JPH10266115A - 転圧機械 - Google Patents

転圧機械

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JPH10266115A
JPH10266115A JP9069880A JP6988097A JPH10266115A JP H10266115 A JPH10266115 A JP H10266115A JP 9069880 A JP9069880 A JP 9069880A JP 6988097 A JP6988097 A JP 6988097A JP H10266115 A JPH10266115 A JP H10266115A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】散水タンクの水の単位時間当たりの消費量が少
なく、長時間続けて転圧作業を行うことが可能な転圧機
械を提供する。 【構成】転圧機械1は、電源19、操作スイッチ類2
0、散水タンク9、散水ポンプ21、前輪用散水パイプ
11、後輪用散水パイプ14、散水ノズル13,16、
切換弁40等からなる散水機構18が付設されている。
操作スイッチ類20内の後進時散水停止選択スイッチが
「前進時散水モード」に設定されている場合には、後進
時に、散水ポンプ21が自動的に停止して散水パイプ1
1,14への水の供給が停止され、鋼鉄ローラ4、タイ
ヤ10への散水が停止される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、散水機構によって
転圧輪に散水しつつ走行する道路舗装用の転圧機械に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の転圧機械としては、車体前部、後
部に、それぞれ、鋼製の転圧輪、またはゴム製の転圧輪
(タイヤ)が支持されているとともに、それらの各転圧
輪に散水するための散水機構、およびタイヤに対して散
油を行うための散油機構が付設されたものが知られてい
る。図8は、かかる散水、散油機構を示したものであ
り、散水・散油機構53は、電源54、散水タンク5
5、散水ポンプ56、散油タンク57、散油ポンプ5
8、散水用電磁開閉弁59、散油用電磁開閉弁60、前
輪用散水パイプ61、後輪用散水パイプ62、散油パイ
プ63、散水ノズル64,65、散油ノズル66、散水
スイッチ67、散油スイッチ68等の各部材が、電気配
線69、および散水、散油用の配管70,71によって
接続されており、散水ノズル64が鋼製の転圧輪51の
前側部上方に位置し、散水ノズル65および散油ノズル
66がゴム製の転圧輪52の後側部上方に位置した状態
になっている。
【0003】そして、上記転圧機械は、道路舗装面を転
圧する際に、散水スイッチ67がON操作されると、散
水ポンプ56によって、散水タンク55内の水を散水パ
イプ61,62から散水ノズル64,65に供給し、車
体前部および車体後部の転圧輪51,52に散水する。
このため、転圧輪51,52の表面にアスファルトが付
着する事態が防止される。また、散油スイッチ68がO
N操作されると、散水用電磁開閉弁59を閉鎖状態とし
て車体後部の転圧輪52への散水を停止するとともに、
散油ポンプ58によって散油タンク57内の油を散油パ
イプ63から散油ノズル66に供給し、転圧輪52に散
油する。このため、転圧輪52の表面に油膜が形成さ
れ、アスファルトが高温である場合等、散水ではアスフ
ァルトの付着を防止できない場合であっても、効果的に
アスファルトの付着を防止することができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】転圧機械がアスファル
トを転圧する際、後進時には、前進時の軌跡と同一の軌
跡の上を辿ることが多いため、車体前部および車体後部
の転圧輪への散水は前進時の散水より少量で十分であ
る。しかしながら、上記従来の転圧機械は、散水スイッ
チがON状態である場合には、後進時であっても、車体
前部および車体後部の転圧輪への散水が、前進時と全く
同様に実行される。このため、散水タンクの水の単位時
間当たりの消費量が膨大であり、転圧作業を長時間続行
することができなかった。本発明の目的は、上記従来の
転圧機械の問題点を解消し、散水タンクの水の単位時間
当たりの消費量が少なく、転圧作業を長時間続行するこ
とが可能な転圧機械を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】かかる本発明のうち、第
1の発明の構成は、散水機構によって転圧輪に散水しつ
つ前後進する転圧機械であって、前記散水機構に、前後
進時に散水するモードと前進時に散水し後進時に散水停
止または散水量を少なくするモードとに切り替え可能な
散水時期切換手段が設けられていることにある。
【0006】第2の発明の構成は、散水機構によって前
後両側の転圧輪に散水しつつ前後進する転圧機械であっ
て、前記散水機構に、前後進時に散水するモードと前進
時に散水し後進時に散水停止または散水量を少なくする
モードとに切り替え可能な散水時期切換手段と、前後両
側の転圧輪に散水するモードと前側の転圧輪にのみ散水
するモードとに切り替え可能な散水部位切換手段とが設
けられていることにある。
【0007】第3の発明は、第1の発明、第2の発明に
おいて、前記散水時期切換手段が前進時に散水し後進時
に散水停止または散水量を少なくするモードに切り替え
られた場合には、後進時に、前記散水機構の作動が前進
時の作動とは異なる作動に変更されることにある。
【0008】第4の発明は、第1の発明、第2の発明に
おいて、前記転圧輪へ散水するための散水タンクと散水
ノズルとが設けられており、それらの散水タンクと散水
ノズルとの間に切換弁が設けられているとともに、前記
散水時期切換手段が前進時に散水し後進時に散水停止ま
たは散水量を少なくするモードに切り替えられた状態で
後進する場合には、前記切換弁が、前記転圧輪に散水停
止または散水量を少なくするように作動することにあ
る。
【0009】第5の発明は、第1〜第4の発明におい
て、転圧輪がタイヤであるとともに、そのタイヤに散油
するための散油機構が併設されていることにある。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の転圧機械の一実施
形態について、図面にしたがって詳細に説明する。
【0011】[実施例1]図1〜図3は、それぞれ、実
施例1の転圧機械、転圧機械に付設された散水、散油機
構、転圧機械の電気回路(一部)を示したものであり、
転圧機械1の車体2は、車体前部2aと車体後部2bと
がリンク機構3を介して連結されている。車体前部2a
には、振動式で鋼鉄製の転圧輪である鋼鉄ローラ4が回
転自在に支持されているとともに、その鋼鉄ローラ4の
上方位置に、軽油あるいは油剤が封入された散油タンク
5が配設されている。かかる鋼鉄ローラ4は、図示しな
いエンジンによって回転駆動されるようになっている。
一方、車体後部2bには、ステアリング6や運転席7等
からなる運転操作部8が設けられており、運転席7の下
方には、水が封入された散水タンク9が配設されてい
る。さらに、散水タンク9の下方には、ゴム製の転圧輪
であるタイヤ10が回転自在に支持されている。
【0012】車体前部2aに支持された鋼鉄ローラ4の
近傍(前側部上方)には、前輪用散水パイプ11が、鋼
鉄ローラ4の幅方向に沿って延設されており、ブラケッ
ト12を介して取り付けられた状態になっている。前輪
用散水パイプ11には、長手方向に沿って所定の間隔
で、鋼鉄ローラ4の表面に指向する複数の散水ノズル1
3が取り付けられている。一方、車体後部2bに支持さ
れたタイヤ10の近傍(後側部上方)には、後輪用散水
パイプ14および散油パイプ15が、タイヤ10の幅方
向に沿って延設されており、ブラケット26を介して取
り付けられた状態になっている。後輪用散水パイプ14
および散油パイプ15には、前輪用散水パイプ11と同
様に、長手方向に沿って所定の間隔で、タイヤ10の表
面に指向する複数の散水ノズル16および散油ノズル1
7が取り付けられている。なお、上記前輪用散水パイプ
11、後輪用散水パイプ14、散油パイプ15、散水ノ
ズル13,16、散油ノズル17等としては、たとえ
ば、本発明の出願人が先に提案した特願平7−5611
7号に記載されたもの等を好適に利用することができ
る。
【0013】また、転圧機械1に付設された散水、散油
機構18は、電源19、操作スイッチ類20、散水タン
ク9、散水ポンプ21、散油タンク5、散油ポンプ2
2、散水用電磁開閉弁23、散油用電磁開閉弁24、前
輪用散水パイプ11、後輪用散水パイプ14、散油パイ
プ15、散水ノズル13,16、散油ノズル17等によ
って構成されており、それらの各部材が、電気配線2
5、あるいは散水、散油用の配管27,28によって接
続された状態になっている。なお、散水タンク9、散水
ポンプ21に接続された配管27は、散水ポンプ21の
下流において分岐され、そのうちの片方の分岐配管27
bには、後輪用散水パイプ14が接続されている。ま
た、分岐配管27bの途中には、通常時には開放状態に
付勢された散水用電磁開閉弁23が設けられている。一
方、散油タンク5に接続された配管28には、散油ポン
プ22の下流において、通常時には閉鎖状態に付勢され
た散油用電磁開閉弁24が設けられている。
【0014】さらに、転圧機械1の電気回路には、第1
リレー30、第2リレー31、第3リレー32、散水リ
レー33、操作スイッチ類20等が組み込まれている。
なお、操作スイッチ20類は、散水スイッチ34、散油
スイッチ35、フロートスイッチ36、バックスイッチ
37、散水時期切換手段である後進時散水停止選択スイ
ッチ29、バックブザー38によって構成されている。
また、散水スイッチ34、散油スイッチ35、および後
進時散水停止選択スイッチ29は、運転操作部9、すな
わちステアリング6脇の制御盤上に設置されている。な
お、後進時散水停止選択スイッチ29は、必ずしも運転
操作部8に設置する必要はなく、車体2の前部、後部、
側部等に設けても良い。
【0015】そして、散水スイッチ34のON操作によ
って、散水ポンプ21が駆動するようになっている。ま
た、散油スイッチ35のON操作によって、散油ポンプ
22が駆動し、散水用電磁開閉弁23が閉鎖状態に励磁
されるとともに、散油用電磁開閉弁24が開放状態に励
磁されるようになっている。一方、散水スイッチ34、
散水リレー33、フロートスイッチ36が何れもON状
態であり、第1リレー30がON状態となった場合に、
散水ポンプ21が駆動するようになっている。さらに、
後進時散水停止選択スイッチ29がON操作されるとと
もに、バックスイッチ37がON操作された場合には、
散水リレー33がOFF状態となり、散水ポンプ21が
駆動しないようになっている。なお、バックスイッチ3
7がON操作された場合には、バックブザー38が作動
するようになっている。
【0016】さらに、図4は、運転操作部9に設置され
た散水スイッチ34、散油スイッチ35を拡大して示し
たものである。散水スイッチ34は、鋼鉄ローラ4およ
びタイヤ10とに散水する「前後輪散水モード」、「停
止モード」、鋼鉄ローラ4のみに散水する「前輪散水モ
ード」の3つのモードに切り替え可能になっており、散
水部位切換スイッチとしても機能するようになってい
る。なお、散油スイッチ35は、通常時にはOFF状態
となるように付勢されている。
【0017】次に、転圧機械1が道路舗装面を転圧する
場合の作動内容について説明する。転圧作業を行う場合
には、運転作業者は、散水スイッチ34をON操作す
る。なお、図5は、散水スイッチ34の接続状態を示し
たものであり、散水スイッチ34は、非運転時には「停
止モード」に設定され、図5(a)の如く、散水スイッ
チ34の第5端子eのみが第6端子fと接続された状態
になっている(すなわち、回路が遮断されたOFF状態
になっている)。運転作業者は、散水スイッチ34をO
N操作する場合において、運転作業者は、「前後輪散水
モード」、「前輪散水モード」のうちの何れか一方を選
択することができる。
【0018】運転作業者によって散水スイッチ34が
「前後輪散水モード」に切り替えられた場合には、図5
(b)の如く、散水スイッチ34の第2端子b、第5端
子eが、それぞれ第3端子c、第1端子aと接続され、
散水ポンプ21が駆動する。そして、散水タンク9内の
水が前輪用散水パイプ11および後輪用散水パイプ14
に供給され、散水ノズル13,16から鋼鉄ローラ4お
よびタイヤ10の表面に散出される。このため、鋼鉄ロ
ーラ4およびタイヤ10にアスファルトが付着する事態
が防止される。
【0019】また、散水スイッチ34が「前輪散水モー
ド」に切り替えられた場合には、図5(c)の如く、散
水スイッチ34の第2端子b、第5端子eが、それぞれ
第1端子a、第4端子dと接続され、散水ポンプ21が
駆動するとともに、散水用電磁開閉弁23が閉鎖状態に
励磁されるようになっている。散水電磁開閉弁23は、
励磁されると閉鎖状態となるため、後輪用散水パイプ1
4には水が供給されない。一方、前輪用散水パイプ11
には水が供給されるため、結果的に、散水タンク9内の
水が、散水ノズル13から鋼鉄ローラ4の表面のみに噴
出される。
【0020】さらに、運転作業者は、散水スイッチ34
をON操作する場合において、運転操作部8に設置され
た後進時散水停止選択スイッチ29をON、OFF操作
することによって、前進時に散水し後進時に散水停止す
る「モード」、すなわち前進時にのみに散水する「前進
時散水モード」、あるいは、前進時および後進時に散水
する「前後進時散水モード」のうちの何れか一方を選択
することができる。
【0021】運転作業者が、後進時散水停止選択スイッ
チ29を「前後進時散水モード」に切り替えた場合(す
なわち、後進時散水停止選択スイッチ29をOFF操作
した場合)であって、散水スイッチ34をONしている
場合には、バックスイッチ37をON操作して転圧機械
1を後進させる際にも、散水リレー33のON状態が維
持される。このため、散水ポンプ21は、前進時と同様
に駆動し、鋼鉄ローラ4、タイヤ10への散水が実行さ
れる。
【0022】一方、運転作業者が後進時散水停止選択ス
イッチ29を「前進時散水モード」に切り替えた場合
(すなわち、後進時散水停止選択スイッチ29をON操
作した場合)であって、散水スイッチ34をONしてい
る場合には、バックスイッチ37をON操作して転圧機
械1を後進させる際には、散水リレー33がOFF状態
となる。このため、散水ポンプ21は駆動せず、鋼鉄ロ
ーラ4、タイヤ10への散水は実行されない。
【0023】また、アスファルトの温度が高温である等
の理由により散水を行っているにも拘わらずタイヤ10
の表面にアスファルトが付着してしまう場合等には、運
転作業者は、散油スイッチ35のON操作によって、タ
イヤ10への散油を行うことが可能である。散油スイッ
チ35をON操作した場合には、散油ポンプ22が駆動
するとともに、散水電磁開閉弁23、散油電磁開閉弁2
4が励磁される。散水電磁開閉弁23は、励磁されると
閉鎖状態となるため、後輪用散水パイプ14には水が供
給されない。一方、前輪用散水パイプ11には水が供給
されるため、鋼鉄ローラ4側のみに散水が実行される。
さらに、散油用電磁開閉弁24が励磁されて開放状態と
なるため、散油タンク5内の軽油あるいは油剤が、散油
ポンプ22によって散油パイプ15に供給され、散油ノ
ズル17からタイヤ10の表面に噴出される。かかる散
油によってタイヤ10の表面に油膜が形成され、高温の
アスファルトの付着が防止される。
【0024】転圧機械1は、上記の如く構成されてお
り、「前進時散水モード」と「前後進時散水モード」と
に切り替え可能な後進時散水停止選択スイッチ29が設
けられており、運転作業者が、作業状況に応じて、2つ
のモードを選択することができるため、散水タンク9内
の水を有効に利用することが可能であり、転圧作業を長
時間続行することができる。したがって、作業効率を飛
躍的に向上させることができる。
【0025】また、転圧機械1は、散水スイッチ34が
「前輪散水モード」と「前後輪散水モード」とに切り替
え可能になっており、その散水スイッチ34が後進時散
水停止選択スイッチ29と連携しているため、運転作業
者が、作業状況に応じて、4つの作動モード(散水スイ
ッチ34の2モード×後進時散水停止選択スイッチ29
の2モード)を選択することができる。このため、鋼鉄
ローラ4およびタイヤ10へのアスファルト等の付着を
効果的に防ぐことができ、転圧作業を確実に実行するこ
とができる。
【0026】さらに、転圧機械1は、後進時散水停止選
択スイッチ29が「前進時散水モード」に設定されてい
る場合には、後進時に、散水ポンプ21が自動的に閉鎖
状態となって鋼鉄ローラ4およびタイヤ10への散水が
停止されるので、前進時のみに散水する場合でも後進時
にスイッチ操作を不要にすることができ、運転操作がき
わめて容易である。
【0027】[実施例2]実施例2の転圧機械は、車体
前部および後部に鋼製の鋼鉄ローラ4,4が支持されて
いるとともに、前後両鋼鉄ローラ4,4に散水のみを行
うための散水機構39が設けられている。図6は、かか
る散水機構を示したものであり、散水機構39は、電源
19、操作スイッチ類20、散水タンク9、散水ポンプ
21、散水用電磁開閉弁23、切換弁40、前輪用散水
パイプ11,後輪用散水パイプ14、散水ノズル13,
16等によって構成されており、それらの各部材が、電
気配線25、および散水用の配管27によって接続され
た状態になっている。また、切換弁40と散水タンク9
とが、配管41によって接続されている。なお、切換弁
40は、「散水ポジション」40aと「回収ポジショ
ン」40bとに切り替え可能になっており、通常時には
「散水ポジション」40aに付勢されている。散水ポン
プ21は、後進時散水停止選択スイッチ29とバックス
イッチ37とがON状態であっても、フロートスイッチ
36がON状態であれば、常に回転駆動可能な状態にな
っている。なお、実施例2の転圧機械その他の構成は、
実施例1の転圧機械1の構成と同様である。
【0028】かかる実施例2の転圧機械は、「前進時散
水モード」に切り替え設定されている場合には、バック
スイッチ37がON操作されると、散水ポンプ21が作
動を続けた状態で、切換弁40が「回収ポジション」4
0bに切り替わり、配管27と配管41とが連通する。
このため、バックスイッチ37がON操作された場合に
は、散水ポンプ21によって供給された水が再度散水タ
ンク9内に回収され、散水ノズル13,16からの散水
が停止される。なお、実施例1の転圧機械1と同様に、
散水スイッチ34が「前輪散水モード」に設定されてい
る場合には、散水用電磁開閉弁23が励磁され、閉鎖状
態となり、車体後部の鋼鉄ローラ4に散水されない。
【0029】上記の如く構成された実施例2の転圧機械
は、後進時散水停止選択スイッチ29が「前進時散水モ
ード」に設定されている場合には、後進時に、切換弁4
0が自動的に「回収ポジション」40bに切り替わり、
散水ポンプ21によって供給された水が再度散水タンク
9内に回収されるので、実施例1の転圧機械1と同様
に、散水タンク9内の水を有効に利用することができ、
転圧作業を長時間続行することができる。
【0030】また、上記のように後進時散水停止選択ス
イッチ29が「前進時散水モード」に設定されている場
合には、後進時に、散水ポンプ21の停止を伴うことな
く、切換弁40が自動的に「回収ポジション」40bに
切り替わることのみで、散水が停止されるので、作動が
確実であり、散水ポンプ21の故障発生率をきわめて低
くすることができる。
【0031】[実施例3]図7に示す実施例3の転圧機
械は、「前進時散水モード」に設定した場合に、後進時
に散水停止をするのではなく散水量を少なくするように
切り替えるものである。「前進時散水モード」に設定し
た状態で、バックスイッチが作動されると、切換弁90
が切り替えられ、散水ポンプ21(駆動を停止すること
なく継続する)によって供給される水が通常の回路92
から絞り弁91を有する絞り回路93に流れるように切
り替えられ、水がその絞り弁91を介して散水パイプ1
1,14に供給される。したがって、散水パイプ11,
14に供給される水量が絞り弁91によって絞られた所
定の少ない水量になり、散水ノズル13,16からの散
水量が少なくなり、その結果、散水タンク9内の水を有
効利用することができ、転圧作業を長時間続行すること
ができる。なお、絞り弁91は、可変のものが図示され
ているが、固定式のものに変更することも可能である。
【0032】絞り回路93と散水パイプ11,14との
間には水量を調節可能な可変絞り弁95,96が配設さ
れ、散水ノズル13,16から散水される通常の散水量
をそれぞれ任意に調整することができるようになってい
る。転圧作業の内容によって通常の散水量を変更したい
場合には、作業者が可変絞り弁95,96を調整するこ
とにより散水ノズル13,16からの散水量を容易に変
更することができて便利である。可変絞り弁95,96
を全閉した場合には、散水量を零にすることができ、散
水ノズル13,16からの散水を停止することができ
る。
【0033】なお、本発明の転圧機械の構成は、上記実
施形態の態様に何ら限定されるものではなく、車体、散
水散油機構、散水機構、電気回路等の形状、構造等の構
成を、本発明の趣旨を逸脱しない範囲内で、適宜変更す
ることができる。
【0034】たとえば、上記実施形態においては、車体
前部、後部に、それぞれ鋼製の鋼鉄ローラ、ゴム製のタ
イヤが支持された転圧機械について説明したが、車体に
支持される転圧輪は、前部がゴム製のタイヤであり、後
部が鋼製の鋼鉄ローラであっても良い。また、両方が鋼
製の鋼鉄ローラであっても良いし、両方がタイヤであっ
ても良いし、場合によっては、鋼製やゴム製以外の転圧
輪を使用することも可能である。なお、車体前部および
後部にタイヤを設置する場合には、散水用電磁開閉弁を
散水タンクと前後のタイヤに水を供給する各散水パイプ
とを接続する配管において、散水ポンプと配管の分岐点
との途中に設け、散油スイッチがON操作されると、両
タイヤへの散水が停止されるように構成することも可能
である。
【0035】さらに、電気回路も上記実施形態のものに
限定されるものではなく、必要に応じて適宜変更するこ
とができる。なお、上記実施形態の如く、バックスイッ
チが、散水リレー、散水時期切換手段である後進時散水
停止選択スイッチを介して散水ポンプと連繋された電気
回路を用いる場合には、作動がスムーズで、確実なもの
となる、というメリットがある。
【0036】
【発明の効果】第1の発明の転圧機械は、散水時期切換
手段が設けられており、運転作業者が、作業状況に応じ
て、前進時に散水し後進時に散水停止または散水量を少
なくするモードと前後進時に散水するモードとを選択す
ることができるため、散水タンク内の水を有効に利用す
ることが可能となり、転圧作業を長時間続行することが
できる。したがって、作業効率を飛躍的に向上させるこ
とができる。
【0037】第2の発明の転圧機械は、散水時期切換手
段と散水部位切換手段とが設けられており、両者が連携
しているため、運転作業者が、作業状況に応じて、多く
の作動態様を選択することができる。このため、作業効
率を向上させることができるとともに、転圧輪へのアス
ファルトの付着を効果的に防ぐことができ、転圧作業を
確実に実行することができる。
【0038】第3の発明の転圧機械は、散水時期切換手
段が前進時に散水し後進時に散水停止または散水量を少
なくするモードに切り替えられた場合には、後進時に、
散水機構の作動が前進時の作動と異なる作動に自動的に
変更されるため、前進時のみに転圧輪に散水する場合で
も、後進時の度のスイッチ操作を不要にすることがで
き、運転操作をきわめて容易にすることができる。
【0039】第4の発明の転圧機械は、散水時期切換手
段が前進時に散水し後進時に散水停止または散水量を少
なくするモードに切り替えられた状態で後進する場合に
は、切換弁が、転圧輪に散水しないように切り替わるた
め、散水機構の作動を停止させることなく散水停止また
は散水量を少なくすることができ、作動が確実であり、
散水ポンプの故障発生率をきわめて低くすることができ
る。
【0040】第5の発明の転圧機械は、転圧輪がタイヤ
であるとともに、そのタイヤに散油するための散油機構
が併設されているため、アスファルトの温度が高温であ
る場合であっても、散油によってタイヤの表面に油膜を
形成することにより、アスファルトの付着を防止するこ
とができる。このため、転圧作業の効率をより一層向上
させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1の転圧機械の側面図である。
【図2】転圧機械に設けられた散水散油機構を示す説明
図である。
【図3】転圧機械の電気回路図の一部を示す説明図であ
る。
【図4】散水スイッチ、散油スイッチを示す説明図であ
る。
【図5】散水スイッチ内の配線を示す説明図である。
【図6】実施例2の転圧機械に付設された散水機構を示
す説明図である。
【図7】実施例3の転圧機械に付設された散水機構を示
す説明図である。
【図8】従来の転圧機械に付設された散水機構を示す説
明図である。
【符号の説明】
1・・転圧機械、4・・鋼鉄ローラ(転圧輪)、9・・
散水タンク、10・・タイヤ、13・・散水ノズル、2
1・・散水ポンプ、29・・後進時散水停止選択スイッ
チ、34・・散水スイッチ、40・・切換弁。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 散水機構によって転圧輪に散水しつつ前
    後進する転圧機械であって、前記散水機構に、前後進時
    に散水するモードと前進時に散水し後進時に散水停止ま
    たは散水量を少なくするモードとに切り替え可能な散水
    時期切換手段が設けられていることを特徴とする転圧機
    械。
  2. 【請求項2】 散水機構によって前後両側の転圧輪に散
    水しつつ前後進する転圧機械であって、前記散水機構
    に、前後進時に散水するモードと前進時に散水し後進時
    に散水停止または散水量を少なくするモードとに切り替
    え可能な散水時期切換手段と、前後両側の転圧輪に散水
    するモードと前側の転圧輪にのみ散水するモードとに切
    り替え可能な散水部位切換手段とが設けられていること
    を特徴とする転圧機械。
  3. 【請求項3】 前記散水時期切換手段が前進時に散水し
    後進時に散水停止または散水量を少なくするモードに切
    り替えられた場合には、後進時に、前記散水機構の作動
    が前進時の作動とは異なる作動に変更されることを特徴
    とする請求項1、または2に記載の転圧機械。
  4. 【請求項4】 前記転圧輪へ散水するための散水タンク
    と散水ノズルとが設けられており、それらの散水タンク
    と散水ノズルとの間に切換弁が設けられているととも
    に、前記散水時期切換手段が前進時に散水し後進時に散
    水停止または散水量を少なくするモードに切り替えられ
    た状態で後進する場合には、前記切換弁が、前記転圧輪
    に散水停止または散水量を少なくするように作動するこ
    とを特徴とする請求項1、または2に記載の転圧機械。
  5. 【請求項5】 転圧輪がタイヤであるとともに、そのタ
    イヤに散油するための散油機構が併設されていることを
    特徴とする請求項1〜4に記載の転圧機械。
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