JP2001117560A - 調律装置、調律方法および記録媒体 - Google Patents

調律装置、調律方法および記録媒体

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JP2001117560A
JP2001117560A JP30077599A JP30077599A JP2001117560A JP 2001117560 A JP2001117560 A JP 2001117560A JP 30077599 A JP30077599 A JP 30077599A JP 30077599 A JP30077599 A JP 30077599A JP 2001117560 A JP2001117560 A JP 2001117560A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 使用者が楽器のチューニングやピッチ調節を
より容易に行うことを可能とするとともに、使用者の音
感の訓練に好適な調律装置を提供する。 【解決手段】 入力される楽音信号のピッチを検出し、
そのピッチの最も近い平均律の音階上の音高(センター
ピッチ)を決定するとともに、決定したセンターピッチ
と入力ピッチとのずれを求める。そして、決定したセン
ターピッチの楽音信号を生成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、楽器のチューニン
グ等に使用される調律装置、調律方法および調律処理を
コンピュータに実行させるプログラムを記録した記録媒
体に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、楽器のチューニングを行う場
合、基準となる音程(例えば、440Hz)の周波数を
発音する音叉等の機器を用意し、楽器および音叉の発す
る音のずれを使用者が聴取することによりチューニング
を行う方法が用いられる。また、ユニゾンやアンサンブ
ルにおいては、他の演奏者の音を聞きながらその音に自
分のピッチを合わせたり調和させたりする必要がある。
上述した音叉などの機器は、このようにピッチを合わせ
たり調和させたりする訓練にも用いられている。
【0003】また、楽器のチューニングには、入力した
音と基準音とのずれを検出してメータ等に表示するクロ
マチックチューナーも使用される。このようなクロマチ
ックチューナーを使用すると、演奏者はメータ表示され
る音のずれを確認しながら、楽器のチューニングを行う
ことができるので、音叉などを使用する方法と比較して
より正確なチューニングを行うことができる。また、ギ
ター用のクロマチックチューナとしては、複数の弦に対
応する基準音の情報を有し、演奏者がスイッチなどで基
準音を選択することで、複数の弦のチューニングを行う
ものも使用されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上述した音叉
を使用して楽器のチューニングを行うためには、所望の
基準音を発生する音叉等が複数必要となる。例えば、ギ
ターのチューニングを行う場合には、各弦の開放弦の周
波数に相当する基準音を発生する音叉を用意する必要が
ある。また、管楽器の演奏者が全発音可能音域の各音程
を正確に発音できるように訓練するためには、全音域の
全ての音に対応する音叉を用意する必要がある。音叉に
代えて発振器を用いれば、上記のように複数の機器を用
意しなくてはならないといった問題は解消されるが、発
振器が発音する周波数を調整する操作が煩雑である。
【0005】また、上述したクロマチックチューナーを
使用すれば、正確なチューニングを行うことは可能とな
るが、使用者は複数ある基準音をスイッチ等で選択する
必要があり、操作が煩雑となる。上述したクロマチック
チューナーの中には、楽音を入力することにより、入力
楽音に最も近いセンターピッチ(例えば、平均律音階上
に乗る音)を自動的に検出し、このセンターピッチとの
ずれをメータ表示するものもある。この装置によれば、
上述した基準音選択のためのスイッチ操作等は不要であ
るが、いずれのクロマチックチューナーにおいても、使
用者がメータ表示されるずれを参照してチューニングを
行う、つまり視覚的にチューニングを行うため、演奏者
が聴覚を頼って音程を合わせる訓練を行う装置としては
適していない。
【0006】本発明は、上記の事情を考慮してなされた
ものであり、使用者が楽器のチューニングやピッチ調節
をより容易に行うことを可能とするとともに、使用者の
音感の訓練に好適な調律装置、調律方法、および調律処
理をコンピュータに実行させるプログラムを記憶した記
録媒体を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明の請求項1に記載の調律装置は、入力される
楽音信号のピッチを検出するピッチ検出手段と、予め設
定された音階上の音高の中から前記ピッチ検出手段によ
り検出されたピッチに基づいて音高を決定する音高決定
手段と、前記音高決定手段により決定された音高に対応
する楽音信号を出力する出力手段とを具備することを特
徴としている。
【0008】また、請求項2に記載の調律装置は、請求
項1に記載の調律装置において、前記音高決定手段は、
予め設定された音階上の音高の中から前記ピッチ検出手
段により検出されたピッチに最も近い音高を決定するこ
とを特徴としている。
【0009】また、請求項3に記載の調律装置は、請求
項1または2に記載の調律装置において、前記音高決定
手段は、前記ピッチ検出手段により検出されたピッチに
最も近い音高を基準音とした所定の和音構成音に対応す
る音高を決定することを特徴としている。
【0010】また、請求項4に記載の調律装置は、請求
項1ないし3のいずれかに記載の調律装置において、前
記ピッチ検出手段により検出されたピッチと前記音高決
定手段により決定された音高との音高差を取得する音高
差取得手段と、前記音高差取得手段により取得された音
高差に応じて、入力される楽音信号のピッチを調整する
ピッチ調整手段とをさらに具備し、前記出力手段は、前
記ピッチ調整手段により調整された楽音信号を出力する
ことを特徴としている。
【0011】また、請求項5に記載の調律装置は、請求
項1ないし4のいずれかに記載の調律装置において、前
記出力手段は、前記音高決定手段により決定された音高
に加え、入力された音高の楽音信号を出力することを特
徴としている。
【0012】また、請求項6に記載の調律装置は、請求
項1ないし5のいずれかに記載の調律装置において、前
記出力手段により出力される楽音信号に対応した楽音を
形成する楽音信号形成手段をさらに具備することを特徴
としている。
【0013】また、請求項7に記載の調律装置は、請求
項1ないし6のいずれかに記載の調律装置において、前
記音高決定手段により決定された音高と、前記ピッチ検
出手段により検出されたピッチと前記音高決定手段によ
り決定された音高との音高差とを表示する表示手段をさ
らに具備することを特徴としている。
【0014】また、請求項8に記載の調律方法は、入力
される楽音信号のピッチを検出するピッチ検出ステップ
と、予め設定された音階上の音高の中から前記ピッチ検
出ステップで検出されたピッチに基づいて音高を決定す
る音高決定ステップと、前記音高決定ステップで決定さ
れた音高に対応する楽音信号を出力する出力ステップと
を具備することを特徴としている。
【0015】また、請求項9に記載の調律方法は、請求
項8に記載の調律方法において、前記音高決定ステップ
では、予め設定された音階上の音高の中から前記ピッチ
検出ステップで検出されたピッチに最も近い音高を決定
することを特徴としている。
【0016】また、請求項10に記載の記録媒体は、入
力される楽音信号のピッチを検出するピッチ検出処理
と、予め設定された音階上の音高の中から前記ピッチ検
出処理で検出されたピッチに基づいて音高を決定する音
高決定処理と、前記音高決定処理で決定された音高に対
応する楽音信号を出力する出力処理とを備えた調律処理
をコンピュータに実行させるためのプログラムを記憶し
ている。
【0017】また、請求項11に記載の記録媒体は、請
求項10に記載の記録媒体において、前記音高決定処理
では、予め設定された音階上の音高の中から前記ピッチ
検出処理で検出されたピッチに最も近い音高を決定する
ことを特徴としている。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施形態について説明する。 A.実施形態の構成 まず、図1は本発明の一実施形態に係る調律装置の構成
を示すブロック図である。同図に示すように、この調律
装置は、入力部10と、A/D変換部11と、レベル検
出部12と、ピッチ検出部(ピッチ検出手段)13と、
ピッチシフタ(ピッチ調整手段、出力手段)14と、制
御部(音高決定手段、音高差取得手段)15と、制御パ
ネル16と、表示部17と、音源(出力手段)18と、
D/A変換部19,20と、ミキサ21と、出力部22
と、MIDI(Musical Instrument Digital Interfac
e)データ出力部(出力手段)23とを備えている。
【0019】入力部10は、マイクロホンやライン入力
端子などであり、楽音信号をこの調律装置に入力するも
のである。ここでは、入力部10としてマイクロホンを
用い、楽器1の発した楽音から楽音信号を生成する。A
/D変換部11は入力部10から入力される楽音信号に
A/D変換を施してレベル検出部12、ピッチ検出部1
3およびピッチシフタ14に出力する。
【0020】レベル検出部12は、A/D変換部11か
ら供給される楽音信号のレベルを検出する。ピッチ検出
部13は、この楽音信号のピッチを検出する。これらの
検出された入力楽音信号のレベルおよびピッチは、制御
部15に出力される。制御部15は、この調律装置の各
部を制御するものであり、CPU、この調律装置の調律
プログラムなどを記憶したROM、ワーキングエリア等
として使用されるRAM、およびクロック発振器等から
構成されている。そして、レベル検出部12およびピッ
チ検出部13から入力されるピッチ(PT)やレベル(L
V)などの情報に基づいて、入力部10から入力される
楽音信号に最も近い平均律の音階上の音高(センターピ
ッチ)を決定するとともに、決定した音高と入力楽音信
号のピッチとのずれ量を算出する。ここで、図2に入力
ピッチからセンターピッチおよびずれ量を求める方法を
概念的に示す。同図に示すように、センターピッチの決
定は、入力ピッチが予め100セント毎に段階上に設定
されたセンターピッチのいずれに最も近いかにより決定
される。従って、図示のように入力ピッチが80(セン
ト)である場合には、センターピッチは100(セン
ト)となり、ずれ量の絶対値は20となる。また、入力
ピッチが40(セント)である場合には、センターピッ
チは0(セント)となり、ずれ量の絶対値は40とな
る。このような音高決定等の具体的な制御内容について
は後述する。そして、制御部15は、決定した音高やピ
ッチ差分などの情報を用い、音源18、ピッチシフタ1
4、表示部17等を制御する。
【0021】制御パネル16は、図3に示すように、オ
ン/オフ操作が可能なスイッチSW1〜SW5を備えて
おり、使用者はこのスイッチをオン/オフ操作すること
により、制御部15に指令信号を送出し、後述する出力
部22およびMIDIデータ出力部23から出力される
楽音(信号)を選択できるようになっている。ここで、
スイッチSW1は原音、つまり入力部10から入力され
た楽音信号をそのまま出力するか否かを選択するスイッ
チであり、スイッチSW2は入力部10から入力される
楽音信号をピッチシフタ14によりセンターピッチにピ
ッチシフトした楽音信号を出力するか否かを選択するも
のである。スイッチSW3、SW4は、音源18から供
給され楽音信号を出力するか否かを選択するスイッチで
あり、スイッチSW3がオンの場合には入力部10から
入力される楽音信号と同じ音高の楽音信号が出力され、
スイッチSW4がオンの場合にはセンターピッチの楽音
信号が出力される。スイッチSW5は、センターピッチ
に対応したMIDIデータをMIDIデータ出力部23
から出力させるか否かを選択するスイッチである。
【0022】図4に示すように、表示部17は、音名を
示す情報を表示する音名表示部17aと、入力部10か
ら入力される楽音信号のピッチとセンターピッチとのず
れを表示するピッチ差分表示部17bとを備えている。
これらの音名表示部17aおよびピッチ差分表示部17
bには、制御部15により求められた音名およびピッチ
ずれ量が表示される。なお、図示の構成では、ピッチ差
分表示部17bはピッチずれ量を指針表示する構成とな
っているが、これに限らず表示形式は任意であり、例え
ば数値で表示したりするものであってもよいし、バーグ
ラフなどで表示するものであってもよい。
【0023】図1に示すピッチシフタ14は、制御部1
5から供給されるピッチの差分に応じて、入力部10か
らA/D変換部11を介して供給される楽音信号のピッ
チをシフトする。従って、ピッチシフタ14からは制御
部15により決定されたセンターピッチ、つまり制御部
15により決定された平均律の音階上の音高の楽音信号
が出力される。
【0024】音源18は、任意の周波数の楽音信号を生
成することができる音源装置であればよく、FM音源や
PCM音源などの音源装置を使用することができる。そ
して、音源18は制御部15から供給されるノートオン
/オフ、入力楽音信号のピッチ、および制御部15によ
り求められたセンターピッチに基づいて、決定された音
高の楽音信号、および入力部10から入力される楽音信
号と同じ周波数の楽音信号を生成してD/A変換部20
を介してミキサ21に出力する。
【0025】ミキサ21は、入力部10から供給される
楽音信号、ピッチシフタ14からD/A変換部19を介
して供給される楽音信号、および音源18からD/A変
換部20を介して供給される楽音信号を制御部15の制
御に基づいて適宜選択ミキシングして出力部22に出力
する。具体的には、図5に示すような構成のものを用い
ることができる。同図に示すように、この例に示すミキ
サ21は、4つのゲート21a,21b,21c,21
dからなるゲート部30と、ゲート部30から出力され
る楽音信号を混合・増幅する混合・増幅部31とを備え
ている。
【0026】ゲート部30は、制御部15から供給され
る制御信号に基づいて入力信号を出力するか否かが決定
される。ここで、制御部15から供給される制御信号
は、上述した制御パネル16の各スイッチSW1〜SW
4(図3参照)のオン/オフにより決定されるものであ
る。具体的には、スイッチSW1がオンの場合には、入
力部10から供給された原音の楽音信号がゲート21a
から出力される。スイッチSW2がオンの場合には、ピ
ッチシフタ14から供給されたセンターピッチの楽音信
号がゲート21bから出力される。スイッチSW3がオ
ンの場合には、音源18から供給される原音と同じ音高
の楽音信号がゲート21cから出力される。スイッチS
W4がオンの場合には、音源18から供給されるセンタ
ーピッチの楽音信号がゲート21dから出力される。こ
のように制御部15からの制御信号に基づいて選択され
るゲート部30からの出力楽音信号が混合・増幅部31
により混合・増幅されて出力部22に出力される。な
お、混合・増幅部31の増幅率やゲインに関しては適当
な定数を用いればよいが、音源18からの出力に対して
は、入力楽音信号のレベルに応じて増幅率を変更できる
ようにしてもよい。
【0027】図1に示す出力部22は、ミキサ21から
供給される楽音信号を出力するライン出力端子や、ミキ
サ21から供給される楽音信号に対応した楽音を発する
スピーカ等である。MIDIデータ出力部23は、制御
パネル16のスイッチSW5がオンである場合には、制
御部15により生成されたMIDIデータを外部に出力
する。
【0028】B.実施形態の動作 次に、上記構成の調律装置の動作について説明する。ま
ず、制御部15による概要動作について図6を参照しな
がら説明する。
【0029】B−1.概要動作 まず、この調律装置に電源が投入されると、初期化処理
が行われる(ステップSa1)。ここで、初期化処理と
は、各種レジスタの初期化処理などである。そして、制
御パネル16の各スイッチSW1〜SW5のオン/オフ
状態を取り込んで、対応するレジスタに書き込むパネル
処理を行う(ステップSa2)。
【0030】この後、後述するタイマ割り込み処理で得
られたパラメータを基に制御部15が音源18等に出力
するノート情報や、表示部17に出力する表示情報等を
作成する(ステップSa3)。そして、作成した情報を
音源18や表示部17などに出力する(ステップSa
4)。以後、ステップSa2以下の処理を繰り返す。
【0031】B−2.タイマ割り込み処理 次に、レベル検出部12およびピッチ検出部13により
取得された入力楽音信号のレベルおよびピッチに基づい
て、入力される楽音信号に最も近い平均律の音階上の音
高を決定する、および決定した音高と入力楽音信号のピ
ッチとの差分(dPIT)を算出するために用いるパラメー
タを生成するタイマ割り込み処理について図7を参照し
ながら説明する。
【0032】まず、レベル検出部12から入力楽音信号
のレベルLVおよびピッチ検出部13から入力楽音信号の
ピッチPTを取り込む(ステップSb1)。そして、取り
込んだレベルLVが予め設定された比較レベル値DLVより
大きいか否かが判別される(ステップSb2)。ここ
で、入力楽音信号のレベルLVが比較レベル値DLVよりも
小さい場合には、発音をしないように制御する。以下、
発音とは音源18により楽音信号が形成されていること
をいうものとする。より具体的には、発音フラグがオン
であるか否か、つまり現在発音がされているか否かを判
別し(ステップSb3)、現在発音中である場合には、
音源18にノートオフ情報を送出するためにノートオフ
フラグをオンにする(ステップSb4)。なお、発音指
示を行わない場合には、制御パネル16(図3参照)の
スイッチSW1〜SW4の操作状態に関わらず、上述し
たミキサ21(図5参照)の全てのゲート21a〜21
dを閉じるようにしてもよい。
【0033】一方、ステップSb2の判別において、入
力楽音信号のレベルLVが比較レベル値DLVよりも大きい
場合には、発音を行うように制御する。より具体的に
は、現在発音中であるか否かを判別し(ステップSb
5)、発音中でない場合(ステップSb5:No)に
は、音源18にノートオン情報を送出するためのノート
オンフラグをオンにする(ステップSb6)。
【0034】そして、発音指示を行う場合には、まず、
ピッチ検出部13から取り込んだピッチPT(Hz)を次
の式によりセント値PITに変換する(ステップSb
7)。 PIT=1200*log2(PT/440) なお、上記の演算でセント値を算出するようにしてもよ
いが、入力周波数とセント値との対応表を記憶してお
き、これを参照することによりセント値を求めるように
してもよい。
【0035】次に、ステップSb7により変換された入
力楽音信号のピッチPITを100で割り、余りを算出す
る(ステップSb8)。つまり、平均律の音階上のいず
れかの音高からのずれ量dCENTを算出する。また、セン
ト値に変換した入力ピッチPITを半音単位の値tCDに変更
する(ステップSb9)。具体的には、次の式によりtC
Dを算出する。 tCD=TRUNCATE(PIT/100) 上記式において、TRUNCATE(X)は、Xの整数部のみを
返す関数である。例えば、A3(440Hz)のとき
は、tCD=0となる。
【0036】そして、後述するノート情報作成処理にお
いて、入力される楽音信号に最も近い平均律の音階上の
音高を求めるために使用する変数SIGを、次式により求
める(ステップSb10)。 SIG=SIG(tCD) 上記式において、SIG(X)はXの符号を返す関数であ
り、Xが負である場合は、SIG=−1となり、Xが正で
ある場合にはSIG=1となる。
【0037】B−3.ノート情報作成処理 次に、上述したようなタイマ割り込み処理により生成さ
れたデータに基づいてセンターピッチを決定する、およ
び決定した音高と入力楽音信号のピッチとの差分を算出
してノート情報を作成する処理について図8を参照しな
がら説明する。
【0038】まず、上述したタイマ割り込み処理でノー
トオンフラグがオンであるか、もしくは現在発音中であ
るか否かが判別される(ステップSc1)。ここで、ノ
ートオンフラグがオフであり、かつ現在発音中でない場
合(ステップSc1:No)には、ノート情報は作成さ
れず、処理が終了する。
【0039】一方、ノートオンフラグがオンである、も
しくは現在発音中である場合(ステップSc1:Ye
s)には、ノート情報作成処理が行われる。具体的に
は、まず、上述したタイマ割り込み処理で求めた平均律
の音階上のいずれかの音高からのピッチずれ量dCENTの
絶対値が50より大きいか否かが判断される(ステップ
Sc2)。
【0040】ここで、dCENTの絶対値が50より大きい
場合(ステップSc2:Yes)には、上記タイマ割り
込み処理で求めた半音単位の値tCDに上記タイマ割り込
み処理で求めたSIGを加算して入力ピッチPITに対応する
センタピーチを半音単位で示す値CDを取得する(ステッ
プSc3)。従って、例えば、ピッチ検出部13からの
入力ピッチPIT=70の場合、tCD=0、CD=1となる。
また、入力ピッチPIT=−70の場合、tCD=0、CD=−
1となる。
【0041】そして、入力ピッチPITをステップSc3
で決められたセンターピッチにシフトするためのシフト
量dPITを次式により算出する(ステップSc4)。 dPIT=SIG*(100−|dCENT|) ここで、dCENTおよびSIGは上記タイマ割り込み処理で求
めた値を使用する。従って、例えば、ピッチ検出部13
からの入力ピッチPITが70の場合、dCENT=70、dPIT
=30となる。また、入力ピッチPITが−70の場合、d
CENT=−70、dPIT=−30となる。このようにして、
ピッチシフタ14に出力すべきシフト量dPITが求まる。
【0042】一方、dCENTの絶対値が50より小さい場
合(ステップSc2)には、上記タイマ割り込み処理で
求めた半音単位の値tCDを、入力ピッチPITに対応するセ
ンターピッチを半音単位で示す値CDとして取得する(ス
テップSc5)。そして、ステップSc5で求められた
音高CDに対する入力ピッチPITのシフト量dPITを次式に
より算出する(ステップSc6)。 dPIT=−dCENT 従って、例えば、ピッチ検出部13からの入力ピッチPI
Tが25.5の場合、tCD=CD=0、dCENT=25.5、d
PIT=−25.5となる。また、入力ピッチPITが−2
5.5の場合、tCD=CD=0、dCENT=−25.5、dPIT
=25.5となる。
【0043】このようにして、入力される楽音信号のピ
ッチPITに対応するセンターピッチを半音単位で示す値C
Dと、入力ピッチPITをセンターピッチにシフトするため
のシフト量dPITが決定される。この後、これらの決定し
たパラメータを用い、制御部15から音源18や表示部
17などに出力する情報を生成する。
【0044】具体的には、まず、音高を半音単位で示す
CDの現在値が、上記のように決定したCDの値と異なるか
否かを判別する(ステップSc7)。ここで、音高を示
すCDが現在値と異なる場合(ステップSc7:Yes)
には、後述するMIDIデータを出力するために参照さ
れるセンターピッチの変更処理フラグをオンにする(ス
テップSc8)。そして、上記のように求めたCDから次
式により、音源18に送出すべきセンターピッチのピッ
チ情報CENTERを算出する(ステップSc9)。 CENTER=CD*100
【0045】次に、上記のように求めたCDから表示部1
7に表示すべき情報を生成する(ステップSc10)。
ここでは、上記のように求めたCDを12で割り、その余
りを取得する。そして、図9に示すように、予めこの余
りと音名とを対応付けて記憶した音名テーブルを参照す
ることにより、表示部17に出力すべき音名情報を生成
する。例えば、上記演算による余りが「3」である場合
には、音名「C」に対応した音名情報が生成される。
【0046】次に、表示部17に表示すべきずれ量DdPI
Tをシフト量dPITを用いて求める。ここで、シフト量dPI
Tは、入力ピッチPITをセンターピッチにシフトするため
の値であるため、表示するセンターピッチずれ量DdPIT
は、次式により算出される。 DdPIT=−dPIT
【0047】B−4.出力処理 次に、上述したノート情報作成処理により作成された各
情報を制御部15がピッチシフタ14、表示部17、音
源18およびMIDIデータ出力部23等に出力する出
力処理について図10を参照しながら説明する。
【0048】まず、シフト量dPITがピッチシフタ14に
出力される(ステップSd1)。これによりピッチシフ
タ14は、入力ピッチPITをシフト量dPITだけシフト
し、センターピッチの楽音信号を生成する。
【0049】次に、制御パネル16の各スイッチSW1
〜SW5の状態を検知し、これに基づいてミキサ21の
ゲート部30(図5参照)を制御する(ステップSd
2)。そして、上記のように求めた音名情報とずれ量Dd
PITが表示部17に出力され(ステップSd3)、表示
部17に音名およびずれ量が表示される。
【0050】次に、ノートオンフラグがオンであるか否
かが判別される(ステップSd4)。ここで、ノートオ
ンフラグがオンである場合(ステップSd4:Yes)
には、音源18に新規発音を指示するとともに、音源1
8に入力ピッチPIT、センターピッチCENTERを出力する
(ステップSd5)。これにより、音源18が入力楽音
と同様の楽音信号と、センターピッチの楽音信号を生成
する。
【0051】そして、MIDIデータ出力フラグがオ
ン、つまり制御パネル16のスイッチSW5がオンであ
るか否かが判別される(ステップSd6)。ここで、M
IDIデータ出力フラグがオフの場合、すなわちスイッ
チSW5がオフであり、MIDIデータを出力しない場
合には、ノートオンフラグをオフにリセットするととも
に、発音フラグをオンにリセットし、出力処理が終了す
る。
【0052】一方、ステップSd6の判別において、M
IDIデータ出力フラグがオンである場合(スイッチS
W5がオン)には、MIDIデータの送信バッファにノ
ートオン(MIDICD)が書き込まれる(ステップSd
7)。ここで、CDはセンターピッチのセント値をA3=
0とする半音単位の値にしたものであるため、これをM
IDIのノートナンバーMIDICDに書き換える。例えば、
C3の場合、対応するMIDIノートナンバーは60で
あり、対応するCD値は−9である。従って、次の式によ
りMIDICDを算出することができる。 MIDICD=CD+69 このようにMIDIのノートナンバーに変換してからノ
ート情報が作成される。ノートオンを作成した後、作成
したノートオンデータのノートナンバー(LAST)を保持
しておく(ステップSd8)。この後、ステップSd9
に進み各レジスタがリセットされ出力処理が終了する。
【0053】次に、ステップSd4の判別において、ノ
ートオンフラグがオフの場合、発音フラグがオンである
か否か、つまり現在発音中であるか否かが判別される
(ステップSd10)。ここで、発音中でない場合に
は、出力処理を終了する。
【0054】一方、ステップSd10の判別において、
現在発音中である場合には、ノートオフフラグがオンで
あるか否かが判別される(ステップSd11)。ここ
で、ノートオフフラグがオンである場合、音源18に対
して消音が指示される(ステップSd12)。この後、
MIDIデータ出力フラグがオン、つまり制御パネル1
6のスイッチSW5がオンであるか否かが判別される
(ステップSd13)。そして、MIDIデータ出力フ
ラグがオンである場合には、MIDIデータの送信バッ
ファにノートオフ(LAST)が書き込まれる(ステップS
d14)。ここで、上記ステップSd7において説明し
たように、センターピッチCENTERのセント値を半音単位
の値CDがMIDIのノートナンバーに変換されたものが
用いられる。この後、ノートオフフラグおよび発音フラ
グをオフにリセットし(ステップSd15)、また変更
処理フラグをオフにリセット(ステップSd16)して
出力処理が終了する。
【0055】ステップSd11の判別において、ノート
オフフラグがオフである場合は、つまり現在発音中であ
り、その発音を続行する場合である。この場合、上記ノ
ート情報作成処理で求めたセンターピッチCENTERおよび
入力PITを音源18に出力する(ステップSd17)。
これにより、音源18では新たに求めたセンターピッチ
CENTERおよび入力PITに対応した楽音信号が生成され
る。
【0056】次に、センターピッチ変更処理フラグがオ
ンであるか否かが判別される(ステップSd18)。こ
こで、センターピッチ変更処理フラグは上記ノート情報
作成処理(ステップSc8)においてオンまたはオフの
いずれかになされている。そして、センターピッチ変更
処理フラグがオンの場合、つまりセンターピッチCENTER
が現在発音中のセンターピッチCENTERから変化した場合
には、MIDIデータ出力フラグがオン、つまり制御パ
ネル16のスイッチSW5がオンであるか否かが判別さ
れる(ステップSd19)。この判別において、MID
Iデータ出力フラグがオンの場合には、MIDIデータ
の送信バッファにノートオフ(LAST)が書き込まれる
(ステップSd20)。ここで、LASTは上記ステップS
d8および後述するステップSd22において、直前に
送信バッファに書き込まれたMIDIのノートナンバー
を示す。つまり、現時点でノートオン指示中のノートナ
ンバーのノートオフを指示するデータを作成する。この
後、MIDIデータの送信バッファに新たなノートナン
バーに対応したノートオン(MIDICD)が書き込まれ(ス
テップSd21)、LASTがMIDICDに更新される(ステッ
プSd22)。そして、ステップSd16に進み、変更
処理フラグをオフにリセットして出力処理が終了する。
【0057】このように本実施形態に係る調律装置で
は、入力される楽音信号のピッチに最も近い平均律音階
上の音高(センターピッチ)を決定するとともに、決定
した音高と入力ピッチとのシフト量を検出することがで
きる。これらの決定された情報を用い、ミキサ21に
は、入力された楽音信号(原音)に加えて、ピッチシフ
タ14から入力楽音をセンターピッチにシフト処理した
楽音信号と、音源18からは入力ピッチと同じ音高の楽
音信号およびセンターピッチの楽音信号とが供給され
る。そして、使用者は制御パネル16を制御することに
より、ミキサ21に供給される複数の楽音信号を選択し
て出力することができる。さらに、センターピッチの音
をMIDIデータとして出力することもできる。例え
ば、制御パネル16のスイッチSW2、スイッチSW4
またはSw5をオンにすれば、センターピッチの楽音信
号を出力して楽音を発することができる。すなわち、ギ
ターのチューニングを行う際には、ある弦で楽音を奏で
た場合、その楽音に最も近い平均律の音階上の音高であ
るセンターピッチが自動的に決定されて、その音高の楽
音が発せられる。使用者はこのように発せられる楽音
と、ギターから発せられる楽音を比較してチューニング
を行えばよい。従って、各弦に対応した複数の音叉など
の機器を用意する必要がない。また、センターピッチの
楽音が自動的に決定されるので、各弦毎に基準周波数を
選択するといった操作を行う必要もない。さらに、セン
ターピッチの楽音を発することができるので、使用者は
自ら発した音とセンターピッチとのずれを聴覚的に感じ
取ることができ、聴覚的に音程を合わせる訓練を行う装
置としても好適である。また、表示部17を参照すれば
センターピッチの音名と、そのセンターピッチのずれ量
を視覚的に取得することもできる。そして、視覚的に音
程のずれ量を参照しながら、上記のように聴覚の訓練を
行うこともできる。これは、微妙な音の違いをほとんど
感じることができない初心者などの訓練として好適であ
る。
【0058】C.変形例 なお、本発明は、上述した実施形態に限定されるもので
はなく、以下のような種々の変形が可能である。
【0059】(1)上述した実施形態においては、入力
楽音信号に最も近い音高の音名情報を表示部17に表示
するようにしていたが、センターピッチが入力ピッチよ
り上がったか否かによって、表示する音名情報(文字)
を変更するようにしてもよい。この場合、音名テーブル
には、図11に示すような内容が記憶されている。同図
に示すように、この音名テーブルは、上記実施形態と同
様(ノート情報作成処理、ステップSc10)に算出さ
れる余りに対して、センターピッチCENTERが入力ピッチ
PITより大きい場合と小さい場合とに分けて音名情報が
記憶されている。この構成の下、制御部15は入力ピッ
チPITとセンターピッチCENTERとを比較し、その大小関
係を求め、この大小結果によりテーブルの参照部分を切
り換えることにより、センターピッチが原音より上がっ
た場合と下がった場合とで表示部17に表示する音名情
報を変更することができる。
【0060】(2)上述した実施形態においては、制御
パネル16の各スイッチSW1〜SW5を操作すること
により、制御部15が決定したセンターピッチの楽音信
号、原音および原音と同ピッチの楽音信号を選択して出
力できるようになっていたが、図12に示すような制御
パネル116を用いるようにしてもよい。同図に示すよ
うに、この制御パネル116は、音色設定部117を有
しており、音色設定部117のスイッチ117aを操作
することにより、0〜99、つまり100種類の音色を
設定することができるようになっている。このように音
色を選択する機能を設けるようにしてもよい。
【0061】また、図示のように、センターピッチを基
準音とした和音を出力するか否かを選択するスイッチS
W6〜SW8を設けるようにしてもよい。スイッチSW
6が押下された場合には、図1に示す制御部15はピッ
チシフタ14にシフト量dPITに加えて、センターピッチ
を基準音とした和音構成音に対応するシフト量を出力す
る。具体的に例示すると、和音生成用のシフト量とし
て、上記シフト量dPITよりも3度(dPIT+300)もし
くは5度(dPIT+500)シフトした和音シフト量をピ
ッチシフタ14に出力すればよい。また、スイッチSW
7が押下された場合には、上記実施形態で説明したよう
に求めたセンターピッチCENTERから3度(CENTER+30
0)もしくは5度(CENTER+500)シフトした和音ピ
ッチを音源18に出力すればよい。また、スイッチSW
8が押下された場合にも、MIDI送信バッファに書き
込むノートナンバーとしてセンターピッチCENTERから3
度もしくは5度シフトした音高のノートナンバーを書き
込むようにすればよい。このようにすれば、センターピ
ッチを基準音とした和音構成音に対応した楽音信号を出
力することができる。このようにセンターピッチの楽音
信号に加えて、和音構成音を出力できるようにすれば、
調和音がセンターピッチからどのくらいずれいるかなど
を聴覚的に容易に知ることができ、ユニゾンやアンサン
ブルを効果的に学習することができる。
【0062】また、上記のように和音構成音を出力でき
る構成とした場合には、和音の種別(メジャー、マイナ
ー、セブンスなど)を選択することができるようにして
もよい。また、どのような和音構成音(1オクターブ上
の音、短3度、長5度など)を出力するかを選択できる
ようにしてもよい。
【0063】また、図示のように、制御パネル116に
音量を調整する操作子118を設けるようにし、ミキサ
21から出力される楽音信号のレベルを増減できるよう
にしてもよい。また、ボリューム調整用の操作子118
を設ける以外にも、図13に示すように、上述したよう
なオン/オフスイッチSW1〜SW5に代えて、回転操
作により各出力のボリュームの調整が可能な操作子13
1〜136を用いるようにしてもよい。このようにすれ
ば、各出力信号のミキシングレベルを任意に調整するこ
とができる。
【0064】(3)また、上述した実施形態における表
示部17に代えて、図14に示すような表示部140を
用いるようにしてもよい。表示部140は、上記表示部
17を構成する音名表示部17aおよびピッチ差分表示
部17bに加えて、入力ピッチの周波数(セント値でも
よい)を表示する入力ピッチ表示部141と、センター
ピッチの周波数(セント値でもよい)を表示するセンタ
ーピッチ表示部142とを備えている。また、ピッチの
ずれを指針表示するピッチ差分表示部17bに加え、ピ
ッチのずれを数値で表示するずれ数値表示部143を有
している。
【0065】(4)また、上述した実施形態において
は、入力楽音信号のピッチに最も近い平均律の音階上の
音高を決定する場合について述べたが、これに限らず、
純正律やピタゴラス律などの音階であってもよい。ま
た、これらの複数種類の音階のいずれかを選択できるよ
うにしてもよい。
【0066】(5) また、上記実施形態において説明
したような制御を、上記制御プログラム等をインストー
ルした市販のパーソナルコンピュータ等によって実現し
てもよい。例えば、パーソナルコンピュータに音源等の
機能を有するボードを実装させて使用できるようにして
もよい。もちろん、上記制御プログラム等のデータの配
布方法としては、ROM等の不揮発性メモリに予め格納
しておく方法、可搬型の記録媒体に格納して配布する方
法、および通信インターフェイス経由で配布する方法等
が考えられる。
【0067】また、上記実施形態では、制御部15はC
PU等を備え、ROMに記憶された制御プログラムにし
たがって上記実施形態の処理を実現するようにしていた
が、これに限らず、上記実施形態と同様の処理をハード
ウェアで実現するようにしてもよい。
【0068】(6)また、上記構成の調律装置を、電子
楽器やアンプ装置などの音響機器に内蔵するようにして
もよい。
【0069】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
使用者が楽器のチューニングやピッチ調節をより容易に
行うことを可能とするとともに、使用者の音感の訓練を
効果的に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施形態に係る調律装置の構成を
示すブロック図である。
【図2】 前記調律装置による入力楽音信号に最も近い
平均律の音階上の音高を決定する方法を説明するための
概念図である。
【図3】 前記調律装置の構成要素である制御パネルを
示す図である。
【図4】 前記調律装置の構成要素である表示部を示す
図である。
【図5】 前記調律装置の構成要素であるミキサを示す
回路図である。
【図6】 前記調律装置の概要動作を説明するためのフ
ローチャートである。
【図7】 前記調律装置によるタイマ割り込み処理を説
明するためのフローチャートである。
【図8】 前記調律装置によるノート情報作成処理を説
明するためのフローチャートである。
【図9】 前記ノート情報作成処理に用いられる音名テ
ーブルの記憶内容を説明するための図である。
【図10】 前記調律装置による出力処理を説明するた
めのフローチャートである。
【図11】 前記調律装置の変形例によるノート情報作
成処理に用いられる音名テーブルの記憶内容を説明する
ための図である。
【図12】 前記調律装置の他の変形例の構成要素であ
る制御パネルを示す図である。
【図13】 前記調律装置のさらに他の変形例の構成要
素である制御パネルを示す図である。
【図14】 前記調律装置のさらにその他の変形例の構
成要素である表示部を示す図である。
【符号の説明】
13……ピッチ検出部(ピッチ検出手段)、14……ピ
ッチシフタ(ピッチ調整手段、出力手段)、15……制
御部(音高決定手段、音高差取得手段)、16……制御
パネル、17……表示部、18……音源(出力手段)、
21……ミキサ

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入力される楽音信号のピッチを検出する
    ピッチ検出手段と、 予め設定された音階上の音高の中から前記ピッチ検出手
    段により検出されたピッチに基づいて音高を決定する音
    高決定手段と、 前記音高決定手段により決定された音高に対応する楽音
    信号を出力する出力手段とを具備することを特徴とする
    調律装置。
  2. 【請求項2】 前記音高決定手段は、予め設定された音
    階上の音高の中から前記ピッチ検出手段により検出され
    たピッチに最も近い音高を決定することを特徴とする請
    求項1に記載の調律装置。
  3. 【請求項3】 前記音高決定手段は、前記ピッチ検出手
    段により検出されたピッチに最も近い音高を基準音とし
    た所定の和音構成音に対応する音高を決定することを特
    徴とする請求項1または2に記載の調律装置。
  4. 【請求項4】 前記ピッチ検出手段により検出されたピ
    ッチと前記音高決定手段により決定された音高との音高
    差を取得する音高差取得手段と、 前記音高差取得手段により取得された音高差に応じて、
    入力される楽音信号のピッチを調整するピッチ調整手段
    とをさらに具備し、 前記出力手段は、前記ピッチ調整手段により調整された
    楽音信号を出力することを特徴とする請求項1ないし3
    のいずれかに記載の調律装置。
  5. 【請求項5】 前記出力手段は、前記音高決定手段によ
    り決定された音高に加え、入力された音高の楽音信号を
    出力することを特徴とする請求項1ないし4のいずれか
    に記載の調律装置。
  6. 【請求項6】 前記出力手段により出力される楽音信号
    に対応した楽音を形成する楽音信号形成手段をさらに具
    備することを特徴とする請求項1ないし5のいずれかに
    記載の調律装置。
  7. 【請求項7】 前記音高決定手段により決定された音高
    と、前記ピッチ検出手段により検出されたピッチと前記
    音高決定手段により決定された音高との音高差とを表示
    する表示手段をさらに具備することを特徴とする請求項
    1ないし6のいずれかに記載の調律装置。
  8. 【請求項8】 入力される楽音信号のピッチを検出する
    ピッチ検出ステップと、 予め設定された音階上の音高の中から前記ピッチ検出ス
    テップで検出されたピッチに基づいて音高を決定する音
    高決定ステップと、 前記音高決定ステップで決定された音高に対応する楽音
    信号を出力する出力ステップとを具備することを特徴と
    する調律方法。
  9. 【請求項9】 前記音高決定ステップでは、予め設定さ
    れた音階上の音高の中から前記ピッチ検出ステップで検
    出されたピッチに最も近い音高を決定することを特徴と
    する請求項8に記載の調律方法。
  10. 【請求項10】 入力される楽音信号のピッチを検出す
    るピッチ検出処理と、 予め設定された音階上の音高の中から前記ピッチ検出処
    理で検出されたピッチに基づいて音高を決定する音高決
    定処理と、 前記音高決定処理で決定された音高に対応する楽音信号
    を出力する出力処理とを備えた調律処理をコンピュータ
    に実行させるためのプログラムを記憶した記録媒体。
  11. 【請求項11】 前記音高決定処理では、予め設定され
    た音階上の音高の中から前記ピッチ検出処理で検出され
    たピッチに最も近い音高を決定することを特徴とする請
    求項10に記載の記録媒体。
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