抗値修正済みの裏面抵抗層33b(図示せ
ず)を保護するためにガラスを主成分とするペーストを
印刷して裏面保護層34b(図示せず)を形成する。こ
の場合、横方向に並ぶ複数の裏面抵抗層33bを連続し
て覆うように縦方向の裏面分割溝38bを跨いで裏面保
護層34bの印刷パターンを形成してもよい。さらにこ
の上面保護層34aおよび裏面保護層34bを安定な膜
とするために約600℃の温度で焼成を行う。
【0042】次に、図3(b)に示すように、第1の上
面電極層32aの上面に横方向の上面分割溝39aを跨
がないように銀系の導電粉体とガラスを含有してなる電
極ペーストを印刷することにより第2の上面電極層35
aを形成する。この場合、横方向に並ぶ複数の第1の上
面電極層32a上で縦方向の上面分割溝38aを跨ぐよ
うに第2の上面電極層35aの印刷パターンを形成して
もよい。この後、第1の裏面電極層32b(図示せず)
の上面に横方向の裏面分割溝39bを跨がないように銀
系の導電粉体とガラスを含有してなる電極ペーストを印
刷することにより第2の裏面電極層35b(図示せず)
を形成する。この場合、横方向に並ぶ複数の第1の裏面
電極層32b上で縦方向の裏面分割溝38b(図示せ
ず)を跨ぐように第2の裏面電極層35bの印刷パター
ンを形成してもよい。さらにこの第2の上面電極層35
aおよび第2の裏面電極層35bを安定な膜とするため
に約600℃の温度で焼成を行う。
面電極層32aの上面に横方向の上面分割溝39aを跨
がないように銀系の導電粉体とガラスを含有してなる電
極ペーストを印刷することにより第2の上面電極層35
aを形成する。この場合、横方向に並ぶ複数の第1の上
面電極層32a上で縦方向の上面分割溝38aを跨ぐよ
うに第2の上面電極層35aの印刷パターンを形成して
もよい。この後、第1の裏面電極層32b(図示せず)
の上面に横方向の裏面分割溝39bを跨がないように銀
系の導電粉体とガラスを含有してなる電極ペーストを印
刷することにより第2の裏面電極層35b(図示せず)
を形成する。この場合、横方向に並ぶ複数の第1の裏面
電極層32b上で縦方向の裏面分割溝38b(図示せ
ず)を跨ぐように第2の裏面電極層35bの印刷パター
ンを形成してもよい。さらにこの第2の上面電極層35
aおよび第2の裏面電極層35bを安定な膜とするため
に約600℃の温度で焼成を行う。
【0043】次に、図3(c)に示すように、第2の上
面電極層35aおよび第2の裏面電極層35b(図示せ
ず)を形成したシート状基板31aを横方向の上面分割
溝39aおよび裏面分割溝39bに沿って分割すること
により、短冊状基板41に分割する。このとき、短冊状
基板41の長手方向の側面には、先に形成した第1の上
面電極層32aおよび第1の裏面電極層32bが横方向
の上面分割溝39aの深さおよび裏面分割溝39bの深
さまで形成された状態になっている。
面電極層35aおよび第2の裏面電極層35b(図示せ
ず)を形成したシート状基板31aを横方向の上面分割
溝39aおよび裏面分割溝39bに沿って分割すること
により、短冊状基板41に分割する。このとき、短冊状
基板41の長手方向の側面には、先に形成した第1の上
面電極層32aおよび第1の裏面電極層32bが横方向
の上面分割溝39aの深さおよび裏面分割溝39bの深
さまで形成された状態になっている。
【0044】最後に、図3(d)に示すように、めっき
を施すための準備工程として、短冊状基板41の縦方向
の上面分割溝38aおよび裏面分割溝38bに沿って分
割することにより、個片基板42に分割する。そして、
露出している第1の上面電極層32a、第1の裏面電極
層32b、第2の上面電極層35aおよび第2の裏面電
極層35b(図示せず)のはんだ付け時の電極食われの
防止およびはんだ付け時の信頼性を確保するために、電
気めっきによって、中間層となるニッケルめっき層(図
示せず)と、最外層となるはんだめっき層(図示せず)
を形成して、抵抗器を製造するものである。
を施すための準備工程として、短冊状基板41の縦方向
の上面分割溝38aおよび裏面分割溝38bに沿って分
割することにより、個片基板42に分割する。そして、
露出している第1の上面電極層32a、第1の裏面電極
層32b、第2の上面電極層35aおよび第2の裏面電
極層35b(図示せず)のはんだ付け時の電極食われの
防止およびはんだ付け時の信頼性を確保するために、電
気めっきによって、中間層となるニッケルめっき層(図
示せず)と、最外層となるはんだめっき層(図示せず)
を形成して、抵抗器を製造するものである。
【0045】以上のように構成、かつ製造された本発明
の実施の形態1における抵抗器を実装基板にはんだ付け
をした。この場合、図4(a)の実装状態の断面図に示
すように実装すると、電極層(図示せず:第2の上面電
極層あるいは第2の裏面電極層を表す)と基板31の側
面の部分との両方ではんだ付けされるが、側面電極の形
成されている面積が小さいため、フィレット43はわず
かに形成されるのみとなる。この場合、図4(b)の実
装状態の上面図に示すように、部品面積44と側面をは
んだ付けするために必要となる面積45とを合わせた面
積が実装面積46となるが、0.6×0.3mmサイズ
の角チップ抵抗器で、従来構造の製品と実装面積を比較
すると、約20%の縮小化を図ることができた(このと
き、実装基板に接していない側の抵抗層は、回路に接続
されないことになる。バルク実装の場合は上面抵抗層あ
るいは裏面抵抗層のいずれかが実装基板の回路と接続さ
れることになる。)。
の実施の形態1における抵抗器を実装基板にはんだ付け
をした。この場合、図4(a)の実装状態の断面図に示
すように実装すると、電極層(図示せず:第2の上面電
極層あるいは第2の裏面電極層を表す)と基板31の側
面の部分との両方ではんだ付けされるが、側面電極の形
成されている面積が小さいため、フィレット43はわず
かに形成されるのみとなる。この場合、図4(b)の実
装状態の上面図に示すように、部品面積44と側面をは
んだ付けするために必要となる面積45とを合わせた面
積が実装面積46となるが、0.6×0.3mmサイズ
の角チップ抵抗器で、従来構造の製品と実装面積を比較
すると、約20%の縮小化を図ることができた(このと
き、実装基板に接していない側の抵抗層は、回路に接続
されないことになる。バルク実装の場合は上面抵抗層あ
るいは裏面抵抗層のいずれかが実装基板の回路と接続さ
れることになる。)。
【0046】このように、本発明の実施の形態1におけ
る抵抗器の構成によれば、抵抗器の側面電極の面積が小
さいため、実装基板上ではんだ付けのフィレットを形成
するための面積が小さくてすみ、その結果、実装面積を
縮小化することができるものである。
る抵抗器の構成によれば、抵抗器の側面電極の面積が小
さいため、実装基板上ではんだ付けのフィレットを形成
するための面積が小さくてすみ、その結果、実装面積を
縮小化することができるものである。
【0047】なお、上記本発明の実施の形態1におい
て、はんだめっき層37の高さを上面保護層34aある
いは裏面保護層34bと面一または上面保護層34aあ
るいは裏面保護層34bより高くすることにより、実装
基板に実装した際にはんだめっき層37と実装基板上の
ランドパターンとの隙間が生じにくくなるため、上面電
極層あるいは裏面電極層と実装基板上のランドパターン
との接続信頼性の向上が図れ、これにより、実装品質を
さらに向上させることができるものである。
て、はんだめっき層37の高さを上面保護層34aある
いは裏面保護層34bと面一または上面保護層34aあ
るいは裏面保護層34bより高くすることにより、実装
基板に実装した際にはんだめっき層37と実装基板上の
ランドパターンとの隙間が生じにくくなるため、上面電
極層あるいは裏面電極層と実装基板上のランドパターン
との接続信頼性の向上が図れ、これにより、実装品質を
さらに向上させることができるものである。
【0048】また、本発明の実施の形態1において、第
1の上面電極層32aあるいは第1の裏面電極層32
b、上面保護層34aあるいは裏面保護層34bおよび
第2の上面電極層35aあるいは第2の裏面電極層35
bを(表1)に示す組み合わせとしたときには、(表
1)に記載の他の特性を向上させることができるもので
ある。
1の上面電極層32aあるいは第1の裏面電極層32
b、上面保護層34aあるいは裏面保護層34bおよび
第2の上面電極層35aあるいは第2の裏面電極層35
bを(表1)に示す組み合わせとしたときには、(表
1)に記載の他の特性を向上させることができるもので
ある。
【0049】
【表1】
【0050】そしてまた、本発明の実施の形態1におい
て側面電極を形成しない方が、実装面積をさらに縮小化
できることは容易に考えられる。しかしながら、現状の
電子機器の製造工程においては、実装後のはんだ付け検
査を画像認識により行っているのが実状であり、したが
って、側面電極を形成しない場合は、フィレットが全く
形成されないため、画像認識による自動検査ができなく
なってしまうという不具合が生ずることになる。
て側面電極を形成しない方が、実装面積をさらに縮小化
できることは容易に考えられる。しかしながら、現状の
電子機器の製造工程においては、実装後のはんだ付け検
査を画像認識により行っているのが実状であり、したが
って、側面電極を形成しない場合は、フィレットが全く
形成されないため、画像認識による自動検査ができなく
なってしまうという不具合が生ずることになる。
【0051】(実施の形態2)以下、本発明の実施の形
態2における抵抗器およびその製造方法について、図面
を参照しながら説明する。
態2における抵抗器およびその製造方法について、図面
を参照しながら説明する。
【0052】図5は本発明の実施の形態2における抵抗
器の断面図を示したもので、この図5において、51は
96%アルミナを含有してなる基板である。52aは基
板51の上面の側部および側面の一部に設けられた金系
のスパッタにより形成される一対の第1の上面電極層で
あり、前記基板51の側面上に位置する第1の上面電極
層52aの面積は、基板51の側面の面積の約1/4以
下である。53aは前記一対の第1の上面電極層52a
に電気的に接続されるように設けられた酸化ルテニウム
を主成分とする上面抵抗層である。54aは少なくとも
前記上面抵抗層53aの上面を覆うように設けられたガ
ラスを主成分とする黒色の上面保護層である。55aは
前記一対の第1の上面電極層52aの上面に設けられた
銀系の導電粉体にガラスを含有してなる一対の第2の上
面電極層である。52bは基板51の裏面の側部および
側面の一部に設けられた金系のスパッタにより形成され
る一対の第1の裏面電極層であり、前記基板51の側面
上に位置する第1の裏面電極層52bの面積は、基板5
1の側面の面積の約1/5以下である。53bは前記一
対の第1の裏面電極層52bに電気的に接続されるよう
に設けられた酸化ルテニウムを主成分とする裏面抵抗層
である。54bは少なくとも前記裏面抵抗層53bの上
面を覆うように設けられたガラスを主成分とする灰色の
裏面保護層である。55bは前記一対の第1の裏面電極
層52bの上面に設けられた銀系の導電粉体にガラスを
含有してなる一対の第2の裏面電極層である。56,5
7は必要に応じてはんだ付け時の信頼性等を確保するた
めに、第1の上面電極層52a、第2の上面電極層55
a、第1の裏面電極層52bおよび第2の裏面電極層5
5bを覆うように設けられたニッケルめっき層およびは
んだめっき層である。
器の断面図を示したもので、この図5において、51は
96%アルミナを含有してなる基板である。52aは基
板51の上面の側部および側面の一部に設けられた金系
のスパッタにより形成される一対の第1の上面電極層で
あり、前記基板51の側面上に位置する第1の上面電極
層52aの面積は、基板51の側面の面積の約1/4以
下である。53aは前記一対の第1の上面電極層52a
に電気的に接続されるように設けられた酸化ルテニウム
を主成分とする上面抵抗層である。54aは少なくとも
前記上面抵抗層53aの上面を覆うように設けられたガ
ラスを主成分とする黒色の上面保護層である。55aは
前記一対の第1の上面電極層52aの上面に設けられた
銀系の導電粉体にガラスを含有してなる一対の第2の上
面電極層である。52bは基板51の裏面の側部および
側面の一部に設けられた金系のスパッタにより形成され
る一対の第1の裏面電極層であり、前記基板51の側面
上に位置する第1の裏面電極層52bの面積は、基板5
1の側面の面積の約1/5以下である。53bは前記一
対の第1の裏面電極層52bに電気的に接続されるよう
に設けられた酸化ルテニウムを主成分とする裏面抵抗層
である。54bは少なくとも前記裏面抵抗層53bの上
面を覆うように設けられたガラスを主成分とする灰色の
裏面保護層である。55bは前記一対の第1の裏面電極
層52bの上面に設けられた銀系の導電粉体にガラスを
含有してなる一対の第2の裏面電極層である。56,5
7は必要に応じてはんだ付け時の信頼性等を確保するた
めに、第1の上面電極層52a、第2の上面電極層55
a、第1の裏面電極層52bおよび第2の裏面電極層5
5bを覆うように設けられたニッケルめっき層およびは
んだめっき層である。
【0053】以上のように構成された本発明の実施の形
態2における抵抗器について、以下にその製造方法を図
面を参照しながら説明する。
態2における抵抗器について、以下にその製造方法を図
面を参照しながら説明する。
【0054】図6(a)〜(c)および図7(a)〜
(d)は本発明の実施の形態2における抵抗器の製造方
法を示す工程図である。
(d)は本発明の実施の形態2における抵抗器の製造方
法を示す工程図である。
【0055】まず、図6(a)に示すように、上面およ
び裏面に後工程で短冊状および個片状に分割するために
設けた複数の縦方向の上面分割溝58aおよび裏面分割
溝58bと、横方向の上面分割溝59aおよび裏面分割
溝59bを有する耐熱性および絶縁性に優れた96%ア
ルミナを含有してなるシート状基板51aの上面および
裏面全体にスパッタ工法により金を着膜し、さらにLS
I等で一般的に行われているフォトリソ法により、所望
の電極パターンとした第1の上面電極層52aおよび第
1の裏面電極層52b(図示せず)を形成した。この
後、第1の上面電極層52aおよび第1の裏面電極層5
2bを安定な膜とするために、約300〜400℃の温
度で熱処理を行う。このとき、第1の上面電極層52a
は横方向の上面分割溝59aに入り込むため、横方向の
上面分割溝59aの奥まで第1の上面電極層52aを形
成できる。これと同様に、第1の裏面電極層52bも横
方向の裏面分割溝59bに入り込むため、横方向の裏面
分割溝59bの奥まで第1の裏面電極層52bを形成で
きる。そして前記縦方向の上面分割溝58aの深さと裏
面分割溝58bの深さの和および横方向の上面分割溝5
9aの深さと裏面分割溝59bの深さの和は、製造工程
での取り扱い時に割れないように、一般的にシート状基
板51aの厚みの半分以下になるように形成されてい
る。
び裏面に後工程で短冊状および個片状に分割するために
設けた複数の縦方向の上面分割溝58aおよび裏面分割
溝58bと、横方向の上面分割溝59aおよび裏面分割
溝59bを有する耐熱性および絶縁性に優れた96%ア
ルミナを含有してなるシート状基板51aの上面および
裏面全体にスパッタ工法により金を着膜し、さらにLS
I等で一般的に行われているフォトリソ法により、所望
の電極パターンとした第1の上面電極層52aおよび第
1の裏面電極層52b(図示せず)を形成した。この
後、第1の上面電極層52aおよび第1の裏面電極層5
2bを安定な膜とするために、約300〜400℃の温
度で熱処理を行う。このとき、第1の上面電極層52a
は横方向の上面分割溝59aに入り込むため、横方向の
上面分割溝59aの奥まで第1の上面電極層52aを形
成できる。これと同様に、第1の裏面電極層52bも横
方向の裏面分割溝59bに入り込むため、横方向の裏面
分割溝59bの奥まで第1の裏面電極層52bを形成で
きる。そして前記縦方向の上面分割溝58aの深さと裏
面分割溝58bの深さの和および横方向の上面分割溝5
9aの深さと裏面分割溝59bの深さの和は、製造工程
での取り扱い時に割れないように、一般的にシート状基
板51aの厚みの半分以下になるように形成されてい
る。
【0056】次に、図6(b)に示すように、第1の上
面電極層52aと電気的に接続されるように、酸化ルテ
ニウムを主成分とする抵抗ペーストを印刷して上面抵抗
層53aを形成する。この後、第1の裏面電極層52b
と電気的に接続されるように、酸化ルテニウムを主成分
とする抵抗ペーストを印刷して裏面抵抗層53b(図示
せず)を形成する。さらにこの上面抵抗層53aおよび
裏面抵抗層53bを安定な膜とするために約850℃の
温度で焼成を行う。
面電極層52aと電気的に接続されるように、酸化ルテ
ニウムを主成分とする抵抗ペーストを印刷して上面抵抗
層53aを形成する。この後、第1の裏面電極層52b
と電気的に接続されるように、酸化ルテニウムを主成分
とする抵抗ペーストを印刷して裏面抵抗層53b(図示
せず)を形成する。さらにこの上面抵抗層53aおよび
裏面抵抗層53bを安定な膜とするために約850℃の
温度で焼成を行う。
【0057】次に、図6(c)に示すように、上面抵抗
層53aの抵抗値を所定の値に修正するために、YAG
レーザーでトリミング溝60aを施してトリミングを行
う。この後、裏面抵抗層53b(図示せず)の抵抗値を
所定の値に修正するために、YAGレーザーでトリミン
グ溝60b(図示せず)を施してトリミングを行う。
層53aの抵抗値を所定の値に修正するために、YAG
レーザーでトリミング溝60aを施してトリミングを行
う。この後、裏面抵抗層53b(図示せず)の抵抗値を
所定の値に修正するために、YAGレーザーでトリミン
グ溝60b(図示せず)を施してトリミングを行う。
【0058】次に、図7(a)に示すように、抵抗値修
正済みの上面抵抗層53aを保護するためにガラスを主
成分とするペーストを印刷して上面保護層54aを形成
する。この場合、横方向に並ぶ複数の上面抵抗層53a
を連続して覆うように縦方向の上面分割溝58aを跨い
で上面保護層54aの印刷パターンを形成してもよい。
この後、抵抗値修正済みの裏面抵抗層53b(図示せ
ず)を保護するためにガラスを主成分とするペーストを
印刷して裏面保護層54b(図示せず)を形成する。こ
の場合、横方向に並ぶ複数の裏面抵抗層53bを連続し
て覆うように縦方向の裏面分割溝58bを跨いで裏面保
護層54bの印刷パターンを形成してもよい。さらにこ
の上面保護層54aおよび裏面保護層54bを安定な膜
とするために約600℃の温度で焼成を行う。
正済みの上面抵抗層53aを保護するためにガラスを主
成分とするペーストを印刷して上面保護層54aを形成
する。この場合、横方向に並ぶ複数の上面抵抗層53a
を連続して覆うように縦方向の上面分割溝58aを跨い
で上面保護層54aの印刷パターンを形成してもよい。
この後、抵抗値修正済みの裏面抵抗層53b(図示せ
ず)を保護するためにガラスを主成分とするペーストを
印刷して裏面保護層54b(図示せず)を形成する。こ
の場合、横方向に並ぶ複数の裏面抵抗層53bを連続し
て覆うように縦方向の裏面分割溝58bを跨いで裏面保
護層54bの印刷パターンを形成してもよい。さらにこ
の上面保護層54aおよび裏面保護層54bを安定な膜
とするために約600℃の温度で焼成を行う。
【0059】次に、図7(b)に示すように、第1の上
面電極層52aの上面に横方向の上面分割溝59aを跨
がないように銀系の導電粉体とガラスを含有してなる電
極ペーストを印刷することにより第2の上面電極層55
aを形成する。この後、第1の裏面電極層52b(図示
せず)の上面に、横方向の裏面分割溝59bを跨がない
ように銀系の導電粉体とガラスを含有してなる電極ペー
ストを印刷することにより第2の裏面電極層55b(図
示せず)を形成する。さらにこの第2の上面電極層55
aおよび第2の裏面電極層55bを安定な膜とするため
に約600℃の温度で焼成を行う。
面電極層52aの上面に横方向の上面分割溝59aを跨
がないように銀系の導電粉体とガラスを含有してなる電
極ペーストを印刷することにより第2の上面電極層55
aを形成する。この後、第1の裏面電極層52b(図示
せず)の上面に、横方向の裏面分割溝59bを跨がない
ように銀系の導電粉体とガラスを含有してなる電極ペー
ストを印刷することにより第2の裏面電極層55b(図
示せず)を形成する。さらにこの第2の上面電極層55
aおよび第2の裏面電極層55bを安定な膜とするため
に約600℃の温度で焼成を行う。
【0060】次に、図7(c)に示すように、第2の上
面電極層55aおよび第2の裏面電極層55b(図示せ
ず)を形成したシート状基板51aを横方向の上面分割
溝59aおよび裏面分割溝59bに沿って分割すること
により、短冊状基板61に分割する。このとき、短冊状
基板61の長手方向の側面には、先に形成した第1の上
面電極層52aおよび第1の裏面電極層52bが横方向
の上面分割溝59aおよび裏面分割溝59bの深さまで
形成された状態になっている。
面電極層55aおよび第2の裏面電極層55b(図示せ
ず)を形成したシート状基板51aを横方向の上面分割
溝59aおよび裏面分割溝59bに沿って分割すること
により、短冊状基板61に分割する。このとき、短冊状
基板61の長手方向の側面には、先に形成した第1の上
面電極層52aおよび第1の裏面電極層52bが横方向
の上面分割溝59aおよび裏面分割溝59bの深さまで
形成された状態になっている。
【0061】最後に、図7(d)に示すように、めっき
を施すための準備工程として、短冊状基板61の縦方向
の上面分割溝58aおよび裏面分割溝58bに沿って分
割することにより、個片基板62に分割する。そして、
露出している第1の上面電極層52a、第1の裏面電極
層52b、第2の上面電極層55a、第2の裏面電極層
55b(図示せず)のはんだ付け時の電極食われの防止
およびはんだ付け時の信頼性を確保するために、電気め
っきによって、中間層となるニッケルめっき層(図示せ
ず)と、最外層となるはんだめっき層(図示せず)を形
成して、抵抗器を製造するものである。
を施すための準備工程として、短冊状基板61の縦方向
の上面分割溝58aおよび裏面分割溝58bに沿って分
割することにより、個片基板62に分割する。そして、
露出している第1の上面電極層52a、第1の裏面電極
層52b、第2の上面電極層55a、第2の裏面電極層
55b(図示せず)のはんだ付け時の電極食われの防止
およびはんだ付け時の信頼性を確保するために、電気め
っきによって、中間層となるニッケルめっき層(図示せ
ず)と、最外層となるはんだめっき層(図示せず)を形
成して、抵抗器を製造するものである。
【0062】以上のように構成、かつ製造された本発明
の実施の形態2における抵抗器を実装基板にはんだ付け
をした場合の効果については、前述した本発明の実施の
形態1と同じであるため、説明を省略する。
の実施の形態2における抵抗器を実装基板にはんだ付け
をした場合の効果については、前述した本発明の実施の
形態1と同じであるため、説明を省略する。
【0063】また、本発明の実施の形態2において、第
1の上面電極層52a、第1の裏面電極層52b、上面
保護層54a、裏面保護層54b、第2の上面電極層5
5a、第2の裏面電極層55bを(表2)に示す組み合
わせとしたときには、(表2)に記載の他の特性を向上
させることができるものである。
1の上面電極層52a、第1の裏面電極層52b、上面
保護層54a、裏面保護層54b、第2の上面電極層5
5a、第2の裏面電極層55bを(表2)に示す組み合
わせとしたときには、(表2)に記載の他の特性を向上
させることができるものである。
【0064】
【表2】
【0065】(実施の形態3)以下、本発明の実施の形
態3における抵抗器およびその製造方法について、図面
を参照しながら説明する。
態3における抵抗器およびその製造方法について、図面
を参照しながら説明する。
【0066】図8は本発明の実施の形態3における抵抗
器の断面図を示したもので、この図8において、71は
96%アルミナを含有してなる基板である。72aは基
板71の上面の側部に設けられた銀系の導電粉体にガラ
スを含有してなる一対の第1の上面電極層である。73
aは前記一対の第1の上面電極層72aに電気的に接続
されるように設けられた酸化ルテニウムを主成分とする
上面抵抗層である。74aは少なくとも前記上面抵抗層
73aの上面を覆うように設けられたガラスを主成分と
する黒色の上面保護層である。75aは前記一対の第1
の上面電極層72aの上面および基板71の側面の一部
に設けられた銀系の導電粉体にガラスを含有してなる一
対の第2の上面電極層である。72bは基板71の裏面
の側部に設けられた銀系の導電粉体にガラスを含有して
なる一対の第1の裏面電極層である。73bは前記一対
の第1の裏面電極層72bに電気的に接続されるように
設けられた酸化ルテニウムを主成分とする裏面抵抗層で
ある。74bは少なくとも前記裏面抵抗層73bの上面
を覆うように設けられたガラスを主成分とする灰色の裏
面保護層である。75bは前記一対の第1の裏面電極層
72bの上面および基板71の側面の一部に設けられた
銀系の導電粉体にガラスを含有してなる一対の第2の裏
面電極層である。そして前記基板71の側面上に位置す
る一対の第2の上面電極層75aと一対の第2の裏面電
極層75bの面積の和は、基板71の側面の面積の半分
以下である。そしてまた前記一対の第2の上面電極層7
5aおよび一対の裏面電極層75bの稜線は丸みを有し
ている。76,77は必要に応じてはんだ付け時の信頼
性等を確保するために、第2の上面電極層75a、第2
の裏面電極層75bを覆うように設けられたニッケルめ
っき層およびはんだめっき層である。
器の断面図を示したもので、この図8において、71は
96%アルミナを含有してなる基板である。72aは基
板71の上面の側部に設けられた銀系の導電粉体にガラ
スを含有してなる一対の第1の上面電極層である。73
aは前記一対の第1の上面電極層72aに電気的に接続
されるように設けられた酸化ルテニウムを主成分とする
上面抵抗層である。74aは少なくとも前記上面抵抗層
73aの上面を覆うように設けられたガラスを主成分と
する黒色の上面保護層である。75aは前記一対の第1
の上面電極層72aの上面および基板71の側面の一部
に設けられた銀系の導電粉体にガラスを含有してなる一
対の第2の上面電極層である。72bは基板71の裏面
の側部に設けられた銀系の導電粉体にガラスを含有して
なる一対の第1の裏面電極層である。73bは前記一対
の第1の裏面電極層72bに電気的に接続されるように
設けられた酸化ルテニウムを主成分とする裏面抵抗層で
ある。74bは少なくとも前記裏面抵抗層73bの上面
を覆うように設けられたガラスを主成分とする灰色の裏
面保護層である。75bは前記一対の第1の裏面電極層
72bの上面および基板71の側面の一部に設けられた
銀系の導電粉体にガラスを含有してなる一対の第2の裏
面電極層である。そして前記基板71の側面上に位置す
る一対の第2の上面電極層75aと一対の第2の裏面電
極層75bの面積の和は、基板71の側面の面積の半分
以下である。そしてまた前記一対の第2の上面電極層7
5aおよび一対の裏面電極層75bの稜線は丸みを有し
ている。76,77は必要に応じてはんだ付け時の信頼
性等を確保するために、第2の上面電極層75a、第2
の裏面電極層75bを覆うように設けられたニッケルめ
っき層およびはんだめっき層である。
【0067】以上のように構成された本発明の実施の形
態3における抵抗器について、以下にその製造方法を図
面を参照しながら説明する。
態3における抵抗器について、以下にその製造方法を図
面を参照しながら説明する。
【0068】図9(a)〜(c)および図10(a)〜
(d)は本発明の実施の形態3における抵抗器の製造方
法を示す工程図である。
(d)は本発明の実施の形態3における抵抗器の製造方
法を示す工程図である。
【0069】まず、図9(a)に示すように、上面およ
び裏面に後工程で短冊状および個片状に分割するために
設けた複数の縦方向の上面分割溝78aおよび裏面分割
溝78bと、横方向の上面分割溝79aおよび裏面分割
溝79bを有する耐熱性および絶縁性に優れた96%ア
ルミナを含有してなるシート状基板71aの上面に横方
向の上面分割溝79aを跨がないように銀系の導電粉体
とガラスを含有してなる電極ペーストを印刷することに
より第1の上面電極層72aを形成する。この後、シー
ト状基板71aの裏面に横方向の裏面分割溝79bを跨
がないように銀系の導電粉体とガラスを含有してなる電
極ペーストを印刷することにより第1の裏面電極層72
b(図示せず)を形成する。さらにこの第1の上面電極
層72aおよび第1の裏面電極層72bを安定な膜とす
るために約850℃の温度で焼成を行う。そして前記縦
方向の上面分割溝78aの深さと裏面分割溝78bの深
さの和および横方向の上面分割溝79aの深さと裏面分
割溝79bの深さの和は、製造工程での取り扱い時に割
れないように、一般的にシート状基板71aの厚みの半
分以下になるように形成されている。
び裏面に後工程で短冊状および個片状に分割するために
設けた複数の縦方向の上面分割溝78aおよび裏面分割
溝78bと、横方向の上面分割溝79aおよび裏面分割
溝79bを有する耐熱性および絶縁性に優れた96%ア
ルミナを含有してなるシート状基板71aの上面に横方
向の上面分割溝79aを跨がないように銀系の導電粉体
とガラスを含有してなる電極ペーストを印刷することに
より第1の上面電極層72aを形成する。この後、シー
ト状基板71aの裏面に横方向の裏面分割溝79bを跨
がないように銀系の導電粉体とガラスを含有してなる電
極ペーストを印刷することにより第1の裏面電極層72
b(図示せず)を形成する。さらにこの第1の上面電極
層72aおよび第1の裏面電極層72bを安定な膜とす
るために約850℃の温度で焼成を行う。そして前記縦
方向の上面分割溝78aの深さと裏面分割溝78bの深
さの和および横方向の上面分割溝79aの深さと裏面分
割溝79bの深さの和は、製造工程での取り扱い時に割
れないように、一般的にシート状基板71aの厚みの半
分以下になるように形成されている。
【0070】次に、図9(b)に示すように、第1の上
面電極層72aと電気的に接続されるように、酸化ルテ
ニウムを主成分とする抵抗ペーストを印刷して上面抵抗
層73aを形成する。この後、第1の裏面電極層72b
(図示せず)と電気的に接続されるように、酸化ルテニ
ウムを主成分とする抵抗ペーストを印刷して裏面抵抗層
73b(図示せず)を形成する。さらにこの上面抵抗層
73aおよび裏面抵抗層73bを安定な膜とするために
約850℃の温度で焼成を行う。
面電極層72aと電気的に接続されるように、酸化ルテ
ニウムを主成分とする抵抗ペーストを印刷して上面抵抗
層73aを形成する。この後、第1の裏面電極層72b
(図示せず)と電気的に接続されるように、酸化ルテニ
ウムを主成分とする抵抗ペーストを印刷して裏面抵抗層
73b(図示せず)を形成する。さらにこの上面抵抗層
73aおよび裏面抵抗層73bを安定な膜とするために
約850℃の温度で焼成を行う。
【0071】次に、図9(c)に示すように、上面抵抗
層73aの抵抗値を所定の値に修正するために、YAG
レーザーでトリミング溝80aを施してトリミングを行
う。この後、裏面抵抗層73b(図示せず)の抵抗値を
所定の値に修正するために、YAGレーザーでトリミン
グ溝80b(図示せず)を施してトリミングを行う。
層73aの抵抗値を所定の値に修正するために、YAG
レーザーでトリミング溝80aを施してトリミングを行
う。この後、裏面抵抗層73b(図示せず)の抵抗値を
所定の値に修正するために、YAGレーザーでトリミン
グ溝80b(図示せず)を施してトリミングを行う。
【0072】次に、図10(a)に示すように、抵抗値
修正済みの上面抵抗層73aを保護するためにガラスを
主成分とするペーストを印刷して上面保護層74aを形
成する。この場合、横方向に並ぶ複数の上面抵抗層73
aを連続して覆うように縦方向の上面分割溝78aを跨
いで上面保護層74aの印刷パターンを形成してもよ
い。この後、抵抗値修正済みの裏面抵抗層73b(図示
せず)を保護するためにガラスを主成分とするペースト
を印刷して裏面保護層74b(図示せず)を形成する。
この場合、横方向に並ぶ複数の裏面抵抗層73bを連続
して覆うように縦方向の裏面分割溝78bを跨いで裏面
保護層74bの印刷パターンを形成してもよい。さらに
この上面保護層74aおよび裏面保護層74bを安定な
膜とするために約600℃の温度で焼成を行う。
修正済みの上面抵抗層73aを保護するためにガラスを
主成分とするペーストを印刷して上面保護層74aを形
成する。この場合、横方向に並ぶ複数の上面抵抗層73
aを連続して覆うように縦方向の上面分割溝78aを跨
いで上面保護層74aの印刷パターンを形成してもよ
い。この後、抵抗値修正済みの裏面抵抗層73b(図示
せず)を保護するためにガラスを主成分とするペースト
を印刷して裏面保護層74b(図示せず)を形成する。
この場合、横方向に並ぶ複数の裏面抵抗層73bを連続
して覆うように縦方向の裏面分割溝78bを跨いで裏面
保護層74bの印刷パターンを形成してもよい。さらに
この上面保護層74aおよび裏面保護層74bを安定な
膜とするために約600℃の温度で焼成を行う。
【0073】次に、図10(b)に示すように、第1の
上面電極層72aの上面に位置して、シート状基板71
aにおける横方向の上面分割溝79aを跨ぐように、横
方向の上面分割溝79aおよびシート状基板71aに銀
系の導電粉体とガラスを含有してなる電極ペーストを流
し込んで印刷することにより第2の上面電極層75aを
形成する。このとき、前記電極ペーストは横方向の上面
分割溝79aに入り込むため、横方向の上面分割溝79
aの奥まで第2の上面電極層75aを形成できる。この
場合、横方向に並ぶ複数の第1の上面電極層72aの上
に縦方向の上面分割溝78aを跨いで連続するように第
2の上面電極層75aの印刷パターンを形成してもよ
い。この後、第1の裏面電極層72b(図示せず)の上
面に位置して、シート状基板71aにおける横方向の裏
面分割溝79bを跨ぐように、横方向の裏面分割溝79
bおよびシート状基板71aに銀系の導電粉体とガラス
を含有してなる電極ペーストを流し込んで印刷すること
により第2の裏面電極層75b(図示せず)を形成す
る。このとき、前記電極ペーストは横方向の裏面分割溝
79bに入り込むため、横方向の裏面分割溝79bの奥
まで第2の裏面電極層75bを形成できる。この場合、
横方向に並ぶ複数の第1の裏面電極層72b(図示せ
ず)の上に縦方向の裏面分割溝78bを跨いで連続する
ように第2の裏面電極層75bの印刷パターンを形成し
てもよい。さらにこの第2の上面電極層75aおよび第
2の裏面電極層75bを安定な膜とするために約600
℃の温度で焼成を行う。
上面電極層72aの上面に位置して、シート状基板71
aにおける横方向の上面分割溝79aを跨ぐように、横
方向の上面分割溝79aおよびシート状基板71aに銀
系の導電粉体とガラスを含有してなる電極ペーストを流
し込んで印刷することにより第2の上面電極層75aを
形成する。このとき、前記電極ペーストは横方向の上面
分割溝79aに入り込むため、横方向の上面分割溝79
aの奥まで第2の上面電極層75aを形成できる。この
場合、横方向に並ぶ複数の第1の上面電極層72aの上
に縦方向の上面分割溝78aを跨いで連続するように第
2の上面電極層75aの印刷パターンを形成してもよ
い。この後、第1の裏面電極層72b(図示せず)の上
面に位置して、シート状基板71aにおける横方向の裏
面分割溝79bを跨ぐように、横方向の裏面分割溝79
bおよびシート状基板71aに銀系の導電粉体とガラス
を含有してなる電極ペーストを流し込んで印刷すること
により第2の裏面電極層75b(図示せず)を形成す
る。このとき、前記電極ペーストは横方向の裏面分割溝
79bに入り込むため、横方向の裏面分割溝79bの奥
まで第2の裏面電極層75bを形成できる。この場合、
横方向に並ぶ複数の第1の裏面電極層72b(図示せ
ず)の上に縦方向の裏面分割溝78bを跨いで連続する
ように第2の裏面電極層75bの印刷パターンを形成し
てもよい。さらにこの第2の上面電極層75aおよび第
2の裏面電極層75bを安定な膜とするために約600
℃の温度で焼成を行う。
【0074】次に、図10(c)に示すように、第2の
上面電極層75aおよび第2の裏面電極層75bを形成
したシート状基板71aを横方向の上面分割溝79aお
よび裏面分割溝79bに沿って分割することにより、短
冊状基板81に分割する。このとき、短冊状基板81の
長手方向の側面には、先に形成した第2の上面電極層7
5aおよび第2の裏面電極層75bが横方向の上面分割
溝79aおよび裏面分割溝79bの深さまで形成された
状態になっている。
上面電極層75aおよび第2の裏面電極層75bを形成
したシート状基板71aを横方向の上面分割溝79aお
よび裏面分割溝79bに沿って分割することにより、短
冊状基板81に分割する。このとき、短冊状基板81の
長手方向の側面には、先に形成した第2の上面電極層7
5aおよび第2の裏面電極層75bが横方向の上面分割
溝79aおよび裏面分割溝79bの深さまで形成された
状態になっている。
【0075】最後に、図10(d)に示すように、めっ
きを施すための準備工程として、短冊状基板81の縦方
向の上面分割溝78aおよび裏面分割溝78bに沿って
分割することにより、個片基板82に分割する。そし
て、露出している電極層のはんだ付け時の電極食われの
防止およびはんだ付け時の信頼性を確保するために、電
気めっきによって、中間層となるニッケルめっき層(図
示せず)と、最外層となるはんだめっき層(図示せず)
を形成して、抵抗器を製造するものである。
きを施すための準備工程として、短冊状基板81の縦方
向の上面分割溝78aおよび裏面分割溝78bに沿って
分割することにより、個片基板82に分割する。そし
て、露出している電極層のはんだ付け時の電極食われの
防止およびはんだ付け時の信頼性を確保するために、電
気めっきによって、中間層となるニッケルめっき層(図
示せず)と、最外層となるはんだめっき層(図示せず)
を形成して、抵抗器を製造するものである。
【0076】以上のように構成、かつ製造された本発明
の実施の形態3における抵抗器を実装基板にはんだ付け
をしたこの場合の効果については、前述した本発明の実
施の形態1と同じであるため、説明を省略する。
の実施の形態3における抵抗器を実装基板にはんだ付け
をしたこの場合の効果については、前述した本発明の実
施の形態1と同じであるため、説明を省略する。
【0077】また、本発明の実施の形態3において、第
1の上面電極層72a、第1の裏面電極層72b、上面
保護層74a、裏面保護層74b、第2の上面電極層7
5a、第2の裏面電極層75bを(表3)に示す組み合
わせとしたときには、(表3)に記載の他の特性を向上
させることができるものである。
1の上面電極層72a、第1の裏面電極層72b、上面
保護層74a、裏面保護層74b、第2の上面電極層7
5a、第2の裏面電極層75bを(表3)に示す組み合
わせとしたときには、(表3)に記載の他の特性を向上
させることができるものである。
【0078】
【表3】
【0079】(実施の形態4)以下、本発明の実施の形
態4における抵抗器およびその製造方法について、図面
を参照しながら説明する。
態4における抵抗器およびその製造方法について、図面
を参照しながら説明する。
【0080】図11は本発明の実施の形態4における抵
抗器の断面図を示したもので、この図11において、9
1は96%アルミナを含有してなる基板である。92a
は基板91の上面の側部に設けられた銀系の導電粉体に
ガラスを含有してなる一対の第1の上面電極層である。
93aは前記一対の第1の上面電極層92aに電気的に
接続されるように設けられた酸化ルテニウムを主成分と
する上面抵抗層である。94aは少なくとも前記上面抵
抗層53aの上面を覆うように設けられたガラスを主成
分とする黒色の上面保護層である。95aは前記一対の
第1の上面電極層92aの上面および基板91の側面の
一部に設けられた金系のスパッタにより形成される一対
の第2の上面電極層である。92bは基板91の裏面の
側部に設けられた銀系の導電粉体にガラスを含有してな
る一対の第1の裏面電極層である。93bは前記一対の
第1の裏面電極層92bに電気的に接続されるように設
けられた酸化ルテニウムを主成分とする裏面抵抗層であ
る。94bは少なくとも前記裏面抵抗層53bの上面を
覆うように設けられたガラスを主成分とする灰色の裏面
保護層である。95bは前記一対の第1の裏面電極層9
2bの上面および基板91の側面の一部に設けられた金
系のスパッタにより形成される一対の第2の裏面電極層
である。そして前記基板91の側面に位置する一対の第
2の上面電極層95aと一対の第2の裏面電極層95b
の面積の和は、基板91の側面の面積の半分以下であ
る。そしてまた前記一対の第2の上面電極層95aおよ
び一対の第2の裏面電極層95bの稜線は丸みを有して
いる。96,97は必要に応じてはんだ付け時の信頼性
等を確保するために、第2の上面電極層95a、第2の
裏面電極層95bを覆うように設けられたニッケルめっ
き層およびはんだめっき層である。
抗器の断面図を示したもので、この図11において、9
1は96%アルミナを含有してなる基板である。92a
は基板91の上面の側部に設けられた銀系の導電粉体に
ガラスを含有してなる一対の第1の上面電極層である。
93aは前記一対の第1の上面電極層92aに電気的に
接続されるように設けられた酸化ルテニウムを主成分と
する上面抵抗層である。94aは少なくとも前記上面抵
抗層53aの上面を覆うように設けられたガラスを主成
分とする黒色の上面保護層である。95aは前記一対の
第1の上面電極層92aの上面および基板91の側面の
一部に設けられた金系のスパッタにより形成される一対
の第2の上面電極層である。92bは基板91の裏面の
側部に設けられた銀系の導電粉体にガラスを含有してな
る一対の第1の裏面電極層である。93bは前記一対の
第1の裏面電極層92bに電気的に接続されるように設
けられた酸化ルテニウムを主成分とする裏面抵抗層であ
る。94bは少なくとも前記裏面抵抗層53bの上面を
覆うように設けられたガラスを主成分とする灰色の裏面
保護層である。95bは前記一対の第1の裏面電極層9
2bの上面および基板91の側面の一部に設けられた金
系のスパッタにより形成される一対の第2の裏面電極層
である。そして前記基板91の側面に位置する一対の第
2の上面電極層95aと一対の第2の裏面電極層95b
の面積の和は、基板91の側面の面積の半分以下であ
る。そしてまた前記一対の第2の上面電極層95aおよ
び一対の第2の裏面電極層95bの稜線は丸みを有して
いる。96,97は必要に応じてはんだ付け時の信頼性
等を確保するために、第2の上面電極層95a、第2の
裏面電極層95bを覆うように設けられたニッケルめっ
き層およびはんだめっき層である。
【0081】以上のように構成された本発明の実施の形
態4における抵抗器について、以下にその製造方法を図
面を参照しながら説明する。
態4における抵抗器について、以下にその製造方法を図
面を参照しながら説明する。
【0082】図12(a)〜(c)および図13(a)
〜(d)は本発明の実施の形態4における抵抗器の製造
方法を示す工程図である。
〜(d)は本発明の実施の形態4における抵抗器の製造
方法を示す工程図である。
【0083】まず、図12(a)に示すように、上面お
よび裏面に後工程で短冊状および個片状に分割するため
に設けた複数の縦方向の上面分割溝98aおよび裏面分
割溝98bと、横方向の上面分割溝99aおよび裏面分
割溝99bを有する耐熱性および絶縁性に優れた96%
アルミナを含有してなるシート状基板91aの上面に横
方向の上面分割溝99aを跨がないように銀系の導電粉
体とガラスを含有してなる電極ペーストを印刷すること
により第1の上面電極層92aを形成する。この後、シ
ート状基板91aの裏面に横方向の裏面分割溝99bを
跨がないように銀系の導電粉体とガラスを含有してなる
電極ペーストを印刷することにより第1の裏面電極層9
2b(図示せず)を形成する。
よび裏面に後工程で短冊状および個片状に分割するため
に設けた複数の縦方向の上面分割溝98aおよび裏面分
割溝98bと、横方向の上面分割溝99aおよび裏面分
割溝99bを有する耐熱性および絶縁性に優れた96%
アルミナを含有してなるシート状基板91aの上面に横
方向の上面分割溝99aを跨がないように銀系の導電粉
体とガラスを含有してなる電極ペーストを印刷すること
により第1の上面電極層92aを形成する。この後、シ
ート状基板91aの裏面に横方向の裏面分割溝99bを
跨がないように銀系の導電粉体とガラスを含有してなる
電極ペーストを印刷することにより第1の裏面電極層9
2b(図示せず)を形成する。
【0084】次に、図12(b)に示すように、第1の
上面電極層92aと電気的に接続されるように、酸化ル
テニウムを主成分とする抵抗ペーストを印刷して上面抵
抗層93aを形成する。この後、第1の裏面電極層92
bと電気的に接続されるように、酸化ルテニウムを主成
分とする抵抗ペーストを印刷して裏面抵抗層93bを形
成する。さらにこの上面抵抗層93aおよび裏面抵抗層
93bを安定な膜とするために約850℃の温度で焼成
を行う。
上面電極層92aと電気的に接続されるように、酸化ル
テニウムを主成分とする抵抗ペーストを印刷して上面抵
抗層93aを形成する。この後、第1の裏面電極層92
bと電気的に接続されるように、酸化ルテニウムを主成
分とする抵抗ペーストを印刷して裏面抵抗層93bを形
成する。さらにこの上面抵抗層93aおよび裏面抵抗層
93bを安定な膜とするために約850℃の温度で焼成
を行う。
【0085】次に、図12(c)に示すように、上面抵
抗層93aの抵抗値を所定の値に修正するために、YA
Gレーザーでトリミング溝100aを施してトリミング
を行う。この後、裏面抵抗層93b(図示せず)の抵抗
値を所定の値に修正するために、YAGレーザーでトリ
ミング溝100b(図示せず)を施してトリミングを行
う。
抗層93aの抵抗値を所定の値に修正するために、YA
Gレーザーでトリミング溝100aを施してトリミング
を行う。この後、裏面抵抗層93b(図示せず)の抵抗
値を所定の値に修正するために、YAGレーザーでトリ
ミング溝100b(図示せず)を施してトリミングを行
う。
【0086】次に、図13(a)に示すように、抵抗値
修正済みの上面抵抗層93aを保護するためにガラスを
主成分とするペーストを印刷して上面保護層94aを形
成する。この場合、横方向に並ぶ複数の上面抵抗層93
aを連続して覆うように縦方向の上面分割溝98aを跨
いで上面保護層94aの印刷パターンを形成してもよ
い。この後、抵抗値修正済みの裏面抵抗層93b(図示
せず)を保護するためにガラスを主成分とするペースト
を印刷して裏面保護層94b(図示せず)を形成する。
この場合、横方向に並ぶ複数の裏面抵抗層93bを連続
して覆うように縦方向の裏面分割溝98bを跨いで裏面
保護層94bの印刷パターンを形成してもよい。さらに
この上面保護層94aおよび裏面保護層94bを安定な
膜とするために約600℃の温度で焼成を行う。
修正済みの上面抵抗層93aを保護するためにガラスを
主成分とするペーストを印刷して上面保護層94aを形
成する。この場合、横方向に並ぶ複数の上面抵抗層93
aを連続して覆うように縦方向の上面分割溝98aを跨
いで上面保護層94aの印刷パターンを形成してもよ
い。この後、抵抗値修正済みの裏面抵抗層93b(図示
せず)を保護するためにガラスを主成分とするペースト
を印刷して裏面保護層94b(図示せず)を形成する。
この場合、横方向に並ぶ複数の裏面抵抗層93bを連続
して覆うように縦方向の裏面分割溝98bを跨いで裏面
保護層94bの印刷パターンを形成してもよい。さらに
この上面保護層94aおよび裏面保護層94bを安定な
膜とするために約600℃の温度で焼成を行う。
【0087】次に、図13(b)に示すように、基板9
2の上面および裏面全体に樹脂からなるレジスト材料を
塗布し、さらにフォトリソ工法により前記レジスト材料
に所望の第2の上面電極層95aおよび第2の裏面電極
層95b(図示せず)の成膜パターンの穴を形成する。
この後、基板92の上面全体にスパッタ工法により金を
着膜し、所望の第2の上面電極層95aおよび第2の裏
面電極層95bの成膜パターンを除く部分のレジスト材
料を取り除く。この工程により第2の上面電極層95a
および第2の裏面電極層95bを形成する。このとき、
第2の上面電極層95aは横方向の上面分割溝99aに
入り込むとともに、第2の裏面電極層95bは横方向の
裏面分割溝99bに入り込むため、横方向の上面分割溝
99aおよび横方向の裏面分割溝99bの奥まで第2の
上面電極層95aおよび第2の裏面電極層95bを形成
できる。そして前記縦方向の上面分割溝98aの深さと
裏面分割溝98bの深さとの和および横方向の上面分割
溝99aの深さと裏面分割溝99bの深さの和は、製造
工程での取り扱い時に割れないように、一般的にシート
状基板91aの厚みの半分以下になるように形成されて
いる。
2の上面および裏面全体に樹脂からなるレジスト材料を
塗布し、さらにフォトリソ工法により前記レジスト材料
に所望の第2の上面電極層95aおよび第2の裏面電極
層95b(図示せず)の成膜パターンの穴を形成する。
この後、基板92の上面全体にスパッタ工法により金を
着膜し、所望の第2の上面電極層95aおよび第2の裏
面電極層95bの成膜パターンを除く部分のレジスト材
料を取り除く。この工程により第2の上面電極層95a
および第2の裏面電極層95bを形成する。このとき、
第2の上面電極層95aは横方向の上面分割溝99aに
入り込むとともに、第2の裏面電極層95bは横方向の
裏面分割溝99bに入り込むため、横方向の上面分割溝
99aおよび横方向の裏面分割溝99bの奥まで第2の
上面電極層95aおよび第2の裏面電極層95bを形成
できる。そして前記縦方向の上面分割溝98aの深さと
裏面分割溝98bの深さとの和および横方向の上面分割
溝99aの深さと裏面分割溝99bの深さの和は、製造
工程での取り扱い時に割れないように、一般的にシート
状基板91aの厚みの半分以下になるように形成されて
いる。
【0088】次に、図13(c)に示すように、第2の
上面電極層95aおよび第2の裏面電極層95bを形成
したシート状基板91aを横方向の上面分割溝99aお
よび裏面分割溝99bに沿って分割することにより、短
冊状基板101に分割する。このとき、短冊状基板10
1の長手方向の側面には、先に形成した第2の上面電極
層95aおよび第2の裏面電極層95bが横方向の上面
分割溝99aおよび裏面分割溝99bの深さまで形成さ
れた状態になっている。
上面電極層95aおよび第2の裏面電極層95bを形成
したシート状基板91aを横方向の上面分割溝99aお
よび裏面分割溝99bに沿って分割することにより、短
冊状基板101に分割する。このとき、短冊状基板10
1の長手方向の側面には、先に形成した第2の上面電極
層95aおよび第2の裏面電極層95bが横方向の上面
分割溝99aおよび裏面分割溝99bの深さまで形成さ
れた状態になっている。
【0089】最後に、図13(d)に示すように、めっ
きを施すための準備工程として、短冊状基板101の縦
方向の上面分割溝98aおよび裏面分割溝99bに沿っ
て分割することにより、個片基板102に分割する。そ
して、露出している第2の上面電極層95aおよび裏面
電極層95bのはんだ付け時の電極食われの防止および
はんだ付け時の信頼性を確保するために、電気めっきに
よって、中間層となるニッケルめっき層(図示せず)
と、最外層となるはんだめっき層(図示せず)を形成し
て、抵抗器を製造するものである。
きを施すための準備工程として、短冊状基板101の縦
方向の上面分割溝98aおよび裏面分割溝99bに沿っ
て分割することにより、個片基板102に分割する。そ
して、露出している第2の上面電極層95aおよび裏面
電極層95bのはんだ付け時の電極食われの防止および
はんだ付け時の信頼性を確保するために、電気めっきに
よって、中間層となるニッケルめっき層(図示せず)
と、最外層となるはんだめっき層(図示せず)を形成し
て、抵抗器を製造するものである。
【0090】以上のように構成、かつ製造された本発明
の実施の形態4における抵抗器を実装基板にはんだ付け
をした場合の効果については、前述した本発明の実施の
形態1と同じであるため、説明を省略する。
の実施の形態4における抵抗器を実装基板にはんだ付け
をした場合の効果については、前述した本発明の実施の
形態1と同じであるため、説明を省略する。
【0091】また、本発明の実施の形態4において、第
1の上面電極層92a、第1の裏面電極層92b、上面
保護層94a、裏面保護層94b、第2の上面電極層9
5a、第2の裏面電極層95bを(表4)に示す組み合
わせとしたときには、(表4)に記載の他の特性を向上
させることができるものである。
1の上面電極層92a、第1の裏面電極層92b、上面
保護層94a、裏面保護層94b、第2の上面電極層9
5a、第2の裏面電極層95bを(表4)に示す組み合
わせとしたときには、(表4)に記載の他の特性を向上
させることができるものである。
【0092】
【表4】
【0093】
【発明の効果】以上のように本発明の抵抗器は、基板
と、この基板の上面の側部および側面の一部に設けられ
た一対の第1の上面電極層と、この第1の上面電極層に
電気的に接続されるように設けられた上面抵抗層と、少
なくとも前記第1の上面電極層の上面に設けられた一対
の第2の上面電極層と、少なくとも前記上面抵抗層の上
面を覆うように設けられた上面保護層と、前記基板の裏
面の側部および側面の一部に設けられた一対の第1の裏
面電極層と、この第1の裏面電極層に電気的に接続され
るように設けられた裏面抵抗層と、少なくとも前記第1
の裏面電極層の上面に設けられた一対の第2の裏面電極
層と、少なくとも前記裏面抵抗層の上面を覆うように設
けられた裏面保護層とを備えたもので、この構成によれ
ば、実装基板に実装した際にはんだフィレットの形成が
極めて少なくなる構造としているため、実装面積に占め
るはんだ付け面積を低減でき、しかも基板の上面および
裏面にそれぞれ電極層、抵抗層、保護層を設けているた
め、バルク一括実装時において、上面向きあるいは裏面
向きのどちらに実装された場合でも高密度実装ができる
というすぐれた効果を有するものである。
と、この基板の上面の側部および側面の一部に設けられ
た一対の第1の上面電極層と、この第1の上面電極層に
電気的に接続されるように設けられた上面抵抗層と、少
なくとも前記第1の上面電極層の上面に設けられた一対
の第2の上面電極層と、少なくとも前記上面抵抗層の上
面を覆うように設けられた上面保護層と、前記基板の裏
面の側部および側面の一部に設けられた一対の第1の裏
面電極層と、この第1の裏面電極層に電気的に接続され
るように設けられた裏面抵抗層と、少なくとも前記第1
の裏面電極層の上面に設けられた一対の第2の裏面電極
層と、少なくとも前記裏面抵抗層の上面を覆うように設
けられた裏面保護層とを備えたもので、この構成によれ
ば、実装基板に実装した際にはんだフィレットの形成が
極めて少なくなる構造としているため、実装面積に占め
るはんだ付け面積を低減でき、しかも基板の上面および
裏面にそれぞれ電極層、抵抗層、保護層を設けているた
め、バルク一括実装時において、上面向きあるいは裏面
向きのどちらに実装された場合でも高密度実装ができる
というすぐれた効果を有するものである。
【図1】本発明の実施の形態1における抵抗器の断面図
【図2】(a)〜(c)同抵抗器の製造方法を示す工程
図
図
【図3】(a)〜(d)同抵抗器の製造方法を示す工程
図
図
【図4】(a)同抵抗器を実装基板に実装した状態の断
面図 (b)同抵抗器を実装基板に実装した状態の上面図
面図 (b)同抵抗器を実装基板に実装した状態の上面図
【図5】本発明の実施の形態2における抵抗器の断面図
【図6】(a)〜(c)同抵抗器の製造方法を示す工程
図
図
【図7】(a)〜(d)同抵抗器の製造方法を示す工程
図
図
【図8】本発明の実施の形態3における抵抗器の断面図
【図9】(a)〜(c)同抵抗器の製造方法を示す工程
図
図
【図10】(a)〜(d)同抵抗器の製造方法を示す工
程図
程図
【図11】本発明の実施の形態4における抵抗器の断面
図
図
【図12】(a)〜(c)同抵抗器の製造方法を示す工
程図
程図
【図13】(a)〜(d)同抵抗器の製造方法を示す工
程図
程図
【図14】従来の抵抗器の断面図
【図15】(a)〜(f)同抵抗器の製造方法を示す工
程図
程図
【図16】(a)同抵抗器を実装基板に実装した状態の
断面図 (b)同抵抗器を実装基板に実装した状態の上面図
断面図 (b)同抵抗器を実装基板に実装した状態の上面図
31,51,71,91 基板 31a,51a,71a,91a シート状基板 32a,52a,72a,92a 第1の上面電極層 32b,52b,72b,92b 第1の裏面電極層 33a,53a,73a,93a 上面抵抗層 33b,53b,73b,93b 裏面抵抗層 34a,54a,74a,94a 上面保護層 34b,54b,74b,94b 裏面保護層 35a,55a,75a,95a 第2の上面電極層 35b,55b,75b,95b 第2の裏面電極層 36,56,76,96 ニッケルめっき層 37,57,77,97 はんだめっき層 38a,58a,78a,98a 縦方向の上面分割溝 38b,58b,78b,98b 縦方向の裏面分割溝 39a,59a,79a,99a 横方向の上面分割溝 39b,59b,79b,99b 横方向の裏面分割溝 41,61,81,101 短冊状基板 42,62,82,102 個片基板
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5E032 BA07 BB01 BB13 CA02 CC02 CC03 CC14 CC16 CC18 TA14 TB02 5E033 AA27 BB02 BC08 BD01 BE01 BF05 BG02 BG03 BH02
Claims (17)
- 【請求項1】 基板と、この基板の上面の側部および側
面の一部に設けられた一対の第1の上面電極層と、この
第1の上面電極層に電気的に接続されるように設けられ
た上面抵抗層と、少なくとも前記第1の上面電極層の上
面に設けられた一対の第2の上面電極層と、少なくとも
前記上面抵抗層の上面を覆うように設けられた上面保護
層と、前記基板の裏面の側部および側面の一部に設けら
れた一対の第1の裏面電極層と、この第1の裏面電極層
に電気的に接続されるように設けられた裏面抵抗層と、
少なくとも前記第1の裏面電極層の上面に設けられた一
対の第2の裏面電極層と、少なくとも前記裏面抵抗層の
上面を覆うように設けられた裏面保護層とを備えた抵抗
器。 - 【請求項2】 基板と、この基板の上面に設けられた一
対の第1の上面電極層と、この第1の上面電極層に電気
的に接続されるように設けられた上面抵抗層と、少なく
とも前記第1の上面電極層の上面および前記基板の側面
の一部に設けられた一対の第2の上面電極層と、少なく
とも前記上面抵抗層の上面を覆うように設けられた上面
保護層と、前記基板の裏面に設けられた一対の第1の裏
面電極層と、この第1の裏面電極層に電気的に接続され
るように設けられた裏面抵抗層と、少なくとも前記第1
の裏面電極層の上面および前記基板の側面の一部に設け
られた一対の第2の裏面電極層と、少なくとも前記裏面
抵抗層の上面を覆うように設けられた裏面保護層とを備
えた抵抗器。 - 【請求項3】 基板の側面に位置する第1または第2の
上面電極層を前記基板の高さ方向における上面抵抗層側
に設けるとともに、基板の側面に位置する第1または第
2の裏面電極層を前記基板の高さ方向における裏面抵抗
層側に設けた請求項1または2記載の抵抗器。 - 【請求項4】 基板の側面に位置する第1または第2の
上面電極層の面積と第1または第2の裏面電極層の面積
の和を基板の側面の面積の半分以下とした請求項3記載
の抵抗器。 - 【請求項5】 第1または第2の上面電極層および第1
または第2の裏面電極層をめっき層で覆うとともに、こ
のめっき層の高さを上面保護層および裏面保護層と面一
またはそれより高くした請求項1または2記載の抵抗
器。 - 【請求項6】 第1の上面電極層および第1の裏面電極
層を銀系または金系の導電粉体にガラスを含有してなる
もので形成するか、または金系の有機金属化合物を焼成
して形成した請求項1または2記載の抵抗器。 - 【請求項7】 第1の上面電極層および第1の裏面電極
層をニッケル系または金系のスパッタにより形成した請
求項1または2記載の抵抗器。 - 【請求項8】 第2の上面電極層および第2の裏面電極
層を銀系または金系の導電粉体にガラスを含有してなる
もので形成するとともに、上面保護層および裏面保護層
をガラス系のもので形成した請求項1または2記載の抵
抗器。 - 【請求項9】 第2の上面電極層および第2の裏面電極
層を銀系またはニッケル系の導電粉体に樹脂を含有して
なるもので形成するとともに、上面保護層および裏面保
護層を樹脂系のもので形成した請求項1または2記載の
抵抗器。 - 【請求項10】 第1の上面電極層および第1の裏面電
極層をニッケル系または金系のスパッタにより形成する
とともに、第2の上面電極層および第2の裏面電極層を
銀またはニッケル系の導電粉体に樹脂を含有してなるも
ので形成し、さらに上面保護層および裏面保護層を樹脂
系のもので形成した請求項1または2記載の抵抗器。 - 【請求項11】 上面保護層と裏面保護層の色調を異な
らせた請求項1または2記載の抵抗器。 - 【請求項12】 第2の上面電極層および第2の裏面電
極層をニッケル系または金系のスパッタにより形成する
とともに、上面保護層および裏面保護層を樹脂系のもの
で形成した請求項1または2記載の抵抗器。 - 【請求項13】 上面分割溝および裏面分割溝を有する
シート状基板の上面分割溝を跨ぐように前記上面分割溝
およびシート状基板に電極ペーストを流し込んで第1の
上面電極層を設ける工程と、前記シート状基板の裏面分
割溝を跨ぐように前記裏面分割溝およびシート状基板に
電極ペーストを流し込んで第1の裏面電極層を設ける工
程と、前記第1の上面電極層間を電気的に接続するよう
に上面抵抗層を設ける工程と、前記第1の裏面電極層間
を電気的に接続するように裏面抵抗層を設ける工程と、
少なくとも前記上面抵抗層の上面を覆うように上面保護
層を設ける工程と、少なくとも前記裏面抵抗層の上面を
覆うように裏面保護層を設ける工程と、少なくとも前記
第1の上面電極層と電気的に接続されるように第2の上
面電極層を設ける工程と、少なくとも前記第1の裏面電
極層と電気的に接続されるように第2の裏面電極層を設
ける工程と、前記第2の裏面電極層を形成してなる前記
シート状基板の上面分割溝および裏面分割溝で前記シー
ト状基板を短冊状基板に分割する工程と、前記短冊状基
板を個片に分割する工程とを備えた抵抗器の製造方法。 - 【請求項14】 上面分割溝および裏面分割溝を有する
シート状基板の上面分割溝を跨ぐように前記分割溝およ
びシート状基板にスパッタにより第1の上面電極層を設
ける工程と、前記シート状基板の裏面分割溝を跨ぐよう
に前記裏面分割溝およびシート状基板にスパッタにより
第1の裏面電極層を設ける工程と、前記第1の上面電極
層間を電気的に接続するように上面抵抗層を設ける工程
と、前記第1の裏面電極層間を電気的に接続するように
裏面抵抗層を設ける工程と、少なくとも前記上面抵抗層
の上面を覆うように上面保護層を設ける工程と、少なく
とも前記裏面抵抗層の上面を覆うように裏面保護層を設
ける工程と、少なくとも前記第1の上面電極層と電気的
に接続されるように第2の上面電極層を設ける工程と、
少なくとも前記第1の裏面電極層と電気的に接続される
ように第2の裏面電極層を設ける工程と、前記第2の裏
面電極層を形成してなる前記シート状基板の上面分割溝
および裏面分割溝で前記シート状基板を短冊状基板に分
割する工程と、前記短冊状基板を個片に分割する工程と
を備えた抵抗器の製造方法。 - 【請求項15】 上面分割溝および裏面分割溝を有する
シート状基板の上面の側部に上面分割溝を跨がないよう
に第1の上面電極層を設ける工程と、前記シート状基板
の裏面の側部に裏面分割溝を跨がないように第1の裏面
電極層を設ける工程と、前記第1の上面電極層間を電気
的に接続するように上面抵抗層を設ける工程と、前記第
1の裏面電極層間を電気的に接続するように裏面抵抗層
を設ける工程と、少なくとも前記上面抵抗層の上面を覆
うように上面保護層を設ける工程と、少なくとも前記裏
面抵抗層の上面を覆うように裏面保護層を設ける工程
と、少なくとも前記第1の上面電極層と電気的に接続さ
れ、かつ前記シート状基板の上面分割溝を跨ぐように前
記上面分割溝およびシート状基板に電極ペーストを流し
込んで第2の上面電極層を設ける工程と、少なくとも前
記第1の裏面電極層と電気的に接続され、かつ前記シー
ト状基板の裏面分割溝を跨ぐように前記裏面分割溝およ
びシート状基板に電極ペーストを流し込んで第2の裏面
電極層を設ける工程と、前記第2の裏面電極層を形成し
てなる前記シート状基板の上面分割溝および裏面分割溝
で前記シート状基板を短冊状基板に分割する工程と、前
記短冊状基板を個片に分割する工程とを備えた抵抗器の
製造方法。 - 【請求項16】 上面分割溝および裏面分割溝を有する
シート状基板の上面の側部に上面分割溝を跨がないよう
に第1の上面電極層を設ける工程と、前記シート状基板
の裏面の側部に裏面分割溝を跨がないように第1の裏面
電極層を設ける工程と、前記第1の上面電極層間を電気
的に接続するように上面抵抗層を設ける工程と、前記第
1の裏面電極層間を電気的に接続するように裏面抵抗層
を設ける工程と、少なくとも前記上面抵抗層の上面を覆
うように上面保護層を設ける工程と、少なくとも前記裏
面抵抗層の上面を覆うように裏面保護層を設ける工程
と、少なくとも前記第1の上面電極層と電気的に接続さ
れ、かつ前記シート状基板の上面分割溝を跨ぐように前
記上面分割溝およびシート状基板にスパッタにより第2
の上面電極層を設ける工程と、少なくとも前記第1の裏
面電極層と電気的に接続され、かつ前記シート状基板の
裏面分割溝を跨ぐように前記裏面分割溝およびシート状
基板にスパッタにより第2の裏面電極層を設ける工程
と、前記第2の裏面電極層を形成してなる前記シート状
基板の上面分割溝および裏面分割溝で前記シート状基板
を短冊状基板に分割する工程と、前記短冊状基板を個片
に分割する工程とを備えた抵抗器の製造方法。 - 【請求項17】 短冊状基板に分割する工程と、個片に
分割する工程において、上面保護層と裏面保護層の色調
の違いでシート状基板の表裏を判定することにより、分
割する向きを一定にするようにした請求項13〜16の
いずれかに記載の抵抗器の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP32509999A JP2001143902A (ja) | 1999-11-16 | 1999-11-16 | 抵抗器およびその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP32509999A JP2001143902A (ja) | 1999-11-16 | 1999-11-16 | 抵抗器およびその製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001143902A true JP2001143902A (ja) | 2001-05-25 |
Family
ID=18173136
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP32509999A Pending JP2001143902A (ja) | 1999-11-16 | 1999-11-16 | 抵抗器およびその製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2001143902A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002367802A (ja) * | 2001-06-11 | 2002-12-20 | Kamaya Denki Kk | チップ形抵抗ネットワークおよびその製造方法 |
JP2007235110A (ja) * | 2006-02-02 | 2007-09-13 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | 角形チップ抵抗器 |
WO2020208931A1 (ja) * | 2019-04-12 | 2020-10-15 | Koa株式会社 | 硫化検出抵抗器 |
-
1999
- 1999-11-16 JP JP32509999A patent/JP2001143902A/ja active Pending
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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WO2020208931A1 (ja) * | 2019-04-12 | 2020-10-15 | Koa株式会社 | 硫化検出抵抗器 |
JP2020173200A (ja) * | 2019-04-12 | 2020-10-22 | Koa株式会社 | 硫化検出抵抗器 |
JP7197425B2 (ja) | 2019-04-12 | 2022-12-27 | Koa株式会社 | 硫化検出抵抗器 |
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