JP2001107938A - クリップ - Google Patents

クリップ

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JP2001107938A
JP2001107938A JP28527899A JP28527899A JP2001107938A JP 2001107938 A JP2001107938 A JP 2001107938A JP 28527899 A JP28527899 A JP 28527899A JP 28527899 A JP28527899 A JP 28527899A JP 2001107938 A JP2001107938 A JP 2001107938A
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Togo Seisakusho Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ダッシュサイレンサ等のダッシュパネルへの
取付作業の、その作業性の向上を図る。 【解決手段】 ダッシュサイレンサ等に取付られるクリ
ップを、円盤状のベース部2と、ベース部2を基礎に形
成される筒状部1と、筒状部1の上方部に設けられる保
持部5とからなるようにする。保持部5は、細幅の帯状
の形態からなり、薄肉ヒンジ部53、54を介して菱形
の形状を有するように形成されるものであって一対の上
側腕部51と下側腕部52とからなる。一対の上側腕部
51の上方部を連結するようにヘッド部55が設けら
れ、このヘッド部55のところには、筒状部1の上端部
に設けられた係合部16と係合する爪状のロック部6が
設けられる。下側腕部52の下方部には下側腕部52に
対して常に直角な状態を保つようにレバー部57が設け
られ、下側腕部52の上方部には直線状に伸びるように
ガイド部59が設けられる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、エンジンルームと
車室とを区画するダッシュパネルに、当該ダッシュパネ
ルに取付けられたスタッドボルトを介して、ダッシュサ
イレンサあるいはカーペット類を取付けるクリップに関
するものであり、特に、取付作業性に優れているととも
に、遮音性においても優れた性能を有するクリップに関
するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の、ダッシュパネルへのダッシュサ
イレンサ及びカーペット類の取付方法は、例えば実公平
6−270号公報記載のものの如く、ダッシュパネルに
取付けられたスタッドボルトのところに、これに対応す
るように取付穴の設けられたダッシュサイレンサ及びカ
ーペット類を、その取付穴を上記スタッドボルトのとこ
ろに引っ掛けることによって仮止めし、このようなカー
ペット等の表側から所定のクリップを上記スタッドボル
トの先端部のところに係合させ、これによってダッシュ
サイレンサ及びカーペット類を上記ダッシュパネルのと
ころに取付けるようにしているものである。ところで、
この従来のもの(方法)においては、ダッシュサイレン
サ及びカーペット類が重力により下方に引き下げられて
いるため、取付穴とスタッドボルトとの位置関係が一方
に偏っており、上記クリップをスタッドボルトの先端部
のところに係合させようとすると、この係合作業(取付
作業)が円滑に行なえないという問題点がある。このよ
うな問題点を解決するために、従来のものにおいては、
クリップを予めダッシュサイレンサ及びカーペット類に
取付けておき、このようなクリップの主に内径部側のと
ころに上記スタッドボルトを挿入させ、これによってク
リップとスタッドボルトとの係合を行なわせるととも
に、ダッシュサイレンサ及びカーペット類のダッシュパ
ネルへの固定を行なわせるようにしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このように、予めクリ
ップをダッシュサイレンサに取付けておくようにしたも
のとしては、既に、実開平3−104458号に記載さ
れているもの等がある。このものは、図6に示す如く、
クリップ10を予めダッシュサイレンサ70に取付けて
おき、このようなダッシュサイレンサ70をダッシュパ
ネル90に取付けるに際しては、当該ダッシュパネル9
0に設けられたスタッドボルト80のネジ山部等を、上
記クリップ10の内径穴110の一部に設けられた爪状
の係合突起150のところに係合させ、両者を固定させ
るようにしているものである。このようなクリップ10
とスタッドボルト80との係合により、ダッシュサイレ
ンサ70はダッシュパネル90に取付けられる(固定さ
れる)こととなる。ところで、このものは、スタッドボ
ルト80とクリップ10との結合を強固にしようとする
と、上記爪状の係合突起150のバネ定数(剛性)を高
めなければならない。しかしながら、このことは、クリ
ップ10とスタッドボルト80との係合作業、すなわ
ち、ダッシュサイレンサ70の取付作業が煩雑となり、
作業効率が悪くなるという問題点がある。また、このも
のは、クリップ10とスタッドボルト80との係合部周
りが密閉構造にはなっておらず、エンジンルーム側から
の音の侵入に対して遮音性が良くないという問題点を有
する。このような問題点を解決するために、取付作業性
に優れているとともに、遮音性においても優れた機能を
有するダッシュサイレンサ及びカーペット類取付用のク
リップを提供しようとするのが、本発明の目的(課題)
である。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明においては、次のような手段を講ずることと
した。すなわち、請求項1記載の発明においては、エン
ジンルームと車室とを区画するダッシュパネルの、その
車室内側の面に設けられるダッシュサイレンサあるいは
カーペット類を、上記ダッシュパネル面に固定するクリ
ップに関して、円盤状の形態からなるものであって、そ
の中央部のところにスタッドの挿入される貫通孔及び当
該貫通孔につながるように形成されたテーパ面を有する
ベース部と、当該ベース部に対して垂直に設けられるも
のであって筒状の形態からなるとともに、その円周上に
おいて相対向するように、かつ、その軸線方向に伸びる
ように形成された切欠部を有する筒状部と、上記貫通孔
のところに設けられるものであって上記スタッドのネジ
山部と係合する係止爪と、上記筒状部の上端部のところ
に薄肉ヒンジ部を介して設けられるものであって帯状の
形態を有する下側腕部及び当該下側腕部に薄肉ヒンジ部
を介して設けられるものであって帯状の形態を有する上
側腕部からなるとともに、これら帯状の上側腕部及び下
側腕部を左右対の状態で有し、更に、これら一対の上側
腕部の連結部のところに薄肉ヒンジ部を介して設けられ
るヘッド部を有するパンタグラフ状の保持部と、当該保
持部を形成する下側腕部の筒状部への連結部側に設けら
れるものであって上記下側腕部に対して常に直角な状態
を保つように設けられ、かつ、最終的に、上記筒状部に
設けられた切欠部内に嵌り込むように形成されたレバー
部と、上記保持部を形成する下側腕部の上記上側腕部へ
の連結部側に本下側腕部と一体的に、かつ、当該下側腕
部のところから直線状に伸びるように設けられるもので
あって本保持部が直立状態にあるときには上記上側腕部
に沿うように形成されたガイド部と、からなるようにし
た構成を採ることとした。
【0005】このような構成を採ることにより、本発明
のものにおいては、クリップのダッシュサイレンサある
いはカーペット類への取付け(装着)が簡単に行なわれ
ることとなる。すなわち、本クリップをダッシュサイレ
ンサあるいはカーペット類に装着するに当っては、ま
ず、左右の上側腕部及び下側腕部からなる保持部のとこ
ろを、図1に示すように直立状態に保った状態で、ここ
のところをダッシュサイレンサ等に設けられたクリップ
挿入孔に差し込む(挿入する)。このような状態におい
て、上記保持部のところを、更にクリップ挿入孔内へ押
し込むようにすることによって、水平状に拡げられた上
記レバー部がダッシュサイレンサの一方の面側と接触し
て回転運動を始める。これと同時に保持部全体がパンタ
グラフ状に展開するとともに、上記下側腕部と一体的に
形成されたガイド部も直立状態から開いた状態へと展開
する。これら一連の作動により、上記ガイド部の作動に
伴なって保持部を形成する各腕部は上記クリップ挿入孔
内を移動し、初めに保持部が挿入されたクリップ挿入孔
入口側とは反対の側へと抜け出す。そして、パンタグラ
フ状の保持部が押しつぶされて、当該保持部を形成する
各腕部はほぼ水平状態に拡げられることとなる。この水
平状に拡げられた各腕部からなる保持部と上記円盤状ベ
ース部とによってダッシュサイレンサ等は上下に挟まれ
ることとなり、これによって本クリップのダッシュサイ
レンサ等への装着作業が行なわれることとなる(図4参
照)。
【0006】次に、請求項2記載の発明について説明す
る。このものも、その基本的な点は上記請求項1記載の
ものと同じである。その特徴とするところは、本クリッ
プの装着された状態のダッシュサイレンサ等をダッシュ
パネル等に設けられたスタッドのところに取付けるに当
っての、その取付性(装着性)を向上させるようにした
ことである。すなわち、本発明においては、請求項1記
載のクリップに関して、上記ベース部の裏面側に設けら
れるテーパ面のところに、上記貫通孔の中心を基点にし
て放射状に伸びるように形成されるリブを設けるように
した構成を採ることとした。
【0007】このような構成を採ることにより、本発明
のものにおいては、クリップの装着された状態のダッシ
ュサイレンサ等をダッシュパネルのところに持って行
き、クリップのベース部の裏面側に形成されたテーパ面
のところに上記ダッシュパネルに設けられたスタッドの
頭部を位置合せするとともに、このような状態でダッシ
ュサイレンサ等をダッシュパネル面側に押し付けること
によって、上記スタッドの頭部は上記テーパ面に設けら
れたリブに沿ってガイドされてベース部の中央部に設け
られた貫通孔のところへと自動的に導かれることとな
る。このようにしてスタッドは円滑に貫通孔内へと挿入
され、当該貫通孔のところに設けられた係止爪のところ
にスタッドのネジ山部が係合することとなる。
【0008】次に、請求項3記載の発明について説明す
る。このものも、その基本的な点は上記請求項1または
請求項2記載のものと同じである。その特徴とするとこ
ろは、パンタグラフ状の保持部が水平に展開した状態に
おいて、本保持部をこの状態(位置)に固定するための
ロック手段を設けるようにしたことである。すなわち、
請求項1または請求項2記載のクリップに関して、上記
筒状部の上端部のところにリセス状の係合部を設けると
ともに、上記ヘッド部のところに、本ヘッド部を含めた
パンタグラフ状の保持部が押しつぶされて上記上下の腕
部が水平な状態になったときに、上記リセス状の係合部
のところに係合する爪状のロック部を設けるようにした
構成を採ることとした。
【0009】このような構成を採ることにより、本発明
のものにおいては、本クリップがダッシュサイレンサ等
のクリップ挿入孔のところに装着された後は、本クリッ
プが上記ダッシュサイレンサ等から簡単には脱落したり
しないようになり、本クリップを装着した状態のダッシ
ュサイレンサ等を遠くまで搬送等しても何ら問題が生じ
ない。また、ダッシュパネル面に設けられたスタッドの
ところへの装着作業時等においてスタッドの頭部が正確
に貫通孔の中心位置と合致していないような場合におい
ても、上記貫通孔内への上記スタッドの挿入作業時等に
おいて、上記クリップが上記スタッドの頭部にて上記ダ
ッシュサイレンサのところから取り外されてしまう(脱
落させられてしまう)と言うような不都合の生ずること
がない。従って、本ダッシュシュサイレンサ等のダッシ
ュパネル面等への装着作業の効率化を図ることができる
ようになる(図5参照)。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態について、図
1ないし図5を基に説明する。本発明の実施の形態に関
するものの、その構成は、図1に示す如く、車両のダッ
シュパネル9等から突出するように設けられたスタッド
(スタッドボルト)8と係合する円筒状の筒状部1と、
当該筒状部1の基礎を成す円盤状のベース部2と、装着
時に左右に拡がるように展開する腕部を有する保持部5
と、からなることを基本とするものである。そして、こ
れら各部がプラスチック材にて一体的に形成されるよう
になっているものである。
【0011】このような基本構成からなるものにおい
て、その各部の具体的構成について、以下に説明する。
まず、ベース部2は、図1及び図2に示す如く、円盤状
の形態からなるものであり、その中心部にはスタッドボ
ルト8の挿入される貫通孔4が設けられるようになって
いるものである。そして、この貫通孔4には、図2に示
す如く、スタッドボルト8のネジ山部と係合する係止爪
3が上記貫通孔4の中心点を基点にして相対向するよう
に設けられるようになっている。なお、本ベース部2の
その直径はダッシュサイレンサ7のクリップ挿入孔71
よりも大きくなるように形成されているものである。こ
れによって、本クリップが挿入孔71から抜け落ちたり
しないようになっている。そして上記ベース部2の裏面
側はテーパ面を有する円錐形状の形態からなり、スタッ
ドボルト8への取付時にガイド的な働きをするようにな
っているものである。更に、このテーパ面のところに
は、本ベース部2の中央部に設けられた貫通孔4の中心
を基点にして、放射状に複数本のリブ25が設けられる
ようになっている。そして、このリブ25も上記スタッ
ドボルト8を上記貫通孔4内へ嵌め込ませる(挿入す
る)際のガイドの役目を果すようになっているものであ
る。
【0012】次に、このようなベース部2を基礎として
当該ベース部2に連続して直立状に形成される筒状部1
は、円筒状の形態からなるものである。そして、その筒
状壁の一部には、円周上において相対向するように、か
つ、その軸線方向に沿うように2本の切欠部11が、ほ
ぼ全長に渡って直線状に設けられるようになっている。
そして、この切欠部11のところには、本クリップがダ
ッシュサイレンサ7等に取付けられた状態において上記
保持部5の一部に一体的に設けられたレバー部57が嵌
り込むようになっており、これによって切欠部11のと
ころが塞がれるようになっているものである。従って、
本筒状部1は、ダッシュサイレンサ7等に装着された状
態においては密閉構造を形成するようになっているもの
である。また、本筒状部1の、その上端部のところに
は、リセス状の係合部16が設けられるようになってお
り、この係合部16のところには、後に述べる保持部5
の一部を形成するヘッド部55のところに設けられたロ
ック部6が係合するようになっているものである。
【0013】次に、このような構成からなる筒状部1の
上端部側、すなわち、上記ベース部2の設けられる側と
は反対の側に設けられる保持部5について、図1を主体
に説明する。このものは、基本的には複数本の腕部の結
合体からなるものであり、通常はパンタグラフ状の形態
を有するようになっているものである(図3の二点鎖線
図示)。すなわち、本保持部5は、細幅の帯状の形態か
らなるものであり、上記筒状部1の上端部のところに薄
肉ヒンジ部54を介して設けられる下側腕部52と、当
該下側腕部52に薄肉ヒンジ部53を介して設けられる
上側腕部51とからなるものである。そして、このよう
な上側腕部51と下側腕部52とが左右対の状態で上記
筒状部1の上方に設けられるようになっているものであ
る。そして更に、このような左右対の状態に設けられた
上側腕部51の連結部のところには薄肉ヒンジ部56を
介してヘッド部55が設けられるようになっている。す
なわち、このヘッド部55は、上記一対の上側腕部51
の連結部のところに形成されるようになっているもので
あり、最終的に筒状部1の上端部を塞ぐようになってい
るものである。そして、このヘッド部55のところに
は、フック状あるいは係合爪状の形態からなるロック部
6が設けられるようになっている。このロック部6は、
本ロック部6の設けられるヘッド部55を初めとして保
持部5が水平状態になったときに、上記筒状部1の上端
部に設けられたリセス状の係合部16のところに係合す
るようになっているものである。すなわち、本ロック部
6と上記筒状部1の上端部に設けられた係合部16とに
よって、保持部5を形成する各腕部51、52を水平状
態に固定するロック手段が形成されるようになっている
ものである。
【0014】このような保持部5のところであって下側
腕部52の筒状部1への付け根部のところには、本下側
腕部52に対して常に直角な状態を保つように形成され
たレバー部57が設けられるようになっている(図1参
照)。そして、このレバー部57は、本クリップがダッ
シュサイレンサ7等のクリップ挿入孔71内に装着され
た状態、すなわち、下側腕部52が水平状態を採るよう
になった場合においては、上記筒状部1に形成された切
欠部11内に嵌り込むようになっているものである。す
なわち、筒状部1の上記切欠部11を塞ぐようになって
いるものである。
【0015】また、このような構成からなる下側腕部5
2の上記上側腕部51への連結部側には、本下側腕部5
2と一体的に、かつ、上記レバー部57に対して常に直
角な状態を保つようにガイド部59が設けられるように
なっている。そして、このガイド部59は、本クリップ
が部品単体の状態においては、図1に示す如く、上側腕
部51に沿うように設置されるようになっているもので
ある。具体的には、本実施の形態においては、帯状の上
側腕部51の一部に設けられた切欠溝511内に嵌り込
むようになっているものである。
【0016】次に、このような構成からなる本クリップ
のダッシュサイレンサ7への取付手順、更には、本クリ
ップの装着されたダッシュサイレンサ7のダッシュパネ
ル9への取付手順等について説明する。まず、クリップ
を、図1に示す如く、保持部5を筒状部1の上方に直立
した棒状の状態となるようにしておく。そして、当該保
持部5を形成する上側腕部51に設けられた切欠溝51
1内に棒状のガイド部59が嵌り込むようにしておく。
このような状態のクリップの上記保持部5のところをダ
ッシュサイレンサ7のクリップ挿入孔71に挿入する
(図3参照)。このような状態において、更に本クリッ
プを上記ダッシュサイレンサ7側に押し付けることによ
って、図3の二点鎖線図示のようにレバー部57が回転
するとともに、これに伴なって下側腕部52の延長上に
設けられたガイド部59も、図3の二点鎖線図示の如く
拡がって行く。これら一連の作動によって上記ガイド部
59をガイドとして筒状部1が順次クリップ挿入孔71
内に挿入され、本クリップ全体が図4に示すようにクリ
ップ挿入孔71内に収納されて行く。そして、このと
き、レバー部57は筒状部1に設けられた切欠部11内
に嵌り込んで行き、筒状部1全体を密閉状態に形成す
る。このようにして筒状部1がクリップ挿入孔71内に
完全に嵌まり込んだ状態(図4参照)において、水平状
に展開された保持部5の上方部に設けられたヘッド部5
5のところを下方(筒状部側)に押し込むことによって
ヘッド部55に設けられた爪状のロック部6が筒状部1
の上端部に形成されたリセス状係合部16のところに係
合する。その結果、保持部5は、水平状(プロペラ状)
に展開した状態で固定される。そして、このような保持
部5とベース部2との間にダッシュサイレンサ7が挟ま
れた状態となり、これによって本クリップのダッシュサ
イレンサ7への装着が完了することとなる。
【0017】次に、このようにクリップの装着されたダ
ッシュサイレンサ7をダッシュパネル9のところに持っ
て行き、ダッシュパネル9に設けられたスタッドボルト
8のところに係合させる。このスタッドボルト8への取
付け(装着)に当っては、まず、図5に示すように、ダ
ッシュサイレンサ7に取付けられた本クリップの、その
ベース部2に設けられたテーパ面のところに、手さぐり
状態で上記スタッドボルト8の頭部を接触させる。そう
すると、本実施の形態のものにおいては上記テーパ面の
ところには放射状にガイド用のリブ25が設けられるよ
うになっていること、更には、このガイド用リブ25の
放射状を成すその中心の位置にはスタッドボルト8係合
用の貫通孔4が設けられるようになっていること等よ
り、スタッドボルト8の頭部は自動的に上記貫通孔4の
ところへと導かれる。そして、このような状態におい
て、上記ダッシュサイレンサ7を全体的にダッシュパネ
ル9側に押し付けることによって、貫通孔4を通して上
記スタッドボルト8は筒状部1内に挿入され、ここに嵌
まり込むこととなる。また、これと同時に貫通孔4周り
に設けられた係止爪3が上記スタッドボルト8のネジ山
部と係合して、本スタッドボルト8とクリップとの係合
が確実に行なわれることとなる。すなわち、ダッシュサ
イレンサ7等のダッシュパネル9への取付け(装着)が
行なわれることとなる。なお、このような一連の作業、
特にクリップに設けられた貫通孔4内への上記スタッド
ボルト8の挿入作業において、これらが作業者にとって
は手さぐり状態の見えない状態で行なわれるものであっ
ても、本実施の形態のものにおいては、筒状部1に設け
られた係合部16と保持部5の一部に設けられたロック
部6との係合作用により、クリップは強固にダッシュサ
イレンサ7に取付けられているので、本クリップがダッ
シュサイレンサ7から脱落したりすることがない。従っ
て、上記取付け作業は円滑に進められることとなる。
【0018】次に、このような構成からなる本実施の形
態のものについての、その作用等について説明する。す
なわち、本実施の形態のものにおいては、図3及び図4
に示す如く、クリップのダッシュサイレンサ7への取付
けに際しては、ダッシュサイレンサ7のクリップ挿入孔
71にクリップの保持部5を挿入した後に、更に本クリ
ップをダッシュサイレンサ7側に押し付けることによっ
て、上記レバー部57及びガイド部59の作用により、
自動的に筒状部1がダッシュサイレンサ7のクリップ挿
入孔71内へと導入されるようになる。すなわち、上記
一連の操作により、上側腕部51と下側腕部52とが徐
々に押しつぶされてパンタグラフの形態から水平なプロ
ペラ状の形態へと変形して行き、最終的には上側腕部5
1と下側腕部52とが重なり合って横方向に張出した状
態となる。これによって、図4に示す如く、ベース部2
と水平状態になった上側腕部51及び下側腕部52にて
形成される保持部5との間にダッシュサイレンサ7が挟
み込まれ、クリップが取付けられることとなる。そし
て、このようにして本クリップがダッシュサイレンサ7
に取付けられた状態においては、クリップのスタッドボ
ルト8への係合部周り、特に、クリップの筒状部1の円
筒部周りは、上記レバー部57にて、その切欠部11の
ところが塞がれるとともに、筒状部1の上端部のところ
はヘッド部55にて塞がれるようになるので、エンジン
ルームからの騒音及び振動等はここのところで遮断され
ることとなる。また、クリップの保持部5と筒状部1と
の間にはロック部6等からなるロック手段が作動してお
り、上記保持部5の水平状態は強固に確保されるように
なっているので、クリップのところにスタッドボルト8
を係合させる際に、クリップの脱落等を懸念する必要が
無く、ダッシュパネル9へのダッシュサイレンサ7の取
付け作業(装着作業)は円滑に行なわれることとなる。
【0019】
【発明の効果】本発明によれば、エンジンルームと車室
とを区画するダッシュパネルの、その車室内側の面に設
けられるダッシュサイレンサあるいはカーペット類を、
上記ダッシュパネル面に固定するクリップに関して、円
盤状の形態からなるものであって、その中央部のところ
にスタッドの挿入される貫通孔及び当該貫通孔につなが
るように形成されたテーパ面を有するベース部と、当該
ベース部に対して垂直に設けられるものであって筒状の
形態からなるとともに、その円周上において相対向する
ように、かつ、その軸線方向に伸びるように形成された
切欠部を有する筒状部と、上記貫通孔のところに設けら
れるものであって上記スタッドのネジ山部と係合する係
止爪と、上記筒状部の上端部のところに薄肉ヒンジ部を
介して設けられるものであって帯状の形態を有する下側
腕部及び当該下側腕部に薄肉ヒンジ部を介して設けられ
るものであって帯状の形態を有する上側腕部からなると
ともに、これら帯状の上側腕部及び下側腕部を左右対の
状態で有し、更に、これら一対の上側腕部の連結部のと
ころに薄肉ヒンジ部を介して設けられるヘッド部を有す
るパンタグラフ状の保持部と、当該保持部を形成する下
側腕部の筒状部への連結部側に設けられるものであって
上記下側腕部に対して常に直角な状態を保つように設け
られ、かつ、最終的に、上記筒状部に設けられた切欠部
内に嵌り込むように形成されたレバー部と、上記保持部
を形成する下側腕部の上記上側腕部への連結部側に本下
側腕部と一体的に、かつ、当該下側腕部のところから直
線状に伸びるように設けられるものであって本保持部が
直立状態にあるときには上記上側腕部に沿うように形成
されたガイド部と、からなるようにした構成を採ること
としたので、本クリップのダッシュサイレンサあるいは
カーペット類への取付け(装着)が簡単に行なわれるよ
うになった。また、このようなクリップの装着された状
態のダッシュサイレンサ等のダッシュパネル面への取付
作業も簡単に行なうことができるようになった。
【0020】すなわち、本クリップをダッシュサイレン
サあるいはカーペット類に装着するに当っては、まず、
左右の上側腕部及び下側腕部からなる保持部のところを
直立状態に保ったうえで、ここのところをダッシュサイ
レンサ等に設けられたクリップ挿入孔に差し込むととも
に、このような状態において、上記保持部のところを、
更にクリップ挿入孔内へ押し込むようにすることによっ
て、水平状に拡げられた上記レバー部がダッシュサイレ
ンサの一方の面側と接触して回転運動をし、これと同時
に保持部全体がパンタグラフ状に展開するとともに、最
終的には当該パンタグラフ状の形態からなる保持部が押
しつぶされて、全体がほぼ水平状態に拡げられるように
なり、この水平状に拡げられた各腕部からなる保持部と
上記円盤状ベース部とによってダッシュサイレンサ等は
上下に挟まれることとなる。これらによって、本クリッ
プのダッシュサイレンサ等への装着作業が簡単に行なわ
れるようになった。そして、このようにしてクリップの
装着されたダッシュサイレンサ及びカーペット類の上記
クリップの貫通孔のところにダッシュパネル面に設けら
れたスタッド(スタッドボルト)を挿入させることによ
って、本ダッシュサイレンサ等のダッシュパネル面への
取付作業(装着作業)が円滑に行なわれるようになっ
た。また、このようにしてダッシュパネル面に取付られ
たダッシュサイレンサ等のそのスタッド(スタッドボル
ト)への取付部、特にクリップの筒状部は、ほぼ密閉構
造となっていることより、エンジンルーム側からの振動
・騒音の侵入に対して、その遮断機能を高めさせること
ができるようになった。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかるクリップの全体構成を示す一部
断面図である。
【図2】本発明にかかるクリップの全体構成を示す底面
図である。
【図3】本発明にかかるクリップのダッシュサイレンサ
等への取付状態のうちの初期状態を示す図である。
【図4】本発明にかかるクリップのダッシュサイレンサ
等への取付状態のうちの最終状態を示す図である。
【図5】ダッシュサイレンサ等に本クリップが装着され
た状態を示す斜視図である。
【図6】従来例にかかるクリップのダッシュサイレンサ
等への取付状態を示す断面図である。
【符号の説明】
1 筒状部 11 切欠部 16 係合部 2 ベース部 25 リブ 3 係止爪 4 貫通孔 5 保持部 51 上側腕部 511 切欠溝 52 下側腕部 53 薄肉ヒンジ部 54 薄肉ヒンジ部 55 ヘッド部 56 薄肉ヒンジ部 57 レバー部 59 ガイド部 6 ロック部 7 ダッシュサイレンサ 71 クリップ挿入孔 8 スタッドボルト 9 ダッシュパネル

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エンジンルームと車室とを区画するダッ
    シュパネルの、その車室内側の面に設けられるダッシュ
    サイレンサあるいはカーペット類を、上記ダッシュパネ
    ル面に固定するクリップにおいて、円盤状の形態からな
    るものであって、その中央部のところにスタッドの挿入
    される貫通孔及び当該貫通孔につながるように形成され
    たテーパ面を有するベース部と、当該ベース部に対して
    垂直に設けられるものであって筒状の形態からなるとと
    もに、その円周上において相対向するように、かつ、そ
    の軸線方向に伸びるように形成された切欠部を有する筒
    状部と、上記貫通孔のところに設けられるものであって
    上記スタッドのネジ山部と係合する係止爪と、上記筒状
    部の上端部のところに薄肉ヒンジ部を介して設けられる
    ものであって帯状の形態を有する下側腕部及び当該下側
    腕部に薄肉ヒンジ部を介して設けられるものであって帯
    状の形態を有する上側腕部からなるとともに、これら帯
    状の上側腕部及び下側腕部を左右対の状態で有し、更
    に、これら一対の上側腕部の連結部のところに薄肉ヒン
    ジ部を介して設けられるヘッド部を有するパンタグラフ
    状の保持部と、当該保持部を形成する下側腕部の筒状部
    への連結部側に設けられるものであって上記下側腕部に
    対して常に直角な状態を保つように設けられ、かつ、最
    終的に、上記筒状部に設けられた切欠部内に嵌り込むよ
    うに形成されたレバー部と、上記保持部を形成する下側
    腕部の上記上側腕部への連結部側に本下側腕部と一体的
    に、かつ、当該下側腕部のところから直線状に伸びるよ
    うに設けられるものであって本保持部が直立状態にある
    ときには上記上側腕部に沿うように形成されたガイド部
    と、からなることを特徴とするクリップ。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のクリップにおいて、上記
    ベース部の裏面側に設けられるテーパ面のところに、上
    記貫通孔の中心を基点にして放射状に伸びるように形成
    されるリブを設けるようにした構成からなることを特徴
    とするクリップ。
  3. 【請求項3】 請求項1または請求項2記載のクリップ
    において、上記筒状部の上端部のところにリセス状の係
    合部を設けるとともに、上記ヘッド部のところに、本ヘ
    ッド部を含めたパンタグラフ状の保持部が押しつぶされ
    て上記上下の腕部が水平な状態になったときに、上記リ
    セス状の係合部のところに係合するロック部を設けるよ
    うにした構成からなることを特徴とするクリップ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2006083936A (ja) * 2004-09-15 2006-03-30 Piolax Inc クリップ

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