JP2001140453A - 人造石板およびその製造方法 - Google Patents

人造石板およびその製造方法

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JP2001140453A JP32177899A JP32177899A JP2001140453A JP 2001140453 A JP2001140453 A JP 2001140453A JP 32177899 A JP32177899 A JP 32177899A JP 32177899 A JP32177899 A JP 32177899A JP 2001140453 A JP2001140453 A JP 2001140453A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】天然石に近い風合いとほぼ均一に平滑化された
表面とを兼備した、質感および防火性に優れる内外装用
人造石板およびその製造方法を提供すること。 【解決手段】凹凸に富む起伏形状に成形された基板層
と、該基板層の裏面の起伏に沿って起伏形状に成形され
たプレート層と、該基板層の表面の起伏に沿って被覆さ
れた多彩模様被膜から構成されており、ここで該基板層
の表面の多彩模様被膜は、該起伏形状を維持しつつほぼ
均一に平滑であり、該基板層と該多彩模様被膜層との複
合層は、JIS A 1321「建築物の内装材料及び工法の難燃
性試験方法」に規定する難燃2級の性能を満足するもの
である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、主として内外装建
材として用いられる人造石板およびその製造方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】建築物の内外壁における装飾効果を向上
させる一つの方策として、天然石の風合いを建築物壁面
に付与することがある。例えば、御影石、蛇紋岩、大理
石等を加工した天然石材や人造石材(天然石やセラミッ
クを粉砕して得た骨材を結合材等と混合し、種々の形状
に成形加工したもの)を壁面に貼り付けることにより、
当該壁面に美麗で荘厳な意匠を表現することが行われて
いる。
【0003】ところで、コンクリート建築物等の内外壁
面の仕上方法は、平坦に限られるものではなく、デザイ
ン向上等の観点から凹凸に富む起伏形状(例えば天然石
にみられるような大きな出っ張りや窪みのある起伏形
状)とすることは珍しいことではない。しかしながら、
そのような起伏構造を表面に有する天然石材を、構造躯
体上にそのまま貼り付けることは、施工が難しくなるこ
とに加えて建物の壁部自体が非常に重たくなってしま
う。このことは地震時の災害防止等の観点から好ましい
ことではない。
【0004】従って、従来このような起伏形状を内外壁
面に表現する場合、表面が上記起伏形状に成形された比
較的軽量の樹脂製や金属製のパネル材を構造躯体上に取
り付けていた。而して、当該軽量パネル材の表面(化粧
面)に上述のような天然石の風合いを表現させるため
に、取付け施工前あるいは施工後に当該起伏形状パネル
材の起伏形状表面に典型的にはエマルションタイプのア
クリル樹脂やポリエステル樹脂等の合成樹脂を結合材と
し、これに天然石等を粉砕してなる細粒状の骨材を混合
して調製した混合材を吹き付けていた。なお、このとき
に色調の異なる混合材を複数種併用することによってこ
れら混合材が入り混じって構成される模様(色分け)が当
該起伏形状パネル材の表面に形成されていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな合成樹脂を結合材とし、これに天然石等を粉砕して
なる細骨材状の骨材を混合して調整した混合材を使用し
て、天然石の風合いを表現する場合は、比較的混合材中
の樹脂量を多くせざるを得ず、その結果として表面が可
燃性となり、建築物の内外装の表面材としては、使用を
制限される場合があった。ところで、上記従来の起伏形
状パネル材においては、上記混合材が化粧面に吹き付け
られた結果、当該吹き付けられた混合材粒子に基づくラ
ンダムな凸凹が生じている。このため、パネル材の表面
は骨材でざらざらした粗面になっており、石板としての
質感がやや劣っていた。従って、内外装材としての質
感、風合いをより高めるために当該粗面を均一に平滑化
(研出し等)することが望まれている。しかしながら、こ
のような起伏形状パネル材においては、その表面が上記
凹凸に富む起伏形状となっている結果、手際よくローラ
ーがけやグラインダー処理を施すのが不可能であり、当
該起伏形状パネル材の混合材が吹き付けられた表面を、
所望するようなほぼ均一に平滑化することが困難であっ
た。
【0006】本発明は上述のごとき凹凸に富む起伏形状
を有する内外装用パネル材における上記課題を根本から
解決するものであり、その目的とするところは、天然石
に近い風合いとほぼ均一に平滑化された表面とを兼備
し、表面の難燃性に優れながらも、質感に優れる内外装
用人造石板(天然石調パネル材)を提供することおよびそ
のような人造石板を製造する方法を提供することであ
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明は、建築物の内外装用人造石板であって、凹
凸に富む起伏形状に成形された基板層と、当該基板層の
裏面の起伏に沿って起伏形状に成形されたプレート層
と、外基板層の表面の起伏に沿って被覆された多彩模様
被膜から構成されている人造石板を提供するものであ
る。ここで該基板層は、結合材と充填材を主成分として
形成されており、該基板層の表面の多彩模様被膜は該起
伏形状を維持しつつほぼ均一に平滑であることを特徴と
するものである。さらに、基板層と多彩模様被膜層との
複合層は、少なくともJIS A 1321「建築物の内装材料及
び工法の難燃性試験方法」に規定する難燃2級の性能を
満足するものである。
【0008】なお、本明細書において「凹凸に富む起伏
形状」とは、天然岩肌にみられるようなランダムな凸凹
(出っ張りや窪み)からなる立体的形状を指した建築用プ
レート(板)状部材に関する用語であり、特定の形状に限
定されるものではない。例えば、石材におけるいわゆる
こぶ出し形状(天然石の大きな出っ張りを落とした程度
の起伏形状)が両面に表れているプレート状部材の立体
的形状は、本明細書における「凹凸に富む起伏形状」に
包含される一例であり、そのような形状のプレート状部
材あるいはプレート層は、本明細書に関して「凹凸に富
む起伏形状に成形されたプレート状部材あるいはプレー
ト層」である。
【0009】本発明の人造石板には、上記基板層の凹凸
に富む表面に、多彩模様被膜のほぼ平滑な表面が形成さ
れており、当該表面(化粧面)に天然石に近い風合いと高
い質感を付与することができる。また、塗布量の少ない
薄膜を形成する多彩模様被膜により天然石に近い風合い
を形成するため、質感を付与するために厚膜を形成する
基板層形成材料中の樹脂量を少なくすることができ、基
板層と多彩模様被膜との複合層を、JIS A 1321「建築物
の内装材料及び工法の難燃性試験方法」に規定する難燃
2級の性能を満足するものとすることができる。さら
に、本発明の人造石板においては、前記起伏形状に成形
されたプレート層によって基板層を保持した結果、人造
石板自体を重くすることなく凹凸に富み且つ平滑化した
表面(化粧面)の形成が実現されている。このため、本発
明の人造石板によれば、石板自体の軽量化に基づく構造
躯体への取り付けや作業の簡便化を実現することができ
る。また、本発明の人造石板は、コンクリート等の構造
躯体へ取り付けた際、上記プレート層裏面の起伏形状に
よって当該石板と構造躯体との間に空隙が確保される。
これにより、本発明の人造石板によれば、断熱性および
/または遮音性を向上させることができる。
【0010】また、本発明の人造石板として、好ましく
は上記プレート層が熱硬化性樹脂または補強材料で補強
された無機質体を主成分として形成されている人造石板
を提供する。これにより、プレート層の強度向上を当該
プレート層の厚みを増すことなく実現することができ
る。
【0011】また、本発明は、上記本発明の人造石板を
製造する方法として、以下の工程: (a)凹凸に富む起伏した形状が型面に転写された成形型
の該型面に、塗装後に斑点状の模様を形成する異色粒子
を少なくとも2種以上含有する多彩模様塗料を該型面に
おける起伏した形状に沿ってほぼ均等に起伏形状を維持
しつつ吹き付ける工程 (b)前記(a)工程において、多彩模様塗料が吹き付けられ
た成形型中に、多彩模様被膜層との複合層が、JIS A 13
21「建築物の内装材料及び工法の難燃性試験方法」に規
定する難燃2級の性能を満足する基板層形成材を、前記
起伏した形状に沿ってほぼ均等に起伏形状を維持しつつ
塗布する工程 (c)前記(b)工程において、基板層形成材が塗布された成
形型中に、プレート層成形材料を前記起伏した形状に沿
ってほぼ均等に起伏形状を維持しつつ塗布する工程 (d)硬化物を脱型する工程 または、 (a’)凹凸に富む起伏した形状が型面に転写された成形
型の該型面に、基板層として、後工程で被覆する多彩模
様被膜層との複合層が、JIS A 1321「建築物の内装材料
及び工法の難燃性試験方法」に規定する難燃2級の性能
を満足するもの基板層形成材を、前記起伏した形状に沿
ってほぼ均等に起伏形状を維持しつつ塗布する工程 (b’)前記(a’)工程において、基板層形成材が塗布され
た成形型中に、プレート層成形材料を前記起伏した形状
に沿ってほぼ均等に起伏形状を維持しつつ塗布する工程 (c’)硬化物を脱型する工程 (d’)脱型した、起伏形状の基板層とプレート層の積層
物の基板層表面に、塗装後斑点状の模様を形成する異色
粒子を少なくとも2種以上含有する多彩模様塗料を、該
型面における起伏した形状に沿ってほぼ均等に起伏形状
を維持しつつ吹き付ける工程 を包含する、上記本発明の人造石板を製造するための方
法を提供する。ここで上記の各工程においては、それぞ
れの工程ごとに完全に硬化させても良いし、最終的に全
体を硬化させる方法を用いても良い。
【0012】本発明の人造石板製造方法によれば、上記
基板層形成材からなる凹凸に富み且つ平滑な表面が形成
され、さらに多彩模様被膜により、天然石様の多彩模様
が形成されるため、製造された人造石板に天然石に近い
風合いと高い質感を付与することができる。また、人造
石板の軽量化を実現することができる。
【0013】また、好ましい本発明の人造石板製造方法
は、上記プレート層成形材料が熱硬化性樹脂または補強
された無機質体を主成分として調製されている製造方法
である。この方法によれば、プレート層の強度向上を当
該プレート層の厚みを増すことなく実現させた本発明の
人造石板を製造することができる。また、特に好ましい
本発明の人造石板製造方法として、上記(c)工程の前
に、上記(b)工程において型面に吹き付けられた混合材
の表面に当該混合材および上記プレート層成形材料のい
ずれにも接着し得るプライマーを塗布する工程を有する
人造石板製造方法を提供する。この方法によれば、上記
プレート層と基板層とが強固に結合した本発明の人造石
板を製造することができる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の人造石板およびそ
の製造方法の好適な一実施形態について図面を参照しつ
つ説明する。
【0015】本発明の人造石板を製造するにあたって、
使用される基板層形成材は、主成分の結合材として、セ
ラック、ロジン等の天然樹脂、アルキド樹脂、アミノ樹
脂、ビニル樹脂、アクリル樹脂、エポキシ樹脂、ポリア
ミド樹脂、ポリウレタン樹脂、不飽和ポリエステル樹
脂、シリコーン樹脂、アクリルシリコン樹脂等の合成樹
脂や合成樹脂エマルション等の有機系、セメント、石
膏、水ガラス、コロイダルシリカ等の無機系の何れも使
用可能である。特に無機系のもの、無機系を主成分とす
る有機−無機複合系のものは、難燃性能の点から好まし
い。無機系結合材を主成分とする事でJIS A 1321「建築
物の内装材料及び工法の難燃性試験方法」に規定する難
燃1級の表面試験等の性能を満足させることも可能とな
る。また、セメントを主成分し、合成樹脂エマルション
を用い、それに各種の充填材で構成される有機−無機複
合タイプは、合成樹脂エマルションとして軟質のものを
使用することで、ある程度の曲げに追従できる可撓性を
有しながらも難燃性を満足するためより好ましいもので
ある。 このようなセメントと合成樹脂エマルションを
結合材として複合させるものとしては、JIS A 6909「建
築用仕上塗材」に規定する複層塗材CE、可撓形複層塗
材CEを例示することができる。
【0016】このようなセメントと混和する合成樹脂エ
マルションとしては、例えば、ポリ酢酸ビニル系、ポリ
アクリル酸エステル系、アクリル−スチレン共重合体
系、エチレン−酢酸ビニル共重合体系、酢酸ビニル−ア
クリル共重合体系、エチレン−塩化ビニル共重合体系、
酢酸ビニル−ベオバ共重合体、エポキシ系エマルショ
ン、ウレタン系エマルション等があげられる。また、充
填材としては、重質炭酸カルシウム、寒水石、カオリ
ン、けい藻土、ホワイトカーボン、クレー、タルク、バ
ライト粉、沈降性硫酸バリウム、炭酸バリウム、珪砂、
ウォラストナイト、マイカ等の公知のものが使用でき
る。また、多彩模様塗料の下地色とするために、酸化チ
タン、酸化亜鉛、カーボンブラック、黒鉛、べんがら、
黄色酸化鉄、オーカー、クロムグリーン、群青等の無機
顔料、β−ナフトール系、ナフトールAS系、ピラゾロ
ン系、ベンツイミダゾロン系等の不溶性アゾ顔料、パー
マネントレッド、レーキレッド等の溶性アゾ顔料、アン
トラキノン系、ペリレン系、キナクリドン系等の縮合多
環顔料、ファーストイエロー、ベンツイミダゾロンイエ
ロー等のモノアゾ系顔料、パーマネントイエロー等のジ
スアゾ系顔料、イソインドリノンイエロー等の縮合アゾ
系顔料、アントラキノン系顔料、キノフタロンイエロー
等のキノフタロン系イエロー顔料、フタロシアニングリ
ーン、フタロシアニンブルー、キナクリドンバイオレッ
ト等の有機顔料を配合してもよい。
【0017】また、本発明の人造石板を製造するにあた
って好適に使用されるプレート層成形材料は、上記基板
層形成材と同等かそれよりも優れた速硬性を有し、且
つ、硬化した際の硬度および耐久性が高いものである。
このことによって、硬化後の上記基板層にひび割れが発
生するのを高い次元で防止することができる。
【0018】特に限定されるものではないが、このよう
な条件を具備する有機系プレート層成形材料としては、
熱硬化性樹脂、例えばメラミン樹脂、不飽和ポリエステ
ル樹脂、エポキシ樹脂、ウレタン樹脂、ポリイミド系樹
脂、ユリア樹脂、フェノール樹脂、ビニルエステル樹脂
を主成分として構成されているものが好適である。特に
メラミン樹脂、不飽和ポリエステル樹脂、エポキシ樹
脂、ウレタン樹脂、ビニルエステル樹脂が成形加工の点
で特に好ましい。また、さらに好ましい有機系プレート
層成形材料は、FRP(繊維強化プラスチック)材料であ
る。例えば、ガラス繊維や炭素繊維等の繊維材料で補強
された不飽和ポリエステル樹脂、フェノール樹脂、メラ
ミン樹脂、ケイ素樹脂、エポキシ樹脂、ウレタン樹脂、
またはビニルエステル樹脂が好ましい。これらの他、メ
タクリル樹脂等の熱可塑性樹脂を主体としたものも使用
し得る。特にポリカーボネート樹脂のような硬化された
際に強靱性を発揮し得るものがよい。
【0019】一方、無機系プレート層成形材料として
は、種々のセメント・モルタル系無機質体が使用され得
るが、本発明の実施にあたって好ましいものは補強材料
で補強された無機質体である。そのような無機質体に添
加され得る補強材料としてはガラス繊維等の無機繊維が
好適であり、この他にも炭化ケイ素等の金属系繊維や炭
素繊維が使用され得る。また、無機系接着剤で補強され
たガラスウールから成る無機質体も無機系プレート層成
形材料として使用し得る。無機系のプレート層成形材料
を採用することにより、本発明の人造石板の防火性を向
上させることができる。なお、所定の速硬性、硬度に影
響を与えない範囲において、上述の有機系・無機系プレ
ート層成形材料に各種の混和材(例えば粒粉状の骨材や
岩石粉末等の充填材、各種の硬化促進剤、顔料、防腐・
防かび剤、消泡剤)を合有させることができる。
【0020】つぎに本発明の人造石板を製造するにあた
って好適に使用される多彩模様被膜の形成材料として
は、一回の塗付により多彩模様被膜を形成する多彩模様
塗料があげられる。多彩模様塗料は、液状またはゲル状
の2色以上の色粒が懸濁した構成となっている。このよ
うな塗料の構成は、ほぼ下記の分類に帰されるものであ
る。 水中油型(以下O/Wタイプという。) 水溶性の分散媒中に、色付けした有機溶剤ベースの塗料
である分散相を、識別できる程度の大きさに不連続相と
して分散したタイプ。 油中水型(以下W/Oタイプという。) 分散媒が油性であって、これに色付けした水性の分散相
を不連続相として分散したタイプ。 油中油型(以下O/Oタイプという。) 油性の分散媒を用い、これに有機溶剤ベースのエナメル
で、分散媒に相溶しない色付けをしたゾル状物質を不連
続相に分散したタイプ。 水中水型(以下W/Wタイプという。) 水性の分散媒中に水性の色付けをしたゲル状物質を不連
続相に分散したタイプ。
【0021】特に、水系のO/Wタイプ、W/Wタイプ
のものが好ましい。また、これら水系タイプにおける水
性分散媒としては、水溶性樹脂溶液や合成樹脂エマルシ
ョン等が使用できる。また、水性分散媒に着色を施し、
多彩模様被膜における背景色とすることも可能である。
このような水溶性樹脂としては、例えば、ポリビニルア
ルコール、カゼイン、メチルセルロース、エチルセルロ
ース、セルロースアセテートフタレート、ゼラチン、ア
ルギン酸ナトリウム、キサンタンガム、澱粉等が使用可
能であり、場合によりベントナイト、シリカゲル等の無
機系のものを代用することも可能である。合成樹脂エマ
ルションとしては、特に限定されず、一般的なものが使
用できる。例えば、重合性不飽和二重結合を有するモノ
マーをエマルション重合して得られるもの、または、予
め合成した樹脂を、水系分散媒に分散剤を使用して分散
したものの何れでもよく、さらに粉末型のエマルション
でもよい。ただし、粉末型の場合は使用時に水の添加が
必要となる。
【0022】これらの合成樹脂エマルションの種類を例
示すると、ポリ酢酸ビニル系、ポリアクリル酸エステル
系、アクリル−スチレン共重合体系、エチレン−酢酸ビ
ニル共重合体系、酢酸ビニル−アクリル共重合体系、エ
チレン−塩化ビニル共重合体系、酢酸ビニル−ベオバ共
重合体等のうち少なくとも1種以上を使用する。また、
内部架橋形や反応硬化形のアクリル系、ウレタン系、エ
ポキシ系の合成樹脂エマルションを用いることもでき
る。
【0023】次に水性分散媒に分散する分散相粒子とし
ては、分散媒に溶解しないことが条件であり、分散媒と
非相溶の有機溶剤、バインダー、着色材を必須成分とす
る溶剤系エナメル(O/Wタイプ)や、バインダー、着
色材を必須成分とするゲル粒子(W/Wタイプ)があげ
られる。
【0024】溶剤系エナメルに使用されるバインダーと
しては、公知のものが使用されるが、アクリル樹脂系等
の熱可塑性のものが好適に使用される。このようなアク
リル樹脂に使用されるモノマーとしては、メチル(メ
タ)アクリレート、エチル(メタ)アクリレート、ブチ
ル(メタ)アクリレート、2−エチルヘキシル(メタ)
アクリレート、ラウリル(メタ)アクリレート等のアク
リル酸またはメタクリル酸のアルキルエステル、さらに
共重合モノマーとして、スチレン、ビニルトルエン、ビ
ニルトリメトキシシラン、γ―(メタ)アクリロイルオ
キシプロピルトリメトキシシラン等があげられる。ま
た、ゲル粒子に使用されるバインダーとしては、キサン
タンガムやジェランガムを使用することが可能である。
【0025】また、前述の溶剤系エナメルは、分散媒中
の水溶性樹脂と反応して架橋を生じるようなゲル化剤を
構成成分として含有しておき、分散媒中に攪拌しながら
混合する場合もある。このとき、分散媒中の水溶性樹脂
が溶剤系エナメル粒子の表面に吸着した状態で架橋ゲル
化膜を形成するため、溶剤系エナメルのカプセル粒子が
生じる。このようなカプセル粒子は、多彩模様塗料の貯
蔵時においても、粒子が融着しがたく、粒子に混合によ
って崩れない程度の強度を付与することができるため好
ましい方法である。
【0026】溶剤系エナメルやゲル粒子に混合する着色
材は、一般的に塗料に配合する顔料、充填材等、すなわ
ち体質顔料、着色顔料を包含するものである。このよう
な体質顔料としては、重質炭酸カルシウム、寒水石、カ
オリン、けい藻土、ホワイトカーボン、タルク、バライ
ト粉、沈降性硫酸バリウム、炭酸バリウム、珪砂、ウォ
ラストナイト、マイカ等があげられる。また、着色顔料
としては、酸化チタン、酸化亜鉛、カーボンブラック、
黒鉛、べんがら、黄色酸化鉄、オーカー、クロムグリー
ン、群青等の無機顔料、β−ナフトール系、ナフトール
AS系、ピラゾロン系、ベンツイミダゾロン系等の不溶
性アゾ顔料、パーマネントレッド、レーキレッド等の溶
性アゾ顔料、アントラキノン系、ペリレン系、キナクリ
ドン系等の縮合多環顔料、ファーストイエロー、ベンツ
イミダゾロンイエロー等のモノアゾ系顔料、パーマネン
トイエロー等のジスアゾ系顔料、イソインドリノンイエ
ロー等の縮合アゾ系顔料、アントラキノン系顔料、キノ
フタロンイエロー等のキノフタロン系イエロー顔料、フ
タロシアニングリーン、フタロシアニンブルー、キナク
リドンバイオレット等の有機顔料があげられる。
【0027】多彩模様塗料は、以上のような構成成分に
よって調整された、着色粒子分散液の異色のものを複数
組み合わせて、塗装後の塗膜が多彩色相を呈する被膜を
形成するものである。また、場合によっては、着色粒子
として、着色マイカ等のリン片状粒子の複数色を、水系
分散媒に分散した形態の多彩模様塗料を使用することも
可能である。さらに防火性能を阻害しない範囲でトップ
コートを施すこともできる。
【0028】以下、本発明の人造石板およびその製造方
法の好適な実施形態について、図面を参照しつつ説明す
る。なお、図1は本実施形態に係る本発明の人造石板製
造方法を好適に実施するための成形型10を模式的に示
す断面図である。なお、以下の実施手順は、御影石に近
似した風合いを有する凹凸に富む起伏形状の人造石板1
を製造する場合の好適な一例である。
【0029】まず、こぶ出し状の大きな凸凹のある天然
の岩肌に火炎を照射して表面をバーナー処理する。次い
で、その表面に軟化状態のシリコンゴムを塗布し、硬化
させる。これにより、硬化したシリコンゴムの表面に天
然の岩に対応した大きな凹凸に富む起伏形状のパターン
が形成(転写)される。このシリコンゴムを得たことによ
って、図1に示す人造石板成形用の成形型10が提供さ
れる。.
【0030】次いで、この成形型10の型面10aに人
造石板1の最表面層を構成する多彩模様被膜2を形成す
る多彩模様塗料(ここでは、エスケー化研株式会社製
「ハイブリトーン」)を吹き付ける。すなわち、図2に
示すように、予め調製しておいた多彩模様塗料を所定の
多彩スプレーガンノズル11から成形型10の型面10
a上に吹き付ける。このとき、ノズルおよび/または成
形型1を適宜移動させ、型面10における凹凸に富む起
伏形状に沿ってほぼ均等に、多彩模様塗料粒子が分布す
るように塗布し硬化させる。
【0031】次に図3に示すように、この多彩模様被膜
の塗布面に対して、起伏形状を維持しながら、基板層形
成材(ここでは複層塗材CEであるエスケー化研株式会
社製「ミラクマウント」)を噴出ノズル12から吹き付
ける。このとき、噴出ノズルおよび/または成形型1を
適宜移動させ、型面10における凹凸に富む起伏形状に
沿って、ほぼ均等に吹き付ける。このとき、基板層形成
材からなる層が多彩模様被膜2の面に積層形成される。
【0032】次いで、起伏形状に形成された上記基板層
形成材からなる基板層3上に人造石板1のプレート層4
の原料となるプレート層成形材料を塗布する。以下、こ
れを図面参照しつつ詳述する。図4に示すように、上記
吹き付けた基板層形成材が硬化後に、上記プレート層成
形材料(ここでは、ガラス繊維で補強された不飽和ポリ
エステル樹脂からなる有機系プレート層成形材料)を塗
布する。すなわち、図4に示すように、プレート層成形
材料を吐出ノズル13から吐出し、予め混合材上に吹き
付けたガラス繊維を合浸させつつ均等に基板層上に塗布
する。このとき、吐出ノズル13および/または成形型
10を適宜移動させることによってあるいは刷毛やへら
若しくはローラーを適宜用いることによって、基板層起
伏形状に沿ってほぼ均等にガラス繊維合浸樹脂材料(即
ちFRP材料)を塗布する。これにより、図5に示すよう
に、上記型面10aの起伏形状に沿って起伏形状を維持
した当該プレート層成形材料から成る層(即ち硬化前の
プレート層4)が型面10a上に形成されていく。
【0033】なお、より好ましい人造石板製造方法とし
て、図6に示すように、基板層3を構成する基板層形成
材と、プレート層4を構成するプレート層成形材料との
結合力をより向上させるため、当該混合材を吹き付けた
後、プレート層成形材料を塗布する前に、所定のプライ
マー5(接着付与剤)を当該混合材上に塗布することが好
ましい。なお、プライマー5の選択は、混合材とプレー
ト層成形材料との材料の選択に応じて適宜変更され得る
ものであるが、例えば、混合材中の結合材料にアクリル
エマルジョン系樹脂を採用し、プレート層成形材料にガ
ラス織維で補強されたモルタル系無機質体を採用する場
合には、エポキシ樹脂系接着剤等がプライマー5として
使用し得る。
【0034】上述のようにしてプレート層成形材料を塗
布した後、好ましくは高温乾燥室で所定時間養生等す
る。養生終了後、人造石板1を型10から取り出す。その
結果、図7に示すように、凹凸に富む起伏形状に成形さ
れた基板層3と、該基板層3の起伏に沿って起伏形状に
成形されたプレート層4と、基板層の表面に御影石模様
に被覆された多彩模様被膜層が積層された、本発明の人
造石板1が得られる。
【0035】このようにして得られた人造石板1は、そ
の表面層である多彩模様被膜層2が、あたかも天然石の
外観のようにごつごつした凹凸に富む起伏形状を有して
おり、しかもその表面は脱型したままのほぼ均一に平滑
化された状態となっている。一方、このごつごつした凹
凸に富む起伏形状の基板層3を保持するプレート層4
も、当該起伏形状に沿った同様の起伏形状に薄く成形さ
れている結果、石板自体がランダムな凹凸に富む起伏形
状(立体的形状)をしている。このため、本発明の人造石
板1では、石板自体を重くすることなく凹凸に富み且つ
平滑した表面(化粧面)の形成が実現されている。また、
本実施形態において製造された人造石板1では、基板層
形成材中のアクリルエマルジョン系結合材と、プレート
層成形材料中の不飽和ポリエステル樹脂との親和性がよ
く、石板自体の厚みが薄く軽量であるにもかかわらず基
板層3とプレート層4(ここではFRPから成る層)との結
合が強固である。しかして、図8に示すように、本発明
の人造石板1によれば、石板自体の厚みが薄く軽量であ
るため、典型的にはボルト14止め等によって簡単に内
外壁の構造躯体に取り付けることができる。また、プレ
ート層4を凹凸に富む起伏形状に成形した結果、従来の
平坦なボード系仕上げ材と異なり、当該人造石板1と構
造躯体15との間に空隙を確保することができる(図8
参照)。このため、本発明の人造石板1によれば、当該
空隙に軽量な遮音材(例えばロックウール材)や断熱材
(例えばセラミックファイバーや発泡プラスチック)を充
填することが可能となり、建物内外装における断熱性お
よび/または遮音性を向上させることができる。
【0036】また、本発明によれば、本発明の人造石板
1を建物の内外装用材として直接構造躯体15に取り付
けるだけでなく、例えば、図9に示すように、ALCパネ
ルその他のボード系取り付け材24の化粧面に予め接着
剤その他の接合手段によって本発明の人造石板1を張り
付けたことを特徴とする天然石調の内外装用パネル材2
0を提供することができる。このパネル材20は、本発
明の人造石板1が張り付けられている結果、その表面
(化粧面)が天然石の外観のようにごつごつした凹凸に富
む起伏形状を有しており、しかもその表面がほぼ均一に
平滑化された状態となっている。このため、このパネル
材20を構造躯体に取り付けた場合、その後の仕上げ塗
材等による仕上げ処理を行う手間を省くことができる。
また、上記パネル材20においては、図9に示すよう
に、その基材となるALCパネルその他のボード系取り付
け材24と本発明の人造石板1との間に空隙が確保され
るため、例えば当該空隙に軽量な遮音材(例えばロック
ウール材)や断熱材(例えばセラミックファイバーや発泡
プラスチック)を充填することによって遮音性、断熱性
の高い軽量パネル材を容易に提供することができる。
【0037】一方、本発明の人造石板およびその製造方
法の好適な実施形態の他の例としては、成形型10の型
面10aを用いることは、前述と同様であるが、最初に
10aに対して、基板層形成材を塗布し、続いてプレー
ト層形成材料を塗布し、脱型後に基板層の表面に起伏し
た形状に沿って、多彩模様塗料を吹き付け乾燥硬化させ
る方法による。このとき、多彩模様塗料以外の各層の形
成材料は、前述と同様の方法によって塗布すれば良い。
【0038】以上、本発明の人造石板1およびその製造
方法の好適な実施形態を説明したが、本発明を上記実施
形態に限定することを意図したものではない。本発明の
人造石板製造方法においては、その製造工程において上
記(a)工程(斑点状の多彩模様被膜層を形成する、多彩
模様塗料吹き付け工程)、上記(b)工程(起伏形状を形成
・維持する基板層形成材吹き付け工程)、上記(c)工程
(起伏形状を形成・維持するプレート層成形材料塗布工
程)、および、上記(d)工程(脱型工程)が適切に実施さ
れればよく、その他の工程(型材料の選択を含む成型用
型の調製工程、各種成分の混合比の決定を含む基板層形
成材やプレート層成形材料、多彩模様塗料の調製工程
等)については、従来の人造石板製造法における従来手
段をそのまま適用することができる。
【0039】
【発明の効果】本発明によれば、天然石に近い雰囲気を
かもしだした凹凸に富む起伏形状の人造石板を、当該石
板自体をことさらに重くしたり厚くすることなく実用的
な工程で簡便に製造することができる。すなわち、上述
の本発明の人造石板製造方法によれば、凹凸に富む起伏
形状に成形された基板層と、当該基板層の起伏に沿って
起伏形状に成形されたプレート層、および基板層表面に
積層された多彩模様被膜とから構成された凹凸に富む起
伏形状の本発明の人造石板を製造することができる。こ
の方法で得られた本発明の人造石板は、天然石に近い外
観とほぼ均一に平滑化された表面とを兼備しており、質
感に優れる内外装用建築材として使用され得る。また、
プレート層自体も同様の起伏形状(立体的形状)を有する
結果、人造石板自体の軽量化に貢献し得る。さらに、本
発明においては、基板層と多彩模様被膜層との複合層
が、JIS A 1321「建築物の内装材料及び工法の難燃性試
験方法」に規定する難燃2級の性能を満足し、さらに要
すれば難燃1級の性能を満足するという優れた防火性能
を有している。また、本発明の人造石板を構造躯体に取
り付けた際には、当該プレート層と構造躯体表面との間
に遮音性および/または断熱性に寄与する空隙を確保す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の人造石板を製造するための成形型を模
式的に示した断面図である。
【図2】本発明の人造石板製造方法における多彩模様塗
料の吹き付け工程を模式的に示した説明図である。
【図3】本発明の人造石板製造方法における基板層成形
材料の塗布工程を模式的に示した説明図である。
【図4】本発明の人造石板製造方法におけるプレート層
成形材料の塗布工程を模式的に示した説明図である。
【図5】本発明の人造石板製造方法によって得られた人
造石板の構成を脱型前に模式的に示した断面図である。
【図6】本発明の人造石板製造方法におけるプライマー
塗布処理後のプレート層成形材料の塗布工程を模式的に
示した説明図である。
【図7】本発明の人造石板を模式的に示した斜視図であ
る。
【図8】本発明の人造石板を構造躯体に取り付けた状態
を模式的に示した断面図である。
【図9】本発明の人造石板が張り付けられた内外装用パ
ネル材を模式的に示した断面図である。
【符号の説明】 1 人造石板 2 多彩模様被膜 3 基板層 4 プレート層 5 プライマー層 10 成形型 11 多彩スプレーガンノズル 12 噴出ノズル 13 吐出ノズル 14 ボルト 15 構造躯体 20 内外装用パネル材 24 ボード系取り付け材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) E04F 13/18 E04F 13/18 A Fターム(参考) 2E110 AA02 AA33 AA46 AB22 AB23 BA02 BA03 BA12 BA13 BB04 BB05 BB22 BB38 BC15 CA03 CC04 DA06 DA08 DC12 DC21 EA04 EA09 FA07 GA04W GA04X GA13W GA13X GA15W GA23W GA23X GA23Z GA24W GA24X GA24Z GA33W GA33X GA34W GA42W GA42X GA42Z GA43Z GA44Z GB05W GB05X GB11W GB11X GB11Z GB12W GB12Z GB16W GB17W GB17Z GB18Z GB20W GB20Z GB23W GB23X GB24W GB24X GB26Z GB32W GB32X GB35W GB35X GB35Z GB41W GB41Z GB42W GB42X GB42Z GB43Z GB44W GB44Z GB45W GB45X GB45Z GB46Z GB47W GB48W GB48X GB49W GB49X GB52W GB52X GB52Z GB53W GB54W GB54X GB62Z 4F100 AA00A AA00B AE01 AK01B AK53 AR00C AT00A AT00B BA03 BA10B BA10C CA23B CC00B DD01A DD01B DD01C DD12A DD12B DD12C DE01B EH312 EH46B EH462 GB07 HB00C JB13B JJ07

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】建築物の内外装用人造石板であって、凹凸
    に富む起伏形状に成形された基板層と、該基板層の裏面
    の起伏に沿って起伏形状に成形されたプレート層と、該
    基板層の表面の起伏に沿って被覆された多彩模様被膜か
    ら構成されており、 ここで該基板層の表面の多彩模様被膜は、該起伏形状を
    維持しつつほぼ均一に平滑であり、該基板層と該多彩模
    様被膜層との複合層は、JIS A 1321「建築物の内装材料
    及び工法の難燃性試験方法」に規定する難燃2級の性能
    を満足することを特徴とする人造石板。
  2. 【請求項2】前記プレート層が熱硬化性樹脂または補強
    材料で補強された無機質体を主成分として形成されてい
    ることを特徴とする請求項1に記載の人造石板。
  3. 【請求項3】前記、基板層が無機系結合材を主成分とし
    て形成されていることを特徴とする請求項1または請求
    項2に記載の人造石板。
  4. 【請求項4】以下の工程:(a)凹凸に富む起伏した形状が
    型面に転写された成形型の該型面に、塗装後に斑点状の
    模様を形成する異色粒子を少なくとも2種以上含有する
    多彩模様塗料を、該型面における起伏した形状に沿って
    ほぼ均等に起伏形状を維持しつつ吹き付ける工程 (b)前記(a)工程において、多彩模様塗料が吹き付けられ
    た成形型中に、多彩模様被膜層との複合層が、JIS A 13
    21「建築物の内装材料及び工法の難燃性試験方法」に規
    定する難燃2級の性能を満足する基板層形成材を、前記
    起伏した形状に沿ってほぼ均等に起伏形状を維持しつつ
    塗布する工程 (c)前記(b)工程において、基板層形成材が塗布された成
    形型中に、プレート層成形材料を前記起伏した形状に沿
    ってほぼ均等に起伏形状を維持しつつ塗布する工程 (d)硬化物を脱型する工程を包含することを特徴とする
    人造石板を製造する方法。
  5. 【請求項5】以下の工程: (a’)凹凸に富む起伏した形状が型面に転写された成形
    型の該型面に、基板層として、後工程で被覆する多彩模
    様被膜層との複合層が、JIS A 1321「建築物の内装材料
    及び工法の難燃性試験方法」に規定する難燃2級の性能
    を満足する基板層形成材を、前記起伏した形状に沿って
    ほぼ均等に起伏形状を維持しつつ塗布する工程 (b’)前記(a’)工程において、基板層形成材が塗布され
    た成形型中に、プレート層成形材料を前記起伏した形状
    に沿ってほぼ均等に起伏形状を維持しつつ塗布する工程 (c’)硬化物を脱型する工程 (d’)脱型した、起伏形状の基板層とプレート層の積層
    物の基板層表面に、塗装後斑点状の模様を形成する異色
    粒子を少なくとも2種以上含有する多彩模様塗料を、該
    型面における起伏した形状に沿ってほぼ均等に起伏形状
    を維持しつつ吹き付ける工程を包含することを特徴とす
    る人造石板を製造する方法。
  6. 【請求項6】前記プレート層成形材料が、熱硬化性樹脂
    または補強材料で補強された無機質体を主成分として調
    製されていることを特徴とする請求項4または請求項5
    に記載の人造石板を製造する方法。
  7. 【請求項7】基板層形成材が塗布された成形型中に、プ
    レート層成形材料を塗布する前に、基板層形成材および
    前記プレート層成形材料のいずれにも接着し得るプライ
    マーを塗布する工程を有する請求項4から請求項6の何
    れかに記載の人造石板製造方法。
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