JP4660867B2 - 積層ポリアミド系樹脂フィルム - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は積層ポリアミド系樹脂フィルムに関し、特に、フィルムの印刷特性、透明性等が損なわれることなく、ポリアミド系樹脂フィルムに良好な滑り性を付与するための技術に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から、ポリアミド系樹脂フィルムは、機械的特性、光学特性、熱的特性、耐薬品性、ガスバリヤー性等に優れているため、食品包装用途をはじめとして様々な用途に広く用いられている。ところが、従来のポリアミド系樹脂フィルムには、ポリアミド樹脂自体の特性に由来する難点として、吸湿性が高く、高湿度環境下で使用すると吸湿して接触面積が増大し、これにより、滑り性が低下し、加工時の取り扱い作業性が著しく低下するという問題があった。
【0003】
こうした問題点を解決するための手段として、フィルム同士の接触面間またはフィルム表面と接触する材料表面との摩擦係数を低下させる方法が検討されている。具体的には、ポリアミドフィルム内にポリアミドに対して不活性な無機質の微粒子を含有させて、フィルム表面の摩擦係数を小さくする方法、ポリアミド系樹脂フィルム内に有機系の表面潤滑剤を添加してフィルム表面の表面エネルギーを低下させる方法、等が用いられている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来の方法では摩擦係数を小さくするために無機質の微粒子の添加量を多くするとポリアミド系樹脂フィルムの透明性が悪化するという問題点があった。上記摩擦係数とフィルムの透明性とは、二律背反の関係があり、易滑性と透明性の両特性を満たすポリアミド系樹脂フィルムを得ることは困難であった。特に透明性を満たし、かつ高湿度下での滑り性を満足するポリアミド系樹脂フィルムを得ることは困難であった。また、表面の粗さを粗くしすぎると印刷ぬけが生じるという問題もあった。
また、有機系の表面潤滑剤を多量に用いるとフィルムの表面エネルギーが低下しすぎ、滑り性が向上する反面、フィルム表面に印刷やラミネートを施すときの接着性が低下するという問題があり、実用特性上、有機潤滑剤の添加量を増加させる方法は困難であった。
【0005】
本発明は上記従来のポリアミド系樹脂フィルムの有する問題点を解決し、透明性、印刷特性を兼ね備え、しかも、高湿度下での易滑性を満足しうる易滑性ポリアミド系樹脂フィルムを提供することを課題としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明者等は、上記課題を解決すべく鋭意検討した結果、脂肪族系ポリアミド樹脂よりも低吸水性である芳香族系ポリアミド樹脂を主成分とした表面層を積層し、該表面層を適度な表面粗さに規定することにより、透明性及び印刷性を損なうことなく、高湿度下でも良好な滑り性が得られることを見出し、本発明に至った。すなわち、本発明の要旨は以下のとおりである。
【0007】
(1)フィルムの少なくとも一方の面が、微粒子を含有し、芳香族系ポリアミド樹脂を含むポリアミド樹脂からなる表面層から構成され、その三次元平均傾斜勾配SΔaが0.01≦SΔa≦0.04である積層ポリアミド系樹脂フィルム。
【0008】
(2)上記表面層における微粒子の含有量が0.06〜1.0重量%であり、かつ、微粒子の平均粒子径dと層の厚みtが0.1d≦t≦10dの関係を満たしている上記(1)記載の積層ポリアミド系樹脂フィルム。
【0009】
(3)上記表面層における突起数が5.0×102 〜3.0×103 個/mm2 である上記(1)または(2)記載の積層ポリアミド系樹脂フィルム。
【0010】
(4)上記ポリアミド樹脂が芳香族系ポリアミド樹脂40〜100重量%と脂肪族ポリアミド樹脂0〜60重量%との混合物または共重合体からなる上記(1)〜(3)のいずれかに記載の積層ポリアミド系樹脂フィルム。
【0011】
(5)上記芳香族系ポリアミド樹脂が、テレフタル酸と炭素数6〜12の脂肪族ジアミンとからなる重合体、m−およびp−キシリレンジアミンと炭素数6〜12のα、ω−脂肪族ジカルボン酸とからなる重合体、イソフタル酸と炭素数6〜12の脂肪族ジアミンとからなる重合体、及びテレフタル酸と炭素数6〜12の脂肪族ジアミンとからなるポリアミドとイソフタル酸と炭素数6〜12の脂肪族ジアミンとからなるポリアミドとの混合物及び/または共重合体、から選ばれる少なくとも1つからなる上記(1)〜(4)のいずれかに記載の積層ポリアミド系樹脂フィルム。
【0012】
上記において、「フィルムの少なくとも一方の面」とは、積層フィルムの両側面のうちのいずれか一方側または両側の面を意味している。
【0013】
また、「三次元平均傾斜勾配SΔa」とはフィルムの面全体の平均の傾斜勾配を意味し、平均面基準による表面形状の各切断面平面により切断して求まるパーティクルの面積と個数から、各切断平面における平均面を算出し、各切断平面間の平均円半径の変化を各レベルの切断平面で求め、各値を平均した値である。
具体的には、触針式三次元表面粗さ計〔小坂研究所製、SE−3AK〕により一定ピッチで離間した所定数の測定箇所(点)の高さを測定し、これらの測定値を三次元粗さ解析装置〔小坂研究所製、SPA−11〕に取り込んで自動解析して得られる値(面の表面粗さ曲線をサインカーブで近似して3次元化し、平坦面を基準にして突起の数と突起の高さとから面全体の傾斜勾配が算出される値)である。
【0014】
上記自動解析では以下の作業が行われる。
フィルムの面の各測定箇所の測定値(高さ)により表面粗さ曲線がサインカーブに近似して求められる(図1(a))。Lは測定面における測定長である。
【0015】
ZC−device0.02μmを入力し、5点で0.1μmとなるようにスライス巾(y)が0.0125μmまたは0.025μmに設定される。上記サインカーブによる表面粗さ曲線がその中心面より上方に上記スライス巾(y)でスライスされ、各スライス位置での切断平面におけるパーティクルの面積と個数から各スライス位置での切断平面における平均円(半径x0 、x1 、x2 ・・・)が算出される(図1(b))。ここでの中心面はサインカーブにおける突状側のトータルの面積と凹状側のトータルの面積が同じになる面である。
【0016】
三次元平均傾斜勾配SΔaは下記式(1)で定義される。すなわち、三次元平均傾斜勾配SΔaはフィルムの面の測定長L当たりにおける平均の傾斜勾配である。
【0017】
【数1】
【0018】
測定長Lにおける各隣接するスライス位置間での切断平面の平均円の半径(半径x0 、x1 、x2 ・・・)の増加量Δxに対するスライス巾Δyの割合(dy1 /dx1 ・・・dyL /dxL )により上記式(1)は下記式(2)に変形され、該式(2)により測定長L当たりの三次元平均傾斜勾配SΔaが算出される。すなわち、図1(c)の点線Sが三次元平均傾斜勾配SΔaとなる。
【0019】
【数2】
【0020】
「突起数」は上記サインカーブで近似した表面粗さ曲線の基準面(中心面)から0.00625μm以上の高さを有する突起の個数を1mm2 当たりで表したもの(個数/mm2 )である。
【0021】
【発明の実施の形態】
本発明において、フィルムを構成する層の数は特に限定されない。フィルムのいずれか一方の面のみに易滑り性を付与する場合、その一方の側の表面層を、芳香族系ポリアミド樹脂を主成分とし、かつ、微粒子を含有するポリアミド樹脂層で構成し、該ポリアミド樹脂層より得られる面の三次元平均傾斜勾配SΔaが0.01≦SΔa≦0.04を満たすようにする。また、フィルムの両側の面に易滑り性を付与する場合、両側の表面層を、上記の芳香族系ポリアミド樹脂を主成分とし、かつ、微粒子を含有するポリアミド樹脂層で構成して、該ポリアミド樹脂層より得られる面の三次元平均傾斜勾配SΔaが0.01≦SΔa≦0.04を満たすようにする。
【0022】
本発明で用いる「芳香族系ポリアミド樹脂」とは、ジカルボン酸成分が芳香族ジカルボン酸からなる、および/または、ジアミン成分が芳香環を有するジアミンからなるポリアミド樹脂、すなわち、ジカルボン酸成分とジアミン成分の少なくとも一方が芳香族化合物で構成されたポリアミド樹脂である。
【0023】
かかる芳香族系ポリアミド樹脂の具体例としては、テレフタル酸と炭素数6〜12の脂肪族ジアミンとからなる重合体、m−およびp−キシリレンジアミンと炭素数6〜12のα、ω−脂肪族ジカルボン酸とからなる重合体、イソフタル酸と炭素数6〜12の脂肪族ジアミンとからなる重合体等を挙げることができ、これらは1種でも2種以上を混合して用いてもよく、また、2種以上の共重合体として用いてもよい。共重合体の具体例としては、例えば、テレフタル酸と炭素数6〜12の脂肪族ジアミンとからなる重合体とイソフタル酸と炭素数6〜12の脂肪族ジアミンとからなる重合体との共重合体を挙げることができる。
【0024】
かかる芳香族系ポリアミド樹脂の使用量は、積層フィルムの表面層を構成する全ポリアミド樹脂成分の40重量%以上、好ましくは50重量%以上とする。フィルムの滑り性向上の点からは、ポリアミド樹脂成分全体を芳香族系ポリアミド樹脂で構成してもよいが、フィルムの特性を考慮して、芳香族系ポリアミド樹脂と脂肪族系ポリアミド樹脂とを併用することができる。
【0025】
表面層を形成するポリアミド樹脂の具体例としては、例えば、ナイロン6T/ナイロン6、MXD6/ナイロン6、ナイロン6T/ナイロン6I、ナイロン12T/ナイロン6、ナイロン9T/ナイロン6、ナイロン6T/ナイロン66などの組み合わせが挙げられる。この場合、芳香族系ポリアミド樹脂と脂肪族系ポリアミド樹脂とを混合する態様でも、芳香族系ポリアミド樹脂と脂肪族系ポリアミド樹脂との共重合体とする態様でもよい。
【0026】
易滑性が要求される表面層以外の層におけるポリアミド樹脂成分は、脂肪族系ポリアミド樹脂のみでも、芳香族系ポリアミド樹脂のみでも、脂肪族系ポリアミド樹脂と芳香族系ポリアミド樹脂の両者としてもよい。また、3層以上の層の場合、透明性の点から該層に含有させる微粒子は表面層のそれよりも少なくする必要がある。一般に、表面層の微粒子含有量の1/4以下、好ましくは1/6以下である。
【0027】
本発明で用いる微粒子はポリアミド樹脂に対して不活性であれば特に限定はされないが、酸化珪素(シリカ)、酸化マグネシウム、酸化アルミニウム、酸化カルシウム、酸化チタン(ルチル型、アナターゼ型)、酸化クロム(三価)、酸化鉄、酸化亜鉛、アルミナ繊維、酸化アンチモン、バリウムフェライト、ストロンチウムフェライト、酸化ベリリウム、軽石、軽石バルーン等の酸化物;水酸化マグネシウム、水酸化アルミニウム、塩基性炭酸マグネシウム等の塩基性物または水酸化物;炭酸マグネシウム、炭酸カルシウム、炭酸バリウム、炭酸アンモニウム、亜硫酸カルシウム、ドロマイト、ドーソナイト等の炭酸塩;硫酸カルシウム、硫酸バリウム、硫酸アンモニウム、亜硫酸カルシウム、塩基性硫酸マグネシウム等の(亜)硫酸塩;珪酸ナトリウム、珪酸マグネシウム、珪酸アルミニウム、珪酸カリウム、珪酸カルシウム、タルク、クレー、マイカ、アスベスト、ガラス繊維、モンモリナイト、ガラスバルーン、ガラスビーズ、ペントナイト等の珪酸塩や、カオリン(陶土)、パーライト、鉄粉、銅粉、鉛粉、アルミニウム粉、タングステン粉、硫化モリブデン、カーボンブラック、チタン酸カリウム、チタン酸ジルコン酸鉛、硼酸亜鉛、硼酸アルミニウム、メタ硼酸バリウム、硼酸カルシウム、硼酸ナトリウム等の各種無機質微粒子が挙げられる。また、有機質高分子の微粒子を用いることもでき、アクリル樹脂微粒子、シリコン樹脂微粒子、フッ素樹脂微粒子等の微粒子が好適である。なお、これら不活性な微粒子の平均粒子径は0.1〜10μm、好ましくは1〜5μmである。
【0028】
芳香族系ポリアミド樹脂は脂肪族系ポリアミド樹脂よりも、通常、低吸水性で、かつ高弾性率である。よって、かかる性質の芳香族系ポリアミド樹脂を表面層に含有させることにより、フィルムの面(表面)におけるポリアミド樹脂の吸水によるガラス転移点の低下が抑制され、不活性な微粒子による突起の周辺での樹脂軟化によるフィルムの接触面積の増大が防止される。従って、不活性な微粒子を含有させて前記の三次元平均傾斜勾配SΔaを0.01≦SΔa≦0.04の範囲とすることにより、十分な易滑り性を得ることができ、高湿度環境下での滑り性の悪化が小さいものとなる。また、フィルム表面の印刷特性も良好となり、しかも、フィルムの表面を構成する表面層に含有させる不活性な微粒子の量は比較的少量ですみ、フィルムの透明性の低下も防止される。なお、フィルム表面の三次元平均傾斜勾配SΔaが0.01未満であると良好な滑り性が得られず、0.04より大きいと印刷欠点の発生や滑り過剰などのトラブルを発生しやすくなる。
【0029】
三次元平均傾斜勾配SΔaは、使用する微粒子の大きさ、および、表面層の厚さ等で決定され、さらには、製造条件によっても左右されるが、本発明の三次元平均傾斜勾配SΔaの規定範囲は、通常、芳香族系ポリアミド樹脂を含有する表面層の厚さを0.5〜5μmの範囲とし、平均粒子径が0.1〜10μmの微粒子を用い、平均粒子径をd(μm)、層の厚みをt(μm)とした時、0.1d≦t≦10dを満たすように微粒子の平均粒子径と表面層の厚さを設定し、かつ、表面層全体における微粒子の含有量を0.06〜1.0重量%とすることにより達成される。
また、三次元平均傾斜勾配SΔaは前記したように突起の数と突起の高さとから求められるものであるが、概ね突起の高さよりも突起の数が支配的であり、表面層における突起数を500〜3000個/mm2 とすることは、三次元平均傾斜勾配SΔaを本発明の規定範囲とするのに好適である。
【0030】
本発明においては、フィルムの耐屈曲疲労性を向上するために、フィルム中に、耐屈曲疲労性改良剤として、ブロックポリエステルアミド、ブロックポリエーテルアミド、ポリエーテルエステルアミド系エラストマー、ポリエステル系エラストマー、変性エチレンプロピレンゴム、エチレン/アクリレート共重合体等を含有させることができる。これらは1種または2種以上を組み合わせて使用することができる。積層フィルムの場合、耐屈曲疲労性改良剤は、基本的にどの層に添加してもよいし、全層に添加してもよい。
【0031】
また、フィルム保管時のフィルム同士のブロッキング防止やフィルム表面の更なる滑り性向上のために、必要に応じて、フィルムに下記に示す有機系潤滑剤を適量添加しても良い。有機系潤滑剤としては、ステアリン酸アマイド、べヘン酸アマイド、エルカ酸アマイド、N−ステアリルステアリン酸アマイド、エチレンビスベヘン酸アマイド、エチレンビスステアリン酸アマイドなどの高級脂肪酸アマイドや脂肪酸金属塩、脂肪酸エステルなどが挙げられる。
【0032】
また、フィルムには、目的、性能を損なわない限り、各種添加剤をさらに配合することもできる。例えば、酸化防止剤、耐光剤、ゲル化防止剤、顔料、帯電防止剤、界面活性剤等を配合することができる。また、フィルムの表面へのラミネート時の接着性等の向上のために、フィルムの表面に更に種々のポリマーをコーティングすることも可能である。
【0033】
また、例えば、ヒートシール性を持たせるために、低密度ポリエチレンやポリプロピレン等からなるシーラント層を設けることも可能である。
【0034】
また、フィルム表面の印刷性の更なる向上やフィルム表面に接着性等を付与するために、フィルム表面にコロナ放電処理、プラズマ処理、紫外線照射処理、火焔処理などの表面処理を施したり、フィルム表面のバリア性向上のために無機質の蒸着薄膜を設けてもよい。
【0035】
本発明のフィルムは、複数の層のうちの少なくとも一層が二軸配向している必要があり、好ましくは、全層が二軸配向している方が望ましい。
【0036】
積層フィルムの場合、前記したように、その層数は限定されないが、延伸時におけるフィルムのカール等を防止する観点からは3層乃至5層の積層数とするのが好ましい。
【0037】
本発明の積層フィルム全体の厚みは特に限定されないが、通常、5〜200μm程度、好ましくは10〜100μm程度である。
【0038】
本発明の積層フィルムは、公知のフィルム製膜法で形成することができ、Tダイ法、インフレーション法などを適用して二軸延伸される。フィルムの積層方法は、各層を形成する樹脂と同時にTダイ等から押出し積層する方法、予め製造されたフィルム上に積層すべき樹脂をTダイ等から押出してコーティングする方法等がある。溶融押出温度としては、使用するポリアミド樹脂の種類、組み合わせにより適宜選択する必要があるが、一般に融点+20℃程度である。延伸についても使用するポリアミド樹脂の種類、組み合わせにより適宜選択する必要があるが、一般に縦方向(フィルムの長手方向)の延伸は、延伸温度をポリアミド樹脂のTg〜Tc1、延伸倍率を3.0〜4.0倍として延伸処理し、横方向(フィルムの幅方向)の延伸は、延伸温度をTg〜Tm、延伸倍率を3.0〜5.0倍として延伸処理する。
【0039】
【実施例】
以下、本発明を実施例と比較例により詳細に説明するが、本発明はこの実施例によって制限を受けるものではなく、本発明の趣旨に適含し得る範囲で適宜変更を加えて実施することも可能であり、それらはいずれも本発明の技術的範囲に含まれる。なお、実施例と比較例のフィルムにおける表面層の三次元平均傾斜勾配SΔa、フィルム表面の滑り性等は以下の方法で測定した。
【0040】
〔微粒子の平均粒子径〕
微粒子をε−カプロラクタム/水=77/23重量%溶液に20℃、10000rpm、30分間、ホモジナイザー(日本精機製作所製、エースホモジナイザーAM)で分散した後、遠心沈降式粒度分布測定装置(島津製作所製,SA−CP4L)により120rpm/分で遠心沈降測定した。
【0041】
〔積層フィルムの表面層の厚さ〕
積層フィルムサンプル片を場所を変え5点準備した。エポキシ樹脂でフィルム片を各々サンドイッチ状に包埋し、ミクロトームでフィルムサンプルを切断した。フィルム切断面を四酸化オスミウムで染色した後、断面を走査型または透過型電子顕微鏡にて観察し、フィルム断面がすべて写真に入るように倍率を設定した。フィルム断面写真より、表層から粒子密度が急に変化しているところまでを積層フィルムの表面層の厚みとし、5点の平均値を求めた。
【0042】
〔三次元平均傾斜勾配及び突起個数〕
接触式三次元表面粗さ計〔小坂研究所社製、SE−3AK〕を使用し、針の半径2μm、荷重30mgの条件下で、フィルムの長さ方向にカットオフ値0.25mmで、測定長1mmにわたって針のスピード0.1mm/secで測定し、2μmピッチで500点に分割し、各点の高さを三次元粗さ解析装置〔小坂研究所製、SPA−11〕に取り込む。これと同様の操作をフィルムの幅方向(長さ方向と直交する方向)について2μm間隔で連続的に150回、すなわち、フィルムの幅方向0.3mmにわたって行い、各点の高さを上記解析装置に取り込んで、SΔaを測定した。また、この時の高さ方向のデータをh(i,j)〔i=1〜500、j=1〜150〕とし、三次元中心面粗さ算出時における基準高さ(SH)を有する基準面から0.00625μm以上の高さを有する突起の数を1mm2 当たりについて表したものを突起数(個/mm2 )と定義し、該突起数を上記解析装置により出力された各点の突起高さでの個数の一覧表より最も多い個数を突起数(個/mm2 )から求めた。
【0043】
〔滑り性〕
二軸延伸積層フィルムの表面層表面でかつ非表面活性処理面同士(コロナ放電処理のような表面活性処理を全く行っていない表面)の滑り性として、動摩擦係数を、ASTM−D−1894法に準じて、温度23℃、湿度50%RHと、温度23℃、湿度65%RHの異なる湿度雰囲気下で測定した。湿度50%RH雰囲気下での動摩擦係数(A)が1.0以下の場合にフィルムの滑り性が良好であると評価し、滑り性の湿度依存性は、湿度65%RH雰囲気下での動摩擦係数(B)と湿度50%RH雰囲気下での動摩擦係数(A)との比((B)/(A))が1.5以下のときに良好であると評価した。
【0044】
実施例1
ナイロン6T/ナイロン6共重合体ナイロン(BASF社製ウルトラミッドTKR435O)40重量%、ナイロン6(東洋紡社製東洋紡ナイロンT−810)59.9重量%、平均粒子径2.0μmの多孔質シリカ(日本シリカ社製ニップシル)0.1重量%からなる厚さ2.5μmの表面層Aと、ナイロン6(東洋紡社製東洋紡ナイロンT−810)からなる厚さ10.0μmの中間層Bとからなる、A/B/A層構成で、縦延伸倍率3.0倍、横延伸倍率4.0倍の二軸延伸積層ポリアミドフィルムを得た。
【0045】
このフィルムのSΔaは0.01であり、微粒子による表面突起の個数は500個/mm2 であり、滑り性、滑り性の湿度依存性、印刷性ともに良好であった。これらは、表1にその特性値を示した。
【0046】
実施例2
ナイロンMXD6(東洋紡社製東洋紡ナイロンT−601)40重量%、ナイロン6(東洋紡社製東洋紡ナイロンT−810)59.9重量%、平均粒子径2.0μmの多孔質シリカ(目本シリカ社製ニップシル)0.1重量%からなる厚さ2.5μmの表面層Aと、ナイロン6(東洋紡社製東洋紡ナイロンT−810)からなる厚さ10.0μmの中間層Bとからなる、A/B/A層構成で、縦延伸倍率3.0倍、横延伸倍率4.0倍の二軸延伸積層ポリアミドフィルムを得た。
【0047】
このフィルムのSΔaは0.01であり、表面突起の個数は500個/mm2 であり、滑り性、滑り性の湿度依存性、印刷性ともに良好であった。これらは、表1にその特性値を示した。
【0048】
実施例3
ナイロン6T/6I共重合体40重量%、ナイロン6(東洋紡社製東洋紡ナイロンT−810)59.9重量%、平均粒子径2.0μmの多孔質シリカ(日本シリカ社製ニップシル)0.1重量%からなる厚さ2.5μmの表面層Aと、ナイロン6(東洋紡社製東洋紡ナイロンT−810)からなる厚さ10.0μmの中間層Bとからなる、A/B/A層構成で、縦延伸倍率3.0倍、横延伸倍率4.0倍の二軸延伸積層ポリアミドフィルムを得た。
【0049】
このフィルムのSΔaは0.01であり、表面突起の個数は500個/mm2 であり、滑り性、滑り性の湿度依存性、印刷性ともに良好であった。これらは、表1にその特性値を示した。
【0050】
実施例4
ナイロン6T/ナイロン6共重合体(BASF社製ウルトラミッドTKR4350)80重量%、ナイロン6(東洋紡社製東洋紡ナイロンT−810)19.9重量%、平均粒子径2.0μmの多孔質シリカ(日本シリカ社製ニップシル)0.1重量%からなる厚さ2.5μmの表面層Aと、ナイロン6(東洋紡社製東洋紡ナイロンT−810)からなる厚さ10.0μmの中間層とからなる、A/B/A層構成で、縦延伸倍率3.0倍、横延伸倍率4.0倍の二軸延伸積層ポリアミドフィルムを得た。
【0051】
このフィルムのSΔaは0.01であり、表面突起の個数は500個/mm2 であり、滑り性、滑り性の湿度依存性、印刷性ともに良好であった。これらは、表1にその特性値を示した。
【0052】
実施例5
ナイロンMXD6(東洋紡社製東洋紡ナイロンT−601)80重量%、ナイロン6(東洋紡社製東洋紡ナイロンT−810)19.9重量%、平均粒子径2.0μmの多孔質シリカ(日本シリカ社製ニップシル)0.1重量%からなる厚さ2.5μmの表面層Aと、ナイロン6(東洋紡社製東洋紡ナイロンT−810)からなる厚さ10.0μmの中間層Bとからなる、A/B/A層構成で、縦延伸倍率3.0倍、横延伸倍率4.0倍の二軸延伸積層ポリアミドフィルムを得た。
【0053】
このフィルムのSΔaは0.01であり、表面突起の個数は500個/mm2 であり、滑り性、滑り性の湿度依存性、印刷性ともに良好であった。これらは、表1にその特性値を示した。
【0054】
比較例1
ナイロン6T/ナイロン6共重合体(BASF社製ウルトラミッドTKR4350)40重量%、ナイロン6(東洋紡社製東洋紡ナイロンT−810)59.95重量%、平均粒子径2.0μmの多孔質シリカ(日本シリカ社製ニップシル)0.05重量%からなる厚さ2.5μmの表面層Aと、ナイロン6(東洋紡社製東洋紡ナイロンT−810)からなる厚さ10.0μmの中間層とからなる、A/B/A層構成で、縦延伸倍率3.0倍、横延伸倍率4.0倍の二軸延伸積層ポリアミドフィルムを得た。
【0055】
このフィルムのSΔaは0.005であり、表面突起の個数は300個/mm2 であり、印刷性は問題なかったが、滑り性が不良であった。これらは、表1にその特性値を示した。
【0056】
比較例2
ナイロン6(東洋紡社製東洋紡ナイロンT−810)99.9重量%、平均粒子径2.0μmの多孔質シリカ(日本シリカ社製ニップシル)0.1重量%からなる厚さ2.5μmの表面層Aと、ナイロン6(東洋紡社製東洋紡ナイロンT−810)からなる厚さ10.0μmの中間層Bとからなる、A/B/A層構成で、縦延伸倍率3.0倍、横延伸倍率4.0倍の二軸延伸積層ポリアミドフィルムを得た。
【0057】
このフィルムのSΔaは0.01であり、表面突起の個数は500個/mm2 であった。印刷性は問題なかったが、滑り性の湿度依存性が不良であった。これらは、表1にその特性値を示した。
【0058】
比較例3
ナイロン6T/ナイロン6共重合体(BASF社製ウルトラミッドTKR4350)40重量%、ナイロン6(東洋紡社製東洋紡ナイロンT−810)59重量%、平均粒子径2.0μmの多孔質シリカ(日本シリカ社製ニップシル)1重量%からなる厚さ2.5μmの表面層Aと、ナイロン6(東洋紡社製東洋紡ナイロンT−810)からなる厚さ10.0μmの中間層Bとからなる、A/B/A層構成で、縦延伸倍率3.0倍、横延伸倍率4.0倍の二軸延伸積層ポリアミドフィルムを得た。
【0059】
このフィルムのSΔaは0.10であり、表面突起の個数は3500個/mm2 であり、滑り性は問題なかったが、印刷ぬけが多く印刷性不良であった。これらは、表1にその特性値を示した。
【0060】
【表1】
【0061】
【発明の効果】
以上の説明より明らかなように、本発明によれば、滑り性及び印刷特性のいずれもが良好で、特に高湿度下でも良好な滑り性が得られるポリアミド系樹脂フィルムを得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1(a)〜図1(c)は三次元粗さ解析装置が行う三次元平均傾斜勾配SΔaを得る作業の概念図である。
【符号の説明】
x0 、x1 、x2 ・・・xL 平均円の半径
L 測定長
Claims (2)
- フィルムの少なくとも一方の面が、微粒子を含有し、ナイロン6T/ナイロン6共重合体、ナイロンMXD6またはナイロン6T/ナイロン6I共重合体が40〜100重量%とナイロン6が0〜60重量%の混合物または共重合体を含む表面層から構成され、
当該表面層における微粒子の含有量が0.06〜1.0重量%、微粒子の平均粒径が0.1〜10μm、層の厚みが0.5〜5μmであり、かつ、微粒子の平均粒子径dと層の厚みtが0.1d≦t≦10dの関係を満たすとともに、当該表面層における突起数が5.0×10 2 〜3.0×10 3 個/mm 2 となるように形成されており、
当該表面層から構成されるフィルム面の三次元平均傾斜勾配SΔaが0.01≦SΔa≦0.04である積層ポリアミド系樹脂フィルム。 - 表面層/中間層/表面層の積層構成からなり、中間層が脂肪族系ポリアミド樹脂からなり、両表面層が、上記のナイロン6T/ナイロン6共重合体、ナイロンMXD6またはナイロン6T/ナイロン6I共重合体が40〜100重量%とナイロン6が0〜60重量%の混合物または共重合体と微粒子を含む表面層で形成され、
フィルムの両側の面の三次元平均傾斜勾配SΔaがそれぞれ0.01≦SΔa≦0.04である、請求項1記載の積層ポリアミド系樹脂フィルム。
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