JP2001131244A - 樹脂組成物及びこれらの硬化物 - Google Patents

樹脂組成物及びこれらの硬化物

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JP2001131244A JP31616699A JP31616699A JP2001131244A JP 2001131244 A JP2001131244 A JP 2001131244A JP 31616699 A JP31616699 A JP 31616699A JP 31616699 A JP31616699 A JP 31616699A JP 2001131244 A JP2001131244 A JP 2001131244A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】硬化物の可撓性や半田耐熱性、耐熱劣化性、無
電解金メッキ耐性に優れ、有機溶剤又は希アルカリ溶液
で現像ができ、ソルダーレジスト用及び層間絶縁層用に
適する樹脂組成物を提供する。 【解決手段】ジフェニル−4,4’−ジメタノール
(a)と任意成分として(a)成分以外のポリオール化
合物(b)と分子中に2個の酸無水物基を有する多塩基
酸無水物(c−1)とポリイソシアネート化合物(d)
とエチレン性不飽和基含有ポリヒドロキシ化合物(e)
を反応させて得られるウレタンオリゴマー(A)と希釈
剤(B)を含有する樹脂組成物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、特定のウレタンオ
リゴマー(A)と希釈剤(B)を含有し、プリント配線
板用樹脂組成物として有用な樹脂組成物及びその硬化物
に関する。更に詳細には、フレキシブルプリント配線板
用ソルダーレジスト、保護膜(カバーレイ)形成用メッ
キレジスト、多層プリント配線板用層間電気絶縁材料と
して有用な、現像性に優れ、その硬化皮膜が、密着性、
可撓性(屈曲性)、半田耐熱性、耐薬品性、耐金メッキ
性等に優れた硬化物を与える樹脂組成物及びその硬化物
に関する。
【0002】
【従来の技術】基板上にスクリーン印刷などの方法によ
って形成した配線(回路)パターンを外部環境から保護
したり、電子部品をプリント配線板に表面実装する際に
行われるはんだ付け工程において、不必要な部分にはん
だが付着しないように保護するために、カバーコートも
しくはソルダーマスクと呼ばれる保護層をプリント配線
板上に被覆することが行われている。従来、かかる用途
に使用されるソルダーレジストインキとしては、主とし
て多官能エポキシ樹脂系のものが使用されてきたが、得
られる硬化膜は耐熱性は良好であるが可撓性が低いとい
う問題があった。従って、このようなソルダーレジスト
インキは、硬化膜の可撓性(屈曲性)が要求されないリ
ジット板のその用途が限定され、近年使用されることが
多くなってきたフレキシブルプリント配線板(FPC)
への使用は困難である。
【0003】前記のような事情から、近時、可撓性を有
するレジストインキとして数多くの提案がなされてい
る。例えば、特開平2−269166号にはポリパラバ
ン酸、エポキシ樹脂及び極性溶媒からなる熱硬化型のソ
ルダーレジストインキが、また特開平6−41485号
にはポリパラバン酸とフェノキシ樹脂を必須成分とする
熱乾燥型のソルダーレジストインキが提案されている。
しかしながら、これらのソルダーレジストは、スクリー
ン印刷によってレジストパターンを形成するものである
ため、スクリーンの線幅等が制限されるなど、今日の高
密度化に伴う微細な画像形成への対応は困難である。こ
のため近年においては、特開平2−173749号、特
開平2−173750号、特開平2−173751号等
にみられるような写真現像型のものの提案もみられる
が、未だ充分な可撓性を付与するまでには至っていな
い。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、今日
のプリント回路の高密度化に対応し得る微細な画像を活
性エネルギー線に対する感光性に優れ、露光及び有機溶
媒、水又は希アルカリ水溶液による現像により形成でき
ると共に、後硬化(ポトスキュア)工程で熱硬化させて
得られる硬化膜が可撓性に富み、はんだ耐熱性、耐熱劣
化性、無電解金メッキ耐性、耐酸性及び耐水生等に優れ
た皮膜を形成するような有機溶媒、水又はアルカリ現像
型の特にフレキシブルプリント配線板用レジストインキ
に適する樹脂組成物及びその硬化物を提供することにあ
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、前記のような
課題を解決するために、特定のウレタンオリゴマー
(A)と希釈剤(B)を含有した樹脂組成物を使用する
ことにより前記課題を達成出来ることを見い出し、本発
明を完成するに至ったものである。即ち、本発明によれ
ば、(1)ビフェニル−4,4’−ジメタノール(a)
と任意成分として(a)成分以外のポリオール化合物
(b)と分子中に2個の酸無水物基を有する多塩基酸無
水物(c−1)とポリイソシアネート化合物(d)とエ
チレン性不飽和基含有ポリヒドロキシ化合物(e)を反
応させて得られるウレタンオリゴマー(A)と基釈剤
(B)を含有する樹脂組成物、(2)1分子中に2つ以
上のエポキシ基を有するエポキシ樹脂(f)とエチレン
性不飽和基を有するモノカルボン酸化合物(g)と多塩
基酸無水物(c−2)との反応物である不飽和基含有ポ
リカルボン酸樹脂(C)を含有する(1)記載の樹脂組
成物、(3)ウレタンオリゴマー(A)の酸価が1〜2
00mgKOH/gである(1)または(2)に記載の
樹脂組成物、(4)熱可塑性重合体(D)を含有する
(1)ないし(3)のいずれか1項に記載の樹脂組成
物、(5)光重合開始剤(E)を含有する(1)ないし
(4)のいずれか1項に記載の樹脂組成物、(6)熱硬
化成分(F)を含有する(1)ないし(5)のいずれか
1項に記載の樹脂組成物、(7)フレキシブルプリント
配線板用の(1)ないし(6)のいずれか1項に記載の
樹脂組成物。(8)(1)ないし(7)のいずれか1項
に記載の樹脂組成物の硬化物、に関する。
【0006】
【発明の実施の形態】本発明の樹脂組成物は、上記のウ
レタンオリゴマー(A)と上記の希釈剤(B)との混合
物である。ここで使用されるウレタンオリゴマー(A)
の分子量は、重量平均分子量として、800〜100,
000が好ましく、またその酸価は1〜200mgKO
H/gが好ましい。
【0007】本発明で用いられるウレタンオリゴマー
(A)は、前記したようにビフェニル−4,4’−ジメ
タノール(a)と任意成分として(a)成分以外のポリ
オール化合物(b)と分子中に2個の酸無水物基を有す
る多塩基酸無水物(c−1)とポリイソシアネート化合
物(d)とエチレン性不飽和基含有ポリヒドロキシ化合
物(e)を反応させて得ることができる。
【0008】ポリオール化合物(b)としては、例え
ば、アルキルポリオール、ポリエステルポリオール、ポ
リエーテルポリオール、アクリルポリオール、ポリブタ
ジエンポリオール、ポリシリコンポリオール、フェノー
リックポリオール及び/又は難燃ポリオール等が挙げら
れる。
【0009】アルキルポリオールとしては、1,4−ブ
タンジオール、1,6−ヘキサンジオール、1,8−オ
クタンジオール、ネオペンチルグリコール、シクロヘキ
サンジメタノール、トリメチロールプロパン、ペンタエ
リスリトール等が挙げられる。
【0010】ポリエステルポリオールとしては、縮合型
ポリエステルポリオール、付加重合ポリエステルポリオ
ール、ポリカーボネートポリオール等が挙げられる。縮
合型ポリエステルポリオールとしてはエチレングリコー
ル、プロピレングリコール、ジエチレングリコール、
1,4−ブタンジオール、ネオペンチルグリコール、
1,6−ヘキサンジオール、3−メチル1,5−ペンタ
ンジオール、1.9−ノナンジオール、1,4−ヘキサ
ンジメタノール、ダイマー酸ジオール、ポリエチレング
リコール等ジオール化合物と、アジピン酸、イソフタル
酸、テレフタル酸、セバシン酸等の有機多塩基酸との縮
合反応によって得られ、分子量は100〜100,00
0が好ましい。
【0011】付加重合ポリエステルポリオールとして
は、ポリカプロラクトンが挙げられ、分子量は100〜
100,000が好ましい。ポリカーボネートポリオー
ルはポリオールの直接ホスゲン化、ジフェニルカーボネ
ートによるエステル交換法などによって合成され、分子
量は100〜100,000が好ましい。
【0012】ポリエーテルポリオールとしては、PEG
系、PPG系、PTG系ポリオール等が挙げられる。P
EG系ポリオールは、活性水素を有する化合物を反応開
始剤として、エチレンオキサイドを付加重合させたもの
で、分子量は100〜100,000が好ましい。PP
G系ポリオールは、活性水素を有する化合物を反応開始
剤として、プロピレンオキサイドを付加重合させたもの
で、分子量は100〜100,000が好ましい。PT
G系ポリオールは、テトラヒドロフランのカチオン重合
によって合成され、分子量は100〜100,000が
好ましい。
【0013】上記ポリエーテルポリオール以外のポリエ
ーテルポリオールとしては、ビスフェノールAのエチレ
ンキサイド付加物又はプロピレンオキサイド付加物等が
挙げられ、分子量は100〜100,000が好まし
い。
【0014】その他のポリオールとして、ヒドロキシル
基含有(メタ)アクリル酸エステルとそれ以外の(メ
タ)アクリル酸エステルの共重合物である(メタ)アク
リルポリオール、ブタジエンの共重合物で末端にヒドロ
キシル基を有するホモ又はコポリマーである、ポリブタ
ジエンポリオール、ヂメチルシロキサンの両末端アルキ
ルアルコールなどのポリシリコンポリオール、分子内に
フェノールを含有するフェノーリックポリオール、エポ
キシポリオール、リン原子、ハロゲン原子等を含有する
難燃ポリオール等が挙げられ、分子量は100〜10
0,000が好ましい。これらポリオール化合物は、単
独又は2種以上を混合して使用することができる。
【0015】分子中に少なくとも2個の酸無水物基を有
する多塩基酸無水物(c−1)としては、1分子中に酸
無水物基を2つ有する化合物が好ましく、無水ピロメリ
ット酸、ベンゾフェノンテトラカルボン酸二無水物、ビ
フェニルテトラカルボン酸二無水物、ビフェニルエーテ
ルテトラカルボン酸二無水物、ジフェニルスルフォンテ
トラカルボン酸二無水物、ブタンテトラカルボン酸二無
水物、エチレングリコールビス(アンヒドロトリメリテ
ート)等が挙げられ、単独又は2種以上を混合して使用
することができる。
【0016】ポリイソシアネート化合物(d)として
は、2,4−及び/又は2,6−トリレンジイソシアネ
ート、4,4’−ジフェニルメタンジイソシアネート
(MDI)、ポリメリックMDI、1,5−ナフチレン
ジイソシアネート、トリジンジイソシアネート、1,6
−ヘキサメチレンジイソシアネート、トリメチルヘキサ
メチレンジイソシアネート、イソホロンジイソシアネー
ト、キシリレンジイソシアネート(XDI)、水添XD
I、水添MDI、リジンジイソシアネート、トリフェニ
ルメタントリイソシアネート、トリス(イソシアネート
フェニル)チオフォスフェート等が挙げられる。これら
ポリイソシアネート化合物は、単独又は2種以上を混合
して使用することができる。
【0017】エチレン性不飽和基含有ポリヒドロキシ化
合物(e)としては、例えば2−ヒドロキシエチル(メ
タ)アクリレート、2−ヒドロキシプロピル(メタ)ア
クリレート、グリシドールジ(メタ)アクリレート、カ
プロラクトン酸2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレ
ート、ペンタエリスリトールトリ(メタ)アクリレー
ト、グリセロールジアクリレート等の(メタ)アクリレ
ート系ポリヒドロキシ化合物が挙げられ、単独又は2種
以上を混合して使用することができる。
【0018】本発明で用いられるウレタンオリゴマー
(A)は、例えば以下の様にして調製することができ
る。まず、ビフェニル−4,4’−ジメタノール(a)
と任意成分として(a)成分以外のポリオール化合物
(b)の混合物と分子中に2個の酸無水物基を有する多
塩基酸無水物(c−1)を反応させてカルボキシ基含有
末端アルコール化合物を調製し、次いでポリイソシアネ
ート化合物(d)を反応させてカルボキシル基含有末端
イソシアネートウレタンプレポリマーとし、その後エチ
レン性不飽和基含有ポリヒドロキシ化合物(e)を反応
させる。
【0019】カルボキシル基含有末端アルコール化合物
は、ビフェニル−4,4’−ジメタノール(a)と任意
成分として(a)成分以外のポリオール化合物(b)の
混合物の水酸基1当量に対して、分子中に2個の酸無水
物基を有する多塩基酸無水物(c−1)の0.5〜0.
99当量(酸無水物当量として)反応させるのが好まし
い。(a)成分と(b)成分の混合割合は、(a)成
分、100部に対して(b)成分を0〜900部が好ま
しく、特に好ましくは0〜100部である。このエステ
ル化反応の反応温度は通常60〜150℃、反応時間は
1〜10時間が好ましい。又、反応触媒としてトリフェ
ニルホスフィン、トリエチルアミン等の塩基性化合物を
0.05〜5重量%添加することもできる。
【0020】次いで、カルボキシル基含有末端アルコ−
ル化合物にポリイソシアネ−ト化合物(d)を反応させ
プレポリマ−を得る。前記、カルボキシル基含有末端ア
ルコ−ル化合物の水酸基1当量に対して、ポリイソシア
ネ−ト化合物のイソシアネ−ト基は1.1〜2.1当量
反応させるのが好ましい。プレポリマ−化反応の反応温
度は、通常、常温〜100℃、好ましくは50〜90℃
である。
【0021】この様にして得られた末端イソシアネ−ト
ウレタンプレポリマ−のイソシアネ−ト基1当量に対し
て、エチレン性不飽和基含有ポリヒドロキシ化合物
(c)の水酸基の0.9〜1.5当量を反応させるのが
好ましく、特に好ましくは1.0〜1.1当量である。
反応混度は、通常、常温〜100℃、好ましくは50〜
90℃である。この反応中にラジカル重合によるゲル化
を防ぐために、通常、50〜2000ppmのハイドロ
キノン、ハイドロキノンモノメチルエ−テル、P−メト
キシフェノ−ル、P−ベンゾキノン等の重合禁止剤を添
加するのが好ましい。これら水酸基とイソシアネ−ト基
の反応は無触媒で進行するが、例えば、トリエチルアミ
ン、ジブチルスズラウレ−ト、ジブチルスズジアセテ−
ト等の触媒を添加しても良い。なお、この反応時に希釈
剤を加えるのが好ましい。
【0022】希釈剤の具体例としては、例えば、トルエ
ン、キシレンなどの芳香族炭化水素;酢酸エチル、酢酸
ブチルなどのエステル類;1.4−ジオキサン、テトラ
ヒドロフランなどのエ−テル類;メチルエチルケトン、
メチルイソブチルケトンなどのケトン類;ブチルセロソ
ルブアセテ−ト、カルビト−ルアセテ−ト、ジエチレン
グリコ−ルジメチルエ−テル、プロピレングリコ−ルモ
ノメチルエ−テルアセテ−ト等のグリコ−ル誘導体;シ
クロヘキサノン、シクロヘキサンなどの脂環式炭化水
素、及び石油エ−テル、石油ナフサなどの石油系溶剤等
の有機溶剤類やカルビト−ル(メタ)アクリレ−ト、フ
ェノキシエチル(メタ)アクリレ−ト、アクリロイルモ
ルホリン、ビスフェノ−ルAポリエトキシジ(メタ)ア
クリレ−ト、ポリエチレングリコ−ルジ(メタ)アクリ
レ−ト、トリメチロ−ルプロパントリ(メタ)アクリレ
−ト、ペンタエリスリト−ルテトラ(メタ)アクリレ−
ト、ジトリメチロ−ルプロパンテトラ(メタ)アクリレ
−ト、トリス(2−ヒドロキシエチル)イソシアヌレ−
トトリ(メタ)アクリレ−ト、ジペンタエリスリト−ル
ヘキサ(メタ)アクリレ−ト等の光重合性モノマ−類等
を挙げることができる。これら希釈剤は、1種又は2種
以上を加えても良い。
【0023】本発明では、希釈剤(B)を用いる。例え
ば、前記の有機溶剤類、光重合性モノマ−類やメタノ−
ル、エタノ−ル、イソプロパノ−ル、エチレングリコ−
ル、プロピレングリコ−ル、エチレングリコ−ルモノメ
チルエ−テル、プロピレングリコ−ルモノメチルエ−テ
ル、ジプロピレングリコ−ルモノメチルエ−テル等の水
酸基含有有機溶剤類及び2−ヒドロキシエチル(メタ)
アクリレ−ト、ペンタエリスリト−ルトリ(メタ)アク
リレ−ト、ジペンタエリスリト−ルペンタ(メタ)アク
リレ−ト等の水酸基含有光重合性モノマ−類等を挙げる
ことができる。これら希釈剤は、1種又は2種以上を加
えても良い。
【0024】本発明の樹脂組成物に含まれる(A)及び
(B)成分の量は、(A)+(B)合計で組成物中10
〜80重量%が好ましく、特に20〜70重量%が好ま
しく、又、(A)と(B)の使用割合は、(A)が20
〜95重量%、(B)が5〜80重量%が好ましい。
【0025】本発明では、不飽和基含有ポリカルボン酸
樹脂(C)を使用しても良い。不飽和基含有ポリカルボ
ン酸樹脂(C)は、前記したように1分子中に2つ以上
のエポキシ基を有するエポキシ樹脂(f)とエチレン性
不飽和基を有するモノカルボン酸化合物(g)と多塩基
酸無水物(c−2)との反応生成物である。
【0026】1分子中に2つ以上のエポキシ基を有する
エポキシ樹脂(f)としては、例えば、一般式(1)で
示されるエポキシ樹脂、
【0027】
【化1】
【0028】(式(1)中、Xは−CH2−又は−C
(CH3)2−であり、nは1以上の整数であり、Mは
水素原子又は下記式(G)を示す。
【0029】
【化2】
【0030】但し、nが1の場合Mは式(G)を示し、
nが1より大きい場合、Mの少なくとも1個は式(G)
を示し残りは水素原子を示す。) ビスフェノ−ルA型エポキシ樹脂、ビスフェノ−ルF型
エポキシ樹脂、フェノ−ル・ノボラック型エポキシ樹
脂、クレゾ−ル・ノボラック型エポキシ樹脂、トリスフ
ェノ−ルメタン型エポキシ樹脂、臭素化エポキシ樹脂、
ビキレノ−ル型エポキシ樹脂、ビフェノ−ル型エポキシ
樹脂などのグリシジルエ−テル類;3,4−エポキシ−
6−メチルシクロヘキシルメチル−3,4−エポキシ−
6−メチルシクロヘキサンカルボキシレ−ト、3,4−
エポキシシクロヘキシルメチル−3,4−エポキシシク
ロヘキサンカルボキシレ−ト、1−エポキシエチル−
3,4−エポキシシクロヘキサンなどの脂環式エポキシ
樹脂;フタル酸ジグリシジルエステル、テトラヒドロフ
タル酸ジグリシジルエステル、ダイマ−酸グリシジルエ
ステルなどのグリシジルエステル類;テトラグリシジル
ジアミノジフェニルメタンなどのグリシジルアミン類;
トリグリシジルイソシアヌレ−トなどの複素環式エポキ
シ樹脂などが挙げられるが、一般式(1)で示されるエ
ポキシ樹脂が好ましい。なお、一般式(1)におけるn
はエポキシ当量から計算される。一般式(1)で示され
るエポキシ樹脂(f)は、一般式(1)において、Mが
水素原子である原料エポキシ化合物(e’)のアルコ−
ル性水酸基とエピクロルヒドリン等のエピハロヒドリン
を反応させることにより得ることができる。原料エポキ
シ化合物は市販されており、例えばエピコ−トシリ−ズ
(エピコ−ト1009、1031:油化シェルエポキシ
(株)製)、エピクロンシリ−ズ(エピクロンN−30
50、N−7050:大日本インキ化学工業(株)
製)、DERシリ−ズ(DER−642U、DER−6
73MF:ダウケミカル(株)製)等のビスフェノ−ル
A型エポキシ樹脂、YDFシリ−ズ(YDF−200
4、2007:東都化成(株)製)等のビスフェノ−ル
F型エポキシ樹脂等があげられる。原料エポキシ化合物
(e’)とエピハロヒドリンの反応は、好ましくはジメ
チルスルホキシドの存在下に、行われる。エピハロヒド
リンの使用量は、原料エポキシ化合物におけるアルコ−
ル性水酸基1当量に対して1当量以上使用すれば良い。
しかしながらアルコ−ル性水酸基1当量に対して15当
量を超えると増量した効果はほとんどなくなる一方、容
積効率が悪くなる。
【0031】反応を行う際に、アルカリ金属水酸化物を
使用する。アルカリ金属水酸化物としては、例えば苛性
ソ−ダ、苛性カリ、水酸化リチウム、水酸化カルシウム
などが使用できるが苛性ソ−ダが好ましい。アルカリ金
属水酸化物の使用量は、前記原料エポキシ化合物
(e’)のエポキシ化したいアルコ−ル性水酸基1当量
に対してほぼ1当量使用すれば良い。前記、原料エポキ
シ化合物(e’)のアルコ−ル性水酸基を全量エポキシ
化する場合は過剰に使用しても構わないが、アルコ−ル
性水酸基1当量に対して2当量を超えると若干高分子化
が起こる傾向にある。
【0032】反応温度は、30〜100℃が好ましい。
反応温度が30℃未満であると反応が遅くなり長時間の
反応が必要となる。反応温度が100℃を超えると副反
応が多く起こり好ましくない。
【0033】反応終了後、過剰のエピハロヒドリン及び
ジメチルスルホキシドを減圧下留去した後、有機溶剤に
生成樹脂を溶解させアルカリ金属水酸化物で脱ハロゲン
化水素反応を行うこともできる。
【0034】エチレン性不飽和基を有するモノカルボン
酸化合物(g)としては、例えば、(メタ)アクリル
酸、アクリル酸ダイマ−、などが挙げられ、なかでも
(メタ)アクリル酸が好ましい。
【0035】前記、エポキシ樹脂(f)とエチレン性不
飽和基を有するモノカルボン酸(b)を反応させ、エポ
キシ(メタ)アクリレ−ト化合物を得る。エポキシ樹脂
のエポキシ基の1当量に対して(g)成分の総量のカル
ボキシル基の0.3〜1.2当量を反応させるのが好ま
しく、特に好ましくは、0.9〜1.05当量である。
【0036】反応時又は反応後に、希釈溶剤として、ト
ルエン、キシレンなどの芳香族炭化水素;酢酸エチル、
酢酸ブチルなどのエステル類;1,4−ジオキサン、テ
トラヒドロフランなどのエ−テル類;メチルエチルケト
ン、メチルイソブチルケトンなどのケトン類;ブチルセ
ロソルブアセテ−ト、カルビト−ルアセテ−ト、ジエチ
レングリコ−ルジメチルエ−テル、プロピレングリコ−
ルモノメチルエ−テルアセテ−ト等のグリコ−ル誘導
体;シクロヘキサノン、シクロヘキサノ−ルなどの脂環
式炭化水素及び石油エ−テル、石油ナフサなどの石油系
溶剤等の溶剤類の1種又は2種以上を加えてもとい。
【0037】更に、反応を促進させるために触媒を使用
することが好ましい。触媒としては、例えばトリエチル
アミン、ベンジルメチルアミン、メチルトリエチルアン
モニウムクロライド、トリフェニルスチビン、トリフェ
ニルホスフィン等があげられる。その使用量は、反応原
料混合物に対して、好ましくは、0.1〜10重量%、
特に好ましくは、0.3〜5重量%である。
【0038】反応中、エチレン性不飽和基の重合を防止
するために、重合防止剤を使用することが好ましい。重
合防止剤としては例えばメトキノン、ハイドロキノン、
メチルハイドロキノン、フェノチアジン等があげられ
る。その使用量は、反応原料混合物に対しては好ましく
は、0.01〜1重量%、特に好ましくは0.05〜
0.5重量%である。反応温度は、60〜150℃、特
に好ましくは80〜120℃である。又、反応時間は好
ましくは5〜60時間である。
【0039】次いで、多塩基酸無水物(c−2)を反応
させる。多塩基酸無水物(c−2)としては、例えば無
水コハク酸、無水マレイン酸、無水イタコン酸、テトラ
ヒドロ無水フタル酸、ヘキサヒドロ無水フタル酸、3−
メチル−テトラヒドロ無水フタル酸、4−メチル−ヘキ
サドロ無水フタル酸等があげられる。その使用量は、前
記エポキシ(メタ)アクリレ−ト中の水酸基に対して、
水酸基1当量あたり、前記の多塩基酸無水物の好ましく
は0.05〜1.00当量反応させる。反応温度は、好
ましくは60〜150℃、特に好ましくは80〜100
℃である。その使用量は、前記(A)と(B)成分の総
重量100重量部に対して0〜400重量部、好ましく
は10〜300重量部となる割合が適当である。
【0040】本発明では、熱可塑性重合体(D)を使用
しても良い。熱可塑性重合体(D)としては、例えば、
アクリル樹脂、ポリエステル樹脂、酢酸ビニル樹脂、塩
化ビニル酢酸ビニル共重合体等を挙げることができる。
これら熱可塑性重合体(D)には、カルボキシル基を有
する重合体とカルボキシル基を有しない重合体がある
が、好ましくは、カルボキシル基を有する重合体が好ま
しく用いることができる。より具体的には、例えば、ア
クリル酸、メタクリル酸、メタクリル酸メチル、メタク
リル酸ブチル、メタクリル酸2−エチルヘキシル、メタ
クリル酸ラウリル、アクリル酸エチル、アクリル酸メチ
ル、スチレン、α−メチルスチレン、ビニルトルエン、
N−ビニルピロリドン、2−ヒドロキシエチルメタクリ
レ−ト、2−ヒドロキシエチルアクリレ−ト、アクリル
アミド、2−ヒドロキシプロピルメタクリレ−ト、2−
ヒドロキシプロピルアクリレ−ト、アクリロニトリル、
メタクリロニトリル、ジメチルアミノエチルメタクリレ
−ト、ジメチルアミノエチルアクリレ−ト、スチレン/
マレイン酸共重合体のハ−フエステル等が挙げられる。
これらは単独で又は2種類以上を組み合わせて使用され
る。
【0041】(D)成分の重量平均分子量は、10,0
00〜300,000とすることが好ましい。この重量
平均分子量が10,000未満では、本発明の樹脂組成
物をフィルム状にする場合、フィルム性が低下する傾向
があり、300、000を超えると現像性が低下する傾
向がある。また、(D)成分のカルボキシル基含有率
は、0〜50モル%であることが好ましい。より好まし
くは、15〜50モル%である。(D)成分は、アルカ
リ水溶液に可溶又は膨潤可能であることが好ましい。
【0042】その使用量は、前記(A)と(B)成分の
総重量100重量部に対して0〜400重量部、好まし
くは10〜300重量部となる割合が適当である。
【0043】本発明では、光重合開始剤(E)を使用し
ても良い。光重合開始剤(E)としては、例えば、ベン
ゾイン、ベンゾインメチルエ−テル、ベンゾインエチル
エ−テル、ベンゾインプロピルエ−テル、ベンゾインイ
ソブチルエ−テル等のベンゾイン類;アセトフェノン、
2,2−ジメトキシ−2−フェニルアセトフェノン、
2,2−ジエトキシ−2−フェニルアセトフェノン、
1,1−ジクロロアセトフェノン、2−ヒドロキシ−2
−メチル−1−フェニルプロパン−1−オン、ジエトキ
シアセトフェノン、1−ヒドロキシシクロヘキシルフェ
ニルケトン、2−メチル−1−〔4−(メチルチオ)フ
ェニル〕−2−モルホリノ−プロパン−1−オンなどの
アセトフェノン類;2−エチルアントラキノン、2−タ
−シャリ−ブチルアントラキノン、2−クロロアントラ
キノン、2−アミルアントラキノンなどのアントラキノ
ン類;2,4−ジエチルチオキサントキン、2−イソプ
ロピルチオキサントキン、2−クロロチオキサントンな
どのチオキサントン類;アセトフェノンジメチルケタ−
ル、ベンジルジメチルケタ−ルなどのケタ−ル類;ベン
ゾフェノン、4,4−ビスメチルアミノベンゾフェノン
などのベンゾフェノン類、2,4,6−トリメチルベン
ゾイルジフェニルホスフィンオキサイド等が挙げられ
る。これらは、単独または2種以上の混合物として使用
でき、さらにはトリエタノ−ルアミン、メチルジエタノ
−ルアミンなどの第3級アミン、N,N−ジメチルアミ
ノ安息香酸エチルエステル、N,N−ジメチルアミノ安
息香酸イソアミルエステル等の安息香酸誘導体等の促進
剤などと組み合わせて使用することができる。
【0044】光重合開始剤(E)の使用量は、(A)成
分と(B)成分と(C)成分の総重量100重量部に対
して0.5〜20重量部、好ましくは2〜15重量部と
なる割合が好ましい。
【0045】本発明は、上述した各成分に更に硬化系成
分として、熱硬化成分(F)を用いることが好ましく、
これを用いることにより、半田耐熱性や電気特性に優れ
たプリント配線板用材料とすることができる。本発明で
用いる熱硬化成分(F)としては、ウレタンオリゴマ−
(A)や不飽和基含有ポリカルボン酸樹脂(C)と熱硬
化する官能基を分子中に有するものであればよく、特に
特定されるものではないが、例えば、エポキシ樹脂、メ
ラミン化合物、尿素化合物、オキサゾリン化合物、フェ
ノ−ル化合物などを挙げる事ができる。エポキシ樹脂と
しては、具体的には、ビスフェノ−ルA型エポキシ樹
脂、ビスフェノ−ルF型エポキシ樹脂、フェノ−ル・ノ
ボラック型エポキシ樹脂、クレゾ−ル・ノボラック型エ
ポキシ樹脂、トリスフェノ−ルメタン型エポキシ樹脂、
臭素化エポキシ樹脂、ビキレノ−ル型エポキシ樹脂、ビ
フェノ−ル型エポキシ樹脂などのグリシジルエ−テル
類;3,4−エポキシ−6−メチルシクロヘキシルメチ
ル−3,4−エポキシ−6−メチルシクロヘキサンカル
ボキシレ−ト、3,4−エポキシシクロヘキシルメチル
−3,4−エポキシシクロヘキサンカルボキシレ−ト、
1−エポキシエチル−3,4−エポキシシクロヘキサン
などの脂環式エポキシ樹脂;フタル酸ジグリシジルエス
テル、テトラヒドロフタル酸ジグリシジルエステル、ダ
イマ−酸グリシジルエステルなどのグリシジルエステル
類;テトラグリシジルジアミノジフェニルメタンなどの
グリシジルジアミン類;トリグリシジルイソシアヌレ−
トなどの複素環式エポキシ樹脂などが挙げられる。なか
でも、融点が50℃以上のエポキシ樹脂が乾燥後タック
のない光重合性皮膜を形成することができ好ましい。
【0046】メラミン化合物としては、メラミン、メラ
ミンとホルマリンとの重縮合物であるメラミン樹脂が挙
げられる。尿素化合物としては、尿素、尿素とホルマリ
ンの重縮合物である尿素樹脂などが挙げられる。
【0047】オキサゾリン化合物としては、2−オキサ
ゾリン、2−メチル−2−オキサゾリン、2−フェニル
−2−オキサゾリン、2,5−ジメチル−2−オキサゾ
リン、5−メチル−2−フェニル−2−オキサゾリン、
2,4−ジフェニルオキサゾリン等が挙げられる。
【0048】フェノ−ル化合物としては、例えば、フェ
ノ−ル、クレゾ−ル、キレノ−ル、カテコ−ル、レゾル
シン、ハイドロキノン、ピロガロ−ル、レゾ−ルなどが
挙げられる。
【0049】これらの熱硬化成分(F)の中でも特に
(A)や(C)成分中のカルボキシル基との反応性に優
れ、かつ銅との密着性も良好である点からエポキシ樹脂
が好ましい。
【0050】上記熱硬化成分(F)の使用量の好適な範
囲は、通常、前記(A)や(C)成分中のカルボキシル
基1個当り、該熱硬化成分(F)の官能基が0.2〜
3.0当量となる割合である。なかでもプリント配線板
にした際の半田耐熱性や電気特性に優れる点から1.0
〜1.5当量となる割合が好ましい。
【0051】また、上記熱硬化成分(F)としてエポキ
シ樹脂を使用する場合は、前記(A)や(C)成分中の
カルボキシル基との反応を促進するためにエポキシ樹脂
の硬化促進剤を用いることが好ましい。エポキシ樹脂の
硬化促進剤としては具体的には、2−メチルイミダゾ−
ル、2−エチル−3−メチルイミダゾ−ル、2−ウンデ
シルイミダゾ−ル、2−フェニルイミダゾ−ル、1−シ
アノエチル−2−エチルイミダゾ−ル、1−シアノエチ
ル−2−ウンデシルイミダゾ−ル、等のイミダゾ−ル化
合物;メラミン、グアナミン、アセトグアナミン、ベン
ゾグアナミン、エチルジアミノトリアジン、2,4−ジ
アミノトリアジン、2,4−ジアミノ−6−トリルトリ
アジン、2,4−ジアミノ−6−キシリルトリアジン等
のトリアジン誘導体;トリメチルアミン、トリエタノ−
ルアミン、N,N−ジメチルオクチルアミン、ピリジ
ン、m−アミノフェノ−ル等の三級アミン類;ポリフェ
ノ−ル類などが挙げられる。これらの硬化促進剤は単独
または併用して使用する事が出来る。
【0052】さらに、本発明では、前記したウレタンオ
リゴマ−(A)、希釈剤(B)、不飽和基含有ポリカル
ボン酸樹脂(C)、熱可塑性重合体(D)、光重合開始
剤(E)及び熱硬化成分(F)に、さらに必要に応じて
各種の添加剤、例えば、タルク、硫酸バリウム、炭酸カ
ルシウム、炭酸マグネシウム、チタン酸バリウム、水酸
化アルミニウム、酸化アルミニウム、シリカ、クレ−な
どの充填剤、アエロジルなどのチキソトロピ−付与剤;
フタロシアニンブル−、フタロシアニングリ−ン、酸化
チタンなどの着色剤、シリコ−ン、フッ素系のレベリン
グ剤や消泡剤;ハイドロキノン、ハイドロキノンモノメ
チルエ−テルなどの重合禁止剤などを組成物の諸性能を
高める目的で添加することが出来る。
【0053】なお、前記のような(F)成分は、予め前
記、樹脂組成物に混合してもよいが、プリント回路板へ
の塗布前に混合して用いるのが好ましい。すなわち、前
記、(A)や(C)成分を主体とし、これにエポキシ硬
化促進剤等を配合した主剤溶液と、前記(F)成分を主
体とした硬化剤溶液の二液型に配合し、使用に際してこ
れらを混合して用いることが好ましい。
【0054】本発明の樹脂組成物は、液状で電子部品の
層間の絶縁材として、またプリント基板用のソルダ−レ
ジスト等のレジストインキとして有用である他、塗料、
コ−ティング剤、接着剤等としても使用できる。
【0055】本発明の硬化物は、紫外線等のエネルギ−
線照射により上記の本発明の樹脂組成物を硬化させたも
のである。紫外線等のエネルギ−線照射による硬化は常
法により行うことができる。例えば紫外線を照射する場
合、低圧水銀灯、高圧水銀灯、超高圧水銀灯、キセノン
灯、紫外線発光レ−ザ−(エキシマレ−ザ−等)等の紫
外線発生装置を用いればよい。本発明の樹脂組成物の硬
化物は、例えば永久レジストやビルドアップ工法用の層
間絶縁材としてプリント基板のような電気・電子部品に
利用される。この硬化物層の膜厚は通常0.5〜160
μm程度で、1〜60μm程度が好ましい。
【0056】本発明のプリント配線板は、例えば次のよ
うにして得ることができる。即ち、液状の樹脂組成物を
使用する場合、プリント配線用基板に、スクリ−ン印刷
法、スプレ−法、ロ−ルコ−ト法、静電塗装法、カ−テ
ンコ−ト法等の方法により通常5〜160μmの膜圧で
本発明の組成物を塗付し、塗膜を通常〜110℃、好ま
しくは60〜100℃の温度で乾燥させることにより、
タックフリ−の塗膜が形成できる。その後、ネガフィル
ム等の露光パタ−ンを形成したフォトマスクを塗膜に直
接に接触させ(又は接触しない状態で塗膜の上に置
く)、紫外線を通常10〜2000mJ/cm2程度の
強さで照射し、未露光部分を後述する現像液を用いて、
例えばスプレ−、揺動浸漬、ブラッシング、スクラッピ
ング等により現像する。その後、必要に応じてさらに紫
外線を照射し、次いで通常100〜200℃、好ましく
は140〜180℃の温度で加熱処理をすることによ
り、可撓性に優れ、レジスト膜の耐熱性、耐溶剤性、耐
酸性、密着性、電気特性等の諸特性を満足する永久保護
膜を有するプリント配線板が得られる。
【0057】上記、現像に使用される有機溶剤として
は、例えばトリクロロエタン等のハロゲン類、トルエ
ン、キシレンなどの芳香族炭化水素;酢酸エチル、酢酸
ブチルなどのエステル類;1,4−ジオキサン、テトラ
ヒドロフランなどのエ−テル類;メチルエチルケトン、
メチルイソブチルケトンなどのケトン類;γ−ブチロラ
クトンなどのラクトン類;ブチルセロソルブアセテ−
ト、カルビト−ルアセテ−ト、ジエチレングリコ−ルジ
メチルエ−テル、プロピレングリコ−ルモノメチルエ−
テルアセテ−ト等のグリコ−ル誘導体;シクロヘキサノ
ン、シクロヘキサノ−ルなどの脂環式炭化水素及び石油
エ−テル、石油ナフサなどの石油系溶剤等の溶剤類、
水、アルカリ水溶液としては水酸化カリウム、水酸化ナ
トリウム、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、リン酸ナト
リウム、ケイ酸ナトリウム、アンモニア、アミン類など
のアルカリ水溶液が使用できる。また、光硬化させるた
めの照射光源としては、低圧水銀灯、中圧水銀灯、高圧
水銀灯、超高圧水銀灯、キセノンランプまたはメタルハ
ライドランプなどが適当である。その他、レ−ザ−光線
なども露光用活性光として利用できる。
【0058】
【実施例】以下、本発明を実施例によって更に具体的に
説明するが、本発明が下記実施例に限定されるものでな
いことはもとよりである。なお、以下において「部」と
あるのは、特に断りのない限り「重量部」を示す。
【0059】(ウレタン(メタ)アクリレ−ト(A)の
合成例) 合成例1 ビフェニル−4,4’−ジメタノ−ル428g、ポリテ
トラメチレングリコ−ル(水酸基価112、平均分子量
1000)1000g無水ピロメリット酸436g及び
カルビト−ルアセテ−ト550.8gを仕込み、100
℃で10時間反応し、固形分の水酸基価;60mgKO
H/g、固形分の酸価;120.4mgKOH/gの、
カルボキシル基含有末端アルコ−ル化合物を得た。次い
で、トリレンジイソシアネ−ト261gを仕込み、イソ
シアネ−ト基濃度が1.74%になるまで、85℃で約
15時間反応させた。次いで、2−ヒドロキシエチルア
クリレ−ト122g、メトキシフェノ−ル1.4gを仕
込み85℃で約10時間反応させ、イソシアネ−ト濃度
が0.3%になったところで反応を終了し、重量平均分
子量が約6300(GPC法による)で固形分の酸価が
100mgKOH/gのカルビト−ルアセテ−ト20重
量%含有のウレタンオリゴマ−(A−1)を得た。
【0060】(不飽和基含有ポリカルボン酸樹脂(C)
の合成例) 合成例2 前記、一般式(1)においてXが−CH2−、Mが水素
原子である原料エポキシ化合物の平均の重合度nが6.
2であるビスフェノ−ルF型エポキシ化合物(エポキシ
当量950g/eq、軟化点85℃)380部とエピク
ロルヒドリン925部をジメチルスルホキシド462.
5部に溶解させた後、攪拌下で70℃で98.5%Na
OH60.9部(1.5モル)を100分かけて添加し
た。添加後さらに70℃で3時間反応を行った。反応終
了後、水250部を加え水洗を行った。油水分離後、油
層よりジメチルスルホキシドの大半及び過剰の未反応エ
ピクロルヒドリンを減圧下に蒸留回収し、次いでジメチ
ルスルホキシドを留去し、副生塩を含む反応生成物をメ
チルイソブチルケトン750部に溶解させ、更に30%
NaOH10部を加え、70℃で1時間反応させた。反
応終了後、水200部で2回水洗を行った。油水分離
後、油層よりメチルイソブチルケトンを蒸留回収して、
エポキシ当量310g/eq、軟化点69℃のエポキシ
樹脂(a)を得た。得られたエポキシ樹脂(a)は、エ
ポキシ当量から計算すると、前記出発物質ビスフェノ−
ルF型エポキシ化合物におけるアルコ−ル性水酸基6.
2個のうち約5個がエポキシ化されたものであった。こ
のエポキシ樹脂(a)310部及びカルビト−ルアセテ
−ト251部を仕込み、90℃に加熱攪拌し、溶解し
た。得られた溶液を60℃まで冷却し、アクリル酸60
部、ダイマ−酸(酸価(mgKOH/g)=196)9
7部、メチルハイドロキノン0.8部、トリフェニルホ
スフィン2.5部を加え、80℃で加温溶解し、98℃
で35時間反応させ、酸価が0.5mgKOH/g、固
形分が65%であるエポキシアクリレ−トを得た。次い
で、このエポキシアクリレ−ト718.5部、無水コハ
ク酸100部、カルビト−ルアセテ−ト54部を仕込
み、90℃で6時間反応し、固形分酸価が99mgKO
H/g、固形分が65%である不飽和基含有ポリカルボ
ン酸樹脂(A−1)を得た。
【0061】(熱可塑性重合体(D)の合成例) 合成例3 メチルセロソルブ/トルエン=重量比で3/2溶液の1
21.5gをフラスコに入れておき、85℃に昇温し1
時間放置した。次に、メタクリル酸13.5g、メタク
リル酸メチル46.8g、アクリル酸エチル38.2
g、2−ヒドロキシエチルメタクリレ−ト3.2g、ア
クリル酸2−エチルヘキシル1.5g、アゾビスイソブ
チロニトリル0.17g、メチルセルソルブ18.7g
及びトルエン12.5gの溶解後を4時間で滴下反応さ
せた。その後メチルセロソルブ7.1gを加え2時間保
温し、メタクリル酸0.6g、アゾビスイソブチロニト
リル0.54g、メチルセロソルブ2.9g及びトルエ
ン1.9gの溶解液を添加し更に2時間保温した。その
後、アゾビスイソブチロニトリル0.024gをメチル
セロソルブ1.2gに溶解した溶液を添加して5時間保
温後、ハイドロキノン0.01gを加え冷却し、平均分
子量84000、不揮発分38.5重量%の固形分酸価
(mgKOH/g)85のカルボキシル基を有する熱可
塑性重合体を得た。
【0062】実施例1〜12,比較例1〜4、前記合成
例1,2及び3樹脂で得られた(A−1),(C−1)
及び(D−1)を表1に示す配合割合で混合し、次い
で、光重合開始剤(E)(チバ・スペシャリティーケミ
カルズ社製,イルガキュアー907:2−メチル−1−
〔4−(メチルチオ)フェニル〕−2−モルフォリノ−
プロパン−1−オン10部及びジエチルチオキサントン
1.2部)、希釈剤(B)(日本化薬(株)製、KAY
ARAD DPHA;ジペンタエリスリトールペンタ及
びヘキサアクリレート混合物)16部、充填剤(微粉シ
リカ)10部、エポキシ硬化促進剤(メラミン)1.2
部、シリコン系消泡剤(信越化学工業社製、KS−6
6)1.0部を表1に示す組み合わせで配合し、三本ロ
ールミルを用いて混練して主剤(配合成分(XA−1)
〜(XA−3),及び(XX−1))を調製した。一
方、表2に示す割合で熱硬化成分(F)(エポキシ樹
脂)を硬化剤として用いた(配合成分(H−1)〜(H
−4))。使用に際しては、上記主剤と硬化剤を表3に
示す組合せて混合してソルダーレジスト組成物を調製し
た。
【0063】 表1 配合成分 主剤 XA−1 XA−2 XA−3 XX−1 A−1 87.5 62.5 50 C−1 46.1 76.9 76.9 154 D−1 26
【0064】 表2 配合成分(重量部) H−1 H−2 H−3 H−4 エピコート1001 *1 66 30 YR−528 *2 20 YX−4000 *3 30 DEN−438 *4 30
【0065】注) *1;エピコート1001:油化シェルエポキシ社製、
ビスフェノールAエポキシ樹脂(カルビトールアセテー
ト含有、固形分濃度75%) *2;YR−528:東都化成(株)製、ゴム変性エポ
キシ樹脂 *3;YK−4000:油化シェルエポキシ社製、ビス
フェノール型エポキシ樹脂 *4;DEN−438:ダウケミカル社製、フェノール
ノボラックエポキシ樹脂
【0066】評価方法:得られた各レジスト組成物の評
価は、次のようにして行った。即ち、表3に示す各実施
例及び比較例のレジスト組成物をスクリーン印刷により
プリント回路基板(イミドフィルムに銅箔を積層したも
の)に塗布し、80℃で20分乾燥した。その後、この
基板にネガフィルムを当て、所定のパターン通りに露光
機を用いて500mJ/cm2の積算露光量で紫外線を
照射し、有機溶剤又は1wt%Na2CO3水溶液で現像
を行い、さらに150℃で50分熱硬化して試験基板を
作製した。得られた試験基板について、アルカリ現像
性、はんだ耐熱性、可撓性、耐熱劣化性、及び無電解金
メッキ耐性の特性評価を行った。その結果を表3に示
す。なお、評価方法及び評価基準は、次の通りである。
【0067】(1)現像性:80℃で60分間塗膜の乾
燥を行い、30℃の1%炭酸ナトリウム水溶液でのスプ
レー現像による現像性を評価した。 ○・・・・目視により残留物無し。 ×・・・・目視により残留物有り。
【0068】(2)はんだ耐熱性:試験基板にロジン系
フラックスを塗布して260℃の溶融はんだに10秒間
浸漬した後、セロハン粘着テ−プで剥離したときの硬化
膜の状態で判定した。 ○・・・・異常なし。 ×・・・・剥離あり。
【0069】(3)可撓性:試験基板を180度べた折
り曲げ時の状態で判断した。 ○・・・・亀裂無し。 △・・・・やや亀裂有り。 ×・・・・折り曲げ部に亀裂が入って硬化膜が剥離し
た。
【0070】(4)耐熱劣化性:試験基板を125℃で
5日間放置した後、180度べた折り曲げ時の状態で判
断した。 ○・・・・亀裂無し。 △・・・・やや亀裂有り。 ×・・・・折り曲げ部に亀裂が入って硬化膜が剥離し
た。
【0071】(5)無電解金メッキ耐性:以下のように
試験基板に金メッキを行った後、セロハン粘着テ−プで
剥離したときの状態で判定した。 ○・・・・異常なし。 △・・・・若干剥離あり。 ×・・・・剥離なし。
【0072】無電解金メッキ方法:試験基板を30℃の
酸性脱脂液((株)日本マクダ−ミッド製、Metex
L−5Bの20Vol/%水溶液)に3分間浸漬して脱
脂し、次いで、流水中に3分間浸漬して水洗した。次に
試験基板を14.3wt%過硫酸アンモン水溶液に室温
で3分間浸漬し、ソフトエッチを行い、次いで流水中に
3分間浸漬して水洗した。10Vol%硫酸水溶液に室
温で試験基板を1分間浸漬した後、流水中に30秒〜1
分間浸漬して水洗した。次いで試験基板を30℃の触媒
液((株)メルテックス製、メタルプレ−トアクチベ−
タ−350の10Vol%水溶液)に7分間浸漬し、触
媒付与を行った後、流水中に3分間浸漬して水洗した。
触媒付与を行った試験基板を、85℃のニッケルメッキ
液の20Vol%水溶液、pH4.6)に20分間浸漬
して、無電解ニッケルメッキを行った。10Vol%硫
酸水溶液に室温で試験基板を1分間浸漬した後、流水中
に30秒〜1分間浸漬して水洗した。次いで、試験基板
を95℃の金メッキ液((株)メルテックス製、オウロ
レクトロレスUP15Vol%とシアン化金カリウム3
Vol%の水溶液、pH6)に10分間浸漬して無電解
金メッキを行った後、流水中に3分間浸漬して水洗し、
また60℃の温水に3分間浸漬して湯洗した。十分に水
洗後、水をよく切り、乾燥し、無電解金メッキした試験
基板を得た。
【0073】 表3−1 実施例 1 2 3 4 (X)成分 XA−1 XA−1 XA−1 XA−1 (H)成分 H−1 H−2 H−3 H−4 現像性 ○ ○ ○ ○ ハンダ耐熱性 ○ ○ ○ ○ 可撓性 ○ ○ ○ ○ 耐熱劣化性 ○ ○ ○ ○ 無電解金メッキ耐性 ○ ○ ○ ○
【0074】 表3−2 実施例 5 6 7 8 (X)成分 XA−2 XA−2 XA−2 XA−2 (H)成分 H−1 H−2 H−3 H−4 現像性 ○ ○ ○ ○ ハンダ耐熱性 ○ ○ ○ ○ 可撓性 ○ ○ ○ ○ 耐熱劣化性 ○ ○ ○ ○ 無電解金メッキ耐性 ○ ○ ○ ○
【0075】 表3−3 実施例 9 10 11 12 (X)成分 XA−3 XA−3 XA−3 XA−3 (H)成分 H−1 H−2 H−3 H−4 現像性 ○ ○ ○ ○ ハンダ耐熱性 ○ ○ ○ ○ 可撓性 ○ ○ ○ ○ 耐熱劣化性 ○ ○ ○ ○ 無電解金メッキ耐性 ○ ○ ○ ○
【0076】 表3−4 比較例 1 2 3 4 (X)成分 XX−1 XX−1 XX−1 XX−1 (H)成分 H−1 H−2 H−3 H−4 現像性 ○ ○ ○ ○ ハンダ耐熱性 ○ ○ ○ ○ 可撓性 △ △ × × 耐熱劣化性 △ △ × × 無電解金メッキ耐性 ○ ○ ○ ○
【0077】表3に示す結果から明らかなように、本発
明の樹脂組成物は良好なアルカリ現像性を示し、又ハン
ダ耐熱性、可撓性、耐熱劣化性及び無電解金メッキ性に
優れた硬化膜を与える。
【0078】
【発明の効果】本発明により、硬化物の可撓性や半田耐
熱性、耐熱劣化性、無電解金メッキ耐性に優れ、有機溶
剤又は希アルカリ溶液で現像ができ、ソルダ−レジスト
用及び層間絶縁層用に適する樹脂組成物が得られた。こ
の樹脂組成物は、プリント配線板、特にフレキシブルプ
リント配線板のソルダ−レジスト用及び層間絶縁層用に
適する
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G03F 7/027 513 G03F 7/027 513 4J038 H01B 3/30 H01B 3/30 B 5G305 // C09D 175/14 C09D 175/14 Fターム(参考) 2H025 AA10 AA13 AA14 AA20 AB15 AC01 AD01 BC13 BC42 BC66 BC74 BC83 CB51 CC03 CC17 4J011 QB19 QB20 QB22 QB24 QC07 RA01 RA03 RA07 RA10 RA12 SA02 SA03 SA06 SA12 SA14 SA15 SA16 SA17 SA19 SA20 SA22 SA25 SA28 SA32 SA34 SA54 SA58 SA61 SA63 SA64 TA07 TA10 UA01 VA01 WA01 4J027 AE02 AE03 AE04 AE05 AE06 AG02 AG03 AG04 AG05 AG06 AG14 AG15 AG23 AG24 AG27 AG28 AJ01 AJ05 AJ08 CA02 CA03 CA05 CA06 CA09 CA10 CA14 CA16 CA18 CA25 CA28 CA32 CA34 CA36 CB10 CC05 CD10 4J034 BA06 BA08 CA04 CA26 CB03 CB04 CB05 CB07 CC03 CC12 CC22 CC26 CC45 CC52 CC67 DA01 DB04 DC02 DC12 DC35 DC37 DC43 DC50 DF01 DF02 DF12 DF16 DF20 DF22 DG03 DG04 DG06 DG16 DK02 DM01 DP18 DP19 FA01 FB01 FC01 FD01 GA06 GA36 HA01 HA07 HA08 HC03 HC12 HC13 HC17 HC22 HC46 HC52 HC54 HC61 HC64 HC65 HC67 HC68 HC71 HC73 JA01 JA21 KB02 KD12 KD17 KE02 LA23 LA33 MA24 QB11 QC08 RA14 4J036 AA01 AD01 AD08 CA21 CA22 4J038 DG051 DG081 DG211 DG261 EA012 FA281 GA06 KA03 KA06 PB09 5G305 AA06 AB24 AB40 BA13 CA15 CA45 CB28 CD20

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ビフェニル−4,4’−ジメタノール
    (a)と任意成分として(a)成分以外のポリオール化
    合物(b)と分子中に2個の酸無水物基を有する多塩基
    酸無水物(c−1)とポリイソシアネート化合物(d)
    とエチレン性不飽和基含有ポリヒドロキシ化合物(e)
    を反応させて得られるウレタンオリゴマー(A)と希釈
    剤(B)を含有する樹脂組成物。
  2. 【請求項2】1分子中に2つ以上のエポキシ基を有する
    エポキシ樹脂(f)とエチレン性不飽和基を有するモノカ
    ルボン酸化合物(g)と多塩基酸無水物(c−2)との
    反応物である不飽和基含有ポリカルボン酸樹脂(c)を
    含有する請求項1記載の樹脂組成物。
  3. 【請求項3】ウレタンオリゴマー(A)の酸価が1〜2
    00mgKOH/gである請求項1または2に記載の樹
    脂組成物。
  4. 【請求項4】熱可塑性重合体(D)を含有する請求項1
    ないし3のいずれか1項に記載の樹脂組成物。
  5. 【請求項5】光重合開始剤(E)を含有する請求項1な
    いし4のいずれか1項に記載の樹脂組成物。
  6. 【請求項6】熱硬化成分(F)を含有する請求項1ない
    し5のいずれか1項に記載の樹脂組成物。
  7. 【請求項7】フレキシブルプリント配線板用の請求項1
    ないし6のいずれか1項に記載の樹脂組成物。
  8. 【請求項8】請求項1ないし7のいずれか1項に記載の
    樹脂組成物の硬化物。
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