JP2001102873A - 線形増幅器及びこれを用いた無線通信装置 - Google Patents

線形増幅器及びこれを用いた無線通信装置

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来の回路に比べて、回路や消費電流を増や
すことなく、高効率時の線形動作と低出力時の低消費電
流化をはかり、また、コントロール電圧に対する線形な
利得可変を実現すること。 【解決手段】 エミッタ接地トランジスタを増幅器とし
た2段以上の線形増幅器であって、その各段の増幅トラ
ンジスタの直流バイアス用ベース電圧を供給するバイア
ス回路は、ベースとコレクタ間が短絡されてダイオード
接続された第1のトランジスタQ1で前記ベース電圧を
決める出力インピーダンスの高い第1のカレントミラー
回路と、ベースとコレクタ間がエミッタフォロワートラ
ンジスタQ3を介して接続された第2のトランジスタQ
2で前記ベース電圧を決める出力インピーダンスの低い
第2のカレントミラー回路とが並列接続されてなること
を特徴とする線形増幅器。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、線形増幅器及びこ
れを用いた無線通信装置に係り、特にバイポーラトラン
ジスタ等を用いた利得可変機能を有する線形増幅器及び
これを用いた無線通信装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の増幅器は、振幅変動の大きい変調
波信号を扱う時、利得圧縮による振幅のリミッティング
を防ぐことが必要なため、飽和出力より大きくバックオ
フした値までの領域で使用している。このため、増幅器
の効率が高い領域で使用することができない。
【0003】このような増幅器を飽和出力点付近まで線
形増幅器として使用する方法として、その非線形をキャ
ンセルするためのリニアライザー(図22に示す。)が
各種考案されている。代表的なものとしては、予め入力
する信号に逆の歪み成分を形成する方法と、入力信号の
振幅変動に応じ増幅器の利得を可変して、利得圧縮領域
と線形領域とでの利得を同じにする方法等がある。
【0004】しかし、このようなリニアライザーは、そ
の付加した回路部分が複雑で電力消費も大きいため、大
電力を増幅するような無線基地局の最終段の増幅器では
使用できても、携帯電話のような1W程度の出力用増幅
器では、総合効率はほとんど向上せず、また部品の大き
さが大きくなってしまう等のデメリットが多いため実用
化されていない。
【0005】一方、幅広い出力ダイナミックレンジの範
囲で線形な高効率増幅器は、バイアス条件をB級にして
アイドル電流を絞ることで実現する。しかしながら、実
際には素子の相互コンダクタンスの非線型性により歪み
が大きくなるので、アイドル電流を極端に絞るような深
いB級にはできない。したがって、歪みの低い出力レベ
ルの小さい領域では、バイアス電流をより極端に絞るよ
うにして、バイアスを可変して使用することが望まし
い。
【0006】バイポーラトランジスタを用いたB級増幅
器は、平均コレクタ電流が出力レベルに応じて増加する
ので、バイアス回路もそれに応じて平均ベース電流の増
加分を十分供給しなければならない。このため、エミッ
タフォロワー等を介してベース電流を供給するカレント
ミラー回路において、出力インピーダンスを下げて電圧
を供給する図20、或いは図21に示すバイアス回路が
一般的である。
【0007】図20に示すバイアス回路では、抵抗R
2′の一端にトランジスタQ2′のコレクタが端子1′
を介して接続されており、他端(端子2′側)にはVc
ontの制御電圧が印加される。トランジスタQ2′の
ベースはトランジスタQ3′のエミッタに対して接続さ
れている。このトランジスタQ3′のベースは端子1′
と接続されており、コレクタは電源電圧Vccが印加さ
れるようになっている。トランジスタQ2′のエミッタ
は接地され、Q3′のエミッタは抵抗R3′を介して接
地されている。端子4′は増幅用トランジスタのベース
に接続される。
【0008】また、図21に示すバイアス回路では、ト
ランジスタQ2′の代わりとしてトランジスタQ4′及
びQ5′が用いられている。即ち、トランジスタQ4′
のエミッタはトランジスタQ5′のコレクタに接続さ
れ、Q4′のコレクタは抵抗R2′に接続され、トラン
ジスタQ5′のエミッタは接地されている。トランジス
タQ4′及びQ5′はそれぞれベースとコレクタが短絡
され、これらのトランジスタはダイオードとして機能す
るようになっている。
【0009】しかし、このような回路で、電圧に比例し
て電流を絞って行こうとすると、そのコントロール電圧
Vcontをかなり高くしなければ、温度変化に対するバイ
アス電流の変動の補償を十分に維持できない。ここで、
コントロール電圧を高くすると、携帯電話のような制御
電圧の低いシステムでは大きな問題となる。特に、CD
MA(Code Division Multiple
Access)のような広いダイナミックレンジの出
力レベルで線形に動作しなければならないシステムで
は、高出力レベル時に歪み特性を満たすバイアス点で
は、低出力レベル下では電流、利得ともに大きすぎる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】以上説明したように、
従来の線形増幅器は、高効率動作時に線形動作を実現し
ようとすると、図22に示したようなリニアライザーが
必要である。しかし、リニアライザーを用いる方式は、
携帯電話等の1Wクラスの増幅器では、小型化や総合効
率という点であまり意味がなく、線形領域で動作させる
場合、結果として20〜30%程度の低い効率で使用し
ていた。
【0011】また、低出力時の電流を絞るためにバイア
ス電流を幅広くコントロールしようとすると、コントロ
ール電圧を大きくしたり、温度補償を犠牲にする必要が
あり、CDMA等の広いダイナミックレンジの出力レベ
ルで線形に動作しなければならないシステムでは、低電
圧化や低消費電力化が難しかった。
【0012】本発明は上記事情に鑑みてなされたもので
あり、その目的は、従来の回路に比べて回路や消費電流
を増やすことなく、高出力時には線形動作を維持しつつ
高効率動作を実現し、また低出力時には低いコントロー
ル電圧でバイアス電流を絞ることが可能で、かつ温度補
償も可能なバイアス回路を有する線形増幅器及びこれを
用いた無線通信装置を提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】前述した課題を解決する
ために、本発明の第1は、ベースとコレクタ間が短絡さ
れダイオード接続されるとともに、コレクタが第1の抵
抗を介して電源端子に接続され、エミッタが接地された
第1のトランジスタを備えた第1のカレントミラー回路
と、コレクタ及びベースがそれぞれ電源端子に接続され
た第2のトランジスタを備えた第2のカレントミラー回
路と、エミッタが接地された増幅トランジスタとを備
え、前記第1のトランジスタのベース及び前記第2のト
ランジスタのエミッタが前記増幅トランジスタのベース
に対して接続されていることを特徴とする線形増幅器を
提供する。
【0014】また、本発明の第2は、エミッタが接地さ
れた増幅トランジスタを2段以上有する線形増幅器であ
って、ベースとコレクタ間が短絡されダイオード接続さ
れるとともに、コレクタが第1の抵抗を介して電源端子
に接続され、エミッタが接地された第1のトランジスタ
を備えた第1のカレントミラー回路と、コレクタ及びベ
ースがそれぞれ電源端子に接続された第2のトランジス
タを備えた第2のカレントミラー回路とを備え、前記第
1のトランジスタのベース及び前記第2のトランジスタ
のエミッタが、前記増幅トランジスタのうち最終段より
前段の増幅トランジスタのベースに対して接続されてい
ることを特徴とする線形増幅器を提供する。
【0015】かかる本発明の第1及び第2において、以
下の構成要件を備えることが望ましい。
【0016】(1)前記第1のトランジスタのコレクタ
と前記第2のトランジスタのベースとは共通の電源に接
続されていること。
【0017】(2)前記第2のトランジスタのベースは
第2の抵抗を介して電源端子に接続されていること。
【0018】(3)前記第1のトランジスタのコレクタ
は前記第2のトランジスタのベースに前記第1の抵抗を
介して接続され、この第2のトランジスタのベースが前
記第1のトランジスタの電源端子に接続されているこ
と。
【0019】(4)前記第1のカレントミラー回路は前
記第2のカレントミラー回路よりも前記増幅トランジス
タ側から見て高インピーダンスであること。
【0020】(5)前記第2のトランジスタのベース
は、直列に接続された複数のダイオードを介して接地さ
れていること。
【0021】(6)前記複数のダイオードのそれぞれ
は、ベースとコレクタ間が短絡されダイオード接続され
たトランジスタであること。
【0022】(7)前記第2のカレントミラー回路は第
3のトランジスタを備え、この第3のトランジスタのエ
ミッタは接地され、ベースは前記第1のトランジスタの
ベースに接続され、かつコレクタは前記第2のトランジ
スタのベースに接続されていること。
【0023】(8)前記増幅トランジスタの出力レベル
が小さい時には、前記第1のカレントミラー回路により
前記増幅トランジスタのベースに対してバイアスが供給
され、前記増幅トランジスタの出力レベルが大きい時に
は、前記第2のカレントミラー回路により前記増幅トラ
ンジスタのベースに対してバイアスが供給されること。
【0024】(9)最終段より前段の前記増幅トランジ
スタの増幅特性における変調歪みが、最終段の前記増幅
トランジスタの増幅特性における変調歪みを打ち消すよ
うに、前記第1及び第2のカレントミラー回路が設定さ
れていることを特徴とする請求項2乃至10記載の線形
増幅器。
【0025】また、本発明の第3は、ベースとコレクタ
間が短絡されダイオード接続されるとともに、コレクタ
が第1の抵抗を介して可変電源端子に接続され、エミッ
タが接地された第1のトランジスタを備えた第1のカレ
ントミラー回路と、コレクタが電源端子に接続され、か
つベースが可変電源端子に接続された第2のトランジス
タを備えた第2のカレントミラー回路と、エミッタが接
地された増幅トランジスタとを備え、前記第1のトラン
ジスタのベース及び前記第2のトランジスタのエミッタ
が前記増幅トランジスタのベースに対して接続されてい
ることを特徴とする線形増幅器を提供する。
【0026】また、本発明の第4は、エミッタが接地さ
れた増幅トランジスタを2段以上有する線形増幅器であ
って、ベースとコレクタ間が短絡されダイオード接続さ
れるとともに、コレクタが第1の抵抗を介して可変電源
端子に接続され、エミッタが接地された第1のトランジ
スタを備えた第1のカレントミラー回路と、コレクタが
電源端子に接続され、かつベースが可変電源端子に接続
された第2のトランジスタを備えた第2のカレントミラ
ー回路とを備え、前記第1のカレントミラー回路及び前
記第2のカレントミラー回路は、前記2段以上の増幅ト
ランジスタ毎に設けられており、前記第1のトランジス
タのベース及び前記第2のトランジスタのエミッタが、
対応する前記増幅トランジスタのベースに対して接続さ
れていることを特徴とする線形増幅器を提供する。
【0027】かかる本発明の第3及び第4において、以
下の構成要件を備えることが望ましい。
【0028】(1)前記第1のトランジスタのコレクタ
と前記第2のトランジスタのベースとは共通の可変電源
に接続されていること。
【0029】(2)前記2段以上の増幅トランジスタ毎
に設けられている前記第1のカレントミラー回路及び前
記第2のカレントミラー回路におけるすべての可変電源
端子は、共通の可変電源の端子であることを特徴とする
請求項13又は14記載の線形増幅器。
【0030】(3)前記第2のトランジスタのベースは
第2の抵抗を介して可変電源端子に接続されていること
を特徴とする請求項12乃至15記載の線形増幅器。
【0031】(4)前記第1のトランジスタのコレクタ
は前記第2のトランジスタのベースに前記第1の抵抗を
介して接続され、この第2のトランジスタのベースが前
記第1のトランジスタの可変電源端子に接続されている
ことを特徴とする請求項12乃至16記載の線形増幅
器。
【0032】(5)前記第1のカレントミラー回路は前
記第2のカレントミラー回路よりも前記増幅トランジス
タ側から見て高インピーダンスであることを特徴とする
請求項12乃至17記載の線形増幅器。
【0033】(6)前記第2のトランジスタのベース
は、直列に接続された複数のダイオードを介して接地さ
れていることを特徴とする請求項12乃至18記載の線
形増幅器。
【0034】(7)前記複数のダイオードのそれぞれ
は、ベースとコレクタ間が短絡されダイオード接続され
たトランジスタであることを特徴とする請求項19記載
の線形増幅器。
【0035】(8)前記第2のカレントミラー回路は第
3のトランジスタを備え、この第3のトランジスタのエ
ミッタは接地され、ベースは前記第1のトランジスタの
ベースに接続され、かつコレクタは前記第2のトランジ
スタのベースに接続されていることを特徴とする請求項
12乃至18記載の線形増幅器。
【0036】(9)前記第2のカレントミラー回路のコ
レクタが接続される電源端子は固定電位の電源端子であ
ることを特徴とする請求項12乃至21記載の線形増幅
器。
【0037】(10)前記可変電源端子の電源電圧が制
御されることにより前記増幅トランジスタの利得可変が
行われることを特徴とする請求項12乃至22記載の線
形増幅器。
【0038】また、本発明の第5は、エミッタ接地トラ
ンジスタを増幅器とした2段以上の線形増幅器であっ
て、その各段の増幅トランジスタの直流バイアス用ベー
ス電圧を供給するバイアス回路は、ベースとコレクタ間
が短絡されてダイオード接続された第1のトランジスタ
で前記ベース電圧を決める出力インピーダンスの高い第
1のカレントミラー回路と、ベースとコレクタ間がエミ
ッタフォロワートランジスタを介して接続された第2の
トランジスタで前記ベース電圧を決める出力インピーダ
ンスの低い第2のカレントミラー回路とが並列接続され
てなることを特徴とする線形増幅器を提供する。
【0039】また、本発明の第6は、アノードが第1の
抵抗を介して電源端子に接続され、カソードが接地され
たダイオード素子を備えた第1のカレントミラー回路
と、コレクタ及びベースがそれぞれ電源端子に接続され
たトランジスタ素子を備えた第2のカレントミラー回路
と、エミッタが接地された増幅トランジスタとを備え、
前記ダイオード素子のアノード及び前記トランジスタ素
子のエミッタが前記増幅トランジスタのベースに対して
接続されていることを特徴とする線形増幅器を提供す
る。
【0040】さらにまた、本発明の第7は、エミッタが
接地された増幅トランジスタを2段以上有する線形増幅
器であって、アノードが第1の抵抗を介して電源端子に
接続され、カソードが接地されたダイオード素子を備え
た第1のカレントミラー回路と、コレクタ及びベースが
それぞれ電源端子に接続されたトランジスタ素子を備え
た第2のカレントミラー回路とを備え、前記ダイオード
素子のアノード及び前記トランジスタ素子のエミッタ
が、前記増幅トランジスタのうち最終段より前段の増幅
トランジスタのベースに対して接続されていることを特
徴とする線形増幅器を提供する。
【0041】また、本発明の第8は、アノードが第1の
抵抗を介して可変電源端子に接続され、カソードが接地
されたダイオード素子を備えた第1のカレントミラー回
路と、コレクタが電源端子に接続され、かつベースが可
変電源端子に接続されたトランジスタ素子を備えた第2
のカレントミラー回路と、エミッタが接地された増幅ト
ランジスタとを備え、前記ダイオード素子のアノード及
び前記トランジスタ素子のエミッタが、前記増幅トラン
ジスタのベースに対して接続されていることを特徴とす
る線形増幅器を提供する。
【0042】さらにまた、本発明の第9は、エミッタが
接地された増幅トランジスタを2段以上有する線形増幅
器であって、アノードが第1の抵抗を介して可変電源端
子に接続され、カソードが接地されたダイオード素子を
備えた第1のカレントミラー回路と、コレクタが電源端
子に接続され、かつベースが可変電源端子に接続された
トランジスタ素子を備えた第2のカレントミラー回路と
を備え、前記第1のカレントミラー回路及び前記第2の
カレントミラー回路は、前記2段以上の増幅トランジス
タ毎に設けられており、前記ダイオード素子のアノード
及び前記トランジスタ素子のエミッタが、対応する前記
増幅トランジスタのベースに対して接続されていること
を特徴とする線形増幅器を提供する。
【0043】さらにまた、本発明の第10は、エミッタ
接地トランジスタを増幅器とした2段以上の線形増幅器
であって、その各段の増幅トランジスタの直流バイアス
用ベース電圧を供給するバイアス回路は、ダイオード素
子で前記ベース電圧を決める出力インピーダンスの高い
第1のカレントミラー回路と、ベースとコレクタ間がエ
ミッタフォロワートランジスタを介して接続された第2
のトランジスタで前記ベース電圧を決める出力インピー
ダンスの低い第2のカレントミラー回路とが並列接続さ
れてなることを特徴とする線形増幅器を提供する。
【0044】また、上記した本発明の線形増幅器を増幅
器として用いた無線通信装置を提供する。
【0045】かかる本発明の無線通信装置において、出
力レベルが小さい時に前記可変電源端子の電源電圧が低
く設定され、最終段の前記増幅トランジスタの利得が減
少することが望ましい上記本発明によれば、高出力動作
時には、最終段の増幅トランジスタ以外の少なくとも1
つの増幅トランジスタ及びそのバイアス回路において、
入力レベルの小さい時に第1のカレントミラー回路でバ
イアスが供給され、入力レベルが大きくなった時に第2
のカレントミラー回路でバイアスが供給されるようにす
ることにより、その増幅トランジスタのAM−AM特性
が最終段の増幅トランジスタのAM−AM特性の変化を
キャンセルするようにすることが可能であり、最終段が
高効率動作時であっても相互変調歪みを小さくすること
が可能である。
【0046】さらに、入力電力レベルやバイアス電流を
決めるコントロール電圧に応じて、第1及び第2のカレ
ントミラー回路を動作させることにより、高効率時の線
形動作と低出力時の低消費電流化を実現することが可能
となる。
【0047】また、低出力レベルで使用時には、コント
ロール電圧を下げてアイドル電流を絞ることにより、歪
みを犠牲にすることなく低消費電流化を図ることができ
る。
【0048】さらにまた、上記線形増幅器をCDMAの
端末の最終段の増幅器として使用することにより、出力
の広いダイナミックレンジにおける低消費電力化とシス
テムの簡素化を行うことが可能となる。
【0049】例えば、増幅器の第1のカレントミラー回
路の電流源の役割をする抵抗を介して与えるコントロー
ル電圧の端子と、第2のカレントミラー回路の電流源の
役割をする抵抗を介して与えるコントロール電圧の端子
とを接続し、トランジスタのベースエミッタ間電圧Vb
eのオン電圧の2倍以下のコントロール電圧では、第1
のカレントミラーでバイアス電圧を供給し、それ以上で
は第1及び第2のカレントミラー回路でバイアス電圧を
供給する。これにより、広いコントロール電圧範囲で利
得可変とその温度変化に対する補償とを両立することが
できる。また、最終段を含む複数の増幅段のバイアス回
路のコントロール電圧を同時に可変として、低利得・低
出力使用時に低い消費電流動作が可能となる。
【0050】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態について
図面を参照しつつ詳細に説明する。
【0051】(第1の実施形態)図1は、本発明の第1
の実施形態に係る線形増幅器のバイアス回路の構成を示
す回路図である。また、図2は、本発明の第1及び第2
の実施形態に係る線形増幅器の回路構成を示す回路図で
ある。
【0052】図2に示すように、本実施形態の線形増幅
器は2段構成の増幅器からなるものである。RF1及び
RF2は増幅用バイポーラトランジスタであり、RF1
が前段のトランジスタ、RF2が後段のトランジスタで
ある。これらのトランジスタRF1及びRF2のベース
にはそれぞれバイアス回路Bias1及びBias2が
接続されている。C1乃至C5はキャパシタであり図示
される容量を有するものである。また、L1乃至L7は
インダクタであり図示されるインダクタンスを有するも
のである。Pinは入力端子、Poutは出力端子であ
る。
【0053】RF1及びRF2のコレクタにはそれぞれ
インダクタL2、L3を介して電源電圧Vcc=3.6
Vが印加されている。また。バイアス回路Bias1及
びBias2はそれぞれ制御端子に接続され、それぞれ
Vcont1、Vcont2の制御電圧が印加されるよ
うになっている。さらに、これらのバイアス回路Bia
s1及びBias2には電源電圧Vcc=3.6Vがそ
れぞれ印加されている。
【0054】次に、本実施形態のバイアス回路について
説明する。図1に示すように、抵抗R1の一端にトラン
ジスタQ1のコレクタが接続されており、他端(端子3
側)にはVcont1、2の制御電圧が印加される。ま
た、抵抗R2の一端にトランジスタQ2のコレクタが端
子1を介して接続されており、他端(端子2側)にはV
cont1、2の制御電圧が印加される。第1及び第2
のカレントミラー回路の端子3と2とは共通に接続さ
れ、Vcont1、2に接続されている。
【0055】トランジスタQ1のベースとコレクタは短
絡され、このトランジスタはダイオードとして機能する
ようになっている。また、トランジスタQ1及びQ2の
ベースは共通に接続されており、トランジスタQ3のエ
ミッタに対して接続されている。このトランジスタQ3
のベースは端子1と接続されており、コレクタは電源電
圧Vccが印加されるようになっている。トランジスタ
Q1及びQ2のエミッタはともに接地されている。な
お、トランジスタQ3のエミッタ側(端子4)も接地さ
れるが、抵抗R3を介して接地してもよい。端子4はト
ランジスタRF1及びRF2のベースに接続される。
【0056】かかる構成のバイアス回路において、第1
のカレントミラー回路は、抵抗R1及びトランジスタQ
1から構成され、一方第2のカレントミラー回路は、抵
抗R2並びにトランジスタQ2及びQ3から構成され
る。
【0057】次に、上述した第1及び第2のカレントミ
ラー回路を増幅用バイポーラトランジスタRF1及びR
F2のバイアス回路に用いた場合の回路の設定及び動作
について説明する。図3及び図4は、それぞれ、図2の
線形増幅器における後段及び前段の増幅器に用いられた
図1のバイアス回路の動作状況を示す回路図である。
【0058】図2乃至図4においては、トランジスタと
して、InGaPをエミッタとして用いGaAsをベー
スとして用いたHBT(Hetero−Bipolar
−Transistor)が使用されている。このトラ
ンジスタではベース−エミッタ間電圧Vbeが約1.3
Vで動作するようになっている。トランジスタのエミッ
タサイズは、Q1が4×20um2、Q2が4×20u
2、Q3が4×60um2のエミッタサイズである。ま
た、増幅トランジスタRF1、RF2はともにエミッタ
サイズが4×30um2であり、それぞれ6本、32本
のマルチエミッタ構造となっている。
【0059】図3に示すように、後段のトランジスタR
F2に対しては、高出力時に高効率を実現するために、
後段のバイアス回路(Bias2)がAB級のバイアス
となるようにする。この場合、図1のバイアス回路で第
2のカレントミラー回路のQ3が既にONとなるよう
に、即ち端子1の電圧が2倍のVbe以上となるよう
に、抵抗R1、R2及びコントロール電圧Vcont2
を設定する。
【0060】例えば、図3のバイアス回路Bias2に
おいて、R1=1KW、R2=200W、コントロール電
圧(Vcont2)を3.0Vに設定すると、端子1の
電圧はVbeの2倍の約2.6V、Q2のコレクタ電流
は約2mA、Q1のコレクタ電流も2mAである(Q1
とQ2とは同じトランジスタサイズ)。また、R1に流
れる電流は1.7mA、R2に流れる電流は2mA、Q
3のコレクタ電流は0.5mAである。この時、後段の
トランジスタRF2がトランジスタQ1の30倍のサイ
ズの場合、トランジスタRF2のバイアス電流は約60
mAにバイアスされる。
【0061】図5は、図2の線形増幅器における後段の
増幅器のみのAM−AM特性、効率、歪みを示す特性図
である。図5に示されるように、効率(η)の高い領域
ではAM−AM特性のずれにより2周波入力のIM3が
大きく劣化している。ここでIM3は歪みに対応する。
この後段の増幅器におけるAM−AM特性を補正するた
め、前段の増幅器に対するバイアス回路(Bias1)
において、RF入力が無いか小さい時のバイアス電圧が
第1のカレントミラー回路のみで決まるようにし、RF
入力レベルが上がってきた時には第2のカレントミラー
回路でバイアス電圧を決めるようにする。これにより、
前段の増幅器におけるAM−AM特性の変化が後段の増
幅器におけるAM−AM特性の変化を相殺するようにな
り、2段構成の増幅器全体のAM−AM特性を改善する
ことが可能となる。
【0062】例えば、前段のトランジスタRF1に対し
て、図4に示すように、R1=850W、R2=300W
とし、コントロール電圧を3.0Vとした場合、トラン
ジスタRF1のベースに流れる電流が0.01mAであ
る時には、端子1の電圧は2.4V、トランジスタQ1
及びQ2のコレクタ電流は2mA、Q3のコレクタ電流
は約0mAである。この時、前段のトランジスタRF1
がトランジスタQ1の12倍のサイズの場合、トランジ
スタRF1のバイアス電流は約24mAにバイアスされ
る。
【0063】一方、トランジスタRF1のベースに流れ
る電流が1.2mAとなった時は、上記と同様に、R1
=850W、R2=300Wとし、コントロール電圧を
3.0Vとすると、端子1の電圧は2.46V、トラン
ジスタQ1及びQ2のコレクタ電流は1.8mA、Q3
のコレクタ電流は約0.9mAである。トランジスタQ
1及びQ2のベース電流はともに0.3mAとなり、ト
ランジスタRF1のベースへは0.3+0.9=1.2
mAの電流が流れる。また、この時、前段のトランジス
タRF1がトランジスタQ1の12倍のサイズの場合、
トランジスタRF1のバイアス電流は約21.6mAに
バイアスされる。
【0064】トランジスタRF1のベース電流IBがゼ
ロか小さい時には、トランジスタQ1はオンしている
が、トランジスタQ3はOFFの状態である。ベース電
流IBが増加し始めると、このベース電流IBの増加分
だけR1に流れる電流も増加する。これによりトランジ
スタQ1のベースエミッタ間電圧Vbe1が下がるの
で、第1のカレントミラー回路に基づく利得が低下す
る。また、トランジスタQ1はOFFするようになる。
【0065】一方、トランジスタQ3のエミッタの電圧
はトランジスタQ1のベース電圧Vbe1とともに低下
するので、トランジスタQ3のベースエミッタ間電圧V
be2は増加しON状態となり、第2のカレントミラー
回路が動作するようになる。したがって、トランジスタ
RF1のベース電流IBはQ3から供給されるようにな
り、RF1のベース電圧は一定に保たれ、コレクタ電流
の増加に伴うGmの上昇により利得が増加する。この場
合の図2の線形増幅器における前段の増幅器のみのAM
−AM特性等を示すと図6のようになる。
【0066】図7は、図2の線形増幅器全体のAM−A
M特性、効率、歪みを示す特性図である。図7に示すよ
うに、後段の増幅器における利得圧縮を前段の増幅器に
おける利得増加で補償しているので、2段構成のアンプ
として動作させた時のAM−AM特性のずれがほとんど
なく線形に動作させることが可能となり、高い効率でも
IM3が改善していることがわかる。
【0067】(第2の実施形態)図8は、本発明の第2
の実施形態に係る線形増幅器のバイアス回路の構成を示
す回路図である。図1と同一部分には同一の符号を付し
て示す。図8に示すように、本実施形態に係る線形増幅
器のバイアス回路が第1の実施形態に係るバイアス回路
と異なるのは、第2のカレントミラー回路として、ベー
スとコレクタが短絡されたトランジスタが直列に接続さ
れたものを用いている点である。
【0068】即ち、図8に示すように第2のカレントミ
ラー回路において、トランジスタQ4のエミッタはトラ
ンジスタQ5のコレクタに接続され、Q4のコレクタは
抵抗R2に接続され、トランジスタQ5のエミッタは接
地されている。トランジスタQ4及びQ5はそれぞれベ
ースとコレクタが短絡され、これらのトランジスタはダ
イオードとして機能するようになっている。なお、トラ
ンジスタQ1のベースは端子4を経てトランジスタRF
1、RF2のベースに接続されている。
【0069】次に、図8に示した第1及び第2のカレン
トミラー回路を増幅用バイポーラトランジスタRF1及
びRF2のバイアス回路に用いた場合の回路の設定及び
動作について説明する。図9及び図10は、それぞれ、
図2の線形増幅器における後段及び前段の増幅器に用い
られた図8のバイアス回路の動作状況を示す回路図であ
る。
【0070】これらの図においても、上記トランジスタ
としては、第1の実施形態と同様にInGaP/GaA
sを用いたHBTが使用されている。このトランジスタ
ではベース−エミッタ間電圧Vbeが約1.2乃至1.
3Vで動作するようになっている。トランジスタのエミ
ッタサイズは、Q1が4×20um2、Q3が4×60
um2、Q4、Q5が4×20um2のエミッタサイズで
ある。
【0071】第1の実施形態でも述べたように、後段の
トランジスタRF2に対しては、高出力時に高効率を実
現するために、後段のバイアス回路(Bias2)がA
B級のバイアスとなるようにする。この場合、図8のバ
イアス回路で第2のカレントミラー回路のQ3が既にO
Nとなるように、即ち端子1の電圧が2倍のVbe以上
となるように、抵抗R1、R2及びコントロール電圧V
cont2を設定する。
【0072】例えば、図9に示すようにバイアス回路B
ias2において、R1=1KW、R2=400W、コン
トロール電圧(Vcont2)を3.0Vに設定する
と、端子1の電圧はVbeの2倍の約2.6V、Q4及
びQ5のコレクタ電流は約1mA、Q1のコレクタ電流
は2mAである。また、R1に流れる電流は1.7m
A、R2に流れる電流は1mA、Q3のコレクタ電流は
0.5mAである。この時、後段のトランジスタRF2
がトランジスタQ1の30倍のサイズの場合、トランジ
スタRF2のバイアス電流は約60mAにバイアスされ
る。
【0073】かかる後段の増幅器のみのAM−AM特
性、効率、歪みを示す特性も、図5に示されるものと同
様に、効率(η)の高い領域ではAM−AM特性のずれ
により2周波入力のIM3が大きく劣化している。ここ
でIM3は歪みに対応する。この後段の増幅器における
AM−AM特性を補正するため、第1の実施形態と同様
に前段の増幅器に対するバイアス回路(Bias1)に
おいて、RF入力が無いか小さい時のバイアス電圧が第
1のカレントミラー回路のみで決まるようにし、RF入
力レベルが上がってきた時には第2のカレントミラー回
路でバイアス電圧を決めるようにする。これにより、前
段の増幅器におけるAM−AM特性の変化が後段の増幅
器におけるAM−AM特性の変化を相殺するようにな
り、2段構成の増幅器全体のAM−AM特性を改善する
ことが可能となる。
【0074】例えば、図10に示すように前段のトラン
ジスタRF1に対して、R1=500W、R2=300W
とし、コントロール電圧を2.3Vとした場合、トラン
ジスタRF1のベースに流れる電流が0.01mAであ
る時には、Q4及びQ5にはコレクタ電流が流れず、端
子1の電圧は2.3V、トランジスタQ1のコレクタ電
流は2mA、Q3のコレクタ電流は約0mAである。こ
の時、前段のトランジスタRF1がトランジスタQ1の
12倍のサイズの場合、トランジスタRF1のバイアス
電流は約20mAにバイアスされる。
【0075】一方、トランジスタRF1のベースに流れ
る電流が1.2mAとなった時は、上記と同様に、R1
=500W、R2=300Wとし、コントロール電圧を
2.3Vとすると、端子1の電圧は2.3V、端子4の
電圧は1.1V、トランジスタQ1のコレクタ電流は
2.4mA、Q3のコレクタ電流は約0.8mAであ
る。トランジスタQ1のベース電流は0.4mAとな
り、トランジスタRF1のベースへは0.4+0.8=
1.2mAの電流が流れる。また、この時、前段のトラ
ンジスタRF1のバイアス電流は約50mAにバイアス
される。
【0076】なお、図10に示すように、本実施形態に
おける線形増幅器の前段の増幅器において、トランジス
タQ4及びQ5に流れる電流は、トランジスタRF1の
ベース電流がいかなる値をとっても常にゼロとなる。コ
ントロール電圧(Vcont1)がトランジスタQ4、
Q5の動作電圧の2倍より小さいからである。
【0077】本実施形態のバイアス回路においても第1
の実施形態と同様に、トランジスタRF1のベース電流
IBがゼロか小さい時には、トランジスタQ1はオンし
ているが、トランジスタQ3はOFFの状態である。ベ
ース電流IBが増加し始めると、このベース電流IBの
増加分だけR1に流れる電流も増加する。これによりト
ランジスタQ1のベースエミッタ間電圧Vbe1が下が
るので、第1のカレントミラー回路に基づく利得が低下
する。また、トランジスタQ1はOFFするようにな
る。
【0078】一方、トランジスタQ3のエミッタの電圧
はトランジスタQ1のベース電圧Vbe1とともに低下
するので、トランジスタQ3のベースエミッタ間電圧V
be2は増加しON状態となり、第2のカレントミラー
回路が動作するようになる。したがって、トランジスタ
RF1のベース電流IBはQ3から供給されるようにな
り、RF1のベース電圧は一定に保たれ、コレクタ電流
の増加に伴うGmの上昇により利得が増加する。これに
より、図7に示したものと同様に、後段の増幅器におけ
る利得圧縮を前段の増幅器における利得増加で補償して
いるので、2段構成のアンプとして動作させた時のAM
−AM特性のずれがほとんどなく線形に動作させること
ができ、高い効率でもIM3を改善することが可能とな
る。
【0079】(第3の実施形態)図11は本発明の第3
の実施形態に係る線形増幅器の回路構成を示す回路図で
ある。本実施形態では、最終段を含む複数の増幅用トラ
ンジスタのバイアス回路に対するコントロール電圧が同
時に可変となっている。このコントロール電圧を制御す
ることにより、広いコントロール電圧範囲において利得
可変とその温度変化に対する補償を両立できるようにし
ている。特に、低利得、低出力使用時に低い消費電流動
作を可能とするものである。
【0080】図11に示すように、本実施形態の線形増
幅器は2段構成の増幅器からなるものである。RF1及
びRF2は増幅用バイポーラトランジスタであり、RF
1が前段のトランジスタ、RF2が後段のトランジスタ
である。これらのトランジスタRF1及びRF2のベー
スにはそれぞれバイアス回路が接続されている。C1乃
至C5はキャパシタであり図示される容量を有するもの
である。また、L1乃至L3、L5乃至L8はインダク
タであり図示されるインダクタンスを有するものであ
る。さらに、Rbは抵抗であり図示される抵抗値を有す
るものである。Pinは入力端子、Poutは出力端子
である。
【0081】RF1及びRF2のコレクタにはそれぞれ
インダクタL2、L3を介して電源電圧Vcc=3.6
Vが印加されている。また。バイアス回路は制御電圧端
子に接続され、Vcontの制御電圧が印加されるよう
になっている。さらに、これらのバイアス回路には電源
電圧Vcc=3.6Vがそれぞれ印加されている。
【0082】次に、本実施形態のバイアス回路について
説明する。図12は、本発明の第3の実施形態に係る線
形増幅器のバイアス回路の構成を示す回路図である。
【0083】図12に示すように、本実施形態のバイア
ス回路は第1の実施形態のバイアス回路を2つ利用した
ものとなっている。即ち、抵抗R1の一端にトランジス
タQ1のコレクタが接続されており、他端にはVcon
tの制御電圧が印加される。また、抵抗R2の一端にト
ランジスタQ2のコレクタが端子1を介して接続されて
おり、他端にはVcontの制御電圧が印加される。
【0084】トランジスタQ1のベースとコレクタは短
絡され、このトランジスタはダイオードとして機能する
ようになっている。また、トランジスタQ1及びQ2の
ベースは共通に接続されており、トランジスタQ3のエ
ミッタに対して接続されている。このトランジスタQ3
のベースは端子1と接続されており、コレクタは電源電
圧Vccが印加されるようになっている。トランジスタ
Q1及びQ2のエミッタはともに接地されている。な
お、トランジスタQ3のエミッタ側(端子4)も抵抗を
介して接地されている。
【0085】かかる構成のバイアス回路において、第1
のカレントミラー回路は、抵抗R1及びトランジスタQ
1から構成され、一方第2のカレントミラー回路は、抵
抗R2並びにトランジスタQ2及びQ3から構成され
る。
【0086】また、以上の構成と並列してこれと同様
に、抵抗R4の一端にトランジスタQ6のコレクタが接
続されており、他端にはVcontの制御電圧が印加さ
れる。また、抵抗R5の一端にトランジスタQ7のコレ
クタが端子5を介して接続されており、他端にはVco
ntの制御電圧が印加される。トランジスタQ6のベー
スとコレクタは短絡され、このトランジスタはダイオー
ドとして機能するようになっている。また、トランジス
タQ6及びQ7のベースは共通に接続されており、トラ
ンジスタQ8のエミッタに対して接続されている。この
トランジスタQ8のベースは端子5と接続されており、
コレクタは電源電圧Vccが印加されるようになってい
る。トランジスタQ6及びQ7のエミッタはともに接地
されている。なお、トランジスタQ3のエミッタ側(端
子4)も抵抗を介して接地されている。
【0087】かかる構成のバイアス回路において、第1
のカレントミラー回路は、抵抗R4及びトランジスタQ
6から構成され、一方第2のカレントミラー回路は、抵
抗R5並びにトランジスタQ7及びQ8から構成され
る。
【0088】以上の回路構成において、端子4はトラン
ジスタRF1のベースに、端子6はトランジスタRF2
のベースにそれぞれ接続されている。本実施形態では、
R1、R2、R4、R5は共通に接続され、Vcont
に接続されているが、R1はR2を介して、R4はR5
を介してそれぞれVcontに接続されるように構成し
ても良い。なお、図12ではR1、R2、R4、R5は
それぞれ図示の抵抗値を有し、電源電圧Vccは3.6
Vに設定されている。
【0089】さらに、上記トランジスタとしては、In
GaPをエミッタとして用いGaAsをベースとして用
いたHBTが使用されている。このトランジスタではベ
ース−エミッタ間電圧Vbeが約1.3Vで動作するよ
うになっている。トランジスタサイズは、Q1、Q2が
4×10um2、Q3、Q8が4×30um2、Q6、Q
7が4×20um2のエミッタサイズである。また、増
幅トランジスタRF1、RF2はともにエミッタサイズ
が4×30um2であり、それぞれ6本、32本のマル
チエミッタ構造となっている。
【0090】図12において、増幅器の第1のカレント
ミラー回路における電流源の役割としての抵抗R1、R
4を介してコントロール電圧Vcontが与えられ、か
つ第2のカレントミラー回路における電流源の役割とし
ての抵抗R2、R5を介してコントロール電圧Vcon
tが与えられる。これらのコントロール電圧Vcont
の端子は互いに接続されて、トランジスタQ8のベース
電位がベースエミッタ間電圧Vbeのオン電圧の2倍以
下となる時、第1のカレントミラーでバイアス電圧を供
給し、それ以上では第1及び第2のカレントミラー回路
でバイアス電圧を供給する。これにより、広いコントロ
ール電圧範囲で利得可変とその温度変化に対する補償と
を両立することができる。また、増幅トランジスタRF
1、RF2のバイアス回路のコントロール電圧を同時に
可変として、低利得・低出力使用時に低い消費電流動作
が可能となる。
【0091】また、図11のバイアス回路には、第2の
実施形態で述べた回路構成、即ちベースとコレクタが短
絡されたトランジスタが直列に接続されたものを用いる
ことが可能である。図13は、本発明の第3の実施形態
に係る線形増幅器のバイアス回路の変形例を示す回路図
である。
【0092】図13に示すように、第2のカレントミラ
ー回路において、トランジスタQ2のエミッタはトラン
ジスタQ2′のコレクタに接続され、Q2のコレクタは
抵抗R2に接続され、トランジスタQ2′のエミッタは
接地されている。トランジスタQ2及びQ2′はそれぞ
れベースとコレクタが短絡され、これらのトランジスタ
はダイオードとして機能するようになっている。
【0093】また、かかる構成と並列してこれと同様
に、第2のカレントミラー回路において、トランジスタ
Q5のエミッタはトランジスタQ5′のコレクタに接続
され、Q5のコレクタは抵抗R5に接続され、トランジ
スタQ5′のエミッタは接地されている。トランジスタ
Q5及びQ5′はそれぞれベースとコレクタが短絡さ
れ、これらのトランジスタはダイオードとして機能する
ようになっている。
【0094】以上の回路構成において、トランジスタQ
1のベースは端子4を経てトランジスタRF1に、トラ
ンジスタQ4のベースは端子6を経てトランジスタRF
2のベースに接続されている。本実施形態では、R1、
R2、R4、R5は共通に接続され、Vcontに接続
されているが、R1はR2を介して、R4はR5を介し
てそれぞれVcontに接続されるように構成しても良
い。なお、図13ではR1、R2、R4、R5はそれぞ
れ図示の抵抗値を有し、電源電圧Vccは3.6Vに設
定されている。
【0095】さらに、上記トランジスタとしては、図1
2と同様にInGaP/GaAsを用いたHBTが使用
されている。このトランジスタではベース−エミッタ間
電圧Vbeが約1.3Vで動作するようになっている。
トランジスタのエミッタサイズは、Q1、Q2が4×1
0um2、Q3、Q8が4×30um2、Q6が4×20
um2、Q2、Q2′が4×10um2、Q5、Q5′が
4×20um2のエミッタサイズである。
【0096】図13において、コントロール電圧Vco
ntは図12のものと同様に与えられる。トランジスタ
Q8のベース電位がベースエミッタ間電圧Vbeのオン
電圧の2倍以下となる時、第1のカレントミラーでバイ
アス電圧を供給し、それ以上では第1及び第2のカレン
トミラー回路でバイアス電圧を供給する。これにより、
図12に示す実施形態と同様に、広いコントロール電圧
範囲で利得可変とその温度変化に対する補償とを両立す
ることができ、また、低利得・低出力使用時に低い消費
電流動作も可能となる。
【0097】なお、図13に示すように、ベースとコレ
クタが短絡されたトランジスタ(Q2、Q2′、Q5、
Q5′)が直列に接続されたものを用いることにより、
低出力時のR2、R5に流れる電流を0mAにすること
が可能である。
【0098】図14は、本発明の第3の実施形態に係る
線形増幅器のバイアス回路のコントロール電圧に対する
利得とバイアス電流を示す特性図である。測定は1.9
GHzの周波数で行われている。図14に示すように、
コントロール電圧が1.6Vから2.8Vの間で利得可
変が線形に行われている。また、低出力レベルにおい
て、電流を大きく絞ることができることがわかる。
【0099】図15は、本発明の第3の実施形態に係る
線形増幅器の入出力特性を示す特性図である。この図か
らわかるように、コントロール電圧Vcont=1.6
V、2.0V、2.4V、2.6V、2.8Vにおい
て、入出力特性の線形性が良好に維持されており、優れ
た増幅特性を得ることが可能である。
【0100】図16は、本発明の第3の実施形態に係る
線形増幅器の出力レベルと消費電流との関係を示す特性
図である。この図からわかるように、コントロール電圧
Vcontが2.8V、2.6V、2.4V、2.0
V、1.6Vと小さくなるにつれて消費電流は小さくな
り、特にVcontが1.6V、2.0Vでは消費電流
低減の効果が著しい。したがって、出力レベルに応じて
コントロール電圧を調整することにより消費電流の最適
化を図ることが可能である。
【0101】また、本発明の第3の実施形態に係る線形
増幅器をCDMAの最終段の増幅器として使用すること
が可能である。図17は、この場合の歪み特性を示す特
性図であり、IS−95のCDMA信号とした場合の9
00MHz離調の隣接チャネル漏洩電力比と出力レベル
との関係を示すものである。
【0102】この隣接チャネル漏洩電力比は、キャリア
を1.23MHzとして、隣接チャネル漏洩電力を30
kHzで積分して得たものである。図17に示すよう
に、出力レベルが0dBm以下では、電流を20mA
(図16)まで絞っても歪みレベルが−50dBc以下
と小さく、−20dBm以下では、電流を6mA(図1
6)と極端に絞っても歪みレベルが小さい。したがっ
て、出力レベルに応じて歪みと消費電流の最適化を図る
ことが可能である。
【0103】図18は、従来のCDMAの出力レベルの
可変システムの例を示す概略図である。また、図19
は、本発明の第3の実施形態に係る可変利得の線形増幅
器を利用した場合におけるCDMAの出力レベル可変シ
ステムの例を示す概略図である。
【0104】図18に示すように、従来、増幅器の前段
の利得可変増幅器や可変減衰器によりすべての可変利得
機能が行われていた。本発明による線形増幅器を用いれ
ば、かかる増幅器の前段の利得可変増幅器や可変減衰器
により行われていた可変利得機能の一部を、最終段の増
幅器に担わせることにより、増幅器前段のシステムの負
荷を下げることができる。また、本発明による線形増幅
器を、例えば10〜30dBの利得可変増幅器として用
いることにより、図19に示すように前段の可変減衰器
等を省略することが可能となる。
【0105】なお、本発明は上記実施形態に限定される
ことはない。例えば、ベースとコレクタ間が短絡されダ
イオード接続されたトランジスタを使用したが、この代
わりにダイオードを用いることも可能である。例えば、
第1のカレントミラー回路において、コレクタが第1の
抵抗を介して電源端子に接続され、エミッタが接地され
た第1のトランジスタの代わりに、アノードが第1の抵
抗を介して電源端子に接続され、カソードが接地された
ダイオード素子を用いることが可能である。
【0106】また、本発明の線形増幅器は、CDMA以
外の他のデジタル携帯電話システムにも適用することが
可能である。
【0107】その他、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で
種々変形して実施することが可能である。
【0108】
【発明の効果】本発明の線形増幅器によれば、最終段が
高効率動作時であっても相互変調歪みを小さくし、高効
率時の線形動作を確保して、低出力時の低消費電流化を
実現することが可能となる。
【0109】また、低出力レベルで使用時には、コント
ロール電圧を下げてアイドル電流を絞ることにより、歪
みを犠牲にすることなく低消費電流化を図ることができ
る。
【0110】さらにまた、本発明の無線通信装置によれ
ば、出力の広いダイナミックレンジにおける低消費電力
化とシステムの簡素化を行うことが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1の実施形態に係る線形増幅器の
バイアス回路の構成を示す回路図。
【図2】 本発明の第1及び第2の実施形態に係る線形
増幅器の回路構成を示す回路図。
【図3】 図2の線形増幅器における後段の増幅器に用
いられた図1のバイアス回路の動作状況を示す回路図。
【図4】 図2の線形増幅器における前段の増幅器に用
いられた図1のバイアス回路の動作状況を示す回路図。
【図5】 図2の線形増幅器における後段の増幅器のみ
のAM−AM特性、効率、歪みを示す特性図。
【図6】 図2の線形増幅器における前段の増幅器のみ
のAM−AM特性等を示す特性図。
【図7】 図2の線形増幅器全体のAM−AM特性、効
率、歪みを示す特性図。
【図8】 本発明の第2の実施形態に係る線形増幅器の
バイアス回路の構成を示す回路図。
【図9】 図2の線形増幅器における後段の増幅器に用
いられた図8のバイアス回路の動作状況を示す回路図。
【図10】 図2の線形増幅器における前段の増幅器に
用いられた図8のバイアス回路の動作状況を示す回路
図。
【図11】 本発明の第3の実施形態に係る線形増幅器
の回路構成を示す回路図。
【図12】 本発明の第3の実施形態に係る線形増幅器
のバイアス回路の構成を示す回路図。
【図13】 本発明の第3の実施形態に係る線形増幅器
のバイアス回路の変形例を示す回路図。
【図14】 本発明の第3の実施形態に係る線形増幅器
のバイアス回路のコントロール電圧に対する利得とバイ
アス電流を示す特性図。
【図15】 本発明の第3の実施形態に係る線形増幅器
の入出力特性を示す特性図。
【図16】 本発明の第3の実施形態に係る線形増幅器
の出力レベルと消費電流との関係を示す特性図。
【図17】 IS−95のCDMA信号とした場合の9
00MHz離調の隣接チャネル漏洩電力比と出力レベル
との関係を示す特性図。
【図18】 従来のCDMAの出力レベルの可変システ
ムの例を示す概略図。
【図19】 本発明の第3の実施形態に係る可変利得の
線形増幅器を利用した場合におけるCDMAの出力レベ
ル可変システムの例を示す概略図。
【図20】 出力インピーダンスの低いエミッタフォロ
ワーでベース電流を供給する従来のバイアス回路を示す
図。
【図21】 出力インピーダンスの低いエミッタフォロ
ワーでベース電流を供給する従来の他のバイアス回路を
示す図。
【図22】 従来のリニアライザーを利用して増幅器の
線形動作を実現するシステムを示す概略図。
【符号の説明】
RF1…前段の増幅用バイポーラトランジスタ RF2…後段の増幅用バイポーラトランジスタ Bias1…トランジスタRF1のバイアス回路 Bias2…トランジスタRF2のバイアス回路 C1〜C5…キャパシタ L1〜L7…インダクタ Pin…入力端子 Pout…出力端子 R1〜R3…抵抗 Q1〜Q3…トランジスタ Vcont1、2…制御電圧 Vcc…電源電圧
フロントページの続き Fターム(参考) 5J090 AA03 AA43 AA59 CA02 CA21 CA36 FA10 FN01 HA01 HA19 HA25 HA29 KA09 KA12 MA01 TA01 TA02 5J092 AA03 AA43 CA02 CA21 CA36 FA10 HA01 HA19 HA25 KA09 KA12 MA01 TA01 TA02 5J100 AA14 AA18 AA26 BA02 BB01 BB07 BB11 BB22 BC03 CA01 CA05 CA07 CA19

Claims (31)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ベースとコレクタ間が短絡されダイオー
    ド接続されるとともに、コレクタが第1の抵抗を介して
    電源端子に接続され、エミッタが接地された第1のトラ
    ンジスタを備えた第1のカレントミラー回路と、コレク
    タ及びベースがそれぞれ電源端子に接続された第2のト
    ランジスタを備えた第2のカレントミラー回路と、エミ
    ッタが接地された増幅トランジスタとを備え、前記第1
    のトランジスタのベース及び前記第2のトランジスタの
    エミッタが前記増幅トランジスタのベースに対して接続
    されていることを特徴とする線形増幅器。
  2. 【請求項2】 エミッタが接地された増幅トランジスタ
    を2段以上有する線形増幅器であって、ベースとコレク
    タ間が短絡されダイオード接続されるとともに、コレク
    タが第1の抵抗を介して電源端子に接続され、エミッタ
    が接地された第1のトランジスタを備えた第1のカレン
    トミラー回路と、コレクタ及びベースがそれぞれ電源端
    子に接続された第2のトランジスタを備えた第2のカレ
    ントミラー回路とを備え、前記第1のトランジスタのベ
    ース及び前記第2のトランジスタのエミッタが、前記増
    幅トランジスタのうち最終段より前段の増幅トランジス
    タのベースに対して接続されていることを特徴とする線
    形増幅器。
  3. 【請求項3】 前記第1のトランジスタのコレクタと前
    記第2のトランジスタのベースとは共通の電源に接続さ
    れていることを特徴とする請求項1又は2記載の線形増
    幅器。
  4. 【請求項4】 前記第2のトランジスタのベースは第2
    の抵抗を介して電源端子に接続されていることを特徴と
    する請求項1乃至3記載の線形増幅器。
  5. 【請求項5】 前記第1のトランジスタのコレクタは前
    記第2のトランジスタのベースに前記第1の抵抗を介し
    て接続され、この第2のトランジスタのベースが前記第
    1のトランジスタの電源端子に接続されていることを特
    徴とする請求項1乃至4記載の線形増幅器。
  6. 【請求項6】 前記第1のカレントミラー回路は前記第
    2のカレントミラー回路よりも前記増幅トランジスタ側
    から見て高インピーダンスであることを特徴とする請求
    項1乃至5記載の線形増幅器。
  7. 【請求項7】 前記第2のトランジスタのベースは、直
    列に接続された複数のダイオードを介して接地されてい
    ることを特徴とする請求項1乃至6記載の線形増幅器。
  8. 【請求項8】 前記複数のダイオードのそれぞれは、ベ
    ースとコレクタ間が短絡されダイオード接続されたトラ
    ンジスタであることを特徴とする請求項7記載の線形増
    幅器。
  9. 【請求項9】 前記第2のカレントミラー回路は第3の
    トランジスタを備え、この第3のトランジスタのエミッ
    タは接地され、ベースは前記第1のトランジスタのベー
    スに接続され、かつコレクタは前記第2のトランジスタ
    のベースに接続されていることを特徴とする請求項1乃
    至6記載の線形増幅器。
  10. 【請求項10】 前記増幅トランジスタの出力レベルが
    小さい時には、前記第1のカレントミラー回路により前
    記増幅トランジスタのベースに対してバイアスが供給さ
    れ、前記増幅トランジスタの出力レベルが大きい時に
    は、前記第2のカレントミラー回路により前記増幅トラ
    ンジスタのベースに対してバイアスが供給されることを
    特徴とする請求項1乃至9記載の線形増幅器。
  11. 【請求項11】 最終段より前段の前記増幅トランジス
    タの増幅特性における変調歪みが、最終段の前記増幅ト
    ランジスタの増幅特性における変調歪みを打ち消すよう
    に、前記第1及び第2のカレントミラー回路が設定され
    ていることを特徴とする請求項2乃至10記載の線形増
    幅器。
  12. 【請求項12】 ベースとコレクタ間が短絡されダイオ
    ード接続されるとともに、コレクタが第1の抵抗を介し
    て可変電源端子に接続され、エミッタが接地された第1
    のトランジスタを備えた第1のカレントミラー回路と、
    コレクタが電源端子に接続され、かつベースが可変電源
    端子に接続された第2のトランジスタを備えた第2のカ
    レントミラー回路と、エミッタが接地された増幅トラン
    ジスタとを備え、前記第1のトランジスタのベース及び
    前記第2のトランジスタのエミッタが前記増幅トランジ
    スタのベースに対して接続されていることを特徴とする
    線形増幅器。
  13. 【請求項13】 エミッタが接地された増幅トランジス
    タを2段以上有する線形増幅器であって、ベースとコレ
    クタ間が短絡されダイオード接続されるとともに、コレ
    クタが第1の抵抗を介して可変電源端子に接続され、エ
    ミッタが接地された第1のトランジスタを備えた第1の
    カレントミラー回路と、コレクタが電源端子に接続さ
    れ、かつベースが可変電源端子に接続された第2のトラ
    ンジスタを備えた第2のカレントミラー回路とを備え、
    前記第1のカレントミラー回路及び前記第2のカレント
    ミラー回路は、前記2段以上の増幅トランジスタ毎に設
    けられており、前記第1のトランジスタのベース及び前
    記第2のトランジスタのエミッタが、対応する前記増幅
    トランジスタのベースに対して接続されていることを特
    徴とする線形増幅器。
  14. 【請求項14】 前記第1のトランジスタのコレクタと
    前記第2のトランジスタのベースとは共通の可変電源に
    接続されていることを特徴とする請求項12又は13記
    載の線形増幅器。
  15. 【請求項15】 前記2段以上の増幅トランジスタ毎に
    設けられている前記第1のカレントミラー回路及び前記
    第2のカレントミラー回路におけるすべての可変電源端
    子は、共通の可変電源の端子であることを特徴とする請
    求項13又は14記載の線形増幅器。
  16. 【請求項16】 前記第2のトランジスタのベースは第
    2の抵抗を介して可変電源端子に接続されていることを
    特徴とする請求項12乃至15記載の線形増幅器。
  17. 【請求項17】 前記第1のトランジスタのコレクタは
    前記第2のトランジスタのベースに前記第1の抵抗を介
    して接続され、この第2のトランジスタのベースが前記
    第1のトランジスタの可変電源端子に接続されているこ
    とを特徴とする請求項12乃至16記載の線形増幅器。
  18. 【請求項18】 前記第1のカレントミラー回路は前記
    第2のカレントミラー回路よりも前記増幅トランジスタ
    側から見て高インピーダンスであることを特徴とする請
    求項12乃至17記載の線形増幅器。
  19. 【請求項19】 前記第2のトランジスタのベースは、
    直列に接続された複数のダイオードを介して接地されて
    いることを特徴とする請求項12乃至18記載の線形増
    幅器。
  20. 【請求項20】 前記複数のダイオードのそれぞれは、
    ベースとコレクタ間が短絡されダイオード接続されたト
    ランジスタであることを特徴とする請求項19記載の線
    形増幅器。
  21. 【請求項21】 前記第2のカレントミラー回路は第3
    のトランジスタを備え、この第3のトランジスタのエミ
    ッタは接地され、ベースは前記第1のトランジスタのベ
    ースに接続され、かつコレクタは前記第2のトランジス
    タのベースに接続されていることを特徴とする請求項1
    2乃至18記載の線形増幅器。
  22. 【請求項22】 前記第2のカレントミラー回路のコレ
    クタが接続される電源端子は固定電位の電源端子である
    ことを特徴とする請求項12乃至21記載の線形増幅
    器。
  23. 【請求項23】 前記可変電源端子の電源電圧が制御さ
    れることにより前記増幅トランジスタの利得可変が行わ
    れることを特徴とする請求項12乃至22記載の線形増
    幅器。
  24. 【請求項24】 エミッタ接地トランジスタを増幅器と
    した2段以上の線形増幅器であって、その各段の増幅ト
    ランジスタの直流バイアス用ベース電圧を供給するバイ
    アス回路は、ベースとコレクタ間が短絡されてダイオー
    ド接続された第1のトランジスタで前記ベース電圧を決
    める出力インピーダンスの高い第1のカレントミラー回
    路と、ベースとコレクタ間がエミッタフォロワートラン
    ジスタを介して接続された第2のトランジスタで前記ベ
    ース電圧を決める出力インピーダンスの低い第2のカレ
    ントミラー回路とが並列接続されてなることを特徴とす
    る線形増幅器。
  25. 【請求項25】 アノードが第1の抵抗を介して電源端
    子に接続され、カソードが接地されたダイオード素子を
    備えた第1のカレントミラー回路と、コレクタ及びベー
    スがそれぞれ電源端子に接続されたトランジスタ素子を
    備えた第2のカレントミラー回路と、エミッタが接地さ
    れた増幅トランジスタとを備え、前記ダイオード素子の
    アノード及び前記トランジスタ素子のエミッタが前記増
    幅トランジスタのベースに対して接続されていることを
    特徴とする線形増幅器。
  26. 【請求項26】 エミッタが接地された増幅トランジス
    タを2段以上有する線形増幅器であって、アノードが第
    1の抵抗を介して電源端子に接続され、カソードが接地
    されたダイオード素子を備えた第1のカレントミラー回
    路と、コレクタ及びベースがそれぞれ電源端子に接続さ
    れたトランジスタ素子を備えた第2のカレントミラー回
    路とを備え、前記ダイオード素子のアノード及び前記ト
    ランジスタ素子のエミッタが、前記増幅トランジスタの
    うち最終段より前段の増幅トランジスタのベースに対し
    て接続されていることを特徴とする線形増幅器。
  27. 【請求項27】 アノードが第1の抵抗を介して可変電
    源端子に接続され、カソードが接地されたダイオード素
    子を備えた第1のカレントミラー回路と、コレクタが電
    源端子に接続され、かつベースが可変電源端子に接続さ
    れたトランジスタ素子を備えた第2のカレントミラー回
    路と、エミッタが接地された増幅トランジスタとを備
    え、前記ダイオード素子のアノード及び前記トランジス
    タ素子のエミッタが、前記増幅トランジスタのベースに
    対して接続されていることを特徴とする線形増幅器。
  28. 【請求項28】 エミッタが接地された増幅トランジス
    タを2段以上有する線形増幅器であって、アノードが第
    1の抵抗を介して可変電源端子に接続され、カソードが
    接地されたダイオード素子を備えた第1のカレントミラ
    ー回路と、コレクタが電源端子に接続され、かつベース
    が可変電源端子に接続されたトランジスタ素子を備えた
    第2のカレントミラー回路とを備え、前記第1のカレン
    トミラー回路及び前記第2のカレントミラー回路は、前
    記2段以上の増幅トランジスタ毎に設けられており、前
    記ダイオード素子のアノード及び前記トランジスタ素子
    のエミッタが、対応する前記増幅トランジスタのベース
    に対して接続されていることを特徴とする線形増幅器。
  29. 【請求項29】 エミッタ接地トランジスタを増幅器と
    した2段以上の線形増幅器であって、その各段の増幅ト
    ランジスタの直流バイアス用ベース電圧を供給するバイ
    アス回路は、ダイオード素子で前記ベース電圧を決める
    出力インピーダンスの高い第1のカレントミラー回路
    と、ベースとコレクタ間がエミッタフォロワートランジ
    スタを介して接続された第2のトランジスタで前記ベー
    ス電圧を決める出力インピーダンスの低い第2のカレン
    トミラー回路とが並列接続されてなることを特徴とする
    線形増幅器。
  30. 【請求項30】 請求項1乃至29記載の線形増幅器が
    増幅器として用いられたことを特徴とする無線通信装
    置。
  31. 【請求項31】 出力レベルが小さい時に前記可変電源
    端子の電源電圧が低く設定され、最終段の前記増幅トラ
    ンジスタの利得が減少することを特徴とする請求項30
    記載の無線通信装置。
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