JP2001135916A - プリント配線板の製造方法 - Google Patents

プリント配線板の製造方法

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JP2001135916A
JP2001135916A JP31376799A JP31376799A JP2001135916A JP 2001135916 A JP2001135916 A JP 2001135916A JP 31376799 A JP31376799 A JP 31376799A JP 31376799 A JP31376799 A JP 31376799A JP 2001135916 A JP2001135916 A JP 2001135916A
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pattern
dry film
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printed wiring
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JP31376799A
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Shinichiro Ichikawa
慎一郎 市川
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Ibiden Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 導体パターンの厚みを確保して,電気的接続
信頼性に優れたプリント配線板の製造方法を提供する。 【解決手段】 本発明のプリント配線板の製造方法にお
いては,a)樹脂絶縁層3に無電解めっきにて金属層4
1を形成し,b)ドライフィルム49にて金属層のパタ
ーン非形成部分92を被覆するとともにパターン形成部
分91を開口させ,c)電解めっきにて金属層のパター
ン形成部分91を厚付けし,d)ドライフィルムの剥膜
処理を行い,e)金属層にエッチングを施してパターン
非形成部分の金属層を除去することにより,金属層のパ
ターン形成部分からなる導体パターン4を形成する。ド
ライフィルムの厚みは20〜50μmであり,かつ剥膜
処理は,温度40〜70℃の剥膜液を上記プリント配線
板に施すことにより行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【技術分野】本発明は,プリント配線板の製造方法に関
し,特にセミアディティブ法でのドライフィルムの剥膜
方法に関する。
【0002】
【従来技術】従来,IC実装用のプリント配線板は,例
えば,特開平9−130050号に開示されているよう
なビルドアップ方法にて製造されている。すなわち,内
部用の基板の上下両面に内層導体パターンを形成し,そ
の表面に,無電解めっきやエッチングにより粗化処理を
施し,次いでロールーコーターや印刷にて層間絶縁層を
形成する。次いで,露光及び現像を行ってビアホール開
口部を形成し,層間絶縁層の硬化を行う。
【0003】さらに,セミアディティブ法にて外層導体
パターンを形成する。すなわち,層間絶縁層に酸や酸化
剤などにより粗化処理を施し,パラジウムなどの触媒を
付け,次いで,薄い無電解めっきを形成し,そのめっき
膜上にドライフィルムにて外層導体パターン形成部分以
外の部分にレジストパターンを形成し,外層導体パター
ン形成部分を電解めっきで厚付けする。次いで,水酸化
ナトリウムや水酸化カリウムなどの剥膜液(30〜40
℃)に基板を浸漬してドライフィルムの剥膜処理を行
う。
【0004】次いで,過硫酸塩類,過酸化水素/硫酸な
どのエッチング液により,金属層の外層導体パターン非
形成部分をエッチング除去して外層導体パターンを形成
する。次いで,外層導体パターンの表面に,エッチング
または無電解めっきにより粗化層を形成する。また,内
層導体パターンと外層導体パターンとの導通を行うため
のビアホールを形成する。
【0005】以上の工程を繰り返し,最表面にソルダー
レジスト層を形成することにより,ビルドアップ多層配
線板が得られる。
【0006】
【解決しようとする課題】しかしながら,導体パターン
の粗化層をエッチング処理によって形成する場合には,
後者の無電解めっきで析出させる場合と比べて,導体パ
ターンの厚みは相対的に薄くなる。これは,エッチング
処理では,後工程の導体パターンの粗化層形成のための
エッチング処理と,2回のエッチング処理が行われるこ
とになるからである。そのため,エッチングによる粗化
層の形成では導体パターンの絶対的な厚みが確保されな
いこともあり,電気的導通性及び導通信頼性に影響を与
える。このような導体パターンの厚み不足は,導体パタ
ーンの上に形成する樹脂絶縁層の凹凸が形成される原因
に結びつき,インピーダンスの整合性や絶縁信頼性に影
響を与えてしまう。
【0007】かかる問題に対応するため,ドライフィル
ムの膜厚みを従来の20μmよりも5μm以上厚くし
て,厚付け電解めっき膜をX−Y方向およびZ方向に従
来よりも5μm厚くつけることにより,導体パターンの
厚みを確保しすることが考えられる。
【0008】しかしながら,ドライフィルムの膜厚を大
きくすると,従来の剥膜条件では,ドライフィルムの膜
残りが発生する場合がある。これにより,ドライフィル
ムの下部に位置するパターン非形成部分の金属膜がエッ
チングされず,短絡を引き起こしてしまう。また,導体
パターンの幅を広げたりファインパターン化する場合に
は,パターン間が狭くなり,更にドライフィルムの膜残
りが発生しやすくなる。
【0009】そこで,剥膜液への基板の浸漬時間より長
くすることが考えられる。これにより,ドライフィルム
は完全に除去されるが,その一方で金属層に変色(アル
カリ焼け)が生ずることがある。変色した金属層は,エ
ッチング性(腐蝕性)が低下する。このため,パターン
非形成部分の金属層が残り,短絡の原因となる。また,
粗化層を形成するために用いるエッチング液では,粗化
層の凹凸の差が小さくなり,粗化層と層間絶縁層との密
着性が低下して,剥離やクラックを引き起こすことにな
る。また,変色した導体パターンは電気特性が変化して
しまう。
【0010】本発明はかかる従来の問題点に鑑み,導体
パターンの厚みを確保して,電気的接続信頼性に優れた
プリント配線板の製造方法を提供しようとするものであ
る。
【0011】
【課題の解決手段】請求項1の発明は,a)樹脂絶縁層
に金属層を形成し, b)ドライフィルムにて金属層のパターン非形成部分を
被覆するとともにパターン形成部分を開口させ, c)電解めっきにて金属層のパターン形成部分を厚付け
し, d)上記ドライフィルムの剥膜処理を行って,上記金属
層のパターン非形成部分を露出させ, e)上記金属層にエッチングを施してパターン非形成部
分の金属層を除去することにより,金属層のパターン形
成部分からなる導体パターンを形成する,プリント配線
板の製造方法において,上記ドライフィルムの厚みは2
0〜50μmであり,かつ上記ドライフィルムの剥膜処
理を行うにあたっては,上記プリント配線板を温度40
〜70℃の剥膜液に浸漬,スプレーかけまたは超音波付
与をすることを特徴とするプリント配線板の製造方法で
ある。
【0012】本発明において最も注目すべきことは,上
記a)〜e)工程からなるセミアディティブ法により導
体パターンを形成するにあたり,電解めっき厚付け後に
ドライフィルムを剥膜するときに,剥膜液の温度を40
〜70℃と高めに設定したことにある。
【0013】剥膜液の温度が40〜70℃であることに
より,剥膜液中の酸解離定数が上がりドライフィルムが
膨潤し易い方向に反応が進む。また,ドライフィルムの
膨潤開始時間(Lifting-point)及び分散開始時間(Break
ing-point)を速めることができ,物理的な力による剥膜
時間も長くなる。例えば,ドライフィルムの膨潤開始時
間を剥膜時間全体の1/6以下とし,またドライフィル
ムの分散開始時間を剥膜時間全体の1/3以下とするこ
とが可能である。
【0014】このため,20〜50μmもの厚いドライ
フィルムであっても,完全に除去することができ,剥膜
性が向上する。また,迅速にドライフィルムが除去され
るため,金属層のアルカリ焼けによる変色も起こらな
い。このため,金属層のエッチング特性が良好で,電気
特性に優れた導体パターンを形成することができる。ま
た,導体パターンの表面には,層間絶縁層との密着性が
高い粗化層を形成することができる。また,導体パター
ンの間が3〜10μmと狭小のファインパターンを形成
する場合であっても,ドライフィルムの剥膜が可能とな
る。
【0015】また,金属層の厚付けのための電解めっき
は,ドライフィルムのパターン形成部分に開口する開口
部に形成される。このため,電解めっきの膜厚みはドラ
イフィルムと同程度の厚みにすることができる。したが
って,本発明において,ドライフィルムの厚みを20〜
50μmとすることにより,電解めっきの膜厚みをそれ
と同程度の厚みにすることができる。そのため,後工程
においてエッチング処理が行われても,導体パターンの
全体厚みを十分に確保でき,電気導通信頼性を確保でき
る。また,CZ処理という粗化処理が行われても,導体
パターンの十分な厚みを確保できる。
【0016】本発明において,剥膜処理の温度は,40
〜70℃である。これにより,ドライフィルムの剥膜性
が向上し,またドライフィルム下の金属層も変色しな
い。一方,剥膜液の温度が40℃未満の場合には,25
μm以上の厚みのドライフィルムの剥膜残りが生じる場
合がある。70℃を超える場合には,ドライフィルム下
の金属層にアルカリ焼けによる変色が発生する場合があ
り,また作業安全性が低下する。特に,剥膜液の温度は
55〜65℃の範囲で行うことが良い。その範囲であれ
ば,剥膜残りもなく,金属層の変色も防止できる。
【0017】ドライフィルムの厚みは20〜50μmで
ある。これにより,導体パターンを十分な厚みにするこ
とができ,電気導通信頼性を確保できる。一方,ドライ
フィルムの厚みが20μm未満の場合には,電解めっき
による金属層の厚付けが不十分になり,導電性の表面に
形成する層間絶縁層の塗布厚みも全体的に薄くなってし
まい,絶縁信頼性に影響を与える場合がある。また,ド
ライフィルムの厚みが50μmを超える場合には,ドラ
イフィルムの剥膜残りが生じるおそれがあり,50μm
以下の微細なパターン形成には不適である。
【0018】剥膜処理は,プリント配線板を剥膜液に浸
漬する,プリント配線板に剥膜液をスプレー掛けする,
あるいはプリント配線板を剥膜液に浸漬して超音波をか
けることにより行う。浸漬する場合には,剥膜液槽を2
槽に分けると良い。第1槽でドライフィルムを膨潤さ
せ,第2槽でドライフィルムを剥膜液に溶解させて除去
分散させる。
【0019】請求項5の発明のように,剥膜処理は1〜
10分間で行うことが好ましい。上記の2槽に分ける場
合には,2槽あわせた浸漬時間を1〜10分とすること
が好ましい。特に望ましいのは,2〜5分間で行う。1
分未満では,ドライフィルムに膜残りが生ずる場合があ
り,10分を越えると金属層が変色するおそれがある。
【0020】請求項2の発明のように,上記剥膜液は,
アルカリ水溶液あるいはアミン系水溶液であることが好
ましい。これにより,ドライフィルムを剥膜することが
できる。特には,無機の強アルカリを用いることが好ま
しい。これにより,剥膜性が向上する。無機の強アルカ
リとしては,水酸化カリウム,水酸化ナトリウム,水酸
化リチウム,水酸化カルシウムなどを用いる。その中で
も,水酸化ナトリウムを用いることが好ましい。安価で
溶解度が高く,金属層上に異物が残留しにくいからであ
る。
【0021】請求項3の発明のように,上記アルカリ水
溶液は,少なくとも水酸化ナトリウム,水酸化カリウ
ム,水酸化カルシウムまたは水酸化リチウムのいずれか
を含有することが好ましい。また,請求項4の発明のよ
うに,上記アミン系水溶液は,少なくともモノエタノー
ルアミン,ジエタノールアミン,またはトリエタノール
アミンのいずれかを含有することが好ましい。
【0022】上記アルカリ水溶液またはアミン系水溶液
の中に,上記アルカリ成分または上記アミン化合物が5
0%以上含有していることが好ましい。50%未満の含
有率では,剥膜液の劣化が早くなり,実用的でない。特
に,アミン系水溶液からなる剥膜液を用いることが良
い。剥膜性がよく,金属層が変色しないからである。
【0023】次に,上記a)〜e)工程について説明す
る。 a)工程 樹脂絶縁層に金属層を形成する。樹脂絶縁層は,ガラス
クロスに樹脂を含浸させたコア基板,または該コア基板
の表面に層間樹脂絶縁層を形成したビルドアップ基板で
あってもよい。コア基板にはスルーホールを,層間樹脂
絶縁層にはビアホールを形成することができる。
【0024】上記ビルドアップ基板を作製するにあたっ
ては,スルーホール及び導体パターンを有するコア基板
上に,樹脂絶縁層をロールコーターや印刷によって塗布
して形成する。黒円が描画されたフォトマスクにを上記
基板上に載置させて,露光,現像,乾燥,硬化を行い,
樹脂絶縁層にバイアホールを形成する。次に,酸あるい
は酸化剤で樹脂絶縁層表面に粗化層を形成する。酸とし
ては,硫酸,塩酸,硝酸やリン酸などを用いることがで
きる。酸化剤としては,クロム酸,クロム酸塩,過マン
ガン酸などを用いることができる。その後,粗化層が形
成された樹脂絶縁層上に,無電解銅めっきで薄付け金属
層を形成する。
【0025】また,本発明において,金属層は,金属
箔,電解めっき膜または無電解めっき膜などからなる。
金属層は,スパッタ,蒸気によって形成させてもよい。
また,それらを2層以上形成させた複合金属層でもよ
い。前記したように樹脂層に粗化層を設けてもよいが,
樹脂層に粗化層を設けないで,フォトあるいは炭酸,エ
キシマ,UVなどのレーザでバイアホールを形成し金属
層を形成してもよい。
【0026】b)工程 ドライフィルムにて金属層のパターン非形成部分を被覆
するとともにパターン形成部分を開口させるにあたって
は,具体的には,20〜50μmのドライフィルムを金
属層に貼り付けて,導体パターンが描画されたフォトマ
スクを載置して,ドライフィルムの露光及び現像を行
う。
【0027】請求項6の発明のように,上記金属層のパ
ターン非形成部分を覆うドライフィルムの最小幅は,1
5〜75μmであることが好ましい。これにより隣接す
る回路間の電気絶縁性を確保しつつ,回路のファイン化
を図ることができる。15μm未満の場合には,パター
ン間の絶縁性を確保できない場合がある。75μmを超
える場合には,導体パターンの高密度化が図れないおそ
れがある。
【0028】ドライフィルムは,金属層のパターン非形
成部分を被覆し,パターン形成部分に開口部を設けてい
る。ここで,パターン形成部分とは,様々な形状を有す
る導体パターンを形成すべき部分をいう。上記ドライフ
ィルムの最小幅とは,パターン非形成部分を覆うドライ
フィルムにおいて,最も狭い部分の幅をいう。
【0029】c)工程 電解めっきにて金属層の厚付けをする。これにより,ド
ライフィルムの開口部に電解めっき膜が形成される。電
解めっきの膜厚は,ドライフィルムの厚みと同程度にす
ることができる。
【0030】d)工程 ドライフィルムの剥膜処理を上記の条件で行う。する
と,ドライフィルムが除去され,ドライフィルム下の金
属層が露出する。
【0031】e)工程 ドライフィルム下の金属層の非形成部分をエッチングに
て除去する。これにより,金属層における電解めっき膜
を施したパターン形成部分が残り,導体パターンが形成
される。導体パターン形成用のエッチングでは,過硫酸
塩類,過酸化水素/硫酸,塩化第二鉄,塩化第二銅など
のエッチング液を用いる。
【0032】次に,導体パターンの表面に,エッチング
液により粗化層を形成することが好ましい。これによ
り,導体パターンとその上に形成される層間樹脂絶縁層
との密着性が向上する。粗化層形成用のエッチング液と
しては,過硫酸塩類,過酸化水素/硫酸,第二銅錯体と
有機酸塩からなるエッチング液を用いるとよい。上記導
体パターンの表面には,ビルドアップ法により,層間樹
脂絶縁層を介して導体パターンを形成することができ
る。これにより,プリント配線板を多層にすることがで
きる。
【0033】
【発明の実施の形態】実施形態例1 本発明の実施形態に係るプリント配線板の製造方法につ
いて,図1〜図5を用いて説明する。まず,各種組成物
を調製し,プリント配線板の製造に供した。
【0034】A.上層の層間絶縁層用の原料組成物 〔樹脂組成物〕クレゾールノボラック型エポキシ樹脂
(日本化薬製,分子量2500)の25%アクリル化物
を80重量%の濃度でDMDGに溶解させた樹脂液を3
5重量部,感光性モノマー(東亜合成製,アロニックス
M315)3.15重量部,消泡剤(サンノプコ製,S
−65)0.5重量部,及びNMP3.6重量部を攪拌
混合して,樹脂組成物を得た。
【0035】〔樹脂組成物〕ポリエーテルスルフォン
(PES)12重量部,エポキシ樹脂粒子(三洋化成
製,ポリマーポール)の平均粒径1.0μmのもの7.
2重量部,及び平均粒径0.5μmのもの3.09重量
部を混合した後,さらにNMP30重量部を添加し,ビ
ーズミルで攪拌混合して,樹脂組成物を得た。
【0036】〔硬化剤組成物〕イミダゾール硬化剤
(四国化成製,2E4MZ−CN)2重量部,光開始剤
(チバガイギー製,イルガキュア I−907)2重量
部,光増感剤(日本化薬製,DETX−S)0.2重量
部,及びNMP1.5重量部を攪拌混合して,硬化剤組
成物を得た。
【0037】B.下層の層間樹脂絶縁層用の原料組成物 〔樹脂組成物〕クレゾールノボラック型エポキシ樹脂
(日本化薬製,分子量2500)の25%アクリル化物
を80重量%の濃度でDMDGに溶解させた樹脂液35
重量部,感光性モノマー(東亜合成製,アロニックスM
315)4重量部,消泡剤(サンノプコ製,S−65)
0.5重量部,及びNMP3.6重量部を攪拌混合し
て,樹脂組成物を得た。
【0038】〔樹脂組成物〕ポリエーテルスルフォン
(PES)12重量部,及びエポキシ樹脂粒子(三洋化
成製,ポリマーポール)の平均粒径0.5μmのもの1
4.49重量部を混合した後,さらにNMP30重量部
を添加し,ビーズミルで攪拌混合して,樹脂組成物を
得た。
【0039】〔硬化剤組成物〕イミダゾール硬化剤
(四国化成製,2E4MZ−CN)2重量部,光開始剤
(チバガイギー製,イルガキュア I−907)2重量
部,光増感剤(日本化薬製,DETX−S)0.2重量
部,及びNMP1.5重量部を攪拌混合して,硬化剤組
成物を得た。
【0040】C.樹脂充填剤用の原料組成物 〔樹脂組成物〕ビスフェノールF型エポキシモノマー
(油化シェル製,分子量310,YL983U)100
重量部,表面にシランカップリング剤がコーティングさ
れた平均粒径1.6μmのSiO2球状粒子(アドマテ
ック製,CRS1101−CE)170重量部,及びレ
ベリング剤(サンノプコ製,ペレノールS4)1.5重
量部を攪拌混合することにより,その混合物の粘度を2
3±1℃で45,000〜49,000cpsに調整し
て,樹脂組成物を得た。なお,SiO2球状粒子の最
大径は,後述する内層導体パターンの厚み(15μm)
以下とする。
【0041】〔硬化剤組成物〕イミダゾール硬化剤
(四国化成製,2E4MZ−CN)6.5重量部。
【0042】D.プリント配線板の製造 次に,上記各種組成物を用いてプリント配線板を製造す
る方法を,図1〜図5を用いて説明する。
【0043】(1)まず,図1(a)に示すごとく,厚
さ0.8mmのガラスエポキシ樹脂またはBT(ビスマ
レイミドトリアジン)樹脂からなる基板1の上下両面に
18μmの銅箔20がラミネートされている銅張積層板
を形成した。この銅張積層板をドリル削孔し,無電解銅
めっき処理を施し,パターン状にエッチングすることに
より,図1(b)に示すごとく,基板1の上下両面に内
層導体パターン2と,上下導通を行うためのスルーホー
ル22を形成した。
【0044】(2)基板を水洗いし,乾燥した後,酸化
浴(黒化浴)として,NaOH(10g/l),NaC
lO2(40g/l),Na3PO4(6g/l),還元
浴として,NaOH(10g/l),NaBH4(6g
/l)を用いた酸化−還元処理により,内層導体パター
ンおよびスルーホールの表面に粗化層を形成した。
【0045】(3)Cの樹脂充填剤調製用の原料組成物
を混合混練して樹脂充填剤を得た。
【0046】(4)図1(b)に示すごとく,内層導体
パターン2の間あるいはスル−ホ−ル22内に,上記
(3)で得た樹脂充填剤10を調製後24時間以内に印
刷,充填した。樹脂充填剤10の印刷は,スキ−ジを用
いて2回行った。1回目の印刷は,主にスルホ−ル内を
充填して,乾燥炉内の温度100℃,20分間乾燥させ
た。また,2回目の印刷は,主に内層導体パターンの形
成で生じた凹部に該当する部分が開口したマスクを載置
して凹部を充填して,内層導体パターン間およびスル−
ホ−ル内を充填させた後,前述の乾燥条件で乾燥させ
た。
【0047】(5)基板の片面を,#600のベルト研
磨紙(三共理化学製)を用いたベルトサンダー研磨によ
り,内層導体パターンの表面やスルーホールのランド表
面に樹脂充填剤が残らないように研磨し,次いで,上記
ベルトサンダー研磨による傷を取り除くためのバフ研磨
を行った。このような一連の研磨を基板の他方の面につ
いても同様に行った。
【0048】次いで,100℃で1時間,150℃で1
時間の加熱処理を行って樹脂充填剤を硬化した。このよ
うにして,スルーホール等に充填された樹脂充填剤の表
層部および内層導体パターン表面の粗化層を除去して基
板両面を平滑化し,樹脂充填剤と内層導体パターンの側
面とが粗化層を介して強固に密着し,またスルーホール
の内壁面と樹脂充填剤とが粗化層を介して強固に密着し
た。即ち,この工程により,図1(c)に示すごとく,
樹脂充填剤10の表面と内層導体パターン2表面が同一
平面となる。
【0049】(6)表層の導体パターンを,イミダゾー
ル銅(II)錯体10重量部,グリコール酸7重量部,
塩化カリウム5重量部からなるエッチング液,メック社
商品名「メックエッチボンド」にて,スプレイを施し
て,搬送ロールにて送ることによりエッチング処理し
て,厚さ3μmの粗化面を形成した。該エッチング処理
はCZ処理という。以上により,図1(d)に示すごと
く,内層導体パターン2の表面に,粗化層29が形成さ
れる。
【0050】(7)Bの層間樹脂絶縁層用の原料組成物
を攪拌混合し,粘度1.5Pa・sに調整して下層の層
間絶縁樹脂剤を得た。また,Aの層間絶縁層用の原料組
成物を攪拌混合し,粘度7Pa・sに調整して上層の層
間絶縁樹脂用溶液を得た。
【0051】(8)上記(6)の基板1の上下両面に,
上記(7)で得られた下層の層間樹脂絶縁剤(粘度1.
5Pa・s)を調製後24時間以内にロールコータで塗
布し,水平状態で20分間放置してから,60℃で30
分の乾燥(プリベーク)を行い,次いで,上記(7)で
得られた上層の層間絶縁樹脂用溶液(粘度7Pa・s,
感光性)を調製後24時間以内に塗布し,水平状態で2
0分間放置してから,60℃で30分の乾燥(プリベー
ク)を行い,図2(e)に示すごとく,下層層間絶縁層
31と上層層間絶縁層32とからなる2層構造の厚さ3
5μmの層間絶縁層3を形成した。
【0052】(9)層間絶縁層3の表面に,85μmφ
の黒円が印刷されたフォトマスクフィルムを密着させ,
超高圧水銀灯により500mJ/cm2で露光した。こ
れをDMTG溶液でスプレー現像し,さらに,基板を超
高圧水銀灯により3000mJ/cm2で露光し,10
0℃で1時間,120℃で1時間,その後150℃で3
時間の加熱処理(ポストベーク)をすることにより,図
2(f)に示すごとく,フォトマスクフィルムに相当す
る寸法精度に優れた85μmφのビアホール形成用の開
口部35を形成した。なお,開口部35には,内層導体
パターンの粗化層29を部分的に露出させた。
【0053】(10)基板をクロム酸に19分間浸漬
し,層間絶縁層の表面に存在するエポキシ樹脂粒子を溶
解除去することにより,層間絶縁層の表面を粗化処理し
た。粗化深さは6μmであった。その後,中和溶液(シ
プレイ社製)に浸漬してから水洗いした。さらに,粗面
化処理した上記基板の表面に,パラジウム触媒(アトテ
ック製)を付与することにより,図2(g)に示すごと
く,層間絶縁層3の表面および開口部35の内壁面に触
媒核35を付けた。
【0054】(11)以下に示す組成の無電解銅めっき
水溶液中に基板を浸漬して,図2(h)に示すごとく,
粗面全体に厚さ0.6〜1.2μmの金属層41を形成
した。 〔無電解めっき水溶液〕 i)NiSO・・・・・・・0.003mol/l, ii) 酒石酸・・・・・・・・・0.200mol/l, iii)硫酸銅・・・・・・・・0.030mol/l, iv)HCHO・・・・・・・0.050mol/l, v)NaOH・・・・・・・0.100mol/l, vi)α,α’−ビピリジル・・40mg/l, vii)PEG・・・・・・・・0.10g/l。
【0055】〔無電解めっき条件〕 35℃の液温度で40分
【0056】(12)上記(11)で形成した無電解銅
めっき膜上に膜厚25μmの市販の感光性のドライフィ
ルム49を貼り付けた。次いで,ドライフィルム49の
パターン非形成部分の表面をマスクにより被覆して,1
00mJ/cm2で露光,0.8%炭酸ナトリウムで現
像処理して,図3(i)に示すごとく,パターン形成部
分91のドライフィルム49に開口穴490を形成し,
パターン非形成部分92のドライフィルム49を残し
た。
【0057】(13)ドライフィルム49の開口穴49
0の内部に以下の条件で電解銅めっきを施して,図3
(j)に示すごとく,厚さ22μmの金属層42を形成
して,パターン形成部分の金属層41が厚付けされた。
【0058】〔電解めっき水溶液〕 i)硫酸・・・・・・・・2.24mol/l, ii)硫酸銅・・・・・・・0.26mol/l, iii)添加剤(アトテックジャパン製,カパラシドH
L)・・19.5ml/l。
【0059】〔電解めっき条件〕 i)電流密度・・・・・・・1A/dm2, ii)時間・・・・・・・・65分, iii)温度・・・・・・・22±2℃。
【0060】(14)図4(k)に示すごとく,ドライ
フィルム49を,3%NaOH含有の剥膜液(55℃)
に3分間浸漬させて剥離除去した。次いで,そのドライ
フィルム下の金属層41を硫酸と過酸化水素の混合液で
エッチング処理して溶解除去した。これにより,図4
(l)に示すごとく,2層の金属層41,42からなる
厚さ20μmの外層導体パターン4(ビアホールを含
む。)が形成された。
【0061】(15)第二銅錯体と有機酸とを含有する
エッチング液によって,上記(6)と同様のCZ処理を
行い,導体パターンの粗化層を形成した。本例において
は,粗化層には,Snなどの金属層の被覆を行わなかっ
たが,場合によっては行うことが好ましい。導体パター
ンの薬液からの侵食を防止し,導体パターンの強度が増
すからである。
【0062】(16)図2(e)〜図4(l)に示す上
記(7)〜(15)の工程を繰り返すことにより,さら
にその上層の導体パターンを形成して多層のプリント配
線板を得た。表層の導体パターンにも,第二銅錯体と有
機酸とを含有するエッチング液により,粗化層を形成し
た。表層にはSn置換などの被覆層は形成しなかった。
【0063】(17)一方,DMDGに溶解させた60
重量%のクレゾールノボラック型エポキシ樹脂(日本化
薬製)のエポキシ基50%をアクリル化した感光性付与
のオリゴマー(分子量4000)46.67g,メチル
エチルケトンに溶解させた80重量%のビスフェノール
A型エポキシ樹脂(油化シェル製,エピコート100
1)15.0g,イミダゾール硬化剤(四国化成製,2
E4MZ−CN)1.6g,感光性モノマーである多価
アクリルモノマー(日本化薬製,R604)3g,同じ
く多価アクリルモノマー(共栄社化学製,DPE6A)
1.5g,分散系消泡剤(サンノプコ社製,S−65)
0.71gを混合した。さらにこの混合物に対して光開
始剤としてのベンゾフェノン(関東化学製)を2g,光
増感剤としてのミヒラーケトン(関東化学製)を0.2
g加えて,粘度を25℃で2.0Pa・sに調整したソ
ルダーレジスト組成物を得た。なお,粘度測定は,B型
粘度計(東京計器,DVL−B型)で60rpmの場合
はローターNo.4,6rpmの場合はローターNo.
3を用いた。
【0064】(18)図5に示すごとく,上記(16)
で得られたプリント配線基板の上下両面に,上記(1
7)のソルダーレジスト組成物を20μmの厚さで塗布
してソルダーレジスト層6を形成した。次いで,70℃
で20分間,70℃で30分間の乾燥処理を行った後,
円パターン(マスクパターン)が描画された厚さ5mm
のフォトマスクフィルムを密着させて載置し,1000
mJ/cm2の紫外線で露光し,DMTG現像処理し
た。そしてさらに,80℃で1時間,100℃で1時
間,120℃で1時間,150℃で3時間の条件で加熱
処理し,半田パッド部分(ビアホールとそのランド部分
を含む)に開口部65(開口径200μm)を有するソ
ルダーレジスト層6(厚み20μm)を形成した。
【0065】(19)その後,過硫酸ナトリウムを主成
分とするエッチング液を毎分2μm程度毎エッチングす
るように成分を調整し,調整後のエッチング液にプリン
ト配線板を1分間浸漬し,水洗などを行い,導体パター
ンの平均粗度(Ra)を1μm以下にして導体パターン
を平坦にした。次いで,多層プリント配線板を,塩化ニ
ッケル2.3×10-1mol/l,次亜リン酸ナトリウ
ム2.8×10-1mol/l,及びクエン酸ナトリウム
1.6×10-1mol/l,からなるpH=4.5の無
電解ニッケルめっき液に20分間浸漬して,開口部65
内に厚さ5μmのニッケルめっき層45を形成した。さ
らに,そのプリント配線板を,シアン化金カリウム7.
6×10-3mol/l,塩化アンモニウム1.9×10
-1mol/l,クエン酸ナトリウム1.2×10-1mo
l/l,次亜リン酸ナトリウム1.7×10-1mol/
lからなる無電解金めっき液に80℃の条件で7.5分
間浸漬して,ニッケルめっき層45上に厚さ0.03μ
mの金めっき層46を形成した。
【0066】(20)図5に示すごとく,ソルダーレジ
スト層6の開口部65に,半田ペーストを印刷して20
0℃でリフローすることにより,半田バンプ7(半田
体)を形成した。
【0067】次に,本例の作用及び効果について説明す
る。本製造方法においては,(14)工程において,図
4(k)に示すごとく,ドライフィルム49を3%Na
OH含有の剥膜液を55℃にして,3分間浸漬させて剥
離除去している。そのため,ドライフィルムの剥膜性が
向上し,またドライフィルム下の無電解めっき膜(金属
層)も変色しない。
【0068】また,(12)工程において,ドライフィ
ルムの厚みを25μmとしている。このため,(13)
工程において,導体パターンを十分な厚み(22μm)
にすることができ,電気導通信頼性,及び層間絶縁層の
絶縁信頼性を確保できる。
【0069】実施形態例2 実施形態例1とほぼ同様であるが,(14)工程におい
て,剥膜液を5%のKOH水溶液を用いて行い,温度5
0℃にしてドライフィルムの剥離を行った。
【0070】実施形態例3 実施形態例1とほぼ同様であるが,(14)工程におい
て,剥膜液をモノエタノールアミンが7%含有した剥膜
を用いて行い,温度40℃にしてドライフィルムの剥離
を行った。
【0071】比較例 実施形態例1とほぼ同様であるが,(14)工程におい
て,剥膜液を3%のNaOH水溶液を用いて行い,温度
35℃にしてドライフィルムの剥離を行った。
【0072】(実験例)実施形態例1〜3及び比較例に
ついて,i) 剥膜後のドライフィルム残りの有無,ii)
金属層(無電解めっき膜)の変色の有無,iii) 導通試
験による断線,短絡の有無,iv) 信頼性試験(ヒートサ
イクル条件下 130℃/3分+−65℃/3分を1サ
イクルとして1000サイクル実施)後の金属層と樹脂
層との間の剥れの有無,v) 信頼性試験(条件はiv)と同
じ)後の導通試験による断線,短絡の有無の計5項目を
評価した。評価結果を表1に示した。
【0073】
【表1】
【0074】同表より,実施形態例1〜3では,ドライ
フィルムの剥膜残りがなく,導体パターンの導通性もよ
かった。一方,比較例では,ドライフィルムの剥膜残り
が生じ,信頼性試験で導通不良が発生した。このことか
ら,NaOH,KOH,モノエタノールアミンを含む剥
膜液を40〜55℃にしてドライフィルムの剥膜処理を
行うことにより,ドライフィルムの剥膜性が向上し,導
体パターンの導通性,信頼性が高くなることがわかる。
【0075】(実験例2)本例では,剥膜液の温度及び
剥膜処理時間と,ドライフィルムの剥膜残り及び金属層
の変色との関係を調査した。実施形態例1のプリント配
線板の製造方法における(14)工程で,剥膜液の温度
は35〜75℃の間で変化させた。また,剥膜処理時間
は,1〜10分の場合,10分を超える場合とした。こ
の条件で(14)工程の剥膜処理を行い,その他は,実
施形態例1と同様に,プリント配線板を製造した。評価
結果を表2に示した。表2より,剥膜液の温度は35℃
よりも高い場合には,ドライフィルムの剥膜残りが発生
しなかった。また,75℃未満では,金属層の変色が起
こらなかった。また,剥膜処理時間は1〜10分の場合
には,金属層の変色が少なかった。
【0076】
【表2】
【0077】(実験例3)本例では,プリント配線板の
製造工程における,導体パターンのパターン幅の変動に
ついて調査した。プリント配線板は,実施形態例1と同
様の方法で製造した。その中で,(11)工程では,図
6(i)に示すごとく,無電解めっきにて厚み0.01
〜2μmの薄付けの金属層41を形成した。(12)工
程では,図6(i)に示すごとく,厚み20〜50μm
のドライフィルム49を樹脂絶縁層3に貼り付けた。こ
のとき,ドライフィルム49におけるパターン形成部分
91の幅Aとパターン非形成部分92の幅Bは50μm
/30μmとした。(13)工程において,図6(j)
に示すごとく,パターン形成部分91に電気めっきにて
金属層42を25〜29μmの厚みに形成した。
【0078】次いで,(14)工程において,図6
(l)に示すごとく,ドライフィルム49に剥膜処理を
施した。剥膜処理は,溶液組成モノエタノールアミン6
5%含有,溶液温度50℃,浸漬時間3分とした。次い
で,ドライフィルム49下のパターン非形成部分92の
金属層41をエッチングして導体パターン4を形成し
た。導体パターン4の幅A,パターン非形成部分92の
幅Bは35μm/45μmであった。
【0079】その後,(15)工程において,図6
(m)に示すごとく,導体パターン4に厚み2μmの粗
化層29を形成したところ,導体パターン4の幅A,パ
ターン非形成部分92の幅Bは40μm/40μmとな
った。また,導体パターン4の厚みは18μmとなっ
た。形成された導体パターンの導通試験を行ったとこ
ろ,正常な電気導通を示した。
【0080】以上のように,本例のプリント配線板の製
造方法によれば,ドライフィルムが剥膜処理によって完
全に除去されるため,導体パターン間のスペースが狭く
ても,短絡はなく,導通信頼性に優れたプリント配線板
を製造することができる。
【0081】
【発明の効果】本発明によれば,導体パターンの厚みを
確保して,電気的接続信頼性に優れたプリント配線板の
製造方法を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態例1のプリント配線板の製造方法を示
すための説明図(a)〜(d)。
【図2】図1に続く,プリント配線板の製造方法の説明
図(e)〜(h)。
【図3】図2に続く,プリント配線板の製造方法の説明
図(i)〜(j)。
【図4】図3に続く,プリント配線板の製造方法の説明
図(k)〜(l)。
【図5】実施形態例1のプリント配線板の断面図。
【図6】実験例3における,プリント配線板の製造工程
における,導体パターンとパターン非形成部分の幅の変
動を示すための説明図(i),(j),(l),
(m)。
【符号の説明】
1...基板, 10...樹脂充填剤, 11...分割基板, 2...内層導体パターン, 20...銅箔, 3...層間絶縁層, 31...下層層間絶縁層, 32...上層層間絶縁層, 35,65...開口部, 4...外層導体パターン, 41,42...金属層, 45...ニッケルめっき層 46...金めっき層, 49...ドライフィルム, 5...ビアホール, 6...ソルダーレジスト層, 7...半田バンプ, 91...パターン形成部分, 92...パターン非形成部分,
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5E343 AA07 AA15 AA17 BB24 BB67 CC44 CC50 CC73 CC78 DD33 DD43 DD76 EE33 EE37 ER16 ER18 ER22 ER26 GG06 GG13 5E346 AA06 AA12 AA15 BB01 CC51 CC54 DD03 DD24 DD47 EE33 FF02 FF15 GG02 GG16 GG17 GG22 GG23 GG27 HH07

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 a)樹脂絶縁層に金属層を形成し, b)ドライフィルムにて金属層のパターン非形成部分を
    被覆するとともにパターン形成部分を開口させ, c)電解めっきにて金属層のパターン形成部分を厚付け
    し, d)上記ドライフィルムの剥膜処理を行って,上記金属
    層のパターン非形成部分を露出させ, e)上記金属層にエッチングを施してパターン非形成部
    分の金属層を除去することにより,金属層のパターン形
    成部分からなる導体パターンを形成する,プリント配線
    板の製造方法において,上記ドライフィルムの厚みは2
    0〜50μmであり,かつ上記ドライフィルムの剥膜処
    理を行うにあたっては,上記プリント配線板を温度40
    〜70℃の剥膜液に浸漬,スプレーかけまたは超音波付
    与をすることを特徴とするプリント配線板の製造方法。
  2. 【請求項2】 請求項1において,上記剥膜液は,アル
    カリ水溶液あるいはアミン系水溶液であることを特徴と
    するプリント配線板の製造方法。
  3. 【請求項3】 請求項2において,上記アルカリ水溶液
    は,少なくとも水酸化ナトリウム,水酸化カリウム,水
    酸化カルシウムまたは水酸化リチウムのいずれかを含有
    することを特徴とするプリント配線板の製造方法。
  4. 【請求項4】 請求項2において,上記アミン系水溶液
    は,少なくともモノエタノールアミン,ジエタノールア
    ミン,またはトリエタノールアミンのいずれかを含有す
    ることを特徴とするプリント配線板の製造方法。
  5. 【請求項5】 請求項1〜4のいずれか1項において,
    上記剥膜処理は,1〜10分間で行うことを特徴とする
    プリント配線板の製造方法。
  6. 【請求項6】 請求項1〜5のいずれか1項において,
    上記金属層のパターン非形成部分を覆うドライフィルム
    の最小幅は,15〜75μmであることを特徴とするプ
    リント配線板の製造方法。
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