JP3037036B2 - テープ駆動装置 - Google Patents

テープ駆動装置

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JP3037036B2
JP3037036B2 JP5208023A JP20802393A JP3037036B2 JP 3037036 B2 JP3037036 B2 JP 3037036B2 JP 5208023 A JP5208023 A JP 5208023A JP 20802393 A JP20802393 A JP 20802393A JP 3037036 B2 JP3037036 B2 JP 3037036B2
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文威 坂井
賢司 松浦
秀幸 橋
昌弥 飯田
公樹 福倉
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Panasonic Corp
Panasonic Holdings Corp
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Panasonic Corp
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、磁気記録再生装置等に
用いるテープ駆動装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、磁気記録再生装置の高精度化によ
り、テープスピードの安定化をめざす上で、ピンチロー
ラ駆動の高精度化への重要性はますます高まり、また安
価なテープ駆動装置を提供する上で、ピンチローラのコ
ストダウンは避けて通れない。ピンチローラのコストダ
ウンを図るために、従来から様々な形状のものが検討さ
れている。その中でも、ピンチローラに用いられている
軸受としては、従来用いられてきたボールベアリングを
用いたものから、構造が簡単で安価な樹脂製のすべり軸
受などが幅広く検討されている。
【0003】以下に図面を参照しながら上記した従来の
テープ駆動装置の一例について説明する。
【0004】図5は従来のテープ駆動装置に用いられて
いるピンチローラの側断面を示すものである。ピンチロ
ーラは次のような構成を有する。図5において、13は
円筒状ホルダであり、円筒状ホルダ13の外周には、例
えばゴムからなる円筒状弾性体14が焼きつけなどによ
り一体に取り付けられいる。円筒状ホルダ13の内周に
は、樹脂性のすべり軸受16が圧入され、そのすべり軸
受け16は、ピンチローラ支軸11に搭載されているポ
リスライダ15によって回転可能に保持され、さらに、
ピンチローラ支軸11に固定されているストッパ12に
よりスラスト方向にずれるのを防いでいる。
【0005】以上のように構成された従来のピンチロー
ラについて、以下その動作を説明する。まず、円筒状ホ
ルダ13内に圧入されたすべり軸受16とピンチローラ
支軸11との間にすきまを設けることで、そのすきま分
だけ、ピンチローラ支軸11とすべり軸受16との間に
遊びが生じ、これが自動調芯量となる(図6参照)。従
って、ピンチローラとキャプスタン支軸17の協働によ
りテープを移送するために、ピンチローラをテープ(図
示せず)を介してキャプスタン支軸17に所定の力で圧
着する際、何らかの理由でキャプスタン支軸17に対し
ピンチローラの支軸11が非平行な状態となっても、自
動調芯量による自動調芯作用によりキャプスタン支軸の
傾きに沿ってピンチローラが均一に圧着するので、良好
なテープ移送を実現することができる。また、軸受にボ
ールベアリングではなく、樹脂製のすべり軸受を用いる
ことで、従来用いられてきたボールベアリングに比べて
コストダウンを図ることができる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ような構成の従来テープ駆動装置においては軸受に次の
ような課題がある。
【0007】テープ走行の安定化を求める上で、従来用
いられてきたボールベアリングと同等の十分な調芯量
が、図5中のX方向を回転軸とする方向では得られた
が、図5中のY方向を回転軸とする方向、すなわち矢印
A方向では得られなかった。なぜなら、図5中のX方向
を回転軸とする方向にピンチローラ支軸11がキャプス
タン支軸17に対して傾いた時でも、ピンチローラとキ
ャプスタン支軸との接触は基本的にはキャプスタン支軸
と傾いたピンチローラ支軸との最近接点となる。その接
触は、ピンチローラの中央付近での接触であり、その接
触によりピンチローラ内部に圧入されたすべり軸受と、
ピンチローラ支軸との摺動部分はすべり軸受の内径部に
均一に分布する。
【0008】しかし一方、矢印A方向にピンチローラ支
軸11がキャプスタン支軸に対して傾いた状態になった
時、ピンチローラとキャプスタン支軸との接触圧が最大
となる点は、ピンチローラの上端または下端部である。
その接触により図6のようにピンチローラ支軸とすべり
軸受間の摺動部分はすべり軸受端部の面取り部分16a
とピンチローラ支軸との点接触になる(図6のD部参
照)。それが原因となり、矢印A方向の自動調芯角の範
囲を狭くしている。あるいは、少ない自動調芯角を補う
ため、ピンチローラ支軸の傾き精度を調整あるいは高度
に管理しなければならず、コストアップを招くという問
題点を有していた。
【0009】本発明は上記従来の問題点に鑑み、高精度
部品の不要によるコストダウンが可能であって、しかも
従来用いられてきたボールベアリングを用いたピンチロ
ーラと同等以上の調芯性能を実現できるテープ駆動装置
を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明のテープ駆動装置
は、回転駆動されるキャプスタン支軸と、当該キャプス
タン支軸に圧着される、外周面が弾性体で構成された
ンチローラとを有するテープ駆動装置であって、前記ピ
ンチローラは、その内径部にすべり軸受と、当該すべり
軸受に対して所定の隙間を有して貫通しているピンチロ
ーラ支軸とを有し、さらに前記すべり軸受の摺動面側端
部に、前記ピンチローラ支軸の軸方向には長さN、半径
方向には長さMで、N>Mなる条件を満足する面取り部
が形成されていることを特徴とするテープ駆動装置であ
る。
【0011】
【作用】本発明は、すべり軸受の摺動面側端部の面取り
部の存在により、ピンチローラ支軸が傾いた場合でも、
従来のようにピンチローラ支軸とすべり軸受との摺動が
局部的に当接することはなくなり、線接触に近いものに
なる。その結果、図1中のY方向を回転軸とする方向、
すなわち矢印A方向の調芯角が改善され、従来用いられ
てきたボールベアリングと同等の調芯性能を有し、軸受
のコストダウンを図ることができる。
【0012】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照しながら
説明する。
【0013】図1は本発明の一実施例におけるテープ駆
動装置の側断面図を示すものである。図1において、3
は円筒状ホルダであり、その外周には例えばゴムからな
る円筒状弾性体4が焼きつけなどにより一体に取り付け
られている。円筒状ホルダ3の内周には、樹脂性のすべ
り軸受6が圧入され、そのすべり軸受6は、ピンチロー
ラ支軸1に搭載されているポリスライダ5によって回転
可能に保持され、さらに、ピンチローラ支軸1に固定さ
れているストッパ2によりスラスト方向にずれるのを防
いでいる。また、ピンチローラ支軸1とすべり軸受6と
の間に一定のすき間が存在している。また、そのポリス
ライダ5は、そのすき間以上に、すべり軸受6がスラス
ト方向にずれるのを防いでいる。
【0014】さらに、前記すべり軸受6の摺動面側端部
に、支軸1の軸方向には長さN、半径方向には長さM
で、N>Mなる条件を満足する面取り部6aが形成され
ている。
【0015】以上のように構成されたテープ駆動装置に
ついて以下、その動作を説明する。
【0016】図2はすべり軸受6の側断面図を示す。ピ
ンチローラ支軸1との摺動面側の端部6aをピンチロー
ラ支軸の軸方向には長く、かつ半径方向には短い面取り
加工を施したもので、図2のようにN>Mとなるように
する。
【0017】図3は、図2のように面取り加工を施した
すべり軸受6において、図1中の矢印A方向にピンチロ
ーラ支軸1が回転し、キャプスタン支軸7と、ピンチロ
ーラ支軸1が非平行になった状態を示す図である。同図
におけるCは、円筒状ホルダ3に圧入されたすべり軸受
6とピンチローラ支軸1との摺動箇所を表している。図
3から明らかなように、すべり軸受6に本実施例の面取
り加工を施すことにより、ピンチローラ支軸1とすべり
軸受6との間の摺動は、すべり軸受6の端部における摺
動面の接触が局所的な当接から線接触に近いものに改善
され、図1中の矢印A方向の自動調芯の範囲が改善され
ることが理解される。これは図3と図6とを比較すると
明らかである。
【0018】図4は本実施例と従来例における矢印A方
向の自動調芯角の測定結果を示す図である。従来例では
A方向の自動調芯角は±0.2°程度であったが、本実
施例によればA方向の自動調芯角は±0.7〜0.8°
程度となり、同図からもわかるように、従来例に比べて
本実施例では自動調芯角の範囲が約3倍〜4倍になって
いる。
【0019】以上のように本実施例によれば、すべり軸
受6におけるピンチローラ支軸1との摺動面の端部をピ
ンチローラ支軸の軸方向には長く、かつ半径方向には短
い面取り加工を設けることにより、図5中の矢印A方向
の調芯の性能を改善することができる。このように、本
実施例の加工を施すことにより、調芯性能が改善され、
これによりピンチローラ支軸の傾き精度を調整あるいは
高度に管理する必要がなくなり、結果としてコストダウ
ンが実現できる。
【0020】なお、本発明のすべり軸受は、上記実施例
では、樹脂性であったが、その他の材料であってももち
ろんかまわない。
【0021】また、本発明のすべり軸受の面取り部は、
上下に設けられたが、条件によっては、いずれか一方で
もよい場合がある。
【0022】また、本発明のテープ駆動装置は磁気記録
再生装置に限らず、他のテープを駆動する装置にも適用
可能である。
【0023】
【発明の効果】以上のように本発明のテープ駆動装置
は、回転駆動されるキャプスタン支軸と、当該キャプス
タン支軸に圧着される、外周面が弾性体で構成された
ンチローラとを有するテープ駆動装置であって、前記ピ
ンチローラは、その内径部にすべり軸受と、当該すべり
軸受に対して所定の隙間を有して貫通しているピンチロ
ーラ支軸とを有し、さらに前記すべり軸受の摺動面側端
部に、前記ピンチローラ支軸の軸方向には長さN、半径
方向には長さMで、N>Mなる条件を満足する面取り部
が形成されているので、従来用いられてきたボールベア
リングを用いたピンチローラと同等の調芯性能を実現で
き、これによりピンチローラ支軸の傾き精度を調整ある
いは高度に管理するための高精度の部品も不必要とな
り、結果として大幅にコストダウンが図れる。
【0024】また、ベアリングの調芯性能アップによっ
て得られるテープの走行安定性向上により、構成部材の
組立精度は従来のままで十分で、不要なコストアップは
生じない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例におけるテープ駆動装置の側
断面図である。
【図2】本発明の一実施例におけるすべり軸受の側断面
図である。
【図3】本発明の実施例においてピンチローラ支軸が傾
いた時のピンチローラ支軸とすべり軸受の位置関係を示
す図である。
【図4】従来例と本実施例とにおけるすべり軸受の自動
調芯角の範囲を示す図である。
【図5】従来のテープ駆動装置の側断面図である。
【図6】従来のテープ駆動装置におけるピンチローラ支
軸が傾いた時のピンチローラ支軸とすべり軸受の位置関
係を示す図である。
【符号の説明】
1 ピンチローラ支軸 2 ストッパ 3 円筒状ホルダ 4 円筒状弾性体 5 ポリスライダ 6 すべり軸受 6aすべり軸受面取り部 7 キャプスタン支軸 11 ピンチローラ支軸 12 ストッパ 13 円筒状ホルダ 14 円筒状弾性体 15 ポリスライダ 16 すべり軸受 16aすべり軸受面取り部 17 キャプスタン支軸
フロントページの続き (72)発明者 橋 秀幸 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電 器産業株式会社内 (72)発明者 飯田 昌弥 神奈川県藤沢市桐原町8番地 オイレス 工業株式会社内 (72)発明者 福倉 公樹 神奈川県藤沢市桐原町8番地 オイレス 工業株式会社内 (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G11B 15/29

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】回転駆動されるキャプスタン支軸と、当該 キャプスタン支軸に圧着される、外周面が弾性体で
    構成されたピンチローラとを有するテープ駆動装置であ
    って、 前記ピンチローラは、その内径部にすべり軸受と、当該
    すべり軸受に対して所定の隙間を有して貫通しているピ
    ンチローラ支軸とを有し、さらに前記すべり軸受の摺動
    面側端部に、前記ピンチローラ支軸の軸方向には長さ
    N、半径方向には長さMで、N>Mなる条件を満足する
    面取り部が形成されていることを特徴とするテープ駆動
    装置。
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JP3070834B2 (ja) * 1996-12-11 2000-07-31 日本科学冶金株式会社 ピンチローラ
JP2968225B2 (ja) * 1997-02-12 1999-10-25 ヤマウチ株式会社 ピンチローラー及びピンチローラー装置
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