JP2001094324A - 自動車用ガラスアンテナ装置 - Google Patents

自動車用ガラスアンテナ装置

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JP2001094324A
JP2001094324A JP26606999A JP26606999A JP2001094324A JP 2001094324 A JP2001094324 A JP 2001094324A JP 26606999 A JP26606999 A JP 26606999A JP 26606999 A JP26606999 A JP 26606999A JP 2001094324 A JP2001094324 A JP 2001094324A
Authority
JP
Japan
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coil
defogger
antenna conductor
frequency
automobile
Prior art date
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Pending
Application number
JP26606999A
Other languages
English (en)
Inventor
Nobuyasu Namatame
宣泰 生田目
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AGC Inc
Original Assignee
Asahi Glass Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】増幅器なしで感度が向上する自動車用ガラスア
ンテナ装置を提供する。 【解決手段】デフォッガ3と直流電源10との間にチョ
ークコイル9を接続し、アンテナ導体6と受信機20を
接続し、アンテナ導体6とデフォッガ3との間に第1の
コイル、高周波チョークコイル及びコンデンサの直列接
続回路を接続し、アンテナ導体6と受信機20との間の
線路と車体アースとの間に第2のコイルを接続する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はラジオ及びテレビ放
送等の受信用に適した自動車用ガラスアンテナ装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】従来、図3に示すように放送受信用のガ
ラスアンテナとして、2つのアンテナの受信信号A、B
を2つの入力を有する合成増幅回路にそれぞれ送り、こ
れらの受信信号A、Bをコイル67により合成し、増幅
器により増幅して、受信機の入力Xに送ることが提案さ
れている(特開平4−280125)。しかし、この従
来例では増幅器を構成するトランジスタを必要とし、ト
ランジスタ用の電源電圧VPPのための配線を必要とする
ため、構造が複雑になり、生産性が悪くなる問題があっ
た。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、従来技術の
前述の欠点を解消する自動車用ガラスアンテナ装置の提
供を目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、デフォッガと
アンテナ導体とが自動車の後部窓ガラス板に設けられ
て、デフォッガと直流電源との間にチョークコイルが接
続されており、アンテナ導体と受信機とが接続されてい
る自動車用ガラスアンテナ装置において、アンテナ導体
とデフォッガとの間に、第1のコイル、高周波チョーク
コイル及びコンデンサの直列接続回路が接続されてお
り、アンテナ導体と受信機との間の線路と、車体アース
との間に、第2のコイルが接続されている自動車用ガラ
スアンテナ装置を提供する。
【0005】
【発明の実施の形態】図1は本発明の自動車用ガラスア
ンテナ装置の一実施例の構成図であり、図2は図1の合
成共振回路7の一実施例の回路図である。また、本発明
の自動車用ガラスアンテナ装置は低域受信周波数帯及び
高域受信周波数帯の2つの受信周波数帯を受信する。低
域受信周波数帯は通常10MHz以下、高域受信周波数
帯は通常10MHz以上である。
【0006】図1、2において、1は自動車の後部窓ガ
ラス板、2はヒータ線、2aは最高位のヒータ線、3は
アンテナ導体として機能するデフォッガ、3aはデフォ
ッガの分岐線、4はアンテナ導体の給電点、5a、5
b、5cはバスバ、6はアンテナ導体、6aはアンテナ
導体6のデフォッガ3との隣接部、7は合成共振回路8
はリアクタンス回路、9はチョークコイル、10は直流
電源、11は第5のコンデンサ、13は第1のコンデン
サ、14は第1のコイル、15は第1のダンピング抵
抗、16は第3のコンデンサ、18は第2のコイル、2
0は受信機、22は第3のダンピング抵抗、24は高周
波チョークコイル、25はケーブル、26は第1の入力
端子、27は第2の入力端子、28は第1の出力端子、
29は第2の出力端子、32は第2のダンピング抵抗、
34は第4のダンピング抵抗である。
【0007】図1、2に示す自動車用ガラスアンテナ装
置では、デフォッガ3とアンテナ導体6とが自動車の後
部窓ガラス板1に設けられて、デフォッガ3と直流電源
10との間にチョークコイル9が接続されており、アン
テナ導体6と受信機20とが接続されている。
【0008】図2に示すとおり、給電点4と第1の入力
端子26とが接続されており、かつ、バスバ5bと第2
の入力端子27とが接続されているため、アンテナ導体
6とデフォッガ3との間に、第1のコイル14、高周波
チョークコイル24、第1のコンデンサ13の直列接続
回路が接続されている。
【0009】第1の出力端子28と受信機20とがケー
ブル25(本例の場合には同軸ケーブル)により接続さ
れており、かつ、第2の出力端子29と車体アースとが
接続されている。アンテナ導体6と受信機20との間の
線路と、車体アースとの間に第2のコイル18が接続さ
れている。
【0010】図2に示す合成共振回路7は、アンテナ導
体6の受信信号と、アンテナとして機能するデフォッガ
3の受信信号とを合成し、かつ、並列共振及び直列共振
を生じさせる機能を有する。
【0011】第1のコイル14は、第1の入力端子26
と第2の入力端子27からの2つの受信信号を合成する
機能を有し、かつ、第1のコイル14は並列共振に影響
を与える機能を有する。第1のコイル14のインダクタ
ンス値は、通常、0.01〜30mHの範囲が使用され
る。一方、第2のコイル18は直列共振に影響を与える
機能を有し、第2のコイル18のインダクタンス値は、
通常、0.1μH〜10mHの範囲が使用される。
【0012】高周波チョークコイル24は、アンテナ導
体6とデフォッガ3とを通常高域受信周波数帯で高周波
的に分離し、アンテナ導体6の導体の実効長を変化させ
ず、高域受信周波数帯で受信感度を向上させる機能を有
する。
【0013】また、高周波チョークコイル24が設けら
れてなく、高周波チョークコイル24の箇所が短絡され
ている場合、高域受信周波数帯においてチョークコイル
9又は第1のコイル14の自己共振周波数が低く容量性
が通常現れるので、アンテナ導体6に励起した高域受信
周波数帯の受信信号が車体アースに漏れるため、高周波
チョークコイル24を設けてこれを防いでいる。換言す
ると、高周波チョークコイル24は、低域受信周波数帯
の周波数を通過させ、高域受信周波数帯の周波数を遮断
又は減衰するフィルタ回路としての機能を有する。高周
波チョークコイル24のインダクタンス値は、通常、
0.1〜100μHの範囲が使用される。
【0014】低域受信周波数帯を中波放送帯とし、高域
受信周波数帯を日本又は米国のFM放送帯とする場合に
は、 FM放送帯の感度向上のため高周波チョークコイ
ル24のインダクタンス値は、0.3〜20μH、特に
は0.8〜4.8μHのものが好ましい。
【0015】また、高域受信周波数帯を日本のFM放送
帯とする場合には、高周波チョークコイル24の自己共
振周波数fsの感度向上のために好ましい範囲は、6〜
228MHzであり、より好ましい範囲は、10〜15
2MHz、特に好ましい範囲は、25〜140MHzで
ある。
【0016】また、高域受信周波数帯を米国のFM放送
帯とする場合には、高周波チョークコイル24の自己共
振周波数fsの感度向上のために好ましい範囲は、7.
2〜264MHzであり、より好ましい範囲は、12〜
176MHz、特に好ましい範囲は、30〜162MH
zである。なお、高周波チョークコイル24を等価回路
で表すと、コイルとコンデンサとの並列回路となり、該
コイルと該コンデンサとの並列共振周波数が自己共振周
波数となる。
【0017】また、図1において、アンテナ導体6とデ
フォッガ3とはできるだけ容量結合していない方が好ま
しい。容量結合させる場合には、アンテナ導体6に励起
された高域受信周波数帯の受信信号がデフォッガ3、チ
ョークコイル9を介して車体アースに漏れやすくなる。
アンテナ導体6とデフォッガ3とをできるだけ容量結合
させないため、アンテナ導体6とデフォッガ3の容量結
合部分(図1の場合は分岐線3aと隣接部6aとの略平
行部分)の最短の間隔を5mm以上とすることが好まし
い。最短の間隔が5mm以上の場合には、5mm未満の
場合と比較して高域受信周波数帯の感度が向上する。よ
り好ましくは、最短の間隔が10mm以上であり、特に
好ましくは、最短の間隔が20mm以上である。以上述
べた、アンテナ導体6とデフォッガ3の容量結合部分の
最短の間隔の条件については、アンテナ導体6とデフォ
ッガ3の容量結合部分の略平行部分の長さが100mm
以上の場合に適用される。
【0018】また、図1において、アンテナ導体6とデ
フォッガ3とをできるだけ容量結合させないために、ア
ンテナ導体6とデフォッガ3の容量結合部分の近接容量
は、高域受信周波数帯において、50pF以下が好まし
く、25pF以下が好ましい。
【0019】第1のコンデンサ13は、デフォッガ3に
流れる直流電流が、第2のダンピング抵抗32、第1の
コイル14、高周波チョークコイル24、第2のコイル
18、第4のダンピング抵抗34の順に流れて車体アー
スに流れ出すのを防止する機能を有する。第1のコンデ
ンサ13の容量値は、通常、数pF〜10000pFの
範囲が使用される。第2のコンデンサ19はアンテナ導
体6から受信機に印加される直流電圧を阻止するための
もので必要に応じて設けられる。第2のコンデンサ19
を省略する場合には、第2のコンデンサ19の箇所を短
絡する。
【0020】ダンピング抵抗15、22、32、34は
主に合成共振回路7が起す共振の平坦性、すなわち、Q
(クオリティファクタ)を調整するための抵抗であり、
抵抗値は、通常、100Ω〜1MΩの範囲が使用され
る。Qの調整が不要な場合には、ダンピング抵抗15、
22、32、34は不要であり省略できる。省略する場
合には、ダンピング抵抗32、34の箇所を短絡する
か、ダンピング抵抗15、22の箇所を開放とすればよ
い。
【0021】図2において、アンテナ導体6と第2のコ
イル18の接続経路で並列共振が起きる。また、デフォ
ッガ3と第1のコイル14の接続経路で直列共振が起き
る。リアクタンス回路8の機能はデフォッガを車体アー
スから高周波的に絶縁する。また、並列共振、直列共振
は、所望の放送帯域内外で生じさせてよい。しかし、所
望の放送帯域外で生じさせる場合は、これらの共振の影
響が及ぶ範囲でこれらの共振を生じさせることが必要で
ある。
【0022】前述したとおり、本発明において、並列共
振と直列共振とが生じる。しかし、これらの並列共振と
直列共振に限定されず、リアクタンス回路8とその周辺
のインピーダンスとで他の共振(3つ目の共振)を生じ
させてもよい。ダンピング抵抗30、31はその場合の
Qの調整用である。
【0023】AM放送帯において、感度を向上させるに
は、並列共振周波数を100〜780kHz、直列共振
周波数を920〜2000kHzに設定することが好ま
しい。この範囲内であると、この範囲以外と比較して、
AM放送帯内で最高感度と最低感度との差が約1dB〜
約12dBの範囲となるようなQ値になるように、合成
共振回路の回路定数を設定した場合、感度が向上する。
【0024】図1に示すデフォッガ3では、デフォッガ
3の両側のバスバの右側のバスバを所望のところから上
下に2つに分割し、下側部バスバ5a、上側部バスバ5
bを設けている。下側部バスバ5aには車体アースのリ
ード線を接続し、上側部バスバ5bには電源側のリード
線を接続している。給電された電流は上側部バスバ5b
からバスバ5cを通って下側部バスバ5aへとコの字状
に流れる。
【0025】
【実施例】図1、図2に示すような自動車用ガラスアン
テナ装置を製作した。第1のコンデンサ13は470p
F、第1のコイル14は1mH、高周波チョークコイル
24は2.7μH、第2のコンデンサ19は0.01μ
H、第1のダンピング抵抗15は6.7kΩ、第2のコ
イル18は220μH、第3のダンピング抵抗22は
5.4kΩとした。ダンピング抵抗32、34は設け
ず、該当箇所を短絡した。アンテナ導体6とデフォッガ
3とはほとんど容量結合されていなかった。このように
した結果、AM放送帯をノイズも少なく、良好に受信で
きた。
【0026】
【発明の効果】本発明では、アンテナとなりうる複数の
アンテナ導体の受信信号を合成し、共振させるため、複
数のアンテナ導体の有効的な利用が図れ、増幅器なしで
も、S/N比に優れ、高感度が達成できる。また、増幅
器がないので増幅器用の電源電圧のための配線を必要と
せず、構造が比較的簡単で、放送帯内で最高感度と最低
感度との差が少なく、生産性に優れた自動車用ガラスア
ンテナ装置が製作できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の自動車用ガラスアンテナ装置の一実施
例の構成図。
【図2】本発明の自動車用ガラスアンテナ装置の合成回
路の一実施例の回路図。
【図3】従来ガラスアンテナにおける合成回路の回路
図。
【符号の説明】
1:自動車の後部窓ガラス板 2:ヒータ線 2a:最高位のヒータ線 3:デフォッガ 3a:分岐線 4:アンテナ導体の給電点 5a、5b、5c:バスバ 6:アンテナ導体 6a:隣接部 7:合成共振回路 8:リアクタンス回路 9:チョークコイル 10:直流電源 11:第5のコンデンサ 13:第1のコンデンサ 14:第1のコイル 15:第1のダンピング抵抗 16:第3のコンデンサ 18:第2のコイル 20:受信機 22:第3のダンピング抵抗 24:高周波チョークコイル 25:ケーブル 26:第1の入力端子 27:第2の入力端子 28:第1の出力端子 29:第2の出力端子 32:第2のダンピング抵抗 34:第4のダンピング抵抗

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】デフォッガとアンテナ導体とが自動車の後
    部窓ガラス板に設けられて、デフォッガと直流電源との
    間にチョークコイルが接続されており、アンテナ導体と
    受信機とが接続されている自動車用ガラスアンテナ装置
    において、 アンテナ導体とデフォッガとの間に、第1のコイル、高
    周波チョークコイル及びコンデンサの直列接続回路が接
    続されており、 アンテナ導体と受信機との間の線路と、車体アースとの
    間に、第2のコイルが接続されている自動車用ガラスア
    ンテナ装置。
JP26606999A 1999-09-20 1999-09-20 自動車用ガラスアンテナ装置 Pending JP2001094324A (ja)

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