JPH0792666B2 - 楽音制御装置 - Google Patents

楽音制御装置

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JPH0792666B2
JPH0792666B2 JP5006779A JP677993A JPH0792666B2 JP H0792666 B2 JPH0792666 B2 JP H0792666B2 JP 5006779 A JP5006779 A JP 5006779A JP 677993 A JP677993 A JP 677993A JP H0792666 B2 JPH0792666 B2 JP H0792666B2
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仁 安藤
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、楽音発生装置における
所定の演奏制御情報を指定された変換指示情報に基づい
て変換して出力する楽音制御装置。
【0002】
【従来の技術】近年、MIDI(Musical Instrument D
igital Interface)規格に基づいたMIDIメッセージ
を用いて演奏を行うMIDI対応の電子機器(音源装置
等)の普及が目ざましくなっている。また、上記のよう
なMIDI対応の電子楽器の普及に伴い、MIDI対応
の電子楽器の演奏を上記MIDIメッセージにより制御
するMIDIコントローラ(鍵盤タイプの他、管楽器タ
イプ、ギタータイプのものがある)や、MIDIシーケ
ンサーの普及も目ざましく、その機能も多様化してい
る。
【0003】上記MIDI対応の電子楽器において、操
作性の向上を図るべく、予め自分の使用したい音色のみ
ならずMIDIチャンネル(MIDI CHANNEL) 、ベンド・
レンジ(BEND RANGE ) 、音量レベル、ベロシティテーブ
ルナンバー(VELOCITY TABLENUMBER)等の各種制御情報
をひとまとめにしてオペレーションデータ(オペレーシ
ョンデータメモリ)として予め複数個プリセットしてお
き、ワンタッチで所望の音色に対応するオペレーション
データを瞬時に選択できるようにして、多様な音色及び
多様な楽音特性で楽曲を演奏できるようにしたものもあ
る。
【0004】上記オペレーションデータ内の各種制御情
報の中で、例えばベロシティテーブルナンバーは鍵(キ
ー)を押す速さや鍵(キー)を離す速さの検出データで
あり、押鍵する速さに応じて発生させる楽音の強さを変
化させるイニシャルタッチの制御や、離鍵する速さに応
じて発生中の楽音のリリースタイムを可変制御するため
に使用されるベロシティデータの変換情報を記憶してい
るベロシティテーブルを指示する情報である。ところ
で、上記ベロシティデータの値と実際に発生させる音の
強さの関係はMIDI規格では規定されておらず、同一
速度で押鍵や離鍵を行っても、キーボード等の使用する
MIDIコントローラの機種が異なると、出力されるベ
ロシティデータの値は異なっているのが現状である。
【0005】また、演奏者は、同一のタッチで押鍵や離
鍵を行っても音色の種類に応じて発生される楽音の音の
強さを変化させたい場合がある。このために、入力され
るベロシティデータの値を所定の変換特性で変換するた
めのベロシティテーブル(ベロシティ変換テーブル)を
複数設け、音色の種類あるいはマスタ側の機器として使
用するMIDIコントローラの機種に応じて、オペレー
ションデータを設定する。そしてそれら各オペレーショ
ンデータ内に、上記音色の種類やベロシティデータの出
力特性の異なるマスタ側のMIDIコントローラに応じ
たベロシティデータの変換が行われるようなベロシティ
テーブルに対応するベロシティテーブルナンバーを記憶
させた後、使用する音色の種類や、マスタ側の機器とし
て使用するMIDIコントローラの機種に応じて、オペ
レーションデータの切換選択を行い、演奏者の意図する
ベロシティ効果が得られるようにしているものもある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
ようなシステムの場合、入力されるノートオンやノート
オフ等のメッセージのベロシティデータは、常に現在選
択されているオペレーションデータ内に格納されている
ベロシティテーブルナンバーに対応するベロシティテー
ブルに従って変換されてしまうので、楽曲の演奏に使用
する音色に対応するオペレーションデータ内に自分の所
望する押鍵や離鍵時のベロシティ特性(イニシャルタッ
チ特性やリリースタイム等)が得られるベロシティテー
ブルを指示するベロシティテーブルナンバーが記憶され
ていない場合にはオペレーションデータ内のベロシティ
テーブルナンバーを書き換える作業が必要であった。
【0007】また、同一の速度で鍵タッチ(押鍵操作)
が行われたとき、全ての音色を同一のベロシティ特性
(イニシャルタッチ等)で発生させたい場合でも、音色
切換を行うためにオペレーションデータを切り換える
と、その都度切り換えられた各音色に対応する各オペレ
ーションデータ内に既に記憶されているベロシティテー
ブルナンバーに基づいて上記ベロシティ特性が決定され
てしまうので、全てのオペレーションデータ内に所望す
るベロシティ特性(イニシャルタッチ等)が得られるベ
ロシティテーブルを指示するベロシティテーブルナンバ
ーが記憶されるように、全ての当該するオペレーション
・メモリデータ(上記所望するベロシティテーブルナン
バーとは異なるベロシティテーブルナンバーが記憶され
ているオペレーションデータメモリ)内のベロシティテ
ーブルナンバーを書き換えるという時間的に非効率な作
業を行う必要があった。
【0008】また、上記ベロシティデータ以外にも、チ
ャンネル・プレッシャーやポリフォニックプレッシャー
等のアフタータッチ制御に使用されるMIDI規格のチ
ャンネル・プレッシャーのボイス・メッセージのデータ
であるプレッシャー等の演奏制御情報をオペレーション
データに記憶させて上記プレッシャーの値に基づいてア
フタータッチ制御を行う場合にも同様な問題点が生じ、
さらに他のオペレーションデータ内に記憶する全ての演
奏制御情報についても上記同様な問題点が生じる。
【0009】本発明の課題は、オペレーションデータの
みならず、他の記憶域に所定の演奏制御情報に関する特
定の変換指示情報を設定できるようにして、現在選択さ
れている楽音制御データ(オペレーションデータ)内の
変換指示情報を使用するか、上記特定の変換指示情報を
使用するかの二者択一を行えるようにすることで、楽音
制御データ内の前記変換指示情報を書き換えるという時
間的に非効率で面倒な作業を行うことなく、簡単かつ瞬
時に所望する前記変換指示情報を選択し、その変換指示
情報に基づいて任意の演奏制御情報を所望する変換特性
で変換して出力することが可能な楽音制御装置を提供す
ることである。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明の手段は次の通り
である。楽音制御データ記憶手段は、音色情報と所定の
演奏制御情報に対する変換指示情報とを含む楽音制御デ
ータ(オペレーションデータ)を複数記憶する。
【0011】上記楽音制御データ記憶手段は、例えばR
AM(ランダム・アクセス・メモリ)、ROM(リード
・オンリ・メモリ)、または機器本体に着脱可能なRA
MカードもしくはROMカード等のいずれか或いはそれ
らの組み合せから成り、上記楽音制御データは、上記音
色情報、上記変換指示情報以外に、例えばピッチベンド
効果における音高(ピッチ)の変化幅を指定するベンド
・レンジデータ、(BEND RANGEデータ)、基準音高を指
定するチューニングデータ(TUNINGデータ) 、音量レベ
ルを指定する音量レベルデータのいずれか、或いはそれ
らの組み合せを含み得る。
【0012】楽音制御データ選択手段は、前記楽音制御
データ記憶手段内に記憶されている複数の楽音制御デー
タの中から任意の楽音制御データを選択する手段であ
り、例えば操作される毎に楽音制御データを記憶順に順
次選択する切換スイッチ、または楽音制御データに予め
割り当てられた番号を直接指定することによって、所望
の楽音制御データを直接(ダイレクト)に選択する数字
キー等から成る。
【0013】変換指示情報記憶手段は、前記音色情報と
組み合せて使用する前記所定の演奏制御情報に対する特
定の変換指示情報を記憶する手段であり、例えばマイク
ロプロセッサ内に設けられた所定のレジスタ、またはR
AM(ランダム・アクセス・メモリ)もしくはROM
(リード・オンリ・メモリ)等の半導体メモリ等から成
る。
【0014】変換指示情報選択手段は、前記変換指示情
報記憶手段に記憶されている変換指示情報か、または前
記楽音制御データ選択手段により現在選択されている楽
音制御データ内の変換指示情報のいずれか一方の変換指
示情報を選択する手段であり、例えばオン/オフ型のス
イッチから成り、例えばオンのときに前記変換指示情報
記憶手段に記憶されている変換指示情報を選択し、オフ
のときに前記楽音制御データ選択手段により現在選択さ
れている楽音制御データ内の変換指示情報を選択する。
【0015】演奏制御情報変換手段は、演奏操作に従っ
て前記演奏制御情報を入力したとき、上記変換指示情報
選択手段により選択された変換指示情報により指示され
る変換情報に基づいて、上記入力される演奏制御情報の
値を所定の値に変換して出力する手段であり、例えばマ
イクロプロセッサまたは所定のハードウェア回路等から
成る。
【0016】
【作用】本発明の手段の作用は次の通りである。前記変
換指示情報選択手段により、前記変換指示情報記憶手段
に記憶されている変換指示情報が選択されている時に、
ある演奏制御情報が入力されると、前記演奏制御情報変
換手段は、前記変換指示情報記憶手段に記憶されている
変換指示情報により指示される変換情報に基づいて、上
記入力された演奏制御情報の値を所定の値に変換して出
力する。
【0017】一方、前記変換指示情報選択手段により、
前記楽音制御データ内の変換指示情報が選択されている
時に、上記演奏制御情報が入力されると、前記演奏制御
情報変換手段は、上記楽音制御データ選択手段により現
在選択されている楽音制御データ内の変換指示情報で指
示される変換情報に基づいて、上記入力された演奏制御
情報の値を所定の値に変換して出力する。
【0018】このように、変換指示情報選択手段によ
り、変換指示情報記憶手段に記憶されている変換指示情
報か、または楽音制御データ選択手段により現在選択さ
れている楽音制御データ内の変換指示情報かのいずれか
一方の変換指示情報を選択することができるので、変換
指示情報記憶手段に記憶されている変換指示情報を選択
することによって、楽音制御データ内の変換指示情報を
書き換える作業を行うことなく、選択された変換指示情
報により指示される変換情報に基づいて入力される演奏
制御情報の値を所定の変換特性で変換することが可能と
なる。
【0019】従って、楽音制御データ内の変換指示情報
を書き換える作業を行わずとも、楽音制御データ選択手
段により楽音制御データ記憶手段に記憶されている複数
の楽音制御データを切換選択する操作を行うだけで、例
えばベロシティデータ等の演奏制御情報が選択される音
色にかかわりなく常に同一の変換特性で変換されるの
で、例えば、同一のタッチ特性を有しながら多様な音色
で楽曲の演奏を行うことも可能となる。
【0020】また、変換指示情報記憶手段に、自分の所
望する任意の演奏制御情報について所望の変換特性が得
られる変換指示情報を記憶させれば、自分の所望する時
に変換指示情報選択手段により上記変換指示情報記憶手
段に記憶されている変換指示情報を選択することによ
り、随時自分の所望する楽音特性で楽曲演奏を行うこと
が可能となる。
【0021】
【実施例】以下、図面を参照しながら、本発明に係る一
実施例について説明する。 {構 成}図1は、本発明に係る一実施例のMIDI
音源モジュール10のシステム構成図である。MIDI
インターフェイス11は、MIDIキーボードやMID
Iシーケンサ等の外部MIDIコントローラから送信さ
れてくるMIDI規格に沿ったMIDIメッセージをマ
イクロプロセッサ等から成るCPU(中央演算処理装
置)12へ送信するインターフェイスである。
【0022】CPU12は、ROM(リード・オンリ・
メモリ)13に記憶されているプログラムに従って動作
し、MIDIインターフェイス11を介して受信する上
記MIDIメッセージに対応する演奏が行われるように
音源14を制御する。また、このROM13内には楽音
発生のための各種データ、パラメータ等も記憶されてい
る。
【0023】音源14は、複数の音色の楽音の一周期あ
るいは複数周期分の波形データをPCM(Pulse Code M
odulation )化して記憶している波形メモリを用いてデ
ジタルの楽音波形を発生させるPCM音源、またはiP
D音源方式もしくはFM音源方式等によりデジタルの楽
音波形を発生させるデジタル方式の音源であり、CPU
12の制御に基づいて、所定の音色かつ所定の楽音特性
で所定の音高の楽音を発生させる。
【0024】また、RAM15は図2(a) に示すように
複数の音色データが格納されているトーンメモリ群15
a及び図2(b) に示すように音色ナンバー、MIDIチ
ャンネル(MIDI CHANNEL)、ベンド・レンジデータ(BE
ND RANGEデータ) 、チューニングデータ(TUNINGデー
タ) 等の楽音特性を指定する制御情報を有するオペレー
ションデータメモリ22を複数個格納しているオペレー
ションメモリ群15bを格納しているRAM(ランダム
・アクセス・メモリ)である。
【0025】トーンメモリ群15aは、図2(a) に示す
ように、先頭アドレスから順に音色ナンバー「1」の
(音色No. 1)の音色データ21−1、音色ナンバー
「2」の(音色No. 2)の音色データ21−2、音色ナ
ンバー「3」(音色No. 3)の音色データ21−3、・
・・と複数個の音色データ21を記憶している。上記音
色データは、ブラス(金管楽器)、サキソフォン、クラ
リネット等の吹奏楽器、ピアノ、オルガン等の鍵盤楽
器、ギター、ハープ等の弦楽器、スネアドラム等の打楽
器、さらには、弦楽器合奏音であるストリングス等の各
種複数の楽器の音色を発生するためのデータである。
【0026】また、オペレーションメモリ群15bは、
先頭アドレスから順にNo. 1のオペレーションデータメ
モリ22−1、No. 2のオペレーションデータメモリ2
2−2、No. 3のオペレーションデータメモリ22−3
・・・の各No. を有するオペレーションデータメモリ2
2をNo. 順に記憶しており、各オペレーションデータメ
モリ22は、図3に示すような内部構成となっている。
【0027】すなわち、先頭アドレスに所定の音色に対
応する前記音色ナンバー221が記憶され、次のアドレ
ス以降にはオペレーションデータメモリ22の当該受信
チャンネル番号であるMIDI規格の「1」〜「16」ま
でのMIDIチャンネル番号に対応するMIDIチャン
ネル(MIDI CHANNEL)222、ピッチ・ベンド効果にお
ける音高(ピッチ)の変化幅を指定るベンド・レンジデ
ータ(BEND RANGEデータ) 223、基準音高を指定する
チューニングデータ(TUNINGデータ)224、音量レベ
ルを指定する音量レベルデータ225、鍵(キー)を押
す速さであるベロシティの大きさに対する音の強さの関
係を表わす特性曲線に関する情報を記憶しているベロシ
ティテーブルに対応するベロシティデータナンバーを指
定するベロシティテーブルナンバー226等から成って
いる。
【0028】上記ベロシティの大きさに対する音の強さ
の特性曲線に関する情報であるベロシティテーブルの情
報は図4に示すようなROM13またはRAM15内に
設けられたベロシティテーブル群100内に格納されて
いる。
【0029】すなわち、同図に示すように、ベロシティ
テーブル群100内には、「1」,「2」,「3」のベ
ロシティテーブルナンバーの昇順に、各ベロシティテー
ブルナンバーに対応するベロシティテーブル101−
1,101−2,101−3,・・・が格納されてい
る。
【0030】図5(a) ,(b) に、それぞれベロシティテ
ーブルナンバーが「1」,「2」のベロシティテーブル
の特性を示す。尚、同図(a) ,(b) において、横軸が入
力されるベロシティデータ、縦軸が上記入力されるベロ
シティデータに対応して出力されるベロシティデータと
なっている。
【0031】同図(a) に示すベロシティテーブルナンバ
ーが「1」のベロシティテーブルは、入力されるベロシ
ティデータの値に対して変換を行わずそのまま出力する
或いは更に直線的な変換をして出力するベロシティテー
ブルである。また、同図(b)に示すベロシティテーブル
ナンバーが「2」のベロシティテーブルは入力されるベ
ロシティデータの値「x」を所定の2次関数f(X)=
−aX2 +bX(a,bは任意の正の数)によって変換
するベロシティテーブルであり、たとえば、入力される
ベロシティデータの値が「63」であった場合、「93」の
ベロシティデータに変換されて出力される。
【0032】上記オペレーションメモリ群15b内の各
オペレーションデータメモリ22−1,22−2,22
−3,・・・は、操作パネル上に設けられた複数のスイ
ッチから成るスイッチ部16上の、特に図示していない
所定のスイッチの操作により、いずれか1個が選択され
るようになっており、またその選択されたオペレーショ
ンデータメモリ22の内容をスイッチ部16上の特に図
示していない各種スイッチの操作により、容易に設定・
変更が行えるようになっている。そして、上記スイッチ
部16上の所定のスイッチの操作により選択されたオペ
レーションデータメモリ22の内容はLCD(液晶表示
装置)等から成る表示部17に、CPU12の制御によ
り表示され、上記表示部17の表示画面を見ながら、利
用者はスイッチ部16上の所定のスイッチの操作により
オペレーションデータメモリ22の各データを自由に設
定・変更できるようになっている。
【0033】また、本実施例においては、特に図示して
はいないが上記各オペレーションデータメモリ22にお
いて、共通に使用されるベロシティテーブルのベロシテ
ィテーブルナンバーを記憶するトータルベロシティテー
ブルナンバー記憶域がRAM15内に設けられている。
電源投入時には、予め定められている前記トータルベロ
シティテーブルナンバーの既定値(デフォルト値)が上
記トータルベロシティデータナンバー記憶域に自動的に
初期設定されるようになっており、電源投入してシステ
ム立ち上げ後に、スイッチ部16上の特に図示していな
いスイッチの操作により、所望のトータルベロシティテ
ーブルナンバーを前記トータルベロシティテーブルナン
バー記憶域に設定できるようになっている。
【0034】上記トータルベロシティテーブルナンバー
記憶域に設定されているトータルベロシティテーブルナ
ンバーはCPU12の制御により表示部17に表示され
る。さらに、上記トータルベロシティテーブルナンバー
を有効にするか否かの設定を行う特に図示していない外
部スイッチがスイッチ部16上に設けられており、その
外部スイッチの操作によりトータルベロシティテーブル
ナンバーのオン(有効)、オフ(無効)を交互に切り換
えられるようになっている。
【0035】図6は、上述したトータルベロシティテー
ブルナンバーのオープン/オフの設定に基づく本実施例
の動作を説明する模式図である。CPU12は、MID
Iインターフェイス11を介して受信されるMIDIメ
ッセージ(チャンネル・メッセージ)がノートオンまた
はノートオフのボイス・メッセージであれば、トータル
ベロシティテーブルナンバーのステイタス(オン/オフ
状態)に基づいて上記ノートオンまたはノートオフのボ
イス・メッセージのベロシティデータを前記トータルベ
ロシティテーブルナンバーか、または現在選択されてい
るオペレーションデータメモリ22内に格納されている
ベロシティテーブルナンバー226のいずれか一方のベ
ロシティナンバーで指定されるベロシティテーブルに基
づいて変換する。
【0036】すなわち、トータルベロシティテーブルナ
ンバーがオフ(無効)に設定されていれば、同図におい
て実線で示すように、現在選択されているオペレーショ
ンデータメモリ22内のベロシティテーブルを、図4に
示すベロシティテーブル群100から読み出し、そのベ
ロシティテーブルに基づいて、上記ノートオンまたはノ
ートオフのボイス・メッセージのベロシティデータを所
定のベロシティデータに変換する。そして、ノートオン
のボイス・メッセージであれば対応する音高の楽音が現
在選択されているオペレーションデータメモリ22内の
音色ナンバー221、ベンド・レンジデータ223、チ
ューニングデータ224、音量レベルデータ225、ベ
ロシティテーブルナンバー226等の楽音特性を指示す
るデータに応じた楽音特性で発生されるように音源14
を制御し、音源14から上記ノートナンバーデータに対
応する所定の音高のデジタル楽音波形を上記オペレーシ
ョンデータメモリ22内の各データで指示される所定の
楽音特性で発生させる。また、ノートオフのボイス・メ
ッセージであればそのノートナンバーに対応する音高の
楽音発生が、上記変換されたベロシティデータに対応す
るリリースタイムをもって停止するように音源14を制
御する。
【0037】一方、トータルベロシティナンバーがオン
(有効)に設定されていれば、CPU12は同図におい
て破線で示すように、前記トータルベロシティテーブル
ナンバーに対応するベロシティテーブルを、図4に示す
ベロシティテーブル群100から読み出し、上記MID
Iインターフェイス11を介して入力されるノートオン
またはノートオフのボイス・メッセージのベロシティデ
ータを前記読み出したベロシティテーブルに基づいて変
換する。そして、上述したトータルベロシティテーブル
がオフ(無効)の場合と同様にして、現在選択されてい
るオペレーションデータメモリ22の内容に基づいて、
ノートオン(楽音発生)またはノートオフ(楽音停止)
の制御を行う。
【0038】上述のようにして、音源14から発生され
るデジタルの楽音波形はD/A変換器(D/Aコンバー
タ)18によってアナログの楽音信号に変換され、アン
プ19により増幅された後、スピーカ20から外部に放
音される。 {動 作}次に、上記構成の実施例の動作を図7のフ
ローチャートを参照しながら説明する。
【0039】CPU12は、MIDIインターフェイス
11を介して、MIDIメッセージを入力すると、その
MIDIメッセージのステイタスバイトを読み出し、そ
のステイタスバイトの値が「8N」または「9N」のい
ずれかの値であるか否かを判別する(SA1)。
【0040】上記において、「8N」,「9N」はいず
れも16進表現の値であり、「N」はMIDIチャンネル
のチャンネル番号(16進で「0」〜「F」の値をとり、
「0」〜「F」はそれぞれ「1」〜「16」のMIDIチ
ャンネルに対応する)を示す上記ステイタスバイトの下
位4ビットのデータである。
【0041】また、「8N」,「9N」は、それぞれM
IDI規格によって定義されたMIDIメッセージの種
類を示すデータであり、それぞれ以下のようなメッセー
ジを示す。
【0042】8N・・・ノートオフ、 9N・・・ノートオン、 上記SA1で、CPU12は受信したMIDIメッセー
ジのステイタスバイトが「8N」または「9N」のいず
れかの値以外の値であれば、直ちにメインルーチンに復
帰(リターン)する。あるいは、必要に応じて所定の処
理を行った後メインルーチンに復帰する。
【0043】一方、上記「8N」もしくは「9N」のい
ずれかの値であれば、次にトータルベロシティテーブル
ナンバーがオンになっているか否か判別し(SA2)、
トータルベロシティテーブルナンバーがオンとなってい
なければ、現在選択されているオペレーションデータメ
モリ22内のベロシティテーブルナンバー226に対応
するベロシティデータ群100内のベロシティテーブル
を参照して上記受信したノートオンまたはノートオフの
ボイス・メッセージのベロシティデータをそのベロシテ
ィデータの値に対応する所定のベロシティデータの値に
変換する(SA3)。
【0044】上記動作により、トータルベロシティテー
ブルナンバーがオフとなっている場合には、現在選択さ
れているオペレーションデータメモリ22内のベロシテ
ィテーブルナンバー226に対応するベロシティテーブ
ル群100内のベロシティテーブルに基づいてノートオ
ンまたはノートオフのボイス・メッセージのベロシティ
データの変換を行い、その変換されたベロシティデータ
の値に基づいて押鍵時のイニシャルタッチの制御や(ノ
ートオンの時)、離鍵時のリリースタイムの制御を行う
(ノートオフの時)。
【0045】従って、トータルベロシティテーブルナン
バーがオフの場合、現在選択されているオペレーション
データメモリ22内のベロシティテーブルナンバー22
6に対応するベロシティテーブルに基づいて押鍵時のイ
ニシャルタッチの制御(ノートオンの時)や、離鍵時の
リリースタイムの制御(ノートオフの時)が行われる。
【0046】一方、上記SA2でトータルベロシティテ
ーブルナンバーがオンとなっていれば、トータルベロシ
ティテーブルナンバーの記憶域に記憶されているトータ
ルベロシティテーブルナンバーに対応するトータルベロ
シティテーブル群100内のベロシティテーブルに基づ
いて、上記受信したノートオンまたはノートオフのボイ
ス・メッセージのベロシティデータの値を変換する(S
A4)。
【0047】上記動作によりトータルベロシティテーブ
ルがオンに設定されている場合には、トータルベロシテ
ィテーブルナンバーに対応するトータルベロシティテー
ブル群100内のベロシティテーブルに基づいて、受信
されたノートオンまたはノートオフのボイス・メッセー
ジのベロシティデータの値を変換する。
【0048】このように、トータルベロシティテーブル
ナンバーをオンに設定すると、現在選択されているオペ
レーションデータメモリ22内のベロシティテーブルナ
ンバー226は無視され、現在トータルベロシティテー
ブル記憶域に設定されているトータルベロシティテーブ
ルナンバーに対応するベロシティテーブルによって、M
IDIインターフェイス11を介して入力されるノート
オンまたはノートオフのボイス・メッセージのベロシテ
ィデータの変換が行われ、その変換されたベロシティデ
ータの値によって押鍵時のイニシャルタッチの制御(ノ
ートオンのとき)、離鍵時のリリースタイムの制御(ノ
ートオフのとき)が行われる。
【0049】従って、自分の所望するタッチ特性が得ら
れるベロシティテーブルナンバーをトータルベロシティ
テーブル記憶域に設定した後、トータルベロシティテー
ブルナンバーを「オン」に設定しておけば、オペレーシ
ョンデータメモリ22のベロシティテーブルナンバー2
26を書き換える作業を行わなくとも、楽曲を同一のタ
ッチ特性を有しながら、多様な音色で演奏することが可
能となる。
【0050】また、MIDI IN端子に接続されるM
IDIコントローラの機種に応じて、トータルベロシテ
ィテーブルナンバー記憶域に設定するトータルベロシテ
ィテーブルを変化させることにより、使用するMIDI
コントローラが異なった場合でも、オペレーションデー
タメモリ22のベロシティテーブルナンバー226を書
き換える作業を行うことなく、所望の音色でかつ自分の
所望するタッチ特性で楽曲の演奏を行うことが可能とな
る。
【0051】また、所望する音色に対応するオペレーシ
ョンデータメモリ22内に既に、自分の所望のタッチ特
性が得られるベロシティテーブルナンバー226が格納
されている場合には、トータルベロシティテーブルナン
バーをオフ(無効)にして、上記オペレーションデータ
メモリ22を選択するようにすればよい。
【0052】以上、本発明をMIDIシステムに適用し
た実施例につき詳述したが、MIDI規格をもたない単
体の電子楽器に適用することも可能である。また、変換
する演奏制御情報もベロシティデータに限定されるもの
ではなく、アフタータッチ制御用のプレッシャーデータ
や、電子楽器におけるブレス情報等あるいは更にその他
の演奏制御情報(例えば、音量レベル、ベンドレンジ、
チューニング等の制御情報)にも広く適用できるもので
ある。
【0053】
【発明の効果】本発明によれば、全ての楽音制御データ
に共通な所定の演奏制御情報の変換指示情報を設定でき
るようにし、かつ上記全ての楽音制御データに共通な変
換指示情報と現在選択されている楽音制御データ内の変
換指示情報とのいずれか一方を二者択一で選択できるよ
うにして、上記共通な変換指示情報が選択されている場
合には、現在選択されている楽音制御データ内の変換指
示情報ではなく上記各楽音制御データに共通な変換指示
情報に基づいて入力される演奏制御情報を変換するよう
にしたので、楽音制御データ内の変換指示情報を設定し
直す(書き換える)という面倒で時間的に非効率な作業
を行うことがなくなり、上記全ての楽音制御データに共
通の変換指示情報を選択する簡単な操作を行うだけで、
入力される任意の演奏制御情報の値を所望する値に変換
することが可能となる。従って、上記全ての楽音制御デ
ータに共通な変換指示情報を選択すれば、楽音制御デー
タの書き換えを行う作業を行わなくても、楽音制御デー
タの切換選択を行う簡単な操作を行うだけで音色を多様
に変化させながら、ベロシティデータ等の所定の演奏制
御情報を同一の変換特性で変換させることができるの
で、例えば押鍵や離鍵の操作により演奏を行う鍵盤楽器
等において同一のタッチ特性で楽曲、演奏を行うことが
容易に可能となり非常に便利である。あるいは、楽音制
御データを切り換えて如何なる楽音が発生するのか演奏
に先立ってチェックをひとつの特定のコントローラで行
うことも容易になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る一実施例のシステム構成を示すブ
ロック図である。
【図2】(a) はトーンメモリ群の構成図、(b) はオペレ
ーションメモリ群の構成図である。
【図3】オペレーションデータメモリの構成図である。
【図4】ベロシティテーブル群の構成図である。
【図5】(a) ,(b) は各ベロシティテーブルの変換特性
を示す図である。
【図6】本実施例の動作を説明するための模式図であ
る。
【図7】CPUにより行われるベロシティデータ変換処
理を説明するフローチャートである。
【符号の説明】
11 MIDIインターフェイス 12 CPU 13 ROM 14 音源 16 スイッチ部 17 表示部

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 音色情報と所定の演奏制御情報に対する
    変換指示情報とを含む楽音制御データを複数記憶する楽
    音制御データ記憶手段と、 該楽音制御データ記憶手段内に記憶されている複数の楽
    音制御データの中から任意の楽音制御データを選択する
    楽音制御データ選択手段と、 前記所定の演奏制御情報に対する特定の変換指示情報を
    記憶する変換指示情報記憶手段と、 該変換指示情報記憶手段に記憶されている前記特定の変
    換指示情報か、または前記楽音制御データ選択手段によ
    り現在選択されている楽音制御データ内の変換指示情報
    のいずれか一方の変換指示情報を選択する変換指示情報
    選択手段と、 演奏操作に従って前記演奏制御情報を入力したとき、上
    記変換指示情報選択手段により選択された変換指示情報
    に基づいて、上記入力された演奏制御情報を変換して出
    力する演奏制御情報変換手段と、 を具備することを特徴とする楽音制御装置。
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