JP2001142388A - 演奏練習装置および記憶媒体 - Google Patents

演奏練習装置および記憶媒体

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JP2001142388A
JP2001142388A JP32416599A JP32416599A JP2001142388A JP 2001142388 A JP2001142388 A JP 2001142388A JP 32416599 A JP32416599 A JP 32416599A JP 32416599 A JP32416599 A JP 32416599A JP 2001142388 A JP2001142388 A JP 2001142388A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 演奏者に初歩的なミスを指摘するとともに、
そのミスを克服するための練習メニューを提示すること
により、楽曲の初歩的な練習を行うことが可能な演奏練
習装置および記憶媒体を提供する。 【解決手段】 評価開始後の最初の押鍵操作であるとき
には、その押鍵操作が初歩的な誤操作か否かを判定し、
初歩的な誤操作であれば、その誤りの内容を演奏者に報
知する誤り報知処理へ移行し(ステップS22→S23
→S24→S25)、初歩的な誤操作がなければ、押鍵
操作のタイミングが演奏開始のタイミングと合っている
か否かを判定し、押鍵操作のタイミングが演奏開始のタ
イミングより早いと判定されたときには、第1練習処理
に移行し(ステップS24→S26→S27→S2
8)、押鍵操作のタイミングが演奏開始のタイミングよ
り遅いと判定されたときには、第2練習処理に移行する
(ステップS27→S29→S30)。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、演奏者に楽曲演奏
を上達させるための練習を行わせる演奏練習装置および
記憶媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、演奏者に楽曲演奏を上達させるた
めの練習を行わせる演奏練習装置として、 (1)演奏者が上達させたい楽曲(課題曲)を選択する
と、その楽曲の楽譜が表示器に表示され、演奏者がその
練習の開始を指示すると、楽音が発音されずに、表示の
みが変更されるという態様で自動演奏され、演奏者は、
表示の変更に合わせて鍵盤(上達させたい楽器が鍵盤楽
器の場合)を押鍵して行くと、演奏者による演奏結果と
自動演奏による演奏結果とが比較されて、演奏者の押鍵
鍵の間違いや押鍵タイミングの間違い等を指摘するよう
にした演奏練習装置 (2)演奏者が上達させたい楽曲を選択するとともに、
その練習の開始を指示すると、楽音が発音されずに、鍵
盤(上達させたい楽器が鍵盤楽器の場合)の各鍵の近傍
または各鍵の内部に設けられたLEDが点灯するという
態様で自動演奏され、演奏者は、点灯によって指示され
た鍵を押鍵して行くことで、その楽曲の演奏が上達する
ようにした演奏練習装置が一般的に知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記従来の演
奏練習装置ではいずれも、楽曲の演奏そのものを上達さ
せることを目的としているため、たとえば、楽曲の演奏
に入るタイミングや、押鍵を左右どちらの手ですべきか
などの、より初歩的な練習に使用することはできなかっ
た。さらに、上記従来の演奏練習装置が、演奏者による
演奏結果と自動演奏による演奏結果とを比較して、その
演奏の評価を出すように構成されている場合には、初歩
的なミスの影響で、演奏の評価が低下したにもかかわら
ず、演奏者にその原因が理解できないため、演奏練習の
実効が上がらないという虞もあった。
【0004】本発明は、この点に着目してなされたもの
であり、演奏者に初歩的なミスを指摘するとともに、そ
のミスを克服するための練習メニューを提示することに
より、楽曲の初歩的な練習を行うことが可能な演奏練習
装置および記憶媒体を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1に記載の演奏練習装置は、演奏者が押鍵操
作を行うための鍵盤と、複数の曲データを記憶する曲デ
ータ記憶手段と、該記憶された曲データから課題曲の曲
データを選択するための選択手段と、該選択された課題
曲の曲データに応じた楽譜を表示する表示手段と、前記
選択された課題曲の曲データを順次読み出して再生する
再生手段と、該再生手段による曲データの再生位置に対
応する、前記表示手段に表示された楽譜中の位置を指示
する指示手段と、該指示される楽譜中の位置のうち当該
曲データの先頭に相当する位置近傍において、演奏者が
前記鍵盤を介して行った鍵盤操作と、前記再生された曲
データとを比較することにより、演奏者の初歩的な誤操
作を判定する判定手段とを有することを特徴とする。
【0006】ここで、初歩的な誤操作とは、たとえば、
押鍵鍵のオクターブの間違い、練習対象が片手演奏曲で
あるにもかかわらず、両手で演奏しようとした間違い、
これとは逆に、練習対象が両手演奏曲であるにもかかわ
らず、片手で演奏しようとした間違い等である(以下、
請求項が変わっても同様)。
【0007】好ましくは、前記判定手段により演奏者の
初歩的な誤操作があることが判定されたときに、その誤
操作の内容を演奏者に報知する報知手段を有し、該報知
手段は、前記演奏者が犯した誤操作の回数に応じて報知
態様を変更し、該変更後の報知態様で当該演奏者に報知
することを特徴とする(請求項2)。
【0008】また、上記目的を達成するため、請求項3
に記載の演奏練習装置は、演奏者が押鍵操作を行うため
の鍵盤と、複数の曲データを記憶する曲データ記憶手段
と、該記憶された曲データから課題曲の曲データを選択
するための選択手段と、該選択された課題曲の曲データ
に応じた楽譜を表示するとともに、該楽譜の先頭に所定
長のカウント区間を付加して表示する表示手段と、前記
選択された課題曲の曲データを順次読み出して再生する
再生手段と、該再生手段により曲データを再生する前
に、前記所定長のカウント区間を、当該曲データのテン
ポに応じてカウントすることにより進行させるカウント
手段と、該カウント手段による進行が前記カウント区間
内の所定位置に到達する度に、その到達を所定の態様で
演奏者に報知する報知手段と、該報知手段による報知に
従って、演奏者が前記再生手段による曲データの再生開
始タイミングを判断し、前記鍵盤を介して行った最初の
押鍵操作と、前記再生手段による実際の曲データの再生
開始タイミングとを比較することにより、当該演奏者の
押鍵操作タイミングの遅速を判定する判定手段とを有す
ることを特徴とする。
【0009】好ましくは、前記押鍵操作タイミングを正
確に取り得るようにすることを目的とした練習データを
複数種類記憶する練習データ記憶手段と、前記判定手段
による当該演奏者の押鍵操作タイミングの判定結果に応
じて、前記記憶された複数種類の練習データからいずれ
かのデータを選択する選択手段と、該選択された練習デ
ータに基づいて演奏者に練習を行わせる練習手段とを有
することを特徴とする(請求項4)。
【0010】さらに、好ましくは、前記練習手段は、現
在選択されている練習データに基づく練習が終了したと
きには、該練習データ以外の練習データを前記練習デー
タ記憶手段から選択し、該選択された練習データに基づ
く練習に移行させることを特徴とする(請求項5)。
【0011】上記目的を達成するため、請求項6に記載
の記憶媒体は、複数の曲データを曲データ記憶手段に記
する曲データ記憶モジュールと、該記憶された曲データ
から課題曲の曲データを選択手段を介して選択する選択
モジュールと、該選択された課題曲の曲データに応じた
楽譜を表示手段に表示する表示モジュールと、前記選択
された課題曲の曲データを順次読み出して再生する再生
モジュールと、該曲データの再生位置に対応する、前記
表示手段に表示された楽譜中の位置を指示する指示モジ
ュールと、該指示される楽譜中の位置のうち当該曲デー
タの先頭に相当する位置近傍において、演奏者が鍵盤を
介して行った鍵盤操作と、前記再生された曲データとを
比較することにより、演奏者の初歩的な誤操作を判定す
る判定モジュールとを含むことを特徴とする。
【0012】好ましくは、前記判定モジュールで、演奏
者の初歩的な誤操作があることが判定されたときに、そ
の誤操作の内容を演奏者に報知する報知モジュールを含
み、該報知モジュールでは、前記演奏者が犯した誤操作
の回数に応じて報知態様を変更し、該変更後の報知態様
で当該演奏者に報知することを特徴とする(請求項
7)。
【0013】また、上記目的を達成するため、請求項8
に記載の記憶媒体は、複数の曲データを曲データ記憶手
段に記憶する曲データ記憶モジュールと、該記憶された
曲データから課題曲の曲データを選択手段を介して選択
する選択モジュールと、該選択された課題曲の曲データ
に応じた楽譜を表示手段に表示するとともに、該楽譜の
先頭に所定長のカウント区間を付加して前記表示手段に
表示する表示モジュールと、前記選択された課題曲の曲
データを順次読み出して再生する再生モジュールと、該
再生モジュールで曲データを再生する前に、前記所定長
のカウント区間を、当該曲データのテンポに応じてカウ
ントすることにより進行させるカウントモジュールと、
該カウントモジュールでの進行が前記カウント区間内の
所定位置に到達する度に、その到達を所定の態様で演奏
者に報知する報知モジュールと、該報知モジュールでの
報知に従って、演奏者が前記再生モジュールでの曲デー
タの再生開始タイミングを判断し、鍵盤を介して行った
最初の押鍵操作と、前記再生モジュールでの実際の曲デ
ータの再生開始タイミングとを比較することにより、当
該演奏者の押鍵操作タイミングの遅速を判定する判定モ
ジュールとを含むことを特徴とする。
【0014】好ましくは、前記押鍵操作タイミングを正
確に取り得るようにすることを目的とした練習データを
練習データ記憶手段に複数種類記憶する練習データ記憶
モジュールと、前記判定モジュールでの当該演奏者の押
鍵操作タイミングの判定結果に応じて、前記記憶された
複数種類の練習データからいずれかのデータを選択する
選択モジュールと、該選択された練習データに基づいて
演奏者に練習を行わせる練習モジュールとを含むことを
特徴とする(請求項9)。
【0015】さらに、好ましくは、前記練習モジュール
では、現在選択されている練習データに基づく練習が終
了したときには、該練習データ以外の練習データを前記
練習データ記憶手段から選択し、該選択された練習デー
タに基づく練習に移行させることを特徴とする(請求項
10)。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて詳細に説明する。
【0017】図1は、本発明の一実施の形態に係る演奏
練習装置の概略構成を示すブロック図である。
【0018】同図に示すように、本実施の形態の演奏練
習装置は、音高情報を入力するための鍵盤1と、各種情
報を入力するための複数のスイッチを備えたパネルスイ
ッチ2と、鍵盤1の各鍵の押鍵状態を検出する押鍵検出
回路3と、パネルスイッチ2の各スイッチの押下状態を
検出するスイッチ検出回路4と、装置全体の制御を司る
CPU5と、該CPU5が実行する制御プログラムや、
各種テーブルデータ等を記憶するROM6と、演奏デー
タ、各種入力情報および演算結果等を一時的に記憶する
RAM7と、タイマ割込み処理における割込み時間や各
種時間を計時するタイマ8と、各種情報等を表示する、
たとえば大型液晶ディスプレイ(LCD)若しくはCR
T(Cathode Ray Tube)ディスプレイおよび発光ダイオ
ード(LED)等を備えた表示装置9と、記憶媒体であ
るフロッピディスク(FD)20をドライブするフロッ
ピディスクドライブ(FDD)10と、前記制御プログ
ラムを含む各種アプリケーションプログラムや各種デー
タ等を記憶するハードディスク(図示せず)をドライブ
するハードディスクドライブ(HDD)11と、前記制
御プログラムを含む各種アプリケーションプログラムや
各種データ等を記憶するコンパクトディスク−リード・
オンリ・メモリ(CD−ROM)21をドライブするC
D−ROMドライブ(CD−ROMD)12と、外部か
らのMIDI(Musical Instrument Digital Interfac
e)信号を入力したり、MIDI信号を外部に出力した
りするMIDIインターフェース(I/F)13と、通
信ネットワーク101を介して、たとえばサーバコンピ
ュータ102とデータの送受信を行う通信インターフェ
ース(I/F)14と、鍵盤1から入力された演奏デー
タや予め設定された演奏データ等を楽音信号に変換する
音源回路15と、該音源回路15からの楽音信号に各種
効果を付与するための効果回路16と、該効果回路16
からの楽音信号を音響に変換する、たとえば、DAC
(Digital-to-AnalogConverter)やアンプ、スピーカ等
のサウンドシステム17とにより構成されている。
【0019】上記構成要素3〜16は、バス18を介し
て相互に接続され、CPU5にはタイマ8が接続され、
MIDII/F13には他のMIDI機器100が接続
され、通信I/F14には通信ネットワーク101が接
続され、音源回路15には効果回路16が接続され、効
果回路16にはサウンドシステム17が接続されてい
る。
【0020】HDD11のハードディスクには、前述の
ように、CPU5が実行する制御プログラムも記憶で
き、ROM6に制御プログラムが記憶されていない場合
には、このハードディスクに制御プログラムを記憶させ
ておき、それをRAM7に読み込むことにより、ROM
6に制御プログラムを記憶している場合と同様の動作を
CPU5にさせることができる。このようにすると、制
御プログラムの追加やバージョンアップ等が容易に行え
る。また、本実施の形態では、ハードディスクには複数
の曲データ(各曲データは、たとえば、鍵盤楽器用の演
奏データであり、右手パート、左手パートおよび伴奏パ
ートの複数パートにより構成されている。右手パートの
演奏データはメロディ演奏用データであり、左手パート
の演奏データは和音演奏用データである)が記憶され、
演奏者がこの中から課題曲となる曲データを選択する
と、この選択された曲データが、RAM7の所定位置に
確保された曲データ格納領域に転送される。課題曲とさ
れた曲データに基づいて、後述の評価処理および練習処
理を行う場合に、本実施の形態では、曲データの全体を
所定の部分区間に分割し、この分割区間毎に、その評価
および練習を行うようにしている。この部分区間への分
割は、たとえば、上記曲データ格納領域への曲データの
転送時に行うようにすればよい。もちろん、これに限る
必要はない。なお、ハードディスクに目的の曲データが
記憶されていないときには、FD20やCD−ROM2
1等の他の記憶メディアや、サーバコンピュータ102
等の他の記憶装置から取り込むようにすればよい。
【0021】CD−ROMドライブ12のCD−ROM
21から読み出された制御プログラムや各種データは、
HDD11内のハードディスクにストアされる。これに
より、制御プログラムの新規インストールやバージョン
アップ等が容易に行える。なお、このCD−ROMドラ
イブ12以外にも、外部記憶装置として、光磁気ディス
ク(MO)装置等、様々な形態のメディアを利用するた
めの装置を設けるようにしてもよい。
【0022】MIDII/F13は、専用のものに限ら
ず、RS−232CやUSB(ユニバーサル・シリアル
・バス)、IEEE1394(アイトリプルイー139
4)等の汎用のインターフェースより構成してもよい。
この場合、MIDIメッセージ以外のデータをも同時に
送受信してもよい。
【0023】通信I/F14は、上述のように、たとえ
ばLAN(Local Area Network)やインターネット、電
話回線等の通信ネットワーク101に接続されており、
該通信ネットワーク101を介して、サーバコンピュー
タ102に接続される。HDD11内のハードディスク
に上記各プログラムや各種パラメータが記憶されていな
い場合には、通信I/F14は、サーバコンピュータ1
02からプログラムやパラメータをダウンロードするた
めに用いられる。クライアントとなるコンピュータ(本
実施の形態では、演奏練習装置)は、通信I/F14お
よび通信ネットワーク101を介してサーバコンピュー
タ102へとプログラムやパラメータのダウンロードを
要求するコマンドを送信する。サーバコンピュータ10
2は、このコマンドを受け、要求されたプログラムやパ
ラメータを、通信ネットワーク101を介してコンピュ
ータへと配信し、コンピュータが通信I/F14を介し
て、これらプログラムやパラメータを受信してHDD1
1内のハードディスクに蓄積することにより、ダウンロ
ードが完了する。また、本実施の形態では、LAN上
に、本実施の形態と同様の構成の教師端末(図示せず)
が接続されている。この教師端末が行う制御処理につい
ては、図7を用いて後述する。
【0024】この他、外部コンピュータ等との間で直接
データのやりとりを行うためのインターフェースを備え
てもよい。
【0025】なお、本実施の形態の演奏練習装置は、上
述の構成から分かるように、汎用的なパーソナルコンピ
ュータ上に構築されたものであるが、これに限らず、本
発明を実施できる最小限要素のみから構成した専用装置
上に構築してもよい。
【0026】以上のように構成された演奏練習装置が実
行する制御処理を、まずその概要を図2を参照して説明
し、次に図3〜図16を参照して詳細に説明する。
【0027】図2は、表示装置9に表示された、演奏者
が練習対象として選択した楽曲(課題曲)の楽譜の一例
を示す図であり、図示例では、右手パートの演奏データ
に相当する楽譜が表示されている。同図において、表示
された楽譜には、楽曲の演奏に入るタイミングを練習す
るために、「楽曲再生区間」で示される楽曲の楽譜の前
に、「カウント区間」で示される小節(本実施の形態で
は1小節)が付加され、各小節には、拍位置にグリッド
gが表示されている。ここで、1小節内のグリッドgの
個数は、図示例では4個となっている。これは、課題曲
として4分の4拍子の曲を選択したからであり、他の拍
子の曲を選択した場合には、その選択曲の拍子に応じた
個数となる。すなわち、1小節内のグリッドの個数は、
選択曲に応じて変化する。もちろん、課題曲としてどの
ような拍子の曲を選択してもよいことは、言うまでもな
い。
【0028】演奏中(練習中)は、演奏の進行に合わせ
て、対応するグリッドが強調表示(たとえば色や太さを
変化させることによる強調表示)される。さらに、この
強調表示とともに、拍タイミングでカウント音が発音さ
れる。
【0029】なお、図示例では、「カウント区間」と
「楽曲再生区間」とを区別するための2種類のフラグ、
すなわちCOUNTフラグおよびRUNフラグの各値も
示されている(COUNTフラグ=1&(および)RU
Nフラグ=0のとき「カウント区間」を示し、COUN
Tフラグ=0&RUNフラグ=1のとき「楽曲再生区
間」を示す)が、これらのフラグの名称および値は、説
明の便宜上図示されているものであり、実際の表示装置
9上には表示されないものである。また、COUNTフ
ラグおよびRUNフラグとして用いる領域は、前記RA
M7の所定位置に確保されている。
【0030】本実施の形態の演奏練習装置は、(1)評
価処理、(2)誤り報知処理および(3)練習処理の3
種類の処理を主として実行する。
【0031】(1)の評価処理は、上記図2の楽譜に基
づいて演奏者が演奏した結果を評価する処理であり、こ
の評価処理中での評価結果に応じて上記(2)の誤り報
知処理または上記(3)の練習処理のいずれかに移行す
る。
【0032】(2)の誤り報知処理は、評価処理で押鍵
操作に誤りがあったと評価されたときに起動される処理
であり、その誤りの内容および回数に応じた態様で演奏
者に警告報知する。
【0033】(3)の練習処理は、評価処理で演奏に入
るタイミングにずれが生じていたと評価されたときに起
動される処理であり、演奏に入るタイミングが早いとき
に起動される第1練習処理と、演奏に入るタイミングが
遅いときに起動される第2練習処理および第2練習処理
の後に続けて起動される第3練習処理の3種類の練習処
理が設定されている。
【0034】次に、この(1)〜(3)の処理を個別に
詳細に説明する。
【0035】まず、(1)の評価処理は、通常ルーチン
(割込みが発生していないときに、CPU5が処理して
いるルーチンという意味)内の評価処理(図3を用いて
後述する)と、この評価処理によって起動開始が指示さ
れる2種類の割込み処理とにより構成されている。2種
類の割込み処理のうち一方(図4を用いて後述する)
は、所定の周期(たとえば96分音符長)のクロック信
号の、たとえば立ち上がりタイミング(以下、「クロッ
クタイミング」という)で起動され、クロック信号を1
周期毎カウントして行き、前記図2の表示楽譜中カウン
ト区間では、カウント値が拍タイミングに相当した値に
なると、カウント音を発生させるとともに、対応するグ
リッドを強調表示させ、楽曲再生区間では、楽曲データ
に基づいて自動演奏処理を実行するとともに、カウント
値が拍タイミングに相当した値になると、対応するグリ
ッドを強調表示させる。また、2種類の割込み処理のう
ち他方(図5を用いて後述する)は、押鍵操作がされる
毎に起動され、その押鍵/離鍵に応じて楽音を発音/消
音するとともに、その押鍵/離鍵に対応する音高やタイ
ミングを評価のために記録し、さらに、この記録結果に
基づいて押鍵操作を評価し、誤操作と判定されたときに
は、誤り報知処理へ移行させ、演奏開始時の操作タイミ
ングが早いと判定されたときには、第1練習処理へ移行
させ、逆に演奏開始時の操作タイミングが遅いと判定さ
れたときには、第2練習処理へ移行させる。
【0036】図3は、本実施の形態の演奏練習装置、特
にCPU5が実行する評価処理(上記通常ルーチン内の
評価処理)の手順を示すフローチャートである。本評価
処理は、通常ルーチン内の他の処理において、演奏者が
課題曲を選択した後、その練習開始の指示を行ったとき
に、起動される。なお、本評価処理では、選択された課
題曲の全体を所定区間(たとえば数小節で構成される区
間)に分割し、その区間(課題区間)毎に練習を行うよ
うに構成されている。
【0037】同図において、まず、初期設定を行う(ス
テップS1)。この初期設定では、具体的には、課題曲
の課題区間の曲データ先頭位置に読み出しポインタを設
定したり、前記COUNTフラグをセット(“1”)す
るとともに前記RUNフラグをリセット(“0”)し、
さらに、起動すべき割込み処理を、後述する図4および
図5の割込み処理に決定し、その開始を指示したりす
る。
【0038】次に、課題区間の曲データの演奏(読み出
し)を終了したか否かを判別する(ステップS2)。こ
の判別は、後述する図4の割込み処理中の自動演奏処理
が終了したか否かを判別することによって行う。ステッ
プS2で、曲データの読み出しが終了していないときに
は、その読み出しが終了するまで待機し、曲データの読
み出しが終了したときには、次のステップS3に進む。
【0039】ステップS3では、前記図2の表示楽譜中
楽曲再生区間で、自動演奏に応じて演奏者が行った手弾
き演奏を判定する。この判定では、具体的には、自動演
奏による演奏の結果と、演奏者による実際の手弾き演奏
の結果とを比較し、演奏ミスの内容(たとえば、音高や
押鍵タイミングのずれ)、回数および場所などを検知
し、その検知結果に応じて演奏者の演奏を評価する。な
お、この判定は、本発明の特徴をなすものではなく、従
来から行われているものである。
【0040】続くステップS4では、ステップS3の判
定結果に応じて、次になすべき練習(次の区間の練習)
へ処理を移行させた後に、本評価処理を終了する。
【0041】図4は、上記評価処理で決定され、クロッ
クタイミング毎に起動される割込み処理の手順を示すフ
ローチャートである。
【0042】同図において、まず、COUNTフラグが
“1”であるか否か、すなわちカウンタ(たとえば、R
AM7上の所定領域に設けられたソフトウェアカウンタ
であって、クロック信号の1周期毎、すなわち本割込み
処理が起動される毎にカウント値をインクリメントして
行くもの)が現在カウントしている区間が「カウント区
間」であるか否かを判別し(ステップS11)、COU
NTフラグ=1のとき、すなわち「カウント区間」のと
きには、カウンタのカウント値をチェックし、現カウン
ト時点が拍タイミングであれば、カウント音(たとえば
メトロノーム音)を発音させるように前記音源回路15
に指示するとともに、この拍タイミングに対応する位置
のグリッドを強調表示させる(ステップS12)。
【0043】そして、1小節分のカウントを終了したか
否か、すなわち「カウント区間」のカウントを終了した
か否かを判別し(ステップS13)、「カウント区間」
のカウントを終了したときには、次の「楽曲再生区間」
を示すように、COUNTフラグをリセットするととも
にRUNフラグをセットする(ステップS14)一方、
「カウント区間」をカウント中のときには、ステップS
14をスキップしてステップS15に進む。
【0044】一方、ステップS11で、COUNTフラ
グ=0のとき、すなわち「カウント区間」でないときに
は、ステップS12〜S14をスキップしてステップS
15に進む。
【0045】ステップS15では、RUNフラグが
“1”であるか否か、すなわち現カウント区間が「楽曲
再生区間」であるか否かを判別し、RUNフラグ=1の
とき、すなわち「楽曲再生区間」のときには、自動演奏
処理を実行する(ステップS16)一方、RUNフラグ
=0のとき、すなわち「楽曲再生区間」でないときに
は、ステップS16をスキップしてステップS17に進
む。この自動演奏処理では、課題曲の曲データのフォー
マットが、たとえば、キーイベントおよび該キーイベン
トの発生時刻を該キーイベントの1つ前のキーイベント
からの時間で示す相対時間(キーイベント+相対時間)
の形式で表現されている場合には、相対時間だけ待ち、
キーイベントの発生時刻になったときに、当該キーイベ
ントの内容に応じた処理を行うという周知の処理がなさ
れている。もちろん、曲データのフォーマットは、これ
に限られるものではなく、キーイベントおよび該キーイ
ベントの発生時刻を曲や小節の先頭からの時間で示す絶
対時間(キーイベント+絶対時間)の形式、音符の音高
と符長または休符と休符長の形式、演奏の最小分解能毎
にメモリの領域を確保し、キーイベントの発生する時刻
に対応するメモリ領域にキーイベントを記憶するように
した「ベタ方式」等、どのようなものでもよく、このい
ずれのフォーマットを採用しても、周知の技術によって
簡単に自動演奏処理を実現することができる。また、本
実施の形態では、この自動演奏処理とともに、ステップ
S12で説明したように、カウンタのカウント値をチェ
ックし、現カウント時点が拍タイミングであれば、この
拍タイミングに対応する位置のグリッドを強調表示させ
る処理も行うようにしている。
【0046】ステップS17では、カウンタの内容をイ
ンクリメントした後に、本割込み処理を終了する。
【0047】図5は、前記評価処理で決定され、押鍵操
作毎に起動される割込み処理の手順を示すフローチャー
トである。
【0048】同図において、まず、押鍵操作が押鍵のと
きには、その押鍵鍵に対応する音高の楽音を発音させる
ように音源回路15に指示する一方、押鍵操作が離鍵の
ときには、その離鍵鍵に対応する音高の発音中の楽音を
消音させるように音源回路15に指示し、さらに、その
押鍵操作に関する情報、たとえば押鍵/離鍵のいずれ
か、音高、タイミング等を前記RAM7の所定位置に確
保された記憶領域に記録する(ステップS21)。
【0049】次に、当該課題曲の課題区間に対する評価
を開始した後の最初の押鍵操作か否かを判別し(ステッ
プS22)、2回目以降の押鍵操作であるときには、直
ちに本処理を終了する一方、最初の押鍵操作であるとき
には、ステップS23に進む。
【0050】ステップS23では、その最初の押鍵が誤
操作か否かを判定する。この判定は、前記ステップS3
の判定と異なり、初歩的な誤操作のみを検出して判定す
るという本発明の特徴をなすものであり、具体的には、
次の内容を判定する。すなわち、(1)押鍵鍵のオクタ
ーブの間違い、(2)練習対象が片手演奏曲であるにも
かかわらず、両手で演奏しようとした間違い、(3)上
記(2)とは逆に、練習対象が両手演奏曲であるにもか
かわらず、片手で演奏しようとした間違い等である。
【0051】なお、本実施の形態では、誤操作を最初の
1押鍵から判定するようにしているが、これに限らず、
最初の数押鍵から判定するようにしてもよい。この判定
方法としては、たとえば、最初の1小節での押鍵におい
て、誤操作と認識される押鍵が過半数以上のとき誤操作
として判定するという方法が考えられる。
【0052】そして、ステップS23の判定の結果、初
歩的な誤操作が検出されたときには、図7を用いて後述
する誤り報知処理へ処理を移行させた(ステップS2
5)後に、本割込み処理を終了する。一方、ステップS
23の判定の結果、初歩的な誤操作が検出されないとき
には、操作タイミングを判定する(ステップS26)。
ここで、操作タイミングの判定とは、演奏開始時点で正
確な押鍵操作がなされているか否かを判定するものであ
り、具体的には、演奏者による押鍵操作がなされた時点
での、前記カウンタのカウント値と、演奏開始時点で
の、当該カウンタがカウントすべきカウント値とを比較
することにより、その判定がなされる。
【0053】図6は、操作タイミングの判定の基準を説
明するための図であり、同図において、演奏開始点をま
たいだ所定範囲内で押鍵操作がなされたときには、正
確に押鍵されたを判定し、範囲より時間的に早い所定
範囲内で押鍵操作がなされたときには、早く押鍵され
たと判定し、範囲より時間的に遅い全範囲内で押鍵
操作がなされたときには、遅く押鍵されたと判定する。
【0054】なお、図示例では、範囲を、カウント区
間の先頭から範囲の先頭までの区間とせずに、カウン
ト区間の第4拍目の先頭から範囲の先頭までの区間と
し、カウント区間の第1拍目から第3拍目までに押鍵操
作がなされたときには、その押鍵操作を無視するように
しているが、これに限らず、カウント区間の第1拍目か
ら第3拍目までに押鍵操作がなされたときには、押鍵操
作が早過ぎる旨の表示を前記表示装置9に表示するよう
にしてもよいし、また、範囲の先頭をカウント区間の
先頭まで延ばし、範囲の先頭より前に押鍵操作がなさ
れたときには、早く押鍵されたと判定するようにしても
よい。また、図示例では、範囲を範囲の末尾から楽
曲再生区間の末尾までの全区間としているが、これに限
らず、楽曲再生区間の途中で区切り、その時点までに押
鍵操作がなされないときには、自動演奏処理を停止する
とともに、遅く押鍵されたを判定するようにしてもよ
い。
【0055】図5に戻り、上記操作タイミングの判定の
結果、押鍵操作が早いと判定されたときには、図8〜図
11を用いて後述する第1練習処理へ処理を移行させ
(ステップS27→S28)、押鍵操作が遅いと判定さ
れたときには、図8および図12〜図14を用いて後述
する第2練習処理へ処理を移行させ(ステップS27→
S29→S30)、押鍵操作が正確と判定されたときに
は、本割込み処理を終了する。なお、誤り報知処理、第
1練習処理または第2練習処理へ処理が移行したときに
は、図3の評価処理は中断する。
【0056】次に、前記(2)の誤り報知処理について
説明する。
【0057】図7は、前記ステップS25の誤り報知処
理の詳細な手順を示すフローチャートである。
【0058】同図において、まず、当該ミスは1度目の
ミスであるか否かを判別し(ステップS41)、1度目
のミスであるときには、予め用意された警告のうち、当
該ミスの内容に応じた警告を表示装置9上に表示させる
ことにより、演奏者にその警告を報知し(ステップS4
2)、ステップS45に進む。なお、警告は、このよう
に、予め用意されたものを選択して表示する以外に、た
とえば、演奏者が犯したミスの内容に応じて、表示すべ
き内容のメッセージを自動作成し、そのメッセージを表
示するようにしてもよい。メッセージの具体的な表示方
法としては、たとえば、ミスの内容を文字や画像で表示
したり、ミスへの対処内容を文字や画像で表示したりす
る方法が考えられる。また、メッセージは表示するもの
に限らず、たとえば、ミスの内容やミスへの対処内容を
示す音声情報を生成し、この音声情報を音源回路15お
よびサウンドシステム17を介して音声に変換し、これ
により警告するようにしてもよい。
【0059】一方、2度目以降のミスであるとき、すな
わち、同じ内容のミスを2度以上繰り返したときには、
当該ミスの内容を前記教師端末へ送信する(ステップS
43)。ここで、教師端末へ送信するミスの内容として
は、たとえば、演奏者の演奏操作そのもの(具体的に
は、演奏者による演奏で発生したMIDIデータ等)
や、演奏者の演奏操作を判定した判定結果(具体的に
は、どのようなミスを犯したかを示す情報等)等が挙げ
られる。
【0060】続くステップS44では、ステップS43
で受信した内容に応じて教師端末が送信したアドバイス
情報を受信し、このアドバイス情報に基づいた警告を演
奏者に報知した後に、ステップS45に進む。ここで、
アドバイス情報とは、具体的には、演奏者がどのような
ミスを犯しているかを詳細に記した文字情報や、どのよ
うに演奏すべきかを表す模範情報(演奏情報や楽譜表
示、演奏鍵盤位置を示す情報等)等である。
【0061】なお、本実施の形態では、教師端末からア
ドバイス情報を常に受信するようにしたが、これに限ら
ず、教師端末からアドバイス情報を受信するか否かを、
演奏者に選択させるようにしてもよい。
【0062】ステップS45では、次の処理へ処理を移
行させた後に、具体的には、評価処理を再起動(もとの
演奏練習を始めからやり直させるため)させた後に、本
誤り報知処理を終了する。
【0063】このように、演奏者に初歩的な誤操作を具
体的に報知することで、演奏者は自分が初歩的なミスを
犯していることを認識できるとともに、そのミスを正す
ことができ、よりレベルの高い練習にスムーズに移行す
ることができる。また、1度目のミスと2度目以降のミ
スとで、報知態様を変更したので、すなわち、同じミス
が繰り返されたときには、予め用意された警告内容を演
奏者に報知するだけでは演奏者の理解が得られないもの
と判断し、演奏者の犯したミスに対するアドバイスを教
師端末を介して教師に行わせるようにしたので、ミスの
内容を演奏者自身に確実に認識させることができる。
【0064】次に、前記(3)の練習処理について説明
する。
【0065】この練習処理は、前記(1)の評価処理と
同様に、通常ルーチン内の練習処理と、この練習処理に
よって起動開始が指示される2種類の割込み処理により
構成されている。2種類の割込み処理のうち一方は、所
定周期(たとえば96分音符長)のクロック信号のクロ
ックタイミングで起動され、他方は、押鍵操作がされる
毎に起動される。練習処理としては、前述したように、
第1〜第3の練習処理が設定され、操作タイミングの判
定で、押鍵操作が早いと判定されたときには第1の練習
処理に、押鍵操作が遅いと判定されたときに第2の練習
処理に移行される。第3の練習処理は、第2の練習処理
に続けて移行される。
【0066】第1の練習処理は、演奏に入るタイミング
(演奏開始タイミング)を演奏者に認識させることを目
的とする練習処理であり、カウント区間におけるカウン
タのカウント動作の進行、すなわち、前記カウント音と
グリッドの強調表示の進行を演奏者の押鍵操作に応じて
行うようにしたものである。ここで、押鍵操作する鍵
は、鍵盤1の任意の鍵としてもよいし、予め設定した鍵
としてもよい。さらに、鍵に限らず、専用の操作子を設
けるようにしてもよい。この事情は、第2の練習処理に
おいても同様である。
【0067】図9は、この第1の練習処理の具体的な練
習方法を説明するための図であり、同図において、第1
の練習処理を開始させると、開始時点から順次、黒点で
示される最初の拍位置までカウンタのカウント動作が進
行し、その拍位置で、演奏者の押鍵があるまでそのカウ
ント動作が停止する。そして、演奏者が押鍵を行うと、
次の拍位置までカウント動作が進行し、その拍位置でカ
ウント動作が停止するという制御処理を、楽曲再生区間
の先頭まで繰り返し行う。楽曲再生区間にカウント動作
が進行すると、自動演奏処理が、演奏者の押鍵にかかわ
らずなされる。
【0068】第2の練習処理は、演奏開始タイミングと
演奏開始後の拍タイミングを演奏者に認識させることを
目的とする練習処理であり、上述した第1の練習処理の
カウント区間におけるカウンタのカウント動作の進行に
加え、楽曲再生区間においても、カウンタのカウント動
作の進行を演奏者の押鍵操作に応じて行うようにしたも
のである。
【0069】図12は、この第2の練習処理の具体的な
練習方法を説明するための図であり、同図において、第
2の練習処理を開始させると、カウント区間では、前記
図9と同様に、黒点で示される各拍位置で演奏者の押鍵
があるまでそのカウント動作が停止し、演奏者が押鍵を
行うと、次の拍位置までカウンタのカウント動作が進行
するという制御処理が繰り返し行われ、この制御処理
は、楽曲再生区間でも、カウント区間と同様に、繰り返
し行われている。
【0070】第3の練習処理は、演奏開始タイミングで
の押鍵操作を演奏者に認識させることを目的とする練習
処理であり、演奏開始タイミング以外の拍タイミングに
対するカウンタのカウント動作の進行を、上述した第2
の練習処理のカウント動作の進行と同様に行い(ただ
し、その進行は、鍵盤1上の左手鍵域における押鍵操作
によって行う)、演奏開始タイミングにおけるカウンタ
のカウント動作の進行を、鍵盤1上の左手鍵域における
押鍵操作に加えて、右手鍵域における鍵盤操作があった
ときに行うようにしている。ここで、押鍵操作する鍵
は、鍵盤1の左手鍵域内の任意の鍵(ただし、演奏開始
タイミングにおいては、右手鍵域内の任意の鍵も操作す
る)としてもよいし、予め設定した鍵としてもよい。さ
らに、鍵に限らず、専用の操作子を設けるようにしても
よい。
【0071】図15は、この第3の練習処理の具体的な
練習方法を説明するための図であり、同図において、第
3の練習処理を開始させると、演奏開始タイミング以外
では、前記図12と同様に、黒点で示される各拍位置で
演奏者の押鍵があるまでそのカウント動作が停止し、演
奏者が鍵盤1上の左手鍵域で押鍵を行うと、次の拍位置
までカウンタのカウント動作が進行するという制御処理
が繰り返し行われている。そして、白抜きの点で示され
る演奏開始タイミングでは、左手鍵域の押鍵に加えて、
右手鍵域の押鍵があったときに、カウント動作が進行す
る。なお、本実施の形態では、演奏開始タイミング以降
のカウント動作の進行は、それ以前のカウント動作の進
行と同様に、左手鍵域の押鍵操作に応じて行われている
が、これに限らず、演奏開始タイミング以降のカウント
動作の進行は、それ以前のカウント動作の進行と反対
に、右手鍵域の押鍵操作に応じて行うようにしてもよ
い。
【0072】なお、本実施の形態では、第1〜第3の練
習処理において、演奏開始タイミングでの押鍵の音高を
指定せずに、任意(ただし、第3の練習処理では、右手
鍵域内のものという限定は付与されている)としたが、
これに限らず、「楽曲再生区間」の最初の音高としても
よい。これにより、より実践的な練習を行うことができ
る。
【0073】また、第1〜第3の練習処理で用いる曲デ
ータとしては、それぞれ上記図9、図12および図15
に示されるように、「カウント区間」および「楽曲再生
区間」がともに1小節のものを採用している。これは、
第1〜第3の練習処理は、上述したように、演奏開始タ
イミングや拍タイミングを演奏者に認識させることを目
的としており、「楽曲再生区間」を1小節以上に設定す
る必要があまりないためである。しかし、これに限ら
ず、「楽曲再生区間」を1小節以上に設定するようにし
てもよい。
【0074】図8は、上記通常ルーチン内の練習処理の
手順を示すフローチャートであり、本練習処理は、練習
の開始と終了を演奏者に指示するとともに、起動すべき
割込み処理を決定し、その開始を指示したりする。な
お、本練習処理は、第1〜第3の練習処理で共通に用い
られている。
【0075】同図において、まず、初期設定を行う(ス
テップS51)。この初期設定では、具体的には、練習
曲の楽譜を前記表示装置9に表示させたり、練習方法を
表示装置9に表示またはサウンドシステム17から音声
で出力させたりする。
【0076】次に、演奏者が、たとえば前記パネルスイ
ッチ2内に設けられた練習開始スイッチ(図示せず)を
操作することによって開始が指示されるまで待機し(ス
テップS52)、開始が指示されると、目的の練習処
理、すなわち第1〜第3の練習処理のうちの選択された
いずれかに対応する割込み処理を起動させ、これと同時
に、カウンタが現在カウント動作を行っているときに
は、その動作を停止させ、さらに、カウンタのカウント
値をクリアするとともに、RUNフラグをリセットしす
る(ステップS53)。
【0077】次に、演奏者が、たとえば前記パネルスイ
ッチ2内に設けられた練習終了スイッチ(図示せず)を
操作することによって終了が指示されるまで待機し(ス
テップS54)、終了が指示されたときには、当該練習
を再度繰り返すか否かを、演奏者に問い合わせる(ステ
ップS55)。この結果、演奏者が当該練習を再度繰り
返すと回答したときには、前記ステップS53に戻っ
て、当該練習を繰り返す一方、演奏者が当該練習を繰り
返さないと回答したときには、ステップS56に進む。
【0078】ステップS56では、処理を移行させる。
具体的には、第1の練習処理または第3の練習処理が終
了した場合には、前記評価処理へ処理を移行させ、第2
の練習処理が終了した場合には、第3の練習処理へ処理
を移行させる。
【0079】このように、第1〜第3の練習処理でそれ
ぞれ決定される2種類の割込み処理(後述する図10お
よび図11、図13および図14、図16)は、ステッ
プS53の処理により、その起動が開始し、ステップS
54の処理、すなわち演奏者による終了の指示により、
その動作が停止する。
【0080】図10は、上記第1の練習処理で決定さ
れ、クロックタイミング毎に起動される割込み処理の手
順を示すフローチャートであり、本割込み処理では、図
9を用いて説明したように、カウント区間では拍位置ま
でのカウントを行い、楽曲再生区間では自動演奏処理を
行う。
【0081】図10において、まず、RUNフラグが
“1”であるか否かを判別し(ステップS61)、RU
Nフラグ=1のとき、すなわち、カウンタが現在カウン
トしている区間が「楽曲再生区間」のときには、カウン
タ内容をインクリメントし(ステップS62)、自動演
奏処理を行った(ステップS63)後に、本割込み処理
を終了する。すなわち、ステップS61〜S63の処理
は、図9中、再生開始位置以降に行われる処理を示して
いる。
【0082】なお、ステップS63の自動演奏処理で
は、1小節分の自動演奏処理が終了したときには、練習
終了の指示を出力するようにしている。これにより、上
述した練習処理のステップS54で、練習終了時点を判
別することができる。
【0083】一方、ステップS61で、RUNフラグ=
0のとき、すなわち、カウンタが現在カウントしている
区間が「カウント区間」のときには、カウンタがカウン
ト動作を行っているか否かを判別し(ステップS6
4)、カウント動作を行っていないときには直ちに本割
込み処理を終了する一方、カウント動作中のときには、
カウンタ内容をインクリメントする(ステップS6
5)。
【0084】続くステップS66では、このカウンタの
カウント値をチェックすることにより、現カウント時点
が拍タイミングであるか否かを判別し、拍タイミングで
ないときには直ちに本割込み処理を終了する一方、拍タ
イミングのときには、カウンタのカウント動作を停止す
るとともに、対応する拍位置のグリッドを強調表示させ
た(ステップS67)後に、本割込み処理を終了する。
【0085】すなわち、ステップS64〜S67の処理
は、図9中、再生開始位置以前の処理を示している。
【0086】図11は、上記第1の練習処理で決定さ
れ、押鍵操作毎に起動される割込み処理の手順を示すフ
ローチャートであり、本割込み処理では、図9を用いて
説明したように、演奏者の押鍵操作に応答して、停止中
のカウンタのカウント動作を再開させ、または、自動演
奏処理の開始を指示する。
【0087】図11において、まず、カウンタのカウン
ト動作が停止中か否かを判別し(ステップS71)、カ
ウント動作が停止中でないときには、直ちに本割込み処
理を終了する一方、カウント動作が停止中のときにはス
テップS72に進む。
【0088】ステップS72では、押鍵操作に応じてカ
ウント音を発音するとともに、カウント動作を再開さ
せ、続くステップS73では、カウンタのカウント値を
チェックし、現カウント時点が小節線(再生開始)タイ
ミングのときには、自動演奏開始処理を実行した後に、
本割込み処理を終了する。ステップS73の自動演奏開
始処理では、具体的には、RUNフラグをセットし、カ
ウンタのカウント値をリセットし、リセットされたカウ
ンタ値に相当するイベントを実行する。
【0089】図13は、上記第2の練習処理で決定さ
れ、クロックタイミング毎に起動される割込み処理の手
順を示すフローチャートであり、本割込み処理では、図
12を用いて説明したように、カウント区間から楽曲再
生区間に亘って拍位置までのカウントを行う。
【0090】図13において、ステップS81〜S84
の処理は、前記ステップS64〜S67の処理と同様で
あるので、その説明を省略する。
【0091】ステップS85では、RUNフラグが
“1”であるか否かを判別し、RUNフラグ=1のと
き、すなわち、現在カウンタがカウントしている区間が
「楽曲再生区間」のときには、自動演奏処理を行った
(ステップS86)後に、本割込み処理を終了する一
方、RUNフラグ=0のとき、すなわち、現在カウンタ
がカウントしている区間が「楽曲再生区間」のときに
は、本割込み処理を終了する。
【0092】すなわち、ステップS81〜S85の処理
は、図12中、再生開始位置以前に行われる処理を示
し、ステップS81〜S86の処理は、図12中、再生
開始位置以降に行われる処理を示している。
【0093】なお、ステップS86の自動演奏処理で
は、前記ステップS63の処理と同様に、1小節分の自
動演奏処理が終了したときには、練習終了の指示を出力
するようにしている。これにより、上述した練習処理の
ステップS54で、練習終了時点を判別することができ
る。
【0094】図14は、上記第2の練習処理で決定さ
れ、押鍵操作毎に起動される割込み処理の手順を示すフ
ローチャートであり、本割込み処理では、図12を用い
て説明したように、演奏者の押鍵操作に応答して、停止
中のカウンタのカウント動作を再開させる。
【0095】図14において、ステップS91〜S93
の処理は、前記ステップS71〜S73の処理と同様で
あるので、その説明を省略する。
【0096】ステップS94では、カウンタのカウント
値をチェックし、現カウント時点が小節線(再生開始)
タイミング以降のときには、RUNフラグをセットした
(ステップS95)後に、本割込み処理を終了する。
【0097】次に、上記第3の練習処理における割込み
処理を説明する。この割込み処理も、クロックタイミン
グ毎に起動される割込み処理と、押鍵操作毎に起動され
る割込み処理の2種類の割込み処理によって構成されて
いる。
【0098】前者の割込み処理では、図15を用いて説
明したように、カウント区間から楽曲再生区間に亘って
拍位置までのカウントを行う。すなわち、この割込み処
理は、図13で説明した割込み処理と同様の手順で実現
することができるため、図13と同様のフローチャート
を用いることにして、その説明を省略する。
【0099】図16は、上記第3の練習処理で決定さ
れ、押鍵操作毎に起動される割込み処理の手順を示すフ
ローチャートであり、本割込み処理では、図15を用い
て説明したように、演奏開始タイミング以外の拍タイミ
ングでは、演奏者の鍵盤1の左手鍵域での押鍵操作に応
答して、停止中のカウンタのカウント動作を再開させ、
演奏開始タイミングでは、左手鍵域での押鍵操作に加え
て、右手鍵域での押鍵操作に応答して、停止中のカウン
タのカウント動作を再開させる。
【0100】図14において、まず、カウンタのカウン
ト動作が停止中か否かを判別し(ステップS101)、
カウント動作が停止中でないときには、直ちに本割込み
処理を終了する一方、カウント動作が停止中のときには
ステップS102に進む。
【0101】ステップS102では、カウンタのカウン
ト値をチェックし、現カウント時点が小節線(再生開
始)タイミングか否かを判別し、小節線タイミングでな
いときには、左手鍵域での押鍵があったか否かを判別し
(ステップS103)、左手鍵域での押鍵がないときに
は、本割込み処理を終了する一方、左手鍵域での押鍵が
あったときにはステップS104に進む。
【0102】ステップS104およびS105の処理
は、前記ステップS92およびS94の処理と同様であ
るので、その説明を省略する。
【0103】一方、ステップS102で、小節線タイミ
ングのときには、右手鍵域と左手鍵域とでの押鍵があれ
ば、前記ステップS93と同様にして、自動演奏開始処
理を実行した(ステップS106)後に、本割込み処理
を終了する。
【0104】このように、演奏者が演奏に入るタイミン
グの遅速を判定し、この判定結果に応じた練習内容の練
習を演奏者に行わせるようにしたので、演奏者は自分の
演奏レベルにあった練習を集中的に行うことができ、こ
れにより、練習の実効を迅速に向上させることができ
る。
【0105】なお、本実施の形態では、課題曲の課題区
間として選択された練習パートの「楽曲再生区間」の先
頭には発音すべき音符が存在する(図2参照)ことを前
提に説明したが、これは説明の便宜上のことであり、課
題曲の課題区間として選択された練習パートが、アウフ
タクト(小節先頭から演奏が始まらないもの)である場
合には、そのパートの先頭位置までカウントしてから、
再生を開始するようにする。ただし、練習パート以外の
パートについては、小節先頭から再生する。
【0106】また、本実施の形態では、「カウント区
間」でのカウント動作と、「楽曲再生区間」でのカウン
ト動作、すなわち自動演奏処理におけるカウント動作に
用いるカウンタを、1つのカウンタで構成しているが、
これに限らず、「カウント区間」でのカウント動作用の
カウンタと、「楽曲再生区間」でのカウント動作用のカ
ウンタとを、別々の独立した2種類のカウンタで構成す
るようにしてもよい。この2種類のカウンタの制御方法
としては、たとえば、「カウント区間」でのカウント動
作用のカウンタが「カウント区間」をカウントし終えた
ときに、「楽曲再生区間」でのカウント動作用のカウン
タのカウントを開始させる方法が考えられる。
【0107】さらに、本実施の形態では、カウント音を
発音するタイミング(強調表示するタイミングも同様)
として、拍タイミングを採用したが、これに限らず、た
とえば、「楽曲再生区間」内における最小音符長タイミ
ングや、アウフタクト曲での最初の音符の音長タイミン
グ等を採用するようにしてもよい。
【0108】また、本実施の形態では、練習パートとし
て、1つのパートのみを選択して練習するようにした
が、これに限らず、複数のパート(たとえば、右手パー
トおよび左手パート)を同時に選択して練習するように
してもよい。この場合には、各パート毎に演奏開始タイ
ミングを指示する操作子(鍵盤)を用意しておくとよ
い。また、この場合の演奏開始タイミングの判定は、両
練習パートでの演奏開始タイミングがともに正確でない
ときにのみ、演奏開始タイミングに関する練習を行わせ
るようにしてもよいし、いずれか一方の練習パートでの
演奏開始タイミングが正確でなくても、演奏開始タイミ
ングに関する練習を行わせるようにしてもよいし、演奏
開始タイミングが正確な方の練習は行わないようにして
もよい。
【0109】なお、上述した実施の形態の機能を実現す
るソフトウェアのプログラムコードを記録した記憶媒体
を、システムまたは装置に供給し、そのシステムまたは
装置のコンピュータ(またはCPU5やMPU)が記憶
媒体に格納されたプログラムコードを読出し実行するこ
とによっても、本発明の目的が達成されることは言うま
でもない。
【0110】この場合、記憶媒体から読出されたプログ
ラムコード自体が本発明の新規な機能を実現することに
なり、そのプログラムコードを記憶した記憶媒体は本発
明を構成することになる。
【0111】プログラムコードを供給するための記憶媒
体としては、たとえば、前記フロッピーディスク20、
ハードディスク、光ディスク、光磁気ディスク、CD−
ROM21、CD−R、磁気テープ、不揮発性のメモリ
カード、ROM6などを用いることができる。また、他
のMIDI機器100や通信ネットワーク101を介し
てサーバコンピュータ102からプログラムコードが供
給されるようにしてもよい。
【0112】また、コンピュータが読出したプログラム
コードを実行することにより、上述した実施の形態の機
能が実現されるだけでなく、そのプログラムコードの指
示に基づき、コンピュータ上で稼働しているOSなどが
実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって
上述した実施の形態の機能が実現される場合も含まれる
ことは言うまでもない。
【0113】さらに、記憶媒体から読出されたプログラ
ムコードが、コンピュータに挿入された機能拡張ボード
やコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わる
メモリに書込まれた後、そのプログラムコードの指示に
基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わ
るCPU5などが実際の処理の一部または全部を行い、
その処理によって上述した実施の形態の機能が実現され
る場合も含まれることは言うまでもない。
【0114】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1または6
に記載の発明によれば、表示手段に表示された楽譜中、
曲データの再生位置に対応して指示される位置のうち当
該曲データの先頭に相当する位置近傍において、演奏者
が鍵盤を介して行った鍵盤操作と、再生された曲データ
とを比較することにより、演奏者の初歩的な誤操作が判
定されるので、演奏者が特に初心者である場合には、自
分の初歩的な誤操作を明確に把握することができるとと
もに、その誤操作を正すことができ、したがって、より
レベルの高い練習にスムーズに移行することができる。
【0115】請求項2または7に記載の発明によれば、
前記演奏者の初歩的な誤操作があることが判定されたと
きに、その誤操作の内容が演奏者に報知され、さらに、
前記演奏者が犯した誤操作の回数に応じて報知態様が変
更され、該変更後の報知態様で当該演奏者に報知される
ので、演奏者は自分の犯した誤操作の内容を確実に把握
することができ、これにより、よりレベルの高い練習に
さらにスムーズに移行することができる。
【0116】請求項3または8に記載の発明によれば、
カウント区間でのカウント進行が所定位置に到達する度
に、その到達が所定の態様で演奏者に報知され、この報
知に従って、演奏者が曲データの再生開始タイミングを
判断し、鍵盤を介して行った最初の押鍵操作と、実際の
曲データの再生開始タイミングとを比較することによ
り、当該演奏者の押鍵操作タイミングの遅速が判定され
るので、演奏者は自分の押鍵操作タイミングの遅速を確
実に認識することができる。
【0117】請求項4または9に記載の発明によれば、
前記押鍵操作タイミングの判定結果に応じて、練習デー
タ記憶手段に記憶された複数種類の練習データからいず
れかのデータが選択され、該選択された練習データに基
づいて演奏者に対する練習が行われるので、演奏者は自
分の演奏レベルに合った練習を集中的に行うことがで
き、これにより、練習の実効を迅速に向上させることが
できる。
【0118】請求項5または10に記載の発明によれ
ば、現在選択されている練習データに基づく練習が終了
したときには、該練習データ以外の練習データが前記練
習データ記憶手段から選択され、該選択された練習デー
タに基づく練習に移行するので、演奏者は自分の演奏レ
ベルにより合った練習を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施の形態に係る演奏練習装置の
概略構成を示すブロック図である。
【図2】 図1の表示装置に表示された、演奏者が練習
対象として選択した楽曲の楽譜の一例を示す図である。
【図3】 図1の演奏練習装置、特にCPUが実行する
通常ルーチン内の評価処理の手順を示すフローチャート
である。
【図4】 図3の評価処理で決定され、クロックタイミ
ング毎に起動される割込み処理の手順を示すフローチャ
ートである。
【図5】 図3の評価処理で決定され、押鍵操作毎に起
動される割込み処理の手順を示すフローチャートであ
る。
【図6】 操作タイミングの判定の基準を説明するため
の図である。
【図7】 図4の誤り報知処理の詳細な手順を示すフロ
ーチャートである。
【図8】 通常ルーチン内の練習処理の手順を示すフロ
ーチャートである。
【図9】 第1の練習処理の具体的な練習方法を説明す
るための図である。
【図10】 第1の練習処理で決定され、クロックタイ
ミング毎に起動される割込み処理の手順を示すフローチ
ャートである。
【図11】 第1の練習処理で決定され、押鍵操作毎に
起動される割込み処理の手順を示すフローチャートであ
る。
【図12】 第2の練習処理の具体的な練習方法を説明
するための図である。
【図13】 第2の練習処理で決定され、クロックタイ
ミング毎に起動される割込み処理の手順を示すフローチ
ャートである。
【図14】 第2の練習処理で決定され、押鍵操作毎に
起動される割込み処理の手順を示すフローチャートであ
る。
【図15】 第3の練習処理の具体的な練習方法を説明
するための図である。
【図16】 第3の練習処理で決定され、押鍵操作毎に
起動される割込み処理の手順を示すフローチャートであ
る。
【符号の説明】
1 鍵盤 2 パネルスイッチ(選択手段) 5 CPU(再生手段、指示手段、判定手段、報知手
段、カウント手段、選択手段、練習手段) 9 表示装置(表示手段、報知手段) 11 HDD(曲データ記憶手段、練習データ記憶手
段)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5D082 AA04 AA05 AA06 AA07 AA15 AA26 AA27 5D378 MM04 MM16 MM24 MM35 MM36 MM37 MM52 MM58 MM72 MM93 NN06 NN07 NN12 NN16 NN18 NN22 NN24 NN25 NN26 NN27 NN29 QQ01 QQ23 QQ27 QQ30 QQ32 TT02 TT03 TT10 TT15 TT24 TT35 XX05

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 演奏者が押鍵操作を行うための鍵盤と、 複数の曲データを記憶する曲データ記憶手段と、 該記憶された曲データから課題曲の曲データを選択する
    ための選択手段と、 該選択された課題曲の曲データに応じた楽譜を表示する
    表示手段と、 前記選択された課題曲の曲データを順次読み出して再生
    する再生手段と、 該再生手段による曲データの再生位置に対応する、前記
    表示手段に表示された楽譜中の位置を指示する指示手段
    と、 該指示される楽譜中の位置のうち当該曲データの先頭に
    相当する位置近傍において、演奏者が前記鍵盤を介して
    行った鍵盤操作と、前記再生された曲データとを比較す
    ることにより、演奏者の初歩的な誤操作を判定する判定
    手段とを有することを特徴とする演奏練習装置。
  2. 【請求項2】 前記判定手段により演奏者の初歩的な誤
    操作があることが判定されたときに、その誤操作の内容
    を演奏者に報知する報知手段を有し、 該報知手段は、前記演奏者が犯した誤操作の回数に応じ
    て報知態様を変更し、該変更後の報知態様で当該演奏者
    に報知することを特徴とする請求項1に記載の演奏練習
    装置。
  3. 【請求項3】 演奏者が押鍵操作を行うための鍵盤と、 複数の曲データを記憶する曲データ記憶手段と、 該記憶された曲データから課題曲の曲データを選択する
    ための選択手段と、 該選択された課題曲の曲データに応じた楽譜を表示する
    とともに、該楽譜の先頭に所定長のカウント区間を付加
    して表示する表示手段と、 前記選択された課題曲の曲データを順次読み出して再生
    する再生手段と、 該再生手段により曲データを再生する前に、前記所定長
    のカウント区間を、当該曲データのテンポに応じてカウ
    ントすることにより進行させるカウント手段と、 該カウント手段による進行が前記カウント区間内の所定
    位置に到達する度に、その到達を所定の態様で演奏者に
    報知する報知手段と、 該報知手段による報知に従って、演奏者が前記再生手段
    による曲データの再生開始タイミングを判断し、前記鍵
    盤を介して行った最初の押鍵操作と、前記再生手段によ
    る実際の曲データの再生開始タイミングとを比較するこ
    とにより、当該演奏者の押鍵操作タイミングの遅速を判
    定する判定手段とを有することを特徴とする演奏練習装
    置。
  4. 【請求項4】 前記押鍵操作タイミングを正確に取り得
    るようにすることを目的とした練習データを複数種類記
    憶する練習データ記憶手段と、 前記判定手段による当該演奏者の押鍵操作タイミングの
    判定結果に応じて、前記記憶された複数種類の練習デー
    タからいずれかのデータを選択する選択手段と、 該選択された練習データに基づいて演奏者に練習を行わ
    せる練習手段とを有することを特徴とする請求項3に記
    載の演奏練習装置。
  5. 【請求項5】 前記練習手段は、現在選択されている練
    習データに基づく練習が終了したときには、該練習デー
    タ以外の練習データを前記練習データ記憶手段から選択
    し、該選択された練習データに基づく練習に移行させる
    ことを特徴とする請求項4に記載の演奏練習装置。
  6. 【請求項6】 複数の曲データを曲データ記憶手段に記
    憶する曲データ記憶モジュールと、 該記憶された曲データから課題曲の曲データを選択手段
    を介して選択する選択モジュールと、 該選択された課題曲の曲データに応じた楽譜を表示手段
    に表示する表示モジュールと、 前記選択された課題曲の曲データを順次読み出して再生
    する再生モジュールと、 該曲データの再生位置に対応する、前記表示手段に表示
    された楽譜中の位置を指示する指示モジュールと、 該指示される楽譜中の位置のうち当該曲データの先頭に
    相当する位置近傍において、演奏者が鍵盤を介して行っ
    た鍵盤操作と、前記再生された曲データとを比較するこ
    とにより、演奏者の初歩的な誤操作を判定する判定モジ
    ュールとを含む、コンピュータが実現できるプログラム
    を格納した記憶媒体。
  7. 【請求項7】 前記判定モジュールで、演奏者の初歩的
    な誤操作があることが判定されたときに、その誤操作の
    内容を演奏者に報知する報知モジュールを含み、 該報知モジュールでは、前記演奏者が犯した誤操作の回
    数に応じて報知態様を変更し、該変更後の報知態様で当
    該演奏者に報知することを特徴とする請求項6に記載の
    記憶媒体。
  8. 【請求項8】 複数の曲データを曲データ記憶手段に記
    憶する曲データ記憶モジュールと、 該記憶された曲データから課題曲の曲データを選択手段
    を介して選択する選択モジュールと、 該選択された課題曲の曲データに応じた楽譜を表示手段
    に表示するとともに、該楽譜の先頭に所定長のカウント
    区間を付加して前記表示手段に表示する表示モジュール
    と、 前記選択された課題曲の曲データを順次読み出して再生
    する再生モジュールと、 該再生モジュールで曲データを再生する前に、前記所定
    長のカウント区間を、当該曲データのテンポに応じてカ
    ウントすることにより進行させるカウントモジュール
    と、 該カウントモジュールでの進行が前記カウント区間内の
    所定位置に到達する度に、その到達を所定の態様で演奏
    者に報知する報知モジュールと、 該報知モジュールでの報知に従って、演奏者が前記再生
    モジュールでの曲データの再生開始タイミングを判断
    し、鍵盤を介して行った最初の押鍵操作と、前記再生モ
    ジュールでの実際の曲データの再生開始タイミングとを
    比較することにより、当該演奏者の押鍵操作タイミング
    の遅速を判定する判定モジュールとを含む、コンピュー
    タが実現できるプログラムを格納した記憶媒体。
  9. 【請求項9】 前記押鍵操作タイミングを正確に取り得
    るようにすることを目的とした練習データを練習データ
    記憶手段に複数種類記憶する練習データ記憶モジュール
    と、 前記判定モジュールでの当該演奏者の押鍵操作タイミン
    グの判定結果に応じて、前記記憶された複数種類の練習
    データからいずれかのデータを選択する選択モジュール
    と、 該選択された練習データに基づいて演奏者に練習を行わ
    せる練習モジュールとを含むことを特徴とする請求項8
    に記載の記憶媒体。
  10. 【請求項10】 前記練習モジュールでは、現在選択さ
    れている練習データに基づく練習が終了したときには、
    該練習データ以外の練習データを前記練習データ記憶手
    段から選択し、該選択された練習データに基づく練習に
    移行させることを特徴とする請求項9に記載の記憶媒
    体。
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