JPH09201489A - 洗濯機 - Google Patents

洗濯機

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JPH09201489A
JPH09201489A JP8011100A JP1110096A JPH09201489A JP H09201489 A JPH09201489 A JP H09201489A JP 8011100 A JP8011100 A JP 8011100A JP 1110096 A JP1110096 A JP 1110096A JP H09201489 A JPH09201489 A JP H09201489A
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JP
Japan
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washing
basket
water
clothes
storage container
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Application number
JP8011100A
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English (en)
Inventor
Yoshio Tanaka
美穂 田中
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Publication date
Application filed by Toshiba Corp filed Critical Toshiba Corp
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Publication of JPH09201489A publication Critical patent/JPH09201489A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 デリケートな素材の衣類を洗う場合における
布傷みの抑制と洗浄力の向上とを同時に実現すると共
に、必要となる水及び洗剤の量を減らすこと。 【解決手段】 有底円筒状に形成されたバスケット43
には、その周壁部及び底部の全体に通水孔43aが形成
されると共に、下面に複数本の取付ピン44が下方に向
けて一体に突出形成される。このバスケット43は、取
付ピン44を、回転槽4の内底部に回転可能に配設され
た撹拌体5の水抜き孔に嵌合することによって、その撹
拌体5上に装着される。布傷みが生じやすいデリケート
な素材の衣類を洗う場合には、その衣類を収納したバス
ケット43を撹拌体5上に装着した状態で当該撹拌体5
を低速回転させながら洗い運転を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、洗い槽の内底部に
設けた撹拌体を回転させることにより洗い運転を行うよ
うにした洗濯機に関する。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】家庭用として販売され
ている一般的な洗濯機にあっては、洗い槽の内底部に配
設された撹拌体により水流を生成して洗い運転を行う構
成とされている。このような洗濯機により、「手洗イ」
表示が施されたウール製品やシルク製品のようなデリケ
ートな素材の衣類を洗う場合には、こすれに起因した布
傷み(毛羽立ち、縮み、しわなど)の発生を抑えること
が必要なる。このため、従来の洗濯機では、十分に弱い
水流により洗い運転を実行する所謂手洗いコースを設定
することが行われている。
【0003】しかしながら、上記のような構成では、撹
拌体と衣類(或いは衣類を収納した洗濯ネット)とが頻
繁に接触することを防止するために、洗い槽内に比較的
高い水位まで給水しなければならず、このため、使用水
量及び使用洗剤量が自ずと多くなるという問題点があっ
た。また、布傷みを抑制するためには、手洗いコースで
の水流を極力弱くすることが望ましいが、このように構
成した場合には洗浄力が落ちることが避けられないもの
である。つまり、布傷みの抑制と洗浄力の向上とは二律
背反する課題となっており、この点の解決も望まれてい
た。
【0004】本発明は上記のような事情に鑑みてなされ
たものであり、その目的は、デリケートな素材の衣類を
洗う場合における布傷みの抑制と洗浄力の向上とを同時
に実現できると共に、その洗い時に必要となる水の量及
び洗剤量を減らし得るようになるなどの効果を奏する洗
濯機を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明によ
る洗濯機は、上記目的を達成するために、洗い槽内の内
底部に回転可能に配設された撹拌体と、この撹拌体を回
転させて洗い運転を実行するための駆動手段と、前記撹
拌体に対して着脱可能に設けられ、その装着状態で内部
に洗濯物を収納できるように構成された通水性ある籠状
収納容器とを備えた構成としたものである。
【0006】このような構成において、布傷みが生じや
すいデリケートな素材の衣類を洗濯する場合には、籠状
収納容器を撹拌体に装着すると共に、その籠状収納容器
内に洗濯対象の衣類つまり洗濯物を収納し、さらに、洗
い槽内に所定水位(例えば、籠状収納容器内の衣類が水
に浸る程度)まで給水し、且つ洗剤を投入した状態で駆
動手段により撹拌体を回転させる。すると、上記衣類
が、洗濯液内において籠状収納容器と共に回転されるの
に応じて、洗濯液が衣類を通過するようになり、これに
より当該衣類の洗剤洗いが行われる。
【0007】この場合、籠状収納容器内の衣類は、当該
収納容器と共回りするようになるから、衣類に対して、
こすれによる機械力が加わり難くなって、その衣類の布
傷みが極力抑制されるようになり、また、洗濯液が衣類
内部を強制的に通過することになるから、高い洗浄力が
得られるようになる。さらに、洗い槽内には、その内底
部に位置された籠状収納容器内の衣類が浸る程度まで給
水するだけで良いから、使用水量及び使用洗剤量を減ら
し得るようになる。
【0008】尚、上記のように、籠状収納容器を装着し
た状態において、洗い槽内にすすぎ用の清水を供給する
ことによりすすぎ運転を行うことができるものであり、
この場合にも、衣類に対しこすれによる機械力が加わり
難くなって、その布傷みが極力抑制されると共に、すす
ぎ水が衣類内部を強制的に通過することになるから、高
いすすぎ効果が得られるようになる。また、洗い槽内か
ら排水した状態で撹拌体を回転させることにより、籠状
収納容器を装着したままの状態で脱水運転を行うことも
可能となる。
【0009】上記構成の洗濯機において、前記籠状収納
容器内に収納された洗濯物を上方から押え付けるための
押え板を設ける構成としても良い(請求項2)。このよ
うな構成によれば、押え板によって、洗い槽内への給水
状態において籠状収納容器内の衣類(洗濯物)が浮き上
がる事態を防止できるようになるから、その衣類を常時
において洗濯液或いはすすぎ水に浸した状態とすること
ができ、常に良好な洗浄効果及びすすぎ効果が得られる
ようになる。また、衣類が籠状収納容器内で移動する事
態も押え板により防止されることになるから、こすれに
よる機械力に起因した布傷み抑制効果を一段と高め得る
と共に、衣類の型崩れを未然に防止できるようになる。
【0010】請求項3記載の発明による洗濯機は、洗い
槽の内底部に回転可能に配設された撹拌体と、この撹拌
体を回転させて洗い運転を実行するための駆動手段と、
前記撹拌体に対して着脱可能に設けられ、その装着状態
で通水性を備えた袋状収納体を当該撹拌体に固定可能な
形状に構成された固定用アタッチメントとを備えた構成
としたものである。
【0011】このような構成において、布傷みが生じや
すいデリケートな素材の衣類を洗濯する場合には、固定
用アタッチメントを撹拌体に装着することにより、通水
性を備えた袋状収納体を当該撹拌体に固定すると共に、
その袋状収納体内に洗濯対象の衣類を収納した状態と
し、さらに、洗い槽内に所定水位まで給水し、且つ洗剤
を投入した状態で駆動手段により撹拌体を回転させる。
すると、衣類が洗濯液内において袋状収納体と共に回転
されるのに応じて、洗濯液が衣類を通過するようにな
り、これにより当該衣類の洗濯が行われる。
【0012】この場合においても、袋状収納体内の衣類
に対して、こすれによる機械力が加わり難くなって、そ
の衣類の布傷みが極力抑制されるようになり、また、洗
濯液が衣類内部を強制的に通過することになるから、高
い洗浄力が得られるようになる。さらに、洗い槽内に
は、その内底部に位置された袋状収納体内の衣類が浸る
程度まで給水するだけで良いから、使用水量及び使用洗
剤量を減らし得るようになる。
【0013】上記請求項1ないし3記載の洗濯機におい
て、前記撹拌体に対して籠状収納容器または固定用アタ
ッチメントが装着された状態を検知可能な検知手段を設
け、前記籠状収納容器または固定用アタッチメントを装
着した状態での洗い運転中に前記検知手段が籠状収納容
器または固定用アタッチメントの非装着状態を検知した
ときに、当該洗い運転を停止して異常報知動作を行う構
成とすることもできる(請求項4)。
【0014】このような構成によれば、洗い運転中に籠
状収納容器または固定用アタッチメントが装着位置から
外れたときには、直ちに洗い運転が停止されると共に、
異常状態が発生した旨の報知が行われることになるか
ら、籠状収納容器または固定用アタッチメントが外れた
状態のまま洗い運転が継続されるという異常事態の発生
を未然に防止できると共に、その籠状収納容器または固
定用アタッチメントの脱落状態に迅速に対処できるよう
になる。
【0015】上記請求項1ないし4記載の洗濯機におい
て、前記撹拌体に対して前記籠状収納容器または固定用
アタッチメントが装着された状態を検知可能な検知手段
を設け、前記検知手段が前記籠状収納容器または固定用
アタッチメントの装着を検知した状態では、予め決めれ
られたモードの洗い運転制御を行う構成とすることもで
きる(請求項5)。
【0016】このような構成によれば、籠状収納容器ま
たは固定用アタッチメント及び袋状収納体を利用してデ
リケートな素材の衣類を洗濯する場合に、その衣類に適
した最適な状態の洗い運転制御を自動的に行い得るよう
になる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明の第1実施例につい
て図1ないし図8を参照しながら説明する。洗濯機の縦
断面構造を示す図1において、外箱1内には、外槽2が
弾性吊持機構3を介して揺動可能に配設されている。上
記外槽2内には、洗濯槽と脱水槽とを兼用する回転槽4
(本発明でいう洗い槽に相当)が回転可能に設けられて
おり、この回転槽4の内底部に、撹拌体5が回転可能に
設けられている。尚、上記撹拌体5は、図5に示すよう
に、中心部から放射状に延びる複数条の羽根5aと多数
個の水抜き孔5bとを備えた構成となっている。
【0018】上記回転槽4は、周壁部が上方へ向かうに
従って漸次拡開するテーパ状に形成されている。そし
て、回転槽4にあっては、その周壁部の最上部にのみ脱
水孔4a群が形成されており、周壁部の他の部分は無孔
状に形成されている。また、回転槽4の底部には通水孔
4b群が形成されている。
【0019】外槽2の内底部には、前記回転槽4の通水
孔4b群から後部側へ延びる排水通路6が設けられてい
る。そして、外槽2において排水通路6の後部側の端部
が排水口7となっており、この排水口7には水位検知用
のエアトラップ8が設けられている。上記排水口7は、
例えばモータ式の排水弁9により開閉される構成となっ
ており、その排水弁9の下部には、機外に通じる排水ホ
ース10が連結されている。
【0020】この構成の場合、排水弁9が開放される
と、回転槽4内の水は排水通路6及び排水ホース10を
通って外部へ排出されるように構成されている。また、
外槽2の底部の前部には補助排水口11が形成されてお
り、この補助排水口11は、図示しない連結ホースを介
して排水ホース10に連通されている。これにより、脱
水運転時などに回転槽4内の水が脱水孔4aを通って外
槽2内へ放出されると、この排水は補助排水口11、連
結ホース及び排水ホース10を通って外部へ排出される
ようになる。尚、エアトラップ8には、圧力センサから
成る水位センサ(図7に符号12を付して示す)がエア
パイプ13を介して連結されており、その水位センサ1
2により回転槽4内の水位を検知できる構成となってい
る。
【0021】回転槽4の上部には、バランスリング14
が取り付けられている。また、回転槽4の内周部には、
ほぼドラム状をなすステンレス鋼板製の内バスケット1
5が配設されており、この内バスケット15の周壁部に
は多数の通水孔(図示せず)が形成されている。
【0022】上記回転槽4の内周部の下部には、底カバ
ー16が配設されている。また、内バスケット15と回
転槽4との間、並びに底カバー16と回転槽4との間に
は通水用の所定間隙が設けられており、このような構成
により、排水時または脱水時に回転槽4内の水が上記通
水用の所定間隙を通って下方または上方へ流れるように
なっている。
【0023】外槽2の外底部には、駆動手段としてのモ
ータ17と駆動機構部18とが配設されている。この場
合、モータ17の回転力は、ベルト伝達機構19を介し
て駆動機構部18へ伝達されるようになっている。上記
駆動機構部18は、クラッチ機構、減速装置及びブレー
キ装置などを含んで成る周知構成のものである。特に、
クラッチ機構は、モータ17の回転力を洗い時に撹拌体
5だけへ減速装置を介して減速して伝える状態と、脱水
時に回転槽4及び撹拌体5へ高速で伝える状態とを切り
替える機能を有している。また、ブレーキ装置は、洗い
時及び脱水時において回転槽4の制動及び制動解除を選
択的に行うために設けられるもので、回転槽4の槽軸に
これと一体回転するように設けられたブレーキドラム
と、このブレーキドラムを囲む位置に設けられたブレー
キバンドとから構成されている。
【0024】外箱1の上部には、トップカバー20が取
付けられており、このトップカバー20内の後部には、
回転槽4内への給水動作を行うための電磁式の給水弁2
1が配設されている。また、上記トップカバー20に
は、洗濯物の出入れ口を開閉する例えば二つ折り式の蓋
22が開閉可能に設けられており、この蓋22の下面部
における所定位置には、後述するバスケット検知装置2
3(本発明でいう検知手段に相当)の一部を構成する反
射型の光センサ23aが取り付けられている。尚、給水
弁21には給水器24が取付けられている。
【0025】さらに、図1には示されていないが、トッ
プカバー20の前部の上面には、図6に示すような操作
パネル25が配設されており、この操作パネル25に
は、各種のキースイッチ並びに種々の表示器が配設され
ている。
【0026】具体的には、操作パネル25の右端部寄り
部位に、電源投入及び遮断のための「入」スイッチ26
及び「切」スイッチ27、スタート兼一時停止用のスタ
ートスイッチ28が設けられる。操作パネル25の下半
部には、粉石けんを使用することを設定するための粉石
けんスイッチ29、水位設定用の水位スイッチ30、タ
イマによる予約運転を設定するため予約スイッチ31、
洗い運転時間設定用の洗いスイッチ32、すすぎ回数設
定用のすすぎスイッチ33、脱水運転時間設定用の脱水
スイッチ34、各運転の強さをマニュアル設定するため
のお好みスイッチ35、洗濯コースを設定するためのコ
ース設定スイッチ36が配設される。尚、上記洗濯コー
スとしては、例えば、「標準」、「強力」、「振り洗
い」、「毛布」、「手洗い」、「風呂水」の各コースが
設定されている。
【0027】また、操作パネル25の上半部には、設定
された水位を表示する水位表示器37、必要洗剤量、洗
い運転時間、すすぎ運転回数、脱水運転時間などを表示
するための例えば7セグメント型発光素子から成る数字
表示器38、39、40、現在進行中の洗濯行程の種類
を表示するための行程表示器41、設定された洗濯コー
スを表示するためのコース表示器42が配設されてい
る。
【0028】しかして、図1に翻って、回転槽4内に
は、通水性を備えたバスケット43(本発明でいう籠状
収納容器に相当)を洗濯物の出入れ口を介して着脱可能
に配設できる構成となっている。このバスケット43
は、例えばプラスチックを一体成型して成るもので、図
2に示すように、有底円筒状に形成され、その周壁部及
び底部の全体に通水孔43aを備えた構成となってい
る。
【0029】上記バスケット43の下面には、複数本
(例えば3本)の取付ピン44が下方に向けて一体に突
出形成されている。これにより、バスケット43は、図
3に示すように、それらの取付ピン44を前記撹拌体5
が有する水抜き孔5bに対し圧入状態で嵌め込むことに
より、撹拌体5上にこれと一体回転するように取り付け
られる。
【0030】尚、バスケット43は、撹拌体5に対し
て、同心状或いは偏心状の何れの状態で装着しても良い
が、本実施例では、バスケット43が撹拌体5に対して
常に同心状に取り付けられる構成としている。このた
め、図5に示すように、撹拌体5側における水抜き孔5
b群のうち、所定個数(この場合3個)の水抜き孔5b
-1のみを他より径大に設定すると共に、取付ピン44
を、これら水抜き孔5b-1に対してのみ嵌め込み可能な
形状とし、その嵌め込み状態で、バスケット43が撹拌
体5に対し同心状配置となるような構成としている。
【0031】また、バスケット43内には、押え板45
を任意の高さ位置に水平状態で配置し得る構成となって
いる。この押え板45は、例えばプラスチックをエラス
トマ状に一体成型して柔軟性を持たせたもので、図2に
示すように全体として円板状に形成され、その全体に通
水孔45aを備えた構成となっている。
【0032】上記押え板45の周縁部には複数個の係合
片45bが径方向へ突出するように一体成型されてい
る。これにより、押え板45は、図4に示すように、そ
れらの係合片45bをバスケット43の周壁部に形成さ
れた通水孔43aに対し嵌め込むことにより、任意の高
さ位置に水平状態でセット可能な構成となっている。
【0033】さらに、バスケット43の上端縁部には、
前述した反射型の光センサ23aと共にバスケット検知
装置23を構成する反射板23bが取り付けられてい
る。この場合、光センサ23aは、蓋22が閉鎖された
状態において、その光軸Cが反射板23bの回転軌跡と
交差するように配置されるものである。従って、撹拌体
5の回転に応じて、これと同心状態配置とされたバスケ
ット43が回転された状態では、反射板23bが光セン
サ23aの光軸Cと周期的に交差するようになって、当
該光センサ23aからパルス信号が繰り返し出力される
ことになり、斯様なパルス信号に基づいてバスケット4
3の装着の有無を検知できることになる。
【0034】一方、図7には、電気的構成の概略が機能
ブロックの組み合わせにより示されている。この図7に
おいて、制御回路46は、マイクロコンピュータなどか
ら構成されており、洗い運転、洗濯物量判定、排水・脱
水運転などを含む洗濯運転全般を制御する機能を有し、
そのための制御プログラムを記憶している。
【0035】上記制御回路46は、前記操作パネル25
に設けられた「入」スイッチ26などの各種のキースイ
ッチを有して成るスイッチ入力部47からの各種のスイ
ッチ信号、水位センサ12からの水位検知信号、蓋22
の閉鎖状態を検知するために設けられた蓋スイッチ22
aからの閉鎖検知信号、モータ17の回転に応じてパル
ス信号を発生する回転センサ48からのパルス信号、前
記バスケット検知装置23が有する光センサ23aから
のパルス信号を受ける構成とされている。
【0036】この場合、制御回路46は、回転センサ4
8からのパルス信号に基づいてモータ17の回転速度を
検知する機能を有し、特に、洗い時及び脱水時には上記
モータ17の回転速度から撹拌体5及び回転槽4の回転
速度を検知する構成となっている。
【0037】また、制御回路46は、操作パネル25に
設けられた水位表示器37などの各種の表示器を有して
成る表示部49、運転終了やバスケット43の装着状態
の異常などを報知するためのブザー50、給水弁21、
排水弁9及びモータ17を駆動回路51を介して通電制
御するように構成されている。
【0038】尚、この場合において、駆動回路51は、
モータ17を可変速制御するためのインバータ装置を含
んだ構成とされており、これにより、制御回路46は、
洗い時における撹拌体5の回転速度並びに脱水時におけ
る回転槽4の回転速度を、それらの運転モードに応じた
速度に調節できるようになっている。
【0039】前記制御回路46は、例えば「標準」コー
スにより運転が開始されると、周知のように、給水、洗
い、排水、脱水(中間脱水)、脱水すすぎ、脱水(中間
脱水)、給水、すすぎ(ためすすぎ)、排水、脱水(最
終脱水)の各行程を実行するものであり、洗い、すすぎ
の各行程においては、撹拌体5を回転駆動して回転槽4
内部の洗濯水及び洗濯物を撹拌するようになっている。
また、脱水行程においては、定常回転速度で回転槽4を
回転させるようになっている。
【0040】さて、図8のフローチャートには、制御回
路46による制御内容のうち本発明の要旨に関係した部
分が示されており、以下これについて関連した作用と共
に説明する。即ち、図8は、コース設定スイッチ36に
よるコース設定が行われていない状態でスタートスイッ
チ28が操作された場合(この場合、通常では「標準」
コースが自動選択される)に実行する制御内容を示すも
のである。この図8において、スタートスイッチ28が
操作されたときには、蓋スイッチ22aからの閉鎖検知
信号に基づいて蓋22が閉鎖状態にあるか否かを判断し
(ステップS1)、蓋22が閉鎖されていない状態では
そのまま待機する。尚、上記待機状態では、蓋22の閉
鎖を促すための報知を、ブザー50或いは数字表示器3
8〜40などを利用して行う構成としても良い。
【0041】スタートスイッチ28の操作時点で蓋22
が閉鎖された状態にあった場合、或いはその後に蓋22
が閉鎖された場合(ステップS1で「YES」)には、
撹拌体5を所定パターンで回転させ(ステップS2)、
この後には光センサ23aからのパルス信号に基づいて
バスケット43の装着の有無を判断する(ステップS
3)。
【0042】ステップS3においてバスケット43が装
着されていないと判断したときには、「標準」コースの
ための通常運転ルーチンS4へ移行する。この場合、上
記通常運転ルーチンS4では、周知のように、洗濯物量
の判定を行った後に、前述した給水から最終脱水間での
一連の各行程を、判定洗濯物量に応じたモードで実行す
るものである。尚、上記洗濯物量の判定は、回転槽4内
に給水する前の状態で上述のように所定パターンで回転
される撹拌体5の回転速度(つまりモータ17の回転速
度)を測定し、その回転速度の大小に基づいて行われ
る。但し、洗濯物量判定方式はこれに限るものではな
く、モータ17の負荷電流などを測定する方式でも良
く、或いは適当量給水した状態で行なっても良い。
【0043】ステップS3においてバスケット43が装
着されていると判断したときには、コース表示器42を
通じて「振り洗い」コースが選択されたことを表示する
(ステップS5)。
【0044】この場合、本実施例では、バスケット検知
装置23の光センサ23aを蓋22の下面部に装着した
関係上、蓋22の閉鎖状態でのみステップS2以降の制
御が行われる構成としたが、蓋22の開放状態において
もテップS2以降の制御を実行できるようにするために
は、光センサ23aを他の部位、例えばトップカバー2
0の下面に、反射板23bの回転軌跡に向けて配置する
構成とすれば良い。このような構成とする場合でも、一
般的に反射型の光センサは投光領域が広く、また反射板
としては、入射した光を同一方向へ反射する所謂回帰型
のものを用いることができるから、十分に実用になり得
るものである。
【0045】前記ステップS5の実行後、つまり撹拌体
5に対しバスケット5が装着され、且つコース表示器4
2により「振り洗い」コースの選択状態が表示されてい
る場合には、「振り洗い」コースのための振り洗いルー
チンS6を実行する。
【0046】ここで、上記「振り洗い」コースは、「手
洗イ」表示が施されたウール製品やシルク製品のような
デリケートな素材の衣類を洗う場合に有益な洗濯コース
であり、従って、上記のような布傷みが生じやすいデリ
ケートな素材の衣類を洗濯する場合には、バスケット4
3を撹拌体5に装着すると共に、そのバスケット43内
に洗濯対象の衣類を収納すると共に、必要量の洗剤を投
入することになる。尚、この洗剤投入は、周知の洗剤投
入器により自動的に行う構成としても良いものである。
また、衣類は、洗濯ネットに入れた状態で収納しても良
い。
【0047】上記振り洗いルーチンS6では、例えば、
撹拌体5の回転を停止させた状態とした上で、回転槽4
内に所定水位まで給水し、その給水終了後に撹拌体5を
比較的遅い速度(例えば100rpm以下)で回転させ
る。尚、上記給水時には、バスケット43内に収納され
た衣類(洗濯物)が浸る程度の水位まで給水するもので
ある。
【0048】振り洗いルーチンS6は、その後の判断ス
テップS7において「NO」と判断されるまで、若しく
は判断ステップS8において「YES」と判断されるま
で実行される。
【0049】具体的には、判断ステップS7では、光セ
ンサ23aからのパルス信号に基づいてバスケット43
の装着の有無を判断し、非装着状態と判断した場合に
は、異常報知ルーチンS9を実行する。この異常報知ル
ーチンS9では、モータ17を断電して撹拌体4の回転
を停止すると共に、ブザー50を駆動して異常を報知す
る。従って、「振り洗い」コースによる洗い運転の実行
途中においてバスケット43が撹拌体5から脱落した場
合には、当該洗い運転が直ちに停止されると共に、ブザ
ー50を通じた異常報知動作が行われることになる。
【0050】また、前記判断ステップS8では、予め設
定された洗い継続時間が経過したか否かを判断し、その
洗い継続時間が経過したときには、第1すすぎルーチン
S10へ移行するものである。これにより、撹拌体5の
回転が停止されて振り洗いによる洗剤洗いが終了するこ
とになる。この場合、上記洗い継続時間、つまり撹拌体
5の回転時間は、標準的には10〜15分に設定される
ものであるが、シルク製品などの特にデリケートな衣類
の場合は5分程度に設定できるようになっている。
【0051】しかして、上記のような振り洗いによる洗
剤洗い時には、バスケット43内に収納された衣類が、
洗濯液内において当該バスケット43と共に回転される
のに応じて、洗濯液が衣類を通過するようになり、これ
により当該衣類の洗剤洗いが行われる。
【0052】この場合、バスケット43内の衣類は、当
該バスケット43と共回りするようになるため、衣類に
対して、こすれによる機械力が加わり難くなって、その
衣類の布傷みが極力抑制されることになる。また、洗濯
液が衣類内部を強制的に通過することになるから、高い
洗浄力が得られるようになる。さらに、回転槽4内に
は、比較的低い水位、つまり、回転槽4の内底部に位置
されたバスケット43内の衣類が浸る程度の水位まで給
水するだけで良いから、使用水量及び使用洗剤量を減ら
し得るようになる。
【0053】一方、前記第1すすぎルーチンS10で
は、例えば、排水弁9を通じた排水動作及び撹拌体5を
400rpm程度で回転させるという脱水動作を順次行
った後に、回転槽4内に所定水位まで再給水し、その給
水終了後に撹拌体5を比較的遅い速度(例えば100r
pm以下)で回転させるという振り洗いによるためすす
ぎを行う。
【0054】第1すすぎルーチンS10は、その後の判
断ステップS11において「NO」と判断されるまで、
若しくは判断ステップS12において「YES」と判断
されるまで実行される。
【0055】具体的には、判断ステップS11では、光
センサ23aからのパルス信号に基づいてバスケット4
3の装着の有無を判断し、非装着状態と判断した場合に
は、異常報知ルーチンS13を実行する。この異常報知
ルーチンS13では、モータ17を断電して撹拌体4の
回転を停止すると共に、ブザー50を駆動して異常を報
知する。従って、「振り洗い」コースによるすすぎ運転
の実行途中においてバスケット43が撹拌体5から脱落
した場合には、当該すすぎ運転が直ちに停止されると共
に、ブザー50を通じた異常報知動作が行われることに
なる。
【0056】また、前記判断ステップS12では、予め
設定されたすすぎ継続時間が経過したか否かを判断し、
そのすすぎ継続時間が経過したときには、第2すすぎル
ーチンS14へ移行するものである。これにより、撹拌
体5の回転が停止されて1回目のすすぎが終了すること
になる。
【0057】上記第2すすぎルーチンS14及びこれに
引き続く判断ステップS15、S16の制御内容は、前
述した第1すすぎルーチンS11及び判断ステップS1
2、S13と同じであり、これにより2回目のすすぎが
行われる。
【0058】しかして、上記のような振り洗いによるす
すぎ洗い時においても、バスケット43内の衣類が当該
バスケット43と共回りするようになるから、衣類に対
して、こすれによる機械力が加わり難くなって、その布
傷みが極力抑制されるようになる。また、すすぎ水が衣
類内部を強制的に通過することになるから、高いすすぎ
効果が得られるようになり、さらに、回転槽4内に比較
的低い水位まで給水するだけで済んで、使用水量及び使
用洗剤量を減らし得るようになる。
【0059】そして、2回目のすすぎが終了したとき
(ステップS16で「YES」)には、脱水ルーチンS
17を実行する。この脱水ルーチンS17では、排水弁
9を通じた排水動作を行った後に、撹拌体5を400r
pm程度で所定時間だけ回転させるものであり、所定時
間が経過したときには、「振り洗い」コースによる一連
の洗濯運転が終了することになる。
【0060】尚、図8のフローチャートは、コース設定
スイッチ36によるコース設定が行われていない状態で
スタートスイッチ28が操作された場合、つまり、「振
り洗い」コース及び「標準」コースの何れかが、バスケ
ット43の装着状態の有無に応じて自動的に選択される
場合の制御内容を示したものであるが、「振り洗い」コ
ースを、コース設定スイッチ36を通じて手動により選
択することも可能である。このように「振り洗い」コー
スが手動選択された場合においても、振り洗いによる洗
剤洗い、振り洗いによる2回のためすすぎ、脱水が行わ
れるものであり、その運転途中においてバスケット43
が脱落したときには、前述同様の運転停止動作及び異常
報知動作が行われるものである。
【0061】要するに、上記した本実施例の構成によれ
ば、「手洗イ」表示が施されたウール製品やシルク製品
のように布傷みが生じやすいデリケートな素材の衣類を
洗濯する場合であっても、その衣類に対して、こすれに
よる機械力が作用し難くなって布傷みが抑制されると共
に、高い洗浄力が得られるものであり、しかも、洗剤洗
い時及びすすぎ洗い時における給水水位を低くできて、
使用水量及び使用洗剤量を減らし得るものである。
【0062】また、バスケット43には、内部の衣類を
上方から押え付けるための押え板45を任意の高さ位置
に水平状態でセット可能な構成となっているから、その
押え板45によって、回転槽4内へ給水された状態にお
いて上記衣類が浮き上がる事態を確実に防止できるよう
になる。従って、バスケット43内の衣類は、常時にお
いて洗濯液或いはすすぎ水に浸るようになるため、常に
良好な洗浄効果及びすすぎ効果が得られることになる。
特に、押え板45によって、衣類がバスケット43内で
移動する事態も効果的に防止されるから、こすれによる
機械力に起因した布傷み抑制効果を一段と高め得ると共
に、衣類の型崩れを未然に防止できることになる。
【0063】さらに、洗濯運転の開始操作が行われたと
きには、バスケット43の装着の有無に応じて、通常の
洗濯運転を行う「標準コース」、及びデリケートな素材
の衣類のための「振り洗い」コースの何れかが自動的に
洗濯されて実行される構成となっているから、操作性が
向上するようになる。しかも、「振り洗い」コースによ
る洗い運転の実行中にバスケット43が撹拌体5から脱
落したときに、当該洗い運転が直ちに停止されると共
に、ブザー50を通じた異常報知動作が行われるから、
上記バスケット43が外れた状態のまま洗い運転が継続
されるという異常事態の発生を未然に防止できると共
に、そのバスケット43の脱落状態に迅速に対処できる
ようになる。
【0064】図9には本発明の第2実施例が示されてお
り、以下これについて前記第1実施例との主なる異なる
部分について説明する。即ち、この第2実施例は、バス
ケット43の装着の有無を検知するための検知手段とし
て、磁気センサを利用したバスケット検知装置52を利
用した点に特徴を有する。図9は本実施例による洗濯機
の縦断面構造を示すものであり、この図9において、外
箱1′内に弾性吊持機構3′を介して揺動可能に配設さ
れた外槽2′及びこの外槽2′内に設けられた回転槽
4′(本発明でいう洗い槽に相当)は、全体がプラスチ
ックにより構成されている。
【0065】回転槽4′底部の撹拌体5′に着脱可能の
装着されるバスケット43の周壁部の外側面には、上記
バスケット検知装置52の一部を構成する磁性体52b
が固定される。また、外槽2′の外側面には、上記磁性
体52bの回転軌跡と対向するようにして磁気センサ5
2aが固定される。
【0066】従って、撹拌体5′の回転に応じて、バス
ケット43が回転された状態では、磁性体52bが磁気
センサ52aに周期的に近接するようになって、当該磁
気センサ52からパルス信号が繰り返し出力されること
になり、斯様なパルス信号に基づいてバスケット43の
装着の有無を検知できることになる。
【0067】このような構成とした本実施例によっても
前記第1実施例と同様の効果を奏するものであり、特に
本実施例では、磁性体52bに対し汚れが付着した状態
でも、バスケット検知装置52の機能に支障を生ずるこ
とがないから、その検知機能を長期間にわたって良好に
維持できる利点がある。
【0068】尚、上記第1及び第2実施例では、籠状収
納容器として、円筒形状のバスケット43を用いる構成
としたが、図10に示す第3実施例のような形状のバス
ケット43′を用いる構成としても良いものである。即
ち、この図10に示されたバスケット43′は、その周
壁部の複数箇所(この例では4箇所)を内方へ湾曲させ
た形状とすることによって、上下方向へ延びる凸条部4
3bを形成した構成となっている。
【0069】このような構成によれば、バスケット4
3′が回転された状態で、その内部に収納された衣類が
当該バスケット43′に対し相対移動される事態が、凸
条部43bにより防止されるようになるから、衣類に対
して、こすれによる機械力が加わる事態がさらに効率良
く防止されることになり、結果的に、衣類の布傷み抑制
効果を一層高め得るようになる。
【0070】図11及び図12には本発明の第4実施例
が示されており、以下これについて前記第1実施例と異
なる部分のみ説明する。図10には、第1実施例におけ
るバスケット43に代えて撹拌体5(図1参照)に着脱
可能に装着される固定用アタッチメント53の形状が示
されている。この固定用アタッチメント53は、例えば
プラスチックを一体成型して成るもので、全体として円
板状に形成され、その全体に複数個の通水孔53aを備
えた構成となっている。
【0071】上記固定用アタッチメント53の下面に
は、例えば3本の取付ピン54が下方に向けて一体に突
出形成されている、これにより、固定用アタッチメント
53は、それらの取付ピン54を撹拌体5(図5参照)
が有する水抜き孔5bに対し圧入状態で嵌め込むことに
より、撹拌体5上にこれと一体回転するように装着でき
るようになっている。
【0072】そして、布傷みが生じやすいデリケートな
素材の衣類を洗濯する場合には、図12に示すように、
当該アタッチメント53をメッシュ状袋体より成る洗濯
ネット55内(本発明でいう通水性を備えた袋状収納体
に相当)に収納すると共に、取付ピン54をその洗濯ネ
ット55から突出させた状態とし、この状態で当該取付
ピン54を撹拌体5側の水抜き孔5bに嵌め込むことに
より、その洗濯ネット55を撹拌体5に固定する。この
状態で、洗濯ネット55内に洗濯対象の衣類を収納して
前記第1実施例と同様の洗濯運転を行うものである。
尚、洗濯ネット55は衣類出入れ口を開閉するファスナ
55aを備えて成るものであるが、洗濯時にはこのファ
スナ55aを閉鎖状態としておく。
【0073】このような構成とした本実施例において
も、洗濯時には、洗濯ネット55内の衣類が洗濯液或い
はすすぎ水内において当該洗濯ネット55と共に回転さ
れるのに応じて、洗濯液或いはすすぎ水が衣類を通過す
るようになり、これにより衣類の洗濯が行われる。
【0074】従って、洗濯ネット55内の衣類に対し
て、こすれによる機械力が加わり難くなって、その衣類
の布傷みが極力抑制されるようになり、また、洗濯液や
すすぎ液が衣類内部を強制的に通過することになるか
ら、高い洗浄力及びすすぎ効果が得られるようになる。
また、回転槽4内には、その内底部に位置された洗濯ネ
ット55内の衣類が浸る程度まで給水するだけで良いか
ら、使用水量及び使用洗剤量を減らし得るようになる。
特に、本実施例によれば、洗濯ネット55として市販の
ものを利用でき、また、単純な形状の固定用アタッチメ
ント53を設けるだけで良いから製造コストを低減でき
るようになる。
【0075】尚、本発明は上記した実施例に限定される
ものではなく、次のような変形または拡張が可能であ
る。モータ17をインバータ装置を含んで成る駆動回路
51により可変速制御する構成としたが、このようなイ
ンバータ装置は必ずしも必要ではなく、モータ17を定
速駆動する構成とする場合には、バスケット43或いは
固定用アタッチメント53及び洗濯ネット55を装着し
た状態で洗濯運転を行う際に、当該モータ17を間欠駆
動することにより弱水流を生成する構成とすれば良い。
バスケット43や固定用アタッチメント53を撹拌体5
に装着するための手段は、取付ピン44、54を利用し
た嵌合手段に限らないことは勿論である。
【0076】
【発明の効果】以上の説明によって明らかなように、請
求項1記載の発明によれば、洗い槽内の内底部に回転可
能に配設された撹拌体に対して、通水性ある籠状収納容
器を着脱できるように構成し、以てその籠状収納容器を
回転させながら内部に収納した洗濯物の洗い運転を行い
得るようにしたので、デリケートな素材の洗濯物を洗う
場合における布傷みの抑制と洗浄力の向上とを同時に実
現できると共に、その洗い時に必要となる水の量及び洗
剤量を減らし得るという有益な効果を奏することができ
る。
【0077】請求項2記載の発明では、前記籠状収納容
器内に収納された洗濯物を上方から押え付けるための押
え板を設ける構成としたので、洗い運転時において籠状
収納容器内の洗濯物が浮き上がる事態を防止できるよう
になり、これにより、常に良好な洗浄効果及びすすぎ効
果が得られるようになると共に、こすれに起因した布傷
みを抑制する効果を高めることができる。
【0078】請求項3記載の発明によれば、洗い槽の内
底部に回転可能に配設された撹拌体に対して着脱可能な
固定用アタッチメントを設け、このアタッチメントの装
着状態で通水性を備えた袋状収納体を撹拌体に対し固定
できる構成としたので、前記請求項1と同様の有益な効
果を奏することができる。
【0079】請求項4記載の発明では、洗い運転の実行
中に前記籠状収納容器または固定用アタッチメントが脱
落したときに、当該洗い運転を停止して異常報知動作を
行う構成としたから、籠状収納容器または固定用アタッ
チメントが外れた状態のまま洗い運転が継続されるとい
う異常事態の発生を未然に防止できると共に、その籠状
収納容器または固定用アタッチメントの脱落状態に迅速
に対処できるようになる。
【0080】請求項5記載の発明では、前記撹拌体に対
して前記籠状収納容器または固定用アタッチメントが装
着された状態では、予め決めれられたモードの洗い運転
制御を行う構成としたので、籠状収納容器または固定用
アタッチメントを利用してデリケートな素材の洗濯物を
洗う場合に、その洗濯物に適した最適な状態の洗い運転
制御が自動的に行われるようになって、操作性が向上す
るものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例を示す全体の縦断面図
【図2】バスケット及び押え板の斜視図
【図3】バスケットの装着状態を示す部分縦断面図
【図4】押え板の装着状態を示す部分縦断面図
【図5】撹拌体の平面図
【図6】操作パネルの正面図
【図7】電気的構成を概略的に示す機能ブロック図
【図8】制御内容を示すフローチャート
【図9】本発明の第2実施例を示す図1相当図
【図10】本発明の第3実施例におけるバスケットの斜
視図
【図11】本発明の第4実施例における固定用アタッチ
メントの斜視図
【図12】固定用アタッチメントの使用状態を示す斜視
【符号の説明】
図面中、1、1′は外箱、2、2′は外槽、4、4′は
回転槽(洗い槽)、5、5′は撹拌体、5b、5b-1は
水抜き孔、17はモータ(駆動手段)、18は駆動機構
部、22は蓋、23はバスケット検知装置(検知手
段)、23aは反射型光センサ、23bは反射板、25
は操作パネル、43、43′はバスケット(籠状収納容
器)、43aは通水孔、44は取付ピン、45は押え
板、46は制御回路、52はバスケット検知装置(検知
手段)、53は固定用アタッチメント、54は取付ピ
ン、55は洗濯ネット(袋状収納体)を示す。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 洗い槽の内底部に回転可能に配設された
    撹拌体と、 この撹拌体を回転させて洗い運転を実行するための駆動
    手段と、 前記撹拌体に対して着脱可能に設けられ、その装着状態
    で内部に洗濯物を収納できるように構成された通水性あ
    る籠状収納容器とを具備して成る洗濯機。
  2. 【請求項2】 籠状収納容器内に収納された洗濯物を上
    方から押え付けるための押え板を備えたことを特徴とす
    る請求項1記載の洗濯機。
  3. 【請求項3】 洗い槽の内底部に回転可能に配設された
    撹拌体と、 この撹拌体を回転させて洗い運転を実行するための駆動
    手段と、 前記撹拌体に対して着脱可能に設けられ、その装着状態
    で通水性を備えた袋状収納体を当該撹拌体に固定可能な
    形状に構成された固定用アタッチメントとを具備して成
    る洗濯機。
  4. 【請求項4】 撹拌体に対して籠状収納容器または固定
    用アタッチメントが装着された状態を検知可能な検知手
    段を設け、 前記籠状収納容器または固定用アタッチメントを装着し
    た状態での洗い運転中に前記検知手段が籠状収納容器ま
    たは固定用アタッチメントの非装着状態を検知したとき
    に、当該洗い運転を停止して異常報知動作を行うことを
    特徴とする請求項1ないし3の何れかに記載の洗濯機。
  5. 【請求項5】 撹拌体に対して籠状収納容器または固定
    用アタッチメントが装着された状態を検知可能な検知手
    段を設け、 前記検知手段が前記籠状収納容器または固定用アタッチ
    メントの装着を検知した状態では、予め決めれられたモ
    ードの洗い運転制御を行うことを特徴とする請求項1な
    いし4の何れかに記載の洗濯機。
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