JP2001130492A - 舵のネックベアリングの海水潤滑装置 - Google Patents

舵のネックベアリングの海水潤滑装置

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JP2001130492A
JP2001130492A JP31790099A JP31790099A JP2001130492A JP 2001130492 A JP2001130492 A JP 2001130492A JP 31790099 A JP31790099 A JP 31790099A JP 31790099 A JP31790099 A JP 31790099A JP 2001130492 A JP2001130492 A JP 2001130492A
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JP
Japan
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bush
sleeve
boss
sea water
rudder
Prior art date
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Pending
Application number
JP31790099A
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English (en)
Inventor
Mitsuru Mukai
満 向井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Shin Kurushima Dockyard Co Ltd
Original Assignee
Shin Kurushima Dockyard Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】スリーブとブッシュの間隙は0.75mmとはいえ、
海水に曝されており、スリーブとブッシュが摺動するこ
とにより、摩擦熱により多少とはいえ、グリースは海上
へ溶け出し、海上汚染となっていた。よって、スリーブ
とブッシュの間隙には潤滑油がなくなり、また、海水浸
入をOリングによって封鎖することにより、スリーブと
ブッシュの間隙は空気層となっており、ブッシュの摩耗
が激しかったという問題点を有していた。 【解決手段】 スリーブ9とブッシュ7の間隙の通ずる
ボス6内に一定の空気溜りを設け、水深の水圧により該
空気溜りの空気が圧縮され、スリーブ9とブッシュ7の
間隙に海水が浸入し、海水潤滑により、ブッシュ7の摩
耗量を軽減しようとするものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、舵のラダースト
ックが摺動するネックベアリングの構造に関するもので
ある。
【0002】一般の船舶Sの船尾には、ラダー51が設
けられ、該ラダー51の下部にはラダーピントル53が
設けられ、該ラダー51の上部にはラダーストック54
が設けられ、該ラダーストック54を操舵機55で回動
することにより操舵が行われていた。
【0003】上部に設けられたラダーストック54が船
尾骨材を貫通する場合、海水の浸入と舵の軸受構造物と
してネックベアリングNおよびラダートランク52が設
けられている。
【0004】
【従来の技術】従来、この種の発明は、図3に図1の二
点鎖線の○部を拡大して示すように、ネックベアリング
N本体のボス56は、船尾骨材SSに堅固に溶接されて
おり、ボス56は、中空の円筒形をした鋳鋼であり、該
ボス56の中空部の内側には樹脂系のブッシュ57が一
定の厚さで挿入され、下部に抜け止板58が設けられて
いた。
【0005】ラダーストック54の摺動部にはステンレ
ス鋳鉄のスリーブ59嵌め込まれ、該ブッシュ57との
間隙は0.75mm程度であり、上部には該ブッシュ57の浮
き上り止めと、スリーブ59を介してラダーストック5
4の周りにOリング60が設けられ、該Oリング60の押
えとして、軸封金物61が設けられていた。
【0006】また、据付時には、スリーブ59とブッシ
ュ57の間隙には、グリース等の潤滑油を注入し、摩擦
を軽減することも考えられていた。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】従来の技術で述べたよ
うに、スリーブとブッシュの間隙は0.75mmとはいえ、海
水に曝されており、スリーブとブッシュが摺動すること
により、摩擦熱により多少とはいえ、グリースは海上へ
溶け出し、海上汚染となっていた。よって、スリーブと
ブッシュの間隙には潤滑油がなくなり、また、海水浸入
をOリングによって封鎖することにより、スリーブとブ
ッシュの間隙は空気層となっており、ブッシュの摩耗が
激しかったという問題点を有していた。
【0008】この発明は、従来の技術の有するこのよう
な不十分な点に鑑みてなされたものであり、その目的と
するところは、ネックベアリングは海水の浸入を防止し
ながら舵の軸受の役目を果たそうとするものであり、海
水循環により摺動部のブッシュの摩耗量を軽減しようと
するものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、この発明は、ネックベアリング本体のボスは、船尾
骨材に堅固に溶接されており、該ボスは、中空の円筒形
をした鋳鋼であり、下部、中間部および上部の中空は一
段の中空となっており、最上部は二段の中空となりレセ
スを設け、該ボスには樹脂系のブッシュが一定の厚さで
挿入され、ラダーストックの摺動部にはステンレス鋳鉄
のスリーブ嵌め込み、ボスの上部にはスリーブを介して
ラダーストックの周りにOリングが設け、水密構造とな
り、スリーブとブッシュとの間隙はレセスに連通し、該
空気溜りが水圧に押され、収縮し、海水がスリーブとブ
ッシュとの間隙に浸入し、海水潤滑するものである。
【0010】
【発明の実施の形態】この発明は、ネックベアリングが
常に喫水下1〜5m所謂10〜50kPaあることを勘案し
て、スリーブとブッシュの間隙の通ずるボス内に一定の
空気溜りを設け、水深の水圧により該空気溜りの空気が
圧縮され、スリーブとブッシュの間隙に海水が浸入し、
海水潤滑により、ブッシュの摩耗量を軽減しようとする
ものである。
【0011】
【実施例】実施例について、図2に図1の二点鎖線の○
部を拡大して示すように、ネックベアリングN本体のボ
ス6は、船尾骨材SSに堅固に溶接されており、該ボス
6は、中空の円筒形をした鋳鋼であり、下部、中間部お
よび上部の中空は一段の中空となっている。さらに、最
上部は二段の中空となっており、一定の容積のレセス5
を設けている。
【0012】該ボス6の一段の中空部の内側には樹脂系
のブッシュ7が一定の厚さで挿入され、下部に抜け止板
8が設けられていた。
【0013】ラダーストック4の摺動部にはステンレス
鋳鉄のスリーブ9嵌め込み、ラダーストック4の摺動の
保護を行なっている。
【0014】スリーブ9とブッシュ7との間隙は0.75mm
程度であり、ボス6の上部にはスリーブ9を介してラダ
ーストック4の周りにOリング10が設けられ、該Oリン
グ10の押えとして、軸封金物11が設けられている。
【0015】スリーブ9とブッシュ7との間隙の上部
は、レセス5に連通し、一定の容積を有している。
【0016】空気溜りのレセス5を設けることにより、
ボス5は水深が1〜5m、水圧にして10〜50kPaを受け
ることになる。Oリング10により上部の水密は保たれ
ている。スリーブ9とブッシュ7との間隙に加えレセス
5の空気は水圧に押され、収縮し、海水がスリーブ9と
ブッシュ7との間隙に浸入し、海水潤滑となる。
【0017】また、船舶が動揺することにより、船尾の
喫水は変動する。変動することにより水圧も変動する。
よって、スリーブ9とブッシュ7との間隙の海水も入れ
替る。
【0018】
【発明の効果】この発明は、上記のとおり構成されてい
るので、次に記載する効果を奏する。この発明は、スリ
ーブとブッシュとの間隙の上部は、レセスに連通し、空
気溜りの一定の容積を保ち、水深による水圧で該空気溜
りの空気が圧縮され、スリーブとブッシュとの間隙およ
び空気溜りに海水を浸入させ、スリーブとブッシュとの
間隙の海水が潤滑となり、ブッシュの摩耗量を軽減させ
ようとするものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】一般の船舶の船尾を側面図で拡大図で略示した
ものである。
【図2】この発明のネックベアリングを拡大図で略示し
たものである。
【図3】従来のネックベアリングを拡大図で略示したも
のである。
【符号の説明】
N ネックベアリング SS 船尾骨材 4 ラダーストック 5 レセス 6 ボス 7 ブッシュ 8 抜け止板 9 スリーブ 10 Oリング 11 軸封金物

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ネックベアリング本体のボスは、船尾骨
    材に堅固に溶接されており、該ボスは、中空の円筒形を
    した鋳鋼であり、下部、中間部および上部の中空は一段
    の中空となっており、最上部は二段の中空となりレセス
    を設け、該ボスには樹脂系のブッシュが一定の厚さで挿
    入され、ラダーストックの摺動部にはステンレス鋳鉄の
    スリーブ嵌め込み、ボスの上部にはスリーブを介してラ
    ダーストックの周りにOリングが設け、水密構造とな
    り、スリーブとブッシュとの間隙はレセスに連通し、該
    空気溜りが水圧に押され、収縮し、海水がスリーブとブ
    ッシュとの間隙に浸入し、海水潤滑することを特徴とす
    る舵のネックベアリングの海水潤滑装置。
JP31790099A 1999-11-09 1999-11-09 舵のネックベアリングの海水潤滑装置 Pending JP2001130492A (ja)

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Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN100389271C (zh) * 2006-03-13 2008-05-21 重庆大学 水润滑机械传动系统
JP4673410B2 (ja) * 2005-12-21 2011-04-20 サムスン ヘビー インダストリーズ コーポレーション リミテッド スペードラダー
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KR101808546B1 (ko) * 2012-10-17 2017-12-13 현대중공업 주식회사 베어링 윤활용 해수공급유닛을 갖는 선박
KR101953166B1 (ko) * 2017-10-19 2019-02-28 오수연 블레이드 처짐완화장치가 구비된 러더
CN114313197A (zh) * 2022-02-18 2022-04-12 东台市海鹏船舶配件有限公司 一种移动锁定式舵承
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Date Code Title Description
A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20040420