JP3901306B2 - 産業車両の液体噴霧装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、スプレーパイプに装着されており、ポンプによりスプレーパイプを介して圧送されるタンク内の液体を噴霧するノズルからの、スプレーパイプ内に残存する空気圧力による液体漏れを防止する産業車両の液体噴霧装置に関し、詳しくは、清掃車や転圧ローラ車等に設けられ、スプレーパイプ内に残っている空気をノズルから大気中に排出可能な産業車両の液体噴霧装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の産業車両の液体噴霧装置として特開平8−253908号公報に開示のものがある。これは、産業車両である転圧ローラ車の転圧ローラの外周面に近接した位置に、転圧ローラの軸と平行にスプレーパイプが配置されている。このスプレーパイプには、水タンクやポンプ等が配管接続されている。また、スプレーパイプには転圧ローラの表面に向けて水を噴射する複数のノズルが装着されている。このノズルはスプレーパイプの下側外周に斜め下方に向けて設けられており、ノズルに導水パイプが挿入固定されてその流入口の先端が、スプレーパイプ内の上部まで延長されている。これにより、スプレーパイプ内の空気は、スプレーパイプ内に水が供給されると、水圧によって水と一緒にノズルから噴出されスプレーパイプ内に空気が残留しないようになっている。または、スプレーパイプの上部に先端が斜め下方に向いた湾曲パイプをスプレーパイプの上側から内部に連通するように設け、この湾曲パイプの先端にノズルを設けることで、空気が優先的にノズルから排出されるようになっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
前記従来のものでは、ノズルがスプレーパイプの下側外周に斜め下方に向けて設けられ、ノズルの流入口の先端が導水パイプによりスプレーパイプ内の上部まで延長することで空気を残らないようにしようとしているが、実際にはスプレーパイプ内の流入口の先端より上部の空間に空気が残ってしまい、この残存空気がポンプの吐出圧力により圧縮され、液体の噴射を停止したのち、残存空気の圧力によりノズルから水が噴出され、液体漏れを起こす問題があった。また、スプレーパイプの上部に先端にノズルを設けた湾曲パイプを設けて空気を優先的に排出するものであっても、湾曲パイプの流入口側の先端部分がスプレーパイプ内に突出しているので、この先端部分と先端部分が嵌め込んであるスプレーパイプ上部内周面の間に形成される空間に空気が残ると共に湾曲パイプはスプレーパイプの上方へ延びた後、先端が斜め下方に向けて湾曲しているので、この湾曲部に空気が残る問題があった。
本願発明の課題は、スプレーパイプ内に空気が残存することを防止して、この残存空気圧力によるノズルからの液体漏れを確実に防止できる産業車両の液体噴霧装置を提供することである。
【0004】
【課題を解決するための手段】
前記課題を解決するために、本願発明は、産業車両の車体にスプレーパイプを横向きに取付け、そのスプレーパイプに複数のノズルを装着し、スプレーパイプにタンク内の液体をポンプにより供給して複数のノズルから液体を噴霧するように構成した産業車両の液体噴霧装置において、少なくともスプレーパイプの両端に流入管路を備えた空気排出手段を設け、それらの空気排出手段をスプレーパイプに流入管路の流入口の先端がスプレーパイプの内周面より外側でスプレーパイプの上側に位置するように取付け、スプレーパイプに供給される液体の圧力でスプレーパイプ内の空気が空気排出手段から排出されてスプレーパイプ内に空気が残らないように構成したことを特徴とする。(請求項1)。
【0005】
また、本願発明は、空気排出手段をスプレーパイプに流入管路が水平より上向きに延びており、流入管路の流出口が流入口より上方にあって上方に向けて開口しているように取付けたこと(請求項2)や、スプレーパイプの端部に流入管路を備えたノズルを設け、そのノズルをスプレーパイプに流入管路の流入口の先端がスプレーパイプの内周面より外側でスプレーパイプの上側に位置するように取付け、そのノズルによって空気排出手段を構成したこと(請求項3)や、スプレーパイプの端部に流入管路を備えたドレインバルブを設け、そのドレインバルブをスプレーパイプに流入管路の流入口の先端がスプレーパイプの内周面より外側でスプレーパイプの上側に位置するように取付け、そのドレインバルブによって空気排出手段を構成したこと(請求項4)を特徴とする。
【0006】
【発明の実施の形態】
次に、本願実施の形態を図1から図5により説明する。産業車両として示す転圧ローラ車1の車体2は、車体前部2aと車体後部2bとがリンク機構3を介して連結されている。車体前部2aには、鋼製の転圧輪である転圧ローラ4が回転自在に支持されていると共に、この転圧ローラ4の上方位置に軽油あるいは油剤が封入された散油タンク5が配設されている。転圧ローラ4は、図示しないエンジンによって駆動されるようになっている。一方、車体後部2bにはステアリング6や運転席7等から成る運転操作部8が設けられており、運転席7の下方には水が封入された散水タンク9が配設されている。更に、散水タンク9の下方には、ゴム製の転圧輪である転圧タイヤ10が回転自在に支持されている。
【0007】
また、車体前部2aには転圧ローラ4の近傍に、散水用スプレーパイプ11が転圧ローラ4の回転軸線と平行に延設されており、図3に示す後述の散水用スプレーパイプ15と散油用スプレーパイプ16と同様に取付部材18によりブラケット12を介して車体前部2aに取付けられている。この散水用スプレーパイプ11には長手方向に沿って所定の間隔で、水を噴霧する噴霧口13が転圧ローラ4の表面に指向する複数の散水ノズル14が取り付けられている(図5)。また、車体後部2bには転圧タイヤ10の近傍に、転圧タイヤ10の回転軸線と平行に延設された散水用スプレーパイプ15及び散油用スプレーパイプ16が夫々ブラケット17に図3に示すようにU字形状をした取付部材18により取付けられている。これらの、散水用スプレーパイプ15及び散油用スプレーパイプ16には夫々、散水用スプレーパイプ11と同様にして、長手方向に沿って所定の間隔で、転圧タイヤ10の表面向けて水を噴霧する複数の散水ノズル14及び軽油または油剤を噴霧する散油ノズル19が取付けられている。
【0008】
散水、散油ノズル14,19はスプレーパイプ11,15,16の左右両端とその間に等間隔で取付けられており、例えば図4のように転圧タイヤ10側の散水ノズル14は、スプレーパイプ15の両端で左右外側の転圧タイヤ10の中央位置に対応する位置と、左右内側の転圧タイヤ10の中央位置に対応する位置に設けられている。このようにスプレーパイプ11,15,16の両端にノズル14,19を設けると従来のスプレーパイプに等間隔にノズルを設けスプレーパイプの両端をキャップで塞いだものと比べてキャップを取付ける分のスプレーパイプを短くすることができ、安価とすることができる。
【0009】
スプレーパイプ11,15,16の左右両端への散水、散油ノズル14,19の取付としては全て同一構造であるので、ここではスプレーパイプ16と散油ノズル19の取付構造により説明する。図2,図3に示すように散油用スプレーパイプ16の左右両端に取付けられる散油ノズル19は、散油用スプレーパイプ16の左右両端部に螺着されたキャップ兼用の管継手20のノズル取付孔21に散油ノズル19の流入管22が螺合されて取付けられている。散油ノズル19は散油用スプレーパイプ16に斜め上向きに延びるように取付けられ、散油ノズル19内の流入管路23が斜め上向きに延びており、流入管路23の流入口24の先端が散油用スプレーパイプ16の内周面25より半径方向外側で散油用スプレーパイプ16の上側に位置し、流入管路23の流出口26が上方に向けて開口しており、散油ノズル19上側先端部分の噴霧面27に向けて軽油または油剤が吐出し、転圧タイヤ10に向けて指向する噴霧口13から噴霧されるようになっている。尚、流入管路23の途中には、フィルタ38に覆われ通常時に流入管路23をバネに付勢されたボールにより塞ぎ、油剤噴霧時には散油ポンプ32の吐出圧力により開く、チェックバルブ39が設けられている。この散油ノズル19は、油剤または軽油を噴霧する際には散油用スプレーパイプ16内の空気を排出する空気排出手段となる。尚、散油ノズル19は少なくともスプレーパイプ16の左右両端に取付けられ、流入管路23が上向きに延びるように取付けられれば良い。
【0010】
次に図5で液体噴霧装置28の全体について説明する。散水用スプレーパイプ11,15には散水タンク9が散水ポンプ29を介して配管30により接続されている。この配管30には、散水ポンプ29より下流に通常時(非通電時)には閉鎖状態に付勢されている散水用電磁開閉弁31が接続されている。また、配管30はその散水用電磁開閉弁31の下流において分岐され、そのうちの一方の分岐配管30aは転圧ローラ4側の散水用スプレーパイプ11に接続し、他方の分岐配管30bは転圧タイヤ10側の散水用スプレーパイプ15に接続されている。また、散油用スプレーパイプ16には散油タンク5が散油ポンプ32を介して配管33により接続されており、散油ポンプ32と散油用スプレーパイプ16との配管途中には通常時(非通電時)には閉鎖状態に付勢された散油用電磁開閉弁34が設けられている。
【0011】
散水ポンプ29は、散水スイッチ35を介して電源36に電気的に連結され、散水スイッチ35のON操作で散水ポンプ29が駆動すると共に散水用電磁開閉弁31が開放状態に励磁される。散水スイッチ35はON操作されるとOFF操作されるまでON状態が保たれているトルグスイッチである。また、散油ポンプ32と散油用電磁開閉弁34とが散油スイッチ37を介して電源36に電気的に連繋されている。散油スイッチ37はバネ作用でOFF状態に自動復帰するようになっている。散油スイッチ37のON操作で散油ポンプ32が駆動すると共に、散油用電磁開閉弁34が開放状態に励磁される。尚、散水スイッチ35と散油スイッチ37とは、運転操作部8に配設されている。
【0012】
転圧作業の際に転圧輪4,10にアスファルトが付着するのを防止するために散水スイッチ35をON操作すると散水ポンプ29によって散水用スプレーパイプ11,15に水が圧送され、散水ノズル14から転圧輪4,10の表面に向けて噴霧される。このとき、アスファルト温度が高温である等の理由により、転圧タイヤ10に散水を行なっていてもこの転圧タイヤ10の表面にアスファルトが付着してしまう場合には、これを防止するために散水スイッチ35をOFF状態として散水を停止し、散油スイッチ37のON操作によって転圧タイヤ10への散油が行なわれる。散油スイッチ37をON操作すると、散油ポンプ32が駆動すると共に、散油用電磁開閉弁34が励磁され開放状態となり、散油タンク5内の軽油あるいは油剤が、散油ポンプ32によって散油用スプレーパイプ16に圧送され、散油ノズル19から転圧タイヤ10表面に噴霧される。
【0013】
ノズル14,19がスプレーパイプ11,15,16の上部に設けられて上方に延び、かつ、流入口24の先端がスプレーパイプ11,15,16の内周面25より外側に位置しているので、このようにして散水用スプレーパイプ11や散水用スプレーパイプ15に水、散油用スプレーパイプ16に軽油または油剤が供給されると、これらの液体の圧力でスプレーパイプ11,15,16内の空気が優先的に各ノズル14,19へ押し出されて排出される。空気が水や軽油または油剤に先駆けて排出されスプレーパイプ11,15,16内に残らないので、空気がポンプ29,32の吐出圧力により圧縮されることがなく、ポンプ29,32の停止後に空気圧力によりスプレーパイプ内の水や軽油または油剤がノズルから噴出されることがない。また、舗装面が転圧ローラ車1の車幅方向に傾いた状態であっても、スプレーパイプ11,15,16の両端に空気排出手段を兼ねるノズル14,19が設けられているので、空気は位置的に最も高い部分であるスプレーパイプ11,15,16の一方の端部に集まって排出される。前記散油スイッチ37を押し続けているON状態から、作業者が散油スイッチ37を押すのをやめると散油スイッチ37はバネ作用によりOFF状態に自動復帰し、散油用電磁開閉弁34は閉鎖状態に戻る。
【0014】
尚、図5において配管30の分岐部分と散水ポンプ29との間に設けた散水用電磁開閉弁31をやめ、分岐配管30aと分岐配管30bの途中に通常時には閉鎖状態の散水用電磁開閉弁を夫々設け、これらを散水スイッチ35に換えて取付けた散水用3点スイッチに連結し、かつ分岐配管30bの途中に設けた前記電磁開閉弁には散油用スイッチ37を電気的に連結する。そして散水用3点スイッチの切換操作により分岐配管30aの散水用電磁開閉弁を開いて転圧ローラ4のみへ散水する動作と、分岐配管30a,30bの各散水用電磁開閉弁を開いて転圧ローラ4と転圧タイヤ10へ散水する動作と、各散水用電磁開閉弁を閉じて散水を停止する動作が行なえるようになっている。一方、転圧タイヤ10への散水時には特開平9−78523号公報に開示のように散油スイッチ37をON操作することで分岐配管30bの散水用電磁開閉弁のみ閉じて転圧タイヤ10への散水を停止し、散油が行なわれるようにしても良い。
【0015】
次に図6に示す第2の実施の形態を説明する。前記実施の形態と同一の部分には同一の符号を付けてある。第1の実施形態と同様にスプレーパイプ11,1516の両端にはキャップ兼用の管継手42が固着されている。この管継手42のノズル取付孔43は管継手42の内周面44の接線(スプレーパイプ11,15,16の内周面25の接線)を含むように設けられている。このノズル取付孔43に第1の実施の形態と同様に、ノズル14,19の流入管路23の流入口24の先端がスプレーパイプ11,15,16の内周面25より外側でスプレーパイプ11,15,16の上側に位置し、流入管路23の流出口26が上方に向けて開口し、噴霧口13が転圧輪4,10に向けて指向するように設けられている。このようにノズル取付孔43を内周面44の接線を含むように設けると、第1の実施の形態のものに比べ、さらに空気が排出され易く、かつ、ノズル14,19を上向き延びるように設ける際に水平面からの傾きを小さく取付けた場合であっても、スプレーパイプ11,15,16内に空気が残存しなくなり、液体漏れが防止される。
【0016】
次に第3の実施の形態を図7により説明する。前記第1の実施形態と同一の部分には同一の符号を付けてある。これは第1の実施形態においてスプレーパイプ11,15,16の左右両端に取付けられるノズル14,19に換えて空気排出手段としてドレインバルブ45を取り付けたものである。ドレインバルブ45は前記実施形態と同様に流入管路46が斜め上向きに延び、流入口47の先端がスプレーパイプ11,15,16の内周面25より外側でスプレーパイプ11,15,16の上側に位置し、流出口48が上方に向けて開口している。ドレインバルブ45は通常は閉じられており、流体噴霧時にスプレーパイプ11,15,16内に存在している空気を排出するため作業者によって開かれ、ポンプ29,32によりタンク5,9から夫々供給される軽油または油剤と水とともに空気が排出されると閉じられ、液体漏れを防止できる。このスプレーパイプ11,15,16の左右両端にドレインバルブ45を設けるものでは、転圧ローラ車1の構造上の制約によりノズル14,19を上向きに延びるように取付けられない場合であっても、残存空気を排出できる。
【0017】
【発明の効果】
以上のように本願発明では、少なくともスプレーパイプの両端に流入管路を備えた空気排出手段を設け、それらの空気排出手段をスプレーパイプに流入管路の流入口の先端がスプレーパイプの内周面より外側でスプレーパイプの上側に位置するように取付け、スプレーパイプに供給される液体の圧力でスプレーパイプ内の空気が空気排出手段から排出されてスプレーパイプ内に空気が残らないように構成したので、スプレーパイプ内の空気が速やかに優先的に排出される。さらにスプレーパイプの両端に空気排出手段が設けられていることにより、産業車両が車幅方向に傾いても空気がスプレーパイプの高い方の端部に集まり排出される。これらの結果、従来のスプレーパイプ内に残る空気圧力による噴霧停止後の後垂れと言われる液体漏れを確実に防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】転圧ローラ車の側面図である。
【図2】ノズルの取り付け構造を示す断面図である。
【図3】ノズルの取り付け構造を示す一部を断面とした側面図である。
【図4】図1のIV視図である。
【図5】液体噴霧装置の説明図である。
【図6】第2の実施の形態である。
【図7】第3の実施の形態である。
【符号の説明】
1 転圧ローラ車(産業車両)
5 散油タンク
9 散水タンク
11,15 散水用スプレーパイプ
14 散水ノズル(空気排出手段)
16 散油用スプレーパイプ
19 散油ノズル(空気排出手段)
23 流入管路
24 流入口
25 内周面
26 流出口
28 液体噴霧装置
29 散水ポンプ
32 散油ポンプ
45 ドレインバルブ(空気排出手段)
Claims (4)
- 産業車両の車体にスプレーパイプを横向きに取付け、そのスプレーパイプに複数のノズルを装着し、スプレーパイプにタンク内の液体をポンプにより供給して複数のノズルから液体を噴霧するように構成した産業車両の液体噴霧装置において、少なくともスプレーパイプの両端に流入管路を備えた空気排出手段を設け、それらの空気排出手段をスプレーパイプに流入管路の流入口の先端がスプレーパイプの内周面より外側でスプレーパイプの上側に位置するように取付け、スプレーパイプに供給される液体の圧力でスプレーパイプ内の空気が空気排出手段から排出されてスプレーパイプ内に空気が残らないように構成したことを特徴とする産業車両の液体噴霧装置。
- 空気排出手段をスプレーパイプに流入管路が水平より上向きに延びており、流入管路の流出口が流入口より上方にあって上方に向けて開口しているように取付けたことを特徴とする請求項1記載の産業車両の液体噴霧装置。
- スプレーパイプの端部に流入管路を備えたノズルを設け、そのノズルをスプレーパイプに流入管路の流入口の先端がスプレーパイプの内周面より外側でスプレーパイプの上側に位置するように取付け、そのノズルによって空気排出手段を構成したことを特徴とする請求項1または請求項2記載の産業車両の液体噴霧装置。
- スプレーパイプの端部に流入管路を備えたドレインバルブを設け、そのドレインバルブをスプレーパイプに流入管路の流入口の先端がスプレーパイプの内周面より外側でスプレーパイプの上側に位置するように取付け、そのドレインバルブによって空気排出手段を構成したことを特徴とする請求項1または請求項2記載の産業車両の液体噴霧装置。
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