JP2001103269A

JP2001103269A - プリンタ装置および電子カメラ装置

Info

Publication number: JP2001103269A
Application number: JP27450599A
Authority: JP
Inventors: Takeshi Suzuki; 猛士鈴木
Original assignee: Olympus Optical Co Ltd
Current assignee: Olympus Corp
Priority date: 1999-09-28
Filing date: 1999-09-28
Publication date: 2001-04-13
Also published as: US20060139455A1; US7532245B2; US7019779B1

Abstract

(57)【要約】【課題】文字データなどの付帯情報を画像データに合成
してプリント出力する際に、付帯情報の位置および向き
を簡単な操作で効率よく設定できるようにする。【解決手段】システムコントローラ１１５は、方向キー
の操作に応じて、画像データ上に合成すべき文字データ
の位置と向きを連動して変更するための制御機能を有し
ている。すなわち、下方向キーが押された場合には、文
字データは回転されずに、上向きに状態のまま画像の下
側に配置される。右方向キーが押された場合には、文字
データは反時計回りに９０度回転され、左向きにされた
した状態で画像の右側の辺に沿うように配置される。上
方向キーが押された場合には、文字データは１８０度回
転され、下向きにされた状態で、画像の上側の辺に沿う
ように配置される。さらに、左方向キーが押された場合
には、文字データは時計回りに９０度回転され、右向き
にされた状態で画像の左側の辺に沿うように配置され
る。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は例えば撮影日時等の
付帯情報を付加して画像データをプリント出力すること
が可能なプリンタ装置および電子カメラ装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】近年、電子カメラ等で撮影された画像を
プリント出力するためのデジタルビデオプリンタが種々
開発されている。この種のプリンタ装置においては、メ
モリカードなどを介してプリント対象の画像をプリンタ
装置に入力するだけで、容易にそのプリントを行うこと
ができる。

【０００３】また、最近では、撮影したその場で撮影画
像をプリント出力できるようにするために、上述のよう
なプリンタ機構を内蔵した電子カメラや携帯型プリンタ
の開発も要求されて初めている。

【０００４】撮影画像をプリントする場合、撮影時に撮
影日時などの情報を画像データと一緒に記録しておき、
プリント時に撮影日時などの情報を画像データ上に重ね
て印刷する技術が従来より知られている。例えば、特開
平８−１６０９３７号公報には、写真の中に日付などの
文字データを入れて印刷する場合に、日付の位置や色を
マウス操作によって選択することができる装置が開示さ
れている。

【０００５】

【発明が解決しようとする課題】しかし、従来では、画
像データに対する文字データの向きは固定であり、文字
データをどの向きに設定して印刷するのかを変更するこ
とができなかった。このため、電子カメラを横に構えて
撮影することによって得られた画像データを印刷する場
合には特に問題はないが、縦に構えて撮影された画像デ
ータを印刷する場合などには、画像の向きと文字データ
の向きが一致しなくなり、文字データが判読しにくくな
るという問題があった。

【０００６】本発明はこのような事情に鑑みてなされた
ものであり、付帯情報が判読し易く且つ見栄えのよいプ
リント出力を容易に得ることが可能なプリンタ装置およ
び電子カメラ装置を提供することを目的とする。

【０００７】

【課題を解決するための手段】上述の課題を解決するた
め、本発明のプリンタ装置は、画像データに付帯する付
帯情報を前記画像データ上に合成することによって印刷
画像データを生成する印刷画像データ生成手段と、前記
印刷画像データ生成手段によって生成された印刷画像デ
ータをプリント出力する印刷手段と、前記印刷画像デー
タ生成手段によって前記画像データ上に合成される付帯
情報の向きを予め決められた複数の向きのいずれかに変
更するための制御手段であって、前記画像データの向き
に対応する向きで前記付帯情報の合成が行われるよう
に、使用者による所定の操作に応じて前記付帯情報の向
きの変更を行う制御手段とを具備することを特徴とす
る。

【０００８】このプリンタ装置においては、画像データ
上に合成される付帯情報の向きを予め決められた複数の
向きの中の任意の向きに変更することができるので、例
えば電子カメラを横に構えて撮影することによって得ら
れた画像データを印刷する場合と縦に構えて撮影された
画像データを印刷する場合とで、付帯情報の向きをユー
ザ操作に応じて適宜変更することにより、画像の向きと
文字データの向きを簡単に一致させることが可能とな
る。よって、ユーザにとって付帯情報が判読し易くな
り、且つ見栄えのよいプリント出力を得ることが可能と
なる。

【０００９】また、本発明は、前記画像データに対する
付帯情報の向きを、前記付帯情報が合成される画像デー
タ上の位置に応じて予め決定しておき、前記制御手段
は、使用者によって行われる付帯情報の位置指定操作に
応じて、前記画像データ上に合成される付帯情報の位置
及び向きの変更を同時に行うことを特徴とする。

【００１０】このように付帯情報の位置と向きを対応づ
けることにより、ユーザが指定した位置に応じてその位
置に最適な向きで付帯情報を印刷することができる。よ
って、ユーザにとっては位置と向きとを別個に指定する
必要が無くなり、操作性の向上を図ることが可能とな
る。

【００１１】このように位置に応じて向きを変更する処
理は、上下左右に応じた４つの方向操作部を含む操作ユ
ニットを設けておき、使用者によって行われる前記方向
操作部の操作に応じて、前記付帯情報の位置を前記画像
データの上下左右の４つの辺のいずれかに設定すると共
に、その設定した辺に応じて前記付帯情報の向きを変更
するという制御によって容易に実現することができる。
この場合、ユーザは方向キーを操作するだけで、付帯情
報の位置と向きを簡単に設定することができる。

【００１２】また、前記付帯情報が設定されている現在
の辺に対応する方向操作部の操作に応じて、前記付帯情
報の位置を、現在設定されている辺上に沿って移動させ
る手段をさらに設けることにより、付帯情報を例えば下
辺に位置させる場合でも、その位置を、左端、中央、右
端、というように簡単に移動させることが可能となり、
さらなる操作性の向上を図ることができる。

【００１３】

【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施形態を説明する。まず、図１を参照して、本発明の一
実施形態に係る電子カメラの基本構造を説明する。

【００１４】この電子カメラ１１は感光式プリンタを内
蔵したデジタルスチルカメラであり、ＣＣＤなどの固体
撮像素子を用いて被写体像を撮影して記録媒体に記録す
るだけではなく、その撮影画像を記録媒体から読み出し
てプリント出力することができる。また、プリント時に
は、画像データに付帯する撮影日時などの文字情報を画
像データに重ねて出力することができる。

【００１５】図１（Ａ）は、背面側から見た電子カメラ
１１の外観を示す斜視図である。図示のように、電子カ
メラ１１の本体には、レリーズスイッチ（シャッターボ
タン）１２、モード切換えスイッチ１３、光学ファイン
ダ１４、画像表示ＬＣＤ１５、モード表示ＬＣＤ１６、
ストロボ１７、十字キー１８、および用紙排出口１９な
どが設けられている。

【００１６】レリーズスイッチ（シャッターボタン）１
２は撮影実行を指示するための操作ボタンであり、また
モード切換えスイッチ１３は電子カメラ１１の動作モー
ドを設定・変更する為に使用される操作ボタンである。
電子カメラ１１には、以下の動作モードが用意されてお
り、モード切換えスイッチ１３の操作によって使用する
モードを切り換えることができる。

【００１７】１）記録撮影モード：ＣＣＤなどの固体撮
像素子を用いて被写体像を撮影し、これによって得た画
像データを記録媒体に記録する２）再生モード：記録媒体から撮影済の画像データなど
（他の電子カメラで撮影された画像データや、コンピュ
ータで作成された画像データ等を含む）を読み出して画
像表示ＬＣＤ１５に表示する３）プリントモード：記録媒体から撮影済の画像データ
など（他の電子カメラで撮影された画像データや、コン
ピュータで作成された画像データ等を含む）を読み出
し、それを内蔵プリンタによってプリント出力する。ま
た、撮影によって得られた画像データを直接プリン出力
することもできる。

【００１８】プリントモードにおいては、画像データ上
に重ねて印刷すべき文字情報の内容を選択したり、その
文字情報を画像データ上のどの位置に印刷するかを指定
することができる。この位置指定操作は十字キー１８を
用いて行われる。即ち、十字キー１８は文字情報の位置
を変更するための操作ボタンであり、図示のように、上
下左右の４つの方向キー（スクロール指示キー）を有し
ている。上下左右の４つの方向キーは、それぞれ文字情
報の位置を移動させる方向に対応している。つまり、文
字情報の位置は、上方向キーを押すと上側に、下方向キ
ーを押すと下側に、設定される。さらに、上下左右の４
つの方向キーそれぞれには、文字情報の向きも対応づけ
られており、文字情報の向きは、上方向キーを押すと下
向きに、下方向キーを押すと上向きに設定される。

【００１９】このように文字情報の位置と向きを対応づ
けることにより、ユーザが指定した位置に応じて、その
位置に最適な向きで文字情報を印刷することができる。
よって、ユーザにとっては、位置と向きとを別個に指定
する必要が無くなり、操作性の向上を図ることが可能と
なる。

【００２０】図１（Ｂ）は上面側から見た電子カメラ１
１の断面図であり、ここには、要部のみが抽出して示さ
れている。

【００２１】すなわち、電子カメラ１１の本体には図示
のように撮影レンズ部２１が取り付けられており、ま
た、電子カメラ１１の本体内には、各種電子部品が実装
されたプリント基板２２、およびプリンタ部２３が収容
されている。プリンタ部２３は感光式の内蔵プリンタと
して機能するものであり、図示のようにフィルムカート
リッジや光ヘッド部などから構成されている。この感光
式の内蔵プリンタは、自己現像方式の感光紙（感光フィ
ルム）をプリント用紙として使用するものであり、印刷
対象の画像データに基づいて感光紙を露光し、この露光
後に感光紙の自己現像処理を進行させることによって感
光紙上に画像を形成する。

【００２２】フィルムカートリッジ（フィルムパックと
もいう）には、プリント用紙として用いられる複数枚の
感光紙（感光フィルム）が収容されている。このフィル
ムカートリッジは電子カメラ１１の本体に取り外し自在
に装着できる着脱式のものであり、プリント用紙２００
（感光紙）の補給はフィルムカートリッジ単位で行われ
る。

【００２３】印刷時には、プリンタ部２３に設けられた
搬送機構によってフィルムカートリッジから１枚ずつプ
リント用紙２００（感光紙）が取り出され、用紙排出口
１９に向けて搬送されながら光ヘッド部によって順次露
光される。露光を受けたプリント用紙２００は搬送用の
ローラによってプレスされ、これによりプリント用紙２
００内の現像液が発色面全体に塗布された後に、用紙排
出口１９から排出される。

【００２４】用紙排出口１９には、用紙排出口シャッタ
ー２４が設けられている。印刷時以外は用紙排出口シャ
ッター２４を閉じることにより、外部からの塵や埃の進
入を防ぐことができる。

【００２５】また、電子カメラ１１の本体には、図示の
ように、メモリカードなどの着脱可能な不揮発性の記録
媒体から構成される着脱メモリ１００を装着するための
カードスロット２５、装着された着脱メモリ１００を保
護するためのカード蓋２６、電子カメラ１１の電源とし
て使用される複数の乾電池２７を収容するための電池ボ
ックスなどが設けられている。

【００２６】（システム構成）次に、図２を参照して、
電子カメラ１１のシステム構成について説明する。

【００２７】電子カメラ１１には、前述したレリーズス
イッチ１２、モード切換えスイッチ１３、十字キー１８
などの各種操作スイッチを含む操作部、画像表示ＬＣＤ
１５、モード表示ＬＣＤ１６、ストロボ１７などに加
え、図示のように、撮影レンズ系１１１、撮像素子１１
２、撮像回路１１３、Ａ／Ｄ変換回路１１４、システム
コントローラ１１５、メモリカードインターフェイス
（Ｉ／Ｆ）１１６、内蔵メモリ１１７、表示制御回路１
１８、画像処理部１１９、外部インターフェイス（Ｉ／
Ｆ）１２０、圧縮伸張処理部１２１、電源部１２２、お
よびＥＥＰＲＯＭ１２３などが設けられている。

【００２８】撮影レンズ系１１１、撮像素子１１２、撮
像回路１１３、およびＡ／Ｄ変換回路１１４は撮像部を
構成するためのものであり、撮影レンズ系１１１は、図
１（Ｂ）で説明した撮影レンズ部２１を構成する光学系
である。撮像素子１１２は撮影光学系１１１によって結
像された被写体像を光電変換して電気的な画像信号に変
換する固体撮像素子であり、色フィルタが配置されたＣ
ＣＤエリアセンサなどから構成されている。

【００２９】撮像回路１１３は、撮像素子１１２を動作
制御して、撮像素子１１２からの画像情報の取り込み
や、撮像素子１１２による素子シャッター（電子シャッ
ター）の速度制御、撮像素子１１２から出力される画像
信号のゲイン調整などを行う。撮像回路１１３から出力
される画像信号は、Ａ／Ｄ変換回路１１４に送られ、そ
こでデジタル画像信号に変換される。

【００３０】システムコントローラ１１５は電子カメラ
１１内の各ユニットを制御するためのＣＰＵであり、１
チップマイコンなどから構成されている。本実施形態に
おいては、システムコントローラ１１５には、画像の撮
影・記録・プリントのための制御機能部に加え、文字情
報の合成に関する処理を制御するための付帯情報合成制
御部３０１が設けられている。この付帯情報合成制御部
３０１は、十字キー１８の方向キーの操作に応じて、画
像データに付帯する文字情報の位置および向きを同時に
変更するための文字情報指定処理機能を有している。文
字情報指定処理機能の詳細については図５以降で後述す
る。

【００３１】メモリカードインターフェイス（Ｉ／Ｆ）
１１６は、着脱メモリ１００をリード／ライトアクセス
するためのものであり、このメモリカードインターフェ
イス（Ｉ／Ｆ）１１６を介して着脱メモリ１００への画
像情報の書き込みや、着脱メモリ１００からの画像情報
の取り込みが行われる。

【００３２】内蔵メモリ１１７は撮像部によって得られ
た撮影画像データを一時的に保持するために用いられる
バッファ領域であり、このバッファ領域は画像処理のた
めの作業領域としても利用される。画像処理部１１９
は、画像データに付帯する文字情報をその画像データ上
に合成することによって印刷用の画像データを生成する
ためのものである。この画像処理部１１９による合成処
理、圧縮伸張処理部１２１による圧縮・伸張処理など
は、内蔵メモリ１１７上で実行される。また、実際のプ
リントの為のリサイズやガンマ補正、色補正などのプリ
ント用画像処理についても、内蔵メモリ１１７上で実行
される。

【００３３】表示制御回路１１８は画像表示ＬＣＤ１５
に画像データを表示するためのものであり、文字情報指
定処理時には、システムコントローラ１１５の制御の下
に原画像や文字情報の表示を行う。外部インターフェイ
ス１２０は、例えばＲＳ２３２ＣやＩＥＥＥ１３９４な
どの通信インターフェイスを介して外部のパーソナルコ
ンピュータや他の電子機器と通信するためのものであ
り、各種制御情報や画像情報を授受するために用いられ
る。

【００３４】圧縮伸張処理部１２１は、撮影された記録
対象の画像情報をＪＰＥＧ（JointPhotographic Coding
Experts Group）などの圧縮形式で圧縮したり、着脱メ
モリ１１０から取り込んだ再生対象あるいはプリント対
象の圧縮された画像情報を伸張する。

【００３５】電源部１２２は、電子カメラ１１内に収容
された乾電池および外部ＡＣ電源などから、電子カメラ
１１の各ユニットに動作電源を供給するための電源回路
である。ＥＥＰＲＯＭ１２３は、各種画像処理のための
パラメータ等を記憶しておくためのものである。

【００３６】また、電子カメラ１１には、前述のプリン
タ部２３の構成ユニットとして、図示のように、プリン
ト画像生成部２０１、プリント用バッファーメモリ２０
２、ヘッド駆動回路２０３、光ヘッド部２０４、駆動制
御回路２０５、駆動部２０６、フィルムカートリッジ２
０７、カートリッジセンサ２０８などが設けられてい
る。

【００３７】プリント画像生成部２０１は、内蔵メモリ
１１７に格納された印刷対象の画像データに対して、プ
リント用に適した画像データを得るためのリサイズやガ
ンマ補正、色補正などの各種画像処理を施すと共に、そ
のプリント用画像データをラスタライズして１ライン単
位でプリント用バッファーメモリ２０２に展開する。こ
の印刷用バッファーメモリ２０２に展開された画像デー
タは、ヘッド駆動回路２０３を介して光ヘッド部２０４
に送られる。光ヘッド部２０４は、Ｒ，Ｇ，Ｂそれぞれ
の光に対応する３つの光ヘッドと、光ヘッドからの光の
遮断／透過を画素毎に制御するためのＬＣＤシャッター
とから構成されている。ＬＣＤシャッターの解放時間を
制御することによって、Ｒ，Ｇ，Ｂそれぞれの露光時間
を画素毎に可変設定することができる。カートリッジセ
ンサ２０８はフィルムカートリッジ２０７の装着の有無
を検出する。

【００３８】（プリントモード）次に、図３のフローチ
ャートを参照して、プリントモード時の一連の動作を説
明する。ここでは、着脱メモリ１００に記録されている
撮影済みの画像データをプリントする場合を例示して説
明する。

【００３９】システムコントローラ１１５は、ユーザに
よってプリントモードが指定されると、着脱メモリ１０
０から画像データファイルを読み出し、その画像データ
ファイルに含まれている主画像データを圧縮伸張処理部
１２１によって伸張処理した後に画像表示ＬＣＤ１５上
に再生表示する（ステップＳ１１）。画像データファイ
ルは、図４に示されているように、主画像データと、サ
ムネイル画像データと、撮影日時やファイル名などの文
字情報とから構成されている。

【００４０】再生表示された画像以外の画像をプリント
する場合には（ステップＳ１２のＮＯ）、ユーザ操作に
応じて着脱メモリ１００から別の画像を読み出すための
コマ送り処理が行われ（ステップＳ１３）、そして再度
ステップＳ１１の処理が行われる。

【００４１】このようにしてプリント対象の画像が選択
されると（ステップＳ１２のＹＥＳ）、システムコント
ローラ１１５は、画像表示ＬＣＤ１５上へのメッセージ
表示などによって、画像付属の文字情報を主画像と一緒
に印刷するか否かをユーザに問い合わせ、文字情報のプ
リントの有無を判断する（ステップＳ１４）。

【００４２】文字情報のプリントがユーザによって指定
されると（ステップＳ１４のＹＥＳ）、システムコント
ローラ１１５は、文字情報指定処理を実行し（ステップ
Ｓ１５）、その中で、プリントすべき文字情報の選択処
理と文字情報をプリントすべき画像上の位置および向き
を設定する処理を行う。文字情報の位置および向きの設
定処理の様子を図５に示す。

【００４３】図５に示されているように、ユーザによっ
て十字キー１８の下方向キーが押された場合には、撮影
日時などの文字情報は画像の下側に位置され、且つ文字
情報は上向きに設定される。したがって、電子カメラを
横に構えて撮影することによって得られた横長の画像デ
ータは図示のように画面に対して上向き、つまり正しく
正対した状態で表示されるので、このような画像を印刷
する場合には、下方向キーを押すだけで、適切な位置及
び向きに文字情報を設定することが可能となる。

【００４４】一方、ユーザによって十字キー１８の右方
向キーが押された場合には、図示のように、撮影日時な
どの文字情報は画像の右側に位置され、且つ文字情報は
左向きに設定される。同様に、左方向キーが押された場
合には、文字情報は画像の左側に位置され、且つ文字情
報は右向きに設定される。

【００４５】電子カメラを縦に構えて撮影することによ
って得られた縦長の画像データは画面に対して横向き、
つまり画面に対して左向き又は右向きに表示されるの
で、このような画像を印刷する場合には、右方向キーま
たは左方向キーを押すことにより、画像の向きに適切な
位置及び向きに文字情報を設定することが可能となる。

【００４６】さらに、十字キー１８の上方向キーが押さ
れた場合には、図示のように、撮影日時などの文字情報
は画像の上側に位置され、且つ文字情報は下向きに設定
される。したがって、電子カメラを逆さ構えて撮影した
画像データなど、天地逆転した横長の画像データを印刷
する場合等には、上方向キーを押すだけで、適切な位置
及び向きに文字情報を配置することが可能となる。

【００４７】このように、本実施形態では、画像データ
をその向きに合わせて見たときに文字情報が常にその画
像の下側に位置するように、文字情報の位置と向きの関
係が予め決定されており、十字キー１８の操作だけで、
文字情報の位置と向きを一緒に変更することができる。
なお、画像データをその向きに合わせて見たときに文字
情報が常にその画像の上側に位置するように、文字情報
の位置と向きの関係を予め決定しておいても良いことは
もちろんである。

【００４８】文字情報指定処理によりＬＣＤ画面上で文
字情報の位置および向きが決定されると、システムコン
トローラ１１５は、画像処理部１１９を用いて、画像デ
ータ上に文字情報が合成された印刷用の画像データを得
るための画像処理を行った後、プリント処理を開始し、
それをプリンタ部からプリント出力させる（ステップＳ
１６）。プリント出力される画像は、基本的には画面上
に表示される画像と同じものである。よって、十字キー
１８の操作は、プリント用紙２００上のどの位置に文字
情報を印刷するかを指定するための操作でもある。

【００４９】そして、さらに別の画像のプリントが指定
された場合には（ステップＳ１７のＹＥＳ）、システム
コントローラ１１５は、ステップＳ１１からの処理を再
度実行する。ユーザによってプリント終了が指示される
と（ステップＳ１７のＮＯ）、システムコントローラ１
１５は、パワーオフ処理を行った後（ステップＳ１
８）、処理を終了する。

【００５０】（文字情報指定処理）次に、図６および図
７のフローチャートを参照して、図５のステップＳ１５
で述べた文字情報指定処理の具体的な手順について説明
する。

【００５１】文字情報指定処理では、システムコントロ
ーラ１１５は、まず、ユーザ操作に従って日付、時刻、
ファイル名のいずれをプリントするのかを決定し、日付
データ、時刻データ、あるいはファイル名を画像上に重
ねて画面表示する（ステップＳ２１〜Ｓ２５）。これら
日付データ、時刻データ、ファイル名の初期位置は画面
表示されている画像の下側であり、且つ文字データは通
常通り上向きに設定されている。

【００５２】次いで、システムコントローラ１１５は、
ユーザによる十字キー１８の操作の有無によって文字デ
ータの印刷位置指定が必要であるか否かを判断する（ス
テップＳ２６）。十字キー１８の方向キーがどれも押さ
れなかった場合（ステップＳ２６のＮＯ）、あるいは十
字キー１８の下方向キー（下ボタン）が押された場合に
は、システムコントローラ１１５は、文字データを回転
せずに、文字データを上向きにしたままの状態（デフォ
ルトの状態）で画像の下側の辺に沿うように配置する
（ステップＳ３１）。

【００５３】右方向キー（右ボタン）が押された場合に
は（ステップＳ２８のＹＥＳ）、システムコントローラ
１１５は、文字データを反時計回りに９０度回転させる
ことによって文字データを左向きにした状態で、画像の
右側の辺に沿うように配置する（ステップＳ３２）。

【００５４】上方向キー（上ボタン）が押された場合に
は（ステップＳ２９のＹＥＳ）、システムコントローラ
１１５は、文字データを反時計回りにあるいは時計回り
に１８０度回転させることによって文字データを下向き
にした状態で、画像の上側の辺に沿うように配置する
（ステップＳ３３）。

【００５５】左方向キー（左ボタン）が押された場合に
は（ステップＳ３０のＹＥＳ）、システムコントローラ
１１５は、文字データを時計回りに９０度回転させるこ
とによって文字データを右向きにした状態で、画像の左
側の辺に沿うように配置する（ステップＳ３４）。

【００５６】次いで、システムコントローラ１１５は、
同一の方向キーが続けて押されたかどうかを判断する
（ステップＳ３５）。同一の方向キーが続けて押された
場合には（ステップＳ３５のＹＥＳ）、システムコント
ローラ１１５は、その方向キーの押下の度に、現在の文
字データの位置を、現在の辺上の「中央位置」、「左端
位置」、「右端位置」、「中央位置」、……というよう
にサイクリックに移動するための移動処理を行う（ステ
ップＳ３６〜Ｓ４０）。この様子を図８に示す。

【００５７】図８においては、下方向キーが連続して押
された場合の様子が示されている。下方向キーが最初に
一度押された状態では、図示のように、文字データは画
像の下側の辺上の「右端位置」に初期設定される。この
状態で、再度下方向キーが押されると、文字データの位
置は画像の下側の辺上の「中央位置」に移動される。そ
して、さらに下方向キーが押されると、文字データの位
置は画像の下側の辺上の「右端位置」に移動され、この
状態で、再度下方向キーが押されると、文字データの位
置は画像の下側の辺上の「左端位置」に移動される。

【００５８】すなわち、移動処理では、システムコント
ローラ１１５は、まず、現在の文字データの配置位置が
現在の辺上における向かって右側（右端位置）であるか
どうかを判断し（ステップＳ３６）、「右端位置」にあ
る場合には（ステップＳ３６のＹＥＳ）、現在の文字デ
ータの位置を現在の辺上の真ん中（中央位置）に変更す
る（ステップＳ３８）。

【００５９】一方、現在の文字データの配置位置が「右
端位置」ではなかった場合には、システムコントローラ
１１５は、現在の文字データの配置位置が現在の辺上に
おける向かって左側（左端位置）であるかどうかを判断
し（ステップＳ３７）、「左端位置」であれば（ステッ
プＳ３７のＹＥＳ）、現在の文字データの位置を現在の
辺上の右側（右端位置）に変更する（ステップＳ３
９）。現在の文字データの配置位置が「左端位置」では
ない場合、つまり「中央位置」に配置されている場合に
は（ステップＳ３７のＮＯ）、システムコントローラ１
１５は、現在の文字データの位置を現在の辺上の左側
（左端位置）に変更する（ステップＳ４０）。

【００６０】以上のような、方向キーの操作による文字
データの位置及び向きの配置制御処理、および同一方向
キーの連続操作による文字データの移動処理は、ユーザ
によってプリント指示がなされるまで繰り返し実行され
る（ステップＳ４１のＮＯ）。

【００６１】以上のように、本実施形態においては、使
用者によるボタン操作に応じて、画像データ上に合成さ
れる文字データの向きを予め決められた上下左右の複数
の向きの中のいずれかに変更することができるので、印
刷対象の画像データの向きに対応する向きで文字データ
を容易に合成することが可能となる。特に、文字データ
の配置位置とその時の向きとを対応づけることにより、
ユーザが指定した位置に応じてその位置に最適な向きで
文字データを画像データに合成して印刷することがで
き、大幅に操作性の向上を図ることができる。また、同
じ方向キーを連続して押すことにより、文字データの位
置を現在設定されている辺上に沿って移動させる事がで
きるので、配置位置の微調整も容易に行うことができ
る。

【００６２】なお、本実施形態では、画像データに合成
して印刷する付帯情報として文字データを例示したが、
例えば予め用意された図形やマークなどを画像データに
合成して印刷する場合にも、同様の処理を適用すること
ができる。また、ユーザによる所定のボタン操作によっ
て最初に文字データの向きのみを変更し、後に、必要に
応じてユーザによる所定のボタン操作に応じて文字デー
タの位置を変更するようにしてもよい。

【００６３】また、本実施形態の付帯情報の合成制御は
特にプリンタ機能を内蔵する電子カメラに好適である
が、簡単なボタン操作のみで効率よく付帯情報の位置お
よび向きを決定できるので、付帯情報合成機能付きのビ
デオプリンタ装置などにも有効である。ビデオプリンタ
装置としては、本実施形態の電子カメラの構成から撮像
部を除外した構成のものを利用することができる。

【００６４】

【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
付帯情報が判読し易く且つ見栄えのよいプリント出力を
容易に得ることが可能となる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の一実施形態に係る電子カメラの基本構
造を示す図。

【図２】同実施形態の電子カメラのシステム構成を示す
ブロック図。

【図３】同実施形態の電子カメラにおけるプリントモー
ド時の処理の流れを説明するためのフローチャート。

【図４】同実施形態の電子カメラの記録媒体に記録され
ている画像データのファイル構造の一例を示す図。

【図５】同実施形態の電子カメラによって実行される文
字情報指定処理の原理を説明するための図。

【図６】同実施形態の電子カメラによって実行される文
字情報指定処理の手順の一部を示すフローチャート。

【図７】同実施形態の電子カメラによって実行される文
字情報指定処理の残りの部分を示すフローチャート。

【図８】同実施形態の電子カメラの文字情報指定処理内
で行われる文字情報移動処理の様子を示す図。

【符号の説明】

１１…電子カメラ、１２…レリーズスイッチ、１３…モ
ード切換スイッチ、１５…画像表示ＬＣＤ、１６…モー
ド表示ＬＣＤ、１８…十字キー、２３…プリンタ部、１
００…着脱メモリ、１１２…撮像素子、１１３…撮像回
路、１１４…Ａ／Ｄ変換回路、１１５…システムコント
ローラ、１２３…ＥＥＰＲＯＭ、２０３…ヘッド制御回
路、２０４…光ヘッド部、２０７…フィルムカートリッ
ジ、２０８…カートリッジセンサ、３０１…付帯情報合
成制御部。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.⁷ 識別記号ＦＩテーマコート゛(参考）Ｈ０４Ｎ 5/91 Ｈ０４Ｎ 5/91 Ｈ５Ｃ０７６９Ａ００１Ｆターム(参考） 2C061 AP10 AQ06 AR01 AS11 HJ06 HN04 HN15 2C087 AA09 AA13 AA15 AC08 BA03 BA05 BA07 BB01 BD09 BD24 BD40 CA02 5C022 AA13 AB15 AC02 AC03 AC33 AC42 AC54 AC69 AC70 5C052 FA02 FA03 FB01 FB07 FC06 FE01 FE07 5C053 FA04 FA08 GA11 GB21 JA16 KA01 KA24 LA01 LA03 5C076 AA16 AA17 AA24 CA02 9A001 BB02 BB03 BB04 DD07 HH28 JJ35 KK42

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】画像データに付帯する付帯情報を前記画
像データ上に合成することによって印刷画像データを生
成する印刷画像データ生成手段と、前記印刷画像データ生成手段によって生成された印刷画
像データをプリント出力する印刷手段と、前記印刷画像データ生成手段によって前記画像データ上
に合成される付帯情報の向きを予め決められた複数の向
きのいずれかに変更するための制御手段であって、前記
画像データの向きに対応する向きで前記付帯情報の合成
が行われるように、使用者による所定の操作に応じて前
記付帯情報の向きの変更を行う制御手段とを具備するこ
とを特徴とするプリンタ装置。
【請求項２】前記画像データに対する付帯情報の向き
は、前記付帯情報が合成される画像データ上の位置に応
じて予め決定されおり、前記制御手段は、使用者によって行われる付帯情報の位
置指定操作に応じて、前記画像データ上に合成される付
帯情報の位置及び向きの変更を同時に行うことを特徴と
する請求項１記載のプリンタ装置。
【請求項３】上下左右に応じた４つの方向操作部を含
む操作ユニットをさらに具備し、前記制御手段は、使用者によって行われる前記方向操作
部の操作に応じて、前記付帯情報の位置を前記画像デー
タの上下左右の４つの辺のいずれかに設定すると共に、
その設定した辺に応じて前記付帯情報の向きの変更を行
うことを特徴とする請求項１または２記載のプリンタ装
置。
【請求項４】前記制御手段は、前記付帯情報が設定さ
れている現在の辺に対応する方向操作部の操作に応じ
て、前記付帯情報の位置を、現在設定されている辺上に
沿って移動させる手段をさらに含むことを特徴とする請
求項３記載のプリンタ装置。
【請求項５】前記付帯情報は文字データを含むことを
特徴とする請求項１乃至４のいずれか１項記載のプリン
タ装置。
【請求項６】電子的撮像素子を用いて被写体像を撮影
することによって得られた画像情報をプリント出力する
ことが可能な電子カメラ装置であって、請求項１乃至５のいずれか１項記載のプリンタ装置を内
蔵したことを特徴とする電子カメラ装置。