JP4577822B2 - 船尾管軸受用軸封装置 - Google Patents

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Description

本発明は、船舶の船尾管軸受用軸封装置に関する。特に、軸受の潤滑油が漏洩して公害となるのを防止すると共に、公害にならない水溶液により軸封装置と軸受の摺動面とを潤滑して摺動時の摩耗を防止する船尾管軸受用軸封装置に関する。
近年、船舶の軸受を潤滑する潤滑油が船尾管から海水に流れて混入し、この潤滑油が混入した海水によって生命体に公害をもたらすとして問題となっている。このため、船尾管用軸受とその軸封装置に公害にならない水溶液を利用して潤滑できるようにすると共に、海水へ水溶液が漏洩するのを防止する船尾管軸受用軸封装置に関する。
本発明に関連する先行技術には、図5に示す船尾管の軸封装置100が存在する(例えば、特許文献1または特許文献2を参照)。この図5は、船尾側軸封装置100と船首側軸封装置100A及びその軸受130,131を示す片側断面図である。図5において、プロペラ軸150が船体160に設けられている。このプロペラ軸150が貫通する船体160の船尾には、回転軸150との間をシールする船尾側の軸封装置100が設けられている。船尾側の軸封装置100は第1ケーシング105の内周側にプロペラ170側を向いた2個の第1リップシール102,102と、第1軸受130側を向いた2個の第2リップシール103,103が取り付けられている。この第1リップシール102と第2シールリップ103の内周端のシール面は、第1スリーブライナー110の外周面と密接している。また、2個の第2シールリップ103,103の間の空間室には、潤滑油用の供給通路112が連通している。供給通路112から供給された潤滑油Fは、各第2シールリップ103、103の摺動面を潤滑する。この第1シールリップ102と第2シールリップ103は耐油性の高価なゴム材製である。
スリーブライナー110は、Oリング115を介して回転軸150に嵌合するとともに、プロペラ170側の基部にボルトにより固定されている。このスリーブライナー110の外周面は、第1シールリップ102と第2シールリップ103の各シール面が摺動しても摩耗が少なくなるように表面仕上げされている。このため、スリーブライナー110も加工費が高価になる。このスリーブライナー110は特殊鋼で錆びないようにされているために、材料面からも高価になる。
船体160の内周面には、ホワイトメタル等の高価な金属製の第1軸受130と第2軸受131が嵌着して回転軸150を支承している。この第1軸受130と第2軸受131の内周面には潤滑効果を発揮させるためにそれぞれ第1潤滑溝130Aと第2潤滑溝131Aが形成されている。この第1軸受130と第2軸受131の内周面に供給する潤滑油は図示省略のポンプから供給されている。この潤滑油は粘性があるために、取り扱いが困難である。
船体160の船首側には、船内に潤滑油や海水が漏洩しないように船首側軸封装置100Aが設けられている。この船首側軸封装置100Aは、第2ケーシング106の内周に設けられた2個の第3シールリップ104が第2軸受131側を向いた形状に形成されている。また、第2スリーブライナー111は、回転軸150に嵌合して外周面が第3シールリップ104と密接している。
このように構成された船尾管軸封装置100は、プロペラ170が海水内で強力に回転するために、回転軸150が振動する。このため、ケーシング105に固定された第1シールリップ102,102と第2シールリップ103,103は、回転軸150からの振れによる作用力を受けて強く圧接すると、密接するシール面が摩耗する。特に、シール面に海水が接触すると、シール面から潤滑油を押し出してシール面を摩耗させることになる。更に、金属製の各軸受130,131に浸入した海水は、潤滑油を押し出して各軸受130,131の摺動面を摩耗させることになる。そして、第1軸受130と第2軸受131の摺動面が摩耗すると、回転軸150の振動が大きくなるから、第1シールリップ102と第2シールリップ103の各シール面の摩耗も促進する。そして、第1シールリップ102と第2シールリップ103の各シール面から潤滑油Fが海水側へ流出することになる。特に、ポンプにより供給されている潤滑油は時間と共に、流出して生物体に対して公害となる。
特に、第1シールリップ102と第2シールリップ103は、ケーシング105に固定されているから、回転する回転軸150の振れによる作用力を受けると摩擦が大きくなり摩耗を速めることになる。そして、第1軸受130と第2軸受131は金属製であり、第1シールリップ102と第2シールリップ103の摩耗したシール面間から浸入した海水が第1軸受130と第2軸受131の摺動面に介在すると、摺動面は潤滑油が流出して海水が介在し、摩耗を速めることになる。特に、金属製の各軸受130,131の摺動面に溝130A,131Aがそれぞれ設けてある場合には、この溝130A,131Aから、海水が摺動面間に強制的に浸入し摺動面を摩耗させると共に、錆びを発生させることになる。
実公平3−32478号公報の図1 特開平6−323439号公報の図1または図5
本発明は、上述のような問題点に鑑み成されたものであって、その発明が解決しようとする課題は、軸受及び端面シールを潤滑する潤滑液がシール部から漏洩して公害になるのを防止することにある。また、水溶液で摺動面の潤滑を可能にして端面シール及び軸受が摺動時に摩耗するのを防止することにある。
本発明は、上述のような技術的課題を解決するために成されたものであって、その技術的手段は以下のように構成されている。
本発明の請求項1に係わる船尾管軸受用軸封装置は、船尾管用軸受の潤滑液をシールする船尾管軸受用軸封装置であって、
船尾に保持されてプロペラ軸を支承する樹脂材製の軸受と、
軸受よりプロペラ側に配置されてプロペラ軸の周面に密封に嵌着して径方向側面に摺動シール面を有する海水用端面シールと、
海水用端面シールと対向して海水用端面シールより軸受側に配置されプロペラ軸の周面に密封に嵌着して径方向側面に摺動シール面を有する潤滑液用端面シールと、
海水用端面シールの摺動シール面と密接する径方向の第2固定シール面と潤滑液用端面シールの摺動シール面に密接する径方向の第1固定シール面とを有するケーシングと、
ケーシングとプロペラ軸との嵌合間で海水用端面シールと潤滑液用端面シールに仕切られた仕切室を有すると共に、仕切室に連通する流通路とを具備し、
流通路を通って仕切室に供給される流体が無公害の水溶液であって、仕切室の流体圧力が海水用端面シールに作用する海水圧より低圧にされており、
前記潤滑液用端面シールに前記軸受側から作用する流体の圧力値が前記海水用端面シールに作用する海水の圧力値よりも大きくされているものである。
本発明の請求項2に係わる船尾管軸受用軸封装置は、軸受を潤滑する流体が防錆剤を含む水溶液に成されているものである。
本発明の請求項3に係わる船尾管軸受用軸封装置は、無公害の水溶液が防錆剤を含む水溶液または生分解性水溶液になされているものである。
本発明の請求項4に係わる船尾管軸受用軸封装置は、軸受がウレタン系樹脂軸受材で製作されているものである。
本発明の請求項1に係わる船尾管軸受用軸封装置によれば、潤滑液用端面シールと海水用端面シールとの間の仕切室に無公害の水溶液が設定圧力で供給されているから、軸受側の潤滑用水溶液が仕切室を通って海水側に漏洩するのを効果的に防止できる。また、仕切室内がプロペラ軸の回転に伴う負圧により各摺動シール面の潤滑能力が低下するのを防止してシール能力を発揮させる。
さらに、潤滑液用端面シールと海水用端面シールとがプロペラ軸に密封に嵌着されて各摺動シール面がケーシングの径方向を成す第1固定シール面と第2固定シール面にそれぞれ密接してシールしている。このため、プロペラ軸が揺動したとしても、各摺動シール面は第1固定シール面と第2固定シール面の径方向に沿って揺動に対応して摺動できるから、各摺動シール面が各固定シール面に圧接または変形して摩耗するのを防止できる。その結果、各摺動シール面が摩耗して水溶液が外部へ漏洩するのを効果的に防止できる。また、軸受は、金属製ではなく、樹脂材製であるため、潤滑する水溶液が潤滑油でなくとも潤滑作用をすることができる。
さらに、潤滑液用端面シールに軸受側から作用する潤滑用の水溶液の圧力値が海水用端面シールに作用する海水の圧力値よりも大きくされているため、高圧の水溶液が潤滑液用端面シールの摺動シール面を密接する固定シール面に押圧して海水が軸受側へ浸入するのを効果的に防止できる。
本発明の請求項2に係わる船尾管軸受用軸封装置によれば、樹脂材の軸受を潤滑する流体が防錆剤を含む水溶液であるため、プロペラ軸および船体の錆を防止できると共に、ケーシングの錆びも防止できる。さらに、潤滑する水溶液が端面シールから漏洩して海水に流入したとしても、公害になるのが防止できる。また、海水が例え軸受の摺動面に浸入しても、樹脂材製の軸受であるから、摺動面の潤滑作用を成して、軸受の摩耗を防止できる。
本発明の請求項3に係わる船尾管軸受用軸封装置によれば、仕切室に供給される無公害の水溶液が防錆剤を含む水溶液または生分解性水溶液であるから、軸受側の水溶液を遮断すると共に、仕切室内の水溶液が海水側へ漏洩しても公害となるのを防止できる。そして、摺動時に各摺動シール面が摺動して発熱するのを効果的に冷却することができる。さらに、ケーシングやスリーブライナーの表面が錆びるのも防止できる。
本発明の請求項4に係わる船尾管軸受用軸封装置によれば、軸受がウレタン系樹脂軸受材にしたものであるから、水溶液に対する膨潤率も少なく、さらに、摺動時の潤滑性に優れる。また、摺動熱に伴う熱膨張率も小さい。さらに、アルカリ性水溶液にも適している。このため、防錆剤を含む水溶液でも潤滑効果を発揮できる。
以下、本発明に係わる好ましい実施の形態のシール装置を図面に基づいて詳述する。尚、以下に説明する各図面は、設計図を基にした正確な図面である。
図1は、本発明に係わる第1実施の形態を示す船尾管軸受用軸封装置の全断面図である。なお、船尾管とは船尾の軸受部を指す。図1に於いて、船体60の取付孔60Aにはプロペラ軸50が貫通している。このプロペラ軸50には船尾側にプロペラ70が設けられている。プロペラ軸50は、図5に示すように、2個の第1軸受30と第2軸受31(符号31は図4を参照)に支承される。この第1軸受30と第2軸受31側は潤滑、冷却用の流体が満たされた機内Aである。また、プロペラ70の外周は、海水が存在する機外Bである。機内Aに存在する流体は、防錆剤を含む水溶液、または生分解性水溶液、または防錆剤や無公害の潤滑剤を含む清水である。
第1軸受30と第2軸受31は、各結合面30D、31D(以下、図4も参照)を船体の取付孔60Aの両端側に一体に嵌着する。この第1軸受30および第2軸受31は、ポリイミド、超硬密度ポリエチレン、ポリアミドイミド、4弗化エチレン樹脂、ポリウレタン樹脂等の樹脂材にグラファイト、ガラス繊維、炭素繊維等の強化材と潤滑剤を配合した軸受用樹脂材製である。第1軸受30と第2軸受31の内周のプロペラ軸50と嵌合する各軸受面30B,31Bには、軸方向の第1潤滑溝30Aと第2潤滑溝31Aとをそれぞれ設ける。また、各軸受面30B,31Bの両端は各テーパ面30C,31Cに形成する。
プロペラ軸50のプロペラ70の基部にスリーブライナー10のフランジ部を6個から12個の多数個のボルト40により強固に取り付ける。スリーブライナー10の嵌着面10Cはプロペラ軸50の外周面50Aに嵌着する。嵌着面10Cには、嵌着面10Cより大径面にした逃面10Dを設けると共に、その先に先端嵌着面10Bを設ける。この先端嵌着面10Bは微小な間隙を設けて嵌合しているが、この先端嵌着面10Bをトマリバメに嵌着させても良い、また、スリーブライナー10の外周は外周保持面10Aに形成する。さらに、プロペラ70の基部に設けた環状溝70AにOリング15を装着して基部とスリーブライナー10との接合間をシールする。このスリーブライナー10の材質は高クロム鋼であるが、青銅、ステンレススチール、樹脂材にすることもできる。スリーブライナー10が樹脂材製でも十分に機能するのは、各端面シール2A,2B,3,4が径方向に摺動可能な各摺動シール面2A1,2B1,3A,4A,4Bに構成されているからである。また、樹脂材製のスリーブライナー10は、成形可能であるために、製作コストが低減できる。
スリーブライナー10の外周保持面10Aには、第1潤滑液用端面シール2Aの内周密封面2A2と第1海水用端面シール2Bの内周密封面2B2を嵌着して配置する。第1潤滑液用端面シール2Aには、外周側の径方向を成す側面に潤滑用摺動シール面2A1を設ける。この潤滑用摺動シール面2A1は中間に溝を設けて二股のシールリップに形成する。さらに、第1海水用端面シール2Bの海水用摺動シール面2B1も潤滑用摺動シール面2A1と同形状に形成する。この潤滑用摺動シール面2A1と海水用摺動シール面2B1は対向するように配列する。また、スリーブライナー10の外周支持面10Aにおける第1海水用端面シール2Bのプロペラ70側には、第2海水用端面シール3の内周密封面3Bを嵌着する。この第2海水用端面シール3の径方向を成す側面にも、第2海水用摺動シール面3Aを設ける。さらに、スリーブライナー10の外周保持面10Aにおける第2海水用端面シール3のプロペラ70側には、ネットシール4の内周密封面4Cを嵌着して配置する。このネットシール4における第2海水用端面シール3側の径方向側面にも第1摺動シール面4Aを設ける。さらに、ネットシール4の第1摺動シール面4Aと反対側にも、第2摺動シール面4Bを設ける。この各端面シール2A,2B,3およびネットシール4の外周にはガータスプリング9,9,9,9を設けて各端面シール2A,2B,3とネットシール4との内周密封面2A2,2B2,3B,4Cをプロペラ軸50の外周面50Aに圧着する。
この第1潤滑液用端面シール2Aと、第1および第2海水用端面シール2B、3と、ネットシール4とは、ニトリルゴム(NBR)材製である。この他に各端面シール2A,2B,3およびネットシール4の材質は、フッ素ゴム(FKM)、エチレンプロピレンゴム(EPDM)、特殊シリコンゴム(VMQ)、または、ゴム状を成す樹脂材が適している。
この第1潤滑液用端面シール2Aと、第1および第2海水用端面シール2B、3と、ネットシール4との外周はケーシング5により覆われている。ケーシング5は、図示省略のボルトによりフランジ部を船体60に取り付ける。ケーシング5は、フランジ部と第1メイティングリングと第2メイティングリングと第3メイティングリングと第4メイティングリング(この第4メイティングリングはカバーに相当する)を軸方向に組み合わせてボルト41により結合する。この各メイティングリングの間の内周には、第1シール室8Aと、第2シール室8Bと、第3シール室8Cと、第4シール室8Dとを形成する。第1シール室8Aには径方向面に第1固定シール面5Aを形成する。また、第2シール室8Bには、径方向面に第2固定シール面5Bを形成する。第3シール室8Cには、径方向面に第3固定シール面5Cを形成する。さらに、第4シール室8Dには、両径方向面に第4固定シール面5Dと第5固定シール面5Eを形成する。
ケーシング5のフランジ部と第1メイティングリングとに貫通状態に形成された図示上下の第1流通路20Bと第2流通路20Cは、第1メイティングリングの内周側の第1潤滑液用端面シール2Aと第1海水用端面シール2Bとにより仕切られた環状を成す仕切室20Aに連通する。そして、この図示上部の第1連通路20Bから流体、すなわち、防錆剤を含む水溶液または生分解性水溶液または清水を流入させると共に、図示下部の第2連通路20Cから流出できるようにして圧力を調整する。この仕切室20A内の流体の圧力は、海水の圧力および第1軸受30および第2軸受31の各軸受面30B,31Bに介在する防錆剤を含む水溶液の圧力より小さくする。この仕切室20A内の流体は、第1潤滑液用端面シール2Aの潤滑用摺動シール面2A1と第1海水用端面シール2Bの海水用摺動シール面2B1の潤滑作用と摺動時の発熱に対する冷却を行う。また、プロペラ軸50の回転に伴い第1潤滑液用端面シール2Aと第1海水用端面シール2Bの間が負圧となって潤滑用摺動シール面2A1が第1固定シール面5Aに圧接されると共に、海水用摺動シール面2B1が第2固定シール面5Bに強く圧接されるのを防止する。なお、第1軸受30および第2軸受31側の水溶液の圧力は、海水の圧力よりも大きく保持されている。この第1軸受30および第2軸受31側(機内A側)の水溶液の圧力(高圧)と海水の圧力(中圧)と仕切室20A内の水溶液の圧力(低圧)との大小の関係によりシール能力が発揮されて機内Aの水溶液が海水に漏洩するのを防止する。
このように構成された船尾管軸受用軸封装置1は、機内A側にアルカリ性水溶液、防錆剤を含む水溶液、生分解性水溶液またはこの混合液、或いは清水を満たして第1軸受30の軸受面30Bおよび第2軸受31の軸受面31Bを潤滑するとともに、摺動時の発熱を冷却する。さらに、これらの水溶液は海水に漏洩したとしても無公害である。この第1軸受30と第2軸受31は、軸受樹脂材製であるために、水溶液が各軸受面30B,31Bに介在しても摺動時の潤滑作用をする。特に、第1軸受30の軸受面30Bと第2軸受31の軸受面31Bには第1潤滑溝30Aと第2潤滑溝31Aがそれぞれ形成されているから、回転時に各潤滑溝30A,31Aから供給される水溶液によって圧力を伴う被膜により軸を支持することができる。このために、第1軸受30および第2軸受31の摺動時の摩耗を防止することができる。
また、仕切室20Aには防錆剤を含有する水溶液、生分解性水溶液、潤滑剤を含有した清水、等を設定圧力で供給してあるので、機内B側の水溶液が機外Aへ漏洩するのを効果的に防止する。また、プロペラ軸50の回転により仕切室20Aが負圧になって第1潤滑液用端面シール2Aと第1海水用端面シール2Bとの摺動シール面2A1,2B1が異常変形するのも防止する。また、第1潤滑液用端面シール2Aと、第1海水用端面シール2Bと、第2海水用端面シール3およびネットシール4はゴム材製であるから、水溶液による潤滑作用を成すことができる。
第1潤滑液用端面シール2Aと、第1海水用端面シール2Bと、第2海水用端面シール3およびネットシール4の各摺動シール面2A1,2B1,3A,4A,4Bは、各々径方向を成す固定シール面5A,5B,5C,5D,5Eに径方向へ摺動自在に密接しているから、各摺動シール面2A1,2B1,3A,4A,4Bが強く圧接されたり異常変形したりしてシール能力が低下するのを防止できる。しかも、仕切室20Aには設定の圧力が負荷されているから、各摺動シール面2A1,2B1,3A,4A,4Bは水溶液による潤滑作用と共に、負圧による変形が防止される。そして、第1潤滑液用端面シール2Aと第1海水用端面シール2Bと仕切室20A内の水溶液との3構成により軸受30,31側の水溶液がプロペラ70側へ漏洩するのを効果的に防止する。更に,海水が機内A側に入り込むのを防止する。
図2の船尾管軸受用軸封装置1と、図3の制御系の配管と、図4の船首側軸封装置1Aとは、本発明に係わる第2実施例を示すものである。図2の船尾管軸受用軸封装置1において、図1の船尾管軸受用軸封装置1と相違する点は、図1に於ける第2海水用端面シール2Bを設けることなく能力を発揮させる構成である。その他の構成は、図1と同じ符号で示すように略同一である。つまり、第1潤滑液用端面シール2Aと、第1海水用端面シール2Bと、ネットシール4をプロペラ軸50に設けた構成である。そして、第1流通路20Bと第2流通路20Cに連通する仕切室20A内の圧力を図3に示す制御装置と配管とによって制御する。図3に示す船尾管軸受用軸封装置1は図2と同じである。また、船首側軸封装置1Aは、図4と同じである。
また、図4に示すように、船首側軸封装置1Aは第2スリーブライナー40Aに第1船首端面シール32と第2船首端面シール33を並列に配置している。第2スリーブライナー40Aは、プロペラ軸50に嵌着したハーフリング40により固定されている。そして、第1船首端面シール32と第2船首端面シール33を覆う第2ケーシング35は、船体60にボルト61を介して固定されている。第2ケーシング35の内周面35F側には、第1船首シール室38Aと第2船首シール室38Bを設ける。内周面35Fは、プロペラ軸50との間に間隙を設ける。この第1船首シール室38Aには第1船首固定シール面35Aを設けると共に、第2船首シール室38Bには第2船首固定シール面35Bを設ける。
そして、第1船首端面シール32の第1摺動密封面32Aを第1船首固定シール面35Aに密接するとともに、第2船首端面シール33の第2摺動密封面33Aを第2船首固定シール面35Bに密接する。そして、各摺動密封面32A,33Aを径方向へ摺動自在にする。さらに、第2船首シール室38Bに連通する第1通路21Aと第2通路21Bを設ける。この第1通路21Aは第1配管21に連通する。第1配管21から水溶液がL1の高さによる自重圧力で圧送される。なお、L1の圧力値はプロペラ軸50の中心からの水溶液の高さによる自重圧である。また、第2軸受31側の水溶液の圧力はL2である。L2の圧力値はプロペラ軸50の中心からの水溶液の高さによる自重圧である。さらに、水溶液溜めタンク26から水溶液が仕切室21Aと、第1軸受30および第2軸受31が存在する機内Aと、第2船首シール室38Bとに供給される。このうち、水溶液溜めタンク26からストレーナーを通してクーラ26Aにより冷却された水溶液は、機内A等に供給される。
また、仕切室20Aは、第1レベルタンク25Aと第2レベルタンク25Bにより水溶液の圧力が調整できるように成されている。なお、レベルタンクとはプロペラ軸50の中心からの高さにより水溶液の自重圧を作用させる装置である。例えば、船舶が船荷(積み荷)により海水から一定の深さに沈むときは、その増加した海水の圧力で第1海水用端面シール2Bが強く押圧されるので、第2レベルタンク25Bの高い圧力で仕切室20A内の圧力を調整する。反対に、船荷が降ろされて船舶が浮上したときは、第1海水用端面シール2Bに作用する海水の圧力も小さくなるので、第1レベルタンク25Aにより仕切室20A内の圧力を調整する。
このような構成は、仕切室20A内の圧力の調整により、第1潤滑液用端面シール2Aと第2海水用端面シール2Bのシール能力を向上することが可能になる。そして、機内Aの潤滑用の水溶液が外部の海水へ漏洩するのを防止する。なお、バルブ26C等の黒塗りのバルブは、弁の開閉状態がノーマルクローズである。また、バルブ26E等の黒抜きのバルブは、弁の開閉状態がノーマルオープンである。また、上述の第1レベルタンク25Aと第2レベルタンク25Bの代わりにコントロールユニット26Dに水溶液の圧力制御装置を設けて仕切室20A内の圧力を制御する方法も採用できる。
上述の第1実施例および第2実施例において、第1潤滑液用端面シール2Aを1個設けた実施例を開示したが、必要に応じて2個、3個と設けることによりシール能力を向上できる。また、第1海水用端面シール2Bは2個設ける実施例を開示したが、必要に応じて3個、4個と設けることによりシール能力を向上できる。
以上のように、本発明は、船内に海水が浸入しないようにすると共に、軸受用の潤滑水溶液が海水に漏洩しないようにした船舶の船尾軸受用の軸封装置として有用である。また、プロペラ軸の振動等に伴いシール部や軸受が摩耗するのを防止した有用な船尾管軸受用軸封装置である。
本発明の第1実施例に係わる船尾管軸受用軸封装置の全断面図である。 本発明の第2実施例に係わる船尾管軸受用軸封装置の全断面図である。 本発明の第2実施例に係わる船尾管軸受用軸封装置の制御系統の配管図である。 本発明の第2実施例に係わる船首側軸封装置の全断面図である。 本発明の関連技術を示す船尾管軸受用軸封装置の片側断面図である。
符号の説明
1 船尾管軸受用軸封装置
1A 船首側軸封装置
2A 第1潤滑液用端面シール
2A1 潤滑用摺動シール面
2A2 内周密封面
2B 第1海水用端面シール
2B1 海水用摺動シール面
2B2 内周密封面
3 第2海水用端面シール
3A 第2海水用摺動シール面
3B 内周密封面
4 ネットシール
4A 第1摺動シール面
4B 第2摺動シール面
4C 内周密封面
5 ケーシング
5A 第1固定シール面
5B 第2固定シール面
5C 第3固定シール面
5D 第4固定シール面
5E 第5固定シール面
8A 第1シール室
8B 第2シール室
8C 第3シール室
8D 第4シール室
10 スリーブライナー
10A 外周保持面
10B 先端嵌着面
10C 嵌着面
15 Oリング
20A 仕切室
20B 第1流通路
20C 第2流通路
30 第1軸受
30A 第1潤滑溝
30B 軸受面
30C テーパ面
30D 結合面
31 第2軸受
31A 第2潤滑溝
31B 軸受面
31C テーパ面
50 プロペラ軸
50A 外周面
60 船体
60A 取付孔
70 プロペラ
70A 環状溝
A 機内
B 機外



Claims (4)

  1. 船尾管用軸受の潤滑液をシールする船尾管軸受用軸封装置であって、
    前記船尾に保持されてプロペラ軸を支承する樹脂材製の軸受と、
    前記軸受よりプロペラ側のプロペラ軸の外周に密封に嵌着して径方向面に摺動シール面を有する海水用端面シールと、
    前記海水用端面シールと対向して前記海水用端面シールより前記軸受側のプロペラ軸の外周に密封に嵌着して径方向面に摺動シール面を有する潤滑液用端面シールと、
    前記海水用端面シールの摺動シール面と密接する径方向の第2固定シール面と前記潤滑液用端面シールの摺動シール面に密接する径方向の第1固定シール面とを有するケーシングと、
    前記ケーシングとプロペラ軸との嵌合間で前記海水用端面シールと前記潤滑液用端面シールに仕切られた仕切室を有すると共に前記仕切室に連通する流通路とを具備し、
    前記流通路から前記仕切室に供給される流体が無公害の水溶液であって前記仕切室の流体圧が前記海水用端面シールに作用する海水圧より低圧にされており、
    前記潤滑液用端面シールに前記軸受側から作用する流体の圧力値が前記海水用端面シールに作用する海水の圧力値よりも大きくされていることを特徴とする船尾管軸受用軸封装置。
  2. 前記軸受を潤滑する流体が防錆剤を含む水溶液であることを特徴とする請求項1に記載の船尾管軸受用軸封装置。
  3. 前記無公害の水溶液が防錆剤を含む水溶液、または前記生分解性水溶液であることを特徴とする請求項1に記載の船尾管軸受用軸封装置。
  4. 前記軸受がウレタン系樹脂軸受材であることを特徴とする請求項1または請求項2または請求項3に記載の船尾管軸受用軸封装置。
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