JP4637341B2 - 調律器 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、楽器音や肉声音などの楽音のピッチを調律する調律器に係り、特に和音を奏する雰囲気でその和音を構成する楽音の調律が行える調律器に関する。
【0002】
【従来の技術】
ピアノ、ギター等の楽器では、時間経過によってその楽音のピッチが変化してしまうため、適宜ピッチを補正する必要がある。また、トロンボーンやバイオリン等の楽器では、手の位置(動作量)によってピッチが変化するため、手の位置(動作量)を調べる必要がある。これらのことを行うには、調律器が多く用いられている。
【0003】
ここで、ピッチとは、ある標準楽音と比較して耳で判断されるその楽音の高低位置、ないしはその楽音の相対的重さまたは鋭さの尺度と定義されるが、人間の耳は、感覚的に音程を感じているため、周波数を均等に分けても音階が均等に分けられているとは感じられない。そのため、ピッチは、1オクターブを対数関数で定義したセントという単位によって表されている。
【0004】
例えば、代表的な12平均律による音階では、1オクターブを1200セントとし、1音階の幅を100セントと定義している。周波数比(音程比)とセント値の関係は、低い周波数をf1、高い周波数をf2、セント値をxとすると、
【0005】
【数1】
f2/f1=2x/1200 ・・・(1)
と表されるので、両辺の対数と取ると、
【0006】
【数2】
log(f2/f1)=(log2/1200)x ・・・(2)
となる。セント値xは、
【0007】
【数3】
x=(1200/log2)(logf2 −logf1 )
=3986.314(logf2 −logf1 ) ・・・(3)
と求められる。
【0008】
図11は、従来の調律器の構成例である。図11に示すように、従来の調律器は、調律を行う演奏者により入力された楽音を集音するマイクロホン201aとマイクロホン201aが出力する楽音信号を増幅するとともに、それに含まれる雑音をフィルタによって除去してパルス信号に変換する波形整形器201bとを有する集音部201、集音部201にて変換されたパルス信号の周波数を測定する周波数測定部202と、周波数測定部202にて測定された周波数から、入力楽音の音階音名及ぶオクターブを判別する音階音判別部203と、判別された音階音名及びオクターブに対応した標準周波数と周波数測定部202にて測定された周波数とに基づき入力楽音のピッチを求めるピッチ計測部204と、ピッチ計測部204にて求められたピッチと音階音判別部203にて判別された音階音名及びオクターブとを表示する表示部205とから構成されている。
【0009】
図12は、表示部205の構成例である。図12に示すように、表示部205には、ピッチ表示部220と音階表示部221とオクターブ表示部222とが設けられている。
【0010】
ピッチ表示部220は、各音階の標準周波数を0セントとしその標準周波数からのずれ量を±50セントの幅で表示する目盛と指針とを備える。演奏者が入力した楽音のピッチに応じて指針が動き、目盛上のセント値を指示するようになっている。図示例では、演奏者が入力した楽音のピッチが、−25セントであることが示されている。
【0011】
音階表示部221は、12個の音階音の音符が記入された五線譜と12個の音階音の音名「C〜B」とその下に設けられた12個のランプ(○印で示す)とを備える。ランプ(○印で示す)は、LEDまたはLCDであり、演奏者が入力した楽音の音階音を示すランプが点灯するようになっている。図示例では、音階音名「A」を示すランプが点灯し、演奏者が入力した楽音の音階音名が「A」であることが示されている。
【0012】
オクターブ表示部222は、オクターブの範囲を示す数値「0〜±3」とその下に設けられた7個のランプ(○印で示す)とを備える。ランプ(○印で示す)は、LEDまたはLCDである。図示例では、オクターブ0のランプが点灯し、演奏者が入力した楽音がオクターブ以内であることが示されている。
【0013】
調律を行う演奏者は、表示部205のこのような表示を見ながら楽器から出力される楽音の音名、オクターブを維持しつつ、その楽音を入力し続けることによって、ピッチ表示部220の指針が目盛上の0セント値を示すようにその楽器の調律を行う。
【0014】
なお、調律器としては、その他例えば、各音階の楽音を標準楽音としてスピーカから出力させる機能を併設し、この標準楽音に基づく聴覚的な調律も行えるようにした調律器も開発されている。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、実際の演奏の場で合奏を行う場合には、それぞれのパートの楽器から音程を隔てた音を出力することになる。その場合、平均律で調律した音程のままで合奏を行うと、ハーモニーが合わず響きの濁った合奏になってしまう。したがって、合奏の演奏では、ハーモニーが生じるように、他の楽器音との音程の間隔に応じて自分の楽器の採るべきピッチを平均律の基準値から変化させることが必要となる。実際、弦楽器や管楽器のようにピッチの変化が可能な楽器では、演奏者がハーモニーを聴いて正しいピッチに補正しながら演奏している。
【0016】
このように周りの音を聴きながら自分の楽器の出力音のピッチを正しく合わせることは合奏者として非常に重要な要素である。このことは、合唱においても同様である。
【0017】
しかし、従来の調律器は、上述したように単に楽器音や肉声音の音程のみの調律を目的として構成されているので、周りの音に対する音程を考慮した調律をすることができないという問題がある。
【0018】
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、調律する楽音と和音を構成する1つの楽音または複数の楽音をスピーカから出力する標準楽音として用いることにより、和音を奏するときのピッチ誤差が調律できる調律器を提供することを目的とする。
【0019】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明の調律器は、和音を構成する2つの楽音の一方の楽音である標準楽音を平均律によるピッチでスピーカから出力し、前記標準楽音の音を聴きながら他方の楽音のピッチを純正調音律によって調律する単音出力型の調律器であって、調律する入力楽音の音階音名を入力する楽音名入力操作部と、前記音階音名の音階音と前記標準楽音とのインターバルを入力するインターバル入力操作部と、前記楽音名入力操作部から入力された音階音名と前記インターバル入力操作部から入力されたインターバルとに基づき前記標準楽音の音階音名を決定する標準楽音決定部と、前記標準楽音決定部で決定された音階音名の標準楽音のピッチを平均律で決定し、前記決定した平均律による標準楽音のピッチと前記インターバル入力操作部から入力されたインターバルの純正調音律によるピッチとから前記入力された音階音名の音階音に対する基準ピッチを演算する楽音ピッチ演算決定部と、前記標準楽音決定部で決定された標準楽音の音階音名と前記楽音ピッチ演算決定部で決定された標準楽音の平均律によるピッチとに基づき当該標準楽音の楽音信号を発生し、前記スピーカから当該標準楽音を出力する標準楽音発生・出力部と、調律すべく演奏等により入力された前記入力楽音の周波数前記楽音ピッチ演算決定部で決定された基準ピッチとのピッチ誤差を求めるピッチ誤差計算部と、前記ピッチ誤差計算部で求められたピッチ誤差を表示するピッチ誤差表示部とを備えることを特徴とする。
【0020】
この構成によれば、調律楽音の音階音名とインターバルを設定入力して起動すると、調律楽音から所定のインターバル離れた位置にある標準楽音が平均律によるピッチでスピーカから出力される。調律者が、その標準楽音を聴きながら調律楽音を入力すると、標準楽音との和音としての調律楽音のピッチ誤差が純正調音律により表示される。調律者は、起動と調律楽音の入力とを繰り返すことにより、標準楽音と調律楽音の和音としての響きとピッチ誤差を確認しつつ、正しい純正な和音の響きが得られるように調律楽音のピッチを調律することができる。したがって、単音出力型の調律器であるが、和音を奏する環境下でその和音構成音の調律が行える。
【0021】
また、本発明の調律器は、和音を構成する2つの楽音の一方の楽音である標準楽音を平均律によるピッチでスピーカから出力し、前記標準楽音の音を聴きながら他方の楽音のピッチを純正調音律によって調律する単音出力型の調律器であって、調律する入力楽音と前記標準楽音とのインターバルを入力するインターバル入力操作部と、調律すべく演奏等により入力された前記入力楽音の周波数を測定する周波数測定部と、前記周波数測定部で測定された入力楽音の周波数からその入力楽音の音階音名を判別する入力音階音名判別部と、前記入力音階音名判別部で判別された音階音名と前記インターバル入力操作部から入力されたインターバルとに基づき前記標準楽音の音階音名を決定する標準楽音決定部と、前記標準楽音決定部で決定された音階音名の標準楽音のピッチを平均律で決定し、前記決定した平均律による標準楽音のピッチと前記インターバル入力操作部から入力されたインターバルの純正調音律によるピッチとから前記判別された音階音名の音階音に対する基準ピッチを演算する楽音ピッチ演算決定部と、前記標準楽音決定部で決定された標準楽音の音階音名と前記楽音ピッチ演算決定部で決定された標準楽音の平均律によるピッチとに基づき当該標準楽音の楽音信号を発生し、前記スピーカから当該標準楽音を出力する標準楽音発生・出力部と、前記周波数測定部で測定された入力楽音の周波数と前記楽音ピッチ演算決定部で決定された基準ピッチとのピッチ誤差を求めるピッチ誤差計算部と、前記ピッチ誤差計算部で求められたピッチ誤差を表示するピッチ誤差表示部とを備えることを特徴とする。
【0022】
この構成によれば、インターバルを設定入力して起動し、調律楽音を入力すると、調律楽音から所定のインターバル離れた位置にある標準楽音が平均律によるピッチでスピーカから出力されるとともに、標準楽音との和音としての調律楽音のピッチ誤差が純正調音律により表示される。調律者は、調律楽音の入力を繰り返すことにより、標準楽音と調律楽音の和音としての響きとピッチ誤差を確認しつつ、正しい純正な和音の響きが得られるように調律楽音のピッチを調律することができる。したがって、単音出力の調律器であるが、和音を奏する環境下でその和音構成音の調律が行える。
【0023】
また、本発明の調律器は、上記本発明の単音出力型の調律器において、平均律の設定を標準楽音と入力楽音の何れに行うかを指定する平均律指定入力操作部を備え、前記楽音ピッチ演算決定部は、前記平均律指定入力操作部が、標準楽音を指定しているとき、前記標準楽音決定部で決定された音階音名の標準楽音のピッチを平均律で決定し、前記決定した平均律による標準楽音のピッチと前記インターバル入力操作部から入力されたインターバルの純正調音律によるピッチとから前記楽音名入力操作部から入力された音階音名または前記入力音階音名判別部で判別された音階音名の音階音に対する基準ピッチを演算する一方、前記平均律指定入力操作部が、入力楽音を指定しているとき、前記楽音名入力操作部から入力された音階音名または前記入力音階音名判別部で判別された音階音名の音階音に対する基準ピッチを平均律で決定し、前記決定した平均律による基準ピッチと前記インターバルの純正調音律によるピッチとから前記標準楽音決定部で決定され音階音名の標準楽音のピッチを演算することを特徴とする。
【0024】
この構成によれば、ユーザの多様な要求に柔軟に対応できる純正調音律による単音出力型の調律器が提供できる。
【0025】
さらに、本発明の調律器は、上記本発明の単音出力型の調律器において、純正調音律、ピタゴラス音律、ミーントーン音律、平均律等の各種の音律を選択指定する音律指定入力操作部を備え、前記楽音ピッチ演算決定部は、前記標準楽音決定部で決定された音階音名の標準楽音のピッチを平均律で決定し、前記決定した平均律による標準楽音のピッチと前記インターバル入力操作部から入力されたインターバルの前記音律指定入力操作部から指定された音律によるピッチとから前記楽音名入力操作部から入力された音階音名または前記入力音階音名判別部で判別された音階音名の音階音に対する基準ピッチを演算することを特徴とする。
【0026】
この構成によれば、純正調音律だけでなく、各種の古典音律のもとで、和音構成音のピッチを和音との関連で調律できる単音出力型の調律器が提供できる。
【0027】
さらにまた、本発明の調律器は、上記本発明の単音出力型の調律器において、平均律の設定を標準楽音と入力楽音の何れに行うかを指定する平均律指定入力操作部を備え、前記楽音ピッチ演算決定部は、前記平均律指定入力操作部が、標準楽音を指定しているとき、前記標準楽音決定部で決定された音階音名の標準楽音のピッチを平均律で決定し、前記決定した平均律による標準楽音のピッチと前記インターバル入力操作部から入力されたインターバルの前記音律指定入力操作部から指定された音律によるピッチとから前記楽音名入力操作部から入力された音階音名または前記入力音階音名判別部で判別された音階音名の音階音に対する基準ピッチを演算する一方、前記平均律指定入力操作部が、入力楽音を指定しているとき、前記楽音名入力操作部から入力された音階音名または前記入力音階音名判別部で判別された音階音名の音階音に対する基準ピッチを平均律で決定し、前記決定した平均律による基準ピッチと前記インターバル入力操作部から入力されたインターバルの前記音律指定入力操作部から指定された音律によるピッチとから前記標準楽音決定部で決定された音階音名の標準楽音のピッチを演算することを特徴とする。
【0028】
この構成によれば、ユーザの多様な要求に柔軟に対応できる各種音律による単音出力型の調律器が提供できる。
【0029】
本発明の調律器は、和音を構成する各楽音のうち指定した1つの楽音以外の楽音をスピーカから出力し、それらの楽音による和音の響きを聴きながら前記指定した1つの楽音である入力楽音のピッチを調律する和音出力型の調律器であって、調名を指定入力する調名入力操作部と、和音の種類を指定入力する和音入力操作部と、前記指定した和音の根音が前記指定した調名の音階上の第何度であるかを示す度を指定入力する度入力操作部と、調律する入力楽音が前記指定した和音の第何音であるかという調律音位置を指定入力する調律音位置入力操作部と、指定された前記調名、和音及び度に基づき前記和音を構成する各音階音の音階音名を決定して出力するとともに、決定した各音階音名のうち指定された前記調律音位置の音階音名以外の音階音名を標準楽音の音階音名として出力する音階音決定部と、前記音階音決定部で決定された各音階音のうち根音のピッチを平均律で決定し、その他の音階音のピッチを純正調音律で決定し、そのうち指定された前記調律音位置の音階音のピッチを基準ピッチとし、その他の音階音のピッチを標準楽音ピッチとしてそれぞれ出力する楽音ピッチ演算決定部と、前記音階音決定部で決定された標準楽音の音階音名と前記楽音ピッチ演算決定部で決定された標準楽音のピッチとに基づき複数の標準楽音の楽音信号をそれぞれ発生し、前記スピーカから複数の標準楽音を時系列にまたは同時に出力する標準楽音発生・出力部と、調律すべく演奏等により入力された前記入力楽音の周波数を測定する周波数測定部と、前記周波数測定部で測定された入力楽音の周波数と前記楽音ピッチ演算決定部で決定された基準ピッチとのピッチ誤差を求めるピッチ誤差計算部と、前記ピッチ誤差を表示するピッチ誤差表示部とを備えることを特徴とする。
【0030】
この構成によれば、ある具体的な調の音階上での和音とその和音中の調律音位置とを設定入力して起動すると、調律楽音以外の和音構成音(標準楽音)が根音を平均律によるピッチでスピーカから出力される。調律者が、調律楽音以外の和音構成音が奏する和音の響きを聴きながら調律楽音を入力すると、調律楽音の和音としてのピッチ誤差が純正調音律により表示される。調律者は、起動と調律楽音の入力と繰り返すことにより、和音の響きとピッチ誤差を確認しつつ、正しい純正な和音の響きが得られるように調律楽音のピッチを調律することができる。したがって、和音を奏する環境下でその和音構成音の調律が行える和音出力型の調律器が提供できる。
【0031】
また、本発明の調律器は、和音を構成する各楽音のうち指定した1つの楽音以外の楽音をスピーカから出力し、それらの楽音による和音の響きを聴きながら前記指定した1つの楽音である入力楽音のピッチを調律する和音出力型の調律器であって、調名を指定入力する調名入力操作部と、和音の種類を指定入力する和音入力操作部と、調律する入力楽音が前記指定した和音の第何音であるかという調律音位置を指定入力する調律音位置入力操作部と、調律すべく演奏等により入力された前記入力楽音の周波数を測定する周波数測定部と、前記周波数測定部で測定された入力楽音の周波数からその入力楽音の音階音名を判別し、その判別した音階音名の位置が前記指定された調律音位置であるときの前記指定された和音の根音が前記指定した調名の音階上の第何度であるかを判別する入力音階音名・度判別部と、指定された前記調名、和音及び前記判別された度に基づき前記和音を構成する各音階音の音階音名を決定して出力するとともに、決定した各音階音名のうち前記指定された調律音位置の音階音名以外の音階音名を標準楽音の音階音名として出力する音階音決定部と、前記音階音決定部で決定された各音階音のうち根音のピッチを平均律で決定し、その他の音階音のピッチを純正調音律で決定し、そのうち指定された前記調律音位置の音階音のピッチを基準ピッチとし、その他の音階音のピッチを標準楽音のピッチとしてそれぞれ出力する楽音ピッチ演算決定部と、前記音階音決定部で決定された標準楽音の音階音名と前記楽音ピッチ演算決定部で決定された標準楽音のピッチとに基づき複数の標準楽音の楽音信号をそれぞれ発生し、前記スピーカから複数の標準楽音を時系列にまたは同時に出力する標準楽音発生・出力部と、前記周波数測定部で測定された入力楽音の周波数と前記楽音ピッチ演算決定部で決定された基準ピッチとのピッチ誤差を求めるピッチ誤差計算部と、前記ピッチ誤差を表示するピッチ誤差表示部とを備えることを特徴とする。
【0032】
この構成によれば、ある具体的な調の音階上での和音とその和音中の調律音位置とを設定入力して起動し、調律楽音を入力すると、調律楽音以外の和音構成音(標準楽音)が根音を平均律によるピッチでスピーカから出力されるとともに、調律楽音の和音としてのピッチ誤差が純正調音律により表示される。調律者は、調律楽音の入力と繰り返すことにより、和音の響きとピッチ誤差を確認しつつ、正しい純正な和音の響きが得られるように調律楽音のピッチを調律することができる。したがって、和音を奏する環境下でその和音構成音の調律が行える和音出力型の調律器が提供できる。
【0033】
さらに、本発明の調律器は、上記本発明の和音出力型の調律器において、純正調音律を含む各種の音律を選択指定する音律指定入力操作部を備え、前記楽音ピッチ演算決定部は、前記音律指定入力操作部から指定された音律が純正調音律である場合、前記音階音決定部で決定された各音階音のうち根音のピッチを平均律で決定し、その他の音階音のピッチを純正調音律で決定し、前記音律指定入力操作部から指定された音律が純正調音律以外の古典音律である場合、前記音階音決定部で決定された各音階音のピッチを前記指定された音律で決定し、ピッチが決定された各音階音のうち指定された調律音位置の音階音のピッチを基準ピッチとし、その他の音階音のピッチを標準楽音ピッチとしてそれぞれ出力することを特徴とする。
【0034】
この構成によれば、ユーザの多様な要求に柔軟に対応できる各種音律による和音出力型の調律器が提供できる。
【0035】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態による調律器を図1〜図10を参照して説明する。
【0036】
図1は、本発明の実施の形態1による調律器の構成ブロック図である。図2〜図4は、本発明の各実施の形態で用いる標準楽音信号発生部の構成例である。図5は、本実施の形態1による調律器が備える操作パネルの正面図である。図6は、操作パネルの表示態様の他の一例を示す図である。
【0037】
本実施の形態1による調律器は、和音を構成する2つの楽音の一方(標準楽音)を平均律によるピッチでスピーカから出力し、その標準楽音の音を聴きながら他方の楽音のピッチを純正調音律によって調律する単音出力型の調律器に関する。
【0038】
図1において、集音部1では、調律者が入力する楽器音や肉声音などの楽音(以下「入力楽音」という)をマイクロホン1aが集音して電気信号(楽音信号)へ変換し、その入力楽音信号を波形整形器1bが増幅するとともに、それに含まれる雑音をフィルタによって除去してパルス信号に変換する。
【0039】
周波数測定部2は、集音部1から入力するパルス信号の周期から入力楽音の周波数を測定する。
【0040】
ピッチ誤差計算部3は、周波数測定部2で測定された入力楽音の周波数の基本周期と楽音ピッチ演算決定部13からの基準ピッチによる基準周期との誤差(ピッチ誤差)を演算し、そのピッチ誤差のセント値を求め、ピッチ誤差表示部4に出力する。ピッチ誤差表示部4は、後述する図5に示すように、操作パネルに設けられている。
【0041】
切換スイッチ5は、操作パネルからオート/マニュアルの切換操作が行えるようにするためのスイッチである。この切換スイッチ5の一方の切換入力端であるオート切換端5aを選択することにより、周波数測定部2で測定された入力楽音の周波数値が出力端5cから入力音階音名判別部6に対し出力される。一方、他方の入力切換端であるマニュアル切換端5bを選択すると、入力音階音名判別部6は、周波数測定部2の出力から切り離され、動作しないようになっている。
【0042】
入力音階音名判別部6は、周波数と音階音名の関係テーブルを備え、オート操作時に切換スイッチ5を介して周波数測定部2から入力する入力楽音の周波数値に最も近い周波数値の音階音をこの関係テーブルを参照して選定し、その選定した音階音の音名を入力楽音の音階音名として判別する。判別された音階音名は、入力音階音名表示部7と切換スイッチ8とに入力されている。入力音階音名表示部7は、後述する図5に示すように、操作パネルに設けられている。
【0043】
切換スイッチ8は、切換スイッチ5と連動して操作パネルからオート/マニュアルの切換操作が行えるようになっている。即ち、入力音階音名判別部6の出力が入力する一方の入力端であるオート切換端8aが選択されると、入力音階音名判別部6の出力が出力端8cから標準楽音決定部12に対し出力される。また、他方の入力切換端であるマニュアル切換端8bが選択されると、音階音名入力操作部9の出力が出力端8cから標準楽音決定部12に対し出力されるようになっている。
【0044】
音階音名入力操作部9は、後述する図5に示すように操作パネルに設けられるもので、切換スイッチ5、8をマニュアル操作に切り換えた状態において、調律しようとする入力楽音の音階音名を設定入力できるようになっている。
【0045】
インターバル入力操作部10は、後述する図5に示すように操作パネルに設けられるもので、切換スイッチ5、8のオート/マニュアルの双方の切換状態において、調律しようとする入力楽音と和音を構成する音階音である標準楽音とのインターバルを設定入力することができる。インターバルは、例えば、長3度や完全5度など2音間の間隔である。設定入力されたインターバルは、標準楽音決定部12と楽音ピッチ演算決定部13とに入力する。
【0046】
スタートボタン11は、後述する図5に示すように操作パネルに設けられるもので、標準楽音決定部12の動作開始を指示する操作ボタンである。
【0047】
標準楽音決定部12は、音階音名とインターバルとの関係テーブルを備え、スタートボタン11の操作に応答して切換スイッチ8を介して入力する音階音名と設定入力されたインターバルとに基づき関係テーブルを参照し、音として出力する標準楽音の音階音名を決定する。決定された標準楽音(音階音名)は、楽音ピッチ演算決定部13と標準楽音信号発生部14とに入力する。
【0048】
このとき、標準楽音決定部12では、切換スイッチ8のオート/マニュアルの切換状態に応じて次のように動作する。切換スイッチ8がオート操作の状態にあるときには、スタートボタン11の操作に応答して上記動作を連続して行う。一方、切換スイッチ8がマニュアル操作の状態にあるときには、スタートボタン11の操作毎に上記動作を行うようになっている。
【0049】
楽音ピッチ演算決定部13は、標準楽音決定部12から入力した音階音名の標準楽音のピッチを平均律で決定し、その決定した標準楽音ピッチを標準楽音信号発生部14に出力する。また、楽音ピッチ演算決定部13は、正調音律によるインターバルピッチテーブルを備えインターバル入力操作部10から入力されたインターバルのピッチをそのインターバルピッチテーブルから取り出し、取り出したインターバルピッチを上記決定した標準楽音ッチに加算することにより、調律者が調律しようとする入力楽音の基準ピッチを求め、それをピッチ誤差計算部4に出力する。これにより、ピッチ誤差表示部5に入力楽音のピッチ誤差が表示される。
【0050】
標準楽音信号発生部14は、標準楽音決定部9から入力する標準楽音(音階音名)と、楽音ピッチ演算決定部13から入力する標準楽音ピッチとを用いて、例えば図2〜図4に示す3通りの何れかの方法で標準楽音の楽音信号を発生し、標準楽音出力部15に送出する。
【0051】
図2において、標準楽音信号発生部14aは、所定の音階における全ての音階音の波形データを記憶する楽音信号メモリ21と、標準楽音決定部12の出力(標準楽音の音階音名)と楽音ピッチ演算決定部13の出力(標準楽音ピッチ)とに基づき対応する標準楽音信号の波形データを楽音信号メモリ21から読み出す楽音信号読出部22とを備え、読み出した標準楽音信号の波形データをアナログ化して標準楽音出力部15の増幅器15aに送出するように構成されている。
【0052】
また、図3において、標準楽音信号発生部14bは、所定の音階における全ての音階音の波形データではなく、全音階中の任意のポイントの楽音信号の波形データを記憶する楽音信号メモリ31と、標準楽音決定部12の出力(標準楽音の音階音名)と楽音ピッチ演算決定部13の出力(標準楽音ピッチ)とに基づき楽音信号メモリ31の読出アドレスを設定する読出メモリアドレス設定部32と、読出メモリアドレス設定部32からの読出アドレスに従って対応する標準楽音信号の波形データを楽音信号メモリ31から読み出す楽音信号読出部32とを備え、読み出した標準楽音信号の波形データをアナログ化して標準楽音出力部15の増幅器15aに送出するように構成されている。
【0053】
この標準楽音信号発生部14bでは、楽音信号メモリ31に記憶される全音階中の任意のポイントの楽音信号の波形データを、読出メモリアドレス設定部32と楽音信号読出部33とにより、楽音信号メモリ31から取り出した楽音信号のピッチを入力された標準楽音のピッチへ変換し、それをアナログ化して標準楽音出力部15の増幅器15aに送出することが行われる。
【0054】
具体的には、次のような動作が行われている。一定クロックによって楽音信号メモリ31から読み出して楽音信号を再生する際に、1アドレス毎に読み出すと記憶された楽音信号がそのまま出力される。それを、1アドレス飛ばして2アドレス毎に読み出すと、その1オクターブ高い楽音信号として再生される。また、約1.06アドレス毎に読み出すと、半音高い楽音信号として再生される。このように、入力された標準楽音ピッチに応じて読み出すアドレスの間隔を変化することにより、楽音信号メモリ31に記憶した楽音信号のピッチを標準楽音のピッチへ変換して出力している。
【0055】
また、図4において、標準楽音信号発生部14cは、カウント値に応じた矩形波楽音信号を発生するカウンタ41と、標準楽音の音階音名及びピッチに応じたデータが設定されるデータテーブルを備え、標準楽音決定部12の出力(標準楽音の音階音名)と楽音ピッチ演算決定部13の出力(標準楽音ピッチ)とに基づき対応するデータをデータテーブルから取り出し、それをカウンタ41にカウント値として設定するカウント値設定部42とを備え、カウンタ41が発生する矩形波信号をアナログ化して標準楽音出力部15の増幅器15aに送出するように構成されている。
【0056】
この標準楽音信号発生部14cでは、次のような動作が行われている。標準楽音決定部12の出力(標準楽音の音階音名)と楽音ピッチ演算決定部13の出力(標準楽音ピッチ)とに基づき対応するデータをデータテーブルから取り出し、そのテーブルデータをカウンタ41にセットする。カウンタ41は、出力レベルを一方のレベルにした状態で一定クロックによってカウントアップし、カウント値が設定したデータの値と等しくなると、出力レベルを他方のレベルに反転する。反転すると、カウント値はリセットされ、再度カウントアップ動作を行い、出力レベルを反転することを行う。この動作が繰り返されることにより、カウンタ41から、入力された標準楽音ピッチに応じた周波数の矩形波楽音信号が出力される。
【0057】
次いで標準楽音出力部15では、増幅器15aが入力する楽音信号を所定レベルに増幅し、スピーカ15bを駆動することにより、スピーカ15bから標準楽音の音が出力される。
【0058】
次に、図5は、操作パネルの構成例である。図5に示すように、操作パネルには、ピッチ誤差表示部4と、スピーカ15bと、入力音階音名表示部7と、NOTE入力操作部51と、インターバル入力操作部10と、スタートボタン11と、マイクロホン1aとが配置されている。
【0059】
ピッチ誤差表示部4は、ピッチ誤差のない場合を0セントとし、ピッチ誤差の大きさを±50セントの幅で表示する目盛と指針とを備える。
【0060】
入力音階音名表示部7には、オート操作時に調律者が演奏等により入力した楽音の音階音名が「C、C♯、・・・、B♭、B」のように表示される。
【0061】
NOTE入力操作部51は、図1に示した切換スイッチ5,8と音階音名入力操作部9とを兼用させた構成となっている。即ち、操作摘みの表面に「AUTO」と「C〜G、A〜B」の音階音名が表示されている。一方、操作パネルの面上に基準位置を示すg印マークが表示されている。
【0062】
「AUTO」の表示位置をg印マークの表示位置に設定すると、上記オート操作時の動作が行われる。また、操作摘みを右回転/左回転させ「AUTO」の表示位置をg印マークの表示位置から外すと、上記マニュアル操作時の動作が行われ、g印マークの表示位置に合わせた「C〜G、A〜B」の音階音名が入力された音階音名として標準楽音決定部12に取り込まれるようになっている。
【0063】
インターバル入力操作部10では、矢印マークが表示された操作摘みの外周に沿った操作パネル面上に、「0」「±m3」「±M3」「±m4」「±M4」〜「±m7」「±M7」・・と、各種のインターバル値が表示され、操作摘みの矢印マークで指定するようになっている。なお、「m」はminor(マイナー)、「M」はmajor(メージャー)を意味する。例えば、m3は、短3度を示し、M3は長3度を示す。
【0064】
なお、操作パネルの表示態様として、図5に示した入力音名表示部7,NOTE入力操作部51及びインターバル入力操作部10に代えて、例えば図6に示すように、AUTO/MANUALの表示ランプ61と、入力音階音名の表示ランプ62と、NOTE操作ボタン63と、インターバル表示ランプ64と、INTERVAL操作ボタン65とを設ける構成でも良い。
【0065】
図6では、表示ランプ61が、「AUTO」を点灯表示し、インターバル表示ランプ64が「+M3」を点灯表示している。これは、INTERVAL操作ボタン65の右シフトボタンまたは左シフトボタンを操作して表示させたものである。表示ランプ62には、「AUTO」時では調律者が演奏等で入力した楽音の音階音名が表示される一方、「MANUAL」時ではNOTE操作ボタン63の右シフトボタンまたは左シフトボタンを操作して設定した音階音名が表示される。これらの表示内容は、図5に示してあるスタートボタン11の操作に応答して標準楽音決定部12に取り込まれるようになっている。
【0066】
次に、本実施の形態1による調律器の動作を図1を参照して説明する。マニュアル操作では、音階音名入力操作部9から調律する楽音の音階音名を設定入力し、インターバル入力操作部10からインターバルを設定入力する。例えば、音階音名=E(ミ)、インターバル=−長3度(−M3)と設定し、スタートボタン11を操作する。
【0067】
すると、標準楽音決定部12にて標準楽音「C」の音階音名が決定される。そして、楽音ピッチ演算決定部13にて標準楽音「C」のピッチが平均律で決定され、スピーカ15bから平均律による標準楽音「C」の音が出力される。このように、マニュアル操作にすると、調律する楽音「E」を入力する前に、その調律楽音と和音を構成する標準楽音「C」が出力される。
【0068】
同時に楽音ピッチ演算決定部13では、決定した標準楽音「C」の平均律によるピッチとインターバル「−M3」の純正調音律によるピッチとを加算して入力楽音「E」に対する基準ピッチ「−386.3セント」を決定し、それをピッチ誤差計算部3に出力する。
【0069】
調律者が、スピーカ15bから出る標準楽音「C」の音を聴きながら、音階音名「E」の楽音をマイクロホン1aから入力すると、ピッチ誤差表示部4にピッチ誤差が表示される。このように、調律者は、入力楽音と標準楽音とが奏する和音の響き聴き、入力楽音が標準楽音と和音を奏するときのピッチ誤差をピッチ誤差表示部4で確認することができる。
【0070】
再度スタートボタン11を操作し、標準楽音「C」の楽音を聴きながらピッチを代えたE音をマイクロホン1aから入力し、和音の響きとピッチ誤差を確認する。この操作を繰り返すことにより、C音と和音を構成するE音のピッチを正しい純正な和音の響きを奏するように調律することができる。
【0071】
次に、オート操作では、インターバル入力操作部10からインターバル( 例えば-長3度(−M3))を設定する。そして、スタートボタン11を操作し、例えば「E」の楽音をマイクロホン1aから入力する。
【0072】
すると、入力された楽音「E」の周波数が周波数測定部3によって測定され、測定された周波数を基に入力音階音名判別部6によってその入力楽音の音階音名「E」が判別され、標準楽音決定部12に入力する。標準楽音決定部12では、設定されたインターバル「-長3度」と判別された音階音名「E」とによって標準楽音「C」の音階音名が決定される。その後はマニュアル操作時と同様の動作が行われ、標準楽音「C」の楽音がスピーカ15bから出力され、またピッチ誤差表示部4にピッチ誤差が表示される。以後、楽音「E」を入力する度に上記動作が行われる。
【0073】
したがって、調律者は、オート操作にすると1回のスタートボタン11の操作により、C音と和音を構成するE音のピッチを和音の響きを確認しながら調節し、正しい純正な和音の響きを奏するように調律することができる。
【0074】
次に、図7は、本発明の実施の形態2による調律器の構成ブロック図である。図8は、操作パネルの正面図である。なお、図7と図8では、図1と図5で示した構成要素と同一となる構成要素には、同一の符号・名称を付してある。ここでは、本実施の形態2に係る部分を中心に説明する。
【0075】
本実施の形態2による調律器は、実施の形態1による調律器と同様に、和音を構成する2つの楽音の一方(標準楽音)をスピーカから出し、その標準楽音の音を聴きながら他方の楽音(入力楽音)を調律する単音出力型の調律器に関するが、異なる点は、次の3つである。
【0076】
まず、ユーザの多様なニーズに柔軟に対応できるようにするため、平均律指定入力操作部71を設け、入力楽音と標準楽音の何れか一方のピッチを平均律で設定できるようにしている。平均律指定入力操作部71の出力は、楽音ピッチ演算決定部43に入力する。したがって、楽音ピッチ演算決定部73は、後述するように、平均律指定入力操作部71での指定内容に応じて2つの動作を行うようになっている。
【0077】
また、和音を純正に響かせるためには、実施の形態1のように基準ピッチは純正調音律で計算するのが良いが、演奏の場によっては古典音律その他の音律が要求される場合もある。そこで、本実施の形態2では、音律指定入力操作部72を設け、純正調音律だけでなく、平均律や古典音律等その他の音律の設定入力が行えるようになっている。
【0078】
音律指定入力操作部72で設定入力できる音律としては、例えば図8では、PURE(純正調音律)と、PYTHAGOREAN(ピタゴラス音律)と、MEANTONE(ミーントーン音律)の1/4及び1/6と、EQUAL TEMP(平均律)とが示されている。
【0079】
この音律指定入力操作部72の出力は、楽音ピッチ演算決定部73に入力する。したがって、楽音ピッチ演算決定部73には、純正調音律、古典音律等その他の音律を含む各種の音律毎のインターバルピッチが設定されるインターバルピッチテーブルを備えている。このインターバルピッチテーブルの具体的な設定内容は、後述する。
【0080】
さらに、本実施の形態2では、音階音名入力操作部74を、図8に示すように音階音名をインクリメント/ディクリメント方式で1つ宛出力するように構成し、入力音階音名表示部75を切換スイッチ8の出力端8cと標準楽音決定部12との間に介在させてある。入力音階音名表示部75は、マニュアル操作時にスイッチ8を介して音階音名入力操作部74の出力を順々に表示し、スタートボタン11の操作時の表示内容を標準楽音決定部12に保持出力するようにしてある。なお、切換スイッチ8の切換状態が標準楽音決定部12に入力する点は、実施の形態1と同様である。
【0081】
さて、楽音ピッチ演算決定部73が備えるインターバルピッチテーブルは、例えば次のようにして設定される。
【0082】
(1)インターバルが長3度で、純正調音律の場合の入力音階音の基準ピッチは、標準楽音から+386.3セントの値であり、このセント値がこの場合のインターバルピッチ値である。(2)インターバルが完全5度で、純正調音律の場合の入力音階音の基準ピッチは、標準楽音から+702.0セントの値であり、このセント値がこの場合のインターバルピッチ値である。
【0083】
また、(3)インターバルが長3度で、ミーントーン音律の場合の入力音階音の基準ピッチは、標準楽音から+386.3セントの値であり、このセント値がこの場合のインターバルピッチ値である。(4)インターバルが完全5度で、ミーントーン音律の場合の入力音階音の基準ピッチは、標準楽音から+696.3セントの値であり、このセント値がこの場合のインターバルピッチ値である。
【0084】
次に楽音ピッチ演算決定部73は、平均律指定入力操作部71の設定内容に応じて、次のようにして標準楽音ピッチ及び調律者が入力する音階音の基準ピッチを演算し、決定する。
【0085】
(1)平均律指定入力操作部71が標準楽音を指定しているときは、標準楽音決定部12で決定された標準楽音のピッチを平均律で決定し、その決定した平均律による標準楽音のピッチとインターバル入力操作部10から入力されたインターバルの音律指定入力操作部72から指定された音律によるピッチとから、入力音階音名表示部75が出力する音階音名(つまり音階音名入力操作部74から入力された音階音名または入力音階音名判別部6で判別された入力楽音の音階音名)の音階音に対する基準ピッチを演算する。
【0086】
これにより、スピーカ15bから標準楽音が平均律のピッチで出力される。一方、ピッチ誤差は、音律指定入力操作部72から指定された音律に基づいて表示される。
【0087】
(2)平均律指定入力操作部71が、入力楽音を指定しているときは、入力音階音名表示部75が出力する音階音に対する基準ピッチを平均律で決定し、決定した平均律による基準ピッチとインターバルの音律指定入力操作部72から指定された音律によるピッチとから標準楽音のピッチを演算する。
【0088】
これにより、スピーカ15bから標準楽音が音律指定入力操作部72から指定された音律に基づくピッチで出力される。一方、ピッチ誤差は、平均律に基づいて表示される。
【0089】
ここで、音律指定入力操作部72を設けない場合には、当該調律器は、実施の形態1の調律器と同様に純正調音律のみの調律器となり、次のように動作する。
【0090】
即ち、楽音ピッチ演算決定部73は、平均律指定入力操作部71が、標準楽音を指定しているとき、標準楽音決定部12で決定された標準楽音のピッチを平均律で決定し、その決定した平均律による標準楽音のピッチとインターバル入力操作部10から入力されたインターバルの純正調音律によるピッチとを加算し、入力音階音名表示部75が出力する音階音名の音階音に対する基準ピッチを演算する。
【0091】
一方、平均律指定入力操作部71が、入力楽音を指定しているとき、入力音階音名表示部75が出力する音階音名の音階音に対する基準ピッチを平均律で決定し、その決定した平均律による基準ピッチとインターバルの純正調音律によるピッチとから標準楽音のピッチを演算することになる。
【0092】
次に、操作パネルを説明する。図8に示すように、操作パネルには、平均律指定入力操作部71と、音律指定入力操作部72と、マイクロホン1aと、AUTO操作ボタン81と、MANUAL操作ボタン82と、音階音名入力操作部74と、インターバル入力操作部10と、スタートボタン11と、入力音階音名表示部75と、ピッチ誤差表示部4と、スピーカ15bとが配置されている。ここでは、図5で示したものと異なる操作部を説明する。
【0093】
平均律指定入力操作部71では、操作摘みに矢印マークが表示され、操作パネルの面上に「入力音」と「標準楽音」が表示され、操作摘みの矢印マークを「入力音」と「標準楽音」の表示位置に設定することにより、平均律の指定入力が行えるようになっている。
【0094】
音律指定入力操作部72では、アップ操作ボタン83とダウン操作ボタン84とが並んで設けられ、その下側に、上下方向に並んで例えば5つの音律(PURE、PYTHAGOREAN、MEANTONE1/4、MEANTONE1/6、EQUAL TEMP)が表示されている。
【0095】
各音律名の先頭に表示されている□印はチェックランプであり、アップ操作ボタン83とダウン操作ボタン84の操作により指定されると点灯する。図示例では、「gPURE」となっているので、純正調音律が指定されていることが示されている。
【0096】
AUTO操作ボタン81とMANUAL操作ボタン82は、押すと点灯し、オート操作状態とマニュアル操作状態を表示する。
【0097】
音階音名入力操作部74には、右シフトボタン85と左シフトボタン86とが設けられている。MANUAL操作ボタン82を点灯させて右シフトボタン85と左シフトボタン86を操作すると、入力音階音名表示部75に「C〜G、A〜B」の音階音名が順次インクリメントまたはディクリメントして表示(点滅灯表示)されるようになっている。
【0098】
MANUAL操作ボタン82を点灯させてある音階音名(図示例ではB♭)を点滅灯表示させ、スタートボタン11を操作すると、点滅灯表示が点灯表示となりその音階音名の確定が表示される。確定した音階音名が標準楽音決定部12に取り込まれ、スピーカ15bから標準楽音が出力される。その後、マイクロホン1aから調律楽音を入力すると、ピッチ誤差表示部4にピッチ誤差が表示される。
【0099】
一方、AUTO操作ボタン81を点灯させ、スタートボタン11を操作し、マイクロホン1aから調律楽音を入力すると、入力音階音名判別部6で判別された音階音名が入力音階音名表示部75に点灯表示され、音階音名が標準楽音決定部12に取り込まれる。スピーカ15bから標準楽音が出力され、同時にピッチ誤差表示部4にピッチ誤差が表示される。
【0100】
これにより、本実施の形態2によれば、実施の形態1と同様の作用・効果が得られるのに加えて、ユーザの多様なニーズに柔軟に応えることができるようになる。
【0101】
次に、図9は、本発明の実施の形態3による調律器の構成ブロック図である。図10は、操作パネルの正面図である。なお、図9と図10では、図7と図8で示した構成要素と同一となる構成要素には、同一の符号・名称を付してある。ここでは、本実施の形態3に係る部分を中心に説明する。
【0102】
本実施の形態3による調律器は、和音を構成する各楽音のうち、指定した1つの楽音以外の楽音をスピーカから出力し、それらの楽音による和音の響きを聴きながら指定した1つの楽音(入力楽音)のピッチを調律する和音出力型の調律器に関する。
【0103】
図9において、度入力操作部91は、図10に示すように操作パネルに設けられるもので、調律しようとする楽音を含む和音の根音が対象とする音階上の第何度に位置するかという「度」を指定入力する操作部である。度入力操作部91の出力は、切換スイッチ8のマニュアル切換端8bに入力されている。即ち、度入力操作部91は、マニュアル操作時に使用される。
【0104】
和音入力操作部92は、図10に示すように操作パネルに設けられるもので、調律しようとする楽音を含む和音が、例えば三和音であるか七の和音であるかという和音の種類を指定入力する操作部である。和音は、高さの異なる2以上の音を組み合わせて構成されるもので、和音構成音の組み合わせにより多種多様な和音が作られる。必要性の高い幾つかの和音が指定できるようになっている。
【0105】
調・長短入力操作部93は、図10に示すように操作パネルに設けられるもので、対象とする調が「A〜G」の何れの音階であるかの指定と、その調が長調であるか短調であるかの指定を入力する操作部である。つまり、具体的な調名を指定入力する操作部である。
【0106】
調律音位置入力操作部94は、図10に示すように操作パネルに設けられるもので、調律する楽音が上記指定した和音の第何音であるかという調律音位置を指定入力する操作部である。
【0107】
これら和音入力操作部92と調・長短入力操作部93と調律音位置入力操作部94は、オート操作時とマニュアル操作時の双方において使用されるもので、それぞれの出力は、入力音階音名・度判別部95と設定表示部96とに入力されている。
【0108】
入力音階音名・度判別部95は、周波数と音階音名との関係テーブルを備え、オート操作時において切換スイッチ5を介して周波数測定部2から入力する入力楽音の周波数値に最も近い周波数値の音階音をこの関係テーブルを参照して選定し、その選定した音階音の音名を入力楽音の音階音名として判別する。
【0109】
そして、判別した入力楽音の音階音名が位置する音階上の「度」を、和音入力操作部92と調・長短入力操作部93と調律音位置入力操作部94の各出力に基づき判別し、切換スイッチ8のオート切換端8aに出力する。
【0110】
設定表示部96は、切換スイッチ8の出力端8cから入力する「度」と、和音入力操作部92と調・長短入力操作部93と調律音位置入力操作部94の各出力とを取り込み点滅灯により表示し、スタートボタン11の操作に応答して確定表示(点灯表示)を行い、音階音決定部97に対し保持出力する。
【0111】
このとき、設定表示部96では、オート/マニュアルのスイッチ状態に応じて次のように表示動作を行う。マニュアル操作時では、度入力操作部91と和音入力操作部92と調・長短入力操作部93と調律音位置入力操作部94の何れかを変更操作すると点滅灯表示を行い、スタートボタン11を操作すると点灯表示を行う。
【0112】
また、オート操作時では、スタートボタン11を操作した後に切換スイッチ8の出力端8cから入力する度(入力音階音名・度判別部95の出力)については、入力するたびに取り込んで点灯表示を行う。和音入力操作部92と調・長短入力操作部93と調律音位置入力操作部94の何れかを変更操作すると点滅灯表示を行い、スタートボタン11を操作すると点灯表示を行う。
【0113】
次に音階音決定部97は、スタートボタン11の操作に応答して設定表示部96の各出力を取り込み、指定された調名、和音及び度に基づき、その和音を構成する各音階音の音階音名を決定し、それを調律音位置とともに楽音ピッチ演算決定部98に出力する。
【0114】
さらに、音階音決定部97は、その決定した各音階音の音階音名うち、指定された調律音位置の音階音以外の音階音の音階音名を標準楽音の音階音名として標準楽音信号発生部14に出力する。
【0115】
このとき、音階音決定部97は、オート/マニュアルのスイッチ状態に応じて設定表示部96の各表示出力を選択等して取り込むようになっている。即ち、マニュアル操作時では、スタートボタン11の操作のたびに設定表示部96の各表示出力を全て取り込む。オート操作時では、スタートボタン11の操作に応答して、「度」の表示出力以外の表示出力を取り込み、その後に切換スイッチ8の出力端8cから入力する「度」の表示出力を取り込む。
【0116】
楽音ピッチ演算決定部98は、音階音決定部97が決定した和音を構成する各音階音のピッチを決定し、そのうち指定された調律音位置の音階音のピッチを基準ピッチとしてピッチ誤差計算部3に出力する一方、その他の音階音のピッチを標準楽音ピッチとして標準楽音信号発生部14に出力する。例えば、楽音ピッチ演算決定部98は、音律指定入力操作部72から指定された音律が純正調音律である場合、音階音決定部97で決定された各音階音のうち根音のピッチを平均律で決定し、その他の音階音のピッチを純正調音律で決定する。また、楽音ピッチ演算決定部98は、音律指定入力操作部72から指定された音律が純正調音律以外のピタゴラス音律、ミーントーン音律等の古典音律である場合、音階音決定部97で決定された各音階音(根音およびその他の音階音)のピッチを、音律指定入力操作部72から指定された音律で決定する。
【0117】
標準楽音信号発生部14は、図2〜図4に示した構成のものを入力する標準楽音の個数分備え、各標準楽音の楽音信号を発生し、標準楽音出力部15へ時系列でまたは同時に送出する。これにより、標準楽音出力部15のスピーカ15bから複数の標準楽音の音が時系列でまたは同時に出力される。即ち、スピーカ15bから和音が出力される。
【0118】
次に、操作パネルを説明する。図10に示すように、操作パネルには、調設定入力操作部101と、長短設定入力操作部102と、和音設定入力操作部92と、音律指定入力操作部72と、AUTO操作ボタン81と、MANUAL操作ボタン82と、度設定入力操作部91と、調律音位置設定入力操作部(NOTE)94と、設定表示部96と、ピッチ誤差表示部4と、スピーカ15bと、スタートボタン11と、マイクロホン1aとが配置されている。図8で示したものと異なる操作部を説明する。
【0119】
調設定入力操作部101と長短設定入力操作部102とは、図9で示した調・長短設定入力操作部93に相当する。
【0120】
調設定入力操作部101には、右シフトボタン111と左シフトボタン112とが設けられている。右シフトボタン111と左シフトボタン112を操作すると、設定表示部96の調表示欄に、「A〜G」の音階名が順次インクリメントまたはディクリメントして表示されるようになっている。図示例では、音階音名「C」が表示されている。
【0121】
長短設定入力操作部102には、moll(短調)設定ボタン121とDUR(長調)設定ボタン122とが設けられ、操作したボタンの内容が設定表示部96の長短表示欄に表示される。図示例では、「DUR」が表示されている。
【0122】
和音入力操作部92には、例えば七の和音設定ボタン131と三和音設定ボタン132とが設けられている。図示例では、七の和音設定ボタン131が操作されたので、設定表示部96の和音表示欄に「7」が表示されている。
【0123】
三和音は、3度音程の3つの音を積み重ねた和音である。七の和音は、三和音の第5音の上にさらに3度上の音を積み重ねた和音である。ここでは、説明の便宜から2種類の和音を指定する場合を示した。
【0124】
度設定入力操作部91には、右シフトボタン141と左シフトボタン142とが設けられている。度は、ローマ数字の「I、II、III、IV、V、VI、VII」を用いて表現される。右シフトボタン141と左シフトボタン142を操作すると、設定表示部96の度表示欄に「I〜VII」の度が順次インクリメントまたはディクリメントして表示されるようになっている。図示例では、「IV」が表示されている。
【0125】
NOTE94では、操作摘みに矢印マークが表示され、その外周の操作パネル面上に、1(根音)、3(第3音)、5(第5音)、7(第7音)が表示されている。これらを操作摘みの矢印マークで指定することにより、調律音の位置を指定入力できるようになっている。指定した調律音位置は、設定表示部96のNOTE表示欄に表示される。図示例では、「3」が表示されている。
【0126】
即ち、設定表示部96には、ハ長調の音階上、IV度の位置における七の和音において、第3音(A;ラ)が調律する入力楽音であり、その他の根音(F;ファ)、第5音(C;ド)及び第7音(E;ミ)の3つの楽音による和音がスピーカ15bから出力されることが示されている。
【0127】
次に、調律操作手順の一例及び動作を、オート操作にて、ハ長調のI度にある七の和音における第3音(E)を純正調音律で調律する場合を例に挙げて説明する。
【0128】
操作の順序は任意であるが、オート操作であるので、マニュアル操作で必要な「度」の設定を除いた全ての項目を設定する。例えば、AUTO操作ボタン81を押して点灯させ、オート操作であることを指定する。次に、NOTE94の操作摘みを回転させ矢印マークで「3」を選択し、和音の第3音を調律することを指定する。次いで、調設定入力操作部101の右シフトボタン111または左シフトボタン112を操作して設定表示部96の調表示欄に「C」を表示させる。
【0129】
次に、長短設定入力操作部102のDUR設定ボタン122を押して設定表示部96の長短表示欄に「DUR」を表示させる。次いで、和音設定入力操作部92の七の和音設定ボタン131を押して設定表示部96の和音表示欄に「7」を表示させる。また、音律指定入力操作部72のアップ操作ボタン83またはダウン操作ボタン84を操作して「PURE」のチェックランプを点灯させる。
【0130】
設定表示部96に点滅灯表示されている「C」「DUR」「7」「3」の設定内容を確認して、スタートボタン11を操作すると、それらが点灯表示され、設定内容が音階音決定部97に取り込まれる。指定は「AUTO」であるので、音階音決定部97は、設定表示部96の度表示欄から「度」が保持出力されるのを待機する。
【0131】
調律者が、スタートボタン11の操作後に「E」の楽音を入力すると、入力音階音名・度判別部95にて度「I」が判別される。設定表示部96の度表示欄に「I」が点灯表示され、音階音決定部97に対し度「I」が保持出力される。
【0132】
そこで、音階音決定部97では、取り込んだ「C」「DUR」「I」「7」の情報から、ハ長調音階上、I度における七の和音の構成音「C(ド)、E(ミ)、G(ソ)、B(シ)」を決定し、それらを調律音位置「3」とともに楽音ピッチ演算決定部98に出力する。
【0133】
同時に、音階音決定部97は、決定した七の和音の構成音のうち第3音を除いた「C(ド)、G(ソ)、B(シ)」を標準楽音の音階音名として標準楽音信号発生部14に出力する。
【0134】
楽音ピッチ演算決定部98では、音律指定入力操作部72からの指定音律は、純正調音律(PURE)であるので、まず和音の根音「C」を平均律で決定する。次に、第3音「E」、第5音「G」、第7音「B」のピッチを、Cから全て純正調音律により、長3度は+386セント、完全5度は+702セント、長7度は+1088セント以上の値を加算してそれぞれ決定する。
【0135】
その後、第3音「E」のピッチを基準ピッチとしてピッチ誤差計算部3に送出し、第3音「E」以外の音階音「C、G、B」それぞれのピッチを標準楽音ピッチとして標準楽音信号発生部14に出力する。
【0136】
その結果、スピーカ15から「C、G、B」からなる和音が出力され、入力した第3音「E」のピッチ誤差がピッチ誤差表示部4に表示される。調律者が、再度、第3音「E」の楽音を入力すると、同様の動作が行われる。
【0137】
マニュアル操作で調律を行う場合には、度の設定を含めた全ての設定を行ってスタートボタン11を操作する。すると、スピーカ15から「C、G、B」からなる和音が出力される。調律者は、「C、G、B」からなる和音の響きを聴きながら調律楽音「E」を入力すると、ピッチ誤差が表示される。この動作は、スタートボタン11を操作するたび行われる。
【0138】
このように、本実施の形態3によれば、調律者は、全ての和音構成音による和音の響きを聴き、その和音が奏されるときのピッチ誤差を確認しながら調律楽音「E」のピッチを正しい和音の響きが得られるように調律することができる。
【0139】
ここで、楽音ピッチ演算決定部98では、音律の指定が、純正調音律以外のピタゴラス音律やミーントーン音律などの古典音律である場合には、音階音名「A」を基準として12の音階音全てのピッチが固定されているので、その音律のテーブルデータをそのまま用いて和音構成音のピッチを決定するようになっている。
【0140】
なお、音律指定入力操作部72を設けない場合には、楽音ピッチ演算決定部98は、純正調音律により和音構成音のピッチを決定することになる。
【0141】
即ち、楽音ピッチ演算決定部98は、音階音決定部97が決定した各音の音階音のうち根音のピッチを平均律で決定し、その他の音階音のピッチを純正調音律で決定し、そのうち指定された調律音位置の音階音のピッチを基準ピッチとし、その他の音階音のピッチを標準楽音ピッチとしてそれぞれ出力するように構成される。
【0142】
また、上記の各実施の形態では、オート/マニュアルの切換操作が行えるようにしたが、オート操作のみの調律器、マニュアル操作のみの調律器とすることもの当然可能である。
【0143】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、和音を聴きながらその和音構成音のピッチを正しい響きが得られるように調律することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1による調律器の構成ブロック図である。
【図2】本発明の各実施の形態で用いる標準楽音信号発生部の構成例(その1)を示す図である。
【図3】本発明の各実施の形態で用いる標準楽音信号発生部の構成例(その2)を示す図である。
【図4】本発明の各実施の形態で用いる標準楽音信号発生部の構成例(その3)を示す図である。
【図5】本発明の実施の形態1による調律器が備える操作パネルの正面図である。
【図6】図5に示す操作パネルの表示態様の他の一例を示す図である。
【図7】本発明の実施の形態2による調律器の構成ブロック図である。
【図8】本発明の実施の形態2による調律器が備える操作パネルの正面図である。
【図9】本発明の実施の形態3による調律器の構成ブロック図である。
【図10】本発明の実施の形態3による調律器が備える操作パネルの正面図である。
【図11】従来の調律器の構成例である。
【図12】従来の調律器における表示部の構成例である。
【符号の説明】
1 集音部
1a マイクロホン
2 周波数測定部
3 ピッチ誤差計算部
4 ピッチ誤差表示部
5、8 オート/マニュアルの切換スイッチ
6 入力音階音名判別部
7、75 入力音階音名表示部
9、74 音階音名入力操作部
10 インターバル入力操作部
11 スタートボタン
12 標準楽音決定部
13、73、98 楽音ピッチ演算決定部
14、14a、14b、14c 標準楽音信号発生部
15 標準楽音出力部
15b スピーカ
71 平均律指定入力操作部
72 音律指定入力操作部
91 度入力操作部
92 和音入力操作部
93 調・長短入力操作部
94 調律音位置入力操作部
95 入力音階音名・度判別部
96 設定表示部
97 音階音決定部

Claims (8)

  1. 和音を構成する2つの楽音の一方の楽音である標準楽音を平均律によるピッチでスピーカから出力し、前記標準楽音の音を聴きながら他方の楽音のピッチを純正調音律によって調律する単音出力型の調律器であって、
    調律する入力楽音の音階音名を入力する楽音名入力操作部と、
    前記音階音名の音階音と前記標準楽音とのインターバルを入力するインターバル入力操作部と、
    前記楽音名入力操作部から入力された音階音名と前記インターバル入力操作部から入力されたインターバルとに基づき前記標準楽音の音階音名を決定する標準楽音決定部と、
    前記標準楽音決定部で決定された音階音名の標準楽音のピッチを平均律で決定し、前記決定した平均律による標準楽音のピッチと前記インターバル入力操作部から入力されたインターバルの純正調音律によるピッチとから前記入力された音階音名の音階音に対する基準ピッチを演算する楽音ピッチ演算決定部と、
    前記標準楽音決定部で決定された標準楽音の音階音名と前記楽音ピッチ演算決定部で決定された標準楽音の平均律によるピッチとに基づき当該標準楽音の楽音信号を発生し、前記スピーカから当該標準楽音を出力する標準楽音発生・出力部と、
    調律すべく演奏等により入力された前記入力楽音の周波数と前記楽音ピッチ演算決定部で決定された基準ピッチとのピッチ誤差を求めるピッチ誤差計算部と、
    前記ピッチ誤差計算部で求められたピッチ誤差を表示するピッチ誤差表示部と
    を備えることを特徴とする調律器。
  2. 和音を構成する2つの楽音の一方の楽音である標準楽音を平均律によるピッチでスピーカから出力し、前記標準楽音の音を聴きながら他方の楽音のピッチを純正調音律によって調律する単音出力型の調律器であって、
    調律する入力楽音と前記標準楽音とのインターバルを入力するインターバル入力操作部と、
    調律すべく演奏等により入力された前記入力楽音の周波数を測定する周波数測定部と、
    前記周波数測定部で測定された入力楽音の周波数からその入力楽音の音階音名を判別する入力音階音名判別部と、
    前記入力音階音名判別部で判別された音階音名と前記インターバル入力操作部から入力されたインターバルとに基づき前記標準楽音の音階音名を決定する標準楽音決定部と、
    前記標準楽音決定部で決定された音階音名の標準楽音のピッチを平均律で決定し、前記決定した平均律による標準楽音のピッチと前記インターバル入力操作部から入力されたインターバルの純正調音律によるピッチとから前記判別された音階音名の音階音に対する基準ピッチを演算する楽音ピッチ演算決定部と、
    前記標準楽音決定部で決定された標準楽音の音階音名と前記楽音ピッチ演算決定部で決定された標準楽音の平均律によるピッチとに基づき当該標準楽音の楽音信号を発生し、前記スピーカから当該標準楽音を出力する標準楽音発生・出力部と、
    前記周波数測定部で測定された入力楽音の周波数と前記楽音ピッチ演算決定部で決定された基準ピッチとのピッチ誤差を求めるピッチ誤差計算部と、
    前記ピッチ誤差計算部で求められたピッチ誤差を表示するピッチ誤差表示部と
    を備えることを特徴とする調律器。
  3. 請求項1または請求項2に記載の調律器において、
    平均律の設定を標準楽音と入力楽音の何れに行うかを指定する平均律指定入力操作部を備え、
    前記楽音ピッチ演算決定部は、前記平均律指定入力操作部が、標準楽音を指定しているとき、前記標準楽音決定部で決定された音階音名の標準楽音のピッチを平均律で決定し、前記決定した平均律による標準楽音のピッチと前記インターバル入力操作部から入力されたインターバルの純正調音律によるピッチとから前記楽音名入力操作部から入力された音階音名または前記入力音階音名判別部で判別された音階音名の音階音に対する基準ピッチを演算する一方、前記平均律指定入力操作部が、入力楽音を指定しているとき、前記楽音名入力操作部から入力された音階音名または前記入力音階音名判別部で判別された音階音名の音階音に対する基準ピッチを平均律で決定し、前記決定した平均律による基準ピッチと前記インターバルの純正調音律によるピッチとから前記標準楽音決定部で決定され音階音名の標準楽音のピッチを演算することを特徴とする調律器。
  4. 請求項1または請求項2に記載の調律器において、
    純正調音律、ピタゴラス音律、ミーントーン音律、平均律等の各種の音律を選択指定する音律指定入力操作部を備え、
    前記楽音ピッチ演算決定部は、前記標準楽音決定部で決定された音階音名の標準楽音のピッチを平均律で決定し、前記決定した平均律による標準楽音のピッチと前記インターバル入力操作部から入力されたインターバルの前記音律指定入力操作部から指定された音律によるピッチとから前記楽音名入力操作部から入力された音階音名または前記入力音階音名判別部で判別された音階音名の音階音に対する基準ピッチを演算することを特徴とする調律器。
  5. 請求項4に記載の調律器において、
    平均律の設定を標準楽音と入力楽音の何れに行うかを指定する平均律指定入力操作部を備え、
    前記楽音ピッチ演算決定部は、前記平均律指定入力操作部が、標準楽音を指定しているとき、前記標準楽音決定部で決定された音階音名の標準楽音のピッチを平均律で決定し、前記決定した平均律による標準楽音のピッチと前記インターバル入力操作部から入力されたインターバルの前記音律指定入力操作部から指定された音律によるピッチとから前記楽音名入力操作部から入力された音階音名または前記入力音階音名判別部で判別された音階音名の音階音に対する基準ピッチを演算する一方、前記平均律指定入力操作部が、入力楽音を指定しているとき、前記楽音名入力操作部から入力された音階音名または前記入力音階音名判別部で判別された音階音名の音階音に対する基準ピッチを平均律で決定し、前記決定した平均律による基準ピッチと前記インターバル入力操作部から入力されたインターバルの前記音律指定入力操作部から指定された音律によるピッチとから前記標準楽音決定部で決定された音階音名の標準楽音のピッチを演算することを特徴とする調律器。
  6. 和音を構成する各楽音のうち指定した1つの楽音以外の楽音をスピーカから出力し、それらの楽音による和音の響きを聴きながら前記指定した1つの楽音である入力楽音のピッチを調律する和音出力型の調律器であって、
    調名を指定入力する調名入力操作部と、
    和音の種類を指定入力する和音入力操作部と、
    前記指定した和音の根音が前記指定した調名の音階上の第何度であるかを示す度を指定入力する度入力操作部と、
    調律する入力楽音が前記指定した和音の第何音であるかという調律音位置を指定入力する調律音位置入力操作部と、
    指定された前記調名、和音及び度に基づき前記和音を構成する各音階音の音階音名を決定して出力するとともに、決定した各音階音名のうち指定された前記調律音位置の音階音名以外の音階音名を標準楽音の音階音名として出力する音階音決定部と
    記音階音決定部で決定された各音階音のうち根音のピッチを平均律で決定し、その他の音階音のピッチを純正調音律で決定し、そのうち指定された前記調律音位置の音階音のピッチを基準ピッチとし、その他の音階音のピッチを標準楽音のピッチとしてそれぞれ出力する楽音ピッチ演算決定部と、
    前記音階音決定部で決定された標準楽音の音階音名と前記楽音ピッチ演算決定部で決定された標準楽音のピッチとに基づき複数の標準楽音の楽音信号をそれぞれ発生し、前記スピーカから複数の標準楽音を時系列にまたは同時に出力する標準楽音発生・出力部と、
    調律すべく演奏等により入力された前記入力楽音の周波数を測定する周波数測定部と、
    前記周波数測定部で測定された入力楽音の周波数と前記楽音ピッチ演算決定部で決定された基準ピッチとのピッチ誤差を求めるピッチ誤差計算部と、
    前記ピッチ誤差を表示するピッチ誤差表示部と
    を備えることを特徴とする調律器。
  7. 和音を構成する各楽音のうち指定した1つの楽音以外の楽音をスピーカから出力し、それらの楽音による和音の響きを聴きながら前記指定した1つの楽音である入力楽音のピッチを調律する和音出力型の調律器であって、
    調名を指定入力する調名入力操作部と、
    和音の種類を指定入力する和音入力操作部と、
    調律する入力楽音が前記指定した和音の第何音であるかという調律音位置を指定入力する調律音位置入力操作部と、
    調律すべく演奏等により入力された前記入力楽音の周波数を測定する周波数測定部と、
    前記周波数測定部で測定された入力楽音の周波数からその入力楽音の音階音名を判別し、その判別した音階音名の位置が前記指定された調律音位置であるときの前記指定された和音の根音が前記指定した調名の音階上の第何度であるかを判別する入力音階音名・度判別部と、
    指定された前記調名、和音及び前記判別された度に基づき前記和音を構成する各音階音の音階音名を決定して出力するとともに、決定した各音階音名のうち前記指定された調律音位置の音階音名以外の音階音名を標準楽音の音階音名として出力する音階音決定部と
    記音階音決定部で決定された各音階音のうち根音のピッチを平均律で決定し、その他の音階音のピッチを純正調音律で決定し、そのうち指定された調律音位置の音階音のピッチを基準ピッチとし、その他の音階音のピッチを標準楽音ピッチとしてそれぞれ出力する楽音ピッチ演算決定部と、
    前記音階音決定部で決定された標準楽音の音階音名と前記楽音ピッチ演算決定部で決定された標準楽音のピッチとに基づき複数の標準楽音の楽音信号をそれぞれ発生し、前記スピーカから複数の標準楽音を時系列にまたは同時に出力する標準楽音発生・出力部と、
    前記周波数測定部で測定された入力楽音の周波数と前記楽音ピッチ演算決定部で決定された基準ピッチとのピッチ誤差を求めるピッチ誤差計算部と、
    前記ピッチ誤差を表示するピッチ誤差表示部と
    を備えることを特徴とする調律器。
  8. 請求項6または請求項7に記載の調律器において、
    純正調音律を含む各種の音律を選択指定する音律指定入力操作部を備え、
    前記楽音ピッチ演算決定部は、前記音律指定入力操作部から指定された音律が純正調音律である場合、前記音階音決定部で決定された各音階音のうち根音のピッチを平均律で決定し、その他の音階音のピッチを純正調音律で決定し、前記音律指定入力操作部から指定された音律が純正調音律以外の古典音律である場合、前記音階音決定部で決定された各音階音のピッチを前記指定された音律で決定し、ピッチが決定された各音階音のうち指定された調律音位置の音階音のピッチを基準ピッチとし、その他の音階音のピッチを標準楽音ピッチとしてそれぞれ出力することを特徴とする調律器。
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