JP2001103032A - Ofdm変復調回路 - Google Patents

Ofdm変復調回路

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JP2001103032A JP2000009697A JP2000009697A JP2001103032A JP 2001103032 A JP2001103032 A JP 2001103032A JP 2000009697 A JP2000009697 A JP 2000009697A JP 2000009697 A JP2000009697 A JP 2000009697A JP 2001103032 A JP2001103032 A JP 2001103032A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明はOFDM変復調回路においてプリア
ンブル信号に余分な信号を追加することなく伝送路の状
態を推定可能にし、変調条件を指定する要求信号などを
バースト毎に送出する必要性をなくすることを目的とす
る。 【解決手段】 受信回路40とベースバンド信号を高速
フーリエ変換する回路50と高速フーリエ変換出力の複
数の信号から受信データを抽出する回路67と受信信号
のプリアンブル区間で高速フーリエ変換出力の周波数毎
に分離された複数の信号から変調成分を除去した信号を
第1の信号として生成する変調成分除去回路63と受信
信号のプリアンブル区間で高速フーリエ変換出力の周波
数毎に分離された複数の信号から各周波数に対する伝送
路の振幅特性及び位相特性を表すキャリア信号を第2の
信号として生成するキャリア信号生成回路65と前記第
1の信号と第2の信号とに基づいて伝送路の特性を推定
し推定された伝送路の特性に適した変調条件を示す信号
を出力する伝送路特性推定回路70とを設けた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ディジタル無線通
信で用いられる直交周波数多重(OFDM:Orthogonal
Frequency Division Multiplexing)信号を処理するO
FDM変復調回路に関し、特に伝送速度を最大にするた
めに伝送路環境に応じて送信信号の変調方式,シンボル
レート,誤り訂正の符号化率などを変更する適応変調に
関する。
【0002】
【従来の技術】例えば陸上移動通信においては、伝送路
環境が時間と共に絶えず変化する。このような環境下で
は、その時の伝送路環境に応じて伝送条件を変更するこ
とにより、データ伝送の実効速度を最大にすることがで
きる。すなわち、伝送路環境が悪い時には変調多値数,
シンボルレート,誤り訂正の符号化率などを下げて伝送
速度を低速化し、伝送路環境が良い時には変調多値数,
シンボルレート,誤り訂正の符号化率などを上げて伝送
速度を高速化する。このように伝送路環境に応じて変調
条件を変更する技術は、適応変調方式と呼ばれている。
【0003】従来より、移動体通信において各端末局
(移動局)と無線基地局との間で伝送される信号は図1
5に示すように構成されている。図15において、フレ
ームフォーマットの先頭に配置された信号BCは下り回
線の制御信号であり、それに続く信号BD(1)〜BD(N
1)はそれぞれ1番目〜N1番目の各ユーザに対する下り
回線のバーストであり、それに続く信号BU(1)〜BU
(N2)はそれぞれ1番目〜N2番目の各ユーザに対する上
り回線のバーストである。
【0004】なお、下り回線の信号は基地局から端末局
に向かって送信される信号であり、上り回線の信号は端
末局から基地局に向かって送信される信号である。適応
変調を行う場合には、図15に示すように各バーストの
先頭にプリアンブル信号として時間領域で既知のPN
(疑似雑音)信号が配置され、それに続いてデータ信号
(DATA)が配置される。
【0005】また、適応変調を実施する通信端末の変復
調回路は図14に示すように構成される。この例では、
シングルキャリア方式を用いる場合を想定している。図
14に示す回路の動作について、以下に説明する。受信
側では、伝送路から入力された受信信号が受信回路33
0でベースバンド信号に変換される。このベースバンド
信号は、フェージング補償回路340及び伝送路特性推
定回路320に入力される。
【0006】伝送路特性推定回路320は、プリアンブ
ル区間で入力されたベースバンド信号から遅延プロファ
イルを計算する。すなわち、受信信号に含まれるプリア
ンブルが既知のPN信号であるので、伝送路特性推定回
路320自身が保持している既知信号と受信信号とに基
づいて遅延プロファイルを計算する。
【0007】また、伝送路特性推定回路320は求めた
遅延プロファイルから遅延スプレッド及びCNR(Carr
ier to Noise Ratio)を計算する。さらに、得られた遅
延スプレッド及びCNRに従って変調条件を決定する。
変調条件の決定は、例えば図16に示すような予め定め
られた変調制御チャートに基づいて行われる。この変調
制御チャートは、一定の伝送品質を常に保つという拘束
条件のもとで作成される。
【0008】この例では、遅延スプレッド及びCNRに
対応する座標が属する領域の区分に応じて、変調条件が
4種類の中から選択される。また、変調条件としてシン
ボルレート及び変調多値数が制御される。伝送路特性推
定回路320は、決定したシンボルレート及び変調多値
数に対応する制御信号を適応変調回路300に入力す
る。また、伝送路特性推定回路320は同時に受信信号
を復調するために必要なキャリア信号をフェージング補
償回路340に出力する。
【0009】フェージング補償回路340は、伝送路特
性推定回路320から入力されるキャリア信号を用いて
受信信号を復調する。送信側では、適応変調回路300
が送信データを変調する。変調の条件であるシンボルレ
ート及び変調多値数は、伝送路特性推定回路320が決
定したシンボルレート及び変調多値数と一致するように
制御される。適応変調回路300で変調された信号は、
送信回路310で無線周波数に変換されて送信される。
【0010】上記従来技術は、次の文献に開示されてい
る「松岡,上,三瓶,森永,“シンボルレート・変調多
値数可変適応変調方式の伝送特性解析”,信学技報,R
CS94−64」。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】上記のように、適応変
調方式を採用した変復調回路を用いる場合には、伝送路
の特性の変動に応じた望ましい変調方式やシンボルレー
トを自動的に選択することが可能である。
【0012】ところで、ディジタル無線通信で用いられ
るOFDM方式は、マルチパスフェージングの障害を受
けにくいことが知られている。このOFDM方式の変調
を行う変復調回路において上記のような適応変調方式を
採用しようとすると、次に説明するような問題が生じ
る。OFDM方式の場合、互いに周波数が異なる多数の
サブキャリアを同時に使用するので、キャリア推定等に
使用されるプリアンブル信号には周波数領域で既知の信
号を用いる必要がある。
【0013】一方、従来の適応変調方式を実現するため
には、伝送路の推定のために、時間領域で既知の信号を
プリアンブル信号として用いる必要がある。従って、O
FDM方式に従来の適応変調方式を採用するためには、
伝送する信号に周波数領域で既知のプリアンブル信号と
時間領域で既知のプリアンブル信号との両方を挿入する
必要がある。
【0014】このように余分なプリアンブル信号を挿入
すると、伝送効率の低下は避けられない。また、既存の
システムについては時間領域のプリアンブル信号を加え
ることができないので、適応変調方式を採用できない。
また、送信電力制御等で上り回線と下り回線とが非対称
の場合には、端末局で決定した変調方式の信号を基地局
が端末局に対して送信するように、端末局から基地局に
対して変調方式を指定するための要求信号を送信する必
要がある。このような要求信号をバースト毎に送信する
と、伝送効率が低下してしまう。
【0015】また、最適な変調方式等が一意的に決定で
きない環境にある場合には、バースト毎に変調方式等が
変更されるため、変復調部以外の部分(スケジューラ
等)に負担がかかる。
【0016】本発明は、OFDM変復調回路において、
キャリア推定等に使用されるOFDMのプリアンブル信
号に余分な信号を追加することなしに伝送路の状態を推
定可能にするとともに、変調条件を指定するための要求
信号などをバースト毎に送出する必要性をなくし、変調
方式の変更回数を可能な限り減少させることを目的とす
る。
【0017】
【課題を解決するための手段】請求項1は、同一の既知
のプリアンブル信号が少なくとも2回現れる直交周波数
多重信号を入力し、入力した信号からそれに含まれる受
信データを検出するOFDM復調回路において、無線周
波数の受信信号をベースバンド信号に変換する受信回路
と、前記受信回路から出力されるベースバンド信号をシ
リアル・パラレル変換した後で高速フーリエ変換する高
速フーリエ変換回路と、前記高速フーリエ変換回路から
出力される周波数毎に分離された複数の信号から受信デ
ータを抽出する受信データ抽出回路と、受信信号のプリ
アンブル区間で、前記高速フーリエ変換回路から出力さ
れる周波数毎に分離された複数の信号から変調成分を除
去した信号を第1の信号として生成する変調成分除去回
路と、受信信号のプリアンブル区間で、前記高速フーリ
エ変換回路から出力される周波数毎に分離された複数の
信号から各周波数に対する伝送路の振幅特性及び位相特
性を表すキャリア信号を第2の信号として生成するキャ
リア信号生成回路と、前記変調成分除去回路が生成した
第1の信号と、前記キャリア信号生成回路が生成した第
2の信号とに基づいて、伝送路の特性を推定し、推定さ
れた伝送路の特性に適した変調条件を示す信号を出力す
る伝送路特性推定回路とを設けたことを特徴とする。
【0018】請求項1では、変調成分除去回路は受信信
号のプリアンブル区間で、前記高速フーリエ変換回路か
ら出力される周波数毎に分離された複数の信号から変調
成分を除去した信号を第1の信号として生成する。ま
た、キャリア信号生成回路は受信信号のプリアンブル区
間で、前記高速フーリエ変換回路から出力される周波数
毎に分離された複数の信号から各周波数に対する伝送路
の振幅特性及び位相特性を表すキャリア信号を第2の信
号として生成する。さらに、伝送路特性推定回路は前記
変調成分除去回路が生成した第1の信号と、前記キャリ
ア信号生成回路が生成した第2の信号とに基づいて伝送
路の特性を推定し、推定された伝送路の特性に適した変
調条件を示す信号を出力する。
【0019】プリアンブル区間の信号が周波数領域で既
知の信号であっても、その既知信号を用いて変調成分を
除去した第1の信号を得ることができる。また、例えば
前記第1の信号をサブキャリアの周波数毎に平滑化する
と、各周波数に対する伝送路の振幅特性及び位相特性を
表すキャリア信号(第2の信号)を得ることができる。
伝送路特性推定回路は前記第1の信号と第2の信号とに
基づいて伝送路の特性を推定するので、時間領域で既知
のプリアンブル信号を必要としない。
【0020】従って、時間領域で既知のプリアンブル信
号をバースト毎に伝送する必要がなく、伝送効率の低下
が防止される。また、プリアンブル信号を変更する必要
がないので、OFDM信号を扱う既存のシステムについ
ても適応変調の機能を追加することが可能である。請求
項2は、同一の既知のプリアンブル信号が少なくとも2
回現れる直交周波数多重信号を入力し、入力した信号か
らそれに含まれる受信データを検出するとともに、送信
対象のデータを変調して出力するOFDM変復調回路に
おいて、無線周波数の受信信号をベースバンド信号に変
換する受信回路と、前記受信回路から出力されるベース
バンド信号をシリアル・パラレル変換した後で高速フー
リエ変換する高速フーリエ変換回路と、前記高速フーリ
エ変換回路から出力される周波数毎に分離された複数の
信号から受信データを抽出する受信データ抽出回路と、
受信信号のプリアンブル区間で、前記高速フーリエ変換
回路から出力される周波数毎に分離された複数の信号か
ら変調成分を除去した信号を第1の信号として生成する
変調成分除去回路と、受信信号のプリアンブル区間で、
前記高速フーリエ変換回路から出力される周波数毎に分
離された複数の信号から各周波数に対する伝送路の振幅
特性及び位相特性を表すキャリア信号を第2の信号とし
て生成するキャリア信号生成回路と、前記変調成分除去
回路が生成した第1の信号と、前記キャリア信号生成回
路が生成した第2の信号とに基づいて、伝送路の特性を
推定し、推定された伝送路の特性に適した変調条件を示
す信号を出力する伝送路特性推定回路と、変調方式,誤
り訂正の符号化率及びシンボルレートの少なくとも1つ
が可変の変調回路を含み、前記伝送路特性推定回路が出
力する信号に従って決定した変調条件で送信対象のデー
タを変調する適応変調回路と、前記適応変調回路で変調
された信号に対して逆高速フーリエ変換の処理を施す逆
高速フーリエ変換回路と、前記逆高速フーリエ変換回路
で処理された信号を無線周波数の信号に変換する送信回
路とを設けたことを特徴とする。
【0021】請求項2では、請求項1と同様に伝送路特
性推定回路は前記変調成分除去回路が生成した第1の信
号と、前記キャリア信号生成回路が生成した第2の信号
とに基づいて伝送路の特性を推定し、推定された伝送路
の特性に適した変調条件を示す信号を出力する。また、
適応変調回路は前記伝送路特性推定回路が出力する信号
に従って決定した変調条件で送信対象のデータを変調す
る。逆高速フーリエ変換回路は、前記適応変調回路で変
調された信号に対して逆高速フーリエ変換の処理を施
す。送信回路は、前記逆高速フーリエ変換回路で処理さ
れた信号を無線周波数の信号に変換する。
【0022】つまり、請求項2では受信側で検出した伝
送路の特性に適した変調を自動的に行って送信すること
になる。従って、このOFDM変復調回路を例えば基地
局と端末局の双方に設ける場合には、基地局と端末局と
の間で変調方式を指定するための要求信号を伝送する必
要がなく、伝送効率の低下を避けることができる。請求
項3は、請求項1のOFDM復調回路において、前記変
調成分除去回路にはサブキャリア毎に既知のプリアンブ
ル信号と受信信号との計算を行う逆変調手段を設け、前
記キャリア信号生成回路には変調成分除去回路が出力す
る第1の信号を複数のプリアンブルについて平滑化する
フィルタ手段を設け、前記受信データ抽出回路にはキャ
リア信号生成回路の出力する第2の信号をキャリア信号
として利用し受信信号を検波する同期検波手段を設けた
ことを特徴とする。
【0023】請求項3では、前記変調成分除去回路がサ
ブキャリア毎に既知のプリアンブル信号と受信信号との
計算を行って受信信号を逆変調し変調成分の除去された
第1の信号を生成する。また、キャリア信号生成回路は
変調成分除去回路が出力する第1の信号を複数のプリア
ンブルについて平滑化し第2の信号を生成する。さら
に、受信データ抽出回路はキャリア信号生成回路の出力
する第2の信号をキャリア信号として利用し同期検波を
行う。
【0024】従って、同期検波のために必要なキャリア
信号を生成する回路と、伝送路の推定のために必要な信
号を生成する回路とを共用できるので、回路構成が複雑
になるのを防止できる。請求項4は、請求項1のOFD
M復調回路において、前記伝送路特性推定回路に、前記
第2の信号の大きさ又は振幅をサブキャリア毎に計算し
て出力する振幅計算回路と、前記振幅計算回路が出力す
る信号を全てのサブキャリアについて加算する各サブキ
ャリア振幅総和回路と、前記振幅計算回路が出力する信
号を入力し、互いに隣接するサブキャリアの信号振幅の
差分を計算して出力するサブキャリア間差分計算回路
と、前記サブキャリア間差分計算回路が出力する差分の
信号の大きさ又は振幅を計算して出力する相関計算回路
と、前記相関計算回路が出力する信号を全てのサブキャ
リアについて加算する各サブキャリア相関総和回路と、
前記各サブキャリア相関総和回路が出力する信号を前記
各サブキャリア振幅総和回路が出力する信号で除算する
第1の除算回路と、前記第1の信号と前記第2の信号と
の差分を計算して出力する受信信号−キャリア信号間差
分計算回路と、前記受信信号−キャリア信号間差分計算
回路が出力する信号の大きさ又は振幅を計算して出力す
る誤差計算回路と、前記誤差計算回路が出力する信号を
全てのサブキャリアについて加算する各サブキャリア誤
差総和回路と、前記各サブキャリア振幅総和回路が出力
する信号を前記各サブキャリア誤差総和回路が出力する
信号で除算する第2の除算回路と、前記第1の除算回路
が出力する信号と第2の除算回路が出力する信号とに従
って検出された伝送路の特性に応じた信号を生成する変
調制御信号生成回路とを設けたことを特徴とする。
【0025】請求項4では、振幅計算回路は絶対値の計
算あるいは二乗計算により前記第2の信号の大きさ又は
振幅をサブキャリア毎に計算して出力する。また、各サ
ブキャリア振幅総和回路は前記振幅計算回路が出力する
信号を全てのサブキャリアについて加算し総和を求め
る。サブキャリア間差分計算回路は、前記振幅計算回路
が出力する信号を入力し、互いに隣接するサブキャリア
の信号振幅の差分を計算して出力する。
【0026】また、相関計算回路は絶対値の計算あるい
は二乗計算により前記サブキャリア間差分計算回路が出
力する差分の信号の大きさ又は振幅を計算して出力す
る。各サブキャリア相関総和回路は、前記相関計算回路
が出力する信号を全てのサブキャリアについて加算し総
和を求める。第1の除算回路は、前記各サブキャリア相
関総和回路が出力する信号を前記各サブキャリア振幅総
和回路が出力する信号で除算する。
【0027】さらに、受信信号−キャリア信号間差分計
算回路は前記第1の信号と前記第2の信号との差分を計
算して出力する。誤差計算回路は、前記受信信号−キャ
リア信号間差分計算回路が出力する信号の大きさ又は振
幅を計算して出力する。各サブキャリア誤差総和回路
は、前記誤差計算回路が出力する信号を全てのサブキャ
リアについて加算し総和を求める。第2の除算回路は、
前記各サブキャリア振幅総和回路が出力する信号を前記
各サブキャリア誤差総和回路が出力する信号で除算す
る。変調制御信号生成回路は、前記第1の除算回路が出
力する信号と第2の除算回路が出力する信号とに従って
検出された伝送路の特性に応じた信号を生成する。
【0028】請求項5は、同一の既知のプリアンブル信
号が少なくとも2回現れる直交周波数多重信号を入力
し、入力した信号からそれに含まれる受信データを検出
するOFDM復調回路において、無線周波数の受信信号
をベースバンド信号に変換し、プリアンブル区間でその
ベースバンド信号を第1の信号として生成する受信回路
と、前記受信回路から出力される信号の雑音をプリアン
ブル区間のみ除去する雑音除去回路と、前記雑音除去回
路及び受信回路から出力されるベースバンド信号をシリ
アル・パラレル変換した後で高速フーリエ変換する高速
フーリエ変換回路と、前記高速フーリエ変換回路から出
力される周波数毎に分離された複数の信号から受信デー
タを抽出する受信データ抽出回路と、受信信号のプリア
ンブル区間で、前記高速フーリエ変換回路から出力され
る周波数毎に分離された複数の信号から変調成分を除去
した信号を第2の信号として生成する変調成分除去回路
と、前記変調成分除去回路が生成した第2の信号と、前
記受信回路が生成した第1の信号とに基づいて、伝送路
の特性を推定し、推定された伝送路の特性に適した変調
条件を示す信号を出力する伝送路特性推定回路とを設け
たことを特徴とする。
【0029】請求項5では、受信回路は無線周波数の受
信信号をベースバンド信号に変換し、プリアンブル区間
ではそのベースバンド信号を第1の信号として生成す
る。また、雑音除去回路は前記受信回路から出力される
信号の雑音をプリアンブル区間のみ除去する。高速フー
リエ変換回路は、前記雑音除去回路及び受信回路から出
力されるベースバンド信号をシリアル・パラレル変換し
た後で高速フーリエ変換する。受信データ抽出回路は、
前記高速フーリエ変換回路から出力される周波数毎に分
離された複数の信号から受信データを抽出する。
【0030】さらに、変調成分除去回路は受信信号のプ
リアンブル区間で、前記高速フーリエ変換回路から出力
される周波数毎に分離された複数の信号から変調成分を
除去した信号を第2の信号として生成する。伝送路特性
推定回路は、前記変調成分除去回路が生成した第2の信
号と、前記受信回路が生成した第1の信号とに基づい
て、伝送路の特性を推定し、推定された伝送路の特性に
適した変調条件を示す信号を出力する。
【0031】請求項6は、無線周波数の受信信号をベー
スバンド信号に変換し、プリアンブル区間でそのベース
バンド信号を第1の信号として生成する受信回路と、前
記受信回路から出力される信号の雑音をプリアンブル区
間のみ除去する雑音除去回路と、前記雑音除去回路及び
受信回路から出力されるベースバンド信号をシリアル・
パラレル変換した後で高速フーリエ変換する高速フーリ
エ変換回路と、前記高速フーリエ変換回路から出力され
る周波数毎に分離された複数の信号から受信データを抽
出する受信データ抽出回路と、受信信号のプリアンブル
区間で、前記高速フーリエ変換回路から出力される周波
数毎に分離された複数の信号から変調成分を除去した信
号を第2の信号として生成する変調成分除去回路と、前
記変調成分除去回路が生成した第2の信号と、前記受信
回路が生成した第1の信号とに基づいて、伝送路の特性
を推定し、推定された伝送路の特性に適した変調条件を
示す信号を出力する伝送路特性推定回路と、変調方式,
誤り訂正の符号化率及びシンボルレートの少なくとも1
つが可変の変調回路を含み、前記伝送路特性推定回路が
出力する信号に従って決定した変調条件で送信対象のデ
ータを変調する適応変調回路と、前記適応変調回路で変
調された信号に対して逆高速フーリエ変換の処理を施す
逆高速フーリエ変換回路と、前記逆高速フーリエ変換回
路で処理された信号を無線周波数の信号に変換する送信
回路とを設けたことを特徴とする。
【0032】請求項6では、請求項5と同様に伝送路特
性推定回路は前記変調成分除去回路が生成した第2の信
号と、前記受信回路が生成した第1の信号とに基づい
て、伝送路の特性を推定し、推定された伝送路の特性に
適した変調条件を示す信号を出力する。また、適応変調
回路は前記伝送路特性推定回路が出力する信号に従って
決定した変調条件で送信対象のデータを変調する。
【0033】また、逆高速フーリエ変換回路は、前記適
応変調回路で変調された信号に対して逆高速フーリエ変
換の処理を施す。送信回路は、前記逆高速フーリエ変換
回路で処理された信号を無線周波数の信号に変換する。
つまり、請求項6では受信側で検出した伝送路の特性に
適した変調を自動的に行って送信することになる。従っ
て、このOFDM変復調回路を例えば基地局と端末局の
双方に設ける場合には、基地局と端末局との間で変調方
式を指定するための要求信号を伝送する必要がなく、伝
送効率の低下を避けることができる。
【0034】請求項7は、請求項5のOFDM復調回路
において、前記雑音除去回路には、プリアンブル区間で
受信回路が出力する前記第1の信号を平滑化するフィル
タ手段を設け、前記変調成分除去回路には、サブキャリ
ア毎に既知のプリアンブル信号と前記雑音除去回路が出
力した受信信号との計算を行う逆変調手段を設け、前記
受信データ抽出回路には、前記変調成分除去回路の出力
する前記第2の信号をキャリア信号として利用し受信信
号を検波する同期検波手段を設けたことを特徴とする。
【0035】請求項7では、プリアンブル区間では、受
信回路が出力する前記第1の信号をフィルタ手段が平滑
化してプリアンブルを抽出する。逆変調手段は、サブキ
ャリア毎に既知のプリアンブル信号と前記雑音除去回路
が出力した受信信号との計算を行って変調成分を除去す
る。同期検波手段は、前記変調成分除去回路の出力する
前記第2の信号をキャリア信号として利用し受信信号を
検波する。
【0036】請求項8は、請求項5のOFDM復調回路
において、前記伝送路特性推定回路に、前記第2の信号
の大きさ又は振幅をサブキャリア毎に計算して出力する
振幅計算回路と、前記振幅計算回路が出力する信号を全
てのサブキャリアについて加算する各サブキャリア振幅
総和回路と、前記振幅計算回路が出力する信号を入力
し、互いに隣接するサブキャリアの信号振幅の差分を計
算するサブキャリア間差分計算回路と、前記サブキャリ
ア間差分計算回路が出力する差分の信号の大きさ又は振
幅を計算して出力する相関計算回路と、前記相関計算回
路が出力する信号を全てのサブキャリアについて加算す
る各サブキャリア相関総和回路と、前記各サブキャリア
相関総和回路が出力する信号を前記各サブキャリア振幅
総和回路が出力する信号で除算する第1の除算回路と、
前記第1の信号を平均化する平均回路と、前記第1の信
号を前記平均回路の処理遅延分だけ遅延して出力する遅
延回路と、前記平均回路が出力する信号と、前記遅延回
路が出力する信号との差分を計算する差分計算回路と、
前記差分計算回路が出力する信号の大きさ又は振幅を計
算して出力する誤差計算回路と、前記誤差計算回路が出
力する信号をプリアンブル区間で加算する誤差総和回路
と、前記誤差総和回路が出力する信号を前記各サブキャ
リア誤差総和回路が出力する信号で除算する第2の除算
回路と、前記第1の除算回路が出力する信号と第2の除
算回路が出力する信号とに従って検出された伝送路の特
性に応じた信号を生成する変調方式判定回路とを設けた
ことを特徴とする。
【0037】請求項8では、振幅計算回路は、前記第2
の信号の大きさ又は振幅をサブキャリア毎に計算して出
力する。各サブキャリア振幅総和回路は、前記振幅計算
回路が出力する信号を全てのサブキャリアについて加算
する。サブキャリア間差分計算回路は、前記振幅計算回
路が出力する信号を入力し、互いに隣接するサブキャリ
アの信号振幅の差分を計算する。
【0038】また、相関計算回路は前記サブキャリア間
差分計算回路が出力する差分の信号の大きさ又は振幅を
計算して出力する。各サブキャリア相関総和回路は、前
記相関計算回路が出力する信号を全てのサブキャリアに
ついて加算する。第1の除算回路は、前記各サブキャリ
ア相関総和回路が出力する信号を前記各サブキャリア振
幅総和回路が出力する信号で除算する。
【0039】さらに、平均回路は前記第1の信号を平均
化する。遅延回路は、前記第1の信号を前記平均回路の
処理遅延分だけ遅延して出力する。差分計算回路は、前
記平均回路が出力する信号と、前記遅延回路が出力する
信号との差分を計算する。誤差計算回路は、前記差分計
算回路が出力する信号の大きさ又は振幅を計算して出力
する。誤差総和回路は、前記誤差計算回路が出力する信
号をプリアンブル区間で加算する。
【0040】第2の除算回路は、前記誤差総和回路が出
力する信号を前記各サブキャリア誤差総和回路が出力す
る信号で除算する。変調方式判定回路は、前記第1の除
算回路が出力する信号と第2の除算回路が出力する信号
とに従って検出された伝送路の特性に応じた信号を生成
する。請求項9は、請求項1又は請求項5のOFDM復
調回路において、前記受信回路,前記高速フーリエ変換
回路,前記受信データ抽出回路及び前記変調成分除去回
路並びに請求項1のキャリア信号生成回路又は請求項5
の前記雑音除去回路をそれぞれ複数設けるとともに、前
記伝送路特性推定回路に、請求項1のキャリア信号生成
回路又は請求項5の前記雑音除去回路が生成した前記第
2の信号を複数入力し、各サブキャリア毎に振幅が大き
い方の信号を選択して出力するとともに、その選択状態
を示す情報を出力する比較選択回路と、前記比較選択回
路が出力する信号の大きさ又は振幅を計算する振幅計算
回路と、前記振幅計算回路が出力する信号を全てのサブ
キャリアについて加算しキャリア受信信号として出力す
る各サブキャリア振幅総和回路と、前記振幅計算回路が
出力する信号を入力し、互いに隣接するサブキャリアの
信号振幅の差分を計算するサブキャリア間差分計算回路
と、前記サブキャリア間差分計算回路が出力する差分の
信号の大きさ又は振幅を計算する相関計算回路と、前記
相関計算回路が出力する信号を全てのサブキャリアにつ
いて加算する各サブキャリア相関総和回路と、前記各サ
ブキャリア相関総和回路が出力する信号を前記各サブキ
ャリア振幅総和回路が出力する信号で除算する第1の除
算回路とを設けたことを特徴とする。
【0041】請求項9では、複数の受信系が備わってい
るため、前記受信回路,前記高速フーリエ変換回路,前
記受信データ抽出回路及び前記変調成分除去回路並びに
請求項1のキャリア信号生成回路又は請求項5の前記雑
音除去回路をそれぞれ複数設けてある。比較選択回路
は、請求項1のキャリア信号生成回路又は請求項5の前
記雑音除去回路が生成した前記第2の信号を複数入力
し、各サブキャリア毎に振幅が大きい方の信号を選択し
て出力するとともに、その選択状態を示す情報を出力す
る。振幅計算回路は、前記比較選択回路が出力する信号
の大きさ又は振幅を計算する。各サブキャリア振幅総和
回路は、前記振幅計算回路が出力する信号を全てのサブ
キャリアについて加算しキャリア受信信号として出力す
る。
【0042】サブキャリア間差分計算回路は、前記振幅
計算回路が出力する信号を入力し、互いに隣接するサブ
キャリアの信号振幅の差分を計算する。相関計算回路
は、前記サブキャリア間差分計算回路が出力する差分の
信号の大きさ又は振幅を計算する。各サブキャリア相関
総和回路は、前記相関計算回路が出力する信号を全ての
サブキャリアについて加算する。第1の除算回路は、前
記各サブキャリア相関総和回路が出力する信号を前記各
サブキャリア振幅総和回路が出力する信号で除算する。
【0043】請求項10は、請求項1又は請求項5のO
FDM復調回路において、前記受信回路,前記高速フー
リエ変換回路,前記受信データ抽出回路及び前記変調成
分除去回路並びに請求項1のキャリア信号生成回路又は
請求項5の前記雑音除去回路をそれぞれ複数設けるとと
もに、前記伝送路特性推定回路に、請求項1のキャリア
信号生成回路又は請求項5の前記雑音除去回路が生成し
た前記第2の信号を複数入力し、各サブキャリア毎に入
力信号の大きさ又は振幅を加算する加算振幅計算回路
と、前記加算振幅計算回路が出力する信号を全てのサブ
キャリアについて加算しキャリア受信信号として出力す
る各サブキャリア振幅総和回路と、前記加算振幅計算回
路が出力する信号を入力し、互いに隣接するサブキャリ
アの信号振幅の差分を計算するサブキャリア間差分計算
回路と、前記サブキャリア間差分計算回路が出力する差
分の信号の大きさ又は振幅を計算する相関計算回路と、
前記相関計算回路が出力する信号を全てのサブキャリア
について加算する各サブキャリア相関総和回路と、前記
各サブキャリア相関総和回路が出力する信号を前記各サ
ブキャリア振幅総和回路が出力する信号で除算する第1
の除算回路とを設けたことを特徴とする。
【0044】請求項10では、複数の受信系が備わって
いるため、前記受信回路,前記高速フーリエ変換回路,
前記受信データ抽出回路及び前記変調成分除去回路並び
に請求項1のキャリア信号生成回路又は請求項5の前記
雑音除去回路をそれぞれ複数設けてある。加算振幅計算
回路は、請求項1のキャリア信号生成回路又は請求項5
の前記雑音除去回路が生成した前記第2の信号を複数入
力し、各サブキャリア毎に入力信号の大きさ又は振幅を
加算する。各サブキャリア振幅総和回路は、前記加算振
幅計算回路が出力する信号を全てのサブキャリアについ
て加算しキャリア受信信号として出力する。サブキャリ
ア間差分計算回路は、前記加算振幅計算回路が出力する
信号を入力し、互いに隣接するサブキャリアの信号振幅
の差分を計算する。
【0045】また、相関計算回路は前記サブキャリア間
差分計算回路が出力する差分の信号の大きさ又は振幅を
計算する。各サブキャリア相関総和回路は、前記相関計
算回路が出力する信号を全てのサブキャリアについて加
算する。第1の除算回路は、前記各サブキャリア相関総
和回路が出力する信号を前記各サブキャリア振幅総和回
路が出力する信号で除算する。
【0046】請求項11は、請求項1のOFDM復調回
路において、前記受信回路,前記高速フーリエ変換回
路,前記受信データ抽出回路,前記変調成分除去回路及
びキャリア信号生成回路をそれぞれ複数設けるととも
に、前記伝送路特性推定回路に、前記第2の信号を複数
入力し、各サブキャリア毎に振幅が大きい方の信号を選
択して出力するとともに、その選択状態を示す情報を出
力する比較選択回路と、前記変調成分除去回路が出力す
る複数の第1の信号を入力し、各サブキャリア毎に、前
記比較選択回路の選択状態に従って1つの第1の信号を
選択する選択回路と、前記選択回路が出力する信号と前
記比較選択回路が出力する信号との差分を計算する受信
信号−キャリア信号間差分計算回路と、前記受信信号−
キャリア信号間差分計算回路が出力する信号の大きさ又
は振幅を計算する誤差計算回路と、前記誤差計算回路が
出力する信号を全てのサブキャリアについて加算する各
サブキャリア誤差総和回路と、前記各サブキャリア振幅
総和回路が出力する信号を前記各サブキャリア誤差総和
回路が出力する信号で除算する第2の除算回路とを設け
たことを特徴とする。
【0047】請求項11では、複数の受信系が備わって
いるため、前記受信回路,前記高速フーリエ変換回路,
前記受信データ抽出回路,前記変調成分除去回路及びキ
ャリア信号生成回路をそれぞれ複数設けてある。比較選
択回路は、前記第2の信号を複数入力し、各サブキャリ
ア毎に振幅が大きい方の信号を選択して出力するととも
に、その選択状態を示す情報を出力する。
【0048】選択回路は、前記変調成分除去回路が出力
する複数の第1の信号を入力し、各サブキャリア毎に、
前記比較選択回路の選択状態に従って1つの第1の信号
を選択する。受信信号−キャリア信号間差分計算回路
は、前記選択回路が出力する信号と前記比較選択回路が
出力する信号との差分を計算する。誤差計算回路は、前
記受信信号−キャリア信号間差分計算回路が出力する信
号の大きさ又は振幅を計算する。各サブキャリア誤差総
和回路は、前記誤差計算回路が出力する信号を全てのサ
ブキャリアについて加算する。第2の除算回路は、前記
各サブキャリア振幅総和回路が出力する信号を前記各サ
ブキャリア誤差総和回路が出力する信号で除算する。
【0049】請求項12は、請求項1のOFDM復調回
路において、前記受信回路,前記高速フーリエ変換回
路,前記受信データ抽出回路,前記変調成分除去回路及
びキャリア信号生成回路をそれぞれ複数設けるととも
に、前記伝送路特性推定回路に、複数の第1の信号及び
第2の信号を入力し、対応するサブキャリア毎に前記第
1の信号と第2の信号との差分を計算する複数の受信信
号−キャリア信号間差分計算回路と、前記複数の受信信
号−キャリア信号間差分計算回路がそれぞれ出力する信
号の大きさ又は振幅を計算する複数の誤差計算回路と、
前記複数の誤差計算回路が出力する信号を全てのサブキ
ャリアについて加算する各サブキャリア誤差総和回路
と、前記各サブキャリア振幅総和回路が出力する信号を
前記各サブキャリア誤差総和回路が出力する信号で除算
する第2の除算回路とを設けたことを特徴とする。
【0050】請求項12では、複数の受信系が備わって
いるため、前記受信回路,前記高速フーリエ変換回路,
前記受信データ抽出回路,前記変調成分除去回路及びキ
ャリア信号生成回路をそれぞれ複数設けてある。また、
受信信号−キャリア信号間差分計算回路及び誤差計算回
路も複数設けてある。各サブキャリア誤差総和回路は、
前記複数の誤差計算回路が出力する信号を全てのサブキ
ャリアについて加算する。第2の除算回路は、前記各サ
ブキャリア振幅総和回路が出力する信号を前記各サブキ
ャリア誤差総和回路が出力する信号で除算する。
【0051】請求項13は、請求項5のOFDM復調回
路において、前記受信回路,前記高速フーリエ変換回
路,前記受信データ抽出回路,前記変調成分除去回路及
び前記雑音除去回路をそれぞれ複数設けるとともに、前
記伝送路特性推定回路に、前記複数の雑音除去回路が生
成した複数の第1の信号をそれぞれ平均化する複数の平
均回路と、前記複数の第1の信号を前記平均回路の処理
遅延分だけ遅延して出力する複数の遅延回路と、前記平
均回路が出力する信号と、前記遅延回路が出力する信号
との差分を計算する複数の差分計算回路と、前記差分計
算回路が出力する信号の大きさ又は振幅を計算して出力
する複数の誤差計算回路と、前記誤差計算回路が出力す
る信号をプリアンブル区間で加算する複数の誤差総和回
路と、前記複数の誤差総和回路がそれぞれ出力する複数
の信号の平均を計算する信号平均回路と、前記信号平均
回路が出力する信号を前記各サブキャリア誤差総和回路
が出力する信号で除算する第2の除算回路とを設けたこ
とを特徴とする。
【0052】請求項13では、複数の受信系が備わって
いるため、前記受信回路,前記高速フーリエ変換回路,
前記受信データ抽出回路,前記変調成分除去回路及び前
記雑音除去回路をそれぞれ複数設けてある。また、平均
回路,遅延回路,差分計算回路,誤差計算回路及び誤差
総和回路もそれぞれ複数設けてある。信号平均回路は、
前記複数の誤差総和回路がそれぞれ出力する複数の信号
の平均を計算する。第2の除算回路は、前記信号平均回
路が出力する信号を前記各サブキャリア誤差総和回路が
出力する信号で除算する。
【0053】請求項14は、請求項13のOFDM復調
回路において、前記信号平均回路は複数の入力信号にそ
れぞれ重み付けを行った結果を加算してその平均を計算
することを特徴とする。請求項15は、請求項5のOF
DM復調回路において、前記受信回路,前記高速フーリ
エ変換回路,前記受信データ抽出回路,前記変調成分除
去回路及び前記雑音除去回路をそれぞれ複数設けるとと
もに、前記伝送路特性推定回路に、前記複数の雑音除去
回路が生成した複数の第1の信号をそれぞれ平均化する
複数の平均回路と、前記複数の第1の信号を前記平均回
路の処理遅延分だけ遅延して出力する複数の遅延回路
と、前記平均回路が出力する信号と、前記遅延回路が出
力する信号との差分を計算する複数の差分計算回路と、
前記差分計算回路が出力する信号の大きさ又は振幅を計
算して出力する複数の誤差計算回路と、前記誤差計算回
路が出力する信号をプリアンブル区間で加算する複数の
誤差総和回路と、前記複数の誤差総和回路がそれぞれ出
力する複数の信号の中から積算値が大きい1つの信号を
選択する信号選択回路と、前記信号選択回路が出力する
信号を前記各サブキャリア誤差総和回路が出力する信号
で除算する第2の除算回路とを設けたことを特徴とす
る。
【0054】請求項15では、複数の受信系が備わって
いるため、前記受信回路,前記高速フーリエ変換回路,
前記受信データ抽出回路,前記変調成分除去回路及び前
記雑音除去回路をそれぞれ複数設けてある。また、平均
回路,遅延回路,差分計算回路,誤差計算回路及び誤差
総和回路もそれぞれ複数設けてある。信号選択回路は、
前記複数の誤差総和回路がそれぞれ出力する複数の信号
の中から積算値が大きい1つの信号を選択する。第2の
除算回路は、前記信号選択回路が出力する信号を前記各
サブキャリア誤差総和回路が出力する信号で除算する。
【0055】請求項16は、請求項1又は請求項5のO
FDM復調回路において、推定された伝送路の特性を表
す空間を複数の領域に区分して、区分された各々の領域
と変調条件との関連を示す情報を変換手段として前記伝
送路特性推定回路に保持するとともに、前記空間におけ
る互いに隣接する複数の領域の境界部分に幅を有する中
間領域を設け、推定された伝送路の特性が前記中間領域
内に位置する場合には、前記伝送路特性推定回路が前記
中間領域に隣接する第1の領域に割り当てられた変調条
件と、前記中間領域に隣接する第2の領域に割り当てら
れた変調条件との両者を時間の経過に応じて択一的に選
択することを特徴とする。
【0056】請求項16では、推定された伝送路の特性
を表す空間上の分割された各領域と変調条件との相関を
示す情報が伝送路特性推定回路に保持されている。ま
た、互いに隣接する複数の領域の境界部分には、幅を有
する中間領域が設けてある。この中間領域が存在しない
場合、推定した伝送路の特性が分割された複数の領域の
境界を横切って変化すると、送信側の変調条件もすぐに
変化する可能性がある。しかし、伝送路の特性変化が一
時的なものである場合、送信側の変調条件の切り替えは
無駄になり、再び元の変調条件に戻す必要がある。
【0057】隣接する領域の間に中間領域を設けて、中
間領域では互いに隣接する第1の領域及び第2の領域の
変調条件を時間の経過に応じて択一的に選択することに
より、無駄な変調条件の切り替えが生じにくくなる。請
求項17は、請求項1又は請求項5のOFDM復調回路
において、推定された伝送路の特性を表す空間を複数の
領域に区分して、区分された各々の領域と変調条件との
関連を示す情報を変換手段として前記伝送路特性推定回
路に保持するとともに、前記空間における互いに隣接す
る複数の領域の境界部分に幅を有する中間領域を設け、
推定された伝送路の特性が前記中間領域内に位置する場
合には、それ以前の変調条件をそのまま維持することを
特徴とする。
【0058】中間領域でそれ以前の変調条件をそのまま
維持することにより、無駄な変調条件の切り替えが生じ
にくくなる。
【0059】
【発明の実施の形態】(第1の実施の形態)本発明のO
FDM変復調回路の1つの実施の形態について図1〜図
5を参照して説明する。この形態は請求項1〜請求項
4,請求項16及び請求項17に対応する。
【0060】図1はこの形態のOFDM変復調回路の構
成を示すブロック図である。図2はこの形態の伝送路特
性推定回路の構成を示すブロック図である。図3はこの
形態の実施の形態の信号の構成を示すタイムチャートで
ある。図4は伝送路の特性と変調条件との対応(1)を
示す変調制御チャートである。図5は伝送路の特性と変
調条件との対応(2)を示す変調制御チャートである。
【0061】この形態では、請求項1及び請求項2の受
信回路,高速フーリエ変換回路,受信データ抽出回路,
変調成分除去回路,キャリア信号生成回路及び伝送路特
性推定回路は、それぞれ受信回路40,FFT回路5
0,変調信号検出回路67,変調成分除去回路63,ロ
ーパスフィルタ65及び伝送路特性推定回路70に対応
する。また、請求項2の適応変調回路,逆高速フーリエ
変換回路及び送信回路は、それぞれ適応変調回路10,
IFFT回路20及び送信回路30に対応する。
【0062】また、請求項4の振幅計算回路,各サブキ
ャリア振幅総和回路,サブキャリア間差分計算回路,相
関計算回路,各サブキャリア相関総和回路,第1の除算
回路,受信信号−キャリア信号間差分計算回路,誤差計
算回路,各サブキャリア誤差総和回路,第2の除算回路
及び変調制御信号生成回路は、それぞれ振幅計算回路7
2,各サブキャリア振幅総和回路74,サブキャリア間
差分計算回路73,相関計算回路75,各サブキャリア
相関総和回路76,除算回路77,受信信号−キャリア
信号間差分計算回路83,誤差計算回路84,各サブキ
ャリア誤差総和回路85,除算回路86及び変調制御信
号生成回路87に対応する。
【0063】この例では、図1に示すOFDM変復調回
路を備える通信端末が図3に示すような構成のOFDM
信号を用いて無線基地局との間で無線通信を行う場合を
想定している。また、基地局側にも図1と同じ構成の送
信部101及び受信部102が備わっている。但し、上
り回線と下り回線とが対称になっている場合などは、図
1に示すような送信部101及び受信部102を基地局
及び移動局(通信端末)のいずれか一方だけに設けても
よい。
【0064】図3において、フレームフォーマットの先
頭に配置された信号BCは下り回線の制御信号であり、
それに続く信号BD(1)〜BD(N1)はそれぞれ1番目〜
N1番目の各ユーザ(通信端末)に対する下り回線のバ
ーストであり、それに続く信号BU(1)〜BU(N2)はそ
れぞれ1番目〜N2番目の各ユーザに対する上り回線の
バーストである。
【0065】なお、下り回線の信号は基地局から通信端
末に向かって送信される信号であり、上り回線の信号は
通信端末から基地局に向かって送信される信号である。
この例では、図3に示すように各バーストの先頭部分に
それぞれ1OFDMシンボルの長さを有する2つのプリ
アンブルPREが、2OFDMシンボルにわたって連続
的に配置されている。これらのプリアンブルPREは周
波数領域で既知の信号である。また、2つのプリアンブ
ルPREは同一の信号である。
【0066】さらに、最初のプリアンブルについてはそ
の前にガードインターバルGIが付加されている。ま
た、これらのプリアンブルPREに続いて、バーストに
はガードインターバルGIとデータDATAとで構成さ
れるOFDMシンボルが繰り返し現れる。図1を参照す
ると、送信部101には適応変調回路10,IFFT回
路20及び送信回路30が備わっている。適応変調回路
10は、入力される送信データを変調して変調信号を出
力する。適応変調回路10は様々な変調条件で変調する
ことができる。
【0067】例えば、変調方式としてBPSK,QPS
K,16QAM,64QAM等を選択することができ
る。また、畳み込み符号を用いる場合には、変調の際の
符号化率として1/2,3/4等を選択することができ
る。もちろん、シンボルレートのような他の変調条件を
選択できるように適応変調回路10の構成を変更しても
よい。
【0068】この例では、適応変調回路10は受信部1
02から出力される制御信号SG7に従って変調条件を
決定する。制御信号SG7が変化した場合には、次の送
出開始タイミング(次フレーム)から変化後の変調条件
に変更する。
【0069】適応変調回路10で変調された信号は、I
FFT回路20に入力され、逆フーリエ変換される。I
FFT回路20で逆フーリエ変換された信号は、送信回
路30に入力されてガードインターバルの付加処理など
を施された後、無線周波数に変換されて電波として伝送
路に送信される。一方、受信部102には受信回路4
0,FFT回路50,検波回路60及び伝送路特性推定
回路70が備わっている。
【0070】伝送路から電波として入力される信号は、
受信回路40で受信され、ベースバンド信号に変換され
て受信回路40から出力される。また、受信回路40は
ベースバンド信号に対してガードインターバルの除去等
の処理を施す。受信回路40から出力されるベースバン
ド信号は、FFT回路50でフーリエ変換された後、検
波回路60で検波され、受信データとして出力される。
【0071】検波回路60には、S/P回路61,遅延
回路62,変調成分除去回路63,P/S回路64,ロ
ーパスフィルタ65,P/S回路66,変調信号検出回
路67及びP/S回路68が備わっている。S/P回路
61は、多数のサブキャリアの信号が時系列で並んだシ
リアル信号をFFT回路50から入力してサブキャリア
毎に分離されたパラレル信号を生成するために、シリア
ル・パラレル変換を行う。
【0072】S/P回路61から出力されるサブキャリ
ア毎のパラレル信号は、遅延回路62及び変調成分除去
回路63に入力される。また、遅延回路62で遅延され
た信号は変調信号検出回路67に入力される。変調信号
検出回路67は、遅延回路62から出力される信号を、
ローパスフィルタ65から出力されるキャリア信号SG
3を用いてサブキャリア毎に同期検波する。
【0073】ローパスフィルタ65から出力されるキャ
リア信号SG3の時間遅れを補償するために、遅延回路
62が備わっている。変調信号検出回路67で検波され
たパラレル信号SG4は、P/S回路68でパラレル・
シリアル変換され時系列に並んだシリアル信号の形態で
受信データとして出力される。変調成分除去回路63
は、受信信号にプリアンブルPREが現れる区間でS/
P回路61が出力する信号SG1を入力し、変調成分を
除去した信号SG2を生成する。具体的には、変調成分
除去回路63が予め保持している既知信号(プリアンブ
ルPREと同じ信号)を用いてサブキャリアの成分毎に
受信信号の逆変調を行う。逆変調によって、変調成分が
除去された信号SG2が得られる。
【0074】ここで、既知信号のn番目のサブキャリア
の成分をd(n)で表し、受信信号であるSG1のi番目
のプリアンブルのn番目のサブキャリアの成分をSG1
(i,n)で表すと、変調成分を除去された信号のi番目の
プリアンブルのn番目のサブキャリアの成分SG2(i,
n)は次式で表される。 SG2(i,n)=(SG1(i,n)・d(n)*)/|d(n)|2 但し、 i=1〜2, n=1〜N, N:受信したOFDM信号のサブキャリア数, *:複素共役 変調成分除去回路63が出力する信号SG2は、P/S
回路64及びローパスフィルタ65に入力される。
【0075】ローパスフィルタ65は、信号SG2に含
まれる雑音成分を低減するために、信号の平滑化を行
う。実際には、最初に現れるプリアンブルと2番目に現
れるプリアンブルとをそれぞれのサブキャリアについて
平均化する。つまり、ローパスフィルタ65から出力さ
れるn番目のサブキャリアの信号成分SG3(n)は次式
で表される。
【0076】 SG3(n)=(SG2(1,n)+SG2(2,n))/2 但し、n=1〜N ローパスフィルタ65から出力される信号SG3は、変
調成分を含まないN組のキャリア信号である。このキャ
リア信号SG3が同期検波のために変調信号検出回路6
7に印加される。また、キャリア信号SG3はP/S回
路66にも入力される。
【0077】P/S回路64は、サブキャリア毎に独立
しているN組の並列信号SG2をパラレル・シリアル変
換によって時系列で並んだシリアル信号SG5に変換す
る。同様に、P/S回路66はサブキャリア毎に独立し
ているN組の並列信号SG3をパラレル・シリアル変換
によって時系列で並んだシリアル信号SG6に変換す
る。これらのシリアル信号SG5,SG6が、伝送路特
性推定回路70に印加される。
【0078】伝送路特性推定回路70は、上記のように
受信信号のプリアンブル区間の成分から生成された信号
SG5,SG6に基づいて伝送路の特性を推定し、推定
した特性に適した変調条件を選択する。図1の伝送路特
性推定回路70は、実際には図2のように構成されてい
る。図2を参照すると、この伝送路特性推定回路70に
はS/P回路71,振幅計算回路72,サブキャリア間
差分計算回路73,各サブキャリア振幅総和回路74,
相関計算回路75,各サブキャリア相関総和回路76,
除算回路77,S/P回路81,受信信号−キャリア信
号間差分計算回路83,誤差計算回路84,各サブキャ
リア誤差総和回路85,除算回路86及び変調制御信号
生成回路87が備わっている。
【0079】S/P回路71及び81は、それぞれシリ
アル・パラレル変換を行い、サブキャリア毎に独立した
N組のパラレル信号を出力する。図2の伝送路特性推定
回路70の内部では、次に示すキャリア推定関数の値f
及びCNR(キャリア対ノイズ比)推定関数の値pを計
算する。
【数1】 振幅計算回路72は、入力されるキャリア信号の大きさ
又は振幅を求めるために、絶対値の計算あるいは二乗の
計算を行う。これは、前記第(1)式のC(n)の絶対値を得
ることに相当する。
【0080】各サブキャリア振幅総和回路74は、振幅
計算回路72が出力するキャリア信号の振幅を全てのサ
ブキャリアについて加算して振幅の総和を求める。これ
は、前記第(1)式の分母を計算することに相当する。サ
ブキャリア間差分計算回路73は、振幅計算回路72が
出力するキャリア信号の振幅について、互いに隣接する
サブキャリア間の差分を求める。つまり、前記第(1)式
のC(n)の絶対値とC(n+1)との絶対値との差分を計算す
る。
【0081】相関計算回路75は、サブキャリア間差分
計算回路73が求めたサブキャリア毎の差分の大きさ又
は振幅である相関を求めるために、入力信号の絶対値あ
るいは二乗を計算する。これは、前記第(1)式の(|C
(n)|−|C(n+1)|)の絶対値を求めることに相当す
る。各サブキャリア相関総和回路76は、相関計算回路
75が出力する相関値を全てのサブキャリアについて加
算し総和を求める。これは、前記第(1)式の分母を計算
することに相当する。
【0082】除算回路77は、各サブキャリア相関総和
回路76が出力する信号の値を各サブキャリア振幅総和
回路74が出力する信号の値で除算する。つまり、前記
第(1)式の分母と分子との除算を行うことに相当する。
受信信号−キャリア信号間差分計算回路83は、S/P
回路81が出力する信号とS/P回路71が出力する信
号との差分を計算する。これは、前記第(2)式の分母の
S(n,i)とC(n)との差分を計算することに相当する。
【0083】誤差計算回路84は、受信信号−キャリア
信号間差分計算回路83が出力する差分信号の大きさあ
るいは振幅を求めるために絶対値又は二乗の計算を行
う。これは、前記第(2)式の分母の(S(n,i)−C(n))
の絶対値を計算することに相当する。
【0084】各サブキャリア誤差総和回路85は、誤差
計算回路84が出力する信号を全てのサブキャリアにつ
いて加算し総和を求める。これは、前記第(2)式の分母
を計算することに相当する。除算回路86は、各サブキ
ャリア振幅総和回路74が出力する信号の値を各サブキ
ャリア誤差総和回路85が出力する信号の値で除算す
る。これは、前記第(2)式の分子と分母との除算に相当
する。
【0085】前記第(1)式のキャリア相関関数の値fが
大きいことは、遅延スプレッドが大きいことを意味し、
前記第(2)式のCNR推定関数の値pが大きいことはC
NRが大きいことを意味する。つまり、除算回路77が
出力する値f及び除算回路86が出力する値pは伝送路
の特性を表している。従って、変調制御信号生成回路8
7においては除算回路77が出力する値f及び除算回路
86が出力する値pに基づいて望ましい変調条件を決定
することができる。
【0086】実際には、各関数の値f,pと変調条件と
の対応関係を定めた図4に示すような変調制御チャート
の情報が変調制御信号生成回路87の内部メモリ(RO
M)に保持されているので、この変調制御チャートに従
って変調条件を決定する。この変調制御チャートは、
(PER(Packet Error Rate)=1e−1)の拘束条
件のもとで求められたものである。
【0087】図4の変調制御チャートにおいては、pの
値とfの値とで特定される二次元座標空間を予め4つの
領域A,C,E,Gに区分してあり、それぞれの領域に
変調条件として変調方式(変調多値数)及び符号化率が
割り当ててある。すなわち、推定した伝送路の特性を表
す座標(p,f)が領域Aに属する場合にはBPSKの
変調方式及び(R=1/2)の符号化率を選択し、座標
(p,f)が領域Cに属する場合にはQPSKの変調方
式及び(R=1/2)の符号化率を選択し、座標(p,
f)が領域Eに属する場合には16QAMの変調方式及
び(R=1/2)の符号化率を選択し、座標(p,f)
が領域Gに属する場合には16QAMの変調方式及び
(R=3/4)の符号化率を選択する。
【0088】従って、変調制御信号生成回路87は、推
定した伝送路の特性を表す座標(p,f)が属する領域
に応じて選択した変調方式及び符号化率を表す信号をS
G7として出力する。ところで、図4に示す変調制御チ
ャートを用いて制御する場合には、伝送路の状態が変化
して座標(p,f)の属する領域が隣接する領域に移動
すると、その変化が一時的な変化であったとしても、そ
の変化が変調方式又は符号化率の変化として反映される
ことになる。
【0089】しかし、伝送路の特性が一時的に変化して
すぐに元の特性に戻る場合には、一時的な変化に直ちに
反応して変調方式又は符号化率を変更してもその変更を
取り消すことになるので無駄な変更が行われることにな
る。そこで、この形態では実際には図5に示す変調制御
チャートを用いている。図5を参照すると、この変調制
御チャートでは、領域Aと領域Cとの間に幅を有する中
間領域Bが形成され、同様に領域Cと領域Eとの間に中
間領域Dが形成され、領域Eと領域Gとの間に中間領域
Fが形成されている。
【0090】図5の変調制御チャートを用いる場合に
は、推定した伝送路の特性を表す座標(p,f)が属す
る領域が中間領域に入ると、変調制御信号生成回路87
は次のようにして変調条件を決定する。例えば、伝送路
の特性が劣化して座標(p,f)の属する領域が領域G
から中間領域Fに遷移した場合、それ以降に送信する信
号フレームのyフレームのうち最初のxフレーム(x,
yは整数,y>x)については中間領域Fに隣接する領
域E,Gのうち、伝送速度が速い方の変調条件が割り当
てられた領域Gの条件を適用する。そして、続く(y−
x)フレームについては中間領域Fに隣接する領域E,
Gのうち、伝送速度が遅い方の変調条件が割り当てられ
た領域Eの条件を適用する。
【0091】逆に、伝送路の特性が改善され、座標
(p,f)の属する領域が領域Eから中間領域Fに遷移
した場合、それ以降に送信する信号フレームのyフレー
ムのうち最初のxフレームについては中間領域Fに隣接
する領域E,Gのうち、伝送速度が遅い方の変調条件が
割り当てられた領域Eの条件を適用する。そして、続く
(y−x)フレームについては中間領域Fに隣接する領
域E,Gのうち、伝送速度が早い方の変調条件が割り当
てられた領域Gの条件を適用する。
【0092】このように制御すると、中間領域では変調
多値数及び符号化率を変えるのはyフレームに1回に制
限されるので、無駄な変調条件の切り替えが生じにく
い。なお、図1の例では伝送路特性推定回路70が選択
した変調条件に従って送信部101の変調を実際に切り
替える場合を示してあるが、例えば相手側(この例では
無線基地局)が送信する信号の変調条件を切り替えるた
めの要求信号として、伝送路特性推定回路70が選択し
た変調条件の情報を送信するように変更することもでき
る。
【0093】また、図5に示す変調制御チャートの内容
については必要に応じて変更すればよい。変調多値数や
符号化率だけでなく、シンボルレートなど他のパラメー
タを変更する場合にも同様に本発明は適用できる。な
お、前記第(1)式及び第(2)式の代わりに、次に示す第
(3)式及び第(4)式を用いても良い。
【数2】 これらの式を用いる場合には、図2に示す伝送路特性推
定回路の構成を次のように変更すればよい。振幅計算回
路72の代わりに電力を計算する回路を用いる。つま
り、前記第(3)式及び第(4)式に対応するように入力信号
の振幅の自乗を計算する。また、各サブキャリア振幅総
和回路74では、振幅の総和ではなく電力の総和を計算
することになる。
【0094】(第2の実施の形態)本発明のOFDM変
復調回路のもう1つの実施の形態について、図6及び図
7を参照して説明する。この形態は請求項5〜請求項
8,請求項16及び請求項17に対応する。図6はこの
形態のOFDM変復調回路の構成を示すブロック図であ
る。図7はこの形態の伝送路特性推定回路の構成を示す
ブロック図である。この形態は第1の実施の形態の変形
例である。図6及び図7において、第1の実施の形態と
対応する要素は同一の符号で示してある。また、想定し
ているOFDM信号のフォーマットについても図3と同
一である。以下の説明において、既に説明した要素の説
明は省略する。
【0095】この形態では、請求項5及び請求項6の受
信回路,雑音除去回路,高速フーリエ変換回路,受信デ
ータ抽出回路,変調成分除去回路及び伝送路特性推定回
路は、それぞれ受信回路40B,ローパスフィルタ4
5,FFT回路50,変調信号検出回路67,変調成分
除去回路63及び伝送路特性推定回路70Bに対応す
る。また、請求項6の適応変調回路,逆高速フーリエ変
換回路及び送信回路は、それぞれ適応変調回路10,I
FFT回路20及び送信回路30に対応する。
【0096】また、請求項8の振幅計算回路,各サブキ
ャリア振幅総和回路,サブキャリア間差分計算回路,相
関計算回路,各サブキャリア相関総和回路,第1の除算
回路,平均回路,遅延回路,差分計算回路,誤差計算回
路,誤差総和回路,第2の除算回路及び変調方式判定回
路は、それぞれ振幅計算回路72,各サブキャリア振幅
総和回路74,サブキャリア間差分計算回路73,相関
計算回路75,各サブキャリア相関総和回路76,除算
回路77,平均回路92,遅延回路91,差分計算回路
93,誤差計算回路94,誤差総和回路95,除算回路
86及び変調制御信号生成回路87に対応する。
【0097】図6を参照すると、このOFDM変復調回
路には送信部101及び受信部102が備わっている。
送信部101の構成は図1と同一である。受信部102
には、受信回路40B,ローパスフィルタ45,FFT
回路50,検波回路60及び伝送路特性推定回路70B
が備わっている。
【0098】伝送路から電波として入力される信号は、
受信回路40Bで受信される。受信回路40Bは、受信
信号をベースバンド信号に変換して出力する。また、受
信回路40Bはこのベースバンド信号に対してガードイ
ンターバル除去などの処理を施す。受信回路40Bは、
受信した信号のプリアンブル区間とそれ以外の区間とを
区別し、プリアンブル区間について、そのベースバンド
信号を信号SG8として伝送路特性推定回路70Bに出
力する。
【0099】受信回路40Bが出力するベースバンド信
号は、プリアンブル区間についてはローパスフィルタ4
5を通ってFFT回路50に印加され、プリアンブル以
外の区間では直接FFT回路50に印加される。このベ
ースバンド信号は、FFT回路50でフーリエ変換され
た後、検波回路60で検波され、受信データとして出力
される。
【0100】ローパスフィルタ45は、受信信号のプリ
アンブル区間に含まれる雑音成分を除去するために信号
の平滑化を行う。実際には、ベースバンド信号の任意の
位置の信号成分と、その信号成分からFFT回路50に
おけるフーリエ変換のポイント数に相当する間隔だけシ
フトした位置の信号成分との間で平滑化を行う。これに
より、プリアンブル以外の雑音成分が除去される。
【0101】FFT回路50でフーリエ変換された信号
は、S/P回路61でサブキャリア毎のパラレル信号に
変換され、遅延回路62及び変調成分除去回路63に入
力される。遅延回路62によって遅延された信号は変調
信号検出回路67に入力される。変調信号検出回路67
は、遅延回路62から出力される信号を変調成分除去回
路63から出力される信号SG3を用いてサブキャリア
毎に同期検波する。遅延回路62は、変調成分除去回路
63から出力される信号SG3の時間遅れを補償するた
めに設けてある。
【0102】変調信号検出回路67から検波出力として
出力されるパラレル信号SG4は、P/S回路68で時
系列に並んだシリアル信号に変換され、受信データとし
て出力される。変調成分除去回路63は、受信信号にプ
リアンブルPREが現れる区間でS/P回路61が出力
する信号を入力し、変調成分を除去した信号SG3を生
成する。具体的には、変調成分除去回路63が予め保持
している既知信号(プリアンブルPREと同じ信号)を
用いてサブキャリアの成分毎に受信信号の逆変調を行
う。逆変調によって、変調成分が除去された信号SG3
が得られる。
【0103】変調成分除去回路63に入力される信号の
プリアンブル区間では、既にローパスフィルタ45で平
滑化が施されているので、図6の変調成分除去回路63
が出力する信号SG3は、図1の信号SG3と同一にな
る。信号SG3は、受信したOFDM信号のサブキャリ
ア数に対応するN組のサブキャリア毎のパラレル信号で
ある。この信号SG3は、P/S回路66で時系列で並
んだシリアル信号に変換され、信号SG6として伝送路
特性推定回路70Bに入力される。
【0104】伝送路特性推定回路70Bは、受信信号の
プリアンブル区間の成分から生成された信号SG8,S
G6に基づいて伝送路の特性を推定し、その特性に適し
た変調方式を選択するための制御信号SG7を出力す
る。伝送路特性推定回路70Bは、図7に示すように、
S/P回路71,振幅計算回路72,サブキャリア間差
分計算回路73,各サブキャリア振幅総和回路74,相
関計算回路75,各サブキャリア相関総和回路76,除
算回路77,遅延回路91,平均回路92,差分計算回
路93,誤差計算回路94,誤差総和回路95,除算回
路86及び変調制御信号生成回路87が備わっている。
【0105】この伝送路特性推定回路70Bは、前述の
キャリア推定関数の値fと、次の第(5)式で表されるC
NR推定関数の値p’を計算する。なお、この例ではプ
リアンブル数は2シンボルである。
【数3】 図7の伝送路特性推定回路70Bにおいて、キャリア推
定関数の値fを計算する回路については図2の場合と同
一である。また、第(5)式の分子の値は図2の場合と同
様に、各サブキャリア振幅総和回路74の出力に得られ
る。
【0106】平均回路92は、受信信号SG8の2シン
ボルの平均、すなわち第(5)式の分母に含まれる((1/2)
Σr(n,j))を計算する。遅延回路91は、平均回路9
2における処理時間に相当する遅延を受信信号SG8
(r(n,i))に与える。差分計算回路93は、遅延回路
91が出力する信号と平均回路92が出力する信号との
差分を計算する。
【0107】誤差計算回路94は、差分計算回路93が
出力する信号の絶対値もしくは二乗値の計算を行う。誤
差総和回路95は、誤差計算回路94が出力する信号を
2シンボルのプリアンブルの全区間で加算しその総和を
求める。その計算結果は前記第(5)式の分母に相当す
る。除算回路86は、各サブキャリア振幅総和回路74
が出力する信号の値(第(5)式の分子)を誤差総和回路
95が出力する信号の値(第(5)式の分母)で除算す
る。従って、第(5)式のp’の値が除算回路86の出力
に得られる。なお、第(5)式の代わりに前述の第(4)式に
示すような電力の計算を行ってもよい。
【0108】変調制御信号生成回路87は、第1の実施
の形態と同様に除算回路77が出力する値f及び除算回
路86が出力する値p’に基づいて望ましい変調条件を
決定する。 (第3の実施の形態)本発明のもう1つの実施の形態に
ついて、図8及び図9を参照して説明する。この形態は
請求項1〜請求項4,請求項9,請求項11,請求項1
6及び請求項17に対応する。
【0109】この形態では、請求項9の比較選択回路,
振幅計算回路,各サブキャリア振幅総和回路,サブキャ
リア間差分計算回路,相関計算回路,各サブキャリア相
関総和回路及び第1の除算回路は、それぞれ比較選択回
路78,振幅計算回路72,各サブキャリア振幅総和回
路74,サブキャリア間差分計算回路73,相関計算回
路75,各サブキャリア相関総和回路76及び除算回路
77に対応する。
【0110】また、請求項11の比較選択回路,選択回
路,受信信号−キャリア信号間差分計算回路,誤差計算
回路,各サブキャリア誤差総和回路及び第2の除算回路
は、それぞれ比較選択回路78,選択回路82,受信信
号−キャリア信号間差分計算回路83,誤差計算回路8
4,各サブキャリア誤差総和回路85及び除算回路86
に対応する。
【0111】図8はこの形態のOFDM復調回路の構成
を示すブロック図である。図9はこの形態の伝送路特性
推定回路の構成を示すブロック図である。この形態は第
1の実施の形態の変形例である。図8,図9において、
第1の実施の形態と対応する要素は同一の符号を付けて
示してある。なお、図8においては図1の送信部101
の記載が省略されている。以下の説明において、既に説
明した要素の説明は省略する。
【0112】この形態は、2系統の受信信号が伝送路か
らそれぞれ入力される場合を想定している。例えば、ダ
イバーシチアンテナのように複数のアンテナからの受信
信号が並列に入力される場合にこの形態を適用できる。
そのため、図8に示すように受信回路40,FFT回路
50及び検波回路60がそれぞれ2つ設けてある。受信
回路40,FFT回路50,検波回路60の各々の構成
及び動作は図1の場合と同一である。
【0113】伝送路特性推定回路70Cには、一方の検
波回路60(1)が出力する信号SG5,SG6と、他方
の検波回路60(2)が出力する信号SG5’,SG6’
とがそれぞれ入力される。伝送路特性推定回路70Cに
は、図9に示すように、比較選択回路78,S/P回路
71,振幅計算回路72,サブキャリア間差分計算回路
73,各サブキャリア振幅総和回路74,相関計算回路
75,各サブキャリア相関総和回路76,除算回路7
7,選択回路82,S/P回路81,受信信号−キャリ
ア信号間差分計算回路83,誤差計算回路84,各サブ
キャリア誤差総和回路85,除算回路86及び変調制御
信号生成回路87が備わっている。
【0114】比較選択回路78の入力には、2つの検波
回路60(1),60(2)からの信号SG6,SG6’がそ
れぞれ入力される。比較選択回路78は、入力される2
系統の信号SG6,SG6’の振幅又は電力をサブキャ
リア毎に比較し、大きい方の信号を選択してS/P回路
71に出力する。また、比較選択回路78は、2系統の
信号SG6,SG6’のいずれを選択したかを示す情報
を選択情報信号SG9として出力する。
【0115】一方、選択回路82の入力には、2つの検
波回路60(1),60(2)からの信号SG5,SG5’が
それぞれ入力される。選択回路82は、比較選択回路7
8からの選択情報信号SG9に従って、2つの信号SG
5,SG5’のいずれか一方を選択しS/P回路81に
出力する。図9の伝送路特性推定回路70Cの構成及び
動作は、比較選択回路78及び選択回路82が付加され
た他は図2の伝送路特性推定回路70と同一である。従
って、第1の実施の形態と同様に、変調方式及び符号化
率を選択するための制御信号SG7を生成できる。
【0116】(第4の実施の形態)本発明のもう1つの
実施の形態について、図8及び図10を参照して説明す
る。この形態は請求項1〜請求項4,請求項10,請求
項12,請求項16及び請求項17に対応する。
【0117】この形態では、請求項10の加算振幅計算
回路,各サブキャリア振幅総和回路,サブキャリア間差
分計算回路,相関計算回路,各サブキャリア相関総和回
路及び第1の除算回路は、それぞれ加算振幅計算回路7
2B,各サブキャリア振幅総和回路74,サブキャリア
間差分計算回路73,相関計算回路75,各サブキャリ
ア相関総和回路76及び除算回路77に対応する。
【0118】また、請求項12の受信信号−キャリア信
号間差分計算回路,誤差計算回路,各サブキャリア誤差
総和回路及び第2の除算回路は、それぞれ受信信号−キ
ャリア信号間差分計算回路83,誤差計算回路84,各
サブキャリア誤差総和回路85B及び除算回路86に対
応する。図10はこの形態の伝送路特性推定回路の構成
を示すブロック図である。この形態は、第1の実施の形
態及び第3の実施の形態の変形例であり、OFDM復調
回路の構成は既に説明した図8と同一である。但し、伝
送路特性推定回路70Cの構成は図10に示すように変
更されている。図10において、第1の実施の形態と対
応する要素は同一の符号を付けて示してある。以下の説
明において、既に説明した要素の説明は省略する。
【0119】伝送路特性推定回路70Cには、一方の検
波回路60(1)が出力する信号SG5,SG6と、他方
の検波回路60(2)が出力する信号SG5’,SG6’
とがそれぞれ入力される。この形態では、伝送路特性推
定回路70Cには、図10に示すようにそれぞれ2組の
S/P回路71,S/P回路81,受信信号−キャリア
信号間差分計算回路83及び誤差計算回路84と、加算
振幅計算回路72B,サブキャリア間差分計算回路7
3,各サブキャリア振幅総和回路74,相関計算回路7
5,各サブキャリア相関総和回路76,除算回路77,
各サブキャリア誤差総和回路85B,除算回路86及び
変調制御信号生成回路87とが備わっている。
【0120】2組の信号SG6,SG6’は、それぞれ
S/P回路71(1),71(2)でパラレル信号に変換さ
れ、加算振幅計算回路72Bの入力及び受信信号−キャ
リア信号間差分計算回路83の入力に印加される。加算
振幅計算回路72Bは、入力される2系統の信号SG
6,SG6’の振幅又は電力を計算するとともに、サブ
キャリア毎に、信号SG6の振幅又は電力と信号SG
6’の振幅又は電力とを加算する。
【0121】また、2組の信号SG5,SG5’は、そ
れぞれS/P回路81(1),81(2)でパラレル信号に変
換され、受信信号−キャリア信号間差分計算回路83の
入力に印加される。2組の受信信号−キャリア信号間差
分計算回路83及び2組の誤差計算回路84の構成及び
動作は、図2と同一である。各サブキャリア誤差総和回
路85Bは、誤差計算回路84(1),84(2)がそれぞれ
出力するサブキャリア毎の信号を2シンボルのプリアン
ブルの全区間で加算して誤差を求めるとともに、誤差計
算回路84(1)からの信号について得られた誤差と誤差
計算回路84(2)からの信号について得られた誤差とを
加算し、誤差の総和を求める。
【0122】図10の除算回路77,除算回路86及び
変調制御信号生成回路87の動作は、図2の場合と同一
である。従って、第1の実施の形態と同様に、変調方式
及び符号化率を選択するための制御信号SG7を生成で
きる。 (第5の実施の形態)本発明のもう1つの実施の形態に
ついて、図11及び図12を参照して説明する。この形
態は請求項5〜請求項7,請求項9,請求項13,請求
項14,請求項16及び請求項17に対応する。
【0123】この形態では、請求項13の平均回路,遅
延回路,差分計算回路,誤差計算回路,誤差総和回路,
信号平均回路及び第2の除算回路は、それぞれ平均回路
92,遅延回路91,差分計算回路93,誤差計算回路
94,誤差総和回路95,信号平均回路96及び除算回
路86に対応する。図11はこの形態のOFDM復調回
路の構成を示すブロック図である。図12はこの形態の
伝送路特性推定回路の構成を示すブロック図である。こ
の形態は第2の実施の形態の変形例である。図11,図
12において、第2の実施の形態と対応する要素は同一
の符号を付けて示してある。なお、図11においては図
6の送信部101の記載が省略されている。以下の説明
において、既に説明した要素の説明は省略する。
【0124】この形態は、2系統の受信信号が伝送路か
らそれぞれ入力される場合を想定している。例えば、ダ
イバーシチアンテナのように複数のアンテナからの受信
信号が並列に入力される場合にこの形態を適用できる。
そのため、図11に示すように受信回路40,FFT回
路50及び検波回路60がそれぞれ2つ設けてある。受
信回路40,ローパスフィルタ45,FFT回路50,
検波回路60の各々の構成及び動作は図6の場合と同一
である。
【0125】伝送路特性推定回路70Dには、一方の検
波回路60(1)が出力する信号SG8,SG6と、他方
の検波回路60(2)が出力する信号SG8’,SG6’
とがそれぞれ入力される。伝送路特性推定回路70Dに
は、図12に示すように、比較選択回路78,S/P回
路71,振幅計算回路72,サブキャリア間差分計算回
路73,各サブキャリア振幅総和回路74,相関計算回
路75,各サブキャリア相関総和回路76,除算回路7
7と、それぞれ2組の平均回路92,遅延回路91,差
分計算回路93,誤差計算回路94,誤差総和回路95
と、信号平均回路96,除算回路86,変調制御信号生
成回路87とが備わっている。
【0126】比較選択回路78の入力には、2つの検波
回路60(1),60(2)からの信号SG6,SG6’がそ
れぞれ入力される。比較選択回路78は、入力される2
系統の信号SG6,SG6’の振幅又は電力をサブキャ
リア毎に比較し、大きい方の信号を選択してS/P回路
71に出力する。2組の平均回路92,遅延回路91,
差分計算回路93,誤差計算回路94及び各サブキャリ
ア誤差総和回路85の構成及び動作は、図7の場合と同
一である。信号平均回路96は、2つの誤差総和回路9
5(1),95(2)から出力される2つの信号の平均を計算
しその計算結果を出力する。また、信号平均回路96は
平均を計算する際に、誤差総和回路95(1)からの信号
と誤差総和回路95(2)からの信号とにそれぞれ独立し
た重み付けを行う。
【0127】図12の除算回路77,除算回路86及び
変調制御信号生成回路87の動作は、図7の場合と同一
である。従って、第2の実施の形態と同様に、変調方式
及び符号化率を選択するための制御信号SG7を生成で
きる。 (第6の実施の形態)本発明のもう1つの実施の形態に
ついて、図11及び図13を参照して説明する。この形
態は請求項5〜請求項7,請求項9,請求項15〜請求
項17に対応する。
【0128】この形態では、請求項15の平均回路,遅
延回路,差分計算回路,誤差計算回路,誤差総和回路,
信号選択回路及び第2の除算回路は、それぞれ平均回路
92,遅延回路91,差分計算回路93,誤差計算回路
94,誤差総和回路95,信号選択回路97及び除算回
路86に対応する。図13はこの形態の伝送路特性推定
回路の構成を示すブロック図である。この形態は第5の
実施の形態の変形例である。図13において、図12と
対応する要素は同一の符号を付けて示してある。以下の
説明において、既に説明した要素の説明は省略する。
【0129】この形態のOFDM復調回路は、第5の実
施の形態と同様に図11のように構成されている。但
し、伝送路特性推定回路70Dの構成は図13のように
変更されている。図13においては、図12の信号平均
回路96の代わりに信号選択回路97が設けてある。信
号選択回路97は、誤差総和回路95(1)から入力され
る信号と、誤差総和回路95(2)から入力される信号と
を比較し、大きい方の信号を選択して除算回路86に出
力する。
【0130】図13の除算回路77,除算回路86及び
変調制御信号生成回路87の動作は、図7の場合と同一
である。従って、第2の実施の形態と同様に、変調方式
及び符号化率を選択するための制御信号SG7を生成で
きる。
【0131】
【発明の効果】以上説明したように、本発明では、OF
DM信号を扱う場合に時間領域で既知なプリアンブルを
伝送することなく伝送路の特性を推定できる。このた
め、伝送効率の低下を避けることができ、既存のシステ
ムにも適応変調方式を採用することが可能になる。
【0132】検波のために利用する信号を用いて伝送路
の特性を推定することにより、回路構成の複雑化あるい
は処理量の増大を避けることができる。さらに、伝送路
の特性が変化した場合に自動的に送信側の変調条件を変
更する場合には、変調条件を切り替えるための要求信号
をバースト毎に送信する必要がなく、伝送効率の低下を
防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施の形態のOFDM変復調回路の構成
を示すブロック図である。
【図2】第1の実施の形態の伝送路特性推定回路の構成
を示すブロック図である。
【図3】第1の実施の形態の信号の構成を示すタイムチ
ャートである。
【図4】伝送路の特性と変調条件との対応(1)を示す
変調制御チャートである。
【図5】伝送路の特性と変調条件との対応(2)を示す
変調制御チャートである。
【図6】第2の実施の形態のOFDM変復調回路の構成
を示すブロック図である。
【図7】第2の実施の形態の伝送路特性推定回路の構成
を示すブロック図である。
【図8】第3の実施の形態及び第4の実施の形態のOF
DM復調回路の構成を示すブロック図である。
【図9】第3の実施の形態の伝送路特性推定回路の構成
を示すブロック図である。
【図10】第4の実施の形態の伝送路特性推定回路の構
成を示すブロック図である。
【図11】第5の実施の形態及び第6の実施の形態のO
FDM復調回路の構成を示すブロック図である。
【図12】第5の実施の形態の伝送路特性推定回路の構
成を示すブロック図である。
【図13】第6の実施の形態の伝送路特性推定回路の構
成を示すブロック図である。
【図14】従来例の通信端末の主要部の構成を示すブロ
ック図である。
【図15】従来例の信号の構成を示すタイムチャートで
ある。
【図16】従来例の変調制御チャートである。
【符号の説明】
10 適応変調回路 20 IFFT回路 30 送信回路 40,40B 受信回路 45 ローパスフィルタ 50 FFT回路 60 検波回路 61 S/P回路 62 遅延回路 63 変調成分除去回路 64,66,68 P/S回路 65 ローパスフィルタ 67 変調信号検出回路 70,70B,70C,70D 伝送路特性推定回路 71,81 S/P回路 72 振幅計算回路 72B 加算振幅計算回路 73 サブキャリア間差分計算回路 74 各サブキャリア振幅総和回路 75 相関計算回路 76 各サブキャリア相関総和回路 77,86 除算回路 78 比較選択回路 81 S/P回路 82 選択回路 83 受信信号−キャリア信号間差分計算回路 84 誤差計算回路 85,85B 各サブキャリア誤差総和回路 87 変調制御信号生成回路 91 遅延回路 92 平均回路 93 差分計算回路 94 誤差計算回路 95 誤差総和回路 96 信号平均回路 97 信号選択回路 101 送信部 102 受信部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 望月 伸晃 東京都千代田区大手町二丁目3番1号 日 本電信電話株式会社内 (72)発明者 梅比良 正弘 東京都千代田区大手町二丁目3番1号 日 本電信電話株式会社内

Claims (17)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 同一の既知のプリアンブル信号が少なく
    とも2回現れる直交周波数多重信号を入力し、入力した
    信号からそれに含まれる受信データを検出するOFDM
    復調回路において、 無線周波数の受信信号をベースバンド信号に変換する受
    信回路と、 前記受信回路から出力されるベースバンド信号をシリア
    ル・パラレル変換した後で高速フーリエ変換する高速フ
    ーリエ変換回路と、 前記高速フーリエ変換回路から出力される周波数毎に分
    離された複数の信号から受信データを抽出する受信デー
    タ抽出回路と、 受信信号のプリアンブル区間で、前記高速フーリエ変換
    回路から出力される周波数毎に分離された複数の信号か
    ら変調成分を除去した信号を第1の信号として生成する
    変調成分除去回路と、 受信信号のプリアンブル区間で、前記高速フーリエ変換
    回路から出力される周波数毎に分離された複数の信号か
    ら各周波数に対する伝送路の振幅特性及び位相特性を表
    すキャリア信号を第2の信号として生成するキャリア信
    号生成回路と、 前記変調成分除去回路が生成した第1の信号と、前記キ
    ャリア信号生成回路が生成した第2の信号とに基づい
    て、伝送路の特性を推定し、推定された伝送路の特性に
    適した変調条件を示す信号を出力する伝送路特性推定回
    路とを設けたことを特徴とするOFDM復調回路。
  2. 【請求項2】 同一の既知のプリアンブル信号が少なく
    とも2回現れる直交周波数多重信号を入力し、入力した
    信号からそれに含まれる受信データを検出するととも
    に、送信対象のデータを変調して出力するOFDM変復
    調回路において、 無線周波数の受信信号をベースバンド信号に変換する受
    信回路と、 前記受信回路から出力されるベースバンド信号をシリア
    ル・パラレル変換した後で高速フーリエ変換する高速フ
    ーリエ変換回路と、 前記高速フーリエ変換回路から出力される周波数毎に分
    離された複数の信号から受信データを抽出する受信デー
    タ抽出回路と、 受信信号のプリアンブル区間で、前記高速フーリエ変換
    回路から出力される周波数毎に分離された複数の信号か
    ら変調成分を除去した信号を第1の信号として生成する
    変調成分除去回路と、 受信信号のプリアンブル区間で、前記高速フーリエ変換
    回路から出力される周波数毎に分離された複数の信号か
    ら各周波数に対する伝送路の振幅特性及び位相特性を表
    すキャリア信号を第2の信号として生成するキャリア信
    号生成回路と、 前記変調成分除去回路が生成した第1の信号と、前記キ
    ャリア信号生成回路が生成した第2の信号とに基づい
    て、伝送路の特性を推定し、推定された伝送路の特性に
    適した変調条件を示す信号を出力する伝送路特性推定回
    路と、 変調方式,誤り訂正の符号化率及びシンボルレートの少
    なくとも1つが可変の変調回路を含み、前記伝送路特性
    推定回路が出力する信号に従って決定した変調条件で送
    信対象のデータを変調する適応変調回路と、 前記適応変調回路で変調された信号に対して逆高速フー
    リエ変換の処理を施す逆高速フーリエ変換回路と、 前記逆高速フーリエ変換回路で処理された信号を無線周
    波数の信号に変換する送信回路とを設けたことを特徴と
    するOFDM変復調回路。
  3. 【請求項3】 請求項1のOFDM復調回路において、
    前記変調成分除去回路にはサブキャリア毎に既知のプリ
    アンブル信号と受信信号との計算を行う逆変調手段を設
    け、前記キャリア信号生成回路には変調成分除去回路が
    出力する第1の信号を複数のプリアンブルについて平滑
    化するフィルタ手段を設け、前記受信データ抽出回路に
    はキャリア信号生成回路の出力する第2の信号をキャリ
    ア信号として利用し受信信号を検波する同期検波手段を
    設けたことを特徴とするOFDM復調回路。
  4. 【請求項4】 請求項1のOFDM復調回路において、
    前記伝送路特性推定回路に、 前記第2の信号の大きさ又は振幅をサブキャリア毎に計
    算して出力する振幅計算回路と、 前記振幅計算回路が出力する信号を全てのサブキャリア
    について加算する各サブキャリア振幅総和回路と、 前記振幅計算回路が出力する信号を入力し、互いに隣接
    するサブキャリアの信号振幅の差分を計算して出力する
    サブキャリア間差分計算回路と、 前記サブキャリア間差分計算回路が出力する差分の信号
    の大きさ又は振幅を計算して出力する相関計算回路と、 前記相関計算回路が出力する信号を全てのサブキャリア
    について加算する各サブキャリア相関総和回路と、 前記各サブキャリア相関総和回路が出力する信号を前記
    各サブキャリア振幅総和回路が出力する信号で除算する
    第1の除算回路と、 前記第1の信号と前記第2の信号との差分を計算して出
    力する受信信号−キャリア信号間差分計算回路と、 前記受信信号−キャリア信号間差分計算回路が出力する
    信号の大きさ又は振幅を計算して出力する誤差計算回路
    と、 前記誤差計算回路が出力する信号を全てのサブキャリア
    について加算する各サブキャリア誤差総和回路と、 前記各サブキャリア振幅総和回路が出力する信号を前記
    各サブキャリア誤差総和回路が出力する信号で除算する
    第2の除算回路と、 前記第1の除算回路が出力する信号と第2の除算回路が
    出力する信号とに従って検出された伝送路の特性に応じ
    た信号を生成する変調制御信号生成回路とを設けたこと
    を特徴とするOFDM復調回路。
  5. 【請求項5】 同一の既知のプリアンブル信号が少なく
    とも2回現れる直交周波数多重信号を入力し、入力した
    信号からそれに含まれる受信データを検出するOFDM
    復調回路において、 無線周波数の受信信号をベースバンド信号に変換し、プ
    リアンブル区間でそのベースバンド信号を第1の信号と
    して生成する受信回路と、 前記受信回路から出力される信号の雑音をプリアンブル
    区間のみ除去する雑音除去回路と、 前記雑音除去回路及び受信回路から出力されるベースバ
    ンド信号をシリアル・パラレル変換した後で高速フーリ
    エ変換する高速フーリエ変換回路と、 前記高速フーリエ変換回路から出力される周波数毎に分
    離された複数の信号から受信データを抽出する受信デー
    タ抽出回路と、 受信信号のプリアンブル区間で、前記高速フーリエ変換
    回路から出力される周波数毎に分離された複数の信号か
    ら変調成分を除去した信号を第2の信号として生成する
    変調成分除去回路と、 前記変調成分除去回路が生成した第2の信号と、前記受
    信回路が生成した第1の信号とに基づいて、伝送路の特
    性を推定し、推定された伝送路の特性に適した変調条件
    を示す信号を出力する伝送路特性推定回路とを設けたこ
    とを特徴とするOFDM復調回路。
  6. 【請求項6】 同一の既知のプリアンブル信号が少なく
    とも2回現れる直交周波数多重信号を入力し、入力した
    信号からそれに含まれる受信データを検出するととも
    に、送信対象のデータを変調して出力するOFDM変復
    調回路において、 無線周波数の受信信号をベースバンド信号に変換し、プ
    リアンブル区間でそのベースバンド信号を第1の信号と
    して生成する受信回路と、 前記受信回路から出力される信号の雑音をプリアンブル
    区間のみ除去する雑音除去回路と、 前記雑音除去回路及び受信回路から出力されるベースバ
    ンド信号をシリアル・パラレル変換した後で高速フーリ
    エ変換する高速フーリエ変換回路と、 前記高速フーリエ変換回路から出力される周波数毎に分
    離された複数の信号から受信データを抽出する受信デー
    タ抽出回路と、 受信信号のプリアンブル区間で、前記高速フーリエ変換
    回路から出力される周波数毎に分離された複数の信号か
    ら変調成分を除去した信号を第2の信号として生成する
    変調成分除去回路と、 前記変調成分除去回路が生成した第2の信号と、前記受
    信回路が生成した第1の信号とに基づいて、伝送路の特
    性を推定し、推定された伝送路の特性に適した変調条件
    を示す信号を出力する伝送路特性推定回路と、 変調方式,誤り訂正の符号化率及びシンボルレートの少
    なくとも1つが可変の変調回路を含み、前記伝送路特性
    推定回路が出力する信号に従って決定した変調条件で送
    信対象のデータを変調する適応変調回路と、 前記適応変調回路で変調された信号に対して逆高速フー
    リエ変換の処理を施す逆高速フーリエ変換回路と、 前記逆高速フーリエ変換回路で処理された信号を無線周
    波数の信号に変換する送信回路とを設けたことを特徴と
    するOFDM変復調回路。
  7. 【請求項7】 請求項5のOFDM復調回路において、
    前記雑音除去回路には、プリアンブル区間で受信回路が
    出力する前記第1の信号を平滑化するフィルタ手段を設
    け、前記変調成分除去回路には、サブキャリア毎に既知
    のプリアンブル信号と前記雑音除去回路が出力した受信
    信号との計算を行う逆変調手段を設け、前記受信データ
    抽出回路には、前記変調成分除去回路の出力する前記第
    2の信号をキャリア信号として利用し受信信号を検波す
    る同期検波手段を設けたことを特徴とするOFDM復調
    回路。
  8. 【請求項8】 請求項5のOFDM復調回路において、
    前記伝送路特性推定回路に、 前記第2の信号の大きさ又は振幅をサブキャリア毎に計
    算して出力する振幅計算回路と、 前記振幅計算回路が出力する信号を全てのサブキャリア
    について加算する各サブキャリア振幅総和回路と、 前記振幅計算回路が出力する信号を入力し、互いに隣接
    するサブキャリアの信号振幅の差分を計算するサブキャ
    リア間差分計算回路と、 前記サブキャリア間差分計算回路が出力する差分の信号
    の大きさ又は振幅を計算して出力する相関計算回路と、 前記相関計算回路が出力する信号を全てのサブキャリア
    について加算する各サブキャリア相関総和回路と、 前記各サブキャリア相関総和回路が出力する信号を前記
    各サブキャリア振幅総和回路が出力する信号で除算する
    第1の除算回路と、 前記第1の信号を平均化する平均回路と、 前記第1の信号を前記平均回路の処理遅延分だけ遅延し
    て出力する遅延回路と、 前記平均回路が出力する信号と、前記遅延回路が出力す
    る信号との差分を計算する差分計算回路と、 前記差分計算回路が出力する信号の大きさ又は振幅を計
    算して出力する誤差計算回路と、 前記誤差計算回路が出力する信号をプリアンブル区間で
    加算する誤差総和回路と、 前記誤差総和回路が出力する信号を前記各サブキャリア
    誤差総和回路が出力する信号で除算する第2の除算回路
    と、 前記第1の除算回路が出力する信号と第2の除算回路が
    出力する信号とに従って検出された伝送路の特性に応じ
    た信号を生成する変調方式判定回路とを設けたことを特
    徴とするOFDM復調回路。
  9. 【請求項9】 請求項1又は請求項5のOFDM復調回
    路において、 前記受信回路,前記高速フーリエ変換回路,前記受信デ
    ータ抽出回路及び前記変調成分除去回路並びに請求項1
    のキャリア信号生成回路又は請求項5の前記雑音除去回
    路をそれぞれ複数設けるとともに、前記伝送路特性推定
    回路に、 請求項1のキャリア信号生成回路又は請求項5の前記雑
    音除去回路が生成した前記第2の信号を複数入力し、各
    サブキャリア毎に振幅が大きい方の信号を選択して出力
    するとともに、その選択状態を示す情報を出力する比較
    選択回路と、 前記比較選択回路が出力する信号の大きさ又は振幅を計
    算する振幅計算回路と、 前記振幅計算回路が出力する信号を全てのサブキャリア
    について加算しキャリア受信信号として出力する各サブ
    キャリア振幅総和回路と、 前記振幅計算回路が出力する信号を入力し、互いに隣接
    するサブキャリアの信号振幅の差分を計算するサブキャ
    リア間差分計算回路と、 前記サブキャリア間差分計算回路が出力する差分の信号
    の大きさ又は振幅を計算する相関計算回路と、 前記相関計算回路が出力する信号を全てのサブキャリア
    について加算する各サブキャリア相関総和回路と、 前記各サブキャリア相関総和回路が出力する信号を前記
    各サブキャリア振幅総和回路が出力する信号で除算する
    第1の除算回路とを設けたことを特徴とするOFDM復
    調回路。
  10. 【請求項10】 請求項1又は請求項5のOFDM復調
    回路において、 前記受信回路,前記高速フーリエ変換回路,前記受信デ
    ータ抽出回路及び前記変調成分除去回路並びに請求項1
    のキャリア信号生成回路又は請求項5の前記雑音除去回
    路をそれぞれ複数設けるとともに、前記伝送路特性推定
    回路に、 請求項1のキャリア信号生成回路又は請求項5の前記雑
    音除去回路が生成した前記第2の信号を複数入力し、各
    サブキャリア毎に入力信号の大きさ又は振幅を加算する
    加算振幅計算回路と、 前記加算振幅計算回路が出力する信号を全てのサブキャ
    リアについて加算しキャリア受信信号として出力する各
    サブキャリア振幅総和回路と、 前記加算振幅計算回路が出力する信号を入力し、互いに
    隣接するサブキャリアの信号振幅の差分を計算するサブ
    キャリア間差分計算回路と、 前記サブキャリア間差分計算回路が出力する差分の信号
    の大きさ又は振幅を計算する相関計算回路と、 前記相関計算回路が出力する信号を全てのサブキャリア
    について加算する各サブキャリア相関総和回路と、 前記各サブキャリア相関総和回路が出力する信号を前記
    各サブキャリア振幅総和回路が出力する信号で除算する
    第1の除算回路とを設けたことを特徴とするOFDM復
    調回路。
  11. 【請求項11】 請求項1のOFDM復調回路におい
    て、 前記受信回路,前記高速フーリエ変換回路,前記受信デ
    ータ抽出回路,前記変調成分除去回路及びキャリア信号
    生成回路をそれぞれ複数設けるとともに、前記伝送路特
    性推定回路に、 前記第2の信号を複数入力し、各サブキャリア毎に振幅
    が大きい方の信号を選択して出力するとともに、その選
    択状態を示す情報を出力する比較選択回路と、 前記変調成分除去回路が出力する複数の第1の信号を入
    力し、各サブキャリア毎に、前記比較選択回路の選択状
    態に従って1つの第1の信号を選択する選択回路と、 前記選択回路が出力する信号と前記比較選択回路が出力
    する信号との差分を計算する受信信号−キャリア信号間
    差分計算回路と、 前記受信信号−キャリア信号間差分計算回路が出力する
    信号の大きさ又は振幅を計算する誤差計算回路と、 前記誤差計算回路が出力する信号を全てのサブキャリア
    について加算する各サブキャリア誤差総和回路と、 前記各サブキャリア振幅総和回路が出力する信号を前記
    各サブキャリア誤差総和回路が出力する信号で除算する
    第2の除算回路とを設けたことを特徴とするOFDM復
    調回路。
  12. 【請求項12】 請求項1のOFDM復調回路におい
    て、 前記受信回路,前記高速フーリエ変換回路,前記受信デ
    ータ抽出回路,前記変調成分除去回路及びキャリア信号
    生成回路をそれぞれ複数設けるとともに、前記伝送路特
    性推定回路に、 複数の第1の信号及び第2の信号を入力し、対応するサ
    ブキャリア毎に前記第1の信号と第2の信号との差分を
    計算する複数の受信信号−キャリア信号間差分計算回路
    と、 前記複数の受信信号−キャリア信号間差分計算回路がそ
    れぞれ出力する信号の大きさ又は振幅を計算する複数の
    誤差計算回路と、 前記複数の誤差計算回路が出力する信号を全てのサブキ
    ャリアについて加算する各サブキャリア誤差総和回路
    と、 前記各サブキャリア振幅総和回路が出力する信号を前記
    各サブキャリア誤差総和回路が出力する信号で除算する
    第2の除算回路とを設けたことを特徴とするOFDM復
    調回路。
  13. 【請求項13】 請求項5のOFDM復調回路におい
    て、 前記受信回路,前記高速フーリエ変換回路,前記受信デ
    ータ抽出回路,前記変調成分除去回路及び前記雑音除去
    回路をそれぞれ複数設けるとともに、前記伝送路特性推
    定回路に、 前記複数の雑音除去回路が生成した複数の第1の信号を
    それぞれ平均化する複数の平均回路と、 前記複数の第1の信号を前記平均回路の処理遅延分だけ
    遅延して出力する複数の遅延回路と、 前記平均回路が出力する信号と、前記遅延回路が出力す
    る信号との差分を計算する複数の差分計算回路と、 前記差分計算回路が出力する信号の大きさ又は振幅を計
    算して出力する複数の誤差計算回路と、 前記誤差計算回路が出力する信号をプリアンブル区間で
    加算する複数の誤差総和回路と、 前記複数の誤差総和回路がそれぞれ出力する複数の信号
    の平均を計算する信号平均回路と、 前記信号平均回路が出力する信号を前記各サブキャリア
    誤差総和回路が出力する信号で除算する第2の除算回路
    とを設けたことを特徴とするOFDM復調回路。
  14. 【請求項14】 請求項13のOFDM復調回路におい
    て、前記信号平均回路は複数の入力信号にそれぞれ重み
    付けを行った結果を加算してその平均を計算することを
    特徴とするOFDM復調回路。
  15. 【請求項15】 請求項5のOFDM復調回路におい
    て、 前記受信回路,前記高速フーリエ変換回路,前記受信デ
    ータ抽出回路,前記変調成分除去回路及び前記雑音除去
    回路をそれぞれ複数設けるとともに、前記伝送路特性推
    定回路に、 前記複数の雑音除去回路が生成した複数の第1の信号を
    それぞれ平均化する複数の平均回路と、 前記複数の第1の信号を前記平均回路の処理遅延分だけ
    遅延して出力する複数の遅延回路と、 前記平均回路が出力する信号と、前記遅延回路が出力す
    る信号との差分を計算する複数の差分計算回路と、 前記差分計算回路が出力する信号の大きさ又は振幅を計
    算して出力する複数の誤差計算回路と、 前記誤差計算回路が出力する信号をプリアンブル区間で
    加算する複数の誤差総和回路と、 前記複数の誤差総和回路がそれぞれ出力する複数の信号
    の中から積算値が大きい1つの信号を選択する信号選択
    回路と、 前記信号選択回路が出力する信号を前記各サブキャリア
    誤差総和回路が出力する信号で除算する第2の除算回路
    とを設けたことを特徴とするOFDM復調回路。
  16. 【請求項16】 請求項1又は請求項5のOFDM復調
    回路において、推定された伝送路の特性を表す空間を複
    数の領域に区分して、区分された各々の領域と変調条件
    との関連を示す情報を変換手段として前記伝送路特性推
    定回路に保持するとともに、前記空間における互いに隣
    接する複数の領域の境界部分に幅を有する中間領域を設
    け、推定された伝送路の特性が前記中間領域内に位置す
    る場合には、前記伝送路特性推定回路が前記中間領域に
    隣接する第1の領域に割り当てられた変調条件と、前記
    中間領域に隣接する第2の領域に割り当てられた変調条
    件との両者を時間の経過に応じて択一的に選択すること
    を特徴とするOFDM復調回路。
  17. 【請求項17】 請求項1又は請求項5のOFDM復調
    回路において、推定された伝送路の特性を表す空間を複
    数の領域に区分して、区分された各々の領域と変調条件
    との関連を示す情報を変換手段として前記伝送路特性推
    定回路に保持するとともに、前記空間における互いに隣
    接する複数の領域の境界部分に幅を有する中間領域を設
    け、推定された伝送路の特性が前記中間領域内に位置す
    る場合には、それ以前の変調条件をそのまま維持するこ
    とを特徴とするOFDM復調回路。
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