JPH01307950A - ピンチローラ装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、テープ上に信号を記録したシあるいはテープ
上に記録された信号を再生したシするビデオテープレコ
ーダ等の磁気記録再生装置に用いるピンチローラ装置に
関する。

従来の技術 従来のピンチローラ装置を第３図を用いて説明する。第
３図は従来のピンチローラ装置の側断面図である。第３
図において、円筒状ホルダー１の外周には、例えばゴム
等からなる円筒状弾性体２が一体的に取り付けられてお
り、円筒状ホルダー１の内周には、ボールベアリング３
の外輪３ａが円筒状ホルダー１の段部１ａと円筒状ホル
ダー１の内周部に嵌着されたスリーブ４にょシ挟持、固
定されている。

一方、支軸６の小径部５ａに嵌入されたボールベアリン
グ３の内輪３ｂは、支軸６の小径部６ａに嵌着されたス
トッパーｅにより固定されている。

上記のように構成されたピンチローラ７のボールベアリ
ングａにおいては、ボール３ｃと外輪３ａならびに、ボ
ール３ｃと内輪３ｂの間の隙間分だけ支軸６とピンチロ
ーラ７との間にいわゆるがたが生じ、これが自動調芯量
となる。したがって、ピンチローラ７とキャプスタン（
図示せず）の協働によシテーブを移送するために、′ピ
ンチローラ７をキャプスタンに所定の力で圧着する際、
何らかの理由によシキャプスタンに対しピンチローラ７
の支軸５が非平行な状態となった場合でも、前記自動調
芯量が太きければ、自動調芯作用によりキャプスタンの
傾きに沿ってピンチローラ７が均一に圧着するので、良
好なテープの走行を実現することができる。

発明が解決しようとする課題 しかしながら従来のピンチローラは、部品点数が多く、
その組立が複雑であシ、ボールに高い寸法精度が要求さ
れるボールベアリングを用いているので、非常にコスト
高になっていた。

またテープの走行を安定させるためにボールベアリング
のボールと、内輪および外輪のボール軌道面の隙間を利
用して自動調芯を行っていたので、自動調芯量が小さか
った。したがってキャプスタンとピンチローラ支軸の煩
きが非常に大きい場合には、自動調芯作用は機能せず、
テープの走行が不安定になるという問題があった。

本発明は上記した問題点に鑑み、自動調芯量が大きく、
かつ部品点数の少ない経済性に優れたピンチローラ装置
を提供するものである。

課題を解決するための手段 上記問題点を解決するために本発明のピンチローラ装置
は、外周面に凸球面状膨出部を有する円柱状の支持部材
と、内周面に前記支持部材の凸球面状膨出部に摺動自在
に当接する凹球面状溝を有し、前記支持部材の同心円周
上に配設された複数個の略扇形の軸受と、外周面に円筒
状弾性体が固着され、前記軸受を保持する保持部材とを
具備したものである。

作　　用 本発明は上記した構成によって、キャプスタンとピンチ
ローラの支軸が相対的に大きく傾いていても、凹球面状
溝が支持部材の凸球面状膨出部の周面上を滑り回転し、
ピンチローラは円筒状弾性体、保持部材、軸受とが一体
になって回転するので、キャプスタンとピンチローラの
平行度は自動的に調整され、自動調芯の範囲を大きくす
ることができ、安定したテープ移送を実現でき、部品点
数の少ない安価なピンチローラ装置を提供することがで
きる。

実施例 本発明のピンチローラ装置を、第１図ならびに第２図を
用いて説明する。

第１図に本発明のピンチローラ装置の一実施例の側断面
図を、第２図に同実施例の分解斜視図を示す。これらの
図においてピンチローラ８の円柱状の支持部材９は、そ
の外周面に凸球面状膨出部１ｏを有している。その凸球
面状膨出部１０は、ピンチローラ８とキャプスタン（図
示せず）の協働で移送されるテープ（図示せず）の軸方
向の中心部とほぼ等しい高さの軸方向の位置に、設けら
れている。支持部材９は、例えばステンレス鋼等の金属
材料製であシ、凸球面状膨出部１０は切削。

研摩加工等によシ一体的に形成される。または凸球面状
膨出部１ｏを別体として、この凸球面状膨出部１ｏを焼
結金属にて形成するか、もしくはポリイミドにグラファ
イト、二硫化モリブデン、四フッ化エチレン等の固体潤
滑剤を混入した樹脂材料にて形成した後、金属製の支軸
に圧入、接着等の手段によシ固着し、支持部材９を構成
してもよい。

支持部材９の凸球面状膨出部１ｏに所定の間隙を有して
嵌合し、摺動自在に当接する凹球面状溝１１ａを内周面
に有する複数個の略扇形の軸受１１は、支持部材９の同
心円周上に配設されている。

一方、外周面にゴム等からなる円筒状弾性体１２が固着
された円筒状の保持部材１３は、第１図に示すように内
周面に段部１３ａを有し、その段部１３ａと円筒状のス
トッパー１４とで複数個の軸受１１を挟持、固定してい
る。軸受１１は焼結金属、または潤滑剤を不要にするた
めの含油焼結金属等にて形成するか、あるいは固体潤滑
剤を混入したポリイミド等の熱硬化性樹脂やポリアミド
。

ポリエチレン等の熱可塑性樹脂にて形成するか、あるい
は前記樹脂材料にオイルを含浸させた含油プラスチック
にて形成してもよい。

略扇形の形状を有する軸受１１を焼結金属や熱硬化性樹
脂を用いて圧縮成形する場合は、凸球面状膨出部１０を
有する支持部材９に等しい形状を有スる金型をセンター
コアとして、凹球面状溝１１ａの形を定めれば、軸受１
１の厚み、外周形状、半径方向の側面形状等は、軸方向
のみに嵌合する金型を用いて容易に定められる。また軸
受１１を金型から取り出す場合は、まず軸受１１を前記
センターコアの金型に付着させたままで、この金型とと
もに軸方向に取シ出し、しかる後に軸受１１を金型から
径方向へｍ型させればよい。このように機械加工を施す
こと無しに、たいへん容易に軸受１１の凹球面状溝１１
ａ等の複雑な形状を形成することができるので、量産性
に富んだ安価な軸受１１を製造することができる。また
ピンチローラ８の自動調芯量の大きさは、支持部材９の
凸球面状膨出部１ｏに対して軸受１１が所定の間隙を得
るように、支持部材９と等しい形状を有する金型の凸球
面状膨出部の曲率や半径方向の最外径を設定し、決定す
ればよい。

次に本実施例のピンチローラ８の組立方法の一例につい
て説明する。第２図において、まずゴム等からなる円筒
状弾性体１２を保持部材１３に固着する。円筒状弾性体
１２の外周面は予め研摩してもよいし、あるいはピンチ
ローラ８を組み立てた後、支持部材９の軸中心を基準と
して研摩等の組立加工を施してもよい。次に複数個の軸
受１１の凹球面状溝１１ａを支持部材９の凸球面状膨出
部１ｏに嵌合させることによシ支持部材９と軸受１１と
を一体とし、軸受１１の軸方向端面を保持部材１３の内
周面の段部ｆ３ａに当接するごとく挿入する。この軸受
１１の組立方法は、上記した軸受１１の成形手順と略々
逆の手順である。しかる後にストッパー１４と保持部材
１３の段部１３ａとで軸受１１を挟持、固定するように
、ストッパー１４を保持部材の内周面に圧入、接着等の
手段によシ固着する。尚、軸受１１を保持部材１３の内
周面に圧入、接着等によｉ）固着する場合は、ストンパ
ー１４が不要になることは言うまでもない。

上記のように構成されたピンチローラ８が、テープを挟
んでキャプスタン（図示せず）に圧着されると、前記キ
ャプスタンの回転がピンチローラ８に伝達される。これ
によシ軸受１１の凹球面状溝１１ａが支持部材９の凸球
面状膨出部１０周シに滑り回転し、ピンチロー２８は円
筒状弾性体１２゜保持部材１３．軸受１１とが一体にな
って回転する。このとき、たとえキャプスタンとピンチ
ローラ８の支持部材９の平行度が出ていなくとも、支持
部材９の凸球面状膨出部１ｏと軸受１１の凹球面状溝１
１ａとの転接によシ前記キャプスタンとピンチローラ８
の平行度は自動的に調整される。

発明の効果 以上のように本発明は、外周面に凸球面状膨出部を有す
る円柱状の支持部材と、内周面に支持部材の凸球面状膨
出部に摺動自在に当接する凹球面状溝を有し、支持部材
の同心円周上に配設された複数個の略扇形の軸受と、外
周面に円筒状弾性体が固着され、軸受を保持する保持部
材とを具備しているので、ボールベアリングを用いた従
来のピンチローラに比較し、高価なボールベアリングを
使用しないので、部品点数が少なく、コストの低減を図
ることができる。また支持部材の凸球面状膨出部と軸受
の四球面状溝の隙間を自在に設定することができるので
、自動調芯作用の制御の範囲を広く設定することができ
、キャプスタンとピンチローラの支軸がたとえ非平行で
あっても安定したテープ移送を実現することができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明のピンチローラ装置の一実施例の側断面
図、第２図は同実施例の分解斜視図、第３図は従来のピ
ンチローラ装置の側断面図である。 ９・・・・・・支持部材、１０・・・・・・凸球面状膨
出部、１１・・・・・・軸受、１１ａ・・・・・・凹球
面状溝、１２・・・・・・円筒状弾性体、１３・・・・
・・保持部材。 代理人の氏名　弁理士　中　尾　敏　男　ほか１名７−
ｚ拝弘材 １０−　凸球耐択唐と紡 １／−一一聯叉 １／α−−一凹珠面秋講 第１図 第３図

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 外周面に凸球面状膨出部を有する円柱状の支持部材と、
   内周面に前記支持部材の凸球面状膨出部に摺動自在に当
   接する凹球面状溝を有し、前記支持部材の同心円周上に
   配設された複数個の略扇形の軸受と、外周面に円筒状弾
   性体が固着され、前記軸受を保持する保持部材とを具備
   したことを特徴とするピンチローラ装置。