JP2794900B2 - ピンチローラ装置 - Google Patents

ピンチローラ装置

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JP2794900B2
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【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、磁気記録再生装置に用いるピンチローラ装
置に関するものである。
従来の技術 従来のピンチローラ装置を第2図を用いて説明する。
図は従来のピンチローラ装置の側断面図である。
第2図において、円筒状ホルダ1の外周には、例えば
ゴムからなる円筒状弾性体2が一体に取り付けられてお
り、円筒状ホルダ1の内周には、ボールベアリング3の
外輪3aが円筒状ホルダ1の段部1aと円筒状ホルダ1の内
周部に嵌着されたスリーブ4により固定されている。一
方、支軸5の小径部5aに嵌入されたボールベアリング3
の内輪3bは、支軸5の小径部5aに嵌着されたストッパ6
により固定されている。
上記のように構成されたピンチローラ7のボールベア
リング3においては、ボール3cと外輪3aならびに、ボー
ル3cと内輪3bの間の隙間分だけ支軸5と円筒状ホルダ1
との間に遊びが生じ、これが自動調芯量となる。従っ
て、ピンチローラ7とキャプスタン(図示せず)の協働
によりテープを移送するために、ピンチローラ7をテー
プ(図示せず)を介してキャプスタンに所定の力で圧着
する際、何らかの理由によりキャプスタンに対しピンチ
ローラ7の支軸5が非平行な状態となった場合でも、前
記自動調芯量による自動調芯作用によりキャプスタンの
傾きに沿ってピンチローラ7が均一に圧着するので、良
好なテープ移送を実現することができる。
また、上記ピンチローラ装置の軸受部に銅、鉄、錫、
鉛、亜鉛、ニッケル等を原材料とする焼結含油合金から
なるすべり軸受を用いたピンチローラ装置は、例えば、
特開昭58−155559号公報に示されている。ここにおい
て、金属スリーブの内周面にローラ軸の軸線上に中心を
おく球面凹部を形成する一方、ローラ軸に回転摺動自在
にはめ合わせた焼結含油合金からなる軸受部材の下部外
周面に上記に対応する球面部を形成して、両球面部の摺
接により自動調芯作用を実現している。
発明が解決しようとする課題 しかしながら、上記のような構成のピンチローラ装置
においては軸受部に次のような課題がある。
軸受部にボールベアリングを用いたピンチローラ装置
の場合、 (1)ボールベアリングの内輪、ボール、及び外輪との
間の隙間を利用することによってピンチローラ装置の自
動調芯機能を持たせている。従って、自動調芯の範囲が
使用するボールベアリングによって決ってしまい、自動
調芯量の選択の余地が少ない。さらに自動調芯量を指定
するとボールベアリングを選定しなければならなくなる
ので、検査行程が増加する。
(2)ボールベアリングのコストが高い。
次に軸受部にすべり軸受に焼結含油合金を用いたピン
チローラ装置の場合、 (1)金属スリーブの内周面にローラ軸の軸線上に中心
をおく球面凹部を形成する一方、ローラ軸に回転摺動自
在にはめ合わせた焼結含油合金からなる軸受部材の下部
外周面に上記に対応する球面部を形成しなければならな
い。しかし、焼結含油合金の球状外周面の表面粗さを滑
り軸受として十分なように仕上げることができないため
に、自動調芯機能を果たす際に、焼結含油合金の表面の
凸部が削れ、焼結含油合金のポーラス部に入り込み、最
終的には金属スリーブに焼き付き、調芯機能が失われ
る。
さらに、テープを巻いたテープカセット内に設けられ
た切欠開口部の空間に、ピンチローラ7を挿入し装着す
るように構成された記録再生装置では、前記切欠開口部
の限られた空間の中にピンチローラ7を入れるため、ピ
ンチローラ7の小径化が要望されている。この要望にこ
たえるべく上述した従来のピンチローラ7の小径化を図
る場合、第1に円筒状弾性体2の径方向の厚みを薄くす
ることが考えられる。しかしながら円筒状弾性体2の厚
みが薄くなればなるほど、ピンチローラ7をテープを挟
んでキャプスタンに押圧し、テープを定速で移送する
際、前記円筒状弾性体2がキャプスタンに沿うように均
一に弾性変形しにくくなり、ピンチローラ7のテープを
駆動する力は著しく低下する。
また、円筒状弾性体2の厚みが薄くなるにしたがい、
前記円筒状弾性体2の成形時に生じる接合部の硬度ムラ
がテープ移送時にワウ・フラッタを発生させるという欠
点もあった。従来のピンチローラ7の小径化を図る第2
の方法としては、ボールベアリング3の小径化が考えら
れる。しかしながらピンチローラ7のキャプスタンへの
押圧力が小さくならない限り、ボールベアリング3の小
径化にともない、ボールベアリング3のラジアル負荷容
量が低下し、軸受寿命が短くなるという欠点がある。ま
たボールベアリング3の各構成部品が小型になるため、
量産に適さず、ボールベアリング3が高価になるという
欠点もある。
本発明は上記した課題を解決するもので、キャプスタ
ンとピンチローラの軸線が非平行であっても安定したテ
ープ移送を実現し、調芯量の設定幅が大きく、円筒状弾
性体の厚みを薄くすることなく小径化を図ることがで
き、しかも安価なピンチローラ装置を提供することを目
的としている。
課題を解決するための手段 本発明は上記目的を達成するため次の構成要素を有す
る。
(1)支軸。(2)支軸に回動自在にはめ合わされた
円筒状の滑り軸受。(3)滑り軸受のスラスト荷重を支
持し、滑り軸受に対し摺動し、滑り軸受と一体的に回転
しないスラスト軸受。(4)滑り軸受とスラスト軸受を
一方向に付勢することによって滑り軸受の軸方向高さを
一定に保つ付勢手段。そして(5)滑り軸受の外周面に
固着した円筒状弾性部材。
作用 本発明は上記した構成によって、キャプスタンとピン
チローラの軸線が非平行、あるいはピンチローラ装置の
使用方向が天地逆であっても安定したテープ移送を実現
し、調芯量の設定幅が大きく、円筒状弾性体の厚みを薄
くすることなく小径化を図ることができる。
実施例 以下、本発明のピンチローラ装置の一実施例について
図面を参考にしながら説明する。第1図に本発明のピン
チローラ装置の一実施例の側断面図を示す。
図においてピンチローラ装置7は次の要素から成って
いる。(1)ピンチローラアーム8に圧入などの手段に
よって植立された支軸5。(2)支軸5に回動自在には
め合わせた円筒状の滑り軸受9。(3)前記滑り軸受9
の外周9aに圧入、接着、焼付け等の手段によって、一体
に取り付けられた例えばゴムからなる円筒状弾性部材
2。(4)前記滑り軸受9の軸方向端面に設けた、端面
9bと摺動するスラスト軸受10a、端面9cと摺動するスラ
スト軸受10b。(5)コイルバネなどによって滑り軸受
9とスラスト軸受10a、10bをY方向に付勢する付勢手段
11。(6)前記付勢手段11が抜けないように支軸5には
めこんだストッパー6。そして、(7)滑り軸受9の高
さを決めるための支軸5に設けた段部5a。
ここで、滑り軸受9のラジアル軸受部の長さをl、支
軸5と滑り軸受9のラジアル方向の空隙量をΔgとする
と、本ピンチローラ装置7の自動調芯角度θは、近似的
に次式で表すことができる。
θsin-1(Δg/l) すなわち、lとΔgの寸法を定めることによって自動
調芯角度を調整することができる。
以上のように構成されたピンタローラ装置7は、キャ
プスタンとの間にテープを挟んで圧着すると、ピンチロ
ーラ装置7は、テープを駆動する。このとき、たとえキ
ャプスタンと支軸5とが平行していなくても、前述した
調芯作用により、キャプスタンとピンチローラ装置7と
の平行度を保つことができ、キャプスタンの傾きに沿っ
てピンチローラ装置7が均一に圧着するので、良好なテ
ープ移送を実現することができる。
また、付勢手段11により滑り軸受9を一方向Yに付勢
しているので、ピンチローラ装置7が傾いて、あるいは
天地逆になって使用されても、支軸5と滑り軸受9のそ
れぞれの軸線の相対的な傾きは一定であるので、良好な
テープ移送を実現することができる。さらに、滑り軸受
9に直接に弾性部材2を設けているので、弾性部材2の
厚みを薄くすることなく、また、支軸の強度、すなわ
ち、支軸を細くすることもなく、ピンチローラを構成す
ることができるので、小径のピンチローラであっても、
ピンチローラとしての性能(例えば、弾性部材2のゲー
ト、ウェルドが原因となるテープ走行のワウフラッタ・
支軸を細くする必要がもたらす支軸5の撓み)を劣化さ
せることはない。
また、本実施例におけるストッパ6の外径を第1図に
示すように滑り軸受9の内径より大なるように構成する
ことによって、軸受内部(スラスト、ラジアル共)に対
する防塵効果を果たすことができる。
また、滑り軸受9がピンチローラ装置7の回動と共に
回動しても、滑り軸受の端面9bとスラスト軸受10aのス
ラスト当接面との間の摩擦係数μは、付勢手段(コイ
ルバネ)11とスラスト軸受面との間の摩擦係数μより
小さく、そして、滑り軸受の端面9cとスラスト軸受10b
のスラスト当接面との間の摩擦係数μは、支軸5の段
差部5aとスラスト軸受面との間の摩擦係数μより小さ
いので、スラスト軸受10は滑り軸受9と共に回動するこ
とはない。
本実施例においての滑り軸受9は、焼結含油合金、樹
脂軸受等、種類を問わず使用できる。
尚、本実施例の滑り軸受9に熱硬化性樹脂を用いる
と、滑り軸受9の外周部にゴムなどの弾性部材2を直接
加硫成形することができるので、弾性部材2や接着剤の
経時変化による滑り軸受9と弾性部材2の接着力の低下
を防ぐことができる。
また本実施例では、スラスト軸受10a,10bの回転止め
は、摩擦係数の違いによって行っているが、スラスト軸
受10a,10bの内周部をD形に形成し、ストッパ6の外周
部をスラスト軸受10aのD形をはめこむような形状に
し、そして、支軸5をスラスト軸受10bの高さ分だけ、
スラスト軸受10bのD形にはめこむような形状にするこ
とによって、スラスト軸受10a、及び10bの支軸に対する
回転止めを行ってもよく、本実施例に限るものではな
い。
発明の効果 以上の実施例から明らかなように、本発明のピンチロ
ーラ装置は次のように構成する。すなわち、支軸と、支
軸に回動自在に支持された円筒状の滑り軸受と、滑り軸
受のスラスト荷重を支持し、滑り軸受に対し摺動し、か
つ滑り軸受と一体的に回転しないスラスト軸受と、滑り
軸受とスラスト軸受が接触する方向に付勢することによ
って滑り軸受の軸方向高さを一定に保つ付勢手段とを具
備し、滑り軸受の外周面に円筒状弾性部材を一体に装着
する。この構成によって軸受の内周面と円柱との隙間に
よる自動調芯作用により、キャプスタンとピンチローラ
の軸線がたとえ非平行であっても安定したテープ移送を
実現し、ピンチローラ装置が傾いて、あるいは天地逆に
使用されても、良好なテープ移送を実現することがで
き、調芯量の設定幅が大きく、厚い弾性部材が使用で
き、十分な強度を持つ太い支軸が使用できるので小径の
ピンチローラであっても、ピンチローラとしての性能を
劣化させることはなく、しかも安価なピンチローラ装置
を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明のピンチローラ装置の一実施例の側断面
図、第2図は従来のピンチローラ装置の側断面図であ
る。 2……円筒状弾性部材、5……支軸、9……滑り軸受、
10a,10b……スラスト軸受、11……付勢手段。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】支軸と、前記支軸に回動自在に支持する円
    筒状の滑り軸受と、前記滑り軸受のスラスト荷重を支持
    し、前記滑り軸受に対し摺動し、かつ前記滑り軸受と一
    体的に回転しないスラスト軸受と、前記滑り軸受と前記
    スラスト軸とを一方向に付勢することによって前記滑り
    軸受の軸方向高さを一定に保つ付勢手段とを具備し、前
    記滑り軸受の外周面に円筒状弾性部材を一体に取り付け
    たことを特徴とするピンチローラ装置。
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KR20010073953A (ko) * 2000-01-24 2001-08-03 김재기 테이프 레코더의 핀치롤러
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