JP4779598B2 - 光走査装置 - Google Patents

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本発明は光走査装置に関し、特に複数の光源から発せられた光ビームを偏向素子にて偏向し走査露光を行う光走査装置に関する。
レーザープリンタやデジタル複写機の高速化・高画質化を達成する技術手段として、32ビームVCSELアレイ(面発光レーザーアレイ)を用いた走査光学系が提案されている(例えば、非特許文献1参照)。
レーザ光源である面発光レーザは直線偏光を発生するが、その偏光方向はレーザの発振強度によって回転する。この回転の程度は、面発光レーザの有する複数の光源毎に異なる。原因は各面発光レーザの発振モードがレーザ間で異なるためであるが、発振モードはレーザキャビティ内の温度分布や屈折率分布に依存する。レーザキャビティ内の温度分布や屈折率分布は、レーザに印加される電流量、発振レーザ光の分布、放熱の状態によって変動するため、一つの面発光レーザアレー内の複数のレーザ間で偏光方向を揃えることは困難である。
一方、光走査装置は複数の光学素子によって構成されるが、光学素子に直線偏光が入射した場合、素子への入射角によって反射率が変化する。光源からの複数ビームの偏光方向が異なる場合、同一のミラー面への入射において、ミラー面に対してP偏光成分とS偏光成分の割合がビーム間で異なるため、ミラーによって反射されたビームごとの光量に差が生じる。コーティングのないガラス表面における入射角度/反射率の関係を図16に示す。
図16(c)に示すようにP偏光とS偏光では反射率が異なる(Rs、Rp)ため、ビーム間で光量のばらつきが発生する。あるいはウインドウ等の透過型の素子でも同様の理由により透過率が異なるためビーム間の光量ばらつきが発生する。
上記のような光量ばらつきが発生すると、画像走査面(ここでは、感光体面)での光量変動を発生することになり、画像にムラ等の画質劣化をもたらす。
例えば図15に示すような従来例において、LDアレー14のLD−AとLD−Bからのレーザ光の偏光方向は、LD−Aが主走査方向と、LD−Bが副走査方向と一致している。このときLDからシリンダーレンズ18までの素子およびf−θレンズ22、23に対する、主走査方向と副走査方向の直線偏光の反射率透過率はほぼ等しい。しかし、ポリゴンミラー20、シリンダーミラー124、シリンダーミラー125に対する、主走査方向と副走査方向の直線偏光の反射率は、ビームの各光学素子への入射角が異なるため、各入射面に対するLD−AとLD−BからのビームはS偏光またはP偏光の異なった状態となり、図17の様に両者の反射率に差が発生してしまう。図17の例では主走査/副走査間で総合して5.5%の反射率差が発生している。
上記の理由により各光学素子の反射率・透過率は各レーザビームで異なるため、光学系の総合反射率・透過率はそれぞれのビームに対して異なり、露光面において図18に示すような光量変動をもたらす。図は32本ビームの例であるが、光量のばらつきがおよそ6%発生しており、この光量ばらつきにより画像にすじ等のムラを発生する。
また図19(a)〜(c)に示すように、単層膜ミラーを用いたポリゴンミラー20、シリンダーミラー124、シリンダーミラー125のS偏光とP偏光に対する反射率は、図19に示すような光学面のコーティングの構成と、各ミラーに対するビームの入射角によって決定される。
各単層膜ミラーでの入射角θに対する反射率Rp(反射係数ρpの自乗)は、図20乃至図22に示したように、特に入射角度42°の(a)、50°の(c)においてP偏光成分とS偏光成分との差が顕著であり、単層膜ミラーを用いて構成された光学系を通過した際のP偏光成分とS偏光成分との反射率差はポリゴンミラー20、シリンダーミラー124、シリンダーミラー125のP偏光成分とS偏光成分との反射率差の積となり、最終的に感光体上で結像される際の光量差は無視できないものとなってしまう。
本発明の目的は上記問題を解決するため、光ビームが通過する全光学素子での主走査方向と副走査方向の偏光成分に対する総合透過率または総合反射率をほぼ同一とする光走査装置を提供することを目的とする。
市川順一、池田周穂、植木伸明、マルチビーム面発光レーザ素子を用いたプリンタ用露光装置、第29回光学シンポジウム、日本光学会、2004
本発明は上記事実を考慮し、感光体面上でのビームの光量ばらつきを精度良く補正し、高画質の画像を安定して得られる光走査装置を提供することを目的とする。
複数の光源と、前記複数の光源から発せられる複数の光ビームを被走査物の表面に導き、及び被走査物の表面に結像させるため数の光学素子からなる光学系と、を備えた光走査装置であって、 前記光学系は少なくともポリゴンミラーを含む複数のミラーを備え、前記光源と前記被走査物との間に配置された前記複数のミラーの全ては、第1の光学 素子または第2の光学素子の何れかに属し、前記ポリゴンミラーは前記第1の光学素子に属し、前記ポリゴンミラーのほぼ中央を互いに平行な複数のビームのうち中心を通過する光ビームが通過する状態において、前記ポリゴンミラー面の法線と前記複数のビームのうち中心を通過する光ビームのなす角が主走査方向に傾斜するように配置され、前記第1の光学素子に属する全てのミラーは、各ミラー面の法線と前記複数のビームのうち中心を通過する光ビームのなす角が主走査方向に傾斜するように配置され、前記第2の光学素子に属する全てのミラーは、各ミラー面の法線と前記複数のビームのうち中心を通過する光ビームのなす角が副走査方向に傾斜するように配置され、前記複数のミラーのうち前記第1の光学素子に属するミラーの回転軸と前記複数のミラーのうち前記第2の光学素子に属するミラーの回転軸とを直角に捻った位置に配置することで、前記光ビームの偏光成分であるP偏光成分とS偏光成分に対して、前記P偏光成分の総合反射率と前記S偏光成分の総合反射率が略等しくなるように構成し、全ての透過光学系の総合透過率は、前記P偏光成分と前記S偏光成分においてほぼ等しいことを特徴とする。
上記構成の発明では、第1の光学素子に属するミラーと第2の光学素子に属するミラーとを直角に捻った位置に配置することで、光ビームの偏光成分であるP偏光成分とS偏光成分に対して、P偏光成分の総合反射率とS偏光成分の総合反射率が略等しくなるように構成し、また、全ての透過光学系の総合透過率をP偏光成分とS偏光成分においてほぼ等しくすることで、光ビームの光量のばらつきを抑えている
本発明は上記構成としたので、感光体面上でのビームの光量ばらつきを精度良く補正し、高画質の画像を安定して得られる光走査装置とすることができた。
<基本構成>
図1、2には本発明に係る光走査装置が示されている。
図1、2に示すように、光走査装置10はLDアレー14を光源として光ビームを射出し、コリメータ16にて平行光とした光ビームをアパーチャ12で絞り、シリンダレンズ18を通ったのち回転するポリゴンミラー20の反射面で偏向され主走査方向に往復・走査露光する光ビームとする。
主走査方向にパワーを持つfθレンズ22、23を通りシリンダーミラー24、25で反射された光ビームは走査面28上でビームスポットとして結像される。結像されたビームスポットはポリゴンミラー20の回転に伴って主走査方向に走査面28を走査する。これにより走査面28にはビームスポットによる画像が形成される。
<基本概念>
図3には本発明に係る光学系が示されている。
図3に示すようにポリゴンミラー20、シリンダーミラー24、シリンダーミラー25の反射面に設置されるコーティングの構成を調整することで、主走査方向と副走査方向の各偏光成分に対する反射率/透過率を制御する。これにより光学系全体を通した主走査方向と副走査方向の各偏光成分に対する総合反射率/透過率をほぼ同一とし、結像時におけるビームごとの光量差を抑制することができる。
主走査方向に偏光方向を持つビームをA0、副走査方向に偏光方向を持つビームをB0とする。これらの2本のビームがミラー1に入射する。このときミラー1は任意の構成の表面コーティング層を持っているものとする。
ミラー1の法線は副走査方向にθ1傾いており、ビームA0はミラー1に対してS偏光、ビームB0はミラー1に対してP偏光となる。ミラー1への入射角θ1のときのP偏光に対する反射率をRp(=0.8)、S偏光の反射率をRs(=0.9)とする。このときミラー1にてA0が反射したビームA1と、B0が反射したビームB1の光強度は、
A1 = A0 * Rs = A0 * 0.9
B1 = B0 * Rp = B0 * 0.8
となる。
次に、A1、B1のビームがミラー2に入射する。ミラー2はミラー1と同様の構成の表面コーティング層を持っているものとする。
ミラー2の法線は主走査方向にθ2傾いており、ビームA1はミラー2に対してP偏光、ビームB1はミラー2に対してS偏光となる。ミラー2への入射角θ2をミラー1の入射角θ1と等しくすると、ミラー2にてA1が反射したビームA2と、B1が反射したビームB2の光強度は、
A2 = A1 * Rp = A0 * 0.9 * 0.8
B2 = B1 * Rs = B0 * 0.8 * 0.9
となる。
よって、ビームA2とビームB2のミラー1とミラー2の両者を通過後の総合反射率はRp=Rs=0.72で両者同一の値となり、ミラー1とミラー2を通過した後の2本のビームの光量を同一に揃えることが可能となる。
<光走査装置への応用>
図4には本発明の第1実施形態に係る光走査装置の光学系が示されている。
図4に示すポリゴンミラー20、シリンダーミラー24、シリンダーミラー25の反射面に設置されるコーティングの構成を図6に、また、それぞれのミラーでのS偏光とP偏光に対する反射率の入射角依存性を図7ないし図9に示す。
各ミラーの反射面に形成されるコーティングの構成と、レーザビームに対する入射角を適当な値に組み合わせることにより、図5に示すように主走査方向と副走査方向の偏光成分に対する総合透過率をほぼ同一とすることが可能となる。
図4に示すように主走査方向に偏光方向を持つビームをA0、副走査方向に偏光方向を持つビームをB0とする。これらの2本のビームがポリゴンミラー20に入射する。
ポリゴンミラー20の法線は主走査方向に42°傾いており、ビームA0はポリゴンミラー20に対してP偏光、ビームB0はS偏光となる。ポリゴンミラー20は図6左図の構成のコーティングを有し、図7に示すように、入射角42°の場合のS偏光とP偏光の反射率RsとRpは、それぞれRs=0.90とRp=0.83である。このときコーティングの厚さ(nm)はλ(nm)×δ×1/2×(1/n)×(1/cosθ(j))で表され,300.9nmである。ここで,λはレーザ波長,δはコーティング層の位相シフト量,nはコーティング層の屈折率,θ(j)はj層中の光線のj+1層への入射角である。
ポリゴンミラー20にてA0が反射したビームA1と、B0が反射したビームB1の光強度は、
A1 = A0 * Rp = A0 * 0.83
B1 = B0 * Rs = B0 * 0.90
となる。
次に、A1、B1のビームがシリンダーミラー24に入射する。シリンダーミラー24は、図6中図に示す構成の表面コーティング層を持っているものとする。
シリンダーミラー24の法線は副走査方向に15°傾いており、ビームA1はシリンダーミラー24に対してS偏光、ビームB1はシリンダーミラー24に対してP偏光となる。図8に示すように、シリンダーミラー24のS偏光とP偏光の入射角15°の場合の反射率RsとRpは、それぞれRs=0.94とRp=0.94である。このときコーティングの厚さ(nm)は,第一層が93.6nm,第二層が128.5nmである。
よってシリンダーミラー24にてA1が反射したビームA2と、B1が反射したビームB2の光強度は、
A2 = A1 * Rs = A0 * 0.83 * 0.94
B2 = B1 * Rp = B0 * 0.90 * 0.94
となる。
次に、A2、B2のビームがシリンダーミラー25に入射する。シリンダーミラー25は、図6右に示す構成の表面コーティング層を持っているものとする。
シリンダーミラー25の法線は副走査方向に50°傾いており、ビームA2はシリンダーミラー25に対してS偏光、ビームB2はシリンダーミラー25に対してP偏光となる。図9に示すように、シリンダーミラー25のS偏光とP偏光の入射角50°の場合の反射率RsとRpは、それぞれRs=0.97とRp=0.89である。このときコーティングの厚さ(nm)は,第一層が99.7nm,第二層が151.3nmである。
よってシリンダーミラー25にてA2が反射したビームA3と、B2が反射したビームB3の光強度は、
A3 = A2 * Rs = A0 * 0.83 * 0.94 * 0.97 = A0 * 0.756
B3 = B2 * Rp = B0 * 0.90 * 0.94 * 0.89 = B0 * 0.753
となり、ビームA0、ビームB0に対する3枚のミラー、すなわちポリゴンミラー20、シリンダーミラー24、シリンダーミラー25の総合反射率はそれぞれ0.756および0.753となって、ほぼ等しくなる。
上記の効果により、走査光学系から射出するビーム光量は、図10に示すように各ビームごとの光量ムラが少ない、略均一な分布とすることが可能となる。
<入射角度による制御>
図9に示すように、シリンダーミラー25への入射角を50°から45°に変更すると、S偏光とP偏光の反射率RsとRpは、それぞれ
Rs=0.969とRp=0.889から
Rs=0.965とRp=0.90に変化する。
よって3枚のミラーの総合反射率は
A3 = A2 * Rs = A0 * 0.83 * 0.94 * 0.965 = A0 * 0.753
B3 = B2 * Rp = B0 * 0.90 * 0.94 * 0.90 = B0 * 0.761
となる。
上記のように、ミラーへの入射角を変えることでビームA0、ビームB0に対する3枚のミラーの各偏光成分に対する総合反射率を変更することができる。これにより、例えば他のミラーの反射率が何らかの理由で変動した場合でも、ミラーの交換を行うかわりに入射角度を変更することで各偏光成分に対する反射率を制御し、対応可能とすることができる。
<光走査装置への応用>
図11には本発明の第2実施形態に係る光走査装置の光学系が示されている。
図11に示すようにポリゴンミラー20にて入射光を偏向し、シリンダーミラー24、シリンダーミラー25の反射面にて反射し被走査面にビームを導く構成は第1実施形態と同様である。
本実施形態においては、例えばポリゴンミラー20の入射側に透過型光学素子であるウィンドウ30を設け、P偏光とS偏光に対する透過率の違いを利用して光学系全体のP偏光とS偏光に対する透過率を一致させることを目的とする。
ウインドウ30は屈折率1.5の光学ガラスであり、入射するレーザビームに対し副走査方向に25°傾いた状態で設けられている。すなわちB0に対して傾く方向となるためA0はS偏光,B0はP偏光となる(図11参照)。
図12に示すように、ウインドウ30のS偏光に対する透過率は入射角25°で一面あたり0.944、P偏光に対する透過率は同じく一面あたり0.968であり、ウインドウ30の透過面は入射面と射出面の2面が存在するので、S偏光に対する透過率Tsは
Ts=0.944*0.944=0.891、
P偏光に対する透過率Tpは
Tp=0.968*0.968=0.937
となる。よって、ウィンドウ30を透過したビームの光強度は
A1=A0*Tp=A0*0.89
B1=B0*Ts=B0*0.94
となる。
続いてウィンドウ30を透過したビームはポリゴンミラー20にて走査偏向される。このときポリゴンミラー20にてA0が反射したビームA1と、B0が反射したビームB1の光強度は、
A2=A1*Rp=A0*0.89*0.83
B2=B1*Rs=B0*0.94*0.90
となるのは第1実施形態と同様である。
次に、A2、B2のビームがシリンダーミラー24に入射する。シリンダーミラー24は、図6中図に示す構成の表面コーティング層を持っているものとする。
シリンダーミラー24にてA2が反射したビームA3と、B2が反射したビームB3の光強度は、
A3=A2*Rs=A0*0.89*0.83*0.875
B3=B2*Rp = B0*0.94*0.90*0.866
となる。
次に、A2、B2のビームがシリンダーミラー25に入射する。シリンダーミラー25は、図6右に示す構成の表面コーティング層を持っているものとする。
シリンダーミラー25のS偏光とP偏光の入射角50°の場合の反射率RsとRpは、それぞれRs=0.92とRp=0.81である。よってシリンダーミラー25にてA3が反射したビームA4と、B3が反射したビームB4の光強度は、
A4=A3*Rs
=A0*0.89*0.83*0.875*0.92
=A0*0.595
B4=B3*Rp
=B0*0.94*0.90*0.866*0.81
=B0*0.593
となり、ビームA0、ビームB0に対する1枚のウィンドウと3枚のミラー、すなわちウィンドウ30とポリゴンミラー20、シリンダーミラー24、シリンダーミラー25の総合透過/反射率はそれぞれ0.595および0.593となって、ほぼ等しくなる。LDアレー14以降の光学系全体における主走査方向/副走査方向の透過・反射率を図13に示す。この表でも明らかなように、主/副方向の透過率差は1.004であり、1%以下に収まっている。
上記の効果により、走査光学系から射出するビーム光量は各ビームごとの光量ムラが少ない、略均一な分布とすることが可能となる。
<まとめ>
以上のように複数の光源から発せられるレーザビームの偏光方向が異なっていても、走査光学系のそれぞれのビームに対する透過率/反射率を揃えることが可能となった。
また、レーザ変調時にレーザキャビティ内のレーザ発振モードが変動して偏光方向が瞬時に変わった場合でも、ビームの透過率/反射率は偏光方向によって変化しないため、複数のレーザビームのダイナミックな光量変動も回避可能となる。これにより感光体面上でのビームの光量ばらつきを精度良く補正することが可能であり、高い画質の画像を安定して得ることができた。
また、レーザアレーの個々の偏光方向に依存することなく、任意の偏光方向をもつビームの光学系透過率を調整することが可能となり、高い画質を得るとともに、走査光学系の組立時に発生するビーム間光量ばらつきに対する走査光学系の歩留まりを、大幅に向上させることができた。
また、各ミラーの表面コーティングの調整のみで上記の構成には対応可能であり、他の特別な構成部品が不要となるので、走査光学系全体を低コストで製造可能である。
<その他>
以上、本発明の実施例について記述したが、本発明は上記の実施例に何ら限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々なる態様で実施し得ることは言うまでもない。
例えば複数の光源と光学素子とを備え、各光源ごとの光量差が問題となるような種々の光学機器に対して本発明を利用することが可能である。
本発明に係る光走査装置を示す斜視図である。 本発明に係る光走査装置を示す模式図である。 本発明に係るミラーの偏向制御を示す図である。 本発明の第1実施形態に係るミラーの偏向制御を示す図である。 本発明の第1実施形態に係るミラーの偏向制御を示す表である。 本発明の第1実施形態に係るミラーの表面コーティングを示す図である。 本発明の第1実施形態に係るミラーの入射角度と反射係数を示す図である。 本発明の第1実施形態に係るミラーの入射角度と反射係数を示す図である。 本発明の第1実施形態に係るミラーの入射角度と反射係数を示す図である。 本発明に係るビームスポットの光量ムラを示す図である。 本発明の第2実施形態に係るミラーの入射角度と反射係数を示す図である。 本発明の第2実施形態に係る光走査装置を示す模式図である。 本発明の第2実施形態に係るウィンドウの偏向への影響を示す図である。 従来の光走査装置を示す斜視図である。 従来の光走査装置を示す模式図である。 従来の偏光方法による入射角度と反射率の関係を示す図である。 従来のミラーの偏向への影響を示す図である。 従来のビームスポットの光量ムラを示す図である。 従来のミラーの表面コーティングを示す図である。 従来のミラーの入射角度と反射係数を示す図である。 従来のミラーの入射角度と反射係数を示す図である。 従来のミラーの入射角度と反射係数を示す図である。
符号の説明
10 光走査装置
12 アパーチャ
14 LDアレー
16 コリメータ
18 シリンダーレンズ
20 ポリゴンミラー
22 fθレンズ
23 fθレンズ
24 シリンダミラー
25 シリンダミラー
28 走査面
30 ウィンドウ

Claims (1)

  1. 複数の光源と、
    前記複数の光源から発せられる複数の光ビームを被走査物の表面に導き、及び被走査物の表面に結像させるため数の光学素子からなる光学系と、を備えた光走査装置であって、
    前記光学系は少なくともポリゴンミラーを含む複数のミラーを備え、
    前記光源と前記被走査物との間に配置された前記複数のミラーの全ては、第1の光学 素子または第2の光学素子の何れかに属し、前記ポリゴンミラーは前記第1の光学素子に属し、前記ポリゴンミラーのほぼ中央を互いに平行な複数のビームのうち中心を通過する光ビームが通過する状態において、前記ポリゴンミラー面の法線と前記複数のビームのうち中心を通過する光ビームのなす角が主走査方向に傾斜するように配置され、
    前記第1の光学素子に属する全てのミラーは、各ミラー面の法線と前記複数のビームのうち中心を通過する光ビームのなす角が主走査方向に傾斜するように配置され、
    前記第2の光学素子に属する全てのミラーは、各ミラー面の法線と前記複数のビームのうち中心を通過する光ビームのなす角が副走査方向に傾斜するように配置され、
    前記複数のミラーのうち前記第1の光学素子に属するミラーの回転軸と前記複数のミラーのうち前記第2の光学素子に属するミラーの回転軸とを直角に捻った位置に配置することで、前記光ビームの偏光成分であるP偏光成分とS偏光成分に対して、前記P偏光成分の総合反射率と前記S偏光成分の総合反射率が略等しくなるように構成し、
    全ての透過光学系の総合透過率は、前記P偏光成分と前記S偏光成分においてほぼ等しいことを特徴とする光走査装置。
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