JP2001138721A - ランフラットタイヤ - Google Patents

ランフラットタイヤ

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JP2001138721A
JP2001138721A JP32845199A JP32845199A JP2001138721A JP 2001138721 A JP2001138721 A JP 2001138721A JP 32845199 A JP32845199 A JP 32845199A JP 32845199 A JP32845199 A JP 32845199A JP 2001138721 A JP2001138721 A JP 2001138721A
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rubber
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outer rubber
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Masatoshi Tanaka
正俊 田中
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Sumitomo Rubber Industries Ltd
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Sumitomo Rubber Industries Ltd
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    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60CVEHICLE TYRES; TYRE INFLATION; TYRE CHANGING; CONNECTING VALVES TO INFLATABLE ELASTIC BODIES IN GENERAL; DEVICES OR ARRANGEMENTS RELATED TO TYRES
    • B60C17/00Tyres characterised by means enabling restricted operation in damaged or deflated condition; Accessories therefor
    • B60C17/0009Tyres characterised by means enabling restricted operation in damaged or deflated condition; Accessories therefor comprising sidewall rubber inserts, e.g. crescent shaped inserts
    • B60C17/0018Tyres characterised by means enabling restricted operation in damaged or deflated condition; Accessories therefor comprising sidewall rubber inserts, e.g. crescent shaped inserts two or more inserts in each sidewall portion
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    • B60C17/0027Tyres characterised by means enabling restricted operation in damaged or deflated condition; Accessories therefor comprising sidewall rubber inserts, e.g. crescent shaped inserts comprising portions of different rubbers in a single insert

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  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Tires In General (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ランフラット走行距離を増大する。 【解決手段】 トロイド状のカーカス6と、その外側に
配されたベルト層7と、タイヤ内腔i側でタイヤ半径方
向内外にのびるとともに断面略三日月状をなす補強ゴム
層9とを具えたランフラットタイヤ1である。補強ゴム
層9は、タイヤ軸方向外側に配されかつデュロメータA
硬さが68〜99度のゴムからなる外側ゴム部9oと、
この外側ゴム部9oの軸方向内側に配されかつデュロメ
ータA硬さが50〜72度であってかつ前記外側ゴム部
9oよりも軟質のゴムからなる内側ゴム部9iとを含
む。また外側ゴム部9oと内側ゴム部9iとの境界面E
に、タイヤ軸方向外側に滑らかに凸となる複数個の凸状
部Tを形成した凹凸領域10を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、内圧が低下した後
においても継続して一定の距離を走行可能としたランフ
ラットタイヤに関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】従来、
パンク等によりタイヤの内圧が0になった場合でもリム
外れせず、かつある程度の速度の制約を受けながらも一
定の距離を走行しうるランフラットタイヤが種々提案さ
れている。この種のタイヤは、例えば図6に示す如く、
サイドウォール部sのタイヤの内腔面側に、補強効果の
高い硬質ゴムからなる断面略三日月状をなす補強ゴム層
gを設けて構成される。そして、このランフラットタイ
ヤは、パンク時、図5に一点鎖線で示すように、タイヤ
の荷重を前記補強ゴム層gによって支え、タイヤの縦撓
みを最小限に抑え継続した走行(このような走行を「ラ
ンフラット走行」という)を可能としている。
【0003】しかしながら、上述のような補強ゴム層g
を構成する硬質ゴムは、一般に脆い性質があり、亀裂が
生じやすくまた摩耗に対する耐久性も比較的低いという
傾向がある。この種の問題を解決するために、例えば、
特公平6−102406号公報では、このようなゴム補
強層gを、タイヤ軸方向の外側に配された硬質のゴム部
と、その内側に配される耐クラック性を有する軟質のゴ
ム部との2層で構成し、補強ゴム層の内側面に作用する
圧縮荷重を軟質ゴム部により吸収、緩和し、耐久性を向
上することが提案されているが、このような構成にあっ
てもさらなる改善の余地を残している。
【0004】本発明は、以上のような実状に鑑み、断面
略三日月状をなす補強ゴム層を、タイヤ軸方向の外側ゴ
ム部と、この外側ゴムの軸方向内側に配された軟質の内
側ゴム部とを含んで構成するとともに、外側ゴム部と内
側ゴム部との境界面に、タイヤ内腔側に滑らかに凸とな
る複数個の凸状部を形成した凹凸領域を設けることを基
本として、補強ゴム層の耐久性をさらに向上でき、ひい
てはランフラット継続走行距離をさらに増大しうるラン
フラットタイヤを提供することを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明のうち請求項1記
載の発明は、トレッド部からサイドウォール部を経てビ
ード部のビードコアに至るカーカスと、このカーカスの
タイヤ半径方向外側かつトレッド部の内部に配されたベ
ルト層と、タイヤ内腔側でタイヤ半径方向内外にのびる
とともに断面略三日月状をなす補強ゴム層とを具えたラ
ンフラットタイヤであって、前記補強ゴム層は、タイヤ
軸方向外側に配されかつデュロメータA硬さが68〜9
9度のゴムからなる外側ゴム部と、この外側ゴムのタイ
ヤ軸方向内側に配されかつデュロメータA硬さが50〜
72度であってかつ前記外側ゴム部よりも軟質のゴムか
らなる内側ゴム部とを含むとともに、前記外側ゴム部と
内側ゴム部との境界面に、タイヤ軸方向外側に滑らかに
凸となる複数個の凸状部を形成した凹凸領域を設けたこ
とを特徴としている。
【0006】また請求項2記載の発明は、前記外側ゴム
部は、バットレス部をタイヤ半径方向外側に越えた外端
からタイヤ最大幅位置をタイヤ半径方向内方に越える内
端までのびるとともに、前記凹凸領域は、前記バットレ
ス部から前記タイヤ最大幅位置までの間に形成されたこ
とを特徴とする請求項1記載のランフラットタイヤであ
る。
【0007】また請求項3記載の発明は、前記外側ゴム
部と内側ゴム部とは、前記バットレス部から前記タイヤ
最大幅位置までの範囲において、タイヤ軸を含む断面に
おけるタイヤ内腔面に直角な方向の前記外側ゴム部の厚
さT1と、内側ゴム部の厚さT2との比RA(=T1/
T2)を1.2〜12とし、かつ前記比の最大値RAma
x と最小値RAmin との比(RAmax /RAmin )であ
るバラツキRBを2.0〜6.0としたことを特徴とす
る請求項2記載のランフラットタイヤである。
【0008】また請求項4記載の発明は、前記内側ゴム
部は、ゴム基材100重量部に対してフッ素化合物を5
重量部以上含有することを特徴とする請求項1乃至3の
いずれか1記載のランフラットタイヤである。
【0009】ここで、「デュロメータA硬さ」は、JI
S−K6253に基づくデュロメータータイプAによる
硬さとして定義される。また、「バットレス部」とは、
サイドウォール部と、トレッド部との接合部付近の領域
を指す。また「タイヤ最大幅位置」とは、タイヤを正規
リムにリム組みしかつ正規内圧を充填したときの状態に
おいて、タイヤ軸方向の最大幅をなす位置をいう。また
「正規リム」とは、タイヤが基づいている規格を含む規
格体系ないしそれに準じたものにおいて、当該規格がタ
イヤ毎に定めるリムであり、例えばJATMAであれ
ば”標準リム”、TRAであれば "Design Rim" 、或い
はETRTOであれば "Measuring Rim"となる。また、
「正規内圧」とは、タイヤが基づいている規格を含む規
格体系において、各規格がタイヤ毎に定めている空気圧
であり、JATMAであれば”最高空気圧”、TRAで
あれば表 "TIRE LOAD LIMITS AT VARIOUS COLD INFLATI
ON PRESSURES" に記載の最大値、ETRTOであれば "
INFLATION PRESSURE" であるが、タイヤが乗用車用であ
る場合には180(kPa)とする。
【0010】
【発明の実施の形態】以下本発明の実施の一形態を図面
に基づき説明する。図1は、本実施形態として乗用車用
のランフラットタイヤ1の右半分断面図を示し、左半分
断面はほぼ対称に現れるため本例では省略している。ラ
ンフラットタイヤ1は、チューブレス式のタイヤであっ
て、トレッド部2からサイドウォール部3を経てビード
部4に埋設されているビードコア5、5に至るカーカス
6と、このカーカス6のタイヤ半径方向外側かつトレッ
ド部2の内部に配置されしかもコードをタイヤ赤道Cに
対して小角度で傾けて配列した本例では2枚のベルトプ
ライ7A、7Bからなるベルト層7と、タイヤ内腔i側
でタイヤ半径方向内外にのびるとともに断面略三日月状
をなす補強ゴム層9とを具えている。
【0011】前記カーカス6は、本例では両側のビード
コア5、5間に跨ってのびる本体部6aの両端に、前記
ビードコア5の周りでタイヤ軸方向内側から外側に折り
返されてタイヤ半径方向外側にのびる折返し部6bを一
体に有した1枚のカーカスプライ6Aにより構成された
ものが示される。このカーカスプライ6Aは、例えば複
数本のカーカスコードを並列してその両面をゴム被覆し
て構成される。また本例では前記カーカスコードとして
は、有機繊維コードが好ましく、ポリエステルレーヨ
ン、ナイロン等が好適であるが、スチールコードなど他
のコードも必要に応じて採用しうる。また前記カーカス
プライ6Aは、前記カーカスコードをタイヤ赤道Cに対
して好ましくは75〜90°の角度で配列したラジアル
構造をなす。また、前記ベルトプライ7A、7Bは、本
例では、スチールコードをタイヤ赤道Cに対して10〜
45°の小角度をもって、しかもプライ間でコードが互
いに交差する向きに重ね合わせて配置されている。
【0012】前記補強ゴム層9は、本例では空気を透過
しにくいインナーライナ11と前記カーカス6との間に
配されている。また補強ゴム層9は、そのタイヤ軸方向
外側に配されかつデュロメータA硬さが68〜99度の
ゴムからなる外側ゴム部9oと、この外側ゴム9oのタ
イヤ軸方向内側に配されかつデュロメータA硬さが50
〜72度であってかつ前記外側ゴム部9oよりも軟質の
ゴムからなる内側ゴム部9iとを含み、本例では補強ゴ
ム層9は、これら2種のゴム部からなるものが例示され
る。
【0013】前記外側ゴム部9oは、上述のようなデュ
ロメータA硬さ、より好ましくは74〜99度のゴム硬
さを具えることにより、主としてランフラット走行時の
タイヤ荷重をその剛性によって支えることができ、タイ
ヤの縦撓みを減じる働きをなす。また内側ゴム部9i
は、外側ゴム部9oを構成するゴムよりも軟質のゴムか
らなることにより、大きな圧縮応力が作用する補強ゴム
層9のタイヤ軸方向内側面において、自らが柔軟に変形
等することにより圧縮応力を緩和、吸収し、外側ゴム部
9oへの影響を最小限に抑えて該外側ゴム部9oに亀裂
などの損傷が生じるのを長期に亘り抑制しうる。
【0014】また本発明では、前記外側ゴム部9oと内
側ゴム部9iとの境界面Eに、タイヤ軸方向外側に滑ら
かに凸となる複数個の凸状部T、T、…を形成した凹凸
領域10を設けたことを特徴の一つとしている。本例の
凹凸領域10は、前記凸状部Tを滑らかに連続させるこ
とにより、この部分で境界面Eが正弦波状の曲線をなす
ものが例示されている。また、補強ゴム層9はタイヤ軸
方向内側面、外側面は滑らかにタイヤ軸方向外側に凸と
なる円弧状で形成されているため、図1、図2に示す如
く、外側ゴム部9o、内側ゴム部9iは、この凹凸領域
10に隣接する部分において各厚さが増減しながらタイ
ヤ半径方向にのびている。
【0015】本発明者らの種々の実験の結果、補強ゴム
層9は、図3(B)に誇張して示す如く、ランフラット
走行時など圧縮荷重が作用する負荷時においては、タイ
ヤ軸方向の内側面bに大きな圧縮応力が生じ該内側面が
ほぼ均一に歪んで多数のしわcが生じていること、また
走行距離の増大に伴い、このしわの内側ではゴム同士が
互いに接触、摩擦を繰り返し、ゴムの発熱による熱劣化
を招き、ひいては該しわを核として補強ゴム層9の破壊
を招くことなどが分かった。そこで本発明の補強ゴム層
9では、図3(A)に示すように、外側ゴム部9oと内
側ゴム部9iとの境界面Eに上述のような凹凸領域10
を設け、圧縮じわcの中により多くの軟質ゴムからなる
内側ゴム部9iを進入させるように改善している。
【0016】すなわち、外側ゴム部9oは、凸状部Tに
て厚さが減じられた部分n、nを中心に湾曲し易くな
る。この湾曲の際に外側ゴム部9oは、凸状部Tにより
厚さが増している内側ゴム部9iをより多く挟み込む。
これによって、補強ゴム層9の内側面bに生じがちな圧
縮じわの中へより多くの軟質ゴムが介在することによっ
て、圧縮応力をさらに能率良く分散し、かつ摩擦に弱い
硬質の外側ゴム部9o、9o同士が直接擦れ合うのをよ
り確実に防止しうる。
【0017】また、このような凹凸領域10は、外側ゴ
ム部9oと内側ゴム部9iとの接触面積を増大すること
ができ、繰り返し変形による両ゴムの剥離に対する耐久
性をより一層向上しうる。なお凸状部Tは、複数個必要
であって、本例では3個を例示しているが、これに限定
されるものではない。また凸状部Tは、タイヤ周方向に
連続している。
【0018】また本実施形態の内側ゴム部9iは、ゴム
基材100重量部に対してフッ素化合物を5重量部以
上、より好ましくは6〜20重量部、さらに好ましくは
7〜15重量部含有するものを例示している。このよう
なフッ素化合物を配合することによって内側ゴム部9i
は、ゴム表面の摩擦係数がより小さくなり、ひいてはし
わ部分での摩擦による発熱を減じて耐久性をさらに向上
しうる。なおフッ素化合物として、例えばフッ素樹脂な
いしフッ素系の添加剤などを適宜配合することができ
る。
【0019】またランフラット走行時には、図5に一点
鎖線で示したように、最も撓みやすい領域がバットレス
部Bの近傍となる。従って、補強ゴム層9は、この領域
を少なくとも補強しうるように設けることが望ましい。
本例では、補強ゴム層9は、前記バットレス部Bをタイ
ヤ半径方向外側に越えた外端Aからタイヤ最大幅位置M
をタイヤ半径方向内方に越えてビード部4に至る内端B
までのびている。この補強ゴム層9のタイヤ半径方向の
長さLは、タイヤ断面高さHの例えば0.5〜0.8倍
としており、また最大厚さtm(図2に示す)は、バッ
トレス部Bとタイヤ最大幅位置Mとの間に位置するもの
が示される。また該最大厚さtmは例えば乗用車用タイ
ヤの場合、4〜15mm程度に設定される。なお補強ゴム
層9の厚さは、タイヤ内腔iの表面であるタイヤ内腔面
iaに直角な方向で測定する。
【0020】また本例では、外側ゴム部9oと内側ゴム
部9iとは、補強ゴム層9の前記外端Aから内端Bまで
その全域に亘ってのびるものが示されているが、内側ゴ
ム部9iについては、最も撓みが大となる前記外端Aか
らタイヤ最大幅位置Mに亘って配されていれば、前記内
端Bまで達していることは必ずしも必要ではない。また
内側ゴム部9iによる圧縮応力の緩和、分散を効果的な
ものとするためには、バットレス部Bから前記タイヤ最
大幅位置Mまでの間の少なくとも一部に前記凹凸領域1
0を含ませることが望ましい。
【0021】また外側ゴム部9oと内側ゴム部9iと
は、前記バットレス部Bから前記タイヤ最大幅位置Mま
での範囲において、タイヤ軸を含む断面におけるタイヤ
内腔面iaに直角な方向の前記外側ゴム部の厚さT1
と、内側ゴム部の厚さT2との比RA(=T1/T2)
を2〜12の範囲で変化させるのが好ましい。前記比R
Aが2未満であると、外側ゴム部9oの厚さが相対的に
小となるためランフラット走行時の縦撓みを抑えること
が困難な傾向にあり、逆に12を超えると内側ゴム部9
iが相対的に小となって負荷時の応力緩和、分散効果が
低下する傾向にある。かかる観点より、前記比RAは、
好ましくは、3〜10、さらに好ましくは4〜10とす
ることが望ましい。なおこのように「バットレス部Bか
ら」の位置を特定する場合、前記ベルト層7のエッジe
を通る法線Nによりバットレス部Bの位置を特定しても
良い。
【0022】さらに、バットレス部Bから前記タイヤ最
大幅位置Mまでの範囲において、前記比の最大値RAma
x と最小値RAmin との比(RAmax /RAmin )であ
るバラツキRBを2.0〜6.0、より好ましくは3.
0〜5.0とすることが望ましい。このようにバラツキ
を規制することにより、凹凸領域10の振幅などを最適
に設定することができ、補強ゴム層9の耐久性をより一
層向上しうる。
【0023】上述のような補強ゴム層9は、例えば外側
ゴム部9oと内側ゴム部9iとを例えば2ヘッドタイプ
の押出機等により一体に押し出してタイヤ成型に用いる
のが好ましいが、それぞれ押出機等により成形して貼り
合わせることもできる。また、上記実施形態では、外側
ゴム部9oが1種のゴムからなるものが例示されている
が、これをタイヤ軸方向、又はタイヤ半径方向で異なる
2種以上のゴムを用いて構成することもできる。
【0024】
【実施例】タイヤサイズが、205/55R15のラン
フラットタイヤを表1の仕様にて試作するとともに、そ
のランフラット走行距離を測定した。補強ゴム層は、図
1に示す形状をなし、L/Hを約0.7、最大厚さtm
を6mmに設定した。またランフラット走行距離は、リム
組後、バルブコアを取り外した状態で供試タイヤを内圧
0(kPa)として国産乗用車の前輪に装着し、速度8
0km/Hでテストコースを走行するとともに、供試タイ
ヤが破壊するまでの走行距離を求め、比較例2の走行距
離を100とする指数により表示した。数値が大きいほ
ど良好であることを示す。テストの結果は、表1に示す
通りである。
【0025】
【表1】
【0026】テストの結果、実施例のものは、従来例、
比較例に比べてランフラット走行距離を増大しているこ
とが確認された。
【0027】
【発明の効果】上述したように、請求項1記載の発明で
は、外側ゴム部と内側ゴム部との境界面にタイヤ軸方向
外側に滑らかに凸となる複数個の凸状部を有する凹凸領
域を設けているため、補強ゴム層の内側面に生じる圧縮
じわの中へより多くの内側ゴム部を介在させることがで
き、圧縮応力をさらに能率良く分散し、かつ摩擦に弱い
硬質の外側ゴム部同士が直接擦れ合うのをより確実に防
止しうる。またこのような凹凸領域は、外側ゴム部と内
側ゴム部との境界面の長さを大として、両ゴム部の接触
面積を増大し剥離に対する耐久性を向上しうる。
【0028】また請求項2記載の発明では、外側ゴム部
は、バットレス部をタイヤ半径方向外側に越えた外端か
らタイヤ最大幅位置をタイヤ半径方向内方に越える内端
までのびるとともに、前記凹凸領域は、前記バットレス
部から前記タイヤ最大幅位置までの間に形成されている
ため、ランフラット時に最も撓みやすい領域を効果的に
補強でき、ランフラット走行距離の増大に大きく貢献し
うる。
【0029】また請求項3記載の発明では、外側ゴム部
と内側ゴム部との厚さの比や前記凹凸領域に基づく厚さ
のバラツキなどを限定したことにより、より一層ランフ
ラット走行距離が増大しうる。
【0030】また請求項4記載の発明では、内側ゴム部
は、ゴム基材100重量部に対してフッ素化合物を5重
量部以上含有することにより、内側ゴム部は、ゴム表面
の摩擦係数が小さくなり、ひいてはしわ部分で接触する
内側ゴム部同士の摩擦による発熱を減じ、さらに耐久性
を向上しうる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施形態のランフラットタイヤの断面図であ
る。
【図2】その部分拡大図である。
【図3】(A)、(B)は補強ゴム層の変形を説明する
概略図である。
【図4】(A)〜(C)は補強ゴム層の実施例、比較
例、従来例の略図である。
【図5】パンク時の状態を示す輪郭図である。
【図6】従来のランフラットタイヤを例示する断面図で
ある。
【符号の説明】
1 ランフラットタイヤ 2 トレッド部 3 サイドウォール部 4 ビード部 5 ビードコア 6 カーカス 7 ベルト層 9 補強ゴム層 9o 外側ゴム部 9i 内側ゴム部 10 凹凸領域 E 境界面 T 凸状部

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】トレッド部からサイドウォール部を経てビ
    ード部のビードコアに至るカーカスと、このカーカスの
    タイヤ半径方向外側かつトレッド部の内部に配されたベ
    ルト層と、タイヤ内腔側でタイヤ半径方向内外にのびる
    とともに断面略三日月状をなす補強ゴム層とを具えたラ
    ンフラットタイヤであって、 前記補強ゴム層は、タイヤ軸方向外側に配されかつデュ
    ロメータA硬さが68〜99度のゴムからなる外側ゴム
    部と、この外側ゴムのタイヤ軸方向内側に配されかつデ
    ュロメータA硬さが50〜72度であってかつ前記外側
    ゴム部よりも軟質のゴムからなる内側ゴム部とを含むと
    ともに、 前記外側ゴム部と内側ゴム部との境界面に、タイヤ軸方
    向外側に滑らかに凸となる複数個の凸状部を形成した凹
    凸領域を設けたことを特徴とするランフラットタイヤ。
  2. 【請求項2】前記外側ゴム部は、バットレス部をタイヤ
    半径方向外側に越えた外端からタイヤ最大幅位置をタイ
    ヤ半径方向内方に越える内端までのびるとともに、前記
    凹凸領域は、前記バットレス部から前記タイヤ最大幅位
    置までの間に形成されたことを特徴とする請求項1記載
    のランフラットタイヤ。
  3. 【請求項3】前記外側ゴム部と内側ゴム部とは、前記バ
    ットレス部から前記タイヤ最大幅位置までの範囲におい
    て、タイヤ軸を含む断面におけるタイヤ内腔面に直角な
    方向の前記外側ゴム部の厚さT1と、内側ゴム部の厚さ
    T2との比RA(=T1/T2)を1.2〜12とし、 かつ前記比の最大値RAmax と最小値比RAmin との比
    (RAmax /RAmin)であるバラツキRBを2.0〜
    6.0としたことを特徴とする請求項2記載のランフラ
    ットタイヤ。
  4. 【請求項4】前記内側ゴム部は、ゴム基材100重量部
    に対してフッ素化合物を5重量部以上含有することを特
    徴とする請求項1乃至3のいずれか1記載のランフラッ
    トタイヤ。
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