JP2001104683A - 全自動洗濯機 - Google Patents

全自動洗濯機

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JP2001104683A
JP2001104683A JP28780199A JP28780199A JP2001104683A JP 2001104683 A JP2001104683 A JP 2001104683A JP 28780199 A JP28780199 A JP 28780199A JP 28780199 A JP28780199 A JP 28780199A JP 2001104683 A JP2001104683 A JP 2001104683A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 最終濯ぎ直前に柔軟仕上げ液剤を自動投入す
る液剤投入器をバランスリングの一部に設けた洗濯機に
おいて、液剤が水に溶けずに洗濯脱水槽の側壁に残留す
ることを防止する。 【解決手段】 洗いや濯ぎのための給水水位が高水位以
外(極低水位、低水位、中水位)に設定されていた場合
でも、最終濯ぎ行程では、給水を開始し(S10)給水
水位に到達した時点(S11)でパルセータの作動を開
始させた(S13)あとも給水を継続して行い、水位が
高水位に達したならば(S16)給水を停止する(S1
7)。これにより、液剤投入器から流下して洗濯脱水槽
の側壁を伝い落ちる液剤の殆どが確実に水に浸る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は全自動洗濯機に関
し、更に詳しくは、最終濯ぎ行程時に柔軟仕上げ剤等の
液剤を洗濯脱水槽内に自動的に投入する液剤投入器を洗
濯脱水槽の上部に備えた全自動洗濯機に関する。
【0002】
【従来の技術】全自動洗濯機では、予約した時刻に洗濯
を開始するタイマ式の予約洗濯を行うために、洗い行程
の給水時に外部の給水栓等から供給された水と共に洗濯
脱水槽内に粉末又は液状の洗剤を投入し、最終濯ぎ行程
の給水時には洗濯脱水槽内に柔軟仕上げ剤などの液剤を
投入することができる自動投入器が設けられている。
【0003】最終濯ぎ行程の直前に液剤を投入するため
の自動投入器として、従来、特公昭60−50479号
公報に記載のものが知られている。この自動液剤投入器
は洗濯脱水槽の上縁端に周設した環状のバランスリング
の一部に形成され、液剤を収容するための容器と1乃至
複数の液剤保持室とを備えている。洗い行程や濯ぎ行程
のあとの中間脱水行程において、予め容器内に収容され
ていた液剤は洗濯脱水槽に作用する遠心力によって、液
剤容器から液剤保持室へ、更にその液剤保持室からに他
の液剤保持室へと順次移動し、最終濯ぎ行程の直前に洗
濯脱水槽内に流れ落ちる。流下した液剤は最終濯ぎのた
めに給水された水に溶解する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、この種の洗
濯機では、水資源の節約を図るために、給水水量は洗濯
物の量(負荷量)に応じて自動的に設定されるようにな
っている。最終濯ぎ行程時の給水水位が高水位である場
合には、洗濯脱水槽の側周壁の大部分が水に浸るため、
上述したような自動液剤投入器から流下した柔軟仕上げ
液剤はその殆どが水に溶解する。しかしながら、給水水
位が比較的低い場合には洗濯脱水槽の側周壁の上部が水
に浸らないため、粘性の高い柔軟仕上げ液剤の一部が洗
濯脱水槽の側周壁上部に付着したまま水に溶解せずに残
ることがある。このように残留した液剤がカビの発生の
原因となり、悪臭を生じたり甚だしくは洗濯物を汚すこ
とがあった。また、実際に水の中に溶け込む柔軟仕上げ
液剤の量はユーザによって容器に収容された液剤の量よ
りも少なくなるため、液剤が無駄になるのみならず、十
分な柔軟仕上げの効果を得られないこともあった。
【0005】本発明は上記課題を解決するために成され
たものであり、その目的とするところは、洗いや濯ぎの
ために適正に設定された給水水位の高低に拘わらず、最
終濯ぎ行程時に投入される液剤の残留を防止することが
できる全自動洗濯機を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に成された本発明の第1の全自動洗濯機は、予め容器内
に収容された柔軟仕上げ液剤等の各種液剤を最終濯ぎの
直前に洗濯脱水槽内に自動的に流下させるための液剤投
入器を洗濯脱水槽の上部に設置した全自動洗濯機におい
て、 a)洗濯脱水槽内に給水を行う給水手段と、 b)洗濯脱水槽内に給水された水の水位を検知する水位検
知手段と、 c)洗い及び濯ぎ時に洗濯脱水槽内に貯留される水の給水
水位を設定する水位設定手段と、 d)前記水位検知手段により水位を検知しつつ、洗い及び
最終濯ぎ以外の濯ぎ時には前記水位設定手段により設定
された給水水位まで給水を行うべく前記給水手段を制御
し、最終濯ぎ時には該設定された給水水位に拘わらず所
定水位まで給水を行うべく該給水手段を制御する給水制
御手段と、 を備えることを特徴としている。
【0007】また、本発明の第2の全自動洗濯機は、上
記第1の全自動洗濯機において、予め用意された複数の
運転コースをユーザが選択するために操作される入力手
段を備え、前記給水制御手段は該入力手段により1乃至
複数の特定の運転コースが指定された場合にのみ最終濯
ぎ時に所定水位まで給水を行い、該特定の運転コース以
外の運転コースが指定された場合には前記水位設定手段
により設定された給水水位までの給水を行うことを特徴
としている。
【0008】また、本発明の第3の全自動洗濯機は、上
記第1の全自動洗濯機において、前記給水制御手段が最
終濯ぎ時に給水水位に拘わらず所定水位まで給水を行う
という制御を実行するか否かをユーザが選択するために
操作される入力手段を備えることを特徴としている。
【0009】また、本発明の第4の全自動洗濯機は、予
め容器内に収容された柔軟仕上げ液剤等の各種液剤を最
終濯ぎの直前に洗濯脱水槽内に自動的に流下させるため
の液剤投入器を洗濯脱水槽の上部に設置した全自動洗濯
機において、洗い及び最終濯ぎ以外の濯ぎ時に洗濯脱水
槽内の相対的に低い位置に設定された給水水位まで給水
を行った場合でも、最終濯ぎ時には前記液剤投入器の取
付位置又はその近傍まで給水を行うことを特徴としてい
る。
【0010】また、本発明の第5の全自動洗濯機は、上
記第4の全自動洗濯機において、最終濯ぎ時の水位は、
複数段階に設定された給水水位の中で最も高い位置に設
定された水位であることを特徴としている。
【0011】
【発明の実施の形態、及び発明の効果】本発明に係る第
1の全自動洗濯機では、水位設定手段は、例えば洗濯脱
水槽に収容された洗濯物の量つまり負荷量を自動的に検
知し、その負荷量に応じて給水水位を設定する。或い
は、複数段階に設けられた給水水位をユーザが選択する
ために操作される手段を含み、ユーザの指定により給水
水位が設定されるようにしてもよい。更には、予め用意
された複数の運転コースのうちの少なくとの一つの運転
コースに対応して給水水位が定められており、その運転
コースの指定に伴って該給水水位を設定するものであっ
てもよい。
【0012】例えば負荷量に応じて給水水位が設定され
る場合、負荷量が少ないときには少量の水で十分な洗い
や濯ぎ効果が得られるので、給水水位が相対的に低めに
設定される。給水制御手段は、洗い行程や最終濯ぎ以外
の濯ぎ行程の給水時には、上述のように設定された給水
水位までの給水を行うべく給水手段を制御する。従っ
て、例えば負荷量が少ない場合には少量の水が洗濯脱水
槽に貯留され、それによって十分な洗いや濯ぎが実行さ
れる。一方、最終濯ぎ行程の給水時には、上記給水水位
に拘わらず、給水制御手段は例えば複数段階の給水水位
の中で最も高い位置に定められた給水水位まで給水を行
うべく給水手段を制御する。つまり、負荷量が少ない場
合であっても、最終濯ぎ時には多量の水が洗濯脱水槽内
に貯留される。このため、洗濯脱水槽の側周壁は上部
(通常バランスリング)を残して殆どが水に浸り、液剤
投入器から流下した液剤は確実に水に溶解する。
【0013】このように本発明の全自動洗濯機によれ
ば、液剤投入器から放出された液剤が確実に水に溶解す
るので、液剤が無駄にならず、例えば柔軟仕上げ液剤を
用いる場合には所望の仕上げ効果が得られる。また、洗
濯脱水槽の側周壁に液剤が付着したまま残ることがなく
なるので、カビの発生を抑えることができる。
【0014】この発明の全自動洗濯機において、液剤を
使用しないにも拘わらず、低水位で濯ぎが十分に行える
ものを高水位まで給水してしまうと、節水という点では
不利である。柔軟仕上げ液剤を使用するか否かはユーザ
による選択であるが、一般的には、ドライクリーニング
指定表示や手洗い指定表示のある衣類(以下「ドライマ
ーク衣類」という)など、布傷みを生じやすい衣類を洗
濯する場合に柔軟仕上げ剤が利用されることが多い。そ
こで、本発明の第2の全自動洗濯機では、例えばドライ
マーク衣類専用の運転コースなど、柔軟仕上げ剤を利用
する頻度が高いと想定される運転コースが指定された場
合にのみ、給水制御手段は上述のような特徴的な制御を
実行する。
【0015】これにより、液剤が使用されない多くの場
合には、最終濯ぎの給水時にも設定された給水水位まで
しか給水が行われないため、不所望に多くの水が利用さ
れることがなくなり節水を図ることができる。
【0016】更に、本発明の第3の全自動洗濯機では、
柔軟仕上げ液剤を使用する場合にユーザ自らが上記入力
手段を操作すれば、液剤が利用される場合にのみ高水位
までの給水が実行される。従って、液剤を溶解させると
いう効果を確実に得ることができると共に、液剤を利用
しない場合には水を無駄に利用することがない。
【0017】本発明の第4の全自動洗濯機では、洗いや
最終濯ぎ以外の濯ぎ時に洗濯脱水槽内に貯留される水量
が相対的に少ない場合であっても、その水量とは無関係
に、最終濯ぎ時には液剤投入器の取付位置又はその下方
近傍まで水が貯留された状態で濯ぎが実行される。従っ
て、第1の全自動洗濯機と同様に、液剤投入器から放出
された液剤の流下経路の全て又は殆どが水面下になるの
で、液剤が確実に水に溶解し、洗濯脱水槽の側周壁に液
剤が残ることを回避できる。なお、洗濯脱水槽の底部に
配設されたパルセータの回転により濯ぎが実行される場
合、パルセータの回転に伴って洗濯脱水槽の側周壁近傍
では回転軸側よりも水位が上昇するから、給水時の水位
は液剤投入器より或る程度下方であっても本発明として
十分な効果が得られる。
【0018】また、本発明の第5の全自動洗濯機では、
洗いや最終濯ぎ以外の濯ぎ時に、洗濯脱水槽内で最も高
い位置に設定された給水水位(以下「高水位」という)
よりも低い水位までの給水しか行われなくても、最終濯
ぎ時には高水位までの給水が実行される。勿論、洗いや
最終濯ぎ以外の濯ぎ時に高水位までの給水が行われた場
合でも、最終濯ぎ時には高水位までの給水が実行され
る。一般に、この高水位は洗濯脱水槽の上縁端に近い位
置に設定されるから、高水位までの給水を行っておけ
ば、液剤投入器から放出された液剤の流下経路は殆ど水
面下となり上述の効果を達成し得る。
【0019】
【実施例】以下、本発明に係る全自動洗濯機の一実施例
を図面を参照して説明する。図1はこの洗濯機の全体構
成を示す縦断面図である。
【0020】洗濯機の筐体1の内部には有底円筒形状の
外槽2が図示しない4本の吊棒により懸垂支持されてお
り、外槽2の内部には周壁に多数の脱水孔を有する洗濯
脱水槽3が主軸4を中心に回転自在に軸支されている。
洗濯脱水槽3の上縁端には環状のバランスリング5が取
り付けられ、これにより洗濯脱水槽3の首振り振動が抑
制されるようになっている。洗濯脱水槽3の底部には洗
濯物を撹拌するためのパルセータ6が配置されており、
外槽2の下面に取り付けられたモータ7の回転動力は、
モータプーリ8、Vベルト9、主プーリ10などから成
る伝達機構と動力切換機構11とを介して洗濯脱水槽3
とパルセータ6とに伝達される。動力切換機構11はブ
レーキやクラッチを含み、主として洗い運転や濯ぎ運転
時にはパルセータ6のみを一方向又は両方向に回転さ
せ、脱水時には洗濯脱水槽3とパルセータ6とを一体に
一方向に回転させるべく機械的な切換えを行う。
【0021】外槽2の上部後方には、外部の給水栓に一
端が接続され、他端が洗剤容器14に接続された給水管
12が設けられている。給水管12の途中に設けられた
給水バルブ13が開かれると、給水管12を通して洗剤
容器14に水が流入し、洗剤容器14内に予め洗剤が収
容されている場合にはその洗剤と共に洗濯脱水槽3内に
水が供給される。外槽2の底部には排水口15が設けら
れ、排水口15には途中に排水バルブ16を備えた排水
管17が接続されている。更に、外槽2の底部にはエア
ートラップ18が形成されており、圧力ホース19を介
して水位センサ20に接続されている。外槽2内に貯留
された水の水位が上下するとそれに応じて圧力ホース1
9内の空気圧が変化するから、水位センサ20はこの圧
力を検知することにより水位を検知する。筐体1の上面
前部には複数の操作キーと表示器とを備えた操作パネル
23が設けられている。
【0022】また、バランスリング5の一部には、最終
濯ぎの際に洗濯脱水槽3に柔軟仕上げ剤等の液剤を投入
するための、液剤注入口41と液剤排出口55とを有す
る液剤投入器40が設けられている。この液剤投入器4
0の構造については後に詳述する。
【0023】図2はこの洗濯機の要部の電気系構成図で
ある。マイクロコンピュータを含んで構成される制御部
30は運転プログラムを格納したメモリ31やタイマ3
2を備えており、その運転プログラムを実行することに
より後述の如き洗濯の動作処理を進める。制御部30に
は、操作パネル23を含む操作部35からキー入力信号
が入力されると共に水位センサ20から水位検知信号が
入力される。また制御部30は、モータ7を駆動するイ
ンバータ回路等を含むモータ駆動部33と、給水バルブ
13及び排水バルブ16を開閉駆動するバルブ駆動部3
4に対しそれぞれ制御信号を出力する。更に制御部30
は、表示部36に対してキー入力の受付状態や運転状態
のモニタのための表示制御信号を出力する。
【0024】図3(a)は本洗濯機の標準的な洗濯行程
の流れを示すフローチャートである。ユーザは洗濯脱水
槽3に洗濯物を投入すると共に、洗剤容器14に洗剤
を、液剤投入器40に柔軟仕上げ液剤を収容し、操作パ
ネル23より洗濯開始の指示を行う。すると、まず、洗
濯物の量を自動的に検知するための負荷量検知処理が実
行され、それにより検知された負荷量に応じて給水水位
が決定される(ステップS1)。本洗濯機では、給水水
位としては図1中に示した、極低水位L1、低水位L2、
中水位L3、高水位L4の4段階の何れかが選択されるよ
うになっている。その給水水位まで洗濯脱水槽3に水が
貯留され、その注水の際に洗剤容器14に収容されてい
る洗剤が水と共に洗濯脱水槽3に流入する。そして、パ
ルセータ6を回転させて洗い行程が実行される(ステッ
プS2)。
【0025】洗い行程が終了すると水は排出され、洗濯
脱水槽3とパルセータ6とが一体で高速回転されて中間
脱水行程が実行される(ステップS3)。そのあと、上
記給水水位まで洗濯脱水槽3に水が貯留され、パルセー
タ6を回転させて1回目の濯ぎ行程が実行される(ステ
ップS4)。1回目の濯ぎ行程が終了すると水は排出さ
れ、ステップS3と同様にして中間脱水行程が実行され
る(ステップS5)。そのあと、2回目、つまり最終濯
ぎ行程が行われ(ステップS6)、最後に最終脱水行程
が行われる(ステップS7)。なお、最終濯ぎ行程は溜
め濯ぎ又は注水濯ぎの何れかを選択できるようになって
いる。溜めすすぎは洗い濯ぎや1回目の濯ぎと同様に所
定量の水を洗濯脱水槽3に貯留した状態で行う濯ぎであ
って、注水濯ぎは給水を継続し溢水水位L5以上に上昇
した水を溢水口21から排出しながら行う濯ぎである。
【0026】図5〜図11は液剤投入器40の構造を示
す図である。液剤投入器40は合成樹脂から成るバラン
スリング5と一体に成形され、バランスリング5は上部
部材5Aと下部部材5Bとが熱溶着により一体化された
構造を有している。図5は上部部材5Aに形成された液
剤注入口41の上面図、図6は図5中のA−A’線断面
図、図7は下部部材5Bに形成された液剤投入器40の
内部構造を示す平面図、図8は図7中のB−B’線断面
図、図9は図7中のC−C’線断面図、図10は図7中
のD−D’線断面図、図11は図7中のE−E’線断面
図である。
【0027】図5及び図6に示すように、液剤投入器4
0は上面に液剤注入口41を有しており、液剤注入口4
1はバランスリング5の上部部材5Aの内周側に蝶動自
在の蓋体42により覆われるようになっている。
【0028】図7に示すように、液剤投入器40の内部
には、バランスリング5の内周側に位置する第1保持室
43及び第3保持室48と、その第1、第3保持室4
3、48とそれぞれ第1及び第2隔壁45、50で隔て
られ外周側に位置する第2保持室44及び第4保持室4
9とが設けられている。また、周方向に隣接する第2保
持室44と第4保持室49とは第3隔壁52により隔て
られている。
【0029】図9に示すように第1隔壁45の上端は低
くなっており、上部部材5Aと下部部材5Bとが溶着さ
れた状態では隙間が形成される。この隙間が第1保持室
43と第2保持室44とを連通する液剤通過口46とな
る。同様に、第2隔壁50の上部には、第3保持室48
と第4保持室49とを連通する液剤通過口が形成され
る。図8に示すように、第2保持室44及び第4保持室
49の底壁はそれぞれ同一方向に下傾斜している。ま
た、図10に示すように、第2保持室44と第3保持室
48とは大きな段差をもって連通している。更に、図1
1に示すように、第4保持室49の最低部には液剤落下
口53が開口しており、バランスリング5の外周側に開
口した液剤排出口55と液剤流出路54を介して接続さ
れている。
【0030】図3(b)は、図3(a)に示した各洗濯
行程における柔軟仕上げ液剤の移動状況を示す図であ
る。即ち、柔軟仕上げ液剤を使用する場合、ユーザが洗
濯に先立って液剤注入口41から所定量の柔軟仕上げ液
剤を注入すると、この液剤は第1保持室43内に貯留さ
れる。ステップS2の洗い行程時には洗濯脱水槽3の回
転速度は低いため、第1保持室内43内の液剤に作用す
る遠心力は小さく、液剤は第1保持室43内に引き続き
保持される。洗い行程が終了してステップS3の中間脱
水行程になると、洗濯脱水槽3は高速(最高1000r
pm程度)で回転され、液剤にも大きな遠心力が作用す
る。すると、液剤は第1隔壁45に張り付きつつ液剤通
過口46から第2保持室44内へと入り、第2保持室4
4の外周壁47に張り付く。ステップS3の中間脱水行
程が終了して洗濯脱水槽3の回転速度が落ちると、第2
保持室44の外周壁47に張り付いていた液剤は重力に
よって底壁の傾斜に沿って流れ、第3保持室48内へと
溜まる。
【0031】ステップS4の1回目の濯ぎ行程時には、
先の洗い行程時と同様に第3保持室48内の液剤に作用
する遠心力は小さく、液剤は第3保持室48内に保持さ
れる。更に、ステップS5の中間脱水行程時に遠心力に
よって第3保持室48から第4保持室49へ入り、第4
保持室49の外周壁51に張り付く。そして、ステップ
S5の中間脱水行程が終了すると遠心力が作用しなくな
り、第4保持室49の底壁の傾斜に沿って液剤落下口5
3から落下し、液剤流出路54を通って液剤排出口55
から外部に排出される。而して、ステップS5の中間脱
水行程の終了後には、柔軟仕上げ剤は液剤排出口55か
ら吐き出されて洗濯脱水槽3の外周壁を伝い落ちる。な
お、上記液剤投入器40は中間脱水行程を2回行ったあ
とに最終濯ぎ行程に移行する場合の例であるが、例えば
濯ぎを全部で3回繰り返し、各濯ぎのあとに中間脱水を
行う場合にはその分だけ保持室の数を増やせばよい。
【0032】既に述べたように、洗い行程及び1回目の
濯ぎ行程時には予め設定された給水水位(L1〜L4の何
れか)まで給水が行われ、そのように給水水位まで水が
貯留した状態で洗いや濯ぎが実行される。これに対し、
ステップS6の最終濯ぎ行程においてのみ、次に説明す
るような特徴的な制御が実行される。
【0033】図4は本実施例の洗濯機における最終濯ぎ
時の制御フローチャートである。最終濯ぎ行程が開始さ
れると、まず制御部30はバルブ駆動部34を介して給
水バルブ13をONさせ、洗濯脱水槽3内への給水を開
始する(ステップS10)。そのあと、水位センサ20
により洗濯脱水槽3内の水位を検出し、予め設定されて
いた給水水位(つまりL1〜L4の何れか)に到達したな
らば(ステップS11で「Y」)、給水を継続しつつタ
イマ32による計時を開始する(ステップS12)。更
に、モータ駆動部33を介してモータ7を作動させ、パ
ルセータ6を所定時間毎に左右反転回転させる(ステッ
プS13)。これにより、洗濯脱水槽3内に貯留された
水には水流が発生し、実質的な濯ぎが開始される。
【0034】タイマ32による計時が2分に達するまで
は(ステップS14で「N」)、濯ぎの種類が溜め濯ぎ
であるか否かを判定し(ステップS15)、溜め濯ぎで
ある場合には、水位センサ20により検出される水位が
高水位L4に到達したか否かを判定する(ステップS1
6)。そして、高水位L4に達したならば給水バルブ1
3をOFFさせて給水を停止する(ステップS17)。
ステップS15で溜め濯ぎでないと判定された場合には
注水濯ぎであるので、給水を継続したままステップ14
へ戻る。この場合、水位が溢水水位L5以上になると、
溢水口21から水が排出され、それ以上の水位上昇は停
止する。このようにしてパルセータ6が回転され始めて
から2分が経過すると(ステップS14で「Y」)、給
水バルブ13が開かれている場合には閉鎖され(ステッ
プS18)、モータ7が停止されると共に(ステップS
19)排水バルブ16が開放されて洗濯脱水槽3内の水
が排出される(ステップS20)。そして次行程、つま
り最終脱水行程へと進む。
【0035】而して、負荷量に応じて、或いはユーザの
選択に応じて設定された給水水位が極低水位L1、低水
位L2、中水位L3、高水位L4の何れであっても、最終
濯ぎ時の給水水位は溜め濯ぎにおいては高水位L4に設
定される。溜め濯ぎ、注水濯ぎの何れの場合でも、水位
は高水位L4以上になるから、洗濯脱水槽3の側周壁は
上端の一部を除いて水に浸かる。実際上、液剤投入器4
0の液剤排出口55よりも高水位L4の位置が或る程度
低くても、パルセータ6が回転されることにより洗濯脱
水槽3の側周壁近傍では水位が高水位L4の位置よりも
高くなるため、液剤投入器40の液剤排出口55から流
下した液剤のほぼ全てが水面下となり、確実に溶解す
る。
【0036】上述したような最終濯ぎ行程時の制御は常
に実行されるのではなく、或る特定の運転コースが選択
された場合にのみ実行されるようにしてもよい。即ち、
一般に全自動洗濯機では、標準的な洗濯の運転コース以
外に、例えば、ドライマーク衣類を洗濯するのに適した
ドライ運転コースなどの複数の運転コースが用意されて
いる。通常、柔軟仕上げ剤はウール製品等、ドライマー
ク衣類に対して使用されることが多い。換言すれば、標
準運転コースなどの他の運転コースを指定して洗濯が行
われる場合には、柔軟仕上げ剤が使用されることは稀で
ある。そこで上記実施例の洗濯機では、制御部30は操
作部35においてユーザによりドライ運転コースが指定
された上で洗濯開始が指示された場合にのみ、最終濯ぎ
行程で図4に示したような制御を実行し、それ以外の運
転コースが指定されている場合には給水水位まで給水し
た時点で給水バルブ13をOFF(溜め濯ぎの場合)す
る制御を実行すればよい。
【0037】勿論、全てのユーザがドライ運転コースで
のみ柔軟仕上げ剤を使用するとは限らないから、より好
ましくは、例えば柔軟仕上げ剤使用の選択を指示するキ
ーを操作パネル23に設けておき、そのキーの操作に応
じて制御部30は上記制御を行うか否かを決めるように
するとよい。
【0038】なお、上記ドライ運転コースは単に一例で
あって、柔軟仕上剤の使用頻度が高いと想定される他の
運転コース、例えばランジェリー類などの布傷みのし易
い洗濯物を想定した弱洗い運転コース(デリケート運転
コース、手洗い運転コース等と呼ばれることもある)に
対して上述のような制御を行うようにしてもよいし、複
数の運転コースに対して上述のような制御を行うように
してもよい。
【0039】また、上記実施例は一例であり、本発明の
趣旨の範囲で適宜修正及び変更を行えることは明らかで
ある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施例による洗濯機の全体構成を
示す縦断面図。
【図2】 本実施例による洗濯機の電気系構成図。
【図3】 本実施例による洗濯機の標準的な洗濯行程の
流れを示すフローチャート及び各洗濯行程における柔軟
仕上げ液剤の移動状況を示す図。
【図4】 本実施例による洗濯機の最終濯ぎ行程時の制
御フローチャート。
【図5】 バランスリングの上部部材に形成された液剤
注入口の上面図。
【図6】 図5中のA−A’線断面図。
【図7】 バランスリングの下部部材に形成された液剤
投入器の内部構造を示す平面図。
【図8】 図7中のB−B’線断面図。
【図9】 図7中のC−C’線断面図。
【図10】 図7中のD−D’線断面図。
【図11】 図7中のE−E’線断面図。
【符号の説明】
1…筐体 2…外槽 3…洗濯脱水槽 4…主軸 5…バランスリング 5A…上部部材 5B…下部部材 6…パルセータ 7…モータ 12…給水管 13…給水バルブ 14…洗剤容器 15…排水口 16…排水バル
ブ 17…排水管 18…エアート
ラップ 19…圧力ホース 20…水位セン
サ 21…溢水口 23…操作パネ
ル 30…制御部 31…メモリ 32…タイマ 33…モータ駆
動部 34…バルブ駆動部 35…操作部 36…表示部 40…液剤投入
器 41…液剤注入口 43、44、4
8、49…保持室 45、50、52…隔壁 46…液剤通過
口 47、51…外周壁 53…液剤落下
口 54…液剤流出路 55…液剤排出

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 予め容器内に収容された柔軟仕上げ液剤
    等の各種液剤を最終濯ぎの直前に洗濯脱水槽内に自動的
    に流下させるための液剤投入器を洗濯脱水槽の上部に設
    置した全自動洗濯機において、 a)洗濯脱水槽内に給水を行う給水手段と、 b)洗濯脱水槽内に給水された水の水位を検知する水位検
    知手段と、 c)洗い及び濯ぎ時に洗濯脱水槽内に貯留される水の給水
    水位を設定する水位設定手段と、 d)前記水位検知手段により水位を検知しつつ、洗い及び
    最終濯ぎ以外の濯ぎ時には前記水位設定手段により設定
    された給水水位まで給水を行うべく前記給水手段を制御
    し、最終濯ぎ時には該設定された給水水位に拘わらず所
    定水位まで給水を行うべく該給水手段を制御する給水制
    御手段と、 を備えることを特徴とする全自動洗濯機。
  2. 【請求項2】 予め用意された複数の運転コースをユー
    ザが選択するために操作される入力手段を備え、前記給
    水制御手段は該入力手段により1乃至複数の特定の運転
    コースが指定された場合にのみ最終濯ぎ時に所定水位ま
    で給水を行い、該特定の運転コース以外の運転コースが
    指定された場合には前記水位設定手段により設定された
    給水水位までの給水を行うことを特徴とする請求項1に
    記載の全自動洗濯機。
  3. 【請求項3】 前記給水制御手段が最終濯ぎ時に給水水
    位に拘わらず所定水位まで給水を行うという制御を実行
    するか否かをユーザが選択するために操作される入力手
    段を備えることを特徴とする請求項1に記載の全自動洗
    濯機。
  4. 【請求項4】 予め容器内に収容された柔軟仕上げ液剤
    等の各種液剤を最終濯ぎの直前に洗濯脱水槽内に自動的
    に流下させるための液剤投入器を洗濯脱水槽の上部に設
    置した全自動洗濯機において、洗い及び最終濯ぎ以外の
    濯ぎ時に洗濯脱水槽内の相対的に低い位置に設定された
    給水水位まで給水を行った場合でも、最終濯ぎ時には前
    記液剤投入器の取付位置又はその近傍まで給水を行うこ
    とを特徴とする全自動洗濯機。
  5. 【請求項5】 最終濯ぎ時の水位は、複数段階に設定さ
    れた給水水位の中で最も高い位置に設定された水位であ
    ることを特徴とする請求項4に記載の全自動洗濯機。
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