JP2001095443A - 両軸受リールの遠心制動装置 - Google Patents

両軸受リールの遠心制動装置

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JP2001095443A
JP2001095443A JP31356199A JP31356199A JP2001095443A JP 2001095443 A JP2001095443 A JP 2001095443A JP 31356199 A JP31356199 A JP 31356199A JP 31356199 A JP31356199 A JP 31356199A JP 2001095443 A JP2001095443 A JP 2001095443A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 両軸受リールの制動装置において、制動力の
調整を細かく行えかつ調整範囲を変更できるようにす
る。 【解決手段】 両軸受リールの遠心ブレーキ機構23
は、スプール12を遠心力により制動する機構であっ
て、筒状の制動部材51と、複数の移動部材52a〜5
2fと、切換機構59と、移動機構54とを備えてい
る。制動部材は、リール本体に対して回転不能かつスプ
ール軸方向に移動自在である。移動部材は、スプールに
連動する回転部材に放射状に立設された複数のガイド軸
56a〜56fに移動自在に装着され、制動部材のスプ
ール軸方向の移動により制動部材に異なる個数で接触す
る。切換機構は、移動部材を異なる位置に変位させるこ
とにより、制動部材に接触不能な非作用姿勢と接触可能
な作用姿勢とに移動部材を切り換える。移動機構は、制
動部材を回転軸方向に移動させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、制動装置、特に、
リール本体に回転自在に設けられたスプールを遠心力に
より制動する両軸受リールの遠心制動装置に関する。
【0002】
【従来の技術】主にルアーフィッシングに用いられるベ
イトリールと呼ばれる両軸受リールでは、キャスティン
グ時にスプールの回転速度が糸繰り出し速度より速くな
るバックラッシュが生じないように、制動力をスプール
に作用させることが一般に行われている。この種の制動
装置としてスプールの回転により生じる遠心力を利用し
てスプールを制動する遠心制動機構を有するものが知ら
れている。
【0003】この種の制動装置の遠心制動機構におい
て、リール本体の外側から制動力を調整可能なものが、
実登第2588000号公報に開示されている。この遠
心制動機構は、スプール軸の軸方向の異なる位置に径方
向に沿ってスプール軸を貫通して固定された2本のガイ
ド軸と、各ガイド軸の両端部に軸方向に移動自在に装着
された4つの移動部材と、リール本体に回転不能かつス
プール軸方向移動自在に設けられた制動部材と、制動部
材をスプール軸方向に移動させる移動機構とを備えてい
る。制動部材は移動部材の外周側に配置された筒状の部
材である。移動機構は、制動部材をリール外部から操作
可能な機構である。
【0004】前記従来の遠心制動機構では、スプールが
回転すると、ガイド軸に装着された移動部材に遠心力が
作用して移動部材がスプール軸外方に向けて移動する。
そして、制動部材に接触してスプールが制動される。移
動機構によりリール外部から制動部材を軸方向に移動さ
せると、制動部材への移動部材の接触個数が変化し制動
力を調整できる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】前記従来の遠心制動装
置では、スプール軸を貫通してガイド軸を設けているの
で、2本のガイド軸のスプール軸方向の位置をガイド軸
の直径以上離反させなければならない。このため、制動
力を変化させるためには、制動部材をガイド軸の直径以
上スプール軸方向に移動させなければならず、軸方向の
異なるガイド軸の本数に依存する制動力を細かく調整し
にくい。しかも、制動力の調整範囲が、全てのガイド軸
に装着された移動部材が制動部材に接触する最大制動状
態から1本のガイド軸に装着された移動部材が接触する
最小制動状態までの範囲に規制され、調整範囲が固定さ
れている。たとえば、前記従来の構成では、スプール軸
を貫通するガイド軸が2本の場合には、4つの移動部材
が接触する最大制動状態と、2つの移動部材が接触する
最初制動状態との2段階の範囲でしか制動力を調整でき
ず、制動力を細かく調整できないとともに、制動力の調
整範囲が固定されてしまう。
【0006】本発明の課題は、両軸受リールの制動装置
において、制動力の調整を細かく行えかつ調整範囲を変
更できるようにすることにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】発明1に係る両軸受リー
ルの遠心制動装置は、リール本体に回転自在に装着され
たスプールを遠心力により制動する装置であって、筒状
の制動部材と、回転部材と、複数の移動部材と、切換手
段と、移動機構とを備えている。制動部材は、リール本
体に対して回転が制限された筒状の部材である。回転部
材は、スプールに連動して回転しかつ制動部材に対して
スプールの回転軸方向に相対移動自在な部材である。移
動部材は、回転部材にそれぞれ移動自在に装着され、ス
プールの回転による遠心力により制動部材に向けて移動
し、回転部材と制動部材との回転軸方向の相対移動によ
り、制動部材に異なる個数で接触可能な部材である。切
換手段は、移動部材を異なる位置に変位させることによ
り、制動部材に接触不能な非作用姿勢と接触可能な作用
姿勢とに複数の移動部材の少なくともいずれかひとつを
切換可能な手段である。移動機構は、制動部材と回転部
材とを回転軸方向に相対移動させる機構である。
【0008】この遠心制動装置では、たとえば制動部材
を回転軸方向に移動させると、制動部材の軸方向の移動
により複数の移動部材が制動部材に接触する個数が変化
し制動力を調整できる。また、切換手段により移動部材
を作用姿勢と非作用姿勢とに切り換えることより、制動
部材に接触可能な移動部材の数を切り換えることができ
る。ここでは、移動部材は、スプール軸を貫通するガイ
ド軸ではなくスプールに連動して回転する回転部材に装
着されている。このため、移動部材を回転軸方向ずらし
て配置する場合に、細かくずらすことができ、制動力を
細かく調整できる。しかも、移動部材の回転軸方向位置
を異ならせて移動部材が制動部材に接触する数を変更す
るのではなく、移動部材が制動部材に接触する位置だけ
を軸方向で異ならせるように配置することもできる。こ
の場合、移動部材の回転軸方向位置に依存することなく
制動力をさらに細かく調整できる。また、切換手段によ
り移動部材を非作用姿勢と作用姿勢とに切り換えること
ができるので、最大制動力や最小制動力や制動力の変化
の割合を変更することができる。このため、制動力の調
整範囲を変更することができ、仕掛けの重さや釣法など
により制動力を自由に調整できる。
【0009】発明2に係る両軸受リールの遠心制動装置
は、発明1に記載の装置において、複数の移動部材の少
なくとも一部は、制動部材への接触位置が回転軸方向で
異なるように配置されている。この場合には、移動部材
の接触位置を回転軸方向に異ならせることにより、制動
部材の回転軸方向の移動により制動部材に接触する移動
部材の個数を変化させ制動力を細かく調整できる。
【0010】発明3に係る両軸受リールの遠心制動装置
は、発明1又は2に記載の装置において、複数の移動部
材は、回転部材に制動部材に向けて放射状に配置された
複数のガイド部にスプールの径方向に移動自在にそれぞ
れ装着されている。この場合には、ガイド部が回転部材
に配置されているので、ガイド部を回転軸方向にずらす
場合に細かくずらすことができ、制動力を細かく調整で
きる。
【0011】発明4に係る両軸受リールの遠心制動装置
は、発明3に記載の装置において、ガイド部は、制動部
材に向けて放射状に回転部材に立設された複数のガイド
軸を含み、複数の移動部材はガイド軸にその軸方向に移
動自在にそれぞれ装着されている。この場合には、ガイ
ド軸が回転部材に立設されているので、ガイド軸を回転
軸方向にずらす場合に、ガイド軸の直径に関係なく細か
くずらすことができる。したがって、制動力を細かく調
整できる。
【0012】発明5に係る両軸受リールの遠心制動装置
は、発明4に記載の装置において、複数のガイド軸の少
なくとも一部は、回転軸方向の位置をずらせて回転部材
に立設されている。この場合には、少なくとも一部のガ
イド軸の回転軸方向の位置が他のものに対してずれてい
るので、制動部材に接触可能な移動部材の個数を制動部
材の回転軸方向の移動によって変化させることができ、
制動力を細かく調整できる。
【0013】発明6に係る両軸受リールの遠心制動装置
は、発明4又は5に記載の装置おいて、切換手段は、移
動部材をガイド軸の異なる軸方向位置に移動させること
により2つの姿勢に切換可能である。この場合には、移
動部材をガイド軸の異なる軸方向に移動させるだけで、
移動部材の姿勢を簡単に切り換えできる。発明7に係る
両軸受リールの遠心制動装置は、発明6に記載の装置に
おいて、ガイド軸は、回転部材の外周部に放射状に形成
された凹部に立設されており、切換手段は、凹部の回転
方向の対向する側壁に移動部材に向けて突出して形成さ
れた1対の固定突起と、移動部材に1対の固定突起に係
止可能に突出して形成された移動突起とを有し、両突起
の少なくともいずれかが弾性を有している。この場合に
は、固定突起に対して移動突起を係止させることにより
移動部材のガイド軸方向の移動を規制して非作用姿勢に
切り換える。このため、切換手段の構成が簡素になる。
しかも少なくともいずれかの突起の弾性を利用して簡単
に係止及び係止解除できる。
【0014】発明8に係る両軸受リールの遠心制動装置
は、発明7に記載の装置において、回転部材は、固定突
起の径方向外方に並べて配置され移動突起に係止可能な
抜け止め突起をさらに備える。この場合には、抜け止め
突起により移動部材がガイド軸から外れなくなるので、
たとえば、制動部材から回転軸方向にずれた移動部材が
遠心力によりガイド軸から抜けたり他の部材に接触した
りしにくくなる。また、スプールをリール本体から外し
てもガイド軸から移動部材が外れなくなる。
【0015】発明9に係る両軸受リールの遠心制動装置
は、発明5から8のいずれかに記載の装置において、回
転軸方向位置が同じ位置のガイド軸に装着された複数の
移動部材の少なくとも一部は、回転軸方向の接触位置が
他の移動部材と異なる接触部を有している。この場合に
は、回転軸方向の位置が同じガイド軸に装着された移動
部材でも制動部材へ接触する接触部を軸方向の異なる位
置に配置することにより制動力を調整できる。このた
め、制動力をさらに細かく調整できる。
【0016】発明10に係る両軸受リールの遠心制動装
置は、発明3に記載の装置において、ガイド部は、制動
部材に向けて放射状に回転部材に設けられた複数のガイ
ド面を含み、複数の移動部材はガイド面にその軸方向に
移動自在にそれぞれ装着されている。この場合には、回
転部材に放射状に設けられたガイド面に移動部材を移動
自在に装着することにより、回転部材にガイド軸を装着
する工程を削減できる。
【0017】発明11に係る両軸受リールの遠心制動装
置は、発明10に記載の装置において、切換手段は、移
動部材をガイド面の異なる径方向位置に移動させること
により2つの姿勢に切換可能である。この場合には、移
動部材を異なる径方向に移動させるだけで、移動部材の
姿勢を簡単に切り換えできる。発明12に係る両軸受リ
ールの遠心制動装置は、発明10又は11に記載の装置
において、複数のガイド面の少なくとも一部は、回転軸
方向の位置をずらせて回転部材に配置されている。この
場合には、少なくとも一部のガイド面の回転軸方向の位
置が他のものに対してずれているので、制動部材に接触
可能な移動部材の個数を制動部材の回転軸方向の移動に
よって変化させることができ、制動力を細かく調整でき
る。
【0018】発明13に係る両軸受リールの遠心制動装
置は、発明1又は2に記載の装置において、複数の移動
部材は、周方向に間隔を隔て配置された複数の揺動軸回
りにそれぞれ揺動自在にかつ制動部材にそれぞれ接触可
能に回転部材に装着されている。この場合には、複数の
移動部材が揺動して制動部材に接触するので、移動部材
が回転部材から離脱しにくくなり、移動部材を紛失しに
くくなる。また、移動部材が直線移動ではなく揺動する
ので、回転軸方向のスペースは大きくなるが、コゼ等が
生じにくくなり、移動がスムーズになる。
【0019】発明14に係る両軸受リールの遠心制動装
置は、発明13に記載の装置において、切換手段は、移
動部材を異なる揺動位置に移動させることにより2つの
姿勢に切換可能である。この場合には、移動部材を揺動
させるだけで、移動部材の姿勢を簡単に切り換えでき
る。発明15に係る両軸受リールの遠心制動装置は、発
明13又は14に記載の装置において、複数の揺動軸の
少なくとも一部は、回転軸方向の位置をずらせて回転部
材に配置されている。この場合には、制動部材に接触可
能な移動部材の個数を制動部材の回転軸方向の移動によ
って変化させることができ、制動力を細かく調整でき
る。
【0020】発明16に係る両軸受リールの遠心制動装
置は、発明1から15のいずれかに記載の装置におい
て、移動機構は、リール本体に回動自在に設けられた回
動部材と、回動部材の回動を回転軸方向の移動に変換し
て制動部材を移動させる回転カム機構とを有する。この
場合には、回転カム機構により回転運動を軸方向の直線
運動に変換しているので、操作量(回転量)に対して回
転軸方向の移動量を細かく設定できる。このため、制動
力を細かく設定しやすい。
【0021】発明17に係る両軸受リールの遠心制動装
置は、発明1から16のいずれかに記載の装置におい
て、回転部材は、スプールに回転不能に設けられてい
る。この場合には、回転部材がスプールに設けられてい
るので、スプール軸に対してスプールが回転自在な構成
でも、スプールを制動できる。発明18に係る両軸受リ
ールの遠心制動装置は、発明1から16のいずれかに記
載の装置において、回転部材は、スプールの回転軸に回
転不能に設けられている。この場合には、回転部材がス
プールの回転軸に回転不能に設けられているので、スプ
ール形状に関わらずスプールを制動できる。
【0022】
【発明の実施の形態】〔実施形態1〕 〔全体構成〕図1は、本発明の一実施形態が装着された
両軸受リールの斜視図である。図に示す両軸受リール
は、主にルアーフィッシングに用いられるベイトリール
であり、リール本体1とリール本体の側方に配置された
スプール回転用ハンドル2と、ハンドル2のリール本体
1側に配置されたドラグ調整用のスタードラグ3とを備
えている。ハンドル2は、板状のアーム部2aと、アー
ム部2aの両端に回転自在に装着された把手部2bとを
有するダブルハンドル型のものである。ハンドル2のア
ーム部2aの外側面は繋ぎ目が無い滑らかな面で構成さ
れており、釣り糸が絡みにくい構造となっている。
【0023】図2に示すように、リール本体1は、フレ
ーム5と、フレーム5の両側方に装着された第1側カバ
ー6及び第2側カバー7と、フレーム5の上部に装着さ
れたサムレスト10とを有している。フレーム5は、所
定の間隔を開けて互いに対向するように配置された1対
の側板8,9と、これらの側板8,9を連結する複数の連
結部(図示せず)とを有している。
【0024】ハンドル2側の第2側カバー7はねじによ
り側板9に着脱自在に固定されている。ハンドル2と逆
側の第1側カバー6はバヨネット構造14によりフレー
ム5の側板8に着脱自在に装着されている。ハンドル2
と逆側の側板8には、スプール12が通過可能な開口8
aが形成されている。フレーム5内には、スプール12
と、スプール12内に釣り糸を均一に巻き付けるための
レベルワインド機構15と、サミングを行う場合の親指
の当てとなるクラッチ操作レバー17とが配置されてい
る。フレーム5と第2側カバー7との間には、ハンドル
2からの回転力をスプール12及びレベルワインド機構
15に伝えるためのギア機構18と、クラッチ機構13
と、クラッチ操作レバー17の操作に応じてクラッチ機
構13の係脱を行うためのクラッチ係脱機構19と、糸
繰り出し時にスプール12を制動するドラグ機構21
と、スプール軸16を両端で挟んで制動するキャスティ
ングコントロール機構22とが配置されている。また、
開口8aには、キャスティング時のバックラッシュを抑
えるための遠心ブレーキ機構23が配置されている。
【0025】スプール12は、両側部に皿状のフランジ
部12aを有しており、両フランジ部12aの間に筒状
の糸巻き胴部12bを有している。また、スプール12
は、糸巻き胴部12bの内周側に一体に形成された筒状
のボス部12cを有しており、ボス部12cを貫通する
スプール軸16に例えばセレーション結合により回転不
能に固定されている。
【0026】スプール軸16は、側板9を貫通して第2
側カバー7の外方に延びている。その延びた一端は第2
側カバー7に形成されたボス部29に軸受35bにより
回転自在に支持されている。またスプール軸16の他端
は、遠心ブレーキ機構23内で軸受35aにより回転自
在に支持されている。レベルワインド機構15は、1対
の側板8,9間に固定されたガイド筒25と、ガイド筒
25内に回転自在に配置されたウォームシャフト26
と、ラインガイド27とを有している。ウォームシャフ
ト26の端部には、ギア機構18を構成するギア28a
が固定されている。またウォームシャフト26には螺旋
状溝26aが形成されており、ラインガイド27がこの
螺旋状溝26aに噛み合っている。このため、ギア機構
18を介してウォームシャフト26が回転させられるこ
とにより、ラインガイド27はガイド筒25によって往
復移動する。このラインガイド27内に釣り糸が挿通さ
れて釣り糸がスプール12に均一に巻き付けられる。
【0027】ギア機構18は、ハンドル軸30に固定さ
れたメインギア31と、メインギア31に噛み合う筒状
のピニオンギア32と、前述のウォームシャフト26端
部に固定されたギア28aと、ハンドル軸30に回転不
能に固定されギア28aに噛み合うギア28bとを有し
ている。ピニオンギア32は、側板9を貫通して配置さ
れ中心にスプール軸16が貫通する筒状部材であり、ス
プール軸16に軸方向に移動自在に装着されている。ピ
ニオンギア32は、図2右端部外周に形成されメインギ
ア31に噛み合う歯部32aと、他端側に形成された噛
み合い部32bとを有している。歯部32aと噛み合い
部32bとの間にはくびれ部32cが設けられている。
噛み合い部32bは、ピニオンギア32の端面に形成さ
れた凹溝からなり、そこにスプール軸16を径方向に貫
通するクラッチピン16aが係止される。ここではピニ
オンギア32が外方に移動してその噛み合い部32bの
凹溝とスプール軸16のクラッチピン16aとが離脱す
ると、ハンドル軸30からの回転はスプール12に伝達
されない。この噛み合い部32bの凹溝とクラッチピン
16aとによりクラッチ機構13が構成される。
【0028】クラッチ操作レバー17は、図2に示すよ
うに、1対の側板8,9間の後部でスプール12後方に
配置されている。フレーム5の側板8,9には長孔(図
示せず)が形成されており、クラッチ操作レバー17を
固定するクラッチカム(図示せず)がこの長孔を貫通し
ている。クラッチ操作レバー17は、長孔に沿って上下
方向にスライドする。クラッチ係脱機構19は、クラッ
チヨーク40を有している。クラッチ係脱機構19は、
クラッチ操作レバー17の回動によりクラッチヨーク4
0をスプール軸の軸芯と平行に移動させる。また、ハン
ドル軸30が糸巻き取り方向に回転すると自動的にクラ
ッチ機構13がオンするようにクラッチヨーク40を移
動させる。
【0029】このように構成において、通常状態では、
ピニオンギア32は内方のクラッチ係合位置に位置して
おり、その噛み合い部32bとスプール軸16のクラッ
チピン16aとが係合してクラッチオン状態となってい
る。一方、クラッチヨーク40によってピニオンギア3
2が外方に移動した場合には、噛み合い部32bとクラ
ッチピン16aとの係合が外れクラッチオフ状態とな
る。
【0030】キャスティングコントロール機構22は、
ボス部29の外周側に形成された雄ネジ部に螺合する有
底筒状のキャップ45と、キャップ45の底部に装着さ
れた摩擦プレート46と、ブレーキケース(後述)55
に装着された摩擦プレート47とを備えている。両摩擦
プレート46,47は、スプール軸16の両端に接触し
てスプール軸16を挟持するものであり、キャップ45
を回して両摩擦プレート46,47で発生する挟持力を
調整することでスプール12の制動力を調整できる。
【0031】〔遠心ブレーキ機構の構成〕遠心ブレーキ
機構23は、図3及び図4に示すように、ブレーキケー
ス55にスプール軸方向に移動自在かつ回転不能に装着
された制動部材51と、制動部材51に接触可能に放射
状に配置された6つの移動部材52a〜52fと、6つ
の移動部材52a〜52fのうち3つの移動部材52
a,52c,52eを制動部材51に接触不能な非作用
姿勢と接触可能な作用姿勢とに切換可能な切換機構59
と、制動部材51をスプール軸方向に移動させる移動機
構54とを有している。
【0032】ブレーキケース55は、有底短筒状の部材
であり、その内周側に内方に突出する筒状のつまみ収納
部55aが形成され、つまみ収納部55aの内側底部に
さらに内方に突出する筒状の軸受収納部55bが形成さ
れている。つまみ収納部55aの外側底部には外方に突
出する棒状のつまみ支持部55cが形成されている。軸
受収納部55bには、スプール軸16を支持する軸受3
5aが配置され、内側底部には、キャスティングコント
ロール機構22の摩擦プレート47が装着されている。
つまみ支持部55cは、移動機構54の制動つまみ(後
述)70を回動自在に支持するために設けられている。
つまみ収納部55aの周面には、周方向に間隔を隔てて
スプール軸方向に沿って3つ貫通溝55dが形成され、
つまみ支持部55cの基端部外周部には、制動つまみ7
0の回動量を規制するための回動規制突起55eが形成
されている。つまみ支持部55cの外周面には、丸穴5
5fが径方向に沿って形成されている。
【0033】ブレーキケース55は、ビス49(図2)
により第1側カバー6に固定されている。つまり、ブレ
ーキケース55はリール本体1の一部を構成している。
ブレーキケース55の外周面には、バヨネット構造14
を構成する突起部14aが周方向に間隔を隔てて3カ所
形成されている。なお、開口8aには、この突起部14
aに対向する位置に係止爪14bが形成されている。係
止爪14bは開口8aから外方かつ内周側に突出して形
成されている。
【0034】制動部材51は、ブレーキケース55の内
周面に近接して配置される外筒部51aと、ブレーキケ
ース55のつまみ収納部55aの外周面に嵌合する内筒
部51bと、両筒部51a,51bをつなぐ壁部51c
とを有する筒状部材である。外筒部51aの内周面に
は、たとえば銅系合金製のブレーキライナ57が固定さ
れている。このブレーキライナ57が移動部材52a〜
52fに接触する。内筒部51bの内周面には、周方向
に間隔を隔てて3つのカムピン51dが内方に突出して
設けられている。このカムピン51dは、ブレーキケー
ス55の貫通溝55dに係止されて制動部材51がブレ
ーキケース55に対して回転不能に連結される。このカ
ムピン51dは、さらに貫通溝55dを貫通して内方に
突出して回転カム機構74を構成している。外筒部51
aの外周面には、環状溝51eが形成されている。環状
溝51eには、Oリング58が装着され、このOリング
58により制動部材51の軸方向の動きを抵抗感がある
滑らかな動きにしている。
【0035】移動部材52a〜52fは、回転部材53
に立設されたガイド軸56a〜56fに径方向(ガイド
軸56a〜56fの軸方向)に移動自在に装着されてい
る。回転部材53は、スプール軸16にセレーションな
どの適宜の係合手段により回転不能かつ軸方向移動不能
に固定されスプール12に連動して回転する。回転部材
53は、スプール軸16に固定されるボス部53aと、
ボス部53aから外方に延びる筒状部53bと、筒状部
53bの外周面から径方向外方に延びる円板部53cと
を有しており、円板部53cは、軸受収納部55bの径
方向外方に配置される。
【0036】回転部材53の円板部53cには、図6に
示すように、周方向に間隔を隔てて外周面側に開口する
6つの概ね矩形の凹部60a〜60fが形成されてい
る。この凹部60a〜60fにガイド軸56a〜56f
が放射状に立設されている。このうち、3つの凹部60
a,60c,60eと残りの3つの凹部60b,60
d,60fとは異なる構造である。すなわち構造が異な
る凹部が交互に配置されている。凹部60a,60c,
60eは、開口部に周方向に対向する壁面に互いに突出
して形成された1対の抜け止め突起61を有するととも
に、抜け止め突起61の内周側に間隔を隔てて配置され
た一対の固定突起62を有している。固定突起62は、
移動部材52a,52c,52eを作用姿勢と非作用姿
勢とに切り換える切換機構59を構成している。一方、
凹部60b,60d,60fは、抜け止め突起61のみ
を有している。このため、凹部60b,60d,60f
には、切換機構59が設けられていない。
【0037】ガイド軸56a〜56fは、凹部60a〜
60fの底部に径方向に沿って立設されている。ガイド
軸56a,56c,56eと残りのガイド軸56b,5
6d,56fは、ともに断面が長円形の軸部材である。
両者は、長円形断面の長軸方向の長さが異なっており、
ガイド軸56a,56c,56eは、ガイド軸56b,
56d,56fより長軸方向の長さが長い。また、ガイ
ド軸56a,56dは、図5(a)に示すように、最も
軸方向外方(図5左側)に立設されており、ガイド軸5
6b,56eは、図5(b)に示すように、最も軸方向
内方(図5右側)に立設され、ガイド軸56c,56f
は、図5(c)に示すように、両者の中間位置に立設さ
れている。つまり、6本のガイド軸56a〜56fは、
スプール軸方向の3カ所にずれて配置されている。
【0038】移動部材52a〜52fは、ガイド軸56
a〜56fにスプール径方向(ガイド軸軸方向)に摺動
自在に設けられ、制動部材51のスプール軸方向の移動
により制動部材51のブレーキライナ57に異なる数で
接触するものである。6つの移動部材52a〜52f
は、概ね直方体形状の弾性を有する合成樹脂製の部材で
ある。このうち3つの移動部材52a,52c,52e
と残りの3つの移動部材52b,52d,52fとはほ
ぼ同形状であるが装着されるガイド軸56a〜56fの
長軸方向の長さが異なる分ガイドされる孔の大きさが異
なっている。
【0039】移動部材52a〜52fは、ガイド軸56
a〜56fに各別に案内される直方体形状の本体部63
と、本体部63の内側端部(図5下側端部)に一体で形
成され、本体部63から回転方向の両方向(図5紙面直
交方向)に突出した1対の移動突起64と、本体部63
の外側端部(図5上側端部)に一体形成され、本体部6
3からスプール軸方向の両方向(図5左右方向)に突出
した1対の接触部65とを有している。
【0040】本体部63の内部には、スプール軸16の
径方向に沿って長円形のガイド孔67が貫通しており、
このガイド孔67にガイド軸56a〜56fがはめ込ま
れて、移動部材52a〜52fがガイド軸56a〜56
fに径方向移動自在に案内される。移動突起64は、1
対の固定突起62及び抜け止め突起61に係止されるよ
うに突出している。この移動突起64が固定突起62と
抜け止め突起61との間に配置されると、移動突起64
に係止されて移動部材52a〜52fの脱落が防止され
る。この位置に配置された移動部材52a,52c,5
2eの姿勢が作用姿勢である。また、移動部材52a,
52c,52eが径方向内方に押し込まれて固定突起6
2より内方に配置されると、固定突起62により移動突
起64が係止されて移動部材52a,52c,52eが
制動部材51に接触できなくなる。この位置に配置され
た姿勢が非作用姿勢である。この固定突起62と移動突
起64により切換機構59が構成される。このため、制
動部材51に接触可能な移動部材52a,52c,52
eの数を調整できる。1対の接触部65の一方には径方
向外方に突出する接触凸部66が突出している。接触凸
部66は、制動部材51のブレーキライナ57の内周面
(制動面)に接触する凸部であり、制動部材51の内周
面に沿うように周方向(紙面直交方向)で円弧状に形成
されている。
【0041】この移動部材52a〜52fの接触凸部6
6は、ガイド軸56a〜56fへの装着状態を変更する
ことで、制動部材51に対してスプール軸方向の2つの
異なる位置で接触する。すなわち、図5(a)に実線で
示す第1位置、第1位置と装着状態を逆にした2点鎖線
で示す第2位置とである。また、ガイド軸56a〜56
fが前述したようにスプール軸方向の異なる位置に立設
されているため、図5(b)及び図5(c)に示すよう
に、ここでも図5(a)の2つ位置と異なる、第3位置
(2点鎖線)と第4位置(実線)、第5位置(実線)と
第6位置(2点鎖線)とで制動部材51に接触する。こ
の結果、移動部材52a〜52fの接触凸部66は、6
つの異なるスプール軸方向位置で制動部材51に接触可
能である。したがって、この実施形態では、制動力を6
段階に調整可能である。この6段階の制動力は、移動部
材52a〜52fの接触凸部66の方向(装着状態)や
制動部材51に接触可能な移動部材52a〜52fの数
などにより細かく変更可能である。たとえば、この実施
形態では、制動部材51に接触する移動部材52a〜5
2fの数が、制動部材51の軸方向の移動により6−5
−4−3−2−1の順に変化する。この移動部材52a
〜52fが制動部材51に接触する各段階での数は、前
述したように釣り人の好みや使用するルアーの種類や重
さなどにより自由に変更可能である。しかも移動部材5
2a,52c,52eは、非作用姿勢と作用姿勢とに切
換可能なため、制動力をより小さな範囲で調整すること
ができる。このため、制動力の調整範囲も変更できる。
【0042】移動機構54は、図3及び図4に示すよう
に、リール本体1に回動自在に設けられた制動つまみ7
0と、制動つまみ70の回動をスプール軸方向の移動に
変換して制動部材51を往復移動させる回転カム機構7
4とを有している。制動つまみ70は、ブレーキケース
55のつまみ支持部55cに装着されており、つまみ支
持部55cの先端にねじ込まれたボルト76によりワッ
シャ77を介して回動自在に固定されている。制動つま
み70は、つまみ支持部55cに装着される筒状のボス
部71と、ボス部71の外周側に間隔を隔てて配置され
る筒状のカム部72と、ボス部71とカム部72とをつ
なぐ円板状の操作部73とを有している。ボス部71と
つまみ支持部55cとの間には、制動つまみ70を周方
向の6カ所で位置決めするための位置決め機構75が装
着されている。位置決め機構75は、丸穴55f内に配
置されている。ボス部71の先端には、切欠き部71a
が周方向に1カ所形成されており、この切欠き部71a
がつまみ支持部55cに形成された回転規制突起55e
に係止されることにより、制動つまみ70の回動範囲が
たとえば、90度程度に制限されている。カム部72に
は、たとえば周方向に間隔を隔てて3カ所の回転カム機
構74を構成するカム溝80が径方向に貫通して形成さ
れている。
【0043】各カム溝80は、軸方向及び周方向の異な
る位置に等間隔に所定の周方向長さで形成された6つの
制動溝80aと、各制動溝を連結する斜行溝80bとを
有しており、概ねカム部72において斜めに形成されて
いる。操作部73は、外方に突出する2つの突出部73
a,73bを有している。このうち、一方の突出部73
bには、指針73cが径方向に沿った溝により形成され
ている。第1側カバー6の指針73cの周囲には、図1
に示すように、1から6までの文字が刻印されており、
指針73cが指した数字が制動力の程度を表している。
【0044】回転カム機構74は、制動部材51の内周
面から突出する3つのカムピン51dと、カムピン51
dが係合するカム溝80により構成されている。このよ
うなカムピン51dとカム溝80の係合により、制動つ
まみ70の回動が回転カム機構74の軸方向の移動に変
換される。しかも、カムピン51dが6箇所の制動溝8
0aに係合すると、軸方向の6カ所で回転カム機構74
が位置決めされる。
【0045】ここで、カムピン51dが最も先端側(図
3右側)の制動溝80aに係合すると、制動部材51が
前進して図4に示すスプール12に最も接近した位置に
配置され、制動部材51のブレーキライナ57に接触す
る移動部材52a〜52fの数が最大になり、制動力が
最大になる。また、最も基端側(図3左側)の制動溝8
0aに係合すると、図7に示す位置に制動部材51が後
退してスプール12から最も離反した位置に配置され、
制動部材51に接触する移動部材52a〜52fの数が
最小になり、制動力が最小になる。
【0046】[リールの動作]通常の状態ではクラッチ
ヨーク40は内方に押されておりクラッチオンの状態で
ある。この結果、ハンドル2からの回転力はハンドル軸
30、メインギア31、ピニオンギア32及びスプール
軸16を介してスプール12に伝達され、スプール12
が糸巻き取り方向に回転する。このとき、遠心ブレーキ
機構23の移動部材52a〜52fに遠心力が作用し移
動部材52a〜52fが径方向外方に移動するが、スプ
ール12の回転速度が遅いため、制動力がそれほど大き
くならず、ハンドル2の回転の邪魔になることはない。
もし制動力を抑える必要があるのであれば、制動つまみ
70を回転させて、図6に示すように、最も制動力が弱
い位置に制動部材51を配置すればよい。
【0047】キャスティングを行う場合には、バックラ
ッシュを抑えるために制動つまみ70を回動させて制動
力を調整する。制動つまみ70を図1の矢印A方向に回
転させると、回転カム機構74により制動部材51がス
プール12側から後退し、制動部材51に接触する移動
部材52a〜52fの数が徐々に減少し、制動力が徐々
に弱くなる。そして、指針73cが数字「1」を示す位
置まで制動つまみ70が回転すると、図7に示す位置に
制動部材51が配置され、制動力が最も弱くなる。
【0048】続いて、クラッチ操作レバー17を下方に
押す。クラッチ操作レバー17の移動によりクラッチヨ
ーク40が外方に移動し、ピニオンギア32が同方向に
移動する。この結果、クラッチオフ状態となる。このク
ラッチオフ状態では、ハンドル軸30からの回転はスプ
ール12及びスプール軸16に伝達されず、スプール1
2は自由回転状態になる。クラッチオフ状態としてクラ
ッチ操作レバー17に置いた親指でスプールをサミング
しながらスプール軸16が鉛直面に沿うようにリールを
軸方向る傾けて釣り竿を振ると、ルアーが投げられスプ
ール12が糸繰り出し方向に勢いよく回転する。
【0049】このような状態では、スプール12の回転
によりスプール軸16が糸繰り出し方向に回転し、その
回転が回転部材53に伝達される。回転部材53が回転
すると、移動部材52a〜52fが制動部材51に摺接
して遠心ブレーキ機構23によりスプール12が制動さ
れバックラッシュを防止できる。また、万一スプール1
2でバックラッシュが生じても、第1側カバー6がバヨ
ネット構造14により簡単に着脱できるので、バックラ
ッシュを容易に解消できる。
【0050】また、重さが異なるルアーに取り替えると
きには、ルアーの重さに応じて制動つまみ70を回動さ
せ制動力を6段階に調整する。ここでは、外部に露出し
た制動つまみ70を回動するだけで遠心力による制動力
を細かく簡単に調整できる。また制動力を調整すると、
制動部材51に接触する移動部材52a〜52fの数が
変化するので制動力の差異が明確になる。しかも、切換
機構59により3つの移動部材52a,52c,52e
を制動部材51のブレーキライナ57に接触する作用姿
勢と接触しない非作用姿勢とに切り換えできるので、制
動力の調整範囲を変更できる。
【0051】〔実施形態2〕図8に示すように、制動部
材51ではなく回転部材53を軸方向に移動させて制動
力を調整する構成にしてもよい。この実施形態では、回
転部材53をスプール軸16に回転不能かつ軸方向移動
自在に支持し、かつ回転部材53を軸受35aによりブ
レーキケース55に回転自在に装着している。そして、
回転する回転部材53をスプール軸方向にスムーズに移
動させるために、回転しない軸受35aの外輪をスプー
ル軸方向に移動機構54によって移動させている。そし
て、軸受35aを介して回転部材53をスプール軸方向
に移動させている。このような実施形態2においても本
発明を適用できる。すなわち、回転部材53の円板部5
3cの構成や移動部材52a〜52fの構成等は実質的
に同一である。なお、この実施形態では、回転部材53
がスプール軸方向に移動するため、制動部材51はブレ
ーキケース55に固定されている。
【0052】〔実施形態3〕前記2つの実施形態では、
移動部材52a〜52fをガイド軸56a〜56fによ
り案内したが、たとえば凹部や凸部などのガイド面によ
り移動部材52a〜52fを径方向に案内してもよい。
図9及び図10に示すように、回転部材53の円板部5
3cの端面には、スプール軸16方向の位置が異なる6
つの扇形の平面90a〜90fが周方向に間隔を隔てて
形成されている。このうち、平面90a,90d、平面
90b,90e、平面90c,90fは、それぞれスプ
ール軸16方向の位置が同じであり、平面90a,90
dが最も軸方向外方(図10左側)に位置し、平面90
c,90fが最も軸方向内方に位置し、平面90b,9
0eが両者の中間に位置している。各平面90a〜90
fには、ガイド面としてのあり溝91a〜91fが径方
向に沿って形成されている。このあり溝91a〜91f
に移動部材52a〜52fが案内されている。あり溝9
1a〜91fの両側において各平面90a〜90fは、
移動部材52a〜52fを非作用姿勢にするための1対
の固定突起92a〜92fが軸方向外方に突出して形成
されている。
【0053】各移動部材52a〜52fは、図11に示
すように、直方体形状の本体部93と、本体部93の径
方向内方側に回転方向に突出して形成された1対の移動
突起94と、本体部93の径方向外方側端面に外方に突
出して一体形成された接触部95と、本体部93の回転
方向の両側面に形成された係止凸部96とを有してい
る。3つの移動部材52a〜52cの接触部95は、図
11に実線で示すように、軸方向外方側の端面に形成さ
れており、残りの3つの移動部材52d〜52fの接触
部95は、図11に2点鎖線で示すように、軸方向内方
側の端面(係止凸部96側の端面)に形成されている。
係止凸部96は、あり溝91a〜91fに係合するよう
に断面が三角形になっている。
【0054】このような構成でも、スプール12が回転
すると、移動部材52a〜52fがあり溝91a〜91
fに案内されてスプール12の径方向に移動する。ま
た、移動突起94が固定突起92a〜92fの内側に位
置すると、移動部材52a〜52fが非作用姿勢に維持
され、制動部材51に接触不能になる。なお、径方向に
沿ったあり溝などの凹部からなるガイド面に代えて径方
向に沿った凸部や穴等のガイド面により移動部材を案内
してもよい。
【0055】〔実施形態4〕前記3つの実施形態では、
移動部材52a〜52fがスプール12の径方向に沿っ
て直線移動させたが、図12,図13に示すように、移
動部材52a〜52fを揺動軸回りに揺動自在に装着し
てもよい。回転部材53の円板部53cの外周側の側面
には、周方向に間隔を隔てて配置された6つの装着凹部
97a〜97fが形成されている。各装着凹部97a〜
97fは、図14及び図15に示すように、所定の弦方
向長さを有し、底面が半円形の孔である。この装着凹部
97a〜97fに移動部材52a〜52fが弦方向に沿
う揺動軸回りに揺動自在に支持されている。装着凹部9
7a〜97fの開口面には移動部材52a〜52fを係
止するための係止板98がねじ止めされている。各装着
凹部97a〜97fの外周側の側面には、角度R1の傾
斜面99aが形成されている。また、内周側の側面に
は、角度R2の傾斜面99bが形成されている。この外
周側の傾斜面99a及び内周側の傾斜面99cは、各移
動部材52a〜52fの揺動角度を規制するとともに各
移動部材52a〜52fを非作用状態に規制するために
形成されている。この傾斜角R1は例えば3゜〜5゜程
度であり、傾斜角R2は例えば75゜〜90゜程度であ
る。この傾斜角R1は、制動部材51の内側に固定され
たブレーキライナ57に移動部材52a〜52fの先端
が組み込み可能な位置になるようにするために設けられ
ている。内周側の側面に形成された角度R2の傾斜面9
9bには、丸穴状の係止凹部99cが形成されている。
この係止凹部99cは、移動部材52a〜52fを非作
用状態に保持するために設けられている。
【0056】移動部材52a〜52fは、回転部材51
の装着凹部97a〜97fに揺動自在に装着されてい
る。各移動部材52a〜52fは、図14及び図15に
示すように、装着凹部97a〜97fに装着された軸部
100と、軸部100からスプール軸方向外方に延びる
揺動部101と、揺動部101の外側面に凸に突出して
設けられた接触部102と、揺動部101の内側面に設
けられた係止突起103とを有している。
【0057】接触部102は、図10に示すように、ス
プール軸方向でその形成位置が異なっている。なお、こ
の実施形態では、6つの移動部材87のうち1つには接
触部102は設けられていない。この接触部102が設
けられていない移動部材52fは、回転バランスを保つ
ために設けられている。また、接触部102はほぼ等間
隔で配置されている。揺動部101の外側面は、途中で
僅かに内側に傾斜している。これは、移動部材52a〜
52fが外方に揺動した時に、制動部材51のブレーキ
ライナ57から先端が外方に飛び出すのを防止するため
に設けられている。この接触部102がブレーキライナ
57と接触してスプール12が制動される。係止突起1
03は回転部材53の係止凹部99cに係止される。こ
の係止凹部99cに係止突起103を係止すると、移動
部材52a〜52fが非作用姿勢に保持される。
【0058】このような構成の遠心ブレーキ機構23で
は、スプール12が回転すると、回転部材53が回転し
て移動部材52a〜52fが軸部100回りに径方向外
方に揺動する。そして、作用姿勢にある移動部材52a
〜52fの接触部102がブレーキライナ57に接触し
てスプール12を制動する。このとき、制動部材51の
軸方向位置によってブレーキライナ57に接触する接触
部102の数が変化する。これにより、制動力を細かく
調整できる。また、移動部材52a〜52fを作用姿勢
又は非作用姿勢にすることにより、前記実施形態と同様
に制動力の調整範囲を変更できる。
【0059】[他の実施形態] (a)前記実施形態では、回転カム機構74により制動
部材51を移動させたが、ねじ等の他の変換機構により
移動させてもよい。 (b)前記実施形態1及び2では、3つの移動部材52
a,52c,52eのみを切り換え可能にしたが、全て
の移動部材を切り換え可能にしてもよい。また、実施形
態3及び4では、全ての移動部材を切り換え可能にした
が、一部のみ切換可能にしてもよい。
【0060】(c)前記実施形態1及び2では、それぞ
れ3つのの移動部材の構造を統一して装着方向を変更す
ることで制動部材への接触位置を変更可能に構成した
が、接触位置を各移動部材で異ならせてもよい。 (d)前記実施形態4では、揺動軸を回転部材53の弦
方向に沿って配置したが、揺動軸を配置する方向は弦方
向に限定されず、スプール軸に沿った方向やそれらと交
差する方向でもよい。
【0061】
【発明の効果】本発明によれば、移動部材は、スプール
軸を貫通するガイド軸ではなくスプールに連動して回転
する回転部材に装着されている。このため、移動部材を
回転軸方向ずらして配置する場合に、細かくずらすこと
ができ、制動力を細かく調整できる。しかも、移動部材
の回転軸方向位置を異ならせて移動部材が制動部材に接
触する数を変更するのではなく、移動部材が制動部材に
接触する位置だけを軸方向で異ならせるように配置する
こともできる。この場合、移動部材の回転軸方向位置に
依存することなく制動力をさらに細かく調整できる。ま
た、切換手段により移動部材を非作用姿勢と作用姿勢と
に切り換えることができるので、最大制動力や最小制動
力や制動力の変化の割合を変更することができる。この
ため、制動力の調整範囲を変更することができ、仕掛け
の重さや釣法などにより制動力を自由に調整できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態を採用した両軸受リールの
斜視図。
【図2】その断面図。
【図3】遠心ブレーキ機構の分解斜視図。
【図4】遠心ブレーキ機構の断面拡大図。
【図5】移動部材の装着状態を示す断面拡大図。
【図6】移動部材の装着状態を示す断面側面図。
【図7】制動部材が最もスプールから離反したときの図
4に相当する図。
【図8】実施形態2の図4に相当する図。
【図9】実施形態3の図3に相当する図。
【図10】実施形態3の図4に相当する図。
【図11】その移動部材の斜視図。
【図12】実施形態4の図3に相当する図。
【図13】実施形態4の図4に相当する図。
【図14】実施形態4の移動部材の断面部分図。
【図15】図14のX−X断面図。
【符号の説明】
1 リール本体 12 スプール 16 スプール軸 23 遠心ブレーキ機構 51 制動部材 52a〜52f 移動部材 53 回転部材 56a〜56f ガイド軸 54 移動機構 59 切換機構 60a〜60f 凹部 61 抜け止め突起 62,92a〜92f 固定突起 64,94 移動突起 70 制動つまみ 74 回転カム機構 91a〜91f あり溝 99c 係止凹部 100 軸部 103 係止突起

Claims (18)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】リール本体に回転自在に装着されたスプー
    ルを遠心力により制動する両軸受リールの遠心制動装置
    であって、 前記リール本体に対して回転が制限された筒状の制動部
    材と、 前記スプールに連動して回転しかつ前記制動部材に対し
    て前記スプールの回転軸方向に相対移動自在な回転部材
    と、 前記回転部材にそれぞれ移動自在に装着され、前記スプ
    ールの回転による遠心力により前記制動部材に向けて移
    動し、前記回転部材と前記制動部材との前記回転軸方向
    の相対移動により、前記制動部材に異なる個数で接触可
    能な複数の移動部材と、 前記移動部材を異なる位置に変位させることにより、前
    記制動部材に接触不能な非作用姿勢と接触可能な作用姿
    勢とに前記複数の移動部材の少なくともいずれかひとつ
    を切換可能な切換手段と、 前記制動部材と回転部材とを前記回転軸方向に相対移動
    させる移動機構と、を備えた両軸受リールの遠心制動装
    置。
  2. 【請求項2】前記複数の移動部材の少なくとも一部は、
    前記制動部材への接触位置が前記回転軸方向で異なるよ
    うに配置されている、請求項1に記載の両軸受リールの
    遠心制動装置。
  3. 【請求項3】前記複数の移動部材は、前記回転部材に前
    記制動部材に向けて放射状に配置された複数のガイド部
    に前記スプールの径方向に移動自在にそれぞれ装着され
    ている、請求項1又は2に記載の両軸受リールの遠心制
    動装置。
  4. 【請求項4】前記ガイド部は、前記制動部材に向けて放
    射状に前記回転部材に立設された複数のガイド軸を含
    み、前記複数の移動部材は前記ガイド軸にその軸方向に
    移動自在にそれぞれ装着されている、請求項3に記載の
    両軸受リールの遠心制動装置。
  5. 【請求項5】前記複数のガイド軸の少なくとも一部は、
    前記回転軸方向の位置をずらせて前記回転部材に立設さ
    れている、請求項4に記載の両軸受リールの遠心制動装
    置。
  6. 【請求項6】前記切換手段は、前記移動部材を前記ガイ
    ド軸の異なる軸方向位置に移動させることにより前記2
    つの姿勢に切換可能である、請求項4又は5に記載の両
    軸受リールの遠心制動装置。
  7. 【請求項7】前記ガイド軸は、前記回転部材の外周部に
    放射状に形成された凹部に立設されており、 前記切換手段は、前記凹部の回転方向の対向する側壁に
    前記移動部材に向けて突出して形成された1対の固定突
    起と、前記移動部材に前記1対の固定突起に係止可能に
    突出して形成された移動突起とを有し、前記両突起の少
    なくともいずれかが弾性を有している、請求項6に記載
    の両軸受リールの遠心制動装置。
  8. 【請求項8】前記回転部材は、前記固定突起の径方向外
    方に並べて配置され前記移動突起に係止可能な抜け止め
    突起をさらに備える、請求項7に記載の両軸受リールの
    遠心制動装置。
  9. 【請求項9】前記回転軸方向位置が同じ位置の前記ガイ
    ド軸に装着された前記複数の移動部材の少なくとも一部
    は、前記回転軸方向の接触位置が他の移動部材と異なる
    接触部を有している、請求項5から8のいずれかに記載
    の両軸受リールの遠心制動装置。
  10. 【請求項10】前記ガイド部は、前記制動部材に向けて
    放射状に前記回転部材に設けられた複数のガイド面を含
    み、 前記複数の移動部材は前記ガイド面にその軸方向に移動
    自在にそれぞれ装着されている、請求項3に記載の両軸
    受リールの遠心制動装置。
  11. 【請求項11】前記切換手段は、前記移動部材を前記ガ
    イド面の異なる前記径方向位置に移動させることにより
    前記2つの姿勢に切換可能である、請求項10に記載の
    両軸受リールの遠心制動装置。
  12. 【請求項12】前記複数のガイド面の少なくとも一部
    は、前記回転軸方向の位置をずらせて前記回転部材に配
    置されている、請求項10又は11に記載の両軸受リー
    ルの遠心制動装置。
  13. 【請求項13】前記複数の移動部材は、周方向に間隔を
    隔て配置された複数の揺動軸回りにそれぞれ揺動自在に
    かつ前記制動部材にそれぞれ接触可能に前記回転部材に
    装着されている、請求項1又は2に記載の両軸受リール
    の遠心制動装置。
  14. 【請求項14】前記切換手段は、前記移動部材を異なる
    揺動位置に移動させることにより前記2つの姿勢に切換
    可能である、請求項13に記載の両軸受リールの遠心制
    動装置。
  15. 【請求項15】前記複数の揺動軸の少なくとも一部は、
    前記回転軸方向の位置をずらせて前記回転部材に配置さ
    れている、請求項13又は14に記載の両軸受リールの
    遠心制動装置。
  16. 【請求項16】前記移動機構は、前記リール本体に回動
    自在に設けられた回動部材と、前記回動部材の回動を前
    記回転軸方向の移動に変換して前記制動部材を移動させ
    る回転カム機構とを有する、請求項1から15のいずれ
    かに記載の両軸受リールの遠心制動装置。
  17. 【請求項17】前記回転部材は、前記スプールに回転不
    能に設けられている、請求項1から16のいずれかに記
    載の両軸受リールの遠心制動装置。
  18. 【請求項18】前記回転部材は、前記スプールの回転軸
    に回転不能に設けられている、請求項1から16のいず
    れかに記載の両軸受リールの遠心制動装置。
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