JP2001118300A - ピンチローラ装置、ピンチローラおよびピンチローラ用すべり軸受 - Google Patents

ピンチローラ装置、ピンチローラおよびピンチローラ用すべり軸受

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JP2001118300A
JP2001118300A JP29911299A JP29911299A JP2001118300A JP 2001118300 A JP2001118300 A JP 2001118300A JP 29911299 A JP29911299 A JP 29911299A JP 29911299 A JP29911299 A JP 29911299A JP 2001118300 A JP2001118300 A JP 2001118300A
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inner peripheral
outer peripheral
pinch roller
thickness
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Hiroyuki Yamazaki
博之 山崎
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Yamauchi Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ローラとローラ軸間のスペースを増大し、ロ
ーラの調芯機能を向上させる。 【解決手段】 ローラ本体7は、内周面上に金属製のス
リーブ4を有し、ローラ軸2にすべり軸受3を介して外
嵌される。すべり軸受3は、内周側に樹脂部3aと、外
周側に金属部3bとを有し、スリーブ4に圧入固定され
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、テープレコーダ
やVTR等において強制回転駆動されるキャプスタンと
の間に磁気テープを挟んだ状態で磁気テープを移送する
ピンチローラ装置、該ピンチローラ装置におけるピンチ
ローラおよびピンチローラ用すべり軸受に関する。
【0002】
【従来の技術】図10に、従来のピンチローラ装置の一
例を示す。この図に示すように、ピンチローラ装置1
は、ローラ軸2と、該ローラ軸2にすべり軸受3を介し
て外嵌されるローラ本体7とを備える。
【0003】ローラ軸2は、アーム9に保持され、先端
側に小径部と、アーム側9に大径部とを有する。ローラ
軸2の小径部の先端には、キャップ部材6が取付られ
る。すべり軸受3は、ローラ軸2の小径部と大径部との
間の段差部上に樹脂製のワッシャ8を介して載置され
る。
【0004】ローラ本体7は、合成ゴム等の弾性体13
と、その弾性体13の内周面上に装着された金属製のス
リーブ4とを有する。スリーブ4は、すべり軸受3を係
止する係止部4aを有する。このスリーブ4の内側にす
べり軸受3が嵌入される。また、スリーブ4の内側に
は、すべり軸受3の抜けを防止するための抜け防止部材
5が装着される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従来のピンチローラ装
置1では、上述のように、ローラ軸2とローラ本体7間
にキャップ部材6と抜け防止部材5とが組み込まれてい
る。そのため、ローラ軸2とローラ本体7間の実質的な
間隙D1が小さくなり、ローラ軸2に対するローラ本体
7の傾斜角度が制限される。それにより、ローラ本体7
の調芯機能が低下することが懸念される。
【0006】ここで、調芯機能とは、キャプスタン10
の軸芯とローラ本体7の回転軸との間の平行度を、ロー
ラ軸2に対するローラ本体7の傾き方向の遊びによって
調節し、キャプスタン10の軸芯とローラ本体7の回転
軸とを平行にする機能をいう。
【0007】また、ローラ軸2とローラ本体7間のスペ
ースが小さい場合には、キャップ部材6の厚みを大きく
することも困難となる。そのため、キャップ部材6をロ
ーラ本体7から引き抜くのに必要な力が低減し、キャッ
プ部材6がローラ本体7内から抜け出し易くなることも
懸念される。
【0008】以上の問題は、ピンチローラ装置1の小型
化に伴いより顕著となる。この発明は、上記の課題を解
決するためになされたものである。この発明の目的は、
ピンチローラ装置におけるローラ軸とローラ本体間の実
質的なスペースを増大させることにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明に係るピンチロー
ラ装置は、ローラ軸(2)と、筒状のすべり軸受(3)
と、ローラ本体(7)とを備える。ローラ本体(7)
は、ローラ軸(2)にすべり軸受(3)を介して外嵌さ
れ、金属製のスリーブ(4)と、スリーブ(4)の外周
面上に固着される円筒状の弾性体(13)とを有する。
すべり軸受(3)は、内周部(3a)と、この内周部
(3a)と材質の異なる外周部(3b)とを含み、スリ
ーブ(4)内に固定される。
【0010】本発明において、ピンチローラ(14)
は、ピンチローラ装置におけるローラ軸(2)を除いた
部分を指している。本発明に係るピンチローラ(14)
は、上述の構成のすべり軸受(3)およびローラ本体
(7)を備える。
【0011】すべり軸受(3)の外周部(3b)の材質
を適切に選択することにより、金属製のスリーブ(4)
内にすべり軸受(3)を圧入固定することができる。そ
れにより、図8に示す抜け防止部材(5)および係止部
(4a)を省略することができ、ローラ軸(2)とロー
ラ本体(7)間の実質的なスペースを増大させることが
できる。その結果、ローラ本体(7)の調芯機能を向上
させることができる。また、ローラ軸(2)の先端にキ
ャップ部材が取付けられる場合には、そのキャップ部材
の厚みを大きくすることができ、ローラ軸(2)からキ
ャップ部材が抜けることをも効果的に抑制することがで
きる。他方、すべり軸受(3)の内周部(3a)の材質
を適切に選択することにより、ローラ軸(2)の外周面
とすべり軸受(3)間の摩擦係数を低減することができ
る。
【0012】上記内周部(3a)は、好ましくは、ロー
ラ軸(2)に対し摺動性を有する部材(たとえば樹脂)
により構成され、外周部(3b)は、内周部(3a)を
保持するとともにスリーブ(4)に固定可能な部材(た
とえば金属、セラミックス、充填材入り合成樹脂)によ
り構成される。それにより、上述の効果が得られる。
【0013】ローラ軸(2)は、一端側に小径部と、他
端側に大径部とを有する。小径部と大径部との間の段差
部(2a)上にすべり軸受(3)は載置される。そし
て、内周部(3a)のみが段差部(2a)と摺接するこ
とが好ましい。この場合、内周部(3a)の材質を適切
に選択することにより、段差部(2a)と内周部(3
a)間の摩擦係数を低減することができる。
【0014】また、内周部(3a)のみが段差部(2
a)と摺接するので、内周部(3a)と外周部(3b)
との双方が段差部(2a)と摺接する場合と比較して、
すべり軸受(3)の径方向における摩耗量のばらつきを
低減することもできる。
【0015】上記段差部(2a)とすべり軸受(3)と
の間に樹脂製のワッシャ(8)を介装してもよい。
【0016】それにより、内周部(3a)と樹脂製のワ
ッシャ(8)とを摺接させることができ、内周部(3
a)と段差部(2a)とが摺接する場合と比較して、内
周部(3a)の摩耗量を低減することができる。
【0017】ローラ軸(2)の大径部側に位置するすべ
り軸受内周部(3a)の軸方向端面の外径(d2)は、
すべり軸受(3)が載置される部分における大径部の直
径(d1)以上であることが好ましい。
【0018】この場合にも、すべり軸受(3)における
内周部(3a)のみをローラ軸(2)における段差部
(2a)の表面と摺接させることができ、該段差部(2
a)の表面とすべり軸受(3)間の摩擦係数を低減する
ことができる。また、内周部(3a)のみが段差部(2
a)と摺接するので、内周部(3a)と外周部(3b)
との双方が段差部(2a)と摺接する場合と比較して、
すべり軸受(3)の径方向における摩耗量のばらつきを
低減することもできる。
【0019】上記段差部(2a)とすべり軸受(3)と
の間に樹脂製のワッシャ(8)を介装する場合、大径部
側に位置する内周部(3a)の軸方向端面の外径(d
2)は、好ましくは、ワッシャ(8)の外径(d1)以
上である。
【0020】それにより、内周部(3a)と樹脂製のワ
ッシャ(8)とを摺接させることができ、内周部(3
a)と段差部(2a)とが摺接する場合と比較して、内
周部(3a)の摩耗量を低減することができる。
【0021】上記大径部側に位置する内周部(3a)の
軸方向端面における厚み(t1)が、内周部(3a)の
軸方向中央部の厚み(t2)よりも大きく、大径部側に
位置する外周部(3b)の軸方向端面における厚み(t
3)が、外周部(3b)の軸方向中央部の厚み(t4)
よりも小さいことが好ましい。
【0022】このように内周部(3a)の軸方向端面に
おける厚み(t1)を大きくすることにより、内周部
(3a)のみをローラ軸(2)またはワッシャ(8)と
摺接させることができ、前述の効果が得られる。他方、
外周部(3b)の軸方向中央部の厚み(t4)を大きく
することにより、すべり軸受(3)の圧入強度を増大さ
せることができる。
【0023】上記大径部側に位置する内周部(3a)の
軸方向端面における厚み(t1)が、好ましくは、大径
部側に位置する外周部(3b)の軸方向端面における厚
み(t3)よりも大きい。
【0024】この場合にも、すべり軸受(3)の軸方向
端面における内周部(3a)の厚み(t1)を大きくす
ることができ、内周部(3a)のみをローラ軸(2)ま
たはワッシャ(8)と摺接させることができる。
【0025】すべり軸受(3)は、内周部(3a)と外
周部(3b)とで構成されてもよい。この場合、大径部
側に位置する内周部(3a)の軸方向端面における厚み
(t1)は、すべり軸受(3)の軸方向端面における厚
み(t5)の40%以上100%以下であり、内周部
(3a)の軸方向中央部の厚み(t2)は、すべり軸受
(3)の軸方向中央部の厚み(t6)の3%以上80%
以下であることが好ましい。
【0026】本願の発明者は、すべり軸受(3)におけ
る内周部(3a)の割合を上述の範囲とすることによ
り、ピンチローラ装置において要求される固有の特性を
有するすべり軸受(3)が得られることを知得した。す
なわち、ローラ軸(2)との間の摩擦係数を低減するこ
とができ、かつスリーブ(4)への圧入強度をも増大さ
せることができるすべり軸受(3)が得られることを知
得した。
【0027】なお、すべり軸受(3)の軸方向端面にお
いて内周部(3a)が軸方向に突出した形状としても良
い。この場合、内周部(3a)の軸方向端面の外径(d
2)を大径部の直径やワッシャ(8)の外径(d1)以
上としなくても内周部(3a)のみを段差部(2a)や
ワッシャ(8)と摺接させることができる。
【0028】内周部(3a)が樹脂により構成され、外
周部(3b)が金属で構成される場合、すべり軸受
(3)は、インサート成形により形成可能である。外周
部(3b)は、好ましくは焼結金属で構成され、該外周
部(3b)の径方向内方に延在する表面部分(3b2)
を有する。この表面部分(3b2)上に内周部(3a)
が延在することが好ましい。
【0029】上記のようにインサート成形を採用するこ
とにより、高精度かつ安価にすべり軸受(3)を形成す
ることができる。このとき、外周部(3b)が焼結金属
であることにより、外周部(3b)表面の気孔内に樹脂
を流し込むことができる。それにより、アンカー効果に
よって、内周部(3a)と外周部(3b)とを、接着剤
を用いることなく接合することができる。このように接
着剤を省略できるので、製造コストを低減することがで
きる。また、外周部(3b)が上記のような表面部分
(3b2)を有することにより、内周部(3a)の硬化
時における収縮に起因する内周部(3a)の剥離を効果
的に抑制することができる。また、すべり軸受(3)の
径方向における内周部(3a)と外周部(3b)との接
合強度をも向上させることができる。
【0030】内周部(3a)は、好ましくは、該内周部
(3a)の軸方向に延在し内周部(3a)の径方向に外
周部(3b)と係合する係合部(3a2)を有する。
【0031】それにより、すべり軸受(3)の径方向に
おける内周部(3a)と外周部(3b)との接合強度を
さらに向上させることができる。
【0032】外周部(3b)が焼結金属で構成される場
合、外周部(3b)を形成するための金属粉末は、60
メッシュ〜300メッシュの範囲から選択される篩を通
過する粒度(最大粒径が約50μm以上約250μm以
下)を有することが好ましい。
【0033】それにより、外周部(3b)の成形時にお
ける形状保持力を維持しつつ外周部(3b)の表面を粗
面化することができる。このように外周部(3b)の表
面を粗面化することにより、内周部(3a)と外周部
(3b)との接合強度を向上させることができる。
【0034】内周部(3a)が樹脂で構成される場合、
内周部(3a)は、好ましくは、フッ素系樹脂、ポリア
ミド系樹脂、ポリアセタール樹脂、ポリエチレン系樹
脂、ポリエーテルスルフォン樹脂から選ばれた少なくと
も一種の材質からなる。
【0035】内周部(3a)として上記の材質を用いる
ことにより、すべり軸受(3)の潤滑性のみならず耐久
性をも向上させることができる。
【0036】外周部(3b)における軸方向端部近傍の
外周面にテーパ部(3b1)を設けることが好ましい。
【0037】上記のように外周部(3b)の外周面にテ
ーパ部(3b1)を設けることにより、すべり軸受
(3)の圧入作業を容易に行なえる。
【0038】また、外周部(3b)の外周面に、軸方向
に延びる凹部(15)を形成することが好ましい。
【0039】それにより、すべり軸受(3)をスリーブ
(4)内に確実に圧入固定することができるのみなら
ず、すべり軸受(3)の圧入時におけるスリーブ(4)
の変形をも抑制することができる。
【0040】本発明に係るピンチローラ用すべり軸受
は、内周部(3a)と、該内周部(3a)と異なる材質
の外周部(3b)とを含み、筒状の形状を有する。そし
て、1つの局面では、少なくとも一方の軸方向端面にお
ける内周部(3a)の厚み(t1)は、内周部(3a)
の軸方向中央部における厚み(t2)よりも大きく、上
記端面における外周部(3b)の厚み(t3)は、外周
部(3b)の軸方向中央部における厚み(t4)よりも
小さい。
【0041】他の局面では、少なくとも一方の軸方向端
面における内周部(3a)の厚み(t1)は、該端面に
おける外周部(3b)の厚み(t3)よりも大きい。
【0042】上記のようなすべり軸受(3)を採用する
ことにより、前述のように金属製のスリーブ(4)内に
すべり軸受(3)を圧入固定することができ、ローラ軸
(2)とローラ本体(7)間の実質的なスペースを増大
させることができる。また、すべり軸受(3)の少なく
とも一方の軸方向端面における内周部(3a)の厚み
(t1)を大きく設定することにより、ローラ軸(2)
とすべり軸受(3)間の摩擦係数をも低減することがで
きる。
【0043】さらに他の局面では、ピンチローラ用すべ
り軸受は、すべり軸受(3)の軸方向端面において、該
軸方向に外周部(3b)よりも突出した内周部(3a)
を有する。
【0044】それにより、内周部(3a)のみをロ−ラ
軸(2)と摺接させることができ、それらの間の摩擦係
数を低減することができる。
【0045】さらに他の局面では、ピンチローラ用すべ
り軸受は、外周部(3b)の外周面に、軸方向に延びる
凹部(15)を有する。
【0046】それにより、すべり軸受(3)をスリーブ
(4)内に確実に圧入固定することができるのみなら
ず、すべり軸受(3)の圧入時におけるスリーブ(4)
の変形をも抑制することができる。
【0047】
【発明の実施の形態】以下、図1〜図9を用いて、本発
明の実施の形態について説明する。図1は、本発明の1
つの実施の形態におけるピンチローラ装置1を示す断面
図である。図9は、図1におけるピンチローラ14を示
す断面図である。
【0048】図1に示すように、ピンチローラ装置1
は、ローラ軸2と、筒状のすべり軸受3と、キャップ部
材6と、ローラ本体7と、ワッシャ8とを備える。
【0049】ローラ軸2は、アーム9に保持され、先端
側に小径部と、アーム9側に大径部とを有する。小径部
と大径部との間の段差部2a上に、すべり軸受3が載置
される。小径部の先端にはキャップ部材6が取付けられ
る。このキャップ部材6は、たとえば合成樹脂製であ
り、締りばめにより小径部の先端に取付られる。
【0050】ローラ本体7は、すべり軸受3を介してロ
ーラ軸2に外嵌される。このローラ本体7は、金属製の
スリーブ4と、このスリーブ4の外周面上に固着された
合成ゴム等からなる円筒状の弾性体13とを有する。
【0051】すべり軸受3は、内周部と、この内周部と
材質の異なる外周部とを有し、スリーブ4内に固定され
る。内周部は、ローラ軸2に対し摺動性を有する部材に
より構成され、外周部は、内周部を保持するとともにス
リーブ4に固定可能な部材により構成される。内周部の
材質としては樹脂等を挙げることができ、外周部の材質
としては金属、セラミックス、充填材入り合成樹脂(た
とえばガラス繊維入りポリアセタール樹脂)等を挙げる
ことができる。
【0052】図1に示す態様では、すべり軸受3は、内
周側に位置する環状の樹脂部3aと、外周側に位置する
環状の金属部3bとを含む。すべり軸受3の内周面は樹
脂部3aにより構成され、すべり軸受3の外周面は金属
部3bにより構成される。しかし、すべり軸受3の外周
面の少なくとも一部が金属部3bで構成されてもよい。
【0053】このようにすべり軸受3の外周面の少なく
とも一部を金属部3bで構成することにより、図9に示
すように、後述する金属製のスリーブ4内にすべり軸受
3を圧入固定することができる。それにより、図10に
示す抜け防止部材5と、スリーブ4の内周面から内方に
突出する係止部4aとを省略することができ、ローラ軸
2とローラ本体7間の実質的なスペースを増大させるこ
とができる。
【0054】たとえば、小型カメラ用のピンチローラ装
置では図1に示す間隙D2は0.17mm以上必要であ
るが、該ピンチローラ装置に本発明を適用したところ、
上記間隙D2を0.35mm確保することができた。そ
れにより、ローラ本体7の傾動可能な角度範囲を拡張す
ることができ、ローラ本体7の調芯機能を向上させるこ
とができる。
【0055】また、ローラ軸2とローラ本体7間の実質
的なスペースを増大させることができるので、ローラ軸
2の先端に取付けられるキャップ部材6の厚みを大きく
することができる。それにより、キャップ部材6を引抜
くために大きな力が必要となり、ローラ軸2からキャッ
プ部材6が抜けることをも効果的に抑制することができ
る。
【0056】他方、すべり軸受3の内周面を樹脂部3a
で構成することにより、樹脂部3aのみをローラ軸2の
外周面と摺接させることができる。それにより、ローラ
軸2の外周面とすべり軸受3間の摩擦係数をも低減する
ことができる。
【0057】ワッシャ8は、樹脂製であり、すべり軸受
3とローラ軸2の段差部2aとの間に介装される。それ
により、すべり軸受3と段差部2aとが直接摺接するの
を阻止することができ、すべり軸受3の摩耗量を低減す
ることができる。
【0058】上記の構成を有するピンチローラ装置1に
おいて、アーム9を駆動してローラ軸2とともにローラ
本体7をキャプスタン10に向けて移動させ、ローラ本
体7とキャプスタン10とでテープを挟み込む。このと
き、上述のようにローラ軸2とローラ本体7間の実質的
なスペースが増大しているので、ローラ本体7の自動調
芯機能を向上させることができ、キャプスタン10への
ローラ本体7の追随性を向上させることができる。それ
により、テープの走行安定性を確保することができる。
【0059】次に、図2〜図8を用いて、本発明に係る
すべり軸受3の構造について詳しく説明する。
【0060】図2に、本発明に係るすべり軸受3の一例
を示す。この図に示すように、樹脂部3aと金属部3b
とは、接着剤を介することなく接合されている。このよ
うに接着剤を省略することにより、製造コストを低減す
ることができる。このタイプのすべり軸受3はインサー
ト成形により形成可能である。
【0061】インサート成形ですべり軸受3を形成する
際には、金属部3bの表面を粗面化しておくことが好ま
しい。それにより、成形時に樹脂が金属部3bの表面の
凹部に流れ込み、アンカー効果によって樹脂部3aと金
属部3bとを密着させることができる。このようにイン
サート成形ですべり軸受3を形成することにより、高精
度かつ安価にすべり軸受3を形成することができる。
【0062】金属部3bは、図2に示すように、金属部
3bの径方向内方に突出する突出部3b3と、この突出
部3b3の付根部分にくびれ部(凹部)3b4とを有す
る。突出部3b3は、金属部3bの径方向内方に延在す
る表面部分3b2を有する。この表面部分3b2上に、
樹脂部3aの突出部3a1が延在する。突出部3a1
は、樹脂部3aの外周面から樹脂部3aの径方向外方に
突出する。
【0063】上記のような表面部分3b2を設けること
により、樹脂部3aの硬化時における収縮に起因する樹
脂部3aの剥離を効果的に抑制することができるばかり
でなく、すべり軸受3の径方向における樹脂部3aと金
属部3bとの接合強度をも向上させることができる。
【0064】また、金属部3bにくびれ部3b4を設け
ることにより、このくびれ部3b4内に樹脂を流し込む
ことができる。それにより、樹脂部3aに、すべり軸受
3の軸方向に延在し、該すべり軸受3の径方向に金属部
3bと係合する係合部3a2を形成することができる。
この係合部3a2を設けることにより、すべり軸受3の
径方向に樹脂部3aと金属部3bとをさらに強固に固定
することができる。
【0065】金属部3bの材質としては、たとえば銅系
の焼結材料や真鍮等の銅合金を挙げることができる。
【0066】インサート成形ですべり軸受3を形成する
場合には、金属部3bを焼結材料とすることが好まし
い。それにより、図3に示すように金属部3b表面の気
孔30内に樹脂を流し込むことができ、樹脂部3aと金
属部3bとを、強固に接合することができる。なお、図
3は、図2における領域11を拡大した断面図である。
【0067】金属部3bを焼結材料で構成する場合に
は、金属部3bを形成するための金属粉末は、60メッ
シュ〜300メッシュの範囲から選択される篩を通過す
る粒度(最大粒径が約50μm以上約250μm以下)
を有することが好ましい。より好ましくは、金属粉末
は、100メッシュの篩を通過する粒度を有する。それ
により、金属部3bの成形時における形状保持力を維持
しつつ金属部3bの表面を粗面化することができる。
【0068】樹脂部3aは、フッ素系樹脂、ポリアミド
系樹脂、ポリアセタール樹脂、ポリエチレン系樹脂、ポ
リエーテルスルフォン樹脂から選ばれた少なくとも一種
の材質からなる。樹脂部3aとしてこれらの材質を用い
ることにより、すべり軸受3の潤滑性のみならず耐久性
をも向上させることができる。
【0069】図2に示すように、すべり軸受3が載置さ
れる部分における樹脂部3aの軸方向端面の外径d2
は、好ましくは、ローラ軸2の大径部の直径d1以上で
ある。それにより、すべり軸受3における樹脂部3aの
みをローラ軸2における段差部2aの表面と摺接させる
ことができ、樹脂部3aと金属部3bとの双方が段差部
2aと摺接する場合と比較して、ローラ軸2とすべり軸
受3間の摩擦係数を低減することができる。また、樹脂
部3aのみを段差部2aと摺接させることができるの
で、すべり軸受3の径方向における摩耗量のばらつきを
も低減することができる。
【0070】図2に示す態様では、段差部2aとすべり
軸受3との間に樹脂製のワッシャ8を介装している。こ
の場合には、大径部側に位置する樹脂部3aの軸方向端
面の外径d2をワッシャ8の外径d1以上とする。
【0071】それにより、樹脂部3aと樹脂製のワッシ
ャ8とを摺接させることができ、樹脂部3aと段差部2
aとが直接摺接する場合よりも樹脂部3aの摩耗量を低
減することができる。
【0072】また、ローラ軸2の大径部側に位置する樹
脂部3aの軸方向端面における厚みt1は、樹脂部3a
の軸方向中央部の厚みt2よりも大きく、大径部側に位
置する金属部3bの軸方向端面における厚みt3は、金
属部3bの軸方向中央部の厚みt4よりも小さい。
【0073】上記のように厚みt1を大きくすることに
より、樹脂部3aのみをローラ軸2および段差部2aま
たはワッシャ8と摺接させることができ、前述の効果が
得られる。他方、金属部3bの軸方向中央部の厚みt4
を大きくすることにより、すべり軸受3の圧入強度を増
大させることができる。
【0074】さらに、ローラ軸2の大径部側に位置する
樹脂部3aの軸方向端面における厚みt1を、大径部側
に位置する金属部3bの軸方向端面における厚みt3よ
りも大きくし、樹脂部3aの軸方向中央部における厚み
t2を、金属部3bの軸方向中央部における厚みt4よ
りも小さくする。
【0075】より具体的には、大径部側に位置する樹脂
部3aの軸方向端面における厚みt1を、すべり軸受3
の軸方向端面における厚みt5の40%以上100%以
下(より好ましくは、50%以上90%以下)とし、樹
脂部3aの軸方向中央部における厚みt2を、すべり軸
受3の軸方向中央部における厚みt6の3%以上80%
以下(より好ましくは、10%以上50%以下)とし、
残部を金属部3bとする。それにより、前述のような優
れた特性を有するすべり軸受3が得られる。
【0076】ここで、上記厚みt1〜t6、外径d1お
よびd2の具体例を記す。厚みt1は、たとえば0.8
7mmであり、厚みt2は、たとえば0.35mmであ
り、厚みt3は、たとえば0.3mmであり、厚みt4
は、たとえば0.9mmであり、厚みt5は、たとえば
1.17mmであり、厚みt6は、たとえば1.25m
mである。また、外径(直径)d1は、たとえば2.4
mmであり、外径d2は、たとえば3.3mmである。
【0077】図2に示すように、金属部3bにおける軸
方向端部近傍の外周面には、テーパ部3b1が設けられ
る。このテーパ部3b1は、すべり軸受3の軸方向端面
に向かうにつれてすべり軸受3を縮径するように傾斜す
る。このように金属部3bの外周面にテーパ部3b1を
設けることにより、すべり軸受3のスリーブ4への圧入
作業を容易に行なえる。
【0078】次に、図4〜図7を用いて、すべり軸受3
の変形例について説明する。図4〜図7は、すべり軸受
3の変形例を示す断面図である。
【0079】図4に示すように、すべり軸受3の軸方向
端面を樹脂部3aのみにより構成してもよい。この場合
には、金属部3bの表面部分3b2を長く確保できるの
で、樹脂部3aの剥離を効果的に抑制することができ
る。
【0080】図4に示す構造のすべり軸受3は、インサ
ート成形により形成可能であるが、次のような手法によ
って形成することも可能であると考えられる。すなわ
ち、金属部3bを溶融樹脂中に浸漬して金属部3bの表
面上に樹脂を付着させ、該樹脂を硬化させた後、金属部
3bの外周面上の樹脂を除去することによりすべり軸受
3を形成してもよい。
【0081】また、図5に示すように、すべり軸受3の
一方の軸方向端面における樹脂部3aの外径d2のみを
大きくしてもよい。この場合にも、金属部3bの表面部
分3b2を確保できるので、インサート成形によりすべ
り軸受3を形成可能である。また、金属部3bの割合を
高くすることができるので、すべり軸受3の圧入強度を
高めることができる。
【0082】さらに、図6に示すように、すべり軸受3
の軸方向端面において、樹脂部3aをすべり軸受3の軸
方向に突出させてもよい。それにより、樹脂部3aのみ
をローラ軸2の段差部2aと摺接させることができる。
【0083】さらに、図7に示すように、接着剤12を
介して樹脂部3aと金属部3bとを接着してもよい。こ
の場合にも、たとえば樹脂部3aの外径d2をローラ軸
2の大径部の直径d1以上とすることにより、樹脂部3
aのみをローラ軸2および段差部2aまたはワッシャ8
と摺接させることができる。なお、接着剤12以外の他
の層を樹脂部3aと金属部3bとの間に介在させてもよ
い。
【0084】次に、図8を用いて、すべり軸受3の平面
形状について説明する。図8に示すように、金属部3b
の外周面には複数の溝15が形成されている。この溝1
5は、すべり軸受3の軸方向に延在する。
【0085】すべり軸受3をスリーブ4に圧入すると、
スリーブ4および/または金属部3bが変形する場合が
ある。そこで、上記の溝15を金属部3bの外周面に設
けることにより、すべり軸受3の圧入後に、この溝15
内に、スリーブ4の一部(変形部分)あるいは金属部3
bの一部(変形部分)を受け入れることができる。それ
により、すべり軸受3をスリーブ4内に確実に固定する
のみならず、すべり軸受3の圧入後のスリーブ4の変形
(たとえば径方向に膨らんだ形状となること)をも抑制
することができる。
【0086】なお、すべり軸受3の圧入後にスリーブ4
の変形部分や金属部3bの変形部分を受け入れる凹部の
一例として、図8に示す溝15を挙げたが、該溝15以
外の任意形状の凹部を金属部3bの外周面に設けてもよ
い。
【0087】以上のように本発明の実施の形態について
説明を行なったが、本発明は、上述の実施の形態に限定
されるものではない。本発明の範囲は特許請求の範囲に
よって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲
内でのすべての変更が含まれる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係るピンチローラ装置の断面図であ
る。
【図2】 本発明に係るすべり軸受の断面図である。
【図3】 図2における領域11を拡大した断面図であ
る。
【図4】 本発明に係るすべり軸受の第1変形例の断面
図である。
【図5】 本発明に係るすべり軸受の第2変形例の断面
図である。
【図6】 本発明に係るすべり軸受の第3変形例の断面
図である。
【図7】 本発明に係るすべり軸受の第4変形例の断面
図である。
【図8】 本発明に係るすべり軸受の平面図である。
【図9】 本発明に係るピンチローラを示す断面図であ
る。
【図10】 従来のピンチローラ装置の断面図である。
【符号の説明】
1 ピンチローラ装置、2 ローラ軸、2a 段差部、
3 すべり軸受、3a樹脂部、3a1,3b3 突出
部、3a2 係合部、3b1 テーパ部、3b金属部、
3b2 表面部分、3b4 くびれ部、4 スリーブ、
4a 係止部、5 抜け防止部材、6 キャップ部材、
7 ローラ本体、8 ワッシャ、9アーム、10 キャ
プスタン、11 領域、12 接着剤、13 弾性体、
14ピンチローラ、15 溝、30 気孔。
【手続補正書】
【提出日】平成12年8月3日(2000.8.3)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正内容】
【特許請求の範囲】
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0046
【補正方法】変更
【補正内容】
【0046】それにより、すべり軸受(3)をスリーブ
(4)内に確実に圧入固定することができるのみなら
ず、すべり軸受(3)の圧入時におけるスリーブ(4)
の変形をも抑制することができる。さらに他の局面で
は、ピンチローラ装置は、ローラ軸(2)と、筒状のす
べり軸受(3)と、ローラ軸(2)にすべり軸受(3)
を介して外嵌され、金属製のスリーブ(4)と、スリー
ブ(4)の外周面上に固着される円筒状の弾性体(1
3)とを有するローラ本体(7)とを備え、すべり軸受
(3)は、樹脂により構成される内周部(3a)と、充
填材入り合成樹脂により構成される外周部(3b)とを
含み、スリーブ(4)内に固定される。さらに他の局面
では、ピンチローラは、金属製のスリーブ(4)と、こ
のスリーブ(4)の外周面上に固着される円筒状の弾性
体(13)とを有するローラ本体(7)と、筒状のすべ
り軸受(3)とを備え、すべり軸受(3)は、樹脂によ
り構成される内周部(3a)と、充填材入り合成樹脂に
より構成される外周部(3b)とを含み、スリーブ
(4)内に固定される。さらに他の局面では、ピンチロ
ーラ用すべり軸受は、樹脂により構成される内周部(3
a)と、充填材入り合成樹脂により構成される外周部
(3b)とを含み、筒状である。

Claims (21)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ローラ軸(2)と、 筒状のすべり軸受(3)と、 前記ローラ軸(2)に前記すべり軸受(3)を介して外
    嵌され、金属製のスリーブ(4)と、前記スリーブ
    (4)の外周面上に固着される円筒状の弾性体(13)
    とを有するローラ本体(7)とを備え、 前記すべり軸受(3)は、内周部(3a)と、該内周部
    (3a)と材質の異なる外周部(3b)とを含み、前記
    スリーブ(4)内に固定される、ピンチローラ装置。
  2. 【請求項2】 前記内周部(3a)は、前記ローラ軸
    (2)に対し摺動性を有する部材により構成され、 前記外周部(3b)は、前記内周部(3a)を保持する
    とともに前記スリーブ(4)に固定可能な部材により構
    成される、請求項1に記載のピンチローラ装置。
  3. 【請求項3】 前記ローラ軸(2)は、一端側に小径部
    と、他端側に大径部とを有し、 前記小径部と前記大径部との間の段差部(2a)上に前
    記すべり軸受(3)は載置され、 前記内周部(3a)のみが前記段差部(2a)と摺接す
    る、請求項1または請求項2に記載のピンチローラ装
    置。
  4. 【請求項4】 前記ローラ軸(2)は、一端側に小径部
    と、他端側に大径部とを有し、 前記小径部と前記大径部との間の段差部(2a)上に樹
    脂製のワッシャ(8)を介して前記すべり軸受(3)は
    載置され、 前記内周部(3a)のみが前記ワッシャ(8)と摺接す
    る、請求項1または請求項2に記載のピンチローラ装
    置。
  5. 【請求項5】 前記大径部側に位置する前記内周部(3
    a)の軸方向端面の外径(d2)は、前記すべり軸受
    (3)が載置される部分における前記大径部の直径(d
    1)以上である、請求項3に記載のピンチローラ装置。
  6. 【請求項6】 前記大径部側に位置する前記内周部(3
    a)の軸方向端面の外径(d2)は、前記ワッシャ
    (8)の外径(d1)以上である、請求項4に記載のピ
    ンチローラ装置。
  7. 【請求項7】 前記大径部側に位置する前記内周部(3
    a)の軸方向端面における厚み(t1)は、前記内周部
    (3a)の軸方向中央部の厚み(t2)よりも大きく、 前記大径部側に位置する前記外周部(3b)の軸方向端
    面における厚み(t3)は、前記外周部(3b)の軸方
    向中央部の厚み(t4)よりも小さい、請求項5または
    請求項6に記載のピンチローラ装置。
  8. 【請求項8】 前記大径部側に位置する前記内周部(3
    a)の軸方向端面における厚み(t1)は、前記大径部
    側に位置する前記外周部(3b)の軸方向端面における
    厚み(t3)よりも大きい、請求項5から請求項7のい
    ずれかに記載のピンチローラ装置。
  9. 【請求項9】 前記すべり軸受(3)は、前記内周部
    (3a)と前記外周部(3b)とで構成され、 前記大径部側に位置する前記内周部(3a)の軸方向端
    面における厚み(t1)は、前記すべり軸受(3)の軸
    方向端面における厚み(t5)の40%以上100%以
    下であり、 前記内周部(3a)の軸方向中央部の厚み(t2)は、
    前記すべり軸受(3)の軸方向中央部の厚み(t6)の
    3%以上80%以下である、請求項7に記載のピンチロ
    ーラ装置。
  10. 【請求項10】 前記すべり軸受(3)の軸方向端面に
    おいて、前記内周部(3a)が前記軸方向に突出する、
    請求項3または請求項4に記載のピンチローラ装置。
  11. 【請求項11】 前記内周部(3a)は樹脂で構成さ
    れ、前記外周部(3b)は、焼結金属で構成され、該外
    周部(3b)の径方向内方に延在する表面部分(3b
    2)を有し、 前記すべり軸受(3)は、インサート成形により形成さ
    れ、 前記表面部分(3b2)上に前記内周部(3a)が延在
    する、請求項1から10のいずれかに記載のピンチロー
    ラ装置。
  12. 【請求項12】 前記内周部(3a)は、該内周部(3
    a)の軸方向に延在し前記内周部(3a)の径方向に前
    記外周部(3b)と係合する係合部(3a2)を有す
    る、請求項11に記載のピンチローラ装置。
  13. 【請求項13】 前記外周部(3b)は焼結金属により
    構成され、前記外周部(3b)を形成するための金属粉
    末は、60メッシュ〜300メッシュの範囲から選択さ
    れる篩を通過する粒度を有する、請求項1から請求項1
    2のいずれかに記載のピンチローラ装置。
  14. 【請求項14】 前記内周部(3a)は、樹脂により構
    成され、 前記内周部(3a)は、フッ素系樹脂、ポリアミド系樹
    脂、ポリアセタール樹脂、ポリエチレン系樹脂、ポリエ
    ーテルスルフォン樹脂から選ばれた少なくとも一種の材
    質からなる、請求項1から13のいずれかに記載のピン
    チローラ装置。
  15. 【請求項15】 前記外周部(3b)における軸方向端
    部近傍の外周面にテーパ部(3b1)を設けた、請求項
    1から14のいずれかに記載のピンチローラ装置。
  16. 【請求項16】 前記外周部(3b)の外周面に、軸方
    向に延びる凹部(15)を形成した、請求項1から請求
    項15のいずれかに記載のピンチローラ装置。
  17. 【請求項17】 金属製のスリーブ(4)と、前記スリ
    ーブ(4)の外周面上に固着される円筒状の弾性体(1
    3)とを有するローラ本体(7)と、 筒状のすべり軸受(3)とを備え、 前記すべり軸受(3)は、内周部(3a)と、該内周部
    (3a)と材質の異なる外周部(3b)とを含み、前記
    スリーブ(4)内に固定される、ピンチローラ。
  18. 【請求項18】 内周部(3a)と、該内周部(3a)
    と材質の異なる外周部(3b)とを含む筒状のすべり軸
    受(3)において、 少なくとも一方の軸方向端面における前記内周部(3
    a)の厚み(t1)は、前記内周部(3a)の軸方向中
    央部における厚み(t2)よりも大きく、 前記端面における前記外周部(3b)の厚み(t3)
    は、前記外周部(3b)の軸方向中央部における厚み
    (t4)よりも小さいことを特徴とする、ピンチローラ
    用すべり軸受。
  19. 【請求項19】 内周部(3a)と、該内周部(3a)
    と材質の異なる外周部(3b)とを含む筒状のすべり軸
    受(3)において、 少なくとも一方の軸方向端面における前記内周部(3
    a)の厚み(t1)は、前記端面における前記外周部
    (3b)の厚み(t3)よりも大きいことを特徴とす
    る、ピンチローラ用すべり軸受。
  20. 【請求項20】 内周部(3a)と、該内周部(3a)
    と材質の異なる外周部(3b)とを含む筒状のすべり軸
    受(3)において、 前記すべり軸受(3)の軸方向端面において、前記内周
    部(3a)が前記外周部(3b)よりも前記軸方向に突
    出したことを特徴とする、ピンチローラ用すべり軸受。
  21. 【請求項21】 内周部(3a)と、該内周部(3a)
    と材質の異なる外周部(3b)とを含む筒状のすべり軸
    受(3)において、 前記外周部(3b)の外周面に、軸方向に延びる凹部
    (15)を形成したことを特徴とする、ピンチローラ用
    すべり軸受。
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