JPH0612740A - ピンチローラ装置 - Google Patents

ピンチローラ装置

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Publication number
JPH0612740A
JPH0612740A JP16718692A JP16718692A JPH0612740A JP H0612740 A JPH0612740 A JP H0612740A JP 16718692 A JP16718692 A JP 16718692A JP 16718692 A JP16718692 A JP 16718692A JP H0612740 A JPH0612740 A JP H0612740A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
pinch roller
bearing
roller device
capstan
tape
Prior art date
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Pending
Application number
JP16718692A
Other languages
English (en)
Inventor
Kenichi Miyamori
健一 宮森
Shigeo Obata
茂雄 小幡
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Publication date
Application filed by Matsushita Electric Industrial Co Ltd filed Critical Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority to JP16718692A priority Critical patent/JPH0612740A/ja
Publication of JPH0612740A publication Critical patent/JPH0612740A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ピンチローラにおいて、キャプスタンとピン
チローラの軸線が非平行であっても安定したテープ移送
を実現し、調芯量の設定幅が大きく、円筒状弾性体の厚
みを薄くすることなく小径化を図ることができ、しかも
安価なピンチローラ装置を提供することを目的とする。 【構成】 ピンチローラにおいて、支軸と、その支軸に
回動自在に遊嵌された円筒状の滑り軸受と、外周面に円
筒状弾性体が固着され、滑り軸受を保持する保持部材
と、滑り軸受を軸方向に付勢することによって滑り軸受
の軸方向高さを一定に保つ付勢手段と、滑り軸受に対し
摺動し、付勢手段により発生するスラスト荷重を支持す
るスラスト軸受とから構成する。 【効果】 ピンチローラにおいて、キャプスタンとピン
チローラの軸線が非平行であっても安定したテープ移送
を実現し、調芯量の設定幅が大きく、円筒状弾性体の厚
みを薄くすることなく小径化を図ることができ、しかも
安価なピンチローラ装置を提供することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、磁気記録再生装置に用
いるピンチローラ装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来のピンチローラ装置を図2を用いて
説明する。図は従来のピンチローラ装置の側断面図であ
る。
【0003】図2において、円筒状ホルダ1の外周に
は、例えばゴムからなる円筒状弾性体2が一体に取り付
けられており、円筒状ホルダ1の内周には、ボールベア
リング3の外輪3aが円筒状ホルダ1の段部1aと円筒
状ホルダ1の内周部に嵌着されたスリーブ4により固定
されている。一方、支軸5の小径部5aに嵌入されたボ
ールベアリング3の内輪3bは、支軸5の小径部5aに
嵌着されたストッパ6により固定されている。
【0004】上記のように構成されたピンチローラ7の
ボールベアリング3においては、ボール3cと外輪3a
ならびに、ボール3cと内輪3bの間の隙間分だけ支軸
5と円筒状ホルダ1との間に遊びが生じ、これが自動調
芯量となる。従って、ピンチローラ7とキャプスタン
(図示せず)の協働によりテープを移送するために、ピ
ンチローラ7をテープ(図示せず)を介してキャプスタ
ンに所定の力で圧着する際、何らかの理由によりキャプ
スタンに対しピンチローラ7の支軸5が非平行な状態と
なった場合でも、前記自動調芯量による自動調芯作用に
よりキャプスタンの傾きに沿ってピンチローラ7が均一
に圧着するので、良好なテープ移送を実現することがで
きる。
【0005】また、上記ピンチローラ装置の軸受部に
銅,鉄,錫,鉛,亜鉛,ニッケル等を原材料とする焼結
含油合金からなるすべり軸受を用いたピンチローラ装置
は、例えば、特開昭58−155559号公報に示され
ている。ここにおいて、金属スリーブの内周面にローラ
軸の軸線上に中心をおく球面凹部を形成する一方、ロー
ラ軸に回転摺動自在にはめ合わせた焼結含油合金からな
る軸受部材の下部外周面に上記に対応する球面部を形成
して、両球面部の摺接により自動調芯作用を実現してい
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ような構成のピンチローラ装置においては軸受部に次の
ような課題がある。
【0007】軸受部にボールベアリングを用いたピンチ
ローラ装置の場合、 (1)ボールベアリングの内輪,ボール及び外輪との間の
隙間を利用することによってピンチローラ装置の自動調
芯機能を持たせている。従って、自動調芯の範囲が使用
するボールベアリングによって決ってしまい、自動調芯
量の選択の余地が少ない。さらに自動調芯量を指定する
とボールベアリングを選定しなければならなくなるの
で、検査行程が増加する。
【0008】(2)ボールベアリングのコストが高い。 次に軸受部にすべり軸受に焼結含油合金を用いたピンチ
ローラ装置の場合、(1)金属スリーブの内周面にローラ
軸の軸線上に中心をおく球面凹部を形成する一方、ロー
ラ軸に回転摺動自在にはめ合わせた焼結含油合金からな
る軸受部材の下部外周面に上記に対応する球面部を形成
しなければならない。しかし、焼結含油合金の球状外周
面の表面粗さを滑り軸受として十分なように仕上げるこ
とができないために、自動調芯機能を果たす際に、焼結
含油合金の表面の凸部が削れ、焼結含油合金のポーラス
部に入り込み、最終的には金属スリーブに焼き付き、調
芯機能が失われる。
【0009】さらに、テープを巻いたテープカセット内
に設けられた切欠開口部の空間に、ピンチローラ7を挿
入し装着するように構成された記録再生装置では、前記
切欠開口部の限られた空間の中にピンチローラ7を入れ
るため、ピンチローラ7の小径化が要望されている。こ
の要望にこたえるべく上述した従来のピンチローラ7の
小径化を図る場合、第1に円筒状弾性体2の径方向の厚
みを薄くすることが考えられる。しかしながら円筒状弾
性体2の厚みが薄くなればなるほど、ピンチローラ7を
テープを挟んでキャプスタンに押圧し、テープを定速で
移送する際、前記円筒状弾性体2がキャプスタンに沿う
ように均一に弾性変形しにくくなり、ピンチローラ7の
テープを駆動する力は著しく低下する。
【0010】また、円筒状弾性体2の厚みが薄くなるに
したがい、前記円筒状弾性体2の成形時に生じる接合部
の硬度ムラがテープ移送時にワウ・フラッタを発生させ
るという欠点もあった。
【0011】従来のピンチローラ7の小径化を図る第2
の方法としては、ボールベアリング3の小径化が考えら
れる。しかしながらピンチローラ7のキャプスタンへの
押圧力が小さくならない限り、ボールベアリング3の小
径化にともない、ボールベアリング3のラジアル負荷容
量が低下し、軸受寿命が短くなるという欠点がある。ま
たボールベアリング3の各構成部品が小型になるため、
量産に適さず、ボールベアリング3が高価になるという
欠点もある。
【0012】本発明は上記した課題を解決するもので、
キャプスタンとピンチローラの軸線が非平行であっても
安定したテープ移送を実現し、調芯量の設定幅が大き
く、円筒状弾性体の厚みを薄くすることなく小径化を図
ることができ、しかも安価なピンチローラ装置を提供す
ることを目的としている。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明の技術的手段は、支軸と、その支軸に回動自在
に支持される円筒状の滑り軸受と、外周面に円筒状弾性
体が固着され、滑り軸受を保持する保持部材と、滑り軸
受を軸方向に付勢することによって滑り軸受の軸方向高
さを一定に保つ付勢手段と、滑り軸受に対し摺動し、前
記付勢手段により発生するスラスト荷重を支持するスラ
スト軸受とによるものである。
【0014】
【作用】本発明の技術的手段による作用は、上記した構
成によって、キャプスタンとピンチローラの軸線が非平
行、あるいはピンチローラ装置の使用方向が天地逆であ
っても安定したテープ移送を実現し、調芯量の設定幅が
大きく、円筒状弾性体の厚みを薄くすることなく小径化
を図ることができる。
【0015】
【実施例】以下、本発明のピンチローラ装置の一実施例
について図面を参考にしながら説明する。図1に本発明
のピンチローラ装置の一実施例の側断面図を示す。
【0016】図1においてピンチローラ装置7は、ピン
チローラアーム8に圧入などの手段によって植立された
支軸5と、支軸5に回動自在に遊嵌された円筒状の滑り
軸受9と、内周部12aに圧入,接着等の手段によって
前記滑り軸受9を保持し、外周部12bに圧入,接着,
焼付け等の手段によって、例えばゴムなどからなる円筒
状弾性部材2が固着された保持部材12と、前記滑り軸
受9の軸方向端面9b,9cには、端面9bと摺動する
スラスト軸受10a、端面9cと摺動するスラスト軸受
10bが設けられており、コイルバネなどによって滑り
軸受9とスラスト軸受10a,10bをY方向に付勢す
る付勢手段11と、前記付勢手段11が抜けないように
支軸5に嵌合するストッパー6と、支軸5に滑り軸受9
の高さを決めるための段部5aを設けることによって構
成されている。
【0017】ここで、滑り軸受9のラジアル軸受部の軸
方向長さを
【0018】
【外1】
【0019】とし、支軸5と滑り軸受9のラジアル方向
の空隙量をΔgとすると、本ピンチローラ装置7の自動
調芯角度θは、近似的に(数1)式で表すことができる。
【0020】
【数1】
【0021】すなわち、(外1)とΔgの寸法を定める
ことによって自動調芯角度を調整することができる。
【0022】以上のように構成されたピンチローラ装置
7は、キャプスタンとの間にテープを挟んで圧着する
と、ピンチローラ装置7は、テープを駆動する。このと
き、たとえキャプスタンと支軸5とが平行していなくて
も、前述した調芯作用により、キャプスタンとピンチロ
ーラ装置7との平行度を保つことができ、キャプスタン
の傾きに沿ってピンチローラ装置7が均一に圧着するの
で、良好なテープ移送を実現することができる。
【0023】また、付勢手段11によって滑り軸受9を
Y方向に付勢しているので、ピンチローラ装置7が傾い
て、あるいは天地逆になって使用されても、支軸5と滑
り軸受9のそれぞれの軸線の相対的な傾きは一定である
ので、良好なテープ移送を実現することができる。さら
に、滑り軸受9に直接に弾性部材2を設けているので、
弾性部材2の厚みを薄くすることなく、また、支軸の強
度、すなわち、支軸を細くすることもなく、ピンチロー
ラを構成することができるので、小径のピンチローラで
あっても、ピンチローラとしての性能(例えば、弾性部
材2のゲート、ウェルドが原因となるテープ走行のワウ
フラッタ、支軸を細くする必要からくる支軸5の撓み)
を劣化させることはない。
【0024】また、本実施例におけるストッパ6の外径
を図1に示すように滑り軸受9の内径より大なるように
構成することによって、軸受内部(スラスト、ラジアル
共)に対する防塵効果を果たすことができる。
【0025】また、滑り軸受9がピンチローラ装置7の
回動と共に回動しても、滑り軸受の端面9bとスラスト
軸受10aのスラスト当接面との間の摩擦係数μ1は、
付勢手段(コイルバネ)11とスラスト軸受面との間の
摩擦係数μ2より小さく、そして、滑り軸受の端面9c
とスラスト軸受10bのスラスト当接面との間の摩擦係
数μ3は、支軸5の段差部5aとスラスト軸受面との間
の摩擦係数μ4より小さいので、スラスト軸受10は滑
り軸受9と共に回動することはない。
【0026】本実施例においての滑り軸受9は、焼結金
属、または潤滑剤を不要にするための含油焼結金属等に
て形成するか、あるいは固体潤滑剤を混入したポリイミ
ド等の熱硬化性樹脂やポリアミド、ポリエチレン等の熱
可塑性樹脂にて形成するか、あるいは前記樹脂材料にオ
イルを含浸させた含油プラスチックにて形成してもよ
く、焼結含油合金,樹脂軸受等、種類を問わず使用でき
る。
【0027】また本実施例では、スラスト軸受10a,
10bの回転止めは、摩擦係数の違いによって行ってい
るが、スラスト軸受10a,10bの内周部をD形に形
成し、ストッパ6の外周部をスラスト軸受10aのD形
にはめこむような形状にし、そして、支軸5をスラスト
軸受10bの高さ分だけ、スラスト軸受10bのD形に
はめこむような形状にすることによって、スラスト軸受
10a、及び10bの支軸に対する回転止めを行っても
よく、本実施例に限るものではない。
【0028】
【発明の効果】以上の実施例から明らかなように、本発
明のピンチローラ装置は軸受の内周面と円柱との隙間に
よる自動調芯作用により、キャプスタンとピンチローラ
の軸線がたとえ非平行であっても安定したテープ移送を
実現し、ピンチローラ装置が傾いて、あるいは天地逆に
使用されても、良好なテープ移送を実現することがで
き、調芯量の設定幅が大きく、厚い弾性部材が使用で
き、十分な強度を持つ太い支軸が使用できるので小径の
ピンチローラであっても、ピンチローラとしての性能を
劣化させることはなく、しかも安価なピンチローラ装置
を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のピンチローラ装置の一実施例の側断面
【図2】従来のピンチローラ装置の側断面図
【符号の説明】
2 円筒状弾性部材 5 支軸 9 滑り軸受 10a,10b スラスト軸受 11 付勢手段 12 保持部材

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 支軸と、その支軸に回動自在に遊嵌され
    た円筒状の滑り軸受と、外周面に円筒状弾性体が固着さ
    れ、前記滑り軸受を保持する保持部材と、前記滑り軸受
    を軸方向に付勢することによって前記滑り軸受の軸方向
    高さを一定に保つ付勢手段と、前記滑り軸受に対し摺動
    し、前記付勢手段により発生するスラスト荷重を支持す
    るスラスト軸受とを具備することを特徴とするピンチロ
    ーラ装置。
JP16718692A 1992-06-25 1992-06-25 ピンチローラ装置 Pending JPH0612740A (ja)

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