JP2001119120A - フレキシブル配線板パッケージ及びその製造方法 - Google Patents

フレキシブル配線板パッケージ及びその製造方法

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ICチップとチップ部品が高密度実装された
COFパッケージを、ロール・ツー・ロールで生産性高
く製造できるようにする。 【解決手段】 フレキシブル基板からなるCOF基板1
にICチップ2とチップ部品3とが実装されたフレキシ
ブル配線板パッケージ11において、チップ部品3が、
チップ部品実装用フレキシブル基板12に実装され、チ
ップ部品3が実装されたチップ部品実装用フレキシブル
基板12とICチップ2とがそれぞれ異方導電性接着剤
でCOF基板1に実装されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ICチップとチッ
プ部品がフレシブル基板に実装されたフレキシブル配線
板パッケージとその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】携帯電話、携帯端末等の小型電子機器に
おいては、液晶表示素子とマザーボードとの間に、図3
に示すように、液晶駆動回路を形成するICチップ2
と、抵抗、コンデンサー等のチップ部品3とがフレキシ
ブル基板1に実装されたフレキシブル配線板パッケージ
10(所謂、COFパッケージ)が使用されている。フ
レキシブル配線板パッケージ10のICチップ2側端部
には液晶表示素子との接続端子4が形成され、チップ部
品3側端部にはマザーボードに着脱自在に取り付けられ
るように、PET等からなる補強板5が貼付されたコネ
クタ6が形成されている。
【0003】このフレキシブル基板1としては、配線の
高密度化、ファインピッチ化に伴い、両面基板や多層基
板が使用されるようになっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、多層基
板は、その配線層の形成に銅メッキ工程が必要となるの
で、フレキシブル基板1として多層基板を使用すると、
フレキシブル基板1をロール・ツー・ロール(roll to
roll)で生産性高く製造することができない。また、フ
レキシブル基板1として多層基板を使用すると、フレキ
シブル基板本来の柔軟性が損なわれ、液晶表示素子との
接続に不具合が生じるという問題もある。
【0005】フレキシブル基板1として両面基板を使用
すると、裏面パターンの引き回しによってはICチップ
2を実装することができなくなるので配線上の制約が多
く、また、スルーホールにより表裏の配線層を接続する
ことが必要となるので配線の形成工程が複雑になるとい
う問題がある。
【0006】一方、COFパッケージにおいて、ICチ
ップ2は異方導電性接着剤を用いてフレキシブル基板1
に実装されるが、種々の抵抗やコンデンサー等からなる
チップ部品3は、それらの端子のフレキシブル基板1に
対する接続端面の形状や平面性を揃えることが難しいた
め異方導電性接着剤による実装には適さず、そのために
クリーム半田を用いて実装されている。したがって、I
Cチップ2の実装とチップ部品3の実装をロール・ツー
・ロールで連続的に行うことができず、これによっても
COFパッケージの生産性の向上が妨げられている。
【0007】本発明は以上のような従来技術の問題に対
し、ICチップとチップ部品が高密度実装されたCOF
パッケージを、ロール・ツー・ロールで生産性高く製造
できるようにすることを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、本発明は、フレキシブル基板からなるCOF基板に
ICチップとチップ部品とが実装されたフレキシブル配
線板パッケージにおいて、チップ部品が、チップ部品実
装用フレキシブル基板に実装され、チップ部品が実装さ
れたチップ部品実装用フレキシブル基板とICチップと
がそれぞれ異方導電性接着剤でCOF基板に実装されて
いることを特徴とするフレキシブル配線板パッケージを
提供する。
【0009】また、本発明は、チップ部品実装用フレキ
シブル基板原反に、フレキシブル配線板パッケージの多
数個分のチップ部品を実装し、それを個々のフレキシブ
ル配線板パッケージ用に分割してチップ部品実装用フレ
キシブル基板を得、得られたチップ部品実装用フレキシ
ブル基板とICチップをそれぞれフレキシブル基板から
なるCOF基板に異方導電性接着剤を用いて接続するこ
とを特徴とするフレキシブル配線板パッケージの製造方
法を提供する。
【0010】本発明のフレキシブル配線板パッケージ、
即ちCOFパッケージによれば、チップ部品がCOF基
板に直接的に実装されずチップ部品実装用フレキシブル
基板に実装されているので、フレキシブル配線板パッケ
ージの製造に際しては、予めチップ部品をチップ部品実
装用フレキシブル基板原反にロール・ツー・ロールで高
密度に表面実装し、それを分割してチップ部品実装用フ
レキシブル基板を得ることができ、このチップ部品実装
用フレキシブル基板をCOF基板に異方導電性接着剤で
ロール・ツー・ロールで接続することが可能となるの
で、各チップ部品とICチップを全てロール・ツー・ロ
ールで実装することが可能となり、生産性が著しく向上
する。
【0011】また、チップ部品実装用フレキシブル基板
をCOF基板と別基板とすることにより、両面基板や多
層基板を使用することなく、双方の基板に低コストで配
線上の制約の少ない片面基板を使用しても配線を多層化
することができるので、配線の多層化を低コストにかつ
容易に行うことが可能となる。また、配線の多層化に多
層基板の使用が不要となるので、COF基板の柔軟性が
損なわれることがなく、液晶表示素子との接続に不具合
が生じるという問題も解消する。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明を図面を参照しつつ
詳細に説明する。なお、各図中、同一符号は同一又は同
等の構成要素を表している。
【0013】図1は、本発明のフレキシブル配線板パッ
ケージ(COFパッケージ)11の一態様の製造工程の
説明図である。図2は、COFパッケージ11のチップ
部品3の実装部分の拡大図であり、図中符号14はチッ
プ部品3をチップ部品実装用フレキシブル基板12に接
続している半田を表している。
【0014】このCOFパッケージ11は、液晶表示素
子とマザーボードとの間に配設されるパッケージであ
り、COF基板1にICチップ2と、チップ部品3が実
装されたチップ部品実装用フレキシブル基板12とがそ
れぞれ異方導電性接着剤を用いて実装されたものとなっ
ている(図1(b))。
【0015】COFパッケージ11は次のように製造さ
れる。まず、COF基板1が、銅箔とポリイミドフィル
ムからなる2層基板等の片面基板を原反として形成され
る。この場合、COF基板1には、図3の従来例と同様
に、一端に液晶表示素子との接続端子4が形成され、他
端にマザーボードとの接続用に補強板5が貼付されたコ
ネクタ6が形成される。また、チップ部品3の実装部位
には、実装されたチップ部品3を嵌入させるための貫通
孔7が形成され、チップ部品実装用フレキシブル基板1
2の搭載部位の端部には、チップ部品実装用フレキシブ
ル基板12との接続端子8が形成される。(図1
(a))。
【0016】一方、COF基板1とは別個に、チップ部
品3が実装されたチップ部品実装用フレキシブル基板1
2が形成される。このチップ部品実装用フレキシブル基
板12の原反としては、COF基板1と同様に片面基板
を使用することができる。チップ部品実装用フレキシブ
ル基板12の原反には、COFパッケージ11の多数個
分のチップ部品3を高密度に表面実装し、それを個々の
フレキシブル配線板パッケージ用に分割してチップ部品
実装用フレキシブル基板を得る。この場合、チップ部品
3の表面実装は、基板原反へのクリーム半田の塗布、各
チップ部品のマウント、半田リフローという一連の実装
工程をロール・ツー・ロールで連続的に行うことができ
る。また、チップ部品実装用フレキシブル基板12の端
部には、COF基板1との接続端子13を形成する。
【0017】こうして得られたチップ部品実装用フレキ
シブル基板12は、表面実装されているチップ部品3が
下向きになるようにして前述のCOF基板1に重ね、チ
ップ部品3がCOF基板1に形成された貫通孔7に嵌ま
るようにし(図2)、両基板の接続端子(8、13)同
士をペースト状あるいはフィルム状等の異方導電性接着
剤で接合する。また、COF基板1には、ICチップ2
も異方導電性接着剤で接合する。こうして図1(b)に
示したCOFパッケージ11を得る。
【0018】上述したCOFパッケージ11の製造工程
においては、COF基板1の製造、チップ部品実装用フ
レキシブル基板12の製造、COF基板1へのチップ部
品実装用フレキシブル基板12とICチップ2の接合と
いう工程をロール・ツー・ロールで連続的に行うことが
できる。したがって、このCOFパッケージ11の製造
方法によれば、COFパッケージ11を高い生産性で低
コストに製造することが可能となる。
【0019】本発明のCOFパッケージ11とその製造
方法は、上述した他に種々の態様をとることができる。
例えば、チップ部品実装用フレキシブル基板12へのチ
ップ部品3の実装方法には特に限定はなく、バンプ接
合、異方導電性フィルム(ACF)、異方導電性ペース
ト(ACP)、絶縁性接着剤(NCP)等によってもよ
い。また、チップ部品実装用フレキシブル基板12のC
OF基板1における搭載位置について、図1のように特
にチップ部品実装用フレキシブル基板12をCOF基板
1の略中央部に設ける他、チップ部品実装用フレキシブ
ル基板12の1辺がCOFパッケージ11の1辺となる
ようにチップ部品実装用フレキシブル基板12の搭載部
位をCOF基板1の端部に寄せてもよく、また、コネク
タ6とICチップ2の搭載部位を分断するようにチップ
部品実装用フレキシブル基板12を設けてもよい。
【0020】
【発明の効果】本発明によれば、ICチップとチップ部
品が高密度実装されたCOFパッケージを、配線上の制
約が少なく安価な片面基板を用いて、ロール・ツー・ロ
ールで生産性高く製造することが可能となる。また、本
発明のCOFパッケージによれば、フレキシブル基板の
柔軟性を損なうことなく、配線を多層化し、高密度配線
を実現することが可能となるので、液晶表示素子とマザ
ーボードとの間に配設されるCOFパッケージとして特
に有用なものとなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明のフレキシブル配線板パッケージの製
造工程の説明図である。
【図2】 チップ部品の実装部分の拡大図である。
【図3】 従来のフレキシブル配線板の斜視図である。
【符号の説明】
1 フレキシブル基板(COF基板) 2 ICチップ 3 チップ部品 4 液晶表示素子との接続端子 5 補強板 6 コネクタ 7 貫通孔 8 チップ部品実装用フレキシブル基板との接続端子 10 従来のフレキシブル配線板パッケージ(COF
パッケージ) 11 本発明のフレキシブル配線板パッケージ(CO
Fパッケージ) 12 チップ部品実装用フレキシブル基板 13 COF基板との接続端子
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2H092 GA40 GA48 GA49 GA50 GA60 MA34 NA25 NA27 5E319 AA03 AA07 AA09 AB05 AC03 AC11 BB05 BB11 CC33 CC61 CD15 GG01 GG15 5E336 AA04 AA07 AA09 BB01 BB12 BC02 BC34 CC31 CC58 CC60 DD01 EE03 EE08 GG30 5E344 AA02 AA08 AA19 AA23 AA26 BB02 BB05 CC05 CC13 CC23 CD02 CD12 CD23 CD25 DD03 DD06 DD16 EE13 EE21

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 フレキシブル基板からなるCOF基板に
    ICチップとチップ部品とが実装されたフレキシブル配
    線板パッケージにおいて、チップ部品が、チップ部品実
    装用フレキシブル基板に実装され、チップ部品が実装さ
    れたチップ部品実装用フレキシブル基板とICチップと
    がそれぞれ異方導電性接着剤でCOF基板に実装されて
    いることを特徴とするフレキシブル配線板パッケージ。
  2. 【請求項2】 COF基板及びチップ部品実装用フレキ
    シブル基板がそれぞれ片面基板からなる請求項1記載の
    フレキシブル配線板パッケージ。
  3. 【請求項3】 フレキシブル配線板パッケージが、液晶
    表示素子とマザーボードとの間に配設されるパッケージ
    であり、一端に液晶表示素子との接続端子を有し、他端
    にマザーボードとの接続用コネクタを有する請求項1記
    載のフレキシブル配線板パッケージ。
  4. 【請求項4】 チップ部品実装用フレキシブル基板原反
    に、フレキシブル配線板パッケージの多数個分のチップ
    部品を実装し、それを個々のフレキシブル配線板パッケ
    ージ用に分割してチップ部品実装用フレキシブル基板を
    得、得られたチップ部品実装用フレキシブル基板とIC
    チップをそれぞれフレキシブル基板からなるCOF基板
    に異方導電性接着剤を用いて接続することを特徴とする
    フレキシブル配線板パッケージの製造方法。
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