JP2000218753A - ガスバリア性積層フィルム - Google Patents

ガスバリア性積層フィルム

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JP2000218753A JP2351499A JP2351499A JP2000218753A JP 2000218753 A JP2000218753 A JP 2000218753A JP 2351499 A JP2351499 A JP 2351499A JP 2351499 A JP2351499 A JP 2351499A JP 2000218753 A JP2000218753 A JP 2000218753A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 包装用途、特にレトルト処理と耐破袋性に優
れたガスバリア性フィルムを提供する。 【解決手段】 少なくとも一軸方向に2倍以上延伸され
たポリアミド系フィルムの少なくとも片面に無機酸化物
膜を有し、該ポリアミド系フィルムと該無機酸化物膜の
120℃、30分の熱水処理後の密着強度が150g/
mm以上である積層プラスチックフィルム(A)と、該
積層プラスチックフィルム(A)の片面に積層されてい
る120℃、30分の熱水処理後の寸法変化率が2%以
下であるプラスチックフィルム(B)と、他方の面に積
層されている120℃、30分の熱水処理後の寸法変化
率が2%以下であるプラスチックフィルム(C)とを構
成層としてなることを特徴とするガスバリア性積層フィ
ルム。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はガスバリア性積層フ
ィルムに関し、詳しくは、包装用途、特にレトルト処理
と落下による破袋防止性に優れたガスバリア性積層フィ
ルムに関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、熱水処理による滅菌をおこな
う包装材料としてアルミ箔とフィルムを張り合わせたも
のは、フィルム表面にアルミニムを蒸着させたものが多
く使用されている。しかしながら、かかる包装材料はア
ルミニウムを使用しているため、内容物の充填後は金属
異物検査や外観検査を行うことができないという問題が
ある。
【0003】そこで、ポリエステル系、ポルビニルアル
コール系、ポリアミド系、ポリオレフィン系などのプラ
スチックフィルム基材の表面に酸化珪素、酸化アルミニ
ウム、酸化マグネシウム等の無機酸化物の薄膜を形成し
た透明性の高いガスバリア性積層フィルムが多く提案さ
れている(特開昭49−41469、特開平1−945
06、特開平1−267036等)。
【0004】以上のような無機酸化物の薄膜を形成した
ガスバリア性積層フィルムは、レトルト用の包装材料と
しての利用も期待される。レトルト処理では高温熱水処
理後でもガスバリア性の維持が必要となるため、上記の
単純な構成のガスバリア性積層フィルムでは十分ではな
い。そこで、例えば、主にポリエステル系フィルムに無
機酸化物の薄膜を形成した積層フィルムに、更に、別の
プラスチックフィルム層が積層された三層以上の層を含
む積層ガスバリアフィルムを提案した(特開平3−21
3325)。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ような多層に構成されたガスバリア性積層フィルムであ
っても、高温熱水処理後でのガスバリア性の維持がなお
不十分であったり、また、落袋時による破袋しやすい、
特に高温熱水処理後における落袋時による破袋がしやす
いという問題である。
【0006】
【課題を解決するための手段】そこで、本発明者は、上
記実状に鑑み、上記目的を解決するために鋭意検討を行
なった結果、ポリアミド系フィルムに無機酸化物の薄膜
を形成した積層フィルムに、更に、別のプラスチックフ
ィルム層が積層された積層ガスバリアフィルムであっ
て、特にポリアミド系フィルムと無機酸化物薄膜が熱水
処理による密着強度が150g/15mm以上のアンカーコー
トの上に無機薄膜の密着強度を高めたものが特に望まし
いということを見いだし、本発明を完成するに至った。
【0007】即ち、本発明は、少なくとも一軸方向に2
倍以上延伸されたポリアミド系フィルムの少なくとも片
面に無機酸化物膜を有し、該ポリアミド系フィルムと該
無機酸化物膜の120℃、30分の熱水処理後の密着強
度が150g/mm以上である積層プラスチックフィル
ム(A)と、該積層プラスチックフィルム(A)の片面
に積層されている120℃、30分の熱水処理後の寸法
変化率が2%以下であるプラスチックフィルム(B)
と、他方の面に積層されている120℃、30分の熱水
処理後の寸法変化率が2%以下であるプラスチックフィ
ルム(C)とを構成層としてなることを特徴とするガス
バリア性積層フィルムに存する。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明を詳細に説明する。
本発明のガスバリア性積層フィルムは、積層プラスチッ
クフィルム(A)と、該積層プラスチックフィルム
(A)の片面に積層されているプラスチックフィルム
(B)と、該積層プラスチックフィルム(A)の他方の
面に積層されているプラスチックフィルム(C)の少な
くとも三層を含む構成からなる。
【0009】積層プラスチックフィルム(A)は、ポリ
アミド系フィルムの少なくとの片面に無機酸化物の薄膜
を形成してなる。この場合のポリアミド系フィルムの主
要な原料は、芳香族ポリアミド及び/又は脂肪族ポリア
ミドである。芳香族ポリアミドとしては、代表的には、
m−及び/又はp−キシリレンジアミンと炭素数6〜1
2のα,ω脂肪族ジカルボン酸とからなるポリアミド構
成単位を分子鎖中に通常70モル%以含有する重合体で
あるこの重合体の具体例としては、ポリメタキシリレン
アジパミド、ポリメタキシリレンピメラミド、ポリメタ
キシリレンアゼラミド、ポリパラキシリレンアゼラミ
ド、ポリパラキシリレンデカナミドのような単独重合
体、メタキシリレン/パラキシリレンアジパミド共重合
体、メタキシリレン/パラキシリレンピメラミド共重合
体、メタキシリレン/パラキシリレンアゼラミド共重合
体、メタキシリレン/パラキシリレンセパカミド共重合
体のような共重合体が挙げられる。このほか、m−また
は/およびp−キシリレンジアミンと炭素数6〜12の
α,ω脂肪族ジカルボン酸とからなるポリアミド構成単
位を分子鎖中に通常70モル%以上含有し、この成分と
他のポリアミド構成成分とからなる共重合体等が挙げら
れる。
【0010】また、他のポリアミド構成成分として(1
ジアミン成分、ジカルボン酸成分およびその他の成分が
挙げられる。ジアミン成分の具体例には、ヘキサメチレ
ンジアミン、2,2,4一トリメチルヘキサメチレンジ
アミンのような脂肪族ジアミン、ピペラジンビスプロピ
ルアミン、ネオペンチルグリコールビスプロピルアミン
のような異節環または異原子含有ジアミン等があり、ま
た、ジカルボン酸成分の具体例には、アジピン酸、アゼ
ライン酸、セバシン酸のような脂肪族ジカルボン酸、テ
レフタル酸、イソフタル酸のような芳香族ジカルボン
酸、1,4―シクロヘキサンジガルボン酸のような環状
脂肪族ジカルボン酸等があり、他の成分には、ε―カプ
ロラクタムのようなラクタム、ε―アミノカルボン酸の
ようなω一アミノカルボン酸等がある。
【0011】本発明の脂肪族ポリアミドとは、アミド結
合を持つ鎖状のポリアミドであればよく、具体例として
は、ε一カプロラクタムの単独重合体、ポリヘキサメチ
レンアジパミド、および、ε―カプロラクタムまたはヘ
キサメチレンアジパミドを主成分とし、これと共重合可
能な化合物を通常1〜10モル%とからなる共重合体、
等が挙げられる。ε―カプロラクタムまたはヘキサメチ
レンアジパミドと共重合可能な化合物として(1脂肪族
ジアミン類と、脂肪族ジカルボン酸類とのナイロン塩が
挙げられる。脂肪族ジアミン類の具体例として(スエチ
レンジアミン、テトラメチレンジアミン、ペンタメチレ
ンジアミン、ヘキサメチレンジアミン、オクタメチレン
ジアミン、デカメチレンジアミン等が挙げられる。脂肪
族ジカルボン酸類の具体例として(1アジピン酸、セバ
シン酸、コルク酸、グルタール酸、アゼライン酸、β―
メチルアジピン酸、デカメチレンジカルボン酸、ドデカ
メチレンジカルボン酸、ピメリン酸等が挙げられる。こ
れら重合体の中では、ε―カプロラクタムの単独重合体
であるナイロンー6、またはナイロン66と称されるポ
リヘキサメチレンアジパミドが、安価に入手でき、か
つ、二軸延伸操作を円滑に遂行し得るので好ましい。
【0012】なお、ポリアミド系フィルムには、耐屈曲
性を向上させるためオレフィン系樹脂を添加してもかま
わない。また、原料中には、公知の添加剤、例えば、帯
電防止剤、光線遮断剤、紫外線吸収剤、可塑剤、滑剤、
フィラー、着色剤、安定剤、潤滑剤、架橋剤、ブロッキ
ング防止剤、酸化防止剤等を添加することができる。以
上のポリアミト系フィルムは少なくとも一軸方向に2倍
以上、好ましくは3倍以上延伸されたものである。ポリ
アミト系フィルムはその優れた強度の点から包装材料と
して好適であるが、未延伸あるいは延伸倍率が上記範囲
に満たないものを用いると、このフィルムの片面に無機
酸化物の薄膜を設けてもガスバリア性があまり向上しな
くなるので好ましくない。
【0013】ポリアミド系フィルムは、従来公知の一般
的な方法により製造することができる。例えば、原料樹
脂を押し出し機により溶融し、環状ダイやTダイにより
押し出して、急冷することにより実質的に無定型で配向
していない未延伸フィルムを製造することができる。こ
の未延伸フィルムを一軸延伸、テンター式逐次二軸延
伸、テンター式同時二軸延伸、チューブラー式同時二軸
延伸などの従来公知の一般的な方法により、フィルムの
流れ(縦軸)方向又はフィルムの流れ方向とそれに直角
な(横軸)方向に延伸することにより、少なくとも一軸
方向に延伸したフィルムを製造することができる。な
お、該フィルムには、コロナ放電処理、火炎処理、プラ
ズマ処理、グロー放電処理、薬品処理などの従来公知の
方法による表面処理などを行うこともできる。
【0014】ポリアミド系フィルムの厚さは、無機酸化
物の薄膜を有する積層プラスチックフィルムの基材とし
ての機械強度、可撓性、透明性等、用途に応じ、通常5
〜500μm、好ましくは10〜200μmの範囲に選
択される。また、フィルムの幅や長さは特に制限はな
く、適宜用途に応じて選択することができる。以上のポ
リアミド系フィルムの少なくとも片面に薄膜を形成させ
る無機酸化物としては、例えば、アルミニウム、珪素、
マグネシウム、パラジウム、亜鉛、錫、ニッケル、銀、
銅、金、インジウム、ステンレス鋼、クロム、チタン等
の酸化物が挙げられる。薄膜を形成させるための方法
は、一般には真空蒸着によるが、イオンプレーティン
グ、スパッタリング、CVD等の方法によってもよい。
蒸着膜の厚さは、蒸着フイルムの最終用途によって適宜
選択されるが、通常50〜5000オングストローム、
好ましくは100〜1000オングストロームである。
【0015】そして、本発明での上記積層プラスチック
フィルムでは、120℃、30分の熱水処理後における
ポリアミド系フィルムと無機酸化物膜のの密着強度が1
50g/mm以上、好ましくは200g/mm以上であ
ることが重要である。密着強度がこの基準に達成しない
と、A,B,Cを積層してなる本発明のガスバリア性積
層フィルムを落下した際の破袋性が大きな問題となるの
で好ましくない。かかる密着強度を達成させる方法とし
ては、精密なCVD法によりポリアミド系フィルム表面
上に直接薄膜を形成させることも可能であるが、通常は
ポリアミド系フィルム表面上にアンカーコート剤を塗布
し、無機酸化物の薄膜を形成することによって達成され
る。
【0016】アンカーコート剤としては、溶剤性及び/
又は水溶性の、ポリエステル樹脂、イソシアネート樹
脂、ウレタン樹脂、アクリル樹脂、エチレンビニルアル
コール樹脂、ビニル変性樹脂、エポキシ樹脂、オキサゾ
リン基含有樹脂、変性スチレン樹脂、変性シリコン樹脂
及びアルキルチタネート等を単独又は2種以上併せて使
用することができる。
【0017】次に、以上の積層プラスチックフィルム
(A)に積層されるプラスチックフィルム(B)、
(C)は、共に120℃、30分の熱水処理後の寸法変
化率が2%以下、好ましくは1%以下である必要があ
る。かかるプラスチックフィルムの種類は特に限定され
ないが、(B)としては、機械的強度の優れたフィルム
としては二軸延伸ポリエステルフィルムが特に好まし
い。また、もう反対方向のプラスチッククフィルム
(C)は、シーラントとして機能し、熱水処理ができ、
ヒートシールが可能なフィルム、特に無延伸のポリオレ
フィン系フィルムが好ましい。以上の各フィルム層
(A),(B),(C)を接合する場合は、公知のドラ
イラミネート法、押出ラミネート法が採用される。この
場合には、ウレタン系、ポリエステル系、アクリル系等
の接着剤を使用しようしてもよい。このようにして得ら
れた本発明のガスバリア性積層フィルムは、全体の厚さ
が通常50〜500μm、好ましくは100〜300μ
mである。また、接着剤層を除いた各層の厚さの比は通
常(A):(B):(C)=1:1〜10:1〜10の
範囲である。
【0018】
【実施例】以下、本発明を実施例により更に詳細に説明
するが、本発明はその要旨を越えない限り以下の例に限
定されるものではない。なお、以下の実施例におけるフ
ィルムの測定及び評価の方法は以下の通りである。 〈寸法変化率(%)〉試料フィルムより100mmΦ片を
切り出し、オートクレーブにより120℃の熱水中で3
0分間加熱した後、取り出し、外径を10点測定し、こ
の寸法変化の最大値をDmax とする。寸法変化率は次式
より算出する。 〔(100−Dmax )/100〕×100
【0019】〈密着強度〉試料フィルムを、幅15m
m、長さ100mmの短冊状に切り出して試験片とし
た。この試験片のポリアミド系フィルムに形成した無機
酸化物層界面の一端を予め50mm剥離させてオートク
レーブにより120℃で30分の熱水処理をおこない、
両剥離面をそれぞれオートグラフ(JIS K7127
に準じる試験装置、島津製作所(株)社製のDSS−1
00)の固定つかみ具と可動つかみ具とに、つかみ具間
距離100mmで取り付けて、可動つかみ具を引っ張り
速度300mm/minで60mm移動させ、この間に
ひずみ計に記録させた引張荷重の波状曲線の中心線の値
を求め、試験片3本における平均値を求めた。
【0020】〈水蒸気透過率(g/m2 ・24h)〉水
蒸気透過率測定装置(モダンコントロール社製、Per
matran−W1)を使用して、温度40℃、相対湿
度90%の条件下で測定した。 〈酸素透過率(cc/m2 ・24h・atm)〉AST
M−D3985に準処して、酸素透過率測定装置(モダ
ンコントロール社製、OX−TRAN100)を使用
し、温度25℃、相対湿度80%の条件下で測定した。
【0021】〈落袋試験〉内寸19cm×29cmの袋に7
50gの水を充填し、気温23℃、湿度50%の雰囲気
下で1.5mの高さより5サンプルの袋をコンクリート
の面に袋と平行に20回落下させた。1サンプル以上破
袋したものを×、破袋しないものを○とした。
【0022】実施例1 ナイロン6(三菱化学社製 ノバミッド1020CA)
を280℃で押出機よりシート状に押出し、冷却ドラム
で急冷、固定して無定型フィルムを得た。このフィルム
を縦方向に50℃で3倍、横方向に80℃で3倍(延伸
倍率3×3倍)延伸し、130℃で2秒間熱固定を行
い、厚さ15μm 二軸延伸されたフィルムを得た。
【0023】得られた二軸延伸ナイロン6フィルムの片
面に、イソシアネート化合物(日本ポリウレタン社製
コロネートL)と飽和ポリエステル(東洋紡社製バイロ
ン300)を1:1の割合にて混合した樹脂をグラビア
コートし、乾燥後の塗布厚みを0.1μmのアンカーコ
ート層を形成した。さらに、このナイロン6フィルムを
真空蒸着装置に供給し、5×10-5Torrの真空下、1
0kwの電子ビーム加熱方式により、純度99.9%の
一酸化珪素を加熱蒸着させて、アンカーコート層の上に
厚さ200オングストロームの珪素酸化物薄膜層を得た
(第2層)。
【0024】積層フィルムの第1層として延伸倍率3×
3倍に二軸延伸された厚み12μmのポリエチレンテレ
フタレートフィルム(三菱化学ポリエステルフィルム社
製H100)の片面にウレタン系接着剤(東洋モートン
社製接着剤AD−900とCAT−RT−85を10:
1.5の割合で配合)を塗布後乾燥し、厚さ4μmの接
着樹脂層を形成した。この接着樹脂層とナイロン6の蒸
着フィルムの珪素酸化物薄膜層を積層し、更にナイロン
面に接着樹脂層を形成し積層フィルムの第3層として厚
さ60μmの未延伸ポリプロピレンフィルム(東京セロ
ファン製 RXC−11)を積層し3層構成の透明プラ
スチックフィルムを得た。得られた積層フィルムを40
℃、4日間エージングをおこない評価サンプルとした。
得られた積層フィルムにつきオートクレーブで120℃
−30分の熱水処理を行い、熱水処理後の密着強度、熱
水処理前後の酸素透過率、透湿度、及び熱水処理前の落
袋破袋性を測定し表1に示す。
【0025】実施例2 実施例1に使用したナイロン6をポリメタキシレンアジ
パミド(三菱瓦斯化学社製MXD−ナイロン6007)
に変えポリアミド系フィルムを得たほかは、同例に記載
したと同様の方法で積層フィルムを得た。この積層フィ
ルムの評価結果を表1に示す。
【0026】実施例3 実施例1に使用した蒸着材料を純度99.99%のアル
ミニウムに変え、蒸着時に酸素ガスを導入し3×10-4
Torrの真空下で酸化アルミニウムの薄膜形成を行
い、積層フィルムを得たほかは、同例に記載したと同様
の方法で積層フィルムを得た。この積層フィルムの評価
結果を表1に示す。破袋性を測定し表−1に示す。
【0027】実施例4 実施例1に使用した積層フィルムの第1層として、ポリ
エチレンテレフタレートフィルムを厚さ60μmの未延
伸ポリプロピレンフィルム(東京セロファン紙製トーセ
ロCP、RXC−11)に変え、積層フィルムを得たほ
かは、同例に記載したと同様の方法で積層フィルムを得
た。この積層フィルムの評価結果を表1に示す。
【0028】実施例5 実施例1に使用した積層フィルムの第1層として、ポリ
エチレンテレフタレートフィルムを、ポリエチレンテレ
フタレートのフィルム上に実施例3と同一の条件で酸化
アルミニウムの蒸着膜を形成したフィルムに変え、積層
フィルムを得たほかは、同例に記載したと同様の方法で
積層フィルムを得た。この積層フィルムの評価結果を表
1に示す。
【0029】実施例6 実施例1に使用した積層フィルムの第3層として未延伸
ポリプロピレンフィルム(東京セロファン紙製 トーセ
ロCP、RXC−11)を未延伸リニアローデンシティ
ーポリエチレン(三菱化学興人パックス製 エルエース
H)に変え、積層フィルムを得たほかは、同例に記載し
たと同様の方法で積層フィルムを得た。この積層フィル
ムの評価結果を表1に示す。
【0030】実施例1に使用したアンカーコートをオキ
サゾリン基含有ポリマー(日本触媒社製 エポクロスW
S−500)60重量%、下記に示す水性アクリル樹脂
20重量%、水性ポリエステル樹脂(日本合成化学工業
社製 ポリエスターWR−961)20重量%の混合樹
脂に変え第二層を得たほかは、同例に記載したと同様の
方法で積層フィルムを得た。この積層フィルムの評価結
果を表1に示す。
【0031】(水性アクリル樹脂の製造条件)アクリル
酸エステル4重量部、メタクリル酸メチル30重量部、
メタクリル酸20重量部、グリシジメタクリレート10
重量部、ドデシルベンゼンスルホン酸ソーダ1重量部の
混合物を水媒体中で乳化重合し、アンモニア水でpH
7.5に調整し、水性アクリル系樹脂塗料を得た。
【0032】比較例1 実施例1に使用した積層フィルムの第1層として、ポリ
エチレンテレフタレートフィルムを厚さ15μmの二軸
延伸ナイロンフィルム(三菱化学興人パックス社製 ボ
ニールSN)に変え、積層フィルムを得たほかは、同例
に記載したと同様の方法で積層フィルムを得た。この積
層フィルムの評価結果を表1に示す。
【0033】比較例2 実施例1に使用した積層フィルムの第1層として、ポリ
エチレンテレフタレートフィルムを厚さ20μmの二軸
延伸ポリプロピレンフィルム(二村化学工業社製 太閤
FOR)に変え、積層フィルムを得たほかは、同例に記
載したと同様の方法で積層フィルムを得た。この積層フ
ィルムの評価結果を表1に示す。
【0034】比較例3 実施例1の第二層にアンカーコートをおこなわず蒸着薄
膜を形成し第二層を得たほかは、同例に記載したと同様
の方法で積層フィルムを得た。この積層フィルムの評価
結果を表1に示す。
【0035】比較例4 実施例1の第二層に使用したアンカーコートを実施例7
に示す水性アクリル樹脂80重量%、下記に示す水性ポ
リウレタン樹脂20重量%の混合樹脂に変え第二層を得
たほかは、同例に記載したと同様の方法で積層フィルム
を得た。この積層フィルムの評価結果を表1に示す。
【0036】(水性ポリウレタン樹脂の製法)テレフタ
ル酸664重量部、イソフタル酸631重量部、1,4
−ブタンジオール472重量部、ネオペンチルグリコー
ル447重量部から成るポリエステルポリオールを得
た。次に、得られたポリエステルポリオールにアジピン
酸321重量部、ジメチロールプロピオン酸268部を
加え、ペンダントカルボキシル基含有ポリエステルポリ
オールを得た。更に、上記のポリエステルポリオール1
880重量部にヘキサメチレンシイソシアネート160
重量部を加えて水性ポリウレタン系樹脂塗料を得た。
【0037】比較例5 実施例1に使用した積層フィルムの第1層として、ポリ
エチレンテレフタレートフィルムを、ポリエチレンテレ
フタレートのフィルム上に実施例1と同一の条件で酸化
珪素の蒸着膜を形成したフィルムに変え、第二層に実施
例1で使用したポリアミド系フィルムにアンカーコート
層および、酸化珪素の薄膜層を形成しないで積層フィル
ムを得たほかは、同例に記載したと同様の方法で積層フ
ィルムを得た。この積層フィルムの評価結果を表1に示
す。
【0038】比較例6 実施例1に使用した積層フィルムの第2層として、ナイ
ロン6フィルムをポリエチレンテレフタレートのフィル
ムに変え、酸化珪素の薄膜層を形成して積層フィルムを
得たほかは、同例に記載したと同様の方法で積層フィル
ムを得た。この積層フィルムの評価結果を表1に示す。
【0039】比較例7 実施例1に使用した積層フィルムの第2層の珪素酸化物
薄膜を形成したナイロンフィルムの珪素酸化物薄膜面に
実施例1の接着剤を塗布し、実施例1で使用した第3層
の無延伸ポリプロピレンと積層し、2層構成の積層フィ
ルムを得たほかは、同例に記載したと同様の方法で積層
フィルムを得た。この積層フィルムの評価結果を表1に
示す。
【0040】
【表1】
【0041】
【発明の効果】本発明のガスバリア性積層フィルムは、
熱水(高圧蒸気)処理を受けても本来有する優れたガス
バリア性を維持し、落下による破袋防止性に優れてい
る。また、通常、透明性の高いものが得られるので、ア
ルミ箔を使用しないため内容物の金属異物検査や外観検
査を行うことが可能である。よって本発明のガスガスバ
リア性積層フィルムは、食品、医療分野において熱水処
理(レトルト処理、滅菌処理)を伴う内容物の包装用フ
ィルムとしてその価値は大である。
フロントページの続き Fターム(参考) 3E086 AD01 BA04 BA15 BA40 BB01 BB51 BB85 CA03 4F100 AA17B AA20 AK01C AK01D AK07 AK42 AK46A AK48 AK51G BA04 BA07 BA10C BA10D CB00 EH17 EH66 EJ37A EJ38 GB15 GB23 JD02 JD04 JK01 JK06 JL04C JL04D JL12C JL12D JN01 YY00 YY00C YY00D

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも一軸方向に2倍以上延伸され
    たポリアミド系フィルムの少なくとも片面に無機酸化物
    膜を有し、該ポリアミド系フィルムと該無機酸化物膜の
    120℃、30分の熱水処理後の密着強度が150g/
    mm以上である積層プラスチックフィルム(A)と、該
    積層プラスチックフィルム(A)の片面に積層されてい
    る120℃、30分の熱水処理後の寸法変化率が2%以
    下であるプラスチックフィルム(B)と、他方の面に積
    層されている120℃、30分の熱水処理後の寸法変化
    率が2%以下であるプラスチックフィルム(C)とを構
    成層としてなることを特徴とするガスバリア性積層フィ
    ルム。
  2. 【請求項2】 請求項1の(B)と(C)の少なくとと
    も一方がヒートシール可能なプラスチックフィルムであ
    るガスバリア性積層フィルム。
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