JP2001122990A - ポリアミド系樹脂フィルム - Google Patents

ポリアミド系樹脂フィルム

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真純 巖西
Yukinobu Mukoyama
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茂 米田
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伸二 藤田
Chikao Morishige
地加男 森重
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 熱水処理しても優れた寸法安定性を示し、か
つ、ポリアミド系樹脂フィルムの特性である耐屈曲ピン
ホール性にも優れた、ガスバリアフィルムのベースフィ
ルムに適したポリアミド系樹脂フィルムを提供する。 【解決手段】 ナイロン6樹脂(A)10〜55重量%
と、下記式で示される繰り返し単位(I) 、(II)および(I
II) を含む芳香族系ポリアミド樹脂(B)90〜45重
量%とを含有する樹脂組成物からなり、かつナイロン6
樹脂(A)と芳香族系ポリアミド樹脂(B)とのアミド
交換率が4.5%以下であることを特徴とするポリアミ
ド系樹脂フィルム。 【化1】

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はポリアミド系樹脂フ
ィルムに関し、特に、熱水処理をしても優れた寸法安定
性を示し、無機酸化物が蒸着されたガスバリアフィルム
のベースフィルムに適したポリアミド系樹脂フィルムに
関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、ポリアミド系樹脂フィルムの原
料としてナイロン6またはナイロン66が使用されてい
る。このポリアミド系樹脂フィルムは、耐屈曲ピンホー
ル性に優れると共に高いガスバリア性を有していること
から、スープ、こんにゃく、ハンバーグ、味噌、ハム等
の液状食品、水物食品、冷凍食品、レトルト食品、ペー
スト状食品等の包装用に使用されている。さらに高度な
ガスバリア性が要求される用途においては、上記ポリア
ミド系樹脂フィルムに塩化ビニリデンをコートしたフィ
ルムが使用されているが、当該フィルムの廃棄後の焼却
時にダイオキシンが発生する可能性があるため、最近で
は、塩素を含まないフィルムへの置き換えが進んでい
る。その様な状況の中で酸化珪素や酸化アルミニウムに
代表される無機酸化物を蒸着したフィルムは脚光を浴び
ている。しかし、無機酸化物を蒸着したポリアミド系樹
脂フィルムは、特に熱水による殺菌処理が施される場
合、熱水処理時のポリアミド系樹脂フィルムの伸びが大
きいため、無機蒸着膜に亀裂が生じてガスバリア性が低
下するという問題がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記の問題
点を解決しようとするものであり、その目的は、熱水処
理しても優れた寸法安定性を示し、かつ、ポリアミド系
樹脂フィルムの特性である耐屈曲ピンホール性にも優れ
た、ガスバリアフィルムのベースフィルムに適したポリ
アミド系樹脂フィルムを提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記課題
を解決するために鋭意研究を重ねてきたところ、ナイロ
ン6樹脂(A)と特定の芳香族系ポリアミド樹脂(B)
を特定の割合で配合した樹脂組成物から成形し、かつナ
イロン6樹脂(A)と芳香族系ポリアミド樹脂(B)の
アミド交換率を特定の範囲としたフィルムが、熱水処理
をしても優れた寸法安定性を示し、耐屈曲ピンホール性
にも優れることが判明した。
【0005】即ち、本発明は以下のとおりである。 ナイロン6樹脂(A)10〜55重量%と、下記式で
示される繰り返し単位(I) 、(II)および(III) を含む芳
香族系ポリアミド樹脂(B)90〜45重量%とを含有
する樹脂組成物からなり、かつナイロン6樹脂(A)と
芳香族系ポリアミド樹脂(B)とのアミド交換率が4.
5%以下であることを特徴とするポリアミド系樹脂フィ
ルム。
【0006】
【化2】
【0007】芳香族系ポリアミド樹脂(B)が、ナイ
ロン6T成分を20重量%以上含むナイロン6T・6共
重合体である上記記載のポリアミド系樹脂フィルム。 上記またはに記載のポリアミド系樹脂フィルム上
に、無機酸化物を蒸着してなることを特徴とするガスバ
リアフィルム。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明を詳細に説明する。
本発明のポリアミド系樹脂フィルムは、ナイロン6樹脂
(A)と後述する特定の芳香族系ポリアミド樹脂(B)
とを含有する樹脂組成物から成形されるフィルムであ
る。
【0009】本発明で使用するナイロン6樹脂(A)
は、ε−アミノカプロン酸残基を繰り返し単位とするホ
モポリマーであり、その相対粘度(Rv)は1.5〜
4.0、特に2.0〜3.5が好ましい。当該相対粘度
が1.5未満であると十分なフィルム強度が得られず、
逆に4.0を超えると押出不良の原因となり、好ましく
ない。なお、本発明においては、Rvは、溶媒として硫
酸を使用し、ウベローデ粘度計を用いて20℃で測定し
た値をいう。
【0010】樹脂組成物中、ナイロン6樹脂(A)の含
有量は10〜55重量%、好ましくは20〜50重量
%、より好ましくは25〜50重量%である。ナイロン
6樹脂(A)の含有量が10重量%未満であるとナイロ
ンフィルムの特徴である耐屈曲ピンホール性が著しく損
なわれ、逆に55重量%を超えると熱水処理時の寸法安
定性に十分な改良効果が見られない。
【0011】本発明で使用する芳香族系ポリアミド樹脂
(B)は、下記式で示される繰り返し単位(I) 、(II)お
よび(III) を含む共重合体である。
【0012】
【化3】
【0013】芳香族系ポリアミド樹脂(B)としては、
具体的には、繰り返し単位(I) と(II)からなる樹脂と繰
り返し単位(III) からなる樹脂との共重合体であるナイ
ロン6T・6共重合体や、繰り返し単位(I) 、(II)およ
び(III) のランダム共重合体や、あるいはナイロン6・
66・6T共重合体等が例示される。
【0014】ナイロン6T・6共重合体の場合、ナイロ
ン6T成分を20重量%以上含むことが好ましい。ナイ
ロン6Tの含有量が20重量%未満であると、熱水処理
をしても寸法安定性が良好なフィルムを得ることができ
ない。さらには、樹脂の製造およびフィルム成形の点か
ら、ナイロン6T/6(重量比)が55/45〜75/
25、特に60/40〜73/27であることが好まし
い。
【0015】芳香族系ポリアミド樹脂(B)の相対粘度
(Rv)は1.5〜4.0、特に2.0〜3.5が好ま
しい。当該相対粘度が1.5未満であると十分なフィル
ム強度が得られず、逆に4.0を超えると押出不良の原
因となり、好ましくない。
【0016】樹脂組成物中、芳香族系ポリアミド樹脂
(B)の含有量は90〜45重量%、好ましくは80〜
50重量%、より好ましくは75〜50重量%である。
芳香族系ポリアミド樹脂(B)の含有量が90重量%を
超えるとナイロンフィルムの特徴である耐屈曲ピンホー
ル性が著しく損なわれ、逆に45重量%未満であると熱
水処理時の寸法安定性に十分な改良効果が見られない。
【0017】上記の樹脂組成物を例えば押出成形するこ
とにより、ポリアミド系樹脂フィルムが得られる。一般
に、ポリアミドは高温で加熱溶融するとアミド結合が解
離結合し、交換する反応(アミド交換反応)が起こる。
ナイロン6樹脂(A)と芳香族系ポリアミド樹脂(B)
を混合溶融した場合にも種々のアミド交換反応が生じて
いると考えられる。
【0018】本発明者らは、ナイロン6樹脂(A)中の
アミド結合と芳香族系ポリアミド樹脂(B)中の繰り返
し単位(I) と(II)のアミド結合との間でのアミド交換反
応の交換率(アミド交換率)を一定値以下にすることに
よって、熱水処理時においても寸法安定性に優れたポリ
アミド系樹脂フィルムが得られることを見いだした。
【0019】即ち、本発明のポリアミド系樹脂フィルム
においては、ナイロン6樹脂(A)と芳香族系ポリアミ
ド樹脂(B)とのアミド交換率は4.5%以下、好まし
くは4.0%以下である。このアミド交換率が4.5%
を超える場合は、フィルムを構成するナイロン6樹脂
(A)と芳香族系ポリアミド樹脂(B)の組成が上記範
囲であっても、充分な寸法安定性が得られない。なお、
本発明におけるアミド交換率は、後述する測定方法によ
りNMRスペクトルから求めた値である。
【0020】上記のアミド交換率は、押出機の押出温
度、押出機内での混合樹脂の滞留時間、混合方法等の影
響を受けるが、本発明においては、例えば、押出機の温
度を芳香族系ポリアミド樹脂(B)の融点(Tm)以
上、融点(Tm)+50℃以下の温度とすることによ
り、上記範囲のアミド交換率を有するポリアミド系樹脂
フィルムを製造することができる。
【0021】本発明のポリアミド系樹脂フィルムは、未
延伸フィルムと延伸フィルムのどちらであってもよい
が、フィルムの加工適正を向上させるために延伸フィル
ムであることが好ましい。延伸は、一軸延伸又は二軸延
伸のいずれであっても良い。延伸方法は特に制限されず
公知の方法を使用でき、具体的には、テンター式同時二
軸延伸法、テンター式逐次二軸延伸法、チューブラー法
などが挙げられる。
【0022】本発明のポリアミド系樹脂フィルムは、そ
の性能、目的を損なわない限り、例えば、耐屈曲性改良
剤、酸化防止剤、耐候剤、ゲル化防止剤、ブロッキング
防止剤、滑剤、顔料、帯電防止剤などの各種添加剤を含
有しても良い。また、本発明のポリアミド系樹脂フィル
ムに印刷性や接着性を付与するために、当該フィルム表
面にコロナ放電処理、プラズマ処理、紫外線照射処理、
火焔処理を施したり、コーティング等の手段によりポリ
マー層を形成しても良い。さらに、本発明のポリアミド
系樹脂フィルムに、ポリエステル、ポリアミド、ポリプ
ロピレン等の他の樹脂材料を積層したり、オレフィン等
のシーラント材料を積層しても良い。
【0023】本発明のポリアミド系樹脂フィルム上に、
蒸着、化学蒸着(CVD)などの手段により無機酸化物
薄膜を形成することで、当該フィルムのガスバリア性を
さらに向上できる。本発明のポリアミド系樹脂フィルム
は寸法安定性に優れているので、熱水による殺菌処理を
行っても、無機蒸着膜に亀裂などが生じることなく、優
れたガスバリア性を維持できる。薄膜形成で使用される
無機酸化物としては、例えば、酸化珪素、酸化アルミニ
ウム、酸化亜鉛、酸化錫、酸化マグネシウム、酸化アン
チモン、酸化チタン、およびこれらの混合物等が挙げら
れる。
【0024】
【実施例】以下に実施例を挙げて本発明をさらに詳細に
説明するが、これらは単なる例示であり、本発明は、こ
れらにより何ら限定されるものではない。各測定項目は
以下の方法に従った。
【0025】(a)アミド交換率の測定方法 本発明のフィルム300mgをへキサフルオロイソプロ
パノール(HFIP)と重水素化ベンゼン(C6 6
の等量混合溶媒3mlに溶解して液温50℃で 13C−N
MRの測定を行った。その結果得られた13C−NMRス
ペクトルより、芳香族系ポリアミド樹脂(B)中の下記
繰り返し単位(I)と(II)のアミド結合中のNH基の
隣のメチレン基の炭素(α)に起因する吸収[40.6
〜40.8ppm]のピーク強度(Iα)(重ベンゼン
の3本の13Cのピークのうちの中央のピークを128.
0ppmとした。)と、芳香族系ポリアミド樹脂(B)
中の下記繰り返し単位(I)と(III)のアミド結合中の
NH基の隣のメチレン基の炭素(β)に起因する吸収
[40.4〜40.6ppm]のピーク強度(Iβ)
(重ベンゼンの3本の13Cのピークのうちの中央のピー
クを128.0ppmとした。)との比(I=Iβ/I
α)を求めた。
【0026】次に芳香族系ポリアミド樹脂(B)の原料
レジンの13C−NMRの測定を行い、その結果得られた
13C−NMRスペクトルより、下記繰り返し単位(I)
と(II)のアミド結合中のNH基の隣のメチレン基の炭
素(α)に起因する吸収[40.6〜40.8ppm]
のピーク強度(Iα0)(重ベンゼンの3本の13Cのピー
クのうちの中央のピークを128.0ppmとした。)
と、芳香族系ポリアミド樹脂(B)中の下記繰り返し単
位(I)と(III)のアミド結合中のNH基の隣のメチレ
ン基の炭素(β)に起因する吸収[40.4〜40.6
ppm]のピーク強度(Iβ0)(重ベンゼンの3本の13
Cのピークのうちの中央のピークを128.0ppmと
した。)との比(I0 =Iβ0 /Iα0 )を求めた。
【0027】
【化4】
【0028】最後に、アミド交換率△(%)=47.6
×(I−I0 )の換算式によりアミド交換率を求めた。
実施例および比較例で使用した芳香族系ポリアミド樹脂
(B)の13C−NMRスペクトル例を図1に示す。な
お、ナイロン6樹脂(A)の繰り返し単位は、芳香族系
ポリアミド樹脂(B)の繰り返し単位(III)と同じであ
る。
【0029】(b)寸法安定性 フィルムサンプルの縦方向(MD)と横方向(TD)を
それぞれ長尺にした150mm×幅10mmの短冊を、
23℃、相対湿度65%の環境下に2時間放置後、長辺
方向の両端部から25mmの位置(チャックで固定され
る部分)にそれぞれ標線を引き、標線間の距離を処理前
の長さ(A:mm)とした。次いで、差動変圧器(新光
電気(株)製、1504VI)、変位計測装置(新光電
気(株)製6015−93P)が装備された熱収縮応力
試験機(東測精密工業(株)製)にサンプルをチャック
で固定し、初期荷重10gを前記サンプルにかけ、95
℃の熱水中に30分浸漬したときの標線の距離を測定
し、熱水浸漬中の処理後の長さ(B:mm)とする。下
記式を用い、MDとTDのそれぞれの寸法変化率を求め
て寸法安定性とした。それぞれの寸法変化率の平均値が
1.0%以下のものを良品とした。 寸法変化率(%)=〔(B−A)/A〕×100
【0030】(c)耐屈曲ピンホール性(ピンホール数
/49inch2 ) ゲルボフレックステスター(理学工業(株)製)を用い
て評価した。12inch×8inchの試料片を直径
3.5inchの円筒状とし、両端を把持し、初期把持
間隔を7inchとする。3.5inchのストローク
で440度のひねりを与え、さらに直線運動で2.5i
nchのストロークを与える。この繰り返し往復運動を
40rpmの速さで200回行い、発生したピンホール
の個数を数えた。なお、測定雰囲気は気温20℃、相対
湿度65%であり、ピンホールの個数が7inch平方
当たり20個以下を良品とした。
【0031】実施例1 ナイロン6樹脂(東洋紡社製T814、Rv=2.8)
を25重量%とナイロン6T・6共重合樹脂(6T/6
共重合比=60重量%/40重量%、融点260℃、R
v=2.2)を75重量%の混合樹脂を温度295℃の
30mmφの押し出し機で押し出し、その後ロール延伸
機で50℃で縦方向に3.0倍、テンター式延伸機で
4.0倍に延伸し、さらに220℃で8秒間熱処理を行
い、厚みが15.0μmのポリアミド系樹脂フィルムを
得た。このフィルムの耐屈曲ピンホール性、アミド交換
率、寸法安定性を上記方法で評価した。評価結果を表1
に示す。
【0032】実施例2 ナイロン6樹脂(東洋紡社製T814、Rv=2.8)
を50重量%、ナイロン6T・6共重合樹脂(共重合比
6T/6=60重量%/40重量%、融点260℃、R
v=2.2)を50重量%の混合樹脂を用いた以外は実
施例1と同様にしてポリアミド系樹脂フィルムを得た。
該フィルムの耐屈曲ピンホール性、アミド交換率、寸法
安定性を上記方法で評価した。評価結果を表1に示す。
【0033】実施例3 ナイロン6樹脂(東洋紡社製T814、Rv=2.8)
を10重量%、ナイロン6T・6共重合樹脂(共重合比
6T/6=60重量%/40重量%、融点260℃、R
v=2.2)を90重量%の混合樹脂を用いた以外は実
施例1と同様にしてポリアミド系樹脂フィルムを得た。
このフィルムの耐屈曲ピンホール性、アミド交換率、寸
法安定性を上記方法で評価した。評価結果を表1に示
す。
【0034】実施例4 ナイロン6樹脂(東洋紡社製T814、Rv=2.8)
を25重量%、ナイロン6T・6共重合樹脂(共重合比
6T/6=60重量%/40重量%、融点260℃、R
v=2.2)を75重量%の混合樹脂を310℃の30
mmφの押し出し機で押し出し、実施例1と同様にして
厚みが15.0μmのポリアミド系樹脂フィルムを得
た。このフィルムの耐屈曲ピンホール性、アミド交換
率、寸法安定性を上記方法で評価した。評価結果を表1
に示す。
【0035】比較例1 ナイロン6樹脂(東洋紡社製T814、Rv=2.8)
を50重量%、ナイロン6T・6共重合樹脂(共重合比
6T/6=60重量%/40重量%、融点260℃、R
v=2.2)を50重量%の混合樹脂を315℃の30
mmφの押し出し機で押し出し、実施例1と同様にして
厚みが15.0μmのポリアミド系樹脂フィルムを得
た。このフィルムの耐屈曲ピンホール性、アミド交換
率、寸法安定性を上記方法で評価した。評価結果を表1
に示す。
【0036】比較例2 ナイロン6樹脂(東洋紡社製T814、Rv=2.8)
を60重量%、ナイロン6T・6共重合樹脂(共重合比
6T/6=60重量%/40重量%、融点260℃、R
v=2.2)を40重量%の混合樹脂を用いた以外は実
施例1と同様にしてポリアミド系樹脂フィルムを得た。
このフィルムの耐屈曲ピンホール性、アミド交換率、寸
法安定性を上記方法で評価した。評価結果を表1に示
す。
【0037】比較例3 ナイロン6樹脂(東洋紡社製T814、Rv=2.8)
を5重量%、ナイロン6T・6共重合樹脂(共重合比6
T/6=60重量%/40重量%、融点260℃、Rv
=2.2)を95重量%の混合樹脂を用いた以外は実施
例1と同様にしてポリアミド系樹脂フィルムを得た。こ
のフィルムの耐屈曲ピンホール性、アミド交換率、寸法
安定性を上記方法で評価した。評価結果を表1に示す。
【0038】
【表1】
【0039】
【発明の効果】以上の説明で明らかなように、本発明に
よれば、熱水処理しても優れた寸法安定性を示し、か
つ、ポリアミド系樹脂フィルムの特性である耐屈曲ピン
ホール性にも優れた、ガスバリアフィルムのベースフィ
ルムに適したポリアミド系樹脂フィルムを提供すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例および比較例で使用した芳香族系ポリア
ミド樹脂(B)の13C−NMRスペクトル例である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C08L 77/06 C08L 77/06 4K029 C23C 14/14 C23C 14/14 Z (72)発明者 米田 茂 滋賀県大津市堅田二丁目1番1号 東洋紡 績株式会社総合研究所内 (72)発明者 藤田 伸二 滋賀県大津市堅田二丁目1番1号 東洋紡 績株式会社総合研究所内 (72)発明者 森重 地加男 滋賀県大津市堅田二丁目1番1号 東洋紡 績株式会社総合研究所内 (72)発明者 秋友 由子 滋賀県大津市堅田二丁目1番1号 東洋紡 績株式会社総合研究所内 Fターム(参考) 4F006 AA38 AB74 BA05 CA07 DA01 4F071 AA54 AA55 AA55X AB18 AF07 AF54 AH04 BA01 BB06 BB07 BB08 BB09 BB11 BC01 4F100 AA17B AK47A AK48A AL01A AL05A BA02 EH66B EJ38 GB15 JD02 JL04 4J002 CL01X CL03W 4J031 AA55 AB04 AC07 AD01 AE03 AF11 4K029 AA11 AA25 BA43 BA44 BA46 BA47 BA48 BA49 BC00

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ナイロン6樹脂(A)10〜55重量%
    と、下記式で示される繰り返し単位(I) 、(II)および(I
    II) を含む芳香族系ポリアミド樹脂(B)90〜45重
    量%とを含有する樹脂組成物からなり、かつナイロン6
    樹脂(A)と芳香族系ポリアミド樹脂(B)とのアミド
    交換率が4.5%以下であることを特徴とするポリアミ
    ド系樹脂フィルム。 【化1】
  2. 【請求項2】 芳香族系ポリアミド樹脂(B)が、ナイ
    ロン6T成分を20重量%以上含むナイロン6T・6共
    重合体であることを特徴とする請求項1に記載のポリア
    ミド系樹脂フィルム。
  3. 【請求項3】 請求項1または2に記載のポリアミド系
    樹脂フィルム上に、無機酸化物を蒸着してなることを特
    徴とするガスバリアフィルム。
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