JP2001129688A - 管の仮止め装置 - Google Patents

管の仮止め装置

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JP2001129688A
JP2001129688A JP31005399A JP31005399A JP2001129688A JP 2001129688 A JP2001129688 A JP 2001129688A JP 31005399 A JP31005399 A JP 31005399A JP 31005399 A JP31005399 A JP 31005399A JP 2001129688 A JP2001129688 A JP 2001129688A
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flange
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pipes
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Masaharu Takaba
正治 高場
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 あらゆる種類の管同士や管とフランジとを一
人作業であっても容易にかつ高精度で仮止めすることが
できるようにする。 【解決手段】 管同士または管とフランジとの溶接止め
に先立って両者を仮止めする用に供される管の仮止め装
置1であって、基台2と、この基台2に支持されて昇降
する昇降部材3と、この昇降部材3の頂部に配設された
テーブル盤4と、このテーブル盤4の上面でその中心回
りに回転自在に設けられたレール部材5と、このレール
部材5の長手方向に移動可能に設けられた、接続するべ
き一対の管または管およびフランジの内の少なくとも一
方の管またはフランジを、それぞれの接続位置が位置決
めされた状態で支持する支持台車6とを備えている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、管同士または管と
フランジとを、本格的な溶接操作によって接続するに先
立ち仮止めする管の仮止め装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、隣接する管の端部同士を溶接止め
で接続するに際しては、一方の管を所定本数並設された
桟木の上に配置し、その接続端に他方の管の端部を当接
させながら周方向に略等ピッチでスポット溶接を施す仮
止めを行い、その後、本格的な溶接処理が施される。ま
た、管の端部にフランジを溶接止めで固定するに際して
も、横置きされた管にフランジを外嵌した後、上記同様
の仮止めを行った後に本格的な溶接処理が行われる。
【0003】このような仮止めが行われるのは、管同士
あるいは管とフランジとを接続するに際しては、両者の
位置決めが重要であり、当初から本格的な溶接止めを行
ってしまうと、位置狂いを起こした状態で接続されてし
まうことが多く、精度の高い安定した溶接作業が行い難
いからである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、管同士を仮
止めするに際しては、各管が直管である場合は両者を桟
木上に直列載置することで位置決めすることが可能であ
り、それ程困難ではないが、一方が直管であっても他方
がエルボ管のような曲管である場合には、水平配置され
た直管の接続端部に対して手で把持した曲管の端部を位
置決め状態で当接させなければならず、かかる作業は仮
止めとはいいながら非常に困難であり、しかも、少なく
とも二人の作業者が必要になる等、作業効率の面でも改
善するべき点が多々存在する。
【0005】また、管とフランジとを仮止めするに際し
ては、通常フランジの内径寸法が管の外径寸法より若干
大きめに設定されているため、管の中心とフランジの中
心とを一致させるとともに、管の中心線とフランジとを
直交させなければならず、かかる操作は極めて困難であ
り、熟練者であっても思うに任せられないのが実状であ
る。
【0006】かかる困難を解消するために、出願人は、
先に、管に対するフランジの位置決めを容易にかつ確実
に行うことができる管用フランジの位置決め治具を発明
したが(特許第1981727号)、この治具は、管と
フランジとの仮止め用にのみ有効であり、管同士の仮止
めには適用することができなかった。
【0007】本発明は、上記のような問題点を解決する
ためになされたものであり、あらゆる種類の管同士や管
とフランジとを一人作業であっても容易にかつ高精度で
仮止めすることができる管の仮止め装置を提供すること
を目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
管同士または管とフランジとの溶接止めに先立って両者
を仮止めする用に供される管の仮止め装置であって、基
台と、この基台に支持されて昇降する昇降部材と、この
昇降部材の頂部に水平配設されたテーブル盤と、このテ
ーブル盤の上面でその中心回りに水平回転自在に設けら
れたレール部材と、このレール部材の長手方向に移動可
能に設けられた、接続するべき一対の管または管および
フランジの内の少なくとも一方の管またはフランジを、
それぞれの接続位置が位置決めされた状態で支持する支
持台車とを備えてなることを特徴とするものである。
【0009】この発明によれば、管同士を接続するに際
し、管が短管である場合は、一方の管を支持台車の適所
に位置決め状態で装着するとともに、他方の管を支持台
車の他の適所に位置決め状態で装着し、引き続き両者の
対向位置を周方向に所定ピッチでスポット的に溶接する
ことにより、2本の管は互いに仮止めされた状態にな
る。また、一方の管が長管の場合は、長管をその被接続
面がテーブル盤の中心に向くようにテーブル盤に隣接し
た位置に配置する一方、短管を支持台車に装着すれば、
昇降部材の昇降および支持台車のレール部材上での移動
によって両管の被接続面を精度よく位置決め状態で対向
させることが可能になり、これによって両管は位置狂い
なく仮止めされる。
【0010】また、管とフランジとを接続するに際して
は、管が短管の場合は、支持台車の一方の適所にフラン
ジを装着するとともに、管をフランジに内嵌した状態で
支持台車の他方の適所に装着することにより、両者は位
置決めされるため、この状態で管の周方向に所定ピッチ
でスポット的にフランジと溶接することにより管にフラ
ンジが仮止めされる。また、管が長管の場合は、管同士
の場合と同様に管をその被接続面がテーブル盤の中心に
向くようにテーブル盤に隣接した位置に配置する一方、
フランジを支持台車に装着すれば、昇降部材の昇降およ
び支持台車のレール部材上での移動によってフランジを
管に精度よく位置決め状態で外嵌させることが可能にな
り、これによって両管は正常に仮止めされる。
【0011】このように支持台車に装着された管やフラ
ンジは、上下位置、および方向を自在に設定することが
可能になるため、相手方の管が長尺のものであっても、
それをテーブル盤の近傍に配置することにより、この配
置位置に合わせて支持台車上の管やフランジの接続部位
を相手方の管の接続部位に容易に対応させることが可能
になり、従来の両者の位置決め操作が困難なことに起因
して迅速に精度のよい仮止め操作を行うことができなか
ったという不都合が解消され、一人作業であっても効率
的で、かつ、精度の良好な仮止めが実現する。
【0012】請求項2記載の発明は、請求項1記載の発
明において、仮止め用の管を支持する管支持治具を備え
た管支持台が上記基台に隣接して配設されていることを
特徴とするものである。
【0013】この発明によれば、長尺物の管を管支持治
具を介して管支持台に装着することにより、支持台車上
に装着された相手方の管やフランジとの間での仮止め作
業が容易に行われる。
【0014】請求項3記載の発明は、請求項1または2
記載の発明において、上記支持台車は、平板状の台車本
体と、この台車本体の一端部に立設された幅方向一対の
ブラケットと、これらブラケット間に水平軸回りに回動
自在に軸支された、管またはフランジ保持用のアダプタ
を着脱自在に装着するアダプタ装着部材とを備えている
ことを特徴とするものである。
【0015】この発明によれば、アダプタ装着部材は、
一対のブラケット間で水平軸回りに回動自在に軸支され
ているため、上下位置および水平方向の位置に自在に設
定可能になっており、従って、アダプタを介していアダ
プタ装着部材に装着された管やフランジを、相手方の管
の種類や姿勢に合わせて最適の姿勢に設定することが可
能になり、あらゆる種類の管同士、あるいは管とフラン
ジとの仮止めが実現する。
【0016】請求項4記載の発明は、請求項3記載の発
明において、上記アダプタは、フランジを位置決めされ
た状態で保持するフランジ保持部材または枝管を保持す
る枝管保持部材であることを特徴とするものである。
【0017】この発明によれば、アダプタとしてフラン
ジ保持部材を採用することによりフランジを位置決めさ
れた状態で管に外嵌することが可能になるとともに、ア
ダプタとして枝管保持部材を採用することにより、枝管
を位置決めされた状態で相手方の管に対向させることが
できる。
【0018】
【発明の実施の形態】図1は、本発明に係る仮止め装置
の一実施形態を示す一部切欠き分解斜視図であり、図2
は、その組立て斜視図である。また、図3は、図2のA
−A線断面図である。この図に示すように、仮止め装置
1は、基台2と、この基台2に支持されて昇降する昇降
部材3と、この昇降部材3の頂部に水平に配設されたテ
ーブル盤4と、このテーブル盤4の上面でその中心回り
に水平で回転自在に設けられたレール部材5と、このレ
ール部材5の長手方向に移動可能に設けられた支持台車
6とを備えた基本構成を有している。
【0019】上記基台2は、平面視で正方形状の下部基
礎台21と、この下部基礎台21の四隅部に立設された
4本の支柱22と、これら支柱22に支持された上部支
持板23とからなっている。上記各支柱22は、上下の
端部に同心で支柱22より小径のねじ軸が突設され、下
部のねじ軸が下部基礎台21の四隅に穿設された装着孔
に貫通された状態でナットにより締結されることによっ
て立設状態が確保されているとともに、上部のねじ軸が
上部支持板23の四隅に穿設された装着孔に貫通された
状態でナットにより締結されることにより、図2に示す
ように、直方体状を呈した基台2が形成されるようにな
っている。
【0020】かかる基台2の上部支持板23には、中心
位置に中心孔24が穿設されているとともに、この中心
孔24の孔心を中心とした円軌跡上に7つのガイド孔2
5が穿設されている。中心孔24は、後述するスパイラ
ルロッド33を貫通させるものであり、ガイド孔25は
軸受部材28を介して後述する昇降部材3の昇降ロッド
32を挿通させるものである。また、上部支持板23の
一辺部には、所定幅寸法で中心孔24の方向に向かって
切り欠かれて形成した上部切欠き溝26が形成されてい
る。
【0021】上記昇降部材3は、下部基礎台21の上方
位置に配設される下部昇降板31と、この下部昇降板3
1の上記ガイド孔25に対応した位置に立設される7本
の昇降ロッド32と、外周面に螺条の螺設されたスパイ
ラルロッド33と、このスパイラルロッド33を昇降さ
せるジャッキ部材34とからなっている。
【0022】そして、上記テーブル盤4は、これらの昇
降ロッド32の頂部に固定されているのである。また、
上記スパイラルロッド33は、このテーブル盤4の中心
位置を貫通して設けられている。
【0023】上記下部昇降板31は、平面視で円形を呈
し、径寸法が支柱22に囲まれた空間に入り込み得るよ
うに設定されている。かかる下部昇降板31は、周縁部
の上部支持板23のガイド孔25に対応した位置に穿設
された昇降ロッド32を装着する貫通孔を有していると
ともに、上部支持板23の上部切欠き溝26に対応した
位置に周縁部から中心位置まで切り欠かれて形成した下
部切欠き溝31aを有している。
【0024】上記各昇降ロッド32は、長さが支柱22
と略同一に寸法設定され、上下の端面に同心で突設され
た昇降ロッド32より小径のねじ軸を有している。この
ねじ軸を下部昇降板31の貫通孔に差し通して孔から下
部に突出した部分にナットを螺着して締結することによ
り、7本の昇降ロッド32が下部昇降板31に立設され
た状態になるようにしている。
【0025】上記テーブル盤4は、径寸法が下部昇降板
31のそれより相当大きく径設定された円形に形成さ
れ、下部昇降板31の貫通孔に対応した位置に貫通孔が
穿設されているとともに、中心位置にスパイラルロッド
33を摺接状態で挿通する中心孔41が穿設されてい
る。そして、下部昇降板31に立設された7本の昇降ロ
ッド32の各上端ねじ軸をそれぞれ対応した貫通孔に挿
通してナットで締結することにより、図2および図3に
示すように、下部昇降板31およびテーブル盤4が昇降
ロッド32を介し上部支持板23を挟んで互いに連結さ
れた状態になるようにしている。
【0026】また、テーブル盤4には、周縁部に周方向
で等ピッチに8個の位置決め孔42が穿設されている一
方、レール部材5の後述する枠体51の底板には位置決
め孔42に対応した位置にピン装着孔57が穿設され、
このピン装着孔57を上記位置決め孔42に対向させた
状態で位置決めピン58をピン装着孔57および位置決
め孔42に差し通すことによって、図3に示すように、
レール部材5のスパイラルロッド33回りの回動を阻止
し得るようになっている。
【0027】上記スパイラルロッド33は、上部支持板
23およびテーブル盤4の各中心孔24,41に挿通さ
れるものであり、上部支持板23の中心位置に固定され
たジャッキ部材34を操作することによって昇降するよ
うになっている。かかるスパイラルロッド33の上部位
置にはフランジ33aが設けられ、中心孔41がスパイ
ラルロッド33に外嵌されたテーブル盤4はこのフラン
ジ33aによって支持されるようになっている。
【0028】このようなスパイラルロッド33は、その
下部が筒状の鞘体33bによって保護されている。鞘体
33bの上縁にはフランジ33cが設けられ、このフラ
ンジ33cが上部支持板23の裏面側中央位置にねじ止
めで固定されることにより、鞘体33bが上部支持板2
3に装着されるようになっている。また、この鞘体33
bは、支柱22より若干短めに長さ寸法が設定され、そ
の下端部が下部切欠き溝31aの溝底部分に内嵌して下
部昇降板31より若干下方に突出するようにしている。
【0029】上記ジャッキ部材34は、内部にウォーム
ホイルおよびこのウォームホイルに噛合するウォームギ
ヤとを備えたジャッキ本体34aと、このジャッキ本体
34aに突設された入力軸34bと、この入力軸34b
の先端部に取り付けられた操作ハンドル34cとを備え
て構成されている。かかるジャッキ部材34は、スパイ
ラルロッド33がジャッキ本体34aの貫通孔34dを
上下に貫通した状態で上部支持板23の上面側にねじ止
めで固定され、これによってスパイラルロッド33がジ
ャッキ部材34のウォームホイルを介して上部支持板2
3に支持された状態になっている。
【0030】また、ジャッキ部材34は、操作ハンドル
34cが上部切欠き溝26に位置するように上部支持板
23に固定され、これによって操作ハンドル34cの入
力軸34b回りの回動操作を容易に行い得るようにして
いる。
【0031】かかるジャッキ部材34の構成によれば、
操作ハンドル34cを正逆回動操作することにより、こ
の操作が入力軸34bを介してジャッキ本体34a内の
ウォームギヤに伝達され、このウォームギヤの軸心回り
の回転が減速状態でウォームホイルに伝達され、このウ
ォームホイルの孔心回りの回転がウォームホイルに内嵌
螺合しているスパイラルロッド33に伝達されることに
よってスパイラルロッド33が昇降することになる。
【0032】そして、スパイラルロッド33の昇降によ
ってフランジ33aに支持されているテーブル盤4が昇
降し、これによって7本の昇降ロッド32が上部支持板
23のガイド孔25に内嵌された昇降部材3が全体的に
昇降することになる。
【0033】なお、操作ハンドル34cの手回しに代え
て電動モータで入力軸34bを回転させるようにしても
よい。こうすることによってテーブル盤4の迅速な昇降
が実現する。
【0034】上記レール部材5は、断面形状がU字状を
呈した、テーブル盤4の直径寸法より長尺の枠体51
と、この枠体51の底板上面に長手方向の略全長に亘っ
て敷設された幅方向一対のレール52と、枠体51の各
端面を被う長手方向一対の端面板53と、枠体51の幅
方向一対の各側板にそれぞれ取り付けられた各長手方向
一対の転動部材54とからなっている。この転動部材5
4は、平面視で円形のホルダーと、このホルダーの底部
に支持された鋼球とからなり、鋼球の転動でレール部材
5がテーブル盤4上を円滑に回転し得るようになってい
る。
【0035】上記レール52は、本実施形態においては
枠体51より若干長尺のアングル材が用いられ、このア
ングル材を伏せた状態で底板上に敷設されている。上記
端面板53は、下縁部に枠体51から突出した部分に嵌
め込まれる切欠き凹部を有しているとともに、幅方向の
中央上部に装着孔が穿設されている。かかる端面板53
は、切欠き凹部をレール52に外嵌させた状態で、図2
に示すように、枠体51の各端面にねじ止めで固定され
ている。
【0036】また、枠体51の底板には、中間位置に上
記スパイラルロッド33の上端部が摺接状態で嵌入され
る嵌入孔55が穿設され、この嵌入孔55にスパイラル
ロッド33の上端部が嵌め込まれることによって、レー
ル部材5は、図2に示すように、テーブル盤4上で転動
部材54の鋼球の転動によりスパイラルロッド33回り
に円滑に回動し得るようになっている。
【0037】図4は、支持台車6を詳細に説明するため
の一部切欠き斜視図であり、(イ)はアダプタ装着部材
64が第1姿勢に設定された状態、(ロ)はアダプタ装
着部材64が第2姿勢に設定された状態をそれぞれ示し
ている。この図に示すように、上記支持台車6は、平板
状の台車本体61と、この台車本体61の一端部に立設
された幅方向一対のブラケット62と、これらブラケッ
ト62間で水平軸63回りに回動自在に軸支されたアダ
プタ装着部材64とからなる基本構成を有している。
【0038】上記台車本体61は、裏面の前後位置に上
記一対のレール52に案内されて転動する幅方向一対ず
つの走行車輪61aを有している。これらの走行車輪6
1aは、台車本体61の裏面にねじ止めで固定された車
輪支持部材61bに車輪軸回りに回転自在に軸支されて
いる。
【0039】また、台車本体61の裏面側の中央部に
は、前後方向に延びる被ガイド筒体61cが溶接止めそ
の他で固定されている一方、レール部材5の端面板53
間にはガイドロッド56が架橋され、このガイドロッド
56に被ガイド筒体61cが摺接状態で外嵌されること
により台車本体61が安定した状態で前後動し得るよう
になっている。因みに、ガイドロッド56の各端部には
ねじ軸が同心で突設され、このねじ軸が端面板53の中
央部に穿設された装着孔に嵌入された状態でナットによ
り締結されることによって、ガイドロッド56の端面板
53間における装着状態が安定するようになされてい
る。
【0040】また、台車本体61は、後方底部であって
幅方向中央部に固定された上記ガイドロッド56に摺接
状態で外嵌される外嵌筒67を有している。この外嵌筒
67には係止ボルト67aが螺着され、この係止ボルト
67aを締結することによって、図3に示すように、支
持台車6のガイドロッド56に沿った移動をロックする
ことができるようになっている。
【0041】上記各ブラケット62は、下端縁部から互
いに反対方向に突設された接続部62eを有しており、
この接続部62eをボルト止めすることにより各ブラケ
ット62を台車本体61に着脱自在に固定し得るように
なっている。かかる各ブラケット62は、後方(図4の
右方)上縁部間に架橋された架橋板62aを有してい
る。この架橋板62aには、その上面に第1姿勢に設定
されたアダプタ装着部材64の設定姿勢を維持させるた
めのストッパー62bが設けられている。このストッパ
ー62bは、ブラケット62の上面に垂直軸62c回り
に回動自在に軸支され、アダプタ装着部材64が第1姿
勢に設定された状態で垂直軸62c回りに時計方向に回
動操作されることにより、アダプタ装着部材64の上面
と干渉し、これによってアダプタ装着部材64の水平軸
63回りの反時計方向に向かう回動が阻止されるように
なっている。
【0042】上記アダプタ装着部材64は、側面視でL
字形状のL字板64aと、このL字板64aの両側部に
扇形に形成された幅方向一対の円弧状側壁64bとから
なっている。そして上記水平軸63は、円弧状側壁64
bの曲率中心部分に貫通されて装着されている一方、各
ブラケット62には装着孔62dがそれぞれ穿設され、
上記水平軸63がこれらの装着孔62dに摺接状態で嵌
め込まれることによってアダプタ装着部材64が水平軸
63回りに回動し得るようになっている。
【0043】また、上記L字板64aは、水平軸63を
中心とした反時計方向側の板の先端縁部が架橋板62a
の前縁部(図4の左方側の縁部)に当接するように装着
孔62dの設置位置が設定されているとともに、円弧状
側壁64bは、水平軸63を中心とした時計方向側の周
縁部の適所に径方向の外方に向かって突出した突出片6
4cを有し、アダプタ装着部材64が水平軸63回りに
反時計方向に回動したとき、この突出片64cが架橋板
62aに干渉してそれ以上の回動が阻止されるようにな
っている。
【0044】上記L字板64aの水平軸63を中心とし
た反時計方向側の板の表面には、その中心位置にアダプ
タ装着突起65が突設されているとともに、このアダプ
タ装着突起65の前方位置に位置決めピン66が突設さ
れている。アダプタ装着突起65は、L字板64aに密
着固定された円柱台65aと、この円柱台65aに同心
で上方に向かって突設された円柱台65aより小径のね
じ軸65bとからなっている。かかるアダプタ装着突起
65および上記位置決めピン66に後述するアダプタが
装着されるのである。
【0045】そして、このようなアダプタ装着部材64
は、図4の(イ)に示す、アダプタ装着突起65が上方
に向いた第1姿勢と、図4の(ロ)に示す、アダプタ装
着突起65が前方に向いた第2姿勢との間で水平軸63
回りに回動して姿勢変更し得るようになっている。
【0046】以下、図5〜図7を基に支持台車6に装着
されるアダプタについて説明する。図5は、アダプタの
第1実施形態(フランジ用アダプタ)を示す斜視図であ
り、(イ)はフランジ用アダプタがアダプタ装着部材6
4に装着される直前の状態、(ロ)はフランジ用アダプ
タがアダプタ装着部材64に装着された状態をそれぞれ
示している。
【0047】図5の(イ)に示すように、フランジ用ア
ダプタ7aは、円盤状のアダプタ本体71と、このアダ
プタ本体71の中心位置に配設される十字片72とから
なっている。アダプタ本体71は、フランジF(図5の
(ロ))を固定するためのものであり、中心位置にアダ
プタ装着突起65のねじ軸65bを嵌め込むための装着
孔71aが穿設されているとともに、この装着孔71a
から径方向に所定距離だけ離間した位置にアダプタ装着
部材64の位置決めピン66を嵌入するための位置決め
孔71bが穿設されている。
【0048】また、装着孔71aの孔心を中心とした円
軌跡(図5の(イ)に一点鎖線で表示)上に各サイズの
フランジFの接続孔F1に対応した複数個のフランジ係
止孔71cが穿設されている。
【0049】上記十字片72は、大十字片721と、こ
の大十字片721に積層される小十字片722とからな
っている。これらの十字片721,722は、いずれも
2つの長尺片72aが、それらの中心位置で互いに直交
するように結合されて形成されている。そして、大十字
片721の長尺片72aの端部72b間の寸法L1は、
仮付けしようとするフランジFの内径寸法R3より僅か
に小さく寸法設定されている一方、小十字片722の長
尺片72aの端部72b間の寸法L2は、上記フランジ
Fに仮付けしようとする内径寸法がR1の鋼管P内に端
部72bが摺接状態で嵌まり込み得るように寸法設定さ
れている。かかる十字片721,722の中心位置に
は、摺接状態でねじ軸65bに嵌まり込む装着孔72c
が穿設されている。
【0050】このようなフランジ用アダプタ7aは、鋼
管PにフランジFを仮止めするときに使用される。具体
的には、まずアダプタ本体71の装着孔71aをねじ軸
65bに外嵌するとともに位置決め孔71bを位置決め
ピン66に嵌め込むことによってアダプタ本体71をア
ダプタ装着突起65に装着し、引き続き十字片72の装
着孔72cをねじ軸65bに外嵌することによって十字
片72をアダプタ本体71に積層する。ついでナットを
ねじ軸65bに螺着して締結することにより、図5の
(ロ)に示すように、フランジ用アダプタ7aがアダプ
タ装着部材64に装着された状態になる。
【0051】そしてこの状態で鋼管P(図5の(ロ)に
二点鎖線で表示)を十字片72に外嵌することにより、
鋼管Pの端部が大十字片721の端部72bに乗り上げ
た状態になり、これによってアダプタ本体71との間に
大十字片721の端部72bの厚み分の隙間が形成され
た状態でフランジFの中心孔F2に嵌まり込むことにな
る。
【0052】ところで、通常、鋼管Pの外径寸法R2
は、フランジFの中心孔F2の内径寸法より小さく寸法
設定されている。従って、無造作に鋼管PをフランジF
の中心孔F2に差し込むだけでは、鋼管Pの外周面と中
心孔F2の内周面との間の隙間寸法が均一にならず、こ
のままで両者を溶接止めすれば、鋼管Pの軸心とフラン
ジFの中心とが一致しない偏り状態でフランジFが鋼管
Pに結合されるという不都合が存在するが、フランジ用
アダプタ7aを採用することにより、フランジFおよび
鋼管Pがフランジ用アダプタ7aに装着された状態で、
鋼管Pの外周面とフランジFの中心孔F2の内周面との
間の隙間寸法が均一になるため、心狂いしない状態で両
者を仮止めすることが可能になる。
【0053】図6は、アダプタの第2実施形態(枝管用
アダプタ)を示す斜視図であり、(イ)は枝管用アダプ
タ7bがアダプタ装着部材64に装着される前の状態、
(ロ)はフランジ用アダプタ7bがアダプタ装着部材6
4に装着された状態をそれぞれ示している。図6の
(イ)に示すように、枝管用アダプタ7bは、板体の先
端部が二股状に分岐された二股板73と、この二股板7
3の裏面側に二股の切込み部73aを挟むように幅方向
一対で突設された前後方向に延びる補強板74とを備え
ている。補強板74間の内寸法は、ブラケット62間の
外寸法より僅かに大きく寸法設定され、これによって一
対の補強板74間に一対のブラケット62を挟み込むこ
とができるようになっている。
【0054】また、二股板73の前後方向に延びる中心
線上であって、切込み部73aより後方位置には、上記
アダプタ装着突起65のねじ軸65bおよび位置決めピ
ン66に対応した装着孔73bが穿設され、これらの装
着孔73bをねじ軸65bおよび位置決めピン66に外
嵌するとともに、ねじ軸65bにナットを螺着して締結
することにより、図6の(ロ)に示すように、枝管用ア
ダプタ7bがブラケット62に固定されるようになって
いる。
【0055】このような枝管用アダプタ7bは、ブラケ
ット62に固定された状態で、図6の(ロ)に示すよう
に、枝管P1を切込み部73aに装着して台車本体61
上に立設させるような用途に使用されるのである。な
お、枝管用アダプタ7bは、主に枝管P1に用いられる
が、枝管P1専用のものではなく、直管や各種の曲折管
を支持台車6上に支持させるために用いてもよい。
【0056】図7は、アダプタの第3実施形態(直管用
アダプタ)を示す斜視図である。直管用アダプタ7c
は、板体によって形成され、その上縁部にV字溝75が
凹設されているとともに、下縁部にはT字溝76が設け
られている。上記V字溝75は、水平に姿勢設定した直
管P2をV字溝75に嵌め込んだ状態で、直管P2の中
心線と第2姿勢に設定されたアダプタ装着部材64のね
じ軸65bの軸心とが一致するように設置位置、溝角度
および溝深さが設定されている。
【0057】上記T字溝76は、上部の溝幅寸法が台車
本体61の幅寸法より僅かに大きく寸法設定されている
とともに、下部の溝幅寸法がレール部材5の枠体51
(図2)側壁間の外寸法より僅かに大きく寸法設定さ
れ、これによって枠体51に干渉することなくT字溝7
6を台車本体61に嵌め込んで直管用アダプタ7cを台
車本体61に装着し得るようになっている。
【0058】かかる直管用アダプタ7cは、図7に示す
ように、2枚が台車本体61に装着され、これら2枚の
直管用アダプタ7cに直管P2が支持されてその端面が
第2姿勢に設定されたアダプタ装着部材64に装着され
ているフランジFに対向され、スポット溶接による仮止
め処理が施されるのである。
【0059】なお、直管用アダプタ7cは、主に直管P
2の支持に用いられるが、直管P2に限らず場合によっ
ては枝管P1や各種の曲折管の支持用としても採用する
ことができる。
【0060】図8は、仮止め装置1とセットで使用され
る管支持台8の一実施形態を示す斜視図である。管支持
台8は、仮止めするべき一方の鋼管Pが長尺物である場
合に使用されるものであり、各種の鋼材で直方体状に組
付けられたフレーム枠体81と、このフレーム枠体81
の上面に設置された管支持部材82とからなる基本構成
を有している。
【0061】上記フレーム枠体81は、幅寸法が基台2
の上部支持板23の幅寸法より若干広めに寸法設定され
ているとともに、高さ寸法が、上部支持板23の高さ寸
法より若干高めに寸法設定されている。このようなフレ
ーム枠体81は、図8に示すように、仮止め装置1に隣
接して配設される。
【0062】フレーム枠体81は、テーブル盤4の径方
向と直交する方向に平行に延びる前後方向一対の基礎フ
レーム81aと、この基礎フレーム81aと直交する方
向に延びる幅方向一対の下部梁材81bと、これら下部
梁材81bに平面視で四角形状になるように立設された
4本の支柱81cと、上面が支柱81cの頂部と面一に
なるように前後方向各一対の支柱81c間に架橋された
一対の上部梁材81dと、上記各基礎フレーム81aに
平行に支柱81cの頂部間に差し渡された前後方向一対
のレール支持梁81eと、各レール支持梁81e上に敷
設された一対のレール82とからなっている。
【0063】上記一対の上部梁材81dの上面には、各
梁毎に前後方向一対の案内ロッド支持金具83aが固定
されているとともに、幅方向で対向した案内ロッド支持
金具83a間に一対の案内ロッド83が互いに平行に架
設されている。この案内ロッド83は管受け台車84の
移動を横振れのないように案内するものである。
【0064】上記管受け台車84は、各レール82に対
応して設けられる前後方向一対の管支持板85と、これ
ら管支持板85間に架橋された樋状の架橋板86と、管
支持板85に装着された1つの管支持板85当り2つの
管受けローラ87とからなっている。管支持板85の底
縁には、底板85aが固定されているとともに、この底
板85aの底面には幅方向一対の車輪85bが設けら
れ、これらの車輪85bがレール82上を走行するよう
になっている。
【0065】また、架橋板86の底部には各案内ロッド
83に摺接状態で外嵌される被案内筒86aが1本の案
内ロッド83当り2個設けられ、これらの被案内筒86
aが案内ロッド83に対して摺動することにより管受け
台車84は横振れしない状態で幅方向に正逆移動し得る
ようになっている。かかる被案内筒86aには、側部か
らロックボルトが貫通螺着され、このロックボルトの締
結によって管受け台車84の設定位置がロックされるよ
うになっている。
【0066】また、管支持板85は、幅方向両側縁部に
固定された上方に延びる側板85cを有しているととも
に上縁部がVカットされ、このVカットされた部分の上
縁部に当接するように側板85c間に架設されたV字状
ローラ支持板85dを有している。そして、上記管受け
ローラ87は、このV字状ローラ支持板85dの互いに
隣り合った傾斜面にローラ支持金具を介して支持軸回り
に回転自在に軸支されている。
【0067】かかる管支持台8の構成によれば、例えば
鋼管Pが短管である場合は、図8に二点鎖線で示すよう
に、アングル材88を前後の管受けローラ87間に支持
させた状態でこのアングル材88上に載置することによ
って鋼管Pを管受け台車84に搭載することができる
し、鋼管Pが長い管である場合は、特にアングル材88
を用いることなく前後の管受けローラ87間に架橋状態
で載置することにより鋼管Pを管受け台車84に装着す
ることができる。
【0068】そして、本発明においては、仮止め対象が
管とフランジであるのか、あるいは管同士であるのか、
また、管が短管であるのか長尺物であるのか等により、
仮止め装置1だけで仮止め処理が行われる場合がある
し、仮止め装置1と管支持台8とを用いて管に仮止め処
理が施される場合もある。
【0069】すなわち、一方が短管であり、他方がフラ
ンジである場合の両者の仮止め処理は、管支持台8を用
いることなく仮止め装置1のみが採用され、先に図5に
よって説明したように、フランジFをフランジ用アダプ
タ7aの装着されたアダプタ装着部材64に取り付け、
このフランジFに鋼管Pが仮止めされるのである。
【0070】また、枝管P1を他の管と仮止めするとき
は、先に図6に基いて説明したように、枝管用アダプタ
7bを支持台車6のブラケット62に装着し、この枝管
用アダプタ7bの切込み部73aに枝管P1を挟み込
み、この状態で相手方の管と仮止めするのである。
【0071】そして、一方の仮止め対象物が、長尺物の
鋼管Pである場合には、先に図8に基いて説明したよう
に、仮止め装置1に隣接配置された管支持台8が用いら
れるのである。すなわち、鋼管Pを管受け台車84に装
着する一方、相手側の管あるいはフランジFを仮止め装
置1の支持台車6に装着し、ジャッキ部材34の操作で
支持台車6の高さ位置を調節するとともに、支持台車6
をレール部材5に沿って径方向に前後動させ、これによ
って支持台車6に装着されている管やフランジFの仮止
め位置を、管支持台8に装着固定されている鋼管Pの仮
止め面に対向させるのである。その後、両者の接続部分
でスポット溶接による仮止め処理が行われることによ
り、長尺物の鋼管Pに対する仮止め処理が完了する。
【0072】本発明の仮止め装置は、以上詳述したよう
に、仮止め対象物の種類に応じて、管やフランジを容易
に位置決めされた状態にすることができるため、従来の
ような数人掛りで手作業で行っていた管やフランジの熟
練を要する位置決め操作が不要になり、一人作業でも仮
止め対象物の正確な位置決めを行うことが可能になり、
作業効率の向上を図る上で極めて有効である。
【0073】図9は、本発明によって仮止めされた管同
士あるいは管とフランジとを例示する説明図である。な
お、図9において黒丸はスポット溶接による仮止め位置
を表している。
【0074】図9の(イ)は、直管P2の両端部にフラ
ンジFを仮止めした例を示している。この例では、先の
図5に示すように、仮止め装置1のフランジ用アダプタ
7aを利用して直管P2とフランジFとの仮止めが行わ
れる。また、直管P2が若干長尺の場合は、図7に示す
ように、直管用アダプタ7cが採用され、直管P2を横
置き状態にしてフランジFに仮止めされる。
【0075】図9の(ロ)は、エルボ管P1(ベンド
管)の両端部にフランジFが仮止めされた例を示してい
る。この例では、上記同様にフランジ用アダプタ7aが
利用されるが、場合によって葉、図6に示す枝管用アダ
プタ7bが用いられることもある。
【0076】図9の(ハ)は、分岐管P5を有する長尺
管P3の両端部および分岐管P5の端部に短管P4を介
してそれぞれフランジFが仮止めされた例を示してい
る。このような複雑な仮止め処理を行う場合は、まずフ
ランジ用アダプタ7aを用いて各短管P4にフランジF
を仮止めすることが行われ、ついでフランジFを備えた
各短管P4を長尺管P3に順次仮止めしていくことが行
われる。そして、長尺管P3が仮止めの対象物となる場
合には、図8に示す管支持台8が利用され、この管支持
台8の管受けローラ87に長尺管P3を支持させてその
先端側を仮止め装置1の支持台車6に装着されている短
管P4に臨ませることにより仮止め処理が実行される。
【0077】図9の(ニ)は、長尺管P3の一方の端部
にエルボ管P1を介してフランジFの仮止めされた短管
P4を仮止めするとともに、他方の端部にもフランジF
を備えた短管P4を仮止めした例を示している。この場
合も基本的には図9の(ハ)に示す場合と同様に、管支
持台8と仮止め装置1との双方が利用されるが、特にエ
ルボ管P1が存在するため、適宜枝管用アダプタ7bも
採用される。
【0078】なお、図9の(イ)〜(ニ)は、管と管、
あるいは管とフランジとの仮止めの僅かな例を示しただ
けであり、実際にはあらゆる種類の管同士の仮止めや、
管とフランジとの仮止めに本発明が適用可能であること
はいうまでもない。
【0079】
【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、基台と、
この基台に支持されて昇降する昇降部材と、この昇降部
材の頂部に配設されたテーブル盤と、このテーブル盤の
上面でその中心回りに回転自在に設けられたレール部材
と、このレール部材の長手方向に移動可能に設けられ
た、接続するべき一対の管または管およびフランジの内
の少なくとも一方の管またはフランジを、それぞれの接
続位置が位置決めされた状態で支持する支持台車とを備
えたため、支持台車に装着された管やフランジは、上下
位置、および方向を自在に設定することが可能になり、
相手方の管が長尺のものであっても、それをテーブル盤
の近傍に配置することにより、この配置位置に合わせて
支持台車上の管やフランジの接続部位を相手方の管の接
続部位に容易に対応させることができ、従来の仮止め対
象物の位置決め操作が困難なことに起因して迅速に精度
のよい仮止め処理を行うことができなかったという不都
合が解消され、一人作業であっても効率的で、かつ、精
度の良好な仮止めを実現することができる。
【0080】請求項2記載の発明によれば、仮止め用の
管を支持する管支持治具を備えた管支持台を基台に隣接
して配設したため、長尺物の管を管支持治具を介して管
支持台に装着することにより、支持台車上に装着された
相手方の管やフランジとの間での仮止め作業を容易に行
うことができる。
【0081】請求項3記載の発明によれば、支持台車
を、平板状の台車本体と、この台車本体の一端部に立設
された幅方向一対のブラケットと、これらブラケット間
に水平軸回りに回動自在に軸支された、管またはフラン
ジ保持用のアダプタを着脱自在に装着するアダプタ装着
部材とを備えて構成したため、アダプタ装着部材は、一
対のブラケット間で水平軸回りに回動自在に軸支され、
これによって上下位置および水平方向に位置設定可能に
なっており、従って、アダプタを介していアダプタ装着
部材に装着された管やフランジを、相手方の管の種類や
姿勢に合わせて最適の姿勢に設定することが可能にな
り、あらゆる種類の管同士、あるいは管とフランジとの
仮止めを実現することができる。
【0082】請求項4記載の発明によれば、アダプタと
して、フランジを位置決めされた状態で保持するフラン
ジ保持部材または枝管を保持する枝管保持部材を採用し
たため、アダプタとしてフランジ保持部材を採用するこ
とによりフランジを位置決めされた状態で管に外嵌する
ことが可能になるとともに、アダプタとして枝管保持部
材を採用することにより、枝管を位置決めされた状態で
相手方の管に対向させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る仮止め装置の一実施形態を示す一
部切欠き分解斜視図である。
【図2】図1に示す仮止め装置1の組立て斜視図であ
る。
【図3】図2のA−A線断面図である。
【図4】支持台車を詳細に説明するための一部切欠き斜
視図であり、(イ)はアダプタ装着部材が第1姿勢に設
定された状態、(ロ)はアダプタ装着部材が第2姿勢に
設定された状態をそれぞれ示している。
【図5】アダプタの第1実施形態(フランジ用アダプ
タ)を示す斜視図であり、(イ)はフランジ用アダプタ
がアダプタ装着部材に装着される直前の状態、(ロ)は
フランジ用アダプタがアダプタ装着部材に装着された状
態をそれぞれ示している。
【図6】アダプタの第2実施形態(枝管用アダプタ)を
示す斜視図であり、(イ)は枝管用アダプタがアダプタ
装着部材に装着される前の状態、(ロ)はフランジ用ア
ダプタがアダプタ装着部材に装着された状態をそれぞれ
示している。
【図7】アダプタの第3実施形態(直管用アダプタ)を
示す斜視図である。
【図8】仮止め装置とセットで使用される管支持台の一
実施形態を示す斜視図である。
【図9】(イ)〜(ニ)は、本発明によって仮止めされ
た管同士あるいは管とフランジとを例示する説明図であ
る。
【符号の説明】
1 仮止め装置 2 基台 21 下部基礎台 22 支柱 23 上部支持板 24 中心孔 25 ガイド孔 3 昇降部材 31 下部昇降板 32 昇降ロッド 33 スパイラルロッド 33a フランジ 33b 鞘体 33c フランジ 34 ジャッキ部材 34a ジャッキ本体 35b 入力軸 34c 操作ハンドル 4 テーブル盤 5 レール部材 51 枠体 52 レール 53 端面板 54 転動部材 55 嵌入孔 56 ガイドロッド 6 支持台車 61 台車本体 61a 走行車輪 61b 車輪支持部材 61c 被ガイド筒体 62 ブラケット 62a 架橋板 62b ストッパー 62c 垂直軸 62d 装着孔 63 水平軸 64 アダプタ装着部材 64a L字板 64b 円弧状側壁 65 アダプタ装着突起 65a 円柱台 65b ねじ軸 66 位置決めピン 7a フランジ用アダプタ 71 アダプタ本体 71a 装着孔 71b 位置決め孔 71c フランジ係止孔 72 十字片 72a 長尺片 72b 端部 72c 装着孔 7b 枝管用アダプタ 73 二股板 73a 切込み部 74 補強板 7c 直管用アダプタ 75 V字溝 76 T字溝 8 管支持台 81 フレーム枠体 81a 基礎フレーム 81b下部梁材 81c 支柱 81d上部梁材 81e レール支持梁 82 レール 83 案内ロッド 83a 案内ロッド支持金具 84 管受け台車 85 管支持板 85a 底板 85b 車輪 85c 側板 86 架橋板 86a 被案内筒 87 管受けローラ 88 アングル材 F フランジ P 鋼管 P0 エルボ管 P1 枝管 P2 直管 P3 長尺管 P4 短管 P5 分岐管

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 管同士または管とフランジとの溶接止め
    に先立って両者を仮止めする用に供される管の仮止め装
    置であって、基台と、この基台に支持されて昇降する昇
    降部材と、この昇降部材の頂部に水平配設されたテーブ
    ル盤と、このテーブル盤の上面でその中心回りに水平回
    転自在に設けられたレール部材と、このレール部材の長
    手方向に移動可能に設けられた、接続するべき一対の管
    または管およびフランジの内の少なくとも一方の管また
    はフランジを、それぞれの接続位置が位置決めされた状
    態で支持する支持台車とを備えてなることを特徴とする
    管の仮止め装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の管の仮止め装置におい
    て、仮止め用の管を支持する管支持治具を備えた管支持
    台が上記基台に隣接して配設されていることを特徴とす
    る管の仮止め装置。
  3. 【請求項3】 上記支持台車は、平板状の台車本体と、
    この台車本体の一端部に立設された幅方向一対のブラケ
    ットと、これらブラケット間に水平軸回りに回動自在に
    軸支された、管またはフランジ保持用のアダプタを着脱
    自在に装着するアダプタ装着部材とを備えていることを
    特徴とする請求項1または2記載の管の仮止め装置。
  4. 【請求項4】 上記アダプタは、フランジを位置決めさ
    れた状態で保持するフランジ保持部材または枝管を保持
    する枝管保持部材であることを特徴とする請求項3記載
    の管の仮止め装置。
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