JPH11335471A - ポリアミド系樹脂フィルム - Google Patents

ポリアミド系樹脂フィルム

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JPH11335471A
JPH11335471A JP14367298A JP14367298A JPH11335471A JP H11335471 A JPH11335471 A JP H11335471A JP 14367298 A JP14367298 A JP 14367298A JP 14367298 A JP14367298 A JP 14367298A JP H11335471 A JPH11335471 A JP H11335471A
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JP
Japan
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nylon
polyamide resin
weight
film
parts
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JP14367298A
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English (en)
Inventor
Masanori Sugimoto
正規 杉本
Chikao Morishige
地加男 森重
Masumi Itsunishi
真純 巖西
Shigeru Yoneda
茂 米田
Masayoshi Sato
昌由 佐藤
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Toyobo Co Ltd
Original Assignee
Toyobo Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 高湿度下での易滑性に優れたポリアミド系フ
ィルムを提供すること。 【解決手段】 脂肪族ポリアミド(a)と耐屈曲疲労性
改良剤を含有した芳香族ポリアミド(b)との混合重合
体であって、0.5〜5.0μmの有機又は無機粒子を
配合した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、透明性、耐屈曲疲
労性及び滑り性を同時に兼ね備えたポリアミド系樹脂フ
ィルムに関し、特に高湿度下での易滑性に優れたポリア
ミド系樹脂フィルムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来から、ポリアミド系樹脂フィルムは
靭性や耐屈曲性等を含めた機械的特性、光学特性、熱的
特性、ガスバリアー性等に優れているため、包装用途を
始めとして様々な用途に広く用いられている。ところ
が、上記従来のポリアミド系樹脂フィルムには、ポリア
ミド系樹脂自体の特性に由来する難点として吸湿性が高
く、高湿度環境下で使用すると吸湿して接触面積が増大
することにより滑り性が低下し、加工時の取扱い作業性
を著しく害するという問題点があった。こうした問題点
を克服するための手段として、フィルム同士の摩擦面ま
たはフィルムと接触する材料との摩擦面の摩擦係数を低
下させる方法が検討され、具体的にはポリアミド系樹脂
フィルム内にポリアミドに対して不活性な無機質の微粒
子を含有させ、フィルム表面の摩擦係数を小さくする方
法や有機系の表面潤滑剤を添加する方法などが採用され
ている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の方法では摩擦係数を小さくするために無機質の微粒
子の添加量を多くするとポリアミド系樹脂フィルムの透
明性が低下するという問題点があった。上記摩擦係数と
フィルムの透明性とは、二律背反の関係があり、易滑性
と透明性の両特性を満たすポリアミド系樹脂フィルムを
得ることは困難であった。特に透明性を満たし、かつ高
湿度下での滑り性を満足するポリアミド系樹脂フィルム
を得ることは困難であった。また、有機系の表面潤滑剤
を用いるとフィルムの表面エネルギーが低下し、滑り性
が向上する反面フィルム表面に印刷やラミネートを施す
ときの接着性が低下するという問題があり、実用特性
上、有機潤滑剤の添加量を増加させる方法は困難であっ
た。本発明は上記従来のポリアミド系樹脂フィルムの有
する問題点を解決し、透明性、耐屈曲疲労性及び易滑性
を兼ね備えたフィルムで、特に高湿度下での易滑性を同
時に満足せしめるような易滑性ポリアミド系樹脂フィル
ムを提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは上記目的を
達成するために鋭意検討した結果、従来のポリアミド樹
脂に低吸湿性ポリアミド樹脂と耐屈曲疲労性改良剤とを
配合した樹脂組成物を使用してフィルムに成型すると透
明性を保持しつつ、高湿度下における滑り性が改善さ
れ、また耐屈曲疲労性も良好であることを見い出し、本
発明に至った。すなわち本発明の要旨は以下の通りであ
る。脂肪族ポリアミド系樹脂(X)0〜95.8重量部
と、テレフタル酸またはイソフタル酸と脂肪族ジアミン
からなる芳香族ポリアミド樹脂(a)と脂肪族ポリアミ
ド樹脂(b)の混合体および/または共重合体で、該芳
香族ポリアミド樹脂(a)成分を10モル%以上含有し
た樹脂組成物(Y)を90〜4重量部、更に耐屈曲疲労
性改良剤(Z)を0.2〜10重量部配合した樹脂組成
物に、平均粒子径が0.5〜5.0μmの無機および/
または有機系の微粒子を樹脂組成物の合計量に対し0.
05〜1.0重量部を配合してなることを特徴とするポ
リアミド系樹脂フィルムである。
【0005】
【発明の実施の形態】次に本発明を更に詳細に説明す
る。本発明は、脂肪族ポリアミド系樹脂(X)が、ナイ
ロン6、ナイロン12、ナイロン66、ナイロン61
2、ナイロン6/66共重合体、ナイロン6/12共重
合体から、少なくとも1種および/または2種以上の組
み合わせから選ばれることを特徴とする。 また、樹脂
組成物(Y)の芳香族ポリアミド樹脂(a)がテレフタ
ル酸またはイソフタル酸と脂肪族ジアミンが重縮合して
なる重合体であることを特徴とする。
【0006】また、本発明で使用する樹脂組成物(Y)
の脂肪族ポリアミド樹脂(b)がナイロン6またはナイ
ロン66であることを特徴とする。
【0007】また、本発明で使用する耐屈曲疲労性改良
剤は、ブロックポリエステルアミド、ブロックポリエー
テルアミド、ポリエーテルエステルアミド系エラストマ
ー、ポリエステル系エラストマー、変性エチレンプロピ
レンゴム、変性アクリルなどのエラストマーやエチレン
/アクリレート共重合体であることを特徴とするポリア
ミド系樹脂フィルムである。
【0008】また、本発明で使用する微粒子は無機微粒
子ではシリカ粒子、アルミナ粒子や炭酸カルシウム粒子
などが挙げられ、有機微粒子は架橋アクリル粒子、架橋
ポリスチレン粒子などが挙げられる。微粒子はポリアミ
ド系樹脂フィルム中に0.05〜1.0重量部含有させ
る。好ましい含有量は0.15〜0.7重量部である。
含有量が0.05重量部未満では易滑性が不十分である
ので好ましくない。逆に含有量が1.0重量部を超える
とポリアミド系樹脂フィルムの透明性が悪化するので好
ましくない。本発明においては、微粒子は1種類のもの
を用いてもよいし、2種以上のものを併用してもよい。
また無機微粒子と有機微粒子を併用してよい。2種以上
の微粒子を併用することは、透明性と易滑性のバランス
をとる上で好ましい実施態様であって、推奨される微粒
子の配合方法である。本発明においては、無機および/
または有機系微粒子は平均粒子径が0.5〜5.0μm
のものを用いる。平均粒子径が1.0〜4.0μmのも
のを用いるのがより好ましい。粒子径が0.5μm未満
では充分な易滑性が付与できないので好ましくない。逆
に5.0μmを超えると透明性が悪化したり半調印刷性
が低下するので好ましくない。
【0009】本発明のポリアミド系樹脂フィルムは目
的、性能を損なわない限り、各種添加剤をさらに配合し
たものであってもよい。例えば、酸化防止剤、耐光剤、
ゲル化防止剤、滑剤、有機系潤滑剤、顔料、帯電防止
剤、界面活性剤等を配合することができる。
【0010】本発明のポリアミド系樹脂フィルムは、公
知のフィルム製膜法によって形成することができる。フ
ィルム製膜法としては、Tダイ法、インフレーション法
などが適用される。
【0011】また、本発明のポリアミド系樹脂フィルム
は単層であってもよいし、また共押出等の多層フィルム
であってもよい。
【0012】また、本発明のポリアミド系樹脂フィルム
は、印刷性や接着性を付与するためにフィルム表面にコ
ロナ放電処理、プラズマ処理、紫外線照射処理、火焔処
理などやコーティング等の手段によりポリマー層を塗布
することができる。また、更にガスバリヤー性向上のた
めに無機の薄膜を蒸着させても構わない。また、ポリエ
チレンなどの他種樹脂フィルムとラミネーションを行い
包装袋として使用しても構わない。
【実施例】以下、実施例を挙げて本発明をより具体的に
説明するが、本発明はもとより下記実施例によって制限
を受けるものではなく、本発明の趣旨に適合し得る範囲
で適宣変更を加えて実施することも可能であり、それら
はいずれも本発明の技術的範囲に含まれる。なお、本明
細書中の特性値の測定は下記の方法に従った。
【0013】〔ヘイズ〕JIS−K6714に準拠し
て、東洋精機製作所へーズテスターにて測定した。ヘイ
ズ値が、5.0%以下のものは透明性良好と評価でき
る。
【0014】〔動摩擦係数〕フィルムの非表面活性処理
面同士の動摩擦係数をASTM−D−1894法に準じ
て、50%RH又は65%RHの湿度雰囲気下で測定し
た。湿度50%RH雰囲気下で動摩擦係数1以下のフィ
ルムが滑り性良好と評価できる。また、高湿度下での滑
り性は、湿度65%RH雰囲気下での動摩擦係数と湿度
50%RH雰囲気下で動摩擦係数との比ができるだけ小
さい方が良好と判断でき、比が1.5以下のものが優れ
ているとした。
【0015】〔耐屈曲疲労性〕理化学工業(株)社製ゲ
ルボフレックステスターを使用し、下記の方法により耐
屈曲疲労性を測定した。直径3.5インチの固定ヘッド
側に、他の端を可動ヘッド側に固定し、初期の把持間隔
を7インチとした。ストロークの最初の3.5インチで
440度のひねりを与え、その後2.5インチは直線水
平運動で全ストロークを終えるような屈曲疲労を40回
/分の速さで、1000回行い、フィルムに発生したピ
ンホール個数を数えた。なお、測定は25℃の環境下で
行い、フィルムに発生する穴の個数が20個/7インチ
四方以下を良品とした。
【0016】(実施例1)91重量部のナイロン6、ナ
イロン6T/ナイロン6共重合体(共重合比50/50
モル比)4重量部およびポリラウリンラクタム/ポリエ
ーテル共重合体(ダイセル.ヒュルス社製、ダイアミ
ド)5重量部、平均粒径1.6μmの多孔質シリカを樹
脂組成物の合計量に対し0.4重量部をTダイから溶融
押出しし、20℃の回転ドラム上で冷却して厚さ150
μmの未延伸ポリアミドフィルムを得た。この未延伸フ
ィルムを50℃で3.1倍に縦延伸した。次いで125
℃で横方向に3.3倍延伸し、215℃で熱固定を行い
厚み15μmの2軸延伸フィルムを得た。このフィルム
は、易滑性、透明性、耐屈曲疲労性、印刷性および接着
性のいずれも優れたものであった。易滑性、透明性、耐
屈曲疲労性については、表1にその特性値を示した。
【0017】(実施例2)実施例1の方法において、7
0重量部のナイロン6、ナイロン6T/ナイロン6共重
合体(共重合比50/50モル比)25重量部およびポ
リラウリンラクタム/ポリエーテル共重合体5重量部、
平均粒径1.6μmの多孔質シリカを樹脂組成物の合計
量に対し0.2重量部をTダイから溶融押出しし、20
℃の回転ドラム上で冷却して厚さ150μmの未延伸ポ
リアミドフィルムを得た。この未延伸フィルムを70℃
で3.1倍に縦延伸した。次いで125℃で横方向に
3.3倍延伸し、215℃で熱固定を行い厚み15μm
の2軸延伸フィルムを得た。このフィルムは、易滑性、
透明性、耐屈曲疲労性のいずれも優れたものであった。
易滑性、透明性、耐屈曲疲労性については、表1にその
特性値を示した。
【0018】(実施例3)実施例1の方法において、4
5重量部のナイロン6、ナイロン6T/ナイロン6共重
合体(共重合比50/50モル比)50重量部およびポ
リラウリンラクタム/ポリエーテル共重合体5重量部、
平均粒径1.6μmの多孔質シリカを樹脂組成物の合計
量に対し0.2重量部をTダイから溶融押出しし、20
℃の回転ドラム上で冷却して厚さ150μmの未延伸ポ
リアミドフィルムを得た。この未延伸フィルムを90℃
で3.1倍に縦延伸した。次いで135℃で横方向に
3.3倍延伸し、215℃で熱固定を行い厚み15μm
の2軸延伸フィルムを得た。このフィルムは、易滑性、
透明性、耐屈曲疲労性のいずれも優れたものであった。
易滑性、透明性、耐屈曲疲労性については、表1にその
特性値を示した。
【0019】(実施例4)実施例1の方法において、ナ
イロン6T/ナイロン6共重合体(共重合比50/50
モル比)95重量部およびポリラウリンラクタム/ポリ
エーテル共重合体5重量部、平均粒径1.6μmの多孔
質シリカを樹脂組成物の合計量に対し0.1重量部をT
ダイから溶融押出しし、20℃の回転ドラム上で冷却し
て厚さ150μmの未延伸ポリアミドフィルムを得た。
この未延伸フィルムを120℃で3.1倍に縦延伸し
た。次いで150℃で横方向に3.3倍延伸し、215
℃で熱固定を行い厚み15μmの2軸延伸フィルムを得
た。このフィルムは、易滑性、透明性、耐屈曲疲労性の
いずれも優れたものであった。易滑性、透明性、耐屈曲
疲労性については、表1にその特性値を示した。
【0020】(実施例5)実施例1の方法において、2
0重量部のナイロン6、ナイロン6T/ナイロン6共重
合体(共重合比90/10モル比)75重量部およびポ
リラウリンラクタム/ポリエーテル共重合体5重量部、
平均粒径1.6μmの多孔質シリカを樹脂組成物の合計
量に対し0.3重量部をTダイから溶融押出しし、20
℃の回転ドラム上で冷却して厚さ150μmの未延伸ポ
リアミドフィルムを得た。この未延伸フィルムを140
℃で3.1倍に縦延伸した。次いで140℃で横方向に
3.3倍延伸し、215℃で熱固定を行い厚み15μm
の2軸延伸フィルムを得た。このフィルムは、易滑性、
透明性、耐屈曲疲労性のいずれも優れたものであった。
易滑性、透明性、耐屈曲疲労性については、表1にその
特性値を示した。
【0021】(実施例6)実施例1の方法において、7
5重量部のナイロン6、ナイロン6T/ナイロン6共重
合体(共重合比90/10モル比)20重量部およびポ
リラウリンラクタム/ポリエーテル共重合体5重量部、
平均粒径1.6μmの多孔質シリカを樹脂組成物の合計
量に対し0.4重量部をTダイから溶融押出しし、20
℃の回転ドラム上で冷却して厚さ150μmの未延伸ポ
リアミドフィルムを得た。この未延伸フィルムを70℃
で3.1倍に縦延伸した。次いで125℃で横方向に
3.3倍延伸し、215℃で熱固定を行い厚み15μm
の2軸延伸フィルムを得た。このフィルムは、易滑性、
透明性、耐屈曲疲労性のいずれも優れたものであった。
易滑性、透明性、耐屈曲疲労性については、表1にその
特性値を示した。
【0022】(比較例1)実施例1の方法において、9
5重量部のナイロン6、ポリラウリンラクタム/ポリエ
ーテル共重合体5重量部、平均粒径1.6μmの多孔質
シリカを樹脂組成物の合計量に対し0.4重量部とする
以外は、実施例1と全く同様にしており、その特性は表
1に示したとおりであり、比較例1のフィルムは透明性
は良好であるが高湿度下の易滑性に劣るものであった。
【0023】(比較例2)実施例1の方法において、9
5重量部のナイロン6、ポリラウリンラクタム/ポリエ
ーテル共重合体5重量部、平均粒径1.6μmの多孔質
シリカを樹脂組成物の合計量に対し1.5重量部とする
以外は、実施例1と全く同様にしており、その特性は表
1に示したとおりであり、比較例2のフィルムは易滑性
は良好であるが透明性に劣るものであった。
【0024】(比較例3)実施例1の方法において、9
1重量部のナイロン6、ナイロン6T/ナイロン6共重
合体(共重合比50/50モル比)4重量部およびポリ
ラウリンラクタム/ポリエーテル共重合体5重量部、平
均粒径1.6μmの多孔質シリカを樹脂組成物の合計量
に対し0.02重量部とする以外は、実施例1と全く同
様にしており、その特性は表1に示したとおりであり、
比較例3のフィルムは透明性は良好であるが易滑性に劣
るものであった。
【0025】(比較例4)実施例1の方法において、9
1重量部のナイロン6、ナイロン6T/ナイロン6共重
合体(共重合比50/50モル比)4重量部およびポリ
ラウリンラクタム/ポリエーテル共重合体5重量部、平
均粒径1.6μmの多孔質シリカを樹脂組成物の合計量
に対し1.10重量部とする以外は、実施例1と全く同
様にしており、その特性は表1に示したとおりであり、
比較例4のフィルムは易滑性は良好であるが透明性に劣
るものであった。
【0026】(比較例5)実施例1の方法において、9
1重量部のナイロン6、ナイロン6T/ナイロン6共重
合体(共重合比50/50モル比)4重量部およびポリ
ラウリンラクタム/ポリエーテル共重合体5重量部、平
均粒径0.2μmの多孔質シリカを樹脂組成物の合計量
に対し0.4重量部とする以外は、実施例1と全く同様
にしており、その特性は表1に示したとおりであり、比
較例5のフィルムは透明性は良好であるが易滑性に劣る
ものであった。
【0027】(比較例6)実施例1の方法において、9
1重量部のナイロン6、ナイロン6T/ナイロン6共重
合体(共重合比50/50モル比)4重量部およびポリ
ラウリンラクタム/ポリエーテル共重合体5重量部、平
均粒径6.0μmの多孔質シリカを樹脂組成物の合計量
に対し0.4重量部とする以外は、実施例1と全く同様
にしており、その特性は表1に示したとおりであり、比
較例5のフィルムは易滑性は良好であるが透明性に劣る
ものであった。
【0028】
【表1】
【0029】
【発明の効果】請求項1記載の易滑性ポリアミド系樹脂
フィルムは、透明性と易滑性、特に高湿度下での透明性
と易滑性とを同時に満足する。請求項2記載の易滑性ポ
リアミド系樹脂フィルムは、透明性と易滑性、特に高湿
度下での透明性と易滑性と耐屈曲疲労性を同時に満足す
る。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 米田 茂 滋賀県大津市堅田二丁目1番1号 東洋紡 績株式会社総合研究所内 (72)発明者 佐藤 昌由 滋賀県大津市堅田二丁目1番1号 東洋紡 績株式会社総合研究所内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 脂肪族ポリアミド系樹脂(X)0〜9
    5.8重量部と、テレフタル酸またはイソフタル酸と脂
    肪族ジアミンからなる芳香族ポリアミド樹脂(a)と脂
    肪族ポリアミド樹脂(b)の混合体および/または共重
    合体で、該芳香族ポリアミド樹脂(a)成分を10モル
    %以上含有した樹脂組成物(Y)を90〜4重量部、更
    に耐屈曲疲労性改良剤(Z)を0.2〜10重量部配合
    した樹脂組成物に、平均粒子径が0.5〜5.0μmの
    無機および/または有機系の微粒子を樹脂組成物の合計
    量に対し0.05〜1.0重量部配合してなることを特
    徴とするポリアミド系樹脂フィルム。
  2. 【請求項2】 脂肪族ポリアミド系樹脂(X)が、ナイ
    ロン6、ナイロン12、ナイロン66、ナイロン61
    2、ナイロン6/66共重合体、ナイロン6/12共重
    合体から、少なくとも1種および/または2種以上の組
    み合わせから選ばれることを特徴とする請求項1記載の
    ポリアミド系樹脂フィルム。
  3. 【請求項3】 樹脂組成物(Y)の脂肪族ポリアミド樹
    脂(b)がナイロン6またはナイロン66であることを
    特徴とする請求項1および2記載のポリアミド系樹脂フ
    ィルム。
  4. 【請求項4】 耐屈曲疲労性改良剤(Z)がブロックポ
    リエステルアミド、ブロックポリエーテルアミド、ポリ
    エーテルエステルアミド系エラストマー、ポリエステル
    系エラストマー、変性エチレンプロピレンゴム、エチレ
    ン/アクリレート共重合体から、少なくとも1種および
    /または2種以上の組み合わせから選ばれることを特徴
    とする請求項1、2および3記載のポリアミド系樹脂フ
    ィルム。
  5. 【請求項5】 請求項1、2、3および4記載のポリア
    ミド系樹脂フィルムを最外層に配置した積層体。
JP14367298A 1998-05-26 1998-05-26 ポリアミド系樹脂フィルム Pending JPH11335471A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2000006341A (ja) * 1998-06-19 2000-01-11 Toyobo Co Ltd ガスバリア性積層フィルム
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