JP2008276231A - マルチカラーレーザディスプレイ用のビーム結合器およびマルチカラーレーザディスプレイ - Google Patents

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Abstract

【課題】比較的簡単なやり方で、殊に可能な限り少ない構成要素で放射されたビームのビーム一致が達成される、マルチカラーレーザディスプレイ用のビーム結合器を提供する。
【解決手段】ビーム結合器がレンズを有し、レンズが、少なくとも2つの半導体レーザから放射されたビームによって形成されているビーム路内に配置されている。
【選択図】図1

Description

本発明は、マルチカラーレーザディスプレイ用のビーム結合器およびマルチカラーレーザディスプレイに関する。
本願は、ドイツ連邦共和国特許明細書第102007034958.2号および第102007020289.1号の優先権を主張するものであり、それらの開示内容を本願の参考文献とする。
マルチカラーレーザディスプレイにおいては、レーザ光源から放出されたレーザビームが例えばスクリーン上に投影され、マルチカラーの画像が表示される。レーザ光源のレーザは例えば赤色、緑色および青色のレーザビームを放出する。良好な品質のマルチカラー画像を表示するために、投影されたレーザビームがスクリーン上で良好なビーム一致を有することが望ましい。レーザビームは例えばビーム統合器により統合されてスクリーンに投影され、マルチカラーの画像が表示される。
ビーム統合器としてプリズムビーム統合器を使用することができる。プリズムビーム統合器は例えば特許文献1から公知である。プリズムの側面は異なる誘電性コーティングを有しており、その反射および透過は異なる色がプリズムビーム統合器の異なる側面において入力結合されるように調整されている。例えば、赤色、緑色および青色のビームが3つの異なる側面に入力結合される。例えばスクリーンに投影するために、第4の側面において3つのビームが統合されてプリズムビーム統合器から放出される。
ビームの統合をビーム統合プレートによっても達成することができる。このビーム統合プレートにおいてはビームを統合するために誘電性にコーティングされたガラスプレートが使用される。相互に90°の角度にある2つの方向からビーム統合プレートに入射する少なくとも2つの異なる色のビームが統合される。例えば、一方の色のビームが反射され、他方の色のビームが透過される。
ビームを統合するための二色性ミラーを備えたビーム統合器は例えば特許文献2から公知である。
US 6,154,259 A US 6,426,781 B1
本発明の課題は、比較的簡単なやり方で、殊に可能な限り少ない構成要素で放射されたビームのビーム一致が達成される、マルチカラーレーザディスプレイ用のビーム結合器を提供することである。さらに、マルチカラーレーザディスプレイが提供されるべきである。
ビーム結合器に関する課題は、ビーム結合器がレンズを有し、レンズ(14)が、少なくとも2つの半導体レーザから放射されたビームによって形成されているビーム路内に配置されていることによって解決される。またマルチカラーレーザディスプレイに関する課題は、このマルチカラーレーザディスプレイがその種のビーム結合器を有することによって解決される。
マルチカラーレーザディスプレイ用のビーム結合器は光学的な光源を含み、この光源は少なくとも2つの半導体レーザを有する。半導体レーザの放射されたビームは異なる波長を有するので、異なる色が放射される。殊に、光学的な光源は3つの半導体レーザを有することができ、これら3つの半導体レーザは赤色、緑色および青色のビームを放射する。ビーム結合器はレンズを含み、このレンズは少なくとも2つの半導体レーザから放射されたビームによって形成されているビーム路内に配置されている。レンズを用いることにより半導体レーザのビームには有利には少なくとも部分的にビーム一致がもたらされる。
ビーム結合器は有利には簡単な構造を有し、極少数の構成要素、有利なただ1つのレンズが使用される。したがってビーム結合器の簡単な調整も実現される。別の利点はビーム結合器の製造コストが比較的低く、またこのビーム結合器の大きさが小さいことである。
少なくとも2つの半導体レーザはそれぞれ放射点を有し、これらの放射点は有利な実施形態において相互に、および/または、レンズの光学軸から500μm以下の間隔を有する。半導体レーザの放射点とは、半導体レーザの半導体ボディから放射されるレーザビームの中心に当たる点と解される。有利には、半導体レーザの放射点は相互に、および/または、レンズの光学軸から100μm以下の間隔を有する。光学軸からそれぞれの放射点までの間隔が短いことによって、レンズを通過して放出したビームにビーム一致をもたらすことが容易になる。放射点の間隔が短くされるとビーム一致は改善される。ビームがビームずれ角を有してレンズから放射されることも考えられる。ここでビームずれ角とはビームとレンズの光学軸との間の角度と解される。ビームずれ角は光学軸から放射点までの間隔が短くなればなるほど、またはレンズの焦点距離が長くなればなるほど小さくなる。
レンズが半導体レーザの放射点から僅かな間隔を置いて配置されている場合にはさらに有利である。有利には、半導体レーザの放射点とレンズとの間隔は5mmまたはそれよりも小さく、殊に有利には3mmまたはそれよりも小さい。
別の有利な実施形態においては、ビーム路においてレンズの後段にプリズムが配置されている。プリズムを通過した後にビームは有利には平行になる。ビームがプリズムから放出された際に所定のビーム発散を有するようにプリズムが構成または配置されていることも考えられる。
別の有利な実施形態においては、ビーム路においてレンズの後段に複屈折性のプレート、殊に複屈折ガラスから成るプレートが配置されている。半導体レーザ、例えば2つの半導体レーザの放射されたビームは90°異なる分極方向を有する。ビームがプレートを通過する際には複屈折に基づき、ビームのうちの一方が他方のビームよりも大きく屈折するので、ビームはプレートの通過後に有利には相互に平行になる。ビームが複屈折ガラスからなるプレートの通過後に所定のビームずれ角だけ相互にずれて延びることも考えられる。
別の有利な実施形態においては、ビーム路においてレンズの後段にコリメータとして機能する別のレンズが配置されている。この別のレンズの通過後にビームは有利には平行になるか、所定のビームずれ角を有する。
別の実施形態においては、ビーム路においてレンズの後段に回折素子が配置されている。ビームは回折素子の通過後に波長に依存して種々に回折するので、これらのビームは回折素子の通過後に有利には相互に平行になるか、所定のビームずれ角を有する。回折素子は表面において回折が行われる素子、例えば格子または表面ホログラムであるか、体積体内で回折が行われる素子、例えば体積ホログラムである。
ビームの波長が異なる場合には、レンズの材料、例えばガラスまたはプラスチックの分散に基づきレンズの焦点の位置が異なることが考えられる。有利な実施形態においてはレンズが色消しレンズであるので、分散の作用が低減されるか、それどころか完全に除去される。色消しレンズは色収差を低減するために少なくとも2つのガラスタイプの組合せを含む。この場合、複数の半導体レーザの異なる波長に関するレンズの焦点は有利には1つの平面内、または少なくとも近似的に1つの平面内にある。
レンズは例えば球面レンズまたは非球面レンズでよい。有利には、レンズが少なくとも1つの自由形状面を有し、この自由形状面により有利には、レンズの光学的な特性が光学的な光源内の半導体レーザの配置構成に所期のように適合され、放射されたレーザビームの良好なビーム一致が達成される。それぞれの光学的な光源に適したレンズの自由形状面を、半導体レーザおよびレンズの所定の幾何学的な配置構成ならびに放射されるレーザビームの所定の波長に関してシミュレーション計算により決定することができる。
別の実施形態においてレンズは回折光学素子(DOE)である。レンズとして機能する回折光学素子は有利にはガラスプレートまたはプラスチックプレートであり、このプレートには回折性の表面構造が設けられている。表面構造は通常の場合、焦点合せされるべきレーザビームの波長よりも短い寸法を有する。択一的に、この回折光学素子は体積ホログラムでよい。回折光学素子の適切な表面構造または適切な体積ホログラムを所望の結像特性に関してシミュレーションにより計算することができる。
有利な実施形態においては、回折光学素子は半導体レーザの種々の波長に関する複数の光学軸を有する。この構成により回折光学素子の回折特性を、半導体レーザの焦点合せすべき光の波長に依存させることができる。適切な表面構造または適切な体積ホログラムにより、回折光学素子が半導体レーザの異なる波長に関して複数の光学軸を有することを達成することができる。複数の光学軸は有利には相互にずらして配置されており、しかも有利には光学軸が所定の波長に関して、この波長を放射する半導体レーザの放射方向に共直線的にそれぞれ延びるように配置されている。
択一的な実施形態においては、レンズとして機能する回折光学素子の光学軸が相互に斜めに延びる。このようにしてレーザビームの「斜視化」が達成され、これによってビーム一致をさらに改善することができる。
別の有利な実施形態においては、少なくとも2つの半導体レーザが放射層を相互に対向させた状態で重ねて平行に配置されている。この実施形態においては例えば各半導体レーザが1つの基板を有し、この基板が相互に対向するように半導体レーザは配置されている。少なくとも2つの半導体レーザの放射点の間隔はこの実施形態において有利には小さく、有利には20μmまたはそれよりも小さく、これによって殊に半導体レーザの放射点をレンズの光学軸の非常に近傍に配置することができる。
別の有利な実施形態においては、光学的な光源が3つの半導体レーザを有し、これらの半導体レーザは放射されたビームのビーム一致のためにそれぞれ相互に対向する放射層を有し、また三角形に配置されている。各半導体レーザは例えば1つの基板を有し、これらの基板は相互に対向している。すなわち基板は三角形を形成し、これらの基板上に配置されている放射層は三角形の内側に対して示される。このようにして、3つの半導体レーザの放射点間の間隔を有利には小さく、有利には100μmまたはそれよりも小さくすることができる。殊に、このようにして半導体レーザの放射点をレンズの光学軸の非常に近傍に配置することができる。有利には、放射点は相互等しい間隔を置いており、有利にはレンズの光学軸からも等しい間隔を置いている。
有利な実施形態においては、少なくとも2つの半導体レーザが共通の基板上に並べて配置されている。別の有利な実施形態においては、少なくとも2つの半導体レーザが1つの基板上にモノリシックに集積されている、すなわち共通の層列内に配置されている。
別の有利な実施形態においては、少なくとも2つの半導体レーザのうちの少なくとも1つの半導体レーザがレンズの光学軸に対して平行に延びる方向において、半導体レーザのうちの少なくとも1つに対してずらされて配置されている。この場合、例えばずらされて配置されている半導体レーザのレンズまでの間隔は、別の半導体レーザのレンズまでの間隔よりも小さい。このようにして、レンズの分散の効果を有利には低減することができるか、完全に補償することができ、これに基づきレンズは異なる色のレーザビームに関して異なる焦点距離を有する。異なる色のレーザをずらして配置することにより、放射されたビームの焦点は1つの平面内、殊にレーザディスプレイの1つのスクリーン上にある。
光学的な光源においては、少なくとも2つの半導体レーザのうちの少なくとも1つは端面放射型の半導体レーザである。さらに、少なくとも2つの半導体レーザのうちの少なくとも1つは垂直共振器を備えた表面放射型の半導体レーザ(VCSEL)または外部垂直共振器を備えた表面放射型の半導体レーザ(VECSEL)でもよい。光学的な光源は殊に少なくとも1つの端面放射型の半導体レーザおよび少なくとも1つの表面放射型の半導体レーザを同時に有することができる。例えば、光学的な光源はそれぞれ赤色の端面放射型の半導体レーザおよび青色の端面放射型の半導体レーザおよび緑色の表面放射型の半導体レーザを有することができる。殊に有利には、緑色の端面放射型の半導体レーザは青色または赤色の端面放射型の半導体レーザに比べて実現が困難であるので、緑色に関しては有利には表面放射型の半導体レーザが使用される。
表面放射型の半導体レーザ、殊にVCSELまたはVECSELから放射されるビームは通常の場合、端面放射型の半導体レーザのビームとは異なるビームプロフィールを有する。光学的な光源が半導体レーザとして少なくとも1つの端面放射型の半導体レーザ、また同時に少なくとも1つの表面放射型の半導体レーザを有する場合には、放射されるビームの同種のビームプロフィールを達成するために、周波数二倍化半導体レーザのビーム路内に有利には球体レンズが配置されている。
別の有利な実施形態においては、少なくとも2つの半導体レーザのうちの少なくとも1つが周波数二倍化半導体レーザである。殊に、周波数二倍化半導体レーザは表面放射型の半導体レーザ、例えばVCSELまたはVECSEL、もしくはDFB(分布帰還型レーザ)でよい。
別の有利な実施形態においては、ビーム結合器が半導体レーザのための制御電子装置を有し、この制御電子装置は少なくとも部分的なビーム一致が達成されるように半導体レーザを時間的にずらして制御することに適している。
本発明によるビーム結合器を包含するマルチカラーレーザディスプレイにおいては、半導体レーザから放射されたビームが例えばスキャナミラーを介してスクリーンに投影され、このスクリーン上に画像が表示される。ビームにはビーム結合器を用いて有利には、このビームがスクリーンに入射する際に完全にまたは少なくとも部分的に重畳するようにして一致部が生じる。スクリーンとスキャナミラーの間隔は可変でよい。
以下では本発明を図1から図18に示した実施形態に基づき詳細に説明する。
図面において同一また同様に作用する構成要素には同一の参照番号が付されている。図面は縮尺通りに示されたものではなく、むしろより明確にするために個々の要素は誇張して大きく示されている場合もある。
図1は、ビーム結合器を備えたマルチカラーレーザディスプレイの概略図を示す。ビーム結合器は、2つの半導体レーザ11,13を備えた光学的な光源1と、これらの半導体レーザ11,13から放射された光ビーム5,6のビーム路内に配置されているレンズ14とを含む。レーザディスプレイはさらにスキャナミラー2を有し、このスキャナミラー2は半導体レーザ11,13から放射されたレーザビーム5,6をスクリーン3に偏光するために使用される。スキャナミラー2からさらに離れた場所に図示されている別のスクリーン4は、スクリーン3からスキャナミラー2までの距離が固定されているのではなく、むしろスクリーン3,4はスキャナミラー2まで種々の間隔を置いて配置できることを示唆している。
この実施形態において光学的な光源1は2つの半導体レーザ11,13を有する。一方の半導体レーザ11は例えば660nmの波長を有する例えば赤色の光を放射する。他方の半導体レーザ13は例えば440nmの波長を有する、例えば青色の光を放射する。
赤色のレーザビーム5および青色のレーザビーム6がビーム結合器の光学的な光源1の半導体レーザ11,13から放射され、スキャナミラー2に入射する。スキャナミラー2は赤色のビーム5および青色のレーザビーム6をスクリーン3,4に投影する。スクリーン3,4に入射する際にビーム5,6はスクリーン3,4上でビームずれΔxを有する。赤色のビーム5および青色のビーム6はスクリーン3,4に入射する際に相互にビーム発散Δαを有する。
スキャナミラー2によってビーム5,6はスキャン角度γでスクリーン3,4に投影され、いわゆるフライングスポット方法によりマルチカラー画像がスクリーン3,4上に表される。スクリーン3,4へのビーム5,6の偏向は水平方向(x方向)においても図面の平面に対して垂直に延びる垂直方向(y方向、図示せず)においても行われる。
ビーム5,6は有利には少なくとも部分的にビーム一致を示すので、これらのビーム5,6はスクリーン3,4上で少なくとも部分的に重畳する。ビームずれΔxは有利には+/−0.1mmであるかそれよりも小さいことが望ましい。ビームがスクリーンに入射する際のビーム発散Δαは有利には+/−0.02°であるかそれよりも小さいことが望ましい。放射発散Δαが小さくなればなるほど、また半導体レーザの放射点の間隔が短くなればなるほど、ビーム一致がもはや存在しなくなるほどビームずれΔxが大きくなることなく、スクリーン3,4をスキャナミラー2からより遠くに配置することができる。ビーム結合器に含まれるレンズ14によって、レーザビーム5,6のビーム発散Δαは有利にはスキャナミラー2に入射する前に既に低減される。
ビーム結合器は有利には半導体レーザ11,13のための制御電子装置28を有し、この制御電子装置28は例えば光学的な光源1に組み込まれている。以下では制御電子装置28の機能を図2に基づき詳細に説明する。
図2には、スクリーン上の考えられるビーム像の複数の例が示されており、これらの像をビーム結合器によって達成することができる。図示されていない光学的な光源はこの実施形態において3つの半導体レーザを有し、これらの半導体レーザは赤色、緑色および青色のビームを放射する。図2Aから図2Eは例示的に、複数のピクセル10を有するレーザディスプレイのスクリーン上でのビーム断面の位置を示す。
図2Aには青色のレーザのビーム断面7、緑色のレーザのビーム断面8および赤色のレーザのビーム断面9が示されている。ここで図示されているケースは理想的なケースを表し、半導体レーザから放射されたビームのビーム断面7,8,9はビーム偏向が生じることなくスクリーンの単一のピクセル10に入射している。
放射されたビームがレーザディスプレイのスクリーンに入射する際に相互にビーム発散Δαを有する場合には、この理想的なビーム一致の達成は困難である。
図2Bは青色のビーム断面7、赤色のビーム断面9および緑色のビーム断面8が1つの行の隣接するピクセル10にそれぞれ入射する例を示す。すなわち緑色のビーム8は赤色のビーム9に対してx方向において1ピクセルずれてスクリーンに入射する。青色のビーム7は赤色ビームに対してx方向において2ピクセルずれてスクリーンに入射する。
この種のビームずれを別の光学素子を用いることなく半導体レーザのための制御電子装置により補償調整することができる。このために制御電子装置は、例えばスキャナミラーの所定の位置において赤色のレーザが所定の画素の色情報でもって駆動され、緑色のレーザが1ピクセルずれた画素の色情報でもって駆動され、また青色のレーザが2ピクセルずれた画素の色情報でもって駆動されるように半導体レーザを時間的にずらして制御する。このようにして制御電子装置により画素の赤、緑および青に関する色情報がスクリーン上の同一のピクセルにマッピングされる。すなわち制御電子装置を用いることにより、画像を表す際には図2Aに示されたような状態が生じる。もっともこの実施形態ではスクリーンの端部においてそれぞれ2つのピクセル10が失われる。何故ならばそれらのピクセル3つ全ての色によって覆われず、したがって画像生成に利用することができないからである。
図2Cは、ビームがx方向においてもy方向においても相互に若干ずれてスクリーンに入射するようにビームがスクリーンに投影されるケースを示す。ビーム断面7,8,9の直径は例えば250μm〜450μmであり、またビーム放射点の間隔は例えば300μm〜800μmである。図2Cにおいては3つのビーム断面7,8,9の位置はスクリーン上において相互に比較的隣接しているので、ディスプレイの共通の1つのピクセル10を形成することができる。すなわちピクセル10は3つ全ての色を含む。もっとも、ピクセル10の大きさはレーザビームの直径が等しいにも拘わらず図2Aに示した理想的なビーム一致の場合に比べて拡大しており、これによって画像品質は低減される。
図2Dは図2Cに示したケースに比べて改善された解決手段を示し、このケースにおいてはレーザビームのビームずれに起因する解像度の低下が適切な制御電子装置によって回避される。スクリーンにずれて入射し、それぞれがビーム断面7,8,9を有する3つのビームは画像のそれぞれ異なるピクセル10を形成する。制御電子装置でもって半導体レーザが時間的にずらされて適切に駆動制御されることにより、図2Bに示した例と同様に、各画素の赤、緑および青に関する色情報をスクリーン上の同一のピクセル10にマッピングすることができる。
レーザビームが隣接するピクセル10を形成するために使用できないほどの大きさのずれでレーザビームがスクリーンに入射する場合には、ビーム間の間隔は画像の複数のピクセル10におよぶ可能性がある。図2Eはそのようなケースを示す。第1のピクセル10Aにはビーム断面9を有する赤色のビームが入射し、ビーム断面8を有する緑色のビームは別のピクセル10Bに入射し、この別のピクセル10Bは第1のピクセル10Aからピクセル間隔nを有する。ピクセル間隔nはスクリーン上のビームずれΔxに対応する。この実施形態においてはピクセル間隔n=3ピクセルである。さらにビーム断面7を有する青色のビームはn=3ピクセルのさらなるピクセル間隔を置いて、図2Eに示した一番右側のピクセル10Cに入射する。
この実施形態においてもビーム一致は、図2Bおよび図2Dに関連させて既に説明した制御電子装置により行われるが、ずれたビームのピクセル間隔nが大きくなればなるほど、スクリーンの各辺において画像生成に使用できるピクセルの数は少なくなる。しかしながらこのピクセル間隔nを、ビーム発散Δαがビーム結合器のレンズ14によって最小にされることによって短くすることができ、これによりスクリーン上のビームのビームずれΔxないしピクセル間隔nは僅か数ピクセルになる。
ビームずれが図2Bおよび2Eに示した例のようにピクセル10の1つの行内にしか存在しない場合、すなわちx軸方向にしか存在しない場合には有利である。何故ならば、画像はこの方向において表されるからである。このケースにおいては制御電子装置に関する煩雑さが、図2Dに示されている例のケースのように、ピクセル10の列、すなわちy軸の方向におけるビームずれも同時にこの制御電子装置により補正しなければならない場合に比べて少なくなる。
図3は、レンズ14とヒートシンク15上に配置されている赤色の半導体レーザ11、緑色の半導体レーザ12および青色の半導体レーザ13とを備えたビーム結合器の実施形態を示す。図3Aはレンズ14の面における光学的な光源の半導体レーザ11,12,13の断面図を示し、図3Bはビーム結合器の平面図を示す。
図3Aはヒートシンク15上に並んで配置されている3つの半導体レーザ11,12,13を示す。3つの半導体レーザ11,12,13はこの実施形態において端面放射型のレーザダイオードであり、ヒートシンク15上に並んではんだ付けされている。半導体レーザ11,12,13は、p側のコンタクトがヒートシンクと対向するようにヒートシンク15上に配置されている。レンズ14は例えばガラスまたはプラスチックから製造されている。
半導体レーザ11,12,13はそれぞれワイヤコンタクト16を有し、個別に電気的に制御可能である。3つの半導体レーザ11,12,13はそれぞれ放射点27を有する。緑色の半導体レーザ12はレンズ14の光学軸上に配置されている。赤色の半導体レーザ11の放射点27とレンズ14の光学軸との間隔d1ならびに青色の半導体レーザ13の放射点27とレンズ14の光学軸29との間隔d2は、半導体レーザ11,12,13によって放射されるビームの良好なビーム一致を達成するために可能な限り小さいことが望ましい。
半導体レーザ11,12,13の放射点27からレンズ14の光学軸29までの距離は有利には500μm以下、殊に有利には100μm以下である。すなわち、半導体レーザ11,12,13はヒートシンク15上で相互に非常に小さい間隔を有する。
図3Bは図3Aのビーム結合器の平面図を示す。レンズ14は半導体レーザ11,12,13の放射点27から、有利にはレンズ14の焦点距離fに等しい間隔dをおいて配置されている。半導体レーザ11,12,13の放射点27からレンズまでの間隔dは有利には5mmまたはそれよりも小さく、殊に有利には3mmまたはそれよりも小さく、例えば2mmである。放射されたビームはレンズ14を通過して延びる。図3Bにおいてはレンズ14の中心を通って延びる半導体レーザのビームが示されている。例えば、レンズの中心の方向に放射される青色の半導体レーザの13のビームは、光学軸29に関するビームずれ角Δβ1=arctan(d1/f)でレンズ14を通過する。ビームずれ角Δβ1は半導体レーザ11の放射点27からレンズの光学軸までの間隔d1が短くなればなるほど、またレンズ14の焦点距離fが大きくなればなるほど小さくなる。
ビームずれ角Δβ1により、青色の半導体レーザ13のビームは、レンズの光学軸29上に配置されている放射点を有する緑色の半導体レーザ12のビームに対してnピクセルずれてスクリーンに入射する。ディスプレイのスキャン角度γおよび行毎のピクセルの数Nとすると、ずれてスクリーンに入射するビームのピクセル間隔nに関して次式が当てはまる:
n=N(Δβ1/γ)=N[arctan(d1/f)/γ]。
計算の例として、赤色の半導体レーザの放射点27からレンズの光学軸までの間隔d1は例えば100μmである。レンズの焦点距離fは2mmである。スキャン角度γは44°であり、スクリーンにおける1つの行のピクセルの数Nは640である。スクリーンにおける1つの行のピクセル間隔n、すなわちx方向におけるピクセル間隔nは42ピクセルである。
半導体レーザ11,12,13の放射されたビームの波長は異なるので、ビームの焦点距離が分散に起因して同一面内にない可能性がある。分散の少ない色消しレンズ14または特殊ガラスからなるレンズを使用することによって、分散の影響を低減することができるか、完全に打ち消すことができる。
図4は、2つの半導体レーザ11,13を備えたビーム結合器の別の実施形態を示す。図4Aはレンズ14の面における光学的な光源の半導体レーザ11,13の断面図を示す。図4Bはビーム結合器の平面図を示す。
図4Aはレンズ14と、ヒートシンク15上に並んで配置されている赤色の半導体レーザ11および青色の半導体レーザ13とを示す。図3における実施形態と同様に、半導体レーザ11,13は端面放射型のレーザダイオードであり、ワイヤコンタクト16を介して個別に電気的に制御される。半導体レーザ11,13は有利には、p側のコンタクトがヒートシンクと対向するようにヒートシンク15上に配置されている。
赤色の半導体レーザ11の放射点27とレンズ14の光学軸29との間隔d1ならびに青色の半導体レーザ13の放射点27とレンズ14の光学軸29との間隔d2は、ビームが光学軸29に対する僅かなビームずれ角でレンズ14に入射するよう可能な限り小さいことが望ましい。
図4Bに示されているように、例えばレンズ放射点の方向に放射される青色の半導体レーザ13のビームはレンズの通過後にビームずれ角Δβ1を有する。ビームずれ角Δβ1は図3の実施例に比べて小さい。何故ならば、半導体レーザ11の放射点27からレンズ14の光学軸までの間隔d1はより小さいからである。スクリーンにおけるビームずれをこのようにして低減することができ、したがって改善された画像品質を達成することができる。
図5は、三角形に配置されている3つの半導体レーザ11,12,13を備えたビーム結合器1の別の実施形態を示す。レンズ14の面における3つの半導体レーザ11,12,13の配置の断面図が示されており、半導体レーザ11,12,13はそれぞれ基板26上に配置されている。
半導体レーザ11,12,13のそれぞれの放射層は相互に対向している。半導体レーザ11,12,13は有利には、pコンタクト面が半導体レーザ11,12,13の基板26側とは反対側において相互に対向するよう配置されている。このようにして、半導体レーザの基板に対向させる配置構成に比べて、放射点27からレンズ14の光学軸までの短い間隔が達成される。
半導体レーザ11,12,13の放射点27は円によって表されており、またこの実施形態においてはレンズ14の光学軸の非常に近傍に配置されている。レンズ14の光学軸は線の交点にあるレンズの中心を通って延在している。放射点の間隔は有利には100μmまたはそれよりも小さく、殊に有利には50μmまたはそれよりも小さく、これにより良好なビーム一致、したがってスクリーン上の僅かなビームずれΔxを達成することができる。それぞれの放射点27は有利にはレンズ14の光学軸から同じ距離にある。
図6は、半導体レーザが重ねて配置されているビーム結合器の別の実施形態を示す。平行に重ねて配置されている2つの半導体レーザ11,13のレンズ14の面における断面図が示されている。半導体レーザ11,13はそれぞれ基板26上に設けられており、これらの基板26は相互に対向していない。この実施形態においては、それぞれの半導体レーザ11,13の放射層が相互に対向している。例えば、半導体レーザ11は逆さまの状態で半導体レーザ13の上方に配置されている。その種の配置構成によって、それぞれの半導体レーザ11,13の放射点27から、破線の交点に存在するレンズの光学軸までの間隔は非常に短くなる。有利には、半導体レーザ11,13の放射点27の間隔は僅か20μmまたはそれよりも小さく、殊に有利には僅か10μmまたはそれよりも小さい。これによって、ビームの良好なビーム一致が達成される。
この実施形態において、半導体レーザ11,13は有利には、この半導体レーザ11,13のp側のコンタクトがそれぞれ基板26に対向する表面に配置されるようにそれぞれ基板26上に配置されている。
対向して配置されている半導体レーザは、図6に示されているように、僅かな空隙を介して相互に間隔を空けているか、pコンタクト面において相互に接続されている。例えば、半導体レーザをpコンタクト面において相互にはんだ付けすることができるので、これらの半導体レーザは有利には1μm〜8μmの厚さのはんだ層を介して相互に間隔を置いている。さらに半導体レーザ11,13の相互的なはんだ付けは半導体レーザがそのようにして熱的に接続されるという利点を有する。例えば、青色の半導体レーザ13は良好な熱伝率の点において優れているGaNからなる基板26を有することができる。半導体レーザ11,13を熱的に接続する場合、有利には、例えば赤色の半導体レーザである別の半導体レーザ11の熱を少なくとも部分的に青色の半導体レーザ13の基板を介して排出することができる。
図7は、光源がモノリシックに集積されているマルチカラー半導体レーザ21を有する、ビーム結合器の別の実施形態の平面図を示す。モノリシックに集積されている半導体レーザ21は複数の放射層を有し、これらの放射層は共通の基板上に配置されている。殊に、複数の放射層は半導体レーザ21のエピタキシャルに製造された層系において重なって配置されている。有利には、モノリシックに集積された半導体レーザ21は赤色、緑色および青色のための3つの放射層を有する。複数の放射層はコンタクト16を介して別個に制御される。
モノリシックに集積されている半導体レーザ21の複数の放射層の放射点は有利には僅か数μmだけ相互に間隔を置いている。したがって全ての放射点をほぼレンズ14の光学軸上に配置することができる。したがってレンズ14を通過した後でも放射されたビームは非常に小さいビームずれ角しか有していない。さらにモノリシックに集積された半導体レーザ21は、別個に製造された半導体レーザに比べて実装の際の位置決めエラーが回避されるという利点を有する。
動作時に生じる熱を排出するために、モノリシックに集積された半導体レーザ21は有利にはヒートシンク15上に配置されている。
図8は、放射方向が相互にずれて配置されている2つの半導体レーザ11,13を備えたビーム結合器1の別の実施形態を示す。
光学的な光源は例えば赤色の半導体レーザ11および青色の半導体レーザ13を有する。半導体レーザ11,13はこの実施形態において端面放射型のレーザダイオードである。青色の半導体レーザ13の放射点27は赤色の半導体レーザ11の放射点27に対して、レンズ14の光学軸に沿って間隔Δzだけずらされている。
間隔Δzだけ半導体レーザ11,13を相互にずらして配置することによって、レンズ材料の分散に起因するレンズの色エラー(色収差)が補償される。そのような色収差によって、異なる波長の光、例えば赤色の光および青色の光に関する焦点が一致しなくなる。例えば、青色の光に関する分散に起因するレンズの焦点距離が赤色の光に関する分散に起因するレンズの焦点距離よりも短い場合には、青色のレーザ13は赤色のレーザ11よりもレンズ14の近くに配置される。
半導体レーザ11,13をずらして配置することによりレンズ14の色エラーを補償することは、放射されたビームがレンズ14を通過した後に光学軸に対して、半導体レーザをずらして配置しない場合に比べてビームずれ角Δβ1が小さくなるという利点を有する。
図9はビーム結合器の別の実施形態を示す。光学的な光源は、赤色の光および青色の光を放射する端面放射型のレーザダイオード17を有する。端面放射型のレーザダイオード17は殊に赤色の光と青色の光のための2つのモノリシックに集積された放射層を有することができる。
さらに光学的な光源は、緑色の光を放射する周波数二倍化半導体レーザ18を有する。周波数二倍化半導体レーザ18は殊に、光学的または電気的にポンピングすることができる垂直外部共振型の表面放射型のレーザ(VECSEL:Vertical External Cavity Surface Emitting Laser)であるか、分布帰還型レーザ(Distributed Feed Back Laser)である。半導体レーザ18の周波数二倍化は例えば非線形の光学結晶を用いて行われる。例えば、半導体レーザ18は1064μmの基本波長を有し、周波数二倍化により532nmの波長を有する緑色の光が生成される。
緑色の周波数二倍化半導体レーザ18のビームプロフィールは端面放射型の半導体レーザ17のビームプロフィールとは異なる。このことは、周波数二倍化表面放射型のレーザは典型的に、端面放射型の半導体レーザに比べて僅かなビーム発散および大きいビーム直径を有することに起因する。
半導体レーザ17,18の異なるビームプロフィールはビーム結合器によるビーム一致の達成を困難にする。したがって有利には、半導体レーザ17,18のビームプロフィールはビーム結合器のレンズ14を通過する前に相互に適合される。緑色の半導体レーザ18のビームプロフィールを端面放射型の半導体レーザ17のビームプロフィールに適合させるために、有利には球体レンズ19が緑色の半導体レーザ18のビーム路内に配置される。球体レンズ19はこの実施形態において小さい直径、殊に300μm、またはそれよりも小さい直径を有する。この外部の短焦点距離の球体レンズ19を使用することにより、緑色のビームのビームプロフィールを端面放射型の半導体レーザ17の赤色および青色のビームに適合させることができる。球体レンズ19の焦点27Aは準放射点を表し、この準放射点からは端面放射型の半導体レーザ17の放射点27から放出されたビームに類似するビームプロフィールを有するビームが放出される。
したがって赤色、緑色および青色のビームは少なくとも近似的に等しいビームプロフィールでビーム結合器のレンズ14に入射する。複数のビームのための図9に示した2つのレンズ14の代わりに、半導体レーザ17,18の赤色、青色および緑色のビームのための共通のレンズも使用することができ、これによってビーム結合器の光学的な構造は有利には簡略化される。
図10は、3つの半導体レーザ11,13,18からなる光学的な光源を備えた放射結合器1の別の実施形態を示す。図10Aはレンズ14の面における光学的な光源の断面図を示し、図10Bはビーム結合器の平面図を示す。
光学的な光源は赤色の半導体レーザ11および青色の半導体レーザ13を有し、これらの半導体レーザは両方とも端面放射型の半導体レーザである。さらに光学的な光源は、緑色のビームを放射する周波数二倍化半導体レーザ18を有する。図9を参照しながら説明した実施形態のように、周波数二倍化半導体レーザ18は殊にVECSELでよい。
緑色の半導体レーザ18のビームプロフィールを赤色の半導体レーザ11および青色の半導体レーザ13のビームプロフィールに適合させるために、前述の実施例と同様に球体レンズ19が設けられている。球体レンズ19は赤色の半導体レーザ11および青色の半導体レーザ13の上方に配置されている。赤色の半導体レーザ11および青色の半導体レーザ13の放射点27はレンズ14の光学軸から間隔d1,d2を有する。赤色の半導体レーザ11および青色の半導体レーザ13の上方に球体レンズ19を配置することによって、これらの半導体レーザを有利には光学軸から僅かな間隔d3を空けて配置することができるので、光学軸までの間隔d1,d2,d3は可能な限り小さくなる。
択一的に、球体レンズ19を赤色の半導体レーザ11および青色の半導体レーザ13の隣に配置することもできる。このことは、図2Eに示したようなビームの線形の配置が達成されるという利点を有する。
周波数二倍化半導体レーザ18の手前には補正プレート20が配置されており、この補正プレート20は平面状または楔状に構成されており、また傾倒可能である。補正プレートを用いることにより、緑色のビームのための球体レンズ19の焦点が赤色および青色の半導体レーザ11,13の放射点と同じ高さに位置するように緑色の半導体レーザ18のビームを偏向することができる。
赤色のおよび青色の半導体レーザ11,13の放射点27および球体レンズ19の焦点27Aを同一平面内に配置しないことも有利である。半導体レーザ11,13の放射点27または球体レンズ19の焦点27Aがレンズ14の光学軸の方向において相互にずらされて配置されている場合には、例えば図8に示されている実施形態のように、レンズ14の分散を補償することができる。
図11は別の実施形態であり、ビーム路においてプリズム22がレンズ14の後方に配置されている、図10のビーム結合器の変形形態を示す。プリズム22を用いることにより、半導体レーザ11,13,18のビームがレンズ14の通過後に示すビームずれ角は低減され、ビームはプリズム22の後方において有利にはほぼ0のビームずれ角を有する。
ビームはレンズ14の通過後に相互にビームずれ角Δβ1ずれて延びるので、有利には、可能な限り僅かなビームずれを達成するためにレンズ14の可能な限り近傍においてビームずれ角が低減される。プリズム22をレンズ14の近くに配置すればするほど、スクリーンにおけるビームのビームずれは小さくなる。
プリズム22の作用は放射された各レーザビームが異なる波長を有することを基礎とする。例えば、青色の半導体レーザ13は440nmの波長を有し、緑色の半導体レーザ18は530nmの波長を有し、また赤色の半導体レーザ11は640nmの波長を有する。ビーム路においてレンズ14の後方に置かれているプリズム22は分散に基づき3つの色のビームを異なる大きさに屈折させる。光学的なガラスを適切に選択することにより、またレンズ14に関してプリズム22を配向することにより、放射されたビームがプリズム22の通過後に平行になることが達成される。
殊に、スクリーン上のビームのピクセル間隔nをプリズム22により低減することができる。例えば、プリズム22を使用しない44ピクセルのピクセル間隔はプリズム22の使用下では3ピクセルに低減される。
スクリーン上のビームずれがそれぞれのビームのビーム半径よりも大きければ、ビームが平行に配向されるのではなく、ビームずれ角度Δβ=γ/N相互にずれて延びる場合には有利である。ここでγはスキャン角度であり、Nはレーザディスプレイの行毎のピクセルの数である。Δβ=γ/Nは単一のピクセルが占める角度領域である。このようにして、ビームがスクリーンと光源との間の間隔が異なる場合であっても相互に同一の間隔を有することが達成される。例えば、Δβが44°のスキャン角度であり、行毎のピクセルの数Nが640である場合には、Δβ=44°/640=0.07°である。
図12は別の実施形態であり、レンズ14に付加的にコリメータレンズ23を有する、図10のビーム結合器の変形形態を示す。
ビームずれ角を低減するために、ビーム路においてレンズ14の後段にコリメータレンズ23が配置されている。レンズ14とコリメータレンズ23との間隔dはこの実施形態において有利にはコリメータレンズ23の焦点距離f2に等しい。その種の配置構成によって、ビームがコリメータレンズ23の通過後に相互に並列であるように屈折されるか、択一的に図11を参照しながら説明したように、所定のビームずれ角Δβ=γ/Nを有するように屈折される。
図13は別の実施形態であり、ビーム路においてレンズ14の後段に回折光学素子24が配置されている、図10のビーム結合器の変形形態を示す。
回折光学素子24は赤色、緑色および青色の半導体レーザ11,18,13のビームをその波長に応じて回折させるので、それらのビームは回折光学素子24の通過後に相互に平行になるか、例えば所定のビームずれ角Δβ=γ/1だけ相互にずれて延びる。
回折光学素子24は表面において回折が行われる素子、例えば格子または表面ホログラムであるか、体積体内で回折が行われる素子、例えば体積ホログラムである。回折光学素子24の代わりに、択一的に複屈折材料からなるプレート、殊に複屈折ガラスをビーム路においてレンズ14の後段に配置することができ、これによりビームは平行に配向されるか、所定のビームずれ角に調整される。
図14は別の実施形態であり、レンズ14が自由形状面25を有する、図10のビーム結合器の変形形態を示す。自由形状面は有利には、半導体レーザ11,13,18のビームがレンズ14の通過後に相互に平行になるよう構成されている。適切な自由形状面25を半導体レーザ11,13,18の配置構成に依存して、例えばシミュレーション計算により決定することができる。レンズ14は有利には2つの自由形状面を備えた色消しレンズでもよい。
図15はビーム結合器の別の実施形態を示す。レンズ14の面における平面図が示されている。ビーム結合器の光学的な光源は重ねて配置されている2つの半導体レーザ11,13を有し、これらの半導体レーザ11,13は2つの端面放射型のレーザダイオードであり、また周波数二倍化半導体レーザ(図示せず)を有する。半導体レーザ11,13の隣には球体レンズ19が配置されており、この球体レンズ19は周波数二倍化半導体レーザのビーム路内に配置されている。円によって示されている端面放射型のレーザの放射点の間隔およびレンズ14の中心を通るレンズ14の光学軸から球体レンズ19までの間隔は非常に小さく、有利には100μm以下である。このようにして、僅かなビームずれ角Δβ、したがって良好なビーム一致を達成することができるので、スクリーン上でのビームずれΔxは有利には小さい。
図16Aおよび図16Bはビーム結合器の別の実施形態を示し、この実施形態においてはレンズ14が回折光学素子である。図16Aはレンズとして機能する回折光学素子の面における光学的な光源の断面図を示し、図16Bはビーム結合器の平面図を示す。光学的な光源は3つの半導体レーザ11,12,13を有し、これらの半導体レーザは殊に端面放射型の半導体レーザである。回折光学素子14は有利にはガラスプレートまたはプラスチックプレートであり、このプレートには回折性の表面構造が設けられている。表面構造は、通常の場合半導体レーザ11,12,13の波長よりも短い寸法を有する。択一的に、この回折光学素子14は体積ホログラムでよい。回折光学素子内または回折光学素子上に形成されている回折構造は半導体レーザ11,12,13から放射されたレーザビームに対する仮想のレンズとして機能する。回折光学素子のための適切な表面構造または適切な体積ホログラムを仮想のレンズ14の所望の結像特性に関してシミュレーションにより計算することができる。
回折光学素子14は有利には、半導体レーザ11,12,13の異なる波長に関して複数の光学軸29,30,31を有する。この構成により回折光学素子14の回折特性を、半導体レーザの焦点合せすべき光の波長に依存させることができる。適切な表面構造または適切な体積ホログラムにより、回折光学素子14が半導体レーザ11,12,13の異なる波長に関して複数の光学軸29,30,31を有することを達成することができる。
複数の光学軸29,30,31は有利には相互にずらして配置されており、しかも有利には、光学軸が光学的な光源のそれぞれの半導体レーザの波長に関してそれぞれの半導体レーザの放射方向に対して共直線的に延びるように配置されている。例えば、回折光学素子14は赤色の半導体レーザ11のビームに対する光学軸29を有し、この光学軸29は赤色の半導体レーザ11の放射方向に共直線的に延びている。さらに、回折光学素子14は緑色の半導体レーザ12の波長に関する光学軸30を有し、この光学軸30は緑色の半導体レーザ12の放射方向に対して共直線的に延びており、また赤色の半導体レーザ11の波長に関する光学軸29から間隔d1だけずれている。さらに、回折光学素子14は青色の半導体レーザ13の波長に関する光学軸31を有し、この光学軸31は青色の半導体レーザ13の放射方向に対して共直線的に延びており、また緑色の半導体レーザ12の波長に関する光学軸30から間隔d2だけずれている。したがって回折光学素子14の作用は、図16Bにおいて破線によって示唆されている3つの異なる仮想のレンズの作用に相当する。
図17Aおよび図17Bに示されているビーム結合器の実施形態は、実質的に図16Aおよび図16Bに示した実施形態に対応するが、光学的な光源は3つの半導体レーザの代わりに2つの半導体レーザ11,13、つまり赤色の半導体レーザ11および青色の半導体レーザ13のみを有している。例えば赤色の半導体レーザ11の放射方向に共直線的に延びている、この赤色の半導体レーザ11の波長に関する光学軸29を有している回折光学素子14はレンズとして機能する。さらに、回折光学素子は青色の半導体レーザ13のビームに関する光学軸31を有し、この光学軸31は青色の半導体レーザ11の放射方向に共直線的に延びている。
択一的な有利な実施形態においては、回折光学素子14は半導体レーザ11,13のそれぞれの放射方向に対して共直線的に配置されている光学軸29,31の代わりに、破線で示唆されている光学軸29A,31Aを有し、これらの光学軸29A,31Aは相互に斜めに延びており、また半導体レーザのそれぞれの放射方向に対して斜めに延びている。このようにして、半導体レーザ11,13のレーザビームが回折光学素子14の通過後に相互に斜めに延びるようになり、これによってほぼ斜視的な光源を形成することができる。このようにしてビーム一致をさらに改善することができる。
図18Aおよび図18Bに示されている実施形態は、実質的に図16Aおよび図16Bに示した実施形態に対応するが、光学的な光源は3つの端面放射型の半導体レーザの代わりに2つの端面放射型の半導体レーザ、つまり赤色の半導体レーザ11と青色の半導体レーザ13しか有しておらず、また付加的に非端面放射型の緑色の半導体レーザ18を有し、この半導体レーザ18は殊に周波数二倍化半導体レーザ18である。光源の実施形態および機能は図10の実施形態に対応し、またレンズとして機能する回折光学素子の実施形態および機能は図16の実施形態に対応する。したがってここでは再度詳細に説明しない。
実施形態に基づいた本発明の説明は、もちろん本発明をそれらの実施形態に制限すべきであるとみなすべきではない。むしろ本発明は開示されている特徴を単独でも含んでおり、またそれらの特徴の考えられるあらゆる組合せも含むものであり、これはそれらの組合せがたとえ明示的に請求項に記載されていなくとも該当する。
ビーム結合器の実施形態を備えたマルチカラーレーザディスプレイの実施形態の概略図を示す。 ビーム結合器の実施形態に関するスクリーン上のビーム像の例を示す。 ビーム結合器の実施形態に関するスクリーン上のビーム像の例を示す。 ビーム結合器の実施形態に関するスクリーン上のビーム像の例を示す。 ビーム結合器の実施形態に関するスクリーン上のビーム像の例を示す。 ビーム結合器の実施形態に関するスクリーン上のビーム像の例を示す。 3つの半導体レーザを備えたビーム結合器の概略的な断面図を示す。 3つの半導体レーザを備えたビーム結合器の概略的な平面図を示す。 2つの半導体レーザを備えたビーム結合器の実施形態の概略的な断面図を示す。 2つの半導体レーザを備えたビーム結合器の実施形態の概略的な平面図を示す。 三角形に配置されている3つの半導体レーザを備えたビーム結合器の実施形態の概略図を示す。 重ねて配置されている半導体レーザを備えたビーム結合器の実施形態の概略図を示す。 モノリシックに集積されている半導体レーザを備えたビーム結合器の実施形態の概略図を示す。 ずらして配置されている半導体レーザを備えたビーム結合器の実施形態の概略図を示す。 2つの端面放射型のレーザダイオードと1つの周波数二倍化半導体レーザとを備えたビーム結合器の実施形態の概略図を示す。 2つの端面放射型のレーザダイオードの上に配置されている球体レンズを備えたビーム結合器の実施形態の概略的な断面図を示す。 2つの端面放射型のレーザダイオードの上に配置されている球体レンズを備えたビーム結合器の実施形態の概略的な平面図を示す。 プリズムを備えたビーム結合器の実施形態の概略図を示す。 コリメータレンズを備えたビーム結合器の実施形態の概略図を示す。 回折素子を備えたビーム結合器の実施形態の概略図を示す。 自由形状面を有するレンズを備えたビーム結合器の実施形態の概略図を示す。 重ねて配置されている端面放射型のレーザダイオードと球体レンズとを備えたビーム結合器の実施形態の概略図を示す。 レンズとして機能する回折光学素子を備えたビーム結合器の実施形態の概略的な断面図を示す。 レンズとして機能する回折光学素子を備えたビーム結合器の実施形態の概略的な平面図を示す。 レンズとして機能する回折光学素子を備えたビーム結合器の別の実施形態の概略的な断面図を示す。 レンズとして機能する回折光学素子を備えたビーム結合器の別の実施形態の概略的な平面図を示す。 レンズとして機能する回折光学素子を備えたビーム結合器の別の実施形態の概略的な断面図を示す。 レンズとして機能する回折光学素子を備えたビーム結合器の別の実施形態の概略的な平面図を示す。

Claims (26)

  1. 異なる波長を有する少なくとも2つの半導体レーザ(11,13)を備えた光学的な光源(1)を有する、マルチカラーレーザディスプレイ用のビーム結合器において、
    レンズ(14)を有し、
    前記レンズ(14)が、前記少なくとも2つの半導体レーザ(11,13)から放射されたビームによって形成されているビーム路内に配置されていることを特徴とする、ビーム結合器。
  2. 前記少なくとも2つの半導体レーザ(11,13)は放射点(27)を有し、該放射点(27)は相互に、および/または、前記レンズ(14)の光学軸から500μm以下の間隔を有する、請求項1記載のビーム結合器。
  3. 前記少なくとも2つの半導体レーザ(11,13)は放射点(27)を有し、該放射点(27)は相互に、および/または、前記レンズ(14)の光学軸(29)から100μm以下の間隔を有する、請求項2記載のビーム結合器。
  4. 前記レンズ(14)は前記半導体レーザ(11,13)の前記放射点(27)から5mmまたはそれよりも小さい間隔を置いて配置されている。
  5. 前記ビーム路において前記レンズ(14)の後段にはプリズム(22)が配置されている、請求項1から4までのいずれか1項記載のビーム結合器。
  6. 前記ビーム路において前記レンズ(14)の後段には複屈折性のプレートが配置されている、請求項1から4までのいずれか1項記載のビーム結合器。
  7. 前記ビーム路において前記レンズ(14)の後段には別のレンズ(23)が配置されている、請求項1から4までのいずれか1項記載のビーム結合器。
  8. 前記ビーム路において前記レンズ(14)の後段には回折素子(24)が配置されている、請求項1から4までのいずれか1項記載のビーム結合器。
  9. 前記レンズ(14)は色消しレンズである、請求項1から8までのいずれか1項記載のビーム結合器。
  10. 前記レンズ(14)は少なくとも1つの自由形状面(25)を有する、請求項1から9までのいずれか1項記載のビーム結合器。
  11. 前記レンズ(14)はレンズとして機能する回折光学素子である、請求項1から8までのいずれか1項記載のビーム結合器。
  12. 前記回折光学素子(14)は前記半導体レーザ(11,12,13)の異なる波長に関して複数の光学軸(29,30,31)を有し、該複数の光学軸(29,30,31)は横方向において相互にずらされている、請求項11記載のビーム結合器。
  13. 前記複数の光学軸(29,30,31)は横方向において相互にずらされて配置されており、前記光学軸は波長に関して、該波長を放射する半導体レーザの放射方向に共直線的に延びる、請求項12記載のビーム結合器。
  14. 前記回折光学素子(14)は前記半導体レーザ(11,13)の異なる波長に関して異なる光学軸(29A,31A)を有し、該光学軸(29A,31A)は相互に斜めに配置されている、請求項11から13までのいずれか1項記載のビーム結合器。
  15. 前記少なくとも2つの半導体レーザ(11,13)は相互に対向する放射層を有し、重ねて配置されている、請求項1から14までのいずれか1項記載のビーム結合器。
  16. 前記光学的な光源は3つの半導体レーザ(11,12,13)を有し、該3つの半導体レーザ(11,12,13)は相互に対向する放射層を有し、三角形に配置されている、請求項1から14までのいずれか1項記載のビーム結合器。
  17. 前記少なくとも2つの半導体レーザ(11,13)は基板(26)において並べて配置されている、請求項1から14までのいずれか1項記載のビーム結合器。
  18. 前記半導体レーザ(11,13)のうちの少なくとも1つの半導体レーザの放射点(27)は、前記レンズ(14)の光学軸(29)に平行に延びる方向において、少なくとも1つの別の半導体レーザの放射点に対してずらされて配置されている、請求項1から17までのいずれか1項記載のビーム結合器。
  19. 前記半導体レーザ(11,13)のうちの少なくとも1つは端面放射型のレーザダイオードである、請求項1から18までのいずれか1項記載のビーム結合器。
  20. 前記少なくとも2つの半導体レーザ(11,13)は基板(26)上にモノリシックに集積されている、請求項1から19までのいずれか1項記載のビーム結合器。
  21. 前記半導体レーザ(11,13)のうちの少なくとも1つは表面放射型の半導体レーザ(18)である、請求項1から20までのいずれか1項記載のビーム結合器。
  22. 前記表面放射型の半導体レーザ(18)のビーム路には球体レンズ(19)が配置されている、請求項21記載のビーム結合器。
  23. 前記半導体レーザのうちの少なくとも1つは周波数二倍化半導体レーザ(18)である、請求項1から22までのいずれか1項記載のビーム結合器。
  24. 前記半導体レーザ(11,13)のための制御電子装置(28)を有し、該制御電子装置(28)を用いて前記半導体レーザ(11,13)を時間的にずらして制御し、少なくとも部分的なビーム一致を生じさせる、請求項1から23までのいずれか1項記載のビーム結合器。
  25. 請求項1から24までのいずれか1項記載のビーム結合器(1)を有することを特徴とする、マルチカラーレーザディスプレイ。
  26. 少なくとも2つの半導体レーザ(11,13)から放射されたレーザビーム(5,6)をスクリーン(3)に偏光するスキャナミラー2を有する、請求項25記載のマルチカラーレーザディスプレイ。
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