JP2001128793A - 椅子における足載せ台 - Google Patents

椅子における足載せ台

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JP2001128793A
JP2001128793A JP31598699A JP31598699A JP2001128793A JP 2001128793 A JP2001128793 A JP 2001128793A JP 31598699 A JP31598699 A JP 31598699A JP 31598699 A JP31598699 A JP 31598699A JP 2001128793 A JP2001128793 A JP 2001128793A
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僚 五十嵐
Satoshi Nagamitsu
諭司 長光
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 複数段階に角度調整をすることができるとと
もに、その操作を容易に行えるようにした足載せ台を提
供する。 【解決手段】 上部に、前下方に向かって傾斜する前傾
斜部3を有するとともに、上端部が接床される固定フレ
ーム8の後部に、上面にクッション材21が固着された
回動フレーム11の後部を、左右方向を向く軸まわりに
回動自在として枢着し、回動フレーム11を、前下方に
傾斜する前下がり位置とほぼ水平をなす水平位置との間
で回動しうるようにし、固定フレーム8と回動フレーム
11との間に、回動フレーム11を、前下がり位置から
水平位置までの予め定めた位置において保持しうる角度
調整金具18を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、椅子における足載
せ台に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、リクライニングチェアを使用す
る場合に、その前方に足載せ台を置き、使用者が、リラ
ックスした姿勢でリクライニングチェアを使用できるよ
うにすることは、一般に行われている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来の足載せ台におい
て、足を載せる部分の角度調整ができないものでは、必
ずしも、使い心地がよいとは言えない。
【0004】また、足載せ台の角度調整を可能としたも
のでは、使用者の体型や姿勢等に合わせて、その角度を
複数段階に調整でき、かつ、その操作を容易に行えるよ
うにするのが望ましい。
【0005】本発明は、上記のような問題点に鑑みてな
されたもので、足を載せる部分の角度を、容易に数段階
に調整しうるようにした椅子における足載せ台を提供す
ることを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明によると、上記課
題は、次のようにして解決される。 (1)上部に、前下方に向かって傾斜する前傾斜部を有す
るとともに、下端部が接床される固定フレームの後部
に、上面にクッション材が固着された回動フレームの後
部を、左方方向を向く軸まわりに回動自在として枢着
し、回動フレームを、前下方に傾斜する前下がり位置と
ほぼ水平をなす水平位置との間で回動しうるようにし、
前記固定フレームと回動フレームとの間に、回動フレー
ムを、前下がり位置から水平位置までの予め定めた複数
の位置において保持しうる角度調整手段を設ける。
【0007】(2)上記(1)項において、角度調整手段
が、回動フレームを、前下がり位置から水平位置までの
間の複数の位置において段階的に保持できるとともに、
回動フレームを水平位置より上方に回動させることによ
り、保持機能が解除されて、回動フレームを前下がり位
置まで戻すことができるようにする。
【0008】(3)上記(1)項または(2)項において、固
定フレームにおける前傾斜部の後端部に、後下方に向か
って傾斜する後傾斜部を連設するとともに、前記クッシ
ョン材の後端部を後傾斜部に固着し、かつ、前傾斜部と
後傾斜部との間に形成された頂部において、前記クッシ
ョン材を折曲可能とする。
【0009】(4)上記(1)項〜(3)項のいずれかにおい
て、回動フレームの両側部に把手部材を設ける。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態につい
て、添付図面を参照しながら説明する。なお、以下の説
明中においては、図1の左側を「前方」とし、右側を
「後方」とする。
【0011】先ず、足載せ台(1)の構造について説明す
る。
【0012】金属の円管を折曲して形成された左右1対
の支持杆(2)は、頂部から前下方に向かって緩やかに傾
斜する前傾斜部(3)の下端に、ほぼ垂直の前脚部(5)を
連設し、かつ頂部から後下方に向かって急傾斜する後傾
斜部(4)の下端部に、ほぼ垂直の後脚部(6)を連設した
ものである。左右の支持杆(2)(2)を、左右方向を向く
3本の円管状の連結杆(7)によって連結して、固定フレ
ーム(8)が形成されている。
【0013】左右の支持杆(2)の頂部付近同士を連結す
る連結杆(7)の左右両端付近には、後端部に左右方向を
向く方形の筒孔(9)が形成された枢支部材(10)が、ねじ
(10a)止めされ、左右の枢支部材(10)の支持孔(9)に
は、平面視ほぼ方形枠状をなす回動フレーム(11)の後部
杆(11a)が、左右方向を向く軸まわりに回転自在に嵌合
されている。
【0014】回動フレーム(11)は、方形枠状の基枠(12)
の内面の前部および中間部を、左右方向を向く補強杆(1
3)で連結してなり、支持孔(9)を中心として上下方向に
回動自在となっている。基枠(12)の左右両側部の下面
が、固定フレーム(8)の前端の連結杆(7)の上面におけ
る左右2箇所に固着されたゴム製の緩衝部材(14)に当接
することにより、それ以上の下方への回動は規制されて
いる。
【0015】回動フレーム(11)の左右両側面には、側面
視下向きコ字形をなす把手部(15)と、把手部(15)の下端
両側部から水平に延出する水平杆(16)とからなる把手部
材(17)が、上向きに突設されている。
【0016】左右の支持杆(2)の前傾斜部(3)の内側面
における前後方向の中間部と、基枠(12)の左右の外側面
における前端部とには、回動フレーム(11)の角度を段階
的に調整するための角度調整手段としての角度調整金具
(18)の両端部が枢着されている。
【0017】この角度調整金具(18)は公知の伸縮式ステ
ーからなり、内部が中空をなすとともに前端面が開口
し、かつ上下両面に長手方向に沿って多数の係止孔(図
示略)が穿設された本体(19)と、前端部を除いた部分が
本体(19)の内部に出し入れ自在に嵌挿されるとともに、
上下両部に出没自在な係止爪(図示略)が設けられた嵌挿
片(20)とを具備してなり、本体(19)の後端部は前傾斜部
(3)に枢着され、嵌挿片(20)の前端部は回動フレーム(1
1)に枢着されている。
【0018】図1〜図4に示すように、回動フレーム(1
1)が前傾斜部(3)とほぼ平行をなす前下がり位置にある
状態においては、嵌挿片(20)の係止爪は、いずれの係止
孔にも係合しておらず、この状態から回動フレーム(11)
を上方に回動させると、係止爪が係止孔に係合し、回動
フレーム(11)の下方への回動が阻止される。
【0019】回動フレーム(11)をさらに上方に回動させ
ると、係止爪は、本体(19)の先端側の係止孔に順次係合
し、回動フレーム(11)の下方への回動が阻止され、回動
フレーム(11)の位置を段階的に調整することができる。
【0020】図5に示すように、回動フレーム(11)がほ
ぼ水平をなす水平位置まで回動すると、係止爪は、最先
端の係止孔に係合し、この状態から、さらに回動フレー
ム(11)を上方に回動させると、係止爪が係合孔から離れ
た位置に保持され、係止爪と係止孔との係合が解除さ
れ、嵌挿片(20)を本体(19)の内部に挿入しうるようにな
り、回動フレーム(11)を下向きに回動させることができ
る。
【0021】嵌挿片(20)が本体(19)内の最も深い位置ま
で嵌挿されると、係止爪は元の係止孔と係合可能な位置
に復帰させられ、それ以後、回動フレーム(11)の上方へ
の回動に伴って、上述したように作用する。
【0022】回動フレーム(11)の基枠(12)の上面には、
平面視方形をなすクッション材(21)が固着されており、
クッション材(21)の後端部は、支持杆(2)の後傾斜部
(4)と後脚部(6)とに固着され、クッション材(21)は、
固定フレーム(8)と回動フレーム(11)の枢着部において
折れ曲がるようになっている。
【0023】以上説明した足載せ台(1)は、図1に示す
ように、リクライニングチェア(C)の前方に配置され、
使用者(A)が足を載せて使用する。
【0024】上述したように、使用者(A)が足を載せる
クッション材(21)が固着された回動フレーム(11)は、図
1〜図4に示す前下がり位置から図5に示す水平位置ま
で、その角度を段階的に調整することができるので、使
用者(A)の好みや体型及びリクライニングチェア(C)の
傾斜角度等に合わせて、足載せ台(1)を使用者(A)の使
いやすい状態で使用することができる。また、回動フレ
ーム(11)の角度調整は、把手部材(17)を掴んで回動フレ
ーム(11)を持ち上げるという簡単な操作により行うこと
ができるので、足載せ台(1)の使い勝手はよい。
【0025】
【発明の効果】(A) 請求項1記載の発明によると、使
用者が足を載せるクッション材が固着された回動フレー
ムを、前下がり状態と水平状態とに移動して使用できる
ので、使用者の好みや、使用者の体型、及びリクライニ
ングチェアの傾斜角度等に合わせて、足載せ台を使用者
の使いやすい状態で使用できる。また、回動フレーム
を、前下がり位置から水平位置まで、簡単な操作により
移動させることができるので、使い勝手もよい。
【0026】(B) 請求項2記載の発明によると、回動
フレームの角度を段階的に調整することができるので、
使用者にとってより使い安い状態で足載せ台を使用でき
る。
【0027】(C) 請求項3記載の発明によると、足載
せ台の見栄えが向上するとともに、足載せ台の後部の上
端部がクッション材により覆われるので、安全性も向上
する。
【0028】(D) 請求項4記載の発明によると、回動
フレームの回動操作をより簡単に行える。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態である足載せ台を、リクラ
イニングチェアと組み合わせて使用する状態を示す側面
図である。
【図2】同じく、足載せ台の前下がり状態における拡大
縦断側面図である。
【図3】同じく、一部を破断した図2の左半部のみを示
す正面図である。
【図4】同じく、一部を破断した図2の左半部のみを示
すIV-IV線矢視図である。
【図5】同じく、足載せ台の水平状態における拡大縦断
側面図である。
【符号の説明】
(1)足載せ台 (2)支持杆 (3)前傾斜部 (4)後傾斜部 (5)前脚部 (6)後脚部 (7)連結杆 (8)固定フレーム (9)筒孔 (10)枢支部材 (10a)ねじ (11)回動フレーム (11a)後部杆 (12)基枠 (13)補強杆 (14)緩衝部材 (15)把手部 (16)水平杆 (17)把手部材 (18)角度調整金具(角度調整手段) (19)本体 (20)嵌挿片 (21)クッション材 (A)着座者 (C)リクライニングチェア

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上部に、前下方に向かって傾斜する前傾
    斜部を有するとともに、下端部が接床される固定フレー
    ムの後部に、上面にクッション材が固着された回動フレ
    ームの後部を、左方方向を向く軸まわりに回動自在とし
    て枢着し、回動フレームを、前下方に傾斜する前下がり
    位置とほぼ水平をなす水平位置との間で回動しうるよう
    にし、前記固定フレームと回動フレームとの間に、回動
    フレームを、前下がり位置から水平位置までの予め定め
    た複数の位置において保持しうる角度調整手段を設けた
    ことを特徴とする椅子における足載せ台。
  2. 【請求項2】 角度調整手段が、回動フレームを、前下
    がり位置から水平位置までの間の複数の位置において段
    階的に保持できるとともに、回動フレームを水平位置よ
    り上方に回動させることにより、保持機能が解除され
    て、回動フレームを前下がり位置まで戻すことができる
    ようにしたものであることを特徴とする請求項1記載の
    椅子における足載せ台。
  3. 【請求項3】 固定フレームにおける前傾斜部の後端部
    に、後下方に向かって傾斜する後傾斜部を連設するとと
    もに、前記クッション材の後端部を後傾斜部に固着し、
    かつ、前傾斜部と後傾斜部との間に形成された頂部にお
    いて、前記クッション材を折曲可能としたことを特徴と
    する請求項1または2記載の椅子における足載せ台。
  4. 【請求項4】 回動フレームの両側部に把手部材を設け
    たことを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の椅
    子における足載せ台。
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