JP2591062B2 - ピンチローラ装置 - Google Patents

ピンチローラ装置

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JP2591062B2
JP2591062B2 JP63117306A JP11730688A JP2591062B2 JP 2591062 B2 JP2591062 B2 JP 2591062B2 JP 63117306 A JP63117306 A JP 63117306A JP 11730688 A JP11730688 A JP 11730688A JP 2591062 B2 JP2591062 B2 JP 2591062B2
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健一 宮森
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【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、テープ上に信号を記録したりあるいはテー
プ上に記録された信号を再生したりするビデオテープレ
コーダ(以下VTRと称する)等の記録再生装置に用いる
ピンチローラ装置に関するものである。
従来の技術 従来のピンチローラ装置を第2図を用いて説明する。
第2図は従来のピンチローラ装置の側断面図である。第
2図において、円筒状ホルダー1の外周には例えばゴム
等からなる円筒状弾性体2が一体的に取り付けられてお
り、前期円筒状ホルダー1の内周には、ボールベアリン
グ3の外輪3aが前記円筒状ホルダー1の段部1aと前記円
筒状ホルダー1の内周部に嵌着されたスリーブ4により
挾持、固定されている。一方支軸5の小径部5aに嵌入さ
れたボールベアリング3の内輪3bは、前記支軸5の小径
部5aに嵌着されたストッパー6により固定されている。
上記のように構成されたピンチローラ7のボールベアリ
ング3においては、ボール3cと外輪3aならびに、ボール
3cと内輪3bの間の隙間分だけ支軸5とピンチローラ7と
の間にいわゆるがたが生じ、これが自動調芯量となる。
したがって、ピンチローラ7とキャプスタン(図示せ
ず)の協働によりテープを移送するために、ピンチロー
ラ7をキャプスタンに所定の力で圧着する際、何らかの
理由によりキャプスタンに対しピンチローラ7の支軸5
が非平行な状態となった場合でも、前記自動調芯量によ
る自動調芯作用によりキャプスタンの傾きに沿ってピン
チローラ7が均一に圧着するので、良好なテープ移送を
実現することができる。
発明が解決しようとする課題 テープを巻回したテープカセット内に設けられた切欠
開口部の空間に、相対的にピンチローラ7を嵌入し装着
するように構成された記録再生装置では、前記切欠開口
部の限られた空間の中にピンチローラ7を嵌入、配置さ
せるため、ピンチローラ7の小径化が要望されている。
この要望に答えるべく上述した従来のピンチローラ7の
小径化を図る場合、第1に円筒状弾性体2の径方向の厚
みを薄くすることが考えられる。しかしながら円筒状弾
性体2の厚みが薄くなればなるほど、ピンチローラ7を
テープを挾んでキャプスタンに押圧し、テープを定速で
移送する際、前記円筒状弾性体2がキャプスタンに沿う
ように均一に弾性変形しにくくなり、ピンチローラ7の
テープを駆動する力が著しく低下するという問題点があ
った。また、円筒状弾性体2の厚みが薄くなるに従い、
前記円筒状弾性体2の成形時に生じるウェルド部による
硬度ムラがテープ移送時にワウ・フラッタを発生させる
という問題点もあった。従来のピンチローラ7の小径化
を図る第2の方法としては、ボールベアリング3の小径
化が考えられる。しかしながらピンチローラ7のキャプ
スタンへの押圧力が小さくならない限り、ボールベアリ
ング3の小径化に伴い、ボールベアリング3のラジアル
負荷容量が低下し、軸受寿命が短くなるという問題点が
あり、そのためにボールベアリング3を複数個使用しな
ければならなくなり、組立て工数の増加、自動調芯量の
減少等の面で問題点があった。またボールベアリング3
の各構成部品が小型になるため、量産に適さず、ボール
ベアリング3が高価になるという問題点もあった。
また、上記したような従来の部品構成では、部品点数
が多くなり、加工精度もかなりのレベルまで必要とな
り、ピンチローラ装置自体が高価となるという問題点も
あった。
本発明は上記した問題点に鑑み、キャプスタンとピン
チローラの支軸が非平行であっても安定したテープ移送
を実現し、かつ円筒状弾性体の厚みを薄くすることなく
小径化を図ることができると共に、部品点数が少なく、
構造が簡単な安価なピンチローラ装置を提供するもので
ある。
課題を解決するための手段 上記問題点を解決するために本発明のピンチローラ装
置は、先端部が凸球面形状突出部を有するピンチローラ
軸と、軸方向の端面部に前記ピンチローラ軸の凸球面形
状突出部に嵌合し、摺動自在に当接する凹球面形状溝を
形成した回動自在に遊嵌するように整形された中空溝部
を有し、ピンチローラ軸に外嵌されるように形成された
樹脂製の円筒部材と、円筒部材の略中央部に中空溝部と
円筒部の軸方向端面を通ずる油溝部と、円筒部材の外周
面に固着された円筒弾性部材とを具備し、ピンチローラ
軸をインサート成形にて前記円筒部材に一体的に取り付
けたものである。
作用 本発明は上記した構成によって、凸球面形状突出部と
凹球面状溝の隙間による自動調芯作用により、キャプス
タンとピンチローラの支軸がたとえ非平行であっても安
定したテープ移送を実現し、かつ円筒状弾性体の厚みを
薄くすることなく、ピンチローラの小径化を図ることが
できると共に、構造が簡単で部品点数が少なく、しかも
安価なピンチローラ装置を提供することができる。
実施例 以下本発明の一実施例のピンチローラ装置について図
面を参考にしながら説明する。
第1図に本発明のピチローラ装置の一実施例の側断面
図を示す。
第1図においてピンチローラ8は、先端部に凸球面形
状突出部9aを有するステンレス鋼等の金属製のピンチロ
ーラ軸9と、軸方向の端面部にピンチローラ軸9の凸球
面形状突出部9aに嵌合し、摺動自在に当接する凹球面形
状溝10aを形成した回動自在に遊嵌するように整形され
た中空溝部10bを有し、ピンチローラ軸9に外観される
ように形成された樹脂製の円筒部材10と、円筒部材10の
外周に接着、あるいは焼付け、圧入等の手段によって固
着されたゴム等からなる円筒状弾性部材11とから構成さ
れており、ピンチローラ軸9を前記円筒部材10の略重心
位置、すなわちピンチローラ軸9の凸球面形状突出部9a
の中心が円筒部材10の略軸心位置で、しかも本ピンチロ
ーラ装置が実際の機器に用いられたときのテープ中心位
置にくるようにインサート成形されて円筒部材10に一体
的に取り付けられている。
円筒部材の略中央部に中空溝部と円筒部の軸方向端面
を通ずる油溝部13を設ける。
ピンチローラ軸9を樹脂製の円筒部材10にインサート
成形することによって円筒部材10の樹脂が硬化すること
によって樹脂が収縮し、その結果ピンチローラ軸9の凸
球面形状突出部9aと凹球面状溝10aの隙間12ができる。
その隙間12によって自動調芯作用が起こる。また凸球面
形状突出部9aの半径Rと中空溝部10bの半径rとの関係
を R>r とすることによって、円筒部材10がX方向に抜けること
を防ぐことができる。
ここで、円筒部材10に用いられる樹脂としては、エポ
キシ樹脂、ポリエステル樹脂、ポリイミド樹脂、フェノ
ール樹脂等の熱硬化性樹脂、ポリアミド樹脂、ポリアセ
タール樹脂、ポリカーボネート樹脂等の熱可塑性樹脂等
が適当である。
また、前述した樹脂材の耐摩耗性の向上、あるいは摩
擦係数の低減等を図るために、グラファイト、二硫化モ
リブデン、四フッ化エチレン等を混入した複合材とし、
これを用いてもよい。
第1図に示すように油溝13を設けることによって油溝
13から鉱油、合成油等からなる潤滑材を点滴したり、グ
リースを封入することが可能となり、凸球面形状部9aと
凹球面状溝10aの耐摩耗性の向上を図ることができると
共に、軸受の回転負荷を小さくすることができる。
以上のように、先端部が凸球面形状突出部を有するピ
ンチローラ軸と、軸方向の端面部に前記ピンチローラ軸
の凸球面形状突出部に嵌合し、摺動自在に当接する凹球
面形状溝を形成した回動自在に遊嵌するように整形され
た中空溝部を有し、ピンチローラ軸に外嵌されるように
形成された樹脂製の円筒部材と、円筒部材の略中央部に
中空溝部と円筒部の軸方向端面を通ずる油溝部と、円筒
部材の外周面に固着された円筒弾性部材とを具備し、ピ
ンチローラ軸をインサート成形にて前記円筒部材に一体
的に取り付けたことによって、凸球面形状突出部と凹球
面状溝の隙間による自動調芯作用により、キャプスタン
とピンチローラの支軸がたとえ非平行であっても安定し
たテープ移送を実現し、かつ円筒状弾性体の厚みを薄く
することなくピンチローラの小径化を図ることができる
と共に、構造が簡単で部品点数が少なく、しかも安価な
ピンチローラ装置を提供するものである。
発明の効果 以上のように、先端部が凸球面形状突出部を有するピ
チローラ軸と、軸方向の端面部に前記ピンチローラ軸の
凸球面形状突出部に嵌合し、摺動自在に当接する凹球面
形状溝を形成した回動自在に遊嵌するように整形された
中空溝部を有し、ピンチローラ軸に外嵌されるように形
成された樹脂製の円筒部材と、円筒部材の略中央部に中
空溝部と円筒部の軸方向端面を通ずる油溝部と、円筒部
材の外周面に固着された円筒弾性部材とを具備し、ピン
チローラ軸をインサート成形にて前記円筒部材に一体的
に取り付けたことによって、凸球面形状突出部と凹球面
状溝の隙間による自動調芯作用により、キャプスタンと
ピンチローラの支軸がたとえ非平行であっても安定した
テープ移送を実現し、かつ円筒状弾性体の厚みを薄くす
ることなく、ピンチローラの小径化を図ることができる
と共に、構造が簡単で部品点数が少なく、しかも安価な
ピンチローラ装置を提供するものである。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明のピンチローラ装置の一実施例の側断
面図、第2図は従来のピンチローラ装置の側断面図であ
る。 9……ピンチローラ軸、9a……凸球面形状部、10……円
筒部材、10a……凹球面溝、10b……中空溝部、11……円
筒状弾性部材、13……油溝。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】先端部が凸球面形状突出部を有するピンチ
    ローラ軸と、軸方向の端面部に前記ピンチローラ軸の凸
    球面形状突出部に嵌合し、摺動自在に当接する凹球面形
    状溝を形成した回動自在に遊嵌するように整形された中
    空溝部を有し、前記ピンチローラ軸に外嵌されるように
    形成された樹脂製の円筒部材と、該円筒部材の略中央部
    に前記中空溝部と該円筒部の軸方向端面を通ずる油溝部
    と、前記円筒部材の外周面に固着された円筒弾性部材と
    を具備し、前記ピンチローラ軸をインサート成形にて前
    記円筒部材に一体的に取り付けたことを特徴とするピン
    チローラ装置。
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AT397734B (de) * 1992-06-26 1994-06-27 Koninkl Philips Electronics Nv Magnetbandgerät mit einer andruckrolleneinrichtung
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