JP2001106854A - 樹脂組成物および水溶性フィルム - Google Patents

樹脂組成物および水溶性フィルム

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JP2001106854A JP28753299A JP28753299A JP2001106854A JP 2001106854 A JP2001106854 A JP 2001106854A JP 28753299 A JP28753299 A JP 28753299A JP 28753299 A JP28753299 A JP 28753299A JP 2001106854 A JP2001106854 A JP 2001106854A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 水に対する溶解速度が優れているのみなら
ず、アルカリ性物質包装時の水溶性の低下が小さく、ヒ
ートシール性、工程通過性、低臭性などに優れる水溶性
フィルムの製造原料として有用な樹脂組成物、並びに該
樹脂組成物からなる水溶性フィルムを提供すること 【解決手段】 けん化度90モル%以上のスルホン酸変
性ポリビニルアルコール100重量部に対して、可塑剤
1〜50重量部および澱粉5〜50重量部を配合してな
る樹脂組成物、並びに該樹脂組成物からなる水溶性フィ
ルム。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、特定のけん化度を
有するスルホン酸変性ポリビニルアルコール(以下、ポ
リビニルアルコールを「PVA」と略称することがあ
る)に可塑剤および澱粉を配合してなる樹脂組成物並び
に該樹脂組成物からなる水溶性フィルムに関する。
【0002】
【従来の技術】近年、農薬をはじめとする各種薬品など
を一定量づつ水溶性フィルムに密封包装して、使用時に
その包装形態のまま水中に投入し、内容物を包装フィル
ムごと水に溶解または分散して使用する方法が行われる
ようになっている。このユニット包装の利点は、使用時
に危険な薬品に直接触れることなく使用できること、一
定量が包装されているために使用時に計量する必要がな
いこと、薬剤を包装、輸送した容器または袋などの使用
後の処理が不要または簡単であることなどである。
【0003】従来このようなユニット包装用の水溶性フ
ィルムとして、無変性の部分けん化PVAフィルムが用
いられていた。これらの水溶性フィルムは、冷水や温水
に易溶性であり、機械的強度が優れるなどの性能を有し
ている。しかし、近年、作業性や耐薬品性などの点か
ら、水溶性がより高く、フィルムに腰があり、ヒートシ
ール性に優れ、保管中に水溶性の経時変化が少ないな
ど、従来より多くの要求性能を満たす水溶性フィルムが
必要とされている。しかし、無変性の部分けん化PVA
フィルムは水溶性が十分とはいえず、フィルムに腰がな
く、特にアルカリ性物質を包装すると部分けん化PVA
フィルムの残存酢酸基をけん化してしまい、フィルムの
水溶性が低下するという問題を有している。
【0004】そこで、特開昭63−168437号公報
には、水溶性フィルムに耐アルカリ性を付与するため
に、オキシアルキレン基、スルホン酸基およびカチオン
性基の少なくとも一種を含有するPVAを使用する方法
が開示されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、特開昭
63−168437号公報の実施例に記載されているよ
うな、オキシアルキレン基、スルホン酸基およびカチオ
ン性基の少なくとも一種を含有するPVAを単独で使用
して製膜した水溶性フィルムは、水への溶解速度が十分
であるとは言えず、より優れた水への溶解速度を有する
フィルムが求められている。さらに、オキシアルキレン
基、スルホン酸基およびカチオン性基の少なくとも一種
を含有するPVAであっても、けん化度が90モル%未
満のものを使用して製膜したフィルムの場合には、製膜
直後の水への溶性速度は速いものの、耐アルカリ性が不
十分なため、アルカリ性物質を包装すると水への溶解性
が経時的に低下するという問題点がある。また、水溶性
PVAフィルムは薬品等を包装するため、製袋機等を用
いてヒートシールされることが多いが、けん化度が90
モル%未満のPVAフィルムは吸湿性が高く、フィルム
に腰が無いため、スリップ性が悪く、製袋機等の工程通
過性に劣るという問題点がある。
【0006】本発明の目的は、上記の欠点を無くし、優
れた水への溶解速度を有し、アルカリ性物質を包装した
際にも水への溶解速度の低下が小さく、製袋機等の工程
通過性が非常に優れている水溶性フィルムの製造原料と
して有用な樹脂組成物、並びに該樹脂組成物からなる水
溶性フィルムを提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者らはかかる現状
に鑑み鋭意検討した結果、特定のけん化度を有するスル
ホン酸変性PVAに、特定量の可塑剤および澱粉を配合
した樹脂組成物が、目的とする水溶性フィルムの製造原
料として非常に有用であることを見出し、本発明を完成
するに至った。
【0008】すなわち、本発明は、けん化度90モル%
以上のスルホン酸変性ポリビニルアルコール100重量
部に対して、可塑剤1〜50重量部および澱粉5〜50
重量部を配合してなる樹脂組成物、並びに該樹脂組成物
からなる水溶性フィルムに関する。
【0009】
【発明の実施の形態】以下に本発明についてさらに詳細
に説明する。本発明に用いられるPVAは、スルホン酸
変性PVAであり、例えば、ビニルエステル系単量体と
分子内にスルホン酸基を有する単量体とを共重合させて
得られる共重合体を、通常、アルコール溶液中でアルカ
リまたは酸触媒を用いてけん化し、ビニルエステル単位
をビニルアルコール単位としたものを用いることができ
る。
【0010】スルホン酸変性PVAの製造に使用される
ビニルエステル系単量体としては、例えば、酢酸ビニ
ル、プロピオン酸ビニル、ギ酸ビニル、バーサチック酸
ビニル、ピバリン酸ビニルなどを挙げることができ、こ
れらのうち1種または2種以上を用いることができる。
これらのなかでも工業的に生産され、コスト的に有利な
酢酸ビニルを用いるのが好ましい。
【0011】スルホン酸変性PVAの製造に使用され
る、分子内にスルホン酸基を有する単量体としては、分
子内にスルホン酸基またはその塩を含有し、ビニルエス
テル系単量体と共重合可能なものであれば特に限定なく
いずれも使用できる。例えば、2−アクリルアミド−2
−メチルプロパンスルホン酸またはその塩;2−アクリ
ルアミド−1−メチルプロパンスルホン酸またはその
塩;2−メタクリルアミド−2−メチルプロパンスルホ
ン酸またはその塩;エチレンスルホン酸、アリルスルホ
ン酸、メタアリルスルホン酸などのオレフィンスルホン
酸またはその塩などを挙げることができ、これらのうち
1種または2種以上を用いることができる。これらの中
でも、ビニルエステル系単量体との共重合反応性や、け
ん化時の安定性などの点から、2−アクリルアミド−2
−メチルプロパンスルホン酸またはその塩が好ましい。
ここでいう塩とは、Na、K、Liなどのアルカリ金属
塩、アンモニウム塩、アミンなどを示す。なお、ビニル
エステル系単量体と分子内にスルホン酸基を有する単量
体とを共重合させる際に、スルホン酸基によってビニル
エステル系単量体が加水分解を受けるなどして問題を生
じる場合があるので、通常、部分的にあるいは完全にス
ルホン酸基が金属で中和された塩を用いることが望まし
い。
【0012】スルホン酸基含有PVAにおいて、スルホ
ン酸基を有する単量体単位の共重合割合は、0.1〜2
0モル%であるのが好ましく、0.5〜10モル%であ
るのがより好ましく、1〜5モル%であるのがさらに好
ましい。スルホン酸変性量(スルホン酸基を有する単量
体単位の共重合割合)は、けん化前の酢酸ビニルの状態
でNMR法により測定することができる。その他、硫黄
含量を原子吸光分析法で測定して求めることもできる。
【0013】スルホン酸変性PVAの粘度平均重合度は
特に限定は無いが、水溶性フィルムの場合、フィルムの
機械的な物性も重要であり、10〜100μmの厚さで
も強い引張強度と柔軟性が要求されているので、フィル
ムの引張強度やタフネスの点から粘度平均重合度が30
0〜10000であるのが好ましく、500〜8000
であるのがより好ましい。さらに水溶性の点から500
〜2000が特に好ましい。粘度平均重合度が300未
満ではフィルム引張強度が弱くなる傾向にあり、また1
0000より大きい場合にはフィルムを製膜するときに
使用する製膜原料溶液の粘度が高くなり、作業性が低下
する傾向がある。
【0014】スルホン酸変性PVAのけん化度は、耐ア
ルカリ性の点から、けん化度は90モル%以上である。
さらに、得られるフィルムの引張強度やコシや製袋性を
考慮すると、95モル%以上が好ましく、97モル%以
上がさらに好ましい。けん化度はNMR法により測定す
ることができる。
【0015】本発明に用いられる澱粉については特に限
定はなく、例えば、トウモロコシ、小麦、馬鈴薯、タピ
オカ、タロイモ、サツマイモ、米などの生澱粉や、それ
らのα化澱粉、デキストリン、酸化澱粉、アルデヒド化
澱粉、エステル化澱粉、エーテル化澱粉、カチオン化澱
粉、架橋澱粉などの変性澱粉を挙げることができ、これ
らのうち1種または2種以上を用いることができる。得
られるフィルムの製袋機等の工程通過性の点からは、ス
ルホン酸変性PVAと澱粉の相溶性が幾分低く、フィル
ム表面が梨子地である方が好ましく、生コーンスター
チ、酸化コーンスターチ、エーテル化コーンスターチ、
リン酸エステル化馬鈴薯澱粉、アセチル化小麦澱粉など
が好ましい。さらに、フィルム表面に微細な凹凸が良好
に形成される点から、特に酸化コーンスターチが好まし
い。
【0016】澱粉の配合割合は、スルホン酸変性PVA
100重量部に対して5〜50重量部であり、10〜3
5重量部であるのが好ましい。配合割合が5重量部未満
の場合には、得られるフィルムの水への溶解速度の向上
効果が見られない。一方、配合割合が50重量部を超え
る場合には、得られるフィルムの引張強度が低下し、ヒ
ートシール性も悪くなる。得られるフィルムのブロッキ
ング防止性の点からは、10重量部以上配合するのが好
ましい。
【0017】一般に水溶性フィルムは高温多湿の地域や
寒冷地でも運搬、貯蔵、使用がなされるため、フィルム
の引張強度やタフネスが要求される。特に低温での耐衝
撃性が必要とされる。そのため得られるフィルムのガラ
ス転移点を下げるために、種々の可塑剤が用いられる。
さらに本発明では、上記の目的に加えて、特に水に対す
る溶解性を向上させる目的で可塑剤が用いられる。
【0018】本発明に用いられる可塑剤としては、PV
Aの可塑剤として一般に用いられているものなら特に制
限はなく、例えば、グリセリン、ジグリセリン、ジエチ
レングリコール、トリメチロールプロパン、トリエチレ
ングリコール、ジプロピレングリコール、プロピレング
リコールなどの多価アルコール類、ポリエチレングリコ
ール、ポリプロピレングリコールなどのポリエーテル
類、ビスフェノールA、ビスフェノールSなどのフェノ
ール誘導体、N−メチルピロリドンなどのアミド化合
物、グリセリン、ペンタエリスリトール、ソルビトール
などの多価アルコールにエチレンオキサイドを付加した
化合物や水などを挙げることができ、これらのうち1種
または2種以上を用いることができる。これらのなかで
も、水溶性を向上させる目的としては、グリセリン、ト
リメチロールプロパン、ジエチレングリコール、トリエ
チレングリコール、ジプロピレングリコール、プロピレ
ングリコールが好ましく、特に水溶性向上の効果が大き
いことからトリメチロールプロパンが特に好ましい。
【0019】可塑剤の配合割合はスルホン酸変性PVA
100重量部に対して1〜50重量部である。可塑剤の
配合割合が1重量部未満の場合には、可塑剤の配合効果
が認められない。一方、可塑剤の配合割合が50重量部
を超える場合には、可塑剤のブリードアウトが大きくな
り、得られるフィルムのブロッキング防止性が悪化す
る。得られるフィルムの水に対する溶解速度の点から
は、20重量部以上の割合で配合するのが好ましい。ま
た、得られるフィルムの腰(製袋機等の工程通過性)の
点からは、40重量部以下の割合で配合するのが好まし
い。得られるフィルムの水溶性を向上させる点からは、
可塑剤の配合量が多いほど好ましい。また、ヒートシー
ル温度は様々な要因で変化するが、特に可塑剤の配合量
が多いほどヒートシール温度は低下し、フィルム製袋時
の生産性が向上するので好ましい。特に、得られるフィ
ルムのヒートシール温度が170℃以下となるような割
合で可塑剤を配合するのが好ましく、160℃以下とな
るような割合で可塑剤を配合するのがより好ましい。さ
らに、可塑剤の配合量は得られるフィルムのヤング率の
大きさに影響を与えやすい。得られるフィルムの製袋機
等の工程通過性の点からは、ヤング率が1.5kg/m
2以上であるのが好ましく、2kg/mm2以上である
のがさらに好ましく、このような範囲のヤング率を有す
るフィルムが得られるように、可塑剤を配合することが
好ましい。
【0020】本発明の樹脂組成物には、さらに必要に応
じて、無機フィラーを配合することができる。本発明に
用いられる無機フィラーとしては、例えば、シリカ、重
質、軽質又は表面処理された炭酸カルシウム、水酸化ア
ルミニウム、酸化アルミニウム、酸化チタン、珪藻土、
硫酸バリウム、硫酸カルシウム、ゼオライト、酸化亜
鉛、珪酸、珪酸塩、マイカ、炭酸マグネシウム、カオリ
ン、ハロサイト、パイロフェライト、セリサイト等のク
レー、タルク等を挙げることができ、これらのうち1種
または2種以上を用いることができる。これらのなかで
も、特にスルホン酸変性PVAへの分散性の点から、シ
リカを用いるのが好ましい。無機フィラーの粒子径は、
ブロッキング防止性の点から1μm以上が好ましく、ス
ルホン酸PVAへの分散性の点から10μm以下が好ま
しい。その両者の性能を両立させるには、粒径が1〜7
μm程度の大きさのものがより好ましい。
【0021】無機フィラーの配合量は、水溶性向上の点
から、スルホン酸変性PVA100重量部に対して1〜
20重量部であるのが好ましく、3〜20重量部である
のがより好ましく、5〜20重量部であるのがさらに好
ましく、10〜20重量部であるのが特に好ましい。こ
れらの範囲内で無機フィラーを配合すると、よりブロッ
キング防止性に優れたフィルムが得られるので好まし
い。なお、無機フィラーを20重量部を超えて配合する
と、スルホン酸変性PVAへの分散性が低下し、無機フ
ィラーが凝集してしまい、得られるフィルムの水溶性が
低下する傾向がある。
【0022】本発明の樹脂組成物は、さらに必要に応じ
て、着色剤、香料、増量剤、消泡剤、剥離剤、紫外線吸
収剤、界面活性剤などの通常の添加剤を適宜配合しても
差し支えない。特に製膜装置のダイスやドラムなどの金
属表面と、製膜したフィルムやフィルム原液との剥離性
を向上させるために、スルホン酸変性PVA100重量
部に対して界面活性剤を0.01〜5重量部の割合で配
合することが好ましい。また必要に応じて、本発明の効
果を失わない範囲内で、スルホン酸変性PVAとは異な
った種類のPVA、カルボキシメチルセルロース、メチ
ルセルロース、ヒドロキシメチルセルロースなどの水溶
性高分子を配合しても良い。特に水溶性向上の点から、
低粘度タイプのカルボキシメチルセルロースを添加する
ことが好ましい。
【0023】本発明の樹脂組成物は、前記のスルホン酸
変性PVAに、可塑剤、澱粉および必要に応じて無機フ
ィラーや他の成分を配合し、所望の方法で混合すること
により製造することができる。
【0024】本発明の樹脂組成物を用いて、一般にフィ
ルムを製膜する際に用いられている製膜方法、例えば、
流延製膜法、湿式製膜法、乾式製膜法、押出製膜法、溶
融製膜法、コート法、インフレーション製膜法などの製
膜方法で、水溶性フィルムを製膜することができる。製
膜原液として樹脂組成物を水、ジメチルスルホキシド、
ジメチルホルムアミド、ジメチルアセトアミド、メタノ
ール、n−プロパノール、i−プロパノール、フェノー
ルなどの溶媒に溶解した均一な溶液を調製するために
は、樹脂組成物を構成する成分を予め全て混合した後に
溶媒に溶解しても、あるいは樹脂組成物を構成する成分
をそれぞれ溶媒に溶解した後に、それらの溶液を混合し
ても構わない。製膜原液の濃度は粘度の点から50%以
下(溶媒の含有量が50%以上)が好ましく、製膜した
フィルムの表面にマット状態が形成されやすい点から3
0%以下(溶媒の含有量が70%以上)がさらに好まし
い。
【0025】本発明の水溶性フィルムは、ヤング率が
1.5kg/mm2以上であるのが好ましく、2kg/
mm2以上であるのがさらに好ましい。上記の範囲のヤ
ング率を有する水溶性フィルムは、フィルムの製袋機等
の工程通過性に優れているので好ましい。
【0026】本発明の水溶性フィルムの厚みは、10〜
100μmであるのが好ましく、特に引張強度と水溶性
のバランスの点から30〜80μmであるのがより好ま
しい。
【0027】本発明の水溶性フィルムは、フィルムのブ
ロッキング防止性を向上させるような特別な処理を行わ
なくても、ブロッキング防止性に優れている。耐ブッロ
キング性の指標としては、フィルム表面の滑り角を測定
することにより評価することができるが、本発明の水溶
性フィルムは、滑り角が60度以下であるのが好まし
く、55度以下であるのがさらに好ましい。滑り角は可
塑剤の配合量や、スルホン酸変性PVAのけん化度など
様々な要因で変化する。なお、本明細書でいう滑り角と
は、23℃、50%RH中で1週間調湿したフィルムを
用いて、JIS−P8147に従って、フィルムのフリ
ー面(マット面)の滑り角を測定した値であり、該滑り
角が小さいほどブロッキング防止性に優れていることを
示す。
【0028】本発明の水溶性フィルムのブロッキング防
止性をさらに向上させるために、必要に応じて、該水溶
性フィルム表面をロールマット化したり、シリカや澱粉
などのブロッキング防止用の粉を塗布したり、エンボス
処理を行うこともできる。フィルム表面のロールマット
化は、製膜時に乾燥前のフィルムが接するロールに微細
な凹凸を形成しておくことにより施すことができる。エ
ンボス処理は一般にフィルムが形成された後で、熱や圧
力を加えながらエンボスロールとゴムロールでニップす
ることで行うことができる。粉の塗布はブロッキング防
止の効果が大きいが、用途によっては使用できないこと
があるため、ブロッキング防止のためにはロールマット
化やエンボス処理を施すほうが好ましい。ブロッキング
防止効果が大きいためロールマット化することが特に好
ましい。
【0029】本発明の水溶性フィルムは優れた水への溶
解速度を有しており、20℃水中での完全溶解時間が3
0秒以下であるのが好ましく、25秒以下であるのがよ
り好ましい。本明細書でいう20℃水中での完全溶解時
間とは、実施例の水溶性フィルムの水溶性の測定方法と
して記載した方法に従って、厚さ40μmのフィルムが
完全に溶解するまでの時間DTを測定した値である。
【0030】本発明の水溶性フィルムは、水への溶解性
が優れているのみならず、ヒートシール性にも優れてい
るので、洗剤やアルカリ性を示す固形物等で、水に溶解
して使用するものの包装、特にユニット包装の材料とし
て非常に有用である。本発明の水溶性フィルムから製造
した包装袋は、そのまま水中に投入するだけで速やかに
溶解し、その内容物は水中に放出される。
【0031】
【実施例】以下に実施例を挙げて本発明をさらに詳しく
説明するが、本発明はこれによって限定されるものでは
ない。なお実施例中の水溶性フィルムの水溶性の測定方
法、ヒートシール性の測定方法、引張強度、ヤング率の
測定法、ブロッキング防止性の評価方法は以下の方法に
より行った。
【0032】水溶性フィルムの水溶性の測定方法:20
℃の恒温バスにマグネティックスターラーを設置する。
1リットルの蒸留水を入れた1リットルのガラスビーカ
ーを恒温バスに入れ、ビーカー内の水を5cmの回転子
を用いて250rpmで撹拌する。ビーカー内の蒸留水
が20℃になった後、下記の手順に従って水溶性の測定
を開始する(10℃または15℃での水溶性を測定する
場合には、恒温バスの設定温度を10℃または15℃に
設定して上記と同様な操作を行う)。厚さ40μmのフ
ィルムを40×40mmの正方形に切り、これをスライ
ドマウントにはさみ、20℃(10℃または15℃)の
撹拌している水中に浸漬し、フィルムの溶解状態を観察
した。フィルムが破れるまでの時間をBT、フィルムが
完全に溶解するまでの時間をDTとして、その秒数を測
定した。
【0033】ヒートシール性の測定方法:2枚のフィル
ムのフリー面(マット面)同士を重ねて、熱傾斜試験機
を用いて100〜200℃の範囲の各温度で1秒間熱圧
着(圧力3kgf/mm2)することにより、圧着部分
がヒートシールされるのに必要な最低温度(最低ヒート
シール温度)を求めた。この温度が低いほどヒートシー
ル性に優れていることを示す。
【0034】引張強度、ヤング率の測定法:幅10mmの
フィルムを、20℃、65%RHで1週間調湿後、オー
トグラフで引張試験を行った。チャック間隔は50m
m、引張速度は500mm/分であった。ヤング率は引
張初期の値から、引張強度は最大値から求めた。これら
の値が大きいほど工程通過性に優れていることを示す。
【0035】ブロッキング防止性の評価方法:23℃、
50%RHで1週間調湿を行ったフィルムを用いて、J
IS−P8147に従って、フィルムのフリー面(マッ
ト面)の滑り角の測定を行った。なお、用いた装置の測
定範囲は65度以下であった。滑り角が小さいほど、ブ
ロッキング防止性に優れていることを示す。
【0036】実施例1 酢酸ビニルとアクリルアミド−2−メチルプロパンスル
ホン酸ナトリウムをメタノール溶媒中で共重合し得られ
た共重合体のメタノール溶液に、水酸化ナトリウムのメ
タノール溶液を添加し、常法によりけん化反応を行っ
た。さらに、得られたPVAのメタノール洗浄を行っ
て、酢酸ナトリウム等の不純物を充分に除去してから、
50℃で真空乾燥を行いメタノールの除去を行った。そ
して、粘度平均重合度1000、けん化度98モル%、
スルホン酸基を有する単量体単位を1.5モル%含有す
るスルホン酸変性PVAを得た。このスルホン酸変性P
VA100重量部に対し、澱粉として酸化コーンスター
チ20重量部、可塑剤としてトリメチロールプロパン4
0重量部、無機フィラーとして粒径3μmのシリカ10
重量部および水を添加して、均一な10%水溶液(含水
率90%)を作成し、70℃のマット化した熱ロールへ
流延し、乾燥することにより厚さ40μmのフィルムを
得た。さらに100℃で10分間熱処理を行った。この
フィルムの水溶性(水に完全に溶解するまでの時間)は
20℃では11秒、15℃では17秒、10℃では21
秒であった。他にヒートシール性、引張強度、ヤング
率、ブロッキング防止性(滑り角)を測定した。評価結
果を下記の表2に示した。このフィルムから10cm×
15cmの袋を作り、アルカリ性物質として炭酸ナトリ
ウム40gを入れ熱シールして密封した。この包装袋を
さらにアルミニウムにポリエチレンをラミネートしたフ
ィルムで包み、熱シールすることにより2重に密封包装
し、アルカリ性物質を密封した包装袋から水や可塑剤が
飛散しないようにした。この袋を長期保存テストの促進
試験として、50℃の恒温器に入れて放置し、1ヶ月後
に取り出して包装していたフィルムの水溶性の経時変化
を調べた。評価結果を下記の表2に示した。50℃、1
ヶ月後もほとんど水溶性の低下はなく良好であった。ま
た、着色や透明性の低下もなく、フィルムの外観は良好
であった。さらに、フィルムの臭気(特に酢酸臭)も認
められず、良好であった。
【0037】実施例2〜9 スルホン酸変性PVAの組成や、澱粉、可塑剤、無機フ
ィラーの種類と配合量を下記の表1のように変更したこ
と以外は、実施例1と同様にしてフィルムを製造し、各
種評価を行った。評価結果を下記の表2に示した。実施
例2〜9のアルカリ性物質包装試験後のフィルムの外観
は、着色や透明性の低下がなく良好であった。また、フ
ィルムの臭気(特に酢酸臭)も認められず、良好であっ
た。
【0038】比較例1〜8 スルホン酸変性PVAの組成や、澱粉、可塑剤、無機フ
ィラーの種類と配合量を下記の表1のように変更したこ
と以外は、実施例1と同様にしてフィルムを製造し、各
種評価を行った。評価結果を下記の表2に示した。比較
例1のフィルムについて、アルカリ性物質包装試験後の
フィルムの臭気テストを行ったところ酢酸臭が認められ
た。
【0039】
【表1】
【0040】
【表2】
【0041】
【発明の効果】本発明の樹脂組成物から製造された水溶
性フィルムは、水に対する溶解速度が優れているのみな
らず、アルカリ性物質包装時の水溶性の低下が小さく、
ヒートシール性、工程通過性、低臭性などに優れてお
り、アルカリ性物質の包装を始め、その他の従来公知の
水溶性フィルムの用途に好ましく用いられる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4F071 AA08 AA30 AB01 AB21 AB26 AC05 AE04 AF05Y AF20Y AF27Y AH01 AH04 BA02 BB02 BC01 4J002 AB042 BE021 DE107 DE137 DE147 DE237 DG047 DG057 DJ007 DJ017 DJ037 DJ047 DJ057 EC046 EC056 ED036 EJ036 EU026 FD017 FD026 GG02

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 けん化度90モル%以上のスルホン酸変
    性ポリビニルアルコール100重量部に対して、可塑剤
    1〜50重量部および澱粉5〜50重量部を配合してな
    る樹脂組成物。
  2. 【請求項2】 けん化度90モル%以上のスルホン酸変
    性ポリビニルアルコールが、スルホン酸基を有する単量
    体単位を0.1〜20モル%含有してなるポリビニルア
    ルコールである請求項1記載の樹脂組成物。
  3. 【請求項3】 さらに無機フィラーを、けん化度90モ
    ル%以上のスルホン酸変性ポリビニルアルコール100
    重量部に対して1〜20重量部配合してなる請求項1ま
    たは2記載の樹脂組成物。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3のいずれか一項記載の樹脂
    組成物からなる水溶性フィルム。
  5. 【請求項5】 ヤング率が1.5kg/mm2以上であ
    る請求項4記載の水溶性フィルム。
  6. 【請求項6】 20℃水中での完全溶解時間が30秒以
    下である請求項4または5記載の水溶性フィルム。
  7. 【請求項7】 滑り角が60度以下である請求項4〜6
    のいずれか一項記載の水溶性フィルム。
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