JP2002132256A - 調律器 - Google Patents

調律器

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JP2002132256A JP2000325884A JP2000325884A JP2002132256A JP 2002132256 A JP2002132256 A JP 2002132256A JP 2000325884 A JP2000325884 A JP 2000325884A JP 2000325884 A JP2000325884 A JP 2000325884A JP 2002132256 A JP2002132256 A JP 2002132256A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 調律楽音と和音を構成する1以上の楽音をス
ピーカから出力する標準楽音として用いることにより、
和音を奏するときのピッチ誤差が調律できるようにす
る。 【解決手段】 インターバル入力操作部11から調律す
る楽音と和音を構成する1つの音階音である標準楽音と
のインターバルを入力し、スタートボタン11を操作
し、集音部1から調律楽音を入力すると、その調律楽音
の音階音名が入力音階音名判別部6で判別される。標準
楽音決定部12は音階音名とインターバルとに基づき標
準楽音を決定する。楽音ピッチ演算決定部13は入力さ
れた音階音名の楽音に対する基準ピッチと標準楽音のピ
ッチを決定する。スピーカ15aから標準楽音が平均律
のピッチで出力される。ピッチ誤差表示部4に調律楽音
が標準楽音と和音を奏するときのピッチ誤差が純正調音
律により表示される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、楽器音や肉声音な
どの楽音のピッチを調律する調律器に係り、特に和音を
奏する雰囲気でその和音を構成する楽音の調律が行える
調律器に関する。
【0002】
【従来の技術】ピアノ、ギター等の楽器では、時間経過
によってその楽音のピッチが変化してしまうため、適宜
ピッチを補正する必要がある。また、トロンボーンやバ
イオリン等の楽器では、手の位置(動作量)によってピ
ッチが変化するため、手の位置(動作量)を調べる必要
がある。これらのことを行うには、調律器が多く用いら
れている。
【0003】ここで、ピッチとは、ある標準楽音と比較
して耳で判断されるその楽音の高低位置、ないしはその
楽音の相対的重さまたは鋭さの尺度と定義されるが、人
間の耳は、感覚的に音程を感じているため、周波数を均
等に分けても音階が均等に分けられているとは感じられ
ない。そのため、ピッチは、1オクターブを対数関数で
定義したセントという単位によって表されている。
【0004】例えば、代表的な12平均律による音階で
は、1オクターブを1200セントとし、1音階の幅を
100セントと定義している。周波数比(音程比)とセ
ント値の関係は、低い周波数をf1、高い周波数をf
2、セント値をxとすると、
【0005】
【数1】 f2/f1=2x/1200 ・・・(1) と表されるので、両辺の対数と取ると、
【0006】
【数2】 log(f2/f1)=(log2/1200)x ・・・(2) となる。セント値xは、
【0007】
【数3】 x=(1200/log2)(logf2 −logf1 ) =3986.314(logf2 −logf1 ) ・・・(3) と求められる。
【0008】図11は、従来の調律器の構成例である。
図11に示すように、従来の調律器は、調律を行う演奏
者により入力された楽音を集音するマイクロホン201
aとマイクロホン201aが出力する楽音信号を増幅す
るとともに、それに含まれる雑音をフィルタによって除
去してパルス信号に変換する波形整形器201bとを有
する集音部201、集音部201にて変換されたパルス
信号の周波数を測定する周波数測定部202と、周波数
測定部202にて測定された周波数から、入力楽音の音
階音名及ぶオクターブを判別する音階音判別部203
と、判別された音階音名及びオクターブに対応した標準
周波数と周波数測定部202にて測定された周波数とに
基づき入力楽音のピッチを求めるピッチ計測部204
と、ピッチ計測部204にて求められたピッチと音階音
判別部203にて判別された音階音名及びオクターブと
を表示する表示部205とから構成されている。
【0009】図12は、表示部205の構成例である。
図12に示すように、表示部205には、ピッチ表示部
220と音階表示部221とオクターブ表示部222と
が設けられている。
【0010】ピッチ表示部220は、各音階の標準周波
数を0セントとしその標準周波数からのずれ量を±50
セントの幅で表示する目盛と指針とを備える。演奏者が
入力した楽音のピッチに応じて指針が動き、目盛上のセ
ント値を指示するようになっている。図示例では、演奏
者が入力した楽音のピッチが、−25セントであること
が示されている。
【0011】音階表示部221は、12個の音階音の音
符が記入された五線譜と12個の音階音の音名「C〜
B」とその下に設けられた12個のランプ(○印で示
す)とを備える。ランプ(○印で示す)は、LEDまた
はLCDであり、演奏者が入力した楽音の音階音を示す
ランプが点灯するようになっている。図示例では、音階
音名「A」を示すランプが点灯し、演奏者が入力した楽
音の音階音名が「A」であることが示されている。
【0012】オクターブ表示部222は、オクターブの
範囲を示す数値「0〜±3」とその下に設けられた7個
のランプ(○印で示す)とを備える。ランプ(○印で示
す)は、LEDまたはLCDである。図示例では、オク
ターブ0のランプが点灯し、演奏者が入力した楽音がオ
クターブ以内であることが示されている。
【0013】調律を行う演奏者は、表示部205のこの
ような表示を見ながら楽器から出力される楽音の音名、
オクターブを維持しつつ、その楽音を入力し続けること
によって、ピッチ表示部220の指針が目盛上の0セン
ト値を示すようにその楽器の調律を行う。
【0014】なお、調律器としては、その他例えば、各
音階の楽音を標準楽音としてスピーカから出力させる機
能を併設し、この標準楽音に基づく聴覚的な調律も行え
るようにした調律器も開発されている。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】ところで、実際の演奏
の場で合奏を行う場合には、それぞれのパートの楽器か
ら音程を隔てた音を出力することになる。その場合、平
均律で調律した音程のままで合奏を行うと、ハーモニー
が合わず響きの濁った合奏になってしまう。したがっ
て、合奏の演奏では、ハーモニーが生じるように、他の
楽器音との音程の間隔に応じて自分の楽器の採るべきピ
ッチを平均律の基準値から変化させることが必要とな
る。実際、弦楽器や管楽器のようにピッチの変化が可能
な楽器では、演奏者がハーモニーを聴いて正しいピッチ
に補正しながら演奏している。
【0016】このように周りの音を聴きながら自分の楽
器の出力音のピッチを正しく合わせることは合奏者とし
て非常に重要な要素である。このことは、合唱において
も同様である。
【0017】しかし、従来の調律器は、上述したように
単に楽器音や肉声音の音程のみの調律を目的として構成
されているので、周りの音に対する音程を考慮した調律
をすることができないという問題がある。
【0018】本発明は、上記事情に鑑みてなされたもの
であり、調律する楽音と和音を構成する1つの楽音また
は複数の楽音をスピーカから出力する標準楽音として用
いることにより、和音を奏するときのピッチ誤差が調律
できる調律器を提供することを目的とする。
【0019】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の調律器は、調律する入力楽音の音階音名を
入力する楽音名入力操作部と、前記音階音名の音階音と
和音を構成する1つの音階音である標準楽音とのインタ
ーバルを入力するインターバル入力操作部と、前記楽音
名入力操作部から入力された音階音名と前記インターバ
ル入力操作部から入力されたインターバルとに基づき前
記標準楽音の音階音名を決定する標準楽音決定部と、前
記標準楽音決定部で決定された音階音名の標準楽音のピ
ッチを平均律で決定し、前記決定した平均律による標準
楽音のピッチと前記インターバル入力操作部から入力さ
れたインターバルの純正調音律によるピッチとから前記
入力された音階音名の音階音に対する基準ピッチを演算
する楽音ピッチ演算決定部と、前記標準楽音決定部で決
定された標準楽音の音階音名と前記楽音ピッチ演算決定
部で決定された標準楽音の平均律によるピッチとに基づ
き当該標準楽音の楽音信号を発生し、スピーカから当該
標準楽音を出力する標準楽音発生・出力部と、調律すべ
く演奏等により入力された前記入力楽音の周波数を測定
する周波数測定部と、前記周波数測定部で測定された入
力楽音の周波数と前記楽音ピッチ演算決定部で決定され
た基準ピッチとのピッチ誤差を求めるピッチ誤差計算部
と、前記ピッチ誤差計算部で求められたピッチ誤差を表
示するピッチ誤差表示部とを備えることを特徴とする。
【0020】この構成によれば、調律楽音の音階音名と
インターバルを設定入力して起動すると、調律楽音から
所定のインターバル離れた位置にある標準楽音が平均律
によるピッチでスピーカから出力される。調律者が、そ
の標準楽音を聴きながら調律楽音を入力すると、標準楽
音との和音としての調律楽音のピッチ誤差が純正調音律
により表示される。調律者は、起動と調律楽音の入力と
を繰り返すことにより、標準楽音と調律楽音の和音とし
ての響きとピッチ誤差を確認しつつ、正しい純正な和音
の響きが得られるように調律楽音のピッチを調律するこ
とができる。したがって、単音出力型の調律器である
が、和音を奏する環境下でその和音構成音の調律が行え
る。
【0021】また、本発明の調律器は、調律する入力楽
音と和音を構成する1つの音階音である標準楽音とのイ
ンターバルを入力するインターバル入力操作部と、調律
すべく演奏等により入力された前記入力楽音の周波数を
測定する周波数測定部と、前記周波数測定部で測定され
た入力楽音の周波数からその入力楽音の音階音名を判別
する入力音階音名判別部と、前記入力音階音名判別部で
判別された音階音名と前記インターバル入力操作部から
入力されたインターバルとに基づき前記標準楽音の音階
音名を決定する標準楽音決定部と、前記標準楽音決定部
で決定された音階音名の標準楽音のピッチを平均律で決
定し、前記決定した平均律による標準楽音のピッチと前
記インターバル入力操作部から入力されたインターバル
の純正調音律によるピッチとから前記判別された音階音
名の音階音に対する基準ピッチを演算する楽音ピッチ演
算決定部と、前記標準楽音決定部で決定された標準楽音
の音階音名と前記楽音ピッチ演算決定部で決定された標
準楽音の平均律によるピッチとに基づき当該標準楽音の
楽音信号を発生し、スピーカから当該標準楽音を出力す
る標準楽音発生・出力部と、前記周波数測定部で測定さ
れた入力楽音の周波数と前記楽音ピッチ演算決定部で決
定された基準ピッチとのピッチ誤差を求めるピッチ誤差
計算部と、前記ピッチ誤差計算部で求められたピッチ誤
差を表示するピッチ誤差表示部とを備えることを特徴と
する。
【0022】この構成によれば、インターバルを設定入
力して起動し、調律楽音を入力すると、調律楽音から所
定のインターバル離れた位置にある標準楽音が平均律に
よるピッチでスピーカから出力されるとともに、標準楽
音との和音としての調律楽音のピッチ誤差が純正調音律
により表示される。調律者は、調律楽音の入力を繰り返
すことにより、標準楽音と調律楽音の和音としての響き
とピッチ誤差を確認しつつ、正しい純正な和音の響きが
得られるように調律楽音のピッチを調律することができ
る。したがって、単音出力の調律器であるが、和音を奏
する環境下でその和音構成音の調律が行える。
【0023】また、本発明の調律器は、上記本発明の単
音出力型の調律器において、平均律の設定を標準楽音と
入力楽音の何れに行うかを指定する平均律指定入力操作
部を備え、前記楽音ピッチ演算決定部は、前記平均律指
定入力操作部が、標準楽音を指定しているとき、前記標
準楽音決定部で決定された音階音名の標準楽音のピッチ
を平均律で決定し、前記決定した平均律による標準楽音
のピッチと前記インターバル入力操作部から入力された
インターバルの純正調音律によるピッチとから前記楽音
名入力操作部から入力された音階音名または前記入力音
階音名判別部で判別された音階音名の音階音に対する基
準ピッチを演算する一方、前記平均律指定入力操作部
が、入力楽音を指定しているとき、前記楽音名入力操作
部から入力された音階音名または前記入力音階音名判別
部で判別された音階音名の音階音に対する基準ピッチを
平均律で決定し、前記決定した平均律による基準ピッチ
と前記インターバルの純正調音律によるピッチとから前
記標準楽音決定部で決定され音階音名の標準楽音のピッ
チを演算することを特徴とする。
【0024】この構成によれば、ユーザの多様な要求に
柔軟に対応できる純正調音律による単音出力型の調律器
が提供できる。
【0025】さらに、本発明の調律器は、上記本発明の
単音出力型の調律器において、純正調音律、ピタゴラス
音律、ミーントーン音律、平均律等の各種の音律を選択
指定する音律指定入力操作部を備え、前記楽音ピッチ演
算決定部は、前記標準楽音決定部で決定された音階音名
の標準楽音のピッチを平均律で決定し、前記決定した平
均律による標準楽音のピッチと前記インターバル入力操
作部から入力されたインターバルの前記音律指定入力操
作部から指定された音律によるピッチとから前記楽音名
入力操作部から入力された音階音名または前記入力音階
音名判別部で判別された音階音名の音階音に対する基準
ピッチを演算することを特徴とする。
【0026】この構成によれば、純正調音律だけでな
く、各種の古典音律のもとで、和音構成音のピッチを和
音との関連で調律できる単音出力型の調律器が提供でき
る。
【0027】さらにまた、本発明の調律器は、上記本発
明の単音出力型の調律器において、平均律の設定を標準
楽音と入力楽音の何れに行うかを指定する平均律指定入
力操作部を備え、前記楽音ピッチ演算決定部は、前記平
均律指定入力操作部が、標準楽音を指定しているとき、
前記標準楽音決定部で決定された音階音名の標準楽音の
ピッチを平均律で決定し、前記決定した平均律による標
準楽音のピッチと前記インターバル入力操作部から入力
されたインターバルの前記音律指定入力操作部から指定
された音律によるピッチとから前記楽音名入力操作部か
ら入力された音階音名または前記入力音階音名判別部で
判別された音階音名の音階音に対する基準ピッチを演算
する一方、前記平均律指定入力操作部が、入力楽音を指
定しているとき、前記楽音名入力操作部から入力された
音階音名または前記入力音階音名判別部で判別された音
階音名の音階音に対する基準ピッチを平均律で決定し、
前記決定した平均律による基準ピッチと前記インターバ
ル入力操作部から入力されたインターバルの前記音律指
定入力操作部から指定された音律によるピッチとから前
記標準楽音決定部で決定された音階音名の標準楽音のピ
ッチを演算することを特徴とする。
【0028】この構成によれば、ユーザの多様な要求に
柔軟に対応できる各種音律による単音出力型の調律器が
提供できる。
【0029】本発明の調律器は、調名を指定入力する調
名入力操作部と、和音の種類を指定入力する和音入力操
作部と、前記指定した和音の根音が前記指定した調名の
音階上の第何度であるかを示す度を指定入力する度入力
操作部と、調律する入力楽音が前記指定した和音の第何
音であるかという調律音位置を指定入力する調律音位置
入力操作部と、指定された前記調名、和音及び度に基づ
き前記和音を構成する各音階音の音階音名を決定して出
力するとともに、決定した各音階音名のうち指定された
前記調律音位置の音階音名以外の音階音名を標準楽音の
音階音名として出力する音階音決定部と、前記音階音決
定部で決定された各音階音のうち根音のピッチを平均律
で決定し、その他の音階音のピッチを純正調音律で決定
し、そのうち指定された前記調律音位置の音階音のピッ
チを基準ピッチとし、その他の音階音のピッチを標準楽
音ピッチとしてそれぞれ出力する楽音ピッチ演算決定部
と、前記音階音決定部で決定された標準楽音の音階音名
と前記楽音ピッチ演算決定部で決定された標準楽音のピ
ッチとに基づき複数の標準楽音の楽音信号をそれぞれ発
生し、スピーカから複数の標準楽音を時系列にまたは同
時に出力する標準楽音発生・出力部と、調律すべく演奏
等により入力された前記入力楽音の周波数を測定する周
波数測定部と、前記周波数測定部で測定された入力楽音
の周波数と前記楽音ピッチ演算決定部で決定された基準
ピッチとのピッチ誤差を求めるピッチ誤差計算部と、前
記ピッチ誤差を表示するピッチ誤差表示部とを備えるこ
とを特徴とする。
【0030】この構成によれば、ある具体的な調の音階
上での和音とその和音中の調律音位置とを設定入力して
起動すると、調律楽音以外の和音構成音(標準楽音)が
根音を平均律によるピッチでスピーカから出力される。
調律者が、調律楽音以外の和音構成音が奏する和音の響
きを聴きながら調律楽音を入力すると、調律楽音の和音
としてのピッチ誤差が純正調音律により表示される。調
律者は、起動と調律楽音の入力と繰り返すことにより、
和音の響きとピッチ誤差を確認しつつ、正しい純正な和
音の響きが得られるように調律楽音のピッチを調律する
ことができる。したがって、和音を奏する環境下でその
和音構成音の調律が行える和音出力型の調律器が提供で
きる。
【0031】また、本発明の調律器は、調名を指定入力
する調名入力操作部と、和音の種類を指定入力する和音
入力操作部と、調律する入力楽音が前記指定した和音の
第何音であるかという調律音位置を指定入力する調律音
位置入力操作部と、調律すべく演奏等により入力された
前記入力楽音の周波数を測定する周波数測定部と、前記
周波数測定部で測定された入力楽音の周波数からその入
力楽音の音階音名を判別し、その判別した音階音名の位
置が前記指定された調律音位置であるときの前記指定さ
れた和音の根音が前記指定した調名の音階上の第何度で
あるかを判別する入力音階音名・度判別部と、指定され
た前記調名、和音及び前記判別された度に基づき前記和
音を構成する各音階音の音階音名を決定して出力すると
ともに、決定した各音階音名のうち前記指定された調律
音位置の音階音名以外の音階音名を標準楽音の音階音名
として出力する音階音決定部と、前記音階音決定部で決
定された各音階音のうち根音のピッチを平均律で決定
し、その他の音階音のピッチを純正調音律で決定し、そ
のうち指定された前記調律音位置の音階音のピッチを基
準ピッチとし、その他の音階音のピッチを標準楽音のピ
ッチとしてそれぞれ出力する楽音ピッチ演算決定部と、
前記音階音決定部で決定された標準楽音の音階音名と前
記楽音ピッチ演算決定部で決定された標準楽音のピッチ
とに基づき複数の標準楽音の楽音信号をそれぞれ発生
し、スピーカから複数の標準楽音を時系列にまたは同時
に出力する標準楽音発生・出力部と、前記周波数測定部
で測定された入力楽音の周波数と前記楽音ピッチ演算決
定部で決定された基準ピッチとのピッチ誤差を求めるピ
ッチ誤差計算部と、前記ピッチ誤差を表示するピッチ誤
差表示部とを備えることを特徴とする。
【0032】この構成によれば、ある具体的な調と和音
とその和音中の調律音位置とを設定入力して起動し、調
律楽音を入力すると、調律楽音以外の和音構成音(標準
楽音)が根音を平均律によるピッチでスピーカから出力
されるとともに、調律楽音の和音としてのピッチ誤差が
純正調音律により表示される。調律者は、調律楽音の入
力を繰り返すことにより、和音の響きとピッチ誤差を確
認しつつ、正しい純正な和音の響きが得られるように調
律楽音のピッチを調律することができる。したがって、
和音を奏する環境下でその和音構成音の調律が行える和
音出力型の調律器が提供できる。
【0033】さらに、本発明の調律器は、上記本発明の
和音出力型の調律器において、純正調音律、ピタゴラス
音律、ミーントーン音律、平均律等の各種の音律を選択
指定する音律指定入力操作部を備え、前記楽音ピッチ演
算決定部は、前記音階音決定部で決定された各音階音の
ピッチを前記音律指定入力操作部から指定された音律を
用いて決定し、そのうち指定された前記調律音位置の音
階音のピッチを基準ピッチとし、その他の音階音のピッ
チを標準楽音のピッチとしてそれぞれ出力することを特
徴とする。
【0034】この構成によれば、ユーザの多様な要求に
柔軟に対応できる各種音律による和音出力型の調律器が
提供できる。
【0035】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態による
調律器を図1〜図10を参照して説明する。
【0036】図1は、本発明の実施の形態1による調律
器の構成ブロック図である。図2〜図4は、本発明の各
実施の形態で用いる標準楽音信号発生部の構成例であ
る。図5は、本実施の形態1による調律器が備える操作
パネルの正面図である。図6は、操作パネルの表示態様
の他の一例を示す図である。
【0037】本実施の形態1による調律器は、和音を構
成する2つの楽音の一方(標準楽音)を平均律によるピ
ッチでスピーカから出力し、その標準楽音の音を聴きな
がら他方の楽音のピッチを純正調音律によって調律する
単音出力型の調律器に関する。
【0038】図1において、集音部1では、調律者が入
力する楽器音や肉声音などの楽音(以下「入力楽音」と
いう)をマイクロホン1aが集音して電気信号(楽音信
号)へ変換し、その入力楽音信号を波形整形器1bが増
幅するとともに、それに含まれる雑音をフィルタによっ
て除去してパルス信号に変換する。
【0039】周波数測定部2は、集音部1から入力する
パルス信号の周期から入力楽音の周波数を測定する。
【0040】ピッチ誤差計算部3は、周波数測定部2で
測定された入力楽音の周波数の基本周期と楽音ピッチ演
算決定部13からの基準ピッチによる基準周期との誤差
(ピッチ誤差)を演算し、そのピッチ誤差のセント値を
求め、ピッチ誤差表示部4に出力する。ピッチ誤差表示
部4は、後述する図5に示すように、操作パネルに設け
られている。
【0041】切換スイッチ5は、操作パネルからオート
/マニュアルの切換操作が行えるようにするためのスイ
ッチである。この切換スイッチ5の一方の切換入力端で
あるオート切換端5aを選択することにより、周波数測
定部2で測定された入力楽音の周波数値が出力端5cか
ら入力音階音名判別部6に対し出力される。一方、他方
の入力切換端であるマニュアル切換端5bを選択する
と、入力音階音名判別部6は、周波数測定部2の出力か
ら切り離され、動作しないようになっている。
【0042】入力音階音名判別部6は、周波数と音階音
名の関係テーブルを備え、オート操作時に切換スイッチ
5を介して周波数測定部2から入力する入力楽音の周波
数値に最も近い周波数値の音階音をこの関係テーブルを
参照して選定し、その選定した音階音の音名を入力楽音
の音階音名として判別する。判別された音階音名は、入
力音階音名表示部7と切換スイッチ8とに入力されてい
る。入力音階音名表示部7は、後述する図5に示すよう
に、操作パネルに設けられている。
【0043】切換スイッチ8は、切換スイッチ5と連動
して操作パネルからオート/マニュアルの切換操作が行
えるようになっている。即ち、入力音階音名判別部6の
出力が入力する一方の入力端であるオート切換端8aが
選択されると、入力音階音名判別部6の出力が出力端8
cから標準楽音決定部12に対し出力される。また、他
方の入力切換端であるマニュアル切換端8bが選択され
ると、音階音名入力操作部9の出力が出力端8cから標
準楽音決定部12に対し出力されるようになっている。
【0044】音階音名入力操作部9は、後述する図5に
示すように操作パネルに設けられるもので、切換スイッ
チ5、8をマニュアル操作に切り換えた状態において、
調律しようとする入力楽音の音階音名を設定入力できる
ようになっている。
【0045】インターバル入力操作部10は、後述する
図5に示すように操作パネルに設けられるもので、切換
スイッチ5、8のオート/マニュアルの双方の切換状態
において、調律しようとする入力楽音と和音を構成する
音階音である標準楽音とのインターバルを設定入力する
ことができる。インターバルは、例えば、長3度や完全
5度など2音間の間隔である。設定入力されたインター
バルは、標準楽音決定部12と楽音ピッチ演算決定部1
3とに入力する。
【0046】スタートボタン11は、後述する図5に示
すように操作パネルに設けられるもので、標準楽音決定
部12の動作開始を指示する操作ボタンである。
【0047】標準楽音決定部12は、音階音名とインタ
ーバルとの関係テーブルを備え、スタートボタン11の
操作に応答して切換スイッチ8を介して入力する音階音
名と設定入力されたインターバルとに基づき関係テーブ
ルを参照し、音として出力する標準楽音の音階音名を決
定する。決定された標準楽音(音階音名)は、楽音ピッ
チ演算決定部13と標準楽音信号発生部14とに入力す
る。
【0048】このとき、標準楽音決定部12では、切換
スイッチ8のオート/マニュアルの切換状態に応じて次
のように動作する。切換スイッチ8がオート操作の状態
にあるときには、スタートボタン11の操作に応答して
上記動作を連続して行う。一方、切換スイッチ8がマニ
ュアル操作の状態にあるときには、スタートボタン11
の操作毎に上記動作を行うようになっている。
【0049】楽音ピッチ演算決定部13は、標準楽音決
定部12から入力した音階音名の標準楽音のピッチを平
均律で決定し、その決定した標準楽音ピッチを標準楽音
信号発生部14に出力する。また、楽音ピッチ演算決定
部13は、純正調音律によるインターバルピッチテーブ
ルを備え、インターバル入力操作部10から入力された
インターバルのピッチをそのインターバルピッチテーブ
ルから取り出し、取り出したインターバルピッチを上記
決定した標準楽音ピッチに加算することにより、調律者
が調律しようとする入力楽音の基準ピッチを求め、それ
をピッチ誤差計算部4に出力する。これにより、ピッチ
誤差表示部5に入力楽音のピッチ誤差が表示される。
【0050】標準楽音信号発生部14は、標準楽音決定
部9から入力する標準楽音(音階音名)と、楽音ピッチ
演算決定部13から入力する標準楽音ピッチとを用い
て、例えば図2〜図4に示す3通りの何れかの方法で標
準楽音の楽音信号を発生し、標準楽音出力部15に送出
する。
【0051】図2において、標準楽音信号発生部14a
は、所定の音階における全ての音階音の波形データを記
憶する楽音信号メモリ21と、標準楽音決定部12の出
力(標準楽音の音階音名)と楽音ピッチ演算決定部13
の出力(標準楽音ピッチ)とに基づき対応する標準楽音
信号の波形データを楽音信号メモリ21から読み出す楽
音信号読出部22とを備え、読み出した標準楽音信号の
波形データをアナログ化して標準楽音出力部15の増幅
器15aに送出するように構成されている。
【0052】また、図3において、標準楽音信号発生部
14bは、所定の音階における全ての音階音の波形デー
タではなく、全音階中の任意のポイントの楽音信号の波
形データを記憶する楽音信号メモリ31と、標準楽音決
定部12の出力(標準楽音の音階音名)と楽音ピッチ演
算決定部13の出力(標準楽音ピッチ)とに基づき楽音
信号メモリ31の読出アドレスを設定する読出メモリア
ドレス設定部32と、読出メモリアドレス設定部32か
らの読出アドレスに従って対応する標準楽音信号の波形
データを楽音信号メモリ31から読み出す楽音信号読出
部32とを備え、読み出した標準楽音信号の波形データ
をアナログ化して標準楽音出力部15の増幅器15aに
送出するように構成されている。
【0053】この標準楽音信号発生部14bでは、楽音
信号メモリ31に記憶される全音階中の任意のポイント
の楽音信号の波形データを、読出メモリアドレス設定部
32と楽音信号読出部33とにより、楽音信号メモリ3
1から取り出した楽音信号のピッチを入力された標準楽
音のピッチへ変換し、それをアナログ化して標準楽音出
力部15の増幅器15aに送出することが行われる。
【0054】具体的には、次のような動作が行われてい
る。一定クロックによって楽音信号メモリ31から読み
出して楽音信号を再生する際に、1アドレス毎に読み出
すと記憶された楽音信号がそのまま出力される。それ
を、1アドレス飛ばして2アドレス毎に読み出すと、そ
の1オクターブ高い楽音信号として再生される。また、
約1.06アドレス毎に読み出すと、半音高い楽音信号
として再生される。このように、入力された標準楽音ピ
ッチに応じて読み出すアドレスの間隔を変化することに
より、楽音信号メモリ31に記憶した楽音信号のピッチ
を標準楽音のピッチへ変換して出力している。
【0055】また、図4において、標準楽音信号発生部
14cは、カウント値に応じた矩形波楽音信号を発生す
るカウンタ41と、標準楽音の音階音名及びピッチに応
じたデータが設定されるデータテーブルを備え、標準楽
音決定部12の出力(標準楽音の音階音名)と楽音ピッ
チ演算決定部13の出力(標準楽音ピッチ)とに基づき
対応するデータをデータテーブルから取り出し、それを
カウンタ41にカウント値として設定するカウント値設
定部42とを備え、カウンタ41が発生する矩形波信号
をアナログ化して標準楽音出力部15の増幅器15aに
送出するように構成されている。
【0056】この標準楽音信号発生部14cでは、次の
ような動作が行われている。標準楽音決定部12の出力
(標準楽音の音階音名)と楽音ピッチ演算決定部13の
出力(標準楽音ピッチ)とに基づき対応するデータをデ
ータテーブルから取り出し、そのテーブルデータをカウ
ンタ41にセットする。カウンタ41は、出力レベルを
一方のレベルにした状態で一定クロックによってカウン
トアップし、カウント値が設定したデータの値と等しく
なると、出力レベルを他方のレベルに反転する。反転す
ると、カウント値はリセットされ、再度カウントアップ
動作を行い、出力レベルを反転することを行う。この動
作が繰り返されることにより、カウンタ41から、入力
された標準楽音ピッチに応じた周波数の矩形波楽音信号
が出力される。
【0057】次いで標準楽音出力部15では、増幅器1
5aが入力する楽音信号を所定レベルに増幅し、スピー
カ15bを駆動することにより、スピーカ15bから標
準楽音の音が出力される。
【0058】次に、図5は、操作パネルの構成例であ
る。図5に示すように、操作パネルには、ピッチ誤差表
示部4と、スピーカ15bと、入力音階音名表示部7
と、NOTE入力操作部51と、インターバル入力操作
部10と、スタートボタン11と、マイクロホン1aと
が配置されている。
【0059】ピッチ誤差表示部4は、ピッチ誤差のない
場合を0セントとし、ピッチ誤差の大きさを±50セン
トの幅で表示する目盛と指針とを備える。
【0060】入力音階音名表示部7には、オート操作時
に調律者が演奏等により入力した楽音の音階音名が
「C、C♯、・・・、B♭、B」のように表示される。
【0061】NOTE入力操作部51は、図1に示した
切換スイッチ5,8と音階音名入力操作部9とを兼用さ
せた構成となっている。即ち、操作摘みの表面に「AU
TO」と「C〜G、A〜B」の音階音名が表示されてい
る。一方、操作パネルの面上に基準位置を示すg印マー
クが表示されている。
【0062】「AUTO」の表示位置をg印マークの表
示位置に設定すると、上記オート操作時の動作が行われ
る。また、操作摘みを右回転/左回転させ「AUTO」
の表示位置をg印マークの表示位置から外すと、上記マ
ニュアル操作時の動作が行われ、g印マークの表示位置
に合わせた「C〜G、A〜B」の音階音名が入力された
音階音名として標準楽音決定部12に取り込まれるよう
になっている。
【0063】インターバル入力操作部10では、矢印マ
ークが表示された操作摘みの外周に沿った操作パネル面
上に、「0」「±m3」「±M3」「±m4」「±M
4」〜「±m7」「±M7」・・と、各種のインターバ
ル値が表示され、操作摘みの矢印マークで指定するよう
になっている。なお、「m」はminor(マイナー)、
「M」はmajor(メージャー)を意味する。例えば、m
3は、短3度を示し、M3は長3度を示す。
【0064】なお、操作パネルの表示態様として、図5
に示した入力音名表示部7,NOTE入力操作部51及
びインターバル入力操作部10に代えて、例えば図6に
示すように、AUTO/MANUALの表示ランプ61
と、入力音階音名の表示ランプ62と、NOTE操作ボ
タン63と、インターバル表示ランプ64と、INTE
RVAL操作ボタン65とを設ける構成でも良い。
【0065】図6では、表示ランプ61が、「AUT
O」を点灯表示し、インターバル表示ランプ64が「+
M3」を点灯表示している。これは、INTERVAL
操作ボタン65の右シフトボタンまたは左シフトボタン
を操作して表示させたものである。表示ランプ62に
は、「AUTO」時では調律者が演奏等で入力した楽音
の音階音名が表示される一方、「MANUAL」時では
NOTE操作ボタン63の右シフトボタンまたは左シフ
トボタンを操作して設定した音階音名が表示される。こ
れらの表示内容は、図5に示してあるスタートボタン1
1の操作に応答して標準楽音決定部12に取り込まれる
ようになっている。
【0066】次に、本実施の形態1による調律器の動作
を図1を参照して説明する。マニュアル操作では、音階
音名入力操作部9から調律する楽音の音階音名を設定入
力し、インターバル入力操作部10からインターバルを
設定入力する。例えば、音階音名=E(ミ)、インター
バル=−長3度(−M3)と設定し、スタートボタン1
1を操作する。
【0067】すると、標準楽音決定部12にて標準楽音
「C」の音階音名が決定される。そして、楽音ピッチ演
算決定部13にて標準楽音「C」のピッチが平均律で決
定され、スピーカ15bから平均律による標準楽音
「C」の音が出力される。このように、マニュアル操作
にすると、調律する楽音「E」を入力する前に、その調
律楽音と和音を構成する標準楽音「C」が出力される。
【0068】同時に楽音ピッチ演算決定部13では、決
定した標準楽音「C」の平均律によるピッチとインター
バル「−M3」の純正調音律によるピッチとを加算して
入力楽音「E」に対する基準ピッチ「−386.3セン
ト」を決定し、それをピッチ誤差計算部3に出力する。
【0069】調律者が、スピーカ15bから出る標準楽
音「C」の音を聴きながら、音階音名「E」の楽音をマ
イクロホン1aから入力すると、ピッチ誤差表示部4に
ピッチ誤差が表示される。このように、調律者は、入力
楽音と標準楽音とが奏する和音の響き聴き、入力楽音が
標準楽音と和音を奏するときのピッチ誤差をピッチ誤差
表示部4で確認することができる。
【0070】再度スタートボタン11を操作し、標準楽
音「C」の楽音を聴きながらピッチを代えたE音をマイ
クロホン1aから入力し、和音の響きとピッチ誤差を確
認する。この操作を繰り返すことにより、C音と和音を
構成するE音のピッチを正しい純正な和音の響きを奏す
るように調律することができる。
【0071】次に、オート操作では、インターバル入力
操作部10からインターバル( 例えば-長3度(−M
3))を設定する。そして、スタートボタン11を操作
し、例えば「E」の楽音をマイクロホン1aから入力す
る。
【0072】すると、入力された楽音「E」の周波数が
周波数測定部3によって測定され、測定された周波数を
基に入力音階音名判別部6によってその入力楽音の音階
音名「E」が判別され、標準楽音決定部12に入力す
る。標準楽音決定部12では、設定されたインターバル
「-長3度」と判別された音階音名「E」とによって標
準楽音「C」の音階音名が決定される。その後はマニュ
アル操作時と同様の動作が行われ、標準楽音「C」の楽
音がスピーカ15bから出力され、またピッチ誤差表示
部4にピッチ誤差が表示される。以後、楽音「E」を入
力する度に上記動作が行われる。
【0073】したがって、調律者は、オート操作にする
と1回のスタートボタン11の操作により、C音と和音
を構成するE音のピッチを和音の響きを確認しながら調
節し、正しい純正な和音の響きを奏するように調律する
ことができる。
【0074】次に、図7は、本発明の実施の形態2によ
る調律器の構成ブロック図である。図8は、操作パネル
の正面図である。なお、図7と図8では、図1と図5で
示した構成要素と同一となる構成要素には、同一の符号
・名称を付してある。ここでは、本実施の形態2に係る
部分を中心に説明する。
【0075】本実施の形態2による調律器は、実施の形
態1による調律器と同様に、和音を構成する2つの楽音
の一方(標準楽音)をスピーカから出し、その標準楽音
の音を聴きながら他方の楽音(入力楽音)を調律する単
音出力型の調律器に関するが、異なる点は、次の3つで
ある。
【0076】まず、ユーザの多様なニーズに柔軟に対応
できるようにするため、平均律指定入力操作部71を設
け、入力楽音と標準楽音の何れか一方のピッチを平均律
で設定できるようにしている。平均律指定入力操作部7
1の出力は、楽音ピッチ演算決定部43に入力する。し
たがって、楽音ピッチ演算決定部73は、後述するよう
に、平均律指定入力操作部71での指定内容に応じて2
つの動作を行うようになっている。
【0077】また、和音を純正に響かせるためには、実
施の形態1のように基準ピッチは純正調音律で計算する
のが良いが、演奏の場によっては古典音律その他の音律
が要求される場合もある。そこで、本実施の形態2で
は、音律指定入力操作部72を設け、純正調音律だけで
なく、平均律や古典音律等その他の音律の設定入力が行
えるようになっている。
【0078】音律指定入力操作部72で設定入力できる
音律としては、例えば図8では、PURE(純正調音
律)と、PYTHAGOREAN(ピタゴラス音律)
と、MEANTONE(ミーントーン音律)の1/4及
び1/6と、EQUAL TEMP(平均律)とが示さ
れている。
【0079】この音律指定入力操作部72の出力は、楽
音ピッチ演算決定部73に入力する。したがって、楽音
ピッチ演算決定部73には、純正調音律、古典音律等そ
の他の音律を含む各種の音律毎のインターバルピッチが
設定されるインターバルピッチテーブルを備えている。
このインターバルピッチテーブルの具体的な設定内容
は、後述する。
【0080】さらに、本実施の形態2では、音階音名入
力操作部74を、図8に示すように音階音名をインクリ
メント/ディクリメント方式で1つ宛出力するように構
成し、入力音階音名表示部75を切換スイッチ8の出力
端8cと標準楽音決定部12との間に介在させてある。
入力音階音名表示部75は、マニュアル操作時にスイッ
チ8を介して音階音名入力操作部74の出力を順々に表
示し、スタートボタン11の操作時の表示内容を標準楽
音決定部12に保持出力するようにしてある。なお、切
換スイッチ8の切換状態が標準楽音決定部12に入力す
る点は、実施の形態1と同様である。
【0081】さて、楽音ピッチ演算決定部73が備える
インターバルピッチテーブルは、例えば次のようにして
設定される。
【0082】(1)インターバルが長3度で、純正調音
律の場合の入力音階音の基準ピッチは、標準楽音から+
386.3セントの値であり、このセント値がこの場合
のインターバルピッチ値である。(2)インターバルが
完全5度で、純正調音律の場合の入力音階音の基準ピッ
チは、標準楽音から+702.0セントの値であり、こ
のセント値がこの場合のインターバルピッチ値である。
【0083】また、(3)インターバルが長3度で、ミ
ーントーン音律の場合の入力音階音の基準ピッチは、標
準楽音から+386.3セントの値であり、このセント
値がこの場合のインターバルピッチ値である。(4)イ
ンターバルが完全5度で、ミーントーン音律の場合の入
力音階音の基準ピッチは、標準楽音から+696.3セ
ントの値であり、このセント値がこの場合のインターバ
ルピッチ値である。
【0084】次に楽音ピッチ演算決定部73は、平均律
指定入力操作部71の設定内容に応じて、次のようにし
て標準楽音ピッチ及び調律者が入力する音階音の基準ピ
ッチを演算し、決定する。
【0085】(1)平均律指定入力操作部71が標準楽
音を指定しているときは、標準楽音決定部12で決定さ
れた標準楽音のピッチを平均律で決定し、その決定した
平均律による標準楽音のピッチとインターバル入力操作
部10から入力されたインターバルの音律指定入力操作
部72から指定された音律によるピッチとから、入力音
階音名表示部75が出力する音階音名(つまり音階音名
入力操作部74から入力された音階音名または入力音階
音名判別部6で判別された入力楽音の音階音名)の音階
音に対する基準ピッチを演算する。
【0086】これにより、スピーカ15bから標準楽音
が平均律のピッチで出力される。一方、ピッチ誤差は、
音律指定入力操作部72から指定された音律に基づいて
表示される。
【0087】(2)平均律指定入力操作部71が、入力
楽音を指定しているときは、入力音階音名表示部75が
出力する音階音に対する基準ピッチを平均律で決定し、
決定した平均律による基準ピッチとインターバルの音律
指定入力操作部72から指定された音律によるピッチと
から標準楽音のピッチを演算する。
【0088】これにより、スピーカ15bから標準楽音
が音律指定入力操作部72から指定された音律に基づく
ピッチで出力される。一方、ピッチ誤差は、平均律に基
づいて表示される。
【0089】ここで、音律指定入力操作部72を設けな
い場合には、当該調律器は、実施の形態1の調律器と同
様に純正調音律のみの調律器となり、次のように動作す
る。
【0090】即ち、楽音ピッチ演算決定部73は、平均
律指定入力操作部71が、標準楽音を指定していると
き、標準楽音決定部12で決定された標準楽音のピッチ
を平均律で決定し、その決定した平均律による標準楽音
のピッチとインターバル入力操作部10から入力された
インターバルの純正調音律によるピッチとを加算し、入
力音階音名表示部75が出力する音階音名の音階音に対
する基準ピッチを演算する。
【0091】一方、平均律指定入力操作部71が、入力
楽音を指定しているとき、入力音階音名表示部75が出
力する音階音名の音階音に対する基準ピッチを平均律で
決定し、その決定した平均律による基準ピッチとインタ
ーバルの純正調音律によるピッチとから標準楽音のピッ
チを演算することになる。
【0092】次に、操作パネルを説明する。図8に示す
ように、操作パネルには、平均律指定入力操作部71
と、音律指定入力操作部72と、マイクロホン1aと、
AUTO操作ボタン81と、MANUAL操作ボタン8
2と、音階音名入力操作部74と、インターバル入力操
作部10と、スタートボタン11と、入力音階音名表示
部75と、ピッチ誤差表示部4と、スピーカ15bとが
配置されている。ここでは、図5で示したものと異なる
操作部を説明する。
【0093】平均律指定入力操作部71では、操作摘み
に矢印マークが表示され、操作パネルの面上に「入力
音」と「標準楽音」が表示され、操作摘みの矢印マーク
を「入力音」と「標準楽音」の表示位置に設定すること
により、平均律の指定入力が行えるようになっている。
【0094】音律指定入力操作部72では、アップ操作
ボタン83とダウン操作ボタン84とが並んで設けら
れ、その下側に、上下方向に並んで例えば5つの音律
(PURE、PYTHAGOREAN、MEANTON
E1/4、MEANTONE1/6、EQUAL TE
MP)が表示されている。
【0095】各音律名の先頭に表示されている□印はチ
ェックランプであり、アップ操作ボタン83とダウン操
作ボタン84の操作により指定されると点灯する。図示
例では、「gPURE」となっているので、純正調音律
が指定されていることが示されている。
【0096】AUTO操作ボタン81とMANUAL操
作ボタン82は、押すと点灯し、オート操作状態とマニ
ュアル操作状態を表示する。
【0097】音階音名入力操作部74には、右シフトボ
タン85と左シフトボタン86とが設けられている。M
ANUAL操作ボタン82を点灯させて右シフトボタン
85と左シフトボタン86を操作すると、入力音階音名
表示部75に「C〜G、A〜B」の音階音名が順次イン
クリメントまたはディクリメントして表示(点滅灯表
示)されるようになっている。
【0098】MANUAL操作ボタン82を点灯させて
ある音階音名(図示例ではB♭)を点滅灯表示させ、ス
タートボタン11を操作すると、点滅灯表示が点灯表示
となりその音階音名の確定が表示される。確定した音階
音名が標準楽音決定部12に取り込まれ、スピーカ15
bから標準楽音が出力される。その後、マイクロホン1
aから調律楽音を入力すると、ピッチ誤差表示部4にピ
ッチ誤差が表示される。
【0099】一方、AUTO操作ボタン81を点灯さ
せ、スタートボタン11を操作し、マイクロホン1aか
ら調律楽音を入力すると、入力音階音名判別部6で判別
された音階音名が入力音階音名表示部75に点灯表示さ
れ、音階音名が標準楽音決定部12に取り込まれる。ス
ピーカ15bから標準楽音が出力され、同時にピッチ誤
差表示部4にピッチ誤差が表示される。
【0100】これにより、本実施の形態2によれば、実
施の形態1と同様の作用・効果が得られるのに加えて、
ユーザの多様なニーズに柔軟に応えることができるよう
になる。
【0101】次に、図9は、本発明の実施の形態3によ
る調律器の構成ブロック図である。図10は、操作パネ
ルの正面図である。なお、図9と図10では、図7と図
8で示した構成要素と同一となる構成要素には、同一の
符号・名称を付してある。ここでは、本実施の形態3に
係る部分を中心に説明する。
【0102】本実施の形態3による調律器は、和音を構
成する各楽音のうち、指定した1つの楽音以外の楽音を
スピーカから出力し、それらの楽音による和音の響きを
聴きながら指定した1つの楽音(入力楽音)のピッチを
調律する和音出力型の調律器に関する。
【0103】図9において、度入力操作部91は、図1
0に示すように操作パネルに設けられるもので、調律し
ようとする楽音を含む和音の根音が対象とする音階上の
第何度に位置するかという「度」を指定入力する操作部
である。度入力操作部91の出力は、切換スイッチ8の
マニュアル切換端8bに入力されている。即ち、度入力
操作部91は、マニュアル操作時に使用される。
【0104】和音入力操作部92は、図10に示すよう
に操作パネルに設けられるもので、調律しようとする楽
音を含む和音が、例えば三和音であるか七の和音である
かという和音の種類を指定入力する操作部である。和音
は、高さの異なる2以上の音を組み合わせて構成される
もので、和音構成音の組み合わせにより多種多様な和音
が作られる。必要性の高い幾つかの和音が指定できるよ
うになっている。
【0105】調・長短入力操作部93は、図10に示す
ように操作パネルに設けられるもので、対象とする調が
「A〜G」の何れの音階であるかの指定と、その調が長
調であるか短調であるかの指定を入力する操作部であ
る。つまり、具体的な調名を指定入力する操作部であ
る。
【0106】調律音位置入力操作部94は、図10に示
すように操作パネルに設けられるもので、調律する楽音
が上記指定した和音の第何音であるかという調律音位置
を指定入力する操作部である。
【0107】これら和音入力操作部92と調・長短入力
操作部93と調律音位置入力操作部94は、オート操作
時とマニュアル操作時の双方において使用されるもの
で、それぞれの出力は、入力音階音名・度判別部95と
設定表示部96とに入力されている。
【0108】入力音階音名・度判別部95は、周波数と
音階音名との関係テーブルを備え、オート操作時におい
て切換スイッチ5を介して周波数測定部2から入力する
入力楽音の周波数値に最も近い周波数値の音階音をこの
関係テーブルを参照して選定し、その選定した音階音の
音名を入力楽音の音階音名として判別する。
【0109】そして、判別した入力楽音の音階音名が位
置する音階上の「度」を、和音入力操作部92と調・長
短入力操作部93と調律音位置入力操作部94の各出力
に基づき判別し、切換スイッチ8のオート切換端8aに
出力する。
【0110】設定表示部96は、切換スイッチ8の出力
端8cから入力する「度」と、和音入力操作部92と調
・長短入力操作部93と調律音位置入力操作部94の各
出力とを取り込み点滅灯により表示し、スタートボタン
11の操作に応答して確定表示(点灯表示)を行い、音
階音決定部97に対し保持出力する。
【0111】このとき、設定表示部96では、オート/
マニュアルのスイッチ状態に応じて次のように表示動作
を行う。マニュアル操作時では、度入力操作部91と和
音入力操作部92と調・長短入力操作部93と調律音位
置入力操作部94の何れかを変更操作すると点滅灯表示
を行い、スタートボタン11を操作すると点灯表示を行
う。
【0112】また、オート操作時では、スタートボタン
11を操作した後に切換スイッチ8の出力端8cから入
力する度(入力音階音名・度判別部95の出力)につい
ては、入力するたびに取り込んで点灯表示を行う。和音
入力操作部92と調・長短入力操作部93と調律音位置
入力操作部94の何れかを変更操作すると点滅灯表示を
行い、スタートボタン11を操作すると点灯表示を行
う。
【0113】次に音階音決定部97は、スタートボタン
11の操作に応答して設定表示部96の各出力を取り込
み、指定された調名、和音及び度に基づき、その和音を
構成する各音階音の音階音名を決定し、それを調律音位
置とともに楽音ピッチ演算決定部98に出力する。
【0114】さらに、音階音決定部97は、その決定し
た各音階音の音階音名うち、指定された調律音位置の音
階音以外の音階音の音階音名を標準楽音の音階音名とし
て標準楽音信号発生部14に出力する。
【0115】このとき、音階音決定部97は、オート/
マニュアルのスイッチ状態に応じて設定表示部96の各
表示出力を選択等して取り込むようになっている。即
ち、マニュアル操作時では、スタートボタン11の操作
のたびに設定表示部96の各表示出力を全て取り込む。
オート操作時では、スタートボタン11の操作に応答し
て、「度」の表示出力以外の表示出力を取り込み、その
後に切換スイッチ8の出力端8cから入力する「度」の
表示出力を取り込む。
【0116】楽音ピッチ演算決定部98は、音階音決定
部97が決定した各音階音のピッチを音律指定入力操作
部72から指定された音律を用いて決定し、そのうち指
定された調律音位置の音階音のピッチを基準ピッチとし
てピッチ誤差計算部3に出力する一方、その他の音階音
のピッチを標準楽音ピッチとして標準楽音信号発生部1
4に出力する。
【0117】標準楽音信号発生部14は、図2〜図4に
示した構成のものを入力する標準楽音の個数分備え、各
標準楽音の楽音信号を発生し、標準楽音出力部15へ時
系列でまたは同時に送出する。これにより、標準楽音出
力部15のスピーカ15bから複数の標準楽音の音が時
系列でまたは同時に出力される。即ち、スピーカ15b
から和音が出力される。
【0118】次に、操作パネルを説明する。図10に示
すように、操作パネルには、調設定入力操作部101
と、長短設定入力操作部102と、和音設定入力操作部
92と、音律指定入力操作部72と、AUTO操作ボタ
ン81と、MANUAL操作ボタン82と、度設定入力
操作部91と、調律音位置設定入力操作部(NOTE)
94と、設定表示部96と、ピッチ誤差表示部4と、ス
ピーカ15bと、スタートボタン11と、マイクロホン
1aとが配置されている。図8で示したものと異なる操
作部を説明する。
【0119】調設定入力操作部101と長短設定入力操
作部102とは、図9で示した調・長短設定入力操作部
93に相当する。
【0120】調設定入力操作部101には、右シフトボ
タン111と左シフトボタン112とが設けられてい
る。右シフトボタン111と左シフトボタン112を操
作すると、設定表示部96の調表示欄に、「A〜G」の
音階名が順次インクリメントまたはディクリメントして
表示されるようになっている。図示例では、音階音名
「C」が表示されている。
【0121】長短設定入力操作部102には、moll
(短調)設定ボタン121とDUR(長調)設定ボタン
122とが設けられ、操作したボタンの内容が設定表示
部96の長短表示欄に表示される。図示例では、「DU
R」が表示されている。
【0122】和音入力操作部92には、例えば七の和音
設定ボタン131と三和音設定ボタン132とが設けら
れている。図示例では、七の和音設定ボタン131が操
作されたので、設定表示部96の和音表示欄に「7」が
表示されている。
【0123】三和音は、3度音程の3つの音を積み重ね
た和音である。七の和音は、三和音の第5音の上にさら
に3度上の音を積み重ねた和音である。ここでは、説明
の便宜から2種類の和音を指定する場合を示した。
【0124】度設定入力操作部91には、右シフトボタ
ン141と左シフトボタン142とが設けられている。
度は、ローマ数字の「I、II、III、IV、V、VI、VII」
を用いて表現される。右シフトボタン141と左シフト
ボタン142を操作すると、設定表示部96の度表示欄
に「I〜VII」の度が順次インクリメントまたはディク
リメントして表示されるようになっている。図示例で
は、「IV」が表示されている。
【0125】NOTE94では、操作摘みに矢印マーク
が表示され、その外周の操作パネル面上に、1(根
音)、3(第3音)、5(第5音)、7(第7音)が表
示されている。これらを操作摘みの矢印マークで指定す
ることにより、調律音の位置を指定入力できるようにな
っている。指定した調律音位置は、設定表示部96のN
OTE表示欄に表示される。図示例では、「3」が表示
されている。
【0126】即ち、設定表示部96には、ハ長調の音階
上、IV度の位置における七の和音において、第3音
(A;ラ)が調律する入力楽音であり、その他の根音
(F;ファ)、第5音(C;ド)及び第7音(E;ミ)
の3つの楽音による和音がスピーカ15bから出力され
ることが示されている。
【0127】次に、調律操作手順の一例及び動作を、オ
ート操作にて、ハ長調のI度にある七の和音における第
3音(E)を純正調音律で調律する場合を例に挙げて説
明する。
【0128】操作の順序は任意であるが、オート操作で
あるので、マニュアル操作で必要な「度」の設定を除い
た全ての項目を設定する。例えば、AUTO操作ボタン
81を押して点灯させ、オート操作であることを指定す
る。次に、NOTE94の操作摘みを回転させ矢印マー
クで「3」を選択し、和音の第3音を調律することを指
定する。次いで、調設定入力操作部101の右シフトボ
タン111または左シフトボタン112を操作して設定
表示部96の調表示欄に「C」を表示させる。
【0129】次に、長短設定入力操作部102のDUR
設定ボタン122を押して設定表示部96の長短表示欄
に「DUR」を表示させる。次いで、和音設定入力操作
部92の七の和音設定ボタン131を押して設定表示部
96の和音表示欄に「7」を表示させる。また、音律指
定入力操作部72のアップ操作ボタン83またはダウン
操作ボタン84を操作して「PURE」のチェックラン
プを点灯させる。
【0130】設定表示部96に点滅灯表示されている
「C」「DUR」「7」「3」の設定内容を確認して、
スタートボタン11を操作すると、それらが点灯表示さ
れ、設定内容が音階音決定部97に取り込まれる。指定
は「AUTO」であるので、音階音決定部97は、設定
表示部96の度表示欄から「度」が保持出力されるのを
待機する。
【0131】調律者が、スタートボタン11の操作後に
「E」の楽音を入力すると、入力音階音名・度判別部9
5にて度「I」が判別される。設定表示部96の度表示
欄に「I」が点灯表示され、音階音決定部97に対し度
「I」が保持出力される。
【0132】そこで、音階音決定部97では、取り込ん
だ「C」「DUR」「I」「7」の情報から、ハ長調音
階上、I度における七の和音の構成音「C(ド)、E
(ミ)、G(ソ)、B(シ)」を決定し、それらを調律
音位置「3」とともに楽音ピッチ演算決定部98に出力
する。
【0133】同時に、音階音決定部97は、決定した七
の和音の構成音のうち第3音を除いた「C(ド)、G
(ソ)、B(シ)」を標準楽音の音階音名として標準楽
音信号発生部14に出力する。
【0134】楽音ピッチ演算決定部98では、音律指定
入力操作部72からの指定音律は、純正調音律(PUR
E)であるので、まず和音の根音「C」を平均律で決定
する。次に、第3音「E」、第5音「G」、第7音
「B」のピッチを、Cから全て純正調音律により、長3
度は+386セント、完全5度は+702セント、長7
度は+1088セント以上の値を加算してそれぞれ決定
する。
【0135】その後、第3音「E」のピッチを基準ピッ
チとしてピッチ誤差計算部3に送出し、第3音「E」以
外の音階音「C、G、B」それぞれのピッチを標準楽音
ピッチとして標準楽音信号発生部14に出力する。
【0136】その結果、スピーカ15から「C、G、
B」からなる和音が出力され、入力した第3音「E」の
ピッチ誤差がピッチ誤差表示部4に表示される。調律者
が、再度、第3音「E」の楽音を入力すると、同様の動
作が行われる。
【0137】マニュアル操作で調律を行う場合には、度
の設定を含めた全ての設定を行ってスタートボタン11
を操作する。すると、スピーカ15から「C、G、B」
からなる和音が出力される。調律者は、「C、G、B」
からなる和音の響きを聴きながら調律楽音「E」を入力
すると、ピッチ誤差が表示される。この動作は、スター
トボタン11を操作するたび行われる。
【0138】このように、本実施の形態3によれば、調
律者は、全ての和音構成音による和音の響きを聴き、そ
の和音が奏されるときのピッチ誤差を確認しながら調律
楽音「E」のピッチを正しい和音の響きが得られるよう
に調律することができる。
【0139】ここで、楽音ピッチ演算決定部98では、
音律の指定が、純正調音律以外のピタゴラス音律やミー
ントーン音律などの古典音律である場合には、音階音名
「A」を基準として12の音階音全てのピッチが固定さ
れているので、その音律のテーブルデータをそのまま用
いて和音構成音のピッチを決定するようになっている。
【0140】なお、音律指定入力操作部72を設けない
場合には、楽音ピッチ演算決定部98は、純正調音律に
より和音構成音のピッチを決定することになる。
【0141】即ち、楽音ピッチ演算決定部98は、音階
音決定部97が決定した各音の音階音のうち根音のピッ
チを平均律で決定し、その他の音階音のピッチを純正調
音律で決定し、そのうち指定された調律音位置の音階音
のピッチを基準ピッチとし、その他の音階音のピッチを
標準楽音ピッチとしてそれぞれ出力するように構成され
る。
【0142】また、上記の各実施の形態では、オート/
マニュアルの切換操作が行えるようにしたが、オート操
作のみの調律器、マニュアル操作のみの調律器とするこ
ともの当然可能である。
【0143】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
和音を聴きながらその和音構成音のピッチを正しい響き
が得られるように調律することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1による調律器の構成ブロ
ック図である。
【図2】本発明の各実施の形態で用いる標準楽音信号発
生部の構成例(その1)を示す図である。
【図3】本発明の各実施の形態で用いる標準楽音信号発
生部の構成例(その2)を示す図である。
【図4】本発明の各実施の形態で用いる標準楽音信号発
生部の構成例(その3)を示す図である。
【図5】本発明の実施の形態1による調律器が備える操
作パネルの正面図である。
【図6】図5に示す操作パネルの表示態様の他の一例を
示す図である。
【図7】本発明の実施の形態2による調律器の構成ブロ
ック図である。
【図8】本発明の実施の形態2による調律器が備える操
作パネルの正面図である。
【図9】本発明の実施の形態3による調律器の構成ブロ
ック図である。
【図10】本発明の実施の形態3による調律器が備える
操作パネルの正面図である。
【図11】従来の調律器の構成例である。
【図12】従来の調律器における表示部の構成例であ
る。
【符号の説明】
1 集音部 1a マイクロホン 2 周波数測定部 3 ピッチ誤差計算部 4 ピッチ誤差表示部 5、8 オート/マニュアルの切換スイッチ 6 入力音階音名判別部 7、75 入力音階音名表示部 9、74 音階音名入力操作部 10 インターバル入力操作部 11 スタートボタン 12 標準楽音決定部 13、73、98 楽音ピッチ演算決定部 14、14a、14b、14c 標準楽音信号発生部 15 標準楽音出力部 15b スピーカ 71 平均律指定入力操作部 72 音律指定入力操作部 91 度入力操作部 92 和音入力操作部 93 調・長短入力操作部 94 調律音位置入力操作部 95 入力音階音名・度判別部 96 設定表示部 97 音階音決定部

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 調律する入力楽音の音階音名を入力する
    楽音名入力操作部と、 前記音階音名の音階音と和音を構成する1つの音階音で
    ある標準楽音とのインターバルを入力するインターバル
    入力操作部と、 前記楽音名入力操作部から入力された音階音名と前記イ
    ンターバル入力操作部から入力されたインターバルとに
    基づき前記標準楽音の音階音名を決定する標準楽音決定
    部と、 前記標準楽音決定部で決定された音階音名の標準楽音の
    ピッチを平均律で決定し、前記決定した平均律による標
    準楽音のピッチと前記インターバル入力操作部から入力
    されたインターバルの純正調音律によるピッチとから前
    記入力された音階音名の音階音に対する基準ピッチを演
    算する楽音ピッチ演算決定部と、 前記標準楽音決定部で決定された標準楽音の音階音名と
    前記楽音ピッチ演算決定部で決定された標準楽音の平均
    律によるピッチとに基づき当該標準楽音の楽音信号を発
    生し、スピーカから当該標準楽音を出力する標準楽音発
    生・出力部と、 調律すべく演奏等により入力された前記入力楽音の周波
    数を測定する周波数測定部と、 前記周波数測定部で測定された入力楽音の周波数と前記
    楽音ピッチ演算決定部で決定された基準ピッチとのピッ
    チ誤差を求めるピッチ誤差計算部と、 前記ピッチ誤差計算部で求められたピッチ誤差を表示す
    るピッチ誤差表示部とを備えることを特徴とする調律
    器。
  2. 【請求項2】 調律する入力楽音と和音を構成する1つ
    の音階音である標準楽音とのインターバルを入力するイ
    ンターバル入力操作部と、 調律すべく演奏等により入力された前記入力楽音の周波
    数を測定する周波数測定部と、 前記周波数測定部で測定された入力楽音の周波数からそ
    の入力楽音の音階音名を判別する入力音階音名判別部
    と、 前記入力音階音名判別部で判別された音階音名と前記イ
    ンターバル入力操作部から入力されたインターバルとに
    基づき前記標準楽音の音階音名を決定する標準楽音決定
    部と、 前記標準楽音決定部で決定された音階音名の標準楽音の
    ピッチを平均律で決定し、前記決定した平均律による標
    準楽音のピッチと前記インターバル入力操作部から入力
    されたインターバルの純正調音律によるピッチとから前
    記判別された音階音名の音階音に対する基準ピッチを演
    算する楽音ピッチ演算決定部と、 前記標準楽音決定部で決定された標準楽音の音階音名と
    前記楽音ピッチ演算決定部で決定された標準楽音の平均
    律によるピッチとに基づき当該標準楽音の楽音信号を発
    生し、スピーカから当該標準楽音を出力する標準楽音発
    生・出力部と、 前記周波数測定部で測定された入力楽音の周波数と前記
    楽音ピッチ演算決定部で決定された基準ピッチとのピッ
    チ誤差を求めるピッチ誤差計算部と、 前記ピッチ誤差計算部で求められたピッチ誤差を表示す
    るピッチ誤差表示部とを備えることを特徴とする調律
    器。
  3. 【請求項3】 請求項1または請求項2に記載の調律器
    において、 平均律の設定を標準楽音と入力楽音の何れに行うかを指
    定する平均律指定入力操作部を備え、 前記楽音ピッチ演算決定部は、前記平均律指定入力操作
    部が、標準楽音を指定しているとき、前記標準楽音決定
    部で決定された音階音名の標準楽音のピッチを平均律で
    決定し、前記決定した平均律による標準楽音のピッチと
    前記インターバル入力操作部から入力されたインターバ
    ルの純正調音律によるピッチとから前記楽音名入力操作
    部から入力された音階音名または前記入力音階音名判別
    部で判別された音階音名の音階音に対する基準ピッチを
    演算する一方、前記平均律指定入力操作部が、入力楽音
    を指定しているとき、前記楽音名入力操作部から入力さ
    れた音階音名または前記入力音階音名判別部で判別され
    た音階音名の音階音に対する基準ピッチを平均律で決定
    し、前記決定した平均律による基準ピッチと前記インタ
    ーバルの純正調音律によるピッチとから前記標準楽音決
    定部で決定され音階音名の標準楽音のピッチを演算する
    ことを特徴とする調律器。
  4. 【請求項4】 請求項1または請求項2に記載の調律器
    において、 純正調音律、ピタゴラス音律、ミーントーン音律、平均
    律等の各種の音律を選択指定する音律指定入力操作部を
    備え、 前記楽音ピッチ演算決定部は、前記標準楽音決定部で決
    定された音階音名の標準楽音のピッチを平均律で決定
    し、前記決定した平均律による標準楽音のピッチと前記
    インターバル入力操作部から入力されたインターバルの
    前記音律指定入力操作部から指定された音律によるピッ
    チとから前記楽音名入力操作部から入力された音階音名
    または前記入力音階音名判別部で判別された音階音名の
    音階音に対する基準ピッチを演算することを特徴とする
    調律器。
  5. 【請求項5】 請求項4に記載の調律器において、 平均律の設定を標準楽音と入力楽音の何れに行うかを指
    定する平均律指定入力操作部を備え、 前記楽音ピッチ演算決定部は、前記平均律指定入力操作
    部が、標準楽音を指定しているとき、前記標準楽音決定
    部で決定された音階音名の標準楽音のピッチを平均律で
    決定し、前記決定した平均律による標準楽音のピッチと
    前記インターバル入力操作部から入力されたインターバ
    ルの前記音律指定入力操作部から指定された音律による
    ピッチとから前記楽音名入力操作部から入力された音階
    音名または前記入力音階音名判別部で判別された音階音
    名の音階音に対する基準ピッチを演算する一方、前記平
    均律指定入力操作部が、入力楽音を指定しているとき、
    前記楽音名入力操作部から入力された音階音名または前
    記入力音階音名判別部で判別された音階音名の音階音に
    対する基準ピッチを平均律で決定し、前記決定した平均
    律による基準ピッチと前記インターバル入力操作部から
    入力されたインターバルの前記音律指定入力操作部から
    指定された音律によるピッチとから前記標準楽音決定部
    で決定された音階音名の標準楽音のピッチを演算するこ
    とを特徴とする調律器。
  6. 【請求項6】 調名を指定入力する調名入力操作部と、 和音の種類を指定入力する和音入力操作部と、 前記指定した和音の根音が前記指定した調名の音階上の
    第何度であるかを示す度を指定入力する度入力操作部
    と、 調律する入力楽音が前記指定した和音の第何音であるか
    という調律音位置を指定入力する調律音位置入力操作部
    と、 指定された前記調名、和音及び度に基づき前記和音を構
    成する各音階音の音階音名を決定して出力するととも
    に、決定した各音階音名のうち指定された前記調律音位
    置の音階音名以外の音階音名を標準楽音の音階音名とし
    て出力する音階音決定部と、 前記音階音決定部で決定された各音階音のうち根音のピ
    ッチを平均律で決定し、その他の音階音のピッチを純正
    調音律で決定し、そのうち指定された前記調律音位置の
    音階音のピッチを基準ピッチとし、その他の音階音のピ
    ッチを標準楽音ピッチとしてそれぞれ出力する楽音ピッ
    チ演算決定部と、 前記音階音決定部で決定された標準楽音の音階音名と前
    記楽音ピッチ演算決定部で決定された標準楽音のピッチ
    とに基づき複数の標準楽音の楽音信号をそれぞれ発生
    し、スピーカから複数の標準楽音を時系列にまたは同時
    に出力する標準楽音発生・出力部と、 調律すべく演奏等により入力された前記入力楽音の周波
    数を測定する周波数測定部と、 前記周波数測定部で測定された入力楽音の周波数と前記
    楽音ピッチ演算決定部で決定された基準ピッチとのピッ
    チ誤差を求めるピッチ誤差計算部と、 前記ピッチ誤差を表示するピッチ誤差表示部とを備える
    ことを特徴とする調律器。
  7. 【請求項7】 調名を指定入力する調名入力操作部と、 和音の種類を指定入力する和音入力操作部と、 調律する入力楽音が前記指定した和音の第何音であるか
    という調律音位置を指定入力する調律音位置入力操作部
    と、 調律すべく演奏等により入力された前記入力楽音の周波
    数を測定する周波数測定部と、 前記周波数測定部で測定された入力楽音の周波数からそ
    の入力楽音の音階音名を判別し、その判別した音階音名
    の位置が前記指定された調律音位置であるときの前記指
    定された和音の根音が前記指定した調名の音階上の第何
    度であるかを判別する入力音階音名・度判別部と、 指定された前記調名、和音及び前記判別された度に基づ
    き前記和音を構成する各音階音の音階音名を決定して出
    力するとともに、決定した各音階音名のうち前記指定さ
    れた調律音位置の音階音名以外の音階音名を標準楽音の
    音階音名として出力する音階音決定部と、 前記音階音決定部で決定された各音階音のうち根音のピ
    ッチを平均律で決定し、その他の音階音のピッチを純正
    調音律で決定し、そのうち指定された前記調律音位置の
    音階音のピッチを基準ピッチとし、その他の音階音のピ
    ッチを標準楽音のピッチとしてそれぞれ出力する楽音ピ
    ッチ演算決定部と、 前記音階音決定部で決定された標準楽音の音階音名と前
    記楽音ピッチ演算決定部で決定された標準楽音のピッチ
    とに基づき複数の標準楽音の楽音信号をそれぞれ発生
    し、スピーカから複数の標準楽音を時系列にまたは同時
    に出力する標準楽音発生・出力部と、 前記周波数測定部で測定された入力楽音の周波数と前記
    楽音ピッチ演算決定部で決定された基準ピッチとのピッ
    チ誤差を求めるピッチ誤差計算部と、 前記ピッチ誤差を表示するピッチ誤差表示部とを備える
    ことを特徴とする調律器。
  8. 【請求項8】 請求項6または請求項7に記載の調律器
    において、 純正調音律、ピタゴラス音律、ミーントーン音律、平均
    律等の各種の音律を選択指定する音律指定入力操作部を
    備え、 前記楽音ピッチ演算決定部は、前記音階音決定部で決定
    された各音階音のピッチを前記音律指定入力操作部から
    指定された音律を用いて決定し、そのうち指定された前
    記調律音位置の音階音のピッチを基準ピッチとし、その
    他の音階音のピッチを標準楽音のピッチとしてそれぞれ
    出力することを特徴とする調律器。
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