JP2001107500A - 防音床構造 - Google Patents
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Abstract
造を得る。 【解決手段】 梁2と、梁2上の床根太3と、床根太3
上の床板4とを備えており、重量床衝撃音が低減されて
いる、防音床構造1を提供する。この防音床構造1は、
床根太3が根太木3aと金属製の板状体3bとを備えて
おり、根太木3aが細長い角材であり、根太木3aが床
板4の長さ方向と平行になるように配置されており、根
太木3aの長さ方向の両端部が梁2によって支えられて
おり、板状体3bの表面及び裏面の少なくとも一方が根
太木3aの長さ方向の側面と接合されている。
Description
床根太と、前記床根太上の床板とを備えており、重量床
衝撃音が低減されている、防音床構造に関する。
性能が急激に向上し、それに、住宅の外壁の遮音性能の
向上との相乗効果により、屋外からの騒音は非常に高い
レベルで遮断されてきた。その反面、屋内での騒音が余
計にはっきりと聴こえるようになり、かかる騒音に対し
て様々の対策が行われている。
究によれば、重量床衝撃音の対策は非常に困難であり、
多くの要望がありながら、特に、問題となる63Hzと
か125Hzの低周波数の騒音を満足することができな
いことがわかった。
る、防音床構造を得ることを課題とする。
上の床根太と、前記床根太上の床板とを備えており、重
量床衝撃音が低減されている、防音床構造において、前
記床根太が根太木と金属製の板状体とを備えており、前
記根太木が細長い角材であり、前記根太木が前記床板の
長さ方向と平行になるように配置されており、前記根太
木の長さ方向の両端部が前記梁によって支えられてお
り、前記板状体の表面及び裏面の少なくとも一方が前記
根太木の長さ方向の側面と接合されていることを特徴と
する、防音床構造に係るものである。
め、梁と、根太木と、床版及び木質合板等からなる床板
とから構成される防音床構造について、種々検討した。
の側面に金属板等からなる板状体を接合することによっ
て、重量床衝撃音を著しく低下させることができること
を見出し、本発明を完成させた。
撃が加わった時、根太木は、その上の床板の振動に連れ
て振動する。かかる根太木の振動は、階上の床下と階下
の天井との間の空間に放射音を発生させるとともに、直
接梁に伝達される。
なる板状体を接合した床根太を用いる。かかる床根太に
垂直に設けられた板状体は、床板の表面に衝撃が加わっ
ても変形し難く、床根太の振動を抑え、梁への振動伝達
が低下し、重量床衝撃音を著しく低減させる。
れた板状体は、根太木の振動とは異なった振動を示すこ
とによって、床根太からの放射音が低下し、重量床衝撃
音を著しく低減させる。
さ方向の側面に金属板等からなる板状体が接合されてい
るため、床根太の振動が抑えられ、床根太からの放射音
が著しく低下し、重量床衝撃音が著しく低減される。
合住宅で、構造体が在来木造、ツーバイフォー、鉄骨造
等の柔構造の住宅に好適であり、その他の用途として
は、天井の吊り木受けとして、床の衝撃と振動絶縁した
下階壁から前記天井吊木受けを設け、独立天井を形成す
る時にも好適である。
説明する。図1は、本発明の一例の防音床構造を、床根
太の長さ方向に切断した断面図である。図2は、図1の
防音床構造にかかる床パネルを、床根太の長さ方向と直
交する面で切断した断面図である。図3は、図1の防音
床構造にかかる床パネルの配置を示す平面図である。図
4は、図3の床パネルの配置を、床根太の長さ方向と直
交する面で切断した断面図である。
長さ方向と直交する面で切断した断面図である。図6
は、本発明にかかる他の例の床根太を、長さ方向と直交
する面で切断した断面図である。図7は、本発明にかか
る更に他の例の床根太を、長さ方向と直交する面で切断
した断面図である。図8は、本発明にかかる更に他の例
の床根太を、長さ方向と直交する面で切断した断面図で
ある。図9は、本発明にかかる更に他の例の床根太を、
長さ方向と直交する面で切断した断面図である。図10
は、本発明にかかる更に他の例の床根太を、長さ方向と
直交する面で切断した断面図である。
根太を、長さ方向と直交する面で切断した断面図であ
る。図12は、図11の床根太の長さ方向の側面図であ
る。図13は、本発明にかかる更に他の例の床根太を、
長さ方向と直交する面で切断した断面図である。図14
は、本発明にかかる更に他の例の床根太を、長さ方向と
直交する面で切断した断面図である。
構造1は、梁2と、梁2上の床根太3と、床根太3上の
床板4とを備えている。
2に示すように、床根太3が根太木3aと金属製の板状
体3bとを備えている。
太木3aは、床板4の長さ方向と平行になるように配置
されている。また、根太木3aの長さ方向の両端部3
c,3dは、梁2により支えられている。
及び裏面の少なくとも一方が根太木3の長さ方向の側面
と接合されている。
の床下地4aと床根太3とからなる床パネル5は、図3
及び図4に示すように配置することができる。また、図
1に示すように、床下地4a上には、高比重シート4
b、合板4c、仕上げフローリング材4dが重ねられ、
床仕上げ面を形成することができる。
3に垂直向きに設けられた板状体3bは、床板4の表面
に衝撃が加わっても変形し難く、床根太3の振動を抑
え、梁2への振動伝達が低下し、重量床衝撃音を著しく
低減させる。
に設けられた板状体3bは、根太木3aの振動とは異な
った振動を示し、床根太3の放射音を低下させ、重量床
衝撃音を著しく低減させる。
は、板状体3bによって、著しく重量床衝撃音が低減さ
れるので、床根太の高さを低くしても、重量床衝撃音に
影響を与えることなく、床根太の剛性を十分に高く保つ
ことができる。
用される割に軽く、振動減衰性もあり、釘止め等も容易
で、万一の火災にも、周囲から芯に向けて徐々にしか燃
焼しないという長所を有する。
用いる場合、木材自体の振動減衰性は弱く、床下と天井
との間の制限された空間では、高さを高くしたり、幅を
大きくしたりして、床構造を全体的に設計し直すことで
しか、重量床衝撃音を著しく低減することはできない。
音の低減のために、根太木の高さを高くする必要はな
く、部屋の天井高さが低くなって圧迫感が出る等の問題
が生じない。
太木の高さを低くしても、重量床衝撃音を低減できるの
で、床や天井の構造部材の全体を設計変更することな
く、部屋の床と天井の間の高さを低くすることができ、
そのためのコストアップ等の問題も生じない。
床構造を用いると、板状体が設けられた床根太が、床根
太の高さを高くしなくても、重量床衝撃音を十分に緩和
低減することができるため、階上の床下と下階の天井と
の間の空間が少なくて済み、結果として、近年のバリア
フリーに対応するのに必要な床高さを少なく設定するこ
とができる。
に、更に図4に詳しく示すように、1対の根太木3a,
3a′を備え、板状体3bの両面が各根太木3a,3
a′の間に挟まれるように形成させることができる。
3a,3a′との間を、接着剤や粘着材7によって接合
することができる。床根太3と床下地4aとは、釘や木
ネジ8等によって固定することができる。
とにより、根太木や板状体が拘束材として働き、接着剤
や粘着剤が制振材として作用するため、床根太全体が拘
束型制振材となり、床根太で振動を吸収することがで
き、床根太の上に設置される床下地材や床仕上材の振動
減衰も大きくなる。
は、接着剤等は、tanδ=E″/E′(tanδ:制
振性能、E″:粘性項、E′:弾性項)が大きい材質、
つまり、弾性に富んだ材質よりも粘性に富んだ材質の方
が有利である。
剤、粘着剤の強度も大きい物が好ましい。かかる接着剤
としては、可撓性エポキシ、ウレタン、液状ゴム等が好
ましい。
太木と板状体とを接着剤で接合するとともに、釘、ネ
ジ、ボルト等の止め金具を併用すると、接着剤の強度を
カバーすることができ、接合強度を更に高めることがで
きる。
の接合強度が高められた場合、500Hz以上の高周波
域での騒音が減少し、特に、重量床衝撃音自体では問題
になる領域ではないものの、聴感上は騒音が低減され
る。
材、合板等の木質材であればよく、床や床下地材を釘や
ビス等の固定具で固定できれば良い。
ま用いることができるが、金属板を種々に折り曲げた金
属成形品を用いることができる。
に垂直な断面で見て、コの字状、L字状、T字状、J字
状等の成形品を用いるのが好ましい。かかる断面がコの
字状等の金属成形品は、垂直部分や直立部分等、水平部
分や鍔状部分等が存在し、板状体の強度が向上するから
である。
直立部分等を根太木の長さ方向の側面に接合させること
により、床板の表面に衝撃が加わった時に、床根太の垂
直方向の変形を抑え、床構造の重量床衝撃音を著しく低
減させる。
状部分等が備わるため、床根太の変形がより一層抑えら
れるとともに、かかる水平部分や鍔状部分等によって、
金属成形品が、根太木の振動とは異なった振動を示し、
床根太の放射音を低下させ、重量床衝撃音を著しく低減
させる。
ンレス、アルミニウム等の汎用金属でよく、表面は、メ
ッキ塗装、コーティングされたものがよい。
3.5mmが好適である。0.3mm未満では、重量床
衝撃音の低減に不十分であり、3.5mmを超えても、
重量床衝撃音が改善できないばかりか、重量増で施工性
が悪くなり、コストアップにもなる。
100%の高さが好ましい。かかる板状体は、重量床衝
撃音の低減に有効で、根太木と根太木との間や、根太木
の長さ方向の両側に使用するのに取り扱い上好都合だか
らである。
端にそろえて配設する方が良い。下端より下方に飛び出
るように設けると、設置面が少なく不安定で、振動し易
くなり、取扱い上も飛び出した金属板でケガをする危険
性も増すからである。
必ずしも、床根太の長さと同じでなくてもよく、床根太
の両端と中央という様に、部分的に使用しても、重量床
衝撃音の低減には効果がある。
て、板状体の断面積が、床根太の断面積の1.5〜15
%であるのが好適である。板状体の断面積が、1.5%
未満では、重量床衝撃音の低減量が不足することがあ
り、15%を超えても、性能向上の度合が低くなり、重
量が増す分、施工性の悪化やコスト増となり、メリット
がなくなる。
は、ネジ、釘、ボルト等の止め金具や、接着剤、粘着剤
等を用いることができる。
工と折り曲げ加工をして、金属板の片側又は両側に山形
突起を設け、根太木に打ち込んで固定するようにしたも
のであってもよい。
に、床根太3の下端面3e,3fと梁2との間に、それ
ぞれ、緩衝材9a,9bを設けることができる。
状体3bと、I型鋼等の梁2とが直接接するのを防止す
ることができ、それによって、板状体3bと梁2との間
からのガタツキ音等の異常音の発生を防止することがで
きる。
ツキによる凹凸がある。特に、本発明のように、金属製
の板状体が、梁等に直接接触する可能性がある場合、か
かる凹凸は、部材間のガタツキ、キシミ等を生じさせ、
床に衝撃を受けた場合、ガタツキが悪化したり、生活す
る上での異音発生が生じる可能性がある。
端面と梁との間に緩衝材を設け、ガタツキやキシミ等の
異常音の発生を防止する細かな配慮が必要である。
不織布、発泡体、コルク等からなるのが好ましく、その
厚みは、5mm位までで十分である。
な材質でも、ガタツキの原因となる梁の高い所では大き
く歪むが、低い所では歪む度合が小さくなるので、十分
に使用することができる。
示すような床根太23を用いることができる。床根太2
3は、1対の板状体23b,23b′を備えており、根
太木23aが各板状体23b,23b′の間に挟まれる
ように形成される。
に、各板状体23b,23b′は、釘27,27′で接
合されている。
に他の例の床根太33は、3本の根太木33a,34,
34′と、2枚の板状体33b,33b′とから構成さ
れている。
3aより少し低い板状体33b,33b′を木ネジ3
7,37′でそれぞれ固定し、その両側に根太木34,
34′を接着剤層38,38′で張り合わせる。
b′の上部の根太木33aと根太木34,34′との間
の隙間に、伝熱防止材39,39′を設けられ、両脇か
らボルト40とナット41等の固定具で一体化される。
であるため、金属の併用部分が部分的に熱伝導性が高く
なり、万一の火災時には、火炎の伝播速度を速めてしま
うことが考えられる。
の間、床根太と梁との間及び床根太と床板との間の少な
くとも一箇所、特に、金属が接する部分に、伝熱防止材
を設けるのが好ましい。
を発揮し、金属に起因する火災伝播速度の上昇を避ける
ことができる。
たものや、接着剤等を硬化させた層状等の形状で設ける
ことができる。
体とを接合するための接着剤として用いることもでき
る。
リマー100重量部に対して、150〜400重量部の
水酸化アルミニウムと、10〜50重量部のホウ素化合
物と、30〜200重量部の熱膨張性黒鉛とから形成す
ることができる。
R、NBR、SBR、IR、CR等を例示することがで
きる。しかし、燃焼ガスにハロゲンを含むものは、リサ
イクルや環境上好ましくないので、できればハロゲン化
合物は使用しない方が良い。このことは、ポリマーだけ
でなく、難燃剤等についてもいえることであり、ハロゲ
ン化合物を安易に使用することは避けるべきである。
の結晶水が蒸発潜熱に費やされ、温度上昇が防止でき、
熱膨張性黒鉛が熱で発泡し、発泡炭化膜を表面に形成す
ることで、内部に熱が伝わりにくくなって、伝熱防止作
用を発揮する。
の溶融ガラス質で表面が被覆されることによって、空気
遮断効果が得られ、炎の発生が起こらず、これにより、
熱伝播速度を遅延させる作用がある。
乗的に働く結果、伝熱防止材が全体とした燃え難く、熱
による液ダレがしなくなり、熱の伝播防止効果が高くな
り、重量床衝撃音の低減に著しく有効な金属製の板状体
の最大欠点である伝熱性を低減することができ、万一の
火災の場合にも、火災の伝播を遅延させることができ
る。
示すような床根太53を用いることができる。板状体5
3bは、1対の垂直部53c,53dと、各垂直部53
c,53dを連結している連結部53eとを備えてい
る。
に挟まれ、釘57によって接合されており、連結部53
eは、根太木53aの下端面に釘57によって接合され
ている。
太63を用いることができる。この床根太63では、1
対の根太木63a,63a′と、2種の板状体63b,
64とから形成される。
の高さよりも低い金属板であり、根太木63a,63
a′に挟まれ、金属板の両面が、接着剤層65,65′
で根太木63a,63a′に接合されている。
の隙間には、伝熱防止シート66が設けられている。
なるように折り曲げた折り曲げ品である。この板状体6
4は、1対の垂直部64a,64bと、各垂直部64
a,64bを連結している連結部64cとを備えてい
る。
a,64bに挟まれ、接着剤層67と釘68によって接
合されており、連結部64cは、根太木63aの下端面
に接着剤層67と釘68によって接合されている。
10に示すような床根太73を用いることができる。
対の板状体73b,73b′とを備えており、各板状体
73b,73b′が、直立部73c,73c′と、直立
部73c,73c′の端部から張り出す鍔部73d,7
3d′とを有している。
b′の間に挟まれ、接着剤層77及び釘78によって接
合されている。床根太73の側面からは、各鍔部73
d,73d′が突出している。
図11及び図12に示すような床根太83を用いること
ができる。
対の金属板83b,83b′と、1対の金属成形品8
4,84′とから形成されている。
面は、金属板83b,83b′で挟み込まれており、金
属板83b,83b′の上部には、金属成形品84,8
4′の直立部84a,84a′が合わされており、根太
木83aと金属板83b,83b′と金属成形品84,
84′とが釘85で接合されている。
b′の上面及び金属成形品84,84′の鍔部84b,
84b′の上面には、接着剤層86で接着された伝熱防
止シート87が設けられており、伝熱防止シート87の
上面には、接着剤層88が設けられる。床根太83は、
床下地4aに木ねじ89等によって固定される。
に、床根太83の高さをより一層低くするために、床根
太83の梁に接する部分に切り欠き部90が設けられ、
緩衝材91が設けられる。
に割れが生じるおそれがあるが、本発明の床根太では、
金属が補強材として働き、床根太の長さ方向の両端部に
切り欠き部を設け、各切り欠き部を梁によって支えるこ
とにより、梁上の高さを低くすることができる。
示すような床根太103を用いることができる。床根太
103は、根太木103aと、1対の金属成形品103
b,103b′とからなる。
部103c,103c′と、水平部103d,103
d′とからなる。直立部103c,103c′は、根太
木103aの両側面に接着剤層107及び釘108で接
合されており、水平部103d,103d′は、根太木
103aの底面に接着剤層107及び釘108によって
接合されている。
に示すような床根太113を用いることができる。床根
太113は、1対の根太木113a,113a′と、金
属成形品113bとからなる。
に垂直な断面で見て、T字状を有しており、垂直部11
3cと水平部113d,113d′とを有している。垂
直部113cは、根太木113a,113a′の間に挟
まれ、伝熱防止材からなる接着剤層117によって、根
太木113a,113a′に接合されている。
13d′は、根太木113a,113a′の下面に、伝
熱防止材からなる接着剤層118と釘119とによって
接合されている。
基づき、本発明をより一層具体的に説明する。 実施例1 図5に示すような床根太を製造した。25mm厚×10
0mm高さ×1800mm長さの根太木を2本用い、1
mm厚×100mm高さ×1800mm長さの鉄板を板
状体として用い、鉄板の両面に約1mm厚で可撓性エポ
キシ接着剤を塗布し、根太木の間に鉄板を挟み積層し、
接着剤を硬化させて、53mm厚×100mm高さ×1
800mm長さの床根太を作製した。
配合例1のものを用いた。
m厚×900mm幅×1800mm長さのパーチィクル
ボードと床根太とを木ネジで固定し、図2に示す断面の
床パネルを3枚作り、図3及び図4に示すようにして組
み合わせ、図1に示すような防音床構造を製造した。
て、重量床衝撃音を測定した。測定は、JIS−A−1
418に準じて行った。試験した防音床構造は、3×6
版の床パネル3枚分で床を形成し、床開口部を1.8m
×2.7mとした。
12.5mm厚の石膏ボード121を1枚用い、石膏ボ
ード121の上に、グラスウール122(24K、10
0mm)を全面に敷いた。123は吊り木、124は、
吊り木受けである。
に、全面に比重2.6の高比重シート8mm厚を置き、
その上に12mm厚合板を両端45cm幅で床パネルと
同方向で釘止めし、中央を床パネルに直交方向で釘止め
した。次に、12mm厚フローリング材を仕上材とし
て、フロアーネイルで止めた。図3に示すように、打点
125を5点とし、測定点は直下室5点とした。結果を
表2に示す。
0mm高さ×1800mm長さの根太木の両側に、1m
m厚×100mm高さ×1800mm長さの鉄板を釘で
固定した床根太を7本作った。
ドと床根太を木ネジで固定し、床パネル3枚を作り、防
音床構造を製造し、重量床衝撃音を測定した。結果を表
2に示す。
0mm高さ×1800mm長さの根太木の両側に、下端
をそろえて、2.3mm厚×80mm高さ×1800m
m長さの鉄板を木ねじで両面に固定し、鉄板上部の隙間
に伝熱防止シートをアクリル粘着剤で貼付けて、その両
側に液状ゴム接着剤で12mm厚×100mm高さ×1
800mm長さの合板を貼付け、ボルトで固定し一体化
して床根太を7本作った。
2からなり、伝熱防止シートは、次の表4に示す配合例
Aからなる。
り、防音床構造を製造し、重量床衝撃音を測定した。ま
た、次に示すようにして、伝熱防止材の発泡倍率及び難
燃性を試験した。結果を表2に示す。
に、旭硝子(株)製微小ガラスビーズ(Qセル)を50
0ml入れ、重量を測定し、1mg当りの容積を何ml
に相当するか計算しておく。
量を測っておいた100mlのルツボ中に、Qセルを入
れ、上から押さえないように表面を平滑にして、重量を
測定し、Qセルの1mlに相当する重さから、ルツボの
容積を求める。
ツボに入れ、重量を測定し、Qセルをルツボ中に入れ、
上から押さえないようにして表面を平滑にし、重量を測
定する。Qセル1mlに相当する重さから、ルツボ中の
Qセルの容積を求めてその差額から伝熱防止材の体積を
求める。
防止材10gのみを入れ、恒温槽中で300℃にて45
分間加熱し、デシケーター中で冷却、乾燥し、重量を測
定する。
押さえないようにして表面を平滑にし、重量を測定す
る。Qセル重量より、加熱後の試料の体積を求め、加熱
前後の試料の体積から試料の発泡倍率を求めた。尚、試
験はn=3とし、平均値を求めた。
回行い、次式にて酸素指数を求めた。 酸素指数=酸素の流量(l/分) /(酸素の流量(l/
分) +窒素の流量(l/分) )×100
0mm高さ×1800mm長さの根太木の下面に、断面
コの字状の金属成形品(1mm厚鉄板×底面52mm両
側高さ30mm×1800mm長さ)を設け、釘で固定
一体化して7本の床根太を作製した。
り、防音床構造を製造した。なお、この例では、床根太
の長さ方向の両端の下面と梁との間に、2mm厚の非加
硫ブチルゴムシートからなる緩衝材を設け、ガタツキを
防止した。
同様に、重量床衝撃音を測定した。結果を表2に示す。
0mm高さ×1800mm長さの2本の根太木の間に、
2.3mm厚×90mm高さ×1800mm長さの鉄板
を挟み、エポキシ接着剤で根太木と貼り合わせた。この
とき、鉄板と根太木は、下端部を合わせ、鉄板の上端部
の根太木の間の隙間に伝熱防止材を設けた。さらに、断
面コの字状の金属成形品(1mm厚鉄板×底面幅56m
m×両側高さ25mm×1800mm長さ)を、図9に示
すように、エポキシ接着剤と釘で固定一体化した。
例3のものを用い、伝熱防止材は、表4の配合例Aのも
のを用いた。
た以外は、実施例4と同様にして、防音床構造を製造
し、実施例4と同様にして、重量床衝撃音及び伝熱防止
効果を試験した。
00mm高さ×1800mm長さの根太木の下部両側
に、断面L字状の金属成形品(2.3mm厚鉄板×底面
幅30mm×高さ45mm×1800mm長さ)を根太
木の外側に底面がとび出る形で、液状ゴム接着剤と釘で
固定一体化した。液状ゴム接着剤は、表3の配合例2の
ものを用いた。
し、重量床衝撃音を測定した。結果を表6に示す。
mm厚×100mm高さ×1800mm長さの根太木の
両側に、2.3mm厚×100mm高さ×1800mm
長さの鉄板で、根太木、鉄板共に、予じめ長さ方向下部
を40mm長さ×50mm高さで切り欠いたものを木ネ
ジで一体化した。
品を、実施例6とは上下逆にして、床根太の上側にネジ
止めした。次に、伝熱防止シートを床根太上部全部に粘
着剤ではりつけた。伝熱防止シートは、表4に示す配合
例Aのものを用いた。
衝材としての3mm厚の非加硫ブチルゴムシートを貼付
け、更に、床下地材としての15mm厚のパーチィクル
ボードと床根太とをエポキシ接着剤と木ネジで固定し
て、床パネル3枚を作り、防音床構造を製造した。エポ
キシ接着剤は、表5に示す配合例3のものを用いた。
同様に、重量床衝撃音及び伝熱防止性能を試験した。結
果を表6に示す。
00mm高さ×1800mm長さの根太木の下部両側
に、図13に示すような断面L字状をした金属成形品
(鉄製の2.3mm厚×底面幅20mm×高さ35mm
×1800mm長さ)を、液状ゴム接着剤と釘で固定一
体化した。液状ゴム接着剤は、表3に示す配合例2のも
のを用いた。
に、緩衝材として、5mm厚の10倍発泡ポリエチレン
を貼り付けた以外は、実施例3と同様にして、防音床構
造を製造し、この防音床構造について、重量床衝撃音を
測定した。結果を表6に示す。
(各々25mm厚×100mm高さ×1800mm長
さ)の下部に、断面がT字状の2.3mm厚×底面幅5
3mm×高さ40mmの金属成形品を設け、根太木の間
の隙間とT字状金属成形品と根太木との間を伝熱防止材
からなる接着剤で接着し、金属成形品の底面を根太木の
底面と伝熱防止材からなる接着剤と釘とで固定一体化し
た。伝熱防止材からなる接着剤は、次の表7に示す配合
例Bのものを用いた。
し、重量床衝撃音を測定し、実施例3と同様にして、伝
熱防止性能を試験した。結果を表2に示す。
木のみを用い、実施例1と同様にして、床パネル3枚を
作り、床構造を製造した。得られた床構造について、実
施例1と同様にして、重量床衝撃音を測定した。結果を
表2に示す。
1mm厚の鉄板の各々両側を可撓性エポキシ接着剤で積
層一体化した床根太を使用した例である。重量床衝撃音
の測定結果を比較例1のものと比べると、63Hz、1
25Hzともに改善効果が大きく、各々が5dB、6d
B改善している。また、250Hz以上の周波数は、特
に問題とはならないが、250Hz以上の領域でも改善
効果は十分ある。その結果、LH 等級の決定周波数は6
3Hzで、LH 値は65である。
根太木の両側に、1mm厚の鉄板を釘で固定一体化した
床根太を用いた例である。重量床衝撃音の測定結果を比
較例1と比べると、63Hz、125Hz共に改善効果
が大であり、各々6dB、7dB改善している。250
Hz以上も十分な改善がある。その結果、LH 等級の決
定周波数は63Hzで、LH 値は64である。
中央の根太木の両側に2.3mm厚の鉄板を木ネジで固
定し、さらに、その両側に液状ゴム接着剤で、12mm
厚の合板を貼り付けた例である。重量床衝撃音の測定結
果を比較例1と比べると、63Hz、125Hz共に改
善効果が大で、各々8dB、10dB改善している。2
50Hz以上も十分な改善がある。その結果、LH 等級
の決定周波数は63Hzで、LH 値は62である。
根太木の下部に、断面コの字状の金属成型品を密着さ
せ、釘で固定一体化した例である。重量床衝撃音の測定
結果は、比較例1と比べると、63Hz、125Hz共
に改善効果が大であり、各々6dB、9dB改善してい
る。250Hz以上も十分な改善がある。その結果、L
H 等級の決定周波数は63Hzで、LH 値は64であ
る。
2本の根太木の間に、2.3mm厚の鉄板をはさみ、エ
ポキシ接着剤で張り合わせ、断面コの字の1mm厚鉄板
の成形品をエポキシ接着剤と釘で固定した床根太を使用
した例である。重量床衝撃音の測定結果を比較例1と比
べると、63Hz、125Hzで何れも9dB改善して
いる。250Hz以上の改善量も十分ある。その結果、
LH 等級の決定周波数は63Hzで、LH 値は61であ
る。
根太木の下部両側に、断面L字状の2.3mm厚の鉄板
を底面がとび出るように両側に設けた例である。重量床
衝撃音の測定結果は、比較例1と比べると、63Hz、
125Hzで各々11dB、9dB改善できた。その結
果、LH 等級の決定周波数は63Hzで、LH 値は59
となった。
根太木の両側に、2.3mm厚の鉄板を木ネジで止め、
その両側に断面L字状の2.3mm厚鉄板を床根太の両
側上端にとび出るようにして木ネジ止めし、床パネル作
製時に底面L字状の鉄板のとび出し部も含めてエポキシ
接着剤と木ネジで固定した床根太の例である。重量床衝
撃音の測定結果を比較例1と比べると、63Hz、12
5Hzで各々13dB、11dB改善できており、25
0Hz以上も良好である。その結果、LH 等級の決定周
波数は63Hzとなり、LH 値は57である。
根太木の底面と下部両側に、断面L字状の2.3mm厚
の鉄板を両側からはさんだ形で液状ゴム接着剤と釘で固
定した床根太の例である。重量床衝撃音の測定結果を比
較例1と比べると、63Hz、125Hzで、共に10
dB改善でき、250Hz以上も十分改善されている。
その結果、LH 等級の決定周波数は63Hzで、LH 値
は60である。
2本の根太木下部に、断面T字状の2.3mm厚の金属
成形品を設け、根太木と金属成形品とは伝熱防止接着剤
で接着し、底面を釘止めした床根太の例である。重量床
衝撃音の測定結果を比較例1と比べると、63Hz、1
25Hzは各々7dB、8dB改善できており、250
Hz以上も十分改善できている。その結果、LH 等級の
決定周波数は63Hzで、LH 値は63である。
することにより、防音床構造のLH等級の決定周波数で
ある63Hzでの改善量は、4dB〜13dB改善され
ている。これは1ランク以上の改善で、うまくすると3
ランク改善できることを意味している。しかも、床高さ
を変化させる必要もなく、コスト的にも大幅なアップに
はならない。
比率は、1.5%〜15%で済むことが判った。一方、
伝熱防止シートも、酸素指数が36〜38で非常に燃焼
しにくく、炭化発泡倍率も1.4倍〜2.5倍となり、
炭化発泡膜を形成し、熱を伝えにくいことが判った。
長さ方向の側面に金属板等からなる板状体が接合されて
いるため、床根太の振動が抑えられ、床根太からの放射
音が著しく低下し、重量床衝撃音が著しく低減される。
方向に切断した断面図である。
太の長さ方向と直交する面で切断した断面図である。
示す平面図である。
と直交する面で切断した断面図である。
直交する面で切断した断面図である。
と直交する面で切断した断面図である。
方向と直交する面で切断した断面図である。
方向と直交する面で切断した断面図である。
方向と直交する面で切断した断面図である。
さ方向と直交する面で切断した断面図である。
さ方向と直交する面で切断した断面図である。
る。
さ方向と直交する面で切断した断面図である。
さ方向と直交する面で切断した断面図である。
13 床根太 3a,3a′,23a,33a,34,34′,53
a,63a,63a′,73a,83a,103a,1
13a,113a′ 根太木 3b,23b,23b′,33b,33b′,53b,
63b,64,73b,73b′ 板状体 3c、3d根太木の両端部 4 床板 4a 床下地 5 床パネル 4b 高比重シート 4c 合板 4d 仕上げフローリング材 7,38,38′,65,65′,67,77,86,
88,107,117,118 接着剤層 8,27,27′,57,68,78,85,108,
119 釘 3e,3f 床根太の下端面 9a,9b,91 緩衝材 37,37′,89 木ねじ 39,39′ 伝熱防止材 40 ボルト 41 ナット 53c,53d,64a,64b,113c 垂直部 53e,64c 連結部 66,87 伝熱防止シート 73c,73c′,84a,84a′,103c,10
3c′ 直立部 73d,73d′,84b,84b′ 鍔部 83b,83b′ 金属板 84,84′,103b,103b′,113b 金属
成形品 90 切り欠き部 103d,103d′,113d,113d′ 水平部 121 石膏ボード 122 グラスウール 123 吊り木 124 吊り木受け 125 打点
Claims (8)
- 【請求項1】 梁と、前記梁上の床根太と、前記床根太
上の床板とを備えており、重量床衝撃音が低減されてい
る、防音床構造において、 前記床根太が根太木と金属製の板状体とを備えており、
前記根太木が細長い角材であり、前記根太木が前記床板
の長さ方向と平行になるように配置されており、前記根
太木の長さ方向の両端部が前記梁によって支えられてお
り、前記金属製の板状体の表面及び裏面の少なくとも一
方が前記根太木の長さ方向の側面と接合されていること
を特徴とする、防音床構造。 - 【請求項2】 前記床根太が1対の前記根太木を備えて
おり、前記金属製の板状体が前記各根太木の間に挟まれ
ていることを特徴とする、請求項1記載の防音床構造。 - 【請求項3】 前記床根太が1対の前記金属製の板状体
を備えており、前記根太木が前記各板状体の間に挟まれ
ていることを特徴とする、請求項1記載の防音床構造。 - 【請求項4】 前記金属製の板状体が、1対の垂直部
と、前記各垂直部を連結している連結部とを備えてお
り、前記根太木が前記各垂直部に挟まれ接合されてお
り、前記連結部が前記根太木の上端面及び下端面の少な
くとも一方に接合されていることを特徴とする、請求項
1記載の防音床構造。 - 【請求項5】 前記床根太が1対の前記金属製の板状体
を備えており、前記各板状体が、直立部と、前記直立部
の端部から張り出している鍔部とを有しており、前記根
太木が前記各直立部の間に挟まれ接合されており、前記
各鍔部が前記床根太の側面から突出していることを特徴
とする、請求項1記載の防音床構造。 - 【請求項6】 前記床根太の下端面と前記梁との間に、
緩衝材が設けられていることを特徴とする、請求項1〜
5のいずれか一項記載の防音床構造。 - 【請求項7】 前記金属製の板状体と前記根太木との
間、前記床根太と前記梁との間及び前記床根太と前記床
板との間の少なくとも一箇所に、伝熱防止材が設けられ
ていることを特徴とする、請求項1〜6のいずれか一項
記載の防音床構造。 - 【請求項8】 前記床根太の長さ方向の両端部に切り欠
き部が設けられており、前記各切り欠き部が前記梁に支
えられていることを特徴とする、請求項1〜7のいずれ
か一項記載の防音床構造。
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP28774599A JP3686293B2 (ja) | 1999-10-08 | 1999-10-08 | 防音床構造 |
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JP28774599A JP3686293B2 (ja) | 1999-10-08 | 1999-10-08 | 防音床構造 |
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Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001107500A true JP2001107500A (ja) | 2001-04-17 |
JP3686293B2 JP3686293B2 (ja) | 2005-08-24 |
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---|---|---|---|
JP28774599A Expired - Fee Related JP3686293B2 (ja) | 1999-10-08 | 1999-10-08 | 防音床構造 |
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2012062715A (ja) * | 2010-09-17 | 2012-03-29 | Tsuka Kanamono Kk | 木造住宅上層階用床構造 |
JP2022511701A (ja) * | 2018-11-14 | 2022-02-01 | イノベイティブ ビルディング テクノロジーズ,エルエルシー | モジュール式建物システム |
-
1999
- 1999-10-08 JP JP28774599A patent/JP3686293B2/ja not_active Expired - Fee Related
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