JP2001102663A - 多波長レーザー光学系 - Google Patents

多波長レーザー光学系

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JP2001102663A
JP2001102663A JP27650799A JP27650799A JP2001102663A JP 2001102663 A JP2001102663 A JP 2001102663A JP 27650799 A JP27650799 A JP 27650799A JP 27650799 A JP27650799 A JP 27650799A JP 2001102663 A JP2001102663 A JP 2001102663A
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laser light
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    • H01ELECTRIC ELEMENTS
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    • H01S3/00Lasers, i.e. devices using stimulated emission of electromagnetic radiation in the infrared, visible or ultraviolet wave range
    • H01S3/005Optical devices external to the laser cavity, specially adapted for lasers, e.g. for homogenisation of the beam or for manipulating laser pulses, e.g. pulse shaping

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 複数の波長のレーザー光によって描画面上に
形成されるスポットの径を揃えること。 【解決手段】 走査光学系は、複数のピーク波長で発光
するレーザー光源10と、このレーザー光源10からの
光束を波長に応じて複数の単色光に分離する波長分離プ
リズム20と、分離された光束に応じて設けられた第
1,第2の変調光学系30,40と、各変調光学系3
0,40により変調された複数の光束を合成する合成光
学系である偏光ビームスプリッター50と、合成された
複数の光束を偏向させるポリゴンミラー60と、このポ
リゴンミラー60により偏向された光束を描画面S上に
結像させる結像光学系とてのfθレンズ70とから構成
されている。第1、第2の変調光学系30、40は、波
長が短いレーザー光ほど結像光学系であるfθレンズ7
0に対する入射光束径を小さくする補正光学系としての
機能を有している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、レーザーフォト
プロッター等に利用されるレーザー光学系であって、複
数の波長で発光する光源を用いた多波長レーザー光学系
に関する。
【0002】
【従来の技術】比較的大きな光量が要求されるレーザー
フォトプロッター等の装置では、光源としてガスレーザ
ーが用いられる。ガスレーザーから発したレーザー光
は、ポリゴンミラーで偏向された後、fθレンズ等の結
像光学系を介して収束され、描画面上にスポットを形成
する。
【0003】ところで、ガスレーザーは一般に複数のピ
ーク波長で発光する。例えば、アルゴンレーザーは、可
視域、紫外域で複数のピーク波長を持つ。エネルギーの
利用効率を高めるためには、複数のピーク波長のレーザ
ー光を用いることが望ましい。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、描画面
上での最小スポット径は、波長に比例し、入射光束径に
反比例するため、結像光学系に対して複数の波長のレー
ザー光が同一の光束径で入射すると、描画面上でのスポ
ット径が波長毎に異なることとなる。このため、波長が
異なる複数のレーザー光が描画面上で互いに異なる位置
にスポットを形成する場合には、描画線幅が波長によっ
て異なることとなり、複数のレーザー光が同一位置にス
ポットを形成する場合には、スポット内の露光量分布が
不均一となり、いずれの場合にも描画品質を悪化させる
という問題がある。
【0005】この発明は、上述した従来技術の問題点に
鑑みてなされたものであり、レーザー光源から発する複
数の波長のレーザー光を用いる場合にも、各波長のレー
ザー光によって描画面上に形成されるスポットの径を揃
えることができる多波長レーザー光学系を提供すること
を目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】この発明にかかる多波長
レーザー変調光学系は、上記の目的を達成させるため、
波長が短いレーザー光ほど結像光学系に対する入射光束
径が小さくなるように補正光学系を設けたことを特徴と
する。すなわち、この発明の多波長レーザー光学系は、
複数のピーク波長で発光するレーザー光源と、レーザー
光源から発するレーザー光を収束させて描画面上にスポ
ットを形成する結像光学系と、レーザー光源の少なくと
も2つのピーク波長について、描画面上でのスポット径
が同一となるように、結像光学系に入射する各レーザー
光の光束径を波長に応じて異ならせる補正光学系とを備
え、補正光学系は、結像光学系に入射する波長λA、λB
のレーザー光の光束径をそれぞれω'A、ω'Bとして、以
下の条件(1)、 √(λA/λB)<ω'A/ω'B<{√(λA/λB)}3 …(1) を満たすこと、さらに望ましくは以下の条件(2)、 ω'A/ω'B=λA/λB …(2) を満たすことを特徴とする。
【0007】上記の構成によれば、結像光学系に入射す
る複数の波長のレーザー光の光束径が、補正光学系によ
り波長に応じて調整されるため、描画面上でのスポット
径が波長によらず一定となる。少なくとも条件(1)を満
たす場合には、波長の違いによるスポット径の差を実用
上問題とならない程度に小さくすることができる。さら
に条件(2)を満たす場合には、各波長のレーザー光によ
り形成されるスポットの径を完全に一致させることがで
きる。
【0008】また、上記のような特性を補正光学系に持
たせるためには、波長λA、λBのレーザー光に対する補
正光学系の変換倍率をmA、mBとして、以下の条件
(3)、 √(λA/λB)<mA/mB<{√(λA/λB)}3 …(3) を満たすこと、さらに望ましくは以下の条件(4)、 mA/mB=λA/λB …(4) を満たすことが望ましい。
【0009】上記のように波長毎に変換倍率を異ならせ
るためには、レーザー光源からのレーザー光を波長毎に
分岐させ、分岐されたそれぞれのレーザー光の光路に互
いに異なる焦点距離を有する光学素子を備える補正光学
系を配置する方法と、共通の光路内に波長毎に変換倍率
が異なるような色収差を有する補正光学系を配置する方
法とが採用可能である。後者の場合、大きな色収差を生
じさせるため、補正光学系が回折面を含むことが望まし
い。
【0010】この発明の多波長レーザー光学系は、レー
ザーフォトプロッター等の走査光学装置に適用可能であ
る。この場合、補正光学系と結像光学系との間に、入射
光束を偏向するポリゴンミラーを配置することが望まし
い。なお、レーザー光源から発する波長が異なる複数の
レーザー光が描画面上で互いに異なる位置にスポットを
形成するようにしてもよいし、同一位置にスポットを形
成するようにしてもよい。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、この発明にかかる多波長レ
ーザー光学系の実施形態を説明する。
【0012】
【第1実施形態】図1は、この発明の多波長レーザー光
学系を走査光学系に適用した第1実施形態を示す説明図
である。第1実施形態の走査光学系は、図1に示すよう
に、複数のピーク波長で発光するレーザー光源10と、
このレーザー光源10からの光束を波長に応じて複数の
単色光、この例では2つの波長成分に分離する波長分離
光学系としての波長分離プリズム20と、分離された光
束に応じて設けられた第1,第2の変調光学系30,4
0と、各変調光学系30,40により変調された複数の
光束を合成する合成光学系である偏光ビームスプリッタ
ー50と、合成された複数の光束を偏向させるポリゴン
ミラー60と、このポリゴンミラー60により偏向され
た光束を描画面S上に結像させる結像光学系としてのf
θレンズ70とから構成されている。
【0013】レーザー光源10は、例えばアルゴンレー
ザーであり、その複数のピーク波長のうち、第1の波長
514.5nmと第2の波長488nmの2波長を利用する。レーザ
ー光源10から発してミラー11で反射されたレーザー
光は、波長分離プリズム20の分散を利用して空間的に
分離される。波長の長い第1の波長の光束は、楔型の波
長分離プリズム20により所定の屈折角で屈折し、ミラ
ー22により反射されて第1の変調光学系30に入射す
る。一方、波長の短い第2の波長の光束は、第1の波長
の光束よりも大きい屈折角度で屈折し、ミラー23によ
り反射されて第2の変調光学系40に入射する。
【0014】第1の変調光学系30は、光束が入射する
ミラー22側から順に、一対の正レンズ31a,31b
から構成されるリレーレンズ系31、ポリゴンミラー6
0の面倒れ誤差を補正するためのピエゾミラー32(こ
こでは光路を展開して透過型の素子として示してい
る)、集光レンズ33、音響光学変調器(AOM)34、
コリメートレンズ35を備えている。
【0015】ミラー22により反射されたレーザー光
は、リレーレンズ系31によりその光束径が調整され、
集光レンズ33により収束光となり、集光レンズ33の
後焦点位置に配置されたAOM34に入射して変調され
る。変調された発散光は、コリメートレンズ35により
再び平行光とされ、偏光ビームスプリッター50に入射
する。レーザー光源10から第1の変調光学系30まで
の光学素子は、第1の変調光学系30を透過した光束が
P偏光として偏光ビームスプリッター50に入射するよ
う設定されている。このため、第1の変調光学系30か
らの光束は、偏光ビームスプリッター50を透過する。
【0016】第2の変調光学系40は、第1の変調光学
系30におけるのと同様に、光束が入射するミラー23
側から順に、一対の正レンズ41a,41bから構成さ
れるリレーレンズ系41、ピエゾミラー42、集光レン
ズ43、AOM44、ミラー45、コリメートレンズ4
6、1/2波長板47を備えている。
【0017】ミラー23により反射されたレーザー光
は、リレーレンズ系41によりその光束径が調整され、
集光レンズ43により収束光となり、集光レンズ43の
後焦点位置に配置されたAOM44に入射して変調され
る。変調された発散光は、コリメートレンズ46により
再び平行光とされ、1/2波長板47を介して偏光ビー
ムスプリッター50にS偏光として入射する。このた
め、第2の変調光学系40からの光束は、偏光ビームス
プリッター50により反射される。
【0018】偏光ビームスプリッター50は、第1の変
調光学系30からの光束を透過させると共に、第2の変
調光学系40からの光束を反射させることにより両者を
合成する機能を備え、合成された光束は、共にポリゴン
ミラー60により反射されてfθレンズ70を介して描
画面Sに達する。なお、走査光学系は、描画速度が重視
される場合には、波長が異なる複数のレーザー光による
スポットを描画面S上の互いに異なる位置に形成すれば
よい。この場合、各AOM34、44を独立の信号によ
り制御することにより、1走査で2本の走査線を形成す
ることができる。他方、スポットの光強度が重視される
場合には、複数のレーザー光によるスポットを同一位置
に形成すればよい。この場合には、各AOM34、44
を同一の信号により制御することにより、1走査で1本
の走査線が形成される。
【0019】第1、第2の変調光学系30、40は、波
長が短いレーザー光ほど結像光学系であるfθレンズ7
0に対する入射光束径を小さくする補正光学系としての
機能を有している。第1、第2の変調光学系30、40
の光学的特性が全く同一であると、fθレンズ70に対
する入射光束径が等しくなり、描画面S上でのスポット
径が異なることになる。そこで、リレーレンズ系31、
41を構成する対応するレンズの焦点距離を互いに異な
らせることにより倍率を異ならせ、fθレンズ70に対
する入射光束径を波長が短くなるほど小さくなるように
設定している。
【0020】ここで、変調光学系による光束径の変換
を、第1の変調光学系30から描画面Sに至る光学系を
例にして説明する。なお、ここでは集光レンズ33とコ
リメートレンズ35とは省略されている。図2に示すよ
うに、リレー光学系31の第1レンズ31a(焦点距離f
1)に対する入射光束径をω、第2レンズ31b(焦点距
離f2)を射出した際の光束径をω'、fθレンズ70(焦
点距離f5)により結像される描画面S上でのスポット径
をω"とすると、これらの間には以下のような関係が成
立する。 ω'=(|f2|/|f1|)・ω ω"=(4λ|f5|)/(πω')
【0021】したがって、波長λA、λBのレーザー光の
fθレンズ70に対する入射光束径をそれぞれω'A
ω'Bとして、以下の条件(2)、 ω'A/ω'B=λA/λB …(2) を満たせば、各波長のレーザー光によって形成される描
画面上でのスポット径ω"A、ω"Bを同一にすることがで
きる。また、少なくとも、以下の条件(1)、 √(λA/λB)<ω'A/ω'B<{√(λA/λB)}3 …(1) を満たす場合には、描画面上でのスポット径の違いを描
画品質上問題とならない程度に抑えることができる。
【0022】また、上記のような特性を変調光学系に持
たせるためには、波長λA、λBのレーザー光に対する変
調光学系の変換倍率をmA、mBとして、以下の条件
(4)、 mA/mB=λA/λB …(4) を満たせば、各波長のレーザー光のスポット径を同一に
することができる。また、少なくとも以下の条件(3)、 √(λA/λB)<mA/mB<{√(λA/λB)}3 …(3) を満たす場合には、スポット径の違いは許容範囲内とな
る。
【0023】第1実施形態では、λA=514.5nm、λB=488
nmであるため、各条件は以下の通りとなる。 条件(1) 1.027 <ω'A/ω'B< 1.083 条件(2) ω'A/ω'B= 1.054 条件(3) 1.027 < mA/mB< 1.083 条件(4) mA/mB= 1.054
【0024】そこで、第1実施形態においては、上記の
条件を満たすよう、リレー光学系31、41の第1レン
ズ31a,41aの焦点距離を互いに異ならせている。
各変調光学系30、40の構成は以下の表1に示すとお
りとなる。表中f1はリレーレンズ系31、41の第1レ
ンズ31a,41aの焦点距離、f2は第2レンズ31
b,41bの焦点距離、f3は集光レンズ33、43の焦
点距離、f4はコリメートレンズ35、46の焦点距離、
f5はfθレンズ70の焦点距離である。単位は倍率m、
スポット径ω"を除き、全てmmである。
【0025】
【表1】 ω f1 f2 f3 f4 m ω' f5 ω" 変調光学系30 1.5 300 253 120 1800 12.65倍 18.975 720 24.9μm 変調光学系40 1.5 300 240 120 1800 12.00倍 18.000 720 24.9μm
【0026】表1の構成によれば、ω'A/ω'B=mA
B= 1.054となり、条件(2),(4)を満たすため、描画面
S上でのスポット径ω"を同一の値とすることができ
る。ちなみに、第1の変調光学系30におけるリレーレ
ンズ系31の第1レンズ31aの焦点距離を第2の変調
光学系と同じく240mmとした場合には、ω'は18.000mmと
なり、描画面上でのスポット径ω"は26.2μmとなり、約
5パーセントの誤差が発生する。
【0027】
【第2実施形態】図3は、この発明の多波長レーザー光
学系を走査光学系に適用した第2実施形態を示す説明図
である。第2実施形態の走査光学系は、複数のピーク波
長で発光するレーザー光源10から発したレーザー光を
変調光学系80を介して変調し、ポリゴンミラー60に
より反射偏向させ、fθレンズ70を介して描画面S上
に収束させてスポットを形成する。
【0028】変調光学系80は、レーザー光源10側か
ら順に、一対の正レンズ81a,81bから構成される
リレーレンズ系81、ポリゴンミラー60の面倒れ誤差
を補正するためのピエゾミラー82(ここでは光路を展
開して透過型の素子として示している)、集光レンズ8
3、AOM84、そしてコリメートレンズ85を備えて
いる。
【0029】第2実施形態では、レーザー光源10の複
数のピーク波長のうち、第1の波長363.8nmと第2の波
長351.1nmの2波長を利用する。レーザー光源10から
発したレーザー光は、リレーレンズ系81によりその光
束径が調整され、集光レンズ83により収束光となり、
集光レンズ83の後焦点位置に配置されたAOM84に
入射して変調される。変調された発散光は、コリメート
レンズ85により再び平行光とされ、ポリゴンミラー6
0により反射されてfθレンズ70を介して描画面Sに
達する。
【0030】変調光学系80は、波長が短いレーザー光
ほど結像光学系であるfθレンズ70に対する入射光束
径を小さくする補正光学系としての機能を有している。
第2実施形態における補正光学系は、2つの波長のレー
ザー光の共通光路内に配置されており、波長毎に変換倍
率が異なるような色収差を有する。
【0031】第2実施形態では、λA=363.8nm、λB=35
1.1nmであるため、前述した各条件は以下の通りとな
る。 条件(1) 1.018 <ω'A/ω'B< 1.055 条件(2) ω'A/ω'B= 1.036 条件(3) 1.018 < mA/mB< 1.055 条件(4) mA/mB= 1.036
【0032】そこで、第2実施形態においては、上記の
条件を満たすよう、リレーレンズ系81を構成する第
1、第2レンズ81a,81bに波長に応じて焦点距離
が変化するような色収差を持たせている。変調光学系8
0の各波長に応じた焦点距離等のデータは以下の表2に
示すとおりとなる。表中f1はリレーレンズ系81の第1
レンズ81aの焦点距離、f2は第2レンズ81bの焦点
距離、f3は集光レンズ83の焦点距離、f4はコリメート
レンズ85の焦点距離、f5はfθレンズ70の焦点距離
である。単位は倍率m、スポット径ω"を除き、全てm
mである。
【0033】
【表2】 ω f1 f2 f3 f4 m ω' f5 ω" 波長363.8nm 1.2 240.00 240.00 180 900 5.000倍 6.00 720 18.5μm 波長351.1nm 1.2 244.30 235.70 180 900 4.824倍 5.79 720 18.5μm
【0034】表2の構成によれば、ω'A/ω'B=mA
B= 1.036となり、条件(2),(4)を満たすため、描画面
S上でのスポット径ω"を同一の値とすることができ
る。なお、表2に示される第1、第2レンズ81a,8
1bが有する大きな色収差は、屈折レンズのみでは与え
ることができない。そこで、回折面を利用してその波長
依存性を利用することにより、色収差を発生させる。具
体的には、第1レンズ81aは焦点距離480mmの回折面
と焦点距離480mmの反射面との組み合わせ、第2レンズ
81bは焦点距離-480mmの回折面と焦点距離160mmの反
射面との組み合わせにより構成される。これにより、第
1レンズ81aは+10nmの波長変動に対して-3.4mmの焦
点距離変化、第2レンズ81bは+10nmの波長変動に対
して+3.4mmの焦点距離変化を持ち、表2に示すような波
長依存性を与えることができる。
【0035】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、波長が短いレーザー光ほど結像光学系に対する入射
光束径が小さくなるような波長依存性を補正光学系に持
たせることにより、結像光学系により描画面上に形成さ
れるスポットの径を波長によらず一定に保つことができ
る。したがって、波長が異なる複数のレーザー光が描画
面上で互いに異なる位置にスポットを形成する場合に
は、描画線幅を波長によらず揃えることができ、同一位
置にスポットを形成する場合には、スポット内の露光量
分布を均一にすることができ、いずれの場合にも描画品
質を高く保つことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 第1実施形態の多波長レーザー変調光学系が
適用された走査光学系の全体構成を示す説明図。
【図2】 発明の原理を示す図1の一部拡大図。
【図3】 第2実施形態の多波長レーザー変調光学系が
適用された走査光学系の全体構成を示す説明図。
【符号の説明】
10 レーザー光源 30、40、80 変調光学系 31、41、81 リレーレンズ系 34、44、84 AOM 35、46、85 コリメートレンズ 60 ポリゴンミラー 70 fθレンズ S 描画面
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2H045 AA01 BA02 2H079 AA04 BA01 CA24 DA02 HA03 KA01 KA15 KA18 KA20 2H087 KA19 LA24 LA25 LA27 RA41 RA46 TA04 5F072 AA02 JJ20 KK15 KK30 MM20 RR03 YY20

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数のピーク波長で発光するレーザー光
    源と、 前記レーザー光源から発するレーザー光を収束させて描
    画面上にスポットを形成する結像光学系と、 前記レーザー光源の少なくとも2つのピーク波長につい
    て、前記描画面上でのスポット径が同一となるように、
    前記結像光学系に入射する各レーザー光の光束径を波長
    に応じて異ならせる補正光学系とを備え、 前記補正光学系は、前記結像光学系に入射する波長
    λA、λBのレーザー光の光束径をそれぞれω'A、ω'B
    して、以下の条件(1)、 √(λA/λB)<ω'A/ω'B<{√(λA/λB)}3 …(1) を満たすことを特徴とする多波長レーザー光学系。
  2. 【請求項2】 以下の条件(2)、 ω'A/ω'B=λA/λB …(2) を満たすことを特徴とする請求項1に記載の多波長レー
    ザー光学系。
  3. 【請求項3】 前記補正光学系は、波長λA、λBのレー
    ザー光に対する前記補正光学系の変換倍率をmA、mB
    して、以下の条件(3)、 √(λA/λB)<mA/mB<{√(λA/λB)}3 …(3) を満たすことを特徴とする請求項1または2に記載の多
    波長レーザー光学系。
  4. 【請求項4】 以下の条件(4)、 mA/mB=λA/λB …(4) を満たすことを特徴とする請求項3に記載の多波長レー
    ザー光学系。
  5. 【請求項5】 前記レーザー光源からのレーザー光を波
    長毎に分離する波長分離光学系と、分離されたレーザー
    光を合成して前記結像光学系に入射させる合成光学系と
    を備え、前記補正光学系は、分離されたそれぞれのレー
    ザー光の光路に配置され、該補正光学系は、相対的な変
    換倍率が異なるように、互いに異なる焦点距離を有する
    光学素子を備えることを特徴とする請求項1〜4のいず
    れかに記載の多波長レーザー光学系。
  6. 【請求項6】 前記補正光学系は、入射するレーザー光
    の波長毎に変換倍率が異なるような色収差を有すること
    を特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の多波長レ
    ーザー光学系。
  7. 【請求項7】 前記補正光学系は、回折面を含むことを
    特徴とする請求項6に記載の多波長レーザー光学系。
  8. 【請求項8】 前記補正光学系と前記結像光学系との間
    に、入射光束を偏向するポリゴンミラーが配置されてい
    ることを特徴とする請求項1〜7のいずれかに記載の多
    波長レーザー光学系。
  9. 【請求項9】 前記レーザー光源から発する波長が異な
    る複数のレーザー光は、前記描画面上で互いに異なる位
    置にスポットを形成することを特徴とする請求項1〜8
    のいずれかに記載の多波長レーザー光学系。
  10. 【請求項10】 前記レーザー光源から発する波長が異
    なる複数のレーザー光は、前記描画面上で同一位置にス
    ポットを形成することを特徴とする請求項1〜8のいず
    れかに記載の多波長レーザー光学系。
  11. 【請求項11】 複数のピーク波長で発光するレーザー
    光源と、 前記レーザー光源から発するレーザー光を収束させて描
    画面上にスポットを形成する結像光学系と、 前記結像光学系に入射する各レーザー光の光束径を波長
    に応じて異ならせる補正光学系とを備え、 前記補正光学系は、波長が短くなるほど前記結像光学系
    に入射させる光束径を小さくすることを特徴とする多波
    長レーザー光学系。
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