JP2001142419A - 立体画像表示システムおよび立体画像表示用のデータファイル - Google Patents

立体画像表示システムおよび立体画像表示用のデータファイル

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JP2001142419A
JP2001142419A JP31975499A JP31975499A JP2001142419A JP 2001142419 A JP2001142419 A JP 2001142419A JP 31975499 A JP31975499 A JP 31975499A JP 31975499 A JP31975499 A JP 31975499A JP 2001142419 A JP2001142419 A JP 2001142419A
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image data
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dimensional
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Application number
JP31975499A
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English (en)
Inventor
Makoto Miyazaki
誠 宮崎
Manami Kuiseko
真奈美 杭迫
Ken Yoshii
謙 吉井
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Minolta Co Ltd
Original Assignee
Minolta Co Ltd
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  • Control Of Indicators Other Than Cathode Ray Tubes (AREA)
  • Devices For Indicating Variable Information By Combining Individual Elements (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 立体画像表示システムにおいて、複数のデー
タファイルのうちから立体表示の対象とすべき一のデー
タファイルを容易に特定することができること。 【解決手段】 断面画像生成部93は、立体データ記憶
部91から3次元画像データと読み出して移動するスク
リーンの各位置に対応させて複数の断面画像データを生
成し、それをデータ付加部96に与える。また、インデ
ックス画像生成部94は、立体データ記憶部91に記憶
されている2次元カラー画像データ若しくは距離画像デ
ータから、またはシンボル画像DB95に登録されてい
るシンボル画像からインデックス画像データを生成し、
それをデータ付加部96に与える。データ付加部96で
は、断面画像生成部93から与えられる複数の断面画像
データに、インデックス画像生成部94から与えられる
インデックス画像データを付加することで一つのデータ
ファイルを生成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、立体画像を表示
する立体画像表示装置および立体画像表示システムに関
する。
【0002】
【従来の技術】従来より発明・考案されてきた立体画像
の表示方法の一つとして、人間の眼の残像効果を利用す
る体積走査法と呼ばれるものがある。
【0003】従来の体積走査法による表示システムは、
スクリーンをその投影面に垂直な方向に高速で直進移動
させ、投影面の位置に応じて物体(表示対象物)の断面
の2次元像あるいは断面の輪郭(以下、これらを「断面
画像」と総称する。)を時々刻々と変化させつつ断続的
に投影するものであった。そして、高速移動するスクリ
ーンを前方側より見ることによって、人間の眼に残像効
果がもたらされ、断面像が配置されて全体として立体像
が表示されているように見えるのである。
【0004】また、スクリーンを回転させ、投影面の回
転角に応じて表示対象物の断面画像を時々刻々と変化さ
せつつ断続的に投影するものもあった。この従来技術も
人間の眼の残像効果により立体像が表示されているよう
に見える。直進移動型との違いは、スクリーンの周囲の
任意の方向から立体像が観察できる点である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記のよう
な従来の立体画像表示システムでは、スクリーンの位置
に応じた断面画像を投影することが必要であるので、そ
れぞれの位置に対応する複数の断面画像を一つのまとま
りとしたデータファイルとしてデータ管理およびデータ
供給が行われる。
【0006】しかしながら、立体表示を行うためのデー
タファイルを記録メディア等から読み出すときには、複
数のファイル名等が一覧形式で表示されたメニュー画面
等から表示対象となる1つのデータファイルを選択決定
するのが一般的であるが、通常ファイル名等からは表示
対象物がどのような形態(形状等)であるかは識別する
ことが困難である。例えば、図22は、従来のデータフ
ァイル選択時での画面の表示内容を示す図であるが、フ
ァイル名の一覧表示だけでは、各データファイルがどの
ような立体画像を表示するためのデータファイルである
かを特定することが難しい。
【0007】また、1つのデータファイルに格納されて
いる複数の断面画像のそれぞれを画面に表示させること
も考えられるが、それらは表示対象物の一断面を表現し
たものであるため、その断面を一見したところで、表示
対象物の全体の立体像を把握することが困難である。
【0008】したがって、ファイル名とデータの内容と
を把握しておかないと、実際に立体画像を表示させたと
きに初めて選択したデータファイルが間違いであること
に気づくことになる。
【0009】つまり、従来の立体画像表示システムで
は、複数のデータファイルを一覧形式で表示させても、
その中から表示対象とすべき1つのデータファイルを特
定することが困難であるという問題があった。
【0010】そこで、この発明は、複数のデータファイ
ルのうちから表示対象とすべきデータファイルを容易に
特定することのできる立体画像表示システム、および、
立体画像表示用のデータファイルを提供することを目的
とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1に記載の発明は、立体画像を構成する複数
の断面画像をスクリーンに対して断続的に投影すること
で、表示対象物についての前記立体画像を表示する立体
画像表示システムであって、前記複数の断面画像につい
てのデータに、前記立体画像に関するインデックス画像
データを付加することを特徴としている。
【0012】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
の立体画像表示システムにおいて、前記インデックス画
像データが、2次元カラー画像データに基づいて生成さ
れることを特徴としている。
【0013】請求項3に記載の発明は、請求項1に記載
の立体画像表示システムにおいて、前記インデックス画
像データが、距離画像データに基づいて生成されること
を特徴としている。
【0014】請求項4に記載の発明は、請求項2または
請求項3に記載の立体画像表示システムにおいて、前記
インデックス画像データが、前記2次元カラー画像デー
タまたは前記距離画像データをデータ圧縮して生成され
た画像データであることを特徴としている。
【0015】請求項5に記載の発明は、請求項2または
請求項3に記載の立体画像表示システムにおいて、前記
インデックス画像データが、前記2次元カラー画像デー
タまたは前記距離画像データからエッジを抽出すること
によって生成されたエッジ画像データに基づいて生成さ
れることを特徴としている。
【0016】請求項6に記載の発明は、請求項1に記載
の立体画像表示システムにおいて、前記インデックス画
像データが、前記立体画像とは別に準備されるととも
に、前記立体画像に対応づけられる2次元的なシンボル
画像データであることを特徴としている。
【0017】請求項7に記載の発明は、立体画像を構成
する複数の断面画像をスクリーンに対して断続的に投影
することによって、前記立体画像を表示するために使用
するデータファイルであって、前記複数の断面画像につ
いてのデータに、前記立体画像に関するインデックス画
像データを付加したデータ構造を有することを特徴とし
ている。
【0018】
【発明の実施の形態】<1.全体のシステム構成>この
発明に係る立体画像表示システムの実施の形態として、
立体画像表示システムの全体的な構成を図1に示す。こ
の立体画像表示システム1は、体積走査法によって表示
対象物の立体表示を行う立体画像表示装置100と、立
体画像表示装置100に対して表示対象物の断面画像に
関する2次元画像データ(以下、「断面画像データ」と
呼ぶ。)を供給するホストコンピュータ3とから構成さ
れている。
【0019】立体画像表示装置100は、後述するよう
に所定の回転軸を中心に高速で回転するスクリーンに対
して表示対象物の断面画像を断続的に投影することによ
って残像効果を発生させて立体画像を表示する。そし
て、回転するスクリーンの位置(角度)に応じて投影す
る断面画像を更新していくことにより、様々な表示対象
物の立体像を表示する。
【0020】ホストコンピュータ3は、CPU3aとデ
ィスプレイ3bとキーボード3cとマウス3dとを含ん
で構成されるいわゆる一般的なコンピュータシステムで
ある。このホストコンピュータ3には、予め入力されて
いる表示対象物の3次元画像データからスクリーンが回
転する際の各角度に対応する断面画像データを生成する
処理を行うソフトウェアが組み込まれている。このた
め、ホストコンピュータ3は、表示対象物の3次元画像
データからスクリーンの回転角度に応じてスクリーン上
に投影すべき表示対象物の断面画像データを生成するこ
とができ、各回転角度ごとに生成された複数の断面画像
データを一つのまとまりとしたデータファイル形式のデ
ータ構造とし、それを立体画像表示装置100に供給す
る。したがって、ホストコンピュータ3は、立体表示の
ための断面画像データを生成する断面画像生成装置とし
て機能するのである。
【0021】ホストコンピュータ3と立体画像表示装置
100との間では、オンラインによるデータの受け渡し
が可能であるとともに、可搬型の記録メディア4を介し
てのオフラインによるデータの受け渡しも可能である。
記録メディア4としては、光磁気ディスク(MO)、コ
ンパクトディスク(CD−RW)、ディジタルビデオデ
ィスク(DVD−RAM)、メモリカード等がある。
【0022】<2.立体画像表示装置>次に、立体画像
表示装置100の一実施形態について説明する。図2
は、立体画像表示装置100の概観を示す図である。こ
の立体画像表示装置100は、スクリーン38に断面画
像を投影するための光学系や各種データ処理を行うため
の制御機構が内蔵されたハウジング20と、そのハウジ
ング20の上部側に設けられて内部に回転するスクリー
ンを収容する円筒状の風防20aとを備えている。
【0023】風防20aはガラスやアクリル樹脂等の透
明な材質で形成されており、内部側で回転するスクリー
ン38に投影される断面画像を外部より視認することが
できるように構成されている。また、風防20aは内部
空間を密封しており、そのことによってスクリーン38
の回転の安定化や回転駆動するモータの消費電力の低減
を図っている。
【0024】ハウジング20の前面側には液晶ディスプ
レイ(LCD)21、着脱可能な操作スイッチ22、記
録メディア4の着脱口23が配置されており、また側面
側にはディジタル入出力端子24が設けられている。液
晶ディスプレイ21は、操作入力を行う際の操作案内画
面の表示手段及び表示対象物のインデックス画像を表示
するための表示手段として用いられる。ディジタル入出
力端子24はSCSI端子あるいはIEEE1394端
子等である。さらにハウジング20の外周面の4箇所に
は音声出力のためのスピーカ25が配置されている。
【0025】図3は、着脱可能な操作スイッチ22の拡
大図である。この操作スイッチ22は、各種動作パラメ
ータを入力するための操作入力手段として機能させるべ
く、電源ボタン221、スタートボタン222、ストッ
プボタン223、カーソルボタン224、セレクトボタ
ン225、キャンセルボタン226、メニューボタン2
27、ズームボタン228、音量調節ボタン229等の
各種ボタンが配置されている。
【0026】スクリーン38による立体画像の表示は、
操作スイッチ22の各ボタン221〜227を操作する
ことによって記録メディア4に記録されている複数のデ
ータファイルのうちから立体表示を行いたいデータファ
イルを選択したり、又はホストコンピュータ3側に保存
されている複数のデータファイルのうちから1つのデー
タファイルを選択することにより開始される。
【0027】次に、立体画像表示装置100においてス
クリーン38上に断面画像を投影するための光学系につ
いて説明する。図4は、立体画像表示装置100におけ
る光学系を含む構成を示す図である。図4に示すように
立体画像表示装置100における光学系は、照明光学系
40と投影光学系50とDMD(ディジタル・マイクロ
ミラー・デバイス)33とTIRプリズム44とを備え
て構成される。
【0028】まず、DMD33について説明する。DM
D33は、スクリーン38に投影する断面画像を生成す
る画像生成手段として機能するものであり、1辺が16
μm程度の矩形の金属片(例えばアルミニウム片)の極
めて小さなミラーを1画素として1チップあたり数十万
枚の規模で平面に敷き詰めた構造を有し、各画素直下に
配置されたSRAM出力の静電電界作用により各ミラー
の傾斜角を個々に±10度で制御できるデバイスであ
る。なお、ミラーの角度制御は、SRAM出力の
「1」、「0」に対応して、ON/OFFのバイナリ制
御であり、光源からの光が当たると、ON(またはOF
F)の方向を向いているミラーで反射した光だけが投影
光学系50の方向に進み、OFF(またはON)の方向
を向いているミラーで反射した光は有効な光路から外れ
投影光学系50の方向には進まない。このミラーのON
/OFF制御により、ON/OFFのミラー分布に対応
した断面画像が生成されてスクリーン38に投影される
ことになる。
【0029】なお、各ミラーの傾斜角を制御して反射す
る光の方向を切り換えるが、この切り換え時間の調整
(反射する時間の長さ)により各画素の濃淡(階調)を
表現することができ、1色につき256階調が表現でき
る。そして、光源からの白色光を周期的に切り替わるR
(赤)、G(緑)、B(青)の3色のカラーフィルター
に通し、通過した各色にDMDチップを同期させること
でカラー画像を形成したり、R、G、Bの各色ごとにD
MDチップを準備して3色の光を同時に投影することで
カラー画像を形成することができる。
【0030】このようなDMD33は、第一に光利用効
率が非常に高いこと、第二に高速応答性を有することの
2つの大きな特徴を有しており、一般にはその高い光利
用効率を活かしてビデオプロジェクタ等の用途に使用さ
れている。
【0031】立体画像表示においては、DMD33のも
う一つの大きな特徴である高速応答性を利用することに
より、残像効果を利用する体積走査法において表示対象
物の動画像をも表示することができるように実現され
る。
【0032】DMD33は一枚一枚のミラーの偏向の応
答性が約10μsecであることと、画像データの書き
込みが一般的なSRAMとほぼ同様の方法でできること
から、1枚の画像を生成するのに要する時間は1mse
cあるいはそれ以下ときわめて高速である。仮に1ms
ecであるとすると、残像効果を実現するために1/1
8secで180゜(すなわち毎秒9回転)の体積走査
を行う場合に生成できる断面画像の数は約60枚とな
る。従来の体積走査法によるシステムで画像生成手段と
して使用されていたCRTや液晶ディスプレイ等と比較
すると、DMD33は単位時間当たりはるかに多くの断
面画像をスクリーン38上に投影することができ、非回
転対称形状の立体の表示のみならず、動画像の表示にも
対応することができるのである。
【0033】また、DMD33の特徴の1つである光の
利用効率の高さも、より明るい断面画像をスクリーン3
8上に投影することで残像効果を高めることに寄与し、
CRT方式等と比較して高品位の立体画像の表示を可能
にする。
【0034】なお、図4に示すようにDMD33の画像
生成面側には、照明光学系40からの照明光を各微小ミ
ラーに導くとともに、DMD33で生成された断面画像
を投影光学系50に導くためにTIRプリズム44が配
設されている。
【0035】照明光学系40は、白色光源41と照明レ
ンズ系42とを有しており、白色光源41からの照明光
は照明レンズ系42により平行光とされる。照明レンズ
系42はコンデンサレンズ421、インテグレータ42
2、カラーフィルタ43およびリレーレンズ423によ
り構成される。白色光源41からの照明光はコンデンサ
レンズ421により集光されてインテグレータ422に
入射する。そして、インテグレータ422によって光量
分布が均一な状態とされた照明光は、回転式のカラーフ
ィルタ43によってR,G,Bのいずれかの色成分に分
光される。分光された照明光はリレーレンズ423によ
り平行光とされた上で、TIRプリズム44に入射し、
DMD33上に照射される。
【0036】DMD33は、ホストコンピュータ3から
与えられる断面画像データに基づいて個々の微小ミラー
の傾斜角度を変化させることにより照明光のうちの断面
画像を投影するのに必要な光成分のみを投影光学系50
に向けて反射させる。
【0037】投影光学系50は投影レンズ系51とスク
リーン38とを有している。投影レンズ系51は両テレ
セントリックレンズ511と投影レンズ513と投影ミ
ラー36,37と像回転補償機構34とを備えており、
このうち投影レンズ513と投影ミラー36,37はス
クリーン38を回転軸Zのまわりに回転させる回転部材
39の内部側に配置されている。
【0038】DMD33で反射された光(断面画像)は
両テレセントリックレンズ511により平行光にされ、
断面画像の回転補償を行うために像回転補償機構34を
通過する。そして、像回転補償機構34において回転補
償が行われた光束は投影ミラー36、投影レンズ51
3、投影ミラー37を経由して最終的にスクリーン38
の主面(投影面)上に投影される。したがって、投影光
学系50とDMD33とで、複数の断面画像データに基
づいて順次に生成し、スクリーン38の回転走査に同期
して複数の断面画像をスクリーン上に順次に投影するよ
うに機能する。
【0039】この光学系において、投影ミラー36、投
影レンズ513、投影ミラー37及びスクリーン38は
回転部材39に固定されており、回転部材39の回転と
ともにスクリーン38の中心軸を含む垂直な回転軸Zの
回りに角速度Ωで回転する。つまり、体積走査を行うた
めにスクリーン38を回転させる際には、回転部材39
内部に配置された投影ミラー36、投影レンズ513及
び投影ミラー37もスクリーン38と一体となって回転
するため、スクリーン38がいかなる角度となっても常
にその正面側から断面画像の投影を行うことができるの
である。
【0040】なお、スクリーン53の回転角度は位置検
出器73により常に検出されている。
【0041】こうしてDMD33において生成された断
面画像がスクリーン38上に投影される。投影レンズ5
13の役割は、光束がスクリーン38上に至るところで
適切な画像サイズをなすようにすることである。また、
投影ミラー37はスクリーン38に投影される立体像を
観察する際に観察者の視線を妨げないように、スクリー
ン38の正面の斜め下方向(図4の場合は回転部材39
の内部側)から断面画像を投影するように配置されてい
る。なお、投影レンズ513の投影ミラー36及び37
に対する位置的な順序関係は必ずしも本実施形態にとら
われるものではない。
【0042】ここで、像回転補償機構34について説明
する。図4に示す像回転補償機構34は、いわゆるイメ
ージローテータの構成によって実現されている。スクリ
ーン38が取り付けられている回転部材39がある回転
角度に位置する場合に、スクリーン38上に投影されて
いる断面画像を基準像とする。もし像回転補償機構34
を用いないとすると、回転部材39が回転するにつれ投
影される断面画像はスクリーン38上で面内回転し、回
転部材39が180゜回転したところで投影される断面
画像は基準像に対し上下が逆転した像になってしまう。
この現象を防ぐものが像回転補償機構34である。
【0043】図4に示す像回転補償機構34は複数のミ
ラーを組み合わせて構成されるイメージローテータを使
用している。イメージローテータを光軸まわりに回転さ
せると、入射画像に対する出射画像がイメージローテー
タの角速度の2倍の角速度で回転して出射される性質が
ある。したがって、スクリーン38が取り付けられてい
る回転部材39の角速度の1/2の角速度でイメージロ
ーテータを回転させることによって、スクリーンの回転
にかかわらず正立した断面像を常に投影できる。
【0044】なお、像回転補償機構としてはイメージロ
ーテータ以外にダブ(タイプ)プリズムを使用しても同
様の効果が得られる。また、ここに説明した像回転補償
機構34を使用せず、DMD33の表面上に生成する断
面画像をスクリーン38の回転角度に応じて光軸まわり
に回転する像とすることで投影像の回転を打ち消すよう
にしても良い。
【0045】すなわち、DMD33の表面上で生成され
る断面画像が、体積走査の開始時では正立像(あるいは
倒立像)であり、スクリーン38の回転とともに自転し
て体積走査が完了した時点では倒立像(あるいは正立
像)となるように断面画像の投影のための断面画像デー
タを、DMD33に与える前の段階で補正するようにし
ても良い。
【0046】ここで、スクリーン38および回転部材3
9の斜視概観図の一例を図5に示す。図5に示すように
回転部材39は円盤形状をなし、その側面に回転駆動手
段となるモータ74の回転軸が接することによって回転
駆動される。なお、回転部材39の中心軸にモータを直
結したり、歯車やベルトを介して駆動させるようにして
も良い。
【0047】図5に示すようにスクリーン38がある回
転角度θ1にあるとき、θ1に対応した表示対象物の断
面画像P1(DMD33で生成)が、図4に示した投影
ミラー36と投影レンズ513と投影ミラー37とを経
由してスクリーン38上に投影される。そこから微小時
間が経過してスクリーン38が回転し、その回転角度が
θ2になったとき、今度はθ2に対応した表示対象物の
断面画像P2(DMD33で生成)が、図4に示した投
影ミラー36と投影レンズ513と投影ミラー37とを
経由してスクリーン38上に投影される。
【0048】投影ミラー36、投影レンズ513および
投影ミラー37はスクリーン38に対して一定の位置関
係を保ったまま共に回転するので、スクリーン38上に
は回転にかかわらず常に断面画像が投影され続ける。そ
して回転部材39を180゜回転(若しくは360°回
転)させた時点で再び始めと同じ断面画像が現れ、1回
の体積走査が完了する。以上の動作を回転部材39の回
転の速度を残像効果が起きるように十分に速く、かつ投
影する断面像の枚数を十分に多くすることによって、観
察者は断面画像の包絡として表示対象物の立体像を視認
することができるのである。
【0049】次に断面画像の大きさ(解像度)について
述べる。図6はスクリーン38に投影される断面画像の
大きさを示す図である。断面画像は256画素(水平方
向)×256画素(垂直方向)の大きさで、スクリーン
38の回転軸に対して対称に投影される。すなわち、回
転軸を中心として周方向に向かって左右128画素の大
きさとなる。投影される断面画像はスクリーン38と一
定の関係を保ったまま共に回転するので、スクリーン3
8の回転にかかわらず、投影される断面画像の大きさは
一定である。なお、図6に示す断面画像の大きさは単な
る一例であり、使用されるDMD33に設けられた微小
ミラーの数に応じて任意の大きさが設定可能である。
【0050】<3.ホストコンピュータ>次に、上記の
ような立体画像表示装置100に対し、スクリーン38
の回転角度ごとに対応する複数の断面画像を生成して供
給するホストコンピュータ3の構成および断面画像生成
の結果として得られるデータファイルの形式(データ構
造)について説明する。
【0051】図7はホストコンピュータ3における機能
構成を示すブロック図である。ホストコンピュータ3の
CPU3aは、立体データ記憶部91、立体表示条件入
力部92、断面画像生成部93、インデックス画像生成
部94として機能する。そして、表示対象物の立体的な
形状等に関する立体データから、スクリーン38の回転
角度に対応させた断面ごとに断面画像データを導出する
とともに、導出された複数の断面画像データに対してイ
ンデックス画像データを付加し、立体画像表示用のデー
タファイルを生成する。そして、当該データファイルを
立体画像表示装置100側に供給する。
【0052】立体データ記憶部91は表示対象物の立体
的なデータを記憶する。ここで記憶される立体データは
表示対象物についての3次元座標値が示された3次元画
像データであったり、また、ある視点から表示対象物を
撮影したときに視点から表示対象物上の各点に対する距
離情報が画素ごとに濃淡で表された距離画像データであ
ったりする。
【0053】ところで、3次元計測装置等によって3次
元画像データを生成しようとする場合、表示対象物を所
定のフレーム内に収めるために2次元画像撮影用のカメ
ラ等が共に使用され、そのカメラ等によって表示対象物
を撮影した2次元カラー画像データが3次元画像データ
と同時に得られる場合がある。このような場合には、立
体データ記憶部91に3次元画像データと同時に得られ
た表示対象物の2次元カラー画像データも記憶してお
く。
【0054】立体表示条件入力部92は、表示対象物を
何枚の断面画像を用いて立体表示するか、表示対象物の
立体画像をどのような大きさや姿勢で表示するか等につ
いての表示条件を設定する手段である。
【0055】そして、断面画像生成部93は立体表示条
件入力部92から得られる表示条件に基づいて、3次元
画像データからスクリーン38の各走査位置に対応させ
て表示対象物の断面画像を生成する。つまり、この断面
画像生成部93では、スクリーン38が1回転(若しく
は1/2回転)する間に順次に投影すべき複数の断面画
像データを生成し、それらを一つのまとまりとして出力
する。
【0056】図8は、断面画像生成部93において行わ
れる3次元画像データから断面画像データへの変換過程
を示す図である。まず、図8(a)のような表示対象物
の3次元画像データに対して、回転表示を行う際の中心
軸となる回転軸を設定する。この状態が図8(b)であ
る。そして、3次元画像データを1回転(若しくは1/
2回転)で何分割するかを設定し、図8(c)に示すよ
うに分割数に応じて表示対象物をほぼ均等な角度ごとの
放射面状に切断する。この切断によって導かれる表示対
象物の断面像を画像データとして表現することにより、
図8(d)に示すような所定角度ごとに切断された表示
対象物の複数の断面画像を一つのまとまりとしたデータ
が生成される。
【0057】図8(d)に示すような1回転する際に表
示対象物の立体画像を表示するのに必要な断面画像群の
全ての断面画像データが1シーン分の断面画像データと
なる。この1シーン分の断面画像データに基づいて立体
表示を行うことにより、表示対象物がある一つの状態に
あるときの立体画像を投影することができるのである。
そして、動画像の場合は、断面画像生成部93において
表示対象物の初期状態から最終状態に至るまでの各形態
のそれぞれについて、1シーンを1つのまとまりとする
断面画像データが順次に導出されていき、それらデータ
が順次に立体画像表示装置100側に供給されていくの
である。
【0058】なお、断面画像生成部93にて導出された
断面画像データは必要に応じてMPEG2等の方式によ
りそれぞれにデータ圧縮が行われる。
【0059】次に、インデックス画像生成部94は、表
示対象物の立体画像に関するインデックス画像を生成す
る手段であり、立体画像表示装置100にて表示される
ことになる立体画像がどのような立体像であるかを簡単
に視認し易くなるような2次元的なインデックス画像を
生成する。
【0060】インデックス画像生成部94において実現
される機能を詳細に示すと、図9に示すようになる。図
9に示すように、インデックス画像生成部94は、デー
タ圧縮部941とエッジ画像生成部944とシンボル画
像特定部945として機能するように構成されており、
データ圧縮部941においては画像縮小部942および
階調変換部943としての処理機能が設けられている。
【0061】例えば、上述のように3次元画像データを
取得する際に同時に2次元カラー画像データが得られて
いた場合には、インデックス画像生成部94は2次元カ
ラー画像データに基づいてインデックス画像データを生
成する。インデックス画像は、立体画像がどのようなも
のであるかを容易に視認することができればよいため、
高解像度な画像は必要でなく、むしろ最終的に生成され
るデータファイルのデータ量等を考慮すると、低解像度
でデータ量の少ない画像であることが好ましい。このた
め、インデックス画像生成部94は、内部に設けられた
データ圧縮部941において2次元カラー画像データに
対して圧縮処理を施すことで、データ量の低減を図るこ
とができる。
【0062】画像縮小部942では、例えば2次元カラ
ー画像データが多数の画素で構成される場合に、画素の
間引き処理や複数画素間での平均化処理等の圧縮処理を
2次元カラー画像データに施すことにより、画像サイズ
を縮小した縮小画像データを生成する。このように2次
元カラー画像データを構成する画素数を低減することに
より、画像のデータ量を低減することが可能である。
【0063】なお、画像縮小部942において生成され
る縮小画像の縮小率は、任意に設定可能であり、例え
ば、ホストコンピュータ3に設けられたキーボード3c
やマウス3d等の操作入力手段から手動で設定入力され
るようにしてもよい。
【0064】また、階調変換部943は、例えば2次元
カラー画像データまたは上記画像縮小部942にて生成
された縮小画像を構成する各画素の階調数を低減するこ
とにより、データ量を低減する。例えば、2次元カラー
画像データまたは縮小画像の各画素が256階調である
場合には、所定の閾値を基準とした2値化処理等の階調
数低減処理を行うことにより、階調数を低減することが
でき、それによってデータ量の低減を図ることができ
る。インデックス画像は表示対象物についての立体画像
がどのようなものであるかを視認することができれば足
りるため、インデックス画像の階調数は低くてもよく、
立体画像の外観等が把握できれば2値画像であってもよ
い。なお、階調数をどの程度低減するかは、任意に設定
可能であり、画像縮小部942における縮小率と同様
に、操作入力手段から手動で設定入力されるようにして
もよい。
【0065】このようにデータ圧縮部941では、画像
縮小部942と階調変換部943とのそれぞれにおいて
データ量の低減が図られるため、いずれか一方の処理を
行うだけでもデータ圧縮は可能であるが、より効果的な
データ量の低減を図るためには画像縮小部942と階調
変換部943との双方にてデータ量の低減を図るように
することが好ましい。
【0066】ところで、3次元計測装置等によって得ら
れる3次元画像データが、平面的な距離画像データであ
る場合もある。距離画像データとは、例えば、XY平面
においてX方向およびY方向の各方向に複数の画素が配
列されており、表示対象物の撮影時における視点と表示
対象物との距離に応じた濃度値を各画素のデータとして
構成された画像データをいい、表示対象物のうちの視点
に近い位置が比較的白くなり、視点に遠い位置が比較的
黒くなるという特徴を有する画像データである。したが
って、3次元画像データが距離画像データとして表現さ
れる場合には、画素配列のX方向およびY方向が3次元
空間における直交する2方向に対応し、各画素の濃度値
がX方向およびY方向に直交するZ方向(すなわち奥行
き方向)に対応する。
【0067】このように3次元画像データが距離画像デ
ータとして得られる場合には、上記のように2次元カラ
ー画像データを別に記憶しておいてインデックス画像を
生成する必要はなく、距離画像データから直接的にイン
デックス画像を生成することも可能である。なぜなら、
距離画像データは各画素に対して表示対象物からの距離
情報が格納されているため、この距離画像データに基づ
いて表示を行うと、実際の表示対象物の模様や色彩等は
不明であるものの、表示対象物の3次元的な形状につい
ては明確に把握することができるからである。
【0068】そこで、インデックス画像生成部94は立
体データ記憶部91に記憶されている距離画像データを
読み出し、この距離画像データからもインデックス画像
データを生成することができる。具体的には、上記の2
次元カラー画像データの場合と同様に、データ圧縮部9
41が画像縮小部942および階調変換部943として
機能することにより、距離画像データのデータ量を低減
した距離画像を生成し、それをインデックス画像データ
とする。
【0069】このように3次元計測装置等から得られた
3次元画像データが距離画像データである場合には、そ
の距離画像データに基づいてインデックス画像データを
生成することで、別途2次元カラー画像データを立体デ
ータ記憶部91に記憶しておく必要がなく、立体データ
記憶部91における記憶データ量も低減される。
【0070】次に、エッジ画像生成部944は2次元カ
ラー画像データまたは距離画像データから画像のエッジ
成分を抽出することで、エッジ画像データを生成する。
立体表示の際の表示内容はエッジ画像によっても確認す
ることができるとともに、エッジ画像は立体画像の外形
の輪郭部分を抽出したものであるので、立体表示される
立体形状を容易に把握することが可能になる。
【0071】したがって、インデックス画像生成部94
においては、エッジ画像生成部944にて生成されたエ
ッジ画像を用いてインデックス画像を生成する。
【0072】その際に、必要に応じてデータ圧縮部94
1における画像縮小部942および階調変換部943に
てデータ圧縮を行い、データ量を低減することも可能で
ある。ここで、インデックス画像においては表示対象物
の輪郭部分のみを視認することが可能であればよいた
め、階調変換部943にてエッジ画像データの階調数を
低減する際に2値化処理を行うことができる。2値化処
理を行ったとしても、表示対象物の輪郭部分については
有効な画像成分として残っており、他の成分については
有効な画像成分としては残っていない。したがって、2
値化処理を行うことによって最もデータ量を低減させる
ことが可能になるとともに、立体画像のインデックス画
像としても有効に利用することが可能である。
【0073】また、エッジ画像では、一般的に表示対象
物の輪郭部分が線状に現れるため、そのような線状のエ
ッジ成分をベクトルデータ形式で表現することも簡単に
行うことができる。ベクトルデータ形式はコンピュータ
処理に適しており、エッジ成分をベクトルデータ形式で
表現しておくと、画像の表示段階において容易に画像の
縮小または拡大を行うことができるというメリットもあ
る。
【0074】なお、予め立体データ記憶部91に記憶さ
れている2次元カラー画像データまたは距離画像データ
のデータ量が当初より少ない場合には、データ圧縮部9
41における処理は特に必要なものではなく、2次元カ
ラー画像データまたは距離画像データをそのままインデ
ックス画像データとして出力したり、それらの画像から
抽出されたエッジ画像データをそのままインデックス画
像として出力するようにしてもよい。
【0075】次に、インデックス画像生成部94が立体
データ記憶部91に記憶されている2次元カラー画像デ
ータまたは距離画像データに基づくことなくインデック
ス画像データを生成する場合について説明する。この場
合には、インデックス画像生成部94におけるシンボル
画像特定部945が機能する。
【0076】シンボル画像特定部945は、例えば予め
複数のシンボル画像が登録されているシンボル画像デー
タベース(以下、「シンボル画像DB」という。)95
を参照し、そこからキーボード3c等の操作入力手段に
よって指定されたシンボル画像を抽出してインデックス
画像データとして出力する。
【0077】シンボル画像DB95に登録される各シン
ボル画像は、比較的にデータ量の少ない画像であって、
例えば、任意の立体形状を簡略化して2次元的に表現し
た画像や、立体画像に基づいて分類される所定の記号を
表現した画像等のように、立体画像表示装置100にて
実際に立体画像の表示を行うことなく、立体画像の内容
を特定することの可能な画像である。したがって、シン
ボル画像DB95には、任意のシンボル画像を予め登録
しておくことができ、キーボード3c等の操作入力手段
を介して手動で編集された画像をもシンボル画像として
登録しておくことができる。
【0078】このようにシンボル画像DB95から指定
されたシンボル画像を抽出してインデックス画像とする
ことで、2次元カラー画像データまたは距離画像データ
からインデックス画像を生成する場合に比べて、処理時
間を短縮することができ、効率的にインデックス画像を
生成することが可能になる。
【0079】そして、インデックス画像生成部94にて
生成されたインデックス画像データは、図7に示すよう
にデータ付加部96に与えられる。
【0080】データ付加部96では、断面画像生成部9
3から得られる複数の断面画像データ(図8(d)参
照)に対してインデックス画像生成部94から得られる
インデックス画像データを付加し、さらに立体表示用の
各種情報が格納されたヘッダファイルデータを付加する
ことで、それらを一つのデータファイルとする。
【0081】図10はデータ付加部96にて生成される
データファイルDD1を示す図である。図10に示すよ
うに、データ付加部96では、先頭領域側からヘッダフ
ァイルデータDD11、インデックス画像データDD1
2、1シーンを構成する複数の断面画像データDD13
という順序のデータ構造を有するデータファイルDD1
を生成する。このデータファイルDD1において、イン
デックス画像データDD12のデータ量は低減されて得
られるので、データファイルDD1のように複数の断面
画像データDD13に対してインデックス画像データD
D12を付加したとしても、データファイルDD1全体
でのデータ量の増加量は比較的小さなものに抑えられ
る。
【0082】そして、ホストコンピュータ3において
は、上記のようにして生成されたデータファイルを複数
管理し、キーボード3c等の操作入力手段から、また
は、立体画像表示装置100側から出力指示があると、
それらのデータファイルを記録メディア4または立体画
像表示装置100に対して出力するように実現される。
【0083】そしてデータファイルを出力する際には、
ホストコンピュータ3のディスプレイ3bに対して、図
11に示すように各データファイルに対応づけられたフ
ァイル名の一覧を表示するとともに、各データファイル
に付加されたインデックス画像データに基づく画像表示
を行う。これにより、ホストコンピュータ3内に複数の
データファイルが保存されている場合に、立体画像表示
装置100にて立体表示したいデータファイルがどのフ
ァイルであるかを容易に識別することができ、データフ
ァイルの記録メディア4または立体画像表示装置100
への出力の段階で、必要なデータファイルを正確に特定
することが可能になるのである。
【0084】<4.立体画像表示システムにおける制御
機構>次に、この立体画像表示システム1において立体
画像を表示するための全体的な制御機構について説明す
る。
【0085】図12は、立体画像表示システム1の機能
構成を示すブロック図である。図12において実線矢印
は電気信号の流れを示しており、破線矢印は光の流れを
示している。なお、図12に示す照明光学系40および
投影光学系50は既述した通りのものであり、ここでは
その説明を省略する。
【0086】表示対象物についての立体画像を構成する
複数の断面画像データを含むデータファイルはディジタ
ル入出力端子24を経由してホストコンピュータ3から
インタフェース66に入力されたり、あるいは記録メデ
ィア4からインタフェース66に入力される。
【0087】一般に画像データは他の種類のデータに比
べデータ量が多いため、インタフェース66に入力され
たデータファイルに含まれる断面画像データには、MP
EG2方式等によるデータ圧縮が施されている場合も多
い。この場合は、圧縮された断面画像データを伸張(復
元)する必要がある。そこで、図12の構成では圧縮さ
れた断面画像データを伸張するためのデータ伸張器65
が設けられている。なお、インタフェース66に入力さ
れる断面画像データにデータ圧縮が施されていない場合
ではデータ伸張器65を設ける必要性はない。
【0088】伸張された断面画像データは、DMD33
における断面画像の生成を制御するDMD駆動部60に
与えられる。DMD駆動部60はDMD33とDMDコ
ントローラ62とメモリ63a,63bとを備えてい
る。メモリ63a及び63bはそれぞれ独立に書き込み
又は読み出しが制御されるように構成され、それぞれが
1シーン分の複数の断面画像データを記憶することがで
きる記憶容量を有する記憶手段として機能する。DMD
コントローラ62はDMD33に対して階調信号を与え
たり、位置検出器73で検出されるスクリーン38の回
転角度に応じてカラーフィルタ43を駆動するためのド
ライバ71を制御するとともにメモリ63a,63bに
おける書き込み動作と読み出し動作とを制御する。
【0089】また、システムコントローラ64は、投影
レンズ系51における像回転補償機構34の回転動作及
びモータ74の動作を制御するスクリーンコントローラ
72に対して駆動指令を与える。また、システムコント
ローラ64は白色光源41を駆動するドライバ70の制
御や、インタフェース66及びデータ伸張器65を管理
・制御してDMD駆動部60に対する断面画像データの
供給状況等のDMDコントローラ62への伝達等を行
う。
【0090】また、システムコントローラ64はキャラ
クタジェネレータ69に対して液晶ディスプレイ21の
画面上に適切なインデックス画像、文字、記号等を表示
させるための指示を与える。これにより、入力したデー
タファイルに含まれるインデックス画像データに基づい
て液晶ディスプレイ21の画面上にインデックス画像の
表示を行うことも可能になり、回転するスクリーン38
によって表示される立体画像とともに、2次元的なイン
デックス画像の表示を行うこともできるのである。
【0091】システムコントローラ64は、また、着脱
可能な操作スイッチ22からの入力情報をも入力するこ
とができるように構成されている。操作スイッチ22と
立体画像表示装置100とは赤外線通信を行うように構
成されており、立体画像表示装置100側には赤外線通
信用の送受信部75aとドライバ75bとを有し、操作
スイッチ22側には送受信部76aとドライバ76bと
を有している。
【0092】なお、データファイル中に含まれる音声デ
ータは、データ伸張器65の内部に設けられた図示しな
いオーディオデコーダによって復元され、そこで得られ
た音声データはD/A変換器68aとアンプ部68bと
を経由してスピーカ25から出力される。また、電源6
7は図12に示す立体画像表示装置100の各部に対し
て電源供給を行う。
【0093】図13は、構成のうちの要部を抜き出した
図である。表示対象物の立体画像を時々刻々と変化させ
て表示対象物に関する動画像を表示させるために、2個
のメモリ63a,63bが設けられており、一方のメモ
リへの書き込み動作と他方のメモリからの読み出し動作
とを時間的に並行して行うような構成とされている。具
体的には、DMDコントローラ62内におけるメモリ制
御部62aが読み出し対象となるメモリと書き込み対象
となるメモリとを切り換える制御手段として機能し、位
置検出器73によって得られるスクリーン38の回転角
度に応じてメモリ63a及び63bの読み出し動作と書
き込み動作とを交互に切り換えることで動画像を表示す
る。
【0094】データ伸張器65から供給される断面画像
データはメモリ63a,63bの双方に供給されるが、
2つのメモリのうちのメモリ制御部62aによって書き
込み指令の与えられたメモリのみが指定されたアドレス
から順次断面画像データを書き込んでいく(又は更新し
ていく)。その一方で、メモリ制御部62aから読み出
し指令の与えられたメモリは既に格納している複数の断
面画像データをメモリ制御部62aからの指令に基づい
て順次に出力してDMD33に与える。
【0095】メモリ制御部62aは位置検出器73から
得られる回転角度に基づいてDMD33において断面画
像の生成を行わせるべく、一方のメモリ63a(又は6
3b)に対して読み出しアドレスを指定することによっ
て断面画像データの読み出し動作を制御することによ
り、断面画像の表示を制御する。そして、1シーン分の
断面画像群の投影を完了したときに、他方のメモリ63
b(又は63a)に対する次の1シーン分の断面画像デ
ータ(後続データ群)の書き込みが終了しているかどう
かを調べ、終了している場合には読み出し対象と書き込
み対象とのメモリを切り換え、終了していない場合には
読み出し対象である一方のメモリ63a(又は63b)
から再度繰り返して同じシーンを投影させるべく、1シ
ーン分の断面画像データ(先行データ群)を順次読み出
すように制御する。つまり、このとき、メモリ制御部6
2aは先行データ群の読み出しを繰り返し行わせる繰り
返し制御手段として機能する。
【0096】なお、メモリ63a,63bに対するメモ
リ制御を行う際において、データ伸張器65から供給さ
れる次の1シーン分の断面画像データの書き込みが終了
していない場合、少なくともその書き込み動作が終了す
るまでの間はメモリの切り換え制御を行わないように構
成すれば、繰り返し断面画像を投影することができるの
で、立体表示中に投影像がとぎれることを回避すること
ができる。
【0097】このような制御を行うメモリ制御部62a
の詳細を機能ブロック図として示すと図14に示すよう
になる。すなわち、位置検出器73から得られる回転角
度に応じたパルス信号をカウンタ81がカウントしてそ
の結果を読み出しアドレス発生部82と切換部84に送
る。読み出しアドレス発生部82では、カウント結果に
基づいてスクリーン38の現在位置に適した断面画像を
特定してその断面画像データを読み出すための読み出し
アドレスを発生させる。一方、書き込みアドレス発生部
83は、システムコントローラ64から伝達されるデー
タ伸張器65からの断面画像データの供給状況に基づい
て供給される断面画像データの書き込みアドレスを発生
させる。読み出しアドレス発生部82と書き込みアドレ
ス発生部83とで発生するアドレスはそれぞれ切換部8
4に導かれる。そして切換部84はカウンタ81からの
回転角度に基づいて1シーン分の断面画像群の投影を完
了したと判断したときに他方のメモリに対する次の1シ
ーン分の断面画像データの書き込みが終了しているかど
うかを調べて、終了している場合には読み出し対象と書
き込み対象とのメモリを切り換えて読み出しアドレスと
書き込みアドレスとの送出先を切り換え、終了していな
い場合には切り換え動作を行わない。
【0098】このような構成および制御を行うことによ
り、スクリーン38の回転に伴ってスクリーン38上に
投影される断面画像を更新していくことができ、体積走
査による立体表示において表示対象物の動画像をも表示
することが可能になる。また、読み出し対象となってい
るメモリから1シーン分の断面画像群に関する断面画像
データの読み出しが終了したときに、ホストコンピュー
タ3等からのデータファイルに含まれる全てのデータ入
力又はデータ伸張器65における伸張処理が未だ終了し
ておらず、他方のメモリに対する断面画像データの書き
込み(更新)が完了していない場合であっても、スクリ
ーン38上に投影される断面画像がとぎれることを回避
することができ、常に適切な立体表示を維持することが
可能になる。
【0099】<5.投影像の補正>次に、投影像の補正
の必要性について説明する。投影像を補正することが必
要な点として、2つの点がある。第1には、スクリーン
38への断面画像の投影においてスクリーン38の上方
と下方との間での光路長の相違による断面画像のひずみ
を補正することである。第2には、スクリーン38を1
80゜回転させた時点で1回の体積走査が完了するよう
にした場合に、スクリーン38の投影面が観察者に対し
て前面側にあるときと裏面側にあるときとで、投影する
断面画像を左右反転させることである。
【0100】まず、第1の投影像の補正について説明す
る。立体画像表示装置100においては立体像の観察に
際して観察者の視線を防げないために、図4に示すよう
に、投影ミラー37はスクリーン38の正面よりも斜め
下方にずらした位置に配置されている。従ってスクリー
ン38の上方と下方とで光路長が異なり、スクリーン3
8の下方に比べて上方では断面像が相対的に大きく拡大
されて投影されることになる。この状態では立体像がい
びつになるので、投影像のスケールの差違を補正する必
要がある。
【0101】投影像の補正方法の一例としては、DMD
33で生成される断面画像に、予め像の上方と下方とで
スケールに差を与える補正を施す方法がある。具体的に
は、実際に投影したい断面画像P3が図15(a)に示
すような矩形環状であるとき、DMD33で生成される
断面画像P4は、図15(b)に示すように下方に比べ
上方でスケールを縮小した台形環状の像となるようにD
MD33に与える断面画像データを補正しておく。この
補正を行う補正手段としては、ホストコンピュータ3側
で断面画像データを生成する際に下方に比べて上方のス
ケールを縮小するようにしてホストコンピュータ3自体
を補正手段としてもよく、また図12に示すデータ伸張
器65において伸張を行う際に補正するようにしてデー
タ伸張器65を補正手段としてもよく、さらにはデータ
伸張器65の後段側に上記のようは補正を行う補正手段
を単体で設けてもよい。なお、スケールの縮小率は、ス
クリーン38への投影の際の拡大係率を打ち消すように
設定することが好ましいため、補正手段は立体画像表示
装置100側に設けることが好ましい。
【0102】また、投影像の補正方法の他の例として
は、例えば、光軸に対して非対称な屈折特性を有するレ
ンズ系(上方側には倍率が小さく、下方側には倍率が大
きくなるレンズ系)を投影光学系に配置する方法があ
る。この場合、当該レンズ系は、投影ミラー36と投影
ミラー37の間、投影ミラー37とスクリーン38との
間、DMD33と像回転補償機構の間に配設することが
できる。
【0103】また、投影ミラー36と投影ミラー37の
いずれかを上方側に投影される光に対しては像を縮小
し、下方側に投影される光に対しては像を拡大するよう
な複数の曲率を有する曲面ミラーにする方法を採用して
も良い。なお、投影ミラー36と投影ミラー37をとも
に曲面ミラーにして、最終的にスクリーン38に投影す
る際に、上方側に投影される光に対しては像を縮小し、
下方側に投影される光に対しては像を拡大するようにし
ても良い。
【0104】次に、第2の投影像の補正について説明す
る。スクリーン38が360°回転(すなわち1回転)
する際に投影する断面画像群の全ての断面画像データを
メモリ63a,63bに格納し、スクリーン38の36
0°回転を1回の体積走査とする場合はスクリーン38
の投影面が観察者に対して前面側と裏面側のいずれにあ
るときでも適切な断面画像の投影を行うことができる。
【0105】しかしながら、スクリーン38が180°
回転(すなわち1/2回転)する際に投影する断面画像
群の断面画像データをメモリ63a,63bに格納し、
スクリーン38の180°回転を1回の体積走査とする
場合はスクリーン38上に非回転対称の立体像を投影す
る際には投影面が前面側にあるときと裏面側にあるとき
とで断面画像を左右反転させることが必要になる。なぜ
なら、例えば表示対象物としてコーヒーカップの立体像
を表示させようとして左右反転を行わない場合には表示
対象物のコーヒーカップには取っ手部分が1つしかない
にもかかわらず、立体表示される表示像には回転軸に対
して対称な位置関係に2つの取っ手部分が表示されるこ
とになるからである。
【0106】この左右反転を行う方法の一例として、メ
モリ63a,63bからDMD33に対して断面画像デ
ータを供給する際におけるメモリ63a,63bの読み
出しアドレスをスクリーン38の回転角度に応じて切り
換える方法がある。この方法では、スクリーン38が1
80°回転するごとに断面画像を反転させるために、断
面画像における水平方向についてのデータ読み出し順序
を切り換えるだけでよく、断面画像の垂直方向について
は変更する必要がない。
【0107】例えば、断面画像の大きさが図6に示した
ような256画素(水平方向)×256画素(垂直方
向)である場合、各メモリ63a,63bから断面画像
データを読み出す際の水平アドレスは8ビットとなり、
水平方向の0番目〜255番目までの画素を指定するこ
とができる。そして、図13に示したメモリ制御部62
aが位置検出器73から得られるスクリーン38の回転
角度に応じてメモリ63a,63bからDMD33に与
える断面画像データの水平方向の読み出し順序を切り換
える。
【0108】図16は、スクリーン38の回転角度θに
応じてメモリ63a,63bからの読み出し順序を示す
図である。図16に示すように、メモリ63a,63b
にはスクリーン38が180°回転する際に投影する断
面画像群としてn枚分の断面画像データが格納される。
そして図16(a)に示すようにスクリーン38の回転
角度θが0°≦θ<180°の範囲内である場合には、
n枚分の断面画像データはそれぞれ水平方向の右方向に
順次1画素ずつの画像データD0、D1、D2、…、D
255が読み出されてDMD33に供給される。これに
対し、図16(b)に示すようにスクリーン38の回転
角度θが180°≦θ<360°の範囲内である場合に
は、n枚分の断面画像データはそれぞれ水平方向の左方
向に順次1画素ずつの画像データD255、D254、
D253、…、D0が読み出されてDMD33に供給さ
れる。
【0109】つまり、スクリーン38の回転角度θが0
°≦θ<180°の範囲内である場合には第1の読み出
しモードとして断面画像データのそれぞれの画像データ
を回転軸Zに直交する水平方向の右方向に順次読み出し
ていくのに対し、スクリーン38の回転角度θが180
°≦θ<360°の範囲内である場合には第2の読み出
しモードとして断面画像データのそれぞれの画像データ
を回転軸Zに直交する水平方向の左方向に順次読み出し
ていくのである。
【0110】このような読み出し順序を切り換えるため
の制御機構の一例を図17に示す。図17には図14に
示した読み出しアドレス発生部82の詳細構成を示して
いる。図17に示すように読み出しアドレス発生部82
は第1アドレス発生部82aと第2アドレス発生部82
bとアドレス選択部82cとを備える。第1アドレス発
生部82aはスクリーン38の回転角度θが0°≦θ<
180°の範囲内にあるときの読み出しアドレスを発生
し、第2アドレス発生部82bはスクリーン38の回転
角度θが180°≦θ<360°の範囲内にあるときの
読み出しアドレス(すなわち第1アドレス発生部82a
で発生される水平方向の読み出し順序を逆順序に設定し
た読み出しアドレス)を発生する。第1アドレス発生部
82aおよび第2アドレス発生部82bは双方ともカウ
ンタ81から得られるカウント結果に基づいてスクリー
ン38の現在位置に適した断面画像を特定してその断面
画像データを読み出すための読み出しアドレスを常時発
生させる。
【0111】図18はこれらのアドレス発生部82a,
82bで発生される8ビットの水平アドレス信号の一例
を示す図である。図18において、(a)は第1アドレ
ス発生部82aで発生されるアドレス信号を示してお
り、(b)は第2アドレス発生部82bで発生されるア
ドレス信号を示している。なお、図18(a),(b)
においてA0〜A7はビット単位ごとの信号を示してい
る。
【0112】図18に示すように、スクリーン38の回
転角度が0°≦θ<180°の範囲内にあるときと18
0°≦θ<360°の範囲内にあるときとでは各ビット
信号A0〜A7はレベル反転した関係にある。この結
果、0°≦θ<180°の範囲内にあるときには図16
(a)に示した順序で1画素ごとのデータが読み出され
ていき、180°≦θ<360°の範囲内にあるときに
は図16(b)に示した順序で1画素ごとのデータが読
み出されていく。なお、図18に示すように断面画像デ
ータの2ライン目以降についても1ライン目と同様の読
み出し手順(方向)で読み出しアドレスを設定する。
【0113】このようにして第1アドレス発生部82a
と第2アドレス発生部82bとの双方で発生された読み
出しアドレスはアドレス選択部82cに導かれる。アド
レス選択部82cではカウンタ81から得られる回転角
度θが0°≦θ<180°の範囲と180°≦θ<36
0°の範囲とのいずれの範囲内にあるかを調べ、0°≦
θ<180°の範囲内にある場合には第1アドレス発生
部82aで発生されたアドレス信号(図18(a)参
照)を上述した切換部84に供給し、また、180°≦
θ<360°の範囲内にある場合には第2アドレス発生
部82bで発生されたアドレス信号(図18(b)参
照)を上述した切換部84に供給する。
【0114】以上のような構成を採用することにより、
メモリ63a又は63bから断面画像データを読み出す
際に断面画像の水平方向に相当する読み出し順序をスク
リーン38の回転角度に応じて反転させる(切り換え
る)ことが可能になる。この結果、DMD33に与えら
れる断面画像データはスクリーン38の180°回転ご
とに左右の反転されたデータとなり、スクリーン38上
に投影される断面画像も180°回転ごとに左右反転が
行われる。この結果、スクリーン38の180°回転を
1回の体積走査とする場合における断面画像の左右反転
を実現することが可能になり、投影像の補正が良好に行
えるのである。
【0115】<6.立体画像表示装置100における処
理手順の概要>次に、立体画像表示装置100において
実際に立体画像を表示する際の処理手順の概要について
説明する。図19ないし図21はこの処理手順を示すフ
ローチャートであり、特に図20は立体表示を行う際の
画像が静止画像である場合の表示処理に関するフローチ
ャートであり、図21は立体表示を行う際の画像が動画
像である場合の表示処理に関するフローチャートであ
る。
【0116】図19のフローチャートにおいて、まず初
期設定が行われる(ステップS1)。この初期設定の内
容には電源の安定化や各種処理条件に関するパラメータ
の初期化等が含まれる。
【0117】そしてステップS2に進み、観察者(操作
者)は操作スイッチ22からデータファイルの選択のた
めの入力を行う。例えば、図12の構成において断面画
像データを含むデータファイルが複数個記録メディア4
内に格納されている場合には、それらデータファイルに
関するファイル名とインデックス画像とが液晶ディスプ
レイ21上に表示され、観察者はこの液晶ディスプレイ
21の表示内容を視認しながら所望するデータファイル
の選択を行う。このとき、ファイル名だけでは立体画像
の内容が特定できなくても、インデックス画像も同時に
表示されるので所望するデータファイルの特定は容易に
行うことができる。また、データファイルがホストコン
ピュータ3側に格納されている場合には、システムコン
トローラ64の指令の下に立体画像表示装置100とホ
ストコンピュータ3との間でデータ通信が行われ、ホス
トコンピュータ3において格納されているデータファイ
ルに関するファイル名およびインデックス画像等が液晶
ディスプレイ21上に表示される。その結果、観察者は
この液晶ディスプレイ21を視認することによって、ホ
ストコンピュータ3に保存されている複数のデータファ
イルのうちから所望するデータファイルの選択を容易に
行うことができる。
【0118】そして、データファイルの選択が行われる
とステップS3に進み、ステップS2で選択されたデー
タファイルのヘッダファイルが入力される。すなわち、
システムコントローラ64が記録メディア4又はホスト
コンピュータ3からヘッダファイルを取得する。このヘ
ッダファイルには、断面画像の大きさ、すなわち断面画
像の水平方向および垂直方向がそれぞれ何画素で構成さ
れているかという情報、1シーンを構成する断面画像の
数、1回の体積走査が180°回転とするか360°回
転とするかという情報、動画像の場合におけるシーン
数、断面画像データが静止画像形式であるか動画像形式
であるかを示すデータ形式等の立体表示のために必要な
各種情報が含まれている。
【0119】そしてステップS4に進み、システムコン
トローラ64はヘッダファイルからデータ形式を識別
し、表示すべき立体像が静止画像であるのか動画像であ
るのかを識別する。そして上記各種情報を各部に伝達し
て立体表示の準備段階に入る。
【0120】その後、操作スイッチ22からの入力待機
状態となり(ステップS5)、観察者からの表示開始指
示(すなわちスタートボタン222の操作)があった場
合にはステップS6に進み、表示開始指示がない場合に
はステップS2に戻る。なお、観察者は静止画像につい
ての表示開始指示を入力する場合にはその静止画像の表
示時間の設定をも行うものとする。
【0121】ステップS6では、ステップS4で識別し
たデータ形式が静止画像であるか動画像であるかを判断
し、静止画像である場合はステップS7に進み、動画像
である場合はステップS8に進む。
【0122】図20に示すように静止画像表示モード
(ステップS7)に進んだ場合には、まず、システムコ
ントローラ64による制御の下に記録メディア4又はホ
ストコンピュータ3からの断面画像データの入力を開始
する。この結果、静止画像についての断面画像データは
断面画像ごとに順次にインタフェース66を介してデー
タ伸張器65に供給される。そして、データ伸張器65
において伸張処理を行いつつ伸張された断面画像データ
は2つのメモリ63a,63bのうちの一方のメモリ6
3a(又は63b)に書き込まれていく(ステップS7
1)。このときDMDコントローラ62におけるメモリ
制御部62aは一方のメモリ63a(又は63b)を指
定して、そのメモリに対して書き込みアドレスを順次に
指定していくことになる。そして、静止画像を表示する
ための全ての断面画像に関する断面画像データの書き込
みが終了すると、ステップS72に進む。
【0123】そして、ステップS72では断面画像デー
タが書き込まれた一のメモリ63a(又は63b)から
の断面画像データを順次に読み出していき、その読み出
した断面画像データをDMD33に与える。この結果、
回転するスクリーン38上にはDMD33に与えられた
断面画像データに対応する断面画像が投影される。
【0124】そしてメモリ63a(又は63b)に格納
されている断面画像データの全てが一通りDMD33に
供給されると、ステップS73に進み、表示時間が設定
された時間を超過したかどうかを判定し、設定時間に満
たない場合には再度同じ断面画像の表示を行うべくステ
ップS72に戻る。一方、設定時間を過ぎていた場合に
は静止画像の表示に関する処理は終了する。
【0125】なお、ステップS72の処理が繰り返し行
われる場合であってスクリーン38の180°回転を1
回の体積走査としている場合には、このステップS72
が行われる度に上述した断面画像の左右の反転を行うよ
うな読み出しアドレスを発生させる。こうすることによ
り、静止画像表示における投影像の補正が良好に行える
のである。
【0126】次に、図21に示すように動画像表示モー
ド(ステップS8)に進んだ場合について説明する。動
画像表示モード(ステップS8)に進んだ場合にも、ま
ず、システムコントローラ64による制御の下に記録メ
ディア4又はホストコンピュータ3からの断面画像デー
タの入力を開始する。この結果、動画像についての断面
画像データは断面画像ごとに順次にインタフェース66
を介してデータ伸張器65に供給される。ただし、動画
像の場合は、1つの静止画像についての断面画像データ
が複数個集合したものと同様であるので、断面画像デー
タの入力を開始しても直ぐにはデータ入力は完了しな
い。このため、記録メディア4やホストコンピュータ3
からのデータ入力を行いつつ動画像についての立体表示
を行うことになる。
【0127】データ伸張器65ではインタフェース66
を介して入力される断面画像データに対して順次に伸張
処理を施していき、その結果得られる断面画像データを
順次にメモリ63a,63bに対して出力していく。
【0128】ステップS81では、DMDコントローラ
62のメモリ制御部62aが一方のメモリ63aを書き
込み対象とし、そのメモリ63aに対して書き込みアド
レスの指定を行う。この結果、最初の1シーン分の断面
画像データが順次にメモリ63aに書き込まれていくこ
とになる。そして1シーン分の断面画像データの書き込
みが終了すると、ステップS82に進む。
【0129】ステップS82では、メモリ制御部62a
はメモリ63aに書き込まれた断面画像データをDMD
33に与えるために、メモリ63aを読み出し対象とす
るとともに、他方のメモリ63bを書き込み対象として
設定する。この結果、最初の1シーン分の断面画像デー
タはDMD33に供給されて回転するスクリーン38上
に投影され、データ伸張器65から得られる次の1シー
ン分の断面画像データはメモリ63bに順次書き込まれ
ていく。なお、このステップS82において、メモリ6
3aに格納されている断面画像データの読み出しが一通
り終了したときにメモリ63bに対する次の1シーン分
の書き込み動作が終了していない場合には、再度メモリ
63aからの読み出しを繰り返し行い、スクリーン38
に対して前回と同じ断面画像を投影する。これに対し、
メモリ63aに格納されている断面画像データの読み出
しが一通り終了したときにメモリ63bに対する次の1
シーン分の書き込み動作が終了していた場合には、ステ
ップS83に進む。
【0130】そして、ステップS83ではデータ伸張器
65からメモリ63a,63b側に供給される断面画像
データが終了したかどうかを判定する。すなわち、動画
像を表示するための全てのシーン分の断面画像データが
メモリ63a,63bに格納されたかどうかを判定する
のである。そして、データ伸張器65からメモリ63
a,63b側に供給される断面画像データが続く場合
は、さらに次のシーンが存在することになるので、ステ
ップS83において「NO」と判断され、ステップS8
4に進む。これに対して、メモリ63a,63b側に供
給される断面画像データが存在しない場合は、ステップ
S82でメモリ63bに書き込んだ断面画像データが最
後のシーンということになるので、その最後のシーンを
表示すべくステップS86に進む。
【0131】ステップS84では、メモリ制御部62a
はメモリ63bに書き込まれた断面画像データをDMD
33に与えるために、メモリ63bを読み出し対象とす
るとともに、他方のメモリ63aを書き込み対象(更新
対象)として設定する。この結果、ステップS82にお
いて表示された1シーンに続く1シーン分の断面画像デ
ータがDMD33に供給されて回転するスクリーン38
上に投影されるとともに、データ伸張器65から得られ
るさらに次の1シーン分の断面画像データがメモリ63
aに順次書き込まれていく。なお、このステップS84
においてもメモリ63bに格納されている断面画像デー
タの読み出しが一通り終了たときにメモリ63aに対す
る次の1シーン分の書き込み動作が終了していない場合
には、再度メモリ63bからの読み出しを繰り返し行
い、スクリーン38に対して前回と同じ断面画像を投影
する。これに対し、メモリ63bに格納されている断面
画像データの読み出しが一通り終了したときにメモリ6
3aに対する次の1シーン分の書き込み動作が終了して
いた場合には、ステップS85に進む。
【0132】そして、ステップS85ではステップS8
3と同様の判定が行われる。したがって、データ伸張器
65からメモリ63a,63b側に供給される断面画像
データがさらに続く場合は、さらに次のシーンが存在す
ることになるので、ステップS85において「NO」と
判断されてステップS82に進み、メモリ63a,63
b側に供給される断面画像データが存在しない場合は、
ステップS85でメモリ63aに書き込んだ断面画像デ
ータが最後のシーンということになるので、その最後の
シーンを表示すべくステップS86に進む。
【0133】なお、ステップS82及びS84では、一
方のメモリへの断面画像データの書き込みと他方のメモ
リからの断面画像データの読み出しとを同時並列的に行
われることは既に説明した内容から明らかである。
【0134】ステップS86では、最後の1シーンをス
クリーン38上に投影すべく、一方のメモリ63a又は
63bから断面画像データを読み出してそれをDMD3
3に与える動作が行われる。
【0135】このようにして動画像表示が行われるので
あるが、ステップS82,S84,S86においてメモ
リ63a又は63bからの断面画像データを読み出す際
に、スクリーン38上に投影する断面画像を左右反転さ
せる必要のあるときには、上述したように水平方向の読
み出し方向を変更すべく読み出しアドレスの切り換えが
行われる。
【0136】上記のような処理手順を行うことにより、
静止画像のみならず動画像をも適切に立体表示すること
が可能になるのである。
【0137】<7.この実施の形態における作用効果>
以上説明したように、この立体画像表示システムにおい
ては、複数の断面画像データに、立体画像に関するイン
デックス画像データを付加するように構成されているた
め、データファイル選択時にそのインデックス画像デー
タに基づいて画像表示を行うようにすることで、容易に
表示対象とすべきデータファイルを特定することが可能
になる。
【0138】また、インデックス画像データを、3次元
画像データと同時に得られる2次元カラー画像データま
たは3次元画像データとして得られる距離画像データに
基づいて生成するように構成することで、立体画像の内
容に適合したインデックス画像データを生成することが
できるので、データファイルを特定する際に容易に所望
のデータファイルを認識することが可能になる。また、
既存のデータを有効利用することができるというメリッ
トもある。
【0139】また、それらの画像データをデータ圧縮し
てインデックス画像データを生成することにより、イン
デックス画像データのデータ量を低減することができ、
ホストコンピュータ3と立体画像表示装置100との間
の伝送効率を大幅に低下させることのないインデックス
画像データを付加することができる。
【0140】また、インデックス画像データを、2次元
カラー画像データまたは距離画像データに対してエッジ
抽出を行うことによって生成されたエッジ画像データに
基づいて生成するように構成することで、インデックス
画像は立体画像の輪郭部分が強調された画像となるの
で、立体画像の外形を容易に把握することの可能なイン
デックス画像データを得ることが可能である。
【0141】さらに、インデックス画像データを2次元
的なシンボル画像データとし、立体画像とは別に準備し
ておくようにすることで、インデックス画像データを生
成するための処理時間を必要としないので、効率的にイ
ンデックス画像データを複数の断面画像データに付加す
ることができる。
【0142】なお、このように立体画像を表示するため
に使用するデータファイルを、複数の断面画像について
のデータに、立体画像に関するインデックス画像データ
を付加したデータ構造を有するようにすることで、当該
データファイルを使用して立体画像を表示するとどのよ
うな立体画像が表示されるかを容易に把握することので
きる画像データをデータファイル中に含ませることがで
きるため、従来のようにデータファイル中に立体画像を
識別するためのデータが含まれていない場合に比べて、
非常に有用なデータ構造を有するデータファイルとなっ
ている。このようなデータファイルは、任意の記録メデ
ィア(記録媒体)に格納されて供給されるようにしても
よいし、任意の伝送媒体を介して供給されるようにして
もよい。
【0143】<8.変形例>以上、この発明の実施の形
態について詳細に説明したが、この発明は上記説明した
内容に限定されるものではない。
【0144】例えば、上記説明においては主として所定
の回転軸Zを中心に回転するスクリーン上に断面画像を
投影することによって表示対象物の立体像を表示する構
成例について説明したが、この発明はこれに限定される
ものではなく、スクリーンの投影面に対して垂直な方向
に直進走査するような体積走査であってもよい。つま
り、スクリーンが3次元的な所定空間内を周期的に走査
するものであればよいのである。
【0145】また、読み出し対象となるメモリから与え
られる断面画像データに基づいてスクリーン38に投影
する断面画像を生成する画像生成手段の一例としてDM
D33を例示したが、DMD33以外の素子を使用して
もよい。
【0146】なお、上記説明においてはスクリーン38
の材質については特に言及しなかったが、スクリーン3
8の材質を工夫することで立体画像が表示されているデ
ューティー比を倍増させることができる。
【0147】すなわち、スクリーン38を180゜回転
させることで体積走査が完了するが、スクリーン38が
不透明な材質で構成されている場合、断面画像が投影さ
れているスクリーンの投影面が観察者から見て裏面側
(反対側)に向いている間は断面像を視認することがで
きない。従って、立体画像が表示されているデューティ
ー比は1/2となる。このため、体積走査終了後、観察
者の眼に残像があるうちにさらにスクリーン38を回転
させて、結果的に360゜回転させる必要がある。
【0148】しかし、スクリーン38の材質として、投
影像が投影側から十分に視認できるだけの拡散反射性能
を有すると同時に、その像をスクリーン38の裏側の方
向からも視認できるような光透過性を有する材質を採用
することで、スクリーン38の表裏両方から投影像を視
認することが可能となる。したがって、スクリーン38
の角度にかかわらず断面画像を視認することができ、立
体画像表示のデューティー比は1となる。このため、残
像効果を維持できる時間内にスクリーン38を回転させ
なければならない角度は180゜で済む。これにより、
スクリーン38の回転数を1/2に抑えることが可能と
なり、その分だけ投影する断面画像の角度刻みを細かく
でき、断面画像の数を増して表示される立体画像の品位
を向上させることができる。
【0149】スクリーン38の材質としては、例えば、
すりガラスや、透明樹脂板の表面をすりガラス状に加工
して白く曇らせたものや、薄い紙などのように半透明の
材質を利用すれば良い。
【0150】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1に記載の
発明によれば、複数の断面画像についてのデータに、立
体画像に関するインデックス画像データを付加するよう
に構成されているため、複数の断面画像によって実現さ
れる立体画像を容易に把握することが可能になる。
【0151】請求項2に記載の発明によれば、インデッ
クス画像データは、2次元カラー画像データに基づいて
生成されるため、立体画像の内容に適合したインデック
ス画像データを生成することができる。
【0152】請求項3に記載の発明によれば、インデッ
クス画像データは、距離画像データに基づいて生成され
るため、立体画像の内容に適合したインデックス画像デ
ータを生成することができる。
【0153】請求項4に記載の発明によれば、インデッ
クス画像データは、2次元カラー画像データまたは距離
画像データをデータ圧縮して生成された画像データであ
るため、複数の断面画像についてのデータに付加される
インデックス画像データのデータ量を低減することがで
きる。
【0154】請求項5に記載の発明によれば、インデッ
クス画像データは、2次元カラー画像データまたは距離
画像データからエッジを抽出することによって生成され
たエッジ画像データに基づいて生成されるため、立体画
像の輪郭部分からなるインデックス画像データを生成す
ることができる。
【0155】請求項6に記載の発明によれば、インデッ
クス画像データは、立体画像とは別に準備されるととも
に、立体画像に対応づけられる2次元的なシンボル画像
データであるため、インデックス画像データを生成する
ための処理時間を必要としないので、効率的にインデッ
クス画像データを複数の断面画像データに付加すること
ができる。
【0156】請求項7に記載の発明によれば、立体画像
を表示するために使用するデータファイルが、複数の断
面画像についてのデータに、立体画像に関するインデッ
クス画像データを付加したデータ構造を有するため、イ
ンデックス画像データを参照すれば、どのような立体画
像が表示されるかを容易に把握することのできるデータ
ファイルとなっている。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施形態に係る立体画像表示シス
テムの全体的な構成を示す図である。
【図2】立体画像表示装置の概観を示す図である。
【図3】着脱可能な操作スイッチの拡大図である。
【図4】立体画像表示装置における光学系を含む構成を
示す図である。
【図5】スクリーンおよび回転部材の斜視概観図であ
る。
【図6】スクリーンに投影される断面画像の大きさ(解
像度)を示す図である。
【図7】ホストコンピュータにおける機能構成を示すブ
ロック図である。
【図8】3次元画像データから断面画像データへの変換
過程を示す図である。
【図9】インデックス画像生成部において実現される機
能を詳細に示す図である。
【図10】データ付加部にて生成されるデータファイル
を示す図である。
【図11】この発明の実施の形態におけるデータファイ
ル選択時での画面の表示内容の一例を示す図である。
【図12】立体画像表示システムの機能構成を示すブロ
ック図である。
【図13】図7に示した構成のうちの要部を抜き出した
図である。
【図14】メモリ制御部の詳細を示すブロック図であ
る。
【図15】断面画像(投影像)の補正の一例を示す図で
ある。
【図16】スクリーンの回転角度に応じたメモリからの
読み出し順序を示す図である。
【図17】断面画像データの読み出し順序を切り換える
ための制御機構の一例を示す図である。
【図18】アドレス発生部で発生される8ビットの水平
アドレス信号の一例を示す図である。
【図19】立体画像表示装置において実際に立体画像を
表示する際の処理手順を示すフローチャートである。
【図20】立体画像表示装置において実際に立体画像を
表示する際の処理手順を示すフローチャートである。
【図21】立体画像表示装置において実際に立体画像を
表示する際の処理手順を示すフローチャートである。
【図22】従来のデータファイル選択時での画面の表示
内容を示す図である。
【符号の説明】
1 立体画像表示システム 3 ホストコンピュータ 91 立体データ記憶部(立体データ記憶手段) 93 断面画像生成部(断面画像生成手段) 94 インデックス画像生成部(インデックス画像生成
手段) 95 シンボル画像データベース 96 データ付加部(データ付加手段) 100 立体画像表示装置 941 データ圧縮部(データ圧縮手段) 944 エッジ画像生成部(エッジ画像生成手段) 945 シンボル画像特定部(シンボル画像特定手段) DD1 データファイル DD11 ヘッダファイルデータ DD12 インデックス画像データ DD13 複数の断面画像データ
フロントページの続き (72)発明者 吉井 謙 大阪府大阪市中央区安土町二丁目3番13号 大阪国際ビル ミノルタ株式会社内 Fターム(参考) 5B050 FA06 GA08 5C080 AA18 BB05 CC03 CC04 DD13 DD30 EE17 FF09 GG02 GG12 JJ01 JJ02 JJ04 JJ06 JJ07 5G435 AA00 BB17 CC11 CC12 DD02 DD05 EE16 EE30 GG01 GG03 GG08 GG10 GG12 GG28 GG46

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 立体画像を構成する複数の断面画像をス
    クリーンに対して断続的に投影することで、表示対象物
    についての前記立体画像を表示するシステムであって、 前記複数の断面画像についてのデータに、前記立体画像
    に関するインデックス画像データを付加することを特徴
    とする立体画像表示システム。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の立体画像表示システム
    において、 前記インデックス画像データは、2次元カラー画像デー
    タに基づいて生成されることを特徴とする立体画像表示
    システム。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載の立体画像表示システム
    において、 前記インデックス画像データは、距離画像データに基づ
    いて生成されることを特徴とする立体画像表示システ
    ム。
  4. 【請求項4】 請求項2または請求項3に記載の立体画
    像表示システムにおいて、 前記インデックス画像データは、前記2次元カラー画像
    データまたは前記距離画像データをデータ圧縮して生成
    された画像データであることを特徴とする立体画像表示
    システム。
  5. 【請求項5】 請求項2または請求項3に記載の立体画
    像表示システムにおいて、 前記インデックス画像データは、前記2次元カラー画像
    データまたは前記距離画像データからエッジを抽出する
    ことによって生成されたエッジ画像データに基づいて生
    成されることを特徴とする立体画像表示システム。
  6. 【請求項6】 請求項1に記載の立体画像表示システム
    において、 前記インデックス画像データは、前記立体画像とは別に
    準備されるとともに、前記立体画像に対応づけられる2
    次元的なシンボル画像データであることを特徴とする立
    体画像表示システム。
  7. 【請求項7】 立体画像を構成する複数の断面画像をス
    クリーンに対して断続的に投影することによって、前記
    立体画像を表示するために使用するデータファイルであ
    って、 前記複数の断面画像についてのデータに、前記立体画像
    に関するインデックス画像データを付加したデータ構造
    を有することを特徴とする立体画像表示用のデータファ
    イル。
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