JP2001091386A - 圧力センサの異常検出方法および圧力センサの異常検出装置 - Google Patents

圧力センサの異常検出方法および圧力センサの異常検出装置

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JP2001091386A
JP2001091386A JP26894499A JP26894499A JP2001091386A JP 2001091386 A JP2001091386 A JP 2001091386A JP 26894499 A JP26894499 A JP 26894499A JP 26894499 A JP26894499 A JP 26894499A JP 2001091386 A JP2001091386 A JP 2001091386A
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pressure sensor
pressure
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amplitude
brake
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Yukihiko Inoue
幸彦 井上
Kensuke Fukuyama
研輔 福山
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Hitachi Unisia Automotive Ltd
Nissan Motor Co Ltd
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Nissan Motor Co Ltd
Unisia Jecs Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 圧力センサの異常検出精度の向上を図るこ
と。 【解決手段】 液体ポンプaから液体が吐出される圧力
回路bの液圧を検出する圧力センサcの異常を検出する
異常検出装置であって、圧力センサcから出力された出
力値を繰り返し読み込む読込手段dと、この読込手段d
において、繰り返し読み込まれた出力値の最大値および
最小値を基に出力の振幅を算出する振幅算出手段eと、
この振幅算出手段eにおいて求められた振幅が所定の異
常判定基準値に満たない状態であるときに、この状態の
経過時間を計測する時間計測手段fと、この時間計測手
段fにより計測された時間が、所定の異常判定時間に達
したときに異常と判定する異常判定手段gと、を備え、
所定の判定条件が成立したときに圧力センサcが圧力を
検出している状況であるとして異常検出処理を実行する
よう構成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ABS制御や倍力
助勢や車両姿勢制御や自動制動制御などホイルシリンダ
圧を任意にコントロールするブレーキ装置などのよう
に、ポンプから流体が吐出される流体圧回路において流
体圧力を検出するべく設けられた圧力センサの異常を検
出する方法および装置に関する。
【0002】
【従来の技術】上述のように、流体回路の流体圧力の異
常を検出する方法として、例えば、特開平8-1787
86号公報に記載のように、ブレーキ装置のマスタシリ
ンダ圧あるいはブレーキ配管の圧力を検出するものが知
られている。
【0003】この従来技術は、ブレーキ配管にポンプが
流体を吐出するように構成されて、ABS制御や倍力助
勢や車両姿勢制御や自動制動制御などホイルシリンダ圧
を任意にコントロールすることが可能なブレーキ装置に
おいて、運転者によるブレーキ操作あるいは液圧制御に
よって発生したブレーキ液圧を検出するために、マスタ
シリンダまたはブレーキ配管に圧力センサを設け、この
圧力センサの検出値に基づいてホイルシリンダに供給す
る液圧を調節するよう構成されている。
【0004】そして、この圧力センサの異常検出方法と
して、この圧力センサからの出力値を繰り返し読み込
み、この読込値が、予め設定された所定の範囲の正常範
囲内に収まっている場合には、正常と判断し、読込値が
正常値範囲外に出た状態が所定の時間を越えて続くと、
異常と判断する方法・装置が記載されている。つまり、
圧力センサおよびその配線において、断線や地絡といっ
た状態が発生すると、圧力センサの検出値が、全く圧力
を検出していない状態あるいは通常よりも過大な圧力を
検出する状態となるため、上記のように読込値が所定の
正常値範囲外の値となることで異常と判定するものであ
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、圧力セ
ンサの故障としては、地絡や断線などの他に、圧力セン
サの出力値が所定の中間値のままになるという故障(以
下、これを中間故障と称する)もあり、この場合、上述
の従来の異常検出方法にあっては、中間値が前記正常範
囲内に収まっていると、異常を検出できず正常と判断し
てしまうおそれがあるという問題があった。
【0006】本発明は、上述の従来の問題点に着目して
なされたもので、上述のような誤判定が成されるのを防
止して異常検出精度の向上を図ることを目的としてい
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
めに、請求項1に記載の発明では、圧力センサが圧力を
検出している状況において圧力センサの出力値の振幅が
所定の範囲内であれば異常と判定すること方法とした。
【0008】また、請求項2に記載の発明では、請求項
1記載の圧力センサの異常検出方法において、前記圧力
センサが、液体ポンプから液体が吐出される圧力回路の
液圧を検出する圧力センサであって、前記圧力センサか
ら出力された出力値を繰り返し読み込む読込ステップ
と、この読込ステップにおいて、繰り返し読み込まれた
出力値の最大値および最小値を基に出力の振幅を算出す
る振幅算出ステップと、この振幅算出ステップにおいて
求められた振幅が所定の異常判定基準値に満たない状態
であるときに、この状態の経過時間を計測する時間計測
ステップと、この時間計測ステップにより計測された時
間が、所定の異常判定時間に達したときに異常と判定す
る異常判定ステップと、から構成され、所定の判定条件
が成立したときに前記圧力センサが圧力を検出している
状況であるとして上記ステップを順に実行することを特
徴とする方法とした。
【0009】また、請求項3に記載の発明は、図1のク
レーム対応図に示すように、液体ポンプaから液体が吐
出される圧力回路bの液圧を検出する圧力センサcの異
常を検出する異常検出装置であって、前記圧力センサc
から出力された出力値を繰り返し読み込む読込手段d
と、この読込手段dにおいて、繰り返し読み込まれた出
力値の最大値および最小値を基に出力の振幅を算出する
振幅算出手段eと、この振幅算出手段eにおいて求めら
れた振幅が所定の異常判定基準値に満たない状態である
ときに、この状態の経過時間を計測する時間計測手段f
と、この時間計測手段fにより計測された時間が、所定
の異常判定時間に達したときに異常と判定する異常判定
手段gと、を備え、所定の判定条件が成立したときに前
記圧力センサcが圧力を検出している状況であるとして
異常検出処理を実行するよう構成されていることを特徴
とする。
【0010】また、請求項4に記載の発明は、請求項3
記載の圧力センサの異常検出装置において、前記圧力回
路bは、車両のブレーキ配管であり、かつ、前記圧力セ
ンサcは、ブレーキ液圧を検出するセンサであることを
特徴とする。
【0011】請求項5に記載の発明は、請求項4に記載
の圧力センサの異常検出装置前記ブレーキ配管は、運転
者によるブレーキ操作に応じてブレーキ液圧を発生させ
るブレーキ操作液圧源と、このブレーキ操作液圧源とホ
イルシリンダとを結ぶ主通路と、この主通路の途中に設
けられてホイルシリンダのブレーキ液圧を減圧および増
圧可能な液圧調整弁と、前記主通路において液圧調整弁
よりもブレーキ操作液圧源側の位置に設けられて主通路
を遮断および連通させるゲート弁と、前記主通路におい
てゲート弁と液圧調整弁との間の位置に吐出回路が接続
されてブレーキ液を吐出するポンプと、走行状態判断手
段が判断する走行状態に応じて、車両の制動の必要性な
らびにホイルシリンダに供給するブレーキ液圧である目
標液圧を決定し、この決定に応じて前記ポンプ,ゲート
弁および液圧調整弁を作動させて自動的に制動力を発生
させる自動制動制御、ならびに、運転者の制動操作時に
車輪がロックするのを防止すべく前記ポンプおよび液圧
調整弁の作動を制御するABS制御を実行する制御手段
と、を備えたブレーキ制御装置の前記主通路を構成する
ブレーキ配管であることを特徴とする。
【0012】請求項6に記載の発明は、請求項3ないし
5に記載の圧力センサの異常検出装置において、前記振
幅算出手段eは、繰り返し読み込まれた出力値の移動平
均値を求め、この移動平均値の最大値および最小値を基
に出力の振幅を算出するよう構成されていることを特徴
とする。
【0013】請求項7に記載の発明は、請求項4ないし
6に記載の圧力センサの異常検出装置において、前記異
常検出処理を実行する所定の判定条件が成立したときと
はブレーキ配管において液圧が発生するときであること
を特徴とする。
【0014】また請求項8記載の発明は、請求項7記載
の圧力センサの異常検出装置において、前記判定条件が
成立するブレーキ配管bにおいて液圧が発生するときと
は、運転者が制動操作を行ったとき、前記ABS制御を
実行したとき、および前記自動制動制御を実行したとき
の少なくともいずれかであることを特徴とする。
【0015】請求項9に記載の発明は、請求項4ないし
8に記載の圧力センサの異常検出装置において、前記異
常判定手段gは、異常判定の基準になる前記異常判定時
間を制動状態に応じて変更するよう構成されていること
を特徴とする。
【0016】
【発明の作用および効果】本発明の圧力センサの異常検
出方法では、圧力センサが正常なときには、検出対象の
圧力が変化すると、その出力値も変化する。したがっ
て、出力値の振幅が所定の範囲から出ることになり、正
常と判定することができる。
【0017】一方、圧力センサが故障したときには、検
出対象の圧力が変化しても、その出力値は、0あるいは
過大値あるいは中間値でとどまることになる。したがっ
て、出力値が、どのようなレベルであってもその振幅は
所定の範囲内に留まることになり、よって、異常と判定
することができる。
【0018】以上のように、本発明にあっては、圧力セ
ンサの出力値の振幅に基づいて異常判定を行うようにし
ているため、圧力センサが故障したときに、その出力値
が中間故障時の出力値である中間値を含みどのようなレ
ベルであっても異常判定を行うことができ、検出精度の
向上を図ることができるという効果が得られる。
【0019】請求項2に記載の発明では、液体ポンプか
ら液体が吐出される圧力回路の液圧を検出する圧力セン
サにおいて、圧力を検出する判定条件が成立したとき
に、振幅算出ステップにより圧力センサの出力の振幅を
算出し、続く時間計測ステップにより、振幅が所定の異
常判定基準値に満たない状態の経過時間を計測し、続く
異常判定ステップにおいて、この計測時間が所定の異常
判定時間に達したときに異常と判定する。
【0020】すなわち、液圧ポンプの吐出圧は一定して
いないため、圧力センサが正常に機能している場合に
は、液圧ポンプ特性に基づく液圧変動を検出することに
より、圧力センサの出力の振幅は、異常判定基準値を超
える。それに対して、圧力センサに異常が発生したとき
には、その出力が0や過大値はもちろん、中間値となっ
たとしてもこのように、圧力センサの出力の振幅が異常
判定基準値に満たなくなるとともに、この状態が継続さ
れる。したがって、この状態の経過時間に基づいて異常
判定をおこなうことができるものであり、本発明では、
圧力センサの出力の振幅が異常判定基準値に満たない状
態の経過時間に基づいて異常判定を実行するため、異常
の誤検出を防止して検出精度をさらに向上させることが
できる。
【0021】請求項3に記載の発明では、液体ポンプa
から液体が吐出される圧力回路bの液圧を検出する圧力
センサcにおいて、圧力を検出する判定条件が成立した
ときに、振幅算出手段eにより圧力センサcの出力の振
幅を算出し、時間計測手段fにより、振幅が所定の異常
判定基準値に満たない状態の経過時間を計測し、異常判
定手段gにおいて、この計測時間が所定の異常判定時間
に達したときに異常と判定する。
【0022】したがって、請求項3に記載の発明では、
請求項2に記載の発明と同様に、圧力センサcに異常が
発生したときには、その出力が0や過大値はもちろん、
中間値となったとしてもこのように、圧力センサcの出
力の振幅が異常判定基準値に満たなくなるとともに、こ
の状態が継続されることに基づいて、この状態の経過時
間により異常判定をおこなうものであり、本発明では、
圧力センサcの出力の振幅が異常判定基準値に満たない
状態の経過時間に基づいて異常判定を実行するために、
異常の誤検出を防止して検出精度を向上させることがで
きる。
【0023】請求項4ないし9に記載の発明では、車両
のブレーキ配管に設けられた圧力センサcの異常検出を
高い精度で行うことができる。すなわち、圧力センサc
は、制動時のブレーキ液圧を検出するものであるが、制
動時にブレーキ液圧は必ず上下することから、圧力セン
サcの出力値の振幅が異常判定基準値内であり、かつこ
の状態が所定時間を超えて継続された場合、異常と高い
精度で判定することができる。
【0024】請求項5ないし9に記載の発明では、圧力
センサcは、少なくとも、運転者の制動操作、ABS制
御、自動制動制御のいずれかが実行されたときのブレー
キ液圧を検出することができ、よって、異常検出処理
も、これらのいずれかが実行されたときに行われる。
【0025】請求項6記載の発明にあっては、振幅算出
手段eが、振幅を求めるにあたり、圧力センサcの出力
値の移動平均の最大値および最小値から求めるようにし
ているため、圧力センサcの出力にノイズが重畳される
などした場合でも、これらの成分を除去して検出精度を
向上させることができるという効果を奏する。
【0026】請求項9に記載の発明では、制動状態に応
じて異常判定時間を変更する。すなわち、異常判定時間
は、長くすればそれだけ検出精度が向上するが、検出対
象の液圧の変化が生じる時間が異常判定時間よりも短い
場合には、異常が生じていてもそれを判定できなくな
り、検出精度の悪化を招くことになる。したがって、制
動状態、すなわち圧力変化が生じる状態に応じて異常判
定時間を圧力変化が生じる時間に応じた最適の値に変更
することにより、検出精度を高めることができるという
効果が得られる。
【0027】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の実施の形態を図
面に基づいて説明する。図2は以下に説明する実施の形
態に対応するブレーキ制御装置の全体構成を示す構成図
である。
【0028】図において、MCはマスタシリンダであり
ブレーキペダルBPを踏み込むとブレーキ液をブレーキ
配管1,2を介してホイルシリンダWCに向けて供給す
る周知のものである。なお、マスタシリンダMCにはブ
レーキ液を貯留するリザーバRESが設けられている。
【0029】前記ブレーキ配管1,2は、特許請求の範
囲の主通路に相当するもので、いわゆるX配管と呼ばれ
る接続構造となっている。すなわち、ブレーキ配管1
は、左前輪のホイルシリンダWC(FL)と右後輪のホ
イルシリンダWC(RR)とを結び、ブレーキ配管2
は、右前輪のホイルシリンダWC(FR)と左後輪のホ
イルシリンダWC(RL)とを結ぶよう構成されてい
る。
【0030】前記ブレーキ配管1,2の途中には、特許
請求の範囲のゲート弁に相当するアウト側ゲート弁3が
設けられている。このアウト側ゲート弁3は、ブレーキ
配管1,2の連通・遮断を切り替える常開のソレノイド
弁である。
【0031】前記アウト側ゲート弁3には、マスタシリ
ンダMC側(以下、これを上流という)からホイルシリ
ンダWC側(以下、これを下流という)へのブレーキ液
の流通のみを許容する一方弁3aが並列に設けられてい
るとともに、これらに並列に迂回路3bが設けられ、こ
の迂回路3bには、アウト側ゲート弁3の下流の圧力が
所定圧を越えたら上流に逃がすリリーフバルブ3cが設
けられている。
【0032】また、前記ブレーキ回路1,2において、
アウト側ゲート弁3の下流にはソレノイド駆動の常開の
ON・OFF弁からなる増圧弁5が設けられ、さらに、
この増圧弁5よりも下流位置とリザーバ7とを結ぶリタ
ーン通路10の途中にはソレノイド駆動の常閉のON・
OFF弁からなる減圧弁6が設けられている。
【0033】さらに、前記ブレーキ配管1,2には、マ
スタシリンダMC以外の液圧源としてポンプ4が接続さ
れている。すなわち、このポンプ4は、運転者が操作し
ていないときのブレーキ液圧源となるとともに、ABS
制御を実行したときの戻しポンプを兼ねるものである。
このポンプ4は、モータ8により作動するプランジャポ
ンプであって、2つのプランジャ4p,4pを備えると
ともに、それぞれのプランジャ4p,4pで吸入・吐出
を行うポンプ室4rが、枝分かれされた吸入回路4a,
4bを介して前記ブレーキ配管1,2においてアウト側
ゲート弁3よりも上流の位置と、前記リザーバ7とに接
続されている。一方、吐出回路4cが、前記ブレーキ配
管1,2において、前記アウト側ゲート弁3と増圧弁5
との間の位置に接続されている。なお、前記吸入回路4
bには、ブレーキ液がリザーバ7の方向へ流れるのを防
止する逆止弁4dが設けられている。
【0034】また、前記吸入回路4aには、この吸入回
路4aの連通・遮断を切り替えるイン側ゲート弁9が設
けられている。このイン側ゲート弁9は、常閉のソレノ
イドバルブにより構成されている。
【0035】前記2つのゲート弁3,9、増圧弁5、減
圧弁6およびモータ8の作動はコントロールユニット1
1により制御される。このコントロールユニット11
は、車輪速センサ12と圧力センサ13とブレーキスイ
ッチ14に接続されている。前記車輪速センサ12は、
車両の4輪の各輪に設けられ、各輪の回転速度に対応し
た信号を出力する。前記圧力センサ13は、前記ブレー
キ配管1,2のアウト側ゲート弁3の下流に設けられ、
ブレーキ配管1,2の液圧を検出する。
【0036】前記コントロールユニット11は、ABS
制御ならびに自動制動制御を実行するよう構成されてい
る。ABS制御は、周知のように、運転者が制動操作を
行ったときに車輪がロックするのを防止する制御であっ
て、車体速と車輪速とに基づいてロック傾向の車輪が生
じたときには、該当する車輪のホイルシリンダWCに接
続された減圧弁6を開弁して減圧させ、車輪速を回復さ
せ、これによりロック傾向が解消されたら減圧弁を閉じ
て保持状態にするか、あるいはさらに増圧弁5を開弁さ
せて増圧を行うかする処理を繰り返す制御である。
【0037】また、自動制動制御は、運転者が制動操作
を行っていないときに必要に応じ制動力を発生させる制
御であり、例えば、車両の旋回時に過オーバステアにな
ってスピン状態に陥りそうなときに所望の輪(例えば前
輪の旋回外輪)に制動力を発生させて車両挙動を安定さ
せる制御(VDC制御)や、あるいはいわゆる自動走行
を行って前車との車間が詰まったり、前方にカーブや障
害がある場合などに全輪に制動力を発生させて減速する
制御などを指す。このような自動制動制御時には、アウ
ト側ゲート弁3を閉弁させる一方、イン側ゲート弁9を
開弁させ、さらにポンプ4を作動させてマスタシリンダ
MCのブレーキ液をブレーキ配管1,2に向けて吐出さ
せ、ABS制御と同様に、増圧弁5ならびに減圧弁6の
開閉によりホイルシリンダ圧を所望圧に制御する。
【0038】以上のようなABS制御や自動制動制御を
制御精度を高めるには、ブレーキ配管1,2の液圧を検
出するのが望ましい。そこで、本実施の形態では、圧力
センサ13を設けている。
【0039】このように圧力センサ13を設けた構成で
は、圧力センサ13に異常が発生した場合に、正常に制
御を実行できなくなることから、圧力センサ13の異常
を常時検出する必要がある。
【0040】本実施の形態では、コントロールユニット
11において、圧力センサ13の異常検出を実行してい
るもので、以下に、これについて説明する。
【0041】(実施の形態1)図3は、請求項1ないし
8に記載の発明に対応した実施の形態1の制御を実行す
る部分の制御流れを示すフローチャートである。
【0042】ステップ101では、圧力センサ13の出
力電圧Pmを読み込む。なお、この出力電圧Pmは、圧
力センサ13の出力電圧の1msにおけるサンプリング
値である。続くステップ102では、圧力センサ13の
出力電圧Pmの移動平均値Paveを求める。この移動
平均値Paveは、出力電圧Pmを10msの間で移動
平均した値であって、ノイズ成分を除去するためにこの
処理を行っている。
【0043】ステップ103では、コントロールユニッ
ト11において圧力センサ13の出力値が変化するよう
な制御を実行しているか否かを判定し、この制御を実行
している場合にはステップ104に進み、この制御を実
行していない場合はステップ112に進む。ここで、圧
力センサ13の出力値が変化する制御とは、具体的に
は、ABS制御および自動制動制御のことを指すもの
で、ABSフラグがセット・リセット状態のいずれであ
るか、また、VDCフラグがセット・リセット状態のい
ずれであるかにより判定する。
【0044】ステップ104では、移動平均値Pave
の最大値に相当する最大圧力PVmaxを算出し、一
方、ステップ105では、移動平均値Paveの最小値
に相当する最小圧力PVminを算出する。
【0045】続くステップ106では、最大圧力PVm
axと最小圧力PVminとの差、すなわち移動平均値
Paveが時間に伴って変化していったときの最大振幅
を演算し、この最大振幅が予め設定された異常判定基準
値A未満であるか否かを判定する。このステップ106
において、NOと判定され、信号の振幅が大きい場合に
は、圧力センサ13は正常であるとして、ステップ10
9に進み、最大圧力PVmaxならびに最小圧力PVm
inをリセットするとともに、異常判定タイマTのカウ
ント値を1だけデクリメントする。一方、ステップ10
6においてYESと判定され、信号の振幅が小さい場合
には、圧力センサ13に中間故障を含む故障が発生して
いる可能性があるもので、この場合、まずステップ10
7において、異常判定タイマTのカウント値を1だけイ
ンクリメントし、続くステップ108において、異常判
定タイマTのカウント値が異常判定時間T1未満である
か否かを判定し、異常判定時間T1未満であればステッ
プ110に進んで圧力センサ13が正常と判定するが、
異常判定時間T1以上であればステップ111に進んで
圧力センサ13が異常と判定する。
【0046】また、ステップ103においてNOと判定
した場合、およびステップ109の処理を実行した後に
進むステップ112では、圧力センサ13が正常である
と判定する。
【0047】次に、作用について説明する。コントロー
ルユニット11は、常時、圧力センサ13の出力電圧P
mを読込ながら、その移動平均値Paveを求めている
(ステップ101→102)。そこで、コントロールユ
ニット11が、ABS制御あるいは自動制動制御などの
ポンプ4を駆動させてブレーキ配管1,2にブレーキ液
を吐出することを伴う制御を実行するときには、移動平
均値Paveの最大圧力PVmaxならびに最小圧力P
Vminを算出して、その振幅を演算し、この振幅が異
常判定基準値A未満であるか否かを判定する(ステップ
103→104→105→106)。すなわち、ポンプ
4は、プランジャタイプのポンプであり、このポンプ4
がブレーキ液を吐出した場合、ブレーキ配管1,2にあ
っては、所定以上(異常判定基準値A以上)の振幅の脈
圧が発生する。それに対して、圧力センサ13におい
て、その出力電圧Pmが中間値に維持される中間故障を
含み、故障が生じたときには、例えば、図5に示すよう
に、その出力値の振幅は極めて小さくなる(異常判定基
準値A未満)。
【0048】そこで、本実施の形態1では、移動平均値
Paveの振幅が異常判定基準値A未満の場合は、圧力
センサ13に異常が発生していると判定する。また、こ
の判定をより確かなものとするために、本実施の形態1
では、移動平均値Paveの振幅が異常判定基準値A未
満となっている状態の時間を異常判定タイマTによりカ
ウントし、このカウント時間が異常判定時間T1を越え
たら最終的に圧力センサ13が故障していると判定する
ものである(ステップ106→107→108→11
1)。
【0049】なお、図4は圧力センサ13において異常
が発生した場合の一例を示すタイムチャートであり、自
動制動制御のうち車両挙動を安定させる制御(VDC制
御)を実行した場合の信号変化を示している。この図に
示すように制御を開始(VDC=1)すると、この制御
中の最大圧力PVmaxおよび最小圧力PVminを更
新しながらPVmax-PVminを演算し、その演算
値(振幅)が異常判定基準値Aを越えるか否かを判定す
る。この図示の例では、振幅が異常判定基準値Aをに満
たないため、異常判定タイマTのカウント値が異常判定
時間T1を越えるとセンサ異常と判定する。
【0050】ちなみに、図4の例では、中間故障発生時
に移動平均値Paveが上下している状態を示している
が、これは、図面の縦軸のスケールにもよるが、実際に
は、圧力センサ13において中間故障が発生したときに
は、図5のように、殆ど出力が上下しなくなるのが一般
的である。
【0051】これに対して、圧力センサ13が正常な場
合には、ポンプ4が作動したときには、ポンプ4の作動
に伴って発生する脈圧を受けて、PVmax-PVmi
nの値(振幅)は大きくなり、その値(振幅)は、異常
判定基準値Aを越える。したがって、異常判定タイマT
はカウントされることが無く、正常と判定される。
【0052】以上説明したように、実施の形態1によれ
ば、圧力センサ13の出力電圧Pmが単に所定の正常範
囲に収まっているか否かで異常を判定するのではなく、
ブレーキ配管1,2にポンプ4の脈圧を伴う液圧供給時
に、圧力センサ13が出力する信号の振幅を求め、この
振幅に基づいて異常判定を行うように構成しているた
め、圧力センサ13に異常が発生したときには、中間故
障も含めてこれを検出することができ、異常検出精度を
向上させることができるという効果を奏する。
【0053】さらに、実施の形態では、圧力センサ13
の出力値の移動平均値Paveを求め、この移動平均値
Paveに基づいて上記処理を実行するように構成して
いるため、圧力センサ13の出力にノイズが重畳した場
合でも、これを除去して高い精度で異常検出を行うこと
ができる。
【0054】(実施の形態2)図6は、請求項1ないし
9に記載の発明に対応した異常検出の他例である実施の
形態2の制御流れを示す。この実施の形態2では、コン
トロールユニット11が制御を実行しているときに加え
て、運転者が制動操作を行っているときにも異常検出を
行うようにしており、また、異常判定時間を制動状態に
応じて変更するようにしたものである。
【0055】実施の形態1と同様にして、ステップ20
1では、圧力センサ13の出力電圧Pmを読み込み、続
くステップ202では、圧力センサ13の出力電圧Pm
の移動平均値Paveを求める。
【0056】次に、ステップ203では、制御ゾーンの
判別を行うもので、本実施の形態では、自動制動制御
(VDC制御)とABS制御と通常の制動操作のいずれ
かを判別するが、ここでは、自動制動制御(VDC制
御)を行っているか否を、例えばVDCフラグがセット
されているか否かなどにより判定する。
【0057】自動制動制御(VDC制御)を行っている
場合、ステップ204に進み、移動平均値Paveの最
大値に相当する最大圧力PVmaxを算出し、一方、ス
テップ205では、移動平均値Paveの最小値に相当
する最小圧力PVminを算出する。
【0058】続くステップ206では、最大圧力PVm
axと最小圧力PVminとの差、すなわち移動平均値
Paveが時間に伴って変化していったときの最大振幅
を演算し、この最大振幅が予め設定された異常判定基準
値A未満であるか否かを判定する。このステップ206
において、NOと判定され、信号の振幅が大きい場合に
は、圧力センサ13は正常であるとして、ステップ20
9に進み、最大圧力PVmaxならびに最小圧力PVm
inをリセットするとともに、第1異常判定タイマTV
のカウント値を30だけデクリメントする。その後、ス
テップ209aにおいて第1異常判定タイマTVが0以
上か否かを判定し、0以上の時にはステップ212に進
むが、0未満の場合はステップ209bに進んで、第1
異常判定タイマTVのカウント値を0とした後、ステッ
プ212に進む。一方、ステップ206においてYES
と判定され、信号の振幅が小さい場合には、圧力センサ
13に中間故障が発生している可能性があるもので、こ
の場合、まずステップ207において、第1異常判定タ
イマTVのカウント値を1だけインクリメントし、続く
ステップ208において第1異常判定タイマTVのカウ
ント値が第1異常判定時間TV1未満であるか否かを判
定し、第1異常判定時間TV1未満であればステップ2
10に進んで圧力センサ13が正常と判定するが、第1
異常判定時間TV1以上であればステップ211に進ん
で圧力センサ13が異常と判定する。また、ステップ2
09の処理を実行した後に進むステップ212では、圧
力センサ13が正常であると判定する。
【0059】次に、ステップ203においてNOと判定
した場合には、ステップ213に進んで、再び制御ゾー
ン判別を行うもので、ここではABS制御中であるか否
かを判定する。
【0060】ABS制御を行っている場合、ステップ2
14およびステップ215においてこのABS制御中の
最大圧力PAmax,最小圧力PAminを算出し、ス
テップ216で、最大圧力PAmaxと最小圧力PAm
inとの差、すなわち最大振幅を演算し、この最大振幅
が予め設定された異常判定基準値A未満であるか否かを
判定する。このステップ216において、NOと判定さ
れ、信号の振幅が大きい場合には、圧力センサ13は正
常であるとして、ステップ219に進んで、最大圧力P
Amaxならびに最小圧力PAminをリセットすると
ともに、第2異常判定タイマTAのカウント値を300
だけデクリメントし、さらに、ステップ219aにおい
て第2異常判定タイマTAのカウント値が0以上である
か否か判定し、0以上であればそのままステップ222
に進み、0未満であればステップ219bにおいてTA
=0の処理を実行した後ステップ222に進む。次にス
テップ222において圧力センサ13が正常であると判
定する。
【0061】一方、ステップ216においてYESと判
定されて信号の振幅が小さい場合は圧力センサ13に中
間故障が発生している可能性があるもので、この場合、
ステップ217において、第2異常判定タイマTAのカ
ウント値を1だけインクリメントし、続くステップ21
8において第2異常判定タイマTAのカウント値が第2
異常判定時間TA1未満であるか否かを判定し、第2異
常判定時間TA1未満であればステップ220に進んで
圧力センサ13が正常と判定するが、第2異常判定時間
TA1以上となればステップ221に進んで圧力センサ
13が異常と判定する。
【0062】次に、ステップ213においてNOと判定
した場合には、ステップ223に進んで、再び制御ゾー
ン判別を行うもので、ここでは通常ブレーキ、すなわち
運転者のブレーキペダル操作による制動中であるか否か
を判定する。なお、この制動中であるか否かの判定は、
ブレーキスイッチ14のの出力に基づいて行うことがで
きる。
【0063】通常制動を行っている場合、ステップ22
4およびステップ225においてこの通常制動中の最大
圧力PNmax,最小圧力PNminを算出し、ステッ
プ226で、最大圧力PNmaxと最小圧力PNmin
との差、すなわち最大振幅を演算し、この最大振幅が予
め設定された異常判定基準値A未満であるか否かを判定
する。このステップ226において、NOと判定され、
信号の振幅が大きい場合には、圧力センサ13は正常で
あるとして、ステップ229に進んで、最大圧力PNm
axならびに最小圧力PNminをリセットするととも
に、第3異常判定タイマTNのカウント値を0にリセッ
トし、さらに、ステップ232において圧力センサ13
が正常であると判定する。
【0064】一方、ステップ226においてYESと判
定されて信号の振幅が小さい場合は圧力センサ13に中
間故障が発生している可能性があるもので、この場合、
ステップ227において、第3異常判定タイマTNのカ
ウント値を1だけインクリメントし、続くステップ22
8において第3異常判定タイマTNのカウント値が第3
異常判定時間TN1未満であるか否かを判定し、第3異
常判定時間TN1未満であればステップ230に進んで
圧力センサ13が正常と判定するが、第3異常判定時間
TN1以上となればステップ231に進んで圧力センサ
13が異常と判定する。
【0065】本実施の形態2では、各制御状態および制
動状態に応じて各異常判定時間TV1,TA1,TN1
を異ならせている。これらは、TV1<TA1<TN1
の関係にあり、一例を示せば、TV1は50ms程度、
TA1は1sec程度、TN1は10sec程度の値と
する。これは、各制御および制動が実行される時間に対
応させた結果である。また、同様の理由から、振幅が異
常判定基準値Aを越えている場合にそれぞれステップ2
09,219,229において、各異常判定タイマT
V,TA,TNをデクリメントする数値も異なる。
【0066】次に、作用について説明する。コントロー
ルユニット11は、常時、圧力センサ13の出力電圧P
mを読込ながら、その移動平均値Paveを求めている
(ステップ201→202)。そこで、コントロールユ
ニット11が、ABS制御および自動制動制御などのポ
ンプ4を駆動させてブレーキ配管1,2にブレーキ液を
吐出することを伴う制御を実行しておらず、かつ、運転
者が制動操作を行っていないときには、圧力センサ13
の異常検出は実行しない。
【0067】次に、自動制動制御(VDC制御)が実行
されたときには、ステップ203→204→205→2
06の処理が実行され、圧力センサ13が中間故障を含
む故障状態である場合、移動平均値Paveの振幅が異
常判定基準値A未満となり、この状態が第1異常判定時
間TV1(例えば50ms)を越えると、圧力センサ1
3が異常であると判定する。また、圧力センサ13が正
常な場合は、ポンプ4の吐出圧の脈動を圧力センサ13
が検出することにより移動平均値Paveの振幅が異常
判定基準値Aよりも大きくなるため、正常と判定する。
【0068】次に、ABS制御が実行された場合には、
同様の移動平均値Paveの振幅と異常判定基準値Aと
を比較する処理を実行して、ポンプ4の吐出圧の脈動を
圧力センサ13が検出しているか否かに基づいて異常が
発生しているか否かを判定する。ここで、ABS制御を
実行する場合、制御時間が長いため、最終的に異常の有
無を判定する第2異常判定時間TA1は、自動制動制御
の場合の第1異常判定時間TV1よりも長く設定されて
おり、これにより、誤検出を防止して、検出精度の向上
を図っている。
【0069】次に、運転者の通常制動操作が実行された
ときには、上記と同様の移動平均値Paveの振幅と異
常判定基準値Aとを比較する処理を実行して、運転者の
制動操作に基づくブレーキ液圧変化を圧力センサ13が
検出しているか否かに基づいて異常が発生しているか否
かを判定する。ここで、通常の制動操作が成された場
合、制動が成される時間が最も長いため、最終的に異常
の有無を判定する第3異常判定時間TN1は、自動制動
制御の場合の第1異常判定時間TV1よりも長いABS
制御の場合の第2異常判定時間TA1よりもさらに長く
設定されており、これにより、誤検出を防止して、検出
精度の向上を図っている。
【0070】以上説明したように、実施の形態2によれ
ば、実施の形態1と同様に、圧力センサ13に異常が発
生したときには、中間故障も含めてこれを検出すること
ができ、異常検出精度を向上させることができるという
効果、圧力センサ13の出力にノイズが重畳した場合で
も、これを除去して高い精度で異常検出を行うことがで
きるという効果、に加えて以下に述べる効果を奏する。
【0071】すなわち、実施の形態2では、圧力センサ
13が液圧変化を検出可能な状態において異常検出を実
行するにあたり、ABS制御および自動制動制御の実行
時に加え、運転者が制動操作を行っているときにも実行
するようにしたため、異常検出頻度が増加して、検出精
度の向上を図ることができるとともに、信頼性の向上を
図ることができる。
【0072】さらに、実施の形態2にあっては、自動制
動制御時,ABS制御時,運転者の制動操作時のそれぞ
れにおいて、異常検出を実行するにあたり、それぞれ異
常検出判定時間TV1,TA1,TN1を異ならせたた
め、より検出精度の向上を図ることができる。すなわ
ち、自動制動制御時,ABS制御時,運転者の制動操作
時の各時点において、共通の異常検出判定時間(この場
合TV1)を用いることも可能であるが、その場合、ブ
レーキ配管1,2における圧力変化時間が最も短い制御
に対応させる必要がある。したがって、制動状態に応じ
てカウント時間を長くすることで、それだけ誤検出を排
除して検出精度を高めることができる。
【0073】以上図面により実施の形態について説明し
てきたが、本発明は上記実施の形態の構成に限定される
ものではない。例えば、実施の形態では、ブレーキ操作
液圧源としてブレーキペダルBPの操作により機械的に
液圧を発生させるマスタシリンダを示したが、ブレーキ
ペダルBPと機械的な連携が無く、ブレーキペダルBP
に対する操作を電気的に検出してその検出値に基づいて
制御液圧を発生する手段を用いてもよい。
【0074】また、実施の形態では、圧力センサ13
を、アウト側ゲート弁3と増圧弁5との間の位置に設け
た例を示したが、例えば、ブレーキ装置がABS制御や
自動制動制御を行わない装置であれば、圧力センサは、
マスタシリンダMCからホイルシリンダWCに至るまで
のどの位置に設けてもよいし、あるいは、制御としてA
BS制御のみを実行する装置であれば、圧力センサは、
マスタシリンダMCから増圧弁5に至るまでのどの位置
に設けてもよいし、あるいは、本実施の形態のように、
ABS制御および自動制動制御を実行する装置であって
も、例えば、自動制動制御時には異常検出を行わないと
いうのであれば、圧力センサは、アウト側ゲート弁3よ
りも上流に設けてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の圧力センサの異常検出装置を示すクレ
ーム対応図である。
【図2】実施の形態を適用したブレーキ制御装置を示す
構成図である。
【図3】実施の形態1の制御流れを示すフローチャート
である。
【図4】実施の形態1の作動例を示すタイムチャートで
ある。
【図5】圧力センサの故障時の出力電圧変化を示す図で
ある。
【図6】実施の形態2の制御流れを示すフローチャート
である。
【符号の説明】
a 液体ポンプ b 圧力回路 c 圧力センサ d 読込手段 e 振幅算出手段 f 時間計測手段 g 異常判定手段 MC マスタシリンダ WC ホイルシリンダ BP ブレーキペダル 1 ブレーキ配管 2 ブレーキ配管 3 アウト側ゲート弁(ゲート弁) 3a 一方弁 3b 迂回路 3c リリーフバルブ 4 ポンプ 4a 吸入回路 4b 吸入回路 4c 吐出回路 4d 逆止弁 4p プランジャ 4r ポンプ室 5 増圧弁 6 減圧弁 7 リザーバ 8 モータ 9 イン側ゲート弁 10 リターン通路 11 コントロールユニット 12 車輪速センサ 13 圧力センサ 14 ブレーキスイッチ
フロントページの続き (72)発明者 福山 研輔 神奈川県横浜市神奈川区宝町2番地 日産 自動車株式会社内 Fターム(参考) 2F055 AA39 BB20 CC06 DD20 EE40 FF31 GG43 3D046 BB01 BB28 CC02 HH16 KK11 LL37 LL43 MM06

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 圧力センサが圧力を検出している状況に
    おいて圧力センサの出力値の振幅が所定の範囲内であれ
    ば異常と判定することを特徴とする圧力センサの異常検
    出方法。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の圧力センサの異常検出方
    法において、 前記圧力センサが、液体ポンプから液体が吐出される圧
    力回路の液圧を検出する圧力センサであって、 前記圧力センサから出力された出力値を繰り返し読み込
    む読込ステップと、 この読込ステップにおいて、繰り返し読み込まれた出力
    値の最大値および最小値を基に出力の振幅を算出する振
    幅算出ステップと、 この振幅算出ステップにおいて求められた振幅が所定の
    異常判定基準値に満たない状態であるときに、この状態
    の経過時間を計測する時間計測ステップと、 この時間計測ステップにより計測された時間が、所定の
    異常判定時間に達したときに異常と判定する異常判定ス
    テップと、から構成され、所定の判定条件が成立したと
    きに前記圧力センサが圧力を検出している状況であると
    して上記ステップを順に実行することを特徴とする圧力
    センサの異常検出方法。
  3. 【請求項3】 液体ポンプから液体が吐出される圧力回
    路の液圧を検出する圧力センサの異常を検出する異常検
    出装置であって、 前記圧力センサから出力された出力値を繰り返し読み込
    む読込手段と、 この読込手段において、繰り返し読み込まれた出力値の
    最大値および最小値を基に出力の振幅を算出する振幅算
    出手段と、 この振幅算出手段において求められた振幅が所定の異常
    判定基準値に満たない状態であるときに、この状態の経
    過時間を計測する時間計測手段と、 この時間計測手段により計測された時間が、所定の異常
    判定時間に達したときに異常と判定する異常判定手段
    と、を備え、所定の判定条件が成立したときに前記圧力
    センサが圧力を検出している状況であるとして異常検出
    処理を実行するよう構成されていることを特徴とする圧
    力センサの異常検出装置。
  4. 【請求項4】 前記圧力回路は、車両のブレーキ配管で
    あり、かつ、前記圧力センサは、ブレーキ液圧を検出す
    るセンサであることを特徴とする請求項3記載の圧力セ
    ンサの異常検出装置。
  5. 【請求項5】 前記ブレーキ配管は、 運転者によるブレーキ操作に応じてブレーキ液圧を発生
    させるブレーキ操作液圧源と、 このブレーキ操作液圧源とホイルシリンダとを結ぶ主通
    路と、 この主通路の途中に設けられてホイルシリンダのブレー
    キ液圧を減圧および増圧可能な液圧調整弁と、 前記主通路において液圧調整弁よりもブレーキ操作液圧
    源側の位置に設けられて主通路を遮断および連通させる
    ゲート弁と、 前記主通路においてゲート弁と液圧調整弁との間の位置
    に吐出回路が接続されてブレーキ液を吐出するポンプ
    と、 走行状態判断手段が判断する走行状態に応じて、車両の
    制動の必要性ならびにホイルシリンダに供給するブレー
    キ液圧である目標液圧を決定し、この決定に応じて前記
    ポンプ,ゲート弁および液圧調整弁を作動させて自動的
    に制動力を発生させる自動制動制御、ならびに、運転者
    の制動操作時に車輪がロックするのを防止すべく前記ポ
    ンプおよび液圧調整弁の作動を制御するABS制御を実
    行する制御手段と、を備えたブレーキ制御装置の前記主
    通路を構成するブレーキ配管であることを特徴とする請
    求項4に記載の圧力センサの異常検出装置。
  6. 【請求項6】 前記振幅算出手段は、繰り返し読み込ま
    れた出力値の移動平均値を求め、この移動平均値の最大
    値および最小値を基に出力の振幅を算出するよう構成さ
    れていることを特徴とする請求項3ないし5に記載の圧
    力センサの異常検出装置。
  7. 【請求項7】 前記異常検出処理を実行する所定の判定
    条件が成立したときとはブレーキ配管において液圧が発
    生するときであることを特徴とする請求項4ないし6に
    記載の圧力センサの異常検出装置。
  8. 【請求項8】 請求項7記載の圧力センサの異常検出装
    置において、 前記判定条件が成立するブレーキ配管において液圧が発
    生するときとは、運転者が制動操作を行ったとき、前記
    ABS制御を実行したとき、および前記自動制動制御を
    実行したときの少なくともいずれかであることを特徴と
    する圧力センサの異常検出装置。
  9. 【請求項9】 前記異常判定手段は、異常判定の基準に
    なる前記異常判定時間を制動状態に応じて変更するよう
    構成されていることを特徴とする請求項4ないし8に記
    載の圧力センサの異常検出装置。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009029189A (ja) * 2007-07-25 2009-02-12 Nissin Kogyo Co Ltd 車両用ブレーキ液圧制御装置
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