JP2001107313A - 転圧車両 - Google Patents

転圧車両

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JP2001107313A
JP2001107313A JP28364899A JP28364899A JP2001107313A JP 2001107313 A JP2001107313 A JP 2001107313A JP 28364899 A JP28364899 A JP 28364899A JP 28364899 A JP28364899 A JP 28364899A JP 2001107313 A JP2001107313 A JP 2001107313A
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tread surface
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liquid
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Hiroshi Nakada
広 中田
Koichi Kaneko
紘一 金子
Hiroshi Hisaie
広 久家
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Sakai Heavy Industries Ltd
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Sakai Heavy Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】摺接体の移動に伴う煩雑な作業が解消され、ま
た、摺接体の使用寿命の長期化及びタイヤの踏面におけ
る傷の発生防止が図れる転圧車両を提供する。 【解決手段】スイッチ12,22の操作によりそれぞれ
散水ポンプ11,液剤散布ポンプ20が作動し、タイヤ
Tの踏面に向けて水または液剤を散布する散布装置4
(散水装置5,液剤散布装置6)を搭載したタイヤロー
ラにおいて、タイヤTの踏面に摺接してタイヤTの踏面
に水又は液剤の膜を形成する摺接体23と、摺接体23
を、タイヤTの踏面に対して接触する位置と離れた位置
との間で移動可能とする移動手段24と、スイッチ1
2,22に連動して移動手段24を制御する制御手段2
5と、から構成される自動摺接装置26を備える転圧車
両とした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、タイヤローラ等の
転圧車両に関するものである。
【0002】
【従来の技術】道路等をアスファルト舗装する際に、転
圧車両の転圧輪で舗装面の転圧を行うと、アスファルト
合材が転圧輪の転圧面(以降、踏面という)に付着し、
そのまま転圧を続けるとその付着物が舗装面の平坦性及
び平滑性を損ねることになり、舗装品質に悪影響を及ぼ
すことになる。そのため、一般に転圧車両には、転圧輪
の踏面に向けて水又は液剤を散布する散布装置が搭載さ
れており、転圧作業中に連続的、或いは間欠的に水やア
スファルト付着防止剤等の液剤を転圧輪に散布すること
により、アスファルト合材の付着防止を図っている。例
えば、図7は転圧車両であるタイヤローラの後端部を側
面視した図であり、車体81の下部に取り付けた散布ノ
ズル82からタイヤTの踏面に向けて水又は液剤を噴霧
する。
【0003】アスファルト合材の付着防止を効果的に行
うためには噴霧した水等を踏面全体に膜状に形成させる
必要があり、符号83は、回転中のタイヤTに圧接され
ることによりタイヤTの踏面に摺接して、踏面に水又は
液剤の膜を形成する摺接体を示し、水又は液剤を含浸可
能なもの(例えば繊維体など)からなる。摺接体83に
は取付け部材84が固着されており、この取付け部材8
4に固着したアーム部材85が車体81に取り付けたブ
ラケット86に回動可能に軸支されている。取付け部材
84と車体81側との間には引張ばね87が張架されて
おり、この引張ばね87の引張力により摺接体83はタ
イヤTの踏面に圧接されるようになっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】摺接体83はタイヤT
に圧接されるため摩耗しやすく、そのため膜の形成の必
要がない非転圧作業時には、手動により摺接体83を引
張ばね87の引張力に抗して回動させ、図示しないスト
ッパによりタイヤTの踏面から離した位置に保持させる
ようになっている。しかしながら、このような手動によ
る摺接体83の移動操作によれば、転圧作業の開始時や
中断時、終了時の度にオペレータは車両から降りて前記
ストッパの掛け外しを行わなければならず、非常に煩雑
な作業が伴うことになる。また近年では現場の転圧車両
はリース・レンタル業者を介した車両である場合が多
く、この場合、現場における車両の取扱いやメンテナン
ス作業等は雑なものとなりやすく、例えば車両を返却す
るまでの間、前記摺接体83をタイヤTに接触させっぱ
なしといったケースも多い。そのため、摺接体83の摩
耗も激しくなって使用寿命が短くなり、また長距離を走
行する回送時などに摺接体83をそのまま接触させてお
くと、小砂利や泥が摺接体83とタイヤTの踏面との隙
間に入り込んでしまい、タイヤTの踏面に傷がついて転
圧時の舗装品質にも悪影響を及ぼすといった問題もあっ
た。
【0005】本発明は、このような問題点を解決するた
めに創作されたものであり、摺接体の移動に伴う煩雑な
作業が解消され、また、摺接体の使用寿命の長期化及び
タイヤの踏面における傷の発生防止が図れる転圧車両を
提供することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、前記の目的を
達成するため、スイッチの操作によりポンプが作動し、
転圧輪の踏面に向けて水または液剤を散布する散布装置
を搭載した転圧車両において、転圧輪の踏面に摺接して
前記転圧輪の踏面に水又は液剤の膜を形成する摺接体
と、該摺接体を、前記転圧輪の踏面に対して接触する位
置と離れた位置との間で移動可能とする移動手段と、前
記散布装置のスイッチに連動して前記移動手段を制御す
る制御手段と、から構成される自動摺接装置を備える転
圧車両とした。
【0007】また、前記散布装置のポンプを電動ポンプ
とし、前記制御手段を、該電動ポンプを作動させる電気
信号を利用する構成とした。
【0008】また、前記移動手段を、空圧シリンダを備
えた構成とし、前記制御手段を、該空圧シリンダのエア
の供給路に開閉弁を設ける構成とした。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て、転圧車両をタイヤローラとした場合を例にとって、
図1ないし図6を参照して説明する。図1は本発明に係
るタイヤローラの側面説明図、図2は散布装置のスイッ
チの説明図、図3は自動摺接装置の構成説明図、図4は
後輪側における摺接体の取付け状態を車両後方側から見
た説明図、図5は後輪側における摺接体の取付け状態を
示す斜視図、図6(a)は前輪側における摺接体の取付
け状態を示す側面説明図、図6(b)は図6(a)にお
けるA矢視図である。
【0010】図1においてタイヤローラRは、車体1の
上部に運転席Cが配置され、前輪及び後輪としてそれぞ
れ複数(本例では前輪3本、後輪4本)の転圧輪(タイ
ヤT)が車幅方向に等間隔で配置されている。本例のタ
イヤローラRは前輪操舵・後輪駆動方式であり、前輪の
各タイヤTは、その中央のタイヤTの前後左右を囲む枠
体2に回転自在に軸装されている。枠体2は上側からス
テアリングホイールSに連動して回動するヨーク3によ
って支持されており、ステアリングホイールSの操舵に
応じて操舵用シリンダ(図示せず)が作動することで、
タイヤTが転舵するようになっている。
【0011】タイヤTの踏面に向けて水または液剤を散
布する散布装置4について説明すると、本形態のタイヤ
ローラRは散布装置4として、水を散布する散水装置5
と液剤(乳化剤を用いたアスファルト付着防止剤,軽油
など)を散布する液剤散布装置6を搭載しており、転圧
時、通常は散水装置5のみを作動させ、後記する摺接体
23で踏面に水の膜を形成することによりアスファルト
合材の付着を防止し、アスファルト合材が水の膜で取り
きれなくなった場合には、液剤散布装置6を作動させ、
液剤の膜によりアスファルト合材をタイヤTから剥離さ
せる。
【0012】散水装置5は、水タンク7と、前輪側及び
後輪側においてそれぞれタイヤTの表面に沿って車幅方
向に延設し、タイヤTと同数の散水ノズル8を取着した
配管部材9,9′と、水タンク7と配管部材9,9′を
接続する配管路10と、配管路10上に介設されるポン
プ(散水ポンプ11)とから構成される。前輪側の配管
部材9はヨーク3に、後輪側の配管部材9′は車体1に
それぞれ図示しないブラケットを介して取り付けられて
おり、散水ポンプ11が作動することで水タンク7内の
水が吸引され、散水ノズル8の微細な噴射孔からタイヤ
Tの踏面に向けて水が噴霧される。本形態では散水ポン
プ11を電動ポンプとしてある。
【0013】散水装置5を作動させるスイッチ12の一
例としては、図2(a)に示すように、つまみ部12a
を備えたロータリスイッチであり、「連続」,「タイ
マ」,「切」なる機能表示が付されて運転席C回りに配
設される。スイッチ12を「連続」側に合わせると連続
的に、「タイマ」側に合わせると間欠的に散水が行わ
れ、「切」側にすると散水停止となる。なお、「タイ
マ」モードの場合には、図2(b)に示すように、ダイ
ヤル13,14により水の噴霧時間、休止時間がそれぞ
れ20秒、60秒内において無段階に調整可能となって
いる。このダイヤル13,14も運転席C回りに配設さ
れる。
【0014】前記スイッチ12は、図3に示すように2
極式のスイッチであり、COM端子である端子及び端
子がバッテリの+端子に接続している。符号15は散
水ポンプ11を作動させるリレーであり、一接点側がバ
ッテリの+端子に、他接点側が散水ポンプ11に接続
し、そのコイルの一方側はスイッチ12の一極側の端子
及びタイマ16を介して他極側の端子に接続してい
る。以上の回路により、スイッチ12を「連続」側に合
わせた場合、端子と端子、端子と端子がそれぞ
れ接続してリレー15がONとなり、散水ポンプ11が
作動して水が連続的に噴霧する。また、スイッチ12を
「タイマ」側に合わせると、端子と端子、端子と
端子がそれぞれ接続することによりタイマ16が作動
する。タイマ16は前記ダイヤル13,14にて調整し
た時間設定でリレー15のコイルに電流を間欠的に流す
ものであり、散水ポンプ11の作動・停止を繰り返すこ
とで水を間欠的に噴霧させる。スイッチ12を「切」側
に合わせると、端子と端子、端子と端子が接続
することによりリレー15のコイルへの電流供給が遮断
され、噴霧停止となる。
【0015】次いで、液剤散布装置6は図1に示すよう
に、液剤を貯留する液剤タンク17と、前輪側、後輪側
においてそれぞれタイヤTと同数分配設される液剤散布
ノズル18と、液剤タンク17と液剤散布ノズル18を
接続する配管路19と、配管路19上に介設されるポン
プ(液剤散布ポンプ20)とから構成される。液剤散布
ノズル18は、ホース等からなる配管路19に直接、或
いは配管路19に接続したパイプ材21に取り付けら
れ、ブラケット等を介して前記散水装置5の配管部材
9,9′に固定されており、液剤散布ポンプ20が作動
することで液剤散布ノズル18の微細な噴射孔からタイ
ヤTの踏面に向けて液剤が噴霧される。本形態では液剤
散布ポンプ20を電動ポンプとしてある。
【0016】軽油などの液剤を必要以上に噴霧すると、
転圧路面に垂れて舗装品質に支障をきたすことになる。
そのため液剤散布装置6を作動させるスイッチ22(図
2(c))は、この多量噴霧の防止という観点から、押
している間だけONとなるモーメンタリスイッチ(自動
復帰スイッチ)としてあり、本形態ではプッシュボタン
式のスイッチとしてある。通常の転圧時には散水装置5
のみを作動させることは前記した通りであり、水の膜で
はタイヤTに付着したアスファルト合材を取りきれなく
なった場合にのみオペレータはこのスイッチ22を数秒
程度押して適量の液剤をタイヤTに噴霧する。図3にお
いて、スイッチ22は、COM端子である端子がバッ
テリの+端子に接続し、端子が液剤散布ポンプ20に
接続している。スイッチ22を押すと端子と端子が
接続し、液剤散布ポンプ20が作動して液剤が噴霧し、
指を離すと端子と端子が接続し、噴霧停止となる。
このスイッチ22も運転席C回りに配設される。
【0017】さて、タイヤローラRは図3に示すよう
に、タイヤTの踏面に摺接してタイヤTの踏面に水又は
液剤の膜を形成する摺接体23と、この摺接体23を、
タイヤTの踏面に対して接触する位置と離れた位置との
間で移動可能とする移動手段24と、散布装置4(本形
態の場合、散水装置5及び液剤散布装置6)のスイッチ
12,22に連動して移動手段24を制御する制御手段
25と、から構成される自動摺接装置26を備える。
【0018】摺接体23は、例えば人造繊維からなる不
織布を直方体形状に形成した上、繊維に微細な無数の砥
粒を接着剤によって全体的に接着させたものであり、タ
イヤTの踏面全体に摺接するように図4や図5にも示す
通り、その長手方向の寸法はタイヤTの幅寸法と略同一
である。摺接体23は、その背部すなわちタイヤTの踏
面と接触しない側においてベース27に接着剤或いは熱
溶着により装着されている。ベース27は、金属製或い
は樹脂製の剛性の大きい薄板からなり、その中心を僅か
に折曲したものである。ベース27には、ブラケット
(図示せず)を介して高分子材料等の弾性体からなる取
付部材28が複数取り付けられており、一端側はタイヤ
Tの幅方向と直交する方向に向けて開口し、他端側はタ
イヤTの踏面における法線方向に向けて開口した抱持溝
28aが形成されている。
【0019】次いで、摺接体23を移動させる移動手段
24について説明する。一般に、タイヤローラのブレー
キ装置はブレーキ倍力装置付きオイルブレーキである場
合が多く、その場合、タイヤローラはブレーキ倍力装置
(エアマスタ)に圧縮エアを供給するためのエアタンク
を搭載している。本形態における移動手段24はこのエ
アタンクの圧縮エアを利用する形態であり、空圧シリン
ダ29を備えた構成としてある。
【0020】先ず、後輪側における摺接体23において
は、図4,図5に示すように、左右一組ずつのタイヤT
に摺接する摺接体23同士を、方形に屈曲形成したパイ
プ材30により前記抱持溝28aの部位にて互いに連結
する。パイプ材30の中央部には互いに平行する支持ア
ーム31,31が溶接により固着されており、その基端
は、車体1に取り付けたブラケット32,32間におい
て車幅方向に延出し、軸受33を介し回動可能に且つ車
幅方向に移動不能に軸装された支軸34に固着されてい
る。そして、空圧シリンダ29の本体部を、タイヤTの
駆動用モータのケース35に取り付けたブラケット36
に保護ケース37を介して車幅方向の軸回りに回動可能
に取り付けるとともに、そのロッド29aの先端に形成
した溝を前記パイプ材30に係止させている。
【0021】前記空圧シリンダ29は、ロッド29aに
外嵌した圧縮ばね29bの圧縮力により、圧縮エアが未
供給のときにはロッド29aが伸長した状態となるよう
に構成されている。したがって、前記ロッド29aの先
端に形成した溝の部位がパイプ材30を押し上げること
により、全ての摺接体23がタイヤTの踏面から離れた
位置に保持されるようになっている。また、符号38は
引張ばねを示し、ロッド29aが縮退した際、摺接体2
3をタイヤTの踏面に圧接させるためのものであり、支
持アーム31,31間に固設したピン39と前記駆動用
モータのケース35との間に張架される。
【0022】前輪側においてはタイヤTは前記したよう
に3本であるため、図6(b)に示すように、左右いず
れかのタイヤTと中央のタイヤTに摺接する摺接体23
については後輪側の場合と同様に方形に屈曲形成したパ
イプ材30により連結し、残りのタイヤTにおける摺接
体23には略コ字形に屈曲形成したパイプ材40を取り
付けている。これらパイプ材30,40にはそれぞれ互
いに平行する支持アーム41,41が溶接により固着さ
れる。一方、タイヤTを軸装する枠体2の左右部の上面
にはそれぞれブラケット42がボルトにより締結されて
おり、このブラケット42,42間には車幅方向に延出
し、軸受43を介し回動可能に且つ車幅方向に移動不能
となるように支軸44が軸装されており、前記支持アー
ム41の基端はこの支軸44に固着される。空圧シリン
ダ29の本体部は保護ケース37を介してブラケット4
2に車幅方向の軸回りに回動可能に取り付けられ、ロッ
ド29aの先端に形成した溝がパイプ材30に係止され
る。パイプ材30,40とブラケット42の下端との間
には後輪側と同様の目的で引張ばね38が張架される。
【0023】以上のように取り付けられた空圧シリンダ
29はそれぞれ、図3に示すようにホース等からなるエ
ア供給路45を介してエアタンク46に接続される。な
お、エア供給路45には、メンテナンス用の手動用の開
閉弁47が設けられるとともに、エアタンク46内の圧
縮エアの圧力を規定値以下に下げないための保圧弁48
が設けられている。
【0024】以上の構成により、各摺接体23は後輪側
においては支軸34を中心に、前輪側においては支軸4
4を中心として一体的に回動可能となり、空圧シリンダ
29に圧縮エアが供給されていないときには、圧縮ばね
29bの圧縮力によりロッド29aが伸長して、摺接体
23がタイヤTの踏面から離れて位置し、圧縮エアが空
圧シリンダ29に供給されると、圧縮ばね29bの圧縮
力に抗してロッド29aが縮退し、引張ばね38の引張
力により摺接体23がタイヤTの踏面に圧接される。
【0025】次いで、前記移動手段24を制御する制御
手段25として、本形態では図3に示すように、散水ポ
ンプ11及び液剤散布ポンプ20を作動させる電気信号
を利用した構成としてあり、その電気信号により開閉制
御される開閉弁49を前記エア供給路45に設けた構成
としてある。本形態では開閉弁49を電磁弁とし、その
入力端子は、散水装置5側においては散水ポンプ11に
接続するリレー15の他接点側に接続している。また、
液剤散布装置6側においてはスイッチ22の端子に接
続したタイマ50に接続している。前記したように液剤
散布装置6の液剤散布時間は数秒間程度であり、開閉弁
49を直接スイッチ22の切換えに連動させるとタイヤ
Tに対する摺接体23の接触時間も数秒間だけとなり、
液剤の膜を形成する時間を確保できなくなる。タイマ5
0はこの問題に対処するために介設されるものであり、
例えば、タイマ50により開閉弁49に入力する電気信
号を所定の設定時間(例えば60秒間)連続的に入力す
ることで、摺接体23を膜の形成に必要な時間だけタイ
ヤTに接触させることができる。
【0026】次に、本発明の作用について説明する。散
水装置5を作動させるとき、オペレータは作業条件等に
より連続噴霧か間欠噴霧のどちらかを選択する。連続噴
霧の場合、オペレータがスイッチ12を「連続」側に合
わせると、図3においてスイッチ12の端子と端子
、端子と端子がそれぞれ接続してリレー15がO
Nとなり、散水ポンプ11が作動して水がタイヤTの踏
面に向けて連続的に噴霧する。また、リレー15がON
となることにより開閉弁49が連続的に開状態となって
エア供給路45が連通し、空圧シリンダ29に圧縮エア
が供給される。圧縮エアが供給されると、圧縮ばね29
bの圧縮力に抗してロッド29aが縮退し、引張ばね3
8の引張力により摺接体23がタイヤTの踏面に圧接さ
れる。すなわち、水が噴霧している間、摺接体23は常
に回転するタイヤTの踏面に摺接して水の膜を形成する
こととなる。
【0027】また、間欠噴霧の場合、オペレータがスイ
ッチ12を「タイマ」側に合わせると、端子と端子
、端子と端子がそれぞれ接続することによりタイ
マ16が作動し、ダイヤル13,14にて調整した時間
設定でリレー15がON・OFFを繰り返すことで散水
ポンプ11の作動・停止が繰り返され、水が間欠的に噴
霧する。また、リレー15がON・OFFを繰り返すこ
とで開閉弁49も開閉を繰り返す。すなわち、空圧シリ
ンダ29への圧縮エアの供給が水の噴霧時間と同調して
間欠的になされることとなり、摺接体23は水が噴霧し
ているときだけタイヤTの踏面に摺接し、噴霧が休止状
態のときにはタイヤTの踏面から離れることとなる。
【0028】そして、転圧作業を終えてオペレータがス
イッチ12を「切」側に合わせると、端子と端子、
端子と端子が接続することによりリレー15がOF
Fとなり噴霧停止となる。また、開閉弁49が閉状態と
なってエア供給路45が遮断され、空圧シリンダ29は
圧縮ばね29bの圧縮力によりロッド29aが伸長した
状態となり、摺接体23はタイヤTの踏面から離れる。
【0029】また、転圧作業時に液剤散布装置6を作動
させるべく、オペレータがスイッチ22を押すと、端子
と端子が接続し、液剤散布ポンプ20が作動して液
剤が噴霧し、数秒後、指を離すと端子と端子が接続
し噴霧停止となる。また、端子と端子が接続した時
点でタイマ50が作動し、開閉弁49に電気信号を設定
時間(例えば60秒間)連続的に入力する。これによ
り、開閉弁49が開いた時点で、つまり液剤が噴霧した
時点で摺接体23はタイヤTの踏面に摺接し、液剤の噴
霧が停止となった後も摺接体23は回転するタイヤTに
摺接し続けて踏面に液剤の膜を形成し、60秒後にタイ
ヤTの踏面から離れる。
【0030】以上のように、タイヤTの踏面に摺接して
タイヤTの踏面に水又は液剤の膜を形成する摺接体23
と、この摺接体23を、タイヤTの踏面に対して接触す
る位置と離れた位置との間で移動可能とする移動手段2
4と、散布装置4(散水装置5,液剤散布装置6)のス
イッチ12,22に連動して移動手段24を制御する制
御手段25と、から構成される自動摺接装置26によれ
ば、摺接体23が、散布装置4の作動時にのみ、つまり
タイヤTの踏面に水又は液剤の膜の形成が必要なときに
のみ自動的にタイヤTに接触するので、車両の回送時
等、非転圧時における無駄な接触が確実に防止され、摺
接体23の使用寿命が延びるとともに、タイヤTの踏面
における傷の発生が低減されることになる。また、散布
装置4(散水装置5,液剤散布装置6)のスイッチ1
2,22と連動する構成としたことにより、新たなスイ
ッチを別途設ける必要もなくなり、オペレータにとって
は煩わしいスイッチ操作が増えることなく、経済的なタ
イヤローラが実現される。
【0031】また、散布装置4のポンプを電動ポンプと
し、制御手段25を、この電動ポンプを作動させる電気
信号を利用した構成とすることにより、簡易な制御回路
で自動摺接装置6を構築することができる。
【0032】さらに、移動手段24として空圧シリンダ
29を備えた構成とし、制御手段25として、この空圧
シリンダ29のエア供給路45に開閉弁49を設けた構
成とすることにより、簡単な構造となり、且つタイヤロ
ーラに搭載されているエアタンクが利用可能となるた
め、摺接体23を移動させるための動力源を別途設ける
必要もなく、経済的なタイヤローラが実現される。
【0033】以上、本発明に係る転圧車両について好適
な実施形態を説明した。説明した形態は、タイヤローラ
が散布装置として散水装置と液剤散布装置の2つの装置
を搭載している場合であったが、散水装置のみを搭載し
ているタイヤローラであっても無論本発明は適用可能で
あり、また両装置を搭載している場合、どちらか一方の
装置にのみ本発明を適用することも可能である。また、
散水装置において、説明した形態では水の噴霧のタイミ
ングと摺接体のタイヤに対する接触のタイミングを一致
させているが、かならずしもこれに限られることはな
く、タイマ等によりタイミングを多少ずらしても差し支
えない。その他、移動手段として油圧シリンダを利用す
るなど、各構成手段は図面に記載した内容に限られるこ
となく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜設計変更
が可能である。
【0034】
【発明の効果】本発明によれば以下のような効果を奏す
る。 (1)摺接体と、この摺接体を、タイヤの踏面に対して
接触する位置と離れた位置との間で移動可能とする移動
手段と、散布装置のスイッチに連動して移動手段を制御
する制御手段と、から構成される自動摺接装置を転圧車
両に備えることにより、オペレータは、従来のようにそ
の都度車両から降りて摺接体のストッパの掛け外しを行
うといった煩雑な作業から解放されることになる。ま
た、摺接体の移動は自動的になされることから、前記ス
トッパの掛け忘れといった人的ミスも解消されることに
なり、回送時等の非転圧作業時においてタイヤと摺接体
との無駄な接触を確実に防止することができ、摺接体の
使用寿命が延びるとともに、タイヤの踏面における傷の
発生が防止される。また、散布装置のスイッチと連動す
る構成としたことにより新たなスイッチを別途設ける必
要もなくなり、オペレータにとっては煩わしいスイッチ
操作が増えることなく、経済的なタイヤローラが実現さ
れる。 (2)また、散布装置のポンプを電動ポンプとし、制御
手段を、この電動ポンプを作動させる電気信号を利用し
た構成とすることにより、簡易な制御回路で自動摺接装
置を構築することができる。 (3)また、移動手段として空圧シリンダを備えた構成
とし、制御手段として、この空圧シリンダのエア供給路
に開閉弁を設けた構成とすることにより、簡単な構造と
なり、且つタイヤローラに搭載されているエアタンクが
利用可能となるため、摺接体を移動させるための動力源
を別途設ける必要もなく、経済的なタイヤローラが実現
される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るタイヤローラの側面説明図であ
る。
【図2】散布装置のスイッチの説明図である。
【図3】自動摺接装置の構成説明図である。
【図4】後輪側における摺接体の取付け状態を車両後方
側から見た説明図である。
【図5】後輪側における摺接体の取付け状態を示す斜視
図である。
【図6】図6(a)は前輪側における摺接体の取付け状
態を示す側面説明図、図6(b)は図6(a)における
A矢視図である。
【図7】従来の摺接装置を示す側面説明図である。
【符号の説明】
R タイヤローラ(転圧車両) T タイヤ(転圧輪) 4 散布装置 5 散水装置(散布装置) 6 液剤散布装置(散布装置) 11 散水ポンプ 12 スイッチ 20 液剤散布ポンプ 22 スイッチ 23 摺接体 24 移動手段 25 制御手段 26 自動摺接装置 29 空圧シリンダ 45 エア供給路 49 開閉弁
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 久家 広 埼玉県北葛飾郡栗橋町大字高柳2626 酒井 重工業株式会社技術研究所内 Fターム(参考) 2D052 AA03 AC01 BB05 CA21 CA23

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 スイッチの操作によりポンプが作動し、
    転圧輪の踏面に向けて水または液剤を散布する散布装置
    を搭載した転圧車両において、 転圧輪の踏面に摺接して前記転圧輪の踏面に水又は液剤
    の膜を形成する摺接体と、 該摺接体を、前記転圧輪の踏面に対して接触する位置と
    離れた位置との間で移動可能とする移動手段と、 前記散布装置のスイッチに連動して前記移動手段を制御
    する制御手段と、から構成される自動摺接装置を備える
    ことを特徴とする転圧車両。
  2. 【請求項2】 前記散布装置のポンプは電動ポンプから
    なり、前記制御手段は、該電動ポンプを作動させる電気
    信号を利用した構成からなることを特徴とする請求項1
    に記載の転圧車両。
  3. 【請求項3】 前記移動手段は、空圧シリンダを備えた
    構成からなるとともに、前記制御手段は、該空圧シリン
    ダのエアの供給路に開閉弁を設けた構成からなることを
    特徴とする請求項1又は請求項2に記載の転圧車両。
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