以下の実施形態は、間仕切壁に関し、詳しくは、目地部分の遮音性及び耐火性を高めた間仕切壁に関する。
(実施形態1)
1.概要
図1、図2及び図3には、実施形態1の間仕切壁1が示されている。間仕切壁1は、ホテルの客室を仕切る壁や、事務所を仕切る壁等として好適に用いられる。
間仕切壁1は、互いに対向し、前後方向に間隔をあけて位置する一対の壁パネル2を備える。
一対の壁パネル2のそれぞれは、左右方向に並ぶ一対のパネル体P1と、一対のパネル体P1の表側に並ぶ上張り石膏ボード6と、を有する。
一対のパネル体P1のそれぞれは、下張り石膏ボード4と、下張り石膏ボード4の裏面に接着され、下張り石膏ボード4の裏面と側面とを覆う金属外皮5と、を含む。上張り石膏ボード6は、金属外皮5を貫通するように上張り石膏ボード6に打ち込まれたねじ11によって、下張り石膏ボード4に取り付けられている。
本明細書では、一対の壁パネル2が並ぶ方向を前後方向とし、一対のパネル体P1が並ぶ方向を左右方向として、各構成について説明する。
間仕切壁1は、一対の壁パネル2のそれぞれの上端部を天井100に固定する上固定部材7と、一対の壁パネル2のそれぞれの下端部を床101に固定する下固定部材8と、一対の壁パネル2の上下方向の中間部が連結される連結材9と、を更に備える。
天井100は、例えば、コンクリートスラブであり、天井100の下方には、内装天井102が吊り下げられている。なお、内装天井102は、天井100の下方に配置されなくてもよい。
2.詳細
2-1.壁パネル
一対の壁パネル2は、構造が互いに共通している。一対の壁パネル2は、互いに前後対称である。以下では、前側に位置する壁パネル2の各構成について詳しく説明する。
本実施形態では、壁パネル2は、左右方向に並ぶ複数のパネル体P1と、その表側(前側)で左右方向に並ぶ複数の上張り石膏ボード6と、を有する。複数のパネル体P1は、構造が互いに共通している。
2-1-1.下張り石膏ボード
下張り石膏ボード4は、矩形板状である。下張り石膏ボード4は、上下方向が長手方向であり、左右方向が短手方向であり、前後方向が厚み方向である。
下張り石膏ボード4は、石膏ボードの芯材部分に無機繊維材料を混入したものであり、普通石膏ボードより耐火性能を有する強化石膏ボードである。下張り石膏ボード4としては、例えば、JIS A6901の強化石膏ボード(GB-F)が用いられる。下張り石膏ボード4は、例えば、長さ(高さ)が2730mm、幅が606mm、厚さが21mmである。
図4A、図4B及び図4Cに示すように、下張り石膏ボード4の裏面(後面)と側面(右面と左面)は、金属外皮5で覆われている。
2-1-2.金属外皮
金属外皮5は、下張り石膏ボード4の裏面(後面)を覆う主板部50と、下張り石膏ボード4の両側面のうちの一方(左面)を覆う第一側板部51と、下張り石膏ボード4の両側面のうちの他方(右面)を覆う第二側板部52と、を有する。主板部50は、下張り石膏ボード4の裏面に接着されている。
金属外皮5は、その上下長さが、下張り石膏ボード4の上下長さと同じである。金属外皮5は、上下方向の全長にわたって断面形状が一定である。金属外皮5は、金属板を折り曲げて形成される。金属板は、塗装鋼板、亜鉛めっき鋼板、ガルバリウム鋼板(登録商標)、エスジーエル(登録商標)鋼板、ステンレス鋼板、アルミニウム鋼板、チタン板等であるが、これらに限定されない。金属板の厚みは、例えば0.5mmである。金属外皮5は、例えばロール成形機を用いて、所定の形状に形成される。
主板部50は、矩形板状である。主板部50の左右方向の長さは、下張り石膏ボード4の左右方向の長さよりも若干長い。主板部50の右端部は、下張り石膏ボード4よりも右側に位置している。
第一側板部51は、金属外皮5のうち、下張り石膏ボード4の左面に対向して位置する部分である。第二側板部52は、金属外皮5のうち、下張り石膏ボード4の右面に対向して位置する部分である。
図4Bに示すように、第一側板部51は、その前後方向の一部に左側に突出した凸条部510を有する。言い換えると、第一側板部51には、上下方向に延びるように凸条部510が形成されている。凸条部510は、右側に開口した平面視U字状である。凸条部510は、第一側板部51のうち、前後方向の中央部に位置する。第一側板部51は、凸条部510の前後に位置し、下張り石膏ボード4の左面に対して平行な一対の平板部511を更に有する。後側の平板部511は、主板部50の左端及び凸条部510に対して連続しており、前側の平板部511は、凸条部510に対して連続している。
図4Cに示すように、第二側板部52は、その前後方向の一部に左側に凹んだ凹条部520を有する。言い換えると、第二側板部52には、上下方向に延びるように凹条部520が形成されている。凹条部520は、右側に開口した平面視U字状である。凹条部520は、第二側板部52のうち、前後方向の中央部に位置する。凹条部520と凸条部510とは、前後方向の位置が互いに同じである。
第二側板部52は、凹条部520の前後に位置し、下張り石膏ボード4の右面に対して平行な一対の平板部521を更に有する。後側の平板部521は、主板部50の右端及び凹条部520に連続しており、前側の平板部511は、凹条部520に連続している。
第二側板部52の前側の平板部521と凹条部520と下張り石膏ボード4とで囲まれる領域には、石膏ボード10が配置されている。言い換えると、壁パネル2は、第二側板部52と下張り石膏ボード4とで囲まれて前側に開放された空間を埋める石膏ボード10を更に有する。石膏ボード10は、下張り石膏ボード4と同じ材質の石膏ボードである。石膏ボード10の前面と下張り石膏ボード4の前面とは面一である。
金属外皮5の主板部50が下張り石膏ボード4の裏面に接着されることで、下張り石膏ボード4と金属外皮5とは1つのパネル体P1を構成する。
左右に並ぶ一対のパネル体P1は、右側のパネル体P1の金属外皮5の第一側板部51の凸条部510が、左側のパネル体P1の金属外皮5の第二側板部52の凹条部520に嵌まり合うことで、互いに接続される。
2-1-3.上張り石膏ボード
図1に示すように、上張り石膏ボード6は、矩形板状である。上張り石膏ボード6は、上下方向が長手方向であり、左右方向が短手方向であり、前後方向が厚み方向である。
上張り石膏ボード6は、耐衝撃性が強化石膏ボード(GB-F)の約1.2倍以上の硬質な石膏ボードである。上張り石膏ボード6としては、例えば、JIS A6901の普通硬質石膏ボード(GB-R-H)が用いられる。上張り石膏ボード6は、例えば、長さ(高さ)が2730mm、幅が910mm、厚さが9.5mmである。
上張り石膏ボード6は、下張り石膏ボード4とはコインシデンス周波数が異なる。例えば、下張り石膏ボード4のコインシデンス周波数は、約1,600Hzであり、上張り石膏ボード6のコインシデンス周波数は、約3,000Hzである。
図3に示すように、上張り石膏ボード6は、金属外皮5の主板部50を貫通するように上張り石膏ボード6に表側(前側)から打ち込まれたねじ11によって、下張り石膏ボード4に取り付けられる。
上張り石膏ボード6は、その左右の端部の上下方向に離れた複数箇所のそれぞれが、ねじ11によって、パネル体P1に取り付けられる。上張り石膏ボード6は、上下方向において連結材9と重なる部分を除く部分が、ねじ11によってパネル体P1に取り付けられる。
上張り石膏ボード6は、一対のパネル体P1の間の目地(詳しくは右側のパネル体P1の金属外皮5の第一側板部51と左側のパネル体P2の金属外皮5の第二側板部52の間の目地)を覆うように位置する。
複数の上張り石膏ボード6は、左右に隣接する2つの上張り石膏ボード6の側面同士が突き合わさる状態で、複数のパネル体P1に取り付けられる。
2-2.上固定部材
図2に示すように、上固定部材7は、一対の壁パネル2の上端部を天井100に固定するための部材である。上固定部材7は、例えば金属製である。上固定部材7は、一対の壁パネル2の上端部の間に、左右方向の全長にわたって設置される。上固定部材7は、壁パネル2と左右方向の長さが互いに同じである。なお、上固定部材7は、左右方向に間隔をあけて配置される複数のピース材で構成されてもよい。
上固定部材7は、側面視にて下方に開口したU字状である。上固定部材7は、天井100に固定される矩形板状の上固定部70と、上固定部70の前端部から下方に延長された矩形板状の前固定部71と、上固定部70の後端部から下方に延長された矩形板状の後固定部72とを含む。前固定部71と後固定部72は、互いに平行である。前固定部71の前面と後固定部72の後面のそれぞれには、音響絶縁体90が取り付けられている。音響絶縁体90は、遮音性能を有する部材である。音響絶縁体90は、例えば、グラスウール等で形成されたシート状の部材である。
上固定部材7は、ねじ等の固定具73を天井100にまで至るように上固定部70に打ち込むことによって、天井100に固定される。
前固定部71には、前側の壁パネル2のパネル体P1の上端部が、ねじ12によって固定される。後固定部72には、後側の壁パネル2のパネル体P1の上端部が、ねじ12によって固定される。前固定部71と前側の壁パネル2のパネル体P1の上端部との間と、後固定部72と後側の壁パネル2のパネル体P1の上端部との間のそれぞれには、音響絶縁体90が介在する。これにより、上固定部材7を介して前後の壁パネル2の間で音が伝わることが抑制される。
2-3.下固定部材
下固定部材8は、一対の壁パネル2の下端部を床101に固定するための部材である。下固定部材8は、例えば金属製である。下固定部材8は、一対の壁パネル2の下端部の間に、左右方向の全長にわたって設置される。下固定部材8は、壁パネル2と左右方向の長さが互いに同じである。なお、下固定部材8は、左右方向に間隔をあけて配置される複数のピース材で構成されてもよい。
下固定部材8は、側面視にて上方に開口したU字状である。下固定部材8は、床101に固定される矩形板状の下固定部80と、下固定部80の前端部から上方に延長された矩形板状の前固定部81と、下固定部80の後端部から上方に延長された矩形板状の後固定部82とを含む。前固定部81と後固定部82は、互いに平行である。前固定部81の前面と後固定部82の後面のそれぞれには、音響絶縁体90が取り付けられている。
下固定部材8は、ねじ等の固定具83を床101にまで至るように下固定部80に打ち込むことによって、床101に固定される。
前固定部81には、前側の壁パネル2のパネル体P1の下端部が、ねじ12によって固定される。後固定部82には、後側の壁パネル2のパネル体P1の下端部が、ねじ12によって固定される。前固定部81と前側の壁パネル2のパネル体P1の下端部との間と、後固定部82と後側の壁パネル2のパネル体P1の下端部との間のそれぞれには、音響絶縁体90が介在する。これにより、下固定部材8を介して前後の壁パネル2の間で音が伝わることが抑制される。
2-4.連結材
連結材9は、横長の部材であり、前後の壁パネル2の複数のパネル体P1のそれぞれが連結される。
連結材9は、一対の壁パネル2の間に、左右方向の全長にわたって配置される。連結材9は、軽鉄製の角パイプである。連結材9の前後方向の長さは、固定部材7,8の前後方向の長さと同じである。
連結材9の前後の面には、音響絶縁体90が取り付けられている。音響絶縁体90は、連結材9の前後の面の全体を覆う。
連結材9には、前側の壁パネル2の複数のパネル体P1のそれぞれが、ねじ12で固定され、後側の壁パネル2の複数のパネル体P1のそれぞれが、ねじ12で固定される。複数のパネル体P1のそれぞれは、本実施形態では、上下方向の中間部の左右の端部が、ねじ12で連結材9に固定される。
複数のパネル体P1のそれぞれが連結材9に固定されることで、複数のパネル体P1のそれぞれに反りが生じることが抑えられる。つまり、各パネル体P1の上下方向の中間部が上下の端部に比べて前後方向にずれて位置するように反ることが抑えられる。これにより、左右に並ぶ一対のパネル体P1の凸条部510と凹条部520とが嵌まり合う状態に不具合が生じることが抑制される。また、前後の壁パネル2の複数のパネル体P1が連結材9を介して連結されることで、間仕切壁1の剛性が高まる。
2-5.その他
図3に示すように、壁パネル2は、左右に並ぶ一対のパネル体P1の間に挟まって位置する耐火パッキン13及び気密パッキン14を更に有する。本実施形態では、耐火パッキン13は、気密パッキン14よりも表側(前側)に位置している。
耐火パッキン13は、例えば、熱膨張黒鉛を含んだロックウールフェルトである。耐火パッキン13は、右側のパネル体P1の金属外皮5の第一側板部51の前側の平板部511と左側のパネル体P1の金属外皮5の第二側板部52の前側の平板部521との間に押し潰された状態で設置されている。耐火パッキン13は、図4Bに示すように、例えば、金属外皮5の第一側板部51の前側の平板部511の左面に上下方向の全長にわたって接着されている。
気密パッキン14は、例えば、ポリ塩化ビニールを基材とした独立気泡構造のシーリング材である。図3に示すように、気密パッキン14は、右側のパネル体P1の金属外皮5の第一側板部51の凸条部510の先端面と左側のパネル体P1の金属外皮5の第二側板部52の凹条部520の内底面との間に押し潰された状態で設置されている。気密パッキン14は、図4Cに示すように、例えば、金属外皮5の第二側板部52の凹条部520の内底面(右側を向く面)に上下方向の全長にわたって接着されている。
図1、図2及び図3に示すように、壁パネル2は、複数の上張り石膏ボード6の表側の面(前面)に貼り付けられる壁紙15を更に有する。壁紙15は、複数の上張り石膏ボード6の表側の面の全体を覆う。
間仕切壁1は、壁紙15の下端部の表側(前側)に設置される幅木16を更に備える。幅木16の左右方向の長さは、壁紙15の左右方向の長さ(つまり複数の上張り石膏ボード6の左右方向の長さの足し合わせ)と同じである。
3.間仕切壁の設置方法
続いて、間仕切壁1の設置方法の一例について説明する。
まず、天井100の間仕切壁1を設ける箇所に、上固定部材7を固定具73で固定し、床101の間仕切壁1を設ける箇所に、下固定部材8を固定具83で固定する。上固定部材7と下固定部材8は、上下に対向し、互いに平行となるように設置する。
次いで、上下の固定部材7,8の前側に、複数のパネル体P1を左右方向に並べて配置する。このとき、複数のパネル体P1のそれぞれは、下張り石膏ボード4がパネル体P1の表側の面(前面)を構成するように、配置される。そして、複数のパネル体P1は、左右に並ぶ2つのパネル体P1同士が、凸条部510と凹条部520とが嵌まり合うように、配置される。
次いで、複数のパネル体P1のそれぞれの下端部を、前側から打ち込んだねじ12によって、下固定部材8の前固定部81に固定し、複数のパネル体P1のそれぞれの上端部を、前側から打ち込んだねじ12によって、上固定部材7の前固定部71に固定する。
次いで、複数のパネル体P1の上下方向の中間部の後側に、連結材9を配置して、複数のパネル体P1の前側から打ち込んだ複数のねじ12によって、複数のパネル体P1のそれぞれを連結材9に固定する。
次いで、複数のパネル体P1の表側の面(前面)に複数の上張り石膏ボード6を配置する。このとき、左右に並ぶパネル体P1の間の目地(左右に並ぶ2つの金属外皮5の側板部51,52の間の目地)を覆うように(つまり左右に並ぶパネル体P1の間の目地と、左右に並ぶ上張り石膏ボード6の間の目地が、左右方向にずれて位置するように)、複数の上張り石膏ボード6を配置する。複数の上張り石膏ボード6は、左右方向に隣接する2つの上張り石膏ボード6の側面同士が突き合わさるように、配置する。
次いで、複数の上張り石膏ボード6の前側から打ち込んだ複数のねじ11によって、複数の上張り石膏ボード6のそれぞれを複数のパネル体P1の金属外皮5の主板部50に固定する。このとき、各ねじ11は、連結材9、上固定部材7及び下固定部材8を避けた位置にねじ込む。
次いで、複数の上張り石膏ボード6の表側の面(前面)に、壁紙15を貼り付ける。壁紙15によって複数の上張り石膏ボード6及び複数のねじ11が覆い隠される。以上のように施工することで、前側の壁パネル2が天井100と床101との間に設置される。壁紙15の下端部の前側には、幅木16を取り付ける。
次いで、上固定部材7の後固定部72と下固定部材8の後固定部82と連結材9の後側に、複数のパネル体P1を配置する。このとき、複数のパネル体P1のそれぞれは、下張り石膏ボード4がパネル体P1の表側の面(後面)を構成するように、配置される。そして、複数のパネル体P1は、左右に並ぶ2つのパネル体P1同士が、凸条部510と凹条部520とが嵌まり合うように、配置される。
次いで、複数のパネル体P1のそれぞれの下端部をねじ12によって下固定部材8の後固定部82に固定し、複数のパネル体P1のそれぞれの上端部をねじ12によって、上固定部材7の後固定部72に固定する。次いで、複数のパネル体P1のそれぞれの上下方向の中間部を複数のねじ12によって、連結材9に固定する。
次いで、複数のパネル体P1の表側の面(後面)に複数の上張り石膏ボード6を配置する。このとき、左右に並ぶパネル体P1の間の目地を覆うように、複数の上張り石膏ボード6を配置する。複数の上張り石膏ボード6は、左右方向に隣接する2つの上張り石膏ボード6の側面同士が突き合わさるように、配置する。
次いで、複数のねじ11によって、複数の上張り石膏ボード6のそれぞれを複数のパネル体P1の金属外皮5の主板部50に固定する。このとき、各ねじ11は、連結材9、上固定部材7及び下固定部材8を避けた位置にねじ込む。
次いで、複数の上張り石膏ボード6の表側の面(後面)に、壁紙15を貼り付ける。これにより、後側の壁パネル2が天井100と床101との間に設置される。壁紙15の下端部の後側には、幅木16を取り付ける。以上のように施工することで、図1、図2及び図3に示す間仕切壁1が天井100と床101との間に設置される。
4.間仕切壁の作用効果
以上説明した本実施形態の間仕切壁1では、左右方向に並ぶ複数のパネル体P1は、左右に隣接する2つのパネル体P1同士が、凸条部510と凹条部520との嵌まり合いによって上下方向にわたって接続されている。
そのため、本実施形態の間仕切壁1では、左右に隣接する2つのパネル体P1の間に平面視直線状の隙間が生じず、左右に並ぶパネル体P1の間を通じて音や火災時の炎が通過することを抑制できて、遮音性及び耐火性の向上を図ることができる。
また、本実施形態の間仕切壁1では、上張り石膏ボード6が、左右に隣接する2つのパネル体P1の間の目地(詳しくは左右に隣接する2つの金属外皮5の間の目地)を覆うように位置するため、この目地への音の到達を抑制することができる。
また、本実施形態の間仕切壁1では、下張り石膏ボード4の裏面に、金属外皮5の主板部50が接着しているため、上張り石膏ボード6に表側から打ち込んだねじ11を主板部50まで貫通させることができる。そのため、本実施形態の間仕切壁1では、上張り石膏ボード6を下張り石膏ボード4に対して強固に取り付けることができる。
また、本実施形態の間仕切壁1では、左右に並ぶ複数のパネル体P1を、金属外皮5の凸条部510と凹条部520との嵌まり合いによって強固に接続することができ、その上、複数のパネル体P1に対して上張り石膏ボード6をねじ11で強固に取り付けることができる。そのため、本実施形態の間仕切壁1では、一対の壁パネル2のそれぞれの強度が確保しやすくて、一対の壁パネル2間に間柱が不要なノンスタッド工法で間仕切壁1を形成することができる。
また、本実施形態の間仕切壁1では、ノンスタッド工法で間仕切壁1を形成することができるため、一対の壁パネル2のそれぞれを、複数の間柱に対して複数のねじで固定する施工が不要であるため、施工性が向上している。
また、本実施形態の間仕切壁1では、上張り石膏ボード6の取り付けを、ねじ11で行えるため、一般的な工具であるインパクトドライバーを用いて施工することができ、ステープルガンやコンプレッサー等の専用工具が不要である。そのため、本実施形態の間仕切壁1は、施工しやすい。
また、本実施形態の間仕切壁1では、下張り石膏ボード4の裏面の全体に、金属外皮5の主板部50が接着しているため、上張り石膏ボード6のねじ11の打ち込み位置の選択の自由度が高く(つまりねじ11を任意の位置に打ち込むことができ)、この点でも、施工しやすい。
また、本実施形態の間仕切壁1では、上張り石膏ボード6を固定するねじ11が、連結材9に固定されていないため、上張り石膏ボード6に伝わった音の振動が、ねじ11を介して連結材9へと伝わることを防ぐことができる。
また、本実施形態の間仕切壁1では、石膏ボード4,6のコインシデンス周波数が互いに異なるため、同じコインシデンス周波数の石膏ボードを2つ重ねて配置する場合に比べて、遮音性が高い。
また、本実施形態の間仕切壁1では、複数のパネル体P1のそれぞれの上下方向の中間部が連結材9にねじ12で固定されているため、各パネル体P1に反りが生じて、凸条部510と凹条部520との嵌まり合いに不具合が生じることを抑制することができる。
また、本実施形態の間仕切壁1では、前後のパネル体P1が連結材9を介して連結され、かつ、前後のパネル体P1のそれぞれの表側に、下張り石膏ボード4よりも硬質の上張り石膏ボード6が固定されている。そのため、本実施形態の間仕切壁1は、壁面として必要な剛性が確保しやすい。
また、本実施形態の間仕切壁1では、左右に隣接する2つのパネル体P1の間(詳しくは左右に隣接する2つの金属外皮5の間)に、耐火パッキン13と気密パッキン14を挟み込んでいる。そのため、本実施形態の間仕切壁1では、左右に隣接する2つのパネル体P1の間を、音や火災時の炎が通り抜けることをより確実に防ぐことができる。
また、本実施形態の間仕切壁1では、上張り石膏ボード6は、パネル体P1の下張り石膏ボード4に対して接着されておらず、パネル体P1とは別部材である。そのため、パネル体P1と上張り石膏ボード6とは、施工時に別々に持ち運びすることができて、施工しやすい。
以上説明した本実施形態の間仕切壁1は、例えば、TLD50(TLD:Transmission Loss Difference)の遮音性能が得られ、ホテルの客室等に好適に用いることができる。
(実施形態2)
続いて、図5、図6及び図7に示す実施形態2の間仕切壁1について説明する。以下では、実施形態2の間仕切壁1について、実施形態1の間仕切壁1と共通する構成については図中に同じ符号を入れて詳しい説明を省略し、実施形態1の間仕切壁1と異なる構成については詳しく説明する。
本実施形態の間仕切壁1では、前後一対の壁パネル2のそれぞれは、左右に並ぶ一対のパネル体P2を有する。前後一対の壁パネル2は、構造が互いに共通している。
一対のパネル体P2のそれぞれは、下張り石膏ボード4と、下張り石膏ボード4の厚み方向の第一側の面に接着され、下張り石膏ボード4の厚み方向の第一側の面と側面を覆う金属外皮5と、下張り石膏ボード4の厚み方向の第二側の面に接着される上張り石膏ボード6と、を含む。
本実施形態では、金属外皮5は、下張り石膏ボード4の裏面に接着され、下張り石膏ボード4の裏面と側面を覆っている。上張り石膏ボード6は、下張り石膏ボード4の表側の面に接着されている。上張り石膏ボード6は、下張り石膏ボード4に対して、制振接着剤を介して全面が接着されている。上張り石膏ボード6は、その表側から打ち込まれたステープル17によって、下張り石膏ボード4に対する位置ずれが抑えられている。
図8A、図8B、及び図8Cに示すように、上張り石膏ボード6の左面と下張り石膏ボード4の左面とは面一に並んでおり、上張り石膏ボード6の右面と石膏ボード10の右面とは面一に並んでいる。下張り石膏ボード4と金属外皮5と上張り石膏ボード6とは、一体化して1つのパネル体P2を構成している。
図7に示すように、間仕切壁1は、左右方向に隣接する2つの上張り石膏ボード6の間の目地を埋める目地材18を更に有する。目地材18は、例えば石膏パテである。
続いて、本実施形態の間仕切壁1の設置方法の一例について説明する。
まず、天井100に上固定部材7を固定し、床101に下固定部材8を固定する。
次いで、上下の固定部材7,8の前側に、複数のパネル体P2を左右方向に並べて配置する。このとき、複数のパネル体P2のそれぞれは、上張り石膏ボード6がパネル体P2の前面を構成するように配置される。そして、複数のパネル体P2は、左右に並ぶパネル体P2同士が、凸条部510と凹条部520とが嵌まり合うように、配置される。
次いで、複数のパネル体P2のそれぞれの下端部をねじ12によって下固定部材8の前固定部81に固定し、複数のパネル体P2のそれぞれの上端部をねじ12によって上固定部材7の前固定部71に固定する。
次いで、複数のパネル体P2の上下方向の中間部の後側に、連結材9を配置して、複数のパネル体P2の前側から打ち込んだ複数のねじ12によって、複数のパネル体P2のそれぞれを連結材9に固定する。
次いで、複数のパネル体P2のうち、左右方向に隣接する2つのパネル体P2の上張り石膏ボード6の間に目地材18を充填する。
次いで、複数のパネル体P2の表側の面(前面)に、壁紙15を貼り付ける。壁紙15によって複数のパネル体P2及び複数のねじ12の頭部が覆い隠される。以上のように施工することで、前側の壁パネル2が天井100と床101との間に設置される。壁紙15の下端部には、幅木16を取り付ける。
次いで、上固定部材7の後固定部72と下固定部材8の後固定部82と連結材9の後側に複数のパネル体P2を配置する。このとき、複数のパネル体P2のそれぞれは、上張り石膏ボード6がパネル体P2の表側の面(後面)を構成するように配置される。そして、複数のパネル体P2は、左右に並ぶパネル体P2同士が、凸条部510と凹条部520とが嵌まり合うように、配置される。
次いで、上述した前側の壁パネル2と同様の方法で、複数のパネル体P2、壁紙15、及び幅木16を設置する。以上のように施工することで、図5、図6及び図7に示す間仕切壁1が天井100と床101との間に設置される。
以上説明した本実施形態の間仕切壁1では、左右方向に並ぶ複数のパネル体P2は、左右に隣接する2つのパネル体P2同士が、凸条部510と凹条部520との嵌まり合いによって上下方向にわたって接続されて、耐火性及び遮音性の向上を図ることができる。
また、本実施形態の間仕切壁1では、下張り石膏ボード4と金属外皮5と上張り石膏ボード6が一体化してパネル体P2を構成しているため、下張り石膏ボード4に対して上張り石膏ボード6をねじ11で固定する作業が省略できて、施工性が高い。
また、本実施形態の間仕切壁1では、左右に並ぶ複数のパネル体P2を、金属外皮5の凸条部510と凹条部520との嵌まり合いによって強固に接続することができ、その上、複数のパネル体P2のそれぞれが、金属外皮5と下張り石膏ボード4と上張り石膏ボード6が接着により一体化した強固な構造となっている。そのため、本実施形態の間仕切壁1では、一対の壁パネル2のそれぞれの強度が確保しやすくて、一対の壁パネル2間に間柱が不要なノンスタッド工法で間仕切壁1を形成することができる。
また、本実施形態の間仕切壁1では、ノンスタッド工法で間仕切壁1を形成することができるため、一対の壁パネル2のそれぞれを、複数の間柱に対して複数のねじで固定する施工が不要であるため、施工性が向上している。
また、本実施形態の間仕切壁1では、上張り石膏ボード6と下張り石膏ボード4と金属外皮5が一体化されて1つのパネル体P2を構成しているため、施工時に持ち運びしやすくて、施工性が高い。
以上説明した本実施形態の間仕切壁1は、例えば、TLD45(TLD:Transmission Loss Difference)の遮音性能が得られ、事務所の間仕切壁1等として好適に用いることができる。
(実施形態3)
続いて、図9に示す実施形態3の間仕切壁1について説明する。以下では、実施形態3の間仕切壁1について、実施形態2の間仕切壁1と共通する構成については図中に同じ符号を入れて詳しい説明を省略し、実施形態2の間仕切壁1と異なる構成については詳しく説明する。
本実施形態の間仕切壁1では、前後一対の壁パネル2のそれぞれは、左右に並ぶ一対のパネル体P3を有する。前後一対の壁パネル2は、構造が互いに共通している。パネル体P3は、パネル体P2と同じ構造であり、パネル体P2を上下軸周りに180度回転させたものである。
つまり、一対のパネル体P3のそれぞれは、下張り石膏ボード4と、下張り石膏ボード4の厚み方向の第一側の面に接着され、下張り石膏ボード4の厚み方向の第一側の面と側面を覆う金属外皮5と、下張り石膏ボード4の厚み方向の第二側の面に接着される上張り石膏ボード6と、を含む。本実施形態では、金属外皮5は、下張り石膏ボード4の表面に接着され、下張り石膏ボード4の表面と側面を覆っている。上張り石膏ボード6は、下張り石膏ボード4の裏面に接着されている。
本実施形態の間仕切壁1は、連結材9、ねじ12、壁紙15、及び目地材18を備えない。
続いて、本実施形態の間仕切壁1の設置方法の一例について説明する。
まず、天井100に上固定部材7を固定し、床101に下固定部材8を固定する。
次いで、上下の固定部材7,8の前側に、複数のパネル体P3を左右方向に並べて配置する。このとき、複数のパネル体P3のそれぞれは、金属外皮5がパネル体P3の表側の面(前面)を構成するように配置される。そして、複数のパネル体P3は、左右に並ぶパネル体P3同士が、凸条部510と凹条部520とが嵌まり合うように、配置される。
次いで、複数のパネル体P3のそれぞれの下端部をねじ12によって下固定部材8の前固定部81に固定し、複数のパネル体P3のそれぞれの上端部をねじ12によって上固定部材7の前固定部71に固定する。次いで、複数のパネル体P3の下端部の前側に、幅木16を取り付ける。
次いで、上固定部材7の後固定部72と下固定部材8の後固定部82の後側に複数のパネル体P3を配置する。このとき、複数のパネル体P3のそれぞれは、金属外皮5がパネル体P3の表側の面(後面)を構成するように配置される。そして、複数のパネル体P3は、左右に並ぶパネル体P3同士が、凸条部510と凹条部520とが嵌まり合うように、配置される。
次いで、上述した前側の壁パネル2と同様の方法で、複数のパネル体P3及び幅木16を設置する。以上のように施工することで、図9に示す間仕切壁1が天井100と床101との間に設置される。
以上説明した本実施形態の間仕切壁1では、各パネル体P3の金属外皮5の主板部50の表面を化粧面として用いることができるため、壁紙15の施工が不要で、施工性が高い。
また、本実施形態の間仕切壁1では、連結材9を備えないため、連結材9を介して前後の壁パネル2の間で音が伝わることを防ぐことができ、遮音性の向上を図ることができる。また、本実施形態の間仕切壁1では、連結材9を取り付ける施工を省略できて、施工性が高い。
また、本実施形態の間仕切壁1においても、一対の壁パネル2のそれぞれの強度が確保しやすくて、一対の壁パネル2間に間柱が不要なノンスタッド工法で間仕切壁1を形成することができ、またこれにより、間柱にねじ止めする施工が不要であるため、施工性が向上している。
以上説明した本実施形態の間仕切壁1は、例えば、TLD45の遮音性能が得られ、事務所の間仕切壁1等として好適に用いることができる。
(変形例)
続いて、上述した実施形態1~3の間仕切壁1の変形例について説明する。
実施形態1の間仕切壁1は、複数の上張り石膏ボード6が、左右に隣接する2つの上張り石膏ボード6の間の目地が、左右に隣接する2つのパネル体P1の間の目地の表側に並ぶように配置されてもよい。
実施形態1~3の間仕切壁1では、上張り石膏ボード6として、例えば、JIS A6901の石膏ボード(GB-R)を用いてもよい。この場合、上張り石膏ボード6は、普通硬質石膏ボード(GB-R-H)を用いた場合と同程度の重量となるように、例えば、厚みが15mmのものが用いられる。
実施形態1~3の間仕切壁1は、下張り石膏ボード4と上張り石膏ボード6のコインシデンス周波数が互いに同じものであってもよい。また、石膏ボード4,6の材質は、上述の例に限定されず、適宜選択可能である。
実施形態1~3の間仕切壁1は、耐火パッキン13と気密パッキン14のうち、一方のみを有してもよいし、両方とも有さなくてもよい。
実施形態1~3の間仕切壁1は、例えば、図10に示すように、一対の壁パネル2の間に位置する吸音材3を更に備えてもよい。吸音材3は、グラスウール、ロックウール等の無機繊維体であり、遮音性能と耐火性能とを有する。吸音材3は、一対の壁パネル2の間の隙間を埋めるように設けられ、一対の壁パネル2の間のうち、連結材9が位置する部分を除く残りの空間の全体に、吸音層L1を形成する。吸音材3の厚み(前後方向の長さ)は、一対の壁パネル2の間の距離と同じである。吸音材3としては、例えば、密度が24kg/m3、厚みが100mmのグラスウールが用いられる。図10に示す変形例では、吸音材3によって間仕切壁1の遮音性及び耐火性の向上を更に図ることができる。
また、吸音材3は、図11に示すように、一対の壁パネル2の間に、吸音材3によって構成される吸音層L1と、空気層L2とが前後に並んで位置するように、設けてもよい。吸音材3の厚み(前後方向の長さ)は、一対の壁パネル2の間の距離のおよそ半分である。吸音材3は、前側の壁パネル2の後面に取り付けられる。吸音材3を壁パネル2に取り付ける手段は、接着等の適宜の手段が用いられる。図11に示す変形例では、吸音層L1と空気層L2によって音の伝達を防ぐことができ、遮音性の向上を更に図ることができる。なお、吸音材3の厚みは、適宜設定可能である。また、吸音材3を取り付ける側の壁パネル2は、前側の壁パネル2に限らず、後側の壁パネル2であってもよい。
なお、一対の壁パネル2の間には、図10、図11に示す配置とは別の配置で、吸音材3を設けてもよい。例えば、吸音材3は、一対の壁パネル2の間に、吸音層L1と空気層L2とが上下に並ぶように、設けてもよい。
また、実施形態2,3の間仕切壁1は、前後一対の壁パネル2のうち、一方の壁パネル2が複数のパネル体P2を有し、他方の壁パネル2が複数のパネル体P3を有してもよい。
実施形態3の間仕切壁1は、連結材9を更に備えてもよい。この場合、各パネル体P3を連結材9に固定するねじ12は、頭部をカバーで覆って露出を防ぐことが好ましい。
(まとめ)
以上説明した実施形態1及びその変形例の間仕切壁1のように、第一態様の間仕切壁1は、以下の構成を備える。
すなわち、第一態様の間仕切壁1は、互いに対向し、前後方向に間隔をあけて位置する一対の壁パネル2を備える。一対の壁パネル2のそれぞれは、左右方向に並ぶ一対のパネル体P1と、一対のパネル体P1の表側に並ぶ上張り石膏ボード6と、を有する。一対のパネル体P1のそれぞれは、下張り石膏ボード4と、下張り石膏ボード4の裏面に接着され、下張り石膏ボード4の裏面と側面を覆う金属外皮5と、を含む。上張り石膏ボード6は、金属外皮5を貫通するように上張り石膏ボード6に打ち込まれたねじ11によって、下張り石膏ボード4に取り付けられる。一対のパネル体P1の一方のパネル体P1の金属外皮5のうち、下張り石膏ボード4の側面を覆う部分には、上下方向に延びるように凸条部510が形成されている。一対のパネル体P1の他方のパネル体P1の金属外皮5のうち、下張り石膏ボード4の側面を覆う部分には、上下方向に延びるように凹条部520が形成されている。一対のパネル体P1は、凸条部510と凹条部520とが嵌まり合っている。
上記構成を備えることで、第一態様の間仕切壁1では、左右に並ぶ一対のパネル体P1を、金属外皮5に形成された凸条部510と凹条部520との嵌まり合いによって、接続することができる。そのため、第一態様の間仕切壁1では、左右に並ぶ一対のパネル体P1の間に平面視直線状の隙間が生じることを防ぐことができる。これにより、第一態様の間仕切壁1では、左右に並ぶ一対のパネル体P1の間を、音や火災時の火炎が通過しにくくて、遮音性及び耐火性の向上を図ることができる。
また、実施形態1及びその変形例の間仕切壁1のように、第二態様の間仕切壁1は、第一態様の間仕切壁1の構成に加えて、下記の構成を付加的に備える。
すなわち、第二態様の間仕切壁1では、上張り石膏ボード6は、一対のパネル体P1の間の目地を覆うように位置する。
上記構成を備えることで、第二態様の間仕切壁1では、一対のパネル体P1の間の目地へ音が至ることを、上張り石膏ボード6によって抑制することができる。
また、実施形態2,3及びその変形例の間仕切壁1のように、第三態様の間仕切壁1は、以下の構成を備える。
すなわち、第三態様の間仕切壁1は、互いに対向し、前後方向に間隔をあけて位置する一対の壁パネル2を備える。一対の壁パネル2のそれぞれは、左右方向に並ぶ一対のパネル体P2(P3)を有する。一対のパネル体P2(P3)のそれぞれは、下張り石膏ボード4と、下張り石膏ボード4に接着され、下張り石膏ボード4の厚み方向の第一側の面と側面を覆う金属外皮5と、下張り石膏ボード4の前記厚み方向の第二側の面に接着される上張り石膏ボード6と、を含む。一対のパネル体P2(P3)の一方のパネル体P2(P3)の金属外皮5のうち、下張り石膏ボード4の側面を覆う部分には、上下方向に延びるように凸条部510が形成されている。一対のパネル体P2(P3)の他方のパネル体P2(P3)の金属外皮5のうち、下張り石膏ボード4の側面を覆う部分には、上下方向に延びるように凹条部520が形成されている。一対のパネル体P2(P3)は、凸条部510と凹条部520とが嵌まり合っている。
上記構成を備えることで、第三態様の間仕切壁1では、左右に並ぶ一対のパネル体P2(P3)を、金属外皮5に形成された凸条部510と凹条部520との嵌まり合いによって、接続することができる。そのため、第三態様の間仕切壁1では、左右に並ぶ一対のパネル体P2(P3)の間に平面視直線状の隙間が生じることを防ぐことができる。これにより、第三態様の間仕切壁1では、左右に並ぶ一対のパネル体P2(P3)の間を、音や火災時の火炎が通過しにくくて、遮音性及び耐火性の向上を図ることができる。また、第三態様の間仕切壁1では、パネル体P2(P3)が、下張り石膏ボード4と金属外皮5と上張り石膏ボード6とが接着して一体化した1つのパネル体であるため、施工時に上張り石膏ボード6を後張りする必要がなくて、施工性が高い。
また、実施形態1~3及びその変形例の間仕切壁1のように、第四態様の間仕切壁1は、第一~第三態様のいずれかの間仕切壁1の構成に加えて、下記の構成を付加的に備える。
すなわち、第四態様の間仕切壁1は、天井100に固定される上固定部材7と、床101に固定される下固定部材8と、上固定部材7に一対の壁パネル2のそれぞれの上端部を固定するねじ12と、下固定部材8に一対の壁パネル2のそれぞれの下端部を固定するねじ12と、を更に備える。
上記構成を備えることで、第四態様の間仕切壁1では、天井100と床101に固定された固定部材7,8に、一対の壁パネル2の上下の端部をねじ12で固定することで、天井100と床101の間に、一対の壁パネル2を起立姿勢で設置することができる。ここで、第四態様の間仕切壁1では、一対の壁パネル2のそれぞれは、下張り石膏ボード4の厚み方向の一面に金属外皮5が接着されて覆われることでパネル強度が向上しているため、一対の壁パネル2の間に間柱が不要であり、ノンスタッド工法で間仕切壁1を形成することができる。また、第四態様の間仕切壁1では、金属外皮5を貫通するねじ12によって一対の壁パネル2が固定部材7,8に固定されるため、一対の壁パネル2の固定部材7,8に対する取付強度が確保しやすく、また、ねじ12によって一対の壁パネル2のそれぞれを固定部材7,8に固定することができるため、施工しやすい。
また、実施形態1~3及びその変形例の間仕切壁1のように、第五態様の間仕切壁1は、第一~第四態様のいずれかの間仕切壁1の構成に加えて、下記の構成を付加的に備える。
すなわち、第五態様の間仕切壁1は、一対の壁パネル2の間に位置する横長の連結材9を更に備える。一対のパネル体P1(P2,P3)のそれぞれは、連結材9にねじ固定されている。
上記構成を備えることで、第五態様の間仕切壁1では、パネル体P1(P2,P3)に反りが生じて、一対のパネル体P1(P2,P3)の凸条部510と凹条部520との嵌まり合いに不具合が生じることを、抑制することができる。
また、実施形態1~3の変形例の間仕切壁1のように、第六態様の間仕切壁1は、第一~第五態様のいずれかの間仕切壁1の構成に加えて、下記の構成を付加的に備える。
すなわち、第六態様の間仕切壁1は、一対の壁パネル2の間に位置する吸音材3を更に備える。
上記構成を備えることで、第六態様の間仕切壁1では、遮音性が更に高まる。
また、実施形態1~3の変形例の間仕切壁1のように、第七態様の間仕切壁1は、第六態様の間仕切壁1の構成に加えて、下記の構成を付加的に備える。
すなわち、第七態様の間仕切壁1では、一対の壁パネル2の間には、吸音材3で構成される吸音層L1と、空気層L2とが、前後に並んで位置する。
上記構成を備えることで、第七態様の間仕切壁1では、吸音層L1と空気層L2によって音の伝達を防ぐことができ、遮音性の向上を更に図ることができる。
また、実施形態1~3及びその変形例の間仕切壁1のように、第八態様の間仕切壁1は、第一~第七態様のいずれかの間仕切壁1の構成に加えて、下記の構成を付加的に備える。
すなわち、第八態様の間仕切壁1では、上張り石膏ボード6は、下張り石膏ボード4とはコインシデンス周波数が異なる。
上記構成を備えることで、第八態様の間仕切壁1では、石膏ボード6,4のそれぞれによって互いに異なる周波数の音の通過を制限することができて、遮音性の向上を図ることができる。
また、実施形態1~3及びその変形例の間仕切壁1のように、第九態様の間仕切壁1は、第一~第八態様のいずれかの間仕切壁1の構成に加えて、下記の構成を付加的に備える。
すなわち、第九態様の間仕切壁1では、一対の壁パネル2のそれぞれは、一対のパネル体P1(P2,P3)の間に挟まって位置する耐火パッキン13及び気密パッキン14を、更に有する。
上記構成を備えることで、第九態様の間仕切壁1では一対のパネル体P1(P2,P3)の間の隙間を音や火災時の炎が通過することを、耐火パッキン13と気密パッキン14によって抑制することができ、遮音性及び耐火性の向上をより図ることができる。
以上、本開示を添付図面に示す実施形態に基づいて説明したが、本開示は上記の実施形態に限定されるものではなく、本開示の意図する範囲内であれば、適宜の設計変更が可能である。